JPH11312173A - 高精細画像処理装置及びそのプログラム記憶媒体 - Google Patents

高精細画像処理装置及びそのプログラム記憶媒体

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JPH11312173A
JPH11312173A JP12035998A JP12035998A JPH11312173A JP H11312173 A JPH11312173 A JP H11312173A JP 12035998 A JP12035998 A JP 12035998A JP 12035998 A JP12035998 A JP 12035998A JP H11312173 A JPH11312173 A JP H11312173A
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JP12035998A
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Toshihiro Nohara
俊宏 野原
Yasuhide Toyoda
康英 豊田
Atsuro Ida
敦朗 井田
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高精細画像処理装置及びそのプロ
グラム記憶媒体に関し、補助記憶に格納され、コンピュ
ータ・ディスプレイ上で高速度で検索され表示される多
数の巨大高精細画像を効率良くかつ簡便に作成すること
を目的とする。 【解決手段】 解像度変換部53は、主記憶の容量よ
り大きい所定の解像度(最高解像度)の原画像データ6
1を、所定の解像度より低い異なる複数の解像度の画像
データに変換する。画像分割部54は、変換された異な
る解像度の画像データの各々を、複数の矩形の画像ブロ
ックに分割し、当該分割した複数の画像ブロックの各々
を圧縮及び/又は暗号化する。書庫生成部55は、分割
し圧縮及び/又は暗号化された複数の画像ブロックの各
々を、当該画像ブロックの各々についての所定の情報と
共に、所定の記憶装置2に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精細画像処理装
置及びそのプログラム記憶媒体に関し、特に、補助記憶
に格納され、コンピュータ・ディスプレイ上で高速度で
検索され表示される多数の巨大高精細画像を効率良くか
つ簡便に作成する高精細画像処理装置及びそのプログラ
ム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、巨大高精細画像をコンピュータ・
ディスプレイ上に表示しズーム/スクロール操作を行う
場合、原則として巨大画像をすべて格納できる容量の主
記憶装置を必要としていた。もし、画像データをすべて
格納できないメモリ容量しか実装していない場合、不足
分を補助記憶装置に退避する方式、又は画像分割により
部分表示を行う表示方式がある。
【0003】この従来技術では、多数の巨大高精細画像
の中から特定の画像を選択し、任意の範囲を表示する際
には、巨大画像のサイズ分の主記憶装置の容量が必要と
されていた。このため、主記憶装置の実装容量が画像の
サイズに満たない場合はそれを補う容量の補助記憶装置
を実装しなければならならず、また、主記憶装置と補助
記憶装置との間におけるデータ転送を必要とするため長
時間の処理待ちを強いられることが常であった。
【0004】主記憶装置の容量の削減に関しては画像を
分割して格納し、表示に必要な部分のみを使用する方法
が考えられる。しかし、ズームアウト操作によって1画
面上に収まるサイズに縮小された場合、全画像ブロック
を順次縮小表示して表示しなければならないため、表示
にかかる時間が長くなる欠点がある。また、画像ファイ
ル数が分割サイズに応じて膨れ上がるため、管理がし難
い欠点がある。
【0005】そこで、未だ公知ではないが、本願出願人
は、先に、このような欠点を解決して、高精細画像を表
示するためのデータ構造と、当該データを選択、転送、
合成する機能とを備えた高精細画像表示装置を提案した
(平成9年特許願第193715号)。
【0006】この高精細画像表示装置によれば、後に詳
述するように、クライアントから要求される画像の指
定、表示範囲の指定の変化に関わらず、高速かつ一定時
間内に高精細画像を表示するためのデータ構造を用いる
ことにより、高精細画像のデータを選択、転送、合成す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記平成9年特許願第
193715号において提案した高精細画像表示装置に
おいて用いたデータ構造は、1つの原画像(画像デー
タ)毎に、予め多階層の解像度データであってマトリク
ス状に複数の画像ブロックに分割されたものを、更に暗
号化してまとめてこれにデータ構造の情報を付加したア
ーカイブファイル(アーカイブ形式画像データ)からな
る。なお、前記高精細画像表示装置においては、このよ
うなデータ構造を有しデータ構造情報を付加したアーカ
イブファイルを「書庫」と呼ぶので、この明細書におい
ても、以下の説明においてはこのように呼ぶこととす
る。
【0008】このような構造の画像データ、即ち、書庫
は、前記高精細画像表示装置のための専用のデータ構造
として開発されたものであり、従って、当該装置におい
て初めて採用されたものである。
【0009】このため、コンピュータにより当該書庫を
自動的に作成することはできなかった。即ち、従来の画
像処理方法によっては、多階層の解像度データを得るこ
と又は複数の画像ブロックに分割することは、個別には
可能であっても、双方の構造を備えるものは得られなか
った。また、双方の構造を備えるものにデータ構造の情
報を自動的に付加することは、当然にできなかった。
【0010】なお、このようなことができなかった理由
は、従来の画像処理装置が最大でも高々4096ドット
×6144ドット程度の画像データを取り扱うことしか
想定していなかったためである。即ち、従来の技術は、
本発明の高精細画像処理装置が取り扱う例えば1000
0ドット×10000ドットのような巨大高精細画像に
ついての考慮を全く払っておらず、当然このような巨大
高精細画像を取り扱うのには不適切な技術である。
【0011】従って、当該書庫は、スキャナにより原画
像データをコンピュータ内に電子的なイメージデータと
して取り込んだ後、当該データ構造を理解したオペレー
タが当該イメージデータを細部に渡って操作して、予め
作成する必要があった。また、この作成の過程で当該デ
ータ構造の情報をオペレータが蓄積して、これを書庫に
書き込む必要があった。このような作業は煩わしい上
に、処理すべきデータ量が膨大であるためオペレータの
極めて負担が大きかった。
【0012】本発明は、補助記憶に格納され、コンピュ
ータ・ディスプレイ上で高速度で検索され表示される多
数の巨大高精細画像を効率良くかつ簡便に作成すること
を目的とする。
【0013】また、本発明は、高精細画像表示装置にお
いて用いられる所定のデータ構造を有する書庫を効率良
くかつ簡便に作成することを目的とする。また、本発明
は、補助記憶に格納され、コンピュータ・ディスプレイ
上で高速度で検索され表示される多数の巨大高精細画像
を効率良くかつ簡便に作成するプログラムを記憶するプ
ログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示し、本発明による高精細画像処理装置100を示
す。高精細画像処理装置100は、解像度変換手段5
3、画像分割手段54及び書庫生成手段55を備える。
【0015】解像度変換手段53は、主記憶の容量より
大きい所定の解像度(最高解像度)の原画像データ61
を、所定の解像度より低い異なる複数の解像度の画像デ
ータに変換する。画像分割手段54は、変換された異な
る解像度の画像データの各々を、複数の矩形の画像ブロ
ックに分割し、当該分割した複数の画像ブロックの各々
を圧縮及び/又は暗号化する。書庫生成手段55は、分
割し圧縮及び/又は暗号化された複数の画像ブロックの
各々を、当該画像ブロックの各々についての所定の情報
と共に、所定の記憶装置2に格納する。
【0016】本発明の高精細画像処理装置100によれ
ば、原画像データ61は、多階層の解像度データに変換
され、複数の画像ブロックに分割され、圧縮及び/又は
暗号化され、更に、当該画像ブロックの各々についての
所定の情報と共に、記憶装置2に格納される。これによ
り、高精細画像表示装置において用いられる書庫、即
ち、多階層の解像度データであってマトリクス状に複数
の画像ブロックに分割されたものを、更に暗号化してま
とめてこれにデータ構造の情報を付加したアーカイブフ
ァイルを、自動的に生成することができる。
【0017】従って、書庫を当該データ構造を理解した
オペレータの介在無しに作成でき、当該データ構造の情
報もオペレータが蓄積して書き込む必要も無い。即ち、
処理すべきデータ量が膨大であっても何らオペレータに
は負担が無く、多数の巨大高精細画像からなる書庫を効
率良くかつ簡便に作成することができる。
【0018】また、本発明によれば、多数の巨大高精細
画像からなる書庫を効率良くかつ簡便に作成するプログ
ラムを記憶するプログラム記憶媒体を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図2に示すように、本発明の高精
細画像処理装置100は、主として、高精細画像の表示
を行う高精細画像表示装置200において用いられる書
庫を作成するための処理を高速で行う。そこで、この明
細書においては、以下の説明において、高精細画像処理
装置100を書庫化装置と言うこととする。この書庫は
高精細画像表示装置200の補助記憶装置2上に格納さ
れる。
【0020】書庫化装置100は、高精細画像表示装置
200のサーバ1に格納する画像を、書庫、即ち、1画
像毎に予め多階層の解像度データに分け、更にマトリク
ス状に分割されたものを暗号化して書庫形式にまとめた
アーカイブファイル(アーカイブ形式画像データ)とし
て作成する。書庫化装置100は、書庫を高速かつ正確
に作成する処理を行う。
【0021】なお、書庫化装置100は、これに限られ
るものではないが、画像データを例えばJPEGと呼ば
れる形で作成する。JPEG(“Joint Photograph Exp
ertGroup")はイメージ圧縮メカニズムの1つの標準で
ある。JPEGは自然(情景)のフルカラーとグレー・
スケール・イメージとの圧縮のために設計されたもので
あり、写真やアートワークなどの場合に有効である。J
PEGは静止画像に対してのみ使用される。
【0022】JPEGは、人間の目が「少量の色の変化
は、少量の明るさの変化にくらべて僅かしか知覚されな
い」という点を利用して設計されている。JPEGの場
合には、例えば2Mバイトのフルカラー・ファイルを1
00kバイトに圧縮できることや、フルカラー(24バ
イト/ピクセル(即ち、1.6×107 色))の情報を蓄
えられることなどから、有効な手段である。
【0023】ここで、書庫化装置100について説明す
る前に、本発明により作成された画像データ(データ構
造)を用いて高精細画像の表示を行う高精細画像表示装
置200についてその概略を簡単に説明する。なお、こ
れは平成9年特許願第193715号において提案した
高精細画像表示装置である。
【0024】図2は高精細画像表示装置200の構成図
を示し、そのクライアント/サーバ・システムの構成図
を示す。本発明により作成された画像データを用いる高
精細画像表示装置200は、そのサーバ1にアーカイブ
形式の画像データを格納する補助記憶装置2を接続す
る。このように、サーバ1に格納する画像データを多階
層の解像度を持ちブロック分割されたアーカイブファイ
ルとすることにより、ズーム操作時の表示を高速化し、
画像ファイル数を削減することが可能となる。クライア
ント5は表示画像を特定しスクロール/ズーム操作の入
力装置3と高精細画像を表示する表示装置4とを接続す
る。画像展開部6はサーバ1において圧縮画像の展開を
行う。画像管理部7は補助記憶装置より画像データブロ
ックを検索する。画像展開部8はクライアント5におい
て圧縮画像の展開を行う。画像表示部9は、画像データ
ブロックのキャッシュ及び先読みを行い、分割画像の貼
り合わせを行い、画像を特定する選択手段を提供し、表
示装置に画像を表示する。通信回線10はサーバ1とク
ライアント5を接続する。
【0025】本発明の高精細画像処理装置100によっ
て作成され、補助記憶装置2に格納されるアーカイブ形
式画像データは、クライアント5側の表示装置4におい
て全体像を1画面にて表示できる程度に縮小されかつ最
低解像度をもって用意される最低解像度ファイルから、
最高解像度をもって用意される最高解像度ファイルまで
の複数段階の画像を持つ。
【0026】図3はアーカイブ形式画像データとその表
示とを説明する図である。最高解像度ファイル11は、
例えば10,000ピクセル×10,000ピクセルの画像に対応す
る。この場合、第1の中間解像度ファイル12は例えば
5,000ピクセル× 5,000ピクセルの画像に対応し、第2
の中間解像度ファイル13は例えば 2,500ピクセル×2,
500ピクセルの画像に対応し、最低解像度ファイル14
は例えば 1,250ピクセル× 1,250ピクセルの画像に対応
している。しかし、必ずしもそれらに限られるものでは
ない。第1の中間解像度ファイル12は、最高解像度フ
ァイル11に対して、ピクセルを縦方向1/2で横方向
1/2に間引いた画像である。
【0027】1つの例えば仏像についての画像に関し
て、図3に示す4種類のファイルが用意されている。ク
ライアント5から図示の画像15( 3,000ピクセル×
3,000ピクセル) に対応する画像に対応する表示が要求
された場合、当該画像15よりも1つ大きい解像度を有
する第1の中間解像度ファイル12から、縦方向3/5
で横方向3/5に間引いた画像を生成して用いる。
【0028】図4はファイルを構成するブロックを説明
する図である。ブロック16−iは最高解像度ファイル
11を構成し、ブロック17−iは第1の中間解像度フ
ァイル12を構成し、ブロック18−iは第2の中間解
像度ファイル13を構成し、ブロック19−iは最低解
像度ファイル14を構成する。
【0029】保持情報20は最高解像度ファイル11に
対応し、保持情報21は第1の中間解像度ファイル12
に対応し、保持情報22は第2の中間解像度ファイル1
3に対応し、保持情報23は最低解像度ファイル14に
対応する。
【0030】夫々の解像度のファイル11乃至14は、
夫々pピクセル×pピクセルのブロックに細分されて保
持され、個々のブロックを単位としてアクセスされる。
なお、ブロック16−i、ブロック17−i、ブロック
18−i及びブロック19−iは、共に画像の内容自体
は異なるが、縦pピクセルで横pピクセルの同じ大きさ
のものである。なお、実際は、図9を参照して後述する
ように、各ファイル11乃至14間において、互いに対
応する位置にあるブロック16−i乃至ブロック19−
iの各々の大きさが異なっても全く問題がなく、これを
許容するようにされている。同様に、縦のピクセルの数
と横のピクセルの数とが異なっても全く問題がない。
【0031】保持情報20は、(i) は当該情報20とし
て保持しているものが、如何なる画像に対応するもので
あるかなどを記述した「基本情報」、(ii)最高解像度フ
ァイル11に対応するものであることを記述した「ファ
イル情報」、(iii) 例えば座標[0][0]のブロック
に対応する情報であることを示す「画像ブロック[0]
[0]管理情報」、(iv)座標[0][1]のブロックに
対応する情報であることを示す「画像ブロック[0]
[1]管理情報」、(v) ・・・をもっている。保持情報
21や保持情報22や保持情報23についても同様であ
る。
【0032】サーバ1はクライアント5に対して画像ブ
ロック毎にデータ転送を行う。サーバ1がクライアント
5に対して伝送を行うに当っては、JPEGの画像デー
タの場合もこれを展開したイメージ・データの場合も、
暗号化した上でデータ圧縮をかけて伝送する。クライア
ント5側でもデータを復号して伸長し使用する。
【0033】図5は表示装置の画面におけるコントロー
ル・ウィンドウを説明する図である。図5におけるウィ
ンドウ31−1は画像の表示に対応して一緒に表示され
るコントロール・ウィンドウの表示例を示している。
【0034】表示装置4の画面においてコントロール・
ウィンドウがどのような位置に表示されるかについては
後述される。コントロール・ウィンドウ31−1におい
ては、表示画像として例えば、図3に示す画像「A」が
表示されているとすれば、当該画像「A」の全体像32
が、コントロール・ウィンドウの範囲に入るように縮小
されて表示される。即ち、図示の「全像表示ウィンド
ウ」に画像「A」32が表示される。
【0035】表示装置4の画面上に現に表示されている
画像として、例えば画像「A」が表示されている場合、
当該画像「A」のどの部分が現に表示画像として表示さ
れているかを表わすために、表示枠33が画像「A」3
2に重ねて表示される。表示装置4の画面には、図3に
示したファイル11の一部が表示されている場合や、フ
ァイル12の一部が表示されている場合や、ファイル1
3の一部が表示されている場合や、ファイル14の全体
が表示されている場合があり、夫々の画像の大きさが異
なる。
【0036】従って、どのファイルに対応する画像が表
示されているかによって、図示の表示枠33の大きさは
異なる。即ち、上記表示されるファイルが異なっても、
コントロール・ウィンドウに表示される画像32の大き
さは同一のものであることから、表示枠33の大きさが
変化することになる。当該表示枠33の大きさ寸法が計
算されて決定されることから、当該表示枠33の大きさ
寸法は画面に表示されている表示画像の縮尺の程度を与
える。この点を利用して、後述する如く、表示画像と一
緒に縮尺目盛を表示させ、現に表示されている表示画像
の各部分の大きさをオペレータに知らせる。
【0037】図6は最低解像度ファイルを表示している
状態を示す図である。コントロール・ウィンドウ31−
1上には、表示画面36に現に表示している特定の1つ
の仏像35−1(図示の場合、最低解像度の画像35と
して示されている)についての当該仏像の全体像が画像
32として表示される。そして、表示画面36に現に表
示されている画像35が、全体像を表わす画像32にお
いてどの部分に該当するかを明らかにするために表示枠
33が重ねて表示されている。
【0038】図6の場合には、表示枠33が画像32の
全体を包むように表示されている。従って、表示画面3
6に表示されている画像35は当該仏像の全体像を表わ
している。なお、上述の最低解像度ファイルに対応する
画像35の全体は表示画面36に一度に表示され得る大
きさと考えてよい。
【0039】図7は第1の中間解像度ファイルを表示し
ている状態を示す図である。図7に示す場合には、コン
トロール・ウィンドウ31−1には全体像に対応する画
像32が示されている。表示枠33によって、表示画面
36に現に表示されている画像35(特定の仏像35−
3の画像)が全体像のどの位置の画像かが指示されてい
る。換言すれば、表示枠33で囲われる範囲の像が、表
示画面36上に表示されている。
【0040】図7においては、第1の中間解像度の画像
の一部が表示されているが、それに限られるものではな
く、例えば最高解像度ファイル11からの画像や、例え
ば第1の中間解像度ファイル12と第2の中間解像度フ
ァイル13との間の任意所望の解像度に対応する画像が
表示されることもある。
【0041】このことのために、表示画面36に表示さ
れている画像35の大きさ寸法をオペレータに対して判
り易く示すために、表示画面36上に寸法目盛37が表
示される。即ち、表示画面36上に現に表示されている
画像35(例えば特定の仏像35−3)の大きさに合わ
せて、当該仏像35−3の例えば頭部の大きさがどの程
度の大きさであるか判り易くするために、寸法目盛37
が表示されている。当該寸法目盛37の単位目盛の表示
画面上の大きさは、表示画面36上に現に表示されてい
る仏像35−3の大きさに合わせて決定されるが、コン
トロール・ウィンドウ31−1において表示枠33の大
きさが計算されて決定されるようになっていることか
ら、上記単位目盛の表示画面上の大きさは容易に決定さ
れ得る。
【0042】上述の高精細画像表示装置によれば、高精
細画像を表示するに当たって従来の場合に例えば300
秒を要していた処理を5秒以内に処理することが可能と
なっている。例えば、10,000ピクセル×10,000ピクセル
の如き巨大な高解像度の画像を高速度で処理することが
可能となり、例えば仏像の研究などに利用される。
【0043】以上のように、高精細画像表示装置におい
て巨大な高解像度の画像を高速度で処理することを可能
とするデータ構造である書庫を、本発明による書庫化装
置100により、容易に作成することができる。
【0044】図8は本発明の書庫化装置100の構成を
示す。なお、これに制限されないが、書庫化装置100
は高精細画像表示装置200と補助記憶装置2を共有
し、これを用いて画像データの処理を行う。
【0045】書庫化装置100において、主制御部51
が、順次、各制御部52乃至55を呼び出して制御を渡
し、原画像データ61の書庫化処理を行い、最終的な画
像データ(書庫データ)64を補助記憶装置2に得る。
主制御部51は書庫化装置100のオペレーティングシ
ステムであり、書庫化装置100であるコンピュータの
主メモリ上に存在するプログラムとCPUとからなる。
各制御部52乃至55は、主メモリ上に存在する各処理
を実行するプログラムとCPUとからなる。
【0046】パラメータ入力部52は、オペレータによ
る入力部57からのパラメータの入力を受け付けるパラ
メータ入力手段である。パラメータ入力部52は、複数
の解像度、分割における標準ブロックサイズ、圧縮の方
式、暗号化の有無、暗号化の方式からなるパラメータを
入力する。
【0047】パラメータ入力部52は、パラメータ指定
パネルを画面上に表示し、オペレータにパラメータの入
力を要求する。このために、入力部57は表示装置(図
示せず)を備える。
【0048】パラメータとしては、原画像ファイル名、
各解像度毎の書庫ファイル名(出力書庫ファイル名)、
複数の(各階層の)解像度、標準ブロック分割サイズ、
先頭ブロック分割サイズ、圧縮方式、暗号化の有無、暗
号化キー(暗号化ありの場合)、画像情報等がある。
【0049】原画像ファイル名は後述する原画像データ
61に付加すべき名前であり、書庫ファイル名は後述す
る書庫ファイル64に付加すべき名前であり、解像度は
生成すべき画像データの解像度であり、標準ブロック分
割サイズは分割すべき画像ブロックの標準の大きさであ
り、先頭ブロック分割サイズは分割すべき画像ブロック
の先頭のブロックの大きさであり、圧縮方式は圧縮にお
いて用いるべき圧縮方式であり、暗号化の有無は圧縮後
の暗号化の必要の有無であり、暗号化キーは暗号化が必
要な場合において用いるべき暗号化の方式であり、画像
情報は当該画像についての画像の名前等の種々の書誌的
な情報である。
【0050】入力部57の”OK”ボタン(図示せず)
の押し下げにより、パラメータ入力部52は、パラメー
タ指定パネルに入力された値を検査し、合格ならば(当
該値が所定の値の範囲内であれば)、当該入力された値
をパラメータメモリ56の所定の位置に格納する。
【0051】解像度変換部53は、原画像データ61を
複数の解像度の画像データに変換する解像度変換手段で
ある。原画像データ61は、高精細画像表示装置200
の主記憶の容量より大きく、所定の解像度(最高解像
度)を有する。変換後の画像データ62は、原画像デー
タ61の解像度より低く、互いに異なる複数の解像度を
有する。
【0052】原画像データ61は、オペレータにより、
書庫化装置100の補助記憶装置2の所定の格納領域
(原画像データ格納領域61)に読み込まれる。原画像
データ61は補助記憶装置2においてファイル(原画像
ファイル61)の形式で保持される。原画像データ61
には原画像ファイル名が付加されている。原画像データ
格納領域61は独立した補助記憶装置2(一次補助記憶
装置61)であっても良い。
【0053】解像度変換部53は、パラメータメモリ5
6に格納された原画像ファイル名を用いて、補助記憶装
置2に格納された原画像ファイル61をオープンする。
そして、解像度変換部53は、当該ファイル61をラス
タ走査し、パラメータメモリ56に格納された各階層の
解像度になるように、ピクセルの間引き処理うことによ
って、原画像データ61を当該各階層の解像度の画像デ
ータ62に変換する。なお、間引き処理において、単純
にドットの間引きを行うのみでは画質の低下が避けられ
ないので、画像出力の補間処理及び境界の強調処理を行
う。
【0054】解像度変換部53は、この変換後の画像デ
ータ62に一時ファイル名を付与して、補助記憶装置2
の所定の格納領域(変換画像データ格納領域62)に記
憶する。変換後の画像データ62も補助記憶装置2にお
いてファイル(変換画像ファイル62)の形式で保持さ
れる。変換画像データ格納領域62は独立した補助記憶
装置2(二次補助記憶装置62)であっても良い。
【0055】画像分割部54は、変換後の画像データ6
2を、画像ブロックに分割し、圧縮及び/又は暗号化す
る画像分割手段である。画像分割部54は、変換された
異なる解像度の画像データ62の各々を、複数の矩形の
画像ブロックに分割し、当該分割した複数の画像ブロッ
クの各々を圧縮及び/又は暗号化する。
【0056】画像分割部54は、補助記憶装置2に格納
された変換後の画像データ62を読み出し、パラメータ
メモリ56に格納された先頭ブロック分割サイズ及び標
準ブロック分割サイズに基づいて、当該画像を複数の矩
形の画像ブロックに分割する。分割された画像ブロック
には、図9を参照して後述するように、先頭ブロック分
割サイズにより定まる大きさの先頭ブロック、この先頭
ブロックにより定まる大きさの画像ブロック、標準ブロ
ック分割サイズにより定まる大きさの標準ブロック、及
び、残りの画像の大きさにより定まる大きさの画像ブロ
ックのように異なる大きさのものが存在する。
【0057】次に、画像分割部54は、当該分割した画
像ブロックを、パラメータメモリ56に格納された圧縮
方式でデータ圧縮し、パラメータメモリ56に格納され
た暗号化有無の指示に基づいて暗号化を行う。即ち、暗
号化有無の指示がありの場合のみ、パラメータメモリ5
6に格納された(指定された)暗号キーによる暗号化処
理を行う。これにより、分割後の画像データ63が得ら
れる。
【0058】更に、画像分割部54は、当該暗号化され
た各画像ブロックの各々に一時ファイル名を付与して、
分割後の画像データ63として補助記憶装置2の所定の
記憶領域(分割画像データ格納領域63)に記憶する。
分割後の画像データ63も補助記憶装置2においてファ
イル(分割画像ファイル63)の形式で保持される。分
割画像データ格納領域63は独立した補助記憶装置2
(三次補助記憶装置63)であっても良い。
【0059】以上で画像画像分割が完了すると、画像分
割部54は、各解像度別の一時ファイルである変換画像
ファイル62を補助記憶装置2から削除する。これによ
り、補助記憶装置2の使用効率を向上することができ
る。
【0060】書庫生成部55は、分割後の画像データ6
3の画像ブロックを、当該画像ブロックの各々について
の所定の情報(保持情報)と共に、所定の補助記憶装置
2に格納する書庫生成手段である。書庫生成部55は、
分割し圧縮及び/又は暗号化された分割後の画像データ
63の複数の画像ブロックの各々に、当該画像ブロック
の各々についての保持情報を作成して付加する。これに
より、書庫データ64が生成される。この書庫データ6
4は、書庫生成部55により、補助記憶装置2の所定の
記憶領域(書庫データ格納領域64)に記憶する。これ
により、書庫の生成が完了する。書庫データ64も補助
記憶装置2においてファイル(書庫ファイル64)の形
式で保持される。書庫データ格納領域64は独立した補
助記憶装置2であっても良い。
【0061】分割後の画像データ63の複数の画像ブロ
ックの各々は、書庫生成部55により、複数の解像度毎
の書庫ファイル(出力書庫ファイル)64として生成さ
れる。この時、書庫生成部55は、分割後の画像データ
63の複数の画像ブロックの各々についての所定の情報
を、書庫ファイル毎にそのヘッダに保持情報として書き
込む。保持情報については、図10を参照して後述す
る。
【0062】書庫ファイル64の生成は以下のように行
われる。即ち、書庫生成部55は、補助記憶装置2に書
庫ファイル64を生成し、パラメータメモリ56に格納
された各解像度別の出力書庫ファイル名を用いて、書庫
ファイル64に付加する(名前を付ける)。次に、書庫
生成部55は、パラメータメモリ56に格納された画像
情報を、各書庫ファイル64のヘッダに保持情報として
格納する。更に、書庫生成部55は、書庫データ64を
書庫ファイル64に順次書き込む。即ち、各解像度別
に、画像ブロックの各々についての分割画像ファイル6
3を順次補助記憶装置2(三次補助記憶装置63)から
読み出し、書庫ファイル64内においてその順に格納し
連結し、単一のファイルとする。
【0063】これにより、全体のファイルの数(結果と
して、書庫ファイル64の数)を、解像度の数の分だけ
にすることができ、極めて少数にすることができる。従
って、ファイル64のアクセスは極めて高速に行うこと
ができる。また、補助記憶装置2の空き容量に応じて、
解像度別のファイル64を配置し、その数を調整するこ
とができる。従って、この点からも補助記憶装置2の使
用効率を向上することができる。
【0064】以上で書庫ファイル64の生成が完了する
と、書庫生成部55は、画像ブロックについてのファイ
ルである分割画像ファイル63を補助記憶装置2から削
除する。これにより、補助記憶装置2の使用効率を向上
することができる。
【0065】また、この時点で、必要に応じて、書庫生
成部55は、原画像データ61(原画像ファイル61)
も補助記憶装置2から削除する。これにより、補助記憶
装置2の使用効率を向上すると共に、原画像データ61
の秘密性を維持することができる。
【0066】パラメータ入力部52は、パラメータ以外
の種々の情報の入力手段としても用いられる。例えば、
パラメータ入力部52は、オペレータによる入力部57
からの入力に応じて、原画像データ61の大きさと当該
原画像の基となっている実物との大きさとの比較のため
の比較情報を入力する。この入力された比較情報は、書
庫生成手段55により、書庫ファイル64のヘッダに保
持情報として書き込まれる。この保持情報内の比較情報
を用いることにより、図7に示すように、表示画面36
上に寸法目盛37が表示される。
【0067】また、パラメータ入力部52は、オペレー
タによる入力部57からの入力に応じて、原画像データ
61の名称及び内容についての情報を入力する。この入
力された情報は、書庫生成手段55により、書庫ファイ
ル64のヘッダに保持情報として書き込まれる。この保
持情報内の情報を用いることにより、画像名等を表示す
ることができる。
【0068】図9は分割された画像ブロックの説明図で
ある。パラメータ入力部52は、前述のように、オペレ
ータによる入力部57からの入力に応じて、分割におけ
る標準ブロック分割サイズと、これとは異なるサイズの
ブロックサイズ(先頭ブロック分割サイズ)とを入力す
る。これらは分割情報を構成する。標準ブロック分割サ
イズと異なるサイズのブロックサイズは、常に、分割処
理において、画像ブロックの先頭を分割するために用い
られる。従って、異なるサイズのブロックは常に先頭ブ
ロックである。
【0069】ここで、各画像ブロックの大きさは、当該
原画像の内容、現在表示しようとしている部分、表示の
頻度の高い部分等に着目して、異なる大きさとなるよう
にされる。例えば、当該原画像の内容が人物像である場
合、背景等の情報としての重要性が低い部分が画像周縁
部に多く含まれ、顔や体躯等の画像の中心部分に表示が
集中する傾向がある。そこで、情報としての重みの大き
い部分がなるべく分割画像ブロックの中心にくるように
して、顔等がまたがる画像ブロックがなるべく少ない数
となるようにする。これにより、表示処理におけるデー
タ転送の回数をできるだけ少なくする。
【0070】画像分割手段54は、入力された分割情報
に基づいて、図9に示すように、異なる解像度毎に、そ
の変換後の画像データ62の各々を、複数の矩形の画像
ブロックに分割する。画像分割手段54は、異なる解像
度毎にヘッダ70を付加する。パラメータ入力部52
は、入力された分割情報をヘッダ70に書き込む。
【0071】図9において、表示画面36に図2に示す
ような画像が表示されている。この画像は画面の中心に
偏っており、画面の周縁部分は画像として殆ど意味を持
たない。そこで、画像の中心にある文字「A」がまたが
る画像ブロックがなるべく少ない数となるように、画像
ブロックに分割する。このために、先頭ブロックの大き
さを指定する。
【0072】即ち、画像の開始部分において、先頭ブロ
ックX1Y1の大きさは、先頭ブロック分割サイズによ
り定まる。これにより、画像ブロックX2Y1、X3Y
1・・・のY方向(図中、縦方向)の長さも定まる。ま
た、画像ブロックX1Y2、X1Y3・・・のX方向
(図中、横方向)の長さも定まる。Y方向の長さとX方
向の長さとは異なっていても全く問題ない。
【0073】次に、画像の中心部(図中、斜線のない部
分)において、画像ブロックX2Y2、X3Y2・・・
の大きさは、標準ブロック分割サイズにより定まる。ま
た、これにより、画像ブロックX2Y1、X3Y1・・
・のX方向の長さ、及び、画像ブロックX1Y2、X1
Y3・・・のY方向の長さも定まる。即ち、これらの大
きさが定まる。
【0074】更に、画像の終端部分において、画像ブロ
ックX5Y1、X5Y2・・・のX方向の長さは、画像
ブロックX1Y1乃至X4Y1により定まる。また、画
像ブロックX1Y4、X2Y4・・・のY方向の長さ
は、画像ブロックX1Y1乃至X1Y3により定まる。
従って、これらの画像ブロックの大きさも定まる。
【0075】なお、前述したように、各ファイル11乃
至14間において、互いに対応する位置(例えば、X1
Y1)にある画像ブロックの各々の大きさが異なっても
全く問題がない。
【0076】以上により、オペレータは、各解像度ファ
イル11乃至14毎に、分割情報としての先頭ブロック
分割サイズ及び標準ブロック分割サイズを入力するのみ
で、自動的にデータ転送のために最適化された分割後の
画像データ62を得ることができる。
【0077】図10は主としてファイル構造の説明図で
ある。前述のように、ファイル11乃至14は各解像度
毎に生成される。ファイルは、例えば、ファイル11に
示すように、複数の画像ブロックを連結した構成とされ
る。ファイル11の先頭にはヘッダ70が付加される。
ヘッダ70には基本情報、ファイル情報、ブロック情報
が書き込まれる。即ち、これらが保持情報20等であ
る。従って、ファイルは、その先頭から順に、基本情
報、ファイル情報、ブロック情報、画像ブロックを連結
した構成とされる。画像ブロックは、図9に示す画像ブ
ロックX1Y1、X2Y1、X3Y1・・・が、この順
に連結されている。
【0078】ヘッダ70において、基本情報は当該原画
像の名称、当該画像の版権の表示等からなる。ファイル
情報はブロックサイズ、ブロックの数等からなる。ブロ
ックサイズは先頭ブロック分割サイズ及び標準ブロック
分割サイズを含む。即ち、分割情報を含む。ブロック情
報は、各画像ブロックX1Y1、X2Y1、X3Y1・
・・に対応して設けられ、当該画像ブロックのサイズと
当該画像ブロックを示すポインタ等からなる。前述のよ
うに、画像ブロックX1Y1のサイズは先頭ブロック分
割サイズである。
【0079】ファイル11乃至14は各解像度毎に生成
されるので、先頭ブロック分割サイズ及び標準ブロック
分割サイズを、各解像度毎に異なる値とすることも可能
である。また、先頭ブロック分割サイズ及び標準ブロッ
ク分割サイズを、各原画像毎に、その内容に応じて、異
なる値とすることも可能である。これにより、画像ブロ
ックの分割を、原画像の内容等に応じて、データ転送に
最適な形態に分割することができる。
【0080】図11はパラメータ入力処理フローを示
す。オペレータの操作に応じて、入力部57がパラメー
タ入力部52にパラメータを入力する(ステップS
1)。
【0081】パラメータ入力部52が必要なパラメータ
が入力されているか否かを調べる(ステップS2)。入
力されていない場合、ステップS1以下を繰り返す。入
力されている場合、パラメータ入力部52が当該パラメ
ータをパラメータメモリ56に格納して(ステップS
3)、処理を終了する図12は解像度変換処理フローを
示す。この処理は解像度変換部53が実行する。
【0082】パラメータメモリ56からその所定の位置
に格納されている解像度を取り出す(ステップS4)。
1次補助記憶装置61から読みだした原画像データ61
を、取り出した解像度を用いて当該解像度の画像データ
62に変換して、2次補助記憶装置62に格納する(ス
テップS5)。
【0083】取り出したすべての解像度を処理したか否
かを調べる(ステップS6)。処理していない場合ステ
ップS4以下を繰り返し、処理した場合処理を終了す
る。図13は画像分割処理フローを示す。この処理は画
像分割部54が実行する。
【0084】パラメータメモリ56からその所定の位置
に格納されているブロックサイズ及び暗号化の有無の指
示パラメータを取り出す(ステップS7)。2次補助記
憶装置62に格納されている解像度別の一時ファイル6
2を取り出す(ステップS8)。
【0085】取り出した当該解像度のファイル62につ
いて画像を分割して複数の画像ブロックとする(ステッ
プS9)。分割した画像ブロックについてデータ圧縮を
行う(ステップS10)。
【0086】データ圧縮した画像ブロックについて、暗
号化するか否かを調べる(ステップS11)。暗号化し
ない場合、当該圧縮した画像ブロックからなる画像デー
タ63をそのまま3次補助記憶装置63に格納する暗号
化する場合、当該圧縮した画像ブロックについての暗号
化を行い、その結果である画像データ63を、3次補助
記憶装置63に格納する(ステップS12)。
【0087】2次補助記憶装置62から取り出した全て
の解像度別の一時ファイル62を処理したか否かを調べ
る(ステップS13)。処理していない場合ステップS
7以下を繰り返す。
【0088】処理した場合、2次補助記憶装置62に格
納されている全ての解像度別の一時ファイル62を削除
して(ステップS14)、処理を終了する。図14は書
庫生成処理フローを示す。この処理は書庫生成部55が
実行する。
【0089】パラメータメモリ56からその所定の位置
に格納されている書庫ファイル名を取り出す(ステップ
S15)。補助記憶装置2に格納されている取り出した
書庫ファイル名を持つファイル64のヘッダ70に保持
情報を書き込む(ステップS16)。
【0090】3次補助記憶装置63に格納されている当
該解像度の画像ブロックのファイル63を連結して、補
助記憶装置2に格納する(ステップS17)。3次補助
記憶装置63に格納されている当該解像度の全ての画像
ブロックを処理したか否かを調べる(ステップS1
8)。処理していない場合ステップS17を繰り返す。
【0091】処理した場合、3次補助記憶装置63に格
納されている全ての解像度(の画像ブロック)を処理し
たか否かを調べる(ステップS19)。処理していない
場合ステップS15以下を繰り返す。
【0092】処理した場合、書庫ファイル64が生成さ
れたので、3次補助記憶装置63に格納されている全て
の解像度の全ての画像ブロックのファイル63を削除し
て(ステップS20)、処理を終了する。
【0093】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、高
精細画像処理装置(書庫化装置)において、原画像デー
タを複数の解像度の画像データに変換し、複数の画像ブ
ロックに分割し、当該画像ブロックの各々についての所
定の情報と共に所定の記憶装置に格納することにより、
高精細画像表示装置において用いられる書庫を自動的に
生成することができるので、オペレータの介在無しに書
庫を作成でき、処理すべきデータ量にかかわり無く効率
良くかつ簡便に書庫を作成することができる。
【0094】また、本発明によれば、高精細画像処理装
置において多数の巨大高精細画像からなる書庫を効率良
くかつ簡便に作成するプログラムを記憶するプログラム
記憶媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明によるデータの適用される高精細画像表
示装置構成図である。
【図3】アーカイブ形式画像データとその表示とを説明
する図である。
【図4】ファイルを構成するブロックを説明する図であ
る。
【図5】表示装置の画面におけるコントロール・ウィン
ドウを説明する図である。
【図6】最低解像度ファイルを表示している状態を示す
図である。
【図7】第1の中間解像度ファイルを表示している状態
を示す図である。
【図8】書庫化装置構成図である。
【図9】画像ブロック説明図である。
【図10】ファイル構造説明図である。
【図11】パラメータ入力処理フローを示す。
【図12】解像度変換処理フローを示す。
【図13】画像分割処理フローを示す。
【図14】書庫生成処理フローを示す。
【符号の説明】
1 サーバ 2 補助記憶装置 5 クライアント 11 最高解像度ファイル 12 第1の中間解像度ファイル 13 第2の中間解像度ファイル 14 最低解像度ファイル 16、17、18、19 画像ブロック 20、21、22、23 保持情報 52 パラメータ入力部 53 解像度変換部 54 画像分割部 55 書庫生成部 56 パラメータメモリ 57 入力部 61、62、63、64 補助記憶装置 100 高精細画像処理装置(書庫化装置) 200 高精細画像表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 3/14 360 G06F 15/66 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶の容量より大きい所定の解像度の
    原画像データを、前記所定の解像度より低い異なる複数
    の解像度の画像データに変換する解像度変換手段と、 前記変換された異なる解像度の画像データの各々を、複
    数の矩形の画像ブロックに分割し、当該分割した複数の
    画像ブロックの各々を圧縮及び/又は暗号化する画像分
    割手段と、 前記分割し圧縮及び/又は暗号化された複数の画像ブロ
    ックの各々を、当該画像ブロックの各々についての所定
    の情報と共に、所定の記憶装置に格納する書庫生成手段
    とを備えることを特徴とする高精細画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記書庫生成手段が、前記分割し圧縮及
    び/又は暗号化された複数の画像ブロックの各々を、前
    記複数の解像度毎の書庫ファイルとして、生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の高精細画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記書庫生成手段が、前記分割し圧縮及
    び/又は暗号化された複数の画像ブロックの各々につい
    ての所定の情報を、前記書庫ファイル毎にそのヘッダに
    保持情報として書き込むことを特徴とする請求項2に記
    載の高精細画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記原画像データの大きさと当該原画像
    の基となっている実物との大きさとの比較のための比較
    情報を入力する情報入力手段と、 前記書庫生成手段が、前記入力された比較情報を前記書
    庫ファイルのヘッダに保持情報として書き込むことを特
    徴とする請求項2に記載の高精細画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記原画像データの名称及び内容につい
    ての情報を入力する情報入力手段と、 前記書庫生成手段が、前記入力された情報を前記書庫フ
    ァイルのヘッダに保持情報として書き込むことを特徴と
    する請求項2に記載の高精細画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の解像度、前記分割における標
    準ブロックサイズ、前記圧縮の方式、前記暗号化の有
    無、前記暗号化の方式からなるパラメータを入力するパ
    ラメータ入力手段を備えるを特徴とする請求項2に記載
    の高精細画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記分割における前記標準ブロックサイ
    ズと、これとは異なるサイズのブロックサイズとからな
    る分割情報を入力する情報入力手段と、 前記画像分割手段が、前記入力された分割情報に基づい
    て、前記変換された異なる解像度の画像データの各々
    を、複数の矩形の画像ブロックに分割することを特徴と
    する請求項6に記載の高精細画像処理装置。
  8. 【請求項8】 主記憶の容量より大きい所定の解像度の
    原画像データを、前記所定の解像度より低い異なる複数
    の解像度の画像データに変換する処理と、 前記変換された異なる解像度の画像データの各々を、複
    数の矩形の画像ブロックに分割し、当該分割した複数の
    画像ブロックの各々を圧縮及び/又は暗号化する処理
    と、 前記分割し圧縮及び/又は暗号化された複数の画像ブロ
    ックの各々を、所定の記憶装置に格納する処理とを高精
    細画像処理装置であるコンピュータに実行させるプログ
    ラムを格納したことを特徴とするプログラム記憶媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002268550A (ja) * 2001-03-09 2002-09-20 Seiko Instruments Inc 画像の暗号化方法及び暗号化プログラム並びに暗号化画像ファイルを格納した記録媒体
JP2005531821A (ja) * 2001-10-19 2005-10-20 ヒューレット・パッカード・カンパニー 対象領域を含む低帯域幅のための画像送信
US7483578B2 (en) 2005-09-15 2009-01-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Image data decoding apparatus and method
US8284843B2 (en) 2007-10-29 2012-10-09 Sony Corporation Information encoding apparatus and method, information searching apparatus and method, information searching system and method, and program therefor

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