JPH11313326A - 画像データ圧縮装置および画像データ伸張装置 - Google Patents

画像データ圧縮装置および画像データ伸張装置

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JPH11313326A
JPH11313326A JP11912398A JP11912398A JPH11313326A JP H11313326 A JPH11313326 A JP H11313326A JP 11912398 A JP11912398 A JP 11912398A JP 11912398 A JP11912398 A JP 11912398A JP H11313326 A JPH11313326 A JP H11313326A
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Shinya Imanishi
真也 今西
Junichi Seki
淳一 関
Masayoshi Kuroda
昌芳 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像の画像データを少ない演算量で高い圧
縮効率が得られるように圧縮でき、画像内の静止した領
域や動いている領域の有無による画質の劣化を小さく抑
えることが可能な画像データ圧縮装置および画像データ
伸張装置を提供する。 【解決手段】 圧縮装置11は、基準画像を表す画像デ
ータが格納される画像記憶手段103と、入力される画
像データと、画像記憶手段103から読み出された画像
データとの間の差分値を計算する減算手段201と、そ
の差分値を画像データと同じ形式の差分画像データに変
換する差分変換手段104と、上記入力される画像デー
タと差分画像データとに対し、選択的に圧縮符号化を行
う圧縮手段105とを備える。伸張装置は、圧縮装置と
逆の処理を実現する構成を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの圧縮
装置および伸張装置に関し、特に、監視カメラで撮影し
た画像を表す画像データの圧縮/伸張に用いることに好
適な圧縮装置および伸張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数フレームの画像データを電話回線で
伝送したり記録装置に記録したりする場合には、原画像
のままではデータ量が多すぎるため、圧縮符号化方式を
用いてデータ量を削減することが多い。動画像データの
符号化方式としては、例えば、H.261方式やMPE
G方式などがある。
【0003】これらの符号化方式では、画像を適当なブ
ロックに分割し、DCT(ディスクリート・コサイン変
換)を用いて画像圧縮するフレーム内符号化する手法
や、隣接するフレームの間で、ある画像ブロックが次の
フレームではどの位置に移動したかを計算して動きベク
トルを求め、これを符号化する動き補償によるフレーム
間予測符号化を用いる手法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動き補
償によるフレーム間予測符号化では、符号化後の圧縮デ
ータの速度としてある程度高いビットレートが確保され
ていないと、画像のうちの動きのある領域の画像ブロッ
クのみが符号化されるため、動きのある領域はなめらか
な画像となるが、背景の動きのない静止した領域の画像
ブロックのデータが更新されにくくなる。このため、再
生画像は、ブロック状の歪みの目立つ劣化したものとな
る。
【0005】また、このフレーム間予測符号化では、動
きベクトルを得るための画像ブロック同士の比較などの
演算を行うため、計算量が膨大となる。この機能を実現
する装置は、高速な演算処理が必要となり、実現コスト
が高くなる。
【0006】そこで、本発明の目的は、動画像の画像デ
ータを少ない演算量で高い圧縮効率が得られるように圧
縮でき、画像内の静止した領域や動いている領域の有無
による画質の劣化を小さく抑えることが可能な画像デー
タ圧縮装置および画像データ伸張装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明では、画素単位の画像データを入力され、該
画像データを圧縮処理したものである圧縮データを出力
する画像データ圧縮装置において、前記入力される画像
データから選択された、基準画像を表す画像データが格
納される画像記憶手段と、前記入力される画像データ
と、該画像データと共通の画素に対応する、前記画像記
憶手段に格納されている画像データとの間の差分値を表
す差分データを求める減算手段と、減算手段で得られる
差分データを、前記画像データと共通のデータ形式の差
分画像データに変換する差分変換手段と、前記入力され
る画像データと、差分変換手段で得られる差分画像デー
タとに対し、選択的に圧縮符号化を行って、圧縮データ
を出力する圧縮手段とを備えることを特徴とする画像デ
ータ圧縮装置を提供する。
【0008】また、本発明では、基準画像を表す画像デ
ータを圧縮符号化して得られた圧縮データと、前記基準
画像に対する差分の画像を表す差分画像データを圧縮符
号化して得られた圧縮データとを入力され、元の画像デ
ータを復元する画像データ伸張装置において、入力され
る圧縮データを伸張復号化して、圧縮符号化前のデータ
を復元する伸張手段と、伸張復号化により復元された基
準画像を表す画像データが格納される画像記憶手段と、
伸張復号化により復元された差分画像データを、前記画
像データ間の差分値と共通のデータ形式の差分データに
変換する変換手段と、変換手段で変換のなされた差分デ
ータと、該データと同じ画素に対応する、前記画像記憶
手段に格納されている画像データとを加算する加算手段
とを備えることを特徴とする画像データ伸張装置を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施形態に
係る圧縮装置および伸張装置について、図1〜図12を
用いて説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧
縮装置11の構成を示すブロック図である。図示のよう
に、この圧縮装置11は、画像データ入力端子101、
画像データが1フレーム分格納される画像メモリ10
2、基準となる画像(基準画像)の画像データが1フレ
ーム分格納される基準画像メモリ103、画像データ間
の差分値を表す差分データを算出する減算器201と、
差分データを画像データと共通のデータ形式のデータ
(差分画像データ)に変換する差分変換器104、JP
EGなどのフレーム内圧縮符号化を行う画像圧縮器10
5、圧縮データ出力端子106、スイッチ107および
108、および、図示しない制御回路を有する。
【0011】画像データ入力端子101は、例えば、監
視カメラに接続され、監視カメラの撮像画像を表す画像
データを入力される。この画像データは、画素単位のデ
ータであり、一定の期間毎に1フレーム分入力される。
ここで、1フレーム分の画像データは、例えば480行
・704列の画素配列や、240行・320列の画素配
列などからなる1枚の画像を表す。
【0012】画像メモリ102は、画像データ入力端子
101に入力される画像データを順次に格納され、1フ
レーム分の画像データを保持する。この格納データは、
順次に読み出され、画素単位に出力される。なお、格納
データの読み出しは、画像圧縮器105の符号化方式に
より定まる順序でなされる。
【0013】基準画像メモリ103は、スイッチ102
がON状態の時に、画像メモリ102から読み出された
画像データを順次に格納され、1フレーム分の画像デー
タを保持する。この格納データは、順次に読み出され、
画素単位に出力される。
【0014】減算器201は、画像メモリ102から読
み出された画像データの値から、基準画像メモリ103
から読み出された画像データ(基準画像データ)の値を
減算し、その結果を差分データとして出力する。ここ
で、演算対象となる2つの画像データは、フレーム上で
共通の画素に対応するものとなる。
【0015】なお、図示しない制御回路は、画像データ
入力端子101に入力される画像データの同期信号を受
けて、画像メモリ102および103、スイッチ107
および108、差分変換器104および画像圧縮器10
5を制御する。画像圧縮器105は、制御回路から入力
されるタイミング信号に従い、画像データの取り込みお
よび圧縮符号化を行う。
【0016】この圧縮装置11では、基準画像メモリ1
03における基準画像の更新を、画像メモリ102から
読み出される画像データの各フレーム毎に行う第1の動
作モードと、基準画像の更新を一定のフレーム間隔を空
けて行う第2の動作モードとを実施することができる。
もちろん、いずれか一方の動作モードだけを実施するよ
うにしてもよい。
【0017】まず、第1の動作モードについて説明す
る。
【0018】この動作モードでは、スイッチ108がO
N状態に保たれ、基準画像の更新が連続的になされる。
また、スイッチ107は、最初の1フレーム目の画像デ
ータの出力期間のみA側とされ、その後B側に切り替え
られる。
【0019】第1の動作モードにおいて、画像メモリ1
03から読み出される1フレーム目の画像データは、ス
イッチ108を通って基準画像メモリ103に格納され
るとともに、スイッチ107を通って画像圧縮器105
に入力され、圧縮符号化をなされる。そして、圧縮符号
化のなされた1フレーム目(基準画像)の圧縮データ
は、圧縮データ出力端子106から外部に出力される。
【0020】読み出される2フレーム目の画像データ
は、スイッチ107を通って減算器201に入力され、
基準画像メモリ103内の1フレーム目の対応する画像
データとの差分値を計算される。この差分データは、差
分変換器104での差分変換処理により差分画像データ
に変換された後、画像圧縮器105で圧縮符号化をなさ
れる。これと並行して、2フレーム目の画像データは、
1フレーム目の対応する画像データの読み出しに続い
て、基準画像メモリ103に格納される。そして、圧縮
符号化のなされた2フレーム目(差分画像)の圧縮デー
タは、圧縮データ出力端子106から外部に出力され
る。
【0021】3フレーム目以降の各フレームの画像デー
タは、2フレーム目の画像データと同様に、基準画像と
の差分値計算、差分変換処理および圧縮符号化をなされ
るとともに、基準画像メモリ103に格納されて次のフ
レームの基準画像となる。そして、圧縮データとなっ
て、圧縮データ出力端子106から外部に出力される。
【0022】次に、第2の動作モードについて説明す
る。
【0023】この動作モードでは、スイッチ108が一
定の周期でON状態とOFF状態を繰り返し、ON状態
の時に基準画像の更新がなされる。また、スイッチ10
7は、基準画像の更新がなされる期間にA側とされ、他
の期間にはB側に切り替えられる。
【0024】第2の動作モードにおいて、画像メモリ1
02から読み出される1フレーム目の画像データは、ス
イッチ108を通って基準画像メモリ103に格納され
るとともに、スイッチ107を通って画像圧縮器105
に入力され、圧縮符号化をなされる。以降の一定期間、
基準画像メモリ103に格納された画像データは、2フ
レーム目以降の画像に対する基準画像となる。そして、
圧縮符号化のなされた1フレーム目(基準画像)の圧縮
データは、圧縮データ出力端子106から出力される。
【0025】読み出される2フレーム目の画像データ
は、スイッチ107を通って減算器201に入力され、
基準画像メモリ103内の1フレーム目の対応する画像
データとの差分値を計算される。この差分データは、差
分変換器104での差分変換処理により差分画像データ
に変換された後、画像圧縮器105で圧縮符号化をなさ
れる。そして、圧縮符号化のなされた2フレーム目(差
分画像)の圧縮データは、圧縮データ出力端子106か
ら出力される。
【0026】3フレーム目以降の各フレームの画像デー
タは、2フレーム目の画像データと同様に、基準画像と
の差分値計算、差分変換処理および圧縮符号化をなさ
れ、圧縮データとなって、圧縮データ出力端子106よ
り出力される。
【0027】また、第2の動作モードでは、一定の周期
(例えば10個のフレームの読み出しがなされる周期)
で基準画像の更新を行う。更新に用いる基準画像がnフ
レーム目の画像であるとすると、読み出されるnフレー
ム目の画像データは、上述の1フレーム目の画像データ
と同様に、画像圧縮器105で圧縮符号化をなされると
ともに、基準画像メモリ103に格納されてn+1フレ
ーム目以降の画像に対する基準画像となる。n+1フレ
ーム目以降の各フレームの画像データは、基準画像メモ
リ103内のnフレーム目の画像データに対する差分値
計算、差分変換処理および圧縮符号化をなされ、圧縮デ
ータ出力端子106から出力される。
【0028】次に、差分変換器104について詳しく説
明する。
【0029】差分変換器104は、差分データの値の変
化範囲を、画像データの変化範囲に一致させるための差
分変換処理を行う。これにより、圧縮装置11では、基
準画像および差分画像の圧縮符号化を、共通の画像圧縮
器105で少ない画質劣化で行えるようにしている。差
分変換器104としては、図2、図4、図9に示す構成
による実現が可能である。以下、各構成について順次説
明する。
【0030】図2は、差分変換器104の第1の構成例
を示すブロック図である。
【0031】図中、差分変換器104は、減算器201
から出力される差分値を所定のビット幅に正規化する除
算器202と、除算器202から出力されたデータに所
定のオフセット値を加算して、加算結果を出力するオフ
セット加算器203とを有する。なお、以下では、画像
データの1画素あたりのデータ幅が8ビットであるもの
とする。
【0032】画像データのデータ幅が8ビットである場
合、画像メモリ102および基準画像メモリ103から
出力されるデータは、0から255の範囲の値をとる。
一方、減算器201から出力される差分データは、−2
55から255の範囲の値をとり、データ幅が9ビット
となる。
【0033】除算器202は、入力された差分データを
1ビット右へシフトするなどして2の除算を行う。図5
に、除算器202の入力−出力特性を示す。横軸は減算
器201から出力される差分値、縦軸は除算器202の
出力値である。この除算器202により、差分データ
は、−127から127の範囲となる8ビットのデータ
に正規化される。
【0034】オフセット加算器203は、除算器202
で正規化したデータに所定のオフセット値(ここでは1
27)を加算し、その結果を差分画像データとして出力
する。これにより、変化範囲が0〜255の8ビットの
差分画像データが得られる。
【0035】ところで、画像メモリ102内の画像デー
タと、基準画像メモリ103内の画像データとがほぼ同
一の画像から得られたものである場合、差分データのヒ
ストグラムは、差分値の0付近がピークとなる分布にな
る。例えば図3に示すように、差分データは、0付近の
正の値と負の値とがランダムに現れるデータになる。こ
こで、8ビットデータは、符号つきの場合の負の範囲で
ある−127から−1が、符号無しの場合の129から
255となるため、正規化した差分データは、画像圧縮
器105において、0付近と255付近の値がランダム
に現れるデータとして認識されることになる。このよう
な値の画像は、画像の複雑さが大きいデータであり、D
CTを用いたJPEGなどの圧縮符号化を行った場合
に、画像の劣化が大きくなる。
【0036】しかし、上述のように圧縮装置11では、
画像圧縮器105に入力する差分画像データが0から2
55の範囲となり、ストグラムにおいて128付近にデ
ータ値が多く分布した画像となるため、画像圧縮器10
5で圧縮符号化しても、画像(差分画像データ)の劣化
が小さく抑えられる。
【0037】なお、図2の例では、減算処理、正規化処
理、オフセット値加算処理の順で処理を行っているが、
同等の結果を得られる範囲で処理の順序は任意に入れ替
えることができる。
【0038】図4は、差分変換器104の第2の構成例
を示すブロック図である。
【0039】図示の差分変換器104は、変換テーブル
401と、変換器402と、オフセット加算器203と
を有する。変換テーブル401には、差分値と、これに
対する出力値とが予め登録されている。変換器402
は、減算器201から入力された差分値に対応する出力
値を変換テーブル401から読み出してオフセット加算
器203に出力する。オフセット加算器203は、図2
で説明したものと同じ機能を持つ。
【0040】例えば、画像データ入力端子101に入力
される画像データは、アナログビデオ信号をデジタルデ
ータ化したものである場合、元の映像が静止したもので
あっても、A/D変換の誤差などによりフレームごとに
データ値に微妙なばらつきが生じる。このばらつきは、
差分画像データの圧縮符号化により得られる圧縮データ
の冗長度を大きくする。このため、図4の差分変換器1
04では、小さい誤差成分を抑圧できるように、変換テ
ーブル401の登録値を定めている。
【0041】図6に、変換テーブル401に登録される
変換器402の入力−出力特性の第1の例を示す。図
中、横軸は減算器201から入力される差分値、縦軸は
出力値を示している。図6の特性では、入力値が−2以
上+2以下の時、出力値が0となるため、ノイズによる
入力値の変動を抑圧することができる。これにより、図
4の差分変換器から出力される差分画像データは、図2
の差分変換器に比べ、画像の複雑さが小さくなり、画像
圧縮により得られる圧縮データのデータサイズが低減さ
れる。
【0042】図7に、変換テーブル401の入力−出力
特性の第2の例を示す。なお、図7の特性も、図6と同
様に出力値が離散的に変化するが、図には簡略化のた
め、特性を平均的な変化を示す直線で示している。図7
の特性では、入力値が0を中心とする所定の範囲−li
mから+limにある時の出力値の平均的な傾きが、−
limから+limよりも外側の範囲に比べて小さくな
っている。つまり、この特性によれば、−limから+
limの範囲における画像の変化分が差分画像データに
現れにくくなる。したがって、limの値を適切に定め
ることによって、変化が気にならない程度の小さい画像
変化分が差分画像データに現れるのを抑制することがで
きる。また、これにより、図7の変換テーブルで得た差
分画像データは、図6による差分画像データよりも、画
像圧縮を行ったときの圧縮データのサイズを小さくする
ことができる。
【0043】図8に、変換テーブル401の入力−出力
特性の第3の例を示す。図示の特性では、差分値が所定
の入力範囲−limから+limの時には、出力値が0
となり、画像変化分が差分画像データに反映されない。
これにより、この範囲内の画像変化分は、画像圧縮時に
生成される符号量が少なくなるので圧縮データのサイズ
を小さくすることができる。
【0044】図9は、差分変換器104の第3の構成例
を示すブロック図である。
【0045】図示の差分変換器104は、オフセット付
変換テーブル901と、変換器402とからなる。オフ
セット付変換テーブル901では、差分値と組で登録さ
れる出力値が、オフセット値(例えば127)を予め加
算されたものとなっている。つまり、変換器402から
はオフセット値加算後の差分画像データが出力されるこ
とになる。
【0046】次に、画像圧縮器105について説明す
る。
【0047】画像圧縮器105は、画像データの圧縮率
を切り替える機能を有する。そして、入力される画像デ
ータが基準画像であるか否かによって圧縮率を切り替え
る。この切替は、スイッチ107の切替と同期して行わ
れる。
【0048】基準画像と新規入力画像とから求めた差分
画像データは、上記画像間の変化部分において画像の複
雑さが大きくなる。このため、差分画像データは、基準
画像の画像データよりも画像の複雑さが大きくなりやす
い。そして、画像圧縮器で差分画像データを圧縮すると
きに、基準画像と同程度の圧縮率で圧縮を行うと、画像
の変化部分での画像の劣化が大きくなる。
【0049】これを改善するため、画像圧縮器105で
は、差分画像データを圧縮するときの圧縮率を、基準画
像を圧縮するときの圧縮率よりも小さくすることによ
り、画像圧縮による画質劣化が小さくなるようにする。
【0050】DCTを用いた画像圧縮では、DCT演算
によって得た各周波数成分の係数値を所定の量子化テー
ブルによって量子化した後に符号化を行う。例えば、J
PEG方式による画像圧縮では、この量子化テーブルの
値が大きいほど、量子化が粗くなり画像データの圧縮率
は高くなるが、画質の劣化は大きくなる。
【0051】画像圧縮器105の圧縮方式としてDCT
を用いている場合には、基準画像用と差分画像用にそれ
ぞれ量子化テーブルを用意して、量子化テーブルの係数
値は、差分画像用の係数値の方が、基準画像用の対応す
る係数値よりも小さくなるようにする。これにより、差
分画像では基準画像よりも全周波数成分で細かく量子化
されるようになり、量子化誤差による画像の劣化を小さ
くすることができる。
【0052】1つの量子化テーブルを用いて上記の機能
を実現することもできる。この場合には、量子化テーブ
ルを基準画像データの圧縮用として用い、その各係数値
に例えば50%など1よりも小さい所定の比率を乗算し
たものを差分画像データ用の系数値として用いるように
する。この手法には、必要な量子化テーブルが1つで済
むという利点がある。
【0053】次に、本発明の第1の実施形態に係る伸張
装置について説明する。
【0054】図10は、図1に示した圧縮装置11で生
成された圧縮データを復元するための伸張装置12の構
成を示すブロック図である。図示のように、この伸張装
置12は、圧縮データ入力端子1001、画像伸張器1
002、1フレーム分の画像データが格納される画像メ
モリ1003、基準画像を表す画像データが1フレーム
分格納される基準画像メモリ1004、画像データの合
成を行う合成演算器1005、画像データ出力端子10
06、スイッチ1007、108および109、およ
び、図示しない制御回路を有する。
【0055】圧縮データ入力端子1001には、図1の
圧縮装置11で生成された圧縮データが入力される。な
お、入力される圧縮データは、例えば、電話回線などの
通信路や通信装置を介して受信されたものや、記録媒体
で再生されたものである。
【0056】画像伸張器1002は、圧縮データ入力端
子1001に入力される圧縮データに対し伸張復号化を
行い、図1の画像圧縮器105で圧縮される前の基準画
像データおよび差分画像データを復元する。
【0057】基準画像メモリ1004には、基準画像を
表す画像データが格納される。この画像データは、画像
伸張器1002で復元されたもの、または、合成演算器
1005で合成されたものである。そして、この格納デ
ータは、伸張装置12の出力を取り込む装置により決る
順序で読み出され、出力される。
【0058】画像メモリ103には、画像伸張器100
2で復元された差分画像を表す差分画像データを順次に
格納される。そして、この格納データは読み出され、出
力される。
【0059】合成演算器1005は、画像メモリ100
3から出力される差分画像の画像データと、基準画像メ
モリ1004から出力される基準画像の画像データとを
用いて合成演算処理を行い、演算結果の画像データを出
力する。ここで、合成演算に用いる2つの画像データ
は、フレーム上の同じ画素位置に対応したものとなる。
【0060】なお、図示しない制御回路は、画像伸長器
1002から受けるタイミング信号に応じて、画像メモ
リ1003および1004、スイッチ1008および1
009、合成演算器1005を制御する。
【0061】伸張装置12では、図1の圧縮装置11と
逆の手順で元の画像データの復元がなされる。また、こ
の伸張装置12では、圧縮装置11の各動作モードに対
応する2種類の動作を行う。
【0062】入力される圧縮データが圧縮装置11の第
1の動作モードで生成されたものである場合、伸張装置
12は以下の動作を行う。
【0063】画像伸張器1002から1フレーム目の画
像データ(基準画像データ)が出力される場合には、ス
イッチ1007および1008が共にA側に切り替えら
れ、スイッチ1009がOFF状態とされる。これによ
り、1フレーム目の画像データは、基準メモリ1004
に順次格納されるとともに、画像データ出力端子100
6から外部に出力される。
【0064】1フレーム目の画像データの出力が終了す
ると、スイッチ1007および1008が共にB側に切
り替えられ、スイッチ1009がON状態とされる。こ
れにより、画像伸張器1002から出力される2フレー
ム目の画像データ(差分画像データ)は、画像メモリ1
003に順次格納される。続いて、基準画像メモリ10
04内の1フレーム目の基準画像データと、画像メモリ
1003内の2フレーム目の差分画像データとが読み出
され、画素毎に合成演算器1005に入力される。そし
て、合成演算器1005の処理により、圧縮装置11に
入力された元の画像データが復元される。復元された画
像データは、画像データ出力端子1006から出力され
るとともに、スイッチ1009を通して基準メモリ10
04に順次格納され、3フレーム目の差分画像に対する
基準画像となる。
【0065】3フレーム目以降の各フレームの画像デー
タは、2フレーム目の画像データと同様に、画像メモリ
1003に一旦格納されてから、基準画像との合成演算
処理をなされる。そして、合成演算処理で復元された画
像データは、画像データ出力端子1006に出力される
とともに、基準メモリ1004に順次格納され、次のフ
レームの差分画像に対する基準画像となる。
【0066】入力される圧縮データが図1の圧縮装置の
第2の動作モードで生成されたものである場合、伸張装
置は以下の動作を行う。この動作では、スイッチ100
9がOFF状態固定とされる。
【0067】画像伸張器1002から基準画像を表す画
像データのフレームが出力される場合には、スイッチ1
007および1008が共にA側に切り替えられ、この
画像データは、基準メモリ1004に順次格納されると
ともに、画像データ出力端子1006から出力される。
【0068】画像伸張器1002から差分画像データの
フレームが出力される場合には、スイッチ1007およ
び1008が共にB側に切り替えられ、この差分画像の
画像データは、画像メモリ1003に順次格納される。
続いて、基準画像メモリ1004に格納されている基準
画像データと、画像メモリ1003に格納されている差
分画像データとが順次読み出され、画素単位に合成演算
器1005に入力される。そして、合成演算器1005
の処理により、元の画像データが復元され、スイッチ1
008を通って画像データ出力端子1006から出力さ
れる。
【0069】ここで、圧縮データ入力端子1001に入
力される圧縮データが基準画像データおよび差分画像デ
ータのいずれに対応するものであるかは、圧縮装置11
が、出力する圧縮データのフレームの先頭部分などに付
加する識別データにより識別される。伸張装置12はこ
の識別データを検出して動作の切り替えを行う。
【0070】次に、伸張装置11の合成演算器1005
について詳しく説明する。合成演算器1005では、図
1の減算器201および差分変換器104でなされる処
理と逆の手順で画像データの復元を行う。
【0071】図11は、伸張装置11の合成演算器10
05の第1の構成例を示すブロック図である。
【0072】図11の合成演算器1005は、入力端子
1101および1102、オフセット値を減算するオフ
セット減算器1103、2倍の演算を行う乗算器110
4、加算器1105、および、制限器1106から構成
される。
【0073】入力端子1101には基準画像メモリ10
04から読み出された基準画像データが入力され、入力
端子1102には画像メモリ1003から読み出された
差分画像データが入力される。
【0074】オフセット減算器1103は、入力端子1
102の差分画像データから、圧縮装置の差分変換器1
04で加算された所定のオフセット値(例えば128)
を減算して、減算結果である差分値を出力する。
【0075】乗算器1104は、オフセット減算器11
03からの差分値を1ビット左にシフトするなどして、
2倍の値とすることで、圧縮装置11の除算器202あ
るいは変換テーブル401により1/2倍される前の差
分値を復元し、出力する。
【0076】加算器1105は、乗算器1104から出
力される差分値と、入力端子1101に入力される基準
画像データとを加算して、加算結果の画像データを出力
する。
【0077】ここで、画像圧縮器105の圧縮方式がJ
PEGなど非可逆圧縮である場合、画像伸張処理後の画
像データには劣化が生じており、加算器1105で基準
画像と差分画像とを合成したときに、画像データは0よ
りも小さい値や、255よりも大きい値となる場合があ
る。
【0078】このため、制限器1106では、加算器1
105から出力される画像データの値の範囲を正規のビ
ット数の範囲に制限する処理を行う。具体的には、制限
器1106は、入力された値が0から255の範囲内の
場合はその値をそのまま出力し、入力された値が0より
も小さい場合は0を出力し、255よりも大きい場合は
255を出力する。
【0079】なお、図11の例では、減算処理の後、正
規化処理、オフセット値加算処理を行っているが、同等
な結果を得られる範囲で演算処理の順序は入れ替えるこ
とができる。
【0080】図12は、図10の合成演算器1005の
第2の構成例を示すブロック図である。
【0081】図示の合成演算器1005は、入力端子1
101および1102、逆変換テーブル1203、変換
器1204、加算器1105、および、制限器1106
により構成される。
【0082】逆変換テーブル1203には、入力される
差分画像データの値と、それに対応する差分値とが予め
登録されている。変換器1204は、入力端子1102
に入力される差分画像データの値に対応する差分値を、
変換テーブル1203から読み出して出力する。
【0083】逆変換テーブル1203の登録により定ま
る入力−出力特性は、図1の圧縮装置11の差分変換器
104の入力−出力特性と逆の特性となる。これによ
り、変換器1204からは、差分変換器104に入力さ
れる前の差分値を復元した値のデータが出力されること
になる。
【0084】変換器1204から出力される差分値は、
図11の構成と同様に、加算器1105で、対応する画
素の基準画像データと加算された後、制限器1106で
値を制限され、出力される。
【0085】以上で説明したように、本実施形態の圧縮
装置11および伸張装置12によれば、動画像の画像デ
ータを少ない演算量で高い圧縮効率が得られるように画
像圧縮でき、画像内の静止した領域や動いている領域の
有無による画質の劣化を小さく抑えることが可能とな
る。また、差分変換器104によるデータ変換により、
減算器201の出力する差分値を直接圧縮符号化する場
合に比べて、圧縮データのデータサイズを小さくするこ
とができる。
【0086】次に、本発明の第2の実施形態について、
図13および図14を用いて説明する。
【0087】上述の第1の実施形態(図1、図10)で
は、入力端子101に入力される画像データがそのまま
圧縮装置11の基準画像とされ、伸張装置12ではその
基準画像データを圧縮および伸張した結果が基準画像と
される。画像圧縮器105の圧縮方式が非可逆圧縮方式
である場合、伸張装置12で画像を伸張したときに画像
の劣化が生じるため、圧縮装置11で使用する基準画像
と、伸張装置12で使用する基準画像とは同一とならな
くなり、画像伸張装置で差分画像の伸張および合成を行
った場合に若干の画像劣化が生じる。また、第1の実施
形態の伸張装置12では、基準画像の生成を差分画像デ
ータを用いた合成演算により生成する場合に基準画像の
劣化が累積され易くなる。
【0088】そこで、本実施形態(図13、図14)で
は、圧縮装置にさらに画像伸張器を設け、入力される画
像データを画像圧縮器および画像伸張器で処理した結果
を基準画像として登録するようにしている。これによ
り、圧縮装置側と伸張装置側とでそれぞれ使用する基準
画像が同一となり、基準画像の違いによる画質の劣化は
起らなくなる。
【0089】また、本実施形態では、伸張装置では伸張
したデータの内、基準画像に対応するものだけを基準画
像として登録するようにし、圧縮装置では基準画像の更
新タイミングを判定する手段を設けて、必要に応じて基
準画像の更新を行うようにする。これにより、伸張装置
における基準画像の劣化の累積も起らなくなる。
【0090】図13は、本実施形態の圧縮装置21の構
成を示すブロック図である。図示のように、この圧縮装
置21は、画像データ入力端子1301、画像メモリ1
302、基準画像メモリ1303、減算器1312、差
分変換器1304、画像圧縮器1305、画像伸張器1
306、圧縮データ出力端子1307、スイッチ130
8および1309、カウンタ回路1310、および、検
出器1311を有する。
【0091】これらの構成要素は、第1の実施形態(図
1)で説明した同名称のものと同じ機能を有する。画像
伸張器1306としては、対応する伸張装置(図14)
のものと同じものを用いる。また、差分変換器1304
としては、例えば、図2、図4または図9に示したもの
を使用する。
【0092】カウンタ回路1310および検出器131
1は、画像圧縮器1305に接続され、基準画像の更新
タイミングを判定する。そして、判定結果に応じてスイ
ッチ1308および1309を切り替える制御を行う。
カウンタ回路1310は、圧縮符号化したデータのフレ
ーム数を計数する機能を有し、検出器1311は、圧縮
符号化した圧縮データのデータサイズを取得する機能を
有する。
【0093】まず、圧縮装置21での基準画像を圧縮す
る手順について説明する。
【0094】基準画像を圧縮する場合には、スイッチ1
308がA側に切り替えられ、スイッチ1309がON
とされる。画像データ入力端子1301から入力された
画像データは、画像メモリ1302に順次に格納され、
圧縮符号化で定めている順序で順次に読み出される。画
像メモリ1302から読み出された画像データは、スイ
ッチ1308を通って画像圧縮器1305に入力され、
圧縮符号化されて圧縮データとなる。この圧縮データ
は、圧縮データ出力端子1307に出力されるととも
に、スイッチ1309を通って画像伸張器1306に入
力され、ここで伸張復号化されて画像データに戻され
る。そして、伸張した画像データは、新たな基準画像と
して、基準画像メモリ1303に格納される。以上の動
作は、少なくとも1フレーム目の画像データについて実
施される。
【0095】次に、圧縮装置21における差分画像を圧
縮する手順について説明する。
【0096】差分画像を圧縮する場合には、上述の手順
で基準画像メモリ1303に基準画像が格納されている
ことになる。まず、スイッチ1308はB側に切り替え
られ、スイッチ1309はOFFにされる。画像データ
入力端子1301から入力された画像データは画像メモ
リ1302に順次に格納され、圧縮符号化で定めている
順序で順次に読み出される。画像メモリ102から読み
出された画像データは、スイッチ1308を通って減算
器201に入力される。これと並行して、該画像データ
と共通の画素に対応する基準画像メモリ103内の基準
画像データが読み出され、減算器1312に入力され
る。減算器1312では、基準画像データと、画像メモ
リ102から読み出された画像データとの間で減算を行
って、その差分値を差分データとして出力する。この差
分データは、差分変換器104で画像データと同じ形式
のデータに変換され、差分画像データとして出力され
る。そして、差分画像データは、画像圧縮器1305で
圧縮符号化され、圧縮データとして圧縮データ出力端子
1307に出力される。以降、基準画像の更新がなされ
るまで、新たなフレームに対し以上の動作が実施され
る。
【0097】次に、カウンタ回路1310および検出器
1304による基準画像の更新方法について説明する。
【0098】カウンタ回路1310は、画像圧縮器13
05で圧縮符号化した差分画像データのフレーム数を計
数する。差分画像データが1フレーム圧縮される毎に1
ずつカウント値を大きくし、基準画像の画像データが圧
縮される時にカウント値をゼロにクリアする。そして、
カウンタ回路1310は、カウント値が予め定めた値
(例えば9)になると、スイッチ1308をA側に切り
替え、スイッチ1309をONにして、画像メモリ13
02から読み出される新たなフレームに対し、上述の基
準画像を圧縮する手順の動作がなされるようにする。基
準画像メモリ1303の基準画像の更新が終了すると、
カウンタ回路1310は、カウント値を0にし、スイッ
チ1308をBに切り替え、スイッチ1309をOFF
に戻して、上述の基準画像を圧縮する手順の動作がなさ
れるようにする。
【0099】検出器1304は、基準画像の圧縮がなさ
れる毎に圧縮データのデータサイズを画像圧縮器130
5から読み出して記憶する。また、検出器1304は、
差分画像データが圧縮されると圧縮データのデータサイ
ズを画像圧縮器1305から読み出す。そして、差分画
像の圧縮データのサイズと、記憶している基準画像の圧
縮データのサイズとを比較する。差分画像の圧縮データ
のサイズの方が大きい場合、検出器1304は、画像圧
縮器1305に格納されている出力前の圧縮データを消
去し、スイッチ1308をAに切り替え、スイッチ13
09をONにして、画像メモリ1302内の画像データ
が再び先頭から読み出されるようにする制御を行う。そ
して、これにより読み出される画像データに対し、上述
の基準画像を圧縮する手順の動作がなされ、基準画像メ
モリ1303の基準画像が更新される。基準画像の更新
が終了すると、検出器1304は、カウンタ回路131
0のカウンタ回路値を0にクリアすると共に、スイッチ
1308をB側、スイッチ1309をOFFに切り替え
て、上述の差分画像データを圧縮する手順の動作がなさ
れるようにする。
【0100】なお、差分画像の圧縮データサイズが基準
画像の圧縮データサイズよりも大きいことを検出した時
には、画像圧縮器1305内の圧縮データはそのまま圧
縮データ出力端子1307に出力し、次に読み出される
フレームの画像データに対して、上述の基準画像を圧縮
する手順の動作を行うようにしてもよい。
【0101】画像メモリ1302から読み出される画像
の変化が、基準画像に対してある程度以上大きくなる
と、差分変換器1304により得た差分画像データを圧
縮したときのデータサイズは、差分をとらずに元の画像
をそのまま画像圧縮器1305で直接圧縮したときのデ
ータサイズよりも大きくなってしまう。本実施形態の圧
縮器21では、上記の検出器1311を用いた制御によ
り、この問題を解消し、圧縮データのデータサイズを小
さく抑えることができる。
【0102】図14は、図13の圧縮装置で生成された
圧縮データを元に戻す伸張装置22の構成を示すブロッ
ク図である。
【0103】図示のように、この伸張装置22は、圧縮
データ入力端子1401、画像伸張器1402、画像メ
モリ1403、基準画像メモリ1404、合成演算器1
405、画像データ出力端子1406、スイッチ140
7および1408を有する。これらは、第1の実施形態
で説明したもの(図10)と同じ機能を有する。合成演
算器1402としては、図11または図12に示したも
のを使用する。
【0104】ただし、本実施形態の伸張装置22では、
画像伸張器1402で伸張された画像データの内、基準
画像を表すもののみを用いて、基準画像メモリ1303
の基準画像を更新する。
【0105】この画像伸張装置22では、圧縮データが
基準画像データを圧縮したものである場合は、スイッチ
1407およびスイッチ1408を共にA側に切り替え
る。そして、圧縮データ入力端子1401から入力され
た圧縮データを画像伸張器1402により伸張して元の
画像に復元し、基準画像メモリ1404に記憶するとと
もに、画像データ出力端子1406へ出力する。
【0106】圧縮データが差分画像データを圧縮したも
のである場合は、スイッチ1407およびスイッチ14
08を共にB側に切り替える。そして、圧縮データ入力
端子1401から入力された圧縮データを画像伸張器1
402により伸張して、画像メモリ1403に記憶す
る。続いて、基準画像メモリ1404に記憶されている
基準画像データと画像メモリ1403に記憶されている
データとを順次読み出して合成演算器1405に入力し
て両画像を合成して元の画像に復元し、画像データ出力
端子1406へ出力する。
【0107】ここで、圧縮データ入力端子1401に入
力される圧縮データが基準画像データおよび差分画像デ
ータのいずれに対応するものであるかは、圧縮装置21
が、出力する圧縮データのフレームの先頭部分などに付
加する識別データにより識別される。伸張装置22はこ
の識別データを検出して動作の切り替えを行う。
【0108】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、動画像の画像データを少ない演算量で高い圧縮効率
が得られるように圧縮でき、画像内の静止した領域や動
いている領域の有無による画質の劣化を小さく抑えるこ
とが可能な画像データ圧縮装置および画像データ伸張装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧縮装置の構成を示す
ブロック図。
【図2】差分演算器の第1の構成例を示すブロック図。
【図3】差分演算器の除算器の出力する差分データの一
例を示す図。
【図4】差分演算器の第2の構成例を示すブロック図。
【図5】図2の差分演算器の入力−出力特性を示した
図。
【図6】図4の差分演算器の入力−出力特性の第1の例
を示した図。
【図7】図4の差分演算器の入力−出力特性の第2の例
を示した図。
【図8】図4の差分演算器の入力−出力特性の第3の例
を示した図。
【図9】差分演算器の第3の構成例を示すブロック図。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る伸張装置の構
成を示すブロック図。
【図11】合成演算器の第1の構成例を示すブロック
図。
【図12】合成演算器の第2の構成例を示すブロック
図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る圧縮装置の構
成を示すブロック図。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る伸張装置の構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
11、21…圧縮装置、12、22…伸長装置、10
2、1003、1302、1403…画像メモリ、10
3、1004、1303、1404…基準画像メモリ、
104、1304…差分変換器、105、1305…画
像圧縮器、1005、1405…合成演算器、100
2、1306…画像伸張器、201、1312…減算
器、202、1104…除算器、1105…加算器、2
03…オフセット加算器、901…オフセット付変換テ
ーブル、401…変換テーブル、402…変換器、11
03…オフセット減算器、1203…逆変換テーブル、
1106…制限器。
フロントページの続き (72)発明者 今西 真也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 関 淳一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 黒田 昌芳 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素単位の画像データを入力され、該画像
    データを圧縮処理したものである圧縮データを出力する
    画像データ圧縮装置において、 前記入力される画像データから選択された、基準画像を
    表す画像データが格納される画像記憶手段と、 前記入力される画像データと、該画像データと共通の画
    素に対応する、前記画像記憶手段に格納されている画像
    データとの間の差分値を表す差分データを求める減算手
    段と、 減算手段で得られる差分データを、前記画像データと共
    通のデータ形式の差分画像データに変換する差分変換手
    段と、 前記入力される画像データと、差分変換手段で得られる
    差分画像データとに対し、選択的に圧縮符号化を行っ
    て、圧縮データを出力する圧縮手段とを備えることを特
    徴とする画像データ圧縮装置。
  2. 【請求項2】画素単位の画像データを入力され、該画像
    データを画像圧縮処理したものである圧縮データを出力
    する画像データ圧縮装置において、 基準画像を表す画像データが格納される画像記憶手段
    と、 前記入力される画像データと、該画像データと共通の画
    素に対応する、前記画像記憶手段に格納されている画像
    データとの間の差分値を表す差分データを求める減算手
    段と、 減算手段で得られる差分データを、前記画像データと共
    通のデータ形式の差分画像データに変換する差分変換手
    段と、 前記入力される画像データと、差分変換手段で得られる
    差分画像データとに対し、選択的に圧縮符号化を行っ
    て、圧縮データを出力する圧縮手段と、 基準画像を表す画像データを圧縮符号化したものである
    圧縮データの伸張復号化を行う伸張手段とを備え、 前記画像記憶手段には、前記伸張復号化をなされた画像
    データが格納されることを特徴とする画像データ圧縮装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像データ圧縮装
    置において、 前記差分変換手段は、減算手段で得られた差分値を正規
    化して予め定めたビット幅の値とする正規化手段と、正
    規化した値に予め定めたオフセット値を加算するオフセ
    ット加算手段とを有することを特徴とする画像データ圧
    縮装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の画像データ圧縮装
    置において、 前記差分変換手段は、入力値とそれに対応する出力値と
    が予め登録されている変換テーブルと、減算手段で得ら
    れた差分値を入力値として、前記変換テーブルから対応
    する出力値を読み出し、出力する変換手段とを有するこ
    とを特徴とする画像データ圧縮装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像データ圧縮装置におい
    て、 前記変換テーブル内の入力値と出力値との対応関係の特
    性は、入力値の変化に対する出力値の変化量が、0を中
    心とする入力値の所定の範囲に比べ、他の範囲の方が大
    きくなることを特徴とする画像データ圧縮装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の画像データ圧縮装置におい
    て、 前記圧縮手段は、画像データの圧縮率を切り替える機能
    を有し、 前記圧縮手段で圧縮符号化をなされるデータが基準画像
    を表す画像データであるか否かを検出し、基準画像を表
    すものでない場合には、前記圧縮手段の圧縮率が小さく
    なるように制御する手段をさらに備えることを特徴とす
    る画像データ圧縮装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像データ圧縮装置におい
    て、 前記圧縮手段は、DCT(ディスクリート・コサイン変
    換)による圧縮符号化を行うものであり、圧縮符号化す
    る画像データが基準画像を表すものでない場合には、D
    CTで使用する量子化テーブルの係数値として、基準画
    像を表すものである場合よりも小さい係数値を使用する
    ことを特徴とする画像データ圧縮装置。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載の画像データ圧縮装
    置において、 圧縮符号化を行った差分画像データのフレームの連続数
    を計数するカウント手段をさらに有し、 前記連続数が予め定めた値となった場合に、画像記憶手
    段に格納する画像データの更新が行われることを特徴と
    する画像データ圧縮装置。
  9. 【請求項9】請求項1または2記載の画像データ圧縮装
    置において、 圧縮符号化を行った差分画像データのデータサイズが、
    圧縮符号化を行った画像データのデータサイズよりも大
    きくなったことを検出する検出手段をさらに有し、 圧縮符号化を行った差分画像データのデータサイズが、
    圧縮符号化を行った画像データのデータサイズよりも大
    きくなった場合に、画像記憶手段に格納する画像データ
    の更新が行われることを特徴とする画像データ圧縮装
    置。
  10. 【請求項10】基準画像を表す画像データを圧縮符号化
    して得られた圧縮データと、前記基準画像に対する差分
    の画像を表す差分画像データを圧縮符号化して得られた
    圧縮データとを入力され、元の画像データを復元する画
    像データ伸張装置において、 入力される圧縮データを伸張復号化して、圧縮符号化前
    のデータを復元する伸張手段と、 伸張復号化により復元された基準画像を表す画像データ
    が格納される画像記憶手段と、 伸張復号化により復元された差分画像データを、前記画
    像データ間の差分値と共通のデータ形式の差分データに
    変換する変換手段と、 変換手段で変換のなされた差分データと、該データと同
    じ画素に対応する、前記画像記憶手段に格納されている
    画像データとを加算する加算手段とを備えることを特徴
    とする画像データ伸張装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の伸長装置において、 前記画像記憶手段の格納データは、前記加算手段の加算
    結果の画像データに更新されることを特徴とする画像デ
    ータ伸張装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の画像データ
    伸張装置において、 前記加算手段の加算結果の画像データに対し、データ値
    の変化範囲を予め定めた範囲に制限する処理を行う制限
    手段をさらに備えることを特徴とする画像データ伸張装
    置。
  13. 【請求項13】請求項10または11記載の画像データ
    伸張装置において、 前記変換手段は、入力される画像データから予め定めた
    オフセット値を減算するオフセット減算手段と、オフセ
    ット減算手段の減算結果に、予め定めた値を乗算する乗
    算手段とを有することを特徴とする画像データ伸張装
    置。
  14. 【請求項14】請求項10または11記載の画像データ
    伸張装置において、 前記変換手段は、入力値とそれに対応する出力値とが予
    め登録されている変換テーブルと、オフセット減算手段
    の減算結果を入力値として、前記変換テーブルから対応
    する出力値を読み出し、出力する変換手段とを有するこ
    とを特徴とする画像データ伸長装置。
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