JPH1131976A - パラレル−シリアル変換回路及びデジタル信号処理回路 - Google Patents
パラレル−シリアル変換回路及びデジタル信号処理回路Info
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Abstract
理を行う。 【解決手段】 例えばMビットの入力パラレル値1を下
位のKビットと上位のLビット(K+L=M)に分割す
る。そしてその分割された下位のKビットをパラレル−
シリアル変換回路2に供給し、この変換されたシリアル
信号を上位のLビットに加算してLビットの出力パラレ
ル値3を形成する。なおこの場合に、パラレル−シリア
ル変換回路2の動作クロックは、Mビットの入力パラレ
ル値1の信号の動作速度より速く、2K 倍以上が必要で
ある。そしてこの回路において、このパラレル−シリア
ル変換回路2で変換されたシリアル信号を上位のLビッ
トに加算して処理を行うことによって、Lビットの処理
でありながらMビットの精度を持つことができるように
なるものである。
Description
算を利用した偏向技術においてS/Nを向上させようと
する場合などに使用して好適なパラレル−シリアル変換
回路及びデジタル信号処理回路に関するものである。
般的に、決められたビット数のパラレルデータを用いて
演算等の処理が行われている。その場合に、例えば2つ
のパラレルデータに比を付けて加算を行うような演算で
は、例えば比の小さな方のパラレルデータで下位に拡張
されたビットが、いわゆる丸め等の処理によって削除さ
れてしまい、これによって誤差が生じてしまうことがあ
る。
えば8ビットの2つのパラレルデータに対して、その一
方に1/4(2ビット下位へシフト)の比を付けて加算
を行うような場合に、従来の方法では、例えば下位に拡
張された2ビットは除去、或いは丸め等の処理によって
削除されて演算が行われている。そのため、この削除さ
れたビット分の誤差が生じてしまうものであった。
削除せずに演算を行う場合には、演算過程の所々で信号
のビット数が変化することになり、システムが複雑なも
のになってしまう。そして一般的にこのような場合に
は、信号のビット数は多くなるものであって、このよう
なビット数の増大によって全体の回路規模が極めて大き
くなってしまうものである。
に通す場合において、このΔΣ変調器は、例えばノイズ
シェーピングの次数によって回路規模が大幅に変わるも
のである。
の場合には回路規模は比較的小さいものであるが、2
次、3次になって来ると回路規模が大幅に増大する。ま
たこの回路規模の増大は、特にアダーの数の増加による
ものであり、この場合に信号は系の基本クロックに対し
1クロックの間に数多くのアダーを通過しなければなら
ず、デジタル回路の動作速度が問題になる場合も生じる
ものである。
のMASH回路と呼ばれる回路の構成図である。この図
13において、パラレル入力部901に供給される任意
のデジタルのパラレル値は、アダー902、リミッタ9
03、アダー904を通じてパラレル出力部905に取
り出される。
ー906に供給されて入力信号から出力信号が減算され
る。この減算出力が1クロック分の遅延手段907を通
じてアダー902に供給されて入力部901の出力に加
算される。またアダー906からの減算出力が、アダー
908、リミッタ909、アダー910、911を通じ
てアダー904に供給されてリミッタ903の出力に加
算される。
ダー912に供給されて入力信号から出力信号が減算さ
れる。この減算出力が1クロック分の遅延手段913を
通じてアダー908に供給されて、アダー906の出力
に加算される。またリミッタ909の出力が1クロック
分の遅延手段914を通じてアダー910に供給され
て、リミッタ909の出力から減算される。
ダー915、リミッタ916、アダー917、918を
通じてアダー911に供給され、アダー910の出力に
加算される。またリミッタ916の入出力の信号がアダ
ー919に供給されて入力信号から出力信号が減算され
る。そしてこの減算出力が1クロック分の遅延手段92
0を通じてアダー915に供給されてアダー912の出
力に加算される。
分の遅延手段921を通じてアダー917に供給され
て、リミッタ916の出力信号から減算される。またア
ダー917の出力が1クロック分の遅延手段922を通
じてアダー918に供給されて、アダー917の出力か
ら減算される。
部901に供給される任意のデジタルのパラレル値は、
アダー902、906、908、912、915、91
7、918、911、904を通じてパラレル出力部9
05に取り出されるものであり、これらの9個のアダー
を基本クロックの1クロックの間に通過しなければなら
ないことになる。このため、これらのアダーでの動作速
度との関係で、基本クロックの速度を落とさなければな
らない場合があり、このような基本クロック速度の低下
はS/Nの悪化につながるものである。
さくすることによってアダーの動作速度を上げることが
できる。これによって基本クロックの速度を落とさずに
演算を行うことを可能にすることができる。しかしなが
らこのような信号のビット数の縮小は、例えば下位ビッ
トの除去、或いは丸め等によるビットの削除によって行
われるものであり、そのためこの削除されたビット分の
誤差が生じてしまうものであった。
点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問
題点は、従来の回路では、例えばパラレルデータ処理に
おいて下位のビットが丸め等の処理によって削除されて
しまい、これによって誤差を生じるなどの問題点がある
というものである。
は、任意のビット数のデジタルのパラレル値に対してそ
の下位の所定のビット数のパラレル値をパラレル−シリ
アル変換し、この変換された信号を上位のビットに加算
して処理を行うようにしたものであって、これによれ
ば、従来は削除された下位のビットが保存され、誤差の
無い演算処理を行うことができる。
明するに、まず最初に本願において提案する新規なパラ
レル−シリアル変換回路について説明する。すなわち図
1は本願の請求項1において提案する新規なパラレル−
シリアル変換回路を説明するための図である。この新規
なパラレル−シリアル変換回路においては、任意のデジ
タルのパラレル値に対してそのパラレル値と同じビット
数のカウント手段を設け、カウント手段のLSB側から
の最初に“1”になる桁を検出し、カウント手段のMS
B側からの同じ桁のビットの値を出力信号とするもので
ある。
換されるパラレル値のビット数と等しいビット数のカウ
ント手段のカウント値が示されている。ここでこのカウ
ント手段の初期値は任意であって変換されるパラレル値
が設定される。なお、図示の例では、カウント手段のビ
ット数は4桁であり、初期値として“0110”(=
7)が設定されているものとする。
値(A欄)のLSB側からの最初に“1”になる桁(n
=2)が検出される。そして同じカウント値のMSB側
からn=2桁目の値“1”(B欄)が出力される。さら
にこのカウント手段が“1”カウントアップされる。な
おこのカウントアップは、パラレル値のビット数がNの
場合には2N 倍のオーバーサンプリングクロックで行わ
れる。
値のLSB側からの最初に“1”になる桁(n=1)が
検出される。そして同じカウント値のMSB側からn=
1桁目の値“0”(B欄)が出力される。さらにこのカ
ウント手段が“1”カウントアップされる。
れる。これによって出力には、図1のBの欄に示すよう
に16回の処理において7回の“1”が出力され、設定
された初期値“0110”(=7)に等しい数の“1”
が出力される。これは同様に初期値を“1111”(=
16)に設定すると16回の“1”が出力され、初期値
を“0000”(=0)に設定すると“1”の出力回数
は0回になる。
換回路において、任意のパラレル値に等しい数の“1”
が出力される。そしてこのシリアル出力値は設定された
パラレル値に1対1に対応しているものであって、任意
のパラレル値をシリアル値に変換することができるもの
である。
らず他のビット数においても実施できる。またこの変換
方式によれば、シリアル出力値をそのままローパスフィ
ルタにかけて平均値をアナログ的に求めると、1ビット
D/A変換と同様のアナログ出力信号としてそのまま利
用することができるものである。
る新規なパラレル−シリアル変換回路を説明するための
図である。この新規なパラレル−シリアル変換回路にお
いては、任意のデジタルのパラレル値に対してそのパラ
レル値と同じビット数のカウント手段を設け、カウント
手段のLSB側からの最初に“1”になる桁を検出し、
カウント手段のMSB側からの同じ桁のビットの値を出
力信号とすると共に、デジタルの2の補数表示のパラレ
ル値に対してそのパラレル値のMSBを反転した値を変
換するものである。
01”(−3)を変換する場合においては、まずMSB
を反転した“0101”が求められる。そして変換され
るパラレル値のビット数と等しいビット数(4ビット)
のカウント手段のカウント値には、例えば図2のAの欄
に示すように、初期値として“0100”(=−3)が
設定されているものとする。
カウント値(A欄)のLSB側からの最初に“1”にな
る桁(n=3)が検出される。そして同じカウント値の
MSB側からn=3桁目の値“0”(B欄)が出力され
る。さらにこのカウント手段が“1”カウントアップさ
れる。なおこのカウントアップは、パラレル値のビット
数がNの場合には2N 倍のオーバーサンプリングクロッ
クで行われる。
ト値のLSB側からの最初に“1”になる桁(n=1)
が検出される。そして同じカウント値のMSB側からn
=1桁目の値“0”(B欄)が出力される。さらにこの
カウント手段が“1”カウントアップされる。
れる。これによって出力には、図2のBの欄に示すよう
に16回の処理において5回の“1”が出力される。そ
してこの場合に、出力結果は例えば次の表1に示すよう
に、2の補数表示の値(−8〜7)に対して、“1”ま
たは“0”の出力される回数が1対1に定まるものであ
り、任意のパラレル値をシリアル値に変換することがで
きるものである。
らず他のビット数においても実施できる。またこの変換
方式によれば、シリアル出力値をそのままローパスフィ
ルタにかけて平均値をアナログ的に求めると、1ビット
D/A変換と同様のアナログ出力信号としてそのまま利
用することができるものである。
請求項1、2において提案する新規なパラレル−シリア
ル変換回路を実現することができるものである。
ル変換回路、或いはその他のパラレル−シリアル変換手
段を利用して、上述した課題を解決するための本発明の
デジタル信号処理回路が実現される。
案する新規なデジタル信号処理回路を説明するための図
である。なおこの新規なデジタル信号処理回路において
は、任意のビット数のデジタルのパラレル値に対して、
その下位の所定のビット数のパラレル値をパラレル−シ
リアル変換し、この変換された信号を上位のビットに加
算して処理を行うものである。
パラレル値1を下位のKビットと上位のLビット(K+
L=M)に分割する。そしてその分割された下位のKビ
ットをパラレル−シリアル変換回路2に供給し、この変
換されたシリアル信号を上位のLビットに加算してLビ
ットの出力パラレル値3を形成する。なおこの場合に、
パラレル−シリアル変換回路2の動作クロックは、Mビ
ットの入力パラレル値1の信号の動作速度より速く、2
K 倍以上が必要である。
シリアル変換回路2で変換されたシリアル信号を上位の
Lビットに加算して処理を行うことによって、Lビット
の処理でありながらMビットの精度を持つことができる
ようになるものである。
のデジタルのパラレル値に対してその下位の所定のビッ
ト数のパラレル値をパラレル−シリアル変換し、この変
換された信号を上位のビットに加算して処理を行うこと
によって、従来は削除された下位のビットが保存され、
誤差の無い演算処理を行うことができる。
ラレルデータ処理において下位のビットが丸め等の処理
によって削除されてしまい、これによって誤差を生じる
などの問題点があったものを、本発明によればこれらの
問題点を容易に解消することができるものである。
−シリアル変換回路1には、上述の図1で説明した回路
を用いることができる。これによって、本願の請求項4
において提案するデジタル信号処理回路を実現すること
ができるものである。
する新規なデジタル信号処理回路で行われる比を付けた
加算の演算を説明するための図である。すなわちこの図
4においては、例えばそれぞれMビットのパラレル信号
Aとパラレル信号Bに対して、パラレル信号Bを下位に
Kビット分シフト(1/2K 倍)してパラレル信号Aと
の加算を行う場合である。
(拡張)されたKビットの信号が上述のパラレル−シリ
アル変換回路2に供給される。そしてこの変換されたシ
リアル信号をパラレル信号Bの上位ビットに加算する。
さらにこのシリアル信号の加算されたパラレル信号Bの
上位ビットの信号B′に、上述のパラレル信号Aを加算
して演算を行うものである。
(拡張)されたビットを削除することなく演算が行われ
ると共に、下位にシフト(拡張)されたビットの分の回
路を増加させる必要もなく、簡単な構成で精度を保った
演算を行うことができる。
おける垂直偏向波形の作成に用いることができる。すな
わち、例えばモニター受像機に使用される高精度の垂直
偏向波形の作成を行う場合には、例えば図4のAに示す
ように鋸歯状波形に補正波形成分を加算することが行わ
れる。その場合に、この補正波形成分の作成の際の演算
は、例えば図4のBに示すように最大のダイナミックレ
ンジで行い、その後に下位にシフトして所望の振幅にす
ることで、高精度の補正波形成分を作成することができ
る。
4の回路を用いることによって、この鋸歯状波形と補正
波形成分の加算演算における誤差の発生などの問題点を
容易に解消することができるものである。
て、図6に示すように上述の加算結果の信号をいわゆる
ΔΣ変調回路4に入力することによって、PWM信号を
形成することができる。この場合に、このPWM信号は
最初のMビットの精度を保っているが、ΔΣ変調回路4
にはLビットの構成を用いることができる。これによっ
て、本願の請求項6において提案するデジタル信号処理
回路を実現することができるものである。
る新規なデジタル信号処理回路を説明するための図であ
る。この図7において、例えばMビットの入力パラレル
値1が下位のKビットと上位のLビット(K+L=M)
に分割される。そしてこの分割された下位のKビットが
ΔΣ変調回路5からなるパラレル−シリアル変換回路に
供給される。
のLビットに加算されてLビットの出力パラレル値3が
形成される。またこのリミッタ回路13の入出力の信号
がアダー15に供給されて入力信号から出力信号が減算
される。さらにこのアダー15からの減算出力が1クロ
ック分の遅延手段16を通じてアダー12に供給され
て、入力部11からの信号に加算される。
回路として用いられるΔΣ変調回路5は例えば図8のよ
うに構成される。すなわち図8において、上述の下位の
Kビットのパラレル値がパラレル入力部11に供給さ
れ、このKビットのパラレル値がアダー12を通じてリ
ミッタ回路13に供給される。
図6のΔΣ変調回路4と同様にPWM信号としてシリア
ル出力部14に取り出されるものであるが、この場合に
は、その“H”と“L”とが回路の最大のダイナミック
レンジのMAX値とMIN値とされる。なお、上述のパ
ラレル入力部11に供給されるパラレル値が、2の補数
表示の正負を表す信号の場合には、リミッタ回路13の
出力の“H”と“L”とはそれぞれ正及び負の最大値を
表す。従って例えば8ビットの場合には“H”=12
8、“L”=−128がアダー15に帰還されるもので
ある。
ば下位のKビットの信号は正であるので、リミッタ回路
13の出力の“H”と“L”とはそれぞれ最大値と0を
表している。従って、例えばK=8ビットの場合には
“H”=256、“L”=0をアダー15に帰還するこ
とになる。
グによるΔΣ変調回路5が形成される。これは2次以上
のΔΣ変調回路についても同様である。なお、ΔΣ変調
回路5の動作クロックは、Mビットの入力パラレル値1
の信号の動作速度より速く、2K 倍以上が必要である。
路5で変換されたシリアル信号(PWM信号)を上位の
Lビットに加算して処理を行うことによって、Lビット
の処理でありながらMビットの精度を持つことができる
ようになるものである。
のデジタルのパラレル値に対してその下位の所定のビッ
ト数のパラレル値をΔΣ変調によってパラレル−シリア
ル変換し、この変換された信号を上位のビットに加算し
て処理を行うことによって、従来は削除された下位のビ
ットが保存され、誤差の無い演算処理を行うことができ
る。
ラレルデータ処理において下位のビットが丸め等の処理
によって削除されてしまい、これによって誤差を生じる
などの問題点があったものを、本発明によればこれらの
問題点を容易に解消することができるものである。
する新規なデジタル信号処理回路で行われる比を付けた
加算の演算を説明するための図である。すなわちこの図
9においては、例えばそれぞれMビットのパラレル信号
Aとパラレル信号Bに対して、パラレル信号Bを下位に
Kビット分シフト(1/2K 倍)してパラレル信号Aと
の加算を行う場合である。
(拡張)されたKビットの信号が上述のΔΣ変調回路5
に供給される。そしてこの変換されたシリアル信号をパ
ラレル信号Bの上位ビットに加算する。さらにこのシリ
アル信号の加算されたパラレル信号Bの上位ビットの信
号B′に、上述のパラレル信号Aを加算して演算を行う
ものである。
(拡張)されたビットを削除することなく演算が行われ
ると共に、下位にシフト(拡張)されたビットの分の回
路を増加させる必要もなく、簡単な構成で精度を保った
演算を行うことができる。そしてこの回路においても、
例えば上述の図4に示したようなモニター受像機におけ
る垂直偏向波形の作成に有効に用いることができるもの
である。
て、図10に示すように上述の加算結果の信号をいわゆ
るΔΣ変調回路4に入力することによって、PWM信号
を形成することができる。この場合に、このPWM信号
は最初のMビットの精度を保っているが、ΔΣ変調回路
4にはLビットの構成を用いることができる。これによ
って、本願の請求項9において提案するデジタル信号処
理回路を実現することができるものである。
案するデジタル信号処理回路の具体例を図11に示す。
なおこの例では、12ビットの入力パラレル信号に対し
て、下位の4ビットは1次のノイズシェーピングによる
ΔΣ変調を行い、上位の8ビットは2次のノイズシェー
ピングによるΔΣ変調を行って、PWM信号を取り出す
ものである。
ラレル入力部401からの入力パラレル値の内の下位の
4ビット(402)がアダー403を通じてリミッタ回
路404に供給される。そしてこのリミッタ回路404
の入出力の信号がアダー405に供給されて入力信号か
ら出力信号が減算される。ここでリミッタ回路404の
出力は16または0の値でアダー405に帰還される。
1クロック分の遅延手段406を通じてアダー403に
供給されて下位の4ビット(402)の信号に加算され
る。これによって1次のノイズシェーピングによるΔΣ
変調が行われる。そしてこのリミッタ回路404から取
り出されるPWM信号が、1クロック分の遅延手段40
7を通じて入力パラレル値の上位の8ビット(408)
に加算される。
09)の信号がアダー410、411を通じてリミッタ
回路412に供給される。そしてこのリミッタ回路41
2の入出力の信号がアダー413に供給されて入力信号
から出力信号が減算される。ここでリミッタ回路412
の出力は+128または−128の値でアダー413に
帰還される。
1クロック分の遅延手段414、415を通じてアダー
410に供給される。また遅延手段414の出力が任意
の係数の乗算回路416を通じてアダー411に供給さ
れる。これによって2次のノイズシェーピングによるΔ
Σ変調が行われる。そしてこのリミッタ回路412から
取り出されるPWM信号がシリアル出力部417に取り
出される。
のΔΣ変調では、回路内のデータは入力のダイナミック
レンジより大きくなることがあるため、内部のビット数
は入力ビット数に対して2倍程度が必要になる。このた
め例えば上述の12ビットの入力を全て2次のΔΣ変調
で処理しようとすると、回路規模が極めて大きくなって
しまう。
力を上位と下位とに分離して、それぞれを1次と2次と
で処理を行うことによって、ノイズシェーピングのレベ
ルは1次と2次とを併せ持ったノイズレベルになってし
まうが、回路規模も1次と2次とを併せ持ったレベルに
なり、2次のみの場合よりも回路規模を縮小することが
できるものである。
えば上述の図11の回路ではアダー410、411、4
13のように3個のアダーを1クロック内で通さなけれ
ばならず、入力信号のビット数が大きいと動作速度が厳
しくなる。これに対して上述のように入力を分離して処
理を行うことによって、それぞれの入力信号のビット数
を小さくすることができ、動作速度の問題を緩和するこ
とができる。
ットに1次のΔΣ変調を用いることによって、このPW
M出力に遅延手段407を設けることができる。これに
よっても動作速度の問題を緩和することができるもので
ある。また、例えば上位も下位も2次のΔΣ変調を用い
ることによって、ノイズレベルを2次レベルにすること
ができると共に、動作速度の問題を緩和することができ
るものである。
トの1次のΔΣ変調の出力を上位の8ビットに加算して
いるが、この処理には新たなアダー等が必要になるわけ
ではなく、例えば上述のアダー411においてこの加算
も兼ねて行うことができるものである。
に分けて演算することができる理由について以下に簡単
に説明する。
レル入力部401に供給される信号を「X」として、こ
の信号「X」を上位「Xmax 」と下位「Xmin 」とに分
けると、 X=Xmax +Xmin ・・・ (1) となる。
入力すると、この系で発生するホワイトノイズを「Qmi
n 」として、この系の出力「Ymin 」は、 Ymin =Xmin +(1−Z-1)Qmin ・・・ (2) となる。
7を通って「Xmax 」に加算されるため、2次のΔΣ変
調に入力される信号「X1 」は、 X1 =Xmax +Z-1Ymin ・・・ (3) となる。
に入力すると、この系で発生するホワイトノイズを「Q
max 」として、この系の出力「Y」は、 Y=X1 +(1−Z-1)2 Qmax ・・・ (4) となり、この (4)式に(2)(3)式を代入して、 Y=Xmax +Z-1Xmin +Z-1(1−Z-1)Qmin +(1−Z-1)2 Qmax ・・・ (5) となる。
てこの (5)式において、右辺の第1項と第2項が入力信
号「X」となる。ここで (5)式では「Xmax +Z-1Xmi
n 」となって「Xmin 」に1クロックの遅延が入ってい
るが、この遅延はΔΣ変調での1クロックであるため
に、「Xmax +Xmin 」と見做しても問題はない。すな
わちΔΣ変調はオーバーサンプリングによってノイズ成
分を高域周波数の持ち上げる変調であるため、そのオー
バーサンプリングの1クロックは入力信号「X」の変化
に対して充分に早いと見做せるためである。
Qmin 」は1次のΔΣ変調で発生したノイズ成分である
が、「Qmin 」は信号帯域内ではホワイトノイズと見做
せるため、この第3項のノイズ成分は典型的な1次のノ
イズシェーピングされたノイズを表すものである。なお
先頭に1クロック分の遅延が掛かっているが、ノイズに
対して遅延は意味を持たないものである。
ル比は、1次のΔΣ変調が下位の4ビットに対して使用
され、2次のΔΣ変調が上位の8ビットに対して使用さ
れているために、 Qmax :Qmin =24 :24+8 =1:256 ・・・ (6) となる。従って「Qmin 」に対しては1次のノイズシェ
ーピングしか行われていないが、そのレベルは極めて小
さいものである。
max 」が2次のΔΣ変調で発生したノイズ成分である。
ここで (6)式から判るように、この成分がノイズのほと
んどの部分を占めているものである。従って上述の回路
において、入力信号「X」を上位「Xmax 」と下位「X
min 」とに分けて処理を行っても、そのノイズのほとん
どは2次のノイズ成分のみで占められており、入力を上
位と下位とに分けて演算することができるものである。
ル比は、上位と下位とのビットの分け方によって違って
くるものであるため、下位ビットのノイズが大きく見え
てくる場合もあり得る。
調の組み合わせについて述べたが、下位用のΔΣ変調と
上位用のΔΣ変調とには何次のものを用いてもよく、例
えば2次−2次、2次−3次等の組み合わせであっても
よい。また上述の図13に示したMASH回路に応用し
て素子の動作速度等の問題を回避することもできる。さ
らに上述の説明では、上位と下位とに分割したが、さら
に上位、中位、下位等の複数に分けて処理を行うことも
可能である。
路によれば、任意のデジタルのパラレル値に対してその
パラレル値と同じビット数のカウント手段を設け、カウ
ント手段のLSB側からの最初に“1”になる桁を検出
し、カウント手段のMSB側からの同じ桁のビットの値
を出力信号とすることにより、任意のパラレル値をシリ
アル値に変換することができるものである。
ば、任意のビット数のデジタルのパラレル値に対して、
その下位の所定のビット数のパラレル値をパラレル−シ
リアル変換し、この変換された信号を上位のビットに加
算して処理を行うことにより、従来は削除された下位の
ビットが保存され、誤差の無い演算処理を行うことがで
きるものである。
ラレル−シリアル変換技術を応用したものであるが、パ
ラレル信号を完全にシリアル信号に変換するのではな
く、基本的にはパラレル信号でデータを扱っているシス
テムにシリアル信号をある程度重畳させるものである。
いては、予めシステムのビット数を設定して行うものが
ほとんどであるが、そのような場合に例えば図12に示
したような比を付けた加算を行う回路では、設定したビ
ット数から下位にデータがはみ出すことがある。その場
合に従来は、丸めなどの処理によって誤差を承知ではみ
出したデータを削除していた。
データを削除することなく、システムのビット数の中に
はみ出したデータを及び込めることができる。これによ
ってシステムの全体に亙って同一のビット数に保つこと
ができ、システムを見やすく簡潔に構築することがで
き、しかも丸め等による誤差の発生もなくすことができ
るものである。
すように、例えばΔΣ変調の次数が高くなって動作速度
が問題になるような場合に、入力システムを上位ビッ
ト、下位ビットなどの複数に分けることによって、動作
速度の問題を緩和することができる。
次のΔΣ変調回路」というように、その次数は固定であ
ったが、本発明によれば、「ほとんど2次だが多少の1
次の要素を持つΔΣ変調回路」や、「1次と3次半々の
ΔΣ変調回路」のような、2つ以上の種類を組み合わせ
た回路を形成することができ、さらにその割合も自由に
割り当てることができるものである。
任意のデジタルのパラレル値に対してそのパラレル値と
同じビット数のカウント手段を設け、カウント手段のL
SB側からの最初に“1”になる桁を検出し、カウント
手段のMSB側からの同じ桁のビットの値を出力信号と
することによって、任意のパラレル値をシリアル値に変
換することができるものである。
のままローパスフィルタにかけて平均値をアナログ的に
求めると、1ビットD/A変換と同様のアナログ出力信
号としてそのまま利用することができるものである。
意のビット数のデジタルのパラレル値に対してその下位
の所定のビット数のパラレル値をパラレル−シリアル変
換し、この変換された信号を上位のビットに加算して処
理を行うことによって、従来は削除された下位のビット
が保存され、誤差の無い演算処理を行うことができるも
のである。
ラレルデータ処理において下位のビットが丸め等の処理
によって削除されてしまい、これによって誤差を生じる
などの問題点があったものを、本発明によればこれらの
問題点を容易に解消することができるものである。
路の一例の説明のための図である。
路の他の例の説明のための図である。
例の構成図である。
の例の構成図である。
らに他の例の構成図である。
の一例の構成図である。
の他の例の構成図である。
別のさらに他の例の構成図である。
ル変換回路、3…Lビットの出力パラレル値
Claims (9)
- 【請求項1】 任意のデジタルのパラレル値に対してそ
のパラレル値と同じビット数のカウント手段を設け、 上記カウント手段のLSB側からの最初に“1”になる
桁を検出し、 上記カウント手段のMSB側からの同じ桁のビットの値
を出力信号とすることを特徴とするパラレル−シリアル
変換回路。 - 【請求項2】 デジタルの2の補数表示のパラレル値に
対してそのパラレル値のMSBを反転した値を変換する
ことを特徴とする請求項1記載のパラレル−シリアル変
換回路。 - 【請求項3】 任意のビット数のデジタルのパラレル値
に対してその下位の所定のビット数のパラレル値をパラ
レル−シリアル変換し、 この変換された信号を上位のビットに加算して処理を行
うことを特徴とするデジタル信号処理回路。 - 【請求項4】 請求項3記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 上記下位の所定のビット数のパラレル値に対してそのパ
ラレル値と同じビット数のカウント手段を設け、 上記カウント手段のLSB側からの最初に“1”になる
桁を検出し、 上記カウント手段のMSB側からの同じ桁のビットの値
を上記信号として上記上位のビットに加算して処理を行
うことを特徴とするデジタル信号処理回路。 - 【請求項5】 請求項4記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 2つのデジタルのパラレル値に対してその一方の値に比
を付けて加算を行う場合に上記比によって下位に拡張さ
れる所定のビット数のパラレル値に対して上記処理を行
うことを特徴とするデジタル信号処理回路。 - 【請求項6】 請求項4記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 上記加算された上位のビットをΔΣ変調することを特徴
とするデジタル信号処理回路。 - 【請求項7】 請求項3記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 上記下位の所定のビット数のパラレル値に対してΔΣ変
調手段を設け、 このΔΣ変調信号を上記信号として上記上位のビットに
加算して処理を行うことを特徴とするデジタル信号処理
回路。 - 【請求項8】 請求項7記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 2つのデジタルのパラレル値に対してその一方の値に比
を付けて加算を行う場合に上記比によって下位に拡張さ
れる所定のビット数のパラレル値に対して上記処理を行
うことを特徴とするデジタル信号処理回路。 - 【請求項9】 請求項7記載のデジタル信号処理回路に
おいて、 上記加算された上位のビットをΔΣ変調することを特徴
とするデジタル信号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183910A JPH1131976A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | パラレル−シリアル変換回路及びデジタル信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183910A JPH1131976A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | パラレル−シリアル変換回路及びデジタル信号処理回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1131976A true JPH1131976A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16143964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9183910A Pending JPH1131976A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | パラレル−シリアル変換回路及びデジタル信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1131976A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018506900A (ja) * | 2015-01-15 | 2018-03-08 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | ノイズシェーピングを使用した信号のデータ変換のためのシステムおよび方法 |
JP2020530235A (ja) * | 2017-08-08 | 2020-10-15 | インテル コーポレイション | 受信バンド・ノッチを有する任意ノイズ・シェーピング送信機 |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9183910A patent/JPH1131976A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018506900A (ja) * | 2015-01-15 | 2018-03-08 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | ノイズシェーピングを使用した信号のデータ変換のためのシステムおよび方法 |
JP2020530235A (ja) * | 2017-08-08 | 2020-10-15 | インテル コーポレイション | 受信バンド・ノッチを有する任意ノイズ・シェーピング送信機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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