JPH11317710A - 信号発生器 - Google Patents

信号発生器

Info

Publication number
JPH11317710A
JPH11317710A JP11026953A JP2695399A JPH11317710A JP H11317710 A JPH11317710 A JP H11317710A JP 11026953 A JP11026953 A JP 11026953A JP 2695399 A JP2695399 A JP 2695399A JP H11317710 A JPH11317710 A JP H11317710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
complex
data
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11026953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4073101B2 (ja
Inventor
Howard E Hilton
ハワード・イー・ヒルトン
John H Guilford
ジョン・エイチ・ギルフォード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JPH11317710A publication Critical patent/JPH11317710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4073101B2 publication Critical patent/JP4073101B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/24Testing correct operation
    • H04L1/242Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica
    • H04L1/244Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica test sequence generators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0008Modulated-carrier systems arrangements for allowing a transmitter or receiver to use more than one type of modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多機能信号発生源を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例によれば、リアルタイム
で計算された、デジタル変調された試験信号を発生する
多機能信号発生器が提供される。MUX、コーダ、マッ
プ、フィルタ、リサンプラー、および複素変調器を有す
る多機能信号発生器のブロックの各々は、高品質アナロ
グ変調信号と同様、任意の多様なデジタル変調信号発生
するための構成を素早く行うことができるよう、十分に
柔軟な方法で実施される。ブロックの各々は、必要に応
じて異なる試験信号を再構築することができる一方で、
高速の記号速度を得るため、ASICおよびRAMを使
用して実施することができる。多機能信号発生器は、入
力データを受信して試験信号をリアルタイムで変調する
ためのリアルタイム入力を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に信号発生器に関す
るものであり、より厳密には試験信号生成のための柔軟
なアーキテクチャを有する信号発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル・セルラー電話及びパーソナル
通信サービス(PCS)電話を含む無線通信は、急速に
通信産業における重要な分野となりつつある。新たに出
現した無線通信技術は、現在は信号発生器によるしかな
いデジタル変調信号等のような、急速に数を伸ばしてい
る複素信号の、設計、生産環境の両面における推進力と
なっている。特定のデジタル変調方式を選択しなければ
ならない無線システム設計者はいくつもの問題に直面す
る。無線システムは、マルチパス、フェージング及び干
渉により時間と場所で変化する信号強度を、許容できな
ければならない。無線通話器は限定されたバッテリ容量
でどんどん小型化する。同時に利用者はデータ速度や音
質、つながりの良さ、及び通話時間の更なる高性能化を
要求する。従って無線装置の設計、製造及び保全には、
産業標準に準じた周知の信号はもちろん、現実の環境を
厳密にシミュレートするための試験信号を発生する能力
を有する信号発生器のような、適切な試験装置が必要と
される。様々な既存の形式のデジタル変調信号に関する
考察は、“Digital Communicatio
n、Second Edition”(Lee,Edw
ard、A.およびMesserschmitt,Da
vid G.、Kluwer Academic Pu
blishers、マサチューセッツ、1994)でな
されている。
【0003】信号発生器は既存、及び新たに作られた変
調形式の両方を扱うために十分に多機能でパワフルでな
ければならない。新たな無線システムの開発に当たって
は、設計者は、信号発生器の動作を確認する受信機が無
い、また、受信機の動作を確認する能力を持つ信号発生
器が無いといった問題にぶつかるかも知れない。多機能
信号発生源は、新しい受信機の性能を、特別なプロトタ
イプを開発することなしに判定する周知の試験信号を提
供することにより、このジレンマを解決する助けとなる
だろう。
【0004】信号発生器は、無線通信装置の数々の方法
での試験に使用することができる。例えば、理想的信号
とは異なる試験信号を周知の方法で発生させることによ
り、非理想的信号に対する装置の反応を調べる等に便利
である。また更に、無線通信装置は他の通信システム付
近の密集スペクトル環境下で操作しなければならない。
複数の信号発生器を並列に組み合わせ、様々な信号強
度、周波数及び変調形式を有する多数の干渉信号を生成
することにより、制御しながら完全スペクトル環境をシ
ミュレートすることができる。
【0005】製造環境においては、しばしば、同じ試験
装置を使って様々な変調形式を持つ異なる種類の無線装
置に対応しなければならない。多機能信号発生源は更な
る装置の必要性を抑え、試験装置条件をより簡素化す
る。関数発生器は、代表的にはDC(直流)から約20
MHzまでの周波数範囲にわたって振幅、周波数又は位
相変調された試験信号を発生する上でその多機能性が広
く知られている。関数発生器はアナログ装置の試験や伝
統的なアナログ変調形式のシミュレーションに好適であ
り、入力信号を受信し、試験信号を入力信号に呼応した
リアルタイム変調で生成することができるという利点が
ある。しかしながら、より複雑なデジタル変調形式のも
のを生成する関数発生器の能力は、その基本であるアナ
ログアーキテクチャ故に非常に限られている。
【0006】任意波形発生器(AWG)は、より複雑な
試験信号の生成のためにデジタル波形メモリとDA変換
器(DAC)を採用した、より最近のものである。適切
なメモリサイズと最高サンプリング速度により、AWG
は様々な試験信号のシミュレーションに柔軟に適用でき
る。しかしながら、AWGは概して実際の情報を通信す
るリアルタイム信号を生成するために必要なデジタル入
力信号を受信する能力を持たない。AWGにより生成さ
れる試験信号は、デジタル波形メモリに事前計算サンプ
ルとして事前に計算され、記憶されなければならない。
事前計算サンプルは選択されたサンプリング速度で再生
される電圧値に置き換えて記憶されるので、所望の試験
信号を生成するために必要な計算が多大になることもあ
る。
【0007】AWGの複素信号生成能力は、デジタル波
形メモリのサイズと最高サンプリング速度がしばしば周
波数内容と波形複雑性との間のトレードオフの必要性を
生じさせるため、更に限られる。デジタル波形メモリ
は、代表的にはデジタル波形メモリの内容を連続的に繰
り返すことによる試験信号生成に利用されるため、デジ
タル波形メモリの最初と最後に記憶された事前計算サン
プル値に不連続性が生じないように気を付ける必要があ
る。この潜在的不連続性が、AWGの所望の試験信号生
成能力を更に限定してしまう。
【0008】一般的に知られていることだが、基本的に
は信号処理用途に最適化されたマイクロプロセッサから
成る従来のデジタル信号処理(DSP)チップは、正し
くプログラミングされ、好適なDACや支援ハードウエ
ア装置に結合した場合、試験信号を生成する能力を持
つ。DSPチップは、そのDSPチップがリアルタイム
に行う信号処理演算によってリアルタイムデジタル変調
信号を生成するために、代表的にはデジタルデータスト
リームの形態をとるリアルタイム入力信号を受信するこ
とができる。デジタル変調信号の個々の出力サンプルを
リアルタイムで演算処理することによって相対的に高い
複雑性を要するため、得られる信号帯域幅がDSPチッ
プと回りを取り巻くハードウエアのスループットにより
限られてしまう。更に、DSPチップを利用して様々な
デジタル変調形式を扱えるように信号発生器を変更する
のは困難であり、時間もかかる。従って、デジタル変調
信号を含む様々な試験信号をリアルタイム変調で生成す
るための多機能信号発生器が望まれるのである。更に望
まれるのは、異なる試験信号用に容易に設定できる、専
用ハードウエアに集積された回路とメモリのみを使って
その多機能を持つ信号発生器を実現することである。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、多機能信号発生源を提
供することである。本発明の別の目的は、異なる種類の
試験信号に即座に適応できる多機能性のあるアーキテク
チャを有する信号発生源を提供することである。本発明
のさらに別の目的は、信号パラメータを設定することに
よって異なる種類の試験信号に適応できる多機能性のあ
るアーキテクチャを有する信号発生源を提供することで
ある。本発明のさらに別の目的は、出力信号をリアルタ
イムで変調するために入力データを受信する、リアルタ
イム入力を有する信号発生源を提供することである。
【0010】
【発明の概要】本発明によれば、リアルタイムで計算さ
れた複素信号生成用の柔軟な信号発生器が提供される。
データマルチプレクサ(MUX)は、伝送されたデータ
シーケンス中の様々なフィールドへの入力データのソー
スを選択する。MUXと結合したコーダは記号表に従
い、後に個々の記号コードをリアルタイムサンプル、複
素サンプル及びI/Q(同相/直角位相)サンプルを含
む信号サンプルのシーケンスに変換するマップ機能へと
供給される記号コードのシーケンスを生成する。ろ波さ
れた信号サンプルを得るために信号サンプルは選択され
た周波数応答を供するフィルタへと供給される。
【0011】ろ波された信号サンプルは、出力段のアナ
ログ再構築フィルタのカットオフ周波数と整合する、よ
り高いサンプリング速度を得るために信号サンプルを補
間するリサンプラーへと供給される。変調器はリサンプ
ラーの出力を受信し、その周波数を複素局部発振器を使
ってシフトして複素サンプルシーケンスを得る。変調器
からの出力は、複素サンプルシーケンスを低域フィルタ
として使われるアナログ再構築フィルタによりろ波され
るアナログ出力へと変換するDA変換器に供給される。
【0012】MUX、コーダ、マップ、フィルタ、リサ
ンプラー及び変調器を含む信号発生源の個々のブロック
は、高品質なアナログ変調信号もちろん、様々なデジタ
ル変調信号の生成に即座に対応できるよう十分柔軟な構
成となっている。個々のブロックはハードウエアもしく
はソフトウエアにより実現できる。
【0013】実施例では、それらブロックは高い記号速
度と所望の帯域幅の出力信号を得るために特定用途向け
IC(ASIC)及びランダムアクセスメモリ(RA
M)より実現される。同時に、ブロックは単にRAMの
内容を変えることにより、異なる試験信号に対し必要に
応じて変更することができる。装置条件を簡素化し、回
路基板スペースを節約するために、マイクロプロセッ
サ、すなわちDSPハードウエアは使われていない。
【0014】本発明の商業用の実施例では、キャリア基
板上に他の多機能信号発生源と一緒に搭載されて物理的
にコンパクトなパッケージに多チャンネル信号発生源を
作る、回路基板モジュールとしての多機能信号発生源が
提供される。個々の多機能信号発生源は、選定された振
幅及び相互の位相関係を持つマルチパス信号をシミュレ
ートする等、更なる多機能性を得るために互いに同期し
合うことができる。本発明による多機能信号発生源は、
MUXにてリアルタイムデータを受信し、そのリアルタ
イムデータに従って変調された複素信号を生成すること
ができる。
【0015】MUX、コーダ、マップ、フィルタ、リサ
ンプラー及び変調器を含む信号発生源の個々のブロック
は、事前計算されたサンプル値を用意したり、信号パラ
メータを低級言語でプログラミングする必要を生じるこ
と無く、変調形式、サンプリング速度、及び記号ビット
数を含む、従来の信号処理において周知の一組のパラメ
ータに従って制御し得る。その一組のパラメータは、プ
ログラミング環境用の一組のソフトウエア・ライブラリ
機能を利用すると同時に一般に業界で利用されるソフト
ウエア・グラフィカルユーザーインターフェース(GU
I)を使ってプログラムすることができる。
【0016】本発明の特徴の一つは、多機能信号発生源
を提供するところにある。
【0017】本発明の他の特徴は、異なる種類の試験信
号に即座に適応できる多機能性のあるアーキテクチャを
有する信号発生源を提供するところにある。
【0018】本発明の更なる特徴は、信号パラメータを
設定することによって異なる種類の試験信号に適応でき
る多機能性のあるアーキテクチャを有する信号発生源を
提供するところにある。
【0019】本発明の更に他の特徴は、出力信号をリア
ルタイムで変調するために入力データを受信する、リア
ルタイム入力を有する信号発生源を提供するところにあ
る。
【0020】他の特徴、達成事項、及び利点は、以下の
記述を添付の図と関連させて読むことにより、当業者に
明らかとなるであろう。
【0021】
【実施例】図1には従来技術による任意波形発生器(A
WG)10のブロック図が示されている。累算器12
は、サンプルクロック14により決定される速度でアド
レスを増分値16だけ増分していくことにより、一連の
アドレスを通じて増分するバイナリカウンタとして動作
する。累算器12からのアドレスは、一組のアドレス線
18を介して波形メモリ20に供給される。波形メモリ
20は複素信号である一組の事前計算されたサンプルを
包含する。事前計算されたサンプルは累算器12からの
アドレスに従いDAC22に供給される。DAC22は
事前計算されたサンプルの値に従い一定のサンプリング
速度で、その後低域フィルタ24に供給される電圧を発
生する。低域フィルタ24は、サンプルクロック14と
整合した周波数特性を有し、これにより、サンプリング
周波数成分が出力信号から除去される。
【0022】一組の事前計算されたサンプルはAWG1
0が出力信号生成を開始する前にロードされていなけれ
ばならないため、出力信号はリアルタイム情報を含まな
い。波形メモリ20の長さが限られているため、信号の
複雑性と帯域幅との間のトレードオフが必要となる。出
力信号は、厳に、事前計算されたサンプル及びサンプル
クロック速度に従って設定されたサンプル値とサンプリ
ング速度により定義される。しかしながら、複素信号は
サンプリング時間と電圧レベルによるよりも、データス
トリームと記号によって、より簡単に定義されるため、
試験信号を得るためには、事前計算されるサンプルの計
算に長い時間がかかってしまう。
【0023】図2には本発明による多機能信号発生器1
00のブロック図が示されている。複素信号発生器10
2は、所望の試験信号に相当するデジタル化されたサン
プルのシーケンスである複素出力を発生する。デジタル
化されたサンプルのシーケンスは、交互配置された実数
部出力および虚数部出力から構成することができる。か
わりに複素出力を、交互配置される虚数部出力を有さな
い、すなわちデジタル化サンプルがゼロに設定された虚
数部出力を有する実数部出力として選択することができ
る。
【0024】リサンプラー104は複素信号発生器10
2からの複素出力を一定の入力サンプリング速度で受信
する。リサンプラー104は複素信号を、一般的には所
望の出力信号のサンプリング速度及び信号帯域幅に従っ
て固定される出力サンプリング速度に変換する。入力サ
ンプリング速度と出力サンプリング速度の比は、プログ
ラム可能な浮動小数点パラメータである。実施例では、
出力サンプリング速度は、固定15メガサンプル/秒
(MS/s)のサンプリング速度の出力信号と整合させ
るため、15MS/sに固定されている。入力サンプリ
ング速度は一般的に15MS/sより小さい。周波数情
報を保持しながら効果的にサンプリング速度を上げたり
下げたりするための再サンプリング技術は、1993年
8月10日にRonald W. Potterに発行
され、ヒューレット・パッカード社に譲渡された米国特
許第5,235,534号“METHOD AND A
PPARATUS FOR INTERPOLATIN
G BETWEEN DATA SAMPLES”に論
じられている。
【0025】複素信号発生器102は複素信号の変調に
使うことができるデジタルデータを受信するためのリア
ルタイム入力106を有している。これにより、デジタ
ルデータからの情報は、多機能信号発生器100により
リアルタイムで生成される出力信号の変調に利用するこ
とができる。
【0026】リサンプラー104は、必要となればいつ
でも複素信号発生器102からの複素出力を要求する。
複素信号発生器102もまた、必要となればいつでもリ
アルタイム入力106からの入力データを要求する。こ
のようにして、多機能信号発生器100は、リアルタイ
ム入力106に到着する入力データに対する信号タイミ
ング要求を簡単化する“データ引出し(data pu
ll)”フロー制御機構を実現する。
【0027】バッファ108は再サンプリングされた出
力をリサンプラー104から受け、交互配置された実数
及び虚数部分を別々の実数部及び虚数部データストリー
ムへと分割する。バッファ108は、実施例では、より
高いスループット速度を達成するために別個のASIC
として具現化されている。バッファ108により生成さ
れた実数部および虚数部データストリームはその後複素
変調器110へと供給される。もし、性能上の事情が複
素変調器110が再サンプリングされた出力を直接リサ
ンプラー104から受信することを許せば、バッファ1
08の機能は複素変調器110に容易に組み込むことが
できる。バッファ108は、実数部出力信号のみが生成
される場合、多機能信号発生器100から省いてもかま
わず、そうすることにより、多機能性は付随的に損なう
ことになるが部品数は減らすことができる。
【0028】複素変調器110は、I(実数部)及びQ
(虚数部)入力において、バッファ108からの虚数部
及び実数部データストリームを受信する。IおよびQ入
力は、複素信号を上方変換して再サンプリングされた信
号を所望の搬送周波数で得るため、複素変調器110中
に存在する複素局部発振器(図示せず)の出力で乗算さ
れる複素数として扱われる。複素局部発振器に対して0
Hzの搬送周波数を選択することにより上方変換無し
に、再サンプリングされた信号を直接得ても良い。代替
では、複素変調器110は周波数変調器として作動させ
ることもでき、I入力によって決定される大きさとQ入
力によって決定される周波数偏移とを有する出力信号を
発生することができる。
【0029】複素変調器110は、再サンプルされた信
号を、実数部及び虚数部出力信号へと変換するためにデ
ジタル・アナログコンバータ(DAC)112、114
にそれぞれ供給される実数部サンプル及び虚数部サンプ
ルのストリームとして生成する。低域フィルタ116、
118は、DAC112、114により供給される実数
部及び虚数部出力信号をろ波し、選ばれた15MS/s
のサンプリング速度と整合する周波数ロールオフ特性を
得る。実施例では、低域フィルタ116、118のそれ
ぞれは、サンプリング処理のアーティファクトであるよ
り高い周波数成分を除去する一方、6.3MHzまでの
平坦な振幅−周波数応答を供するよう選択された周波数
伝達関数を有する。低域フィルタ116、118は、所
望の周波数特性を有する実数部及び虚数部出力信号をそ
れぞれ出力信号端子120、122にて提供する。実数
部出力信号のみが望まれる場合、複素変調器110を実
数部サンプルのみを生成するように構成することが簡単
にできる。
【0030】図3においては、その作用をより詳しく説
明するための、複素信号発生器102(図2に示されて
いるもの)のブロック図が示されている。マルチプレク
サ200は、複素出力を変調するために、種々の入力デ
ータソースに接続されている、リアルタイム入力10
6、ノイズ入力130、データRAM入力132及びレ
ジスタ入力134を含む様々な入力の中から選択する。
ノイズ入力130は、ランダムデータトラフィックをシ
ミュレートする際に擬似ランダムデータを受信したり、
或いは試験・評価目的で所望の特性を有するノイズを得
たりするために、ランダムデータ発生器に結合させるこ
ともできる。データRAM入力132は、同期化のため
の固定データパターンを設定するため、また、あらかじ
め決められた形式のデータトラフィックをシミュレート
するために、試験・評価目的でアクセス可能の事前に記
憶されたデータシーケンスを包含する基板上のRAMと
接続させることができる。レジスタ入力134は、選択
されたフィールド、代表的にはゼロ値データワードを必
要とするフィールドで使われる、少量のデータを提供す
る。
【0031】殆どのデジタル通信プロトコルは伝送シー
ケンス中にフィールドを定義する。フィールドは、複素
信号を構成する特定の形式の情報用に割り当てられた時
間のブロックである。一つのフィールドは同期化に使わ
れる固定データパターンを含むこともある。他のフィー
ルドには特定の数のトラフィックデータワードを含むこ
とができる。更に他のフィールドは伝送の始まりと終わ
りに固定データパターンを有する保護フィールドでも良
い。例えば、時分割多元接続(TDMA)セルラー電話
システムにおいて、データバースト間のギャップを、ヌ
ル信号出力を発生する特殊なデータワードより構成され
るもう一つのフィールドと見なすことができる。多機能
信号発生器100は、MUX200、ノイズ入力13
0、データRAM入力132、レジスタ入力134及び
リアルタイム入力106の利用を通じて、十分なフィー
ルド生成柔軟性を供する能力を持っているものが望まし
い。フィールドのタイミング及びシーケンスは、ユーザ
ーにより設定されるパラメータもしくはソフトウエア制
御でプログラムされたものに従ってMUX200のフィ
ールドカウンタ入力で制御することができる。追加フィ
ールドをサポートするために、必要に応じて更にMUX
及び入力を追加しても良い。
【0032】MUX200は、データワードから記号コ
ードを生成するコーダ202へデータワードを供給す
る。現在作られる記号コードは、エラーコーディング及
び差分コーディング機能を実現するに好都合な、過去の
記号コードとデータワードに基づいて定義される依存性
を有する場合もある。コーダ202により供給される出
力記号コードは入力データコードとは異なるビット数を
有するか、又は複数の記号コードが個々の入力データコ
ードについて生成されても良い。コーダ202は、記号
コードをマップ204に供給するために、ユーザーによ
り指定され、コーダ202中のRAMに保存されたコー
ダ表を使ってプログラムされる。コーダ202の作用に
ついては後に詳細を述べる。
【0033】マップ204はコーダ202からの記号コ
ードを記号値へとマッピングする手段を提供する。実施
例では、記号値はDAC112、114で使える分解能
と整合させるために16ビットの振幅分解能を有する。
記号コードの記号値へのマッピングはメモリに保存され
たユーザー指定の参照表を参照しながら行える。ユーザ
ー指定の相回転は、一つの記号から次へと指定すること
もできる。マップ204により作られた記号値は、その
後フィルタ206へと供給される。
【0034】フィルタ206はマップ204により供給
された記号値のシーケンスを有限インパルス応答(FI
R)フィルタを使ってろ波し、所望の周波数応答を有す
る複素出力を発生する。フィルタ206は実数信号、複
素信号又は交互配置のI/Q(実数部及び虚数部)信号
を取り扱うことができなければならない。複素信号につ
いては、FIRフィルタのフィルタ係数は、特定の信号
伝送欠陥をシミュレーションするのに好都合な非対称周
波数応答を作り出せるようにする複素数値であっても良
い。オフセット変調については、実数部(同相“I”)
及び虚数部(直角位相“Q”)出力で遅延量の違うフィ
ルタを作ることが必要である。フィルタ206は記号値
シーケンスのアップサンプリング、即ち、個々の入力サ
ンプルに対する出力サンプルの数を、代表的には「0」
を入力データに挿入することにより増やすことを可能に
する。フィルタ206の作用の詳細は後に記す。
【0035】図4において、コーダ202(図3に示さ
れるもの)のより詳細なブロック図を示す。入力データ
レジスタ210は、データ出力及びデータ入力を有し、
データ入力はMUX200(図3に示されるもの)から
データワードを受信する。入力データレジスタ210の
データ出力及びフィードバックレジスタ216のフィー
ドバック出力は、データワードを記号コードにアドレス
入力に従ってマッピングするための参照表であるコーダ
データ表214を有するランダムアクセスメモリ(RA
M)212に結合している。RAM212の記号コード
を含む記号出力は、フィードバックレジスタ216の入
力に供給されると同時にマップ204にも供給される。
【0036】入力データレジスタ210のデータ出力と
フィードバックレジスタ216のフィードバック出力の
組み合わせがRAM212に与えられるRAMアドレス
を形成するため、コーダ202に生成された記号コード
は以前に生成された記号コードに依存することもある。
入力データレジスタ210のデータ入力にあるデータワ
ードに対してだけではなく過去の記号コードにも対す
る、この現在の記号コードの依存性は、コーダ表214
において周知の状態機械概念を使って決定され、様々な
エラーコード体系はもちろん、差分コーディングのよう
な、所望の変調形式を可能にする。
【0037】RAM212の出力から選択された数のビ
ットがフィードバックレジスタ216へと供給され、R
AMベースの状態機械を実現する。RAMアドレスを形
成するために入力データレジスタ210から、そしてフ
ィードバックレジスタ216から得るアドレスビット数
は、ユーザーにより選択可能である。かわりに、フィー
ドバックレジスタ216を使用不能にし、以前の記号コ
ードへの依存性を持たせずに、コーダ202が単にデー
タワードを記号コードにマッピングできるようにしても
良い。
【0038】コーダ機能をコーダ202に実現するため
の一般的RAMベース状態機械は、データワードから記
号への変換において、予期しないレベルの多機能性を作
り出す。国際モールスコードは、本発明によるコーダ2
02で得られる多機能性のわかりやすい例としてあげら
れる。ドットとダッシュの様々な組み合わせで構成され
る記号の集合、モールスコードは、アルファベット文字
及び数字に対する一組の記号である。この一組の記号
は、コーダデータ表214中に作り出される状態の組み
合わせを使って容易に定義することができる。一般のR
AMベース状態機械アーキテクチャを使用することによ
り、モールスコードの文字や数字を作るための、専用、
もしくは特殊なハードウエアを用いる必要がなくなる。
かわりに、一組のモールスコード記号を実現するために
必要なコーダデータ表214を、RAM212に記憶さ
れているプログラミング技術および周知の状態機械概念
に従い容易に実行できるユティリティソフトのルーチン
に従って定義することができる。
【0039】図5では、マップ204及び有限インパル
ス応答(FIR)フィルタを使って実現されたフィルタ
206のより詳細なブロック図が示されている。上記に
説明した通り、マップ204は記号コードを記号値に変
換する。記号値は、16ビットのような高い分解能を持
つことが好ましい。フィルタ206では、D1、D2、
・・・D23とラベル付けされた記号値はMUX240
の第一の入力で受信される。MUX240の第二の入力
はゼロサンプルを受信する。mod(N)カウンタ23
6は、N個のゼロサンプルをそれぞれの記号値の間に選
択的に挿入してアップサンプルされた記号値を作るため
にMUX240の制御入力に接続される。アップサンプ
リングはサンプリング速度と、その上にフィルタ応答を
指定できる使用可能のナイキスト帯域幅を増し、これに
より、フィルタ206の多機能性が増す。
【0040】マップ204とフィルタ206の間に置か
れているのは、記号値がフィルタ206によりろ波され
る前の任意記号ローテーションに備える、励起関数“e
xp(jnφ)”を有する入力を持つ複素局部発振器2
38である。記号値及びゼロサンプルは、レジスタの各
々が、一組の乗算器244及び一組の累算器246へと
その記憶値を供給するタップを有する、一連のシフトレ
ジスタであるアレイ242へと供給される。従って、ア
レイ242、一組の乗算器244そして一組の累算器2
46はFIRフィルタ248を形成する。
【0041】FIRフィルタ248は、そのFIRフィ
ルタ248の比較的素直な実施法を採用することによる
有益性により、本発明に従い第一の実施例として多機能
信号発生器100を効果的に実施するために利用でき
る。FIRフィルタ248は、所望の周波数特性を持つ
複素信号を提供するために周知の技術に従い簡単にプロ
グラムすることができる。
【0042】図6は、マップとフィルタの機能を組み合
わせたフィルタ206の第二の実施例のブロック図であ
る。第二の実施例によるフィルタ206は、マッピング
とろ波機能とを実施し、最初に記号コードを記号値に変
換することなく複素出力を記号コードの関数として発生
する。従ってマップ204は第二の実施例に従い、図3
のブロック図では省略されている。図5に示される第一
の実施例とは対照的に、第二の実施例は柔軟性とスルー
プットを改善できるような方法で実施されている。
【0043】第二の実施例によるフィルタ206は、ゼ
ロ入力サンプルをアレイ302に配さないため、第一の
実施例と比べ、行わなければならない演算の量が劇的に
減っている。フィルタ206は、第一の実施例において
使われたような高分解能記号値ではなく、むしろ分解能
が低い傾向に在る記号コードをアレイ300に記憶す
る。記号コードはクラスタとしてグループ化されて、パ
ック化されたアレイ記号コードを形成する。
【0044】乗算オペレーションは実行時に行われるの
ではなく、全ての可能な記号の、個々のタップとの積の
表として事前に計算され、その積の表は、RAM212
の中のタップ積表308に保存される。実行時、その結
果は積表308から、タップ番号と記号コードを使って
記号コードの積を探索することによりリコールすること
が出来、結果のアドレスを形成する。例えば、4
(22)の可能な記号を有する32(25)のタップフィ
ルタでは、全ての必要な乗算器出力を記憶、検索するた
めに要するRAM212中のRAMアドレス17の長さ
は、7(5+2)ビットに過ぎない。
【0045】代表的なRAMはそのRAMアドレススペ
ース中により大きなアドレスビットを有するため、同時
に1つ以上のタップ積を探索することが可能である。ア
レイ302は、各々2ビットの幅を有する記号コード
(D1〜D23)を格納している。近接する5個のアレ
イ302のエレメントがクラスタとしてグループ化され
ている。記号コード(D1〜D5)により形成される1
0ビットのアドレスは、パック化されたアレイ記号コー
ドとしてMUX304の第一の入力に提供されるクラス
タを形成する。その他のクラスタは、MUX304の制
御入力に従って後に選択されるMUX304の他の入力
に送られる。このように、結果はRAM212中に記憶
された積表308から10ビットアドレスを使ってリコ
ールすることができる。
【0046】完成した複素出力を発生するためにはその
他のクラスタの結果もまた、第一のクラスタの結果に加
算されなければならないため、RAM212の出力は、
RAMアドレス17に従ってリコールされる際にRAM
212の出力を累算器312に現在記憶されている値へ
加算する、加算ノード310へと供給される。累算器3
12中の値は、RAM212からのそれぞれのクラスタ
に対する結果により増加して行く。
【0047】リコール処理や様々なクラスタ結果の加算
を実行するために、様々なカウンタが使われる。mod
(C)カウンタ314は、クラスタの総数に達するまで
クラスタ毎に一回増分する。mod(C)カウンタ31
4の出力は、次にその出力でアドレスを形成するクラス
タを選択するMUX304の制御入力に接続している。
mod(C)カウンタ314の出力はまた、タップクラ
スタインデックスとしてRAM212に送られるアドレ
スの一部をも形成する。一旦クラスタカウンタが最高ク
ラスタ数“c”まで一巡、即ち、全てのクラスタの結果
が累算器312に加算され終わると、累算器312の結
果が完成されたフィルタ出力として記録され、その後累
算器312はクリアされ、そしてmod(I)カウンタ
316が増分する。mod(I)カウンタ316は、累
算器312中の値がI値かQ値かを示す1ビットの値を
有する。
【0048】I値及びQ値の両方が、複素数値を形成す
るための完成されたフィルタ出力として記録されると、
mod(I)カウンタ316は一巡し、mod(N)カ
ウンタ318が増分し、もう一方に0値が挿入されたこ
とを示す。しかし、アレイ302に物理的に0値が挿入
されるわけではない。というより、所望の数、N個の0
値のそれぞれに対し、1個の出力フィルタ値があたかも
0値がアレイ302に挿入されたかのように算出される
のだが、これは計算的により効率的な方法で行われる。
アップサンプリング処理になるようにN個の0値に従っ
て所望の数の計算が行われた後、新たな記号値がアレイ
302のクロック入力に供給され、この処理を再度開始
するために新たな記号コードがアレイ302にシフトさ
れる。局部発振器(LO)位相カウンタとして作動する
mod(P)カウンタ320もまた、増分する。
【0049】mod(I)カウンタ316及びmod
(N)カウンタ318の出力に、RAMアドレス17と
してRAM212に供給されるアドレスの一部を構成さ
せることができる。同様に、mod(P)カウンタ32
0の出力もRAM212にアドレスの一部として供給
し、アレイ302に記憶される完成された一組の記号コ
ードに複素局部発振器の効果を含ませることができる。
複素局部発振器の効果は、最新の記号の全ての可能なロ
ーテーションを含ませるようにアドレススペースを拡張
することにより、タップ積表308に含ませることが可
能である。
【0050】図7において、RAM212の入力に形成
されたRAMアドレス17の詳細図が示されている。図
示の通り、RAMアドレス17は10ビットのパック化
されたアレイ記号コード、5ビットのクラスタタップイ
ンデックス、1ビットのI/Q、3ビットの遅延、及び
3ビットの位相を含んでいる。RAM212の最高アド
レススペース幅は、mod(I)カウンタ316、mo
d(N)カウンタ318及びmod(P)カウンタ32
0の出力を、RAMアドレス17に実際に利用する場
合、実用上の上限に制限されてしまうこともある。そこ
でどの出力にRAMアドレス17を構成させるかの選択
は、タップ積表308を作る時に行わなければならず、
また、それは特定のニーズやアプリケーションに依存す
る。
【0051】図8においては、本発明の実施例による、
多機能信号発生器100のハードウエアのブロック図が
示されている。フィールドプログラマブルゲートアレイ
(FPGA)350は、リアルタイム入力106(図2
に示されるもの)を受信する特定用途向け集積回路(A
SIC)である。RAM212は個別集積回路として、
あるいは他の集積回路の一部として実現できる。FPG
A350はRAM212に接続し、MUX200、コー
ダ202及びフィルタ206(図6に示されるもの)を
含む複素信号発生器102全体が完成する。RAM21
2はコーダ表214及びデータRAM132と同様、タ
ップ積表308も有している。リサンプラ104は個別
ASICとして実現されている。これもまたASICで
あるFPGA352はバッファ108(図2に示される
もの)を実現する。複素変調器110、DAC112、
114及び低域フィルタ116、118は個別部品を用
いて構築することが可能である。
【0052】多機能信号発生器100のハードウエアの
実現に専用マイクロプロセッサの必要は無く、また、簡
単にプログラムを書き換えたりRAM212の内容を変
更するだけで適合させることが可能であるため、多機能
信号発生器100は比較的小さな回路基板もしくはモジ
ュール上に、低コストで、そして単純な製造工程により
実現できる。それぞれに多機能信号発生器100を有す
る複数のモジュールは、様々な信号源間の同期化を要す
るマルチパスシミュレーションを含む複素スぺクトルシ
ミュレーションを生成するために容易に連結することが
可能である。
【0053】図9において、本発明による多機能信号発
生器100をプログラムするためのユーザーインターフ
ェース画面400が示されている。ユーザーインターフ
ェース画面400は、PCやワークステーション上でデ
ータを入力したり表示したりするための当業者に周知の
様々なグラフィカルユーザーインターフェース技術を利
用して高度なソフトウエアに作ることができる。多機能
信号発生器100は高い順応性を有し、従来の正弦波や
方形波を含む関数発生器信号と同様、デジタル変調信号
を含む広い範囲の複素信号を発生する能力を有する。多
機能信号発生器100は、周知の技術により、代表的に
はPCやワークステーションへのインターフェースを持
ち、選択されたパラメータに従ったコンピュータ制御を
可能にしている。
【0054】多機能信号発生器100のプログラミング
は、ユーザーによる論理的、直観的な信号パラメータ制
御を可能にする、一組のユーザーインターフェース画面
を有したメニュー階層を利用して行うのが望ましい。図
示の通り、ユーザーインターフェース画面400はフィ
ルタ206のパラメータを書き込むことができるように
メニュー階層から選ばれたものである。種々のパラメー
タはプルダウンメニューを使って数字で、或いは多くの
周知のデータ入力技術の内のいずれかにより入力するこ
とができる。パラメータ間における様々な依存性は、プ
ログラミングを簡単にするためにユーザーインターフェ
ース中で扱うことが可能である。ユーザーによるプログ
ラミングが不要な自動試験システム中の多機能信号発生
器100のパラメータにアクセスする場合、かわりに一
組のソフトウエアライブラリ機能を設けても良い。
【0055】多機能信号発生器100のアーキテクチャ
を利用すれば、周波数変調(FM)、振幅変調(A
M)、直交振幅変調(QAM)、位相変調(PM)及び
位相振幅変調(PAM)の組み合わせを要する幅広い種
類の複素信号を発生することが可能である。マップ20
4及びフィルタ206には、コーダ202により作られ
た記号コードが直接的に記号値を表わすものとして取り
扱われるようにバイパスが設けられても良い。このよう
にすれば、多機能信号発生器100を、出力サンプルが
直接データコードと共に送られる従来型の任意波形発生
器として使用することも可能である。
【0056】本発明による上記の実施例の詳細には、よ
り広い側面における本発明の真意から逸脱することな
く、多くの変更が可能であることは当業者にとって明ら
かなことである。例えば、最低部品数及び容易な適合性
といった長所を損なうことなく、様々な種類の特定用途
向け集積回路(ASIC)で、FPGA350、352
を容易に代替することができる。RAM及び特定用途向
け機能の更なる高集積化はデバイス能力が許容すれば簡
単に実現できる。直角位相(Q)入力チャンネルが不要
な場合、柔軟なアーキテクチャの有益性を残したまま、
関連したDAC及びフィルタも容易に除去することがで
きる。
【0057】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0058】[実施態様1]フィールドカウンタ入力およ
び複数の入力を有するマルチプレクサ(200)であっ
て、前記入力の1つは入力データを受信するためのリア
ルタイム入力(106)に結合され、前記マルチプレク
サは、データワードを生成するために前記フィールドカ
ウンタ入力に従って前記複数の入力中から選択する、マ
ルチプレクサと、前記マルチプレクサに結合されて前記
データワードを受信し、前記データワードに従って記号
コードを生成するコーダ(202)と、前記コーダから
前記記号コードを受信するよう結合され、前記記号コー
ドに従って記号値を生成するマップ(204)と、前記
マップに結合されて前記記号値を受信し、前記記号値を
ろ波して所望の周波数応答を有する複素出力を生成する
フィルタ(206)と、を備えて成る複素信号発生器
(102)。
【0059】[実施態様2]前記複素出力は前記入力デー
タに従って、リアルタイムで変調されることを特徴とす
る実施態様1に記載の複素信号発生器(102)。
【0060】[実施態様3]前記複数の入力のうちの一つ
はノイズ入力(130)に結合されて擬似ランダムデー
タを受信し、前記複数の入力のうちの他の一つはデータ
RAM入力(132)に結合されて以前に記憶されたデ
ータシーケンスを受信することを特徴とする実施態様1
に記載の複素信号発生器。
【0061】[実施態様4]前記コーダ(202)が、前
記データワードを受信するよう結合されたデータ入力
と、データ出力とを有する入力データレジスタ(21
0)と、アドレス入力と記号出力とを有するRAM(2
12)であって、記号コードを前記記号出力において生
成するために前記アドレス入力によりアドレスされるコ
ーダ表を含み、前記アドレス入力は前記データ出力に結
合されているRAMと、フィードバック入力とフィード
バック出力を有し、前記フィードバック入力は前記記号
出力に結合され、前記フィードバック出力は前記アドレ
ス入力に結合されて前記コーダ表に従って前記記号コー
ドの前記データワード及び過去の記号コードに対する依
存性を有せしめるフィードバックデータレジスタ(21
6)と、を備えて成ることを特徴とする実施態様1に記
載の複素信号発生器(102)。
【0062】[実施態様5]前記フィルタ(206)が、
第1及び第2の入力と、制御入力及びMUX出力を有
し、前記第1の入力は記号値を受信するよう結合され、
前記第2の入力はゼロサンプルを受信するよう結合され
たMUX(240)と、前記制御入力に結合され、選択
的にN個の前記ゼロサンプルを前記記号値の間に挿入し
てアップサンプルされた前記記号値を生成するmod
(N)カウンタ(236)と、前記アップサンプルされ
た記号値を受信するよう結合され、前記アップサンプル
された記号値をろ波して所望の周波特性を有する前記複
素出力を生成するFIRフィルタ(248)と、を備え
て成ることを特徴とする、実施態様1に記載の複素信号
発生器(102)。
【0063】[実施態様6]前記フィルタ(206)が、
前記記号コードを記憶するためのアレイ(302)であ
って、前記記号コードは一組のクラスタとしてグループ
化され、前記クラスタの組の各々はパック化されたアレ
イ記号コードを形成しているアレイと、前記アレイに結
合され、前記クラスタの各々を制御入力に従って受信
し、MUX出力において前記パック化されたアレイ記号
コードを供給するMUX(304)と、前記MUX出力
と前記制御入力とに結合され、前記MUXによる各クラ
スタの選択のため逐次提供するmod(C)カウンタ
(314)と、アドレス入力とRAM出力とを有し、前
記アドレス入力は前記MUX出力に結合されたRAM
(212)であって、タップ積表を含み、前記タップ積
表は記号コードの積を含み、前記記号コードの積は前記
RAM出力において前記パック化されたアレイ記号コー
ドに従って提供されることを特徴とするRAMと、前記
RAM出力に結合され、前記記号コードの積を前記クラ
スタにわたって加算して前記複素出力を形成する累算器
(312)と、を備えて成ることを特徴とする、実施態
様1に記載の複素信号発生器(102)。
【0064】[実施態様7]前記複素信号発生器が前記R
AM(212)及び前記RAMに結合されたFPGA
(350)を利用して構築されることを特徴とする実施
態様1に記載の複素信号発生器(102)。
【0065】[実施態様8]前記RAM(212)が前記
タップ積表を含むことを特徴とする実施態様7に記載の
複素信号発生器(102)。
【0066】[実施態様9]複素出力を発生する複素信号
発生器(102)と、前記複素信号発生器に結合され、
前記複素出力を受信し、前記複素出力を出力サンプリン
グ速度で生成するリサンプラ(104)と、前記リサン
プラからの前記複素出力を受信して、実数部サンプルと
虚数部サンプルとを生成する複素変調器(110)と、
前記複素変調器に結合されて前記実数部サンプルと虚数
部サンプルとをそれぞれ受信し、実数部及び虚数部出力
信号を前記出力サンプリング速度で生成する第1及び第
2のDAコンバータ(112、114)と、前記第1及
び第2のDAコンパータに結合され、前記実数部及び虚
数部出力信号をろ波する第1及び第2の低域通過フィル
タ(116、118)と、備えて成る、多機能信号発生
器(100)。
【0067】[実施態様10]前記複素信号発生器が、入
力データを受信するためのリアルタイム入力(106)
を有し、前記複素信号発生器は前記複素信号を前記入力
データに従ってリアルタイムで変調することを特徴とす
る、実施態様9に記載の多機能信号発生器(100)。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、多機能信号発生源を提供することができる。
また、異なる種類の試験信号に即座に適応できる多機能
性のあるアーキテクチャを有する信号発生源を提供する
ことができる。さらに、信号パラメータを設定すること
によって異なる種類の試験信号に適応できる多機能性の
あるアーキテクチャを有する信号発生源を提供すること
ができる。また、さらに、出力信号をリアルタイムで変
調するために入力データを受信する、リアルタイム入力
を有する信号発生源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による任意波形発生器のブロック図で
ある。
【図2】本発明による多機能信号発生器のブロック図で
ある。
【図3】図2の多機能信号発生器の一部を形成する複素
信号発生器のブロック図である。
【図4】図3の複素信号発生器の一部を形成するコーダ
のブロック図である。
【図5】図3の複素信号発生器の一部を形成する、第1
の実施例におけるマップ及びフィルタのブロック図であ
る。
【図6】図3の複素信号発生器の一部を形成する、第2
の実施例におけるマップ及びフィルタのブロック図であ
る。
【図7】図6に示されるRAMアドレスのより詳細を示
す図である。
【図8】図6による、第2の実施例のマップ及びフィル
タを利用した多機能信号発生器のハードウエアのブロッ
ク図である。
【図9】本発明による多機能信号発生器のプログラミン
グのためのユーザーインターフェース画面の一例を示す
図である。
【符号の説明】
102:複素信号発生器 104:リサンプラー 106:リアルタイム入力 108:バッファ 110:複素変調器 112、114:DAC 116、 118:低域通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エイチ・ギルフォード アメリカ合衆国ワシントン州 スタンウッ ド 40ス・アベニュー ノース・ウエスト 19227

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールドカウンタ入力および複数の入力
    を有するマルチプレクサであって、前記入力の1つは入
    力データを受信するためのリアルタイム入力に結合さ
    れ、前記マルチプレクサは、データワードを生成するた
    めに前記フィールドカウンタ入力に従って前記複数の入
    力中から選択する、マルチプレクサと、 前記マルチプレクサに結合されて前記データワードを受
    信し、前記データワードに従って記号コードを生成する
    コーダと、 前記コーダから前記記号コードを受信するよう結合さ
    れ、前記記号コードに従って記号値を生成するマップ
    と、前記マップに結合されて前記記号値を受信し、前記
    記号値をろ波して所望の周波数応答を有する複素出力を
    生成するフィルタと、を備えて成る複素信号発生器。
JP02695399A 1998-02-05 1999-02-04 信号発生器 Expired - Fee Related JP4073101B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1914698A 1998-02-05 1998-02-05
US019,146 1998-02-05
US136,877 1998-02-05
US09/136,877 US6185594B1 (en) 1998-02-05 1998-08-19 Versatile signal generator

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11317710A true JPH11317710A (ja) 1999-11-16
JP4073101B2 JP4073101B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=26691912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02695399A Expired - Fee Related JP4073101B2 (ja) 1998-02-05 1999-02-04 信号発生器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6185594B1 (ja)
EP (1) EP0935339B1 (ja)
JP (1) JP4073101B2 (ja)
DE (1) DE69913582T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116765A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Advantest Corporation 試験装置および試験方法
JP2009031253A (ja) * 2008-02-01 2009-02-12 Advantest Corp 波形発生装置、波形生成装置、試験装置およびプログラム
JP2013183258A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Anritsu Corp 信号発生装置および信号発生方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6393449B1 (en) * 1999-05-11 2002-05-21 The Ohio State University Research Foundation Arbitrary function generator
US6931022B1 (en) * 1999-05-28 2005-08-16 Cisco Technology, Inc. Background test system for time division multiplexing switching systems
US6850871B1 (en) * 1999-10-18 2005-02-01 Agilent Technologies, Inc. Method and apparatus for extraction of nonlinear black-box behavioral models from embeddings of the time-domain measurements
US6704438B1 (en) * 2000-05-08 2004-03-09 Aloka Co., Ltd. Apparatus and method for improving the signal to noise ratio on ultrasound images using coded waveforms
US20020097808A1 (en) * 2000-12-01 2002-07-25 Exar Corporation Digitally-controlled line build-out circuit
US20040183614A1 (en) * 2001-04-13 2004-09-23 Jeroen Kuenen Frequency modulation using a zero hz vco
FR2826208B1 (fr) * 2001-06-19 2003-12-05 Thales Sa Systeme et procede de transmission d'un signal audio ou phonie
US7283590B2 (en) * 2003-09-10 2007-10-16 Texas Instruments Incorporated Signal processing approach for channel coding based on inter-symbol-interference insertion
CN1846382A (zh) * 2003-09-30 2006-10-11 松下电器产业株式会社 无线发送装置、无线接收装置以及无线发送方法
US7777812B2 (en) * 2005-11-18 2010-08-17 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for picture resampling
US7953782B2 (en) * 2007-05-18 2011-05-31 Ess Technology, Inc. Digital forced oscillation by direct digital synthesis
DE102007028802B4 (de) * 2007-06-22 2010-04-08 Qimonda Ag Integrierte Logikschaltung und Verfahren zum Herstellen einer integrierten Logikschaltung
US9448280B2 (en) 2012-02-29 2016-09-20 International Business Machines Corporation Circuit test system and method using a wideband multi-tone test signal
US9100030B1 (en) 2014-06-30 2015-08-04 Keysight Technologies, Inc. Real-time modification of waveform characteristics in arbitrary waveform generator
DE102014016981B4 (de) * 2014-11-18 2019-10-02 Friedrich-Alexander-Universität Erlangen - Nürnberg Verfahren zum Erzeugen von zeitlich variierenden Analogspannungen und zugehöriger Spannungsgenerator, insbesondere zur Strahlführung bei einer Feinstrahllithographie
CN108254627B (zh) * 2018-01-31 2022-06-07 杭州健驰医疗科技有限公司 电磁场波形信号采集对比方法及装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4742518A (en) 1986-05-27 1988-05-03 American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories Fault location system for a digital transmission line
US5235534A (en) 1988-08-18 1993-08-10 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for interpolating between data samples
JP2513289B2 (ja) 1989-01-06 1996-07-03 日本電気株式会社 変調装置
US5420887A (en) 1992-03-26 1995-05-30 Pacific Communication Sciences Programmable digital modulator and methods of modulating digital data
US5859787A (en) * 1995-11-09 1999-01-12 Chromatic Research, Inc. Arbitrary-ratio sampling rate converter using approximation by segmented polynomial functions

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116765A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Advantest Corporation 試験装置および試験方法
US7961629B2 (en) 2006-03-30 2011-06-14 Advantest Corporation Test apparatus, test method, waveform generator and waveform generating method
JP5113739B2 (ja) * 2006-03-30 2013-01-09 株式会社アドバンテスト 試験装置および試験方法
JP2009031253A (ja) * 2008-02-01 2009-02-12 Advantest Corp 波形発生装置、波形生成装置、試験装置およびプログラム
JP2013183258A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Anritsu Corp 信号発生装置および信号発生方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69913582T2 (de) 2004-10-14
DE69913582D1 (de) 2004-01-29
EP0935339A1 (en) 1999-08-11
JP4073101B2 (ja) 2008-04-09
EP0935339B1 (en) 2003-12-17
US6185594B1 (en) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4073101B2 (ja) 信号発生器
US5945885A (en) Digital baseband modulator adaptable to different modulation types
US5600678A (en) Programmable digital modulator and methods of modulating digital data
CN102742157B (zh) 采样率转换器的数据流控制机制
CN1302499A (zh) 奈奎斯特滤波器及其方法
KR19990078048A (ko) 나중에있을필터링반송파재결합을이용하는디지털qam변조기
JPH05292135A (ja) デジタル変調器
CN102724015B (zh) 传送数据的方法
EP1322042A1 (en) Convolutional encoding using a modified multiplier
US7046738B1 (en) 8-PSK transmit filtering using reduced look up tables
US7379509B2 (en) Digital intermediate frequency QAM modulator using parallel processing
CN103259602B (zh) 信号产生方法及信号产生系统
US6915318B2 (en) Interpolator
US7120204B2 (en) Waveform generator operable in accordance with a plurality of band limitation characteristics
JP2004509522A (ja) 異なったモバイル無線標準のモバイル通信信号を発生させる方法
JP4376222B2 (ja) 波形整形デジタルフィルタ回路
Cho et al. A 8.75-MBaud single-chip digital QAM modulator with frequency-agility and beamforming diversity
US20020061057A1 (en) Digital filter
JP3373654B2 (ja) 変調信号発生装置
Cho et al. A frequency-agile single-chip QAM modulator with beamforming diversity
JPH0946387A (ja) ディジタル変調装置および送信出力制御方法
JP3864034B2 (ja) 波形整形デジタルフィルタ回路
JP3357454B2 (ja) ロールオフフィルタ及びこれに適する方法
JP2005094541A (ja) デジタルフィルタ
KR0154087B1 (ko) Cpm 신호 생성 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051005

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees