JPH11315294A - 含油複層摺動部材 - Google Patents

含油複層摺動部材

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JPH11315294A
JPH11315294A JP876099A JP876099A JPH11315294A JP H11315294 A JPH11315294 A JP H11315294A JP 876099 A JP876099 A JP 876099A JP 876099 A JP876099 A JP 876099A JP H11315294 A JPH11315294 A JP H11315294A
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JP
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oil
sliding member
layer
metal
aromatic polyamide
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JP876099A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamaru
隆 中丸
Namiko Kaneko
奈美子 金子
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Oiles Industry Co Ltd
Original Assignee
Oiles Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速度・高面圧条件下での使用においても、
また中速度ないし高速度・低面圧条件下での使用におい
ても優れた摺動特性を発揮する含油複層摺動部材を提供
すること。 【解決手段】 金属裏金と金属裏金の表面に形成された
ふっ素樹脂からなる接合層と該接合層を介して一体に被
着形成された四ふっ化エチレン樹脂を含有した芳香族ポ
リアミド樹脂ペーパーからなる摺動層とからなり、該摺
動層には常温で液状ないしペースト状を呈するか、また
は加温時液状を呈する潤滑油剤が含浸されてなる含油複
層摺動部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、軸受、滑り板、ス
ラストワッシャー等に使用されて好適な複層摺動部材な
らびにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ふっ素樹脂は、低摩擦性を有し、耐熱性
および耐薬品性に優れていることから、各種軸受等の摺
動部材として広く使用されている。しかしながら、ふっ
素樹脂単独では耐摩耗性、耐荷重性に劣り、これらの欠
点を改良するために種々の補強充填剤を配合したり、鋼
板上に設けられた多孔質金属焼結層に充填被覆すること
が行われている。
【0003】例えば、米国特許第2689380号明細
書(1954年)、特公昭31−2452号公報、特公
昭39−16950号公報に開示されているように、鋼
板上に多孔質金属焼結層を形成し、その焼結層に金属鉛
や酸化鉛等の固体潤滑剤を含有した四ふっ化エチレン樹
脂(以下「PTFE」と略記する。)を充填被覆した軸
受が提案されている。これらの軸受において、その樹脂
層は荷重下におけるPTFEの流動(フロー)を防止す
る目的から、またPTFEの耐荷重性に劣る点を改善す
る目的から、一般に0.03mm程度の厚さに施されて
おり、通常の使用条件下では摩擦係数が低く、耐荷重性
も改善されて、かなりの広範囲の用途において満足すべ
き性能を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの軸受はPTF
Eの潤滑性や、金属鉛、酸化鉛の潤滑性を有効に利用し
て優れたものであるが、低速度・高面圧条件下、例えば
すべり速度5m/min以下、面圧100kg/cm
以上の条件下では、摩擦係数は0.1以下という低い値
を示すものの、中速度ないし高速度・低面圧条件下、例
えばすべり速度5m/min以上、面圧50kg/cm
以下の条件下では、摩擦係数は比較的高い値を示すな
ど、軸受の使用条件が制約されるという問題がある。ま
た、これら軸受の樹脂層が薄いことは却って不利であっ
て、軸受寿命の点で満足できない面がある。
【0005】本発明は上記諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、PTFEの利点を有効に
利用し、低速度・高面圧条件下での使用においても、ま
た中速度ないし高速度・低面圧条件下での使用において
も優れた摺動特性を発揮する含油複層摺動部材を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属裏
金と該金属裏金の表面に形成されたふっ素樹脂からなる
接合層と該接合層に一体に被着形成された四ふっ化エチ
レン樹脂を含有した芳香族ポリアミド樹脂ペーパーから
なる摺動層とからなり、該摺動層には常温で液状ないし
ペースト状を呈するか、または加温時液状を呈する潤滑
油剤が含浸されてなる含油複層摺動部材が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用される金属裏金は、
鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、ステンレ
ス鋼板、アルミニウムまたはアルミニウム合金板、ある
いは一方の表面に多孔質金属焼結層を具備した鋼板から
選択される。これら金属裏金は、コイル状に巻いてフー
プ材として提供される連続条片が使用されるが、必ずし
も連続条片に限られるものではなく、適当な長さに切断
された条片を用いることもできる。
【0008】金属裏金としての多孔質金属焼結層を具備
した鋼板において、多孔質金属焼結層を形成する金属粉
末は、その金属自体、摩擦摩耗特性に優れた青銅、鉛青
銅あるいは燐青銅などの、概ね100メッシュを通過す
る銅合金粉末が用いられるが、目的に応じては銅合金以
外の、例えばアルミニウム合金、鉄などの粉末も使用し
得る。この金属粉末の粒子形態は、塊状、球状または不
規則形状のものを使用し得るが、後述する接合層を形成
するふっ素樹脂の該焼結層への投錨効果の観点からは、
塊状または不規則形状の粉末が好ましい。この多孔質金
属焼結層は合金粉末同志および前記鋼板等の条片と強固
に結合されていて、一定の厚さと必要とする多孔度を備
えていなければならない。この多孔質金属焼結層の厚さ
は、概ね0.15〜0.40mm、就中0.2〜0.3
mmであることが好ましく、多孔度は概ね10容積%以
上、就中15〜40容積%であることが推奨される。
【0009】上述した金属裏金の表面に形成される接合
層は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)、四ふっ化エ
チレン−六ふっ化プロピレン共重合体(FEP)、四ふ
っ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)、四ふっ化エチレン−エチレン共重合
体(ETFE)、ふっ化ビニリデン樹脂(PVDF)、
三ふっ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、ふっ化エチ
レンプロピレンエーテル樹脂(EPE)からなるふっ素
樹脂の一種もしくは二種以上が選択されて使用される。
【0010】接合層を形成する上記ふっ素樹脂は製造過
程においては、粉末、ディスパージョン、エナメルある
いはフィルムの形態で使用される。
【0011】本発明において摺動層を形成するPTFE
を含有した芳香族ポリアミド樹脂ペーパーとは、芳香族
ポリアミドパルプとPTFE粉末が水中に分散した分散
液に凝集剤を添加してPTFE粉末を芳香族ポリアミド
パルプに沈着させ、該PTFE粉末が沈着した芳香族ポ
リアミドパルプを抄造し、乾燥して得られるシート状物
をいう。芳香族ポリアミドパルプとPTFEの配合比率
は重量比で芳香族ポリアミド:PTFEが1:9〜7:
3の範囲であることが好ましい。
【0012】このように形成された芳香族ポリアミド樹
脂ペーパーは、多くの連続した空孔を有しており、該空
孔には後述する潤滑油剤を含浸させることができる。
【0013】芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺
動層に含浸される潤滑油剤としては、常温で液状ないし
ペースト状を呈するか、加温時液状を呈するもので、こ
れら潤滑油剤は1種または2種以上が選択されて使用さ
れる。
【0014】常温で液状を呈する潤滑油剤としては、機
械油、エンジン油などの鉱油、ヒマシ油などの植物油、
エステル油、シリコーン油などの合成油が使用される。
【0015】常温でペースト状を呈する潤滑油剤として
は、カルシウム石けんグリース、ナトリウム石けんグリ
ース、アルミニウム石けんグリース、混合石けんグリー
ス、バリウム石けんグリース、リチウム石けんグリー
ス、非石けん系グリースなどのグリースが使用される。
【0016】加温時液状を呈する潤滑油剤としては、
炭化水素系ワックス、高級脂肪酸、高級脂肪酸を誘
導して得られるワックスなどが使用される。
【0017】上記の炭化水素系ワックスとしては、概
ね炭素数が24以上のパラフィン系ワックス、概ね炭素
数が26以上のオレフィン系ワックス、概ね炭素数が2
8以上のアルキルベンゼンであり、このほか結晶質のマ
イクロクリスタリンワックスも有効に使用し得る。
【0018】上記の高級脂肪酸としては、概ね炭素数
が14以上の飽和脂肪酸、例えばミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モンタン酸など、
そして概ね炭素数が18以上の不飽和脂肪酸、例えばオ
クトデセン酸、パリナリン酸などが使用される。
【0019】上記の高級脂肪酸を誘導して得られるワ
ックスとしては、(a)高級脂肪酸エステル、(b)高
級脂肪酸アミド、(c)高級脂肪酸塩などが挙げられ
る。
【0020】上記(a)の高級脂肪酸エステルとして
は、概ね炭素数が22以上のメチルおよびエチルエステ
ル、例えばベヘン酸エチル、トリコ酸メチル、概ね炭素
数が16以上の高級脂肪酸と炭素数が15以上の高級一
価アルコールとのエステル、ステアリン酸オクトデシタ
ルエステル、そして概ね炭素数が13以上の高級脂肪酸
のモノ・ジグリセリンエステル、例えば1・3ジラウリ
ン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、さ
らに概ね炭素数が14以上の高級脂肪酸のトリグリセラ
イドなどを挙げることができる。
【0021】上記(b)の高級脂肪酸アミドとしては、
とくにパルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレ
イン酸アミドなどが挙げられる。
【0022】上記(c)の高級脂肪酸塩としては、アル
カリおよびアルカリ土類金属との塩、例えばステアリン
酸リチウム、ステアリン酸カルシウムなどが挙げられ
る。
【0023】これら常温で液状ないしペースト状を呈す
るか、または加温時液状を呈する潤滑油剤は、芳香族ポ
リアミド樹脂ペーパーからなる摺動層に1〜40重量%
の割合で含浸される。
【0024】次に、上述した構成からなる含油複層摺動
部材の製造方法について説明する。
【0025】金属裏金として、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、
ニッケルメッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウムま
たはアルミニウム合金板を選択した場合の複層摺動部材
の製造方法は次のとおりである。
【0026】鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼
板、ステンレス鋼板、アルミニウムまたはアルミニウム
合金板から選択される金属裏金の表面に、順次、脱脂処
理、サンドブラスト、ショットブラスト等の表面粗面化
処理および清浄化処理を施す。この表面粗面化処理によ
り該金属裏金表面の表面粗さは、5〜100μmRma
x、好ましくは20〜30μmRmaxとされる。
【0027】表面粗面化処理を施した金属裏金の表面に
ふっ素樹脂ディスパージョンをスプレー、刷毛塗り等の
手段でプライマー塗装を施し、乾燥して該ふっ素樹脂の
塗装被膜を形成する。
【0028】該塗装被膜上に、複数個の孔を有する四ふ
っ化エチレン樹脂を含有した芳香族ポリアミド樹脂ペー
パーの未焼成ペーパーを載置し、ロール等により加圧し
て該ペーパーを金属裏金の表面に塗装被膜を介して圧着
する。
【0029】該塗装被膜および該塗装被膜を介して該金
属裏金の表面に圧着された芳香族ポリアミド樹脂ペーパ
ーを加熱炉中で焼成する。この焼成過程で、ふっ素樹脂
からなる塗装被膜は溶融して金属裏金の表面に接合層を
形成するとともに前記芳香族ポリアミド樹脂ペーパーに
含有されたPTFEと溶融接合され、金属裏金の表面に
接合層を介して芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる
摺動層が一体に形成された複層摺動部材を得る。
【0030】ついで、この複層摺動部材を常温で液状な
いしペースト状を呈する潤滑油剤又は加温時液状を呈す
る潤滑油剤あるいはこれら潤滑油剤を組み合わせた潤滑
油剤を満たした油槽中において含浸処理を施し、該複層
摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動
層に該潤滑油剤を含浸し、含油複層摺動部材が製造され
る。
【0031】上述した製造方法において、接合層を形成
するふっ素樹脂ディスパージョンに代えて、PTFEを
基材とするふっ素樹脂エナメル、ふっ素樹脂粉末あるい
はふっ素樹脂フィルムを使用することができる。
【0032】次に、金属裏金として、一方の表面に多孔
質金属焼結層を有する鋼板を選択した場合の製造方法に
ついて説明する。
【0033】鋼板上に多孔質金属焼結層を一体に備えた
金属裏金を用意し、該裏金の多孔質金属焼結層にふっ素
樹脂粉末を一様に散布して該焼結層上にふっ素樹脂層を
形成する。
【0034】ついで、該ふっ素樹脂層上に、四ふっ化エ
チレン樹脂を含有した芳香族ポリアミド樹脂ペーパーの
未焼成ペーパーを載置し、ロール等により加圧して該裏
金とふっ素樹脂層と芳香族ポリアミド樹脂ペーパーとを
一体化させたのち、これを加熱炉中で焼成する。
【0035】この焼成過程で、ふっ素樹脂層は溶融して
金属裏金の多孔質金属焼結層にその一部が溶融含浸し、
該焼結層の多孔質部に投錨されて一体化されるとともに
該焼結層の表面に接合層を形成し、前記芳香族ポリアミ
ド樹脂ペーパーに含有されたPTFEと溶融接合されて
一体化され、金属裏金の多孔質金属焼結層上にふっ素樹
脂からなる接合層を介して芳香族ポリアミド樹脂ペーパ
ーからなる摺動層が一体に形成された複層摺動部材を得
る。
【0036】ついで、この複層摺動部材を常温で液状な
いしペースト状を呈する潤滑油剤又は加温時液状を呈す
る潤滑油剤あるいはこれら潤滑油剤を組み合わせた潤滑
油剤を満たした油槽中において含浸処理を施し、該複層
摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動
層に該潤滑油剤を含浸し、含油複層摺動部材が製造され
る。
【0037】上述した製造方法において、接合層を形成
するふっ素樹脂粉末に代えて、ふっ素樹脂ディスパージ
ョン、PTFEを基材とするふっ素樹脂エナメル、ふっ
素樹脂フィルムを使用することができる。
【0038】上述した製造方法によって得られた含油複
層摺動部材において、PTFEを含有した芳香族ポリア
ミド樹脂ペーパーからなる摺動層には潤滑油剤が含浸さ
れているので、摺動層中に含有されたPTFEの潤滑性
と相俟って摺動特性を向上させることができる。潤滑油
剤としては常温で液状ないしペースト状を呈するもの、
あるいは加温時液状を呈するものが選択され、とくに低
面圧条件下では常温で液状ないしペースト状を呈する潤
滑油剤が、また高面圧条件下では加温時液状を呈する潤
滑油剤が使用されて好適である。したがって、本発明の
複層摺動部材によれば、摺動層に含浸される潤滑油剤を
適宜選択することにより、低速度・高面圧条件下から中
速度ないし高速度・低面圧条件下での広範囲の使用条件
下において優れた摺動特性を発揮する。
【0039】上述した製造方法によって製造された含油
複層摺動部材について、芳香族ポリアミド樹脂ペーパー
からなる摺動層とふっ素樹脂からなる接合層との間の接
合強度について試験した。
【0040】含油複層摺動部材の摺動層を形成する芳香
族ポリアミド樹脂ペーパーに裏金表面あるいは多孔質金
属焼結層に達するスリットを入れ、スリット部を外側に
して曲率半径が2.5mmとなるように折り返し、折り
曲げ頂部にスリット部が位置する試験片を作製した。こ
の試験片のスリット部の剥離の有無を観察し、ついで治
具を用いてスリット部の芳香族ポリアミド樹脂ペーパー
部を挟んで折り返し方向に引剥し力を加え、該ペーパー
が破断するまでに接合層からどの程度剥離するかを測定
した。上記製造方法にて得られた含油複層摺動部材は、
引剥しがほとんど不可能で、該ペーパー部が破断した。
このことは、ふっ素樹脂の裏金表面への接合力あるいは
焼結層への投錨効果に加えて、該芳香族ポリアミド樹脂
ペーパーに含有されたPTFEとふっ素樹脂との溶融接
合効果により、該ペーパーの接合強度が向上したことを
示しているものと考えられる。
【0041】上述した含油複層摺動部材は、芳香族ポリ
アミド樹脂ペーパー(摺動層)側を内側にして円筒状に
捲回し、所謂巻きブッシュとして、また芳香族ポリアミ
ド樹脂ペーパー(摺動層)側を摺動面としたスラスト軸
受あるいはスラストワッシャーとして使用に供される。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
【0043】<実施例1>金属裏金として幅50mm、
厚さ1mmの方形状のステンレス鋼板(SUS304)
を使用し、該鋼板の表面に脱脂処理、サンドブラストに
よる表面粗面化処理および水洗による清浄化処理を行っ
た。この表面粗面化処理により、該鋼板表面の表面粗さ
は30μmRmaxであった。ついで、該鋼板の表面
に、四ふっ化エチレン−六ふっ化プロピレン共重合体
(FEP)ディスパージョン(ダイキン工業社製「ネオ
フロンFEPディスパージョン(商品名)」:固形分5
0%)を刷毛塗り塗装し、その後100℃の温度で10
分間乾燥して厚さ30μmの塗装被膜を形成した。
【0044】芳香族ポリアミド樹脂パルプとPTFEの
配合割合が重量比で4:6であり、厚さが0.28mm
のPTFEを含有した芳香族ポリアミド樹脂ペーパー
(日本アラミド社製「トワロンTPL(商品名)」)を
用意し、幅50mmの方形状の寸法に切断した。
【0045】該芳香族ポリアミド樹脂ペーパーを、前記
ステンレス鋼板の表面に形成された塗装被膜の上に載置
し、一対のロール間に通してこれらを加圧圧着させた。
【0046】ついで、これを365℃の温度に加熱され
た加熱炉中で6分間焼成したのち炉から取出し、再度一
対のロール間に通して加圧し、ステンレス鋼板の表面に
塗装被膜からなる接合層を介して芳香族ポリアミド樹脂
ペーパーからなる摺動層を一体に接合し複層摺動部材を
得た。
【0047】このようにして得た複層摺動部材に、潤滑
油剤として鉱油(出光石油社製「ダフニースーパーマル
チオイル32(商品名)」)を使用し、該鉱油を満たし
た油槽中で含油処理を施し,該複層摺動部材の芳香族ポ
リアミド樹脂ペーパーからなる摺動層に潤滑油剤を含浸
し、含油複層摺動部材を得た。このものの芳香族ポリア
ミド樹脂ペーパーからなる摺動層への潤滑油剤の含浸量
は24重量%であった。含浸量は潤滑油剤を含浸してい
ない芳香族ポリアミド樹脂ペーパーに対する重量%とし
て表示した。以下の実施例においても同様の表示とす
る。
【0048】<実施例2>前記実施例1と同様の方法で
複層摺動部材を得た。この複層摺動部材に、潤滑油剤と
して炭化水素系ワックス(融点50℃のパラフィンワッ
クス)を使用し、該ワックスを50℃の温度に加温して
液状とした油槽中で含油処理を施し、該複層摺動部材の
芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層に潤滑油
剤を含浸し、含油複層摺動部材を得た。このものの芳香
族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層への潤滑油剤
の含浸量は20重量%であった。
【0049】<実施例3>前記実施例1と同様の方法で
複層摺動部材を得た。この複層摺動部材に、潤滑油剤と
してリチウム石けんグリースを使用し、該グリースを5
0℃の温度に加温して液状とした油槽中で含油処理を施
し、該複層摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペーパーか
らなる摺動層に潤滑油剤を含浸し、含油複層摺動部材を
得た。このものの芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからな
る摺動層への潤滑油剤の含浸量は22重量%であった。
【0050】<実施例4>前記実施例1と同様の方法で
複層摺動部材を得た。この複層摺動部材に、潤滑油剤と
して前記実施例1と同様の鉱油と高級脂肪酸としてのス
テアリン酸とを重量比で8:2となるように秤量し、1
00℃の温度に加温して液状とした油槽中で含油処理を
施し、該複層摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペーパー
からなる摺動層に潤滑油剤を含浸した含油複層摺動部材
を得た。このものの芳香族ポリアミド樹脂ペーパーから
なる摺動層への潤滑油剤の含浸量は24重量%であっ
た。
【0051】<実施例5>鋼板として厚さ0.5mmの
一般構造用圧延鋼板を使用し、該鋼板を幅50mmの方
形状に切断したのち、該鋼板上に不規則形状の青銅粉末
の多孔質焼結層を形成し、これを金属裏金とした。金属
裏金の厚さは0.73mm(焼結層の厚さは0.23m
m)であり、該焼結層の多孔度は20容積%であった。
【0052】ふっ素樹脂として、PTFE(ダイキン工
業社製の「ポリフロンF201(商品名)」)粉末を使
用し、該PTFE粉末100重量部に対し石油系溶剤と
して脂肪族・ナフテン系混合溶剤(エクソン化学社製
「エクソール(商品名)」)25重量部を配合して湿潤
PTFEを得た。
【0053】この湿潤PTFEを前記金属裏金の多孔質
金属焼結層上に供給し、ロールにて一様な厚さに調整し
たのち、これを乾燥して溶剤を逸散せしめ、該焼結層上
にPTFE層を形成した。
【0054】芳香族ポリアミドパルプとPTFEの配合
割合が重量比で4:6であり、厚さが0.28mmのP
TFEを含有した芳香族ポリアミド樹脂ペーパー(前記
実施例1と同じ)を用意し、幅50mmの方形状の寸法
に切断したのち、これを前記裏金の焼結層に形成された
PTFE層上に載置し、一対のロール間に通してこれら
を加圧圧着させた。
【0055】ついで、これを365℃の温度に加熱され
た加熱炉中で6分間焼成したのち炉から取出し、再度一
対のロール間に通して加圧し、該焼結層の表面にPTF
Eからなる接合層を介して芳香族ポリアミド樹脂ペーパ
ーからなる摺動層を一体に接合した複層摺動部材を得
た。
【0056】このようにして得た複層摺動部材に、潤滑
油剤として鉱油(前記実施例1と同じ)を使用し、該鉱
油を満たした油槽中で含油処理を施し、該複層摺動部材
の芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層に潤滑
油剤を含浸した含油複層摺動部材を得た。このものの芳
香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層への潤滑油
剤の含浸量は24重量%であった。
【0057】<実施例6>前記実施例5と同様にして、
複層摺動部材を得た。この複層摺動部材に、潤滑油剤と
して炭化水素系ワックス(日興ファインプロダクツ社製
「ゴデスワックス(商品名)」)を使用し、該ワックス
を120℃の温度に加温して液状とした油槽中で含油処
理を施し、該複層摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペー
パーからなる摺動層に潤滑油剤を含浸した含油複層摺動
部材を得た。このものの芳香族ポリアミド樹脂ペーパー
からなる摺動層への潤滑油剤の含浸量は21重量%であ
った。
【0058】<実施例7>前記実施例5と同様の金属裏
金を用意した。ふっ素樹脂として、FEP(ダイキン工
業社製の「ネオフロンFEP、粉体塗料NC1500
(商品名)」)を使用し、該FEP粉末を金属裏金の多
孔質金属焼結層上に散布供給し、ロールにて一様な厚さ
に調整して該焼結層上にFEP層を形成した。
【0059】前記実施例1と同様の芳香族ポリアミド樹
脂ペーパーを用意した。この芳香族ポリアミド樹脂ペー
パーを、PTFE微粒子が分散された固形分60%のP
TFEディスパージョン(三井デュポンフロロケミカル
社製「テフロン30J(商品名)」に蒸留水を加えて固
形分濃度10%に調整した溶液に浸漬し、引上げた後、
熱風乾燥して多孔度を調整した芳香族ポリアミド樹脂ペ
ーパーを作製した。
【0060】この芳香族ポリアミド樹脂ペーパーを幅5
0mmの方形状の寸法に切断したのち、これを前記裏金
の焼結層に形成されたFEP層上に載置し、一対のロー
ル間に通してこれらを加圧圧着させた。ついで、これを
365℃の温度に加熱された焼成炉中で6分間焼成し、
複層摺動部材を得た。
【0061】このようにして得た複層摺動部材に、潤滑
油剤として前記実施例1と同様の鉱油を使用し、該鉱油
を満たした油槽中で含油処理を施し、該複層摺動部材の
芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層に潤滑油
剤を含浸した含油複層摺動部材を得た。このものの芳香
族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層への潤滑油剤
の含浸量は16重量%であった。
【0062】<実施例8>前記実施例5と同様の金属裏
金を用意した。ふっ素樹脂として、PFA微粒子が分散
された固形分50%のPFAディスパージョン(ダイキ
ン工業社製「ネオフロンPFAディスパージョン、AD
−2CR(商品名)」)を使用し、該PFAディスパー
ジョンを前記裏金の多孔質金属焼結層に含浸供給したの
ち、これを乾燥して水分を逸散せしめ、該焼結層上にP
FA層を形成した。
【0063】前記実施例1と同様の芳香族ポリアミド樹
脂ペーパーを用意し、幅50mmの方形状の寸法に切断
したのち、これを前記裏金の焼結層に形成されたPFA
層上に載置し、一対のロール間に通してこれらを加圧圧
着した。ついで、これを365℃の温度に加熱された焼
成炉中で6分間焼成し、複層摺動部材を得た。
【0064】このようにして得た複層摺動部材に、潤滑
油剤として前記実施例4と同様の鉱油と高級脂肪酸とし
てのステアリン酸との混合油剤を使用し、100℃の温
度に加温して液状とした油槽中で含油処理を施し、該複
層摺動部材の芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺
動層に潤滑油剤を含浸した含油複層摺動部材を得た。こ
のものの芳香族ポリアミド樹脂ペーパーからなる摺動層
への潤滑油剤の含浸量は26重量%であった。
【0065】<比較例>前記実施例5と同様の金属裏金
を用意した。PTFE粉末としてダイキン工業社製「ポ
リフロンF201(商品名)」を使用し、このPTFE
粉末50重量%に対し金属鉛粉末50重量%をヘンシェ
ルミキサー内に投入し、攪拌混合してPTFE組成物を
得た。
【0066】このPTFE組成物100重量部に対し石
油系溶剤として脂肪族・ナフテン系混合溶剤(前記実施
例5と同じ)20重量部を配合し、混合してPTFE組
成物に湿潤性を与えた。
【0067】湿潤性が与えられたPTFE組成物を金属
裏金の多孔質金属焼結層上に散布・供給し、ローラ掛け
して該焼結層に充填するとともに表面に一様な被覆層を
形成したのち、220℃の温度に加熱した乾燥炉内に5
分間保持し、PTFE組成物中の溶剤を逸散除去した。
【0068】ついで、該焼結層上にPTFE組成物が充
填被覆された金属裏金を加熱炉内に導入し、360℃の
温度で10分間加熱して該PTFE組成物の焼成を行っ
たのち、炉から取出し、複層摺動部材を得た。
【0069】つぎに、上述した実施例および比較例で得
た摺動部材について、摺動特性を試験した結果を説明す
る。
【0070】<試験条件> (1)試験1 荷重(面圧:P) 5kgf/cm すべり速度(V) 40m/min 試 験 時 間 8時間 試 験 方 法 スラスト試験 相 手 材 S45C(機械構造用炭素鋼) 潤 滑 無潤滑 (2)試験2 荷重(面圧:P) 10kgf/cm すべり速度(V) 10m/min 試 験 時 間 8時間 試 験 方 法 スラスト試験 相 手 材 S45C(機械構造用炭素鋼) 潤 滑 無潤滑 (3)試験3 荷重(面圧:P) 50kgf/cm すべり速度(V) 10m/min 試 験 時 間 8時間 試 験 方 法 スラスト試験 相 手 材 S45C(機械構造用炭素鋼) 潤 滑 無潤滑
【0071】表1は実施例1〜実施例4の試験結果を示
し、表2は実施例5〜実施例8および比較例の試験結果
を示すものである。 (以下余白)
【0072】
【表1】 (以下余白)
【0073】
【表2】
【0074】上記表1および表2において、表中の摩擦
係数は試験開始後1時間から8時間での摩擦係数の最大
値および最小値を示し、( )内の値は安定時の摩擦係
数を示す。また、摩耗量は試験時間8時間後の複層摺動
部材の摩耗量を示すものである。
【0075】試験結果から、実施例の含油複層摺動部材
は摩擦係数および摩耗量とも比較例の複層摺動部材に比
べて低い値を示し、とくに試験1および試験3の条件に
おいては、実施例の含油複層摺動部材の摩耗量は比較例
の複層摺動部材の1/2以下という低い値を示している
ことがわかる。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低速度・
高面圧条件下から中速度ないし高速度・低面圧条件下で
の広範囲の使用条件下において、摩擦係数が低く、優れ
た摺動特性を発揮する複層摺動部材を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10N 20:00 40:02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属裏金と該金属裏金の表面に形成され
    たふっ素樹脂からなる接合層と該接合層に一体に被着形
    成された四ふっ化エチレン樹脂を含有した芳香族ポリア
    ミド樹脂ペーパーからなる摺動層とからなり、該摺動層
    には常温で液状ないしペースト状を呈するか、または加
    温時液状を呈する潤滑油剤が含浸されていることを特徴
    とする含油複層摺動部材。
  2. 【請求項2】 金属裏金は、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ニ
    ッケルメッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウムまた
    はアルミニウム合金板から選択される請求項1に記載の
    含油複層摺動部材。
  3. 【請求項3】 金属裏金は、表面に多孔質金属焼結層を
    一体に備えた鋼板からなる請求項1に記載の含油複層摺
    動部材。
  4. 【請求項4】 接合層は、四ふっ化エチレン樹脂、四ふ
    っ化エチレン−六ふっ化プロピレン共重合体、四ふっ化
    エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
    体、三ふっ化塩化エチレン樹脂、ふっ化ビニリデン樹
    脂、四ふっ化エチレン−エチレン共重合体、ふっ化エチ
    レンプロピレンエーテル樹脂の一種もしくは二種以上が
    選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の含油
    複層摺動部材。
  5. 【請求項5】 常温で液状ないしペースト状を呈する潤
    滑油剤は、鉱油、植物油、合成油、グリースから選択さ
    れる請求項1から4のいずれか一項に記載の含油複層摺
    動部材。
  6. 【請求項6】 加温時液状を呈する潤滑油剤は、炭化水
    素系ワックス、高級脂肪酸、高級脂肪酸を誘導して得ら
    れるワックスから選択される請求項1から4のいずれか
    一項に記載の含油複層摺動部材。
  7. 【請求項7】 摺動層には、潤滑油剤が1〜40重量%
    の割合で含浸されている請求項1から6のいずれか一項
    に記載の含油複層摺動部材。
  8. 【請求項8】 芳香族ポリアミド樹脂ペーパーを形成す
    る芳香族ポリアミドパルプと該ペーパーに含有された四
    ふっ化エチレン樹脂の配合比率は、重量比で芳香族ポリ
    アミドパルプ:四ふっ化エチレン樹脂が1:9〜7:3
    の範囲である請求項1から7のいずれか一項に記載の含
    油複層摺動部材。
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