JPH11310900A - 二次成形品の電気亜鉛めっき法 - Google Patents

二次成形品の電気亜鉛めっき法

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JPH11310900A
JPH11310900A JP12066098A JP12066098A JPH11310900A JP H11310900 A JPH11310900 A JP H11310900A JP 12066098 A JP12066098 A JP 12066098A JP 12066098 A JP12066098 A JP 12066098A JP H11310900 A JPH11310900 A JP H11310900A
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輝明 中西
Akira Kawamoto
昌 川本
Motohiro Katagiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次成形品に電気亜鉛めっきを行う際に、排
水の流出を防止し完全なリサイクル・クローズド化を可
能とするめっき法を提供する。 【解決手段】 各処理工程において、ほぼ70℃の高温溶
液を用いるとともに、個別的に大気蒸発装置を用い、各
工程内でリサイクル可能とし、各工程の出側には多段の
水洗を行う単一の水洗槽を設け、さらに亜鉛めっきで
は、めっき電流としてパルス電源を用いてめっきを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次成形品の電気
亜鉛系めっき法、特に、排水処理への負荷を低減あるい
は無くした二次成形品の電気亜鉛系めっき法に関する。
以下、本発明を電気亜鉛めっきを例にとり説明する。
【0002】
【従来の技術】従来の二次加工品の電気亜鉛めっき処理
にあっては、以下の3種のめっき浴が主流をなしてきた
が、各々次のような問題点を包含していた。
【0003】シアン浴:青化ソーダ (猛毒) を主成分と
して含有するめっき浴であって、作業環境が悪い。 ジンケート浴:高濃度の苛性ソーダを含有するめっき浴
であって、やはり作業環境が悪い。
【0004】塩化アンモン浴:めっき浴が高濃度の窒素
(アンモニウム) を含んでいるため排水処理が問題とな
る。また排水処理に際しても亜鉛イオンの沈降性が悪
く、しかもその後の処理水はCOD、BOD値が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に
は、電気亜鉛めっき法として硫酸めっき浴を用いる方法
も公知であるが、そのような硫酸めっき浴は、つきまわ
り性と光沢性に劣り、そのためその適用が一次成形品
(例: 帯鋼) のように単調な形状の処理物だけに限定さ
れてきた。つまり、そのような一次成形品にさらにプレ
ス成形等の二次加工を行って製作した二次成形品 (例:
筒状体) の場合、高い光沢性、つきまわり性が要求さ
れ、かつ多種多様な形状をしており、したがって、かか
る二次成形品のめっき処理には硫酸めっき浴の適用が不
可能であり、実際、これまで工業的に適用された例はな
かった。
【0006】一方、今日では環境保全問題への対応から
資源のリサイクルおよび処理系のクローズド化 (以下、
「リサイクル・クローズド化」または「リサイクル・ク
ローズド・システム」という) が求められている。従来
から電気亜鉛めっきについてもこの「リサイクル・クロ
ーズド化」という概念は存在したものの、次に示すよう
な克服困難な課題があり、現在のところ実現には至って
いない。従って、様々な化学物質を含んだ排水が各めっ
きライン当たり10〜100m3/日放出されているのが現状で
ある。
【0007】すなわち、リサイクル・クローズド・シス
テムを採用する場合、従来は排水処理設備にて一括して
処理していた汚染水洗水の浄化もしくは処分が最大の課
題であった。前者については、汚染水洗水の浄化システ
ムを用いたライン内リサイクル化を想定したとしても、
その精度、能力、コストに大きな課題があり実用化に至
らない。さらに、このライン内リサイクル化それ自体に
ついても、「めっき液と水洗水の濃縮を図り、それによ
り生ずる給水の必要量を新しい水洗水として供給する」
ことは想定されるものの、コスト的に実用的な濃縮技術
がなく、実用化に至っていない。
【0008】また、アルカリ浴を使っためっきでは、め
っき液の汲み出しがない場合、陽極における電解酸化反
応により液中の有機物より生じる炭酸根に加えて、気液
界面より中和反応を経て吸収する炭酸根が液中に蓄積す
る。このように炭酸根が蓄積し続けると、通電性の低
下、槽底析出、さらには処理物上への付着等の問題を生
ずる。
【0009】ところで、めっき浴温度を上げることで
「めっき液の蒸発→濃縮」を行い、その補充水分として
めっき槽に供給される水洗水、つまり、めっき製品の水
洗水を利用することも考えられるが、めっき性能の多く
を有機添加剤に頼っている現状ではそのような有機添加
剤がめっき液を蒸発する際の高温によって分解してしま
うばかりでなく、分解生成物が蓄積することからも、光
沢性、つきまわり性等のめっき性能が大きく低下する。
【0010】ここに、本発明の目的は、二次成形品に電
気亜鉛めっきを行う際に、排水の流出を防止し完全なリ
サイクル・クローズド化を可能とする電気亜鉛めっき法
を提供することである。さらに本発明の目的は有機添加
剤の使用量を可及的少とし、かつめっき処理設備の簡略
化を可能とする電気亜鉛めっき法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リサイク
ル・クローズド化の実現に一番問題となるのが、水洗水
確保のためのめっき液濃縮技術、つまり高温浴めっき技
術であって、従来のめっき液濃縮技術が有機添加剤の分
解・蓄積を不可避的に伴うことから、可及的低温でめっ
き液を蒸発させること、さらに要すれば硫酸亜鉛めっき
浴を用いてパルス電流によるめっきを行うことが有利で
あることに着目した。
【0012】そこでさらに本発明者らは検討を重ね、次
のような知見を得た。 (i) 各工程において個別化した処理水の蒸発・冷却によ
る回収系を設けることで、めっき工程全体の無排水クロ
ーズド化が実現容易になる。
【0013】(ii)各工程において大気蒸発装置を設ける
とともに、高温(60〜70℃)にてバブリングやスプレー
を行い、薬液の収容槽の水を大量(10 〜20 l/hr)に蒸発
させ、また蒸発量と同量の水洗水 (薬液を含んだ水) を
薬液収容槽へ回収することにより、めっき工程全体の無
排水クローズド化が可能となる。
【0014】(iii) 前処理〜めっき処理〜後処理にて、
各処理槽から処理済物品を引き上げた時にシャワー水洗
を行い、水洗槽への薬液負荷を低減し、ライン全体の水
洗槽スペースの縮小化を図ることができる。
【0015】(iv)水洗槽下部にいくつかの小さな水洗水
タンクを設け、その水を使用して単槽の水洗槽内にてス
プレー水洗を行う。その際に、タンク水は処理すべき物
品に対し向流とすることにより、水洗性能の向上が図
れ、しかも単槽にて水洗が可能となる。
【0016】(v) 各工程において用いる薬液を、後工程
に持ち込まれても殆ど悪影響のない薬液を選択すること
で、中間の洗浄工程の負荷が軽減し、装置全体を簡略化
することができ、設備投資負担を少なくすることができ
る。
【0017】(vi)めっき浴として硫酸めっき浴を用いる
とともにパルス電流によるめっき処理を行うことで使用
薬液の量を最少とすることができ、処理系全体のリサイ
クル・クローズド化が促進される。
【0018】ここに、本発明は、次のとおりである。 (1) めっき処理すべき二次成形品を、脱脂工程と、酸洗
浄工程と、電解洗浄工程と、電気亜鉛めっき工程とを順
次経て処理することから構成される二次成形品の電気亜
鉛めっき法であって、前記工程の少なくとも1つに大気
蒸発装置を設け、脱脂液、酸洗浄液、電解液または亜鉛
めっき液を蒸発させてから冷却して得た冷却水を回収す
ることを特徴とする二次成形品の電気亜鉛めっき法。
【0019】(2) 前記工程の少なくとも1工程の後に、
単槽内でスプレー洗浄を多段に行う多段水洗工程を設け
たことを特徴とする上記(1) 記載の二次成形品の電気亜
鉛めっき法。
【0020】(3) 各段の水洗の際に水洗済み排水を回収
し、次回の水洗工程において、それぞれ上流段の水洗水
として用いて水洗すべき二次成形品に対して向流関係で
水洗することを特徴とする上記(2) 記載の二次成形品の
電気亜鉛めっき法。
【0021】(4) 前記脱脂工程でアルカリ溶液を二次成
形品にスプレーすることにより脱脂を行うことを特徴と
する上記(1) ないし(3) のいずれかに記載の二次成形品
の電気亜鉛めっき法。
【0022】(5) 前記脱脂工程、酸洗浄工程、電解洗浄
工程、および電気亜鉛めっき工程の少なくとも1におい
て、それぞれの処理を行う槽内での処理終了後に、処理
済の二次成形品に対して槽上でスプレー水洗を行うこと
を特徴とする上記(1) ないし(4) のいずれかに記載の二
次成形品の電気亜鉛めっき法。
【0023】(6) 前記脱脂工程における脱脂液として水
酸化物の水溶液を用い、前記酸洗浄工程における酸洗浄
液として硫酸液を用い、前記電解洗浄工程における電解
液として水酸化物の水溶液を用い、そして前記電気亜鉛
めっき工程においてめっき液として硫酸液を用いること
を特徴とする上記項1ないし5のいずれかに記載の二次
成形品の電気亜鉛めっき法。
【0024】(7) 前記電気亜鉛めっき工程において硫酸
亜鉛めっき浴を用い、パルス波形の電流を供給すること
を特徴とする前記(1) ないし(6) のいずれかに記載の二
次成形品の電気亜鉛めっき法。
【0025】上記「二次成形品」は圧延などの一次加工
により得た帯鋼などの一次成形品に対する用語であっ
て、プレス、押出、絞り等の二次加工により得た成形品
であり、特にそれに制限はされないが、車両用部品等の
管 (筒) 状体、輪状体、凹凸多面体を例示できる。以下
にあっては、「処理すべき物品」、あるいは単に「物
品」とも称する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるめっき法
の模式的説明図である。本発明によれば、めっきすべき
物品は次の各工程を経て電気亜鉛めっきが行われる。な
お、図示例では、電気亜鉛めっきに引き続いて、クロメ
ート処理を行っているが、これは必ずしも必要ではな
い。
【0027】脱脂工程:本発明における脱脂工程(I)
は、スプレー脱脂槽10において一般的にはKOH 3%、界
面活性剤などの添加剤0.5 %を含む水酸化物の水溶液な
どのアルカリ水溶液を脱脂液として用い、スプレーノズ
ル12を見掛け上移動させて物品全面にこの脱脂液14を当
てることにより行う。回収された脱脂液の浮上油はオイ
ルセパレータ16にて分離を行うことで回収して、燃料と
して使用してもよい。
【0028】この工程に設けられる大気蒸発装置、つま
り常圧の濃縮装置20は、以下の各工程においても同様で
あるが、例えば、処理すべき水溶液の温度を高めてから
大気中に散布することで、あるいは加熱された媒体
(例:空気) を使って散布あるいは噴霧もしくはバブリ
ングすることによって蒸発させてもよい。
【0029】具体的には、上記大気加熱装置は、スプレ
ー脱脂槽10内から回収された脱脂液を収容する収容槽22
aからの脱脂液を、電気ヒータなどの加熱手段で加熱さ
れファンなどにて送り込まれた熱風に、噴霧して熱風と
の接触面積を増やして蒸発しやすくさせる大気下での蒸
気発生手段と、蒸発した水蒸気を大気冷却する冷却手段
と、そして得られた冷却水を回収する手段とから構成さ
れる。別法としては、液温度を70℃程度に高めておい
て、これを単に噴霧するだけでかなりの量の水を蒸発で
きる。
【0030】特に、本発明によれば、かかる大気蒸発装
置20は、例えば脱脂工程というように各工程に個別化さ
れているため、負荷も少なくて済むことから、通常の手
段でもって構成でき、脱脂工程自体の実質的なクローズ
ド化を実現できる。
【0031】また、本発明の好適態様においては、脱脂
工程としてアルカリ溶液をスプレーすることから、例え
ば70℃でスプレーすることにより、短時間にて脱脂でき
るばかりでなく、70℃でスプレーすることにより脱脂槽
それ自体を大気蒸発装置として機能させてもよい。
【0032】このように大気蒸発装置から発生する水蒸
気を回収し、冷却して得た冷却水は、水洗水として再利
用できる。つまり、大気蒸発装置を設けることにより、
脱脂液を濃縮し、水洗水を脱脂液の収容槽に回収するこ
とができる。70℃程度では脱脂液が分解・劣化すること
はない。
【0033】なお、使用するアルカリ液は、苛性カリ(K
OH) +添加剤の場合、脱脂液は乳化せず、次工程の酸洗
浄工程の酸洗浄液に持ち込まれても悪影響は殆どない。
また、苛性カリは空気中の炭酸ガスと反応し炭酸カリウ
ムにもなるが、カリウム塩は潮解性が良いため、吸湿し
やすく、ナトリウム塩の場合のように脱脂槽のまわりを
白粉状にすることはない。
【0034】次に、本発明の好適態様によれば、槽上ス
プレー水洗42が設けられ、また、脱脂工程の出側には単
槽の多段水洗装置24が設けられている。脱脂された物品
に対して、一旦槽上で水洗し、さらに単槽内で対向する
単段または多段に設けたスプレーノズル26を用いて、何
回にも分けて、つまり多段に、しかも向流で水洗を行う
のである。
【0035】図示例にあっては、水洗槽下部に4つの小
さな水洗水タンクを設け、その水を使用して単槽の水洗
槽内にてスプレー水洗を行う。その際に、まず第1タン
ク水にてスプレー水洗し、流れ落ちた水をタンクに回収
し、その後、第2、第3、第4の各タンク水にて同様に
水洗・回収を行う。タンク水は処理すべき物品に対し向
流で水洗されるため、水洗性能の向上が図れ、しかも単
槽にて水洗が可能となる。なお、使用済みの第1タンク
水は収容槽22aを経て前述の大気蒸発装置に送られ、一
方、使用後に回収された第2、第3、第4の各タンク水
は、次回の水洗に際してそれぞれ第1、第2、第3のタ
ンク水として水洗に用いられる。以下順次これを繰り返
す。
【0036】このように、本発明によれば、水洗水をそ
の都度回収してこれも多段に設けた水収容槽、つまりタ
ンクに収容する。回収された水洗水は、次回の物品の処
理に際して、一つ上流側の段における水洗に用いられ
る。つまり、向流関係で水洗が行われて、このようにし
て徐々にきれいな水を使うようになり、最初の段の水洗
スプレーに供給され、回収された水洗水は前述の収容槽
22aで混合され脱脂液として使用してから大気蒸発装置
に送られ、蒸発処理を受けるようにしてもよい。なお、
図示していないが、最終段で使用される新しい水洗水
は、大気蒸発装置からの冷却水を用いることが好まし
い。
【0037】酸洗浄工程:酸洗浄液 (本発明の好適態様
では硫酸液)を収容している酸洗槽40内に物品を浸漬す
ることで酸洗浄工程(II)を行うが、このとき温度による
硫酸鉄の溶解度差を利用した冷却パネル (図示せず) に
よって回収される硫酸鉄 (例えば、2kg/day)は建築材料
として再利用が可能である。
【0038】特に、本発明の酸洗浄工程にあっても、好
ましくは酸洗浄終了後に、多段水洗装置24による水洗工
程に移行するまえに、酸洗槽40内において、槽上スプレ
ー水洗42が行われる。これにより酸洗槽40からの酸洗浄
液の持ち出しを可及的少とする。
【0039】このように、本発明の場合、硫酸浴のた
め、高温(70 ℃) 、低濃度 (5%) 、短時間にて酸洗が
できる。酸洗工程(II)にあっても、前述の脱脂工程(I)
と同様に、酸洗工程にだけ個別化した大気蒸発装置20が
設けられ、また、出側にも同様に単槽内多段水洗槽24が
設けられる。
【0040】このような大気蒸発装置20および単槽内多
段水洗槽24はすでに説明したと同様であって、これ以上
の説明は行わないが、特に酸洗浄工程(II)では、酸洗浄
液は大気蒸発装置20および70℃でバプリングされる酸洗
槽40にて水は蒸発し、酸洗浄液の収容槽22bにおいては
酸洗浄液が濃縮するとともに水洗水を多段水洗装置24か
ら回収することができる。この一旦濃縮した状態で冷却
パネル (図示せず) によって、温度による硫酸鉄の溶解
度差を利用して硫酸鉄などの固形物を効果的に分離回収
することができる。その後の酸洗浄液は上述の水洗水あ
るいはさらに冷却水でもって希釈、調整して再び酸洗浄
液として用いる。もちろん、例えば硫酸液の場合70℃程
度の高温では酸洗浄液は何ら劣化することがない。
【0041】電解洗浄工程:電解洗浄工程(III) は電解
脱脂槽50においてアルカリ電解を行うことで、亜鉛電気
めっきの予備処理、活性化処理を行うもので、通常、Na
OHの5%水溶液を用い、収容槽22cに回収されたアルカ
リ液は温度による炭酸ソーダの溶解度差を利用した炭酸
ソーダ除去装置 (図示せず) により回収された炭酸ソー
ダは脱硫剤として使用できる。
【0042】特に、本発明の電解洗浄工程(III) にあっ
ては、電解洗浄終了後に、多段水洗装置24による水洗工
程に移行するまえに、電解洗浄槽内において、槽上スプ
レー水洗42が行われる。これにより電解洗浄槽50からの
アルカリ液の持ち出しを可及的少とする。
【0043】電解洗浄工程(III) においても、前述の脱
脂工程(I) および酸洗工程(II)と同様に、大気蒸発装置
20が設けられ、また、出側にも同様に単槽内多段水洗槽
24が設けられる。
【0044】したがって、本発明によれば、電解洗浄工
程(III) においても、大気蒸発装置20により70℃でバブ
リングにて発生する水蒸気を回収し、冷却して水洗水と
して再利用する。もちろん、かかる大気蒸発によって、
例えばNaOH水溶液のような電解洗浄液が劣化することは
ない。
【0045】なお、この電解洗浄液が苛性ソーダのとき
は、めっき液に持ち込まれても悪影響は殆どないことか
ら、出側に設けられる水洗槽24は必ずしも必要としな
い。槽上スプレー水洗42が行われることで十分である。
【0046】電気亜鉛めっき工程:電気亜鉛めっき工程
(IV)では亜鉛めっき槽60において、例えば ZnSO4・7H2O
を60%含有する硫酸めっき液62を調製し、好ましくは例
えばこれにパルスめっきを行う。めっき液の補給は例え
ば不溶性陽極 (図示せず) を使用する場合は炭酸亜鉛を
化学的に溶解して行えばよい。
【0047】特に、本発明の電気亜鉛めっき工程(IV)に
あっても、好ましくは、亜鉛めっき終了後に、多段水洗
装置24による水洗工程に移行するまえに、亜鉛めっき槽
60内において、槽上スプレー水洗42が行われる。これに
より亜鉛めっき槽10からの硫酸めっき液の持ち出しを可
及的少とする。
【0048】電気亜鉛めっき工程(IV)にあっても、前述
の脱脂工程(I) 、酸洗浄工程(II)、および電解洗浄工程
(III) と同様に、大気蒸発装置20が設けられ、そして出
側では単槽内多段水洗が行われる。このような大気蒸発
装置20および単槽内多段水洗槽24はすでに説明したと同
様であって、これ以上の説明は行わない。
【0049】本発明の場合、めっき液の収容槽22dにめ
っき液を回収しているが、めっき浴ばかりでなくこの収
容槽にも酸性めっき浴を用いれば炭酸根の蓄積はみられ
ず、また硫酸浴を用することから光沢剤などの有機添加
剤は不用ということで、電気亜鉛めっき工程それ自体に
おいても上述のようなリサイクル・クローズド化が一層
容易に促進可能であるが、その電気分解生成物がめっき
にさほどの強い影響を及ぼさないものであれば、少量の
有機添加剤はめっき浴に加えることができる。特に、少
なくとも電気亜鉛めっき工程だけに個別化されたリサイ
クル・クローズド化を採用するときは、そのような有機
添加剤の添加の問題もローカルな問題として、処理系全
体の問題と切り離して対処でき、比較的容易に対処でき
る。
【0050】本発明の好適態様にあっては、めっき槽60
での電気亜鉛めっきはパルス波形のめっき電流を供給す
ることで行われる。本発明のさらなる好適態様にあって
は、硫酸亜鉛めっき浴を用いた電気亜鉛めっきに際して
パルス電源を用いてパルス波形のめっき電流を供給す
る。
【0051】ここに、パルス波形の電流とは、矩形波、
三角波、あるいは一部それらへ直流を重畳する方法等を
用いた周期的電流中断法(Unipolar)による波の電流、も
しくは単相半波、単相不完全整流波等の非対称交流波の
電流も含まれる。
【0052】次に、本発明において用いるめっき浴組成
(硫酸浴組成) は、実用上からは、一般には ZnSO4・7H
2O:50〜600 g/L であれば充分である。好適態様によれ
ば、100 〜450g/Lである。 ZnSO4・7H2O:100g/L未満で
は、コゲが発生し易く、めっき速度も低下する。450g/L
超では、つきまわり性が低下し、かつ他方では水洗水の
汚染が激しくリサイクル・クローズド化を困難にする。
【0053】その他、特に硫酸亜鉛濃度が低い時に通電
性の確保のために、H2SO4 、Na2SO4、(NH4)2SO4 、硼酸
ナトリウム、スルファミン酸ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸アンモニウム等の導電性塩を併用してもよい。
【0054】有機添加剤は必ずしも添加は必要なく、む
しろその添加によって本発明のリサイクル・クローズド
化が悪影響を受けることも考えられるが、例えばその電
気分解生成物がめっきにさほどの強い影響を及ぼさない
ものであれば、必要に応じて少量添加してもよい。また
湿潤剤として、濡れ性改善等の必要時に、界面張力低下
効果を有するもの等を少量添加してもよい。
【0055】このように電気亜鉛めっきを終了してから
は、そのまま最終製品としてもよく、また必要によりさ
らにクロメート処理工程を設けて、電気亜鉛めっきされ
た物品にさらにクロメート処理を行ってもよい。
【0056】図示例では、クロメート処理槽70によりク
ロメート処理を行っており、そして、かかるクロメート
処理工程にあっても、処理系のクローズド化を図るため
に、これまでの処理工程と同様に収容槽22eおよび大気
蒸発装置20を備えるとともに、槽上スプレー水洗42、お
よび出側における単槽内多段水洗24を行ってもよい。
【0057】以上、本発明について各処理工程を順次説
明してきたが、本発明によれば、ほぼ完全なクローズド
化が可能になるとともに、処理設備自体の簡略化が可能
となり、例えば、図1の各工程のめっき設備の場合、従
来は、脱脂工程からクロメート処理工程までほぼ20メー
トルの長さを有していたのが、13メートル程度とほぼ2/
3 となり、大幅な設備コストの低下を図ることができ
る。なお、本発明の場合も、亜鉛めっき槽それ自体の長
さは従来と同様にほぼ9メートルであった。次に、実施
例によって本発明の作用効果をさらに具体的に説明す
る。
【0058】
【実施例】本例では、図1に示すめっき装置を用い、カ
ップ形状の二次加工品である鉄鋼部品を図1の工程に従
って電気亜鉛めっきを行った。各工程において個別的に
大気蒸発装置を用いて処理水のリサイクルを行うこと
で、処理系全体としてリサイクル・クローズド化を行っ
た。このときの各工程の処理条件は次の通りであった。
【0059】脱脂工程:脱脂液はKOH 3%水溶液を用
い、これに0.5 %の界面活性剤を添加した。液温度は70
℃とし、大気蒸発装置ではこのような脱脂液を使用後に
回収し、脱脂液を噴霧しながら熱風を吹き込むことによ
り、15 l/hr の割合で蒸発させ、冷却後、冷却水として
回収した。油の回収量は5kg/dayであった。なお、単槽
内多段水洗は3段に分けて行った。
【0060】酸洗浄工程:H2SO4 の4.5%水溶液(70 ℃)
を用い、硫酸鉄は2kg/day 回収した。出側での水洗は
3段に分けて行った。
【0061】電解洗浄工程:70℃のNaOH5%水溶液を用
い、通常の電解条件で電解洗浄を行った。この場合にも
出側での水洗は3段に分けて行った。
【0062】電気亜鉛めっき工程:本例で使用しためっ
き浴組成はZnSO4 ・7H2Oを60%含む液温度70℃の水溶液
であった。めっき槽は20槽設け、電気亜鉛めっきは連続
的に行った。この場合にも、出側のスプレー水洗は3段
に分けて行った。本例の電気亜鉛めっきは、1msに流れ
る電流密度25A/dm2 のパルス電解にて行った。平均電流
密度は2.5A/dm2であった。
【0063】クロメート処理工程:本発明にしたがって
電気亜鉛めっきを行った物品は、水洗浄後、慣用の処理
条件で黄色クロメート処理を施し、70℃で乾燥した。し
かし、本例では、これまでの各処理工程と同様に、個別
化された大気蒸発装置を設け、この処理工程自体で一つ
のクローズド系を構成するようにしている。クロメート
剤としては通常の塗布型のそれを用い、本例ではそれを
スプレー塗布した。槽上ではスプレー水洗を行い、そし
て出側に設けた水洗槽でも3段に分けて水洗を行った。
【0064】かくして、本発明によれば、排水量をほぼ
ゼロとすることができた。めっきに要する時間も、前処
理時間および後処理時間も含めて従来が40〜60分を要し
ていたのに対して、本発明ではほぼ29分に短縮すること
ができた。
【0065】水補給量は、従来は、2000〜5000l/day も
要していたのに対して、本発明では200 〜500l/dayとほ
ぼ1/10にまで低減できた。本発明の場合、排水量がほぼ
ゼロであるので、理論的には補給水も実質ゼロとなる筈
であるが、蒸発による損失を補給する必要があるからで
ある。さらに、本発明の場合、油の回収量が4〜5kg/d
ay、また硫酸第1鉄・7水和物の回収量も1 〜2kg/day
であった。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような優れた効果が得られる。 (1) 各処理工程におけるリサイクル化、クローズド化が
実現され、めっき処理工程全体としてもほぼ100 %リサ
イクル化が実現できる。したがって、めっきラインより
排出される排水の処理費用 (イニシャルコスト:設備
費、ランニングコスト:薬品費用、電力、メンテナンス
費用) の削減もしくは大幅な削除が可能となる。
【0067】(2) 有価製品 (油および硫酸鉄) も回収で
き、コスト低減に大きく寄与する。 (3) めっき設備全体をほぼ2/3 の長さに短縮可能とな
り、設備費および建屋費の大幅な低減を可能とする。 (4) これらを総合した評価として、経済性ばかりでな
く、環境問題の改善に対して大きな寄与をする優れた技
術である。
【0068】すなわち、水洗水、排水の100 %リサイク
ル・クローズド化を実現することにより次のような環境
向上への寄与が考えられる。 (1) 生態、自然界への有害性が現在認められている物質
に限らず、今後確認され得る物質についても、その放出
が未然に防止でき、環境保全へ役立つ。
【0069】(2) 排水に含まれ、アルキルフェノール系
界面活性剤に代表される物質群に関わるエンドクリン問
題への対応が可能となる。 (3) 排水に含まれるCOD、BOD値低下の原因物質の
自然界への放出の削減もしくは回避が図れる。 (4) 排水に含まれる亜鉛金属イオンの自然界への放出の
削減もしくは回避が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるめっき方法の各工程の模式的説
明図である。
フロントページの続き (72)発明者 阿部 裕士 愛知県犬山市大字羽黒字貴船浦1番地の2 株式会社三進製作所内 (72)発明者 中西 輝明 愛知県名古屋市守山区森孝4丁目520番地 新森孝住宅408号 (72)発明者 川本 昌 愛知県刈谷市野田町場割50番地 ユケン工 業株式会社内 (72)発明者 片桐 元洋 愛知県刈谷市野田町場割50番地 ユケン工 業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき処理すべき二次成形品を、脱脂工
    程と、酸洗浄工程と、電解洗浄工程と、電気亜鉛めっき
    工程とを順次経て処理することから構成される二次成形
    品の電気亜鉛めっき法であって、 前記工程の少なくとも1つに大気蒸発装置を設け、脱脂
    液、酸洗浄液、電解液または亜鉛めっき液を蒸発させて
    から冷却して得た冷却水を回収することを特徴とする二
    次成形品の電気亜鉛めっき法。
  2. 【請求項2】 前記工程の少なくとも1つの工程の後
    に、単槽内でスプレー洗浄を多段に行う多段水洗工程を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の二次成形品の電
    気亜鉛めっき法。
  3. 【請求項3】 各段の水洗の際に水洗済み排水を回収
    し、次回の水洗工程において、それぞれ上流段の水洗水
    として用いて水洗すべき二次成形品に対して向流関係で
    水洗することを特徴とする請求項2記載の二次成形品の
    電気亜鉛めっき法。
  4. 【請求項4】 前記脱脂工程でアルカリ溶液を二次成形
    品にスプレーすることにより脱脂を行うことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の二次成形品の電
    気亜鉛めっき法。
  5. 【請求項5】 前記脱脂工程、酸洗浄工程、電解洗浄工
    程、および電気亜鉛めっき工程の少なくとも1つにおい
    て、それぞれの処理を行う槽内での処理終了後に、処理
    済の二次成形品に対して槽上でスプレー水洗を行うこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の二次
    成形品の電気亜鉛めっき法。
  6. 【請求項6】 前記脱脂工程における脱脂液として水酸
    化物の水溶液を用い、前記酸洗浄工程における酸洗浄液
    として硫酸液を用い、前記電解洗浄工程における電解液
    として水酸化物の水溶液を用い、そして前記電気亜鉛め
    っき工程においてめっき液として硫酸液を用いることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の二次成
    形品の電気亜鉛めっき法。
  7. 【請求項7】 前記電気亜鉛めっき工程において硫酸亜
    鉛めっき浴を用い、パルス波形の電流を供給することを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の二次成
    形品の電気亜鉛めっき法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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