JPH11312213A - シンボル読取装置 - Google Patents

シンボル読取装置

Info

Publication number
JPH11312213A
JPH11312213A JP10120971A JP12097198A JPH11312213A JP H11312213 A JPH11312213 A JP H11312213A JP 10120971 A JP10120971 A JP 10120971A JP 12097198 A JP12097198 A JP 12097198A JP H11312213 A JPH11312213 A JP H11312213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
image signal
reading
lens
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10120971A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Fukushima
孝文 福島
Makoto Sugiyama
誠 杉山
Takashi Goto
隆 後藤
Yasuhiro Seki
安弘 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP10120971A priority Critical patent/JPH11312213A/ja
Publication of JPH11312213A publication Critical patent/JPH11312213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの異なる2種類のコードを効率良く同
時に読取ることができるシンボル読取装置を提供するこ
と。 【解決手段】 複数の撮像手段36,37のそれぞれに
読取りレンズ及び照明光学系を設け、各読取りレンズ及
び照明光学系の読取り可能な領域の少なくとも焦点距
離、解像度などのうち一方を独立させて任意に設定でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷媒体上のシ
ンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電
気量を出力する光電変換素子から構成された撮像手段を
複数個備えたシンボル読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シンボル読取装置は、印刷媒体上のシン
ボルのイメージを読取る画像センサを備え、この画像セ
ンサからの信号をデジタル信号( 2値信号又は階調信号
)に変換する信号処理ユニットがある。一般的に、シン
ボルとしてマトリックスコード等の2次元コードの読取
りができることが要望されているため、画像センサとし
てエリアセンサが使用される。この信号処理ユニットか
らのデジタル信号( デジタルデータ )が、DMA( dire
ct memory access )コントローラの動作によりCPU(c
entral processingunit )がアクセスできる画像メモリ
に入力( 転送 )される。
【0003】このデジタル信号の画像メモリへの入力が
終了した時点で、CPUはプログラムメモリに記憶され
たコマンドにより、画像メモリに記憶されているデジタ
ルデータからコードイメージを抽出し、このコードイメ
ージをデコードしてシンボルを解読する。すなわちコー
ドデータに翻訳する。コードイメージの抽出ができ、コ
ードイメージをコードデータに翻訳できたときに解読成
功として、表示器及び発音器( ブザー )等を動作させて
解読成功( 読取成功 )の通報を行うと共に、通信インタ
ーフェイスを通してホストコンピュータ等のコードデー
タを処理する装置へ解読したコードデータを転送する。
【0004】バーコードはバーの並び方向に長く、2次
元コードは略正方形となっており、高解像度で正確に読
取るために、バーコードを読取る画像センサとしては、
光電変換素子を一方向に高い密度で多くの配列したリニ
アセンサが求められ、2次元コードを読取る画像センサ
としては、光電変換素子を縦( 列 )方向及び横( 行 )方
向に均一に配列したエリアセンサが求められる。そこ
で、リニアセンサ及びエリアセンサの両方を備えてバー
コードも2次元コードも高解像度で正確に読取ることが
できるシンボル読取装置が開発されている。
【0005】上述した従来のシンボル読取装置は、バー
コードを読取るときにはリニアセンサが動作するように
スイッチ設定して読取動作を行い、2次元コードを読取
るときにはエリアセンサが動作するようにスイッチ設定
して読取動作を行う。
【0006】例えば、図24に示すようなサイズの異な
る2種類のシンボルが1枚のラベル上に印刷されている
場合、エリアセンサが動作する状態にあったとして、ま
ず2次元コードを読取り、次にスイッチ設定によりリニ
アセンサが動作するように切換えて、バーコードを読取
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
シンボル読取装置では、サイズの異なる2種類のコード
を読取るためにはセンサの動作切換えを行わなければな
らず、効率良く同時に読取ることができないという問題
があった。また、エリアセンサで2次元コードと共にバ
ーコードも読取る場合には、センサの動作切換えを行う
必要はないが、エリアセンサで読取ることができるバー
コードのサイズは小さいサイズに限定されている。大き
いサイズのバーコードを読取る場合には、読取画像の縮
小が必要となり解像度が低くなるという問題があった。
【0008】そこでこの発明は、サイズの異なる2種類
のコードを効率良く同時に読取ることができるシンボル
読取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
印刷媒体上にシンボルからの反射光を受光し、その受光
量に対応した電気量を撮像信号として出力する光電変換
素子から構成された複数の撮像手段と、各撮像手段から
出力される撮像信号をデジタル画像信号に変換する量子
化手段と、この量子化手段から出力されるデジタル画像
信号を記憶する画像メモリと、この画像メモリから出力
されるデジタル画像信号を処理してシンボルのコードデ
ータを解読するコード解読手段とを具備し、上記複数の
撮像手段のそれぞれに対応して設けられた読取りレンズ
及び照明光学系の読取り可能な領域の少なくとも焦点距
離、解像度などのうち一方を独立させて任意に設定でき
ることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段とを具備し、上記複数の撮像手段のそれぞ
れに対応して設けられた読取りレンズ及び照明光学系の
読取り可能な領域を同一方向の異なる焦点に設定したこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段とを具備し、上記複数の撮像手段のそれぞ
れに対応して設けられた読取りレンズ及び照明光学系の
読取り可能な領域を同一平面上に連続して配置したこと
を特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段とを具備し、上記複数の撮像手段のそれぞ
れに対応して設けられ、読取りレンズ及び照明光学系の
うち上記読取りレンズの読取り領域の画角を変更する画
角交換レンズと、画角切換えスイッチに操作に応じて上
記画角交換レンズを挿入して上記読取りレンズの読取り
領域の画角を変化させることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段とを具備し、上記複数の撮像手段のそれぞ
れに設けられた読取りレンズ及び照明光学系のうち上記
読取りレンズの読取り領域の画角を変更する画角交換レ
ンズと、上記シンボルの種別に応じて上記画角交換レン
ズを挿入して上記読取りレンズの読取り領域の画角を自
動的に変化させることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段と、上記複数の撮像手段のそれぞれに設け
られた読取りレンズ及び照明光学系のうち上記読取りレ
ンズの光軸を平行移動させるシフト機構とを具備し、こ
のシフト機構により読取りレンズで読み取られた像の変
形を最小としたことを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段と、上記複数の撮像手段のそれぞれに設け
られた読取りレンズ及び照明光学系のうち上記読取りレ
ンズの光軸を平行移動させるシフト機構と、上記コード
解読手段の出力により上記シフト機構を制御して上記読
取りレンズで読み取られた像の変形を最小としたことを
特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段と、上記シンボル位置が読取り可能位置に
あるかを知らせる表示装置と、上記複数の撮像手段のそ
れぞれに設けられた読取りレンズ及び照明光学系のうち
上記読取りレンズの読取り焦点範囲を検出する検出手段
と、この検出手段によりシンボル位置が読取り可能位置
であると判定された場合に上記表示装置を駆動させる手
段とを具備したことを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、印刷媒体上にシン
ボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電気
量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成され
た複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像信
号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この量
子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する画
像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル画
像信号を処理してシンボルのコードデータを解読するコ
ード解読手段と、上記撮像手段の解像度や画素数等の情
報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段から上記撮像手
段の解像度や画素数等の情報を読取り、上記コード解読
手段で行なわれる解読に最適なコード種や各種パラメー
タを設定するパラメータ設定手段とを具備したことを特
徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、印刷媒体上にシ
ンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応した電
気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構成さ
れた複数の撮像手段と、各撮像手段から出力される撮像
信号をデジタル画像信号に変換する量子化手段と、この
量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶する
画像メモリと、この画像メモリから出力されるデジタル
画像信号を処理してシンボルのコードデータを解読する
コード解読手段と、上記シンボルのサイズや画素数等の
読取りパラメータを記憶する記憶手段と、この記憶手段
からデータの読み出して上記コード解読手段のアルゴリ
ズムを設定するパラメータ判定手段とを具備し、上記コ
ード解読手段は、このパラメータ判定手段で読み取った
シンボルの読取りパラメータの統計的処理で得られた結
果に基づいて解読検索範囲していることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、この発明を適用するガンタ
イプの非接触式コードスキャナの基本的な概略を説明す
る。図1は、ガンタイプの非接触式コードスキャナ31
を示す斜視図である。装置本体2にはインターフェイス
ケーブル3が接続されている。このインターフェイスケ
ーブル3により前記装置本体2は図示しないホストコン
ピュータ等のコードデータを処理する装置と接続されて
いる。なお、このインターフェイスケーブル3を通して
の通信の他に、無線通信、赤外線通信等の通信手段を選
択して使用することができるようになっている。
【0020】前記装置本体2はプラスチック材等によ
り、複数個の分割された筺体が嵌め合わせ又はネジ止め
により一体型に構成された中空構造になっており、防
塵、防滴構造となっている。前記装置本体2の握り部内
側( 前側 )には、コード読取時に操作者が読取タイミン
グを指示するためのトリガスイッチ4が配置され、前記
装置本体2の上面には、読取完了又は読取エラー等のス
テータスをそれぞれ表示方法( 点滅周期、点灯時間等 )
を変えて表示するための表示装置( 例えばLED=ligh
t emittingdiode)5が配置されている。
【0021】図2は、ガンタイプ( 非接触式 )コードス
キャナ31の要部構成を示す側面断面図である。前記読
取口6は、シンボルの画像を入力するためのシンボルイ
ンターフェイスとして最も外部環境の影響を受ける箇所
であり、ほこり等の阻害物を遮断するために透明なアク
リル樹脂板又はガラス板で形成される読取口カバー8で
覆われている。この読取口カバー8は、摩擦や衝撃に対
する耐久性を高めるためにその表面を強化コーティング
する。特に、この読取口カバー8が原因で読取画像に歪
みを発生させないためには、材質としてはガラス板を使
用し、強度や硬度をさらに強化するためにはサファイア
コーティングやダイヤモンドコーティングする。
【0022】読取対象となる印刷媒体上のシンボルを照
明するために、前記読取口6内部には、後述するリニア
センサ用のリニア用照明部32及び後述するエリアセン
サ用のエリア用照明部33が配置されている。これらの
照明部32,33は、それぞれLEDと、LEDからの
光を均一に拡散させるプラスチック材やガラス材等の光
透過材料から形成された拡散レンズとから構成されてい
る。拡散レンズとしては、レンズを光拡散性のある材料
で形成したものと、透明レンズと拡散板と組合わせたも
のとの2つの種類がある。各照明部32,33の照明時
間は、前記トリガスイッチ4がON操作( 押す操作 )し
てから一定時間あるいは読取りが完了するまでの時間と
なっている。
【0023】さらに前記読取口6内部には、スポット光
源としてビームスポットLED( ターゲットLED )3
4,35が、前記照明部32,33から印刷媒体上のシ
ンボルへの光路及びシンボルからの反射光の後述する撮
像センサへの光路を妨害しない位置に2個又は4個読取
範囲の中心に対して対称に配置されている。各ビームス
ポットLED34,35は光を絞ったスポット光を照射
し、このスポット光は、図3及び図4に示すように、こ
の各スポット光の照射範囲及び方向が予め設定した読取
中心軸上の焦点距離Fで所定の1点( 例えば読取範囲の
中心)で交わる( 重なる )ように配置されている。ま
た、読取範囲を明確にするためにスポット光を1点に重
ならせずに、そのスポット光で読取範囲の境界( 角、隅
)を照射する方法もある。
【0024】そのスポット光の照射角度が調整できるよ
うに設置されており、スポット光の集まり状況を撮像セ
ンサにて監視することにより、読取範囲にシンボルがあ
るか否かのチェックの自動化が可能な構成となってい
る。以上のように、このガンタイプの非接触式コードス
キャナ31では、2次元コードとバーコード( 1次元コ
ード )との2系統のシンボルを正確に読取るために、そ
れぞれのコードに最適な照明を備え、読取範囲にシンボ
ルを合わせるためにスポット光によるターゲット表示を
備えている。前記ビームスポットLED34,35のス
ポット光によるターゲット表示は、実際の読取動作時に
は必要がないので、トリガタイミングに応じてOFF制
御を行い、読取時には消灯させる。
【0025】各照明部32,33は、それぞれトリガス
イッチ4の操作によりいずれか一方が駆動されて照明を
行うようになっていたが、選択せずに両方共駆動して照
明を行うこともできる。そのような場合には、お互いの
系に影響が及ばないように、それぞれの発光波長を異な
るようにして、後述する各撮像センサの受光波長をBP
F等の光学フィルタで異なるようにすれば、上記影響を
除去することができる。
【0026】前記読取口6から入射したシンボル映像光
( シンボルからの反射光 )は、前記装置本体2内に収納
されている撮像センサまで後述するように導かれ、この
撮像センサ面上で結像する。撮像センサは、2次元コー
ドを読取るためのエリアセンサ36と、バーコードを読
取るためのリニアセンサ37とを備えている。これらの
撮像センサ36,37は、固体撮像素子から構成されて
いる。前記エリアセンサ36は、固体撮像素子をマトリ
ックス状に配列して構成されているものであり、前記リ
ニアセンサ37は、固体撮像素子をライン状に配列して
構成されてラインセンサとも呼ばれている。なお、前記
リニアセンサ37でも順次操作する操作機構を設ければ
2次元コードを読取ることができる。
【0027】固体撮像素子を使用することにより、固体
撮像素子ではない撮像管などを使用したカメラ等の撮像
装置より、装置の小形化、省電力化、高信頼性が得られ
る。固体撮像素子としては、CCD型、MOS型、CM
D型などのタイプがある。なお、MOS型は低消費電力
を特徴としている。
【0028】前記エリアセンサ36の前面には、シンボ
ルからの反射光をこのエリアセンサ36で結像させるた
めのレンズ、絞り、フィルタ等から構成されたエリア用
光学機構部38が配置され、前記リニアセンサ37の前
面には、シンボル( バーコード )からの反射光をこのリ
ニアセンサ37で結像させるためのレンズ、絞り、フィ
ルタ等から構成されたリニア用光学機構部39が配置さ
れている。なお、読取口カバー8の前記リニア用照明部
32の光軸が通過する位置にはシェーディング補正を兼
ねた拡散レンズ( シリンドリカルレンズ )8aが配置さ
れている。
【0029】前記光学機構部38,39は、焦点距離や
倍率に合わせて1つのレンズあるいは複数枚のレンズを
組合わせが選択され、読取対象からの反射光の光量に合
わせて絞り機構あるいは絞り部品を組込んでいる。この
光学機構部38,39のレンズによる画像の歪みを極力
減少させるためには、複数枚のレンズによって補正する
ことや非球面レンズを採用することが必要である。レン
ズ表面における反射によるゴーストが発生して問題にな
るときには、表面に反射防止コーティングなどの処理を
施したレンズを使用する。
【0030】前記エリアセンサ36及び前記リニアセン
サ37の解像度は固定されているので、シンボルの印字
サイズと細かさ( 情報密度 )によっては、十分な精度で
読取処理ができない場合が考えられる。このため、印刷
媒体上のシンボルの印字サイズを細かさに応じて読取処
理に適したサイズで前記エリアセンサ36及び前記リニ
アセンサ37面上に結像させるため、倍率変換機能が必
要になる。前記光学機構部38,39中のレンズの構成
及び位置を前記装置本体2の外部から容易に調整( 交換
)できる構造とし、その設計によって任意の倍率( 画角
)を変化させることが可能となる。
【0031】なお、図5は、前記エリアセンサ36の読
取範囲36Aと前記リニアセンサ37の読取範囲37A
を示す図である。前記エリアセンサ36の読取範囲36
Aは、2次元コードを取込めるように縦・横に広がりを
持つ領域となっており、前記リニアセンサ37の読取範
囲37Aは、バーコードを取込めるように一方向( 横方
向 )にのみ広がりを持つ領域となっている。一般的にこ
のリニアセンサ37の読取範囲37Aの一方向の広がり
( 長さ )は、前記エリアセンサ36の読取範囲36Aの
長手方向の広がりより大きくなっている。
【0032】前記装置本体2内部には、読取り装置の回
路部品が実装された回路基板15が収納されている。こ
の握り部の内部の後部には前記インターフェイスケーブ
ル3を外部に引き出すためのケーブル取付口が用意さ
れ、内部の回路基板と前記インターフェイスケーブル3
とが接続されている。このコードスキャナ31の重心
は、直接手が触れるこのコードスキャナ31を保持する
支点に位置するように、光学ブロックや、回路基板上の
電源部品等の重量の大きい部品を握り部と手との支持点
の近くに集める。このように配置することにより、操作
性や疲労低減の効果を得ることができる。
【0033】図6に示すように、電気回路は大きく分け
ると、撮像センサユニット21、画像メモリユニット2
2、CPU(central processing unit )ユニット23、
I/Oユニット24、電源ユニット25からなってい
る。それぞれは独立した基板上に実装されていても、ま
た複数のユニットが混在して1枚の基板上に実装されて
いても良いものである。前記電源ユニット25を小形化
するため、さらに前記インターフェイスケーブル3にお
ける取扱い容易にするために、特にこのインターフェイ
スケーブル3の内包信号線の本数を最小限にすると共に
その安全性を確保するために、前記インターフェイスケ
ーブル3から前記電源ユニット25に供給される電圧
は、低電圧の直流電流となっている。前記電源ユニット
25は、この供給された低電圧直流電流を回路動作に必
要とする複数の電圧に変換して、前記各ユニット21〜
24のそれぞれ必要な各回路各部に供給する。なお、低
電圧の交流電流を供給する方法もあるが、前記インター
フェイスケーブル3には他のデータ通信のための信号線
もあり、交流電流の磁界変化による誘導ノイズや誘導電
圧を生じさせる虞があるので望ましくない。
【0034】結像された画像は前記エリアセンサ36及
び前記リニアセンサ37によって電気信号に変換され
る。ここでは、前記エリアセンサ36及び前記リニアセ
ンサ37はCCD型として説明する。前記撮像センサユ
ニット21は、前記エリアセンサ36及び前記リニアセ
ンサ37、このエリアセンサ36及び前記リニアセンサ
37をそれぞれ駆動するためのドライバ回路、前記エリ
アセンサ36及び前記リニアセンサ37から出力された
微小出力をそれぞれS/N良く増幅させるためのアンプ
回路、このアンプ回路から出力されたアナログ信号をそ
れぞれ量子化するための量子化手段としての2値化回路
からなっている。
【0035】前記エリアセンサ36及び前記リニアセン
サ37の出力は、それぞれ図7に示すように、光学的な
光量の低下などからセンサ出力も信号の両端( 読取範囲
の周辺部に対応する信号 )でレベル低下するシェーディ
ング現象が発生するので、シェーディング補正として2
値化回路において量子化の基準値を、図8に示すよう
に、シェーディング現象に合わせて変化させる方法をと
る。このシェーディング補正としては他の方法もあり、
この発明はこのシェーディング補正の方法について限定
されないものである。
【0036】前記エリアセンサ36及び前記リニアセン
サ37からの出力信号は、画像を2値化した2値化信号
と、それぞれの画素位置を特定するための座標がカウン
タによって計数され出力される。また、2値化信号と同
時に階調信号を出力する構成にしておけば、後段での活
用を図ることも有効であるが、ここでは説明を簡単にす
るため階調信号についての説明は省略する。
【0037】前記撮像センサユニット21からの2値映
像信号「1」,「0」値及びアドレス座標値は、前記画
像メモリユニット22のDMA(direct memory access)
回路を通してこの画像メモリユニット22の本体である
画像メモリの所定位置に保存される。なお、2値映像信
号及びアドレス座標値を、DMA回路を通さず( 設けず
)に前記CPUユニット23( CPUバス )を通して画
像メモリの所定位置に保存しても良い。
【0038】画像を構成する予め設定された個数( 画素
数 )のデータが書込まれた時点で、前記画像メモリユニ
ット22のDMA回路から書込完了の信号が出力され
る。この画像メモリユニット22からの書込完了の信号
が出力されると、前記CPUユニット23はプログラム
メモリ( ROM=read only memory )に保存されている
コード解読手段としてのコード解読プログラムに基づい
てCPUが駆動されて画像メモリに保存されたイメージ
データからコード値( コードデータ )を解読( デコード
)する。前記CPUユニット23のプログラムメモリと
しては、フラッシュROMを利用する。このようにする
ことにより、プログラム( 例えばコード解読プログラ
ム)をインターフェイスケーブル3及び通信インターフ
ェイス経由で書換えることが可能であるので、製造時に
性能が決定されることがなく、利用現場に対応した最新
のプログラムを組込むことにより最適な性能向上を図る
ことができる。
【0039】この解読したコード値は、前記I/Oユニ
ット24の通信インターフェイスを通してホストコンピ
ュータ等の外部装置へ転送される。通信インターフェイ
スは、汎用的シリアルポートであるRS−232CやC
MOS論理レベルで転送するCMOSインターフェイ
ス、さらには高速シリアルバスであるUSBポートやI
EEE1394などの次期標準と考えられている通信イ
ンターフェイスが用意される。また、ケーブルを使用し
ない赤外線インターフェイスなども実用的である。
【0040】データ転送の通信プロトコルは、CPUに
よって行われ、自由にデータフォーマットなどが設定で
きる。
【0041】また、前記I/Oユニット24には、監視
及び制御のできるI/O( input/output )ポートが含ま
れている。このI/Oポートには、前記照明部32,3
3前記トリガスイッチ4、外部からのトリガ入力を受付
ける外部トリガ入力端子、前記表示装置5、読取過程が
正常に行われたか否かあるいはその結果を操作者に音感
的に報知する発音器( ブザー )が接続されている。
【0042】前記トリガスイッチ4の操作方法によって
読取コード種の設定ができる。すなわち、図9は前記C
PUユニット23が前記トリガスイッチ4がON状態に
なったときに行うトリガ割込処理の流れを示す図であ
り、通常のONして直ぐにOFFする短時間のON操作
では2次元コード( マトリックスコード )の読取処理
(解析・デコード処理 )を行い、予め設定された時間以
上ONを続ける長時間のON操作( 連続操作 )ではバー
コードの読取処理( 解析・デコード処理 )を行う。ま
た、読取動作を制御する前記トリガスイッチ4のON操
作には、電源のON/OFF動作が連動している。すな
わち、読取動作のOFF状態のときには、電源もOFF
状態にして、非読取時の無駄な電力の浪費を防止するよ
うになっている。
【0043】2次元コードと1次元コードとを同時に読
ませる読取装置の場合には、撮像センサユニットの設置
には2つの方法がある。第1の方法は、エリアセンサ3
6からなるユニットのみを使用し、2次元コードと1次
元バーコードの読取りを同一のエリアセンサ36で行っ
てしまう方法である。第2の方法は、エリアセンサ36
からなるユニットとリニアセンサ37からなるユニット
とを、それぞれ読取り対象の2次元コードと1次元バー
コードとで選択・使用する方法である。
【0044】第1の方法では、エリアセンサ36が1方
向( 1行又は1列 )の固体撮像素子の配列数がリニアセ
ンサ37に比べて少ないため、エリアセンサ36でバー
コードを読取る場合には、バーコードのサイズ及び解像
度に制限が加わることになる。その読取ることができる
バーコードの最小解像度と読取りサイズは、2次元コー
ドと同等になる。第2の方法では、2次元コードとバー
コード( 1次元コード )とで、それぞれ独立した読取範
囲及び読取解像度を得ることができ、現在FA分野や流
通分野で利用されている大きいサイズのバーコードがリ
ニアセンサ37により読取ることができる。
【0045】例えば、エリアセンサ36に800×60
0画素のCCDを利用し、リニアセンサ37に4096
画素のCCDを使用した場合を考えると、解像度を0.
25mm/4ピクセルでコードを読取る場合には、エリ
アセンサ36で50mm幅、リニアセンサ37では25
6mm幅のシンボルまで読取ることができる。従って、
高解像度、広幅バーコードの読取りにはリニアセンサ3
7を使用した方が有利となる。また、一般的に2次元コ
ードは高密度、バーコードは低密度で印字されることが
多いので、解像度設定を個々に行えるようにエリアセン
サ36からなるユニットとリニアセンサ37からなるユ
ニットとを独立させて設置する。
【0046】図10は、このガンタイプの非接触式コー
ドスキャナ31の要部回路構成を示すブロック図であ
る。前記エリアセンサ36からなるエリアセンサユニッ
ト41には、その他に、前記エリアセンサ36を駆動す
る( エリアセンサ用の )ドライブ回路42と、このドラ
イブ回路42からの駆動タイミングに基づいて座標値を
計数する( エリアセンサ用の )カウンタ43と、前記エ
リアセンサ36からの撮像信号を増幅する(エリアセン
サ用の )増幅回路44と、シェーディング補正機能を備
え、前記増幅回路44により増幅された撮像信号を0又
は1のデジタルデータに変換させる(エリアセンサ用の
)2値化回路45とから構成されている。
【0047】前記リニアセンサ37からなるリニアセン
サユニット46には、その他に、前記エリアセンサ37
を駆動する( リニアセンサ用の )ドライブ回路47と、
このドライブ回路47からの駆動タイミングに基づいて
座標値を計数する( リニアセンサ用の )カウンタ48
と、前記エリアセンサ37からの撮像信号を増幅する
(リニアセンサ用の )増幅回路49と、シェーディング
補正機能を備え、前記増幅回路49により増幅された撮
像信号を0又は1のデジタル撮像信号に変換させる( リ
ニアセンサ用の )2値化回路50とから構成されてい
る。
【0048】データセレクタ51には、前記エリアセン
サユニット41の2値化回路45からのエリア撮像デー
タ線及びカウンタ43からの座標データ線が接続される
と共に、前記リニアセンサユニット46の2値化回路5
0からのリニア撮像データ線及びカウンタ48からの座
標データ線が接続されている。このデータセレクタ51
は、制御部本体を構成するCPU52により発生された
選択信号に基づいて、前記エリアセンサユニット41か
らのデータ線と前記リニアセンサユニット46からのデ
ータ線とのうちいずれか一方をDMA(direct memory a
ccess)53への出力データ線と接続するようになってい
る。
【0049】前記CPU52は、システムバス54を通
して、プログラムメモリ55、画像メモリ56、前記D
MA53、I/O(input/output)ポート57、通信イン
ターフェイス58とそれぞれ接続されている。なお、前
記CPU52から前記データセレクタ51への選択信号
も、前記システムバス54を通して前記データセレクタ
51へ出力する。プログラムメモリ55は、前記CPU
52が行う処理のプログラムデータ等が記憶されてい
る。
【0050】前記画像メモリ56は、複数枚分の撮像デ
ータが記憶される容量を備え、前記DMA53により、
前記データセレクタ51で選択された方のユニットの撮
像データがその座標データに基づいて画像データとし
て、前記CPU52を介さずに前記画像メモリ56に展
開される。前記I/Oポート57には、ターゲット( ビ
ームスポットLED34,35 )、照明( 照明部32,
33 )、前記トリガスイッチ4、外部トリガ入力59、
表示器60、発音器( ブザー )61がぞれぞれ割当てら
れた入出力ポートに接続されている。
【0051】エリアセンサユニット41とリニアセンサ
ユニット46の2系統を搭載した2次元リーダの動作は
以下のようになる。読取コード種の切換は、トリガスイ
ッチ4の操作による指示、ホストコンピュータからのコ
マンドによる指示、撮像データを解析して自動的に切換
えるという3つの方法がある。
【0052】これらの方法による読取コード種の決定
は、この決定したコード種を読取るセンサユニットから
の撮像データを有効データとして、データセレクタ51
にそのセンサユニットからの出力データのDMAへの接
続を指示して有効データ切換を制御することに利用する
こともできるが、エリアセンサユニット41、リニアセ
ンサユニット46にそれぞれメモリバッファを設けて、
データセレクタ51の前で撮像データを一時的に記憶す
ることにより、両方の撮像データを画像メモリ56に入
力する順序を決めるために利用することもできる。デー
タセレクタ41の選択信号はCPU52により制御され
ているので、学習機能により過去の傾向に基づいて切換
順序などを自動的に設定することを行うこともできる。
【0053】トリガ入力の後、リニアセンサ37、エリ
アセンサ36のそれぞれのコード読取視野、読取焦点位
置を示すリニア用、エリア用のビームスポットLED3
4、35を消灯する。このスポット光の照明消灯後、リ
ニアセンサ37の撮像入力を行い、次にエリアセンサ3
6の撮像入力を行う。図11は、エリア用及びリニア用
の前記照明部32、34、エリア用及びリニア用の前記
ビームスポットLED34、35、前記トリガスイッチ
4の駆動タイミングを示す図である。
【0054】CPU52に搭載されたプログラムにより
実現されるデコードアルゴリズムは、例えばエリアセン
サ36による撮像入力終了後、その画像の特徴抽出を行
う。この処理は画像中にバーコード、2次元コードらし
きものが存在するかを調べる処理である。
【0055】その存在が確認されたら、デコード処理を
行い、読取の成功/失敗を判定し、成功ならばその結果
を表示器60によって表示すると共に、通信インターフ
ェイス58を通して送信出力して終了となる。失敗なら
ば失敗原因を表示器60に表示し、読取処理を終了し
て、再びトリガ入力待ち状態に戻る。
【0056】次に、図12乃至図22を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。まず、本シンボル読
取装置に使われているセンサユニットの構成を図12に
示す。図12のセンサユニット61は、レンズユニット
62とイメージセンサ63で構成される。このイメージ
センサ63の直前には、光学フィルタ64が設けられて
いる。
【0057】ここで、レンズユニット61は、図2のリ
ニア用光学機構部39あるいはエリア用光学機構部38
を指し、イメージセンサ63はリニアセンサ37あるい
はエリアセンサ36を指している。
【0058】図12中において、レンズユニット62の
視野範囲は、線分62a〜62bの間の視野範囲にあ
り、レンズユニット62の焦点位置はfo位置にある。
【0059】そして、レンズユニット62で集光された
光束は、イメージセンサ63に入力される。
【0060】視野範囲、焦点位置foあるいは画像倍率
などはレンズユニット62によって決定される。つま
り、焦点位置での視野範囲の画像がイメージセンサ63
に結像するようにする。また、外乱光によるノイズを防
ぐために光学フィルタ64を挿入するのが良いが、なく
ても良い。
【0061】また、それぞれのレンズ及び照明光学系の
読取り可能な領域の少なくとも焦点てた、解像度などの
変更方法は、レンズユニット62内のレンズ位置の変更
により可能となる。
【0062】各レンズユニット62は、図13(A)に
示すように、前群レンズ65、絞り66、後群レンズ6
7から構成される。これら前群レンズ65、絞り66、
後群レンズ67は同一光軸上に設けられている。さら
に、詳細には、凸レンズ651及び凹レンズ652 によ
り前群レンズ65が構成され、凸レンズ671 及び凹レ
ンズ672 により後群レンズ67が構成されている。
【0063】以上のように構成したレンズユニット62
内において、前群レンズ65と後群レンズ67の位置関
係により焦点位置(フォーカス)を変更することができ
る。
【0064】また、前群レンズ65内、及び後群レンズ
67内のそれぞれのレンズの位置を変化させることによ
り、画角を変更することができる。
【0065】この画角を変更する様子を図13(B)及
び(C)を参照して説明する。
【0066】図13(B)に示すように前群レンズ65
の前方の凸レンズ651 を絞り66に近付けることによ
り、焦点位置をAのように遠ざけることができる。この
ように焦点距離をAのように遠ざけると、画角は狭くな
る。
【0067】一方、図13(C)に示すように前群レン
ズ65のむ方の凸レンズ651 を絞り66から遠ざける
ことにより、焦点位置をBのように近付けることができ
る。この場合において、後群レンズ67内の凸レンズ6
2 を凹レンズ671 に近付けるようにしている。この
ように焦点距離をBのように近付けることにより、画角
は広くなる。
【0068】ここで、レンズユニット61の前群レンズ
65及び後群レンズ67を構成する各レンズをレンズ毎
にねじ構造とすることにより、外部より各レンズを光軸
に沿って移動できるように構成すれば良い。
【0069】このように、レンズユニット62内の前群
レンズ65及び後群レンズ67を構成する各レンズの位
置を外部から変更することができるようにすることによ
り、自由に画角、焦点位置、倍率を変更することができ
る。
【0070】図12及び図13においては、センサユニ
ット61が1つの場合について説明したが、このような
センサユニット61を2つ使用し、図14あるいは図1
5に示すように2つのセンサユニットの焦点位置を異な
るようにしたり、2つのセンサユニットの焦点位置を同
じにしている。
【0071】まず、図14は2つのセンサユニットの読
取りレンズの読取り可能な領域を同一方向の異なる領域
に設定するようにしている。
【0072】つまり、図14において、装置本体2に
は、第1のセンサユニット71及び第2のセンサユニッ
ト72が設けられている。この第1のセンサユニット7
1内には、図13(B)のレンズユニットと同じ焦点距
離Aを持つレンズユニット71aを備え、第2のセンサ
ユニット72には図13(C)のレンズユニットと同じ
焦点距離Bを持つレンズユニット72aが備えられてい
る。
【0073】ここで、71b,72bは光学フィルタ、
71c,72cはイメージセンサであり。
【0074】このように、第1のセンサユニット71と
第2のセンサユニット72との焦点距離をAとBという
ように異ならせるようにしたので、第1のセンサユニッ
ト71と第2のセンサユニット72とで性質の違うコー
ドをそれぞれのコードに適した位置で読み取らせるよう
にすることができるので、操作性を向上させることがで
きる。
【0075】次に、図15は2つのセンサユニットの読
取りレンズの読取り可能な領域を同一平面上に連続して
配置するようにしている。
【0076】つまり、図15において、装置本体2に
は、第1のセンサユニット81及び第2のセンサユニッ
ト82が設けられている。この第1のセンサユニット8
1内には、図13(C)のレンズユニットと同じ焦点距
離Bを持つレンズユニット81aを備え、第2のセンサ
ユニット82には図13(C)のレンズユニットと同じ
焦点距離Bを持つレンズユニット82aが備えられてい
る。
【0077】ここで、81b,82bは光学フィルタ、
81c,82cはイメージセンサであり。
【0078】このように、第1のセンサユニット81と
第2のセンサユニット82との焦点距離をBというよう
に同じ平面上に設定するようにしたので、第1のセンサ
ユニット81と第2のセンサユニット82との合成視野
に入る大きさのコードを読み取ることができるので、ラ
フな操作が可能である。また、解像度も増すことができ
るので、高密度なコードを読み取ることができる。
【0079】次に、図16を参照して、レンズユニット
の前方に画角交換レンズを設け、この画角交換レンズを
レンズユニットの前に挿入したりあるいは挿入しなかっ
たりすることにより、レンズユニットの画角を変更する
ようにしても良い。
【0080】図16(A)において、レンズユニット6
2は図13(A)で示したものと同じ構成を有する。そ
して、このレンズユニット62の前に、例えば、凹レン
ズよりなる画角交換レンズ91を移動させるレンズ移動
レール92を設けておく。
【0081】この画角交換レンズ91をレンズ移動レー
ル92を介してレンズユニット62の前に挿入したり、
レンズユニット62の前から外したりすることにより、
視野範囲を変更している。
【0082】例えば、図16(B)に示すように、画角
交換レンズ91をレンズユニット62の前から外した場
合には、その視野範囲はAに示した範囲となる。
【0083】一方、画角交換レンズ91をレンズ移動レ
ール92に沿って移動させてレンズユニット62の前に
挿入することにより、視野範囲をBのように広げること
ができる。
【0084】このように、画角交換レンズ91をレンズ
ユニット62の前に移動させるか否かは図1に示すよう
に画角切替スイッチ4aの操作に連動して、画角交換レ
ンズ91をレンズ移動レール92の前に移動させるよう
にしても良い。
【0085】また、画角切替スイッチ4aの代わりにC
PU52により行なわれるデコード処理により得られた
シンボルの種別に応じて、画角交換レンズ91をレンズ
ユニット62の前に挿入するか否かを制御するようにし
ても良い。
【0086】以上のようにして、レンズユニット62の
前に画角交換レンズ91を挿入したり、挿入しなかった
りすることにより、対象となる情報マークの大きさによ
り読取り領域(視野)の画角を変えることができる。
【0087】次に、図17を参照してレンズの光軸を平
行移動するレンズ光軸シフト機構を設け、このレンズ光
軸シフト機構によりレンズの光軸をシフトする場合につ
いて説明する。
【0088】まず、従来は図17(A)に示すように、
被写体100から放たれた光をレンズ101で集光し、
イメージセンサ102で撮像する場合において、被写体
100とレンズ101の光軸とが抑角Θだけ角度が付い
ている場合には、イメージセンサ102に捕らえられた
センサ画像103は、画像の上側がすぼまってしまって
いた。
【0089】このような画像の上側がすぼむことを補正
するために、レンズ102の光軸を図17(B)の矢印
aの方向にシフトする。このシフトにより、センサ画像
103の上部が起き上がり、図17(A)に示すように
画像の上部がすぼむのが補正される。これは、OA:O
X=OB:OYの関係が成立するからである。
【0090】これにより、CPU52の処理によるが容
易になり、高性能なCPUをデコーダに使用しなくても
良くなる。
【0091】このように、レンズ102の光軸を矢印a
の方向にシフトするシフト量は、前述した仰角Θを測定
してマニュアルで行なうか、CPU52の処理により行
なわれたデコード処理により得られたシンボルの種別に
応じて行なうようにすれば良い。
【0092】次に、図10に示したガンタイプの非接触
式コードスキャナ31の要部構成図及び図18のフロ−
チャ−トをシンボルが読取り可能な領域にあるか否かを
知らせる処理について説明する。図18のフロ−チャ−
トの内容は、プログラムメモリ55に記憶されている。
【0093】まず、画像センサ、つまりエリアセンサ3
6及びリニアセンサ37からの画像データを取り込む
(ステップS1)。
【0094】次に、この画像データに基づいてビームス
ポットLED34、35からの反射光の形状を判断する
(ステップS2)。
【0095】この反射光の形状に基づいて、リーダから
のターゲットの距離を算出する(ステップS3)。
【0096】そして、リーダの現在の設定パラメータを
読み取る(ステップS4)。
【0097】そして、現在の設定パラメータで、ステッ
プS3で算出されたリーダからのターゲットの距離の読
取りが可能であるか判定される(ステップS5)。
【0098】このステップS5の判定で「NO」と判定
された場合には、読取り不可の報知を表示器60を用い
て行なう(ステップS6)。
【0099】そして、ユーザ操作、または自動により例
えば画角、焦点位置、倍率のようなパラメータを変更す
る(ステップS7)。
【0100】このようにして、ステップS7で変更され
たユーザ操作、または自動により変更された設定で、算
出距離の読取りが可能であるかが判定される(ステップ
S8)。
【0101】このステップS8の判定で「NO」と判定
された場合には、ステップS6の処理に戻る。
【0102】ところで、ステップS5において「YE
S」と判定された場合には、読取り可能の報知を表示器
60を用いて行なわれる(ステップS9)。
【0103】そして、デコード処理を行なう(ステップ
S10)。
【0104】以上のようにして、画像センサ、つまりエ
リアセンサ36及びリニアセンサ37からの画像データ
を読取った結果に基づいて、読取り焦点範囲を検出し、
その範囲にシンボルがあると判定された場合には、その
旨を表示するようにしたので、リーダの使用者はシンボ
ルが読取り範囲にあることを確認することができる。
【0105】次に、図19及び図20を参照して本発明
の他の実施の形態について説明する。図10のガンタイ
プの非接触式コードスキャナ31の要部回路構成におい
ては、エリアセンサユニット41とリニアセンサユニッ
ト46の2つのセンサユニットを設けたが、この実施の
形態においては、2つのエリアセンサユニット41a,
41bを設けている。
【0106】エリアセンサユニット41aに設けられて
いる画像センサ36a、増幅回路44a、二値化回路4
5a、ドライブ回路42a、カウンタ43aは図10の
画像センサ36、増幅回路44、二値化回路45、ドラ
イブ回路42、カウンタ43と機能は同一であるので、
その詳細な構成は省略する。
【0107】また、エリアセンサユニット41bに設け
られている画像センサ36b、増幅回路44b、二値化
回路45b、ドライブ回路42b、カウンタ43bは図
10の画像センサ36、増幅回路44、二値化回路4
5、ドライブ回路42、カウンタ43と機能は同一であ
るので、その詳細な構成は省略する。
【0108】また、センサユニット41aには、センサ
ユニット41aのレンズの倍率や、焦点距離、エリア範
囲などの光学情報が設定される画素数レジスタ110
a、画像センサ36aの情報を記憶する解像度レジスタ
111aが設けられ、それぞれデータセレクタ51に接
続されている。
【0109】さらに、センサユニット41bには、セン
サユニット41bのレンズの倍率や、焦点距離、エリア
範囲などの光学情報が設定される画素数レジスタ110
b、画像センサ36bの情報を記憶する解像度レジスタ
110bが設けられ、それぞれデータセレクタ51に接
続されている。
【0110】以上のようにエリアセンサユニット41a
及び41b毎に、画素数レジスタ110a,110b、
解像度レジスタ111a,111bをそれぞれ設け、図
20のフロ−チャ−トの処理を行なうことにより、ユニ
ットを交換しても最適な読取りパラメータをデコーダに
認識させることができる。
【0111】以下、図20のフロ−チャ−トを参照し
て、画素数レジスタ110a(110b)、解像度レジ
スタ111a(111b)に設定されている各種データ
に基づいて、CPU52により行なわれるデコード処理
について説明する。
【0112】電源がオンされると、CPU52は、エリ
アセンサユニット41aの画素数レジスタ110a、解
像度レジスタ111a、エリアセンサユニット41bの
画素数レジスタ110b、解像度レジスタ111bに設
定されているデータを読み取る(ステップS21)。
【0113】そして、CPU52は、エリアセンサユニ
ット41aの画素数レジスタ110a、解像度レジスタ
111a、エリアセンサユニット41bの画素数レジス
タ110b、解像度レジスタ111bに設定されている
データから、CPU52にセンサ形状として、対応コー
ド種をセットする(ステップS22)。
【0114】さらに、CPU52はそのデータから、セ
ンサ画素数として処理最大画素数をセットする(ステッ
プS23)。
【0115】さらに、CPU52はそのデータから、セ
ンサ解像度として最小ピクセル数をセットする(ステッ
プS24)。
【0116】さらに、CPU52はそのデータから、焦
点範囲として読取り範囲をセットする(ステップS2
5)。
【0117】以上のようにして、CPU52は、エリア
センサユニット41aの画素数レジスタ110a、解像
度レジスタ111a、エリアセンサユニット41bの画
素数レジスタ110b、解像度レジスタ111bに設定
されているデータから対応コード種、処理最大画素数、
最小ピクセル数、読取り範囲をセットする。
【0118】そして、トリガスイッチ4が押されて、読
取りトリガが開始されたかが判定される(ステップS2
6)。
【0119】このステップS26の判定で「YES」と
判定された場合には、CPU52によりデコード処理を
行ない、画像センサ36aあるいは画像センサ36bで
読み取られた画像を解読することにより、2次元コード
の読取りを行なっている(ステップS27)。
【0120】このデコード処理が終了すると、読取り終
了か判定する(ステップS28)。
【0121】このステップS28の判定で「YES」と
判定された場合には、一連の処理は終了する。
【0122】一方、ステップS28の判定で「NO」と
判定された場合には、前述したステップS26の処理に
戻る。
【0123】以上のように、センサユニット41a,4
1b毎にレンズの倍率や、焦点距離、エリア範囲などの
光学情報が設定される画素数レジスタ110a,110
b、画像センサ36bの情報を記憶する解像度センサ1
11a,111bが設け、デコード処理を行なうCPU
52はこれらデータに基づいて最適なデコード処理を行
なうことができる。
【0124】また、レンズの倍率や、焦点距離、エリア
範囲などの光学情報が設定される画素数レジスタや、画
像センサ36bの情報を記憶する解像度レジスタを設け
るセンサユニット毎に設けておくことにより、センサユ
ニット41a,41bを交換した場合でも、CPUによ
るデコード処理を最適に設定することができる。
【0125】次に、図21及び図22を参照して、本発
明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態
は、読み取るシンボルのサイズや画素数の読取りパラメ
ータのうち統計的パラメータを統計マークパラメータ記
憶回路及び読み取るシンボルのサイズや画素数の読取り
パラメータのうち直前に読み取ったパラメータを直前マ
ークパラメータ記憶回路を設け、2つのマークパラメー
タ記憶回路からデータの読み出し処理を行なうパラメー
タ判定回路を設けたことを特徴とするもので、その詳細
な動作は図22のフローチャートを参照して後述する。
【0126】図21は図10と同様に、ガンタイプの非
接触コードスキャナ31の要部回路構成を示すブロック
図である。図21において、エリアセンサユニット41
は1つしか図示されていないが、図10と同じようにリ
ニアセンサユニット46も備えているものとする。図2
1において、図10と同じ部分には同一番号を付し、そ
の詳細な説明については省略する。
【0127】図21に示すように、システムバス54に
は読み取るシンボルのサイズや画素数の読取りパラメー
タのうち統計的パラメータを統計マークパラメータ記憶
回路120a及び読み取るシンボルのサイズや画素数の
読取りパラメータのうち直前に読み取ったパラメータを
直前マークパラメータ記憶回路120b、及びこのマー
クパラメータ記憶回路120a,120bに記憶されて
いるマークパラメータを判定し次の読取りのコードパラ
メータを自動設定するパラメータ判定回路121が接続
されている。
【0128】次に、図22のフローチャートを参照して
この実施の形態の動作について説明する。電源がオンさ
れると、図22のフローチャートの処理が開始される。
まず、電源がオンされると、最初の電源がオンされてい
るかが判定される(ステップS31)。
【0129】このステップS31の判定で「YES」、
つまり最初の電源がオンされていると判定された場合に
は、デフォルトのコードパラメータの読込みが行なわれ
る(ステップS32)。
【0130】そして、デコーダのアルゴリズムが設定さ
れるCPU52に設定される(ステップS33)。
【0131】ステップS31で「NO」と判定された場
合には、統計学習モードであるかが判定される(ステッ
プS34)。
【0132】このステップS34の判定で「YES」と
判定された場合には、統計コードの統計的パラメータを
統計マークパラメータ記憶回路120aから読み込む
(ステップS35)。
【0133】一方、ステップS34の判定で「NO」と
判定された場合には、直前の読取りコードのパラメータ
を直前マークパラメータ記憶回路120bから読み込む
(ステップS36)。
【0134】ステップS35及びS36の後に、前述し
たステップS33の処理が行なわれる。
【0135】次に、トリガスイッチ4が押されて、読取
りトリガが開始されたかが判定される(ステップS3
7)。
【0136】このステップS37の判定で「YES」と
判定された場合には、読取り処理、つまりデコード処理
が行なわれる(ステップS38)。
【0137】そして、読取りコードパラメータを直前マ
ークパラメータ記憶回路120bへ書き込む処理がなさ
れる(ステップS39)。
【0138】また、読取りコードパラメータを統計マー
クパラメータ記憶回路120aへ書込みが行なわれる
(ステップS40)。
【0139】このステップS40の処理が終了した後、
読取りが継続して行なわれているかが判定される(ステ
ップS41)。
【0140】このステップS41の判定で「YES」と
判定された場合には、前述したステップS37の処理に
戻る。
【0141】一方、ステップS41の判定で「NO」と
判定された場合には、電源がオフされる。
【0142】なお、図10に示した実施の形態において
は、エリアセンサユニット41とリニアセンサユニット
46とを設けた例について述べたが、これに限らず図2
3に示すように2つのエリアセンサユニット41a,4
1bを設け、各エリアセンサユニット41aと41bか
ら出力されるデータをデータセレクタ51に入力される
選択信号に応じて選択するようにしても良い。
【0143】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、印刷媒体
上にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応
した電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から
構成された複数の撮像手段に設けられた読取りレンズ及
び照明光学系の読取り可能な領域の少なくとも焦点距
離、解像度などのうち一方を独立させて任意に設定でき
るようにしたので、読取り領域(視野)を最適に設定す
ることができる。
【0144】請求項2記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段に設けられた読取りレンズ及び
照明光学系の読取り可能な領域を同一方向の異なる焦点
に設定したので、複数のシンボルが性質の異なるコード
を備えている場合に、それぞれのコードに適した位置で
シンボルを読み取らせることができる。
【0145】請求項3記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段に設けられた読取りレンズ及び
照明光学系の読取り可能な領域を同一平面上に連続して
配置したので、合成視野に入る大きさのコードを読み取
ることができるラフな操作を可能とすることができる。
【0146】請求項4記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取り
レンズ及び照明光学系のうち読取りレンズの読取り領域
の画角を変更する画角交換レンズを設けたので、対象と
なるシンボルの大きさにより読取り領域(視野)の画角
を変えることができる。
【0147】請求項5記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取り
レンズ及び照明光学系のうち読取りレンズの読取り領域
の画角を変更する画角交換レンズを設け、シンボルの種
別に応じて自動的に読取り領域(視野)の画角を変える
ことができる。
【0148】請求項6記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取り
レンズ及び照明光学系のうち、読取りレンズの光軸を平
行移動させるシフト機構を設けたので、読取りレンズで
読み取られた像の変形を最小とすることができる。
【0149】請求項7記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取り
レンズ及び照明光学系のうち、読取りレンズの光軸を平
行移動させるシフト機構を設け、コード解読手段の出力
によりシフト機構を制御して読取りレンズで読み取られ
た像の変形を最小にするようにしたので、確実に像の変
形を最小とすることができる。
【0150】請求項8記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取り
レンズ及び照明光学系のうち、読取りレンズの読取り焦
点範囲を検出手段により検出し、この検出手段によりシ
ンボル位置が読取り位置にあると判定された場合には、
表示装置を駆動するようにしたので、使用者はシンボル
が読取り範囲にあることを視認することができる。
【0151】請求項9記載の発明によれば、印刷媒体上
にシンボルからの反射光を受光し、その受光量に対応し
た電気量を撮像信号として出力する光電変換素子から構
成された複数の撮像手段の解像度や画素数等の情報をレ
ジスタに記憶するようにしたので、撮像手段を備えたユ
ニットを交換した場合でも、最適な読取りパラメータを
デコーダに設定することができる。
【0152】請求項10記載の発明によれば、シンボル
のサイズや画素数を記憶するマークパラメータ記憶回路
を設け、パラメータ判定回路によりシンボルの統計処理
を行なって、次のコードパラメータを自動設定するよう
にしたので、画像処理が簡単となり操作性に関する読取
り性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に共通するガンタイプ
の非接触式コードスキャナを示す斜視図。
【図2】同ガンタイプの非接触式コードスキャナの要部
構成を示す側面断面図。
【図3】同ガンタイプの非接触式コードスキャナの印刷
媒体に印刷されたシンボルへのスポット光の照射状態を
示す斜視図。
【図4】同ガンタイプの非接触式コードスキャナのスポ
ット光の焦点距離を説明するための図。
【図5】同ガンタイプの非接触式コードスキャナの2種
類のセンサに対応する読取範囲を示す図。
【図6】同ハンディタイプのタッチ式コードスキャナの
要部機能構成を示すブロック図。
【図7】同ハンディタイプのタッチ式コードスキャナの
シェーディング現象を示す図。
【図8】同ハンディタイプのタッチ式コードスキャナの
シェーディング補正を示す図。
【図9】同ハンディタイプのタッチ式コードスキャナが
行うトリガ割込処理の流れを示す図。
【図10】同ガンタイプの非接触式コードスキャナの要
部回路構成を示すブロック図。
【図11】同ガンタイプの非接触式コードスキャナのエ
リア用及びリニア用の照明部、エリア用及びリニア用の
ビームスポットLED、トリガスイッチの駆動タイミン
グを示す図。
【図12】センサユニットの構成を示す図。
【図13】レンズユニットの詳細な構成を示す図。
【図14】複数ユニットによる異なる焦点を示す図。
【図15】複数ユニットによる視野の合成を示す図。
【図16】画角交換レンズをレンズユニットの前に挿入
したときと挿入しないときの状態を示す図
【図17】シフト機構による画像の補正を示す図。
【図18】動作を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図19】センサユニットにレジスタを有するシステム
構成図。
【図20】動作を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図21】マークパラメータ記憶回路を有するシステム
構成図。
【図22】動作を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図23】エリアセンサユニットの変形例を示す図。
【図24】バーコードと2次元コードとが印刷された1
枚のラベルの例を示す図。
【符号の説明】
3…インターフェイスケーブル、 4…トリガスイッチ、 5…表示装置、 6…読取口、 8…読取口カバー、 34,35…ビームスポットLED、 23…CPUユニット、 31…ガンタイプの非接触式コードスキャナ、 32…リニア用照明部、 33…エリア用照明部、 36…エリアセンサ、 37…リニアセンサ、 38…エリア用光学機構部、 39…リニア用光学機構部、 51…データセレクタ、 52…CPU、 58…通信インターフェイス。 71,81…第1のセンサユニット、 72,82…第2のセンサユニット、 81b,82b…光学フィルタ、 81c,82c…イメージセンサ、 91…画角交換レンズ、 92…レンズ移動レール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 安弘 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    とを具備し、 上記複数の撮像手段のそれぞれに対応して設けられた読
    取りレンズ及び照明光学系の読取り可能な領域の少なく
    とも焦点距離、解像度などのうち一方を独立させて任意
    に設定できることを特徴とするシンボル読取装置。
  2. 【請求項2】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    とを具備し、 上記複数の撮像手段のそれぞれに対応して設けられた読
    取りレンズ及び照明光学系の読取り可能な領域を同一方
    向の異なる焦点に設定したことを特徴とするシンボル読
    取装置。
  3. 【請求項3】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    とを具備し、 上記複数の撮像手段のそれぞれに対応して設けられた読
    取りレンズ及び照明光学系の読取り可能な領域を同一平
    面上に連続して配置したことを特徴とするシンボル読取
    装置。
  4. 【請求項4】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    とを具備し、 上記複数の撮像手段のそれぞれに対応して設けられ、読
    取りレンズ及び照明光学系のうち上記読取りレンズの読
    取り領域の画角を変更する画角交換レンズと、 画角切換えスイッチに操作に応じて上記画角交換レンズ
    を挿入して上記読取りレンズの読取り領域の画角を変化
    させることを特徴とするシンボル読取装置。
  5. 【請求項5】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    とを具備し、 上記複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取りレン
    ズ及び照明光学系のうち上記読取りレンズの読取り領域
    の画角を変更する画角交換レンズと、 上記シンボルの種別に応じて上記画角交換レンズを挿入
    して上記読取りレンズの読取り領域の画角を自動的に変
    化させることを特徴とするシンボル読取装置。
  6. 【請求項6】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    と、 上記複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取りレン
    ズ及び照明光学系のうち上記読取りレンズの光軸を平行
    移動させるシフト機構とを具備し、 このシフト機構により読取りレンズで読み取られた像の
    変形を最小としたことを特徴とするシンボル読取装置。
  7. 【請求項7】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    と、 上記複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取りレン
    ズ及び照明光学系のうち上記読取りレンズの光軸を平行
    移動させるシフト機構とを具備し、 上記コード解読手段の出力により上記シフト機構を制御
    して上記読取りレンズで読み取られた像の変形を最小と
    したことを特徴とするシンボル読取装置。
  8. 【請求項8】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    と、 上記シンボル位置が読取り可能位置にあるかを知らせる
    表示装置と、 上記複数の撮像手段のそれぞれに設けられた読取りレン
    ズ及び照明光学系のうち上記読取りレンズの読取り焦点
    範囲を検出する検出手段と、 この検出手段によりシンボル位置が読取り可能位置であ
    ると判定された場合に上記表示装置を駆動させる手段と
    を具備したことを特徴とするシンボル読取装置。
  9. 【請求項9】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を受
    光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として出
    力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    と、 上記撮像手段の解像度や画素数等の情報を記憶する記憶
    手段と、 上記記憶手段から上記撮像手段の解像度や画素数等の情
    報を読取り、上記コード解読手段で行なわれる解読に最
    適なコード種や各種パラメータを設定するパラメータ設
    定手段とを具備したことを特徴とするシンボル読取装
    置。
  10. 【請求項10】 印刷媒体上にシンボルからの反射光を
    受光し、その受光量に対応した電気量を撮像信号として
    出力する光電変換素子から構成された複数の撮像手段
    と、 各撮像手段から出力される撮像信号をデジタル画像信号
    に変換する量子化手段と、 この量子化手段から出力されるデジタル画像信号を記憶
    する画像メモリと、 この画像メモリから出力されるデジタル画像信号を処理
    してシンボルのコードデータを解読するコード解読手段
    と、 上記シンボルのサイズや画素数等の読取りパラメータを
    記憶する記憶手段と、 この記憶手段からデータの読み出して上記コード解読手
    段のアルゴリズムを設定するパラメータ判定手段とを具
    備し、 上記コード解読手段は、このパラメータ判定手段で読み
    取ったシンボルの読取りパラメータの統計的処理で得ら
    れた結果に基づいて解読検索範囲していることを特徴と
    するシンボル読取装置シンボル読取装置。
JP10120971A 1998-04-30 1998-04-30 シンボル読取装置 Pending JPH11312213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120971A JPH11312213A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 シンボル読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120971A JPH11312213A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 シンボル読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11312213A true JPH11312213A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14799570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10120971A Pending JPH11312213A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 シンボル読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11312213A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001039486A1 (en) * 1999-11-19 2001-05-31 Koninklijke Philips Electronics N.V. Multi-function monitoring module for a printer
JP2004502601A (ja) * 2000-07-03 2004-01-29 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム 密封包装の連続生産のための包装機械
JP2007526579A (ja) * 2004-03-02 2007-09-13 シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド 反射表面上にインプリントされた又は表示された光学コードを読み取るためのシステム及び方法
JP2010097315A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Denso Wave Inc 光学情報読取装置
WO2023100666A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 ソニーグループ株式会社 移動体及び位置決め制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001039486A1 (en) * 1999-11-19 2001-05-31 Koninklijke Philips Electronics N.V. Multi-function monitoring module for a printer
JP2004502601A (ja) * 2000-07-03 2004-01-29 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム 密封包装の連続生産のための包装機械
JP2007526579A (ja) * 2004-03-02 2007-09-13 シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド 反射表面上にインプリントされた又は表示された光学コードを読み取るためのシステム及び方法
JP2010097315A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Denso Wave Inc 光学情報読取装置
WO2023100666A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 ソニーグループ株式会社 移動体及び位置決め制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9582696B2 (en) Imaging apparatus having imaging assembly
US6637658B2 (en) Optical reader having partial frame operating mode
EP2249284B1 (en) Optical reader having partial frame operating mode
JP4389812B2 (ja) 光学情報読取装置
JPH0793459A (ja) 2次元コードスキャナ
JP2005202930A (ja) 光学情報読取装置
US20120168508A1 (en) Indicia reading terminal having configurable operating characteristics
JP4325602B2 (ja) 光学的情報読取装置
JPH11312213A (ja) シンボル読取装置
JP4211756B2 (ja) 情報コード読取り装置
JPH11312211A (ja) シンボル読取り装置
JPH10334172A (ja) シンボル読取装置
JP3632578B2 (ja) 光学式情報読取装置
JPH11312212A (ja) シンボル読取装置
JPH11312214A (ja) シンボル読取装置
JPH11312210A (ja) シンボル読取装置
JPH10334176A (ja) シンボル読取装置
JPH11338962A (ja) 手持ち式シンボル読取装置
US20060231628A1 (en) Barcode reader
JP3464743B2 (ja) コードリーダ
JPH10334177A (ja) シンボル読取装置
JPH10334173A (ja) 2次元コードリーダ及び2次元コードリーダシステム
JP2781716B2 (ja) シンボル読取装置
JPH06139398A (ja) 2次元コードスキャナ
JPH10334175A (ja) シンボル読取装置