JPH11317883A - カラ―画像再生システムの再校正変換の方法並びに装置、及び媒体 - Google Patents

カラ―画像再生システムの再校正変換の方法並びに装置、及び媒体

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JPH11317883A
JPH11317883A JP11089988A JP8998899A JPH11317883A JP H11317883 A JPH11317883 A JP H11317883A JP 11089988 A JP11089988 A JP 11089988A JP 8998899 A JP8998899 A JP 8998899A JP H11317883 A JPH11317883 A JP H11317883A
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JP11089988A
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Tsung-Nan Lin
ナン リン ツァン
Anoop Bhattacharjya
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、反転された彩度値を用いて所定の
ガマット内カラー及びガマット外カラーを再生するカラ
ー空間変換の精度を向上させることを課題とする。 【解決手段】 本発明によれば、入力装置及び出力装置
を有するカラー画像再生システムの再校正変換は:第1
カラー空間内の第1の値によって表示される、前記出力
装置の現在のガマット内の選択されたカラーを記録して
いる媒体を取得する工程と;前記入力装置を用いて前記
媒体を走査し、第2カラー空間において前記選択された
カラーを示す第2の値を取得する工程と;前記第2の値
を、前記第1カラー空間における第3の値にマップする
ための校正変換を行う工程と;前記第1の値から前記第
3の値にマップする誤差変換を行う工程と、前記誤差変
換を反転し、前記第3の値から前記第1の値にマップす
る再校正変換を行う工程と;によってなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にカラー画
像再生システムに関し、より具体的には、原カラー画像
とこれらの画像の複製との間のカラーマッチングを改善
するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、カラー画像再生システムは、
原画像の表示を取得するための入力装置と、前記画像の
複製(レプリカ)を生成するための出力装置と、前記入
力装置から受信される信号を処理して、前記出力装置に
供給されるレプリカ作成用の新たな信号を生成する制御
装置と、を備えている。このレプリカは、原画像の高品
位再生であることが好ましい。制御装置は、周辺制御及
び信号処理のために好適なソフトウエア及び/又はハー
ドウエアを有する汎用のコンピュータによって実現され
る。入力装置の例としては、ハンドヘルドタイプ光スキ
ャナ、平面光スキャナ、並びにシート供給型光スキャ
ナ、ディジタルビデオカメラ、及びソフトウエア適用が
含まれる。換言すれば、所定のプロセスによって原画像
を検出又は生成することができる。出力装置の例として
は、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ並びに写
真製版型プリンタ、静電型プロッタ、平面プロッタ並び
にドラムプロッタ、陰極線管などのビデオディスプレ
イ、薄膜トランジスタ、及び液晶表示パネルが含まれ
る。
【0003】一般的に、入力及び出力装置は、所定の装
置依存カラー座標系を用いてカラーを特定する。これら
の座標系は、特定装置のカラー検出プロセスまたはカラ
ー生成プロセスに前記カラー座標系を好適にマップする
所定の装置依存カラー空間で特定されることがよくあ
る。「カラー空間」という文言は、各ポイントが特定の
カラーに対応しているN次元空間のことを称する。
【0004】3次元カラー空間の一例として、RGB空
間がある。当該RGB空間では、ポイントの座標が、特
定のカラーを表示するのに付加的に混合される赤
(R)、緑(G)及び青(B)の着色剤の特定量を示し
ている。多くのスキャナ及びカラーディスプレイ装置の
動作は、RGB空間で特定される信号によって好適に制
御される。4次元カラー空間の一例として、CMYKカラー
空間がある。当該CMYKカラー空間では、ポイントの座標
が、特定のカラーを表示するのに減法的に混合されるシ
アン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)及び黒(K)
の着色剤の特定量を示している。他の例としては、3次
元CMYカラー空間がある。多くのインクジェットプリン
タ及びレーザプリンタの動作は、CMYK空間又はCMY空間
で特定される信号によって好適に制御される。特定の装
置に関連する他のカラー空間も知られている。
【0005】多くの実際の装置の場合、検出又は再生可
能な範囲は、人間の観察者が知覚できる全カラー範囲の
中の一部分のみである。「ガマット」とは、特定の装置
によって検出または再生されるカラー範囲のことを称す
る。例えば、特定のスキャナのガマットとは、当該スキ
ャナによって検出されるカラー範囲のことを称し、特定
のプリンタのガマットとは、当該プリンタによって再生
または印刷されるカラー範囲のことを称する。
【0006】スキャナガマットは、光スキャナのスペク
トル応答、カラーフィルタのスペクトル特性、輝度ソー
スのスペクトル特性、及びアナログ・ディジタル変換器
の解像度並びに線形性など、多くの要因によって決定さ
れる。
【0007】プリンタガマットは、インクなどの着色剤
のスペクトル特性、紙などの媒体のスペクトル特性並び
に多孔性、印刷される画像の解像度またはインチ単位の
ドット数、ハーフトーニング法、及びディザ(ditherin
g)の使用など、多くの要因によって決定される。
【0008】ビデオディスプレイガマットは、発光材料
のスペクトル特性、ディスプレイ装置の種類、画素また
はビデオラインの解像度、及び励起電圧など、多くの要
因によって決定される。
【0009】原理的には、単に、出力装置を入力装置に
直接接続することによって、カラー画像再生装置を構成
することができる。しかし、その結果は満足できるもの
ではないと予想される。その理由は、入力装置及び出力
装置の装置依存座標系及びカラー空間が一般的には同一
ではないからである。たとえ、2セットの座標系及びカ
ラー空間が同一であったとしても、おそらく、原画像と
比較して再生画像の忠実度が極めて乏しいものになると
予想される。その理由は、一般的に、入力装置のガマッ
トが、出力装置のガマットと同一空間にわたっていない
からである。出力装置ガマット内に存在しない「ガマッ
ト外」カラーを示す値は、正確に再生されない。その代
わりに、各ガマット外カラーは、出力装置のガマット内
に存在する所定の「ガマット内」カラーによって置換さ
れなければならない。
【0010】カラー画像再生システムは、1または複数
の変換またはマッピング関数を適用して、あるカラー空
間内のポイント座標を他のカラー空間内の好適なポイン
ト座標に変換し、原画像を高品位で再生することができ
る。これらの変換は、上記制御装置によって好適に行わ
れる。特に、出力装置ガマットに関しては、入力装置に
依存するカラー空間(DDCS)内のガマット内カラー及び
ガマット外カラーを示す値を、出力DDCS内のガマット内
カラーを示す値に変換するのに使用される。ガマット内
カラー及びガマット外カラーのマッピングは、別途説明
する。
【0011】<ガマット内カラーマッピング>多くの実
際の装置において、出力装置のガマット内カラー変換は
非線形であり、所定の分析的な形式、または閉じた形式
によって簡単に表現することはできない。従って、現実
的には、正確に実施することは困難である。多くの既知
の方法では、既知の入力値に対する装置応答間の関係を
本質的に反転するプロセスによって取得されたルックア
ップテーブル内のエントリの補間によって、これらの変
換を行う。例えば、入力装置の変換は、国際証明委員会
(Commission International de L'Eclairage (CIE))1
931 XYZ空間などの所定の装置非依存カラー空間(DIC
S)における既知のカラー値のパッチを保持する媒体を
用いて;当該媒体を入力装置で走査して、RGBカラー空
間などの所定の入力DDCSにおける対応する一組の値を生
成し;既知のカラーXYZ値と走査されたRGB値とを関連付
けるテーブルエントリを備える入力ルックアップテーブ
ルを構成する。他の画像を順次走査する際、走査された
値に近接するRGB値を有する入力ルックアップテーブル
内のエントリを検出し;これらのテーブルエントリにお
ける関連するXYZ値間で補間を行うことによって、走査
されたRGB値が装置に依存しないXYZ値に変換される。3
線補間、プリズム補間、錐体補間、及び四面体補間など
の様々な補間技法が使用される。
【0012】同様に、CMYKカラー空間などの所定の出力
DDCSから選択されたカラー値に応答してカラーパッチを
有する媒体を生成し;スペクトル光度計を用いて前記パ
ッチを測定することによってCIE XYZ空間などのDICSに
おけるパッチのカラー値を判定し;測定されたカラーの
XYZ値を対応するCMYK値と関連付けるテーブルエントリ
を有する出力ルックアップテーブルを構成することによ
って、出力装置の変換が行われる。順次の出力動作の
際、所望の値に近接するXYZ値を有する出力ルックアッ
プテーブル内のエントリを検出し;これらのテーブルエ
ントリ内の関連するCMYK値間に補間を行うことによっ
て、XYZカラー値が装置に依存するCMYK値に変換され
る。上記のような様々な補間を使用することができる。
【0013】動作中、カラー画像再生システムは、原画
像を走査して、所定の入力DDCSにおける走査された値を
取得し;当該走査された値を所定のDICSに変換し;装置
に依存しない値を、DICSから所定の出力DDCSに変換し
て;これに対応して、原画像のレプリカを生成する。上
記のように、ここまでに説明した変換は、出力装置のガ
マット内カラーにのみ適用される。
【0014】<ガマット外カラーのマッピング>その定
義から、出力装置のガマット外カラーは、正確には再生
されない。しかし、高品位カラー画像再生システムは、
各ガマット外カラーをガマット内カラーに置換する変換
またはマッピング関数を用いる。好ましくは、これらの
変換によって、各ガマット外カラーと、それに対応する
置換ガマット内カラーとの間の知覚し得る相違を最小に
する。
【0015】一般的に、ガマット外カラーをガマット内
カラーに変換する技法では、ガマット外カラーを出力装
置ガマットの境界にマップするか、またはカラー空間領
域を圧縮して、全ての所望のカラーを出力装置ガマット
にマップしている。米国特許第5,185,661号明細書で
は、ガマット外カラーの色相を維持しようとする技術が
開示されている。米国特許第5,450,216号明細書に開示
されている技術は、知覚し得る輝度またはクロミナンス
の変化を最小にしようとするものである。米国特許第5,
491,568号明細書では、カラー空間内のグレイラインに
直交するラインに沿って、ガマット外カラーをガマット
境界に投射する技法を開示している。米国特許第5,692,
071号明細書で開示されている技法は、各ガマット外カ
ラーをルックアップテーブル内の近接するエントリにマ
ップするものである。米国特許第5,712,925号明細書で
開示されている技法では、出力装置ガマットを高品位画
像領域と低品位画像領域とに分割し、高品位画像領域外
の全てのカラー空間を低品位画像領域に圧縮する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、当該明細書
においてトーン反転と称する、反転された彩度値を用い
て所定のガマット内カラー及びガマット外カラーを再生
するカラー空間変換の精度を向上させることを課題とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力装
置及び出力装置を有するカラー画像再生システムの再校
正変換は:第1カラー空間内の第1の値によって表示さ
れる、前記出力装置の現在のガマット内の選択されたカ
ラーを記録している媒体を取得する工程と;前記入力装
置を用いて前記媒体を走査し、第2カラー空間において
前記選択されたカラーを示す第2の値を取得する工程
と;前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3
の値にマップするための校正変換を行う工程と;前記第
1の値から前記第3の値にマップする誤差変換を行う工
程と、前記誤差変換を反転し、前記第3の値から前記第
1の値にマップする再校正変換を行う工程と;によって
なされる。
【0018】また、本発明の他の態様によれば、入力装
置及び出力装置を有するカラー画像再生システムで使用
される再校正変換は:前記再校正変換によって前記出力
装置の元のガマットと前記出力装置の現在のガマットと
のズレを修正する方法において、前記現在のガマット内
に存在する1又は複数のガマット内カラーと、前記現在
のガマット内に存在しない1又は複数のガマット外カラ
ーと、を有する画像を記録している第1の媒体を走査
し、第1のカラー空間内における前記カラーを表示する
第1の値をそれぞれ生成する工程と;前記第1の値を、
第2カラー空間における前記カラーを表示する第2の値
にマップする校正変換を行う工程と;前記再校正変換を
行い、前記ガマット内カラーのみを表示する第2の値を
第3の値にマップする工程と;前記画像のレプリカを記
録している第2の媒体を生成する工程と;によってなさ
れ、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表示す
る第2の値に応答して、前記レプリカが生成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の種
々の特徴及びその好適な実施の形態をさらに詳細に説明
する。なお、複数の図面にわたる同一の参照番号は、同
一の構成部材を示している。以下の説明及び図面の内容
は、単なる例示であり、本発明の請求の範囲を限定する
ように解釈することは許されない。
【0020】<カラー画像再生システムの概要>図1
に、一般的なカラー画像再生システムの主な構成要素を
示す。入力装置10は、原画像を示す信号をパス11か
ら受信し、入力装置に依存する原画像表示をパス12か
ら生成する。制御装置20は、当該原画像表示をパス1
2から受信し、これに応答して、出力装置に依存する原
画像表示をパス31から生成する。出力装置30は、出
力装置に依存する原画像表示をパス31から受信し、こ
れに応答して、原画像のレプリカ(複製)をパス32か
ら生成する。本発明によれば、レプリカによる原画像の
再生忠実度が改善される。
【0021】本質的に、入力装置10としては、いかな
る種類のスキャナ、カメラ、又はディジタルグラフィッ
クスを適用することができる。例えば、入力装置10が
光スキャナの場合、パス11から受信される信号は光学
的信号と考えられる。例えば、入力装置10がカラー画
像を生成又は操作するために適用される場合、パス11
から受信される信号は、コマンド又はデータを示すもの
と考えられる。当該明細書では、特に光スキャナに関し
て説明するが、本発明の多くの原理及び特徴を、他の種
類の入力装置を備えるシステムに適用することができ
る。
【0022】本質的に、出力装置30としては、いかな
る種類のプリンタ、プロッタ又はディスプレイとするこ
ともできる。例えば、出力装置30がインクジェットプ
リンタの場合、パス32から生成されるレプリカは、印
刷された画像と考えられる。例えば、出力装置30がCR
T又はTFTディスプレイの場合、パス32から生成される
レプリカは、ディスプレイ装置に形成される画像を示す
ものと考えられる。当該明細書では、特にプリンタに関
して説明するが、本発明の多くの原理及び特徴を、他の
種類の出力装置を備えるシステムに適用することができ
る。
【0023】きわめて本質的なことであるが、パス12
から生成される、入力装置に依存する表示の特徴は、入
力装置10の特徴に依存する。例えば、多くの光スキャ
ナは、RGBの装置に依存するカラー空間(DDCS)内にお
ける赤(R)、緑(G)及びB(青)座標に関する点と
してカラーを示す信号を生成する。ここでの説明を簡単
にするために、入力DDCSを一般にRGB空間と称する。し
かし、多くの他のカラー空間および表示を使用して本発
明を実施できる。
【0024】同様に、パス31から生成される出力装置
に依存する表示の特徴は、出力装置30の特徴に整合す
るように選択される。例えば、多くのカラープリンタ
は、CMYK−DDCSのシアン(C)、マゼンタ(M)、黄
(Y)及び黒(K)を示す値に応じて画像を生成する。
陰極線管、薄膜トランジスタパネルなど、多くの表示装
置では、RGB−DDCSの赤、緑及び青を示す値に応じて画
像を生成する。本来的に、これらのカラー空間が装置に
依存しているので、スキャナのRGB空間を、ディスプレ
イのRGB空間と同一視することはできない。ここでの説
明を簡単にするため、出力DDCSを、一般的にCMYK空間と
称するが、他の多くのカラー空間及び表示を使用して本
発明を実施することができる。
【0025】制御装置20は、入力DDCSの原画像を示す
信号を、出力DDCSにおける原画像と同一の画像を示す信
号に変換する役割を果たす。このことは、入力装置マッ
プ21を用いて、入力DDCS信号を、装置に依存しないカ
ラー空間(DICS)における表示に変換するとともに、出
力装置マップ23を用いて、前記DICS表示を、出力DDCS
における同一の画像を示す信号に変換することによって
行われる。制御装置20は、ここに開示されている他の
変換及び処理を行うことができる。
【0026】制御装置20は、図12に示されているよ
うな汎用コンピュータのソフトウェア及びハードウェア
又はそのいずれか一方によって実現される。図12は、
一般的なパーソナルコンピュータシステム40の一実施
の形態を示す機能的なブロック図である。CPU42は、
演算リソースを提供する。I/O制御43は、キーボー
ド、マウス、モデムなどのI/O装置44へのインターフ
ェイスである。RAM45は、システムのランダムアクセ
スメモリである。記憶制御46は、磁気テープ若しくは
ディスク、又は光媒体などの記憶媒体を有する記憶装置
47へのインターフェイスである。この記憶媒体は、オ
ペレーティングシステム、ユーティリティ及びアプリケ
ーション等のプログラムを記録するのに使用され、本発
明の種々の実施の形態を実現するためのプログラムの具
体例を格納することができる。表示制御48は、表示装
置49へのインターフェイスを提供する。コントロール
50は、光スキャナなどの入力装置であるスキャナ51
へのインターフェイスである。コントロール52は、イ
ンクジェットカラープリンタなどの出力装置であるプリ
ンタ53へのインターフェイスである。スキャナ51な
どの装置は、入力装置10として機能し、表示装置49
又はプリンタ53などの装置は、出力装置30として機
能する。
【0027】図に示す実施の形態では、全ての主なシス
テム構成要素が、2以上の物理的バスであるバス41に
接続されている。例えば、いわゆる工業規格体系(IS
A)に基づくバスのみを有しているパーソナルコンピュ
ータもあれば、ISAバスのみならずVESAローカルバス規
格、PCIローカルバス規格などのバス規格に適合する、
帯域幅がより高いバスも備えているパーソナルコンピュ
ータもある。表示制御48が高帯域幅のバスに接続さ
れ、表示速度が改善されることが好ましい。バス構造は
本発明を実施するには必要とされない。
【0028】本発明の種々の態様と同様に、1又は複数
のコンピュータ素子の機能は、離散的論理素子、1又は
複数のASIC、及び/又はプログラム制御されたプロセッ
サなどの様々な方法によって実現される。
【0029】制御装置20は、専用装置によっても実現
することができる。制御装置20を実現する方法は、本
発明にとって重要なことではない。例えば、以下の説明
において、単に説明を簡単にするために、RAMにテーブ
ルを記憶する実施の形態に関して説明する。ディジタル
及びアナログ処理回路を備える他の実施の形態を用いる
こともできる。
【0030】<入力・出力マップの派生>図2A及び図
2Bは、入力装置マップ21及び出力装置マップ23を
得るための主な構成要素を示す。これらの図面及び以下
の説明は、本発明の原理を説明するための単なる一例で
ある。これらのマップ、又は変換を他の方法で行うこと
もできる。
【0031】図2Aにおいて、入力装置マップ21は、
既知のカラー特性を有する画像15を走査することによ
って得られる。例えば、画像15を、既知のカラー領
域、又は「パッチ」を有する1枚以上の紙とすることが
できる。これらのパッチのカラー特性は、スペクトル光
度計、コリメータなどの測定装置60によって測定され
る。この図に示す技法によれば、測定装置60は画像1
5を走査し、国際証明委員会(Commission Internation
al de L'Eclairage (CIE))1931 XYZ空間(ここでは、C
IE XYZ空間と称する)などの、所定のDICSにおけるパッ
チカラーを示す信号をパス61から生成する。入力装置
10は、画像15を走査して、スキャナRGB空間などの
入力DDCSにおけるパッチカラーを示す信号をパス12か
ら生成する。
【0032】パス61及びパス12からそれぞれ生成さ
れる、装置に依存しない表示及び装置に依存する表示で
は、2つのカラー空間においてそれぞれポイントが選択
される。前記2つのカラー空間は、入力装置10が実世
界のカラーを装置に依存する表示に変換する方法を表現
するフォワード関数fIを規定する。これらの信号に応
答して、校正装置65は、DDCSからDICSへの反転関数f
I -1である入力装置マップ21を得る。例えば、測定装
置60がCIE XYZ空間における値を生成し、入力装置1
0が所定のRGB空間における信号を生成する場合、入力
装置10に対応するフォワード関数を、fI:XYZ→RGB
として示すことができ、入力装置マップ21に対応する
反転関数を、fI -1:RGB→XYZとして示すことができ
る。
【0033】これら2つの構成要素の作動工程が図13
Aに示す。入力装置10は、実世界のカラーを示す値に
関してfI変換を行い、所定の入力DDCSにおける値を得
る。CIE XYZ空間などの、所定のDICSにおいて実世界の
カラーを表示するのがしばしば便利である。この変換
は、CIE XYZ空間から、上記のRGB空間などの所定の入力
DDCSへのマッピングとして表すことができる。入力装置
マップ21は、入力DDCSにおける値に関してfI -1を行
い、CIE XYZ空間などの所定のDICSにおけるマップされ
た値を得ることができる。これら2つの構成素子に関す
る端末間の作用によって、所定のDICSから他のDICSへの
変換を行う。以上のように図面を参照して説明した実施
の形態によれば、主に、この変換は、F:XYZ→XYZと
して示される、CIE XYZ空間をCIE XYZ空間へマップする
識別マトリックス(identify matrix)と同様である。
しかしながら、実際には、数学的な丸め誤差及び補間誤
差によって処理にノイズが含まれてしまう。
【0034】図2Bにおいて、出力装置マップ23は、
出力装置30を用いて画像35を生成するとともに、画
像35のカラー特性を決定することによって得られる。
例えば、画像35を、スペクトル光度計又はコリメータ
などの測定装置62によって分析されるパッチを有する
1枚以上の紙とすることができる。図に示す技法によれ
ば、測定装置62は画像35を走査して、CIE XYZ又はC
IE L*a*b*空間などの、所定のDICSにおけるパッチカラ
ーを示す信号をパス63から生成する。出力装置30又
は出力装置30を制御する構成要素は、プリンタCMYK空
間などの出力DDCSにおけるパッチを示す信号をパス33
から生成する。
【0035】パス63及びパス33からそれぞれ生成さ
れる、装置に依存しない表示及び装置に依存する表示で
は、2つのカラー空間においてそれぞれポイントが選択
される。前記2つのカラー空間は、出力装置30が装置
に依存する表示を実世界のカラーに変換する方法を表現
するフォワード関数f0を規定する。これらの信号に応
答して、校正装置67は、DICSからDDCSへの反転関数f
0 -1である出力装置マップ23を得る。例えば、測定装
置62がCIE L*a*b*空間における値を生成し、出力装
置30が所定のCMYK空間における信号に応答して画像を
生成する場合、出力装置30に対応するフォワード関数
を、f0:CMYK→L*a*b*として示すことができ、出力装
置マップ23に対応する反転関数を、f0 -1:L*a*b*→C
MYKとして示すことができる。
【0036】これら2つの構成要素の動作工程を図13
Bに示す。出力装置マップ23は、所定のDICSにおける
カラーを示す値に関してfO -1変換を行い、所定の出力D
DCSにおける値を得る。出力装置30は、出力DDCSにお
ける値に関してfOを行い、実世界のカラーを有するレ
プリカ画像を得る。この実世界のカラーがCIE XYZ空間
などの所定のDICSによって表される場合、この変換は、
出力DDCSから上記CIEXYZ空間へのマッピングとして表わ
される。これら2つの構成素子に関する端末間の作用に
よって、所定のDICSから他のDICSへの変換を行う。以上
図面を参照して説明した実施の形態によれば、この変換
は、CIE L*a*b*空間からCIE XYZ空間へマップし、
0:L*a*b*→XYZとして示される。
【0037】図3A及び図3Bは、2つのカラー空間に
おけるポイントと領域とを概略的に示している。これら
の図は、以下にさらに詳細に説明する、CIE XYZ空間及
びCIEL*a*b*空間における対応するポイント及び領域を
図示している。しかしながら、これらの図は、任意のカ
ラー空間の間のマッピング関係の原理を説明するのに有
効である。これらの図に示すように、一方のカラー空間
におけるポイント101−104が、他方のカラー空間
におけるポイント111−114にそれぞれ対応してい
る。図3Aに示すカラー空間における参照番号付ポイン
トを接続する4つの直線セグメントに沿うポイントが、
図3Bに示すカラー空間における参照番号付ポイントを
接続する曲線及び直線のセグメントに沿うポイントに対
応する。
【0038】これらの図が示しているように、この対応
関係はしばしば非線形である。カラー空間の間の変換
が、閉じた形式又は分析的な形式で通常表現できないた
めに、補間により中間ポイントの値を取得する際に参照
するルックアップテーブルによってこれらの変更がしば
しば実行される。
【0039】以下に説明する理由により、スキャナ及び
プリンタを備える好適なシステムでは、2つのDICSを使
用する。スキャナ信号がCIE XYZ空間にマップされ、プ
リンタ信号がCIE L*a*b*空間からマップされる。従っ
て、CIE XYZ空間からCIE L*a*b*空間へのマップ又は変
換を行う必要がある。この変換をfT:XYZ→ L*a*b*と示
すことができる。上記のように、この変換を図3A及び
3Bに示す。当該実施の形態において、制御装置20
は、変換fCに従って、パス12から受信する信号をパス
31から生成する信号に変換する。ここで、変換fCは上
記変換のカスケード適用であって、fC=fI -1・fT
fO -1、すなわちfC:RGB→CMYK=fI -1:RGB→XYZ・fT:XYZ
→ L*a*b*・fO -1:L*a*b*→CMYKとして示される。
【0040】他の変換と相俟っての当該変換の作用を図
13Cを参照して説明する。以上の説明のように、入力
装置10及び入力装置マップ21は、FI:XYZ→XYZで示
されるCIE XYZ空間からCIE XYZ空間への変換など、一方
のDICSから他方のDICSへの変換を行う。出力装置マップ
23及び出力装置30は、FO: L*a*b*→XYZで示されるC
IE L*a*b*空間からCIE XYZ空間への変換など、一方のDI
CSから他方のDICSへの変換を行う。CIE XYZ空間からCIE
L*a*b*空間への変換を行うことによって、fT変換は、F
I変換とFO変換とを互いに結合させるのに必要なリンク
を提供する。
【0041】これら結合された変換の端末間作用は、カ
ラー画像再生システムの全体的な動作を表している。以
上において説明した図に示す例によれば、端末間作用
は、上記識別マトリックスと原理的に等価な、CIE XYZ
空間からCIE XYZ空間へのマッピングFSである。当該構
成素子による変換に丸めの誤差及び精度誤差がない場
合、カラー画像再生システムは、原画像を完全に再生で
きる透明システムである。
【0042】残念ながら、変換が完全に行われたとして
も再生誤差が生じる。その理由は、一般的に、実際の入
力装置及び出力装置の有限ガマット(gamut)は同一空
間にわたっていないからである。結果として、レプリカ
の予想される精度は、各ガマット外カラーとは区別でき
ないガマット内カラーで置換するシステムの能力に依存
する。この方法は、しばしばガマットマッピングと称さ
れる。
【0043】<ガマットマッピング>上記のように、入
力及び出力装置は、人間の観察者が識別できる全カラー
範囲の一部のみを検出して再生できる。例えば、スキャ
ナの「ガマット」は、スキャナが検出できるカラー範囲
に適用される。プリンタのガマットは、プリンタが生成
できるカラーに適用される。再生可能なカラーを「ガマ
ット内(in gamut)」カラーと称し、再生不能なカラー
を「ガマット外(out-of-gamut)」カラーと称する。
【0044】図4は、2つの仮想的な装置ガマットを概
略的に示す。閉じた外形120は、可視スペクトルの色
度を示す、CIE xy色度図などの正規化されたカラー空間
の2次元投射を示している。当該図では、波長に応じて
カラーがプロットされる。最短波長は、外形120内の
左側・下方領域に示され、最長波長は、外形120内の
右側・下方領域に示される。
【0045】ポイント121〜123に頂点を有する三
角形は、RGB空間において一般的に表示される装置ガマ
ットを示す。しかしながら、図に示すように、当該ガマ
ットの境界は、CIE xy空間内にプロットされる。頂点1
21は、スペクトルの中の赤部分のカラーを有するガマ
ットの範囲を示す。ポイント122及び123における
頂点は、それぞれスペクトル中の緑部分及び青部分にお
けるカラーを有するガマットの範囲を示す。ディジタル
装置の離散的な特徴に起因する粒状性を無視すれば、当
該ガマットを有する装置は、この三角形内の全てのカラ
ーを再生することができる。
【0046】同様に、多数の頂点の内、ポイント126
〜128に3頂点を有する多角形は、一般的に、CMY空
間に示される装置ガマットを示している。しかしなが
ら、図に示すように、当該ガマットの境界は、CIE xy空
間内にプロットされる。ポイント126〜128におけ
る頂点は、それぞれ、スペクトル中のシアン部分、マゼ
ンタ部分、黄色部分におけるカラーに対応する。ディジ
タル装置であることに起因する粒状度を無視すれば、当
該ガマットを有する装置は、この多角形内に含まれる全
てのカラーを再生することができる。
【0047】図5Aおよび図5Bは、CIE L*a*b*空間に
おける仮想的ガマット境界及びポイントを概略的に示し
ている。L*座標は、輝度又は明るさを示し、a*座標及び
b*座標は、カラーを示している。L*座標が同一であるポ
イントは輝度が同一であり、a*座標軸及びb*座標軸に対
する角度が同一であるポイントはカラー及び色相が同一
である。あるポイントとL*座標軸との距離は、彩度又は
色度の度合いを示している。L*座標軸に沿うポイント
は、カラーとしては中間(グレー)の、黒から白へのグ
レーの明度を示す。
【0048】図5Aは、L*座標軸方向から見た場合のL*
a*b*空間における2つの仮想的なガマット131及び1
33を示す。図5Bは、b*軸方向から見た場合のガマッ
ト131及び133を示す。他の図面と同様に、図5A
に示すガマット境界は、本発明の原理を説明するのに好
適な概略図である。これらの図面は、一般的により複雑
な実際の装置のガマット境界を示すことを意図している
わけではない。
【0049】図5Aにおける円131及び133は、2
つのガマット境界における平面130内のポイントの軌
跡を示している。ポイント134は、ガマット131の
内側であるが、ガマット133の外側に位置している。
ポイント136は、両方のガマットの内側に位置してい
る。これら2つの図面から明らかな通り、ガマット13
1は、ガマット133よりも広い範囲のカラー及び輝度
を有している。典型的なスキャナのガマットのカラー範
囲は、典型的なプリンタのガマットのカラー範囲よりも
広い。しかしながら、プリンタガマットが、スキャナガ
マット外のカラーを備えていることも非一般的なことで
はない。このような状況は何ら問題ない。その理由は、
本来的に、スキャナがこのようなスキャナガマット外の
カラーをスキャナ固有のガマットにマップするからであ
る。
【0050】<ガマット内カラーのマッピング>上記の
ように、第1カラー空間から第2カラー空間への変換は
しばしば非線形であり、所定の閉じた形式又は分析的な
形式で表現できないことはないとしても、通常困難であ
る。これらの変換は、一般的に、ルックアップテーブル
(LUT: Look-up table)へのエントリの多次元補間など
近似的技法によって実現される。ルックアップテーブル
への各エントリは、第1カラー空間における特定のポイ
ントの座標、および第2カラー空間における対応するポ
イントの座標を備えている。第1カラー空間における任
意のポイントの場合、第2カラー空間におけるそれに対
応するポイントの座標は、選択されたテーブルエントリ
の座標を補間することによって近似することができる。
3線補間法、プリズム補間法、錐体補間法、並びに四面
体補間法、及びこれらの方法の多くの変形が知られてい
る。しかしながら、所定の四面体補間が一般的に好適で
ある。
【0051】四面体補間によれば、ルックアップテーブ
ルがサーチされ、任意のポイントを包囲する最小の四面
体の頂点を規定する第1カラー空間内のポイントを示す
エントリを検出する。4つの頂点に対する任意のポイン
トの相対的な位置関係に基づき補間係数が計算される。
最終的に、補間係数を用いてマップされたポイントの近
似が得られ、4つの頂点に対応する第2カラー空間の座
標の線形結合を形成する。この線形結合は、 xp=a1x1+a2x2+a3x3+a4x4 yp=a1y1+a2y2+a3y3+a4y4 zp=a1z1+a2z2+a3z3+a4z4 と表される。ここで、xpは前記任意のポイントに対応す
る第2カラー空間内におけるポイント、a1 〜a4は補間
係数、(x1, y1, z1)は第2カラー空間における頂点1
の座標、(x2, y2, z2)は第2カラー空間における頂点
2の座標、(x3, y3, z3)は第2カラー空間における頂
点3の座標、(x4, y4, z4)は第2カラー空間における
頂点4の座標である。
【0052】様々な形態の補間に関する他の情報は、参
照のため当該明細書の一部とされる、エッチ・アール・
カング(H. R. Kang)の「電気画像装置のためのカラー
技術(Color Technology for Electric Imaging Device
s)」エス・ピー・アイ・イー光工学出版(SPIE Optica
l Engineering Press)、1997年、64〜101ページ、
141〜152ページ、および248〜251ページから得られる。
【0053】<ガマット外カラーのガマット境界へのマ
ッピング>好適な実施の形態では、ガマット外カラー
は、当該ガマット外カラーを中間カラー(グレー)を示
すカラー空間内の線上に投射し、当該投射をガマット境
界にクリップすることによって、ガマット境界にクリッ
プされる。このことは、L*軸が中間カラーを示すCIE L*
a*b*空間において好適に行われる。
【0054】図6Aにおいて、ポイント134で表示さ
れるガマット外カラーは、ポイント134からの線をL*
軸に投射し、当該投射と境界線との交点を見出すことに
よって、ガマット境界上のポイント135で表示される
カラーにマップされる。できることならば、当該投射を
L*軸に対して直交に行い、輝度レベルを検出できるよう
にする。
【0055】L*軸への直交投射は必ずしも可能ではな
い。図6Bにおいて、ポイント141及び144で表示
されるカラーは、ガマット外に位置する輝度レベルを有
している。ポイント141から、中間カラーラインに沿
うガマット内のL*の値が最小であるポイント142への
投射が行われる。ポイント144から、中間カラーライ
ンに沿うガマット内のL*の値が最大であるポイント14
5への投射が行われる。
【0056】このマッピングは、他のカラー空間におい
ても行うことができる。例えば、CIE XYZ空間におい
て、中間カラーのポイントは、x/x0=y/y0=z/z0のライン
を規定する。ここで、(x0, y0, z0)はカラー空間に対
する正規化座標を示す。ガマット外カラーは、前記ポイ
ントと当該ラインとを接続する曲線と、ガマット境界と
の交点にマップされる。当該曲線は、輝度を保有するL*
a*b*空間における直交投射に対応する。択一的に、直線
投射又は所定の他の曲線をXYZ空間で使用して、他の結
果を提供することもできる。
【0057】<入力装置ガマットのカラー範囲拡大>画
像15によって保有されるカラー範囲が入力装置10の
ガマットと少なくとも同じくらい広い場合、図2Aに示
すような技法によって提供される入力装置マップ21の
精度は高められる。換言すれば、画像15内のいずれの
パッチによっても表示されないカラー空間領域では、入
力装置マップ21の精度が極めて低くなりやすい。この
ように精度が低い場合、入力装置変換は、相対的な彩度
値を検知せずにカラーをマップしてしまう。
【0058】図7において、ポイント165のガマット
外カラーの彩度値は、ポイント155で表示されるガマ
ット内カラーの彩度値よりも大きい。入力装置マップ2
1がガマット150から得られるカラーのみから得られ
る場合、ポイント165などのポイントで表示されるカ
ラーは、ガマット境界150内のポイント167に補間
を行うことによってマップされる。カラーはガマット境
界内にマップされる。その理由は、ポイント165を包
囲する最小四面体を規定する4つのポイントが全てガマ
ット境界上に存在するからである。換言すれば、入力装
置マップ21が、ガマット150内に検出されるカラー
のみで形成されるので、ガマット外には補間用の頂点と
なり得るポイントは存在しない。ガマット外カラーを表
示するポイントが境界内のポイントにマップされる範囲
は、補間ポイントの精度並びに解像度及び局所的なガマ
ット境界の凸部に依存している。入力装置変換の精度が
極めて低く、局所的ガマット境界の凸部が十分に大きい
場合、ポイント167で表示されるカラーの彩度値は、
ポイント155で表示されるカラーの彩度値よりも小さ
い場合がある。この結果は、色相の反転と考えられる。
当該色相の反転は、しばしばトーン反転と称される。
【0059】当該トーン反転は、より広範囲のカラーを
使用して入力装置マップを得ることによって、解消、又
は少なくとも低減させることができる。より広範囲のカ
ラーを生成する一つの方法は、極めて広いガマットを用
いて画像15を生成することによってプリンタ又は他の
出力装置を使用することである。このような装置は通常
高価であるか、入手が困難である。
【0060】より広範囲のカラーを生成するためのもう
一つの方法は、ガマットが広範囲で変化する複数のプリ
ンタを使用して、多重モードで一以上のプリンタを作動
させることである。ここで、「モード」とは、印刷解像
度(dip)、着色剤又は媒体の選択、及びハーフ・トー
ニング法(half-toning method)又は確率的スクリーニ
ング法を含む多くの動作条件のことを指す。
【0061】図7は、プリンタが2つの場合、又は1つ
のプリンタが2つの異なるモードで動作する場合の2つ
のガマット150及び160を示す概略図である。説明
を簡単にするため、これらの状況の一方又は双方が、異
なるプリンタのガマットに関する以下の議論に含められ
る。
【0062】図14は、トーン反転を克服するために入
力装置マップ21を得るための一つの方法を説明するた
めの図である。第1に、上記と同様の方法を用いて、第
1のプリンタによって印刷されるカラーを表示するガマ
ット150内のポイントに関して反転関数g1 -1が得られ
る(ステップS241)。同様にして、第2のプリンタ
によって印刷されるカラーを表示するガマット160内
のポイントに関して反転関数g2 -1が得られる(ステップ
S242)。カラーが、ポイント152及び162で表
されるガマットなどの、両ガマット内のポイントで表示
される場合(ステップS243)、入力装置マップ21
の反転関数fI -1は、反転関数の平均に等しい(ステップ
S244)。入力装置によって、2セットのパッチから
の「同一の」カラーが、DDCSの同一ポイントにマップさ
れる必要は必ずしもない。マップされたポイントのズレ
は、走査処理におけるノイズ、若しくは実際のカラーの
わずかなズレ、又はその両方が原因で生じる場合があ
る。
【0063】所定のカラーが、ポイント151で表示さ
れるカラーなどの、ガマット150内にのみ存在するポ
イントで表示される場合(ステップS245)、反転関
数fI -1は、ガマット150用に取得される反転関数g1 -1
に等しい(ステップS246)。所定のカラーが、ポイ
ント166で表示されるカラーなどの、ガマット160
内にのみ存在するポイントによって表示される場合(ス
テップS247)、反転関数fI -1は、ガマット160用
に取得される反転関数g2 -1に等しい(ステップS24
8)。所定のカラーが、ポイント165で表示されるカ
ラーなどの、いずれのガマット内にも存在しないポイン
トで表示される場合、中間カラーを示すラインへの投射
が行われ(ステップS249)、ガマット境界150及
び160における投射の交点であるポイントp1及びp
2が、それぞれ決定される(ステップS250)。ガマ
ット150における交点であるポイントp1は、彩度値が
ガマット160における交点であるポイントp2より大き
なカラーを示す場合(ステップS251)、ポイントp1
がマップされるポイントとして選択される(ステップS
252)。他方の場合には、ポイントp2がマップされる
ポイントとして選択される(ステップS253)。択一
的に、彩度座標の値が最大であるカラーを示す交点ポイ
ントを選択することもできる。
【0064】図7に示す例の場合、ポイント165から
の投射は、2つのガマットの境界線と、ポイント166
(ポイントp2)及びポイント167(ポイントp1)で交
差する。ポイント166で表示されるカラーの彩度値
は、より大きい。従って、ポイント166は、ポイント
165で表示されるカラーのマッピングを規定するのに
選択される。
【0065】この関係を要約すると以下のようになる。
【0066】pがガマット1及びガマット2内に存在す
る場合、 fI -1(p)=1/2[g1 -1(p)+g2 -1(p)]; pがガマット1内には存在するが、ガマット2内には存
在しない場合、 fI -1(p)=g1 -1(p); pがガマット2内には存在するが、ガマット1内には存
在しない場合、 fI -1(p)=g2 -1(p); pがガマット1及びガマット2のいずれにも存在せず、
且つp1の彩度がp2の彩度よりも大きい場合、 fI -1(p)=g1 -1(p1); pがガマット1及びガマット2のいずれにも存在せず、
且つp1の彩度がp2の彩度以下の場合、 fI -1(p)=g2 -1(p2) ここで、p1は、ポイントpの中間カラーラインへの投射
と、ガマット1の境界線との交点であり、p2は、ポイン
トpの中間カラーラインへの投射と、ガマット2の境界
線との交点である。
【0067】図15は、当該方法による変換を行う主な
構成要素を示している。チェックガマット82は、カラ
ー空間内の1又は複数のポイントを表示する情報をパス
81から受信して、所定のポイントpが2つのガマット
の一方又は双方に含まれるか否かを判定する。ポイント
pが第1ガマット内に存在する場合、このポイントを示
す情報が、パス83を介して、上記反転関数g1 -1を実
行する変換器91に供給される。ポイントpが第2ガマ
ット内に存在する場合、このポイントを示す情報が、パ
ス84を介して、上記反転関数g2 -1を実行する変換器
92に供給される。ポイントpが双方のガマット内に存
在する場合、情報は両方の変換器に供給されるととも
に、このことを表わす指示がパス85を介して供給され
る。ポイントpがガマット1及び2のいずれにも属さな
い場合、このポイントを表示する情報は、パス86を介
して供給される。
【0068】投射/クリップ彩度87は、ポイントpか
らのラインを中間カラーラインへ投射して、当該投射と
第1ガマット境界との交点又はクリップポイントp
決定し、ポイントpの彩度を決定する。一実施の形態
では、この彩度は、L*a*b*空間において、a*座標の二乗
とb*座標の二乗との和の平方根に等しい彩度値から決定
される。他の実施の形態では、この彩度は、L*a*b*空間
において│a*│と│b*│との大きい方の最大座標値から
決定される。同様に、投射/クリップ彩度88は、ポイ
ントpからのラインを中間カラーラインへ投射して、当
該投射と第2ガマット境界との交点又はクリップポイン
トp2を決定し、ポイントp2の彩度を決定する。
【0069】比較器89は、ポイントp1の彩度とポイ
ントp2の彩度のいずれが大きいかを判断する。ポイン
トp1の彩度の方が大きい場合、比較器89は、ポイン
トp1を表示する情報をパス83を介して変換器91に
供給する。ポイントpの彩度の方が大きい場合、比較
器89は、ポイントpを表示する情報をパス84を介
して変換器92に供給する。
【0070】選択器93は、変換器91及び変換器92
の結果を受信して、パス85から受信される指示が、ポ
イントpが両方のガマット内に存在することを示してい
る場合、変換器91及び92から受信される2つの結果
の平均値を示す情報をパス94から生成する。パス85
から受信される指示が、ポイントpが両方のガマット内
に存在することを示していない場合、選択器93は、変
換器91及び92から受信される2つの結果の和を示す
情報をパス94から生成する。この実施の形態では、所
定の変換器に何ら情報が供給されない場合、変換結果は
ゼロに等しいものとされる。したがって、結果の和は、
いずれかの変換器に情報を供給したかと等価である。
【0071】この方法は、各ガマットに関して反転関数
を取得し、ポイントpが全てのガマット内に存在するか
否かを判定し、ポイントpが全てのガマット内に存在す
る場合には各ガマットについての各反転変換の平均値を
とることによって、任意の数(N>1)のガマットについ
て使用することができる。前記ポイントpが全てのガマ
ット内に存在しない場合、チェックを行い、ポイントp
が(N−1)個のガマットの所定の組合せ内に存在する
か否かを決定する。ポイントpが(N−1)個のガマッ
トの所定の組合せ内に存在する場合、(N−1)個のガ
マットについての各反転変換の平均値が求められる。ポ
イントpが(N−1)個のガマットの所定の組合せ内に
存在しない場合、(N−2)個のガマットの全ての組合
せに関してチェックする。この処理は、ポイントpがい
ずれのガマットにも属さないと判定されるまで継続され
る。中間カラーラインに対する投射を行い、種々のガマ
ット境界とのすべての交点を判定する。彩度値が最大
の、又は彩度座標が最大の交点が選択され、そのポイン
トに関して好適な反転変換が行われる。
【0072】<装置と媒体との独立性>好適な実施の形
態において、入力装置マップ21は出力装置30と独立
であり、出力装置マップ23は入力装置10と独立であ
り、両方のマップは出力装置30がレプリカを生成する
のに使用する媒体と独立である。しかしながら、カラー
画像再生システムが複数の入力装置、出力装置及び/又
は媒体タイプを使用する場合、それぞれのために変換ル
ックアップテーブルを格納するのにかなりのメモリが要
求される。下記の方法によって、媒体の変化に対応する
ために複数の変換器を設ける必要性を排除し、いろいろ
な装置ガマットに関する輝度のダイナミックレンジの変
化に対応するのに必要な処理を単純化することにより、
ルックアップテーブルを格納するのに必要なメモリ量を
減少させることができる。図9に、これらの特徴を提供
する構成要素を備える制御装置20の一例を示す。
【0073】ある程度の媒体の独立性は、各媒体に関し
て「白色点(white point)」におけるズレを求めるた
めのノーマライズ24によって実現される。このこと
は、CIE XYZ空間からCIE L*a*b*空間に値を変換する上
記fT変換で好適に行われる。XYZ空間内のポイントは、
以下の非線形方程式によってL*a*b*空間にマップされ
る。
【0074】L*=116m(y/y0)-16 a*=500[m(x/x0)-m(y-y0)] b*=500[m(y/y0)-m(z-z0)] ここで、x,y,zはCIE XYZ空間の座標であり、x0,y0,z0
CIE XYZ空間の座標の最大値であり、独立変数tに関し
て、0.008856<t≦1ならば m(t)=t1/3 0≦t<0.008856ならば m(t)=7.787t+(16/116) x0,y0,z0座標の値を変更することによって、ノーマライ
ズ24は、L*a*b*空間へのマッピングを行う際、所望の
媒体の「白色点」に従ってXYZ空間を正規化できる。結
果として、媒体の白色点の変更は、一つの変換ルックア
ップテーブルを格納できれば十分なメモリを必要とする
システム設計によって対応される。
【0075】特定の媒体に関する所望の白色点は、その
媒体を走査し、走査された値を入力装置マップ21など
の好適な変換を使用して変換することによって検出され
る。しかしながら、当該媒体をスペクトル光度計を用い
て分析することによって白色点を検出すると、より精度
の高い結果を得ることができる。
【0076】ノーマライズ24は、様々な入力に応答で
きる。例えば、ノーマライズ24は、ユーザ起動スイッ
チ又は選択されたソフトウエアオプションによって提供
されるような、パス13から受信される信号に応答し
て、テーブルから正規化変数を選択することができる。
あるいは、ノーマライズ24は、入力装置10及び入力
装置マップ21によって提供される白色点測定に応答し
て、正規化変数を適合させることができる。この白色点
測定は、特定の白色点校正スキャンの間、又は走査され
た原画像の基調色の評価によって行われる。
【0077】かなりの程度の装置独立性は、圧縮25に
よって達成される。当該圧縮25は、入力・出力装置ガ
マットの輝度レベル範囲のズレを求める。図5Bにおい
て、ガマット131が、検出可能な輝度レベル範囲がL*
=0から100であるスキャナガマットを示し、ガマッ
ト133が、再生可能な輝度レベル範囲がL*=30から
100であるプリンタガマットを示すものとする。図に
示す例では、2つの装置の上限が同一で、下限が異な
る。ここで説明する方法は、本質的に各輝度範囲が異な
る装置に適用される。
【0078】上記のように、図6Bのポイント141で
表示されるカラーのような、ガマット外カラーが、プリ
ンタガマットの中間カラーの最小輝度レベルにマップさ
れる。択一的に、このようなカラーを、輝度レベルを圧
縮することによってプリンタガマットにマップすること
ができる。上記実施の形態では、このことは、輝度レベ
ル範囲をL*=0〜40からL*=30〜40に線形的に圧
縮することによって達成される。輝度レベルL*=40〜
100に関しては変更がない。本質的に、任意の圧縮形
式を使用することができる。しかし、このタイプの線形
圧縮は、経費が余りかからず実行でき、全ての低レベル
カラーを単に最小にクリップするというよりはむしろ輝
度レベルにある程度の階調を設け、変化を容易に知覚で
きない程低いレベルに輝度の変化を制限し、変化をより
容易に知覚できる程高いレベルで輝度レベルを維持す
る。
【0079】輝度圧縮は、手の込んだ変換を必要とぜず
に容易に行うことができる。結果として、ルックアップ
テーブルを格納するために多くの付加的メモリを必要と
せずに、装置依存ガマットに関する輝度のダイナミック
レンジの変化を調整することができるとともに、ある程
度の装置の独立性を実現することができる。
【0080】この圧縮は、様々な入力に応答してなされ
る。圧縮25は、ユーザ起動スイッチ又は選択されたソ
フトウエアオプションによって提供されるような、パス
14から受信される信号に応答して、テーブルから圧縮
変数を選択することができる。あるいは、圧縮25は、
出力装置自体から受信される出力装置識別信号に応答し
て、圧縮変数を適合させることができる。
【0081】好ましくは、輝度圧縮の後、各画素(ピク
セル)の最終的なL*a*b*座標が敷居値と比較され、前記
画素を示すカラー空間座標が、これらの敷居値に関して
所定の規定された関係を有する場合、L*a*b*座標は所定
の規定された値、例えば(100,0,0)に設定される。こ
のことは、以下の擬似コードフラグメントによって表さ
れる。
【0082】L*>LTH、且つ│a*│<aTH、且つ│b*│<
bTHの場合、L*を100に設定し、a*を0に設定し、b*
を0に設定する。
【0083】例えば、敷居値を、LTH=95、aTH=2、b
TH=3と規定することができる。
【0084】この処理は、図9の白色点背景26で行わ
れる。前記の特定の値は、出力レプリカの所望の白色点
を示している。当該処理は、走査処理でのノイズ、及び
変換処理での数学的丸めの誤差によって生じる人為的要
素をレプリカから除去しようとする。この動作は、再生
された画像のカラーを変化させることなく、元の媒体の
背景色を除去するのに使用することができる。
【0085】<入力装置マップの精度の改善>上記のよ
うに、ルックアップテーブル(LUT)のエントリの補間
によって、しばしば変換が行われる。変換が非線形であ
るために、補間精度は、テーブルの隣接エントリで示さ
れるポイント間の距離の影響を受ける。
【0086】図3A及び図3Bを参照して説明したよう
に、分析学的な表現を用いて、所定のポイントがCIE XY
Z空間からCIE L*a*b*空間へマップされる。この種の変
換は、多くのカラー空間マッピングで使用されていない
が、補間の精度を説明するには有効である。
【0087】ポイント101〜104に頂点を有する四
面体内に存在すべきポイント107を図3Aに示す。四
面体頂点に対するポイント107の相対的な位置に従っ
て、L*a*b*空間における対応するポイント111〜11
4に関して四面体補間を適用することによって、L*a*b*
空間における対応するポイント111〜114の概略的
な位置が得られる。この概略的な位置をポイント118
として示す。上記の3つの分析学的な表現を適用して、
ポイント107のL*a*b*空間における正確なマッピング
を得ることができる。この正確なマッピングをポイント
117として示す。ポイント117とポイント118と
の間の距離は補間誤差を示す。
【0088】補間精度を改善するための一般的な方法と
して、ルックアップテーブルに示されるポイントの密度
を増加させる方法がある。この方法は概念的にはシンプ
ルなものであるが、実践的でない場合もある。その理由
は、ルックアップテーブルを格納するためのメモリの費
用がかかるからである。
【0089】入力装置マップの補間精度は、ルックアッ
プテーブルエントリの回数を増加させることなく、カラ
ー空間の選択された領域におけるルックアップテーブル
内に表示されるポイントのいくつかを修正することによ
って改善される。一般的に高精度が要求されるカラー空
間内の重要な領域は、中間カラーのポイントを有する領
域である。CIE L*a*b*等のカラー空間において、これら
のポイントはL*軸上に存在するか、又はa*=b*=0であ
る。
【0090】選択された領域内の選択されたカラーに対
するカラーパッチを取得し、DICSにおける好適な値を取
得するのに必要なパッチを測定し、当該パッチを走査し
て入力DDCSにおける好適な値を取得し、選択されたカラ
ーに近接するポイントを示すルックアップテーブル内の
エントリを修正することによって、マップされたカラー
空間の選択領域に関する補間精度は改善される。興味あ
る各領域内に存在するポイントを選択し、このポイント
を好適な出力DDCSにマップし、好適なパッチを生成する
ことによって、選択されたカラーのパッチが取得され
る。選択されたカラーが特定の出力装置のガマット外に
存在する場合、他の出力装置を使用することもできる。
【0091】4つの頂点に対応するテーブルエントリ
は、興味ある領域がガマットの内側に存在するか外側に
存在するかに基づき、2つの異なるプロセスに従って修
正される。ガマット内領域の精度を改善するためのプロ
セスをまず最初に説明する。
【0092】<ガマット内カラーの精度の改善>好適な
実施の形態では、ルックアップテーブル内のエントリ
は、カラー空間内の均一に間隔を空けて配置された格子
点に対応する。カラー空間内の特定の格子点に対するカ
ラーパッチを取得することは不可能ではないにしても困
難なので、全てのルックアップテーブルエントリに対す
る値は、実際のカラーパッチから取得される値の補間に
よって計算される。このプロセスによって生じる誤差に
起因する影響は、カラー空間内におけるカラーパッチの
相対的な間隔、カラー空間に亘るカラーの変化に対する
観察者の感覚の変化を含む多くの要因に依存している。
【0093】この方法で得られるルックアップテーブル
の精度は、カラー空間内において極めて近接して配置さ
れたポイントで表示されるカラーを有する極めて多数の
パッチを取得することによって改善される。しかしなが
ら、この方法は現実的ではない。この方法は、カラー空
間内においてかなり分離されたカラーで表示される比較
的少数のパッチからルックアップテーブルを取得し、変
換精度がより重要とされるカラー空間領域でのルックア
ップテーブル精度を改善するのに必要な選択されたガマ
ット内カラーに対する付加的なパッチを取得して当該問
題を克服している。上記のように、所定の重要な領域は
中間カラーのポイントを有している。
【0094】四面体補間で使用されるルックアップテー
ブルの場合、選択されたガメット内カラーに対する付加
的なパッチは、当該ルックアップテーブル内のポイント
によって規定される4つの頂点を有する四面体の内部ポ
イントを検出することによって得られる。ポイント
(x1,y1,z1)〜(x4,y4,z4)における頂点によって規定
される特定の四面体の内部ポイント(xp,yp,zp)は、以
下の式から決定される: xp=a1x1+a2x2+a3x3+a4x4 yp=a1y1+a2y2+a3y3+a4y4 zp=a1z1+a2z2+a3z3+a4z4 ここで、a1〜a4は、a1+a2+a3+a4=1となるように選
択された補間係数であり、全ての係数はゼロよりも大き
い。
【0095】図3Aにおいて、ポイント101〜104
が、ポイント(x1,y1,z1)〜(x4,y4,z4)における頂点
をそれぞれ示すものと仮定する。補間係数を適切に設定
することによって、四面体内部の任意のポイントを選択
することができる。例えば、ポイント107が補間係数
を適切に選択することによって選択される。
【0096】測定された値からルックアップテーブルエ
ントリを取得するのに使用される補間プロセスは、装置
変換自体を実現するのに使用されるプロセスと本質的に
同一である。カラー空間の選択された領域内で付加的な
カラーパッチを取得することによって、これらの領域内
の測定されるポイント間の距離を減少させ、より近接し
て配置されたポイント間の補間精度を高める。結果とし
て、ルックアップテーブルによって実現される変換精度
も高められる。このプロセスは、変換精度が所望のレベ
ルに到達するまで繰り返される。
【0097】図16において、当該プロセスは、所定の
好適な距離だけカラー空間において分離されたポイント
の組に対応するカラーパッチを印刷する(ステップS2
61)とともに、これらのパッチから、間隔が均一のル
ックアップテーブルを取得する(ステップS262)こ
とによって行われる。ルックアップテーブルエントリ内
のポイントによって形成される四面体領域が試験され、
マッピング誤差が許容できない程大きいか否かを判定す
る(ステップS263)。特定の四面体に関して、マッ
ピング誤差は、四面体内部の所定のポイントを選択し、
対応するパッチを印刷し、スペクトル光度計などの測定
装置を使用して実際のパッチカラーを測定し、当該測定
値とルックアップテーブル補間によって取得された値と
を比較することによって測定される。内部ポイントを選
択する方法に関しては上述した。
【0098】誤差が許容できない程大きい領域が存在し
ない場合、当該プロセスは終了する(ステップS26
4)。誤差が許容できない程大きい領域が存在する場
合、前記四面体領域の内部ポイントが選択され、対応す
るカラーパッチが印刷される(ステップS265)。カ
ラーパッチが走査され(ステップS266)、四面体領
域を規定する4つのポイントに対するルックアップテー
ブルエントリ内の情報が、新たなカラーポイントを用い
て、再び取得される(ステップS267)。マッピング
誤差を測定するのに使用されるカラーパッチ及び走査さ
れる値をここでも使用することができる。このプロセス
は、ルックアップテーブルエントリによって表される四
面体領域の補間誤差が許容できる程小さくなるまで繰り
返される。
【0099】<ガマット外カラーの精度改善>ガマット
外カラーに対するルックアップテーブルエントリの精度
は、変換精度がより重要とされるカラー空間領域におけ
るルックアップテーブル精度を改善するのに必要な選択
されたガマット外カラーに対する付加的なパッチを取得
することによって改善される。これらのパッチは、他の
出力装置など他のソースから取得するか、上記のよう
に、他のモードにおける所定の出力装置を作動させるこ
とによって取得される。パッチカラーを表示するDICS内
のポイントの座標が、スペクトル光度計などの測定装置
から取得される。
【0100】図17において、ガマット外カラーの精度
を改善するための方法は、現在のルックアップテーブル
を用いて、パッチカラー空間座標の第1推定値を取得す
る工程(ステップS271)と、当該推定された座標値
と実際の(測定された)座標とを比較して推定誤差を取
得する工程(ステップS272)と、当該推定誤差が許
容できるほど小さいか否かを判定する工程(ステップS
273)と、当該推定誤差が許容できるほど小さくない
場合に、推定誤差に従って現在のルックアップテーブル
エントリを修正する工程(ステップS274)と、を備
えている。当該推定誤差が許容できるほど小さい場合、
当該プロセスは終了する(ステップS275)。
【0101】選択されたガマット外カラーに対するDICS
内の座標(xs,ys,zs)の第1推定値が、 xs=a1x1+a2x2+a3x3+a4x4 ys=a1y1+a2y2+a3y3+a4y4 zs=a1z1+a2z2+a3z3+a4z4 に従って走査されるポイントに近接する4つのポイント
の四面体補間によって取得される。ここで、補間係数a1
〜a4は、前記4つの近接するポイントの位置に対する、
補間されたポイントの位置によって決定される。
【0102】x次元、y次元及びz次元における推定誤差
は、以下の式: ex=xm-xs ey=ym-ys ez=zm-zs から取得される。ここで、座標xm、ym及びzmはカラーパ
ッチの測定値から取得される。択一的に、上記差の二乗
など、推定誤差の他の測定値を使用することもできる。
【0103】4つの近接するポイントの座標を修正し
て、推定誤差をより低くすることができる。例えば、x
座標を以下の式に従って反復的に修正する。
【0104】
【数1】
【0105】ここで、iは反復の指標であり、ηは収束
係数である。
【0106】y座標及びz座標は同様に修正される。各
反復工程の後に、 xs=a1x1(i)+a2x2(i)+a3x3(i)+a4x4(i) ys=a1y1(i)+a2y2(i)+a3y3(i)+a4y4(i) zs=a1z1(i)+a2z2(i)+a3z3(i)+a4z4(i) に従って新たな補間が行われ、新たな推定誤差が上記の
ように取得される。反復は、推定誤差が許容できるほど
小さくなるまで継続される。
【0107】これらの2つの技法を用いて、ガマット内
カラー及びガマット外カラーの両方に対するルックアッ
プテーブルの補間精度を、ルックアップテーブル内のエ
ントリ数を増加させることなく改善することができる。
【0108】<自己校正技術における有益な情報保持>
多くの入力装置及び出力装置の動作特性は、時間ととも
に変化する。これらの変化によって、カラー空間におけ
る装置ガマットの位置及びサイズが変位する。新しいモ
ードで、又は他の媒体を用いて出力装置を作動させる
と、同様の変化が生じる場合がある。結果として、変換
を修正してこれらの変化を防止し、システムの再生精度
を保持することができる。以下の技法は、再校正変換を
行うことによって、出力装置30のガマットの変化を解
消する。
【0109】図8は、構成素子の老朽化によって生じる
ような、仮想的出力装置のガマットの推移を示す概略図
である。ガマット170は、カラー画像再生システムを
校正するために元々使用されていた出力装置30の元の
特性を示す。ポイント171及び173において表示さ
れるカラーは、元のガマット内に存在し、ポイント18
5及び188において表示されるカラーは、元のガマッ
ト外に存在している。ポイント185及び188は、ポ
イント176及び179においてそれぞれ元のガマット
の境界線上にマップされる。
【0110】ガマット180は、当該装置を再校正する
のに使用される出力装置30の現在の特性を示す。この
新しいガマットによれば、ポイント181及び188で
表示されるカラーは、現在のガマット内に存在し、ポイ
ント173及び185で表示されるカラーは、現在のガ
マット外に存在している。
【0111】システムを再校正するためのある方法で
は、上記処理を単に呼び出し、原マップを取得するのに
行ったのと同様の方法で、新たな装置マップを取得す
る。このアプローチは、さほど有効ではない。その理由
は、ガマット全体に対する正確なマップを誘導するには
かなりの時間と費用を必要とし、また、このことによっ
て再校正の際に利用できない有益な情報を捨ててしまう
ことになるからである。例えば、元の装置マップを取得
するのに使用された特定のカラーパッチは、再校正の際
には利用することができない。
【0112】自己再校正を行い、且つ当該再校正を、現
在の出力装置ガマット内に存在するカラー空間領域に限
定することによって、以下に説明する技法を用いて、上
記問題点を克服することができる。
【0113】結果として、ポイント181及び188で
表示されるようなカラーに対するルックアップテーブル
エントリは、再校正プロセスの影響を受けるが、ポイン
ト173によって表示されるようなカラーに対するルッ
クアップテーブルエントリは、その影響を受けない。
【0114】図10及び図18において、制御装置20
は、出力DDCSにおける値を選択して、出力装置30が現
在の出力装置ガマット内に存在するカラーパッチを含む
画像37を生成するようにする(ステップ281)。入
力装置10は、画像37を走査して(ステップ28
2)、入力DDCS内の値を生成する。この際、入力装置マ
ップ21及び出力装置マップ23は、上記fcなどの所定
の変換に従って、入力DDCSの値を出力DDCSの値へ包括的
に変換する(ステップ283)。いくつかの実施の形態
では、入力装置マップ21及び出力装置マップ23は、
単一のルックアップテーブルに融合され、変換を格納す
るのに必要なメモリ量を減少させている。これらの実施
の形態では、ここで説明した再校正技法が極めて有効で
ある。出力装置ガマットが変更されたため、出力装置マ
ップ23から取得される値のいくつかは、カラーパッチ
を生成するのに使用される対応値から、かなり相違して
いる。
【0115】これらの相違は、所定の変換e:CMYCUR→CM
YORIGとして表される。この変換は、現在の出力装置ガ
マットに関するカラー座標CMYCURを、元のガマットに関
するカラー座標CMYORIGにマップする。反転関数e-1:CMY
ORIG→CMYCURを求める(ステップ284)ことによっ
て、再校正マップ22は、適切な訂正を行い、出力装置
30用に適切な値を取得する。この反転関数を、ここで
は再校正変換と称する。
【0116】ある実施の形態では、再校正変換を所定の
ルックアップテーブルとして実現する。当該再校正ルッ
クアップテーブルは、テーブルエントリによって表示さ
れる所定のポイントが現在の出力装置ガマットの内側に
存在するのか、外側に存在するのかを示す情報を各テー
ブルエントリに有している。カラー画像再生システムの
動作中、図10及び19において、入力装置10は原画
像を走査し(ステップ291)、その後、出力装置マッ
プ23は出力DDCSにおける画素の仮マッピングを行い
(ステップ292)、再校正マップ22が所望のマップ
された画素に対して、選択的に再校正変換を行う。この
ことは、各画素に対するカラーポイントを包囲する最小
四面体を規定する、出力DDCSにおける4つのポイントを
識別し(ステップ293)、前記4つのポイントに関し
て、再校正ルックアップテーブルエントリに問い合わせ
を行い(ステップ294)、全てのポイントが現在の出
力装置ガマット内に存在するか否かを判断することによ
って実現される。全てのポイントが現在の出力装置ガマ
ット内に存在する場合、再校正ルックアップテーブル内
の前記4つのポイントの間に補間を行い、再校正変換を
行う(ステップ295)。この補間の結果を用いて、特
定画素に対して出力装置30を制御する。
【0117】前記4つのポイントの中の少なくとも1つ
が現在の出力装置ガマット内に存在しない場合、元の出
力装置マップ23から取得される結果が、中間カラーラ
インに投射され、現在のガマット境界にクリップされる
(ステップ296)。この境界のポイントは、各画素に
対して出力装置30を制御するのに使用される。
【0118】図11は、上記再校正変換を用いる変換の
主な構成要素を示す。パス71は、カラー空間における
ポイントを示す情報を受信する。ある実施の形態におい
て、当該情報は、各ポイントが現在の出力装置ガマット
内に存在するか否かの指標を有している。他の実施の形
態において、チェックガマット73は、各ポイントのカ
ラー空間座標を現在のガマット境界の位置と比較して、
各ポイントが現在の出力装置ガマット内に存在するか否
かを判断する。
【0119】いずれかの実施の形態において、チェック
ガマット73は、所定のポイントpが現在のガマット内
に存在しない場合、スイッチ72を制御してパス74を
接続する。投射及びクリップ76は、ポイントpからの
ラインを中間カラーラインへ投射し、当該投射と現在の
ガマット境界との交点又はクリップポイントp’を求め
る。クリップポイントp’を示す情報がパス78を介し
て供給される。
【0120】ポイントpが現在のガマット内に存在する
場合、チェックガマット73によって、スイッチ72が
パス75と接続される。再校正変換77は、上記e-1
換を行い、当該変換の結果をパス78から供給する。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なカラー画像再生システムの主な構成要
素を示す図である。
【図2】A及びBは、入力装置及び出力装置に対する変
換を行うための主な構成要素を示す図である。
【図3】A及びBは、カラー空間内のポイント及び領
域、特にCIE XYZ空間及びCIE L*a*b*空間における対応
するポイント及び領域を示す概略図である。
【図4】正規化カラー空間における2次元投射内の2つ
の仮想的なガマットを示す概略図である。
【図5】A及びBは、CIE L*a*b*空間におけるポイント
及び仮想的なガマット境界を示す概略図である。
【図6】A及びBは、CIE L*a*b*空間におけるポイント
及び仮想的なガマット境界への変換的マッピングを示す
概略図である。
【図7】2つのプリンタ、又は択一的に2つの異なるモ
ードで作動する1つのプリンタに対する各ガマットを示
す概略図である。
【図8】例えば構成要素の老朽化によって生じる仮想的
プリンタのガマットの推移を示す概略図である。
【図9】装置及び媒体の独立性の程度を改善した制御装
置の一例の主な構成要素を示す概略図である。
【図10】出力装置用に選択されたカラーの再校正を提
供するカラー画像再生システムの主な構成要素を示す図
である。
【図11】再校正変換の一例を示す図である。
【図12】本発明の種々の態様を実現するのに使用する
典型的なパーソナルコンピュータの主な構成要素を示す
図である。
【図13】A乃至Cは、入出力装置の端末間作用、及び
装置変換を実現するためのシステム構成要素を説明する
ための図である。
【図14】トーン反転を克服するための変換を行うため
の一方法を説明するためのフローチャートである。
【図15】トーン反転を克服するための変換を行うため
の主な構成要素を示す図である。
【図16】ガマット内カラーに対する変換精度を改善す
るための一方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図17】ガマット外カラーに対する変換精度を改善す
るための一方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】再校正変換を行うための一方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図19】再校正変換を利用するための一方法を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力装置 11、12 パス 20 制御装置 21 入力装置マップ 22 校正マップ 23 出力装置マップ 24 ノーマライズ 25 圧縮 26 白色点背景 30 出力装置 31、32 パス 42 CPU 43 I/O制御 44 I/O装置 45 RAM 46 記憶制御 47 記憶装置 48 表示制御 49 表示装置 50 コントロール 51 スキャナ 52 コントロール 53 プリンタ 60 測定装置 62 測定装置 65 校正装置 67 校正装置 73 現在のガマットチェック 76 投射及びクリップ 77 再校正変換 82 チェックガマット 87、88 投射・クリップ彩度 89 比較器 91、92 変換器 93 選択器

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を行う方法であって、 第1カラー空間内の第1の値によって表示される、前記
    出力装置の現在のガマット内の選択されたカラーを記録
    している媒体を取得する工程と、 前記入力装置を用いて前記媒体を走査し、第2カラー空
    間において前記選択されたカラーを示す第2の値を取得
    する工程と、 前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3の値
    にマップするための校正変換を行う工程と、 前記第1の値から前記第3の値にマップする誤差変換を
    行う工程と、 前記誤差変換を反転し、前記第3の値から前記第1の値
    にマップする再校正変換を行う工程と、 を備えている方法。
  2. 【請求項2】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を用いる方法であって、前
    記再校正変換によって前記出力装置の元のガマットと前
    記出力装置の現在のガマットとのズレを修正する方法に
    おいて、 前記現在のガマット内に存在する1又は複数のガマット
    内カラーと、前記現在のガマット内に存在しない1又は
    複数のガマット外カラーと、を有する画像を記録してい
    る第1の媒体を走査し、第1のカラー空間内における前
    記カラーを表示する第1の値をそれぞれ生成する工程
    と、 前記第1の値を、第2カラー空間における前記カラーを
    表示する第2の値にマップする校正変換を行う工程と、 前記再校正変換を行い、前記ガマット内カラーのみを表
    示する第2の値を第3の値にマップする工程と、 前記画像のレプリカを記録している第2の媒体を生成す
    る工程と、 を備え、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表
    示する第2の値に応答して、前記レプリカが生成される
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記現
    在のガマット境界と、前記第2の値から前記第2カラー
    空間における中間カラーラインに投射されるラインとの
    交点に対応するポイントを表示する第4の値に応答し
    て、前記レプリカが生成される方法。
  4. 【請求項4】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を行う装置であって、 第1カラー空間内の第1の値によって表示される、前記
    出力装置の現在のガマット内の選択されたカラーを有す
    る媒体を走査して、第2カラー空間において前記選択さ
    れたカラーを示す第2の値を取得するコンポーネント
    と、 前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3の値
    にマップするための校正変換を行うコンポーネントと、 前記第1の値から前記第3の値にマップする誤差変換を
    行うコンポーネントと、 前記誤差変換を反転し、前記第3の値から前記第1の値
    にマップする再校正変換を行うコンポーネントと、 を備えている装置。
  5. 【請求項5】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を用いる装置であって、前
    記再校正変換によって前記出力装置の元のガマットと前
    記出力装置の現在のガマットとのズレを修正する装置に
    おいて、 前記現在のガマット内に存在する1又は複数のガマット
    内カラーと、前記現在のガマット内に存在しない1又は
    複数のガマット外カラーと、を有する画像を記録してい
    る第1の媒体を走査し、第1のカラー空間内における前
    記カラーを表示する第1の値をそれぞれ生成するコンポ
    ーネントと、 前記第1の値を、第2カラー空間における前記カラーを
    表示する第2の値にマップする校正変換を行うコンポー
    ネントと、 前記再校正変換を行い、前記ガマット内カラーのみを表
    示する第2の値を第3の値にマップするコンポーネント
    と、 前記画像のレプリカを記録している第2の媒体を生成す
    るコンポーネントと、 を備え、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表
    示する第2の値に応答して、前記レプリカが生成される
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置であって、前記現
    在のガマット境界と、前記第2の値から前記第2カラー
    空間における中間カラーラインに投射されるラインとの
    交点に対応するポイントを表示する第4の値に応答し
    て、前記レプリカが生成される装置。
  7. 【請求項7】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を行う方法をマシンに実行
    させるためのインストラクションからなるプログラムを
    記録している前記マシンによって読み取り可能な媒体で
    あって、 前記方法が:第1カラー空間内の第1の値によって表示
    される、前記出力装置の現在のガマット内の選択された
    カラーを記録している媒体を取得する工程と、 前記入力装置を用いて前記媒体を走査し、第2カラー空
    間において前記選択されたカラーを示す第2の値を取得
    する工程と、 前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3の値
    にマップするための校正変換を行う工程と、 前記第1の値から前記第3の値にマップする誤差変換を
    行う工程と、 前記誤差変換を反転し、前記第3の値から前記第1の値
    にマップする再校正変換を行う工程と、 を備えている媒体。
  8. 【請求項8】 入力装置及び出力装置を有するカラー画
    像再生システムの再校正変換を用いる方法をマシンに実
    行させるためのインストラクションからなるプログラム
    を記録している前記マシンによって読み取り可能な媒体
    であって、前記再校正変換によって前記出力装置の元の
    ガマットと前記出力装置の現在のガマットとのズレを修
    正する媒体において、 前記方法が:前記現在のガマット内に存在する1又は複
    数のガマット内カラーと、前記現在のガマット内に存在
    しない1又は複数のガマット外カラーと、を有する画像
    を記録している第1の媒体を走査し、第1のカラー空間
    内における前記カラーを表示する第1の値をそれぞれ生
    成する工程と、 前記第1の値を、第2カラー空間における前記カラーを
    表示する第2の値にマップする校正変換を行う工程と、 前記再校正変換を行い、前記ガマット内カラーのみを表
    示する第2の値を第3の値にマップする工程と、 前記画像のレプリカを記録している第2の媒体を生成す
    る工程と、 を備え、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表
    示する第2の値に応答して、前記画像のレプリカが生成
    される媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の媒体であって、前記現
    在のガマット境界と、前記第2の値から前記第2カラー
    空間における中間カラーラインに投射されるラインとの
    交点に対応するポイントを表示する第4の値に応答し
    て、前記レプリカが生成される媒体。
  10. 【請求項10】 入力装置及び出力装置を有するカラー
    画像再生システムの再校正変換を行う装置であって、 第1カラー空間内の第1の値によって表示される前記出
    力装置の現在のガマット内に選択されたカラーを記録し
    ている媒体と、 前記媒体を走査して、第2カラー空間における前記選択
    されたカラーを表示する第2の値を取得するための前記
    入力装置と、 前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3の値
    にマップするための校正変換装置と、 前記第1の値から前記第3の値にマップする誤差変換装
    置と、 当該誤差変換を反転して、前記第3の値を前記第1の値
    にマップするための再校正変換装置と、 を備えている装置。
  11. 【請求項11】 入力装置及び出力装置を有するカラー
    画像再生システムの再校正変換を用いる装置であって、
    前記再校正変換によって前記出力装置の元のガマットと
    前記出力装置の現在のガマットとのズレを修正する装置
    において、 前記現在のガマット内に存在する1又は複数のガマット
    内カラーと、前記現在のガマット内に存在しない1又は
    複数のガマット外カラーと、を有する画像を記録してい
    る第1の媒体と、 当該第1の媒体を走査し、第1のカラー空間内における
    前記カラーを表示する第1の値をそれぞれ生成する前記
    入力装置と、 前記第1の値を、第2カラー空間における前記カラーを
    表示する第2の値にマップする校正変換を行う装置と、 前記再校正変換を行い、前記ガマット内カラーのみを表
    示する第2の値を第3の値にマップする装置と、 前記画像のレプリカを記録している第2の媒体を生成す
    る前記出力装置と、 を備え、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表
    示する第2の値に応答して、前記レプリカが生成される
    装置。
  12. 【請求項12】 前記媒体を走査するためのスキャナを
    備えている請求項4に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記媒体において前記第1の値によっ
    て表示されるカラーを印刷するプリンタを備えている請
    求項4に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の媒体を走査するためのスキ
    ャナを備えている請求項5に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記画像のレプリカを印刷するための
    プリンタを備えている請求項5に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記入力装置がスキャナである請求項
    10に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記入力装置がスキャナを備えている
    請求項11に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記出力装置がプリンタを備えている
    請求項11に記載の装置。
  19. 【請求項19】 入力装置及び出力装置を有するカラー
    画像再生システムの再校正変換を行う装置であって、 第1カラー空間内の第1の値によって表示される、前記
    出力装置の現在のガマット内の選択されたカラーを記録
    している媒体を走査して、第2カラー空間において前記
    選択されたカラーを示す第2の値を取得する手段と、 前記第2の値を、前記第1カラー空間における第3の値
    にマップするための校正変換を行う手段と、 前記第1の値から前記第3の値にマップする誤差変換を
    行う手段と、 前記誤差変換を反転し、前記第3の値から前記第1の値
    にマップする再校正変換を行う手段と、 を備えている装置。
  20. 【請求項20】 入力装置及び出力装置を有するカラー
    画像再生システムの再校正変換を用いる装置であって、
    前記再校正変換によって前記出力装置の元のガマットと
    前記出力装置の現在のガマットとのズレを修正する装置
    において、 前記現在のガマット内に存在する1又は複数のガマット
    内カラーと、前記現在のガマット内に存在しない1又は
    複数のガマット外カラーと、を有する画像を記録してい
    る第1の媒体を走査し、第1のカラー空間内における前
    記カラーを表示する第1の値をそれぞれ生成する手段
    と、 前記第1の値を、第2カラー空間における前記カラーを
    表示する第2の値にマップする校正変換を行う手段と、 前記再校正変換を行い、前記ガマット内カラーのみを表
    示する第2の値を第3の値にマップする手段と、 前記画像のレプリカを記録している第2の媒体を生成す
    る手段と、 を備え、前記第3の値、及びガマット外カラーのみを表
    示する第2の値に応答して、前記レプリカが生成される
    装置。
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