JPH11309358A - 混練装置 - Google Patents
混練装置Info
- Publication number
- JPH11309358A JPH11309358A JP10122385A JP12238598A JPH11309358A JP H11309358 A JPH11309358 A JP H11309358A JP 10122385 A JP10122385 A JP 10122385A JP 12238598 A JP12238598 A JP 12238598A JP H11309358 A JPH11309358 A JP H11309358A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kneading
- cooling
- axis
- kneading apparatus
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B7/00—Mixing; Kneading
- B29B7/02—Mixing; Kneading non-continuous, with mechanical mixing or kneading devices, i.e. batch type
- B29B7/06—Mixing; Kneading non-continuous, with mechanical mixing or kneading devices, i.e. batch type with movable mixing or kneading devices
- B29B7/10—Mixing; Kneading non-continuous, with mechanical mixing or kneading devices, i.e. batch type with movable mixing or kneading devices rotary
- B29B7/106—Mixing; Kneading non-continuous, with mechanical mixing or kneading devices, i.e. batch type with movable mixing or kneading devices rotary using rotary casings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率的な攪拌、混練とともに、優れた脱泡効
果を得られるものとし、しかも無人での連続運転による
攪拌、混練、脱泡を可能とする。 【解決手段】 公転軸(A)と自転軸(B)とを有し、
自転軸(B)の軸線の周りを自転する容器ホルダ(C)
と、この容器ホルダ(C)に保持される混練容器
(D)、並びに公転軸(A)と自転軸(B)の駆動回転
機構(E)と駆動モータ(F)とを備え混練装置であっ
て、この混練装置は、真空チャンバー(G)内に配設さ
れているとともに、駆動モータ(F)には、冷却部
(H)が設けられているものとする。
果を得られるものとし、しかも無人での連続運転による
攪拌、混練、脱泡を可能とする。 【解決手段】 公転軸(A)と自転軸(B)とを有し、
自転軸(B)の軸線の周りを自転する容器ホルダ(C)
と、この容器ホルダ(C)に保持される混練容器
(D)、並びに公転軸(A)と自転軸(B)の駆動回転
機構(E)と駆動モータ(F)とを備え混練装置であっ
て、この混練装置は、真空チャンバー(G)内に配設さ
れているとともに、駆動モータ(F)には、冷却部
(H)が設けられているものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、混練装置
に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明
は、たとえば半田ペースト、歯科用印象材料、油脂、樹
脂、染料、顔料、パウダー、フィラー等の材料、あるい
は溶融樹脂とパウダーもしくはフィラー、短繊維等との
複合材料のような流動性を有する材料の攪拌、混練等を
行う混練装置に関するものである。
に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明
は、たとえば半田ペースト、歯科用印象材料、油脂、樹
脂、染料、顔料、パウダー、フィラー等の材料、あるい
は溶融樹脂とパウダーもしくはフィラー、短繊維等との
複合材料のような流動性を有する材料の攪拌、混練等を
行う混練装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半田ペースト、歯科用印象材料等のよう
な被練和材料を収容した混練容器を公転させながらその
公転軌道上で自転させるように構成した混練装置が従来
から知られている。この種の混練装置においては、混練
容器の公転によって同容器内の被練和材料に遠心力が働
き、その遠心力で被練和材料が容器の内壁に押圧され、
その押圧力で被練和材料に内在する気泡が外部に放出さ
れると共に、混練容器の自転により同容器内の被練和材
料が攪拌され混練される。
な被練和材料を収容した混練容器を公転させながらその
公転軌道上で自転させるように構成した混練装置が従来
から知られている。この種の混練装置においては、混練
容器の公転によって同容器内の被練和材料に遠心力が働
き、その遠心力で被練和材料が容器の内壁に押圧され、
その押圧力で被練和材料に内在する気泡が外部に放出さ
れると共に、混練容器の自転により同容器内の被練和材
料が攪拌され混練される。
【0003】たとえば、電気モータによって公転軸を回
転駆動し、同モータの駆動力を公転軸に設けた遊星歯車
装置等を介して回転腕の先端に装着された混練容器に伝
達し、該混練容器を自転駆動するように構成した装置が
知られている。この混練装置においては、混練容器の自
転軸が公転軸側に傾斜されている。この傾斜によって、
遠心力による押圧力が傾斜した混練容器内壁に作用し、
押圧力の分力が混練容器内壁の下方へと作用する。した
がって、混練容器の自転による作用力と相まって被練和
材料の攪拌及び脱泡が促進されるものである。
転駆動し、同モータの駆動力を公転軸に設けた遊星歯車
装置等を介して回転腕の先端に装着された混練容器に伝
達し、該混練容器を自転駆動するように構成した装置が
知られている。この混練装置においては、混練容器の自
転軸が公転軸側に傾斜されている。この傾斜によって、
遠心力による押圧力が傾斜した混練容器内壁に作用し、
押圧力の分力が混練容器内壁の下方へと作用する。した
がって、混練容器の自転による作用力と相まって被練和
材料の攪拌及び脱泡が促進されるものである。
【0004】また、外部よりベルト駆動された公転軸の
先端に、自在継手を連接して、その軸心を傾斜させ、先
端部に従動ベルトを介して軸支されたカップホルダを回
転駆動するように構成した混合装置等も知られている。
これらの装置でも、上記混練装置と略同様の作用が得ら
れる。
先端に、自在継手を連接して、その軸心を傾斜させ、先
端部に従動ベルトを介して軸支されたカップホルダを回
転駆動するように構成した混合装置等も知られている。
これらの装置でも、上記混練装置と略同様の作用が得ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような公転軸と自転軸での回転を特徴とする混練装置で
は、その攪拌、混合は、従来の攪拌翼や攪拌子を用いる
場合に比べて非常に効果的に行われるものの、微細気泡
の脱泡や攪拌、混合のさらなる効率化の点において改善
すべき余地が残されてもいた。
ような公転軸と自転軸での回転を特徴とする混練装置で
は、その攪拌、混合は、従来の攪拌翼や攪拌子を用いる
場合に比べて非常に効果的に行われるものの、微細気泡
の脱泡や攪拌、混合のさらなる効率化の点において改善
すべき余地が残されてもいた。
【0006】特に、高粘性物や、ある種の界面活性剤が
含まれる場合の脱泡については従来の装置では必ずしも
容易でなく、長時間の処理が必要となる等の不都合があ
った。一方、脱泡を促進するための手段として減圧雰囲
気で攪拌混練することも考えられるが、減圧下で混練装
置を使用した場合には、回転による空冷の効果と、気体
による熱電導の効果が消失するため、装置の温度上昇が
生じることになる。
含まれる場合の脱泡については従来の装置では必ずしも
容易でなく、長時間の処理が必要となる等の不都合があ
った。一方、脱泡を促進するための手段として減圧雰囲
気で攪拌混練することも考えられるが、減圧下で混練装
置を使用した場合には、回転による空冷の効果と、気体
による熱電導の効果が消失するため、装置の温度上昇が
生じることになる。
【0007】このような温度の上昇は、モータの過熱、
軸受グリースの消耗、締付けボルトのゆるみ等の不都合
を生じ、混練装置の安全性や信頼性を損うことになり、
また、被混合物の温度変化は、混合物の性状に著しい影
響を及ぼし、操業毎の品質のバラツキの原因となるとい
う問題が避けられなかった。そこで、この出願の発明
は、以上のとおりの問題点を解消することを課題とし
た、新しい構成の混練装置を提供することを目的として
いる。
軸受グリースの消耗、締付けボルトのゆるみ等の不都合
を生じ、混練装置の安全性や信頼性を損うことになり、
また、被混合物の温度変化は、混合物の性状に著しい影
響を及ぼし、操業毎の品質のバラツキの原因となるとい
う問題が避けられなかった。そこで、この出願の発明
は、以上のとおりの問題点を解消することを課題とし
た、新しい構成の混練装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、公転軸と自転軸とを有
し、自転軸の軸線の周りを自転する容器ホルダと、この
容器ホルダに保持される混練容器、並びに公転軸と自転
軸の駆動回転機構と駆動モータとを備えた混練装置であ
って、この混練装置は、真空チャンバー内に配設されて
いるとともに、駆動モータには、冷却部が設けられてい
ることを特徴とする混練装置を提供する。
の課題を解決するものとして、公転軸と自転軸とを有
し、自転軸の軸線の周りを自転する容器ホルダと、この
容器ホルダに保持される混練容器、並びに公転軸と自転
軸の駆動回転機構と駆動モータとを備えた混練装置であ
って、この混練装置は、真空チャンバー内に配設されて
いるとともに、駆動モータには、冷却部が設けられてい
ることを特徴とする混練装置を提供する。
【0009】また、この出願の発明は、上記の混練装置
は、駆動モータの周囲ケーシング部、軸受部、シャフト
部、およびモータ支持部のうちの1個所あるいは複数個
所に冷却部が設けられている混練装置や、装入および取
出し自在に真空チャンバーに配設されるものである混練
装置をはじめ、冷却部では、水、油もしくは気体の冷媒
による冷却が行われる混練装置や、冷媒が、駆動モータ
の周囲と真空チャンバーの外部とで流通される混練装
置、冷却部では、熱電変換材を用いた熱電モジュールに
よる電子冷却が行われる混練装置等も提供する。
は、駆動モータの周囲ケーシング部、軸受部、シャフト
部、およびモータ支持部のうちの1個所あるいは複数個
所に冷却部が設けられている混練装置や、装入および取
出し自在に真空チャンバーに配設されるものである混練
装置をはじめ、冷却部では、水、油もしくは気体の冷媒
による冷却が行われる混練装置や、冷媒が、駆動モータ
の周囲と真空チャンバーの外部とで流通される混練装
置、冷却部では、熱電変換材を用いた熱電モジュールに
よる電子冷却が行われる混練装置等も提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】この出願の発明は以上のとおりの
特徴を持つものであるが、以下に、添付した図面に沿っ
て実施例を示し、さらに詳しく実施の形態について説明
する。
特徴を持つものであるが、以下に、添付した図面に沿っ
て実施例を示し、さらに詳しく実施の形態について説明
する。
【0011】
【実施例】添付した図面の図1は、この発明の混練装置
の概要構成を例示したものである。たとえば、この図1
に示したように、この発明の混練装置では、公転軸
(A)と自転軸(B)とを有し、自転軸(B)の軸線の
周りを自転する容器ホルダ(C)と、この容器ホルダ
(C)に保持される混練容器(D)、並びに公転軸
(A)と自転軸(B)の駆動回転機構(E)と駆動モー
タ(F)とを備えている。
の概要構成を例示したものである。たとえば、この図1
に示したように、この発明の混練装置では、公転軸
(A)と自転軸(B)とを有し、自転軸(B)の軸線の
周りを自転する容器ホルダ(C)と、この容器ホルダ
(C)に保持される混練容器(D)、並びに公転軸
(A)と自転軸(B)の駆動回転機構(E)と駆動モー
タ(F)とを備えている。
【0012】この混練装置は、真空チャンバー(G)内
に配設されているとともに、駆動モータ(F)には、冷
却部(H)が設けられている。この装置では、混練容器
(D)は、公転軸(A)の周りに公転するとともに、自
転軸(B)の周りに自転することになる。自転軸(B)
は、公転軸(A)に向って上方が傾けられてもいる。こ
のような公転と自転とによって混練容器(D)内に入れ
られた被混練材料は効果的に攪拌、混練されることにな
る。
に配設されているとともに、駆動モータ(F)には、冷
却部(H)が設けられている。この装置では、混練容器
(D)は、公転軸(A)の周りに公転するとともに、自
転軸(B)の周りに自転することになる。自転軸(B)
は、公転軸(A)に向って上方が傾けられてもいる。こ
のような公転と自転とによって混練容器(D)内に入れ
られた被混練材料は効果的に攪拌、混練されることにな
る。
【0013】しかもこの発明の混練装置では、以上のよ
うな攪拌、混練は、真空チャンバー(G)内において行
われるため、被混練材料の攪拌、混練にともなう脱泡が
極めて効果的に進むことになる。しかしながら、真空チ
ャンバー(G)内での攪拌、混練では、図1に示した駆
動モータ(F)が回転駆動にともなって発熱するため、
連続して運転することが難しくなる。
うな攪拌、混練は、真空チャンバー(G)内において行
われるため、被混練材料の攪拌、混練にともなう脱泡が
極めて効果的に進むことになる。しかしながら、真空チ
ャンバー(G)内での攪拌、混練では、図1に示した駆
動モータ(F)が回転駆動にともなって発熱するため、
連続して運転することが難しくなる。
【0014】そこで、この発明の混練装置では、駆動モ
ータ(F)には、これを冷却するための冷却部(H)を
設け、混練装置の連続運転を可能にしている。真空チャ
ンバー(G)については、樹脂製、金属製あるいはFR
P等の複合材等により形成したものであってよく、適宜
に真空排気系を構成したものとすることができる。ま
た、この真空チャンバー(G)には開閉扉を設ける等に
よって、真空チャンバー(G)に対して、それ以外の構
成部からなる混練装置を装入および取出し自在とするこ
とができる。
ータ(F)には、これを冷却するための冷却部(H)を
設け、混練装置の連続運転を可能にしている。真空チャ
ンバー(G)については、樹脂製、金属製あるいはFR
P等の複合材等により形成したものであってよく、適宜
に真空排気系を構成したものとすることができる。ま
た、この真空チャンバー(G)には開閉扉を設ける等に
よって、真空チャンバー(G)に対して、それ以外の構
成部からなる混練装置を装入および取出し自在とするこ
とができる。
【0015】真空排気系としては、たとえば図1にも例
示したように、真空排気ポンプ(V1)、真空ゲージ
(V2)および開放バルブ(V3)等をもって構成する
ことができる。また、冷却部(H)については、たとえ
ば水冷あるいは油冷、さらには化学剤等の冷媒による冷
却として構成することができる。図1の例においては、
駆動モータ(F)の周囲に銅製スパイラル状の蛇管(H
1)を配置し、真空チャンバー(G)の外部との間で、
冷却水が流通するようにしている。より具体的には、駆
動モータ(F)の回転による振動の影響により冷却水の
流通のための管路に不都合が生じないように、たとえば
管路接続部のズレの発生による冷却水の漏れ等の不都合
が生じないように、前記の蛇管(H1)は、比較的柔軟
な管路(H2)と接続し、真空チャンバー(G)におけ
る管路(H3)と連結するようにしている。
示したように、真空排気ポンプ(V1)、真空ゲージ
(V2)および開放バルブ(V3)等をもって構成する
ことができる。また、冷却部(H)については、たとえ
ば水冷あるいは油冷、さらには化学剤等の冷媒による冷
却として構成することができる。図1の例においては、
駆動モータ(F)の周囲に銅製スパイラル状の蛇管(H
1)を配置し、真空チャンバー(G)の外部との間で、
冷却水が流通するようにしている。より具体的には、駆
動モータ(F)の回転による振動の影響により冷却水の
流通のための管路に不都合が生じないように、たとえば
管路接続部のズレの発生による冷却水の漏れ等の不都合
が生じないように、前記の蛇管(H1)は、比較的柔軟
な管路(H2)と接続し、真空チャンバー(G)におけ
る管路(H3)と連結するようにしている。
【0016】冷却部(H)の構成については様々な態様
が考慮されるが、この冷却部(H)による駆動モータ
(F)の冷却は欠かせないものである。なお、公転軸
(A)と自転軸(B)の回転のための駆動回転機構
(E)や、混練容器(D)と容器ホルダ(C)との関係
等については具体的には各種であってよく、この出願の
発明者が提案している構成(たとえば特開平10−43
566号、特開平10−43568号)等であってよ
い。
が考慮されるが、この冷却部(H)による駆動モータ
(F)の冷却は欠かせないものである。なお、公転軸
(A)と自転軸(B)の回転のための駆動回転機構
(E)や、混練容器(D)と容器ホルダ(C)との関係
等については具体的には各種であってよく、この出願の
発明者が提案している構成(たとえば特開平10−43
566号、特開平10−43568号)等であってよ
い。
【0017】図2はその一例を示したものである。この
例においては、公転軸(A)の駆動モータ(F)による
回転にともなって、プーリー(J1)(J2)の回転を
介してベルト(K)により自転軸(B)が回転するよう
にしている。公転軸(A)と自転軸(B)の回転は、歯
車構成によるものとしてもよいし、その他の態様であっ
てもよい。
例においては、公転軸(A)の駆動モータ(F)による
回転にともなって、プーリー(J1)(J2)の回転を
介してベルト(K)により自転軸(B)が回転するよう
にしている。公転軸(A)と自転軸(B)の回転は、歯
車構成によるものとしてもよいし、その他の態様であっ
てもよい。
【0018】また、図2の例においては、駆動モータ
(F)のシャフト(F1)端部を、オイルで固定のアル
ミニウム等の金属容器(L)において冷却するようにし
ている。この発明の装置の特徴である真空チャンバー
(G)内での攪拌、混練については、その真空度(圧
力)は、公転および自転の回転速度、処理時間等の条件
とともに、被混練材料の種類、処理量等に応じて定める
ことができる。駆動モータ(F)の冷却についても同様
である。冷却は、水や冷媒の流通による方式でもよい
し、あるいは熱電変換材を用いた熱電モジュールによる
電子冷却等の各種の手段であってよい。
(F)のシャフト(F1)端部を、オイルで固定のアル
ミニウム等の金属容器(L)において冷却するようにし
ている。この発明の装置の特徴である真空チャンバー
(G)内での攪拌、混練については、その真空度(圧
力)は、公転および自転の回転速度、処理時間等の条件
とともに、被混練材料の種類、処理量等に応じて定める
ことができる。駆動モータ(F)の冷却についても同様
である。冷却は、水や冷媒の流通による方式でもよい
し、あるいは熱電変換材を用いた熱電モジュールによる
電子冷却等の各種の手段であってよい。
【0019】ただ、駆動モータ(F)の冷却について
は、発熱によるグリース、潤滑油の劣化、ベアリングの
破損が生じないようにすることが必要であることが、一
般的には、駆動モータ(F)の表面温度が80℃以下に
保たれるように、より好ましくはその表面温度が70℃
以下であるようにその表面において冷却部(H)による
冷却が望ましいものとする。
は、発熱によるグリース、潤滑油の劣化、ベアリングの
破損が生じないようにすることが必要であることが、一
般的には、駆動モータ(F)の表面温度が80℃以下に
保たれるように、より好ましくはその表面温度が70℃
以下であるようにその表面において冷却部(H)による
冷却が望ましいものとする。
【0020】また、真空度については、一般的には、5
Torr以下のゲージ真空度、より好ましくは、1To
rr以下とする。そこで以下に試験例を示す。 <試験例> <1>30秒運転、30秒休止の繰り返しを1サイクル
として被混練材料220gの場合に大気中で10000
サイクルの運転が可能な混練装置の場合、100サイク
ル試験後にはモータの表面温度は83.4℃で、正常運
転が可能で、温度上昇は飽和に達しているが、真空中
(5Torr)では25サイクルで表面温度が100℃
を超え、連続サイクル運転は不可能となった。
Torr以下のゲージ真空度、より好ましくは、1To
rr以下とする。そこで以下に試験例を示す。 <試験例> <1>30秒運転、30秒休止の繰り返しを1サイクル
として被混練材料220gの場合に大気中で10000
サイクルの運転が可能な混練装置の場合、100サイク
ル試験後にはモータの表面温度は83.4℃で、正常運
転が可能で、温度上昇は飽和に達しているが、真空中
(5Torr)では25サイクルで表面温度が100℃
を超え、連続サイクル運転は不可能となった。
【0021】そこで、図1のように冷却水を流通させて
モータの表面温度を70℃を超えないようにした。その
結果、10000サイクルの無人連続運転も可能であっ
た。 <2>エポキシ樹脂と粉末顔料との混練を行ったとこ
ろ、大気中での攪拌、混合では10分サイクルの段階で
も気泡が認められ脱泡は完全に行われなかったが、真空
中(1Torr以下)では、わずかに2分サイクルで気
泡が認められないまでに脱泡された。
モータの表面温度を70℃を超えないようにした。その
結果、10000サイクルの無人連続運転も可能であっ
た。 <2>エポキシ樹脂と粉末顔料との混練を行ったとこ
ろ、大気中での攪拌、混合では10分サイクルの段階で
も気泡が認められ脱泡は完全に行われなかったが、真空
中(1Torr以下)では、わずかに2分サイクルで気
泡が認められないまでに脱泡された。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、効率的な攪拌、混練とともに、優れた脱
泡効果が得られる。
発明によって、効率的な攪拌、混練とともに、優れた脱
泡効果が得られる。
【図1】この発明の装置の基本構成を例示した概要図で
ある。
ある。
【図2】より具体的な駆動回転機構の例を示した断面図
である。
である。
【符号の説明】 A 公転軸 B 自転軸 C 容器ホルダー D 混練容器 E 駆動回転機構 F 駆動モータ G 真空チャンバー H 冷却部 H1 銅製蛇管 H2 管路 H3 管路 J1,J2 プーリー K ベルト F1 シャフト L 容器 M アルミホイール N オイル V1 真空排気ポンプ V2 真空ゲージ V3 開閉バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 醇 大阪府大阪市中央区船越町2丁目1番地11 号 (72)発明者 石井 弘重 東京都千代田区岩本町3丁目7番16号 株 式会社シンキー内
Claims (6)
- 【請求項1】 公転軸と自転軸とを有し、自転軸の軸線
の周りを自転する容器ホルダと、この容器ホルダに保持
される混練容器、並びに公転軸と自転軸の駆動回転機構
と駆動モータとを備えた混練装置であって、この混練装
置は、真空チャンバー内に配設されているとともに、駆
動モータには、冷却部が設けられていることを特徴とす
る混練装置。 - 【請求項2】 駆動モータの周囲ケーシング部、軸受
部、シャフト部、およびモータ支持部のうちの1個所あ
るいは複数個所に冷却部が設けられている請求項1の混
練装置。 - 【請求項3】 混練装置は、装入および取出し自在に真
空チャンバーに配設される請求項1または2の混練装
置。 - 【請求項4】 冷却部では、水、油もしくは気体の冷媒
による冷却が行われる請求項1ないし3のいずれかの混
練装置。 - 【請求項5】 冷媒が、駆動モータの周囲と真空チャン
バーの外部とで流通される請求項4の混練装置。 - 【請求項6】 冷却部では、熱電変換材を用いた熱電モ
ジュールによる電子冷却が行われる請求項1ないし5の
いずれかの混練装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122385A JPH11309358A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 混練装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122385A JPH11309358A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 混練装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309358A true JPH11309358A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14834502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10122385A Pending JPH11309358A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 混練装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11309358A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002316031A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-29 | I K S:Kk | シリンジ用攪拌・脱泡装置、及び攪拌・脱泡装置に用いるシリンジ用アダプター、及び該シリンジ用アダプターを用いた攪拌・脱泡方法 |
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