JPH11312503A - 電池の識別装置および電池パック - Google Patents

電池の識別装置および電池パック

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JPH11312503A
JPH11312503A JP10117945A JP11794598A JPH11312503A JP H11312503 A JPH11312503 A JP H11312503A JP 10117945 A JP10117945 A JP 10117945A JP 11794598 A JP11794598 A JP 11794598A JP H11312503 A JPH11312503 A JP H11312503A
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battery
battery pack
voltage
pack
identification device
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JP10117945A
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Inventor
Tsuneo Sato
恒夫 佐藤
Masabumi Hirata
正文 平田
Wataru Nakamura
渉 中村
Yoshikiyo Onishi
能清 大西
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池パックの強度を確保しつつその種類を識
別する。 【解決手段】 電池収容部14に電池パック10が装填され
ると、識別スイッチ28はオン状態となり、電池パック12
が装填されると識別スイッチ28はオフ状態のままとなっ
て、電池機器1は、いずれの電池パックが装填されてい
るかを識別する。電池パック10は、電池パック12とその
形状が異なって形成されており、電池パック10の外装面
に設けられた膨出部によってその種類が特定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池パックに収容
された電池の種類を識別する電池の識別装置および電池
パックに関し、たとえば、ディジタルカメラやパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置などの電子機器に適用
して電池の種類に応じた制御が可能な電池の識別装置お
よび電池パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように電池の種類が異なると放電
電圧曲線も異なる。この結果、電池の終止電圧が、ニッ
ケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池などのよう
な電池の種類によって異なり、このような複数種類の電
池にて使用可能な電子機器においては、終止電圧を使用
する電池の特性に応じた高めに設定することにより、装
置の安定動作を計る必要があった。また、たとえばリチ
ウムイオン二次電池のような同一系統の電池であって
も、電池セルを製造する工程や使用する電池材料によっ
てはその放電電圧曲線もそれぞれ同一ではなく、電池に
応じた複数の電池特性がある。
【0003】一方、電子機器に着脱可能に装着して使用
する電池パックは、このような電池セルを収容し、電子
機器に電力を供給する。この場合、電子機器は、特定形
状の電池パックを装着しその電力によって駆動される。
たとえば充放電可能な二次電池セルを所定のパッケージ
に収容した電池パックにより電子機器を駆動する場合、
電池パックには特定の電池セルが収容される。この収容
された電池セルが特定の種類の充放電特性を有するもの
であれば、電子機器側の電力制御をその電池セルに合わ
せて構築することが可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池の
種類によっては設定した終止電圧よりも、その電池の実
際の終止電圧が低い場合、設定されている電圧によっ
て、電池の終止電圧状態が判定されてしまうこととなっ
て、電池残容量を正確に認識することができず、その容
量を充分に使い切ることができないという問題があっ
た。逆に、電池の種類によっては、設定した終止電圧よ
りもその電池の終止電圧が高い場合があり、電池を放電
している際に電池電圧が終止電圧以下となってしまって
その終止電圧状態を認識できず、そのまま機器を使用し
ていくと電池電圧が急激に低下してしまって、機器の誤
動作を引き起こす等の問題があった。
【0005】また、所定の用途向けに構成する電池パッ
クでは、上述のような特性の異なる電池をその電池パッ
クごとに収容し、同一形状の電池パックであっても内蔵
の電池特性が異なる電池パックが提供されることがあ
る。したがって、このような多種類の電池パックを使用
する電子機器では、上述のような問題が発生するため、
電池パック側においても、その電池セルの性能が充分に
使用されるために電池セルの種類を識別することが必要
であり、この場合、たとえば、電池パックや電池パック
を装着する電池機器の構造を凹凸状に単純に変更して識
別しようとすると、互換性が保てなくなるという問題も
あった。また凹凸構造によっては形状が複雑となって、
電池パック自体を充分な強度にて構成することができな
い場合があった。
【0006】また、電子機器に装着する電池パックに突
起物を設けて、この電池パックに対応していない電子機
器への電池パックの挿入、つまり誤挿入を防止して機器
の誤動作等を防ぐことができる。しかし単純な突起物で
は、電池装着を繰り返すうちに、外圧がかかって突起物
が折れたり摩耗したりする。とくに携帯用機器に装着す
る電池パックは、その全体サイズが小さいので、設ける
突起物自体も小さくなり、このような突起物を充分な強
度にて設けることは困難であった。
【0007】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、充分な強度を確保しつつ、電池パックの種類を識別
することのできる電池の識別装置および電池パックを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、種類の異なる電池をそれぞれ収容する複
数の電池パックのいずれかを接続して、電池パックに収
容された電池の種類を識別する電池の識別装置におい
て、この装置は、電池パックの外装面を形成する上面
を、ほぼ曲率半径Rとした曲面にて構成した上面部を有
する第1の電池パックと、第1の電池パックの上面部を
さらに膨出させた形状の膨出部を含む上面部を有する第
2の電池パックとを識別する装置であり、第1および第
2の電池パックのいずれかを選択的に収容する電池収容
部と、電池パックの電極を自装置に接続する電極部と、
第2の電池パックの前記膨出部を該電池パックの前記電
池収容部に装着に応動して検出する検出手段と、検出手
段の検出結果に基づいて電池の種類を識別し、電池種類
に応じた電力制御を行なうことを特徴とする。
【0009】また、本発明は上述の課題を解決するため
に、複数の異なる電池をそれぞれ収容する複数の電池パ
ックのいずれかを接続して電池パックと電力を交換する
電子機器に収容される電池パックであって、電池パック
の電池の種類を識別する識別装置に接続される電池パッ
クは、電池パックの外装面を形成する上面を、所定の曲
率半径とした曲面にて構成した上面部をさらに膨出させ
た膨出部を含む上面部と、電池パックの底面を形成する
底面部とを含み、底面部には、電池パックに収容した電
池に接続された端子であって、電子機器に接続される端
子が配設され、電池パックには電池が収容されているこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる電池の識別装置および電池パックの実施例を詳細に
説明する。図7を参照すると、本発明が適用された電池
パック10と、電池パックの種類を識別する識別装置を有
する電子機器1のブロック図が示されている。この電子
機器1は、それぞれ種類の異なる電池パック10または電
池パック12を、機器の内部に設けた電池収容部14に選択
的に装填して電池パック10,12の正極端子16a および負
極端子16b と、電池収容部14に配設した端子18a および
端子18b とをそれぞれ接続し、この電池パック10,12 に
て生成される電力を電源供給部20を介して各負荷回路22
に供給する。
【0011】本実施例における電子機器1は、たとえば
動画像や静止画像を撮影記録するカメラやコンピュータ
装置などの情報処理装置であり、電池パック10,12 に収
容された電池セルにて生成される電力によって各種動作
を行なう。このため電子機器1は、電池パック10,12 に
それぞれ収容されている電池セル24の種類を識別し、そ
の識別結果に応じて電池パックのプリエンド電圧および
エンド電圧等の特性を認識し、この認識情報に基づいて
電池セル24の放電制御を行なう電池識別処理機能を有し
ている。
【0012】電子機器1は、端子18に印加される電圧を
受けて、負荷回路22および各部にて使用する電源を生成
する電源供給部20と、端子18に印加される電圧を検出す
る電圧検出部26と、電池パック10の特定部分の構造を検
出する識別スイッチ28と、識別スイッチ28からの検出情
報と電源供給部20から供給される電圧に基づいて識別ス
イッチ28に電圧を印加し、識別スイッチ28のオン/オフ
状態に基づいて電池パック10の種類を識別する制御部30
とを含む。
【0013】本実施例における電池パック10,12 は、1
本または複数本のセルを接続した充放電可能な電池セル
24と、この電池セル24を過放電、過充電および短絡等か
ら保護する保護回路32と、電池パック14の正極および負
極を構成する端子18a,18b とを有する。電池セル24は、
充放電可能な二次電池として、たとえば、リチウムイオ
ン二次電池やニッケル水素二次電池等が有利に適用され
るが、これに限らずアルカリ電池等の乾電池であっても
よい。電池セル24は、とくに図示はしないが、たとえ
ば、負極缶と正極蓋とによって封入された円筒型電池で
ある。本実施例における電池パック10と電池パック12と
は、後述するように内蔵された電池セル24の特性が互い
に異なる。
【0014】電池セル24a と保護回路32とは、図2(a)
に示す1つの電池パック12を構成する上ケース12a と下
ケース12b との中に収容され、端子16a,16b は下ケース
12bの正面側下部の両端にそれぞれ配設されている。ま
た、電池セル24b および保護回路32は、図2(b) に示す
1つの電池パック10を構成する上ケース10a と下ケース
10b との中に収容されている。なお、図2において、図
の左方に配置したのが電池パックの正面側であり、中央
部分に配置したのがその側面であり、右方に配置したの
が電池パックの背面側とする。本実施例では下ケース10
b と下ケース10a とは同一の外形サイズとなるように、
そのサイズおよび形状が決定され、これにより電池装着
の際に必要な端子18の位置など、接続、収納上の互換性
を確保している。
【0015】電池パック12の上ケース12a は、主として
電池パックの両側面部と上面部とを形成し、下ケース12
b は主として電池パック12の底面部を形成している。本
実施例における上ケース12a は同図(a) に示すように、
その上面部から両側面部にかけて曲率半径Rの円弧状に
形成され、その下方がほぼ直線状に下ケース12b 側面に
接続されており、両側面が左右対称の形状となってい
る。
【0016】他方の電池パック10の上ケース10a は、上
ケース12a と同様にその上面部から左側面部にかけて円
弧状に形成されているが、上面部中心からの延長線と右
側面部の延長線上とが前記半径Rより小さな曲率半径r
の円弧によって接続されるようにその外形が形成され、
電池ケース10a の左右が非対称となっているとともに、
その右側が左側よりも張り出して大きな断面となるよう
に膨出部34が形成されている。この膨出部34の外装面
は、面から突出する突起物とは異なり、本実施例では電
池パック10の側面から上面に至る連続的な平面および曲
面にて構成されている。このため、突起物を設けた場合
に較べて電池パックの破損が防止されている。なおこの
膨出部34は本実施例では電池パック10の右側面側に形成
され、電池パック10を正面から見て下ケース10b の底面
部を基準とする、右上、右下、左下および左上の各方向
のうち、1つの右上部分が、電池パック12のそれと形状
が異なるようにしている。なお、電池パック10の電池パ
ック12と異なる形状の部位として、たとえば、膨出部34
を左側面側に形成してもよい。また、電池パック10の両
側面側をそれぞれ膨出部34を有するように形成し、この
場合左右対称の形状となるが、電池パック12との外形状
の違いを形成してもよい。この場合、第3番目の電池パ
ックの形状として識別することができる。
【0017】このように、電池パック12と電池パック10
とは、その外形の違いが設けられているが、図1に示す
ように、電池パック10を収容可能な電子機器1は、電池
パック10および12のいずれもが装着可能である。電池機
器1の電池収容部14を図3に示すと、電池収容部14内に
は、端子18a,18b と、識別スイッチ28の検出ピン40とが
配設されている。
【0018】電池パック10,12 がこの電池収容部14に挿
入されると、電池パックの端子18a,18b がそれぞれ端子
16a,16b に押圧されて接触する。このとき、電池パック
10が装填されると図5の断面図にて示すように、電池パ
ック10の膨出部34によって、検出ピン40が押圧もしくは
押し倒し等の変位が生じ識別スイッチ28がオン状態とな
る。逆に電池パック12が装填された場合には図4の断面
図に示すように、電池パック12は、検出ピン40を変位さ
せず、識別スイッチ28はオフ状態のままとなる。このよ
うに電子機器1は、装填された電池パックの形状を識別
スイッチ28にて検出し、装填された電池パック10または
電池パック12を的確に識別する。
【0019】電池パック10に内蔵される電池セル24b の
放電電圧特性を図6に示すと、電池パック10の内蔵電池
セル24b は、たとえば放電電圧曲線Bに示す特性を有す
る電池セルである。この電池パック10が装着される電子
機器は、電池パック10と、他の電池パック12との双方が
有効に使用可能であり、電池パック12の内蔵電池セル24
a は、本実施例では放電電圧曲線Aに示す特性を有して
いる。電子機器1は、電池パック10の膨出部34の有無を
検出することにより、電池パック10内に収容された電池
セルの種類を識別し、識別した電池の種類に応じた放電
制御を行なう。
【0020】詳しくは、図1に示す電圧検出部26は、電
池パックが電池収容部14に装着されて端子16と端子18と
が接続されるとその端子電圧を検出し、いずれかの電池
パック10,12 が装着されたことを示す情報をその電圧情
報として制御部30に出力する。また、電圧検出部26は、
負荷回路22に電力が供給されている際においても端子電
圧を監視しその電圧情報を制御部30に出力する。
【0021】電源供給部20は、負荷回路22にて使用され
る各種駆動電圧の電源を電池パックからの放電によって
生成する電源回路であり、制御部30を駆動する電源をも
生成する。また、電源供給部20は、制御部30から通知さ
れる制御信号に応動して負荷回路22への電源供給をオン
/オフする機能を有している。なお、電池パックの生成
電圧がその種類に応じて異なる場合などでは、電源供給
部20は、機器の駆動電圧に応じてこれら電池パックの電
圧を、識別した電池の種類に応じてその駆動電圧に昇圧
もしくは降圧するとよい。
【0022】識別スイッチ28は、電池パック10の膨出部
34が装填されてくるとその接触により位置が変位する検
出ピン40を有し、その変位に応じたオンまたはオフを示
す検出信号を制御部30に供給するメカニカルセンサであ
る。この識別スイッチ28は、制御部30から供給される信
号を、電池パックの装着およびその形状によってオンま
たはオフするように、電池装着部14内に検出ピン40が突
出するように配設される。
【0023】制御部30は、識別スイッチ28から与えられ
る検出信号に応動して電池パック10または12の種類を識
別し、電池収容部14に装填された電池パックに応じた放
電制御を行なうために、識別した電池セルのプリエンド
電圧とエンド電圧とを設定する。本実施例におけるエン
ド電圧は電池セルの放電終止電圧に対応する電圧であ
り、また、プリエンド電圧は、エンド電圧よりもたとえ
ば数十ミリボルト〜数百ミリボルト程度上回る電圧であ
って、電子機器に流れる電流値にて機器を使用して数分
〜数時間程度で、電池セルの出力電圧がエンド電圧とな
りうる電圧が設定される。
【0024】制御部30は、負荷回路22にて消費される電
力に応じて低下する電池パック10および12の電極端子電
圧を監視し、この電圧が設定された各電圧と比較するこ
とにより、検出した電池パックの端子電圧がプリエンド
電圧となったか否かを判定し、またエンド電圧となった
か否かを判定する。制御部30は、その判定結果に基づい
て、たとえば、プリエンド電圧以下であると判定した場
合には、その旨を負荷回路22に通知してプリエンド表示
を行なわせ、また、エンド電圧であると判定した場合に
はその旨を負荷回路22に通知するとともに、所定時間後
に電源消費を停止させる制御信号を電源供給部20に出力
して、電子機器1の動作を停止させる等の放電制御処理
を行なう。
【0025】制御部30は、検出電圧を判定するための判
定テーブル42を有し、判定テーブル42は、電池パック内
の電池セルの種類に応じて、たとえば図6に示した放電
電圧曲線Aを呈する電池パック12についてプリエンド電
圧V11 およびエンド電圧V12を記憶保持し、放電電圧曲
線Bを呈する電池パック10についてプリエンド電圧V21
およびエンド電圧V22 を記憶保持する。この判定テーブ
ル42は、電池セルの種類が識別されると参照されて、電
池セルの種類に応じたプリエンド電圧とエンド電圧とが
制御部30にて認識される。制御部30は認識した各電圧を
設定記憶し、その後電圧検出部26にて検出される端子電
圧との比較処理を行ない、その比較結果に応じた放電制
御処理を行なう。
【0026】以上のような構成で、本実施例における電
子機器1の動作を図8に示すフローチャートを用いて説
明する。まず、ステップ80において電池パック10または
12が電池収容部14に装填されると、電池パックの端子16
と電池収容部14の端子18とが接続されて、電池パックの
端子電圧が電圧検出部26にて検出されるとともに電源供
給部20に印加される(ステップ82)。次いでステップ84
に進み、この端子電圧を表わす情報が電子機器1を駆動
する際の充分な電圧であるかどうかが制御部30にて判定
され、動作条件を満足している場合にはステップ86に進
み、端子電圧が充分な値でない場合には処理が終了す
る。制御部30は、充分な電圧が検出されると電池パック
が収容部12に装着されたことを認識し、続くステップ86
において、駆動電流を識別スイッチ28に供給して識別ス
イッチ28のオンオフ状態を検出する。
【0027】ここで識別スイッチ28からの検出信号がオ
フ状態を示している場合には、ステップ88に進み、電池
パック12が装着されたことを制御部30にて認識されると
ともに、その内蔵電池セルは放電電圧曲線Aの特性を呈
する電池セル24a であると認識される。次いでステップ
90では、テーブル情報52に基づいてこの電池セル24aに
対応するプリエンド電圧値が電圧V11 に設定されエンド
電圧値が電圧V12 に設定される。
【0028】逆に電池パック10が電池収容部14に装着さ
れた場合には、ステップ86にて識別スイッチ28が膨出部
34によってオン状態となり、その検出信号が制御部にて
検出される。この場合、制御部30は、電池パック10が装
着されたことを認識して、その内蔵電池セルは放電電圧
曲線Bの特性を呈する電池セル24b であることを認識す
る(ステップ92)。次いでステップ94に進むと、テーブ
ル情報52に基づいて電池セル24b に対応するプリエンド
電圧値が電圧V21 に設定されエンド電圧値が電圧V22 に
設定される。
【0029】以上のようにして、電池の識別処理は終了
するが、電子機器1は、電源供給部20から与えられる駆
動電源によって駆動される。電圧検出部26では引き続き
端子電圧を監視してその監視結果を制御部30に通知す
る。制御部30では、監視電圧をすでに設定してあるプリ
エンド電圧およびエンド電圧と比較して、監視電圧が各
設定電圧まで低下した場合に、その電圧情報を負荷回路
22に通知する。具体的には、監視電圧が、設定したエン
ド電圧以下となったことが制御部30にて検出されると、
制御部30は、電源供給部20から負荷回路22に対する電源
供給を停止させる電源制御信号を所定の時間後に電源供
給部20に与えて、装填された電池パックからの放電を制
御する。また電池パックのプリエンド状態が監視電圧に
基づいて認識されると、バッテリニアエンド等の警告表
示を出力する。このようにして、電池パックに内蔵され
た電池セルの種類に応じた放電制御が行なわれる。
【0030】以上説明したように、従来では、放電電圧
特性Aの電池セル24a と放電電圧特性Bの電池セル24b
とではプリエンド電圧とエンド電圧が異なるために、仮
にプリエンド電圧を電圧V11 に固定的に設定し、エンド
電圧を電圧V12 に固定的に設定した場合、電池セル24b
の電池容量を十分使用することができなかった。逆に電
池セル24a のプリエンド電圧を電圧V21 に固定的に設定
し、エンド電圧を電圧V22 に固定的に設定した場合、電
池セル24a を使用したときに、電池セル24a の電圧が急
激に低下して、設定されたエンド電圧以下に急速に変化
することになり、このような急速な電圧低下に対して機
器が即応することができず、機器の誤動作を招くことが
あった。
【0031】しかし上記実施例では、電池パックの外形
上の違いに基づいて、複数の性質の異なる電池種類を識
別し、識別した電池種類に応じて適切なプリエンド電圧
やエンド電圧を切り替えて設定しているので、上述のよ
うな問題が発生せず、複数の性質の異なる種類の電池が
使用可能であるとともに、各電池パックの電池容量を使
い切ることができ、電子機器の安定動作と長時間駆動が
実現される。
【0032】また、図9に示すように、電池パック12の
みを電池収納部96に収納可能に構成された電子機器98で
あって、電池パック12の特性のみに適するように構成さ
れた電子機器98では、電池パック10を収納することがそ
の外形形状の違いによってできず、この結果、この機器
98にて想定外の特性を有する、たとえば膨出部34を有す
る電池パック10の装着ができないので、機器の誤動作
や、電池残量の誤認識が防止される。
【0033】以上の実施例では、電池パックの生成する
電力にて駆動される電子機器について説明したが、これ
ら電子機器は、電池パックを充電する充電装置を接続し
てもよい。この場合、充電装置は、各電池パック10,12
の装着部となる端子16部分については構造的な互換性が
確保されているので各電池パックを接続可能である。ま
た、このような充電装置を電子機器1に内蔵し、識別し
た電池種類に応じた充電制御を採ることができる。
【0034】
【発明の効果】このように本発明によれば、電池パック
には、膨出部が設けられているので、膨出部の有無に基
づいて電池パックおよび電池セルの種類を識別すること
が可能であり、この電池パックに対応していない電子機
器への誤装着が防止されるとともに、電池パックの識別
のための部位が破損したり、電池パック自体の強度が低
下したりすることがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された電池パックと電池パックを
装着する電子機器の外観構成を示す図である。
【図2】電池パックの正面、側面および背面を示す図で
ある。
【図3】電池収容部を電子機器の底面から覗いた場合の
図である。
【図4】電池収容部に電池パックを装着した様子を示す
断面図である。
【図5】電池収容部に電池パックを装着した様子を示す
断面図である。
【図6】電池パックの放電電圧特性を示す図である。
【図7】電子機器および電池パックの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図8】電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図9】他の電子機器に電池パックを装着する際の装着
不可の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 電子機器 10,12 電池パック 14 電池収容部 28 識別スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 大西 能清 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類の異なる電池をそれぞれ収容する複
    数の電池パックのいずれかを接続して、該電池パックに
    収容された電池の種類を識別する電池の識別装置におい
    て、該装置は、 前記電池パックの外装面を形成する上面を、ほぼ曲率半
    径Rとした曲面にて構成した上面部を有する第1の電池
    パックと、該第1の電池パックの前記上面部をさらに膨
    出させた形状の膨出部を含む上面部を有する第2の電池
    パックとを識別する装置であり、 前記第1および第2の電池パックのいずれかを選択的に
    収容する電池収容部と、 前記電池パックの電極を自装置に接続する電極部と、 前記第2の電池パックの前記膨出部を該電池パックの前
    記電池収容部に装着に応動して検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に基づいて前記電池の種類を識別
    し、該電池種類に応じた電力制御を行なうことを特徴と
    する電池の識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の識別装置は、前記電池
    収容部に装着される電池パックから供給される電力によ
    って駆動される電子機器に備えられ、前記制御手段は、
    前記電池パックから該電子機器への放電を制御すること
    を特徴とする電池の識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の識別装置において、前
    記制御手段は、前記識別した電池種類に応じて該電池の
    終止電圧を認識して設定し、前記電池パックからの放電
    を前記終止電圧に応じて制御することを特徴とする電池
    の識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の識別装置において、前
    記制御手段は、前記電極部に現われる端子電圧を監視し
    て、該端子電圧と前記設定した終止電圧とに基づいて、
    前記収容された電池パックの電池残量を認識することを
    特徴とする電池の識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の識別装置にお
    いて、前記制御手段は、前記識別した電池の種類に応じ
    て該電池のプリエンド電圧を認識して設定し、前記電極
    部に現われる端子電圧を監視し、該端子電圧と前記設定
    したプリエンド電圧とに応じて、前記収容された電池パ
    ックの電池残量を認識することを特徴とする電池の識別
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の識別装置は、前記電池
    収容部に収容される電池パックに電力を供給して、該電
    池パック内の二次電池を充電する充電手段を含み、前記
    制御手段は、前記識別した電池種類に応じた充電制御を
    選択して、該二次電池を充電させることを特徴とする電
    池の識別装置。
  7. 【請求項7】 複数の異なる電池をそれぞれ収容する複
    数の電池パックのいずれかを接続して該電池パックと電
    力を交換する電子機器に収容される電池パックであっ
    て、該電池パックの電池の種類を識別する識別装置に接
    続される電池パックは、 該電池パックの外装面を形成する上面を、所定の曲率半
    径とした曲面にて構成した上面部をさらに膨出させた膨
    出部を含む上面部と、 該電池パックの底面を形成する底面部とを含み、 該底面部には、該電池パックに収容した電池に接続され
    た端子であって、前記電子機器に接続される端子が配設
    され、 該電池パックには前記電池が収容されていることを特徴
    とする電池パック。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電池パックにおいて、
    前記膨出部は、該電池パックの片側面側の上部から前記
    上面部にかけて形成されていることを特徴とする電池パ
    ック。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の電池パックにおいて、
    前記膨出部は、該電池パックの両側面のそれぞれ上部か
    ら前記上面部にかけて形成されていることを特徴とする
    電池パック。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の電池パックにおい
    て、前記膨出部は、前記所定の曲率半径よりも小さな曲
    率半径にて前記上面側と側面側とに接続されるように形
    成されていることを特徴とする電池パック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ITUB20153554A1 (it) * 2015-09-11 2017-03-11 Marposs Spa Metodo di protezione della batteria in un?apparecchiatura per il controllo di dimensioni e/o forma di un pezzo meccanico
CN111554845A (zh) * 2020-04-28 2020-08-18 洛阳超特电源科技有限公司 一种推动装置和机箱箱体

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