JPH11308930A - 植生鉢 - Google Patents
植生鉢Info
- Publication number
- JPH11308930A JPH11308930A JP10155130A JP15513098A JPH11308930A JP H11308930 A JPH11308930 A JP H11308930A JP 10155130 A JP10155130 A JP 10155130A JP 15513098 A JP15513098 A JP 15513098A JP H11308930 A JPH11308930 A JP H11308930A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pot
- soil
- water
- actions
- vegetation pot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 土壌への還元作用があること。還元時には、
土壌団粒化促進作用があること。植物の生育に必要とさ
れる肥料成分を補えること。また適度の耐久性と団粒化
構造による好気性状態(保水性・透水性・通気性作用)
さらに保肥性を有する植生鉢の提供 【解決手段】 食物性繊維(寒天・アルギン酸ナトリウ
ム・ゼラチン等)の架橋結合作用を用いて、原材料(シ
イタケ栽培古木「ボタ」・昆虫飼育用櫟マット・昆虫糞
・おがくず・その他無機物)を、熱湯若しくは冷水にて
共に攪拌、さらに冷却法・乾燥法をもちいて物理化学的
構造に、固化形成させたこと。
土壌団粒化促進作用があること。植物の生育に必要とさ
れる肥料成分を補えること。また適度の耐久性と団粒化
構造による好気性状態(保水性・透水性・通気性作用)
さらに保肥性を有する植生鉢の提供 【解決手段】 食物性繊維(寒天・アルギン酸ナトリウ
ム・ゼラチン等)の架橋結合作用を用いて、原材料(シ
イタケ栽培古木「ボタ」・昆虫飼育用櫟マット・昆虫糞
・おがくず・その他無機物)を、熱湯若しくは冷水にて
共に攪拌、さらに冷却法・乾燥法をもちいて物理化学的
構造に、固化形成させたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】植生鉢としての利用は勿論の
こと、本発明は、食物性繊維の架橋作用により、植物の
生育に必要とされる肥料成分を固化利用する事、さらに
土壌への還元作用ならびに植生に適した土壌の団粒化促
進作用に関すること。
こと、本発明は、食物性繊維の架橋作用により、植物の
生育に必要とされる肥料成分を固化利用する事、さらに
土壌への還元作用ならびに植生に適した土壌の団粒化促
進作用に関すること。
【0002】従って産業上の利用分野として大きく、鉢
に形成しない場合、例えば原材料と架橋剤の混合物を吹
き付ける事によって斜面の安定化を促進する。
に形成しない場合、例えば原材料と架橋剤の混合物を吹
き付ける事によって斜面の安定化を促進する。
【0003】さらに使用材料から、産業廃棄物(上下水
道汚泥・畜産汚泥等)を資源とする分野をも開くもので
ある。
道汚泥・畜産汚泥等)を資源とする分野をも開くもので
ある。
【0004】
【従来の技術】従来の植木鉢は、土を焼いた素焼鉢、ま
た化粧鉢等合成樹脂を材料として、作られているプラス
チック製のものや、育苗ポット等ビニール製のものなど
が大部分である。これらの鉢や育苗ポットは使用後焼く
ことも出来ず、後始末に大変困り自然環境問題となって
いる。
た化粧鉢等合成樹脂を材料として、作られているプラス
チック製のものや、育苗ポット等ビニール製のものなど
が大部分である。これらの鉢や育苗ポットは使用後焼く
ことも出来ず、後始末に大変困り自然環境問題となって
いる。
【0005】また、プラスチック製の鉢は材料より保水
性はあるものの、通気性、透水性に乏しいため土壌が過
湿に成りやすく根腐れの原因ともなるため、植物の育成
にはあまり好ましくなく、植物に悪影響を与える等の問
題点がある。
性はあるものの、通気性、透水性に乏しいため土壌が過
湿に成りやすく根腐れの原因ともなるため、植物の育成
にはあまり好ましくなく、植物に悪影響を与える等の問
題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、これらの
諸問題を解決するため、本発明は使用後の後始末を解消
し公害の発生もない土壌への還元作用を持つこと。
諸問題を解決するため、本発明は使用後の後始末を解消
し公害の発生もない土壌への還元作用を持つこと。
【0007】また、植生鉢は保水性・透水性・通気性・
保肥性を有する団粒化構造に形成させ、植物の育成によ
り良い条件を作り出すこと。
保肥性を有する団粒化構造に形成させ、植物の育成によ
り良い条件を作り出すこと。
【0008】さらに、還元時には土壌の団粒化促進作用
を促すこと。その結果、植物の生育に適した土壌条件を
作り出す、自然環境に適した植生鉢であること。
を促すこと。その結果、植物の生育に適した土壌条件を
作り出す、自然環境に適した植生鉢であること。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、植生鉢
の土壌への還元を目的するため、原材料を食物繊維(寒
天)の架橋結合作用により、固化形成させたこと。
の土壌への還元を目的するため、原材料を食物繊維(寒
天)の架橋結合作用により、固化形成させたこと。
【0010】その結果、原材料は、大小の粒子が団子状
に架橋結合され、孔隙形状(団粒化構造)となるため、
保水性・透水性・通気性に優れていること。
に架橋結合され、孔隙形状(団粒化構造)となるため、
保水性・透水性・通気性に優れていること。
【0011】また、鉢より溶出された有機物は土中の微
生物の働きを活発化させること。
生物の働きを活発化させること。
【0012】同時に、溶出された養分(プラスイオン)
は土中の(マイナスイオン)と結合するため、外部に流
出することなく土中に保持(保肥性)され、水分と共に
植根より吸収される。
は土中の(マイナスイオン)と結合するため、外部に流
出することなく土中に保持(保肥性)され、水分と共に
植根より吸収される。
【0013】また原材料は、土壌生物学的作用によって
無機化し肥料成分となり最終的に土壌への還元を可能に
したこと。
無機化し肥料成分となり最終的に土壌への還元を可能に
したこと。
【0014】
【発明の実施の形態】製造法1例として、70mlの水
に架橋剤(寒天1g)を加え沸騰させ、細かくした原材
料(昆虫飼育用櫟マット)8gを更に加え攪拌、用意し
た碗状の型に流し込み約1分放置、その後水槽内にて冷
却(10℃以下)約3分後型より取外し軟化状態の植生
鉢を常温にて日陰乾燥(約3日)固化したこと。
に架橋剤(寒天1g)を加え沸騰させ、細かくした原材
料(昆虫飼育用櫟マット)8gを更に加え攪拌、用意し
た碗状の型に流し込み約1分放置、その後水槽内にて冷
却(10℃以下)約3分後型より取外し軟化状態の植生
鉢を常温にて日陰乾燥(約3日)固化したこと。
【0015】また団粒化分析を行った湿式フルイ分け試
験により、原材料は105μm以下の粒子が80%以上
であるのに対し、製品粒度分布は250μm以上の残留
率が90%以上となり、植生鉢の構造が団粒化している
と言える。この団粒化によりPF値(水が土壌に吸着さ
れる能力=保水性)は高い結果となった。
験により、原材料は105μm以下の粒子が80%以上
であるのに対し、製品粒度分布は250μm以上の残留
率が90%以上となり、植生鉢の構造が団粒化している
と言える。この団粒化によりPF値(水が土壌に吸着さ
れる能力=保水性)は高い結果となった。
【0016】この団粒化構造にも拘らず一軸圧縮強度
(乾燥時)は0.8kgf/cm2と強い。このため製
品は適度の耐久性を有している。又製品が分解しても架
橋能力は保持され、2次的作用として土壌と混合して団
粒化させる作用を持つ。
(乾燥時)は0.8kgf/cm2と強い。このため製
品は適度の耐久性を有している。又製品が分解しても架
橋能力は保持され、2次的作用として土壌と混合して団
粒化させる作用を持つ。
【0017】さらに固化結合形状より脱臭効果作用が認
められた。実験1例 実験条件:試料容量500ml・
注入臭気濃度45ppm・使用悪臭気トリメチルアミ
ン。なお、試料は1時間純水に浸したものを使用した。
「図4」で示す臭気除去装置で実験をした結果、「図
5」の通りの実験結果が現れ、植生鉢に臭気の物理化学
的吸着効果(脱臭効果)のあることが認められた。(試
料 水70cc 寒天1g 昆虫糞3g おがくず5g
碗型形状)
められた。実験1例 実験条件:試料容量500ml・
注入臭気濃度45ppm・使用悪臭気トリメチルアミ
ン。なお、試料は1時間純水に浸したものを使用した。
「図4」で示す臭気除去装置で実験をした結果、「図
5」の通りの実験結果が現れ、植生鉢に臭気の物理化学
的吸着効果(脱臭効果)のあることが認められた。(試
料 水70cc 寒天1g 昆虫糞3g おがくず5g
碗型形状)
【0018】
【発明の効果】本発明は、食物性繊維の架橋結合作用を
利用し固化結合させている結果、物理化学的構造を持つ
ことによって、適時の耐久性と、好気性状態(保水性・
透水性・通気性・保肥性)を有している。そのため植物
の生育を良好な環境の中で維持することができること。
利用し固化結合させている結果、物理化学的構造を持つ
ことによって、適時の耐久性と、好気性状態(保水性・
透水性・通気性・保肥性)を有している。そのため植物
の生育を良好な環境の中で維持することができること。
【0019】また、植生鉢が無機化し肥料成分となるた
め、従来の植木鉢のように植え替えの心配もなく、直接
土壌に還元すること。
め、従来の植木鉢のように植え替えの心配もなく、直接
土壌に還元すること。
【0020】更には、植生鉢は臭気に対し物理化学的吸
着作用と無機化過程における生物学的分解作用により臭
気の除去効果を有している。即ち、脱臭効果作用を兼ね
備えている。
着作用と無機化過程における生物学的分解作用により臭
気の除去効果を有している。即ち、脱臭効果作用を兼ね
備えている。
【図1】 植生鉢斜視図
【図2】 植生鉢および植物の縦断面図
【図3】 植生鉢および植根の横断面図
【図4】 臭気除去実験装置斜視図
【図5】 臭気除去結果図
1 ……… 植生鉢本体 2 ……… 鉢の内部構造(団粒化構造) 3 ……… 植根の発育状態 4 ……… 容器(500ml) 5 ……… 臭気 6 ……… 試料鉢 7 ……… 臭気注入装置 8 ……… 臭気分析装置
Claims (6)
- 【請求項1】 自然の土壌機能を持つ植生鉢。
- 【請求項2】 無害な食物繊維の架橋結合作用により、
団粒化構造に固化形成されている植生鉢。 - 【請求項3】 団粒化構造により、植物の生育に適した
好気性状態(保水性・透水性・通気性)と保肥性を有す
る植生鉢。 - 【請求項4】 適度の耐久性を有し、又土壌生物学的作
用により土壌への還元作用を持つ植生鉢。 - 【請求項5】 還元時には、団粒化促進作用を促す植生
鉢。 - 【請求項6】 原材料の固化結合形状(団粒化構造)に
より物理的・土壌生物学的脱臭作用を有している植生
鉢。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10155130A JPH11308930A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 植生鉢 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10155130A JPH11308930A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 植生鉢 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308930A true JPH11308930A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15599219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10155130A Pending JPH11308930A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 植生鉢 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11308930A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001082682A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Et Eitoku Corporation | Materiau traite servant a favoriser la croissance de plantes et constitue par des feuilles, des tiges, des coques, de l'ecorce, de la moelle de plantes telles que ble, millet, paille, roseau, bambou, kenaff, kaoliang, palme, lie de biere, arbres, collecte sous forme de recoltes, dechets, materiau non utilise ou regenere |
NL1022511C2 (nl) * | 2003-01-28 | 2004-08-03 | Ruitenberg Czn N V W | Biologisch afbreekbare bodembedekking. |
US20140250783A1 (en) * | 2013-03-08 | 2014-09-11 | Chris Keller | Biodegradable plant container |
JP2015139371A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 株式会社アイセロ | 透水性樹脂からなる根鉢隔離用成形体 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP10155130A patent/JPH11308930A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001082682A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Et Eitoku Corporation | Materiau traite servant a favoriser la croissance de plantes et constitue par des feuilles, des tiges, des coques, de l'ecorce, de la moelle de plantes telles que ble, millet, paille, roseau, bambou, kenaff, kaoliang, palme, lie de biere, arbres, collecte sous forme de recoltes, dechets, materiau non utilise ou regenere |
NL1022511C2 (nl) * | 2003-01-28 | 2004-08-03 | Ruitenberg Czn N V W | Biologisch afbreekbare bodembedekking. |
WO2004067679A1 (en) * | 2003-01-28 | 2004-08-12 | W. Ruitenberg Czn. Nv | Biologically degradable ground-cover |
US20140250783A1 (en) * | 2013-03-08 | 2014-09-11 | Chris Keller | Biodegradable plant container |
JP2015139371A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 株式会社アイセロ | 透水性樹脂からなる根鉢隔離用成形体 |
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