JPH1131972A - 復号装置 - Google Patents

復号装置

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JPH1131972A
JPH1131972A JP10006599A JP659998A JPH1131972A JP H1131972 A JPH1131972 A JP H1131972A JP 10006599 A JP10006599 A JP 10006599A JP 659998 A JP659998 A JP 659998A JP H1131972 A JPH1131972 A JP H1131972A
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JP10006599A
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English (en)
Inventor
Takashi Fujita
剛史 藤田
Shuji Miyasaka
修二 宮阪
Masahiro Sueyoshi
雅弘 末吉
Akihisa Kawamura
明久 川村
Masaharu Matsumoto
正治 松本
Takashi Katayama
崇 片山
So Ishido
創 石戸
Takeshi Nakamura
中村  剛
Eiji Otomura
英二 音村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NA チャンネルの音声データを少ないメモリ
容量で高速に復号する。 【解決手段】 S−RAM構成の第1の記憶部110
に、現在の演算に用いる帯域信号と帯域合成フィルタデ
ータとを保持する。D−RAM構成の第2の記憶部12
0に、全チャンネルの帯域合成フィルタデータを保持す
る。演算部130に入力信号が与えられると、帯域信号
生成手段131は各チャンネルの帯域信号を復号し、記
憶部110と記憶部120に格納する。帯域合成手段1
32が帯域合成をするとき、連続転送手段133はデー
タ転送コントローラ140にデー転送の指示を出し、記
憶部120の一部のメモリ領域のデータを、記憶部11
0のメモリ領域に移す。そして帯域合成手段132は記
憶部110のデータを用いて所定時間内に帯域合成の演
算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯域分割された帯
域信号を帯域合成することによって音声信号を生成する
復号装置に関するものであり、特に原信号を帯域分割し
た後に各帯域信号を符号化するサブバンド符号化方式
(MPEG1オーディオ符号化方式及びMPEG2マル
チチャンネルオーディオ符号化方式に相当し、ISO/I E
C 11172-3:1993及び13818-3:1996の規格のもの)で符号
化された符号化信号を再生する復号装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】音声信号を帯域圧縮する符号化方式とし
て、音声帯域分割符号化が従来からよく知られており、
特に近年、前記音声帯域分割符号化によるマルチチャン
ネル記録再生方式及び機器が開発されている。このよう
な技術のうち、例えばMPEG2オーディオマルチチャ
ンネル符号化信号の復号装置は、メモリ領域を中心に記
載すると、おおよそ図37に示す構成となっている。
【0003】この復号装置500は、記憶部510と演
算部520を含んで構成され、演算部520は帯域信号
生成手段521と帯域合成手段522とを有している。
記憶部510はS−RAM等の高速アクセスメモリで構
成される記憶部であり、その内部には各帯域合成フィル
タデータを格納するメモリ領域511〜514と、各帯
域信号を保持するメモリ領域515が確保されている。
演算部520は、nチャンネルの音声符号化データから
なる入力信号が与えられると、入力信号を各帯域信号に
復号化し、各チャンネルの帯域合成フィルタ演算を行
い、出力データを生成する演算部である。
【0004】MPEGのオーディオアルゴリズムでは、
符号化装置において帯域圧縮前のオーディオ信号をサブ
バンド分析フィルタバンクにより32帯域のサブバンド
信号に分解する。このサブバンド信号への分解は例えば
512のタップのポリフェーズフィルタ(PFB)によ
り、以下の手順、即ち(1)〜(3)式を用いて処理さ
れる。 1)512の入力信号サンプルX0 ・・・X511 に対し
て Zi =Ci ×Xi ・・・(1) を計算する。 2)周期加算信号Yi を次式(2)に従って計算する。
【数1】 3)サブバンドサンプルSi を次式(3)に従って計算
する。
【数2】 本復号装置の説明では、以上のサブバンドサンプルSi
を帯域信号と呼ぶ。
【0005】また復号装置において、各チャンネル当た
り32のサブバンドサンプルが逆量子化される毎に、合
成フィルタバンクで32サンプルのオーディオサンプル
iが以下の手順、即ち(4)〜(7)式を用いて処理
される。 4)32サブバンドサンプルSi に周波数シフトを施し
てVi を計算する。
【数3】 5)Vi の順序を入れ換えて512のサンプルの系列U
i を求める。 U64i+j =V128i+j64i+32+j=V128i+96+j ・・・(5) 6)インパルス応答とり乗算を行い、Wi を計算する。 Wi =Ui ×Di ・・・(6) 7)周期加算による出力信号Sj を求める。
【数4】 以上の演算処理において、データVi 及びUi を帯域合
成フィルタデータと呼び、出力信号Sj をPCMデータ
と呼ぶ。
【0006】このように構成された復号装置において、
まず入力信号が演算部520に入力されると、帯域信号
生成手段521は入力信号を帯域信号に復号化する。次
に帯域合成手段522は帯域信号に対して帯域合成フィ
ルタ演算を行い、出力データを生成する。
【0007】メモリ領域515にある帯域信号から生成
される帯域合成フィルタデータで、メモリ領域511〜
514の帯域合成フィルタデータを部分的に更新するの
で、帯域合成フィルタ演算に使用するデータは、次の処
理のために保持しておく必要がある。また演算部520
は、帯域合成フィルタ演算時に記憶部510から帯域合
成フィルタデータを読み込み、演算後に帯域合成フィル
タデータを改めて記憶部510に書き込む必要がある。
【0008】この復号装置500が例えば4チャンネル
のマルチチャンネルに対応する場合、高速アクセスメモ
リである記憶部510は4チャンネル分の帯域合成フィ
ルタデータが格納できるようメモリ領域511〜514
が確保されていなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記憶部
510を構成するS−RAM等の高速アクセスメモリは
一般に高価である。例えば4チャンネルの分のデータを
リアルタイムで再生するには、少なくとも4チャンネル
分の帯域合成フィルタデータを保持できるだけのメモリ
サイズが必要となる。このため、高速アクセスメモリに
よる復号装置の大幅なコストアップを覚悟しなければな
らない。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、記憶部として高速アクセス可
能なメモリと、例えばD−RAMのようにアクセスがあ
まり高速でないメモリとを併用することにより、記憶部
のコストアップを最小限に押さえ、サブバンド符号化方
式における音声データの処理能力を向上させることので
きる復号装置を実現することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本願の請求項1記載の発明は、帯域合成フィルタ
データと帯域信号とを用いて帯域合成演算を行い、NA
(NA >1)チャンネルの音声信号を復号する復号装置
であって、帯域合成演算に用いるMA (MA <NA )チ
ャンネルの前記帯域合成フィルタデータと前記帯域信号
とを保持し、前記帯域合成演算に必要なアクセス時間を
有する第1の記憶部と、前記帯域信号とNA チャンネル
の帯域合成フィルタデータとを保持する第2の記憶部
と、音声符号化データを入力して各帯域の帯域信号を復
号化すると共に、前記第1の記憶部に保持されたデータ
を用いて帯域フィルタ演算を行ってMA チャンネルの音
声復号化データを出力し、前記帯域合成フィルタ演算に
より計算された新たな帯域合成フィルタデータと次に必
要な帯域合成フィルタデータの入れ替えを要求する演算
部と、前記演算部の要求により、前記第1の記憶部と第
2の記憶部とにおける前記帯域合成フィルタデータ及び
前記帯域信号をMA チャンネル単位に入れ替えるデータ
転送手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0012】また請求項2記載の発明は、帯域合成フィ
ルタデータと帯域信号とを用いて帯域合成演算を行い、
A (NA >1)チャンネルの音声信号を復号する復号
装置であって、帯域合成演算に用いる少なくとも1チャ
ンネルの前記帯域合成フィルタデータと前記帯域信号と
を保持し、前記帯域合成演算に必要なアクセス時間を有
する第1の記憶部と、前記帯域信号とnチャンネルの帯
域合成フィルタデータとを保持する第2の記憶部と、音
声符号化データを入力して各帯域の帯域信号を復号化す
ると共に、前記第1の記憶部に保持されたデータを用い
て帯域合成フィルタ演算を行って1チャンネルの音声復
号化データを出力し、前記帯域合成フィルタ演算により
計算された新たな帯域合成フィルタデータと次に必要な
帯域合成フィルタデータの入れ替えを要求する演算部
と、前記演算部の要求により、前記第1の記憶部と第2
の記憶部とにおける前記帯域合成フィルタデータ及び前
記帯域信号を1チャンネル単位に入れ替えるデータ転送
手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】また請求項3記載の発明は、請求項1の復
号装置において、前記第1の記憶部は、1つのチャンネ
ルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信号とを保持する
第1の記憶領域と、他の1つのチャンネルの帯域合成フ
ィルタデータ及び帯域信号とを保持する第2の記憶領域
とを有し、前記演算部は、前記第1の記憶部の第1の記
憶領域のデータを用いてi(i=1〜NA )チャンネル
の帯域合成フィルタ演算を行うとき、前記第2の記憶部
に保持されたk(i≠k,j≠k,k=1〜NA )チャ
ンネルのデータを前記第1の記憶部の前記第1の記憶領
域に転送することにより、データ転送と帯域合成データ
フィルタ演算と並行して行うことを特徴とするものであ
る。
【0014】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
2の復号装置において、前記演算部は、前記第1の記憶
部と前記第2の記憶部との間でのデータ転送を指示する
際に、一度の命令発行で複数回のデータ転送を指示する
連続転送指示手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0015】また請求項5記載の発明は、請求項4の復
号装置において、前記演算部は、前記第1の記憶部の帯
域合成フィルタデータを保持するメモリ領域の終端点以
降のアドレスを仮想アドレスとし、前記仮想アドレスの
始点を実メモリ領域の所定のアドレスに割り当て、以降
逐次的に仮想アドレスを実メモリ領域に割り当てる仮想
アドレス割付手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0016】また請求項6記載の発明は、請求項1又は
2の復号装置において、前記第1の記憶部は、1つのチ
ャンネルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信号とを保
持する第1の記憶領域と、他の1つのチャンネルの帯域
合成フィルタデータ及び帯域信号とを保持する第2の記
憶領域に加えて、帯域合成演算に限定されないデータを
保持する第3の記憶領域を有し、前記演算部は、入力さ
れた音声符号化データのチャンネル数が3以上のときに
限り、前記第1の記憶部内の特定チャンネルの帯域信号
の少なくとも一部を前記第1の記憶部内の特定領域に複
写又は移動させる帯域信号移動手段を有することを特徴
とするものである。
【0017】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
2の復号装置において、前記演算部は、音声符号化デー
タを入力して各帯域の帯域信号の復号化以降に、前記第
2の記憶部から前記第1の記憶部に行われる帯域合成フ
ィルタデータの転送と並行し、帯域信号の加算及び減算
を行う帯域信号加減算手段を有することを特徴とするも
のである。
【0018】また請求項8記載の発明は、請求項1又は
2の復号装置において、前記演算部は、最終チャンネル
の帯域合成演算終了後に前記第1の記憶部から前記第2
の記憶部へ行われる帯域合成フィルタデータの転送と並
行し、帯域合成により復号化された夫々のチャンネルの
復号データを1サンプルずつ所定の順序で混合し並べ替
えるインターリーブ手段を有することを特徴とするもの
である。
【0019】また請求項9記載の発明は、請求項8の復
号装置において、前記インターリーブ手段は、インター
リーブ処理をr回(r≧2)に分割して行うインターリ
ーブ分割処理手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0020】また請求項10記載の発明は、請求項4の
復号装置において、前記連続転送指示手段は、前記第1
の記憶部と前記第2の記憶部との間で行われるq回(q
>1)のデータ転送のうち、p回目(1≦p<q)の転
送終了検出を指示する特定データ転送終了検出指示手段
を有することを特徴とするものである。
【0021】また請求項11記載の発明は、請求項10
の復号装置において、前記データ転送手段は、前記演算
部から前記連続転送指示手段により指示される前記第1
の記憶部と前記第2の記憶部との間で行われるk回のデ
ータ転送のうち、p回目の転送終了を検出し、p回目の
転送終了を前記演算部に送信する特定データ転送終了検
出送信手段を有することを特徴とするものである。
【0022】また請求項12記載の発明は、請求項4の
復号装置において、前記演算部は、前記連続転送指示手
段による前記第1の記憶部と前記第2の記憶部との間で
行われるk回のデータ転送のうち、p回目の転送終了を
検出する特定データ転送終了検出手段を有し、r回(r
≧2)に分割して行われるインターリーブ処理のうち、
前記特定データ転送終了検出手段による特定領域のデー
タ転送終了検出以降に、s回目(2≦s≦r)のインタ
ーリーブ処理を行うことを特徴とするものである。
【0023】また請求項13記載の発明は、請求項8の
復号装置において、前記インターリーブ手段は、入力さ
れる復号データのうち、帯域合成演算により復号される
チャンネル数が偶数と奇数の場合に対して前記第1の記
憶部のうちインターリーブ処理に使用するデータの記録
領域を使い分けるインターリーブ記録領域場合分け手段
を有することを特徴とするものである。
【0024】また請求項14記載の発明は、請求項4の
復号装置において、前記連続転送指示手段は、入力され
る復号データのうち、帯域合成演算により復号されるチ
ャンネル数がt(t≧3)の場合に、少なくとも1チャ
ンネル分の復号されたPCMデータを前記第1の記憶部
と第2の記憶部との間で転送を指示するPCMデータ転
送指示手段を有し、前記PCMデータ転送指示手段は、
帯域合成演算後のPCMデータを前記第1の記憶部から
第2の記憶部に一時的に転送し、最終チャンネルの帯域
合成演算と並行して第2の記憶部に転送されたPCMデ
ータを前記第1の記憶部に再転送することを特徴とする
ものである。
【0025】また請求項15記載の発明は、請求項4の
復号装置において、前記連続転送指示手段は、最終チャ
ンネルの帯域合成と並行して行われる第2の記憶部から
第1の記憶部へのPCMデータの転送が、入力される復
号データのうち、帯域合成演算により復号されるチャン
ネル数が偶数と奇数の場合で、データ転送先の前記第1
の記憶部の記録領域を使い分けるPCMデータ転送記録
領域場合分け手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0026】また請求項16記載の発明は、請求項1又
は2の復号装置において、前記演算部は、音声符号化デ
ータに含まれるヘッダ情報が有効な範囲の符号化データ
の1単位を1フレームとする場合、1フレームのデータ
を各チャンネルの帯域信号の生成及び帯域合成の処理単
位に変換するため、1フレームのデータをyブロックに
均等に分割して帯域合成を行わせる分割復号化手段を有
し、前記分割復号化手段は、帯域数をbとし、1ブロッ
クの処理で生成されるサンプル数をcとするとき、1フ
レームで生成する夫々のチャンネルのPCMデータのサ
ンプル数aを(b×c×y)の値に設定することを特徴
とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態における復号装置
について図面を参照しながら説明する。尚、本実施の形
態の復号装置は、チャンネル数NA が4チャンネルであ
るMPEG2のレイヤ2のオーディオマルチチャンネル
符号化信号を入力して音声信号に復号するものとする。
詳しくはISO/IEC 11172-3:1993及び13818-3:1996に示さ
れている。
【0028】図1は本実施の形態における復号装置10
0の基本構成を示すブロック図である。復号装置100
は、第1の記憶部110、第2の記憶部120、演算部
130、データ転送コントローラ140を含んで構成さ
れる。第1の記憶部110は高速アクセス可能なS−R
AMで構成され、MA (MA <NA )チャンネルの帯域
合成フィルタデータと帯域信号を保持するものである。
ここではMA =2とし、その内部はメモリ領域111
(第1の記憶領域)とメモリ領域112(第2の記憶領
域)に区分されている。復号装置100の主要な信号処
理部は1チップのマルチメディア用のプロセッサにより
構成されるが、このプロセッサに内部メモリが設けられ
ている。この内部メモリは主に画像処理に用いられるも
のであるが、ここでは音声データ処理のために残された
メモリ領域を第1の記憶部110としている。
【0029】メモリ領域111はXチャンネル(Xは1
〜NA で変化する番号)の音声データを保持する領域で
あり、2つのメモリ領域111Bと111Aが設けられ
ている。メモリ領域111AはXチャンネルの帯域合成
フィルタデータを格納する領域であり、メモリ領域11
1BはXチャンネルの帯域信号を格納する領域である。
同様にメモリ領域112はYチャンネル(Yは1〜NA
で変化し、Xと重複しない番号である。)の音声データ
を保持する領域であり、2つのメモリ領域112Bと1
12Aが設けられている。メモリ領域112AはYチャ
ンネルの帯域合成フィルタデータを格納する領域であ
り、メモリ領域112BはYチャンネルの帯域信号を格
納する領域である。尚、以下ではNA =4として説明す
る。
【0030】第2の記憶部120は、プロセッサの外部
に接続された記憶容量の大きなD−RAMにより構成さ
れる記憶部であり、その内部はメモリ領域121A〜1
24Aと、メモリ領域123B,124Bに区分されて
いる。これらのメモリ領域121A〜124Aは夫々1
チャンネル分の帯域合成フィルタデータを格納する領域
であり、例えばメモリ領域121Aには第1チャンネ
ル、メモリ領域122Aには第2チャンネル、メモリ領
域123Aには第3チャンネル、メモリ領域124Aに
は第4チャンネルの帯域合成フィルタデータが格納され
る。またメモリ領域123Bには第3チャンネルの帯域
信号が格納され、メモリ領域124Bには第4チャンネ
ルの帯域信号が格納される。
【0031】第1の記憶部110のメモリ領域111A
と112A、及び第2の記憶部120のメモリ領域12
1A〜124Aはすべて同じメモリサイズであり、ここ
では説明をより具体的にするため、これらのメモリ領域
のアドレス範囲を夫々2048(16進で0x800)
とする。同様に第1の記憶部110のメモリ領域111
Bと112B、及び第2の記憶部120のメモリ領域1
23B,124Bはすべて同じメモリサイズであり、こ
こでは説明をより具体的にするため、これらのメモリ領
域のアドレス範囲をそれぞれ768(16進で0x30
0)とする。
【0032】演算部130には、帯域信号生成手段13
1、帯域合成手段132、連続転送指示手段133、仮
想アドレス割付手段134が設けられている。帯域信号
生成手段131は外部より入力される入力信号(音声符
号化データ)を帯域信号に復号化する手段である。帯域
合成手段132は、帯域合成フィルタデータと帯域信号
とを用いて、1チャンネルづつ帯域合成フィルタ演算を
行い、出力データを生成する手段である。連続転送指示
手段133は、第1の記憶部110と第2の記憶部12
0において特定のメモリ領域を指定し、1回もしくは2
回以上のデータ転送をデータ転送コントローラ140に
指示する手段である。
【0033】仮想アドレス割付手段134は、メモリ領
域111A及び112Aの終端点以降のアドレスを仮想
アドレスとし、該仮想アドレスの始点をメモリ領域11
1A及び112Aの先頭アドレスに割り当て、以降逐次
的に仮想アドレスを実メモリ領域に割り当てる手段であ
る。
【0034】データ転送コントローラ140は、連続転
送指示手段133の指示により、第1の記憶部110か
ら第2の記憶部120、又は第2の記憶部120から第
1の記憶部110へのデータ転送を行う手段である。
尚、演算部130は、メモリ領域111又は112のい
ずれかの領域と、外部接続された第2の記憶部120と
の間でのデータ転送を指示し、その後のデータ転送の実
行中に、もう一方のメモリ領域を使用して、1チャンネ
ル分の帯域合成フィルタ演算を行うものとする。
【0035】このように出力データの生成とデータ転送
は並行処理される。例えば、第1の記憶部110のメモ
リ領域111と第2の記憶部120の間でデータ転送が
行われるときは、演算部130は第1の記憶部110の
メモリ領域112のデータを用いて演算する。メモリ領
域112と第2の記憶部120の間でデータ転送が行わ
れるときは、演算部130はメモリ領域111のデータ
を用いて演算する。
【0036】例えば ISO/ IEC 11172-3:1993及び13818-
3:1996の規格で示されるように、帯域信号生成手段13
1により生成される帯域信号の帯域数は各チャンネルと
も32サブバンドであり、1フレームのサンプル数は1
チャンネル当たり1152サンプル(32×36)であ
る。このように帯域信号生成手段131により生成され
る帯域信号のサンプル数Mnは、各チャンネルともMn
=32×N(Nは1以上36以下の整数である。)とな
る。
【0037】更に、帯域合成手段132の1回の処理当
たりに必要な帯域信号のサンプル数はチャンネル当たり
32サンプルである。そして前述した(4)式に基づい
て32サンプルの帯域信号とコサイン係数とでマトリッ
クス処理を行い、帯域合成フィルタデータの連続した範
囲の16分の1を更新する。次に(6)及び(7)式で
示すように、更新された帯域合成フィルタデータUiと
ウインドウ係数Diを用いて積和演算を行い、32サン
プルの出力データを生成する。ここで生成される32サ
ンプルの出力データは夫々16回の積和演算で求められ
るが、ウインドウ係数のアサインの順序を一定にしなけ
ればならない。このため、演算で使用される帯域合成デ
ータの順序は、新しく更新された16分の1の帯域内の
所定の1サンプル、続いて前回の演算時に更新された1
6の1の帯域内の所定のサンプルという順序で、各16
分の1の帯域内から1サンプルずつ新しい順にアサイン
される。
【0038】本実施の形態では、以下の説明を容易にす
るためNの値を仮に6とする。即ち、帯域信号生成手段
131で生成される1回の帯域信号のサンプル数は19
2(32×6)サンプルであり、その帯域信号を使用し
て帯域合成手段132は各チャンネル毎に6回の帯域合
成フィルタ演算を行う。こうして192(32×6)サ
ンプルの出力データが生成される。この帯域合成演算で
更新される帯域合成フィルタデータは、全帯域合成フィ
ルタデータの16分の6を占める。
【0039】図2〜図4は、各チャンネル毎に生成され
る帯域合成フィルタデータの配置と、その時間的推移を
示した説明図である。ここで図2〜図4に多数配置した
記憶領域200は帯域合成フィルタデータ全体を示し、
記憶領域200の内部は16のデータ領域201〜21
6に分割されている。また各記憶領域200の下に示す
番号2−1〜2−16は、帯域合成フィルタデータの時
間的推移の順番を示す番号であり、その時間間隔は帯域
合成フィルタ演算の1回に相当し、番号2−1が最も古
く、以下番号2−2、2−3、2−4・・・2−16の
順に時間が推移している。ここでは図2が番号2−2〜
2〜6の、図3が番号2−7〜2〜12の、図4が番号
2−13〜2〜16の信号配置とポインタPの位置を示
している。
【0040】また、各記憶領域200の右側に示す矢印
はデータ更新領域を示すポインタP2である。尚、前述
したように1回の各チャンネルの帯域信号は192(3
2×6)サンプルであり、帯域合成手段132による帯
域合成処理6回分に相当する。番号2−1の記憶領域2
00を帯域信号生成直後の1回目とすれば、番号2−6
と2−7との間、及び番号2−12と2−13との間で
は、帯域信号生成手段131による192サンプル分の
帯域信号の生成が行われ、データ転送コントローラ14
0の制御により、第1の記憶部110と第2の記憶部1
20との間でデータ転送が行われている。また、番号2
−1の記憶領域200において、データ領域201の帯
域合成フィルタデータの更新が行われる。以下番号2−
2、2−3、2−4・・・2―16に示す記憶領域20
0の順に、データ領域202、203、204・・・2
16の帯域合成フィルタデータの更新が行われる。その
後、番号2−1の領域200の更新が再度行われる。
【0041】図5は図1の仮想アドレス割付手段134
により第1の記憶部110に対して仮想的に割り当てら
れる仮想アドレスと、実アドレスとの対応を示した表で
ある。即ち、メモリ領域111、112のアドレス範囲
は夫々0〜3071(16進で0x000〜0xbf
f)であり、仮想アドレスの0x000〜0xbff
は、実アドレスと同じ値となるが、仮想アドレスの0x
c00〜0xfffは実アドレスの0x400〜0x7
ffを指し示す。
【0042】尚、本実施の形態ではメモリ領域111の
メモリ領域111Bは例えば0x100〜0x3ffに
割り付けられ、メモリ領域111Aは0x400〜0x
bffに割り付けられる。同様にメモリ領域112のメ
モリ領域112Bは0x100〜0x3ffに割り付け
られ、メモリ領域112Aは0x400〜0xbffに
割り付けられる。またメモリ領域111、112の仮想
アドレスの0xc00は、実アドレスの0x400に割
り付けられるので、仮想アドレスの0xc00はメモリ
領域111A、112Aの先頭アドレスとなり、以降逐
次的にアドレスが割り付けられることになる。
【0043】図6〜図11はデータ転送のデータ配置を
示したものであり、転送チャート1〜転送チャート6の
チャートが図示されている。図6の転送チャート1は帯
域合成を行う前のデータ転送を表し、図7の転送チャー
ト2は第1チャンネルの帯域合成時のデータ転送を表
し、図8の転送チャート3は第2チャンネルの帯域合成
時のデータ転送を表し、図9の転送チャート4は第3チ
ャンネルの帯域合成時のデータ転送を表し、図10の転
送チャート5は第4チャンネルの帯域合成時のデータ転
送を表し、図11の転送チャート6は帯域合成後のデー
タ転送を表す。
【0044】以上のように構成された復号装置100の
動作について説明する。まず4チャンネルのMPEG2
マルチチャンネルのオーディオビットストリームである
入力信号が入力されると、演算部130は入力信号を帯
域信号生成手段131に与え、4チャンネル分の帯域信
号に復号化する。そして第iチャンネル(ここではi=
1)の帯域信号をメモリ領域111Bに、第j(ここで
はj=2)チャンネルの帯域信号をメモリ領域112B
に、第kチャンネル(ここではk=3)の帯域信号をメ
モリ領域111Aの一部に、第lチャンネル(ここでは
l=4)の帯域信号をメモリ領域112Aの一部に夫々
書き込む。
【0045】次に連続転送指示手段133は演算部13
0の要求に基づいて、データ転送コントローラ140に
次のようなデータ転送を指示する。即ち、図6の転送チ
ャート1で示すように、第1の記憶部110のメモリ領
域111Aにある第kチャンネルの帯域信号を、第2の
記憶部120のメモリ領域123Bにデータを転送する
よう指示を出す。そして第2の記憶部120のメモリ領
域121Aにある第iチャンネルの帯域合成フィルタデ
ータを、第1の記憶部110のメモリ領域111Aに転
送するよう指示を出す。
【0046】こうしてデータ転送コントローラ140
は、第kチャンネルの帯域信号をメモリ領域111Aか
らメモリ領域123Bに転送し、その直後に第iチャン
ネルの帯域合成フィルタデータをデータ領域121Aか
らデータ領域111Aに転送する。そしてデータの転送
が終了すると、データ転送コントローラ140は演算部
130に転送終了を知らせる。
【0047】演算部130は、転送終了を知ると、次の
ようなデータ転送を連続転送指示手段133に要求す
る。即ち、図7の転送チャート2に示すように、メモリ
領域112Aにある第lチャンネルの帯域信号を第2の
記憶部120のメモリ領域124Bに転送するよう指示
を出す。そしてメモリ領域122Aにある第jチャンネ
ルの帯域合成フィルタデータをメモリ領域112Aに転
送するよう指示を出す。これと並行して演算部130は
メモリ領域111のデータを使って帯域合成手段132
により、第iチャンネルの帯域合成フィルタ演算を開始
する。
【0048】この段階で演算部130の帯域合成フィル
タ演算により、図2の番号2−1のデータ領域に示すよ
うに、データ領域201のデータが更新される。即ちメ
モリ領域111の0x680〜0x6ffのデータが更
新される。その後、出力データの32サンプルを夫々1
6回の積和演算により求める。ウインドウ係数のアサイ
ン(割当て又は配置)の順序を一定にするために、演算
で使用される帯域合成データの順序は、新しく更新され
たデータ領域201の帯域内の所定の1サンプル、続い
て前回の演算時に更新されたデータ領域216の帯域内
の所定のサンプル、以下データ領域215、214・・
203、202という順序で、各16分の1の帯域内か
ら1サンプルずつ新しい順にアサインされる。
【0049】ここでデータ領域207(0xb80〜0
xbff)の所定のサンプルのアサイン後、データ領域
206(0x400〜)以降の所定のサンプルをアサイ
ンするとき、実アドレス上ではアドレスの設定のために
巡回アドレス処理が必要となるはずである。この巡回ア
ドレス処理は、次のようなAND演算によって行われ
る。即ち、変換前のアドレスをAとすると、変換後のア
ドレスBは、 B={(A−0x400)*(0x7ff)}+0x4
00 となる。但し*はAND処理を示す。
【0050】しかし、本実施の形態の演算部130は仮
想アドレス割付手段134を有しているので、上記のA
ND演算を伴う巡回アドレス処理を必要とせず、仮想ア
ドレス0xc00〜0xfffによって、0x400〜
0x7ff、即ちデータ領域206〜201、216、
215の領域内のサンプルまでアサインできる。
【0051】同様に次の帯域合成フィルタ演算において
も、図2の番号2−2のデータ領域に示されるように、
データ領域202の更新を行い、データ領域201、2
16〜207、206〜202のサンプルによる
(6)、(7)式の積和演算により、出力データを算出
する。
【0052】更に次の帯域合成フィルタ演算において
も、図2の番号2−3のデータ領域に示されるように、
データ領域203の更新を行い、データ領域202〜2
01、216〜207、206〜203のサンプルによ
る積和演算により、出力データを算出する。
【0053】データ転送直前の6回目の帯域合成フィル
タ演算においても、図2の番号2−6のデータ領域に示
されるように、データ領域206の更新を行い、データ
領域205〜201、216〜207、206のサンプ
ルによる積和演算により、出力データを算出する。以上
のように6回の帯域合成フィルタ演算において、巡回ア
ドレス処理なしにウインドウ係数との積和演算を行うこ
とができる。
【0054】一方、データ転送コントローラ140は、
演算部130が帯域合成フィルタ演算を行っている間に
データ転送を行っており、転送が終了すると、演算部1
30に転送終了を知らせる。データ転送及び第iチャン
ネルの帯域合成フィルタ演算のいずれの処理も終了する
と、連続転送指示手段133は、演算部130の要求に
基づいてデータ転送コントローラ140に次のようなデ
ータ転送を指示する。
【0055】図8の転送チャート3で示すように、連続
転送指示手段133は第1の記憶部110のメモリ領域
111Aにある第iチャンネルの帯域合成フィルタデー
タを、第2の記憶部120のメモリ領域121Aへ転送
するよう指示を出す。更に連続転送指示手段133は、
第2の記憶部120のメモリ領域123Aにある第kチ
ャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶部1
10のメモリ領域111Aへ転送するよう指示を出す。
又、第2の記憶部のデータ領域123Bにある第kチャ
ンネルの帯域信号を、第1の記憶部110のメモリ領域
111Bへ転送するよう指示を出す。そして帯域合成手
段132はメモリ領域112のデータを使って第jチャ
ンネルの帯域合成フィルタ演算を開始する。
【0056】ここで、第iチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、図2の番号2−6と図3の番
号2−7の間で実行される。このとき記憶領域200
を、A2で示すデータ領域212〜207と、A1で示
すデータ領域206〜201及び216〜213とに分
割し、これらの順序を入れ替えて2回に分けて転送す
る。こうすると、図3のA1,A2で示すように、次回
の第iチャンネルの帯域合成のアドレスのアサイン順序
が前回と全く同じになる。
【0057】この段階において行う第jチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域112を使用して、
第iチャンネルの場合と全く同じ方法で行われる。一
方、データ転送コントローラ140は、帯域合成手段1
32が帯域合成フィルタ演算を行っている間にデータ転
送を行っており、転送が終了すると、演算部130へ転
送終了を知らせる。
【0058】データ転送及び第jチャンネルの帯域合成
フィルタ演算の両方の処理が終了すると、演算部130
は、次のようなデータ転送を連続転送指示手段133に
要求する。即ち、図9の転送チャート4に示すように、
連続転送指示手段133は、第1の記憶部110のメモ
リ領域112Aにある第jチャンネルの帯域合成フィル
タデータを、第2の記憶部120のメモリ領域122A
へ転送するよう指示する。また連続転送指示手段133
は、第2の記憶部120のメモリ領域124Aにある第
lチャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶
部110のメモリ領域112Aへ転送するよう指示す
る。次に連続転送指示手段133は、メモリ124Bに
ある第lチャンネルの帯域信号を、第1の記憶部110
のメモリ領域112Bへ転送するよう指示する。以上の
ような転送動作と並行して、帯域合成手段132はメモ
リ領域111のデータを使って第kチャンネルの帯域合
成フィルタ演算を開始する。
【0059】ここで、第jチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、第iチャンネルの場合と同様
に、図2の番号2−6と図3の番号2−7の間で実行さ
れる。このとき記憶領域200を、A2で示すデータ領
域212〜207と、A1で示すデータ領域206〜2
01及び216〜213とに分割し、これらの順序を入
れ替えて2回に分けて転送する。こうすると、図3のA
1,A2で示すように、次回の第jチャンネルの帯域合
成のアドレスのアサイン順序が前回と全く同じになる。
【0060】データ転送及び第kチャンネルの帯域合成
フィルタ演算の両方の処理が終了すると、演算部130
は次のようなデータ転送を連続転送指示手段133に要
求する。即ち、図10の転送チャート5に示すように、
連続転送指示手段133は、第1の記憶部110のメモ
リ領域111Aにある第kチャンネルの帯域合成フィル
タデータを、第2の記憶部120のメモリ領域123A
へ転送するよう指示する。帯域合成手段132は、メモ
リ領域112のデータを使って第lチャンネルの帯域合
成フィルタ演算を開始する。
【0061】データ転送及び第lチャンネルの帯域合成
フィルタ演算の両方の処理が終了すると、演算部130
は次のようなデータ転送を連続転送指示手段133に要
求する。即ち、図11の転送チャート6に示すように、
連続転送指示手段133は第1の記憶部110のメモリ
領域112Aにある第lチャンネルの帯域合成フィルタ
データを、第2の記憶部120のメモリ領域124Aへ
転送するよう指示する。
【0062】このように本実施の形態の復号装置によれ
ば、S−RAMと比べて低コストのD−RAMを第2の
記憶部として使用し、全チャンネル数分のデータを第2
の記憶部120に記憶させ、第2の記憶部のデータを随
時必要なだけ、データ転送コントローラ140を用いて
第1の記憶部に転送するようにしている。このため、プ
ロセッサに設けられた内部メモリのデータサイズを大き
くすることなく、マルチチャンネルの音声データを高速
に再生できる。また外付けのS−RAMを削減できるの
で、装置にかかるコストを下げることができる。
【0063】更に、本実施の形態の復号装置では、帯域
合成フィルタ演算とデータ転送を同時に並行して行うこ
とが可能となり、データ転送にかかる時間だけ演算処理
時間が短縮される。しかも、一回のデータ転送命令で複
数回分のデータ転送が行えるので、仮想アドレス割付手
段と併用すれば、帯域合成演算において巡回アドレス処
理や帯域合成フィルタデータのシフト処理を行う必要が
無くなる。
【0064】尚、本実施の形態では、説明を簡略化する
ため、入力信号のチャンネル数nを4チャンネルとし、
第1チャンネルをi、第2チャンネルをj、第3チャン
ネルをk、第4チャンネルをlとしたが、チャンネル数
は特に限定しない。本実施の形態では、第1チャンネル
の帯域合成前のデータ転送時、及び最終チャンネルの帯
域合成データの転送時に並行する処理について、その処
理方法を特に指定しなかったが、可能な範囲で別の処理
を行っても構わない。例えば、最終チャンネルの帯域合
成フィルタデータの転送の次に、入力信号を入力して帯
域信号の生成を行えば、その分更にデータ転送によるロ
スを削減できる。
【0065】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける復号装置について図面を参照しながら説明する。
尚、本実施の形態の復号装置は、チャンネル数が5チャ
ンネルであるMPEG2のレイヤ2のオーディオマルチ
チャンネル符号化信号を入力し、音声信号に復号するも
のとする。詳しくはISO/IEC 11172-3:1993及び13818-3:
1996に示されている。
【0066】図12は本実施の形態における復号装置3
00の基本構成を示すブロック図である。復号装置30
0は、第1の記憶部310、第2の記憶部320、演算
部330、データ転送コントローラ340を含んで構成
される。第1の記憶部310は高速アクセス可能なS−
RAMで構成され、その内部は第1の記憶領域であるメ
モリ領域311と、第2の記憶領域であるメモリ領域3
12と、第3の記憶領域であるメモリ領域313とに区
分されている。復号装置300の主要な信号処理部は1
チップのマルチメディア用のプロセッサにより構成され
るが、このプロセッサに内部メモリが設けられている。
この内部メモリは、主に画像データの処理に用いられる
が、音声データの処理のために残されたメモリ領域を第
1の記憶部310としている。
【0067】メモリ領域311はXチャンネル(Xは1
〜NA で変化する番号)の音声データを保持する領域で
あり、2つのメモリ領域311Aと311Bが設けられ
ている。メモリ領域311Bは原則的にはXチャンネル
の帯域信号を格納する領域であり、メモリ領域311A
は原則的にはXチャンネルの帯域合成フィルタデータを
格納する領域である。
【0068】同様にメモリ領域312はYチャンネル
(Yは1〜NA で変化し、Xと重複しない番号であ
る。)の音声データを保持する領域であり、2つのメモ
リ領域312Aと312Bとがあり、メモリ領域312
Aの内部にメモリ領域312Cが設けられている。
【0069】メモリ領域312Bは原則的にはYチャン
ネルの帯域信号を格納する領域であり、メモリ領域31
2Aは原則的にはYチャンネルの帯域合成フィルタデー
タを格納する領域である。メモリ領域312Cは、演算
部330が少なくとも帯域信号生成後から第1回目のチ
ャンネルの帯域合成終了まで、第3回目に帯域合成され
るチャンネルの帯域信号の一部を一時的に格納する領域
である。
【0070】またメモリ領域313は入力信号のヘッダ
情報等を保持する領域である。メモリ領域313には、
演算部330が少なくとも帯域信号生成後からあるチャ
ンネルの帯域合成終了までは一時的に他のチャンネルの
帯域信号を格納するため、メモリ領域313Cが設けら
れている。尚、以下の説明では、チャンネル数をNA
5として説明する。
【0071】第2の記憶部320は、プロセッサの外部
に接続された記憶容量の大きなD−RAMにより構成さ
れるメモリである。その内部はメモリ領域321A〜3
25Aと、メモリ領域323B,324B,325B
と、メモリ領域321C,322C,323Cと、メモ
リ領域326とに区分されている。
【0072】メモリ領域321A〜325Aは夫々1チ
ャンネル分の帯域合成フィルタデータを格納する領域で
あり、例えばメモリ領域321Aには第1チャンネル、
メモリ領域322Aには第2チャンネル、メモリ領域3
23Aには第3チャンネル、メモリ領域324Aには第
4チャンネル、メモリ領域325Aには第5チャンネル
の帯域合成フィルタデータが夫々格納される。
【0073】またメモリ領域323Bには第3チャンネ
ルの帯域信号の一部が格納され、メモリ領域324Bに
は第4チャンネルの帯域信号、メモリ領域325Bには
第5チャンネルの帯域信号が格納される。
【0074】またメモリ領域321Cには第1チャンネ
ルのPCMデータが格納され、メモリ領域322Cには
第2チャンネルの帯域信号、メモリ領域323Cには第
3チャンネルの帯域信号が格納される。
【0075】またメモリ領域326は、オーディオ出力
データバッファとして用いられ、第1チャンネル〜第5
チャンネルのPCMデータを出力データフォーマットに
並べ替えたインターリーブデータが格納される。
【0076】第1の記憶部310のメモリ領域311A
と312A、及び第2の記憶部320のメモリ領域32
1A〜325Aはすべて同じメモリサイズであり、ここ
では説明をより具体的にするため、これらのメモリ領域
のアドレス範囲を夫々2048(16進で0x800)
とする。
【0077】同様に第1の記憶部310のメモリ領域3
11Bと、メモリ領域312Bと、メモリ領域312C
及び313Cの合算値と、第2の記憶部320のメモリ
領域324B,325Bは、全て同じメモリサイズであ
り、これらのメモリ領域のアドレス範囲を夫々768
(16進で0x300)とする。
【0078】図13は演算部330の構成図である。本
図に示すように演算部330は、帯域信号生成手段33
1、帯域合成手段332、連続転送指示手段333、仮
想アドレス割付手段334、帯域信号加減算手段33
5、帯域信号移動手段336、インターリーブ手段33
7、特定データ転送終了検出手段338、分割復号化手
段339が設けられている。
【0079】帯域信号生成手段331は、外部より入力
される入力信号を帯域信号に復号化する手段である。帯
域信号加減算手段335は、帯域合成にかかる演算量を
削減するために、予め帯域合成演算の前に帯域信号に対
して前処理を施す手段である。(Konstantinos Konstan
tinides "Fast Subband Filtering in MPEG Audio Cod
ing " IEEE 1994 参照)
【0080】帯域合成手段332は、帯域合成フィルタ
データと帯域信号とを用いて、1チャンネルづつ帯域合
成フィルタ演算を行い、出力データを生成する手段であ
る。インターリーブ手段337は、各チャンネルのPC
Mデータを1サンプルずつ所定の順序で混合して並べ替
える手段であり、インターリーブ処理をr回(r≧2)
に分割して行うインターリーブ分割処理手段337A
と、インターリーブ記録領域場合分け手段337Bが設
けられている。
【0081】本実施の形態によるインターリーブ処理
は、インターリーブ分割処理手段337Aによって均等
に2分割されて処理が行われるものとする。インターリ
ーブ記録領域場合分け手段337Bは、入力される音声
信号のうち、帯域合成演算により復号されるチャンネル
数が偶数と奇数の場合で、第1の記憶部310のうちイ
ンターリーブに使用する記録領域を使い分ける手段であ
る。即ち、帯域合成演算により復号されるチャンネル数
が偶数の場合には、インターリーブ前半のデータ記録領
域としてメモリ領域311を選択し、インターリーブ後
半のデータ記録領域としてメモリ領域312を選択す
る。また復号されるチャンネル数が奇数の場合には、イ
ンターリーブ前半のデータ記録領域としてメモリ領域3
12を選択し、インターリーブ後半のデータ記録領域と
してメモリ領域311を選択するものとする。
【0082】連続転送指示手段333は、第1の記憶部
310と第2の記憶部320において特定のメモリ領域
を指定し、1回又は2回以上のデータ転送をデータ転送
コントローラ340に指示する手段である。連続転送指
示手段333はPCMデータ転送指示手段333Aと、
PCMデータ転送記録領域場合分け手段333Bと、特
定データ転送終了検出指示手段333Cとを有してい
る。
【0083】PCMデータ転送指示手段333Aは、入
力される音声信号のうち帯域合成演算により復号される
チャンネル数がt(t≧3)の場合に、tチャンネル分
のPCMデータのうち第1回目から第t−2回目に復号
化されるt−2チャンネル分のPCMデータを、第1の
記憶部310と第2の記憶部320との間で転送を指示
する手段である。具体的にはPCMデータ転送指示手段
333Aは、第1回目から第t−2回目に帯域合成演算
処理で復号化されたPCMデータを、同チャンネルの帯
域合成フィルタデータとともに第1の記憶部310から
第2の記憶部320への転送する指示を出す。また最終
チャンネルの帯域合成と並行し、第2の記憶部320か
ら第1の記憶部310へ第1回目から第t−2回目に帯
域合成演算処理で復号化されたPCMデータの転送を指
示する。
【0084】PCMデータ記録場領域合分け手段333
Bは、PCMデータ転送指示手段333Aにより行われ
る最終チャンネルの帯域合成と並行して行われる第2の
記憶部320から第1の記憶部310へのPCMデータ
転送が、入力される音声信号のうち、帯域合成演算によ
り復号されるチャンネル数が偶数と奇数の場合でデータ
転送先の第1の記憶部310の記録領域を使い分ける手
段である。本実施の形態では、帯域合成演算により復号
されるチャンネル数が偶数の場合にはメモリ領域311
を選択し、奇数の場合にはメモリ領域312を選択する
ものとする。
【0085】特定データ転送終了検出指示手段333C
は、第1の記憶部310と第2の記憶部320との間で
q回(q>1)のデータ転送のうち、p回目(1≦p<
q)の転送終了検出をデータ転送コントローラ340に
指示する手段である。本実施の形態では、帯域合成最終
チャンネルの帯域合成フィルタデータを第1の記憶部3
10から第2の記憶部320へ転送指示するときに、最
終チャンネルの帯域合成フィルタデータの第1転送部分
(図3のA2に相当する部分の転送部分)をp回目の転
送とする。
【0086】帯域信号移動手段336は、入力音声符号
化データの帯域合成チャンネル数が3以上のときに限
り、第1の記憶部310内の特定チャンネルの帯域信号
の一部又は全部を、第1の記憶部310内の特定領域に
移動させる手段である。
【0087】特定データ転送終了検出手段338は、第
1の記憶部310と第2の記憶部320との間でq回
(q>1)のデータ転送のうち、p回目(1≦p<q)
の転送終了検出をデータ転送コントローラ340から受
信する手段である。
【0088】仮想アドレス割付手段334は、メモリ領
域311A及び312Aの終端点以降のアドレスを仮想
アドレスとし、該仮想アドレスの始点をメモリ領域31
1A及び312Aの先頭アドレスに割り当て、以降逐次
的に仮想アドレスを実メモリ領域に割り当てる手段であ
る。
【0089】分割復号化手段339は、1フレームの音
声信号の復号化処理のうち、各チャンネルの帯域信号生
成及び帯域合成、インターリーブ処理について処理単位
である1フレームを均等にy分割(y≦2)し、帯域合
成を行わせる手段である。帯域数をbとし、1ブロック
の処理で生成されるサンプル数をcとするとき、1フレ
ームで生成する夫々のチャンネルのPCMデータのサン
プル数aは(b×c×y)となる。尚、本実施の形態で
は説明を容易にするためにy=6とし、各々の分割処理
の単位をブロックとする。
【0090】例えば ISO/ IEC 11172-3:1993及び13818-
3:1996の規格で示されるように、帯域信号生成手段33
1により生成される帯域信号の帯域数は各チャンネルと
も32個であり、1フレームのサンプル数は1チャンネ
ル当たり1152サンプルである。本実施の形態では、
1フレームの各チャンネルの帯域信号生成及び帯域合
成、インターリーブ処理が6ブロックに均等分割される
ことから、1ブロックで生成される帯域信号及びPCM
データは、各チャンネルとも192(32×6)サンプ
ルとする。
【0091】図12のデータ転送コントローラ340
は、連続転送指示手段333の指示により、第1の記憶
部310から第2の記憶部320、又は第2の記憶部3
20から第1の記憶部310へのデータ転送を行う手段
であり、内部に特定データ転送終了検出送信手段341
を備えている。
【0092】特定データ転送終了検出送信手段341
は、連続転送指示手段333の指示により第1の記憶部
310と第2の記憶部320との間でq回(q>1)の
データ転送のうち、p回目(1≦p<q)の転送終了を
検出を行う手段である。
【0093】尚、演算部330は、第1の記憶部310
のメモリ領域311又は312のいずれかの領域と、外
部接続された第2の記憶部320との間でのデータ転送
を指示し、その後のデータ転送の実行中に演算処理を並
行して行う。演算部330が帯域合成を行う場合は、も
う一方のメモリ領域を使用して、1チャンネル分の帯域
合成フィルタ演算を行うものとする。また演算処理にお
いては第1の記憶部310のデータ転送エリアと演算値
の記録エリアが重ならなければ、メモリ領域311、3
12、313のいずれでも使用可能であるとする。
【0094】以上のように出力データの生成と入力デー
タの転送とは並行処理される。例えば帯域合成演算処理
においては、第1の記憶部310のメモリ領域311と
第2の記憶部320の間でデータ転送が行われるとき
は、演算部330は第1の記憶部310のメモリ領域3
12のデータを用いて帯域合成演算する。メモリ領域3
12と第2の記憶部320の間でデータ転送が行われる
ときは、演算部330はメモリ領域311のデータを用
いて帯域合成演算する。
【0095】チャンネル毎に生成される帯域合成フィル
タデータの配置と、その時間的推移は図2〜図4に示す
実施の形態1と同様である。図13の仮想アドレス割付
手段334により第1の記憶部110に対して仮想的に
割り当てられる仮想アドレスと実アドレスとの対応も図
5に示す実施の形態1と同様である。尚、図2〜図5に
基づく動作説明も、実施の形態1で示した説明と同じで
あり、本実施の形態では説明を省略する。
【0096】本実施の形態におけるデータ転送タイムチ
ャートを図14〜図25に示す。ここでは、転送チャー
ト1〜転送チャート12の12個のチャートの詳細を図
示している。
【0097】以上のように構成された本実施の形態の復
号装置300の動作について説明する。まず図12の演
算部330に対して5チャンネルのMPEG2マルチチ
ャンネルのオーディオビットストリームである入力信号
が入力される。演算部330は入力信号を図13の帯域
信号生成手段331に与え、5チャンネルの各帯域信号
に復号化する。
【0098】図14に示す転送チャート1は、第1の記
憶部310内部でのデータ移動を表すチャートである。
演算部330は第iチャンネル(ここではi=1)の帯
域信号をメモリ領域311Bに、第j(ここではj=
2)チャンネルの帯域信号をメモリ領域312Bに、第
kチャンネル(ここではk=3)の帯域信号をメモリ領
域311Aの一部に、第lチャンネル(ここではl=
4)及び第mチャンネル(ここではm=5)の帯域信号
をメモリ領域312Aの一部に夫々書き込む。
【0099】次に演算部330は帯域信号加減算手段3
35に対し、第kチャンネル帯域信号の帯域信号の加減
算処理を要求し、第kチャンネル帯域信号の加減算処理
終了後、帯域信号移動手段336に対して加減算処理が
施された第kチャンネル帯域信号の前半部をメモリ領域
312Cに、後半部をメモリ領域313Cにデータを移
動するよう指示する。
【0100】図15に示す転送チャート2は、第1、第
2、第4、第5チャンネル帯域信号の加減算処理時のデ
ータ転送を表すチャートである。連続転送指示手段33
3は演算部330の要求に基づいて、データ転送コント
ローラ340に次のようなデータ転送を指示する。即ち
図15に示すように、第2の記憶部320のメモリ領域
321Aにある第iチャンネルの帯域合成フィルタデー
タを、第1の記憶部310のメモリ領域311Aに転送
するよう指示を出す。
【0101】こうしてデータ転送コントローラ340
は、第iチャンネルの帯域合成フィルタデータをメモリ
領域321Aからメモリ領域311Aに転送する。そし
てデータの転送が終了すると、データ転送コントローラ
340は特定データ転送終了検出送信手段341を介し
て演算部330に転送終了を知らせる。
【0102】次に、演算部330は連続転送指示手段3
33にデータ転送を要求すると共に、帯域信号加減算手
段335に対し第i、第j、第l、第mチャンネル帯域
信号の帯域信号の加減算処理を開始させる。そして演算
部330は、第iチャンネルの帯域合成フィルタデータ
をメモリ領域321Aからメモリ領域311Aに転送す
ることと、第i、第j、第l、第mチャンネル帯域信号
の加減算処理とを並行して行う。
【0103】図16に示す転送チャート3は、第iチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。演算部330は、第i、第j、第l、第mチャンネ
ルの帯域信号の加減算処理の終了後に転送終了を知る
と、次のようなデータ転送を連続転送指示手段333に
要求する。即ち図16に示すように、メモリ領域312
Aにある第l、第mチャンネルの帯域信号及び第kチャ
ンネルの帯域信号の前半部分を、第2の記憶部320の
メモリ領域324B、325B、323Bに夫々転送す
るよう指示を出す。そしてメモリ領域322Aにある第
jチャンネルの帯域合成フィルタデータをメモリ領域3
12Aに転送するよう指示を出す。
【0104】これと並行して演算部330は、メモリ領
域311のデータを使って帯域合成手段332により、
第iチャンネルの帯域合成フィルタ演算を開始する。こ
の段階では、実施の形態1の場合と同様に図2の番号2
−1に示すデータ領域のデータが更新される。即ちメモ
リ領域311の0x680〜0x6ffのデータが更新
される。その後、出力データの32サンプルを、(6)
及び(7)式で示す16回の積和演算により求める。
【0105】ウインドウ係数のアサインの順序を一定に
するために、演算で使用される帯域合成データの順序
は、新しく更新されたデータ領域201の帯域内の所定
の1サンプル、続いて前回の演算時に更新されたデータ
領域216の帯域内の所定のサンプル、以下データ領域
215、214・・203、202という順序で、各1
6分の1の帯域内から1サンプルずつ新しい順にアサイ
ンされる。
【0106】ここでデータ領域207(0xb80〜0
xbff)の所定のサンプルのアサイン後、データ領域
206(0x400〜)以降の所定のサンプルをアサイ
ンするとき、実アドレス上ではアドレスの設定のために
巡回アドレス処理が必要となるはずである。この巡回ア
ドレス処理は、次のようなAND演算によって行われ
る。即ち、変換前のアドレスをAとすると、変換後のア
ドレスBは、 B={(A−0x400)*(0x7ff)}+0x4
00 となる。但し*はAND処理を示す。
【0107】しかし、本実施の形態の演算部330は、
実施の形態1の場合と同様に、仮想アドレス割付手段3
34を有しているので、上記のAND演算を伴う巡回ア
ドレス処理を必要とせず、仮想アドレス0xc00〜0
xfffによって、0x400〜0x7ff、即ちデー
タ領域206〜201、216、215の領域内のサン
プルまでアサインできる。
【0108】同様に次の帯域合成フィルタ演算において
も、図2の番号2−2のデータ領域に示すように、デー
タ領域202の更新を行い、データ領域201、216
〜207、206〜202のサンプルによる積和演算を
行い、出力データを算出する。
【0109】更に次の帯域合成フィルタ演算において
も、図2の番号2−3のデータ領域に示すように、デー
タ領域203の更新を行い、データ領域202〜20
1、216〜207、206〜203のサンプルによる
積和演算を行い、出力データを算出する。
【0110】データ転送直前の6回目の帯域合成フィル
タ演算においても、図2の番号2−6のデータ領域に示
すように、データ領域206の更新を行い、データ領域
205〜201、216〜207、206のサンプルに
よる積和演算を行い、出力データを算出する。以上のよ
うに6回の帯域合成フィルタ演算において、巡回アドレ
ス処理なしにウインドウ係数との積和演算を行うことが
できる。
【0111】図17に示す転送チャート4は、第kチャ
ンネル帯域信号の後半部の第1の記憶部310内部での
データ移動を表すチャートである。演算部330は、第
iチャンネルの帯域合成演算の終了後、帯域信号移動手
段336に対して、第1の記憶部310のメモリ領域3
13Cにある第kチャンネル帯域信号の後半部分のデー
タを、メモリ領域311Bの後半部分にデータを移動す
るよう指示する。ここで、データ領域311B内の第i
チャンネルの帯域合成演算で復号された第iチャンネル
PCMデータと第kチャンネル帯域信号の後半部分は重
なり合わない様配置される。
【0112】一方、データ転送コントローラ340は、
演算部330が帯域合成フィルタ演算を行っている間に
データ転送を行っており、転送が終了すると、演算部3
30に転送終了を知らせる。第iチャンネルの帯域合成
フィルタ演算及びデータ転送のいずれの処理も終了する
と、連続転送指示手段333は、演算部330の要求に
基づいてデータ転送コントローラ340に次のようなデ
ータ転送を指示する。
【0113】図18に示す転送チャート5は、第2チャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。本図に示すように、連続転送指示手段333は第1
の記憶部310のメモリ領域311Aにある第iチャン
ネルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部320
のメモリ領域321Aへ転送するよう指示を出す。次に
連続転送指示手段333は、PCMデータ転送指示手段
333Aによって、第1の記憶部310のメモリ領域3
11Bにある第iチャンネルのPCMデータを、第2の
記憶部320のメモリ領域321Cへ転送するよう指示
を出す。
【0114】更に連続転送指示手段333は、第2の記
憶部320のメモリ領域323Aにある第kチャンネル
の帯域合成フィルタデータを、第1の記憶部310のメ
モリ領域311Aへ転送するよう指示を出す。また第2
の記憶部のメモリ領域323Bにある第kチャンネルの
帯域信号の前半部分を、第1の記憶部310のメモリ領
域311Bの前半部分へ転送するよう指示を出す。
【0115】ここでメモリ領域311Bへ転送される第
kチャンネルの帯域信号の前半部分は、既にデータ移動
によって配置されれている第kチャンネルの帯域信号の
後半部分と重なり合うことなく連続して配置される。そ
して帯域合成手段332はメモリ領域312のデータを
使って第jチャンネルの帯域合成フィルタ演算を開始す
る。
【0116】ここで、第iチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、図2の番号2−6と図3の番
号2−7の間で実行される。このとき領域200を、A
2で示すデータ領域212〜207と、A1で示すデー
タ領域206〜201及び216〜213とに分割し、
これらの順序を入れ替えて2回に分けて転送する。こう
すると、図3のA1,A2で示すように、次回の第iチ
ャンネルの帯域合成のアドレスのアサイン順序が前回と
全く同じになる。
【0117】この段階において行う第jチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域312を使用して、
第iチャンネルの場合と全く同じ方法で行われる。一
方、データ転送コントローラ340は、帯域合成手段3
32が帯域合成フィルタ演算を行っている間にデータ転
送を行っており、転送が終了すると、演算部330へ転
送終了を知らせる。
【0118】図19に示す転送チャート6は、第3チャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送及び第jチャンネルの帯域合成フィルタ
演算の両方の処理が終了すると、演算部330は、次の
ようなデータ転送を連続転送指示手段333に要求す
る。即ち図19に示すように、連続転送指示手段333
は、第1の記憶部310のメモリ領域312Aにある第
jチャンネルの帯域合成フィルタデータを第2の記憶部
320のメモリ領域322Aへ転送するよう指示する。
【0119】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333Aによって、第1の記憶部31
0のメモリ領域312Bにある第jチャンネルのPCM
データを、第2の記憶部320のメモリ領域322Cへ
転送するよう指示を出す。また連続転送指示手段333
は、第2の記憶部320のメモリ領域324Aにある第
lチャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶
部310のメモリ領域312Aへ転送するよう指示す
る。次に連続転送指示手段333は、メモリ領域324
Bにある第lチャンネルの帯域信号を、第1の記憶部3
10のメモリ領域312Bへ転送するよう指示する。
【0120】以上のような転送動作と並行して、帯域合
成手段332はメモリ領域311のデータを使って第k
チャンネルの帯域合成フィルタ演算を開始する。ここ
で、第jチャンネルの帯域合成フィルタデータのデータ
転送は、第iチャンネルの場合と同様に、図2,図3の
番号2−6と2−7の間で行われる。このとき領域20
0をA2で示すデータ領域212〜207と、A1で示
すデータ領域206〜201及び216〜213とに分
割し、これらの順序を入れ替えて2回に分けて転送す
る。
【0121】この段階において行う第kチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域311を使用して、
第i、第jチャンネルの場合と全く同じ方法で行われ
る。一方、データ転送コントローラ340は、帯域合成
手段332が帯域合成フィルタ演算を行っている間にデ
ータ転送を行っており、転送が終了すると、演算部33
0へ転送終了を知らせる。
【0122】図20に示す転送チャート7は、第lチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送及び第kチャンネルの帯域合成フィルタ
演算の両方の処理が終了すると、演算部330は次のよ
うなデータ転送を連続転送指示手段333に要求する。
即ち図20に示すように、連続転送指示手段333は、
第1の記憶部310のメモリ領域311Aにある第kチ
ャンネルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部3
20のメモリ領域323Aへ転送するよう指示する。
【0123】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333Aによって、第1の記憶部31
0のメモリ領域311Bにある第kチャンネルのPCM
データを、第2の記憶部320のメモリ領域323Cへ
転送するよう指示を出す。また連続転送指示手段333
は、第2の記憶部320のメモリ領域325Aにある第
mチャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶
部310のメモリ領域311Aへ転送するよう指示す
る。
【0124】次に連続転送指示手段333は、メモリ領
域325Bにある第mチャンネルの帯域信号を、第1の
記憶部310のメモリ領域311Bへ転送するよう指示
する。以上のような転送動作と並行して、帯域合成手段
332はメモリ領域312のデータを使って第lチャン
ネルの帯域合成フィルタ演算を開始する。
【0125】ここで、第kチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、第iチャンネルの場合や第j
チャンネルの場合と同様に、図2の番号2−6のデータ
領域に示すように、A2で示すデータ領域212〜20
7と、A1で示すデータ領域206〜201及び216
〜213とに分割し、これらの順序を入れ替えて2回に
分けて行われる。
【0126】この段階において行う第lチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域312を使用して、
第i、第j、第kチャンネルの場合と全く同じ方法で行
われる。一方、データ転送コントローラ340は、帯域
合成手段332が帯域合成フィルタ演算を行っている間
にデータ転送を行っており、転送が終了すると、演算部
330へ転送終了を知らせる。
【0127】図21に示す転送チャート8は、第mチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送及び第lチャンネルの帯域合成フィルタ
演算の両方の処理が終了すると、演算部330は、次の
ようなデータ転送を連続転送指示手段333に要求す
る。即ち図21に示すように、連続転送指示手段333
は、第1の記憶部310のメモリ領域312Aにある第
lチャンネルの帯域合成フィルタデータを第2の記憶部
320のメモリ領域324Aへ転送するよう指示する。
【0128】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333A及びPCMデータ記録領域場
合分け手段333Bにより、第i、第j、第kチャンネ
ルのPCMデータを第2の記憶部320のメモリ領域3
21C、322C、323Cから第1の記憶部310へ
転送するよう指示する。
【0129】本実施の形態では、帯域合成演算により復
号されるチャンネル数が奇数であるため、PCMデータ
記録領域場合分け手段333BによってPCMデータの
記録領域は、メモリ領域312の第lチャンネルのPC
Mデータの記録領域以降の領域が選択される。以上のよ
うな転送動作と並行して、帯域合成手段332はメモリ
領域311のデータを使って第mチャンネルの帯域合成
フィルタ演算を開始する。
【0130】ここで、第lチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、第i、第j、第kチャンネル
の場合と同様に、図2の番号2−6のデータ領域に示す
ように、A2で示すデータ領域212〜207と、A1
で示すデータ領域206〜201及び216〜213と
に分割し、これらの順序を入れ替えて2回に分けて行わ
れる。
【0131】この段階において行う第mチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域311を使用して、
第i、第j、第k、第lチャンネルの場合と全く同じ方
法で行われる。一方、データ転送コントローラ340
は、帯域合成手段332が帯域合成フィルタ演算を行っ
ている間にデータ転送を行っており、転送が終了する
と、演算部330に転送終了を知らせる。
【0132】図22に示す転送チャート9は、インター
リーブ前半処理時のデータ転送を表すチャートである。
データ転送及び第mチャンネルの帯域合成フィルタ演算
の両方の処理が終了すると、演算部330は次のような
データ転送を連続転送指示手段333に要求する。即ち
図22に示すように、連続転送指示手段333は第1の
記憶部310のメモリ領域311Aにある第mチャンネ
ルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部320の
メモリ領域325Aへ転送するよう指示する。
【0133】ここで、第mチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、第i〜第lチャンネルの場合
と同様に、図2の番号2−6のデータ領域に示すよう
に、A2で示すデータ領域212〜207と、A1で示
すデータ領域206〜201及び216〜213とに分
割し、これらの順序を入れ替えて2回に分けて行われ
る。
【0134】更にmチャンネルは帯域合成の最終チャン
ネルであるため、2回に分けて行われる最終チャンネル
帯域合成フィルタデータ転送のうち、図22で示される
第1転送部分のデータ転送の終了の検出を特定データ転
送終了検出指示手段333Cによって検出し、データ転
送コントローラ340に対して転送を要求する。以上の
ような転送動作と並行して、インターリーブ手段337
はメモリ領域312の第i、第j、第k、第lチャンネ
ル及びメモリ領域311の第mチャンネルのPCMデー
タを使ってインターリーブ処理を開始する。
【0135】ここで、インターリーブ手段337による
インターリーブ処理は、インターリーブ分割処理手段3
37Aによって2回に分割され行われる。すなわち各チ
ャンネルのPCMデータ192サンプルのうち前半の9
6サンプルを用いてインターリーブ前半の処理を行い、
後半の96サンプルを用いてインターリーブ後半の処理
を行う。
【0136】図22の転送チャート9で示されるインタ
ーリーブ処理は、2分割されるインターリーブ処理のう
ちインターリーブ前半処理にあたる。更に、本実施の形
態では、帯域合成演算により復号されるチャンネル数が
奇数であるため、インターリーブ記録領域場合分け手段
337Bによって、インターリーブ前半データのメモリ
領域としてメモリ領域312のPCMデータ記録領域以
降の領域が指定される。
【0137】一方、データ転送コントローラ340は、
インターリーブ手段337がインターリーブ前半処理を
行っている間にデータ転送を行っており、第mチャンネ
ルの帯域合成フィルターデータにおける第1転送部分の
転送が終了すると、特定データ転送終了検出送信手段3
41により、第mチャンネル帯域合成フィルターデータ
の第1転送部分の転送終了を検出する。そして、演算部
330へ終了検出の送信を行い、引き続き第mチャンネ
ルの帯域合成フィルターデータにおける第2転送部分の
データ転送を開始する。
【0138】図23に示す転送チャート10は、インタ
ーリーブ後半処理時のデータ転送を表すチャートであ
る。演算部330は、インターリーブ手段337による
インターリ−ブ前半処理と、特定データ転送終了検出手
段338による第mチャンネルの帯域合成フィルターデ
ータにおける第1転送部分の転送終了を検出する。そう
すると、演算部330はインターリーブ手段337によ
るインターリ−ブ処理を再開する。
【0139】ここで、図23で示されるインターリーブ
処理は、2分割されるインターリーブ処理のうち、イン
ターリーブ後半の処理にあたる。更に、本実施の形態で
は、帯域合成演算により復号されるチャンネル数が奇数
であるため、インターリーブ記録領域場合分け手段33
7Bによって、インターリーブ後半データのメモリ領域
として、メモリ領域311の第mチャンネルのPCMデ
ータ記録領域以降の領域が指定される。
【0140】図24に示す転送チャート11は、インタ
ーリーブデータの第1の記憶部310内部でのデータ移
動を表すチャートである。演算部330は、インターリ
ーブ手段337によるインターリ−ブ後半処理が終了す
ると、図24に示すように、第1の記憶部310のメモ
リ領域311に記録されたインターリーブの後半データ
をメモリ領域312へ移動させる。
【0141】図25に示す転送チャート12は、インタ
ーリーブデータのデータ転送を表すチャートである。イ
ンターリーブの後半データのメモリ領域312へ移動が
終了すると、演算部330は次のようなデータ転送を連
続転送指示手段333に要求する。即ち図25に示すよ
うに、連続転送指示手段333は第1の記憶部310の
メモリ領域312にあるインターリーブデータを、第2
の記憶部320のメモリ領域326へ転送するよう指示
する。
【0142】ここで、インターリーブデータのデータ転
送は、インターリーブ前半データと、インターリーブ後
半データとに分割し、これらの順序を入れ替えて2回に
分けて行われる。すなわち第2の記憶部320のメモリ
領域326には、前半部分にインターリーブ前半データ
が格納され、後半部分にインターリーブ後半データが格
納される。
【0143】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3における復号装置について図面を参照しながら説明す
る。尚、本実施の形態の復号装置は、チャンネル数が4
チャンネルであるMPEG2のレイヤ2のオーディオマ
ルチチャンネル符号化信号を入力して音声信号に復号す
るものとする。詳しくはISO/IEC 11172-3:1993及び1381
8-3:1996に示されている。
【0144】本実施の形態における復号装置の構成は、
図12及び図13で示す実施の形態2の場合と同様であ
る。本実施の形態と実施の形態2との違いは、入力され
る音声符号化信号のチャンネル数のみである。従って復
号装置の構成については説明を省略する。実施の形態1
と同様に、各チャンネル毎に生成される帯域合成フィル
タデータの配置とその時間的推移は図2〜図4に示すも
のと同一である。更に、実施の形態1と同様、仮想アド
レス割付手段334により第1の記憶部110に対して
仮想的に割り当てられる仮想アドレスと実アドレスとの
対応も図5と同一である。
【0145】本実施の形態における復号装置の動作につ
いて図26〜図36のデータ転送チャートを用いて説明
する。まず演算部330に4チャンネルのMPEG2マ
ルチチャンネルのオーディオビットストリームである入
力信号が入力されると、演算部330は入力信号を帯域
信号生成手段331に与え、4チャンネル分の帯域信号
に復号化する。そして第iチャンネル(ここではi=
1)の帯域信号をメモリ領域311Bに、第j(ここで
はj=2)チャンネルの帯域信号をメモリ領域312B
に、第kチャンネル(ここではk=3)の帯域信号をメ
モリ領域311Aの一部に、第lチャンネル(ここでは
l=4)の帯域信号をメモリ領域312Aの一部に夫々
書き込む。
【0146】図26に示す転送チャート1は、第kチャ
ンネルの帯域信号の加減算処理時の第1の記憶部310
内部でのデータ移動を表すチャートである。演算部33
0は帯域信号加減算手段335に対し、第kチャンネル
帯域信号の加減算処理を要求する。そして、第kチャン
ネルの帯域信号の加減算処理の終了後、帯域信号移動手
段336に対して、加減算処理が施された第kチャンネ
ル帯域信号の前半部をメモリ領域312Cにデータ移動
を指示し、後半部をメモリ領域313Cにデータ移動を
指示する。
【0147】図27に示す転送チャート2は、第i、第
j、第lチャンネルの帯域信号の加減算処理時のデータ
転送を表すチャートである。連続転送指示手段333は
演算部330の要求に基づいて、データ転送コントロー
ラ340に次のようなデータ転送を指示する。即ち、図
27に示すように、第2の記憶部320のメモリ領域3
21Aにある第iチャンネルの帯域合成フィルタデータ
を、第1の記憶部110のメモリ領域311Aに転送す
るよう指示を出す。こうしてデータ転送コントローラ3
40は、第iチャンネルの帯域合成フィルタデータをデ
ータ領域321Aからデータ領域311Aに転送する。
そしてデータの転送が終了すると、データ転送コントロ
ーラ340は演算部330に転送終了を知らせる。
【0148】更に、演算部330は連続転送指示手段3
33にデータ転送を要求し、帯域信号加減算手段335
に対し第i、第j、第lチャンネルの帯域信号の加減算
処理を開始させる。こうすると、第iチャンネルの帯域
合成フィルタデータをデータ領域321Aからデータ領
域311Aに転送する動作と、第i、第j、第lチャン
ネルの帯域信号の加減算処理とが並行して行われる。
【0149】図28に示す転送チャート3は、第iチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。演算部330は、第i、第j、第lチャンネルの帯
域信号の加減算処理の終了後に転送終了を知ると、次の
ようなデータ転送を連続転送指示手段333に要求す
る。即ち図28に示すように、メモリ領域312Aにあ
る第j、第lチャンネルの帯域信号、第kチャンネルの
帯域信号の前半部分を、第2の記憶部320のメモリ領
域323B、324B、325Bに夫々転送するよう指
示を出す。
【0150】そしてメモリ領域322Aにある第jチャ
ンネルの帯域合成フィルタデータをメモリ領域312A
に転送するよう指示を出す。これと並行して演算部13
0はメモリ領域311のデータを使って帯域合成手段3
32により、第iチャンネルの帯域合成フィルタ演算を
開始する。
【0151】図29に示す転送チャート4は、第kチャ
ンネルの帯域信号の後半部の第1の記憶部310内部で
のデータ移動を表すチャートである。演算部330は、
第iチャンネルの帯域合成演算の終了後、帯域信号移動
手段336に対し、第1の記憶部310のメモリ領域3
13Cにある第kチャンネルの帯域信号の後半部分のデ
ータを、メモリ領域311Bの後半部分にデータを移動
するよう指示する。ここで、メモリ領域311B内の第
iチャンネルの帯域合成演算で復号された第iチャンネ
ルPCMデータと、第kチャンネルの帯域信号の後半部
分は重なり合わないように配置する。
【0152】図30に示す転送チャート5は、第jチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送コントローラ340は、演算部330が
帯域合成フィルタ演算を行っている間にデータ転送を行
っており、転送が終了すると、演算部330に転送終了
を知らせる。第iチャンネルの帯域合成フィルタ演算及
びデータ転送のいずれの処理も終了すると、連続転送指
示手段333は、演算部330の要求に基づいてデータ
転送コントローラ340に次のようなデータ転送を指示
する。図30に示すように、連続転送指示手段333は
第1の記憶部310のメモリ領域311Aにある第iチ
ャンネルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部3
20のメモリ領域321Aへ転送するよう指示を出す。
【0153】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333Aによって、第1の記憶部31
0のメモリ領域311Bにある第iチャンネルのPCM
データを、第2の記憶部320のメモリ領域321Cへ
転送するよう指示を出す。更に連続転送指示手段333
は、第2の記憶部320のメモリ領域323Aにある第
kチャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶
部310のメモリ領域311Aへ転送するよう指示を出
す。又、第2の記憶部のデータ領域323Bにある第k
チャンネルの帯域信号の前半部分を、第1の記憶部31
0のメモリ領域311Bの前半部分に転送するよう指示
を出す。
【0154】ここでメモリ領域311Bに転送された第
kチャンネルの帯域信号の前半部分は、既にデータ移動
によって配置されれている第kチャンネルの帯域信号後
半部分と重なり合うことなく連続して配置される。そし
て帯域合成手段332はメモリ領域312のデータを使
って第jチャンネルの帯域合成フィルタ演算を開始す
る。
【0155】この段階において行う第jチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域312を使用して、
第iチャンネルの場合と全く同じ方法で行われる。一
方、データ転送コントローラ340は、帯域合成手段3
32が帯域合成フィルタ演算を行っている間にデータ転
送を行っており、転送が終了すると、演算部330へ転
送終了を知らせる。
【0156】図31に示す転送チャート6は、第kチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送及び第jチャンネルの帯域合成フィルタ
演算の両方の処理が終了すると、演算部330は、次の
ようなデータ転送を連続転送指示手段333に要求す
る。即ち図31に示すように、連続転送指示手段333
は、第1の記憶部310のメモリ領域312Aにある第
jチャンネルの帯域合成フィルタデータを第2の記憶部
320のメモリ領域322Aへ転送するよう指示する。
【0157】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333Aによって、第1の記憶部31
0のメモリ領域312Bにある第jチャンネルのPCM
データを、第2の記憶部320のメモリ領域322Cへ
転送するよう指示を出す。また連続転送指示手段333
は、第2の記憶部320のメモリ領域324Aにある第
lチャンネルの帯域合成フィルタデータを、第1の記憶
部310のメモリ領域312Aへ転送するよう指示す
る。
【0158】次に連続転送指示手段333は、メモリ領
域324Bにある第lチャンネルの帯域信号を、第1の
記憶部310のメモリ領域312Bへ転送するよう指示
する。以上のような転送動作と並行して、帯域合成手段
332はメモリ領域311のデータを使って第kチャン
ネルの帯域合成フィルタ演算を開始する。この段階にお
いて行う第kチャンネルの帯域合成フィルタ演算は、メ
モリ領域311を使用して第i、第jチャンネルの場合
と全く同じ方法で行われる。一方、データ転送コントロ
ーラ340は、帯域合成手段332が帯域合成フィルタ
演算を行っている間にデータ転送を行っており、転送が
終了すると、演算部330へ転送終了を知らせる。
【0159】図32に示す転送チャート7は、第lチャ
ンネルの帯域合成時のデータ転送を表すチャートであ
る。データ転送及び第kチャンネルの帯域合成フィルタ
演算の両方の処理が終了すると、演算部330は次のよ
うなデータ転送を連続転送指示手段333に要求する。
即ち図32に示すように、連続転送指示手段333は、
第1の記憶部310のメモリ領域311Aにある第kチ
ャンネルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部3
20のメモリ領域323Aへ転送するよう指示する。
【0160】次に連続転送指示手段333は、PCMデ
ータ転送指示手段333A及びPCMデータ記録領域場
合分け手段333Bにより、第i、第jチャンネルのP
CMデータを第2の記憶部320のメモリ領域321
C、322Cから第1の記憶部310に転送するよう指
示する。
【0161】本実施の形態では、帯域合成演算により復
号されるチャンネル数が偶数であるため、PCMデータ
記録領域場合分け手段333BによってPCMデータの
記録領域は、メモリ領域311の第kチャンネルのPC
Mデータの記録領域以降の領域が選択される。以上のよ
うな転送動作と並行して、帯域合成手段332はメモリ
領域312のデータを使って第lチャンネルの帯域合成
フィルタ演算を開始する。
【0162】この段階において行う第lチャンネルの帯
域合成フィルタ演算は、メモリ領域311を使用した第
i、第j、第kチャンネルの場合と全く同じ方法で行わ
れる。一方、データ転送コントローラ340は、帯域合
成手段332が帯域合成フィルタ演算を行っている間に
データ転送を行っており、転送が終了すると、演算部3
30へ転送終了を知らせる。
【0163】図33に示す転送チャート8は、インター
リーブ前半処理時のデータ転送を表すチャートである。
データ転送及び第lチャンネルの帯域合成フィルタ演算
の両方の処理が終了すると、演算部330は次のような
データ転送を連続転送指示手段333に要求する。即ち
図33に示すように、連続転送指示手段333は第1の
記憶部310のメモリ領域312Aにある第lチャンネ
ルの帯域合成フィルタデータを、第2の記憶部320の
メモリ領域324Aへ転送するよう指示する。
【0164】ここで、第lチャンネルの帯域合成フィル
タデータのデータ転送は、第i〜第kチャンネルの場合
と同様に、図2の番号2−6のデータ領域を、A2で示
すデータ領域212〜207と、A1で示すデータ領域
206〜201及び216〜213とに分割し、これら
の順序を入れ替えて2回に分けて行われる。
【0165】更にlチャンネルは帯域合成の最終チャン
ネルであるため、特定データ転送終了検出指示手段33
3Cによって、2回に分けて行われる最終チャンネル帯
域合成フィルタデータ転送のうち、図22で示される第
1転送部分のデータ転送の終了の検出を、データ転送コ
ントローラ340に対し要求する。
【0166】以上のような転送動作と並行して、インタ
ーリーブ手段337はメモリ領域311の第i、第j、
第kチャンネル、及びメモリ領域312の第lチャンネ
ルのPCMデータを使って、インターリーブ処理を開始
する。ここで、本実施の形態ではインターリーブ手段3
37によるインターリーブ処理は、インターリーブ分割
手段337Aによって2回に分割され行われる。即ち各
チャンネルのPCMデータの192サンプルのうち、前
半の96サンプルを用いてインターリーブ前半処理を行
い、後半の96サンプルを用いてインターリーブ後半処
理を行う。
【0167】図33で示されるインターリーブ処理は、
2分割されるインターリーブ処理のうちインターリーブ
前半処理にあたる。更に本実施の形態では、帯域合成演
算により復号されるチャンネル数が偶数であるため、イ
ンターリーブ記録領域場合分け手段337Bによって、
インターリーブ前半データのメモリ領域として、メモリ
領域311のPCMデータの記録領域の以降の領域指定
される。
【0168】一方、データ転送コントローラ340は、
インターリーブ手段337がインターリーブ前半処理を
行っている間にデータ転送を行っている。第lチャンネ
ルの帯域合成フィルターデータにおける第1転送部分の
転送が終了すると、特定データ転送終了検出送信手段3
41により、第lチャンネルの帯域合成フィルターデー
タの第1転送部分の転送終了を検出する。そして、演算
部330へ終了検出の送信を行い、引き続き第lチャン
ネルの帯域合成フィルターデータの第2転送部分のデー
タ転送を開始する。
【0169】図34に示す転送チャート9は、インター
リーブ後半処理時のデータ転送を表すチャートである。
演算部330は、インターリーブ手段337によるイン
ターリ−ブ前半処理と、特定データ転送終了検出手段3
38による第lチャンネル帯域合成フィルターデータの
第1転送部分の転送終了を検出すると、インターリーブ
手段337によるインターリ−ブ処理を再開する。
【0170】ここで、図34に示すインターリーブ処理
は、2分割されるインターリーブ処理のうちインターリ
ーブ後半処理にあたる。更に、本実施の形態では、帯域
合成演算により復号されるチャンネル数が偶数であるた
め、インターリーブ記録領域場合分け手段337Bによ
って、インターリーブ後半データのメモリ領域として、
メモリ領域312の第lチャンネルのPCMデータの記
録領域以降の領域が指定される。
【0171】図35に示す転送チャート10は、インタ
ーリーブ後半処理終了時のデータ転送を表すチャートで
ある。演算部330は、インターリーブ手段337によ
るインターリ−ブ後半処理及びデータ転送が終了する
と、図35に示すように、第1の記憶部310のメモリ
領域311に記録されたインターリーブ前半データをメ
モリ領域312へ移動させる。
【0172】図36に示す転送チャート11は、インタ
ーリーブデータの第1の記憶部310内部でのデータ移
動を表すチャートである。インターリーブ後半データの
メモリ領域312への移動が終了すると、演算部330
は次のようなデータ転送を連続転送指示手段333に要
求する。即ち図36に示すように、連続転送指示手段3
33は第1の記憶部310のメモリ領域312にあるイ
ンターリーブデータを、第2の記憶部320のメモリ領
域326へ転送するよう指示する。
【0173】ここで、インターリーブデータのデータ転
送は、インターリーブ前半データと、インターリーブ後
半データとに分割し、これらの順序を入れ替えて2回に
分けて行われる。即ち第2の記憶部320のメモリ領域
326には、前半部分にインターリーブ前半データが格
納され、後半部分にインターリーブ後半データが格納さ
れる。この後、4チャンネルのPCMオーディオデータ
が同時に出力される。
【0174】このように実施の形態2及び3の復号装置
によれば、S−RAMと比べて低コストのD−RAMを
第2の記憶部として使用し、全チャンネル数分のデータ
を第2の記憶部320に記憶させ、第2の記憶部のデー
タを随時必要なだけ、データ転送コントローラ340を
用いて第1の記憶部310に転送するようにしている。
このため、 プロセッサに設けられた内部メモリのデータ
サイズを大きくすることなく、マルチチャンネルの音声
データを高速に再生できる。また外付けのS−RAMを
削減できるので、装置にかかるコストを下げることがで
きる。
【0175】更に、実施の形態2及び3の復号装置で
は、帯域合成フィルタ演算とデータ転送を同時に並行し
て行うことが可能となり、データ転送にかかる時間だけ
演算処理時間が短縮される。しかも、一回のデータ転送
命令で複数回分のデータ転送が行え、仮想アドレス割付
手段と併用すれば、帯域合成演算において巡回アドレス
処理や帯域合成フィルタデータのシフト処理を行う必要
が無くなる。
【0176】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、第kチャンネルの帯域信号を第1の記憶部310内
部に一時的に移動しているので、転送時間の削減され
る。
【0177】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、第iチャンネルの帯域合成フィルターデータの第2
の記憶部320から第1の記憶部310へのデータ転送
と並行して、帯域信号の加減算処理を行っているので、
データ転送による待ち時間が削減される。
【0178】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、第iチャンネルの帯域合成フィルターデータの第2
の記憶部320から第1の記憶部310へのデータ転送
と並行して、第i、第j、第l、第mチャンネルの帯域
信号の加減算処理を行っているので、データ転送による
待ち時間が削減される。
【0179】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、最終チャンネルの帯域合成演算終了後に、第1の記
憶部から第2の記憶部へ行われる帯域合成フィルタデー
タの転送と並行し、インターリーブ手段によるインター
リーブ処理が行われるので、データ転送による待ち時間
が削減される。
【0180】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、インターリーブ処理をr回(本実施の形態ではr=
2)に分割して行うインターリーブ分割処理手段有して
いる。このためインターリーブ演算を分割処理すること
が可能であり、インターリーブデータの記憶領域を連続
して確保する必要がなくなる。その分第1の記憶部のメ
モリサイズを削減でき、装置にかかるコストを下げるこ
とができる。またインターリーブ分割処理を行うことに
よって、1処理あたりの連続処理時間が短くなり、デー
タ転送との並行処理のスケジューリングが容易になる。
【0181】更に、実施形態2及び3での復号装置は、
一度の連続転送のうちの特定のデータ転送終了の検出が
可能であるため、インターリーブ分割処理と併用するこ
とによって、高効率な信号処理のスケジューリングが実
現できる。
【0182】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、PCMデータ転送指示手段を備えており、帯域合成
演算と並行して、一時的に第2の記憶部にPCMデータ
を移動している。このため、インターリーブに必要な全
チャンネルPCMデータの格納領域は小さくて済む。そ
の格納領域は、最終チャンネルの帯域合成中からインタ
ーリーブ処理までであり、第1の記憶部内にメモリ領域
にPCMデータ専用のメモリ領域を設ける必要がない。
【0183】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、PCMデータ記録領域場合分け手段を備えており、
インターリーブ処理に必要なPCMデータを第2の記憶
部320から第1の記憶部310へ転送する場合におい
て、帯域合成演算により復号されるチャンネル数が奇数
や偶数の場合に関わらず、最終チャンネルの帯域合成演
算と並行してデータ転送を行うことができる。またその
分演算処理量が削減される。
【0184】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、インターリーブ記録領域場合分け手段を備えてお
り、帯域合成演算により復号されるチャンネル数が奇数
や偶数の場合に関わらず、最終チャンネルの帯域合成の
データ転送領域と重なることなくインターリーブ処理を
開始することができる。このため、データ転送と並行し
てインターリーブ処理を行うことができる。
【0185】また、実施の形態2及び3の復号装置で
は、1フレームを6分の1に分割して復号化演算を行う
分割復号化手段を有しているので、各々のチャンネルに
必要な帯域信号のメモリ領域が1フレーム分の6分の1
でよい。このため、その分第1の記憶部のメモリサイズ
を削減できる。
【0186】尚、説明を簡略化するため、実施の形態2
では、入力信号のチャンネル数nを4チャンネルとし、
第1チャンネルをi、第2チャンネルをj、第3チャン
ネルをk、第4チャンネルをl、第5チャンネルをmと
した。また実施の形態3では、入力信号のチャンネル数
nを4チャンネルとし、第1チャンネルをi、第2チャ
ンネルをj、第3チャンネルをk、第4チャンネルをl
としたが、チャンネル数は特に上記の数に限定されるも
のでない。
【0187】尚、実施の形態2及び3では、説明を簡略
化するため、また、インターリーブ分割処理手段による
分割数を2としたが、場合によっては3以上でも構わな
い。また、必ずしも均等に分割する必要はない。
【0188】尚、実施の形態2及び3では、説明を簡略
化するため、帯域信号移動手段による帯域信号の移動先
を、メモリ領域312及び313としたが、移動先は特
に限定しない。また、帯域信号の移動におけるデータの
分割数及びデータサイズは特に限定しない。
【0189】尚、実施の形態2及び3では、帯域合成演
算により復号されるチャンネル数が偶数の場合には、イ
ンターリーブ前半データの記録領域としてメモリ領域3
11を選択し、インターリーブ後半データの記録領域と
してメモリ領域312を選択した。また復号されるチャ
ンネル数が奇数の場合には、インターリーブ前半データ
の記録領域としてメモリ領域312を選択し、インター
リーブ後半データの記録領域としてメモリ領域311を
選択するものとした。しかし演算及びデータ転送のスケ
ジュール応じて選択方法を任意に変えても構わない。
【0190】尚、実施の形態2及び3では、説明を簡略
化するため、PCMデータ転送記録領域場合分け手段3
33Bによる場合分けを、帯域合成演算により復号され
るチャンネル数が偶数の場合にはメモリ領域311を選
択し、奇数の場合にはメモリ領域312を選択するもの
とした。しかし、演算及びデータ転送のスケジュール応
じて任意に変えても構わない。
【0191】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、高
速アクセスが要求されるメモリの容量を削減することが
できる。その分従来に比べて復号装置の低コスト化が実
現できる。
【0192】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、帯域合成フィルタ演算とデー
タ転送を同時に並行して行うことが可能となり、転送に
かかる時間が削減できる。このため処理時間を大幅に短
縮できる。
【0193】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果の効果に加えて、データ転送を指
示する際に、一度の命令発行で複数回のデータ転送指示
ができる。このため転送するデータを所定のアドレスで
分割し、順序を入れ替えて転送ことが可能となる。その
結果、巡回アドレス計算にかかる処理を軽減することが
できる。更に、複数回のデータ転送が可能になるので、
データ転送と出力データ生成にかかる時間に合わせて、
データ転送をスケジューリングしやすくなる。このため
データ転送による時間ロスが削減され、処理時間が短縮
される。
【0194】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、仮想アドレス割付手段が設け
られているので、巡回アドレス計算にかかる処理が削除
される。このため処理時間を短縮できる。
【0195】請求項6記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、帯域信号移動手段が設
けられているので、第3チャンネルの帯域信号を第1の
記憶部内部に一時的に移動しデータ転送が削減されるの
で、その分転送時間が削減され、演算量を削減できる。
【0196】請求項7記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、帯域信号移動手段が帯
域合成手段から独立して設けられているので、音声符号
化データを入力して各帯域の帯域信号の復号化以降、第
2の記憶部から第1の記憶部へ最初に行われる帯域合成
フィルタデータ転送と並行し、帯域信号加減算処理が行
われるので、データ転送による待ち時間が削減され、そ
の分だけ演算量を削減できる。
【0197】請求項8記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、インターリーブ手段が
設けられ、最終チャンネルの帯域合成演算終了後に第1
の記憶部から第2の記憶部へ行われる帯域合成フィルタ
データ転送と並行し、インターリーブ処理が行われるの
で、データ転送による待ち時間が削減され、その分だけ
演算量を削減できる。
【0198】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明の効果に加えて、インターリーブ分割処理手段
が設けられているので、インターリーブ演算を分割処理
することができ、インターリーブデータ記憶領域を連続
して確保する必要がない。このため第1の記憶部のメモ
リサイズを削減でき、装置にかかるコストを下げること
ができる。またインターリーブ分割処理を行うことによ
って、1処理あたりの連続処理時間が短くなる分、デー
タ転送との並行処理のスケジューリングが容易になる。
【0199】請求項10〜12記載の発明によれば、一
度の連続転送のうちの特定のデータ転送終了の検出が可
能となるため、インターリーブ分割処理と併用すること
によって、高効率な信号処理のスケジューリングが容易
に行える。
【0200】請求項13記載の発明によれば、請求項8
記載の発明の効果に加えて、インターリーブ記録領域場
合分け手段が設けられているので、帯域合成演算により
復号されるチャンネル数が奇数、偶数の場合に関わら
ず、最終チャンネルの帯域合成のデータ転送領域と重な
ることなくインターリーブ処理を開始することができ
る。このためデータ転送と並行してインターリーブ処理
を行うことが可能となり、その分だけ演算量を削減でき
る。
【0201】請求項14記載の発明によれば、請求項4
記載の発明の効果に加えて、PCMデータ転送指示手段
が設けられており、帯域合成演算と並行して、一時的に
第2の記憶部にPCMデータを移動しているので、イン
ターリーブに必要な全チャンネルPCMデータ格納領域
を確保しなければならないのは、最終チャンネル帯域合
成中からインターリーブ処理までである。このため第1
の記憶部内にメモリ領域にPCMデータ専用のメモリ領
域を設ける必要がなく、第1の記憶部のメモリサイズを
削減できる。
【0202】請求項15記載の発明によれば、請求項4
記載の発明の効果に加えて、PCMデータ転送記録領域
場合分け手段が設けられているので、インターリーブ処
理に必要なPCMデータを第2の記憶部から第1の記憶
部へ転送する場合において、帯域合成演算により復号さ
れるチャンネル数が奇数、偶数の場合に関わらず、最終
チャンネルの帯域合成演算と並行してデータ転送を行う
ことができる。そのため演算処理量が削減される。
【0203】請求項16記載の発明によれば、請求項1
又は2記載の発明の効果に加えて、分割復号化手段が設
けられているので、各々のチャンネルに必要な帯域信号
のメモリ領域が削減でき、その分だけ第1の記憶部のメ
モリサイズを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における復号装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】帯域合成フィルタデータの配置と、その時間的
推移(その1)を示した説明図である。
【図3】帯域合成フィルタデータの配置と、その時間的
推移(その2)を示した説明図である。
【図4】帯域合成フィルタデータの配置と、その時間的
推移(その3)を示した説明図である。
【図5】仮想アドレス領域と実アドレス領域の対応を示
す図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるデータ転送チャ
ート(その1)である。
【図7】実施の形態1におけるデータ転送チャート(そ
の2)である。
【図8】実施の形態1におけるデータ転送チャート(そ
の3)である。
【図9】実施の形態1におけるデータ転送チャート(そ
の4)である。
【図10】実施の形態1におけるデータ転送チャート
(その5)である。
【図11】実施の形態1におけるデータ転送チャート
(その6)である。
【図12】本発明の実施の形態2、3における復号装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態2、3の復号装置において、演算
部の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態2におけるデータ転送チ
ャート(その1)である。
【図15】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その2)である。
【図16】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その3)である。
【図17】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その4)である。
【図18】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その5)である。
【図19】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その6)である。
【図20】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その7)である。
【図21】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その8)である。
【図22】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その9)である。
【図23】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その10)である。
【図24】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その11)である。
【図25】実施の形態2におけるデータ転送チャート
(その12)である。
【図26】本発明の実施の形態3におけるデータ転送チ
ャート(その1)である。
【図27】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その2)である。
【図28】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その3)である。
【図29】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その4)である。
【図30】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その5)である。
【図31】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その6)である。
【図32】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その7)である。
【図33】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その8)である。
【図34】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その9)である。
【図35】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その10)である。
【図36】実施の形態3におけるデータ転送チャート
(その11)である。
【図37】従来の復号装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
100,300 復号装置 110,310 第1の記憶部 120,320 第2の記憶部 130,330 演算部 131,331 帯域信号生成手段 132,332 帯域合成手段 133,333 連続転送指示手段 333A PCMデータ転送手段 333B PCMデータ記録領域場合分け手段 333C 特定データ転送終了検出指示手段 134,334 仮想アドレス割付手段 335 帯域信号加減算手段 336 帯域信号移動手段 337 インターリーブ手段 337A インターリーブ分割処理手段 337B インターリーブ記録領域場合分け手段 338 特定データ転送終了検出手段 339 分割復号化手段 140,340 データ転送コントローラ 341 特定データ転送終了検出送信手段 111,112,111A,111B,112A,11
2B,121A,122A,123A,124A,12
3B,124B、311,312,313,311A,
311B,312A,312B,312C,313C,
321A,322A,323A,324A,325A,
323B,324B,325B,321C,322C,
323C メモリ領域 200 1チャンネル分の帯域合成フィルタデータの格
納領域(領域) 201〜216 帯域合成フィルタデータの格納領域
(データ領域) P2 帯域合成フィルタデータ領域の更新部分を示すポ
インタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片山 崇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石戸 創 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 音村 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯域合成フィルタデータと帯域信号とを
    用いて帯域合成演算を行い、NA (NA >1)チャンネ
    ルの音声信号を復号する復号装置であって、 帯域合成演算に用いるMA (MA <NA )チャンネルの
    前記帯域合成フィルタデータと前記帯域信号とを保持
    し、前記帯域合成演算に必要なアクセス時間を有する第
    1の記憶部と、 前記帯域信号とNA チャンネルの帯域合成フィルタデー
    タとを保持する第2の記憶部と、 音声符号化データを入力して各帯域の帯域信号を復号化
    すると共に、前記第1の記憶部に保持されたデータを用
    いて帯域フィルタ演算を行ってMA チャンネルの音声復
    号化データを出力し、前記帯域合成フィルタ演算により
    計算された新たな帯域合成フィルタデータと次に必要な
    帯域合成フィルタデータの入れ替えを要求する演算部
    と、 前記演算部の要求により、前記第1の記憶部と第2の記
    憶部とにおける前記帯域合成フィルタデータ及び前記帯
    域信号をMA チャンネル単位に入れ替えるデータ転送手
    段と、を具備することを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 帯域合成フィルタデータと帯域信号とを
    用いて帯域合成演算を行い、NA (NA >1)チャンネ
    ルの音声信号を復号する復号装置であって、 帯域合成演算に用いる少なくとも1チャンネルの前記帯
    域合成フィルタデータと前記帯域信号とを保持し、前記
    帯域合成演算に必要なアクセス時間を有する第1の記憶
    部と、 前記帯域信号とnチャンネルの帯域合成フィルタデータ
    とを保持する第2の記憶部と、 音声符号化データを入力して各帯域の帯域信号を復号化
    すると共に、前記第1の記憶部に保持されたデータを用
    いて帯域合成フィルタ演算を行って1チャンネルの音声
    復号化データを出力し、前記帯域合成フィルタ演算によ
    り計算された新たな帯域合成フィルタデータと次に必要
    な帯域合成フィルタデータの入れ替えを要求する演算部
    と、 前記演算部の要求により、前記第1の記憶部と第2の記
    憶部とにおける前記帯域合成フィルタデータ及び前記帯
    域信号を1チャンネル単位に入れ替えるデータ転送手段
    と、を具備することを特徴とする復号装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の記憶部は、 1つのチャンネルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信
    号とを保持する第1の記憶領域と、他の1つのチャンネ
    ルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信号とを保持する
    第2の記憶領域とを有し、 前記演算部は、 前記第1の記憶部の第1の記憶領域のデータを用いてi
    (i=1〜NA )チャンネルの帯域合成フィルタ演算を
    行うとき、前記第2の記憶部に保持されたk(i≠k,
    j≠k,k=1〜NA )チャンネルのデータを前記第1
    の記憶部の前記第1の記憶領域に転送することにより、
    データ転送と帯域合成データフィルタ演算と並行して行
    うことを特徴とする請求項1記載の復号装置。
  4. 【請求項4】 前記演算部は、 前記第1の記憶部と前記第2の記憶部との間でのデータ
    転送を指示する際に、一度の命令発行で複数回のデータ
    転送を指示する連続転送指示手段を有することを特徴と
    する請求項1又は2記載の復号装置。
  5. 【請求項5】 前記演算部は、 前記第1の記憶部の帯域合成フィルタデータを保持する
    メモリ領域の終端点以降のアドレスを仮想アドレスと
    し、前記仮想アドレスの始点を実メモリ領域の所定のア
    ドレスに割り当て、以降逐次的に仮想アドレスを実メモ
    リ領域に割り当てる仮想アドレス割付手段を有すること
    を特徴とする請求項4記載の復号装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の記憶部は、 1つのチャンネルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信
    号とを保持する第1の記憶領域と、他の1つのチャンネ
    ルの帯域合成フィルタデータ及び帯域信号とを保持する
    第2の記憶領域に加えて、帯域合成演算に限定されない
    データを保持する第3の記憶領域を有し、 前記演算部は、 入力された音声符号化データのチャンネル数が3以上の
    ときに限り、前記第1の記憶部内の特定チャンネルの帯
    域信号の少なくとも一部を前記第1の記憶部内の特定領
    域に複写又は移動させる帯域信号移動手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の復号装置。
  7. 【請求項7】 前記演算部は、 音声符号化データを入力して各帯域の帯域信号の復号化
    以降に、前記第2の記憶部から前記第1の記憶部に行わ
    れる帯域合成フィルタデータの転送と並行し、帯域信号
    の加算及び減算を行う帯域信号加減算手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の復号装置。
  8. 【請求項8】 前記演算部は、 最終チャンネルの帯域合成演算終了後に前記第1の記憶
    部から前記第2の記憶部へ行われる帯域合成フィルタデ
    ータの転送と並行し、帯域合成により復号化された夫々
    のチャンネルの復号データを1サンプルずつ所定の順序
    で混合し並べ替えるインターリーブ手段を有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の復号装置。
  9. 【請求項9】 前記インターリーブ手段は、 インターリーブ処理をr回(r≧2)に分割して行うイ
    ンターリーブ分割処理手段を有することを特徴とする請
    求項8記載の復号装置。
  10. 【請求項10】 前記連続転送指示手段は、 前記第1の記憶部と前記第2の記憶部との間で行われる
    q回(q>1)のデータ転送のうち、p回目(1≦p<
    q)の転送終了検出を指示する特定データ転送終了検出
    指示手段を有することを特徴とする請求項4記載の復号
    装置。
  11. 【請求項11】 前記データ転送手段は、 前記演算部から前記連続転送指示手段により指示される
    前記第1の記憶部と前記第2の記憶部との間で行われる
    q回のデータ転送のうち、p回目の転送終了を検出し、
    p回目の転送終了を前記演算部に送信する特定データ転
    送終了検出送信手段を有することを特徴とする請求項1
    0記載の復号装置。
  12. 【請求項12】 前記演算部は、 前記連続転送指示手段による前記第1の記憶部と前記第
    2の記憶部との間で行われるq回のデータ転送のうち、
    p回目の転送終了を検出する特定データ転送終了検出手
    段を有し、 r回(r≧2)に分割して行われるインターリーブ処理
    のうち、前記特定データ転送終了検出手段による特定領
    域のデータ転送終了検出以降に、s回目(2≦s≦r)
    のインターリーブ処理を行うことを特徴とする請求項4
    記載の復号装置。
  13. 【請求項13】 前記インターリーブ手段は、 入力される復号データのうち、帯域合成演算により復号
    されるチャンネル数が偶数と奇数の場合に対して前記第
    1の記憶部のうちインターリーブ処理に使用するデータ
    の記録領域を使い分けるインターリーブ記録領域場合分
    け手段を有することを特徴とする請求項8記載の復号装
    置。
  14. 【請求項14】 前記連続転送指示手段は、 入力される復号データのうち、帯域合成演算により復号
    されるチャンネル数がt(t≧3)の場合に、少なくと
    も1チャンネル分の復号されたPCMデータを前記第1
    の記憶部と第2の記憶部との間で転送を指示するPCM
    データ転送指示手段を有し、 前記PCMデータ転送指示手段は、帯域合成演算後のP
    CMデータを前記第1の記憶部から第2の記憶部に一時
    的に転送し、最終チャンネルの帯域合成演算と並行して
    第2の記憶部に転送されたPCMデータを前記第1の記
    憶部に再転送することを特徴とする請求項4記載の復号
    装置。
  15. 【請求項15】 前記連続転送指示手段は、 最終チャンネルの帯域合成と並行して行われる第2の記
    憶部から第1の記憶部へのPCMデータの転送が、入力
    される復号データのうち、帯域合成演算により復号され
    るチャンネル数が偶数と奇数の場合で、データ転送先の
    前記第1の記憶部の記録領域を使い分けるPCMデータ
    転送記録領域場合分け手段を有することを特徴とする請
    求項4記載の復号装置。
  16. 【請求項16】 前記演算部は、 音声符号化データに含まれるヘッダ情報が有効な範囲の
    符号化データの1単位を1フレームとする場合、1フレ
    ームのデータを各チャンネルの帯域信号の生成及び帯域
    合成の処理単位に変換するため、1フレームのデータを
    yブロックに均等に分割して帯域合成を行わせる分割復
    号化手段を有し、 前記分割復号化手段は、帯域数をbとし、1ブロックの
    処理で生成されるサンプル数をcとするとき、1フレー
    ムで生成する夫々のチャンネルのPCMデータのサンプ
    ル数aを(b×c×y)の値に設定することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の復号装置。
JP10006599A 1997-05-15 1998-01-16 復号装置 Pending JPH1131972A (ja)

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TW087107473A TW395142B (en) 1997-05-15 1998-05-14 Compressed code decoding device and audio decoding device
EP98108809A EP0880246A3 (en) 1997-05-15 1998-05-14 Compressed code decoding device and audio decoding device
CNB981032508A CN1148974C (zh) 1997-05-15 1998-05-15 压缩码译码设备
KR1019980018071A KR100278891B1 (ko) 1997-05-15 1998-05-15 압축 코드 복호화 장치 및 음성 복호화 장치
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CNB2004100282150A CN1249670C (zh) 1997-05-15 1998-05-15 音频译码设备
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7509294B2 (en) 2003-12-30 2009-03-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Synthesis subband filter for MPEG audio decoder and a decoding method thereof
CN113067581A (zh) * 2021-03-11 2021-07-02 深圳华云信息系统有限公司 解码系统、解码方法、电子设备及存储介质

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