JPH11311193A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機

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JPH11311193A
JPH11311193A JP14991198A JP14991198A JPH11311193A JP H11311193 A JPH11311193 A JP H11311193A JP 14991198 A JP14991198 A JP 14991198A JP 14991198 A JP14991198 A JP 14991198A JP H11311193 A JPH11311193 A JP H11311193A
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rotor
stator
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compression mechanism
rotor shaft
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Masafumi Nakajima
雅文 中島
Hiroyasu Kato
裕康 加藤
Takeshi Sakai
猛 酒井
Masami Sanuki
政美 佐貫
Kenji Iriyama
健治 入山
Yuichi Tsumagari
祐市 津曲
Kazuhide Uchida
和秀 内田
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動圧縮機の軸方向寸法の小型化を図る。 【解決手段】 クランク部125aおよび両軸受12
6、127をコイルエンド部112a内に位置させると
ともに、スラスト受け面112aおよびピン137a
(自転防止機構137)をステータ123外に位置させ
る。これにより、スラスト受け面112aおよびピン1
37a(自転防止機構137)が破損することを防止し
つつ、電動圧縮機100の軸方向の寸法を小さくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力を得てトルク
を発生する電動モータと流体を吸入圧縮する圧縮機とが
一体化された電動圧縮機に関するもので、高圧側の圧力
が冷媒の臨界圧力を越える超臨界冷凍サイクルに用いて
有効である。
【0002】
【従来の技術】電動圧縮機の構造は、例えば特開平9−
112458号公報に記載のごとく、ステータおよびロ
ータを有して構成された電動モータ部と、この電動モー
タ部(ロータ)から軸方向にずれた位置にて、ロータよ
り駆動力を得て可動する可動スクロール等の可動部、お
よびハウジングに対して固定した固定スクロール等の固
定部を有して構成された圧縮機構部とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、脱フ
ロン対策の1つとして、二酸化炭素(CO2 )を冷媒と
する冷凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の
ごとく、高圧側の圧力が冷媒の臨界圧力を越える超臨界
冷凍サイクルの研究が行われている。そして、CO2
イクルでは、従来のフロンを冷媒とする冷凍サイクル
(以下、通常冷凍サイクルと呼ぶ。)に比べて、冷凍サ
イクル内を循環する冷媒の体積流量が小さくなるので、
圧縮機構の吐出容量(吐出体積)を小さくすることがで
き、圧縮機構の小型化を図ることができるということを
発明者等は発見した。
【0004】一方、高圧側の圧力が通常冷凍サイクルに
比べて高くなり、圧縮機構部(可動部)を駆動するトル
クを大きくせざるを得ないので、電動モータ部の大型化
を招くおそれが高い。本発明は、上記点に鑑み、電動モ
ータ部と圧縮機構とが一体化された電動圧縮機の小型化
を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
8に記載の発明では、少なくとも圧縮機構部(130)
の一部は、ステータ(123)内に位置していることを
特徴とする。これにより、上記公報に記載のごとく、圧
縮機構部を電動モータ部から軸方向にずれた位置に配設
した電動圧縮機に比べて、電動圧縮機の軸方向(ロータ
シャフト(125)方向)の寸法を小さくすることがで
きる。
【0006】なお、請求項3に記載のごとく、クランク
部(125a)をステータ(123)内に位置させるこ
とにより、圧縮機構部(130)の一部である可動部
(131)とクランク部(125a)との連結部分をス
テータ(123)内に位置させてもよい。ところで、C
2 サイクル等の超臨界冷凍サイクルでは、前述のごと
く、圧縮機構部(130)の吐出容量(吐出体積)を小
さくすることができるので、後述する自転防止機構(1
37)およびスラスト受け部(112a)も含めて、圧
縮機構部(130)全体をステータ(123)内に配設
すること可能であることを発明者等は発見した。
【0007】しかし、高圧側の圧力が高くなることに伴
って圧縮反力が大きくなるので、スラスト受け部(11
2a)が受けるスラスト力(FS )、および可動部(1
31)が自転しようとする力(トルク)に対抗して自転
防止機構(137)が受ける力(FR )も大きくなり、
スラスト受け部(112a)および自転防止機構(13
7)が破損する可能性がある。
【0008】そこで、請求項4に記載の発明では、可動
部(131)に作用する圧縮反力のうちロータシャフト
(125)と平行な方向のスラスト力(FS )を受ける
スラスト受け部(112a)を、ステータ(123)外
に位置させたことを特徴とする。これにより、スラスト
受け部(112a)の面積を拡大することができるの
で、スラスト受け部(112a)に発生する応力を小さ
くすることができ、スラスト受け部(112a)が破損
することを防止できる。
【0009】また、請求項5に記載の発明では、可動部
(131)がクランク部(125a)周りに自転するこ
とを防止する自転防止機構(137)を、ステータ(1
23)外に位置させたことを特徴とする。これにより、
クランク部(125a)から自転防止機構(137)ま
での距離を拡大することができるので、自転防止機構
(137)が受ける力(FR )を小さくすることがで
き、自転防止機構(137)が破損することを防止でき
る。
【0010】請求項6に記載の発明では、ロータシャフ
ト(125)は、バランサリング(128)の外周面に
配設された軸受(126)を介して回転可能に支持され
ていることを特徴とする。これにより、軸受(126)
がロータシャフト(125)を直接に支持した場合に比
べて、少なくとも軸受(128)の厚み分は、軸方向寸
法を小さくすることができる。
【0011】請求項7に記載の発明では、ロータシャフ
ト(125)を回転可能に支持する軸受(126、12
7)は、前記ステータ(123)内に位置していること
を特徴とする。これにより、電動圧縮機の体格のうちロ
ータシャフト(125)の軸方向寸法をさらに小さくす
ることができる。
【0012】請求項9〜11に記載の発明では、ロータ
(124)を回転可能に支持する第1、2軸受(126
a、127a)を具備し、両軸受(126a、127
a)のうち少なくとも圧縮機構(130)側の第1軸受
(126a)は、ステータ(123)内に位置している
ことを特徴とする。これにより、請求項1〜8に記載の
発明と同様に、電動圧縮機の軸方向(ロータシャフト
(125)方向)の寸法を小さくすることができる。
【0013】なお、第1軸受(126a)は、請求項1
0に記載のごとく、針状コロ軸受とすることが望まし
い。また、第2軸受(127a)は、請求項11に記載
のごとく、スラスト荷重を受けることができるラジアル
軸受とすることが望ましい。因みに、上記各手段の括弧
内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対
応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る電動圧縮機100をCO2 サイクル用の圧
縮機に適用したものであって、図1は本実施形態に係る
電動圧縮機100の軸方向断面図である。
【0015】図1中、111は後述する電動モータ部1
20を収納する略コップ状の第1ハウジングであり、1
12は第1ハウジング111の開口側を覆う第2ハウジ
ングであり、両ハウジング111、112はアルミダイ
キャストである。なお、以下、両ハウジング111、1
12を総称してハウジング110と表記する。また、ハ
ウジング110内には、交流電力によりトルクを発生す
る交流電動モータ部(以下、モータと略す。)120が
構成されており、第2ハウジング112を挟んでモータ
120と反対側には、CO2 (流体)を吸入圧縮するス
クロール型圧縮機構部(以下、圧縮機構と略す。)13
0が構成されている。
【0016】次に、モータ120について述べる。12
1は、ハウジング110に対して固定された、けい素鋼
板等の磁性材料製の固定子鉄心(ヨーク)であり、12
2は固定子鉄心121に巻き付けられた巻線(コイル)
であり、この巻線122および固定子鉄心121等から
ステータ123が構成されている。
【0017】また、124は複数個の永久磁石を有して
構成されるとともに、ステータ123内で回転するロー
タであり、125はロータ124を支持するロータシャ
フトである。なお、ロータシャフト125は、軸受12
6、127を介してハウジング110内に回転可能に支
持されている。次に、圧縮機構130について述べる。
【0018】131はロータ124より回転駆動される
可動スクロール(可動部)であり、この可動スクロール
131は、周知のごとく、略円盤状の端盤部131aお
よび端盤部131aから突出する渦巻き状のスクロール
歯部131aから構成されている。そして、可動スクロ
ール131は、端盤部131aの略中央に形成れたボス
部131cにて、ロータシャフト125の一端側(紙面
右側)に形成されたクランク部(偏心部)125aに、
シェル型(内輪を持たないタイプ)の針状コロ軸受(ニ
ードルベアリング)125bを介して連結されている。
【0019】なお、クランク部125aは、ロータシャ
フト125の回転中心から径外方側に偏心した位置に形
成されている。132はハウジング110(第2ハウジ
ング112)に対して固定された固定スクロール(シェ
ル)であり、この固定スクロール132には、可動スク
ロール131のスクロール歯部131bに噛み合って、
CO2 を吸入圧縮する作動室V C を構成する渦巻き状の
スクロール歯部132aが形成されている。
【0020】また、133は作動室VC から吐出した冷
媒を平滑化する吐出室であり、この吐出室133は固定
クロール132およびリアハウジング134により形成
されている。なお、135は吐出室133から作動室V
C 側にCO2 が逆流することを防止するリード弁状の吐
出弁であり、136は吐出弁135の最大開度を規制す
るストッパである。
【0021】また、137は可動スクロール131がク
ランク部125a周りに自転することを防止する周知の
自転防止機構であり、この自転防止機構137は、固定
スクロール132に圧入されたピン137a、及び可動
スクロール131(端盤部131a)に形成されてピン
137aが貫通挿入される貫通穴137bを有して構成
されている。このため、可動スクロール131は、ロー
タシャフト125の回転と共に自転せずにロータシャフ
ト125周りを公転(旋回)することとなる。
【0022】なお、本実施形態では、ピン137aの外
周面と貫通穴137bの内周面とが直接に接触して摺動
することを防止するカラー137cが貫通穴137bに
圧入されている。そして、図1から明らかなように、本
実施形態では、クランク部125a、及び両軸受12
6、127は、ステータ123のコイルエンド部112
a内に位置し、一方、自転防止機構137はステータ1
23外に位置している。
【0023】なお、コイルエンド部112aとは、ステ
ータ123のうち固定子鉄心部121からロータシャフ
ト125の軸方向端部側に向けてずれた位置(固定子鉄
心部121からはみ出した巻線122の部位)を言う。
ところで、128は可動スクロール131が公転する際
に、ロータシャフト125と一体的に回転することによ
り、ロータシャフト125に作用する遠心力を相殺する
環状のバランサリングであり、軸受126はバランサリ
ング128の外周面に配設された状態でロータシャフト
125を回転可能に支持している。
【0024】また、可動クロール131に作用する圧縮
反力のうちロータシャフト125と平行な方向のスラス
ト力FS は、第2ハウジング112のうち可動スクロー
ル131との接触面(以下、この接触面をスラスト受け
面と呼ぶ。)112aにて受けており、このスラスト受
け面112a(スラスト受け部)は、自転防止機構13
7と同様に、ステータ123外に位置している。
【0025】このため、可動スクロール131が公転す
ると、可動スクロール131はスラスト受け面112a
に接触しながら摺動し、スラスト受け面112a(第2
ハウジング12)からスラスト力FS に対抗する力(反
作用)を受けることとなる。次に、本実施形態の特徴を
述べる。本実施形態によれば、可動スクロール131の
一部であるクランク部125aとの連結部分(ボス部1
31c)および両軸受126、127が、ステータ13
2内のうちコイルエンド部112aに対応する部位に位
置しているので、上記公報に記載のごとく、圧縮機構部
を電動モータ部から軸方向にずれた位置に配設した電動
圧縮機に比べて、電動圧縮機100の軸方向(ロータシ
ャフト125方向)の寸法を小さくすることができる。
【0026】また、本実施形態では、軸受126はバラ
ンサリング128の外周面に配設された状態でロータシ
ャフト125を回転可能に支持しているので、軸受12
6がロータシャフト125を直接に支持した場合に比べ
て、少なくとも軸受128の厚みt(図1参照)分は、
軸方向寸法を小さくすることができる。また、軸受12
5がステータ123内のうちコイルエンド部112aに
対応する部位に位置しているので、電動圧縮機100の
軸方向寸法を小さくすることができる。
【0027】ところで、CO2 サイクル等の超臨界冷凍
サイクルでは、前述のごとく、圧縮機構130の吐出容
量(吐出体積)を小さくすることができるので、自転防
止機構137およびスラスト受け面112aも含めて、
圧縮機構130全体をコイルエンド122a内に配設す
ることが可能であることを発明者等は発見した。しか
し、高圧側の圧力が高くなることに伴って圧縮反力が大
きくなるので、スラスト受け面112aが受けるスラス
ト力FS 、および可動スクロール131が自転しようと
する力(トルク)に対抗してピン137aがその径方向
に受けるラジアル力(せん断力)FR も大きくなる。
【0028】したがって、自転防止機構137およびス
ラスト受け面112aも含めて、圧縮機構130全体を
コイルエンド122a内に配設すると、スラスト受け面
112aの面積が縮小してスラスト受け面112aの面
圧(応力)、およびクランク部125aからピン137
aまでの距離が縮小してピン137aが受けるラジアル
力FR が過度に上昇してしまい、スラスト受け面112
aおよびピン137a(自転防止機構137)が破損す
る可能性がある。
【0029】これに対して、本実施形態では、スラスト
受け面112aおよびピン137a(自転防止機構13
7)がステータ123外に位置しているので、スラスト
受け面112aの面積、およびクランク部125aから
ピン137aまでの距離を拡大することができる。した
がって、スラスト受け面112aの面圧(応力)および
ピン137aが受けるラジアル力FR を小さくすること
ができるので、スラスト受け面112aおよびピン13
7a(自転防止機構137)が破損することを防止でき
る。
【0030】ところで、超臨界冷凍サイクルに適用され
る電動圧縮機100は、圧縮機構130の駆動トルクが
大きくなるので、通常冷凍サイクルに適用される電動圧
縮機に比べて、モータ120の体格が大きくならざるを
得ない。そこで、本実施形態では、クランク部125a
(ボス部131c)および両軸受126、127が、コ
イルエンド部112a内に配設することができる程度に
モータ120の径寸法を拡大することにより、モータ1
20のトルクを増大させるとともに、クランク部125
a(ボス部131c)および両軸受126、127をコ
イルエンド部112a内に配設することにより、電動圧
縮機100の軸方向寸法の小型化を図っている。
【0031】つまり、本実施形態に係る電動圧縮機10
0では、クランク部125a(ボス部131c)および
両軸受126、127をコイルエンド部112a内に配
設することにより、電動圧縮機10の体格が必要以上に
拡大することを防止しつつ、モータ120のトルクの増
大を図ることができる。 (第2実施形態)図2は第2実施形態に係る電動圧縮機
100の断面図である。そして、本実施形態では、ロー
タシャフト125(ロータ124)を回転可能に支持す
る第1、2軸受け126a、127aのうち、圧縮機構
130側の第1軸受126aをシェル型の針状コロ軸受
とするとともに、第1軸受126aをコイルエンド部1
22a内に位置させている。一方、ロータ124を挟ん
で圧縮機構130と反対側に位置する第2軸受127a
をラジアル玉軸受としている。
【0032】なお、本実施形態では、第1軸受126a
は、バランサリング128を介さず、直接にロータシャ
フト125を支持しており、第2軸受127aは、第1
ハウジング111に圧入固定されている。因みに、本実
施形態では、クランク部125aと軸受125bとの間
には、可動スクロール131がクランク部125aに対
して微少変位可能とするブッシング125cが配設され
ている。このため、可動スクロール131が旋回する
と、可動スクロール131に作用する圧縮反力によって
両スクロール歯部131b、132aの接触面圧が高ま
るため、作動室VC の密閉性が向上する。
【0033】また、ロータシャフト125のうち第2軸
受127a側には、段付き部125dが形成されてお
り、この段付き部125dによりロータシャフト125
(ロータ124)は、第2軸受127a側(紙面左側)
に向けて移動することが規制されている。一方、ロータ
シャフト125(ロータ124)が第1軸受126a側
(紙面右側)に向けて移動することは、第2軸受127
aを挟んで段付き部125dと反対側に配設されたC型
止め輪125eにより規制されている。
【0034】ところで、本実施形態では、ロータ124
(の永久磁石)の着磁は、ロータ124をステータ12
3内に組み付けた状態でステータ123に通電すること
により行っている。このため、本実施形態では、ロータ
124を着磁する際に、ロータ124がステータ123
に対して所定の位置に位置しているか否かを検査するた
めの穴部111aが第1ハウジング111に形成されて
いる。
【0035】そこで、本実施形態では、C型止め輪12
5eは穴部111aから挿入組み付けするとともに、C
型止め輪125eを組み付けた後は、プラグ111bに
より穴部111bを閉塞している。なお、プラグ111
bに形成された雌ねじ部111cは、プラグ111bを
抜く際に治具を挿入するためのものである。次に、本実
施形態の特徴を述べる。
【0036】本実施形態によれば、第1軸受126aが
コイルエンド部122a(ステータ123)内に位置し
ているので、第1実施形態と同様に、電動圧縮機100
の軸方向寸法を小さくすることができる。また、第1軸
受126aを針状軸受としているので、通常のラジアル
玉軸受等に比べて、軸受の外径寸法が小さくなる。した
がって、ステータ123の外径寸法を拡大することな
く、容易に第1軸受126aをコイルエンド部122a
(ステータ123)内に位置させることができる。
【0037】ところで、可動クロール131に作用する
圧縮反力のうちロータシャフト125と平行な方向のス
ラスト力FS は、第1実施形態と同様に、スラスト受け
面112aで受けていると言えども、ロータ124には
スラスト荷重が作用する。このとき、第1軸受126a
は針状軸受であるため、一般的には、スラスト荷重を受
けることができない。
【0038】しかし、本実施形態では、第2軸受127
aがラジアル玉軸受であるため、スラスト軸受に比べて
ば小さくものの、ある程度のスラスト荷重を受けること
ができる。したがって、第1軸受126aを針状軸受と
しても、ロータ124の回転運動には支障はない。とこ
ろで、上述の実施形態では、スクロール型圧縮機構部を
採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
ベーン型圧縮機構部等その他の圧縮機構部を有する電動
圧縮機に対しても適用できる。
【0039】また、本発明に係る電動圧縮機100は超
臨界冷凍サイクルにその適用が限定されるものではな
く、通常冷凍サイクルやその他の用途に対しても適用す
ることができる。また、第2実施形態では、ロータ12
4を挟んで圧縮機構130と反対側に位置する第2軸受
127aはラジアル玉軸受であったが、第2実施形態は
これに限定されるものではなく、円錐コロ軸受等のその
他スラスト荷重を受けることができるラジアル軸受であ
ればよい。
【0040】また、第2実施形態では、第1軸受126
aをシュル型の針状軸受としたが、第2実施形態はこれ
に限定されるものではなく、その他の軸受であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電動圧縮機の断面
図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る電動圧縮機の断面
図である。
【符号の説明】
110…ハウジング、120…交流電動モータ部、12
1…固定子鉄心部、122…巻線、123…ステータ、
124…ロータ、130…圧縮機構部、131…可動ス
クロール(可動部)、132…固定スクロール(固定
部)、137…自転防止機構、112a…スラスト受け
面(スラスト受け部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 猛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 佐貫 政美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 入山 健治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 津曲 祐市 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 内田 和秀 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ(12
    4)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動部(1
    31)、および前記ハウジング(110)に対して固定
    した固定部(132)を有し、流体を吸入圧縮する圧縮
    機構部(130)とを具備し、 少なくとも前記圧縮機構部(130)の一部は、前記ス
    テータ(123)内に位置していることを特徴とする電
    動圧縮機。
  2. 【請求項2】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定した固定子鉄心(121)およ
    び前記固定子鉄心(121)に巻き付けられた巻線(1
    22)を有するステータ(123)、並びに前記ステー
    タ(123)内で回転するロータ(124)を備える電
    動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動部(1
    31)、および前記ハウジング(110)に対して固定
    した固定部(132)を有し、流体を吸入圧縮する圧縮
    機構部(130)とを具備し、 少なくとも前記圧縮機構部(130)の一部は、前記ス
    テータ(123)内のうち前記固定子鉄心(121)か
    ら前記ロータ(124)の軸方向に突出するコイルエン
    ド部(122a)に対応する部位に位置していることを
    特徴とする電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記ロータ(124)を支持するロータ
    シャフト(125)の一端側には、その回転中心から径
    外方側に偏心した位置にクランク部(125a)が設け
    られ、 前記可動部(131)は、前記クランク部(125a)
    に回転可能に連結されて前記ロータシャフト(125)
    の回転と共に前記ロータシャフト(125)周りに公転
    し、 さらに、前記クランク部(125a)は、前記ステータ
    (123)内に位置していることを特徴とする請求項1
    または2に記載の電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ(12
    4)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動スクロ
    ール(131)、および前記ハウジング(110)に対
    して固定した固定スクロール(132)を有し、流体を
    吸入圧縮するスクロール型圧縮機構部(130)とを具
    備し、 前記ロータ(124)を支持するロータシャフト(12
    5)の一端側には、その回転中心から径外方側に偏心し
    た位置にクランク部(125a)が設けられ、 前記可動スクロール(131)は、前記クランク部(1
    25a)に回転可能に連結されて前記ロータシャフト
    (125)の回転と共に前記ロータシャフト(125)
    周りに公転し、 前記可動スクロール(131)に作用する圧縮反力のう
    ち前記ロータシャフト(125)と平行な方向のスラス
    ト力(FS )を受けるスラスト受け部(112a)が設
    けられており、 前記クランク部(125a)は、前記ステータ(12
    3)内に位置し、 前記スラスト受け部(112a)は、前記ステータ(1
    23)外に位置していることを特徴とする電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ(12
    4)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動スクロ
    ール(131)、および前記ハウジング(110)に対
    して固定した固定スクロール(132)を有し、流体を
    吸入圧縮するスクロール型圧縮機構部(130)とを具
    備し、 前記ロータ(124)を支持するロータシャフト(12
    5)の一端側には、その回転中心から径外方側に偏心し
    た位置にクランク部(125a)が設けられ、 前記可動スクロール(131)は、前記クランク部(1
    25a)に回転可能に連結されて前記ロータシャフト
    (125)の回転と共に前記ロータシャフト(125)
    周りに公転し、 前記可動スクロール(131)が前記クランク部(12
    5a)周りに自転することを防止する自転防止機構(1
    37)が設けられており、 前記クランク部(125a)は、前記ステータ(12
    3)内に位置し、 前記自転防止機構(137)は、前記ステータ(12
    3)外に位置していることを特徴とする電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記ロータシャフト(125)には、前
    記可動スクロール(131)が前記ロータシャフト(1
    25)周りに公転する際に、前記ロータシャフト(12
    5)に作用する遠心力を相殺する環状のバランサリング
    (128)が設けられており、 前記ロータシャフト(125)は、前記バランサリング
    (128)の外周面に配設された軸受(126)を介し
    て回転可能に支持されていることを特徴とする請求項4
    または5に記載の電動圧縮機。
  7. 【請求項7】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ(12
    4)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動部(1
    31)、および前記ハウジング(110)に対して固定
    した固定部(132)を有し、流体を吸入圧縮する圧縮
    機構部(130)と、 前記ロータ(124)を回転可能に支持する軸受(12
    6、127)とを具備し、 少なくとも前記圧縮機構部(130)の一部は、前記ス
    テータ(123)内に位置し、 さらに、前記軸受(126、127)は、前記ステータ
    (123)内に位置していることを特徴とする電動圧縮
    機。
  8. 【請求項8】 高圧側の圧力が冷媒の臨界圧力を越える
    超臨界冷凍サイクルに適用される電動圧縮機であって、 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ(12
    4)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動部(1
    31)、および前記ハウジング(110)に対して固定
    した固定部(132)を有し、流体を吸入圧縮する圧縮
    機構部(130)とを具備し、 少なくとも前記圧縮機構部(130)の一部は、前記ス
    テータ(123)内に位置していることを特徴とする電
    動圧縮機。
  9. 【請求項9】 ハウジング(110)と、 前記ハウジング(10)内に設けられ、前記ハウジング
    (110)に対して固定したステータ(123)、並び
    に前記ステータ(123)内で回転するロータ (124)を備える電動モータ部(120)と、 前記ロータ(124)により回転駆動される可動部(1
    31)、および前記ハウジング(110)に対して固定
    した固定部(132)を有し、流体を吸入圧縮する圧縮
    機構部(130)と、 前記ロータ(124)を回転可能に支持する第1、2軸
    受(126a、127a)とを具備し、 前記両軸受(126a、127a)のうち少なくとも前
    記圧縮機構(130)側の前記第1軸受(126a)
    は、前記ステータ(123)内に位置していることを特
    徴とする電動圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記第1軸受(126a)は、針状コ
    ロ軸受であることを特徴とする請求項9に記載の電動圧
    縮機
  11. 【請求項11】 前記第2軸受(127b)は、前記ロ
    ータ(124)に作用する軸方のスラスト荷重を受ける
    ことができるラジアル軸受であることを特徴とする請求
    項10に記載の電動圧縮機。
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WO2019230452A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 電動スクロール圧縮機

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