JPH11310582A - 縮合ピリダジン誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

縮合ピリダジン誘導体、その製造法および用途

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JPH11310582A
JPH11310582A JP3262699A JP3262699A JPH11310582A JP H11310582 A JPH11310582 A JP H11310582A JP 3262699 A JP3262699 A JP 3262699A JP 3262699 A JP3262699 A JP 3262699A JP H11310582 A JPH11310582 A JP H11310582A
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泰彦 川野
Hideaki Nagaya
秀明 長屋
Michiyo Nariama
倫代 業天
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗喘息作用、抗アレルギー作用を有する
縮合ピリダジン誘導体、その製造法及びその医薬組成物
を提供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、Ar1及びAr2は芳香族基を、Ar1とAr2
隣接C原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環
は含窒素複素環を、X及びYは結合手、O、S(O)p
(pは0〜2)、NR4(R4はH又は低級アルキル基)
又はヘテロ原子1〜3個を介していてもよい2価の直鎖
状低級炭化水素基を、AはN又はCR7(R7はH、ハロ
ゲン、炭化水素基、アシル基又は置換基を有していても
よいヒドロキシ基)を、R1、R2及びR3はH、ハロゲ
ン、炭化水素基、アシル基又は置換基を有していてもよ
いヒドロキシ基を、R8はH、低級アルキル基で置換さ
れていてもよいヒドロキシ基又はカルボキシル基を示
す]で表される化合物(但し、2−[6−[3−[4−
(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]
イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]−2−
メチルプロピオン酸を除く)またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗アレルギ
ー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、好酸球化学遊走
抑制作用などを有し、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻
炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、慢性蕁麻疹など
の予防・治療剤として有用な新規な縮合ピリダジン誘導
体、その製造法および剤に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、多種類の疾病に対する薬剤とし
て、縮合ピリダジン骨格を有する化合物の合成が数多く
行われており、USP3,915,968には、式
【化10】 [式中、RとR3はそれぞれ水素原子または低級アルキ
ル(RとR3の少なくとも一方は低級アルキル)を、R1
とR2は窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、ピペ
ラジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を示
す。]で表される化合物またはその塩が、USP4,1
36,182には、式
【化11】 [式中、Rは水素原子、フェニルまたは低級アルキルカ
ルボニルアミノを、R1はモルホリノまたはピペリジノ
を、R2 は水素原子または低級アルキルを示す。但し、
RとR2の少なくとも一方は水素原子以外の基であっ
て、さらにRがフェニルの場合、R1はモルホリノでR2
が低級アルキルである。]で表される化合物またはその
塩がそれぞれ気管支痙攣を軽減する気管支拡張剤として
有用であることが開示されている。
【0003】また、特開平6−279447には、式
【化12】 [式中、R1は水素原子、置換基を有してもよい低級ア
ルキル基またはハロゲン原子、R2およびR3はそれぞれ
水素原子または置換基を有していてもよい低級アルキ
ル、あるいはR2とR3は隣接する−C=C−と共に5な
いし7員環を形成してもよく、Xは酸素原子またはS
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、Yは式
【化13】 (R4およびR5はそれぞれ水素原子または置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基を示す)で表される基また
は置換基を有していてもよい3ないし7員同素環または
複素環から誘導される2価の基、R6およびR7はそれぞ
れ水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル
基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基または
置換基を有していてもよいアリール基、あるいはR6
7は隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよ
い含窒素複素環基を形成してもよく、mは0ないし4の
整数、nは0ないし4の整数を示す。]で表される化合
物またはその塩、および合成例の1つとして
【化14】 の化合物が抗喘息作用、抗PAF作用、抗炎症作用、抗
アレルギー作用を有することが開示されている。
【0004】さらに、特開平6−279446には、式
【化15】 [式中、R1は水素原子、置換基を有してもよい低級ア
ルキル基またはハロゲン原子を示し、R2およびR3はそ
れぞれ水素原子または置換基を有していてもよい低級ア
ルキル基を示し(ただしR2およびR3の一方が水素原子
ある場合、他方は置換基を有していてもよい低級アルキ
ル基を示す)、R2とR3は隣接する−C=C−と共に5
ないし7員環を形成してもよく、Xは酸素原子またはS
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、Yは式
【化16】 (R4およびR5はそれぞれ水素原子または置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基を示す)で表される基また
は置換基を有していてもよい3ないし7員同素環または
複素環から誘導される2価の基、R6およびR7はそれぞ
れ水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル
基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基または
置換基を有していてもよいアリール基を示し、R6とR7
は隣接する窒素原子と共に置換基を有してもいてよい含
窒素複素環基を形成してもよく、mは0ないし4の整
数、nは0ないし4の整数を示す。]で表される化合物
またはその塩が記載されており、これらの化合物は抗ア
レルギー作用、抗炎症作用および抗PAF作用(血小板
活性化因子)作用を有し、気管支痙攣や気管支収縮を抑
制することにより抗喘息剤として有効に用いられること
が開示されている。また、一方では、抗アレルギー作用
また抗ヒスタミン作用を有する化合物として、例えばテ
ルフェナジン[ザ、メルク、インデックス(The M
erckIndex)、12版、9307]やエバスチ
ン[ザ、メルク、インデックス(The Merck
Index)、12版、3534]などが挙げられ、そ
れらは臨床において用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の抗アレルギー
剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤などと比べて、作用効
果、持続性、安全性などの点でより満足のいく新規化合
物の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため、種々鋭意研究を行った結果、[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジンやイミダ
ゾ[1,2−b]ピリダジン骨格の6位からスペイサー
を介して置換ピペリジンやピペラジンを有するところに
化学構造上の大きな特徴を持つ、式
【化17】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環は置換
基を有していてもよい含窒素複素環を示し、XおよびY
はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、S
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4
は水素原子または低級アルキル基を示す)または置換基
を有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介して
いてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、Aは窒
素原子またはCR7(R7は水素原子、ハロゲン原子、置
換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基または置
換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す)を示し、
1、R2およびR3はそれぞれ同一または異なって水素
原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水
素基、アシル基または置換基を有していてもよいヒドロ
キシ基を示し、R8は水素原子、低級アルキル基で置換
されていてもよいヒドロキシ基またはカルボキシル基を
示す。]で表される新規な縮合ピリダジン化合物または
その塩を初めて合成し、これらの化合物がその特異な化
学構造に基づいて予想外にも優れた抗アレルギー作用、
抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、好酸球化学遊走抑制作
用および優れた持続性、安全性を示し、これらの薬理作
用に基づいてアトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、気管
支喘息、アレルギー性結膜炎、慢性蕁麻疹などの予防、
治療剤として用いられることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明は、〔1〕式
【化18】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環は置換
基を有していてもよい含窒素複素環を示し、XおよびY
はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、S
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4
は水素原子または低級アルキル基を示す)または置換基
を有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介して
いてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、Aは窒
素原子またはCR7(R7は水素原子、ハロゲン原子、置
換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基または置
換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す)を示し、
1、R2およびR3はそれぞれ同一または異なって水素
原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水
素基、アシル基または置換基を有していてもよいヒドロ
キシ基を示し、R8は水素原子、低級アルキル基で置換
されていてもよいヒドロキシ基またはカルボキシル基を
示す。]で表される化合物(但し、2−[6−[3−
[4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]
−2−メチルプロピオン酸を除く)またはその塩、
【0008】〔2〕Ar1およびAr2が(i)ハロゲン
原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニト
ロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)
1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6
アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニル
を有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキ
シル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルア
ミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ない
し6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニ
ル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ
−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモ
イル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホ
ニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリー
ルオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(x
xviii)オキソから成る群から選ばれる基で置換されて
いてもよい(1)C6-14芳香族炭化水素基または(2)
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし8員
の芳香族複素環基、または(3)該芳香族複素環とC
6-14芳香族炭化水素環とが縮合して形成された環から任
意の水素原子を除いてできる1価の基を示し、Ar1
Ar2は隣接する炭素原子と共に、(i)ハロゲン原子、
(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(i
v)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
ケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
キニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ない
し3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキ
ルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有し
ていてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、
(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、
(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員
環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xv
ii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキ
ル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xx
iii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
キソから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい
式、
【化19】 [式中、R8は水素原子、C1-6アルキルで置換されてい
てもよいヒドロキシ基、またはカルボキシル基を示す]
で表される縮合環基を形成していてもよく、B環は、
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、
(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキ
ル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−または
ジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カ
ルボニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)
ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6
ルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(x
v)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−
カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6
ルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)
モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C
1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール
−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アル
キルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C
6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキ
シおよび(xxviii)オキソから成る群から選ばれる基で
置換されていてもよい、少なくとも1個の窒素原子を含
み、さらに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい3な
いし13員の含窒素複素環を示し、XおよびYはそれぞ
れ同一または異なって、結合手、酸素原子、S
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR
4(R4は水素原子または直鎖状または分枝状のC1-6
ルキル基を示す)または(i)ハロゲン原子、(ii)
1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シア
ノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
(vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、
(vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、
(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個の
ハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ
もしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有していても
よいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)ア
ミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ
−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミ
ノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カル
ボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、
(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイ
ル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
i)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
キソから成る群から選ばれる置換基を有していてもよ
く、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を介していてもよい2価の直鎖状C1-6
化水素基を示し、Aは窒素原子またはCR7〔R7
(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)(i)ハ
ロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)
ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよ
いC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよ
いC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、
(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボ
ニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒ
ドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アル
キルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(x
v)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−
カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6
ルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)
モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C
1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール
−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アル
キルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C
6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキ
シおよび(xxviii)オキソから成る群から選ばれる基で
置換されていてもよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニ
ル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C
3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ
基を有していてもよいベンゼン環とが縮合した基,C
6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル基、(4)−
(C=O)−R9、−SO2−R9、−SO−R9、−(C
=O)NR109、−(C=O)O−R9、−(C=S)
O−R9または−(C=S)NR109(R9は(a)水
素原子、(b)(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アル
キレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハ
ロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハ
ロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)
3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン
原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくは
1-6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6
アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(x
iii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6
ルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xv
i)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシ
ル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)
カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモ
イル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
ii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スル
ホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10
アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)
7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成
る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アル
キル基,C2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C
3-6シクロアルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ない
し3個のC1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼ
ン環とが縮合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16
アラルキル基、または(c)−OR11(R11は水素原
子、または(i)ハロゲン原子、(ii)C1 - 6 アルキ
レンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロ
ゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロ
ゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C
3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原
子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC
1-6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6
ルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xii
i)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アル
キルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)
1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、
(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カル
バモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイ
ル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi
i)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、
(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリ
ール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C
7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成る
群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル基,C2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6
シクロアルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ないし
3個のC1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼン
環とが縮合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16
ラルキル基を示す)で表される基を示し、R10は水素原
子またはC1-6アルキル基を示す)で示されるアシル
基、または(5)−OR12(R12は水素原子、または
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキ
シ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化され
ていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化され
ていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロア
ルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ
−カルボニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、
(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、
(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−
1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アル
キル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)
1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、
(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ
−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリ
ール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6
アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxv
i)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキル
オキシおよび(xxviii)オキソから成る群から選ばれる
基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,C2-6アル
ケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル
基,C3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC1-6アル
コキシ基を有していてもよいベンゼン環とが縮合した
基,C6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル基を示
す)で表される基を示す〕を示し、R1 、R2 およびR
3 はそれぞれ(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、
(3)(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオ
キシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化さ
れていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化さ
れていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロ
アルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−
またはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキ
シ−カルボニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、
(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、
(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−
1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アル
キル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)
1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、
(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ
−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリ
ール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6
アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxv
i)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキル
オキシおよび(xxviii)オキソから成る群から選ばれる
基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,C2-6アル
ケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル
基,C3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC1-6アル
コキシ基を有していてもよいベンゼン環とが縮合した
基,C6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル基、
(4)−(C=O)−R13、−SO2−R13、−SO−
13、−(C=O)NR1413、−(C=O)O−
13、−(C=S)O−R13または−(C=S)NR14
13(R13は(a)水素原子、(b)(i)ハロゲン原
子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、
(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6
ルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6
ルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1な
いし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アル
キルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有
していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシ
ル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミ
ノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし
6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、
(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カ
ルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6
ルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、
(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、
(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキ
シ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxvii
i)オキソから成る群から選ばれる基で置換されていて
もよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C2-6
ルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シクロアル
キル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有してい
てもよいベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリール基
もしくはC7-16アラルキル基、または(c)−OR
15(R15は水素原子、または(i)ハロゲン原子、(i
i)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)
シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
ル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
ル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3
個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有してい
てもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xi
i)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xi
v)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状
アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)
カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル
−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
i)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
キソから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい
1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C2-6アルキニ
ル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シクロアルキル基
と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有していてもよ
いベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリール基もしく
はC7-16アラルキル基を示す)で表される基を示し、R
14は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)で示され
るアシル基、または(5)−OR16(R16は水素原子、
または(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジ
オキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化
されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化
されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6シク
ロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ
−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコ
キシ−カルボニルを有していてもよいC1-6アルコキ
シ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モ
ノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキル
アミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6
アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xvii
i)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイ
ル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
i)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10
アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)
1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、
(xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラ
ルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成る群から選
ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,C
2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロア
ルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC
1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼン環とが縮
合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル
基を示す)で表される基を示し、R8は水素原子、C1-6
アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ基、または
カルボキシル基を示す第(1)項記載の化合物、
【0009】〔3〕Ar1およびAr2がそれぞれ置換基
を有していてもよい芳香族炭化水素基である第(1)項
記載の化合物、〔4〕Ar1およびAr2がそれぞれ置換
基を有していてもよいフェニル基である第(1)項記載
の化合物、〔5〕Ar1およびAr2がそれぞれ(1)ハ
ロゲン原子もしくはC1-6アルキルで置換されていても
よいフェニル基または(2)炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含む5ないし8員の芳香族複素環基である第
(1)項記載の化合物、〔6〕B環が式
【化20】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
ン基を示す]で表される環である第(1)項記載の化合
物、〔7〕Z1およびZ2がそれぞれ直鎖状C1-2アルキ
レン基である第(6)項記載の化合物、〔8〕Xが結合
手、酸素原子またはNHである第(1)項記載の化合
物、
〔9〕Xが結合手または酸素原子である第(1)項
記載の化合物、
【0010】〔10〕Yが式 −(CH2)m−Y1−(CH2)n−Y2− [式中、Y1およびY2はそれぞれ同一または異なって結
合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整数を
示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル基を
示す)、カルボニル基、カルボニルオキシ基または式
【化21】 (式中、R5およびR6はそれぞれ同一または異なってヒ
ドロキシ基またはC1-4アルキル基を示す)で表される
基を示し、mおよびnはそれぞれ0ないし4の整数を示
す(但し、mとnの和は6以下である)]で表される基
である第(1)項記載の化合物、〔11〕Yが(i)C
1-6アルキレン基、(ii)−(CH2)p1O−、(iii)
−(CH2)p1NH−、(iv)−(CH2)p1S−、
(v)−(CH2)q1CH(OH)(CH2)q2O−、
(vi)−(CH2)q1CH(OH)(CH2)q2NH
−、(vii)−(CH2 )q1CH(OH)(CH2)q2
S−、(viii)−(CH2)p1CONH−、(ix)−C
OO(CH2)p1O−、(x)−COO(CH2)p1
H−、(xi)−COO(CH2)p1S−、(xii)−
(CH2)q1O(CH2)q2O−、(xiii)−(C
2)q1O(CH2)q2NH−または(xiv)−(C
2)q1O(CH2)q2S−(p1は1〜6の整数を示
し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の整数を示す)で表
される基である第(1)項記載の化合物、
【0011】〔12〕R1、R2、R3およびR7がそれぞ
れ同一または異なって(1)水素原子、(2)カルボキ
シル基またはC1-6アルコキシ−カルボニル基で置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基、(3)C1-6アルコキ
シ基、(4)C1-6アルコキシ−カルボニル基または
(5)カルボキシル基である第(1)項記載の化合物、
〔13〕R1が(1)水素原子、(2)(i)カルボキ
シル,(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル,(iii)ヒ
ドロキシまたは(iv)モノもしくはジ−C1-6アルキル
を有していてもよいカルバモイルから成る群から選ばれ
る基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(3)
6-14アリール基、(4)C1-6アルコキシ基、(5)
1-6アルコキシ−カルボニル基、(6)カルボキシル
基、(7)カルボキシルもしくはC1-6アルコキシ−カ
ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルを有し
ていてもよいカルバモイル基、または(8)C1-6アル
コキシ−カルボニルで置換されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基である第(1)項記載の化合物、〔14〕
2が水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ−
カルボニル基またはカルボキシル基である第(1)項記
載の化合物、〔15〕R3が水素原子である第(1)項
記載の化合物、〔16〕R7が水素原子、ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基
またはカルボキシル基である第(1)項記載の化合物、
〔17〕R8が水素原子またはヒドロキシル基である第
(1)項記載の化合物、〔18〕Aが窒素原子である第
(1)項記載の化合物、〔19〕AがCR7'(R7'は水
素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基またはカルボキシル基を示す)であ
る第(1)項記載の化合物、〔20〕AがCHである第
(1)項記載の化合物、
【0012】〔21〕Ar1およびAr2がそれぞれ
(1)ハロゲン原子もしくはC1-6アルキルで置換され
ていてもよいフェニル基または(2)炭素原子以外に窒
素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし
4個のヘテロ原子を含む5ないし8員の芳香族複素環基
で、B環が式
【化22】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
ン基を示す]で表される環で、Xが結合手、酸素原子ま
たはNHで、Yが(i)C1-6アルキレン基、(ii)−
(CH2)p1O−、(iii)−(CH2)p1NH−、(i
v)−(CH2)p1S−、(v)−(CH2)q1CH(O
H)(CH2)q2O−、(vi)−(CH2)q1CH(O
H)(CH2)q2NH−、(viI)−(CH2)q1CH
(OH)(CH2)q2S−、(viiI)−(CH2)p1
ONH−、(iX)−COO(CH2)p1O−、(x)−
COO(CH2)p1NH−、(xi)−COO(CH2
1S−、(xii)−(CH2)q1O(CH2)q2O−、
(xiii)−(CH2)q1O(CH2)q2NH−または
(xiv)−(CH2)q1O(CH2)q2S−(p1は1〜
6の整数を示し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の整数
を示す)で表される基で、Aが窒素原子またはCR7'
(R7'は水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキシル基
を示す)で、R1が(1)水素原子、(2)(i)カル
ボキシル,(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル,(ii
i)ヒドロキシまたは(iv)モノもしくはジ−C1-6アル
キルを有していてもよいカルバモイルから成る群から選
ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、
(3)C6-14アリール基、(4)C1-6アルコキシ基、
(5)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(6)カルボ
キシル基、(7)カルボキシルもしくはC1-6アルコキ
シ−カルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル
を有していてもよいカルバモイル基、または(8)C
1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC
3-6シクロアルキル基で、R2 が水素原子、C1-6アルキ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキ
シル基で、R3が水素原子で、R8が水素原子またはヒド
ロキシル基である第(1)項記載の化合物、
【0013】〔22〕Ar1およびAr2がフェニル基
で、B環が式
【化23】 [式中、Z'はメチン基を示し、Z1'およびZ2'はエチ
レン基を示す]で表される環で、Xが酸素原子またはN
Hで、Yが−(CH2)p1NH−(p1は1〜6の整数
を示す)で表される基で、AがCR7''(R7''は水素原
子またはC1-6アルキル基を示す)で、R1が(1)水素
原子、(2)カルボキシルまたはC1-6アルコキシ−カ
ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基また
は(3)C1-6アルコキシ−カルボニルで置換されてい
てもよいC1-6アルキルを有していてもよいカルバモイ
ル基で、R2が水素原子で、R3が水素原子で、R8が水
素原子である第(1)項記載の化合物、〔23〕2−
[6−[3−[4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2−b]ピリダジ
ン−2−イル]−2−メチルプロピオン酸エチルまたは
その塩(特に、二フマル酸塩)、〔24〕N−[6−
[3−[4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロ
ピルアミノ]イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−
カルボニル]グリシンエチルまたはその塩、〔25〕2
−[6−[3−[4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]−3−メチルイミダゾ[1,2−
b]ピリダジン−2−イル]−2−メチルプロピオン酸
エチルまたはその塩(特に、二塩酸塩)、〔26〕2−
[6−[3−[4−(ジフェニルメチルアミノ)ピペリ
ジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2−b]ピリダ
ジン−2−イル]−2−メチルプロピオン酸エチルまた
はその塩、
【0014】〔27〕式
【化24】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環は置換
基を有していてもよい含窒素複素環を示し、XおよびY
はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、S
(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4
は水素原子または低級アルキル基を示す)または置換基
を有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介して
いてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、R8
水素原子、低級アルキル基で置換されていてもよいヒド
ロキシ基またはカルボキシル基を示し、Q1は脱離基を
示す。]で表される化合物またはその塩と式
【化25】 [式中、Aは窒素原子またはCR7(R7は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、ア
シル基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基を
示す)を示し、R1、R2およびR3はそれぞれ同一また
は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基、アシル基または置換基を有してい
てもよいヒドロキシ基を示し、Q2は脱離基を示す。]
で表される化合物またはその塩とを反応させることを特
徴とする式
【化26】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩の製造法、
【0015】〔28〕第(1)項記載の化合物を含有し
てなる医薬組成物、〔29〕第(1)項記載の化合物を
含有してなる抗ヒスタミンおよび/または好酸球化学遊
走抑制剤、〔30〕第(1)項記載の化合物を含有して
なる抗アレルギー剤、〔31〕第(1)項記載の化合物
を含有してなる喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー
性鼻炎、慢性蕁麻疹またはアトピー性皮膚炎の予防・治
療剤、〔32〕哺乳動物に対して第(1)項記載の化合
物を有効量投与することを特徴とするヒスタミンおよび
/または好酸球化学遊走の抑制方法、〔33〕哺乳動物
に対して第(1)項記載の化合物を有効量投与すること
を特徴とするアレルギー疾患の治療方法、〔34〕哺乳
動物に対して第(1)項記載の化合物を有効量投与する
ことを特徴とする喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギ
ー性鼻炎、慢性蕁麻疹またはアトピー性皮膚炎の治療方
法、〔35〕抗ヒスタミンおよび/または好酸球化学遊
走抑制剤を製造するための第(1)項記載の化合物の使
用、〔36〕抗アレルギー剤を製造するための第(1)
項記載の化合物の使用、および〔37〕喘息、アレルギ
ー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹またはアト
ピー性皮膚炎の予防・治療剤を製造するための第(1)
項記載の化合物の使用に関する。さらに、化合物(I)
またはその塩が構造中に不斉炭素を含有する場合、光学
活性体およびラセミ体の何れも本発明の範囲に含まれ、
化合物(I)またはその塩は水和物、無水和物のどちら
であってもよい。
【0016】上記式(I)中、Ar1およびAr2は「置
換基を有していてもよい芳香族基」を示し、Ar1とA
2は隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成していて
もよい。Ar1およびAr2で表される「芳香族基」とし
ては、例えば、 単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基、より具
体的にはフェニル、トリル、キシリル、ビフェニル、1
−ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、1−アン
トリル、2−アントリル、9−アントリル、1−フェナ
ントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、
4−フェナントリルまたは9−フェナントリルなどのC
6-14アリール基など(好ましくは、フェニル、トリル、
キシリル、ビフェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチ
ルなど、特に好ましくはフェニルなど)6ないし14員
の単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基など、ま
たは 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子か
ら選ばれる好ましくは1種または2種のヘテロ原子を1
個以上(例えば、1ないし4個、好ましくは1ないし3
個)を含む単環基(好ましくは5ないし8員)またはそ
の縮合芳香族複素環基、より具体的には、チオフェン、
ベンゾ〔b〕チオフェン、ベンゾ〔b〕フラン、ベンズ
イミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンズイソチアゾール、ナフト〔2,3−b〕チオ
フェン、チアントレン、フラン、イソインドリジン、キ
サントレン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾー
ル、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾ
ール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、
インドール、イソインドール、1H−インダゾール、プ
リン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フ
タラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、
シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナン
トリジン、アクリジン、フェナジン、イソチアゾール、
フェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、フェノ
キサジンまたはイソクロマンなどの芳香族複素環(好ま
しくは、ピリジン、チオフェンまたはフランなど、より
好ましくはピリジンなど)、あるいはこれらの環(好ま
しくは、前記した単環の複素環)が1個あるいは複数個
(好ましくは1または2個、さらに好ましくは1個)の
芳香環(例えば、上記した芳香族炭化水素基など、好ま
しくはベンゼン環等)と縮合して形成された環から任意
の水素原子を除いてできる1価の基などが用いられる。
Ar1およびAr2で表される「置換基を有していてもよ
い芳香族基」の「芳香族基」としては、例えば、フェニ
ルなどが好ましい。
【0017】Ar1およびAr2で表され芳香族基の「置
換基」としては、例えば、(i)ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、(ii)低級アルキ
レンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなどのC1-3アルキレンジオキシ基など)、(i
ii)ニトロ基、(iv)シアノ基、(v)ハロゲン化され
ていてもよい低級アルキル基、(vi)ハロゲン化されて
いてもよい低級アルケニル基、(vii)ハロゲン化され
ていてもよい低級アルキニル基、(viii)低級シクロア
ルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアル
キル基など)、(ix)置換されていてもよい低級アルコ
キシ基、(x)ハロゲン化されていてもよい低級アルキ
ルチオ基、(xi)ヒドロキシル基、(xii)アミノ基、
(xiii)モノ−低級アルキルアミノ基(例えば、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピル
アミノ、ブチルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミ
ノ基など)、(xiv)ジ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、ジブチルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基
など)、(xv)5ないし6員環状アミノ基(例えば、モ
ルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリ
ジン−1−イルなど)、(xvi)低級アルキル−カルボ
ニル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC1-6
アルキル−カルボニル基など)、(xvii)カルボキシル
基、(xviii)低級アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アル
コキシ−カルボニル基など)、(xix)カルバモイル
基、(xx)モノ−低級アルキル−カルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなどのモ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)、(xxi)ジ
−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、ジメチルカ
ルバモイル、ジエチルカルバモイルなどのジ−C1-6
ルキルカルバモイル基など)、(xxii)アリール−カル
バモイル(例えば、フェニルカルバモイル、ナフチルカ
ルバモイルなどのC6-10アリール−カルバモイルな
ど)、(xxiii)スルホ基、(xxiv)低級アルキルスル
ホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ルなどのC1-6アルキルスルホニル基など)、(xxv)ア
リール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-10
リール基など)、(xxvi)アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-10アリールオキ
シ基など)、(xxvii)アラルキルオキシ基(例えば、
ベンジルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基な
ど)、(xxviii)オキソ基などが用いられる。
【0018】上記「ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキル基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)を有して
いてもよい低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6
ルキル基など)などが挙げられ、具体例としては、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、プロピル、3,3,
3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、
4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシ
ル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなどが用いられ
る。上記「ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル
基」および「ハロゲン化されていてもよい低級アルキニ
ル基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)を有していて
もよい低級アルケニル基(例えば、ビニル、プロペニ
ル、イソプロペニル、2−ブテン−1−イル、4−ペン
テン−1−イル、5−へキセン−1−イルなどのC2-6
アルケニル基など)および1ないし3個のハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)を有していて
もよい低級アルキニル基(例えば、2−ブチン−1−イ
ル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン−1−イル
などのC2-6アルキニル基など)などが用いられる。
【0019】上記「置換されていてもよい低級アルコキ
シ基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、モノ−またはジ
−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメ
チルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノなどのモノ
−またはジ−C1-6アルキルアミノ基など)または低級
アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カル
ボニル基など)を有していてもよい低級アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、
tert−ブトキシなどのC1-6アルコキシ基など)などが
用いられる。上記「ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキルチオ基」としては、例えば、1ないし3個のハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)を有して
いてもよい低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、
エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-
ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-
ブチルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)などがあ
げられ、具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチ
ルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピ
ルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−ト
リフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオな
どが用いられる。
【0020】Ar1とAr2が隣接する炭素原子と共に縮
合環基を形成する場合の具体例としては、例えば、
【化27】 [式中、R8は前記と同意義を示す。]などで表される
縮合環基などが用いられる。Ar1およびAr2として
は、それぞれ同一または異なって、置換基を有していて
もよい芳香族炭化水素基(例、C6-14芳香族炭化水素
基)が好ましく、置換基を有していてもよいベンゼン環
がより好ましい。より具体的には、Ar1およびAr2
しては、それぞれ(1)ハロゲン原子もしくはC1-6
ルキルで置換されていてもよいベンゼン環または(2)
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし8員
の芳香族複素環基などが好適である。
【0021】上記式(I)中、B環は「置換基を有して
いてもよい含窒素複素環」を示す。B環で表される「含
窒素複素環」としては、例えば、1個の窒素原子を含
み、さらに例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子などか
ら選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含んでいてもよ
い3ないし13員の含窒素複素環などが用いられる。上
記式(I)においては、B環の窒素原子とその他の原子
からそれぞれ水素原子を1個ずつ取り除いた2価の基を
形成することが好ましい。具体的には、例えば
【化28】 などの3ないし9員(さらに好ましくは3ないし6員)
の含窒素複素環基などが好ましい。
【0022】B環で表される含窒素複素環の置換基とし
ては、例えば、上記Ar1およびAr2で表される「置換
基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」と同様の
ものなどが用いられる。B環の好ましい具体例として
は、例えば式
【化29】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
ン基を示す。]で表される環などが用いられる。該「C
1-6アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの直鎖状
または分枝状のC1-6アルキル基などが用いられる。該
「直鎖状C1-4アルキレン基」としては、例えば、メチ
レン、エチレン、プロピレン、ブチレンで表される直鎖
状のC1-4アルキレン基を示す。Z1およびZ2で表され
る「ヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6アルキル基で
置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレン基」とし
て好ましくは、無置換の直鎖状C1-4アルキレン基など
が用いられ、特に、無置換の直鎖状C1-2アルキレン基
が好適である。B環としてより好ましくは、ピペリジ
ン、ピペラジンなどが用いられる。
【0023】上記式(I)中、XおよびYはそれぞれ同
一または異なって結合手、酸素原子、S(O)p
(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4は水素
原子または低級アルキル基を示す。)または置換基を
有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介してい
てもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示す。R4で表
される低級アルキル基をしては、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの直
鎖状または分枝状のC1-6アルキル基などが用いられ
る。XおよびYで表される「ヘテロ原子1ないし3個を
介していてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基」として
は、低級(C1-6)炭化水素の同一または異なった炭素
原子に結合する水素原子を1個ずつ(計2個)取り除い
てできる基であり、例えば、酸素原子、硫黄原子などか
ら選ばれたヘテロ原子を炭化水素鎖中に含んでいてもよ
い基を示す。「2価の直鎖状低級炭化水素基」として具
体的には、(i)C1-6アルキレン基(例えば、−CH
2−,−(CH22−,−(CH23−,−(CH24−,−
(CH25−,−(CH26−など)、(ii)C2-6アルケ
ニレン基(例えば、−CH=CH−,−CH=CH−CH2−,−C
H2−CH=CH−CH2−,−(CH22−CH=CH−CH2−,−
(CH22−CH=CH−(CH22−,−(CH23−CH=CH−
CH2−など)、(iii)C2-6アルキニレン基(例えば、
【化30】 などが用いられる。
【0024】XおよびYで表される「ヘテロ原子1ない
し3個を介していてもよい2価の直鎖状低級炭化水素
基」の「置換基」としては、例えば、上記Ar1および
Ar2で表される「置換基を有していてもよい芳香族
基」の「置換基」と同様のものなどが用いられるが、特
に、ヒドロキシ基またはオキソ基が好ましい。Xとして
は、結合手、酸素原子またはNHが好ましく、特に、結
合手または酸素原子が好適である。Yとして好ましく
は、例えば式 −(CH2)m−Y1−(CH2)n−Y2− [式中、Y1およびY2はそれぞれ同一または異なって結
合手、酸素原子、S(O)p(p前記と同意義を示
す)、NR4(R4は前記と同意義を示す。)、カルボニ
ル基、カルボニルオキシ基または式
【化31】 (式中、R5およびR6はそれぞれ同一または異なってヒ
ドロキシ基またはC1-4アルキル基を示す。)で表され
る基を示し、mおよびnはそれぞれ0ないし4の整数を
示す(但し、mとnの和は6以下である)]で表される
基などが用いられる。
【0025】R5およびR6で表される「C1-4アルキル
基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-
ブチルなどの直鎖状または分枝状のC1-4アルキル基な
どが用いられる。Yとしては、例えば、(i)C1-6
ルキレン基、(ii)−(CH2)p1O−、(iii)−
(CH2)p1NH−、(iv)−(CH2)p1S−、
(v)−(CH2)q1CH(OH)(CH2)q2O−、
(vi)−(CH2)q1CH(OH)(CH2)q2NH
−、(vii)−(CH2 )q1CH(OH)(CH2)q2
S−、(viii)−(CH2)p1CONH−、(ix)−C
OO(CH2)p1O−、(x)−COO(CH2)p1
H−、(xi)−COO(CH2)p1S−、(xii)−
(CH2)q1O(CH2)q2O−、(xiii)−(C
2)q1O(CH2)q2NH−または(xiv)−(C
2)q1O(CH2)q2S−(p1は1〜6の整数を示
し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の整数を示す)で表
される基が好ましい。なかでも、Yとしては、例えば、
結合手、−(CH22−O−,−(CH23−O−,−(C
H24−O−,−(CH26−O−,−(CH22−NH−,−
(CH23−NH−,−(CH24−NH−,−(CH23−S
−,−CH2−CH(OH)−CH2−O−,−(CH22−CO−NH
−,−CH2−CO−NH−,−CO−O−(CH22−O−,−CO
−O−(CH23−O−,−(CH26−NH−,−(CH26
S−,−(CH22−O−(CH22−O−,−(CH22−O−
(CH22−S−などが好適である。
【0026】上記式(I)中、Aは窒素原子またはCR
7(R7は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していて
もよい炭化水素基、アシル基または置換基を有していて
もよいヒドロキシ基を示す。)を示す。R7で表される
「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素があげられる。R7で表される「炭化水素
基」としては、例えば、炭化水素化合物から水素原子を
1個取り除いた基を示し、その例としては、例えば、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基などの鎖状または環状
炭化水素基があげられる。このうち、炭素数1ないし1
6個の鎖状(直鎖状あるいは分枝状)または環状炭化水
素基などが好ましく、 a)アルキル基[好ましくは、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)]、 b)アルケニル基[好ましくは、低級アルケニル基(例
えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イ
ソブテニル、sec−ブテニルなどのC2-6アルケニル基な
ど)]、 c)アルキニル基[好ましくは、低級アルキニル基(例
えば、プロパルギル、エチニル、ブチニル、1−ヘキシ
ニルなどのC2-6アルキニル基など)]、 d)シクロアルキル基[好ましくは、低級シクロアルキ
ル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、1ないし3個の低級アルコキシ基(例えば、
メトキシなどのC1-6アルコキシ基など)などを有して
いてもよいベンゼン環と縮合していてもよいシクロヘキ
シルなどのC3-6シクロアルキル基)]、 e)アリール基(例えば、フェニル、トリル、キシリ
ル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−イ
ンデニル、1−アントリル、2−アントリル、9−アン
トリル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3
−フェナントリル、4−フェナントリルまたは9−フェ
ナントリルなどのC6-14アリール基など、好ましくはフ
ェニル基)、 f)アラルキル基[好ましくは、低級アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2−フェニルエ
チル、2−ジフェニルエチル、1−フェニルプロピル、
2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フ
ェニルブチル、5−フェニルペンチルなどのC7-16アラ
ルキル基など、さらに好ましくはベンジル基)]などが
好ましい。
【0027】R7で表される「炭化水素基」の「置換
基」としては、例えば、上記Ar1およびAr2で表され
る「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」
と同様なものなどが用いられる。R7で表される「アシ
ル基」としては、例えば、−(C=O)−R9 、−SO
2−R9 、−SO−R9 、−(C=O)NR109 、−
(C=O)O−R9 、−(C=S)O−R9 、−(C=
S)NR109 、(R9 は水素原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基または置換基を有していてもよいヒ
ドロキシ基を示し、R10は水素原子または低級アルキル
基(例えば、メチル,エチル,プロピル,イソプロピ
ル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチ
ル,ペンチル,ヘキシルなどのC1-6アルキル基など、
特にメチル,エチル,プロピル,イソプロピルなどのC
1-3アルキル基などが好ましい。)を示す。)などがあ
げられる。このうち好ましくは、−(C=O)−R9
−SO2−R9 、−SO−R9 、−(C=O)NR109
、−(C=O)O−R9 であり、−(C=O)−R9
がより好ましい。R9 で示される「炭化水素基」は、炭
化水素化合物から水素原子を1個取り除いた基を示し、
その例としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラル
キル基などの鎖状(直鎖状もしくは分枝状)または環状
炭化水素基があげられる。具体的には、上記のR7で示
された「炭化水素基」などがあげられ、なかでも炭素数
1ないし16個の鎖状または環状炭化水素基などが好ま
しく、特に、低級(C1-6)アルキル基が好ましい。R9
で示される「炭化水素基」が有していてもよい「置換
基」としては、例えば、上記Ar1およびAr2で表され
る「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」
と同様なものなどが用いられる。R9 で示される「置換
基を有していてもよいヒドロキシ基」としては、例え
ば、後述のR7で表される「置換基を有していてもよい
ヒドロキシ基」と同様のものなどが用いられる。
【0028】R7で表される「置換基を有していてもよ
いヒドロキシ基」としては、例えば、(1)ヒドロキシ
基または(2)ヒドロキシ基の水素原子の代わりに例え
ば、前記「置換基を有していてもよい炭化水素基」など
を1個有するヒドロキシ基を示す。R7としては、(1)
水素原子、(2)カルボキシル基またはC1-6アルコキシ
−カルボキシルで置換されていてもよいC1-6アルキル
基、(3)C1-6アルコキシ基、(4)C1-6アルコキシ−
カルボニル基または(5)カルボキシル基が好ましく、
特に、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C
1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキシル基が
好適である。Aとしては、窒素原子またはCR7'(R7'
は水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基またはカルボキシル基を示す)
が好ましく、特に、窒素原子またはCHが好適である。
【0029】上記式(I)中、R1、R2およびR3はそ
れぞれ同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、置
換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基または置
換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す。)を示
す。R1、R2およびR3で表される「ハロゲン原子」と
しては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素があげら
れる。R1、R2およびR3で表される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」としては、例えば、上記R7
表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」など
が用いられる。R1、R2およびR3で表される「アシル
基」としては、例えば、上記R7で表される「アシル
基」などが用いられる。R1、R2およびR3で表される
「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」としては、
例えば、上記R7で表される「置換基を有していてもよ
いヒドロキシ基」などが用いられる。R1、R2およびR
3としては、それぞれ同一または異なって(1)水素原
子、(2)カルボキシル基またはC1-6アルコキシ−カル
ボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基、(3)
1-6アルコキシ基、(4)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基、(5)カルボキシル基または(6)C6-14アリール
基(特にフェニル)が好ましく、(1)水素原子、(2)
カルボキシル基またはC1-6アルコキシ−カルボニルで
置換されていてもよいC1-6アルキル基、(3)C1-6
ルコキシ基、(4)C1-6アルコキシ−カルボニル基また
は(5)カルボキシル基がより好ましい。
【0030】また、R1としては、(1)水素原子、
(2)(i)カルボキシル,(ii)C1-6アルコキシ−
カルボニル,(iii)ヒドロキシまたは(iv)モノもし
くはジ−C1-6アルキルを有していてもよいカルバモイ
ルから成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC
1-6アルキル基、(3)C6-14アリール基、(4)C1-6
アルコキシ基、(5)C1-6アルコキシ−カルボニル
基、(6)カルボキシル基、(7)カルボキシルもしく
はC1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよ
いC1-6アルキルを有していてもよいカルバモイル基、
または(8)C1-6アルコキシ−カルボニルで置換され
ていてもよいC3-6シクロアルキル基なども好ましい。
2としては、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アル
コキシ−カルボニル基またはカルボキシル基なども好ま
しい。R3としては、水素原子が好ましい。
【0031】上記式(I)中、R8は水素原子、低級ア
ルキル基で置換されていてもよいヒドロキシ基を示す。
上記式(I)中、R8で表される「低級アルキル基で置
換されていてもよいヒドロキシ基」の「低級アルキル
基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、 sec−ブチル、tert
−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基
などがあげられる。R8としては水素原子またはヒドロ
キシ基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
【0032】本発明の化合物(I)としては、Ar1
よびAr2がそれぞれ(1)ハロゲン原子もしくはC1-6
アルキルで置換されていてもよいフェニル基または
(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ない
し8員の芳香族複素環基で、B環が式
【化32】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
ン基を示す]で表される環で、Xが結合手、酸素原子ま
たはNHで、Yが(i)C1-6アルキレン基、(ii)−
(CH2)p1O−、(iii)−(CH2)p1NH−、(i
v)−(CH2)p1S−、(v)−(CH2)q1CH(O
H)(CH2)q2O−、(vi)−(CH2)q1CH(O
H)(CH2)q2NH−、(viI)−(CH2)q1CH
(OH)(CH2)q2S−、(viiI)−(CH2)p1
ONH−、(iX)−COO(CH2)p1O−、(x)−
COO(CH2)p1NH−、(xi)−COO(CH2
1S−、(xii)−(CH2)q1O(CH2)q2O−、
(xiii)−(CH2)q1O(CH2)q2NH−または
(xiv)−(CH2)q1O(CH2)q2S−(p1は1〜
6の整数を示し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の整数
を示す)で表される基で、Aが窒素原子またはCR7'
(R7'は水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボニル基を
示す)で、R1が(1)水素原子、(2)(i)カルボ
キシル,(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル,(iii)
ヒドロキシまたは(iv)モノもしくはジ−C1-6アルキ
ルを有していてもよいカルバモイルから成る群から選ば
れる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、
(3)C6-14アリール基、(4)C1-6アルコキシ基、
(5)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(6)カルボ
キシル基、(7)カルボキシルもしくはC1-6アルコキ
シ−カルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル
を有していてもよいカルバモイル基、または(8)C
1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC
3-6シクロアルキル基で、R2 が水素原子、C1-6アルキ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキ
シル基で、R3が水素原子で、R8が水素原子またはヒド
ロキシル基である化合物が好ましい。
【0033】特に、Ar1およびAr2がフェニル基で、
B環が式
【化33】 [式中、Z'はメチン基を示し、Z1'およびZ2'はエチ
レン基を示す]で表される環で、Xが酸素原子またはN
Hで、Yが−(CH2)p1NH−(p1は1〜6の整数
を示す)で表される基で、AがCR7''(R7''は水素原
子またはC1-6アルキル基を示す)で、R1が(1)水素
原子、(2)カルボキシルまたはC1-6アルコキシ−カ
ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基また
は(3)C1-6アルコキシ−カルボニルで置換されてい
てもよいC1-6アルキルを有していてもよいカルバモイ
ル基で、R2が水素原子で、R3が水素原子で、R8が水
素原子である化合物が好適である。
【0034】より具体的には、2−[6−[3−[4−
(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]
イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]−2−
メチルプロピオン酸エチルまたはその塩(特に、二フマ
ル酸塩)、2−[6−[3−[4−(ジフェニルメトキ
シ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2−
b]ピリダジン−2−イル]−2−メチルプロピオン酸
またはその塩、N−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,
2−b]ピリダジン−2−カルボニル]グリシンエチル
またはその塩、2−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]−3−メチルイ
ミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]−2−メ
チルプロピオン酸エチルまたはその塩(特に、二塩酸
塩)、2−[6−[3−[4−(ジフェニルメチルアミ
ノ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2−
b]ピリダジン−2−イル]−2−メチルプロピオン酸
エチルまたはその塩などが好適である。
【0035】次に、この発明の化合物(I)またはその
塩の製造法を述べる。本発明の化合物(I)またはその
塩は、(A)式
【化34】 [式中、Q1は脱離基を、その他の各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物またはその塩と式
【化35】 [式中、Q2は脱離基を、その他の各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。Q1で表される
脱離基としては、例えばナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属などが用いられる。また、Q1は水素原子で
あってもよい。Q2で表される脱離基としては、例えば
ハロゲン(例えば、塩素、臭素、ヨウ素など)、C6-10
アリールスルホニルオキシ(例えばベンゼンスルホニル
オキシ、p−トリルスルホニルオキシなど)、C1-4
ルキル−スルホニルオキシ(例えば、メタンスルホニル
オキシなど)などが用いられる。
【0036】本反応において、化合物(II)またはそ
の塩1モルに対して化合物(III)またはその塩を、
通常1ないし5モル、好ましくは1ないし2モルを用い
る。本反応は、通常塩基の存在下で縮合させるのがよ
く、該塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化
カリウムなどの水素化アルカリ金属、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコ
キシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属炭酸塩などが用いられる。さらに本反応は
メタノール、エタノールなどのアルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトニ
トリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類などの不活性
溶媒中で行うこともできる。反応温度は、通常10ない
し200℃、好ましくは50ないし100℃である。反
応時間は、通常30分ないし24時間、好ましくは1な
いし6時間である。
【0037】また、この発明の化合物(I)またはその
塩は(B)式
【化36】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩と式
【化37】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0038】本反応において、化合物(IV)またはそ
の塩1モルに対して化合物(III)またはその塩を、
通常1ないし5モル、好ましくは1ないし2モルを用い
る。本反応は、通常塩基の存在下で縮合させるのがよ
く、該塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化
カリウムなどの水素化アルカリ金属、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコ
キシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属炭酸塩などが用いられる。さらに本反応は
メタノール、エタノールなどのアルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトニ
トリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類などの不活性
溶媒中で行うこともできる。反応温度は、通常10ない
し200℃、好ましくは50ないし100℃である。反
応時間は、通常30分ないし24時間、好ましくは1な
いし6時間である。
【0039】また、この発明の化合物(I)またはその
塩は(C)式
【化38】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩と式
【化39】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0040】本反応において、化合物(V)またはその
塩1モルに対して化合物(VI')またはその塩を、通
常1ないし5モル、好ましくは1ないし2モルを用い
る。本反応は、通常塩基の存在下で縮合させるのがよ
く、該塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化
カリウムなどの水素化アルカリ金属、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコ
キシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属炭酸塩などが用いられる。さらに本反応は
メタノール、エタノールなどのアルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトニ
トリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類などの不活性
溶媒中で行うこともできる。反応温度は、通常10ない
し200℃、好ましくは50ないし100℃である。反
応時間は、通常30分ないし24時間、好ましくは1な
いし6時間である。
【0041】また、この発明の化合物(I)またはその
塩は(D)式
【化40】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩と式
【化41】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0042】本反応において、化合物(VII)または
その塩1モルに対して化合物(VII)またはその塩
を、通常1ないし5モル、好ましくは1ないし2モルを
用いる。本反応は、通常塩基の存在下で縮合させるのが
よく、該塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素
化カリウムなどの水素化アルカリ金属、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アル
コキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水
酸化アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど
のアルカリ金属炭酸塩などが用いられる。さらに本反応
はメタノール、エタノールなどのアルコール類、ジオキ
サン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセ
トニトリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などの
不活性溶媒中で行うこともできる。反応温度は、通常1
0ないし200℃、好ましくは50ないし100℃であ
る。反応時間は、通常30分ないし24時間、好ましく
は1ないし6時間である。
【0043】(E)式
【化42】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩と式
【化43】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0044】本反応において、化合物(VIII)また
はその塩1モルに対して化合物(VII)またはその塩
を、通常1ないし5モル、好ましくは1ないし2モルを
用いる。さらに本反応はメタノール、エタノールなどの
アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル類、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類などの不活性溶媒中で行うこともできる。反
応温度は、通常10ないし200℃、好ましくは50な
いし100℃である。反応時間は、通常30分ないし2
4時間、好ましくは1ないし6時間である。
【0045】かくして得られた化合物(I)は、遊離体
の場合定法に従って塩にすることかでき、また塩を形成
している場合は定法に従って遊離体またはその他の塩に
することができる。かくして得られた化合物(I)また
はその塩は、公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、
転溶、塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどに
よって単離精製することができる。化合物(I)または
その塩が光学異性体を含む場合は通常の光学分割手段に
より、R体、S体に分割することもできる。次に、化合
物(I)またはその塩の製造に用いられる原料化合物
(II)ないし(VIII)またはそれらの塩の製造法
を述べる。これらの化合物の塩としては、例えば、無機
塩(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸など)と
の塩、あるいは行有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピ
オン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、ク
エン酸、リンゴ酸、蓚酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸など)との塩などが用いられる。さらに、こ
れらの化合物が置換基としてカルボン酸などの酸性基を
有している場合、無機塩基(例えば、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属など、またはアンモニアなど)
または有機塩基(例えば、トリエチルアミンなどのトリ
−C1-3アルキルアミン)との塩を形成してもよい。
【0046】原料化合物(II)および(IV)または
それらの塩は、例えば、ジャーナルオブ メディシナル
ケミストリー(J.Med.Chem.)32巻、58
3頁(1989年)に記載の方法またはそれに準じた方
法により合成できる。原料化合物(III)またはその
塩は、例えばジャーナル オブ オルガニックケミスト
リー(J.Org.Chem.)39巻、2143頁
(1974年)に記載の方法またはそれに準じた方法に
より合成できる。原料化合物(V)またはその塩は、例
えば、特開昭62−2739などに記載の方法またはそ
れに準じた方法により合成できる。原料化合物(VI)
および(VIII)またはそれらの塩は、例えば、特開
平3−223287などに記載の方法またはそれに準じ
た方法により合成できる。原料化合物(VII)または
その塩は、例えば、ジャーナル オブ メディシナルケ
ミストリー(J.Med.Chem.)38巻、247
2頁(1995年)に記載の方法またはそれに準じた方
法により合成できる。
【0047】かくして得られたこれらの原料化合物また
はその塩は、公知の手段、例えば、溶媒抽出、液性変
換、転溶、塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーな
どによって単離精製することができるが、単離すること
なくそのまま反応混合物のまま次の工程の原料として供
されてもよい。また、前記本発明の各反応および原料化
合物合成の各反応において、原料化合物が置換基として
アミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル基を有する場
合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられ
るような保護基が導入されたものであってもよく、反応
後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合
物を得ることができる。アミノ基の保護基としては、例
えば、ホルミル、置換基を有していてもよい、C1-6
ルキルカルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニ
ルなど)、フェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキ
シカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10
アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルカルボニル
など)、トリチル、フタロイルまたはN,N−ジメチル
アミノメチレンなどが用いられる。これらの置換基とし
ては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、メ
チルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニル
など)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ない
し3個程度である。カルボキシル基の保護基としては、
例えば、置換基を有していてもよい、C1-6アルキル
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリ
チルまたはシリルなどが用いられる。これらの置換基と
しては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル
(例えば、アセチル、エチルカルボニル、ブチルカルボ
ニルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
ないし3個程度である。
【0048】ヒドロキシル基の保護基としては、例え
ば、置換基を有していてもよい、C1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラ
ルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C1-6
ルキル−カルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボ
ニルなど)、フェニルオキシカルボニル、ベンゾイル、
7-10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルカル
ボニルなど)、ピラニル、フラニルまたはシリルなどが
用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6
アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピルな
ど)、フェニル、C7-10アラルキル(例えば、ベンジル
など)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ない
し4個程度である。また、保護基の除去方法としては、
それ自体公知またはそれに準じた方法が用いられるが、
例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニル
ヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジ
ウムなどで処理する方法が用いられる。
【0049】この発明の化合物(I)またはその塩は、
優れた抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作
用、抗PAF(血小板活性化因子)作用、好酸球化学遊
走抑制作用などを有しており、かつ毒性が低い(急性毒
性:LD50>2g/kg)ので、哺乳動物(例えば、ヒ
ト,マウス,イヌ,ラット,ウシなど)に対して安全な
抗アレルギー剤として使用できる。さらに、化合物
(I)またはその塩は、抗ヒスタミン作用と共に好酸球
化学遊走抑制作用を併有し、前記哺乳動物における慢性
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレル
ギー性結膜炎、過敏性肺臓炎などのアレルギー性疾患、
湿疹、疱疹性皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患、好酸球性肺
炎(PIE症候群)などの呼吸器疾患、喘息などの治療
または予防に用いることができる。なかでも喘息、アレ
ルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹または
アトピー性皮膚炎などの予防・治療剤として用いられ
る。投与経路は経口、非経口のいずれでもよい。また、
本発明で用いられる製剤は、活性成分として化合物
(I)またはその塩以外の他の医薬成分を含有していて
もよい。このような医薬活性成分としては、例えば抗喘
息剤(例えば、テオフィリン、プロカテロール、ケトチ
フェン、アゼラスチン、セラトロダストなど)、抗アレ
ルギー剤(例えば、ケトチフェン、テルフェナジン、ア
ゼラスチン、エピナスチンなど)、抗炎症剤(例えば、
ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、インドメ
タシンなど)、抗菌剤(例えば、セフィキシム、セフジ
ニル、オフロキサシン、トスフロキサシンなど)、抗真
菌剤(例えば、フルコナゾール、イトラコナゾールな
ど)などが挙げられる。これらの成分は本発明の目的が
達成される限り特に限定されず、適宜適当な配合割合で
使用が可能である。剤形の具体例としては、例えば、錠
剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、
カプセル剤(マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、細粒
剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、注射剤、吸入
剤、軟膏などが用いられる。これらの製剤は常法(例え
ば日本薬局方記載の方法など)に従って調製される。本
発明の製剤において、化合物(I)またはその塩の含有
量は、製剤の形態によって相違するが、通常製剤全体に
対して0.01ないし100重量%、好ましくは0.1
ないし50重量%、さらに好ましくは0.5ないし20
重量%程度である。
【0050】具体的には、錠剤の製造法は、医薬品をそ
のまま、賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはそのほかの適
当な添加剤を加えて均等に混和したものを、適当な方法
で顆粒とした後、滑沢剤などを加え、圧縮成型するかま
たは、医薬品をそのまま、または賦形剤、結合剤、崩壊
剤もしくはそのほかの適当な添加剤を加えて均等に混和
したものを、直接圧縮成型して製するか、またはあらか
じめ製した顆粒にそのまま、もしくは適当な添加剤を加
えて均等に混合した後、圧縮成型しても製造することも
できる。また、本剤は、必要に応じて着色剤、矯味剤な
どを加えることができる。さらに、本剤は、適当なコー
ティング剤で剤皮を施すこともできる。注射剤の製造法
は、医薬品の一定量を、水性溶剤の場合は注射用水、生
理食塩水、リンゲル液など、非水性溶剤の場合は通常植
物油などに溶解、懸濁もしくは乳化して一定量とする
か、または医薬品の一定量をとり注射用の容器に密封し
て製することができる。経口用製剤担体としては、例え
ば、デンプン、マンニット、結晶セルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウムなどの製剤分野において
常用されている物質が用いられる。注射用担体として
は、例えば、蒸留水、生理食塩水、グルコース溶液、輸
液剤などが用いられる。その他、製剤一般に用いられる
添加剤を適宜添加することもできる。これらの製剤の投
与量は、年令,体重,症状,投与経路,投与回数などに
より異なるが、例えば、成人の喘息患者に対して、1日
当たり有効成分(化合物(I)またはその塩)に換算し
て通常0.1ないし100mg/kg、好ましくは1ないし5
0mg/kg、より好ましくは1ないし10mg/kgを1日1
または2回に分割して経口投与するのがよい。
【0051】
【発明の実施の形態】以下において、実施例、参考例、
製剤例および実験例により本発明をより具体的にする
が、この発明はこれらに限定されるものではない。実施
例および参考例における目的物を含む画分の検出は、T
LC(Thin LayerChromatography, 薄層クロマトグラフ
ィー)による観察下に行われた。TLC観察において
は、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製の60
254を、検出法としてUV検出器を採用した。
【0052】
【実施例】実施例 1 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロポキシ]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパノール 466m
g を乾燥テトラヒドロフラン 10 ml に溶かしてナトリ
ウム t-ブトキシド173mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 268mg を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノ
ール(10:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて酢
酸エチル10ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液0.
7mlを加えて得られる結晶を95%含水エタノールから再結
晶して標記化合物 413mg を得た。 融点 251-253 ℃ 元素分析値: C25H30N6OCl2 として 計算値 (%) : C,59.88 ; H,6.03 ; N,16.76 実測値 (%) : C,59.76 ; H,6.09 ; N,16.80
【0053】実施例 2 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩の製
造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 39
0mg を乾燥テトラヒドロフラン 10 ml に溶かしてナト
リウム t-ブトキシド127mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 215mg を加えて 3時間加熱還流した。冷後、氷水を
加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール:トリエチルアミン(95:5:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めてエタノール10ml に溶かし、フ
マル酸 93mg を加えて結晶化させ、エタノールから再結
晶して標記化合物 218mg を得た。 融点 157-159 ℃ 元素分析値: C30H33N5O6 として 計算値 (%) :C,64.39 ; H,5.94 ; N,12.51 実測値 (%) :C,64.16 ; H,5.71 ; N,12.32
【0054】実施例 3 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロポキシ]-7
-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二
塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパノール 466m
g を乾燥テトラヒドロフラン 10 ml に溶かしてナトリ
ウム t-ブトキシド173mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、6-クロロ-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン295mg を加えて 3時間加熱還流し
た。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めてエタノール10mlに溶かし、1N 塩酸 3m
l を加えて減圧下濃縮し得られる結晶を酢酸エチルから
再結晶して標記化合物 582mg を得た。 融点 177 ℃ 元素分析値: C28H36N6OCl2 として 計算値 (%) : C,59.89 ; H,6.82 ; N,14.97 実測値 (%) : C,59.47 ; H,6.89 ; N,14.45
【0055】実施例 4 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 48
8mg を乾燥テトラヒドロフラン 10 ml に溶かしてナト
リウム t-ブトキシド173mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、 6-クロロ-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン 295mg を加えて 3時間加熱還流し
た。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(95:5:1)で溶
出した。目的のフラクションを集めてエタノール10ml
に溶かし、フマル酸 98mg を加えて結晶化させ、エタノ
ールから再結晶して標記化合物 385mg を得た。 融点 163-165 ℃ 元素分析値: C33H39N5O6 として 計算値 (%) :C,65.87 ; H,6.53 ; N,11.64 実測値 (%) :C,65.77 ; H,6.46 ; N,11.71
【0056】実施例 5 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピルアミ
ノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A:6-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 928mg
をエタノール 10ml に溶かして 3-アミノ-1-プロパノー
ル 1.23g を加えて20時間加熱還流した。冷後、減圧下
半量までに濃縮し、得られる結晶をエタノールで洗い、
乾燥して標記化合物 835 mg を得た。 融点 193-194 ℃ 元素分析値: C8H11N5O として 計算値 (%) :C,49.73 ; H,5.74 ; N,36.25 実測値 (%) :C,49.70 ; H,5.53 ; N,36.28 工程B :6-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジン 450mgをテトラヒドロフラン 15
ml に懸濁してN-エチルジイソプロピルアミン 582
mgとメタンスルホニルクロリド 533mg 加えて
室温で1時間かきまぜた。氷水と食塩を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を N,N-ジメチ
ルホルムアミド 10ml に溶かし、1-(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン 504 mg,よう化ナトリウム 298mg,炭酸
カリウム 276mg を加えて60℃で2時間かきまぜた。冷
後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、得られる結晶
をエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 281 mg
を得た。 融点 139-140 ℃ 元素分析値: C25H29N7・0.5H2O として 計算値 (%) : C,68.78 ; H,6.93 ; N,22.46 実測値 (%) : C,68.72 ; H,6.86 ; N,22.16
【0057】実施例 6 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 6-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,
5-b]ピリダジン 290mgをテトラヒドロフラン 10ml に懸
濁してN-エチルジイソプロピルアミン 388mgとメタンス
ルホニルクロリド 344mg 加えて室温で1時間かきまぜ
た。氷水と食塩を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物を N,N-ジメチルホルムアミド 5ml に
溶かし、4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 352 mg,
よう化ナトリウム 208mg,炭酸カリウム 193mg を加えて
室温で15時間、60℃で3時間かきまぜた。冷後、氷水を
加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮し、得られる結晶をエチル
エーテルで洗い、乾燥して標記化合物 209 mgを得た。 融点 136-138 ℃ 元素分析値: C26H30N6O として 計算値 (%) :C,70.56 ; H,6.83 ; N,18.99 実測値 (%) :C,70.43 ; H,6.83 ; N,19.04
【0058】実施例 7 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピルチオ]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A :6-(3-ブロモプロピルチオ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 3.9ml をメタノール
40ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 15ml と 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン 1.55gとを加えて1時間加熱還流した。冷後、 減圧
下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加えて析出する結晶を
集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒドロフラン 40ml に
懸濁して 1,3-ジブロモプロパン 3.06ml を加えて2時間
加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)を加えて析出した結晶を集めて、乾燥して標記化
合物 1.97g を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C8H9N4SBr として 計算値 (%) :C,35.18 ; H,3.32 ; N,20.51 実測値 (%) :C,35.11 ; H,3.13 ; N,20.43 工程B :6-(3-ブロモプロピルチオ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 546mg と1-(ジフェニルメチル)ピ
ペラジン 505 mgをアセトニトリル 15ml に溶かし、よ
う化ナトリウム 373mg,炭酸カリウム 277mg を加えて 5
0-60℃で 15時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(95:5)で溶
出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、得られる
結晶をエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 507
mg を得た。 融点 128-130 ℃ 元素分析値: C25H28N6S として 計算値 (%) : C,67.54 ; H,6.35 ; N,18.90 実測値 (%) : C,67.25 ; H,6.29 ; N,18.78
【0059】実施例 8 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルチ
オ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩の
製造 6-(3-ブロモプロピルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピ
リダジン 546mg と4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ン 535 mgをアセトニトリル 15ml に溶かし、よう化ナ
トリウム 373mg,炭酸カリウム 277mg を加えて 50-60
℃で 15時間かきまぜた。冷後、氷水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチ
ルアミン(95:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集
めて濃縮し、エタノール 20ml に溶かしフマル酸 159mg
加えた。析出する結晶を集めてエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 435 mg を得た。 融点 185-187 ℃ 元素分析値: C30H33N5O5S・0.5H2O として 計算値 (%) : C,61.63 ; H,5.86 ; N,11.98 実測値 (%) : C,61.98 ; H,5.83 ; N,11.95
【0060】実施例 9 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピルチオ]
-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
の製造 工程A :6-(3-クロロプロピルチオ)-7-イソプロピル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 3.9ml をメタノール
40ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 15ml と 6-クロロ-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン 1.97gとを加えて40分間加熱還流
した。冷後、 減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
えて析出する結晶を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒ
ドロフラン 40ml に懸濁して 1-ブロモ-3-クロロプロパ
ン 2ml を加えて2時間加熱還流した。冷後、 氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチ
ル(2:3)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮
し、析出した結晶を濾過、乾燥して標記化合物 2.39gを
得た。 融点 82-83 ℃ 元素分析値: C11H15N4SCl として 計算値 (%) :C,48.79 ; H,5.58 ; N,20.69 実測値 (%) :C,48.79 ; H,5.53 ; N,20.87 工程B :6-(3-クロロプロピルチオ)-7-イソプロピル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 542mg と1-(ジフ
ェニルメチル)ピペラジン 555 mgをアセトニトリル 15
ml に溶かし、よう化ナトリウム 447mg,炭酸カリウム 2
77mg を加えて20時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、得られる結晶
を酢酸エチル:エチルエーテル(1:1)で再結晶、乾燥して
標記化合物 607 mg を得た。 融点 137-139 ℃ 元素分析値: C28H34N6S として 計算値 (%) : C,69.10 ; H,7.04 ; N,17.27 実測値 (%) : C,69.04 ; H,7.06 ; N,17.33
【0061】実施例 10 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルチ
オ]-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン フマル酸塩の製造 6-(3-クロロプロピルチオ)-7-イソプロピル[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5-b]ピリダジン 542mg と4-(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジン 535 mgをアセトニトリル15ml に溶
かし、よう化ナトリウム 447mg,炭酸カリウム 277mg を
加えて15時間加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(95:5)
で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、残留
物をエタノール20ml に溶かし、フマル酸196mg を加え
た。析出する結晶を集めてエタノールで洗い、乾燥して
標記化合物 780 mg を得た。 融点 164-165 ℃ 元素分析値: C33H39N5O5S として 計算値 (%) : C,64.16 ; H,6.36 ; N,11.34 実測値 (%) : C,64.45 ; H,6.49 ; N,11.67
【0062】実施例 11 6-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ][1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.12g と6-クロ
ロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 558mgを n-ブ
タノール 25 ml に溶かして N-エチルジイソプロピルア
ミン700mgを加えて17時間加熱還流した。冷後、減圧下
濃縮し、残留物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:3)で溶出した。目的の
フラクションを集めてエタノールから再結晶して標記化
合物 757mg を得た。 融点 137-139 ℃ 元素分析値: C23H23N5O として 計算値 (%) :C,71.67 ; H,6.01 ; N,18.17 実測値 (%) :C,71.75 ; H,5.90 ; N,18.34
【0063】実施例 12 6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブチルアミ
ノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンブタンアミン 1.
83g と6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 5
57mgを n-ブタノール 30 ml に溶かして N-エチルジイ
ソプロピルアミン931mgを加えて14時間加熱還流した。
冷後、減圧下濃縮し、残留物に氷水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン(45:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て濃縮し、析出する結晶を集めて、エチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 149mg を得た。 融点 102-104 ℃ 元素分析値: C27H32N6O として 計算値 (%) :C,71.03 ; H,7.06 ; N,18.41 実測値 (%) :C,70.78 ; H,6.77 ; N,18.40
【0064】実施例 13 6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エチルアミ
ノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A:6-(2-ヒドロキシエチルアミノ)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジンの製造 2-アミノエタノール 2.01g と6-クロロ[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン2.03gを エタノール 22 ml に溶か
して20時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、析出す
る結晶を集めて、乾燥して標記化合物 1.48g を得た。 融点 219-221 ℃ 元素分析値: C7H9N5O として 計算値 (%) :C,46.92 ; H,5.06 ; N,39.09 実測値 (%) :C,46.67 ; H,5.00 ; N,38.93 工程B:6-(2-ヒドロキシエチルアミノ)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン 1.25gをテトラヒドロフラン 40ml
に懸濁して N-エチルジイソプロピルアミン 1.81gとメ
タンスルホニルクロリド 1.60g を加えて室温で45分間
かきまぜた。 氷水を加え、塩化ナトリウムを加えて飽
和させ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物を N,N-ジメチルホルムアミド 21ml に溶かし 4-(ジ
フェニルメトキシ)ピペリジン 1.79gよう化ナトリウム
1.00g 炭酸カリウム 927mg を加えて室温で15時間、60
℃で1.5時間かきまぜた。氷水を加え、エチルエーテル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出する結晶を集めてエ
チルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1.13g を得
た。 融点 152-154 ℃ 元素分析値: C25H28N6O として 計算値 (%) :C,70.07 ; H,6.59 ; N,19.61 実測値 (%) :C,69.66 ; H,6.40 ; N,20.03
【0065】実施例 14 6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エトキシ]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩の製
造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンエタノール 774m
g を乾燥テトラヒドロフラン 20 ml に溶かしてナトリ
ウム t-ブトキシド263mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン 385mg を加えて 6時間加熱還流した。冷後、氷水
を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール(10:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
てエタノール10ml に溶かし、フマル酸 216mg を加えて
結晶化させ、エタノールから再結晶して標記化合物 420
mg を得た。 融点 176-177 ℃ 元素分析値: C29H31N5O6・H2O として 計算値 (%) :C,61.80 ; H,5.90 ; N,12.43 実測値 (%) :C,61.72 ; H,5.65 ; N,12.03
【0066】実施例 15 7-t-ブチル-6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]
エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンエタノール 740m
g を乾燥テトラヒドロフラン 18 ml に溶かしてナトリ
ウム t-ブトキシド251mg を加えて25分間加熱還流し
た。冷後、 7-tert-ブチル-6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン501mg を加えて 2時間加熱還流し
た。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチルで溶出した。目的のフラクションを集めて酢
酸エチルから再結晶して標記化合物 380mg を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C29H35N5O2 として 計算値 (%) :C,71.73 ; H,7.26 ; N,14.42 実測値 (%) :C,71.47 ; H,7.06 ; N,14.19
【0067】実施例 16 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒドロキ
シプロポキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の
製造 工程A:6-(オキシラン-2-メトキシ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン の製造 グリシドール 0.13ml と 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 309mg N,N-ジメチルホルムアミド 5
ml に懸濁して、室温で60%油性水素化ナトリウム80mg
を加えて3時間かきまぜた。 食塩水を加えて酢酸エチル
で抽出して、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チルで溶出した。目的のフラクションを集めて乾燥して
標記化合物170mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.7-2.9(1H,m),2.9-3.1(1H,m),3.
3-3.4(1H,m),4.1-4.4(1H,m),4.7-4.9(1H,m),7.11(1H,d,
J=9Hz),8.02(1H,d,J=9Hz),8.34(1H,s). 工程B:6-(オキシラン-2-メトキシ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 171mg と 4-(ジフェニルメトキ
シ)ピペリジン 238mg をエタノール 8ml に懸濁して 6
0℃で5時間かきまぜた。減圧下濃縮し、残留物に酢酸エ
チルを加えて析出する結晶を集めてエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 327mg を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C26H29N5O3 として 計算値 (%) :C,67.96 ; H,6.36 ; N,15.24 実測値 (%) :C,67.84 ; H,6.13 ; N,15.34
【0068】実施例 17 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]-2-ヒドロキシ
プロポキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩
酸塩の製造 6-(オキシラン-2-メトキシ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]
ピリダジン 485mg と 1-(ジフェニルメチル)ピペラジ
ン 764mg をエタノール 30ml に懸濁して 60℃で15時間
かきまぜた。減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え
て析出する結晶を集めてエチルエーテルで洗い、得られ
る結晶を酢酸エチル 20ml に溶かし、4N塩化水素酢酸エ
チル溶液 5ml を加えて減圧下濃縮する。析出した結晶
をエタノールから再結晶して標記化合物 392mg を得
た。 融点 242 ℃(decomp.) 元素分析値: C25H30N6O2Cl2・H2O として 計算値 (%) :C,56.08 ; H,6.02 ; N,15.69 実測値 (%) :C,56.44 ; H,6.03 ; N,15.84
【0069】実施例 18 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピオン
アミド][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A : 6-(3-クロロプロピオンアミド)[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジン 6-アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 0.80g
を N,N-ジメチルアセトアミド7ml に溶かし、氷冷下で3
-クロロプロピオニルクロリド 0.68ml を加えて室温で1
時間かきまぜた。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチル-テト
ラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
留物にエチルエーテルを加えて、析出した結晶を濾過、
乾燥して標記化合物 0.875g を得た。1 H-NMR(d6-DMSO)δ ppm: 2.99(2H,t,J=7Hz),3.91(2H,t,
J=7Hz),8.36,8.43(各1H,d,J=10Hz),8.57(1H,s),11.37(1
H,s). 工程B :6-(3-クロロプロピオンアミド)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン 339mgと 4-(ジフェニルメトキ
シ)ピペリジン 401 mgをアセトニトリル 15ml に溶か
し、よう化ナトリウム 447mg,炭酸カリウム 249mg を加
えて室温で15時間かきまぜた。反応液に氷水を加え、酢
酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル-メタノール(8
5:15)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮
し、得られる結晶をエタノールで再結晶、乾燥して標記
化合物 495 mgを得た。 融点 176-177 ℃ 元素分析値: C26H28N6O2 として 計算値 (%) : C,68.40 ; H,6.18 ; N,18.41 実測値 (%) : C,68.20 ; H,6.00 ; N,18.36
【0070】実施例 19 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピオンア
ミド][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 6-(3-クロロプロピオンアミド)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-
b]ピリダジン 339mgと 1-(ジフェニルメチル)ピペラジ
ン 379 mgをアセトニトリル 15ml に溶かし、よう化ナ
トリウム 447mg,炭酸カリウム 249mg を加えて室温で15
時間かきまぜ、さらに8時間加熱還流した。冷後、反応
液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、得られる結晶をエタノールで再結晶、乾燥して標記
化合物 408 mg を得た。 融点 176-177 ℃ 元素分析値: C25H27N7O として 計算値 (%) : C,66.65 ; H,6.26 ; N,21.76 実測値 (%) : C,66.36 ; H,6.16 ; N,21.95
【0071】実施例 20 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
の製造 6-クロロ-2-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 655mg と4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロ
ピルアミン 1.26g を n-ブタノール 20ml に懸濁してN-
エチルジイソプロピルアミン 1.94ml を加えて22時間加
熱還流した。氷水と炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエ
チルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを
集めて濃縮し、得られる結晶を ヘキサンで洗い、乾燥
して標記化合物 547 mg を得た。 融点 119-120 ℃ 元素分析値: C27H32N6O として 計算値 (%) :C,71.03 ; H,7.06 ; N,18.41 実測値 (%) :C,70.91 ; H,6.95 ; N,18.18
【0072】実施例 21 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
-2-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 74
3mg を乾燥テトラヒドロフラン 17 ml に溶かしてナト
リウム t-ブトキシド241mg を加えて60℃に加熱して30
分間かきまぜた。冷後、 6-クロロ-2-メチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジン 384mg を加えて 21時間加
熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(50:
5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて得られる
結晶をジエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 7
00mg を得た。 融点 134-136 ℃ 元素分析値: C27H31N5O2 として 計算値 (%) :C,70.87 ; H,6.83 ; N,15.31 実測値 (%) :C,70.67 ; H,6.94 ; N,15.34
【0073】実施例 22 6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブトキシ]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩の製
造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンブタノール 2.04
g を乾燥テトラヒドロフラン 60 ml に溶かして60%油性
水素化ナトリウム 480mg を加えて70分間加熱還流し
た。冷後、6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 927mg と N,N-ジメチルホルムアミド 30mlを加えて
18時間加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て得られる油性物をエタノールに溶かしフマル酸 80mg
を加え、減圧下濃縮して、メタノールから再結晶し、乾
燥して標記化合物 266mg を得た。 融点 159-161 ℃ 元素分析値: C31H35N5O6 として 計算値 (%) :C,64.91 ; H,6.15 ; N,12.21 実測値 (%) :C,64.72 ; H,6.1
0 ; N,12.06
【0074】実施例 23 6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]アセトアミ
ド][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A : 6-(2-ブロモアセトアミド)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジンの製造 6-アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.32g
を N,N-ジメチルアセトアミド12ml に溶かし、氷冷下で
ブロモアセチルブロミド 1.02ml を加えて室温で30分間
かきまぜた。反応液を氷水に注ぎ析出した結晶を水と酢
酸エチルで洗い、乾燥して標記化合物 2.37g を得た。 融点 210 ℃(decomp.) 元素分析値: C7H6N5OBr として 計算値 (%) :C,32.83 ; H,2.36 ; N,27.35 実測値 (%) :C,33.04 ; H,2.50 ; N,26.84 工程B :6-(2-ブロモアセトアミド)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 605mg と 4-(ジフェニルメトキシ)
ピペリジン 632 mgをアセトニトリル 20ml に溶かし、
炭酸カリウム 391mg を加えて室温で3時間かきまぜた。
反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、析出した結晶を濾過して集め、エタノールで再
結晶、乾燥して標記化合物 769 mg を得た。 融点 158-160 ℃ 元素分析値: C26H26N6O2 として 計算値 (%) : C,67.86 ; H,5.92 ; N,18.99 実測値 (%) : C,67.59 ; H,5.91 ; N,18.76
【0075】実施例 24 6-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]アセトアミド]
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 6-(2-ブロモアセトアミド)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピ
リダジン 636mg と 1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 6
27 mgをアセトニトリル 20ml に溶かし、炭酸カリウム
411mg を加えて室温で2時間かきまぜた。反応液に氷水
を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出
した結晶を濾過して集め、メタノールで再結晶、乾燥し
て標記化合物 525 mg を得た。 融点 203-204 ℃ 元素分析値: C24H25N7O として 計算値 (%) : C,67.43 ; H,5.89 ; N,22.93 実測値 (%) : C,67.22 ; H,5.87 ; N,22.97
【0076】実施例 25 6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノカルボニルオ
キシ]エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
の製造 工程A : 6-(2-ヒドロキシエトキシ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジンの製造 60%油性水素化ナトリウム 510mg をN,N-ジメチルホルム
アミド 70ml に懸濁して2-(t-ブチルジフェニルシリル
オキシ)エタノール 3.83g を加えて室温で1時間かきま
ぜた。6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
1.98g を加えて室温で5時間かきまぜた。反応液を氷水
に注ぎエチルエーテルで抽出し、抽出液を食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をテトラヒドロフラン 40ml に溶かし、テトラ-n-ブ
チルアンモニウムフルオリド 3水和物2.02g を加えて室
温で10分間かきまぜた。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)
で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮し標記化
合物 0.875g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 4.06(2H,t,J=5Hz),4.5-4.7(2H,
m),7.10,8.01(各1H,d,J=10Hz),8.34(1H,s). 工程B :6-(2-ヒドロキシエトキシ)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 275mg をテトラヒドロフラン 12ml
に溶かし、カルボニルジイミダゾール 544mg を加えて
室温で3時間かきまぜた。 そこに4-(ジフェニルメトキ
シ)ピペリジン 900 mgと N-エチルジイソプロピルアミ
ン 0.53ml を加えて室温でさらに13時間かきまぜた。反
応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トに付し、酢酸エチルで溶出した。目的のフラクション
を集めて濃縮して標記化合物 490 mg を得た。 融点 75-76 ℃ 元素分析値: C26H27N5O4 として 計算値 (%) : C,65.95 ; H,5.75 ; N,14.79 実測値 (%) : C,65.88 ; H,5.84 ; N,14.88
【0077】実施例 26 6-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノカルボニルオキ
シ]エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の
製造 6-(2-ヒドロキシエトキシ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピ
リダジン 450mg をテトラヒドロフラン 20ml に溶か
し、カルボニルジイミダゾール 649mg を加えて室温で3
時間かきまぜた。 そこに1-(ジフェニルメチル)ピペラ
ジン 1.07gと N-エチルジイソプロピルアミン 0.73ml
を加えて 60℃で17時間かきまぜた。反応液を減圧下濃
縮し残留物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮し残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて濃縮し、得られる結晶を酢酸エチルから再
結晶して標記化合物 464 mgを得た。 融点 157-159 ℃ 元素分析値: C25H26N6O3・0.5H2O として 計算値 (%) : C,64.23 ; H,5.82 ; N,17.98 実測値 (%) : C,64.32 ; H,5.50 ; N,17.56
【0078】実施例 27 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノカルボニルオ
キシ]プロポキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
の製造 工程A :1-[3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポ
キシカルボニル]-4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン
の製造 3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロパノール 2.1
2g テトラヒドロフラン 20ml に溶かし、カルボニルジ
イミダゾール 1.20g を加えて室温で20分間かきまぜ
た。 そこに4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.98g
と N-エチルジイソプロピルアミン 1.28ml を加えて室
温で23時間かきまぜた。反応液を減圧下濃縮し残留物に
氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し残
留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:
ヘキサン(1:10)で溶出した。目的のフラクションを集め
て濃縮して標記化合物 3.95g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.04(9H,s),3.73(2H,t,J=7Hz),
4.21(2H,t,J=7Hz),5.51(1H,s),7.2-7.8(20H,m). 工程B :4-(ジフェニルメトキシ)-1-(3-ヒドロキシプロ
ポキシカルボニル)ピペリジン の製造 1-[3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポキシカ
ルボニル]-4-ジフェニルメトキシピペリジン 1.95g
をテトラヒドロフラン 15ml に溶かしテトラ-n-ブチル
アンモニウムフルオリド 3水和物 2.02g を加えて室温
で3時間かきまぜた。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮し標記化合物 1.33g を得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.5-2.0(6H,m),3.1-3.4(2H,m),
3.5-3.9(5H,m),4.26(2H,t,J=6Hz),5.52(1H,s),7.1-7.5
(10H,m). 工程C :4-(ジフェニルメトキシ)-1-(3-ヒドロキシプロ
ポキシカルボニル)ピペリジン1.33g をテトラヒドロフ
ラン 30ml に溶かし、ナトリウム t-ブトキシド 339mg
を加えて 60℃で1.5時間かきまぜた。冷後、6-クロロ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 496mg を加えて2
時間加熱還流した。反応液に氷水を加えて酢酸エチルで
抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて濃縮し、標記化合物 0.730g を得た。 融点 119-120 ℃ 元素分析値: C27H29N5O4 として 計算値 (%) : C,66.51 ; H,6.00 ; N,14.36 実測値 (%) : C,66.65 ; H,5.78 ; N,14.64
【0079】実施例 28 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノカルボニルオキ
シ]プロポキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
塩酸塩の製造 工程A :1-[3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポ
キシカルボニル]-4-(ジフェニルメチル)ピペラジン の
製造 3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロパノール 1.7
1g をテトラヒドロフラン 16ml に溶かし、カルボニル
ジイミダゾール 0.97g を加えて室温で20分間かきまぜ
た。 そこに1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 1.51gと
N-エチルジイソプロピルアミン 1.03ml を加えて60℃で
16時間かきまぜた。冷後、反応液を減圧下濃縮し残留物
に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し
残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチ
ル:ヘキサン(1:10)で溶出した。目的のフラクションを
集めて濃縮して標記化合物 2.53g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.03(9H,s),1.7-2.0(2H,m),2.2-
3.6(8H,m),3.71(2H,t,J=6Hz),4.21(2H,t,J=6Hz),4.21(1
H,s),,7.1-7.7(20H,m). 工程B :4-(ジフェニルメチル)-1-(3-ヒドロキシプロポ
キシカルボニル)ピペラジン の製造 1-[3-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポキシカ
ルボニル]-4-(ジフェニルメチル)ピペラジン 2.50g を
テトラヒドロフラン 12ml に溶かしテトラ-n-ブチルア
ンモニウムフルオリド 3水和物 1.46g を加えて室温で3
時間かきまぜた。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出
した。目的のフラクションを集めて濃縮し標記化合物
1.51g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.7-2.0(6H,m),2.2-3.6(8H,m),
3.64(2H,t,J=6Hz),4.25(2H,t, J=6Hz),4.24(1H,s),7.1-
7.5(10H,m). 工程C :4-(ジフェニルメチル)-1-(3-ヒドロキシプロポ
キシカルボニル)ピペラジン 1.44g をテトラヒドロフラ
ン 30ml に溶かし、ナトリウム t-ブトキシド 429mg を
加えて 60℃で0.5時間かきまぜた。冷後、6-クロロ[1,
2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 627mg を加えて3時
間加熱還流した。反応液に氷水を加えて酢酸エチルで抽
出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トに付し、酢酸エチル:ヘキサン(3:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル 1
0ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.32ml を
加えて減圧下濃縮し、析出した結晶をエタノールから再
結晶して標記化合物 0.450g を得た。 融点 167-169 ℃ 元素分析値: C26H29N6O3Cl・0.5H2O として 計算値 (%) : C,60.29 ; H,5.84 ; N,16.22 実測値 (%) : C,60.52 ; H,5.96 ; N,16.05
【0080】実施例 29 6-[6-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ヘキシルオ
キシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩
の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンヘキサノール 0.
905g をテトラヒドロフラン 15ml に溶かし、60%油性水
素化ナトリウム 118mg を加えて1時間加熱還流した。冷
後、6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 381
mg を加えて3時間加熱還流した。反応液に氷水を加えて
酢酸エチル抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエ
チルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを
集めて濃縮し、酢酸エチル 10ml に溶かしフマル酸 263
mg のメタノール 10ml 溶液を加えて濃縮し、残留物を
酢酸エチルから再結晶して標記化合物 0.979g を得た。 融点 136-138 ℃ 元素分析値: C33H39N5O6 として 計算値 (%) : C,65.87 ; H,6.53 ; N,11.64 実測値 (%) : C,65.79 ; H,6.54 ; N,11.62
【0081】実施例 30 6-[6-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ヘキシルオキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマル酸塩の
製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンヘキサノール 0.64
0g をテトラヒドロフラン 10ml に溶かし、60%油性水素
化ナトリウム 145mg を加えて1時間加熱還流した。冷
後、6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 281
mg を加えて1.5時間加熱還流した。反応液に氷水を加え
て酢酸エチル抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮し、酢酸エチル 10ml に溶
かしフマル酸 140mg のメタノール 10ml 溶液を加えて
濃縮する。残留物をエタノールから再結晶して標記化合
物 189mg を得た。 融点 149-151 ℃ 元素分析値: C32H38N6O5・0.5H2O として 計算値 (%) : C,64.52 ; H,6.60 ; N,14.11 実測値 (%) : C,64.95 ; H,6.64 ; N,13.91
【0082】実施例 31 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
-2-フェニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 塩酸
塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 48
7mg を乾燥テトラヒドロフラン 10 ml に溶かしてナト
リウム t-ブトキシド144mg を加えて40分間加熱還流し
た。冷後、 6-クロロ-2-フェニル[1,2,4]トリアゾロ[1,
5-b]ピリダジン315mg を加えて4時間加熱還流した。冷
後、氷水を加え、酢酸エチル-テトラヒドロフラン(2:1)
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶
出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、残留物を
酢酸エチル 10ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶
液0.25 ml を加えて減圧下濃縮する。析出した結晶をエ
タノールから再結晶して標記化合物 0.334g を得た。 融点 127-129 ℃ 元素分析値: C32H34N5O2Cl・H2O として 計算値 (%) :C,66.95 ; H,6.32 ; N,12.20 実測値 (%) :C,67.01 ; H,6.46 ; N,12.27
【0083】実施例 32 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-フェニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
の製造 6-クロロ-2-フェニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン 365mg と4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプ
ロパンアミン 0.513g を n-ブタノール 8ml に懸濁して
N-エチルジイソプロピルアミン 0.54ml を加えて19時間
加熱還流した。氷水と炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸
エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリ
エチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクション
を集めて濃縮し、得られる結晶を酢酸エチルで再結晶し
て標記化合物 308 mg を得た。 融点 170-172 ℃ 元素分析値: C32H34N6O・0.5H2O として 計算値 (%) :C,72.84 ; H,7.69 ; N,15.93 実測値 (%) :C,73.08 ; H,7.61 ; N,16.03
【0084】実施例 33 2-t-ブチル-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]
プロポキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フマ
ル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 91
1mg を乾燥テトラヒドロフラン 20 ml に溶かしてナト
リウム t-ブトキシド296mg を加えて30分間加熱還流し
た。冷後、 2-t-ブチル-6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,
5-b]ピリダジン589mg を加えて6時間加熱還流した。冷
後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、残留物を酢酸
エチル 10ml に溶かしフマル酸 102mg のメタノール 10
ml 溶液を加えて濃縮する。残留物を酢酸エチルから再
結晶して標記化合物 382mg を得た。 融点 170-172 ℃ 元素分析値: C34H41N5O6 として 計算値 (%) :C,66.32 ; H,6.71 ; N,11.37 実測値 (%) :C,66.15 ; H,6.74 ; N,11.28
【0085】実施例 34 2-t-ブチル-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]
プロピルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
フマル酸塩の製造 2-t-ブチル-6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン 276mg と4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプ
ロパンアミン 0.425g を n-ブタノール 8ml に懸濁して
N-エチルジイソプロピルアミン 0.45ml を加えて40時間
加熱還流する。氷水と炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸
エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリ
エチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクション
を集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル 10ml に溶かしフ
マル酸 40mg のメタノール 5ml 溶液を加えて濃縮し、
残留物をエチルエーテルを加えて粉末化し、濾過して集
めて標記化合物 164mg を得た。 融点 80 ℃ 元素分析値: C34H42N6O5・H2O,0.5Et2O として 計算値 (%) :C,64.55 ; H,7.37 ; N,12.55 実測値 (%) :C,64.79 ; H,7.76 ; N,12.44
【0086】実施例 35 6-[6-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ヘキシルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 工程A:6-(6-ヒドロキシヘキシルアミノ)[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 2.03g
をエタノール 20ml に溶かして 6-アミノ-1-ヘキサノー
ル 3.85g を加えて19時間加熱還流した。冷後、得られ
る結晶を濾過して集めエタノールで洗い、乾燥して標記
化合物 3.64gを得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.3-1.8(8H,m),3.46(2H,t,J=6H
z),3.67(2H,q, J=6Hz),4.58(1H,broad s),6.71,7.78(各
1H,d,J=10Hz),8.19(1H,s). 工程B :6-(6-ヒドロキシヘキシルアミノ)[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.64gをテトラヒドロフラン 40
ml に懸濁してN-エチルジイソプロピルアミン 2.25gと
メタンスルホニルクロリド 2.0g 加えて室温で5.5時間
かきまぜた。氷水と食塩を加え、酢酸エチル-テトラヒ
ドロフラン(2:1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をアセトニトリル14ml に溶かし、4-(ジフェニルメト
キシ)ピペリジン 743 mg,よう化カリウム 457mg,炭酸カ
リウム 380mg を加えて50℃で16時間かきまぜた。冷
後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、得られる結晶
を酢酸エチル-エチルエーテル(1:1)から再結晶して標記
化合物 597 mg を得た。 融点 97-98 ℃ 元素分析値: C29H36N7O として 計算値 (%) : C,71.87 ; H,7.49 ; N,17.34 実測値 (%) : C,71.77 ; H,7.37 ; N,17.36
【0087】実施例 36 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボン
酸メチル の製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸メチル 0.92g と4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペ
リジンプロパンアミン 1.40g を N,N-ジメチルホルムア
ミド 20ml に懸濁してN-エチルジイソプロピルアミン
1.49ml を加えて80℃で15時間加熱還流する。冷後、氷
水と塩化ナトリウムを加え、酢酸エチル-テトラヒドロ
フラン(1:2)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノー
ル:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮し、残留物をエタノール-酢酸エ
チル(1:2)から再結晶して標記化合物 639mg を得た。 融点 93-96 ℃ 元素分析値: C28H32N6O3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,65.99 ; H,6.53 ; N,16.49 実測値 (%) :C,65.69 ; H,6.28 ; N,16.58
【0088】実施例 37 6-[6-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ヘキシルアミ
ノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン の製造 6-(6-ヒドロキシヘキシルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,
5-b]ピリダジン 1.64g をテトラヒドロフラン 40ml に
懸濁してN-エチルジイソプロピルアミン 2.25gとメタン
スルホニルクロリド 2.0g 加えて室温で1時間かきまぜ
た。氷水と食塩を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物を N,N-ジメチルホルムアミド 13ml
に溶かし、1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 694mg,よ
う化カリウム 456mg,炭酸カリウム379mg を加えて室温
で2時間、60℃で4時間かきまぜた。冷後、氷水を加え、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて濃縮し、得られる結晶を酢酸エチルで再結
晶し、乾燥して標記化合物 702 mg を得た。 融点 130-132 ℃ 元素分析値: C28H30N7 として 計算値 (%) :C,71.61 ; H,7.51 ; N,20.88 実測値 (%) :C,71.39 ; H,7.39 ; N,21.04
【0089】実施例 38 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン フマル酸塩の製造 ナトリウム t-ブトキシド 159mg を N,N-ジメチルホル
ムアミド 15ml に溶かして 4-(ジフェニルメトキシ)-1-
ピペリジンプロパノール 489mg を加えて、60℃ で30分
間かきまぜた。冷後、 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダ
ジン 253mg を加えて 80-90℃ で3時間かきまぜた。冷
後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて酢酸エチル10ml に溶
かし、フマル酸 93mg をメタノール 10ml に溶かした溶
液を加えて濃縮し、析出した結晶を濾過して集めて酢酸
エチルで洗い、乾燥して標記化合物 288mg を得た。 融点 155-157 ℃ 元素分析値: C31H34N4O6・H2O として 計算値 (%) :C,64.57 ; H,6.29 ; N,9.72 実測値 (%) :C,64.24 ; H,5.98 ; N,9.28
【0090】実施例 39 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン フマル酸塩[2:3]の製
造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
325mg と 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン 184mg
とを 180℃ で1時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(90:10:1)で溶出した。目的のフラク
ションを集めて酢酸エチル10ml に溶かし、フマル酸193
mg をメタノール 10ml に溶かした溶液を加えて濃縮す
る。残留物にアセトンを加えて析出した結晶を濾過して
集めてアセトンで洗い、乾燥して標記化合物 246mg を
得た。 融点 137-139 ℃ 元素分析値: C33H37N5O7・0.5H2O として 計算値 (%) :C,63.45 ; H,6.13 ; N,11.21 実測値 (%) :C,63.66 ; H,6.00 ; N,11.12
【0091】実施例 40 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸 エチル 二フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
4.2g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸 エチル 1.76g とを190-200
℃ で3.5時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエ
チルアミン(100:5:1)で溶出した。目的のフラクション
を集めて酢酸エチル16ml に溶かし、フマル酸867mg を
メタノール 16ml に溶かした溶液を加えて濃縮し、残留
物にアセトンを加えて析出した結晶を濾過して集めてア
セトンで洗い、乾燥して標記化合物 2.30g を得た。 融点 126-128 ℃ 元素分析値: C41H49N5O11 として 計算値 (%) :C,62.50 ; H,6.27 ; N,8.89 実測値 (%) :C,62.28 ; H,6.15 ; N,8.97
【0092】実施例 41 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]
-2-メトキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 75
8mg をN,N-ジメチルホルムアミド 40ml に溶かして60%
油性水素化ナトリウム 102mg を加えて、60℃で40分間
かきまぜた。冷後、 6-クロロ-2-メトキシイミダゾ[1,2
-b]ピリダジン428mg を加えて 100℃ で2.5時間かきま
ぜた。冷後、氷水と塩化ナトリウムを加え、酢酸エチル
-テトラヒドロフラン(1:2)で抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて析出した結晶をエタノ
ールから再結晶して標記化合物499mg を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C28H32N4O3 として 計算値 (%) :C,71.16 ; H,6.83 ; N,11.86 実測値 (%) :C,71.23 ; H,6.83 ; N,11.94
【0093】実施例 42 6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロポキシ]-2
-メトキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパノール 251m
g をN,N-ジメチルホルムアミド 14ml に溶かして60%油
性水素化ナトリウム 36mg を加えて、60℃ で30分間か
きまぜた。冷後、 6-クロロ-2-メトキシイミダゾ[1,2-
b]ピリダジン 149mg を加えて90℃ で4.5時間かきまぜ
た。冷後、氷水と塩化ナトリウムを加え、酢酸エチル-
テトラヒドロフラン(1:2)で抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チルで溶出した。目的のフラクションを集めて析出した
結晶を酢酸エチルから再結晶して標記化合物 99mg を得
た。 融点 144-146 ℃ 元素分析値: C27H31N5O2 として 計算値 (%) :C,70.87 ; H,6.83 ; N,15.31 実測値 (%) :C,70.79 ; H,6.82 ; N,15.39
【0094】実施例 43 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸 エチル 468mg をエタノール 3mlに溶かし
1N 水酸化ナトリウム水溶液 2ml を加えて室温で15時
間かきまぜた。減圧下濃縮して残留物を水で薄め酢酸エ
チルで洗い、水層に 1N 塩酸を加えて pH7 として酢酸
エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し残留物に酢酸エチルを加えて析出した結晶を濾過
して集めて酢酸エチルで洗い、乾燥して標記化合物 267
mgを得た。アセトンから再結晶できる。 融点 205-206 ℃ 元素分析値: C31H37N5O3 として 計算値 (%) :C,70.56 ; H,7.07 ; N,13.27 実測値 (%) :C,70.46 ; H,7.06 ; N,13.36
【0095】実施例 44 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸 t-ブチル 二フマル酸塩の製造 60%水素化ナトリウム 70mg を N,N-ジメチルホルムアミ
ド 5ml に溶かして4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジ
ンプロパノール 570mg を加えて室温減圧下で30分間か
きまぜた。 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル)-2-メチルプロピオン酸 t-ブチル520mg を加えて
室温で8時間かきまぜた。 氷水を加え、酢酸エチルで抽
出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミ
ン(195:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて
酢酸エチル5ml に溶かし、フマル酸 233mg をメタノー
ル10mlに溶かした溶液を加えて濃縮し、析出した結晶を
濾過して集めてアセトンで洗い、乾燥して標記化合物 6
31mg を得た。 融点 162-164 ℃ 元素分析値: C43H52N4O12 として 計算値 (%) :C,63.22 ; H,6.42 ; N,6.86 実測値 (%) :C,62.91 ; H,6.36 ; N,6.90
【0096】実施例 45 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸 t-ブチル 818mg を n-ブタノール 8mlに溶か
し水酸化カリウム 393mg を加えて90℃で14時間かきま
ぜた。冷後、水層に 1N 塩酸 7ml を加えて酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し残留物に酢酸エチルを加え
て析出した結晶を濾過して集めて酢酸エチルで洗い、乾
燥して標記化合物 465mg を得た。 融点 183-185 ℃ 元素分析値: C31H36N4O4・2.5H2O として 計算値 (%) :C,64.90 ; H,7.20 ; N,9.77 実測値 (%) :C,65.15 ; H,6.73 ; N,9.52
【0097】実施例 46 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸 エチル 二フマル酸塩の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸 529mg を N,N-ジメチルホルムアミド3ml に溶
かしN-エチルジイソプロピルアミン 0.207ml とヨウ化
エチル 0.135mlを加えて室温で15時間かきまぜた。 反
応液に氷水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和
食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸
エチル:メタノール:トリエチルアミン(100:5:1)で溶出
した。目的のフラクションを集めて酢酸エチル3ml に溶
かし、フマル酸 153mg をメタノール3mlに溶かした溶液
を加えて濃縮し、析出した結晶を濾過して集めて酢酸エ
チルで洗い、乾燥して標記化合物406mg を得た。 融点 116-122 ℃ 元素分析値: C41H48N4O12・0.5H2O として 計算値 (%) :C,61.72 ; H,6.19 ; N,7.02 実測値 (%) :C,61.61 ; H,6.11 ; N,6.85
【0098】実施例 47 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エトキシ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ンの製造 60%水素化ナトリウム 260mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-[2-(2-ヒドロ
キシエトキシ)エチル]ピペラジン 1.15g を加えて1時間
加熱還流した。冷後、 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5-b]ピリダジン 540mg を加えて3時間加熱還
流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、ジクロロメタン:酢酸エチル:メタノール(10:10:1)
で溶出した。目的のフラクションを集めて、析出した結
晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標
記化合物730mg を得た。 融点 71-72 ℃ 元素分析値: C27H32N6O2 として 計算値 (%) :C,68.62 ; H,6.82 ; N,17.78 実測値 (%) :C,68.35 ; H,6.7
1 ; N,17.79
【0099】実施例 48 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩酸
塩の製造 60%水素化ナトリウム 100mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-[2-(2-ヒドロ
キシエトキシ)エチル]ピペラジン 470mg を加えて1時間
加熱還流した。冷後、 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5
-b]ピリダジン200mg を加えて4.5時間加熱還流した。冷
後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ジクロ
ロメタン:酢酸エチル:メタノール(10:10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて酢酸エチル 5ml に溶
かし4N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.83ml を加えて、析
出した結晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾
燥して標記化合物 0.54g を得た。 融点 182-184 ℃ 元素分析値: C26H32N4O2Cl2・H2O として 計算値 (%) :C,56.83 ; H,6.24 ; N,15.29 実測値 (%) :C,56.98 ; H,6.10 ; N,15.39
【0100】実施例 49 6-[4-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ブトキシ]-7-
メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩酸塩
の製造 60%油性水素化ナトリウム 240mg を テトラヒドロフラ
ン 20ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジ
ンブタノール 0.99g を加えて1時間加熱還流した。冷
後、 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン 510mg を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水
を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ジクロロメタ
ン:酢酸エチル:メタノール(20:20:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて、酢酸エチル 5ml に溶かし 4N
塩化水素酢酸エチル溶液 0.64ml を加えて、析出した
結晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して
標記化合物470mg を得た。 融点 190-192 ℃ 元素分析値: C27H34N6OCl2・0.5AcOEt・H2O として 計算値 (%) :C,58.88 ; H,6.82 ; N,14.21 実測値 (%) :C,59.11 ; H,6.82 ; N,14.03
【0101】実施例 50 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エチルチオ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩
酸塩の製造 工程A :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ][1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 2.8ml をメタノール
10ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 19.4ml と 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン 1.0gとを加えて1時間加熱還流した。冷後、 減
圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加えて析出する結晶
を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒドロフラン 20ml
に懸濁して 2-ブロモエチル エーテル 1.63ml を加えて
2時間加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、ジクロロメタン:酢酸エチル:メタノー
ル(20:20:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて
標記化合物 0.60g を油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 3.49(2H,t,J=6Hz),3.55(2H,t,J=
6Hz),3.86(2H,t,J=6Hz),3.90(2H,t,J=6Hz),7.22,7.93
(各1H,d,J=9Hz),8.37(1H,s). 工程B :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ][1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジン890mg と1-(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン 740 mgをN,N-ジメチルホルムアミド10ml
に溶かし、炭酸カリウム 490mg を加えて室温で24時間
かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、ジクロロメタン:メタノール(10:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル
5ml に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル溶液 1.64ml を
加えて、析出した結晶を濾過して集めてエチルエーテル
で洗い、乾燥して標記化合物 1.13g を得た。 融点 188-189 ℃ 元素分析値: C26H32N6OSCl2・H2O として 計算値 (%) : C,55.22 ; H,6.06 ; N,14.86 実測値 (%) : C,55.49 ; H,6.02 ; N,15.08
【0102】実施例 51 6-[6-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ヘキシルオキ
シ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二
塩酸塩の製造 60%水素化ナトリウム 210mg を テトラヒドロフラン 15
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンヘ
キサノール 0.91g を加えて1時間加熱還流した。冷後、
6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 440mg を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ジクロロメタン:酢
酸エチル:メタノール(10:10:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて、酢酸エチル 5ml に溶かし 4N 塩化
水素酢酸エチル溶液 1.44ml を加えて、析出した結晶を
濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化
合物1.06g を得た。エタノールから再結晶した。 融点 170-172 ℃ 元素分析値: C29H38N6OCl2・0.5EtOH として 計算値 (%) :C,62.06 ; H,7.11 ; N,14.47 実測値 (%) :C,61.77 ; H,6.94 ; N,14.33
【0103】実施例 52 6-[6-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ヘキシルオ
キシ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
塩酸塩の製造 60%水素化ナトリウム 160mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジン
ヘキサノール 1.24g を加えて1時間加熱還流した。冷
後、 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン 570mg を加えて1時間加熱還流した。冷後、氷水
を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール(10:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て、酢酸エチル 5ml に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル
溶液 0.54ml を加えて、析出した結晶を濾過して集めて
エチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物0.70g を得
た。 融点 208-209 ℃ 元素分析値: C30H38N5O2Cl・0.8H2O として 計算値 (%) :C,65.45 ; H,7.25 ; N,12.72 実測値 (%) :C,65.47 ; H,7.21 ; N,12.60
【0104】実施例 53 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エトキ
シ]エトキシ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジンの製造 60%水素化ナトリウム 190mg を テトラヒドロフラン 15
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメトキシ)-1-[2-(2-ヒド
ロキシエトキシ)エチル]ピペリジン 1.47g を加えて1時
間加熱還流した。冷後、 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジン 660mg を加えて3時間加熱
還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて、析出した結晶を濾過して集
めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物1.23g
を得た。 融点 80-82 ℃ 元素分析値: C27H32N6O2 として 計算値 (%) :C,68.97 ; H,6.82 ; N,14.36 実測値 (%) :C,68.75 ; H,6.7
0 ; N,14.57
【0105】実施例 54 6-[6-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ヘキシルチオ]
-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 二塩酸
塩の製造 工程A :6-(6-ブロモヘキシルチオ)-7-メチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 5.57g をメタノール
20ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 35.58ml と 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 2.0gとを加えて1時間加熱還流し
た。冷後、 減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え
て析出する結晶を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒド
ロフラン 30ml に懸濁して 1,6-ジブロモヘキサン 3.65
ml を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢
酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物にエチル
エーテルを加えて析出した結晶を濾過して集めて標記化
合物 2.42g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.49-1.54(4H,m),1.75-1.95(4H,
m),2.40(3H,s),3.31(2H,t,J=7Hz),3.43(2H,t,J=7Hz),,
7.72(1H,s),8.30(1H,s). 工程B :6-(6-ブロモヘキシルチオ)-7-メチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.0g と1-(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン 770 mgをN,N-ジメチルホルムアミド 10m
l に溶かし、炭酸カリウム 500mg を加えて室温で18時
間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、酢酸エチル:メタノール(20:1)で溶出した。目的の
フラクションを集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル 5ml
に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル溶液 1.96ml を加え
て、析出した結晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 0.98g を得た。 融点 180-182 ℃ 元素分析値: C29H38N6SCl2・0.4H2O として 計算値 (%) : C,59.97 ; H,6.73 ; N,14.47 実測値 (%) : C,60.17 ; H,6.55 ; N,14.62
【0106】実施例 55 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エチルチオ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン 二塩酸塩の製造 工程A :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 5.57g をメタノール
20ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 35.58ml と 6-クロロ-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 2.0gとを加えて1時間加熱還流し
た。冷後、 減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え
て析出する結晶を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒド
ロフラン 30ml に懸濁して 2-ブロモエチル エーテル
2.98ml を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ジクロロメタン:酢
酸エチル:メタノール(30:30:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて標記化合物 2.06g 油状物として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 2.42(3H,s),3.50(2H,t,J=6Hz),
3.56(2H,t,J=6Hz),3.86(2H,t,J=6Hz),3.91(2H,t,J=6H
z),7.74(1H,s),8.30(1H,s). 工程B :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.0g と1-(ジフ
ェニルメチル)ピペラジン 790 mgをN,N-ジメチルホルム
アミド 10ml に溶かし、炭酸カリウム 520mg を加えて
室温で23時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽
出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、ジクロロメタン:酢酸エチル:メタノール
(5:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃
縮し、残留物を酢酸エチル 5ml に溶かし 4N 塩化水素
酢酸エチル溶液 1.55ml を加えて、析出した結晶を濾過
して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物
0.85g を得た。エタノールから再結晶した。 融点 198-200 ℃ 元素分析値: C27H34N6OSCl2 として 計算値 (%) : C,57.75 ; H,6.10 ; N,14.97 実測値 (%) : C,57.53 ; H,6.00 ; N,14.93
【0107】実施例 56 6-[6-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ヘキシルチ
オ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン フ
マル酸塩の製造 6-(6-ブロモヘキシルチオ)-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 1.0g と4-(ジフェニルメトキシ)ピ
ペリジン 810 mgをN,N-ジメチルホルムアミド 10ml に
溶かし、炭酸カリウム 500mg を加えて室温で24時間か
きまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮し、残留物をエタノール 10ml に
溶かし、フマル酸290mg を加えて濃縮する。残留物にエ
チルエーテルを加えて析出した結晶を濾過して集めてエ
チルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1.43g を得
た。 融点 137-138 ℃ 元素分析値: C34H41N5O5S・0.5H2O として 計算値 (%) : C,63.73 ; H,6.61 ; N,10.93 実測値 (%) : C,63.97 ; H,6.44 ; N,11.00
【0108】実施例 57 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エトキ
シ]エチルチオ]-7-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピ
リダジン フマル酸塩の製造 6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-メチル[1,2,4]
トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.09g と4-(ジフェニル
メトキシ)ピペリジン 840 mgをN,N-ジメチルホルムアミ
ド 10 ml に溶かし、炭酸カリウム 520mg を加えて室温
で23時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、ジクロロメタン:酢酸エチル:メタノール
(5:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて残留
物をエタノール 10ml に溶かし、フマル酸200mg を加え
て濃縮する。残留物にエチルエーテルを加えて析出した
結晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して
標記化合物 0.78g を得た。 融点 119-122 ℃ 元素分析値: C32H37N5O6S・0.5H2O として 計算値 (%) : C,61.13 ; H,6.09 ; N,11.14 実測値 (%) : C,61.12 ; H,5.82 ; N,11.40
【0109】実施例 58 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エトキ
シ]エチルチオ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン
フマル酸塩の製造 6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ][1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5-b]ピリダジン 1.35g と4-(ジフェニルメトキシ)
ピペリジン 1.19gをN,N-ジメチルホルムアミド15ml に
溶かし、炭酸カリウム 740mg を加えて室温で17時間か
きまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮し、残留物をエタノール 10ml に
溶かし フマル酸360mg を加えて濃縮する。残留物にエ
チルエーテルを加えて析出した結晶を濾過して集めてエ
チルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1.64g を得
た。 融点 110-111 ℃ 元素分析値: C31H35N5O6S・0.5H2O として 計算値 (%) : C,60.57 ; H,5.90 ; N,11.39 実測値 (%) : C,60.35 ; H,5.73 ; N,11.16
【0110】実施例 59 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エチルチオ]-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]
ピリダジン 二塩酸塩の製造 工程A :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-イソプ
ロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 2.05g をメタノール
10ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 7.64ml と 6-クロロ-7-イソプロピル[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.0gとを加えて1時間加熱還流
した。冷後、 減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
えて析出する結晶を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒ
ドロフラン 15ml に懸濁して 2-ブロモエチル エーテル
1.28ml を加えて2時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノ
ール(20:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて標
記化合物 0.98g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.35(6H,s),3.15-3.30(1H,m),3.
50(2H,t,J=6Hz),3.55(2H,t,J=6Hz),3.86(2H,t,J=6Hz),
3.91(2H,t,J=6Hz),7.80(1H,s),8.31(1H,s). 工程B :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-イソプ
ロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 0.98g と1
-(ジフェニルメチル)ピペラジン 720 mgをN,N-ジメチル
ホルムアミド 10ml に溶かし、炭酸カリウム 470mg を
加えて室温で15時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で
溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、残留物
を酢酸エチル 5ml に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル溶
液 1.45mlを加えて、析出した結晶を濾過して集めてエ
チルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1.04g を得
た。エタノールから再結晶した。 融点 143-145 ℃ 元素分析値: C29H38N6OSCl2・H2O として 計算値 (%) : C,57.32 ; H,6.64 ; N,13.83 実測値 (%) : C,57.20 ; H,6.43 ; N,13.89
【0111】実施例 60 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エチルチオ]-7-t-ブチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン の製造 工程A :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-t-ブチ
ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 3-メルカプトプロピオン酸メチル 2.23g をメタノール
10ml に溶かし、2N ナトリウムメトキシドメタノール溶
液 7.2ml と 6-クロロ-7-t-ブチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 1.0gとを加えて1時間加熱還流し
た。冷後、 減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え
て析出する結晶を集めて酢酸エチルで洗い、テトラヒド
ロフラン 20ml に懸濁して 2-ブロモエチル エーテル
1.19ml を加えて3時間加熱還流した。冷後、氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:ヘキサ
ン(2:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて標記
化合物 1.06g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm: 1.56(9H,s),3.50(2H,t,J=6Hz),
3.58(2H,t,J=6Hz),3.86(2H,t,J=6Hz),3.92(2H,t,J=6H
z),7.94(1H,s),8.32(1H,s). 工程B :6-[2-(2-ブロモエトキシ)エチルチオ]-7-t-ブチ
ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 1.06g と1-(ジ
フェニルメチル)ピペラジン 740 mgをN,N-ジメチルホル
ムアミド 10ml に溶かし、炭酸カリウム 480mg を加え
て室温で18時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(20:1)で溶出
した。目的のフラクションを集めて濃縮し、析出した結
晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標
記化合物0.85g を得た。 融点 106-108 ℃ 元素分析値: C30H38N6OS として 計算値 (%) : C,67.89 ; H,7.22 ; N,15.83 実測値 (%) : C,67.65 ; H,7.
33 ; N,15.98
【0112】実施例 61 6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エトキシ]
エトキシ]-7-イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピ
リダジンの製造 60%水素化ナトリウム 160mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-[2-(2-ヒドロ
キシエトキシ)エチル]ピペラジン 1.20g を加えて1時間
加熱還流した。冷後、 6-クロロ-7-イソプロピル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 610mg を加えて1時間
加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて、析出した結晶を濾過
して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物
790mg を得た。 融点 119-120 ℃ 元素分析値: C29H36N6O2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,68.34 ; H,7.32 ; N,16.49 実測値 (%) :C,68.64 ; H,7.31 ; N,16.54
【0113】実施例 62 7-t-ブチル-6-[2-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジ
ノ]エトキシ]エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン 二塩酸塩の製造 60%水素化ナトリウム 150mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメチル)-1-[2-(2-ヒドロ
キシエトキシ)エチル]ピペラジン 1.05g を加えて1時間
加熱還流した。冷後、 7-t-ブチル-6-クロロ[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5-b]ピリダジン 650mg を加えて2時間加熱
還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて、残留物を酢酸エチル 5ml
に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル溶液 2.1ml を加え
て、析出した結晶を濾過して集めてエチルエーテルで洗
い、乾燥して析出した結晶を濾過して集めてエチルエー
テルで洗い、乾燥して標記化合物 1.55g を得た。 融点 150-152 ℃ 元素分析値: C30H40N6O2Cl2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,60.39 ; H,6.92 ; N,14.09 実測値 (%) :C,60.20 ; H,6.64 ; N,14.09
【0114】実施例 63 7-t-ブチル-6-[2-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]エトキシ]エトキシ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジン フマル酸塩の製造 60%水素化ナトリウム 120mg を テトラヒドロフラン 20
ml に懸濁して 4-(ジフェニルメトキシ)-1-[2-(2-ヒド
ロキシエトキシ)エチル]ピペリジン 0.94g を加えて1時
間加熱還流した。冷後、 7-t-ブチル-6-クロロ[1,2,4]
トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン 530mg を加えて3時間加
熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて、残留物をエタノール 10ml
に溶かし フマル酸250mg を加えて濃縮する。残留物に
エチルエーテルを加えて析出した結晶を濾過して集めて
エチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1.17gを得
た。 融点 80-82 ℃ 元素分析値: C35H43N6O7・1.3H2O として 計算値 (%) :C,62.82 ; H,6.87 ; N,10.46 実測値 (%) :C,62.89 ; H,6.69 ; N,10.22
【0115】実施例 64 2-[6-[5-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ペンチル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸エチル 二フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンペンタンアミン
1.41g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸エチル 0.536g とを190-200
℃で3.5時間かきまぜた。冷後、酢酸エチル-テトラヒド
ロフラン(2:1)を加え、重層水と飽和食塩水で洗い、硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(185:15:2)で溶出した。目的のフラク
ションを集めてエタノール 5mlに溶かし、フマル酸235m
g をメタノール 5ml に溶かした溶液を加えて濃縮す
る。残留物にエチルエーテルを加えて析出した粉末を濾
過して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合
物 0.629g を得た。 融点 138 ℃ 元素分析値: C43H53N5O11 として 計算値 (%) :C,63.30 ; H,6.55 ; N,8.58 実測値 (%) :C,64.24 ; H,6.92 ; N,8.42
【0116】実施例 65 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒド
ロキシプロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二フマル酸塩の製
造 3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒドロキシ
プロピルアミン 0.511gと 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]
ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 0.26
8g とを 190-200℃で3時間かきまぜた。冷後、酢酸エチ
ル-テトラヒドロフラン(2:1)を加え、重層水と飽和食塩
水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて酢酸エチル 5ml に溶
かし、フマル酸82mg をメタノール 5ml に溶かした溶液
を加えて濃縮する。残留物にエチルエーテルを加えて析
出した粉末を濾過して集めてエチルエーテルで洗い、乾
燥して標記化合物 0.223g を得た。 融点 145 ℃ 元素分析値: C41H49N5O12・Et2O として 計算値 (%) :C,61.56 ; H,6.77 ; N,7.98 実測値 (%) :C,61.39 ; H,6.4
9 ; N,7.91
【0117】実施例 66 2-[6-[3-[4-[ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ]ピペ
リジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二フマル酸塩の製
造 4-[ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ]-1-ピペリジン
プロパンアミン 1.62gと 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]
ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 0.80
3g とを 190-200℃で3時間かきまぜた。冷後、重層水と
食塩水を加えて、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて酢酸エチル 20ml に溶
かし、フマル酸301mg をメタノール 10ml に溶かした溶
液を加えて濃縮した。残留物にアセトンを加えて析出し
た結晶を濾過して集めてアセトンで洗い、乾燥して標記
化合物 0.966g を得た。 融点 159-161 ℃ 元素分析値: C41H47N5O11F2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,59.13 ; H,5.81 ; N,8.41 実測値 (%) :C,58.94 ; H,5.84 ; N,8.34
【0118】実施例 67 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボン酸エチル
二フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
686mg と 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸エチル 477mg とを N,N-ジメチルホルムアミド 7
ml に溶かし N-エチルジイソプロピルアミン 0.73ml を
加えて油浴中(80℃)で18.5時間かきまぜた。冷後、氷水
と食塩を加えて酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルア
ミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて
酢酸エチル 5ml に溶かし、フマル酸95mg をエタノール
5ml に溶かした溶液を加えて濃縮した。残留物にアセ
トン-エチルエーテル(1:2)を加えて再結晶し、濾過して
集めてエチルエーテルで洗い、標記化合物 211mg を得
た。 融点 176-179 ℃ 元素分析値: C38H43N5O11 として 計算値 (%) :C,61.20 ; H,5.81 ; N,9.39 実測値 (%) :C,61.17 ; H,5.98 ; N,9.80
【0119】実施例 68 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸イソプロピル 二フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジンプロパノール 8.10g
を N,N-ジメチルホルムアミド 60ml に溶かし、60%水素
化ナトリウム 1.11g を加えて減圧下、室温で1時間かき
まぜた。氷冷下、2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジ
ン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸イソプロピル 7.79g
を加えて、同温下4時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸
エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢
酸エチルで溶出した。目的のフラクションを集めて減圧
下濃縮し、残留物をエタノール 10ml に溶かし、フマル
酸 476mg を加えて再度濃縮した。残留物に酢酸エチル
を加えて結晶化し、濾過して集めて酢酸エチルで洗い、
乾燥して標記化合物 1.05g を得た。 融点 145-147 ℃ 元素分析値: C42H50N4O12 として 計算値 (%) :C,62.83 ; H,6.28 ; N,6.98 実測値 (%) :C,62.50 ; H,6.10 ; N,7.04
【0120】実施例 69 2-[6-[3-[4-[ビス(4-メチルフェニル)メトキシ]ピペリ
ジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二フマル酸塩の製造 4-[ビス(4-メチルフェニル)メトキシ]-1-ピペリジンプ
ロパンアミン 2.11g と2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピ
リダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル0.803g
とを 190-200℃で3時間かきまぜた。冷後、重層水を加
えて、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタ
ノール:トリエチルアミン(95:5:1)で溶出した。目的の
フラクションを集めて酢酸エチル 20ml に溶かし、フマ
ル酸358mg をメタノール 20mlに溶かした溶液を加えて
濃縮した。残留物にアセトンを加えて析出した結晶を濾
過して集めてアセトンで洗い、乾燥して標記化合物 0.9
01g を得た。 融点 159-161 ℃ 元素分析値: C43H53N5O11 として 計算値 (%) :C,63.30 ; H,6.55 ; N,8.56 実測値 (%) :C,63.29 ; H,6.32 ; N,8.67
【0121】実施例 70 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]グリ
シンエチルエステルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.90g と N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カ
ルボニル)グリシンエチルエステル 1.38g とを1-メチル
-2-ピロリドン 15ml に溶かし N-エチルジイソプロピル
アミン 0.841ml を加えて油浴中(90-100℃)で24時間か
きまぜた。冷後、氷水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽
出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(95:5:1)
で溶出した。目的のフラクションを集めて酢酸エチルで
再結晶して標記化合物 1.28g を得た。 融点 172-174 ℃ 元素分析値: C32H38N6O4・0.5H2O として 計算値 (%) :C,66.30 ; H,6.78 ; N,14.50 実測値 (%) :C,66.42 ; H,6.68 ; N,14.55
【0122】実施例 71 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]グリ
シンエチルエステル 二塩酸塩の製造 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]グリ
シン エチルエステル 0.628g をテトラヒドロフラン 10
ml に溶かし 4N 塩化水素酢酸エチル溶液1.5ml を加え
て減圧下濃縮する。残留物にメタノール 10ml を加えて
減圧下濃縮した。得られる結晶を集めて酢酸エチルで洗
い標記化合物 0.658g を得た。 融点 205 ℃ 元素分析値: C32H40N6O4Cl2 として 計算値 (%) :C,59.72 ; H,6.26 ; N,13.06 実測値 (%) :C,59.74 ; H,6.41 ; N,12.63
【0123】実施例 72 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]グリ
シンの製造 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]グリ
シンエチルエステル 0.810g をエタノール 4mlに溶かし
1N水酸化ナトリウム水溶液2ml を加えて室温で3時間か
きまぜた。減圧下濃縮し、残留物に氷水と 1N 塩酸2.1m
l を加えて酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:2)で抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチルを加えて粉
末化させ濾過して集め酢酸エチルで洗い標記化合物 0.1
83g を得た。 融点 171 ℃ 元素分析値: C30H34N6O4・2H2O・AcOEt として 計算値 (%) :C,61.25 ; H,6.95 ; N,12.60 実測値 (%) :C,61.30 ; H,6.7
4 ; N,12.45
【0124】実施例 73 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオンアミド 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.29g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオンアミド 0.478g とを 190-200℃
で70分間かきまぜた。冷後、重層水を加えて酢酸エチル
で抽出した。抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルア
ミン(90:10:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て残留物を酢酸エチル 10ml に溶かし 4N 塩化水素酢酸
エチル溶液1.5ml を加えて減圧下濃縮した。残留物に酢
酸エチルを加えて析出した粉末を濾過して集めて酢酸エ
チルで洗い、乾燥して標記化合物 0.823g を得た。 融点 191 ℃ 元素分析値: C31H40N6O2Cl2・AcOEt として 計算値 (%) :C,64.11 ; H,7.38 ; N,12.82 実測値 (%) :C,63.70 ; H,7.27 ; N,12.34
【0125】実施例 74 N,N-ジメチル 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリ
ジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオンアミド 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.04g と N,N-ジメチル 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピ
リダジン-2-イル)-2-メチルプロピオンアミド0.426g と
を 190-200℃で60分間かきまぜた。冷後、重層水を加え
て酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(85:15:1)で溶出した。目的のフラク
ションを集めて残留物を酢酸エチル 10ml に溶かし 4N
塩化水素酢酸エチル溶液1.5ml を加えて減圧下濃縮し
た。残留物をアセトンから再結晶して標記化合物 0.823
gを得た。 融点 183 ℃ 元素分析値: C33H44N6O2Cl2・1.5H2O として 計算値 (%) :C,60.54 ; H,7.24 ; N,11.84 実測値 (%) :C,60.48 ; H,7.28 ; N,11.90
【0126】実施例 75 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロパノール の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.29g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロパノール 0.451g とを 190-200℃で90
分間かきまぜた。冷後、重層水を加えて酢酸エチルで抽
出した。抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン
(90:10:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて残
留物をエチルエーテルから再結晶して標記化合物 0.465
g を得た。 融点 105-108 ℃ 元素分析値: C31H39N5O2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,71.24 ; H,7.71 ; N,13.40 実測値 (%) :C,71.22 ; H,7.87 ; N,13.32
【0127】実施例 76 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]-2,2
-ジメチルグリシンエチルエステル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.23g と N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カ
ルボニル)-2,2-ジメチルグリシンエチルエステル 1.18g
とを N,N-ジメチルホルムアミド 15ml に溶かし N-エ
チルジイソプロピルアミン 1.31ml を加えて70℃で9.5
時間かきまぜた。冷後、重層水を加えて酢酸エチルで抽
出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミ
ン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減
圧下濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢
酸エチル溶液 0.28ml を加えて再度濃縮した。 残留物
に酢酸エチルを加えて析出した結晶を濾過して集めてエ
チルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 284mg を得
た。 融点 194-196 ℃ 元素分析値: C34H44N6O4Cl2 として 計算値 (%) :C,60.80 ; H,6.60 ; N,12.51 実測値 (%) :C,60.82 ; H,6.67 ; N,12.77
【0128】実施例 77 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプ
ロピオン酸エチル 三塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパンアミン 1.
31g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸エチル 567mg とを 185℃で3
時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エチルで抽
出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミ
ン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減
圧下濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢
酸エチル溶液 0.80ml を加えて再度濃縮した。残留物に
エタノールを加えて析出した結晶を濾過して集めてエタ
ノール-酢酸エチル(1:3)で洗い、乾燥して標記化合物 5
02mg を得た。 融点 190-193 ℃ 元素分析値: C32H43N6O2Cl3・1.0H2O として 計算値 (%) :C,57.53 ; H,6.79 ; N,12.58 実測値 (%) :C,57.27 ; H,6.52 ; N,12.55
【0129】実施例 78 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブチルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプ
ロピオン酸の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンブタンアミン 1.56
g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-
2-メチルプロピオン酸エチル 617mg とを 185℃で3時間
かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン
(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減圧
下濃縮し、エタノール 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸
エチル溶液 0.52ml を加えて濃縮した。残渣をエタノー
ル 4ml に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 4ml を
加えて室温で4時間かきまぜ、2N 水酸化ナトリウム水溶
液 1ml を加えて50℃で16時間かきまぜた。減圧下濃縮
して残留物を水で薄め、酢酸エチルで洗い、水層に 4N
塩酸を加えて pH4.5 として酢酸エチル-テトラヒドロ
フラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物に酢
酸エチルを加えて粉末化し、濾過して集め、乾燥して標
記化合物 271mg を得た。 非晶形 元素分析値: C32H39N5O3・2.1H2O,0.5AcOEt として 計算値 (%) :C,65.49 ; H,7.63 ; N,11.23 実測値 (%) :C,65.23 ; H,7.29 ; N,11.19
【0130】実施例 79 2-[6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エチルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプ
ロピオン酸の製造 工程A:2-[6-(2-ヒドロキシエチルアミノ)イミダゾ[1,2-
b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸イソプロ
ピル の製造 2-アミノエタノール 130mg と2-(6-クロロイミダゾ[1,2
-b]ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸イソプロ
ピル 300mg とを 170℃で4時間かきまぜた。冷後、2-ア
ミノエタノール 260mg を加え、170℃で45分間かきまぜ
た。冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢
酸エチル:メタノール(10:1)で溶出した。目的のフラク
ションを集め減圧下濃縮し、析出した結晶を集めて乾燥
して、標記化合物 145mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.29(3H,s),1.32(3H,s),1.64(6H,
s),3.44(2H,td,J=4.6,6.1Hz),3.88(2H,t,J=4.6Hz),4.96
-5.15(1H,m),5.43(1H,t,J=6.2Hz),5.72(1H,d,J=9.7Hz),
6.98(1H,d,J=9.7Hz),7.45(1H,s). 工程B:2-[6-[(2-メタンスルホニルオキシ)エチルアミ
ノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸イソプロピル の製造 2-[6-(2-ヒドロキシエチルアミノ)イミダゾ[1,2-b]ピリ
ダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸イソプロピル 2.
18g をテトラヒドロフラン 20ml に懸濁してN-エチルジ
イソプロピルアミン 2.45ml とメタンスルホニルクロリ
ド 1.10ml を加えて室温で1時間かきまぜた。 氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、乾燥して
標記化合物 2.37g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3H,s),1.22(3H,s),1.63(6H,
s),3.40(3H,s),3.74(2H,td,J=5.1,5.4Hz),4.48(2H,t,J=
5.1Hz),4.76(1H,t,J=5.4Hz),4.95-5.12(1H,m),6.39(1H,
d,J= 9.6Hz),7.54(1H,s),7.62(1H,d,J=9.6Hz). 工程C:2-[6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エ
チルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸イソプロピルの製造 2-[6-[2-(メタンスルホニルオキシ)エチルアミノ]イミ
ダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸
イソプロピル 1.13gを N,N-ジメチルホルムアミド 15m
l に溶かし、4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 943m
g、よう化カリウム 586mg、炭酸カリウム 488mg を加え
て、60℃で2時間かきまぜた。氷水を加え、食塩で飽和
させ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール(10:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物 571mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.18(3H,s),1.21(3H,s),1.60-1.2
0(4H,m),1.62(6H,s),2.10-2.30(2H,m),2.59(2H,t,J=5.6
Hz),2.70-2.85(2H,m),3.35(2H,dt,J=5.3,5.6Hz),3.35-
3.55 (1H,m),4.90-5.10(1H,m),5.05(1H),5.53(1H,s),
6.39(1H,d,J=9.4Hz),7.16-7.39(10H,m),7.54(1H,s),7.5
7(1H,d,J=9.4Hz). 工程D:2-[6-[2-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]エ
チルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸イソプロピル 565mg をエタノール 4m
l に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 2.04ml を加
えて20時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物
を水で薄め、1N 塩酸を加えて pH5.5 とした。酢酸エチ
ルを加え、析出した結晶を濾過して集め、水と酢酸エチ
ルで洗い、乾燥して標記化合物 443mg を得た。 融点 194-198 ℃ 元素分析値: C30H35N5O3・2.5H2O として 計算値 (%) :C,64.50 ; H,7.22 ; N,12.54 実測値 (%) :C,64.57 ; H,7.03 ; N,12.58
【0131】実施例 80 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]カルボン酸の
製造 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]カルボン酸エ
チル 876mg をエタノール 5ml に溶かし 1N 水酸化ナト
リウム水溶液 1.9ml を加えて室温で3時間かきまぜた。
減圧下濃縮して残留物を水で薄め、酢酸エチルで洗い、
水層を 1N 塩酸を加えて pH5 とした。析出した結晶を
濾過して集めて水と酢酸エチルで洗い、 乾燥して標記
化合物 256mg を得た。 融点 152-155 ℃ 元素分析値: C28H31N5O3・1.5H2O として 計算値 (%) :C,65.61 ; H,6.69 ; N,13.66 実測値 (%) :C,65.52 ; H,6.61 ; N,13.61
【0132】実施例 81 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-
メチルプロピオン酸エチル 0.5フマル酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 33
4mg をN,N-ジメチルホルムアミド 20ml に溶かして60%
油性水素化ナトリウム 45mg を加えて、減圧下、室温で
35分間かきまぜた。その後、2-[3,6-ジクロロイミダゾ
[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチ
ル 310mg を加えて 0℃で2時間かきまぜた。 氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出し
た。目的のフラクションを集めて析出した結晶をエタノ
ール 5ml に溶かし、フマル酸 160mg を加えて濃縮し
た。減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、重曹水、
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃
縮した。残留物に酢酸エチルを加え、結晶化して濾過し
て集め、エチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物 1
68mg を得た。 融点 186-188 ℃ 元素分析値: C35H41N4O6Cl・0.5H2O として 計算値 (%) :C,63.87 ; H,6.43 ; N,8.51 実測値 (%) :C,63.33 ; H,6.34 ; N,8.85
【0133】実施例 82 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸エチル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパノール 1.0g
をN,N-ジメチルホルムアミド 10ml に溶かして60%油性
水素化ナトリウム 142mg を加えて、減圧下、室温で40
分間かきまぜた。反応液に、2-(3,6-ジクロロイミダゾ
[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチ
ル 973mg を加えて 0℃で2時間かきまぜた。 氷水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチ
ル:トリエチルアミン(50:50:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて減圧下濃縮し、析出した結晶を酢酸エ
チル5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 1.01ml
を加えて再度濃縮した。メタノールから再結晶して濾
過して集め、酢酸エチルで洗い、乾燥して標記化合物 4
24mg を得た。 融点 203-205 ℃ 元素分析値: C32H40N5O3Cl3・1.0H2O として 計算値 (%) :C,57.62 ; H,6.35 ; N,10.50 実測値 (%) :C,57.60 ; H,6.37 ; N,10.15
【0134】実施例 83 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
2.56g と 2-[3,6-ジクロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-
2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 1.19gとを 160℃
で3時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て酢酸エチル5ml に溶かし、4N塩化水素酢酸エチル溶液
0.80ml を加えて濃縮した。残留物にエーテルを加えて
粉末化し、乾燥して標記化合物 1.33g を得た。 非晶形 元素分析値: C33H42N5O3Cl3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,58.97 ; H,6.45 ; N,10.42 実測値 (%) :C,58.98 ; H,6.64 ; N,10.42
【0135】実施例 84 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2
-メチルプロピオン酸エチル 三塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメチル)-1-ピペラジンプロパンアミン 1.
75g と 2-[3,6-ジクロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 854mg とを 160℃
で4時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール(30:1)で溶
出した。目的のフラクションを集めて減圧下濃縮し、酢
酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液1.
55ml を加えて再度濃縮した。析出した結晶にエタノー
ル-酢酸エチル(1:3)を加えて洗い、濾過して集め、乾燥
して標記化合物 628mg を得た。 融点 203-205 ℃ 元素分析値: C32H42N6O2Cl4・1.0H2O として 計算値 (%) :C,54.71 ; H,6.31 ; N,11.96 実測値 (%) :C,54.88 ; H,6.07 ; N,11.97
【0136】実施例 85 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2
-メチルプロピオン酸の製造 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2
-メチルプロピオン酸 エチル 三塩酸塩 633mgをエタノ
ール 6ml に溶かし 2N 水酸化ナトリウム水溶液 2.31ml
を加えて1.5時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して
残留物を水で薄め 酢酸エチルで洗い、水層に 1N 塩酸
を加えて pH5 とした。メタノールを加え、 析出した結
晶を濾過して集めて水-酢酸エチルで洗い、 乾燥して標
記化合物 462mg を得た。 融点 184-186 ℃ 元素分析値: C30H35N6O2Cl・1.0H2O として 計算値 (%) :C,63.76 ; H,6.60 ; N,14.87 実測値 (%) :C,63.49 ; H,6.52 ; N,14.81
【0137】実施例 86 2-[6-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エチルアミ
ノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸の製造 工程A:2-[6-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エチ
ルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチ
ルプロピオン酸イソプロピルの製造 2-[6-[2-(メタンスルホニルオキシ)エチルアミノ]イミ
ダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸
イソプロピル 1.24g を N,N-ジメチルホルムアミド 15m
l に溶かし、1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 977mg、
よう化カリウム642mg、 炭酸カリウム 535mg を加え
て、室温で1時間、60℃で1.5時間かきまぜた。氷水と食
塩を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで
溶出した。目的のフラクションを集め減圧下濃縮し、乾
燥して標記化合物 570mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.17(3H,s),1.20(3H,s),1.62(6H,
s),2.36-2.60(8H,m),2.63(2H,t,J=5.8Hz),3.37(2H,dt,J
=5.6,5.8Hz),4.24(1H,s),4.37(1H),4.90-5.10(1H,m),6.
38(1H,d,J=9.6Hz),7.13-7.44(10H,m),7.52(1H,s),7.55
(1H,d,J=9.4Hz). 工程B:2-[6-[2-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]エチ
ルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチ
ルプロピオン酸 イソプロピル 565mg をエタノール 4ml
に溶かし、 1N 水酸化ナトリウム水溶液 2.09ml を加
えて19時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物
を水で薄め 1N 塩酸を加えて pH5 とした。酢酸エチル
を加え、析出した結晶を濾過して集めて水、メタノール
で洗い、N,N-ジメチルホルムアミド-酢酸エチル(5:1)を
加えて再度結晶化し、濾過して集めて酢酸エチルで洗
い、乾燥して標記化合物 249mg を得た。 融点 192-194 ℃ 元素分析値: C29H34N6O2・3.0H2O として 計算値 (%) :C,63.02 ; H,7.30 ; N,15.21 実測値 (%) :C,62.99 ; H,6.72 ; N,15.01
【0138】実施例 87 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオン酸の製造 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二塩酸塩 653mgをエ
タノール 6ml に溶かし 2N 水酸化ナトリウム水溶液 1.
97ml を加えて2.5時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮
して残留物を水で薄め 酢酸エチルで洗い、水層に 1N
塩酸を加えて pH4.5とした。アセトンを加え、析出した
結晶を濾過して集めて水-アセトン(5:1)で洗い、乾燥し
て標記化合物 465mg を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C31H36N5O3Cl・1.0H2O として 計算値 (%) :C,64.18 ; H,6.60 ; N,12.07 実測値 (%) :C,64.16 ; H,6.64 ; N,12.33
【0139】実施例 88 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸の製造 2-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]
プロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸エチル 三塩酸塩 458mg を2-プロパノ
ール 4ml に溶かし、2N 水酸化ナトリウム水溶液 1.34m
l を加えて80℃で1.5時間かきまぜた後、2N 水酸化ナト
リウム水溶液 0.3ml を加えて2時間加熱還流した。冷
後、減圧下濃縮して残留物を水で薄め、酢酸エチルで洗
い、水層を 1N 塩酸を加えて pH4 として、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、酢酸エチル-エチルエーテル-ヘキサン(2:5:1)
を加え結晶化して、濾過して集め、エチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 125mgを得た。 融点 118-121 ℃ 元素分析値: C30H34N5O3Cl・1.5H2O として 計算値 (%) :C,62.65 ; H,6.48 ; N,12.18 実測値 (%) :C,62.95 ; H,6.47 ; N,11.76
【0140】実施例 89 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸の製造 N,N-ジメチルホルムアミド 10ml の中に60%油性水素化
ナトリウム 0.16g と4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリ
ジンプロパノール 1.30g とを加えて室温、減圧下で1時
間かきまぜる。その反応液を氷水で冷却して 2-(6-クロ
ロ-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸イソプロピル 1.31g を加えて室温で
1.5時間かきまぜた。反応液に氷水を加えて酢酸エチル
で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:5)で溶出した。
目的のフラクションを集めて 2-[6-[3-[4-(ジフェニル
メトキシ)ピペリジノ]プロポキシ]-7-メチルイミダゾ
[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸イソ
プロピル 582mg を油状物として得た。この油状物をエ
タノール 4mlに溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 2m
l を加えて7時間加熱還流する。冷後、減圧下濃縮して
残留物に氷冷下 1N 塩酸 2ml を加えて酢酸エチル-テト
ラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
留物に少量の水とエチルエーテルを加えて結晶化させ、
濾過して集め、エチルエーテルで洗い、乾燥して標記化
合物 0.413g を得た。 融点 122 ℃ 元素分析値: C32H38N4O4・1.5H2O として 計算値 (%) :C,67.47 ; H,7.25 ; N,9.83 実測値 (%) :C,67.61 ; H,7.13 ; N,9.68
【0141】実施例 90 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-
2-メチルプロピオン酸 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.40g と 2-(6-クロロ-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダ
ジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸イソプロピル 0.63
6g とを 190-200℃で3時間かきまぜた。冷後、重層水を
加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノー
ル:トリエチルアミン(185:15:2)で溶出した。目的のフ
ラクションを集めて 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)
ピペリジノ]プロピルアミノ]-7-メチルイミダゾ[1,2-b]
ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン イソプロピル
0.737g を油状物として得た。この油状物をエタノール
6ml に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 3.15ml を
加えて7時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留
物を氷冷下 1N 塩酸1.89ml を加えて酢酸エチルで洗っ
た。水層に1N 塩酸 1.89ml を加えて、食塩を飽和さ
せ、酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物に 1N 塩酸 1.89ml を加えて
減圧下濃縮乾固し、残留物にエチルエーテルを加えて結
晶化させ、濾過して集め、エチルエーテルで洗い、乾燥
して標記化合物 0.445g を得た。 融点 202 ℃(分解) 元素分析値: C32H41N5O3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,61.63 ; H,6.79 ; N,11.23 実測値 (%) :C,61.66 ; H,6.83 ; N,11.11
【0142】実施例 91 2-[6-[3-(4-ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸ピバロイルオキシメチル 二フマル酸塩の
製造 2-[6-[3-(4-ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸エチル 二フマル酸塩 1.36g を酢酸エチル
20ml に懸濁して重層水で水洗し、酢酸エチル層を硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をエタ
ノール 8ml に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 4.3
ml を加えて室温で40時間かきまぜた。減圧下濃縮して
残留物に氷冷下 1N 塩酸 4.3ml と食塩水を加えて酢酸
エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、残留物を N,N-ジメチルホルムアミド 5ml に溶
かし、ピバリン酸 クロロメチル 0.374ml と炭酸カリウ
ム 0.357g を加えて室温で20時間かきまぜた。氷水を加
えて、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノー
ル:トリエチルアミン(185:15:2)で溶出した。目的のフ
ラクションを集めて酢酸エチル 10ml に溶かし、フマル
酸 227mg をメタノール 5ml に溶かした溶液を加えて濃
縮した。残留物を酢酸エチルから再結晶して標記化合物
0.772gを得た。 融点 164-167 ℃ 元素分析値: C45H55N5O13 として 計算値 (%) :C,61.84 ; H,6.34 ; N,8.01 実測値 (%) :C,61.83 ; H,6.30 ; N,8.10
【0143】実施例 92 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブチル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸エチル 二塩酸塩の製造 工程A:2-[6-(4-クロロブチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジ
ン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチル の製造 1-クロロ-4-ヨードブタン 5.0g をトルエン-N,N-ジメチ
ルアセトアミド 50-5ml に溶かし、銅で活性化した亜鉛
2.24g を加えて窒素雰囲気下、80℃で3.5時間かきまぜ
た。冷後、2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 3.06g とジクロロ
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II) 160mg
を加えて80℃で4時間かきまぜた。冷後、水と酢酸エチ
ルを加えて不溶物をセライト濾過し、水層を分離後、有
機層を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出した。目的の
フラクションを集め減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物
1.74g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23(3H,t,J=6.8Hz),1.68(6H,s),
1.80-2.00(4H,m),2.84(2H,t,J=7.2Hz),3.59(2H,t,J=6.0
Hz),4.17(2H,q,J=7.1Hz),6.89(1H,d,J=9.5Hz),7.80(1H,
s), 7.82(1H,d,J=9.2Hz). 工程B:2-[6-(4-クロロブチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジ
ン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 828mg を ア
セトニトリル 10ml に溶かし、4-(ジフェニルメトキシ)
ピペリジン 752mg、よう化カリウム 552mg、炭酸カリウ
ム 460mg を加えて、60℃で4時間かきまぜた後、18時間
加熱還流した。冷後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン
(50:2.5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減
圧下濃縮し、酢酸エチル5ml に溶かし、4N 塩化水素酢
酸エチル溶液 1.01mlを加えて、減圧下濃縮した。 エチ
ルエーテルから粉末化して、濾過して集め、乾燥して標
記化合物 1.18g を得た。 非晶形 元素分析値: C34H44N4O3Cl2・1.0H2O として 計算値 (%) :C,63.25 ; H,7.18 ; N,8.68 実測値 (%) :C,63.10 ; H,7.43 ; N,8.64
【0144】実施例 93 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブチル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸ナトリウムの製造 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ブチル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸エチル 二塩酸塩 631mg をエタノール 4mlに溶か
し、1N 水酸化ナトリウム水溶液 5.5ml を加えて3時間
加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄め
1N 塩酸を加えて pH5.5 とした。アセトンを加え 結晶
化して水-アセトン(2:1)で洗い、乾燥して標記化合物 3
45mg を得た。 融点 177-179 ℃ 元素分析値: C32H37N4O3Na・1.75H2O として 計算値 (%) :C,66.25 ; H,7.04 ; N,9.66 実測値 (%) :C,66.13 ; H,6.93 ; N,9.81
【0145】実施例 94 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ブチル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸エチルの製造 2-[6-(4-クロロブチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 921mg を N,N-ジメ
チルホルムアミド 10ml に溶かし、1-(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン 789mg、よう化カリウム 433mg、炭酸カ
リウム 520mg を加えて、60℃で5時間かきまぜた。冷
後、 酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:トリエチルアミ
ン(50:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減圧
下濃縮し、エチルエーテル-ヘキサン(1:1)から結晶化し
て、濾過して集めてヘキサンで洗い、乾燥して標記化合
物 554mg を得た。 融点 105-106 ℃ 元素分析値: C33H41N5O2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,72.23 ; H,7.71 ; N,12.76 実測値 (%) :C,72.48 ; H,7.73 ; N,12,95
【0146】実施例 95 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ブチル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸の製造 2-[6-[4-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]ブチル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸エチル 482mg をエタノール 2ml に溶かし、1N 水酸
化ナトリウム水溶液 1.8ml を加えて1時間加熱還流し
た。冷後、減圧下濃縮して、残留物を水で薄め、1N 塩
酸を加えて pH5 とした。酢酸エチルを加えて結晶化し
て、水-アセトン(2:1)で洗い、乾燥して標記化合物 386
mg を得た。 融点 108-110 ℃ 元素分析値: C31H37N5O2・1.0H2O として 計算値 (%) :C,70.30 ; H,7.42 ; N,13.22 実測値 (%) :C,70.22 ; H,7.73 ; N,13.32
【0147】実施例 96 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロペン
タンカルボン酸イソプロピル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.67g と 1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)シクロペンタンカルボン酸イソプロピル 793mg とを
165℃で5.5時間かきまぜた。冷後、重層水を加えて酢
酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:ト
リエチルアミン(100:5:2)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて減圧下濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶か
し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.84ml を加えて濃縮
した。残留物にエチルエーテルを加えて粉末化し、濾過
して集めてエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物
999mg を得た。 非晶形 元素分析値: C36H47N5O3Cl2・0.5H2O,0.5Et2O として 計算値 (%) :C,63.85 ; H,7.47 ; N,9.80 実測値 (%) :C,63.83 ; H,7.54 ; N,9.83
【0148】実施例 97 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロペン
タンカルボン酸 の製造 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロペン
タンカルボン酸イソプロピル 二塩酸塩 598mgをエタノ
ール 3ml に溶かし、2N 水酸化ナトリウム水溶液 2.24m
l を加えて7時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して
残留物を水で薄め、酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加え
て pH4.5 とした。食塩で飽和させ、酢酸エチル-テトラ
ヒドロフラン(1:2)で抽出し、抽出液を硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、酢酸エチル-エチルエー
テル(1:1)を加え、粉末化してエチルエーテルで洗い、
乾燥して標記化合物 349mg を得た。 非晶形 元素分析値: C33H39N5O3・3.0H2O として 計算値 (%) :C,65.22 ; H,7.46 ; N,11.52 実測値 (%) :C,65.19 ; H,7.17 ; N,11.29
【0149】実施例 98 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプロパン
カルボン酸の製造 工程A:1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プ
ロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプ
ロパンカルボン酸イソプロピルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 1.
14g をN,N-ジメチルホルムアミド 15ml に溶かして60%
油性水素化ナトリウム 140mg を加えて、減圧下、室温
で30分間かきまぜた。その反応液に氷冷下、1-(6-クロ
ロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)シクロプロパン
カルボン酸イソプロピル 980mg を加えて、同温下4時間
かきまぜた。 氷水を加え、食塩で飽和させ、酢酸エチ
ル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目
的のフラクションを集めて減圧下濃縮し、標記化合物 4
96mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.25(3H,s),1.28(3H,s),1.40-2.2
5(12H,m),2.43-2.55(2H,m),2.70-2.88(2H,s),3.36-3.55
(1H,m),4.33(2H,t,J=6.3Hz),4.98-5.18(1H,m),5.52(1H,
s),6.58(1H,d,J=9.8Hz),7.15-7.40(10H,m),7.64(1H,d,J
=9.4Hz),8.03(1H,s). 工程B:1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プ
ロポキシ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプ
ロパンカルボン酸イソプロピル 490mg をエタノール2ml
に溶かし、2N 水酸化ナトリウム水溶液 0.86ml を加え
て2時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物を
水で薄め、1N 塩酸を加えて pH5 とした。酢酸エチル-
テトラヒドロフラン (1:3)で抽出し、抽出液を食塩水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
エチルエーテルを加え、粉末化してエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 382mg を得た。 非晶形 元素分析値: C31H34N4O4・2.0H2O として 計算値 (%) :C,66.17 ; H,6.81 ; N,9.96 実測値 (%) :C,66.27 ; H,7.00 ; N,9.75
【0150】実施例 99 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプロ
パンカルボン酸イソプロピル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
2.72g と 1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)シクロプロパンカルボン酸イソプロピル 1.27g とを
165℃で4.5時間かきまぜた。冷後、重層水を加えて酢
酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:ト
リエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて減圧下濃縮し、醋酸エチル 5ml に溶かし、4
N 塩化水素酢酸エチル溶液0.72ml を加えて再度濃縮し
た。 残留物に酢酸エチル-アセトン(2:1)を加えて結晶
化し、濾過して集めて酢酸エチルで洗い、乾燥して標記
化合物 714mg を得た。 融点 206-208 ℃ 元素分析値: C34H43N5O3Cl2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,62.86 ; H,6.83 ; N,10.78 実測値 (%) :C,63.10 ; H,6.88 ; N,10.83
【0151】実施例 100 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプロ
パンカルボン酸の製造 1-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]シクロプロ
パンカルボン酸イソプロピル 二塩酸塩 554mgをエタノ
ール 3ml に溶かし 2N 水酸化ナトリウム水溶液 1.73ml
を加えて1.5時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して
残留物を水で薄め、酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加え
て pH5.5 とした。アセトンを加え、結晶化させ、アセ
トンで洗い、乾燥して標記化合物 321mg を得た。 融点 115-117 ℃ 元素分析値: C31H35N5O3・1.0H2O として 計算値 (%) :C,68.49 ; H,6.86 ; N,12.88 実測値 (%) :C,68.24 ; H,6.89 ; N,12.93
【0152】実施例 101 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ
ル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸エチル 二塩酸塩の製造 工程A:2-[6-[3-(テトラヒドロピラニル-2-オキシ)プロ
ピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプ
ロピオン酸エチル の製造 2-(3-ヨードプロポキシ)テトラヒドロピラン 10.6g を
トルエン-N,N-ジメチルアセトアミド 106-10.6ml に溶
かし、銅で活性化した亜鉛 3.87g を加えて窒素雰囲気
下、80℃で3時間かきまぜた。冷後、2-(6-クロロイミダ
ゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エ
チル 5.28g とジクロロビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(II) 277mg を加えて80℃で14時間かきま
ぜた。冷後、氷水と酢酸エチルを加えて不溶物をセライ
ト濾過し、瀘液を酢酸エチルで抽出後、抽出液を飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサ
ン:酢酸エチル(1:1)で溶出した。目的のフラクションを
集め減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物 2.64g を得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23(3H,t,J=7.0Hz),1.68(6H,s),
1.40-1.95(6H,m),1.98-2.15(2H,m),2.87-2.96(2H,m),3.
40-3.56(2H,m),3.75-3.94(2H,m),4.17(2H,q,J=7.1Hz),
4.54-4.62(1H,broad t),6.91(1H,d,J=9.2Hz),7.79(1H,
s),7.80(1H,d,J=9.0Hz). 工程B:2-[6-(3-ヒドロキシプロピル)イミダゾ[1,2-b]ピ
リダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチルの製造 2-[6-[3-(テトラヒドロピラニル-2-オキシ)プロピル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸エチル 3.67g をエタノール 38ml に溶かし、p-トル
エンスルホン酸−水和物 2.40g を加え、室温で24時間
かきまぜた。エタノールを減圧留去し、残渣を水で薄め
て酢酸エチルとテトラヒドロフランで抽出した。 抽出
液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、酢酸エチルで溶出した。 目的のフラクションを集
め減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物 2.05g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23(3H,t,J=7.2Hz),1.68(6H,s),
1.95-2.10(2H,m),2.94(2H,t,J=7.5Hz),3.74(2H,q,J=7.1
Hz),4.17(2H,q,J=7.1Hz),6.91(1H,d,J=9.0Hz),7.80(1H,
s), 7.82(1H,d,J=9.2Hz). 工程C:2-[6-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸エチルの製造 2-[6-(3-ヒドロキシプロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジ
ン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 2.04g をテ
トラヒドロフラン 40ml に懸濁して、氷冷下、N-エチル
ジイソプロピルアミン 2.41ml とメタンスルホニルクロ
リド 0.83ml を加えて室温で15分間かきまぜた。氷水を
加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、乾燥
して標記化合物 2.78g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23(3H,t,J=7.1Hz),1.68(6H,s),
2.15-2.35(2H,m),2.97(2H,t,J=7.5Hz),3.03(3H,s),4.17
(2H,q,J=7.4Hz),4.34(2H,t,J=6.2Hz),6.89(1H,d,J=9.2H
z), 7.80(1H,s),7.84(1H,d,J=10Hz). 工程D:2-[6-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]イ
ミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン
酸エチル 1.32g を N,N-ジメチルホルムアミド 15mlに
溶かし、4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.15g、よ
う化カリウム 712mg、炭酸カリウム 593mg を加えて、6
0℃で2時間かきまぜた。冷後、氷水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン(50:5:1)で溶出し、目的のフラクションを集めて
減圧下濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素
酢酸エチル溶液 1.6ml を加えて減圧下濃縮した。 エ
チルエーテルから粉末化して濾過して集め、乾燥して標
記化合物 1.55g を得た。 非晶形 元素分析値: C33H42N4O3Cl2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,63.66 ; H,6.96 ; N,9.00 実測値 (%) :C,63.61 ; H,6.94 ; N,9.07
【0153】実施例 102 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ
ル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ
ル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロ
ピオン酸エチル 二塩酸塩 905mg をエタノール 6ml に
溶かし 1N 水酸化ナトリウム水溶液 5.9ml を加えて2時
間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄
め、1N 塩酸を加えて pH4.5 とした。アセトンを加え、
結晶化させアセトンで洗い、乾燥して標記化合物 476mg
を得た。 融点 195-205 ℃ 元素分析値: C31H36N4O3・0.3H2O として 計算値 (%) :C,71.87 ; H,7.12 ; N,10.81 実測値 (%) :C,71.95 ; H,6.94 ; N,10.73
【0154】実施例 103 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸エチル 三塩酸塩の製造 2-[6-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]イミダゾ
[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチ
ル 1.41g を N,N-ジメチルホルムアミド 15mlに溶か
し、1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 1.16g、よう化カ
リウム 760mg、炭酸カリウム 633mg を加えて、60℃で2
時間かきまぜた。氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:トリエチルアミン(50:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて減圧下濃縮し、酢酸エ
チル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 2.4ml
を加えて再度濃縮した。アセトン:酢酸エチル(1:1)か
ら再結晶して、濾過して集め、乾燥して標記化合物 1.3
9g を得た。 融点 183-185 ℃ 元素分析値: C32H42N5O2Cl3・1.0H2O として 計算値 (%) :C,58.85 ; H,6.79 ; N,10.72 実測値 (%) :C,58.82 ; H,6.52 ; N,10.67
【0155】実施例 104 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチル)ピペラジノ]プロピル]
イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオ
ン酸エチル 三塩酸塩 1.08g をエタノール 8mlに溶かし
1N 水酸化ナトリウム水溶液 8.5ml を加えて2時間加熱
還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄め、1N
塩酸を加えて pH4.5 とした。アセトンを加え、結晶化
させ、水-アセトン(2:1)で洗い、乾燥して標記化合物 4
35mg を得た。 融点 176-178 ℃ 元素分析値: C30H35N5O2・0.5H2O として 計算値 (%) :C,71.12 ; H,7.16 ; N,13.82 実測値 (%) :C,70.79 ; H,6.86 ; N,13.87
【0156】実施例 105 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-
2-メチルプロピオン酸エチル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
2.38g と 2-(6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダ
ジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 1.03g とを
160℃で7.5時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢
酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:ト
リエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて減圧下濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶かし、4
N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.96ml を加えて再度濃縮し
た。残留物にエチルエーテルを加えて粉末化し、濾過し
て集め、乾燥して標記化合物 666mg を得た。 非晶形 元素分析値: C34H45N5O3Cl2・1.5H2O として 計算値 (%) :C,60.98 ; H,7.22 ; N,10.46 実測値 (%) :C,60.70 ; H,6.95 ; N,10.34
【0157】実施例 106 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル]カ
ルボン酸エチルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.98g と (6-クロロ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジ
ン-3-イル)カルボン酸エチル 1.46g とを 1-メチル-2-
ピロリドン 15ml に溶かし N-エチルジイソプロピルア
ミン 1.05ml を加えて120℃で40時間かきまぜた。冷
後、重層水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和
食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸
エチル:メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、残留物にエチ
ルエーテル-ヘキサン(1:2)を加えて、析出した結晶を濾
過して集め、ヘキサンで洗い、乾燥して標記化合物 412
mg を得た。 融点 117-119 ℃ 元素分析値: C31H37N5O3 として 計算値 (%) :C,70.56 ; H,7.07 ; N,13.27 実測値 (%) :C,70.16 ; H,6.93 ; N,13.01
【0158】実施例 107 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル]カ
ルボン酸の製造 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル]カ
ルボン酸エチル 770mg をエタノール 5ml に溶かし 1N
水酸化ナトリウム水溶液 3.2ml を加えて室温で3.5時間
かきまぜた。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄め、
酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加えて pH4.5 とした。析
出した結晶を濾過して集めて、水と酢酸エチルで洗い、
乾燥して標記化合物 265mg を得た。 融点 101-103 ℃ 元素分析値: C29H33N5O3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,68.48 ; H,6.74 ; N,13.77 実測値 (%) :C,68.63 ; H,6.77 ; N,13.91
【0159】実施例 108 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチルアミノ)ピペリジノ]プロ
ピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸エチルの製造 4-(ジフェニルメチルアミノ)-1-ピペリジンプロパンア
ミン 3.12g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン
-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 1.72gとを 180
℃で3時間かきまぜた。冷後、重層水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチ
ルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集
めて減圧下濃縮し、残留物にエチルエーテル-ヘキサン
(1:3)を加えて結晶化し、濾過して集め、ヘキサンで洗
い、乾燥して標記化合物 1.83g を得た。 融点 115-117 ℃ 元素分析値: C33H42N6O2 として 計算値 (%) :C,71.45 ; H,7.63 ; N,15.15 実測値 (%) :C,71.40 ; H,7.70 ; N,14.94
【0160】実施例 109 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチルアミノ)ピペリジノ]プロ
ピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸の製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメチルアミノ)ピペリジノ]プロ
ピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メ
チルプロピオン酸エチル 612mg をエタノール 5ml に溶
かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 2.2ml を加えて6時
間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄
め、酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加えてpH5 とした。
食塩で飽和させ、テトラヒドロフランで抽出し、抽出液
を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、エチル
エーテルを加えて粉末化し、濾過して集め、乾燥して標
記化合物 503mg を得た。 非晶形 元素分析値: C31H38N6O2・2.7H2O、0.8Et2O として 計算値 (%) :C,64.93 ; H,7.87 ; N,13.28 実測値 (%) :C,64.99 ; H,7.72 ; N,12.85
【0161】実施例 110 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-エチル
酪酸エチル 二塩酸塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
3.03g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-エチル酪酸エチル 1.38g とを 160℃で1.5時間か
きまぜた後、180℃で2時間かきまぜた。90℃ に冷却
後、エタノールと重層水を加え、酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(50:
2.5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて減圧下
濃縮し、酢酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エ
チル溶液 1.4ml を加えて再度濃縮した。残留物にエチ
ルエーテルを加えて粉末化し、乾燥して標記化合物 893
mg を得た。 非晶形 元素分析値: C35H47N5O3Cl2・1.0Et2O として 計算値 (%) :C,64.10 ; H,7.86 ; N,9.58 実測値 (%) :C,63.78 ; H,7.57 ; N,9.96
【0162】実施例 111 N-[3-クロロ-6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カル
ボニル]グリシンエチルエステルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
0.649g と N-(3,6-ジクロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン
-2-カルボニル)グリシン エチルエステル 0.53g とを 1
-メチル-2-ピロリドン 7ml に溶かし N-エチルジイソプ
ロピルアミン0.345ml を加えて油浴中(90-100℃)で24時
間かきまぜた。冷後、氷水を加えて酢酸エチルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(18
5:15:2)で溶出した。目的のフラクションを集めて酢酸
エチルから再結晶して標記化合物 0.711g を得た。 融点 178-180 ℃ 元素分析値: C32H37N6O4Cl として 計算値 (%) :C,63.51 ; H,6.16 ; N,13.89 実測値 (%) :C,63.56 ; H,6.21 ; N,13.78
【0163】実施例 112 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル]-β-
アラニン エチルエステル の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
0.649g と N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
カルボニル)-β-アラニン エチルエステル 0.594g とを
1-メチル-2-ピロリドン 7ml に溶かし N-エチルジイソ
プロピルアミン0.345ml を加えて油浴中(90-100℃)で24
時間かきまぜた。冷後、氷水を加えて酢酸エチルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(37
0:30:4)で溶出した。目的のフラクションを集めてエチ
ルエーテルから再結晶して標記化合物 0.347g を得た。 融点 83-86 ℃ 元素分析値: C33H40N6O4 として 計算値 (%) :C,67.79 ; H,6.90 ; N,14.37 実測値 (%) :C,68.05 ; H,6.87 ; N,14.38
【0164】実施例 113 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸 ナトリウムの製造 2-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸 (528 mg) のメタノール (2 mL)溶液に 2
規定水酸化ナトリウム水溶液 (0.47 mL) を加え、室温
で 5 分間攪拌した。この溶液を 2-プロパノールで希釈
し減圧濃縮、残渣を 2-プロパノールに溶解し再度減圧
濃縮した。この残渣に 2-プロパノールおよびエチルエ
ーテルを加え、析出した粉末をろ取して標記化合物 (47
4 mg) を得た。 非晶形 元素分析値: C31H36N5O3Na・0.5H2O として 計算値 (%) :C,66.65 ; H,6.68 ; N,12.54 実測値 (%) :C,66.45 ; H,6.54 ; N,12.53
【0165】実施例 114 6-[5-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ペンチルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジンの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンペンタンアミン
0.705g と 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 0.309g とを 135-140℃で1.5時間かきまぜた。 冷
後、重層水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩
水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチ
ル:メタノール:トリエチルアミン(95:5:1)で溶出した。
目的のフラクションを集めてエチルエーテルから再結晶
し、乾燥して標記化合物 0.629g を得た。 融点 96-98 ℃ 元素分析値: C28H34N6O・H2O として 計算値 (%) :C,70.12 ; H,7.36 ; N,17.52 実測値 (%) :C,70.29 ; H,7.19 ; N,17.62
【0166】実施例 115 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒドロキ
シプロピルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ンの製造 3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒドロキシ
プロピルアミン 0.675gと 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5-b]ピリダジン 0.335g とを 135-140℃で3時間かき
まぜた。 冷後、重層水を加えて酢酸エチル-テトラヒド
ロフラン(2:1)で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸
ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:ト
リエチルアミン(90:10:1)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて酢酸エチルから再結晶し、乾燥して標記化
合物 0.509g を得た。 融点 82-87 ℃ 元素分析値: C26H30N6O2・H2O として 計算値 (%) :C,65.53 ; H,6.77 ; N,17.63 実測値 (%) :C,65.36 ; H,6.50 ; N,17.25
【0167】実施例 116 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カ
ルボン酸tert-ブチルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
563mg と (6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン-2-イル)カルボン酸tert-ブチル 442mg をピリジン 5
mlに溶かし、80℃で13.5時間かきまぜた。 冷後、水を
加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて減圧下濃縮し、残留物に酢酸エ
チルを加えて結晶化し、濾過して集めてエチルエーテル
で洗い、乾燥して標記化合物 365mg を得た。 融点 133-135 ℃ 元素分析値: C31H38N6O3 として 計算値 (%) :C,68.61 ; H,7.06 ; N,15.49 実測値 (%) :C,68.18 ; H,6.81 ; N,15.46
【0168】実施例 117 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カ
ルボン酸の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
2.33g と (6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン-2-イル)カルボン酸 714mg を 175℃で30分間かきま
ぜた。冷後、反応混合物に水-酢酸エチル-エタノール
(2:2:1)を加えて結晶化し、濾過して集め、水-酢酸エチ
ル-エチルエーテル(2:1:2)で洗い、乾燥して標記化合物
598mg を得た。 融点 135-138 ℃ 元素分析値: C27H30N6O3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,65.44 ; H,6.31 ; N,16.96 実測値 (%) :C,65.76 ; H,6.13 ; N,16.97
【0169】実施例 118 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-7-イル]カ
ルボン酸メチルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.42g と (6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン-7-イル)カルボン酸メチル 929mg を N,N-ジメチルホ
ルムアミド 20ml に溶かし N-エチルジイソプロピルア
ミン 1.51ml を加えて70℃で6時間かきまぜた。冷後、
水を加えて食塩で飽和させ、酢酸エチル-テトラヒドロ
フラン(1:1)で抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン
(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮
し、残留物に酢酸エチル-エチルエーテル-ヘキサン(1:
2:1)を加えて結晶化し、濾過して集め、ヘキサンで洗
い、乾燥して標記化合物 905mg を得た。 融点 120-122 ℃ 元素分析値: C28H32N6O3 として 計算値 (%) :C,67.18 ; H,6.44 ; N,16.79 実測値 (%) :C,67.11 ; H,6.54 ; N,16.87
【0170】実施例 119 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-7-イル]カ
ルボン酸の製造 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-7-イル]カ
ルボン酸メチル 1.58g を エタノール 10ml に溶かし 1
N 水酸化ナトリウム水溶液8.0ml を加えて室温で1.5時
間かきまぜた。冷後、減圧下濃縮して残留物を水で薄
め、酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加えてpH4.5 とし
た。食塩で飽和させ、テトラヒドロフランで抽出し、抽
出液を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して得
られた結晶をエチルエーテルで洗い、濾過して集め、乾
燥して標記化合物 788mg を得た。 融点 207-209 ℃ 元素分析値: C27H30N6O3・0.5H2O として 計算値 (%) :C,65.44 ; H,6.30 ; N,16.96 実測値 (%) :C,65.17 ; H,6.19 ; N,16.90
【0171】実施例 120 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]グリシン エチルエステルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.41g と N-(6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン-2-カルボニル)グリシン エチルエステル1.23g を
N,N-ジメチルホルムアミド 17ml に溶かし N-エチルジ
イソプロピルアミン 1.50ml を加えて室温で28時間かき
まぜた後、60℃で19時間かきまぜた。冷後、重曹水を加
えて酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、抽
出液を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:
メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて濃縮し、テトラヒドロフラン
を加えて再結晶し、濾過して集めてエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物 987mg を得た。 融点 175-177 ℃ 元素分析値: C31H37N7O4 として 計算値 (%) :C,64.12 ; H,6.60 ; N,16.88 実測値 (%) :C,63.99 ; H,6.52 ; N,16.85
【0172】実施例 121 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル-2,2-ジメチルグリシンエチルエステル フマル酸塩
の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.56g と N-(6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダ
ジン-2-カルボニル)-2,2-ジメチルグリシンエチルエス
テル 1.50g を N,N-ジメチルホルムアミド 20ml に溶か
し、N-エチルジイソプロピルアミン 1.65ml を加えて70
℃で16時間かきまぜた。冷後、重曹水を加えて酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチ
ルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラクションを集
めて濃縮し、得られた油状物のうち 880mg をエタノー
ル 5ml に溶かし、フマル酸170mg を加えて濃縮し、 エ
チルエーテルを加えて粉末化してエチルエーテルで洗
い、濾過して集めて乾燥して標記化合物 931mg を得
た。 非晶形 元素分析値: C37H45N7O8・1.0H2O,0.5Et2O として 計算値 (%) :C,60.76 ; H,6.80 ; N,12.72 実測値 (%) :C,60.71 ; H,6.8
5 ; N,12.34
【0173】実施例 122 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カル
ボン酸イソプロピルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノール 65
3mg をN,N-ジメチルホルムアミド 10ml に溶かして60%
油性水素化ナトリウム 88mg を加えて、減圧下、室温で
1.5時間かきまぜた。反応液に氷冷下、 (6-クロロ[1,2,
4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル)カルボン酸イ
ソプロピル 483mg を加えて、同温下、3.5時間かきまぜ
た。 氷水を加え、酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:
1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、酢酸エチル-メタノール(10:1)で
溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、析出し
た結晶をエチルエーテルで洗い、濾過して集めて乾燥し
て標記化合物 462mg を得た。 融点 126-127 ℃ 元素分析値: C30H35N5O4 として 計算値 (%) :C,68.03 ; H,6.66 ; N,13.22 実測値 (%) :C,68.01 ; H,6.79 ; N,13.42
【0174】実施例 123 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カル
ボン酸の製造 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カル
ボン酸イソプロピル 1.85g を テトラヒドロフラン 18m
l に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液3.8ml を加え
て室温で3.5時間かきまぜた。冷後、減圧下濃縮して残
留物を水で薄め、酢酸エチルで洗い、1N 塩酸を加えて
pH4.5 とした。エタノール-アセトン(1:2)を加えて結晶
化し、濾過して集めて水と酢酸エチルで洗い、乾燥して
標記化合物 1.33g を得た。 融点 173-177 ℃ 元素分析値: C27H29N5O4・2.5H2O として 計算値 (%) :C,60.89 ; H,6.43 ; N,13.15 実測値 (%) :C,60.86 ; H,6.21 ; N,13.06
【0175】実施例 124 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]-2,2-ジメチルグリシンの製造 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]-2,2-ジメチルグリシン エチルエステル1.71g を
エタノール 6ml に溶かし 1N 水酸化ナトリウム水溶液
4.5ml を加えて室温で2時間かきまぜた。氷冷下、1N 塩
酸を加えて pH5 として、得られた結晶を水と酢酸エチ
ルで洗い、濾過して集めて乾燥して標記化合物 1.24g
を得た。 融点 247-249 ℃ 元素分析値: C31H37N6O4・1.0H2O として 計算値 (%) :C,63.14 ; H,6.67 ; N,16.63 実測値 (%) :C,63.09 ; H,6.81 ; N,16.70
【0176】実施例 125 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]グリシンの製造 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]グリシンエチルエステル 928mg を エタノール 7m
l に溶かし、1N 水酸化ナトリウム水溶液 2.2ml を加え
て室温で1.5時間かきまぜた。減圧下濃縮して残留物を
水で薄め、1N 塩酸を加えて pH4.5 として、得られた結
晶を水とアセトンと酢酸エチルで洗い、濾過して集め、
乾燥して標記化合物 443mg を得た。 融点 256-258 ℃ 元素分析値: C29H33N7O4・1.5H2O として 計算値 (%) :C,61.04 ; H,6.36 ; N,17.18 実測値 (%) :C,61.29 ; H,6.2
8 ; N,17.35
【0177】実施例 126 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カルボニ
ル]-2,2-ジメチルグリシンエチルエステル 1.5フマル酸
塩の製造 [6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロポキ
シ][1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-イル]カル
ボン酸 986mg とN-エチルジイソプロピルアミン 0.38ml
を N,N-ジメチルホルムアミド 10ml に懸濁させ、N,N'
-カルボニルジイミダゾール 361mg を加え、室温で3時
間かきまぜた。 2-アミノイソ酪酸 エチルエステル 塩
酸塩 372mg を加えて43時間かきまぜた後、60℃で5時間
かきまぜた。氷水を加えて酢酸エチル-テトラヒドロフ
ラン(1:1)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(50:1:1)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて減圧濃縮後、エタノール 5ml に溶かし、
フマル酸 139mg を加えて濃縮した。エタノール-酢酸エ
チル(1:3)を加えて結晶化してエチルエーテルで洗い、
濾過して集め、乾燥して標記化合物 581mg を得た。 融点 127-130 ℃ 元素分析値: C39H46N6O11 として 計算値 (%) :C,60.45 ; H,5.98 ; N,10.85 実測値 (%) :C,60.06 ; H,5.91 ; N,10.80
【0178】実施例 127 N-[6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピル
アミノ]-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル]グリシンエチルエステルの製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
1.17g と N-(6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダ
ジン-2-カルボニル)グリシン エチル エステル0.891g
とを 1-メチル-2-ピロリドン 10ml に溶かし N-エチル
ジイソプロピルアミン 0.517ml を加えて油浴中(90-100
℃)で15時間かきまぜた。 冷後、氷水を加えて酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルア
ミン(90:10:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て酢酸エチル-エチルエーテル(1:1)で再結晶して標記化
合物 0.629g を得た。 融点 158-160 ℃ 元素分析値: C33H40N6O4 として 計算値 (%) :C,67.79 ; H,6.90 ; N,14.37 実測値 (%) :C,67.52 ; H,6.92 ; N,14.13
【0179】実施例 128 6-[3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
ミノ]-2-イソプロピルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン塩酸
塩の製造 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン
(2.60 g)、6-クロロ-2-イソプロピルイミダゾ[1,2-b]ピ
リダジン (0.783 g)、およびヨウ化カリウム (0.133 g)
の混合物を窒素雰囲気下、190℃で 5 時間攪拌した。
反応混合物を 100℃に冷却し、エタノール (2 mL) を滴
下した後室温に冷却した。この混合物に炭酸水素ナトリ
ウム (0.40 g) の水溶液を加え、酢酸エチルで 2 回抽
出した。合わせた有機層を水洗、ろ過、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムグラフィー (酢酸エチル、次い
で酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン 500:25:
1の後 50:5:1) に供した。これをメタノールに溶解し 1
0% 塩化水素/メタノール溶液 (3 mL) を加え、減圧濃
縮して標記化合物 (1.13 g) を得た。 非晶形 元素分析値: C30H38N5OCl・0.75H2O として 計算値 (%) :C,67.52 ; H,7.46 実測値 (%) :C,67.32 ; H,7.42
【0180】実施例 129 2-[6-[3-[4-[フェニル(2-チエニル)メチルアミノ]ピペ
リジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-
イル]-2-メチルプロピオン酸エチル 三塩酸塩の製造 4-[フェニル(2-チエニル)メチルアミノ]-1-ピペリジン
プロパンアミン 1.44gと 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]
ピリダジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 585m
g を 1-メチル-2-ピロリドン 3ml に溶かし、170℃で4
時間かきまぜた。冷後、エタノールと飽和重曹水を加え
て酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノー
ル:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル 5ml に溶
かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.86ml を加えて減圧
下濃縮した。 エタノール-酢酸エチル(1:4)から結晶化し
て濾過して集めて乾燥して標記化合物 609mg を得た。 融点 175-178 ℃ 元素分析値: C31H43N6O2SCl3・1.0H2O として 計算値 (%) :C,54.11 ; H,6.59 ; N,12.21 実測値 (%) :C,54.17 ; H,6.49 ; N,12.08
【0181】実施例 130 2-[6-[3-[4-(ヒドロキシジフェニルメチル)ピペリジ
ノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル]-2-メチルプロピオン酸エチル 二塩酸塩の製造4-(ヒ
ドロキシジフェニルメチル)-1-ピペリジンプロパンアミ
ン 427mg と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2
-イル)-2-メチルプロピオン酸エチル 235mg とを 160°
Cで3.5時間かきまぜた。 冷後、エタノールと飽和重層水
を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮し、残渣を酢酸エチル5ml
に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチル溶液 0.23ml を加え
て濃縮した。 残留物にエーテルを加えて粉末化し、濾過
して集め、乾燥して標記化合物 216mg を得た。 非晶形 元素分析値: C33H43N5O3Cl2・1.0H2O,0.5Et2O として 計算値 (%) :C,61.49 ; H,7.37 ; N,10.24 実測値 (%) :C,61.47 ; H,7.36 ; N,9.87
【0182】実施例 131 2-[6-[3-[3-(ジフェニルメトキシ)ピロリジノ]プロピル
アミノ]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチル
プロピオン酸エチル 二塩酸塩の製造 3-(ジフェニルメトキシ)-1-ピロリジンプロパンアミン
1.53g と 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸エチル 660mg とを1-メチル-
2-ピロリドン 3ml に溶かし、170℃で8時間かきまぜた。
冷後、飽和重層水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液
を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(50:
5:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮し、
残渣を酢酸エチル 5ml に溶かし、4N 塩化水素酢酸エチ
ル溶液 0.81ml を加えて濃縮した。 残留物にエーテルを
加えて粉末化し、濾過して集め、乾燥して標記化合物 87
7mg を得た。 非晶形 元素分析値: C32H41N5O3Cl2・1.0H2O として 計算値 (%) :C,60.75 ; H,6.85 ; N,11.07 実測値 (%) :C,60.50 ; H,6.55 ; N,10.81
【0183】実施例 132 2-[6-[3-[4-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[a,d]シクロ
ヘプテン-5-オキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダ
ゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エ
チル の製造 4-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン-5
-オキシ)-1-ピペリジンプロパンアミン 1.69g と 2-(6-
クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メチルプ
ロピオン酸エチル 645mg とを 1-メチル-2-ピロリドン
3ml に溶かし、170℃で7時間かきまぜた。 冷後、飽和重
層水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食
塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エ
チル:メタノール:トリエチルアミン(50:5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて濃縮し、再度シリカゲ
ルカラムクロマトに付し、塩化メチレン:メタノール:ト
リエチルアミン(100:1:2)で溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて濃縮し、標記化合物 340mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.21(3H,t,J=7.0Hz),1.52-2.20(8
H,m),1.64(6H,s),2.43-2.60(2H,m),2.70-2.92(2H,m),2.
95-3.10(2H,m),3.28-3.62(5H,m),6.14(2H,d,J=7.0Hz),
6.29(1H,d,J=9.4Hz),6.40-6.50(1H,brs),7.05-7.22(6H,
m),7.33-7.43(2H,m),7.54(1H,d,J=9.4Hz).
【0184】参考例 1 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンプロパノールの
製造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 2.67g をN,N-ジメ
チルホルムアミド 20mlに溶かし、3-ブロモプロパノー
ル 1.09ml と炭酸カリウム 1.66g を加えて室温で40時
間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、
酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(90:10:1)で
溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮して標記化
合物 2.32g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.5-2.4(10H,m),2.58(2H,t,J=5H
z),3.3-3.6(1H,m),3.78(2H,t,J=5Hz),5.50(1H,s),7.1-
7.5(10H,m).
【0185】参考例 2 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンブタノールの製
造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.05g をN,N-ジメ
チルホルムアミド 10mlに溶かし、4-ブロモブチル アセ
テート 0.57ml と炭酸カリウム 652mg を加えて50℃で3
時間かきまぜた。氷水を注ぎ、エチルエーテルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮して残留物をエタノール15ml に溶か
し、1N 水酸化ナトリウム水溶液 8ml を加えて室温で1
時間かきまぜた。減圧下濃縮して残留物を 1N 塩酸で中
和後酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して析出した結晶
を集めて、エチルエーテルで洗い、乾燥して標記化合物
1.21g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.95(2H,t,J=5Hz),1.6-3.4(13H,
m),3.74(2H,t,J=5Hz),5.43(1H,s),7.2-7.5(10H,m).
【0186】参考例 3 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンヘキサノールの
製造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.00g をN,N-ジメ
チルホルムアミド 10mlに溶かし、6-ブロモ-1-ヘキサノ
ール 0.49ml、よう化ナトリウム 0.56g と炭酸カリウム
0.62g を加えて100℃で1時間かきまぜた。氷水を注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メタノール:
トリエチルアミン(90:10:1)で溶出した。目的のフラク
ションを集めて濃縮して標記化合物1.24g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.2-2.0(12H,m),2.0-2.2(2H,m),
2.30(2H,t,J=8Hz),2.6-2.9(2H,m),3.3-3.6(1H,m),3.63
(2H,t,J=6Hz),5.52(1H,s),7.1-7.5(10H,m).
【0187】参考例 4 4-(ジフェニルメトキシ)-1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)
エチル]ピペリジンの製造 4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジン 1.30g をN,N-ジメ
チルホルムアミド 10mlに溶かし、2-(2-クロロエトキ
シ)エタノール 0.52ml、よう化ナトリウム 0.73gと炭酸
カリウム 0.81g を加えて100℃で1時間かきまぜた。氷
水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留
物をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル:メ
タノール:トリエチルアミン(90:10:1)で溶出した。目的
のフラクションを集めて濃縮して標記化合物 1.47g を
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.6−2.4(6H,
m),2.54(2H,t,J=6Hz),2.6−
3.0(2H,m),3.3−3.5(1H,m),
3.5−3.8(6H,m),5.50(1H,s),
7.1−7.5(10H,m).
【0188】参考例 5 4-(ジフェニルメチル)-1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エ
チル]ピペラジンの製造 1-(ジフェニルメチル)ピペラジン 1.00g をN,N-ジメチ
ルホルムアミド 10mlに溶かし、2-(2-クロロエトキシ)
エタノール 0.42ml、よう化ナトリウム 0.59gと炭酸カ
リウム 0.66g を加えて100℃で1時間かきまぜた。氷水
を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮して残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ジクロロメタン:酢
酸エチル:メタノール(10:10:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮して標記化合物 1.47g を得る。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.3-2.8(8H,m),2.57(2H,t,J=6H
z),3.5-3.8(6H,m),4.21(1H,s), 7.1-7.5(10H,m).
【0189】参考例 6 2-tert-ブチル-6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリ
ダジンの製造 工程A:N-(6-クロロピリダジン-3-イル)ピバロアミドオ
キシム N,N-ジメチルピバロアミド 36g をトルエン 85ml に溶
かし氷冷下オキシ塩化リン 11.3ml 滴下して室温で24
時間かきまぜた。そこに 3-アミノ-6-クロロピリダジン
12.0gを加えて 60-70℃で24時間かきまぜた。冷後、酢
酸エチルを加えて、2N 水酸化ナトリウム水溶液と食塩
水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮して
残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:
酢酸エチル:トリエチルアミン(50:50:2)で溶出した。目
的のフラクションを集めて N,N-ジメチル-N'-(6-クロロ
ピリダジン-3-イル)ピバロアミジン 6.38gを得る。母液
からシリカゲルカラムクロマト精製してさらにアミジン
6.07g を得た。得られたアミジン誘導体 12.45g をメ
タノール 60ml に溶かしヒドロキシルアミン塩酸塩 4.3
1g をメタノール 40ml に溶かし溶液を加えて室温で2時
間かきまぜた。減圧下メタノールを半量まで濃縮して析
出した結晶を濾過して集め、水とエチルエーテルで洗
い、乾燥して標記化合物10.44gを得た。 融点 128-130 ℃ 元素分析値: C9H13N4OClとして 計算値 (%) : C,47.27 ; H,5.73 ; N,24.50 実測値 (%) : C,47.28 ; H,5.59 ; N,24.34 工程B:N-(6-クロロピリダジン-3-イル)ピバロアミドオ
キシム 4.07g をクロロホルム170mlに懸濁してオキシ塩
化リン 8.3ml を滴下して5時間加熱還流した。冷後、氷
水と 2N 水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム
で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(5:1)で溶出した。
目的のフラクションを集めて濃縮して標記化合物 1.12g
を得る。 融点 95-97 ℃ 元素分析値: C9H11N4Cl・0.3H2Oとして 計算値 (%) : C,50.03 ; H,5.41 ; N,25.93 実測値 (%) : C,50.23 ; H,5.12 ; N,25.90
【0190】参考例 7 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸メチルの製造 工程A:6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2
-カルボン酸 6-クロロ-2-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジ
ン 10.0g を氷冷下濃硫酸 55ml に加えて、同温度で重
クロム酸ナトリウム二水塩 19.4g を少しずつ加えて室
温に戻し、4日間かきまぜた。氷水下で氷水を約 200ml
を加えて析出した結晶を濾過して集め、水とエチルエー
テルで洗い乾燥して、標記化合物 9.74gを得た。 融点 221 ℃(decomp.) 元素分析値: C6H3N4O2Clとして 計算値 (%) : C,36.29 ; H,1.52 ; N,28.22 実測値 (%) : C,35.96 ; H,1.59 ; N,28.12 工程B:6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2
-カルボン酸 3.02g を N,N-ジメチルホルムアミド 50ml
に溶かし、N-エチルジイソプロピルアミン 3.15mlを加
えて氷水下でかきまぜながらヨウ化メチル 1.14ml を加
えた。室温で19時間かきまぜたのち氷水を約 200ml を
加えて析出した結晶を濾過して集め、水とエチルエーテ
ルで洗い、母液からシリカゲルカラムクロマト精製して
得られた結晶を合わせて乾燥して標記化合物 2.91g を
得た。 融点 208-209 ℃ 元素分析値: C7H5N4O2Clとして 計算値 (%) : C,39.55 ; H,2.37 ; N,26.35 実測値 (%) : C,39.65 ; H,2.46 ; N,26.34
【0191】参考例 8 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 エチルの製造 方法A 工程A:6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸エチ
ル 3-アミノ-6-クロロピリダジン 11.2g をエタノール 150
ml に懸濁して4-クロロアセト酢酸エチル 28.6g を加え
て24時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH 7 として酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(2:3)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて標記化合物12.7gを得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.29(3H,t,J=7Hz),3.89(2H,s),4.
23(2H,q,J=7Hz),7.05,7.85(各1H,d,J=9Hz),7.95(1H,s). 工程B:6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸エチ
ル 6.8g を N,N-ジメチルホルムアミド 50ml に溶か
し、氷水下でかきまぜながら60%油性水素化ナトリウム 2.46g を少しずつ加え、室温にもどして、30分間かきま
ぜた。氷水下でよう化メチル 4.36ml を加えて室温で2
時間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥する。減
圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマトに付
し、ヘキサン:酢酸エチル(2:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて濃縮して標記化合物 4.06g を得る。 融点 64-65 ℃ 元素分析値: C12H14N3O2Clとして 計算値 (%) : C,53.84 ; H,5.27 ; N,15.70 実測値 (%) : C,53.85 ; H,5.16 ; N,15.80 方法B 標記化合物は以下の方法によっても合成される。3-アミ
ノ-6-クロロピリダジン (80.0 g)、4-ブロモ-2,2-ジメ
チル-3-オキソブタン酸 エチル (201 g)、およびリン酸
水素二ナトリウム (131 g) のエタノール(300 mL) 懸濁
液を 8 時間加熱還流した。反応混合物に水 (300 mL)
を加え、酢酸エチル (300 mL) で 2 回抽出した。合わ
せた有機層を水 (600 mL) で 2 回、飽和塩化ナトリウ
ム水溶液 (300 mL) で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥、活性炭処理、ろ過、減圧濃縮した。残渣にジイソプ
ロピルエーテル (200 mL) を加えて不溶物をろ過し、減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー (ヘキサン:酢酸エチル 100:1、2:1、の後 1:1) に
供し、ヘキサンから結晶化させて標記化合物 (99.3 g)
を得た。
【0192】参考例 9 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 メチルの製造 3-アミノ-6-クロロピリダジン 10.1g をメタノール 120
ml に懸濁して4-クロロアセト酢酸メチル 23.5g を加え
て20時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH 7 としてエチル
エーテルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:4)で溶
出した。目的のフラクションを集めて 6-クロロイミダ
ゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸メチル 9.15g を得た。 6-
クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸メチル 9.15g
を N,N-ジメチルホルムアミド 70ml に溶かし、氷水下
でかきまぜながら60%油性水素化ナトリウム 3.5g を少
しずつ加え、室温にもどして、30分間かきまぜた。氷水
下でよう化メチル 6.3ml を加えて室温で5時間かきまぜ
た。氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して
残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:
酢酸エチル(1:1)で溶出した。目的のフラクションを集
めて濃縮して標記化合物 14.1g を得た。 融点 92-93 ℃ 元素分析値: C11H12N3O2Clとして 計算値 (%) : C,52.08 ; H,4.77 ; N,16.56 実測値 (%) : C,52.01 ; H,4.60 ; N,16.59
【0193】参考例 10 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 の製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 メチル 1.40g をテトラヒドロフラン
15ml に溶かして 1N 水酸化ナトリウム水溶液 9ml を
加えて室温で3時間かきまぜた。減圧下濃縮して残留物
に 1N 塩酸を加えて pH 4 として析出した結晶を濾過し
て集め 標記化合物 1.06g を得た。 融点 159-161 ℃ 元素分析値: C10H10N3O2Clとして 計算値 (%) : C,50.12 ; H,4.21 ; N,17.53 実測値 (%) : C,50.36 ; H,4.34 ; N,17.32
【0194】参考例 11 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 tert-ブチルの製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 0.863g をトルエン 10ml に懸濁し
て、N,N-ジメチルホルムアミドジ-tert-ブチルアセター
ル 2.6ml を加えて 80℃で1時間かきまぜた。冷後、酢
酸エチルで薄めて炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮して残留物にエ
チルエーテルを加えて析出した結晶を集めて乾燥し、標
記化合物 0.52g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.43(9H,s),1.64(6H,s),7.02,7.8
7(各1H,d,J=9Hz),7.84(1H,s).
【0195】参考例 12 6-クロロ-2-メトキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジンの製造 6-クロロ-2-ヒドロキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン 2.6
9g を N,N-ジメチルホルムアミド 30ml に懸濁し、60%
油性水素化ナトリウム 838mg を少しずつ加え、室温で3
0分間かきまぜた。氷水下でよう化メチル 1.2ml を加え
て室温で3日間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(5:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて濃縮して標記化合物 1.05g
を得た。 融点 134-136 ℃ 元素分析値: C7H6N3OClとして 計算値 (%) : C,45.79 ; H,3.29 ; N,22.89 実測値 (%) : C,45.68 ; H,3.27 ; N,22.79
【0196】参考例 13 4-(ジフェニルメトキシ)-1-ピペリジンペンタンアミン
の製造 フタルイミドカリウム 3.70g をN,N-ジメチルホルムア
ミド 20ml に溶かし、1,5-ジクロロペンタン5.4ml を加
えて室温で15時間かきまぜた。反応液に氷水を加えて酢
酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、ヘキサン-酢酸エチル(4:1)で溶
出した。目的のフラクションを集めてN-(5-ブロモペン
チル)フタルイミド 4.68gを油状物として得る。N-(5-ブ
ロモペンチル)フタルイミド 4.68g と4-(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジン4.25g とをN,N-ジメチルホルムアミ
ド30ml に溶かし炭酸カリウム 2.42g を加えて室温で15
時間かきまぜた。反応液に氷水を加えて酢酸エチルで抽
出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
する。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマ
トに付し、ヘキサン-酢酸エチル-トリエチルアミン(50:
50:1)で溶出した。目的のフラクションを集めてN-[5-[4
-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]ペンチル]フタルイ
ミド 6.67gを油状物として得る。N-[5-[4-(ジフェニル
メトキシ)ピペリジノ]ペンチル]フタルイミド 6.6gをエ
タノール 30ml に溶かし、ヒドラジン一水和物 0.694ml
を加えて3時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残
留物に酢酸エチルを加えて析出した結晶を集めて 1N 水
酸化ナトリウム水溶液15ml と水20ml に溶かし酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧下濃縮して得られる結晶を集めて標記化
合物 3.29g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.2-2.9(18H,m),3.3-3.6(1H,m),
5.52(1H,s),7.1-7.4(10H,m).
【0197】参考例 14 3-[4-(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]-2-ヒドロキシ
プロピルアミンの製造 フタルイミドカリウム 3.70g をN,N-ジメチルホルムア
ミド 20ml に溶かし、エピブロモヒドリン 2.58ml を加
えて室温で15時間かきまぜた。反応液に氷水を加えて酢
酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物にエチルエー
テルを加えて析出した結晶を集めてN-(オキシラン-2-メ
チル)フタルイミド 3.7gを得る。N-(オキシラン-2-メチ
ル)フタルイミド 0.61g と4-(ジフェニルメトキシ)ピペ
リジン0.802g とをエタノール 10ml に溶かし2時間加熱
還流した。反応液を減圧下に濃縮し残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的の
フラクションを集めてN-[3-(4-ジフェニルメトキシ)ピ
ペリジノ-2-ヒドロキシプロピル]フタルイミド 1.30gを
油状物として得た。この油状物をエタノール 10ml に溶
かし、ヒドラジン一水和物 0.14ml を加えて3時間加熱
還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物にエタノールを
加えて析出した結晶を集めて 1N 水酸化ナトリウム水溶
液3ml と水10ml に溶かし酢酸エチルで抽出し、抽出液
を食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃
縮して得られるを結晶を集めて標記化合物 0.76g を得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.2-3.0(12H,m),3.3-3.55(1H,m),
3.55-3.8(1H,m),5.52(1H,s),7.1-7.5(10H,m).
【0198】参考例 15 4-[ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ]-1-ピペリジン
プロパンアミンの製造 4,4'-ジフルオロベンゾフェノン 25g をエタノール-テ
トラヒドロフラン(180ml-60ml)に溶かし氷冷下水素化ホ
ウ素ナトリウム 2.16g を加えて室温で30分間かきまぜ
た。減圧下濃縮して残留物を氷水で薄めて、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮して得られる油状物(29.2g)をト
ルエン 800ml に溶かし、4-ヒドロキシピペリジン 11.6
g と p-トルエンスルホン酸一水和物 23.7g を加えて2
時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物に氷水
と 1N 水酸化ナトリウム水溶液 130mlを加えて酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮して得られる油状物(34.5g)を
N,N-ジメチルホルムアミド 100ml に溶かし、N-(3-ブロ
モプロピル)フタルイミド 16.3g と炭酸カリウム 10.5g
を加えて室温で20時間かきまぜた。反応液に氷水を加
えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン-酢酸エチル(1:
2)で溶出した。目的のフラクションを集めて N-[3-[4-
[ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ]ピペリジノ]プロ
ピル]フタルイミド 20.5gを油状物として得る。この油
状物 20.5g をエタノール 150ml に溶かし、ヒドラジン
一水和物 2.02ml を加えて3時間加熱還流する。冷後、
減圧下濃縮して残留物にエタノールを加えて析出した結
晶を集めて 1N 水酸化ナトリウム水溶液 40ml に溶かし
酢酸エチル-テトラヒドロフラン(2:1)で抽出し、抽出液
を食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃
縮して標記化合物 12.07g を油状物として得る。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.5-2.2(10H,m),2.36(2H,d,J=7H
z),2.74(2H,d,J=7Hz),3.3-3.5(1H,m),5.47(1H,s),6.9-
7.4(8H,m).
【0199】参考例 16 4-[ビス(4-メチルフェニル)メトキシ]-1-ピペリジンプ
ロパンアミンの製造 4,4'-ジメチルベンゾフェノン 25g をエタノール-テト
ラヒドロフラン(180ml-60ml)に溶かし氷冷下水素化ホウ
素ナトリウム 2.23g を加えて室温で24時間かきまぜ
た。減圧下濃縮して残留物に氷水を加えて析出した結晶
を集めて乾燥し、得られた結晶(30.5g)をトルエン 800m
l に溶かし、4-ヒドロキシピペリジン 11.9gと p-トル
エンスルホン酸一水和物 24.9g を加えて3時間加熱還流
した。冷後、減圧下濃縮して残留物に氷水 100ml と 1N
水酸化ナトリウム水溶液 140mlを加えて酢酸エチルで
抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマ
トに付し、酢酸エチル-メタノール-トリエチルアミン(9
0:10:1)で溶出した。目的のフラクションを集めて 4-
[ビス(4-メチルフェニル)メトキシ]ピペリジン 32.8gを
油状物として得た。4-[ビス(4-メチルフェニル)メトキ
シ]ピペリジン 16.4gを N,N-ジメチルホルムアミド100m
l に溶かし、N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド 14.2g
と炭酸カリウム 8.15g を加えて室温で16時間かきまぜ
た。反応液に氷水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液
を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘ
キサン-酢酸エチル(1:2)で溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて N-[3-[4-[ビス(4-メチルフェニル)メトキ
シ]ピペリジノ]プロピル]フタルイミド 21.2gを油状物
として得た。この油状物 20.5gをエタノール 150ml に
溶かし、ヒドラジン一水和物 2.18ml を加えて3時間加
熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物にエタノール
を加えて析出した結晶を集めて 1N 水酸化ナトリウム水
溶液 40ml に溶かし酢酸エチル-テトラヒドロフラン(2:
1)で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで
乾燥する。減圧下濃縮して標記化合物 10.5g を油状物
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.4−2.9(14H,
m),2.31(6H,s),3.3−3.50(1
H,m),5.46(1H,s),7.11,7.22
(each 4H,d,J=8Hz).
【0200】参考例 17 N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル)
グリシン エチルエステルの製造 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボン酸 0.5
93g を N,N-ジメチルホルムアミド 7.5ml に懸濁し、N,
N'-カルボニルジイミダゾール 0.535g とグリシンエチ
ルエステル塩酸塩 0.46g を加えて室温で30分間かきま
ぜた。そこにトリエチルアミン 0.457ml 加えてさらに1
時間かきまぜた。反応液中に氷水を加えて析出した結晶
を濾過して集め、水で洗い、乾燥して標記化合物 0.749
g を得た。 融点 190-191 ℃ 元素分析値: C11H11N4O3Clとして 計算値 (%) : C,46.74 ; H,3.92 ; N,19.82 実測値 (%) : C,46.70 ; H,4.03 ; N,19.75
【0201】参考例 18 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオンアミドの製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 1.20g を N,N-ジメチルホルムアミド
8ml に溶かし、N,N'-カルボニルジイミダゾール 0.892
g を加えて室温で30分間かきまぜた。そこに氷冷下塩化
アンモニウム 0.321g とトリエチルアミン 0.832ml 加
えて室温で3時間かきまぜた。反応液中に氷水を加えて
析出した結晶を濾過して集め、水で洗い、乾燥して標記
化合物 0.697g を得た。 融点 194-195 ℃ 元素分析値: C10H11N4OClとして 計算値 (%) : C,50.32 ; H,4.65 ; N,23.47 実測値 (%) : C,50.34 ; H,4.
60 ; N,23.43
【0202】参考例 19 N,N-ジメチル 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-
2-イル)-2-メチルプロピオンアミド の製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 0.959g を N,N-ジメチルホルムアミ
ド 6ml に溶かし、N,N'-カルボニルジイミダゾール 0.7
14g を加えて室温で60分間かきまぜた。そこに氷冷下ジ
メチルアミン塩酸塩 0.392g とトリエチルアミン 0.665
ml 加えて室温で3時間かきまぜた。反応液中に食塩水を
加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシ
リカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル-メタノー
ル(95:5)で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮
して得られる結晶を濾過して集めて標記化合物 0.608g
を得た。 融点 149-151 ℃ 元素分析値: C12H15N4OClとして 計算値 (%) : C,54.04 ; H,5.67 ; N,21.01 実測値 (%) : C,53.90 ; H,5.85 ; N,21.04
【0203】参考例 20 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロパノール の製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸 0.719g を テトラヒドロフラン 15ml
に溶かし、N,N'-カルボニルジイミダゾール 0.535g を
加えて室温で60分間かきまぜた。そこに氷冷下水素化ホ
ウ素テトラ-n-ブチルアンモニウム 1.15g 加えて室温で
1時間かきまぜた。反応液中に 5N 塩酸 2ml を加えて減
圧下濃縮する。残留物に重曹水を加えて pH 7 として酢
酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的の
フラクションを集めて濃縮して得られる結晶を濾過して
集めて標記化合物 0.488gを得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.39(6H,s),3.72(2H,s),7.04,7.8
2(each 1H,d,J=9.5Hz),7.76(1H,s).
【0204】参考例 21 N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル)
-2,2-ジメチルグリシンエチルエステルの製造 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボン酸 1.2
8g を N,N-ジメチルホルムアミド 12ml に懸濁し、N,N'
-カルボニルジイミダゾール 1.16g を加え、室温で30分
間かきまぜた。反応液に2-アミノイソ酪酸エチルエステ
ル塩酸塩 1.20gとトリエチルアミン 1.00ml を加え、室
温で16時間かきまぜた。 水を加えて析出した結晶を瀘
取し、瀘液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
瀘取した結晶と合わせてシリカゲルカラムクロマトに付
し、ヘキサン:酢酸エチル(2:1)で溶出した。目的のフラ
クションを集めて減圧下濃縮し、標記化合物 1.20g 得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.28(3H,t,J=7.2Hz),1.70(6H,s),
4.25(2H,q,J=7.0Hz),7.13(1H,d,J=9.4Hz),7.87(1H,br
s),7.89(1H,d,J=9.6Hz),8.41(1H,s).
【0205】参考例 22 2-(3,6-ジクロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2
-メチルプロピオン酸エチルの製造 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸エチル 4.07g を酢酸エチル 60ml に
懸濁し、N-クロロこはく酸イミド 2.13g を加えて 4時
間加熱還流した。冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮して、残留物にシリカゲルカラムク
ロマトに付し、 ヘキサン:酢酸エチル(5:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて減圧下濃縮し、標記化
合物4.48g を得た。 融点 66-67 ℃ 元素分析値: C12H13N3O2Cl2 として 計算値 (%) :C,47.70 ; H,4.34 ; N,13.91 実測値 (%) :C,47.67 ; H,4.23 ; N,13.93
【0206】参考例 23 2-(6-クロロ-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸メチルの製造 工程A:6-クロロ-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2
-酢酸メチルの製造 6-アミノ-3-クロロ-4-メチルピリダジン 15.3g をメタ
ノール 200ml に懸濁して、4-クロロアセト酢酸メチル
25.0ml を加えて36時間加熱還流した。冷後、減圧下濃
縮して残留物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH 7
として酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物を
シリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチ
ル(1:4)で溶出した。目的のフラクションを集めて標記
化合物14.3gを得た。 融点 98-99 ℃ 元素分析値: C10H10N3O2Clとして 計算値 (%) : C,50.12 ; H,4.21 ; N,17.53 実測値 (%) : C,50.07 ; H,4.25 ; N,17.74 工程B:60%油性水素化ナトリウム 4.8g をN,N-ジメチル
ホルムアミド 150ml に懸濁し、氷水下でかきまぜなが
ら 6-クロロ-7-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢
酸メチル 11.4g を少しずつ加え、室温にもどして、30
分間かきまぜた。氷水下でよう化メチル 7.5ml を加え
て室温で6時間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて濃縮して標記化合物 9.17g
を得た。 融点 109-110 ℃ 元素分析値: C12H14N3O2Clとして 計算値 (%) : C,53.84 ; H,5.27 ; N,15.70 実測値 (%) : C,53.96 ; H,5.
19 ; N,15.86
【0207】参考例 24 1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)シクロ
ペンタンカルボン酸イソプロピルの製造 工程A: 1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)シクロペンタンカルボン酸メチルの製造 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸メチル 5.4
8g を N,N-ジメチルホルムアミド 42ml に溶かし、氷冷
下でかきまぜながら60%油性水素化ナトリウム1.07g を
少しずつ加え、室温にもどして、1.5時間かきまぜた。
氷冷下で1,4-ジブロモブタン 3.19ml を滴下して、室温
で18時間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮して、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、酢酸エチル:ヘキサン(1:3)で溶出した。
目的のフラクションを集めて減圧下濃縮して、標記化合
物1.72g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.63-1.85(4H,m),2.10-2.38(2H,
m),2.42-2.68(2H,m),3.69(3H,s),7.02(1H,d,J=9.4Hz),
7.84(1H,s),7.86(1H,d,J=8.6Hz). 工程B:2-プロパノール 30ml に濃硫酸 0.81ml を溶解さ
せ、1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)シ
クロペンタンカルボン酸メチル 1.7g を加え、7.5時間
加熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、重曹水を加えて中
和し、酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下濃縮し、
析出した結晶を濾過して集め、ヘキサンで洗い、乾燥し
て標記化合物 1.30g を得た。濾液を減圧下濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:酢
酸エチル(3:1)で溶出した。目的のフラクションを集め
て減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物 356mg を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.18(3H,s),
1.21(3H,s),1.68−1.85(4H,
m),2.13−2.32(2H,m),2.45−
2.60(2H,m),4.94−5.13(1H,
m),7.02(1H,d,J=9.6Hz),7.8
3(1H,s),7.86(1H,d,J=9.4H
z).
【0208】参考例 25 1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)シクロ
プロパンカルボン酸イソプロピルの製造 工程A:1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)
シクロプロパンカルボン酸メチルの製造 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-酢酸メチル 5.9
3g を N,N-ジメチルホルムアミド 45ml に溶かし、氷冷
下でかきまぜながら60%油性水素化ナトリウム2.31g を
少しずつ加え、室温にもどして、40分間かきまぜた。氷
冷下で1,2-ジブロモエタン 2.49ml を滴下して、室温で
14時間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トに付し、 ヘキサン:酢酸エチル(2:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて減圧下濃縮して、標記化合物
3.67g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.60-1.68(2H,m),1.70-1.85(2H,
m),3.75(3H,s),7.00(1H,d,J=9.6Hz),7.77(1H,d,J=9.6H
z),8.28(1H,s). 工程B:2-プロパノール 70ml に濃硫酸 1.82ml を溶解さ
せ、1-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)シ
クロプロパンカルボン酸メチル 3.44g を加え、7.5時間
加熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、重曹水を加えて中
和し、酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下濃縮し、
析出した結晶を濾過して集め、エーテルとヘキサンで洗
い、乾燥して標記化合物 1.98g を得た。濾液を減圧下
濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘ
キサン:酢酸エチル(5:1)で溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて減圧下濃縮し、乾燥して標記化合物 650mg
を得た。 融点 112-114 ℃ 元素分析値: C13H14N3O2Clとして 計算値 (%) : C,55.82 ; H,5.04 ; N,15.02 実測値 (%) : C,55.75 ; H,5.
17 ; N,14.99
【0209】参考例 26 2-(6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イ
ル)-2-メチルプロピオン酸エチルの製造 工程A:6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2
-酢酸エチル 3-アミノ-6-クロロピリダジン 2.44g をエタノール 37m
l に懸濁して4-ブロモ-3-オキソペンタン酸エチル 8.40
g を加えて18時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して
残留物に重曹水を加えてpH 7 とし、エチルエーテルを
加えて、析出物を瀘取した。エチルエーテルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマト
に付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出した。目的の
フラクションを集めて標記化合物2.63gを得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.27(3H,t,J=7.1Hz),2.54(3H,s),
3.85(2H,s),4.19(2H,q,J=7.1Hz),6.99(1H,d,J=9.6Hz),
7.82(1H,d,J=9.6Hz). 工程B:6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2
-酢酸エチル 5.41g を N,N-ジメチルホルムアミド 40ml
に溶かし、氷冷下でかきまぜながら60%油性水素化ナ
トリウム 1.87g を少しずつ加え、室温にもどして、40
分間かきまぜた。氷冷下でよう化メチル 3.32ml を加え
て室温で15時間かきまぜた。氷水を注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラム
クロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(3:1)で溶出し
た。目的のフラクションを集めて減圧下濃縮して標記化
合物 2.69gを得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.21(3H,t,J=7.2Hz),1.69(6H,s),
2.48(3H,s),4.47(2H,q,J=7.2Hz),7.21(1H,d,J=9.6Hz),
7.88(1H,d,J=9.6Hz).
【0210】参考例 27 6-クロロ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-カル
ボン酸エチル 3-アミノ-6-クロロピリダジン 12.9g をエタノール 250
ml に懸濁して2-クロロ-3-オキソブタン酸エチル 18.1g
を加えて6時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮して残
留物に重曹水を加えてpH 7 とし、エチルエーテルを加
えて、析出物を瀘取した。エチルエーテルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮して、エタノール-1N 水酸化ナトリウム
水溶液(1:1)を加えて、析出した結晶を濾取し、瀘液を
再度濃縮した。残留物に酢酸エチルを加えて結晶化し、
濾過して集め、標記化合物3.09gを得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.45(3H,t,J=7.2Hz),2.74(3H,s),
4.18(2H,q,J=7.2Hz),6.97(1H,d,J=9.4Hz),7.85(1H,d,J=
9.6Hz).
【0211】参考例 28 N-(6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カ
ルボニル)グリシンエチルエステルの製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸 2.86g とN-エチルジイソプロピルアミン 2.72ml
を N,N-ジメチルホルムアミド 30ml に懸濁し、N,N'-
カルボニルジイミダゾール 2.63g を加え、室温で1時間
かきまぜた。反応液にグリシンエチルエステル塩酸塩
2.21g を加え、室温で5時間かきまぜた。水を加えて析
出した結晶を瀘取し、水とエーテルで洗い、乾燥して標
記化合物2.93g 得た。 融点 175-177 ℃ 元素分析値: C10H10N5O3Clとして 計算値 (%) : C,42.34 ; H,3.55 ; N,24.69 実測値 (%) : C,42.40 ; H,3.56 ; N,24.76
【0212】参考例 29 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-エ
チルブタン酸エチルの製造 工程A:4-ブロモ-2,2-ジエチル-3-オキソブタン酸エチル
の製造 2,2-ジエチル-3-オキソブタン酸エチル 11.5g を酢酸 5
0ml に溶かして、25%臭化水素酸酢酸溶液 1ml を加え、
水浴下、臭素 3.50ml の酢酸 10ml 溶液を滴下した。室
温で3時間かきまぜた後、減圧下濃縮し、残渣をヘキサ
ンに溶かして水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して、標記化合物
16.4g 得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.65-0.90(6H,m),1.28(3H,t,J=7.
2Hz),1.80-2.15(4H,m),4.09(2H,s),4.22(2H,q,J=7.2H
z). 工程B:4-ブロモ-2,2-ジエチル-3-オキソブタン酸エチル
13.2g、3-アミノ-6-クロロピリダジン 5.89g、重曹 5.
76g をエタノール 33ml に懸濁させ、1日間加熱還流し
た。冷後、 水を注ぎ、ジイソプロピルエーテルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、ヘキサン:酢酸エチル(4:1)で溶出した。目
的のフラクションを集めて減圧下濃縮して標記化合物
5.20gを得た。 融点 68-70 ℃ 元素分析値: C14H18N3O2Clとして 計算値 (%) : C,55.85 ; H,6.13 ; N,14.21 実測値 (%) : C,55.86 ; H,6.07 ; N,13.99
【0213】参考例 30 4-(ジフェニルメチルアミノ)-1-ピペリジンプロパンア
ミンの製造 工程A:N-[3-[4-(ジフェニルアミノメチル)ピペリジノ]
プロピル]フタルイミドの製造 N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド 7.38g と4-(ジフェ
ニルメチルアミノ)ピペリジン 7.07g とをN,N-ジメチル
ホルムアミド 80ml に溶かし、炭酸カリウム4.04g を加
えて室温で17時間かきまぜた。反応液に氷水を加えて酢
酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、ヘキサン-酢酸エチル-トリエチ
ルアミン(50:50:2)で溶出した。目的のフラクションを
集めて減圧下濃縮して標記化合物 9.65gを油状物として
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.08-1.30(2H,m),1.42-1.64(2H,
m),1.74-1.92(4H,m),2.25-2.42(1H,m),2.34(2H,t,J=7.2
Hz),2.65-2.83(2H,m),3.73(2H,t,J=6.9Hz),4.96(1H,s),
7.12-7.40(10H,m),7.65-7.73(2H,m),7.78-7.88(2H,m). 工程B:N-[3-[4-(ジフェニルアミノメチル)ピペリジノ]
プロピル]フタルイミド 9.65gをエタノール 40ml に溶
かし、ヒドラジン一水和物 1.08ml を加えて3.5時間加
熱還流した。冷後、反応液にジイソプロピルエーテルを
加えて、析出した結晶を集めてジイソプロピルエーテル
で洗い、 1N 水酸化ナトリウム水溶液45ml、テトラヒド
ロフラン 20ml、水20ml に溶かし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧下濃縮して標記化合物 4.02g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23-1.67(4H,m),1.82-1.98(4H,
m),2.29-2.36(2H,m),2.32-2.52(1H,m),3.73(2H,t,J=7.4
Hz),2.71(2H,d,J=6.8Hz),2.73-2.9.(2H,brm),5.02(1H,
s),7.10-7.57(10H,m).
【0214】参考例 31 N-(3,6-ジクロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボ
ニル)グリシン エチルエステルの製造 N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル)
グリシン エチルエステル 0.86g を 酢酸エチル 30ml
に懸濁し、N-クロロこはく酸イミド 1.2g を加えて20時
間加熱還流した。冷後、テトラヒドロフラン 30ml を加
えてチオ硫酸ナトリウム水溶液と食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して残留物にエチル
エーテルを加えて析出した結晶を濾過して集め、エチル
エーテルで洗い、乾燥して標記化合物 0.552g を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.32(3H,t,J=7.2Hz),4.27(2H,d,J
=5.6Hz),4.27(2H,q,J=7.2Hz),7.21,7.91(each 1H,d,J=
9.6Hz),7.82(1H,t,J=5.6Hz).
【0215】参考例 32 N-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボニル)
β-アラニン エチルエステルの製造 6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カルボン酸 1.9
8g を N,N-ジメチルホルムアミド 25ml に懸濁し、N,N'
-カルボニルジイミダゾール 1.78g を加えて室温で1時
間かきまぜた。そこにとβ-アラニンエチルエステル塩
酸塩 1.69g とトリエチルアミン 1.53ml 加えてさらに3
時間かきまぜた。反応液中に氷水を加えて析出した結晶
を濾過して集め、水で洗い、乾燥して標記化合物 2.57g
を得た。 融点 132-134 ℃ 元素分析値: C12H13N4O3Clとして 計算値 (%) : C,48.58 ; H,4.42 ; N,18.88 実測値 (%) : C,48.43 ; H,4.33 ; N,18.68
【0216】参考例 33 6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸エチルの製造 3-アミノ-6-クロロピリダジン 5.83g をエタノール 70m
l に懸濁して3-ブロモ-2-オキソ酪酸メチル9.75g と N-
エチルジイソプロピルアミン 8.6ml を加えて5時間加熱
還流した。冷後、減圧下濃縮して残留物に炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えてpH 7 として酢酸エチル-テトラヒ
ドロフラン(1:1)で抽出し、抽出液を食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮して残留物に酢
酸エチルを加えて析出した結晶を集めて酢酸エチルで洗
い、乾燥して標記化合物3.9gを得た。 融点 170-171 ℃ 元素分析値: C10H10N3O2Clとして 計算値 (%) : C,50.12 ; H,4.21 ; N,17.53 実測値 (%) : C,50.28 ; H,4.18 ; N,17.23
【0217】参考例 34 N-(6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カ
ルボニル)グリシン エチルエステルの製造 6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸エチル 3.9g をテトラヒドロフラン 40ml に懸濁
して 1N 水酸化ナトリウム水溶液 30ml を加えて室温で
3時間かきまぜた。減圧下濃縮して残留物に 水 50ml と
1N 塩酸を加えて pH 4 として析出した結晶を濾過して
集め、乾燥して 6-クロロ-3-メチルイミダゾ[1,2-b]ピ
リダジン-2-カルボン酸 2.55g を得る。このカルボン酸
1.27g をN,N-ジメチルホルムアミド 20ml に溶かし、
N,N'-カルボニルジイミダゾール 1.07g を加えて室温で
30分間かきまぜた。そこにグリシンエチルエステル塩酸
塩0.922g とトリエチルアミン 0.915ml 加えてさらに3
時間かきまぜた。反応液中に氷水 60ml を加えて析出し
た結晶を濾過して集め、水で洗い、乾燥して標記化合物
1.18g を得た。 融点 192-195 ℃ 元素分析値: C12H13N4O3Clとして 計算値 (%) : C,48.58 ; H,4.42 ; N,18.88 実測値 (%) : C,48.65 ; H,4.13 ; N,18.93
【0218】参考例 35 6-クロロ-2-イソプロピルイミダゾ[1,2-b]ピリダジンの
製造 3-メチル-2-ブタノン (5.17 g) のメタノール (60 mL)
溶液に氷冷下臭素 (3.1 mL) を加えて 45 分間攪拌し
た。これに水 (30 mL) を加え、室温で 30 分間攪拌し
た。この混合物に水およびヘキサンを加え、有機層を分
離、水層をヘキサンで抽出した。合わせた有機層を水お
よび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネ
シウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をエタノー
ル (20 mL)に溶解し、3-アミノ-6-クロロピリダジン
(5.18 g) および炭酸水素ナトリウム(6.30 g) を加え、
3 時間加熱還流した。反応混合物に水および酢酸エチル
を加え不溶物をろ過、有機層を分離、水層を酢酸エチル
で抽出した。合わせた有機層を水洗、活性炭処理、ろ
過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに懸濁し不溶物を
ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー (ヘキサン:酢酸エチル 3:1) に供し、ヘキ
サンから再結晶させて標記化合物 (1.37 g) を得た。 融点 106-108 ℃ 元素分析値: C9H10N3Cl として 計算値 (%) :C,55.25 ; H,5.15 ; N,21.48 ; Cl,18.12 実測値 (%) :C,55.35 ; H,5.10 ; N,21.50 ; Cl,18.03
【0219】参考例 36 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸イソプロピルの製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸 2.14g とN-エチルジイソプロピルアミン 5.57ml
を N,N-ジメチルホルムアミド 30ml に溶かし、よう化
イソプロピル 3.23ml を加え、室温で10時間、50℃で3
時間かきまぜた。冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて減圧下濃縮し、標記化合物2.21g 得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.46(3H,s),1.49(3H,s),5.33-5.5
3(1H,m),7.52(1H,d,J=9.6Hz),8.19(1H,d,J=9.6Hz).
【0220】参考例 37 N-(6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カ
ルボニル)-2,2-ジメチルグリシンエチルエステルの製造 6-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジン-2-カル
ボン酸 1.52g とN-エチルジイソプロピルアミン 1.45ml
を N,N-ジメチルホルムアミド 15ml に懸濁し、N,N'-
カルボニルジイミダゾール 1.37g を加え、室温で3時間
かきまぜた。反応液に2-アミノイソ酪酸エチルエステル
塩酸塩 1.41g を加え、室温で4時間かきまぜた。 水を
加えて酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、析出した結晶をエチルエーテルで洗
い、濾過して集め、乾燥して標記化合物 1.48g を得
た。瀘液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、酢酸エチルで溶出した。目的のフラクシ
ョンを集めて減圧下濃縮し、標記化合物 450mg 得た。1 H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.29(3H,t,J=7.1Hz),1.73(6H,s),
4.26(2H,q,J=7.2Hz),7.52(1H,d,J=9.4Hz),7.94(1H,br
s),8.16(1H,d,J=9.4Hz).
【0221】参考例 38 2-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メ
チルプロピオン酸イソプロピルの製造 イソプロパノール 18ml に濃硫酸 995mg を溶解させ、2
-(6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)-2-メチ
ルプロピオン酸 メチル 1.0g を加え、40時間加熱還流
した。冷後、減圧下濃縮し、重曹水を加えて中和し、酢
酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出する結
晶を集めて、ヘキサンで洗い、乾燥して標記化合物 794
mg を得た。濾液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル (5:1)で
溶出した。目的のフラクションを集めて乾燥して、標記
化合物 215mg を得た。 融点 100-101 ℃ 元素分析値: C13H16N3O2Cl として 計算値 (%) :C,55.42 ; H,5.72 ; N,14.91 実測値 (%) :C,55.46 ; H,5.53 ; N,14.94
【0222】実験例 1 モルモットにおけるヒスタミン惹起皮膚血管透過性亢進
反応に対する作用 雄性(ハートレー)Hartley系モルモット(体重約500g)を
使用した。エチルエーテル麻酔下に背部体毛を電気バリ
カンを用いて刈った後、2.5%ポンタミンスカイブルー液
1ml を静脈内投与し、直ちに背部左右二カ所の皮内に 3
μg/ml のヒスタミン液 0.1ml をそれぞれ投与した。30
分後に動物を頭部殴打により気絶させた後、頸部を切断
し放血により屠殺した。背部の皮を剥ぎそれぞれのブル
ー・スポットの長径および短径(mm)を測定しその積を求
め、積の平均値を血管透過性指数とした。薬物はいずれ
も 5% アラビアゴム液に懸濁し、ヒスタミン投与1時間前
に0.2ml/100g 体重の容量で経口投与した。また対照群
の動物には同容量の 5% アラビアゴム液を投与した。被
検体の本反応に対する抑制率を〔数1〕に従い算出し、
結果を〔表1〕にまとめた。
【数1】
【0223】
【表1】
【0224】実験例 2 1)モルモット好酸球の調製 ハートレー系雄性モルモットに馬血清(Bio-Whittaker,I
nc.) 2ml を週1回8週間連続に腹腔内投与した。最終投
与48時間後に生理食塩液 75ml を腹腔内に注入した後、
その回収液を 400Xg で5分間遠心した。その沈渣を Per
coll 液(比重d=1.07) 5mlに懸濁し、 Percoll 比重不連
続層(比重d=1.112,5ml;d=1.095,10ml;1.090,10ml;d=1.0
85,5ml) に重層し、1000×g で25分間(20℃)遠心した。
比重d=1.112およびd=1.095 の境界面にできた細胞層を
分取した。分取した細胞沈渣に混入する赤血球は低張処
理(水に30分間懸濁)により除去した。10mM Hepes(同仁
化学)を含む Hanks 液(Hanks-Hepes) にて3回洗浄し、2%
ヒト血清アルブミン(和光純薬または Sigma)を含む Han
ks-Hepes 液(Hanks-Hepes-HSA) に懸濁し、 5.56X106cel
ls/ml に調製した。なお、好酸球の純度は、90%であり、
その viability は98%以上であった。 2)化学遊走反応抑制測定法 下室の24穴培養皿に Hanks-Hepes-HSA 液に溶解した LT
B4(終濃度10-8M,Cascade Biochemical Ltd.) 600μl を
入れ、炭酸ガスインキュベーター中で37℃、30分間保温し
た。また、37℃、15分間恒温槽でインキュベーションした
好酸球浮遊液200μl(5X106cells/ml)を24穴培養皿に上
室となる Chemotaxicell(Polycarbonate membrane,pore
size 3μm、厚さ 10μm) を装着した後に、上室に添加
した。炭酸ガスインキュベーターで2時間反応後、 Chemo
taxicell を除去し下室内液に2%(W/V)EDTA生理食塩水溶
液 60μl を添加した。氷冷した後、下室内液中に遊走し
た細胞数を血球計算機(Coulter Counter(商品名))にて
計測した。なお、薬物はN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)
に溶解し、終濃度10-5M となるように下室と上室の両方
に添加した。
【数2】 被検体(1×10-5M濃度)の LTB4 による化学遊走反応に
対する抑制率を求めた。結果を〔表2〕に示す。
【0225】
【表2】
【0226】 製剤例1 (1)実施例6の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例6で得られた化合物10.0mgと乳糖60.0mgお
よびコーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチ
ン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
し再び篩過した。かくして得られた顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた中
心錠を、蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴ
ムの水懸液による糖衣でコーティングした。コーティン
グが施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得
た。
【0227】 製剤例2 (1)実施例6の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例6で得られた化合物10.0mgとステアリン酸マ
グネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.0mgと
混合した。混合物を圧縮して錠剤を得た。
【0228】 製剤例3 (1)実施例6の化合物 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 実施例6で得られた化合物5.0mgおよび食塩20.0mg
を蒸留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとした。
溶液をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填し
た。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得た。
【0229】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩は、
優れた抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作
用および好酸球化学遊走抑制作用などを有し、喘息、ア
レルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜
炎、慢性蕁麻疹などの予防・治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 627 A61K 31/00 627H 637 637E 643 643D 643F 31/50 603 31/50 603

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
    てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
    原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環は置換
    基を有していてもよい含窒素複素環を示し、XおよびY
    はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、S
    (O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4
    は水素原子または低級アルキル基を示す)または置換基
    を有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介して
    いてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、Aは窒
    素原子またはCR7(R7は水素原子、ハロゲン原子、置
    換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基または置
    換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す)を示し、
    1、R2およびR3はそれぞれ同一または異なって水素
    原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水
    素基、アシル基または置換基を有していてもよいヒドロ
    キシ基を示し、R8は水素原子、低級アルキル基で置換
    されていてもよいヒドロキシ基またはカルボキシル基を
    示す。]で表される化合物(但し、2−[6−[3−
    [4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルア
    ミノ]イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]
    −2−メチルプロピオン酸を除く)またはその塩。
  2. 【請求項2】Ar1およびAr2が(i)ハロゲン原子、
    (ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(i
    v)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
    ケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
    キニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ない
    し3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有し
    ていてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、
    (xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、
    (xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員
    環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xv
    ii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキ
    ル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバ
    モイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xx
    iii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
    v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
    (xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
    キソから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい
    (1)C6-14芳香族炭化水素基または(2)炭素原子以
    外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1
    ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし8員の芳香族複
    素環基、または(3)該芳香族複素環とC6-14芳香族炭
    化水素環とが縮合して形成された環から任意の水素原子
    を除いてできる1価の基を示し、Ar1とAr2は隣接す
    る炭素原子と共に、(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6
    ルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、
    (v)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、(v
    i)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、(vi
    i)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、(vi
    ii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個のハロ
    ゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもし
    くはC1-6アルコキシ−カルボニルを有していてもよい
    1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミ
    ノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−
    1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミ
    ノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カル
    ボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カ
    ルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイ
    ル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
    i)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
    v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
    (xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
    キソから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい
    式、 【化2】 [式中、R8は水素原子、C1-6アルキルで置換されてい
    てもよいヒドロキシ基、またはカルボキシル基を示す]
    で表される縮合環基を形成していてもよく、B環は、
    (i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、
    (iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されてい
    てもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されてい
    てもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキ
    ル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−または
    ジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カ
    ルボニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)
    ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6
    ルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(x
    v)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−
    カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6
    ルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)
    モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール
    −カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アル
    キルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C
    6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキ
    シおよび(xxviii)オキソから成る群から選ばれる基で
    置換されていてもよい、少なくとも1個の窒素原子を含
    み、さらに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい3な
    いし13員の含窒素複素環を示し、XおよびYはそれぞ
    れ同一または異なって、結合手、酸素原子、S
    (O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR
    4(R4は水素原子または直鎖状または分枝状のC1-6
    ルキル基を示す)または(i)ハロゲン原子、(ii)
    1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シア
    ノ、(v)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
    (vi)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、
    (vii)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、
    (viii)C3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個の
    ハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ
    もしくはC1-6アルコキシ−カルボニルを有していても
    よいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)ア
    ミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ
    −C1-6アルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミ
    ノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カル
    ボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (xix)カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カ
    ルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイ
    ル、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
    i)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xx
    v)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、
    (xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オ
    キソから成る群から選ばれる置換基を有していてもよ
    く、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を介していてもよい2価の直鎖状C1-6
    化水素基を示し、Aは窒素原子またはCR7〔R7
    (1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)(i)ハ
    ロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)
    ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよ
    いC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよ
    いC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、
    (ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボ
    ニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒド
    ロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキ
    ルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5
    ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボ
    ニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アル
    キル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバ
    モイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスル
    ホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリ
    ールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび
    (xxviii)オキソから成る群から選ばれる基で置換され
    ていてもよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C
    2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シク
    ロアルキル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有
    していてもよいベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリ
    ール基もしくはC7-16アラルキル基、(4)−(C=
    O)−R9 、−SO2−R9 、−SO−R9 、−(C=
    O)NR1 09 、−(C=O)O−R9 、−(C=S)
    O−R9 または−(C=S)NR109 (R9は(a)
    水素原子、(b)(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アル
    キレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハ
    ロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハ
    ロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)
    3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン
    原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくは
    1-6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6
    アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(x
    iii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6
    ルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xv
    i)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシ
    ル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)
    カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモ
    イル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
    ii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スル
    ホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10
    アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)
    7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成
    る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アル
    キル基,C2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C
    3-6シクロアルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ない
    し3個のC1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼ
    ン環とが縮合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16
    アラルキル基、または(c)−OR11(R11は水素原
    子、または(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレン
    ジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン
    化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン
    化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6
    クロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モ
    ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アル
    コキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6アルコキ
    シ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モ
    ノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキル
    アミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6
    アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xvii
    i)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイ
    ル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
    i)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10
    アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)
    1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、
    (xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラ
    ルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成る群から選
    ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,C
    2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロア
    ルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC
    1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼン環とが縮
    合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル
    基を示す)で表される基を示し、R10は水素原子または
    1-6アルキル基を示す)で示されるアシル基、または
    (5)−OR12(R12は水素原子、または(i)ハロゲ
    ン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニト
    ロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよい
    1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)
    1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6
    アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニル
    を有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキ
    シル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルア
    ミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ない
    し6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニ
    ル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ
    −カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキ
    ル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモ
    イル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホ
    ニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリー
    ルオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(x
    xviii)オキソから成る群から選ばれる基で置換されて
    いてもよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C
    2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シク
    ロアルキル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有
    していてもよいベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリ
    ール基もしくはC7-16アラルキル基を示す)で表される
    基を示す〕を示し、R1、R2およびR3はそれぞれ
    (1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)(i)ハ
    ロゲン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)
    ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよ
    いC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよ
    いC2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、
    (ix)1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボ
    ニルを有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒド
    ロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキ
    ルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5
    ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボ
    ニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アル
    キル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバ
    モイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスル
    ホニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリ
    ールオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび
    (xxviii)オキソから成る群から選ばれる基で置換され
    ていてもよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C
    2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シク
    ロアルキル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有
    していてもよいベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリ
    ール基もしくはC7-16アラルキル基、(4)−(C=
    O)−R13、−SO2−R13、−SO−R13、−(C=
    O)NR1 413、−(C=O)O−R13、−(C=S)
    O−R13または−(C=S)NR1413(R13は(a)
    水素原子、(b)(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アル
    キレンジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハ
    ロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハ
    ロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)
    3-6シクロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン
    原子、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくは
    1-6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6
    アルコキシ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキルチオ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(x
    iii)モノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6
    ルキルアミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xv
    i)C1-6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシ
    ル、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)
    カルバモイル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモ
    イル、(xxi)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
    ii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スル
    ホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10
    アリール、(xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)
    7-16アラルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成
    る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アル
    キル基,C2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C
    3-6シクロアルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ない
    し3個のC1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼ
    ン環とが縮合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16
    アラルキル基、または(c)−OR15(R15は水素原
    子、または(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルキレン
    ジオキシ、(iii)ニトロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル、(vi)ハロゲン
    化されていてもよいC2-6アルケニル、(vii)ハロゲン
    化されていてもよいC2-6アルキニル、(viii)C3-6
    クロアルキル、(ix)1ないし3個のハロゲン原子、モ
    ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノもしくはC1-6アル
    コキシ−カルボニルを有していてもよいC1-6アルコキ
    シ、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、(xi)ヒドロキシル、(xii)アミノ、(xiii)モ
    ノ−C1-6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキル
    アミノ、(xv)5ないし6員環状アミノ、(xvi)C1-6
    アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xvii
    i)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイ
    ル、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xx
    i)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、(xxii)C6-10
    アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ、(xxiv)
    1-6アルキルスルホニル、(xxv)C6-10アリール、
    (xxvi)C6-10アリールオキシ、(xxvii)C7-16アラ
    ルキルオキシおよび(xxviii)オキソから成る群から選
    ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,C
    2-6アルケニル基,C2-6アルキニル基,C3-6シクロア
    ルキル基,C3-6シクロアルキル基と1ないし3個のC
    1-6アルコキシ基を有していてもよいベンゼン環とが縮
    合した基,C6-14アリール基もしくはC7-16アラルキル
    基を示す)で表される基を示し、R14は水素原子または
    1-6アルキル基を示す)で示されるアシル基、または
    (5)−OR16(R16は水素原子、または(i)ハロゲ
    ン原子、(ii)C1-6アルキレンジオキシ、(iii)ニト
    ロ、(iv)シアノ、(v)ハロゲン化されていてもよい
    1-6アルキル、(vi)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルケニル、(vii)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルキニル、(viii)C3-6シクロアルキル、(ix)
    1ないし3個のハロゲン原子、モノ−またはジ−C1-6
    アルキルアミノもしくはC1-6アルコキシ−カルボニル
    を有していてもよいC1-6アルコキシ、(x)ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキルチオ、(xi)ヒドロキ
    シル、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1-6アルキルア
    ミノ、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ、(xv)5ない
    し6員環状アミノ、(xvi)C1-6アルキル−カルボニ
    ル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1-6アルコキシ
    −カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(xxi)ジ−C1-6アルキ
    ル−カルバモイル、(xxii)C6-10アリール−カルバモ
    イル、(xxiii)スルホ、(xxiv)C1-6アルキルスルホ
    ニル、(xxv)C6-10アリール、(xxvi)C6-10アリー
    ルオキシ、(xxvii)C7-16アラルキルオキシおよび(x
    xviii)オキソから成る群から選ばれる基で置換されて
    いてもよいC1-6アルキル基,C2-6アルケニル基,C
    2-6アルキニル基,C3-6シクロアルキル基,C3-6シク
    ロアルキル基と1ないし3個のC1-6アルコキシ基を有
    していてもよいベンゼン環とが縮合した基,C6-14アリ
    ール基もしくはC7-16アラルキル基を示す)で表される
    基を示し、R8は水素原子、C1-6アルキルで置換されて
    いてもよいヒドロキシ基、またはカルボキシル基を示す
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Ar1およびAr2がそれぞれ置換基を有し
    ていてもよい芳香族炭化水素基である請求項1記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】Ar1およびAr2がそれぞれ置換基を有し
    ていてもよいフェニル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】Ar1およびAr2がそれぞれ(1)ハロゲ
    ン原子もしくはC1-6アルキルで置換されていてもよい
    フェニル基または(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄
    原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ
    原子を含む5ないし8員の芳香族複素環基である請求項
    1記載の化合物。
  6. 【請求項6】B環が式 【化3】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
    びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
    ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
    ン基を示す。]で表される環である請求項1記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】Z1およびZ2がそれぞれ直鎖状C1-2アル
    キレン基である請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】Xが結合手、酸素原子またはNHである請
    求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Xが結合手または酸素原子である請求項1
    記載の化合物。
  10. 【請求項10】Yが式 −(CH2)m−Y1−(CH2)n−Y2− [式中、Y1およびY2はそれぞれ同一または異なって結
    合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整数を
    示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル基を
    示す)、カルボニル基、カルボニルオキシ基または式 【化4】 (式中、R5およびR6はそれぞれ同一または異なってヒ
    ドロキシ基またはC1-4アルキル基を示す。)で表され
    る基を示し、mおよびnはそれぞれ0ないし4の整数を
    示す(但し、mとnの和は6以下である)]で表される
    基である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Yが(i)C1-6アルキレン基、(ii)
    −(CH2)p1O−、(iii)−(CH2)p1NH−、
    (iv)−(CH2)p1S−、(v)−(CH2)q1CH
    (OH)(CH2)q2O−、(vi)−(CH2)q1CH
    (OH)(CH2)q2NH−、(vi)−(CH2)q1
    H(OH)(CH2)q2S−、(vii)−(CH2)p1
    CONH−、(viii)−COO(CH2)p1O−、(i
    x)−COO(CH2)p1NH−、(x)−COO(C
    2)p1S−、(xi)−(CH2)q1O(CH2)q2
    −、(xii)−(CH2)q1O(CH2)q2NH−また
    は(xiii)−(CH2)q1O(CH2)q2S−(p1
    1〜6の整数を示し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の
    整数を示す)で表される基である請求項1記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】R1、R2、R3およびR7がそれぞれ同一
    または異なって(1)水素原子、(2)カルボキシル基
    またはC1-6アルコキシ−カルボニル基で置換されてい
    てもよいC1-6アルキル基、(3)C1-6アルコキシ基、
    (4)C1-6アルコキシ−カルボニル基または(5)カ
    ルボキシル基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】R1が(1)水素原子、(2)(i)カ
    ルボキシル,(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル,(i
    ii)ヒドロキシまたは(iv)モノもしくはジ−C1-6
    ルキルを有していてもよいカルバモイルから成る群から
    選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、
    (3)C6-14アリール基、(4)C1-6アルコキシ基、
    (5)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(6)カルボ
    キシル基、(7)カルボキシルもしくはC1-6アルコキ
    シ−カルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル
    を有していてもよいカルバモイル基、または(8)C
    1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC
    3-6シクロアルキル基である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】R2が水素原子、C1-6アルキル基、C
    1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキシル基で
    ある請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】R3が水素原子である請求項1記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】R7が水素原子、ハロゲン原子、C1-6
    ルキル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基またはカル
    ボキシル基である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】R8が水素原子またはヒドロキシル基で
    ある請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】Aが窒素原子である請求項1記載の化合
    物。
  19. 【請求項19】AがCR7'(R7'は水素原子、ハロゲン
    原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
    基またはカルボキシル基を示す)である請求項1記載の
    化合物。
  20. 【請求項20】AがCHである請求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】Ar1およびAr2がそれぞれ(1)ハロ
    ゲン原子もしくはC1-6アルキルで置換されていてもよ
    いフェニル基または(2)炭素原子以外に窒素原子、硫
    黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
    ロ原子を含む5ないし8員の芳香族複素環基で、B環が
    式 【化5】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
    びZ2はそれぞれヒドロキシ基、オキソ基またはC1-6
    ルキル基で置換されていてもよい直鎖状C1-4アルキレ
    ン基を示す]で表される環で、Xが結合手、酸素原子ま
    たはNHで、Yが(i)C1-6アルキレン基、(ii)−
    (CH2)p1O−、(iii)−(CH2)p1NH−、(i
    v)−(CH2)p1S−、(v)−(CH2)q1CH
    (OH)(CH2)q2O−、(vi)−(CH2)q1CH
    (OH)(CH2)q2NH−、(vi)−(CH2)q1
    H(OH)(CH2)q2S−、(vii)−(CH2)p1
    CONH−、(viii)−COO(CH2)p1O−、(i
    x)−COO(CH2)p1NH−、(x)−COO(C
    2)p1S−、(xi)−(CH2)q1O(CH2)q2
    −、(xii)−(CH2)q1O(CH2)q2NH−また
    は(xiii)−(CH2)q1O(CH2)q2S−(p1
    1〜6の整数を示し、q1およびq2はそれぞれ1〜3の
    整数を示す)で表される基で、Aが窒素原子またはCR
    7'(R7'は水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボキシ
    ル基を示す)で、R1が(1)水素原子、(2)(i)
    カルボキシル,(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル,
    (iii)ヒドロキシまたは(iv)モノもしくはジ−C1-6
    アルキルを有していてもよいカルバモイルから成る群か
    ら選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、(3)C6-14アリール基、(4)C1-6アルコキシ
    基、(5)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(6)カ
    ルボキシル基、(7)カルボキシルもしくはC1-6アル
    コキシ−カルボニルで置換されていてもよいC1-6アル
    キルを有していてもよいカルバモイル基、または(8)
    1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよい
    3-6シクロアルキル基で、R2が水素原子、C1-6アル
    キル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基またはカルボ
    キシル基で、R3が水素原子で、R8が水素原子またはヒ
    ドロキシル基である請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】Ar1およびAr2がフェニル基で、B環
    が式 【化6】 [式中、Z'はメチン基を示し、Z1'およびZ2'はエチ
    レン基を示す]で表される環で、Xが酸素原子またはN
    Hで、Yが−(CH2)p1NH−(p1は1〜6の整数
    を示す)で表される基で、AがCR7''(R7''は水素原
    子またはC1-6アルキル基を示す)で、R1が(1)水素
    原子、(2)カルボキシルまたはC1-6アルコキシ−カ
    ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基また
    は(3)C1-6アルコキシ−カルボニルで置換されてい
    てもよいC1-6アルキルを有していてもよいカルバモイ
    ル基で、R2が水素原子で、R3が水素原子で、R8が水
    素原子である請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】2−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
    トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,
    2−b]ピリダジン−2−イル]−2−メチルプロピオ
    ン酸エチルまたはその塩。
  24. 【請求項24】N−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
    トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ[1,
    2−b]ピリダジン−2−カルボニル]グリシンエチル
    またはその塩。
  25. 【請求項25】2−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
    トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]−3−メチルイ
    ミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル]−2−メ
    チルプロピオン酸エチルまたはその塩。
  26. 【請求項26】2−[6−[3−[4−(ジフェニルメ
    チルアミノ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ
    [1,2−b]ピリダジン−2−イル]−2−メチルプ
    ロピオン酸エチルまたはその塩。
  27. 【請求項27】式 【化7】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
    てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
    原子と共に縮合環基を形成していてもよく、B環は置換
    基を有していてもよい含窒素複素環を示し、XおよびY
    はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、S
    (O)p(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4
    は水素原子または低級アルキル基を示す)または置換基
    を有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介して
    いてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、R8
    水素原子、低級アルキル基で置換されていてもよいヒド
    ロキシ基またはカルボキシル基を示し、Q1は脱離基を
    示す。]で表される化合物またはその塩と式 【化8】 [式中、Aは窒素原子またはCR7(R7は水素原子、ハ
    ロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、ア
    シル基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基を
    示す)を示し、R1、R2およびR3はそれぞれ同一また
    は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基、アシル基または置換基を有してい
    てもよいヒドロキシ基を示し、Q2は脱離基を示す。]
    で表される化合物またはその塩とを反応させることを特
    徴とする式 【化9】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
    合物またはその塩の製造法。
  28. 【請求項28】請求項1記載の化合物を含有してなる医
    薬組成物。
  29. 【請求項29】請求項1記載の化合物を含有してなる抗
    ヒスタミンおよび/または好酸球化学遊走抑制剤。
  30. 【請求項30】請求項1記載の化合物を含有してなる抗
    アレルギー剤。
  31. 【請求項31】請求項1記載の化合物を含有してなる喘
    息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻
    疹またはアトピー性皮膚炎の予防・治療剤。
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