JPH11318088A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH11318088A
JPH11318088A JP10121025A JP12102598A JPH11318088A JP H11318088 A JPH11318088 A JP H11318088A JP 10121025 A JP10121025 A JP 10121025A JP 12102598 A JP12102598 A JP 12102598A JP H11318088 A JPH11318088 A JP H11318088A
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JP
Japan
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elastic member
transformer
contact surface
ultrasonic motor
pressure contact
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Pending
Application number
JP10121025A
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English (en)
Inventor
Motoaki Ito
元陽 伊藤
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/623,002 priority patent/US6288475B1/en
Priority to PCT/JP1999/000913 priority patent/WO1999044279A1/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動子側に安定した電力供給を実現できる超
音波モータを提供する。 【解決手段】 超音波モータ1は、回転対称形状を有す
る固定側の弾性部材30と、回転対称形状を有する移動
側の弾性部材40と、弾性部材30に振動を付与する固
定側の圧電素子31と、弾性部材40に振動を付与する
移動側の圧電素子41と、弾性部材40と一体的に回転
する出力軸10と、圧電素子41に非接触で給電するロ
ータリトランス60と、これらを収納するハウジング2
1、22などで構成され、ロータリトランス60内の3
つのトランス回路のうち、中間トランス回路C2および
最外周トランス回路C3を2相駆動電力用トランス回路
として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子および移動
子の各圧接面に回転変位波をそれぞれ発生させ、2つの
回転変位波の周波数差に応じた回転運動を行なう超音波
モータに関する。また本発明は、移動子の圧接面に回転
変位波を発生させて回転運動を行なう超音波モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般の進行波型超音波モータは、リング
状の固定子と回転子を互いに圧接し、固定子の裏面にリ
ング状の圧電素子を接合して、固定子の圧接面に進行波
を発生させることによって、圧接点の楕円運動を回転子
の回転運動に変換するように構成される(文献「超音波
モータ入門」、見城尚史・指田年生共著、総合電子出版
社発行、1991年)。
【0003】こうした超音波モータは、電磁モータと比
べて、コイル巻線や鉄芯等の磁気回路が不要になるため
小型軽量化が図られ、しかも低速回転時にも高いトルク
が得られるという長所があり、カメラレンズ回転機構等
やロボットアクチュエータ等の分野で実用化されてい
る。
【0004】従来の超音波モータは、固定子表面の進行
波で回転子を摩擦駆動する方式であるため、大きな振幅
の進行波を得るために鋭い共振を有する圧電材料から成
る圧電素子を共振周波数で共振するように駆動してい
る。そのため、移動子の回転速度を可変制御したい場
合、進行波の駆動周波数または駆動電圧を変化させる必
要があるが、圧電素子の駆動周波数や駆動電圧を変化さ
せると圧電素子の振動出力が急激に減少したりトルクが
変化してしまうことになる。その結果、従来の超音波モ
ータでは回転速度の可変制御が極めて困難であり、現実
には典型的なDCモータのように一定回転数の出力をオ
ンオフ制御する用途に限られている。
【0005】そこで、固定子および回転子の両方に圧電
素子をそれぞれ設けて、固定子の進行波と回転子の進行
波との相互作用によって、回転子の回転速度を連続可変
で制御するようにしたダブル駆動型の超音波モータが提
案されている(特許第2663164号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】後者のダブル駆動型超
音波モータでは、回転子にも圧電素子を設けるため、回
転する圧電素子に何らかの手段で電力を供給する必要が
ある。該特許明細書にはケースカバーに導電ブラシ、回
転子に導電盤をそれぞれ取り付けた接触式の給電機構が
記載されている。
【0007】こうした接触式の給電機構では、従来のブ
ラシ付電磁モータと同様に、信頼性や寿命、スパーク、
電磁ノイズの点で実用化分野が限られてくる。
【0008】一方、前者の進行波型超音波モータに関し
て、固定子ではなく回転子に圧電素子を設けた超音波モ
ータにおいて、スリップリングとブラシとの組合せやロ
ータリトランスを用いた給電方式が提案されている(特
開平4−71371号)。しかしながら、スリップリン
グを用いた構成は具体的に記載されているものの、ロー
タリトランスを用いた具体的な構成は説明されていな
い。
【0009】本発明の目的は、移動子側に安定した電力
供給を実現できる超音波モータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転対称の圧
接面を有する固定弾性部材と、固定弾性部材の圧接面に
対向した回転対称の圧接面を有し、回転対称軸回りに角
変位自在に支持された移動弾性部材と、固定弾性部材の
圧接面に周波数Fsの回転変位波を発生するための固定
振動素子と、移動弾性部材の圧接面に周波数Frの回転
変位波を発生するための移動振動素子とを備え、周波数
Fsと周波数Frとの周波数差ΔFに応じた回転速度で
移動弾性部材が角変位する超音波モータであって、移動
弾性部材とともに角変位する移動振動素子にN相(Nは
2以上の整数)の位相差を持つ駆動電力を供給するため
のロータリトランスを備え、ロータリトランスは、N個
より多い同心円状のトランス回路を有し、最外周から内
側に順次配置されたN個のトランス回路を駆動電力用ト
ランス回路として使用することを特徴とする超音波モー
タである。
【0011】本発明に従えば、ロータリトランスを用い
て移動振動素子に電力を供給することによって、電力損
失や機械損失が少ない非接触の給電が可能になる。ま
た、移動振動素子をN相の駆動電力で駆動する場合、同
心円状に配置された複数のトランス回路のうち最外周か
らN個のトランス回路を用いて電力供給を行なうことに
よって、駆動電力の各相間のアンバランスを可級的に低
減化できる。トランス回路が同心円状に配置された場
合、トランス回路を構成するコアの周長が回転中心から
の半径に応じて変化するため、コア半径が小さくなるほ
ど隣接コア間の半径比が大きくなり、その結果、隣接コ
ア間のインダクタンス差が大きくなり、トランス伝達効
率の差が増加する。逆に、最外周のトランス回路ほど隣
接コア間のアンバランスが小さくなるため、N相駆動電
力の給電用に好適となる。
【0012】こうしたロータリトランスは固定弾性部材
および移動弾性部材の圧接面から回転対称軸寄りに設け
ることが好ましく、ロータリトランスの収納スペースを
充分確保できるため、モータ全体を小型化でき、しかも
比較的大きなロータリトランスでも使用できるため、高
出力で高効率の給電が可能になる。特に、各弾性部材を
リング状に形成した場合には、リングの内側にロータリ
トランスを収納できるため、省スペース化が図られる。
【0013】また本発明は、最内周のトランス回路を、
移動弾性部材の圧接面に発生した回転変位波の検出信号
を伝達するための検出信号用トランス回路として使用す
ることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、移動弾性部材の回転変位
波を検出した検出信号は単相であるため、信号伝達に使
用するトランス回路は1つで足りる。そのため、同心円
状に配置された複数のトランス回路のうち、隣接コア間
の特性差が大きい最内周のトランス回路を使用してもア
ンバランスの問題が生じない。また、バランスを重視す
る他の回路系に好適なより外側のトランス回路を確保で
きる。
【0015】また本発明は、固定振動素子および移動振
動素子は、固定弾性部材および移動弾性部材の圧接面と
反対側の各面に取り付けられた回転対称の圧電素子であ
り、圧電素子の表面には、2相駆動用の第1駆動電極お
よび第2駆動電極と、振動波形を検出するためのモニタ
電極とが形成され、第1駆動電極および第2駆動電極は
駆動電力用トランス回路に接続され、モニタ電極は検出
信号用トランス回路に接続されていること特徴とする。
【0016】本発明に従えば、固定振動素子および移動
振動素子として回転対称の圧電素子を用いることによっ
て、固定弾性部材および移動弾性部材の各圧接面に回転
変位波を効率的に発生させることができる。なお、回転
変位波は、各圧接面のある点が波の進行方向および面法
線方向を含む面内で楕円運動する表面波である。対向す
る点同士に周波数差が生ずると、固定弾性部材と移動弾
性部材との間に速度差が生じ、その結果、移動弾性部材
の回転トルクに変換される。
【0017】また、圧電素子の表面に2相駆動用の第1
駆動電極および第2駆動電極を形成することによって、
圧電素子の周方向に沿って回転変位波を発生させること
が可能になり、さらにモニタ電極を設けて振動波形を検
出することによって圧電素子の駆動回路へのフィードバ
ックが可能になる。そこで、ロータリトランスに2つの
駆動電力用トランス回路および1つの検出信号用トラン
ス回路を形成することによって、互いに独立した電力供
給および信号伝達が可能になる。
【0018】また本発明は、検出信号用トランス回路を
構成する検出系コアと駆動電力用トランス回路を構成す
る駆動系コアとの間に、磁気結合を抑制するための非磁
性材料が設けられることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、検出系コアと駆動系コア
との間の磁気結合を抑制するための非磁性材料を設ける
ことによって、圧電素子の駆動信号ラインから検出信号
ラインへのクロストークを大幅に低減化できる。モニタ
電極からの検出信号は、圧電素子の駆動回路へのフィー
ドバック信号として用いられるため、ノイズが混入する
と駆動回路の不安定を引き起こす要因となる。しかも、
この検出信号は圧電効果で得ているため、ノイズの影響
を受けやすいハイインピーダンス出力となっている。し
たがって、大きな電力を伝達する駆動系コアとの磁気結
合を抑制することによって、検出系コアを伝達する検出
信号のS/N比を向上できる。
【0020】また本発明は、回転対称の圧接面を有する
固定弾性部材と、固定弾性部材の圧接面に対向した回転
対称の圧接面を有し、回転対称軸回りに角変位自在に支
持された移動弾性部材と、移動弾性部材の圧接面に回転
変位波を発生するための移動振動素子とを備え、回転変
位波によって移動弾性部材が角変位する超音波モータで
あって、移動弾性部材とともに角変位する移動振動素子
にN相(Nは2以上の整数)の位相差を持つ駆動電力を
供給するためのロータリトランスを備え、ロータリトラ
ンスは、N個より多い同心円状のトランス回路を有し、
最外周から内側に順次配置されたN個のトランス回路を
駆動電力用トランス回路として使用することを特徴とす
る超音波モータである。
【0021】本発明に従えば、ロータリトランスを用い
て移動振動素子に電力を供給することによって、電力損
失や機械損失が少ない非接触の給電が可能になる。ま
た、移動振動素子をN相の駆動電力で駆動する場合、同
心円状に配置された複数のトランス回路のうち最外周か
らN個のトランス回路を用いて電力供給を行なうことに
よって、駆動電力の各相間のアンバランスを可級的に低
減化できる。トランス回路が同心円状に配置された場
合、トランス回路を構成するコアの周長が回転中心から
の半径に応じて変化するため、コア半径が小さくなるほ
ど隣接コア間の半径比が大きくなり、その結果、隣接コ
ア間のインダクタンス差が大きくなり、トランス伝達効
率の差が増加する。逆に、最外周のトランス回路ほど隣
接コア間のアンバランスが小さくなるため、N相駆動電
力の給電用に好適となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の実施の一形
態の構成を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)
中のロータリトランス60の拡大断面図である。図2、
図3は組立て手順を示す分解斜視図であり、図4は図
2、図3中のロータリトランス60の拡大断面図であ
る。
【0023】超音波モータ1は、回転対称形状を有する
固定側の弾性部材30と、回転対称形状を有する移動側
の弾性部材40と、弾性部材30に振動を付与する固定
側の圧電素子31と、弾性部材40に振動を付与する移
動側の圧電素子41と、弾性部材40と一体的に回転す
る出力軸10と、圧電素子41に非接触で給電するロー
タリトランス60と、これらを収納するハウジング2
1、22などで構成される。
【0024】ハウジング21は、底面および側面から成
る円筒箱状であり、底面の中央に貫通孔が形成され、貫
通孔には断面凸状で中空のベアリングホルダ20が装着
される。ベアリングホルダ20の内面には上下方向から
段差部が形成され、これらの段差部には出力軸10を回
転自在に支持するためのベアリング15、16が所定間
隔で装着固定される。
【0025】出力軸10はベアリング15、16の内リ
ングと略嵌合するように挿入される。ベアリング16は
出力軸10中央の軸太部10bの段差面に装着されたス
ペーサ13に当接して挟持され、ベアリング15は出力
軸10の先端から挿入されるスペーサ12によって挟持
され、さらに出力軸10の円周溝10aにEリングなど
の抜止め11を装着することによって出力軸10とベア
リング15、16の内リングとが一体化される。
【0026】ベアリングホルダ20の上面には弾性部材
30が載置され、ベアリング16の外形と略嵌合するこ
とでセンター合わせを実現している。
【0027】弾性部材30は、上面にリング状の圧接面
30aを有する肉厚部と、肉厚部を内側から支える肉薄
部30bと、内側のスペーサ14と略嵌合する取付部と
を有し、肉厚部の厚さ方向の振動を許容する構造を成し
ている。肉厚部の下面には、圧接面30aと対向するよ
うにリング円板状の圧電素子31が接着される。圧接面
30aは、圧電素子31で発生した振動が効率的に集中
するように断面凸状に形成され、その上面にフッ素樹脂
等の低摩擦材料から成るライナ32が固定される。
【0028】一方、移動側の弾性部材40は、弾性部材
30と同様に、下面にリング状の圧接面40aを有する
肉厚部と、肉厚部を内側から支える肉薄部40bと、出
力軸10にトルクを伝達する取付部とを有し、肉厚部の
厚さ方向の振動を許容する構造を成している。肉厚部の
上面には、圧接面40aと対向するようにリング円板状
の圧電素子41が接着固定される。圧接面40aは、圧
電素子41で発生した振動が効率的に集中するように断
面凸状に形成され、その下面にフッ素樹脂等の低摩擦材
料から成るライナ42が固定される。
【0029】こうした弾性部材30、40は、振動減衰
が少ない材料、たとえば鉄や真鍮等の金属で形成するこ
とが好ましい。
【0030】弾性部材40の取付部には、リング円板状
のばね受け板45が取り付けられる。ばね受け板45の
内側が出力軸10の段差部10dと略嵌合することでセ
ンター合わせを実現している。ばね受け板45の上面内
側には、2つの突起43aを有する係止板43が取り付
けられる。出力軸10の基端部10eに形成された切欠
き10gと突起43aとが係合することによって、弾性
部材40の回転トルクが出力軸10に伝達される。
【0031】出力軸10の基端面には板ばね44が装着
され、出力軸10の基端中央に形成された突起10fと
板ばね44の中央に形成された貫通孔と略嵌合すること
でセンター合わせを実現している。
【0032】板ばね44は、中央円板と放射状に延出す
る複数の揺動端とで形成され、揺動端がばね受け板45
を均等に押圧することによって、弾性部材30と弾性部
材40との間の圧接力を発生する。
【0033】ロータリトランス60は、リング状に形成
された弾性部材30、40の肉厚部から内側で、かつ弾
性部材30、40の肉薄部および取付部の間に確保した
リング状のスペースに配置される。
【0034】ロータリトランス60は、リング状の固定
側コア61とリング状の移動側コア62とが所定ギャッ
プ長で対向して構成される。固定側コア61は、リング
状のスペーサ14の上に装着される。移動側コア62
は、出力軸10の軸太部10bより僅かに太く形成され
た軸太部10cに略嵌合し、段差部10dの段差面に装
着され、出力軸10と一体的に回転する。
【0035】次に電気系について説明する。図5(a)
は圧電素子31の分極状態および電極形状を示す平面図
で、図5(b)は圧電素子31の図5(a)とは反対面
の電極形状を示す平面図である。なお、圧電素子41も
圧電素子31と同様な分極状態および電極形状を有す
る。
【0036】リング状の圧電素子31は、駆動電界を厚
さ方向に印加することによって厚さ方向および周方向に
伸縮し、この伸縮運動が高速に変化することによって振
動を発生するものであり、振動の位相を周方向に沿って
変化させることによって、進行波や定在波等の回転変位
波を形成する。ここでは、一周に5周期の変位波を発生
させる場合を例示しており、図5(a)に示すように、
変位波の波長λを単位として、λ/2毎に分極方向が反
転した4つのλ/2分極領域から成る2つのグループ
A、Bと、グループA、Bの間に介在するλ/4分極領
域および3λ/4分極領域とを形成している。こうした
分極領域および電極に対応して、駆動電極31aがグル
ープAに、駆動電極31bがグループBに、モニタ電極
31cがλ/4分極領域に対応するように形成される。
なお、圧電素子31が搭載される弾性部材30が各電極
A、B、λ/4、3λ/4に対向するリング状の共通電
極として機能し、弾性部材30はハウジング21を介し
て接地される。弾性部材40も圧電素子41の共通電極
として機能し、ハウジング21を介して接地される。
【0037】圧電素子31に電界を厚さ方向(たとえば
紙面の表から裏)に印加すると、電歪効果によって厚さ
方向および周方向に伸縮し、「+」で示した正分極領域
では厚さが増加し、「−」で示した負分極領域では厚さ
が減少する。たとえばグループAに対応した駆動電極3
1aに正の電圧を印加すると、λ/2毎に変形方向が変
化して、2波長分の波を形成し、分極領域の境界は波の
節となる。駆動電極31aの印加電圧を超音波領域の周
波数で変化させると、グループAから発生する波が圧電
素子31全体に伝搬するようになる。グループBも同様
に、駆動電極31bに超音波領域の交流電圧を印加する
と、2波長分の波が圧電素子31全体に伝搬するように
なり、グループAの波とグループBの波とが合成され
る。そこで、駆動電極31aにcos波、駆動電極31
bにsin波を印加して、互いに位相を90度ずらすこ
とによって、一方向の進行波を発生させることができ
る。
【0038】図6は、進行波が発生する様子を示すグラ
フである。図6(a)は圧電素子31の直線展開図であ
り、図6(g)は駆動電極31a、31bの電圧波形で
ある。また、図6(b)〜図6(f)は、図6(g)中
の時刻t0〜t4での進行波の波形を示している。時刻
t0では、グループAだけが振幅1の表面波を発生しリ
ング全体に伝搬している。時刻t1では、グループA、
Bが振幅1/√2の表面波を90度位相差で発生し、そ
の合成波は時刻t0と比べてλ/8だけ左方に移動して
いる。時刻t2では、グループBだけが振幅1の表面波
を発生し、時刻t1と比べてλ/8だけ左方に移動して
いる。以下、時刻t3、t4でも同様にλ/8ずつ左方
に移動しており、時間とともに左方に移動する進行波が
発生することが判る。
【0039】また、駆動電極31aにsin波、駆動電
極31bにcos波を印加して、位相を反対方向に90
度ずらした場合は、上述とは反対方向の進行波を発生さ
せることができる。このようにグループAおよびグルー
プBの空間的位相差と駆動波形の時間的位相差を関連付
けて駆動することによって、所望の方向に進行する進行
波を発生できる。こうして圧電素子31の伸縮変化は、
圧電素子31が弾性部材30に貼付され一体化している
ことにより、所定の振幅を持つ波となる。そして、位相
の異なる2つの波が合成されて進行波となり、その進行
波が弾性部材30を伝わって、圧接面30aでの進行波
となる。同様に、圧電素子41の伸縮変化によって発生
した進行波は弾性部材40を伝わって、圧接面40aで
の進行波となる。
【0040】モニタ電極31cは、圧電効果によって、
圧電素子31に発生した進行波の振動波形を電気信号と
して検出するものである。駆動電極31a、31bおよ
びモニタ電極31cにはラインPA、PB、PCがそれ
ぞれ接続され、図1に示すように、ハウジング21に形
成された引出し孔から外部に引き出される。
【0041】圧電素子41についても同様に、駆動電極
41a、41bおよびモニタ電極41cにはラインQ
A、QB、QCがそれぞれ接続され、途中にロータリト
ランス60が介在する。
【0042】図1では2相駆動用のロータリトランス6
0を使用した例を示し、ロータリトランス60はライン
QA、QB、QCに対応して3つのトランス回路を有す
る。図1(b)に示すように、固定側コア61および移
動側コア62には5つのリング状突起が同心円状に形成
され、そのうち外周側の3つの突起がラインQA、QB
のトランス回路を構成する駆動側コア61a、62aと
して機能し、内側2つの突起がラインQCのトランス回
路を構成する検出側コア61c、62cとして機能す
る。各リング状突起は所定角度ごとに溝加工されて、複
数の部分突起を形成し、各部分突起を巻回するようにコ
イルが装着されており、対向するリング状突起同士の磁
気結合によって、電力供給や信号伝達が非接触で行なわ
れる。
【0043】また、駆動側コア61a、62aと検出側
コア61c、62cとの間には、プラスチック等の非磁
性材料を挿入して、両者コア間の磁気結合を抑制するた
めのセパレータ61b、62bを形成してもよい。ま
た、こうしたセパレータ61b、62bを駆動側コア6
1a、62aと検出側コア61c、62cとの間だけで
なく、ラインQA、QB、QC間全てに挿入してもよ
い。こうした非磁性材料のセパレータ61b、62bを
設けることによって、各トランス回路間の磁気的結合を
抑制できる。セパレータ61b、62bは、接着剤充填
により形成してもよい。
【0044】また、図2〜図4は3相駆動用のロータリ
トランス60を使用した例を示し、ロータリトランス6
0はラインSA、SB、SC、SDに対応して4つのト
ランス回路を有する。図4に示すように、固定側コア6
1および移動側コア62には6つのリング状突起が同心
円状に形成され、そのうち外周側の4つの突起がライン
SA、SB、SCのトランス回路を構成する駆動側コア
61a、62aとして機能し、内側2つの突起がライン
SDのトランス回路を構成する検出側コア61c、62
cとして機能する。各リング状突起は所定角度ごとに溝
加工されて、複数の部分突起を形成し、各部分突起を巻
回するようにコイルが装着されており、対向するリング
状突起同士の磁気結合によって、電力供給や信号伝達が
非接触で行なわれる。
【0045】また、駆動側コア61a、62aと検出側
コア61c、62cとの間には、プラスチック等の非磁
性材料を挿入して、両者コア間の磁気結合を抑制するた
めのセパレータ61b、62bを形成してもよい。
【0046】図7は、超音波モータの駆動制御回路の一
例を示すブロック図である。ここでは、ステータを主駆
動、ロータを従駆動とした回路例を示す。超音波モータ
1の弾性部材30、40は互いに圧接された状態で、出
力軸10やハウジング21等を介して電気的に接地され
る。固定側の弾性部材30に取り付けられた圧電素子3
1の駆動電極31a、31bおよびモニタ電極31cに
はラインPA、PB、PCがそれぞれ接続される。ライ
ンPA、PBの途中には、圧電駆動に必要な高電圧を発
生するための昇圧トランス70、71が介在する。な
お、昇圧トランス70、71は回路基板等に固定され
る。
【0047】移動側の弾性部材40に取り付けられた圧
電素子41の駆動電極41a、41bおよびモニタ電極
41cにはラインQA、QB、QCがそれぞれ接続さ
れ、途中にロータリトランス60が介在する。ここで、
ロータリトランス60の昇圧比Nrを1以下に設定した
場合は、圧電駆動用の高電圧を発生する昇圧トランスが
別に必要になるが、ロータリトランス60の昇圧比Nr
を1より大きく設定することによって、昇圧トランス7
0、71と同様な機能を付与できるため、移動側の昇圧
トランスを省略できる。
【0048】また、弾性部材30、40での進行波の振
幅を同等にするために、固定側と移動側の電気的特性お
よび機械的特性をほぼ一致させることが好ましく、ロー
タリトランス60の昇圧比Nrと昇圧トランス70、7
1の昇圧比Nsとの比Nr/Nsが0.5≦Nr/Ns
≦2の範囲にあればアンバランスを解消でき、特にNs
≒Nrがより好ましい。
【0049】ステータ側の周波数制御発振器82は、周
波数Fsの超音波駆動信号(たとえば正弦波やパルス
波)を出力し、増幅器86で増幅された後ラインPAに
出力され、昇圧トランス70によって高電圧に変換さ
れ、圧電素子31の駆動電極31bに印加される。さら
に、周波数制御発振器82の超音波駆動信号は、位相を
90度シフトさせるための移相器84を経由して増幅器
88にも入力され、増幅器88で増幅された後ラインP
Bに出力され、昇圧トランス71によって高電圧に変換
され、圧電素子31の駆動電極31aに印加される。
【0050】また、圧電素子31のモニタ電極31cに
発生した検出信号は、ラインPCを経由して波形整形用
のリミッタ回路90に入力され、さらに周波数制御発振
器82にフィードバック信号として入力される。周波数
制御発振器82は、VCO(電圧制御発振器)、位相比
較器およびLPF(ローパスフィルタ)から成るPLL
(Phase Locked Loop )回路等で構
成され、自己駆動状態で動作する。
【0051】ロータ側は、周波数制御発振器82が出力
する周波数Fsの超音波駆動信号に基づいて周波数制御
回路83が周波数Frの超音波駆動信号(たとえば正弦
波やパルス波)を出力し、増幅器87で増幅された後ラ
インQAに出力され、ロータリトランス60によって高
電圧に変換され、圧電素子41の駆動電極41aに印加
される。さらに、周波数制御回路83からの超音波駆動
信号は、位相を90度シフトさせるための移相器85を
経由して増幅器89にも入力され、増幅器89で増幅さ
れた後ラインQBに出力され、ロータリトランス60に
よって高電圧に変換され、圧電素子41の駆動電極41
bに印加される。
【0052】なお、圧電素子41のモニタ電極41cに
発生した検出信号は、ロータ側を従駆動とした場合には
使用しない。なお、ロータとステータの角度ずれを検知
する場合は、ロータ側およびステータ側の各フィードバ
ック信号を用いて、各信号の位相差を検出することにな
る。
【0053】周波数制御回路83は、コンピュータ等か
ら成る外部ホスト装置80からのコマンドが入力される
と、該コマンドを解析して、周波数制御発振器82から
の周波数Fsを受けて、周波数Frを制御する。
【0054】たとえば、外部ホスト装置80からのコマ
ンドが回転速度コマンドである場合は、この回転速度に
応じた周波数差ΔFを保つように発振器82からの信号
に周波数差ΔFを加えて、周波数Frを制御する。する
と、前述のように圧電素子31、41は周波数Fs、F
rの振動を発生し、これらの振動が弾性部材30、40
を伝搬して圧接面30a、40aで円周方向に沿った変
位成分を持つ回転変位波WA、WBをそれぞれ発生す
る。圧接面30a、40aの回転変位波WA、WBは周
波数差ΔFだけシフトしているため、移動側の弾性部材
40は固定側の弾性部材30に対して相対的に回転する
ようになり、この回転トルクは図1に示す出力軸10か
ら取り出される。弾性部材40の回転速度は、周波数差
ΔFに比例的に変化するため、周波数制御回路83が周
波数差ΔFを精度良く制御することによって、超音波モ
ータ1の回転速度を高精度で制御することができる。
【0055】また、周波数Fs、Frを一致させて周波
数差ΔFをゼロに制御することによって、超音波モータ
1は静止するとともに、弾性部材30、40の間の圧接
力がモータ保持トルクとして機能するため、ブレーキ機
構を省くことができる。
【0056】外部ホスト装置80からのコマンドが回転
角コマンドである場合は、回転角コマンドに対応した時
間だけ周波数差ΔFに対応した所定の回転速度を保持
し、その後周波数Fs、Frを一致させることによって
停止する。したがって、ステッピングモータのような回
転角制御も可能になる。
【0057】このように周波数制御回路83は、発振器
82の信号を受け、周波数Frを任意に制御することに
よって、超音波モータ1の回転速度、回転角、回転方向
等を自由自在に制御できる。
【0058】図8は、超音波モータの駆動制御回路の他
の例を示すブロック図である。ここでは、ロータを主駆
動、ステータを従駆動とした回路例を示す。
【0059】周波数制御発振器82は、周波数Frの超
音波駆動信号(たとえば正弦波やパルス波)を出力し、
増幅器87で増幅された後ラインQAに出力され、ロー
タリトランス60によって高電圧に変換され、圧電素子
41の駆動電極41aに印加される。さらに、周波数制
御発振器82の超音波駆動信号は、位相を90度シフト
させるための移相器85を経由して増幅器89にも入力
され、増幅器89で増幅された後ラインQBに出力さ
れ、ロータリトランス60によって高電圧に変換され、
圧電素子41の駆動電極41bに印加される。
【0060】圧電素子41のモニタ電極41cに発生し
た検出信号は、ラインQCを経由して波形整形用のリミ
ッタ回路90に入力され、さらに周波数制御発振器82
にフィードバック信号として入力される。周波数制御発
振器82は、VCO(電圧制御発振器)、位相比較器お
よびLPF(ローパスフィルタ)から成るPLL(Phase
Locked Loop )回路等で構成され、自己駆動状態で動作
する。
【0061】ステータ側は、周波数制御発振器82が出
力する周波数Frの超音波駆動信号に基づいて周波数制
御回路83が周波数Fsの超音波駆動信号(たとえば正
弦波やパルス波)を出力し、増幅器86で増幅された後
ラインPAに出力され、昇圧トランス70によって高電
圧に変換され、圧電素子31の駆動電極31bに印加さ
れる。さらに、周波数制御回路83からの超音波駆動信
号は、位相を90度シフトさせるための移相器84を経
由して増幅器88にも入力され、増幅器88で増幅され
た後ラインPBに出力され、昇圧トランス71によって
高電圧に変換され、圧電素子31の駆動電極31aに印
加される。
【0062】また、圧電素子31のモニタ電極31cに
発生した検出信号は、ステータを従駆動とした場合には
使用しない。なお、ロータとステータの角度ずれを検知
する場合は、ロータ側およびステータ側の各フィードバ
ック信号を用いて、各信号の位相差を検出することにな
る。
【0063】周波数制御回路83は、コンピュータ等か
ら成る外部ホスト装置80からのコマンドが入力される
と、該コマンドを解析して、周波数制御発振器82から
の周波数Frを受けて、周波数Fsを制御する。こうし
て外部ホスト装置80からのコマンドに応じて超音波モ
ータ1の回転速度、回転角、回転方向等を自由自在に制
御できる。
【0064】図9は、ロータリトランス60のインダク
タンス特性を示すグラフである。縦軸は、ロータリトラ
ンス60の最内周トランス回路C1、中間トランス回路
C2および最外周トランス回路C3のインダクタンス
(mH)(自己インダクタンスと相互インダクタンスの
合成)の対数表示である。横軸は、ロータリトランス6
0の固定側コア61と移動側コア62の間のギャップ長
(μm)の対数表示である。ここでは、各トランス回路
C1〜C3のコイル巻数を100回に設定している。
【0065】グラフを見ると、全体的傾向としてギャッ
プ長が狭いほどトランス回路のインダクタンスが増加
し、ギャップ長が広がるとインダクタンスが減少するこ
とが判る。従って、ギャップ長が狭いほどトランス伝達
効率が向上することになる。
【0066】また、トランス回路同士を比較すると、中
間トランス回路C2および最外周トランス回路C3に比
べて最内周トランス回路C1のインダクタンスが極端に
低下していることが判る。従って、これら3つのトラン
ス回路のうち、中間トランス回路C2および最外周トラ
ンス回路C3を2相駆動電力用トランス回路として使用
することによって、駆動電力各相のアンバランスを抑制
できる。また、最内周トランス回路C1は、モニタ電極
31cに発生した検出信号の伝達用に使用してもアンバ
ランスの問題は生じない。
【0067】以上の説明では、固定側の弾性部材30お
よび移動側の弾性部材40の両方に圧電素子31、41
を設けたダブル駆動型の超音波モータの例を示したが、
移動側の弾性部材40だけに圧電素子41を設け、固定
側の弾性部材30には圧電素子31を設けないシングル
駆動型の超音波モータについても本発明は適用可能であ
る。
【0068】また以上の説明では、圧電素子31、41
をcos波およびsin波から成る2相の駆動信号で駆
動して進行波を発生させる例を示したが、駆動電極の配
置と対応付けした3相以上の駆動信号で駆動して進行波
を発生させることも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ロ
ータリトランスを用いて移動振動素子に電力を供給する
ことによって、省スペースで安定した非接触給電が可能
になるるため、小型で高出力の超音波モータを実現でき
る。
【0070】また、移動振動素子をN相の駆動電力で駆
動する場合、同心円状に配置された複数のトランス回路
のうち最外周からN個のトランス回路を用いて電力供給
を行なうことによって、駆動電力の各相間のアンバラン
スを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の一形態の構成を示
す断面図であり、図1(b)は図1(a)中のロータリ
トランス60の拡大断面図である。
【図2】組立て手順を示す分解斜視図である。
【図3】組立て手順を示す分解斜視図である。
【図4】図2、図3中のロータリトランス60の拡大断
面図である。
【図5】図5(a)は圧電素子31の分極状態を示す平
面図で、図5(b)は圧電素子31の電極形状を示す平
面図である。
【図6】進行波が発生する様子を示すグラフであり、図
6(a)は圧電素子31の直線展開図、図6(g)は駆
動電極31a、31bの電圧波形、図6(b)〜図6
(f)は、図6(g)中の時刻t0〜t4での進行波の
波形を示す。
【図7】超音波モータの駆動制御回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図8】超音波モータの駆動制御回路の他の例を示すブ
ロック図である。
【図9】ロータリトランス60のインダクタンス特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 超音波モータ 10 出力軸 15、16 ベアリング 21、22 ハウジング 30、40 弾性部材 30a、40a 圧接面 31、41 圧電素子 31a、31b、41a、41b 駆動電極 31c、41c モニタ電極 32、42 ライナ 44 板ばね 60 ロータリトランス 61 固定側コア 62 移動側コア 70、71 昇圧トランス 82 周波数制御発振器 83 周波数制御回路 84、85 移相器 86〜89 増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転対称の圧接面を有する固定弾性部材
    と、 固定弾性部材の圧接面に対向した回転対称の圧接面を有
    し、回転対称軸回りに角変位自在に支持された移動弾性
    部材と、 固定弾性部材の圧接面に周波数Fsの回転変位波を発生
    するための固定振動素子と、 移動弾性部材の圧接面に周波数Frの回転変位波を発生
    するための移動振動素子とを備え、 周波数Fsと周波数Frとの周波数差ΔFに応じた回転
    速度で移動弾性部材が角変位する超音波モータであっ
    て、 移動弾性部材とともに角変位する移動振動素子にN相
    (Nは2以上の整数)の位相差を持つ駆動電力を供給す
    るためのロータリトランスを備え、 ロータリトランスは、N個より多い同心円状のトランス
    回路を有し、最外周から内側に順次配置されたN個のト
    ランス回路を駆動電力用トランス回路として使用するこ
    とを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 最内周のトランス回路を、移動弾性部材
    の圧接面に発生した回転変位波の検出信号を伝達するた
    めの検出信号用トランス回路として使用することを特徴
    とする請求項1記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】 固定振動素子および移動振動素子は、固
    定弾性部材および移動弾性部材の圧接面と反対側の各面
    に取り付けられた回転対称の圧電素子であり、圧電素子
    の表面には、2相駆動用の第1駆動電極および第2駆動
    電極と、振動波形を検出するためのモニタ電極とが形成
    され、 第1駆動電極および第2駆動電極は駆動電力用トランス
    回路に接続され、モニタ電極は検出信号用トランス回路
    に接続されていることを特徴とする請求項2記載の超音
    波モータ。
  4. 【請求項4】 検出信号用トランス回路を構成する検出
    系コアと駆動電力用トランス回路を構成する駆動系コア
    との間に、磁気結合を抑制するための非磁性材料が設け
    られることを特徴とする請求項3記載の超音波モータ。
  5. 【請求項5】 回転対称の圧接面を有する固定弾性部材
    と、 固定弾性部材の圧接面に対向した回転対称の圧接面を有
    し、回転対称軸回りに角変位自在に支持された移動弾性
    部材と、 移動弾性部材の圧接面に回転変位波を発生するための移
    動振動素子とを備え、回転変位波によって移動弾性部材
    が角変位する超音波モータであって、 移動弾性部材とともに角変位する移動振動素子にN相
    (Nは2以上の整数)の位相差を持つ駆動電力を供給す
    るためのロータリトランスを備え、 ロータリトランスは、N個より多い同心円状のトランス
    回路を有し、最外周から内側に順次配置されたN個のト
    ランス回路を駆動電力用トランス回路として使用するこ
    とを特徴とする超音波モータ。
JP10121025A 1998-02-27 1998-04-30 超音波モータ Pending JPH11318088A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10121025A JPH11318088A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 超音波モータ
EP99905322A EP1061638A1 (en) 1998-02-27 1999-02-26 Ultrasonic motor
US09/623,002 US6288475B1 (en) 1998-02-27 1999-02-26 Ultrasonic motor
PCT/JP1999/000913 WO1999044279A1 (fr) 1998-02-27 1999-02-26 Moteur a ultrasons

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10121025A JPH11318088A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 超音波モータ

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ID=14800958

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JP (1) JPH11318088A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101004785B1 (ko) * 2008-12-15 2011-01-04 동아전장주식회사 초음파 모터

Cited By (1)

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