JPH11308042A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

Info

Publication number
JPH11308042A
JPH11308042A JP11037598A JP11037598A JPH11308042A JP H11308042 A JPH11308042 A JP H11308042A JP 11037598 A JP11037598 A JP 11037598A JP 11037598 A JP11037598 A JP 11037598A JP H11308042 A JPH11308042 A JP H11308042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna device
central axis
present
around
primary radiators
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11037598A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Miyahara
典夫 宮原
Shuji Urasaki
修治 浦崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP11037598A priority Critical patent/JPH11308042A/ja
Publication of JPH11308042A publication Critical patent/JPH11308042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は基地局とその周辺に存在する複数の
子局との間で通信を行うためのアンテナ装置に関し、簡
単な構成で高い利得を得ることを目的とする。 【解決手段】 鏡面曲線35を中心軸36の回りで回転
させることにより得られる円錐形状または円錐台形状の
回転体と同一の形状を有する反射鏡32を設ける。鏡面
曲線35の焦点を中心軸36の回りで回転させることに
より得られる円周の上または付近に複数の一次放射器4
0を配置する。通信すべき子局の方向に応じて、複数の
一次放射器40を選択的に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ装置に係
り、特に、基地局とその周辺に存在する複数の子局との
間で通信を行うためのアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基地局に配置されるアンテナ装置
としては、例えば、特開平5−114816号に開示さ
れる装置が知られている。図11は、上記従来のアンテ
ナ装置10の構成図を示す。従来のアンテナ装置10は
主反射鏡12を備えている。主反射鏡12は反射面14
を備えている。反射面14は、所定の鏡面曲線を主反射
鏡12の中心軸回りで回転させることにより得られる回
転体と同じ形状を有している。主反射鏡12は、その中
心軸の方向が垂直方向と一致するように配設される。
【0003】主反射鏡14の下部には、一次放射器16
が配設されている。一次放射器16には、モード発生器
18および導波管20を介して送受信機22が接続され
ている。送受信機22から発せられる電磁波は、導波管
20を通ってモード発生器18に供給される。モード発
生器18は、電磁波の励振モードを公知のTM01モードま
たはTEO1モードとして、その電磁波を一次放射器16に
供給する。
【0004】一次放射器16から主反射鏡14に上記の
モードで励振する電磁波が照射されると、水平面内で完
全な無指向性を示し、主反射鏡14の中心軸を中心とし
て放射状に進行する電磁波が生成される。また、上記従
来のアンテナ装置10において、反射面14は、上記の
如く放射状に進行する電磁波が垂直面内でコセカント二
乗特性を示すように設けられている。
【0005】基地局と、その周囲に配置される複数の子
局との間で均一な通信を行うためには、基地局に配置
されるアンテナが、その周囲に向かって均一な特性で電
磁波を送信すること、すなわち、水平面内で無指向性を
示す電磁波を送信することが望ましい。また、上述した
均一な通信を行うためには、基地局と子局との通信感
度が両者間の距離によらずほぼ一定に維持されることが
望ましい。
【0006】従来のアンテナ装置によれば、上記の要
求を満たすことができる。また、アンテナ装置から発せ
られる電磁波が水平面内でコセカント二乗特性を示す場
合、そのアンテナ装置と、他のアンテナ装置との間の受
信感度は、両者の距離に大きな影響を受けないことが知
られている。従って、従来のアンテナ装置によれば、上
記の要求を満たすことができる。このように、上記従
来のアンテナ装置によれば、基地局に配置するアンテナ
装置に要求される2つの特性を共に満たすことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アンテナ装置を用いた
通信は、必ずしも基地局と全ての子局との間で実行され
るものではない。すなわち、アンテナ装置を用いた通信
は、基地局と一部の子局との間で実行されることがあ
る。このような場合は、アンテナ装置の全周に電磁波を
送信する必要はなく、特定の方向にのみ電磁波が送信で
きれば所望の通信を実現できる。
【0008】しかし、上記従来のアンテナ装置は、単一
の一次放射器を用いてその全周に電磁波を放射する構成
である。このため、従来のアンテナ装置によっては、特
定の方向にのみ電磁波を供給することができなかった。
この点、上記従来のアンテナ装置は、通信に必要な利得
を確保するうえで未だ改良の余地を残すものであった。
【0009】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、簡単な構成で高い利得を得ること
のできるアンテナ装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0010】また、本発明は、簡単な構成で高い利得を
得ることができることに加え、風圧を受け難い構造を有
するアンテナ装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
アンテナ装置は、鏡面曲線を中心軸の回りで回転させる
ことにより得られる円錐形状または円錐台形状の回転体
と同一の、または、近似する形状を有する反射鏡と、前
記鏡面曲線の焦点を前記中心軸の回りで回転させること
により得られる円周の上または付近に配置される複数の
一次放射器と、を備えることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項2に係るアンテナ装置は、
前記反射鏡が、前記鏡面曲線状に成形され、前記中心軸
の周囲に配置される複数のリブと、前記複数のリブの間
が繋がるように配設される曲面部材と、を備えることを
特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3に係るアンテナ装置は、
前記複数の一次放射器が、前記円周状の点から所定距離
だけ、前記中心軸と平行な方向に離れた位置に配置され
ることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項4に係るアンテナ装置は、
前記鏡面曲線が所定の放物線の一部であると共に、前記
放物線の軸は、前記中心軸と直交する方向から所定角だ
け傾斜していることを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項5に係るアンテナ装置は、
前記中心軸が垂直方向に向かうと共に、前記放物線の軸
が、水平方向に対して下向きに傾斜していることを特徴
とするものである。
【0016】本発明の請求項6に係るアンテナ装置は、
前記鏡面曲線が、前記中心軸を含む平面内で概ねコセカ
ント二乗特性が実現されるように設定されていることを
特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項7に係るアンテナ装置は、
前記曲面部材が導電性メッシュを備えることを特徴とす
るものである。
【0018】本発明の請求項8に係るアンテナ装置は、
前記曲面部材が導電性ワイヤを備えることを特徴とする
ものである。
【0019】本発明の請求項9に係るアンテナ装置は、
前記複数の一次放射器が、前記中心軸の周囲に等間隔に
配置されていることを特徴とするものである。
【0020】本発明の請求項10に係るアンテナ装置
は、前記複数の一次放射器のクロスオーバレベルが、前
記中心軸と直交する平面内で概ね無指向性が実現される
ように設定されていることを特徴とするものである。
【0021】本発明の請求項11に係るアンテナ装置
は、前記複数の一次放射器のうち通信に必要なものを選
択して駆動する放射器選択手段を備えることを特徴とす
るものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0023】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1のアンテナ装置30の構成図を示す。また、図2
は、アンテナ装置30を図1に示すII矢視で表した図を
示す。図1および図2に示す如く、本実施形態のアンテ
ナ装置30は、反射鏡32を備えている。反射鏡32は
反射面34を有している。反射面34は、図1中に太線
で示す鏡面曲線35を中心軸36の周囲で回転させるこ
とにより得られる概ね円錐台形状の形状を有している。
反射鏡32は、中心軸36の方向が垂直方向となるよう
に配設される。
【0024】図2中に破線で示す円周38は、上述した
鏡面曲線35の焦点を中心軸36の周囲で回転させた場
合の軌跡を示す。アンテナ装置30は、円周38上に等
間隔に配設される4つの一次放射器38を備えている。
一次放射器38は、図示しない放射器選択装置により制
御される。放射器選択装置は、4つの一次放射器38を
任意の組み合わせで選択的に駆動することができる。一
次放射器38は、放射器選択装置に駆動されることによ
り、反射面34に向けて所定出力の電磁波を放射する。
【0025】次に、アンテナ装置30の動作を、電磁波
の送信を例にとって説明する。それぞれの一次放射器4
0は、それらの位相中心を曲率中心とする球面波を放射
する。一次放射器40から放射された球面波は、反射面
34で反射された後、空間中に放射状に出力される。
【0026】上記の如く、一次放射器40の位相中心は
円周38上、すなわち、反射面34の焦点上に配置され
ている。この場合、反射面34で反射された球面波は、
垂直面内において収差なく、すなわち、垂直面内で波面
を揃えて、かつ、水平面内で波面を概ね扇状として進行
する。つまり、個々の一次放射器13から放射される電
磁波は、反射面34で反射されることにより、垂直面内
で鋭い指向性を有し、かつ、水平面内で広いビーム形状
を有する電磁波として空間に放射される。
【0027】本実施形態のアンテナ装置30において、
隣接する2つの一次放射器40の間では、それら2つの
一次放射器40から放射された電磁波が重なる領域が形
成される。以下、隣接する2つの一次放射器40から放
射された電磁波が重なる程度をクロスオーバレベルと称
す。
【0028】上述の如く、アンテナ装置30において、
4つの一次放射器40は等間隔に配置されている。この
ため、何れの組み合わせについても、隣接する2つの一
次放射器40の間ではほぼ同一のクロスオーバレベルが
実現される。更に、本実施形態において、上記のクロス
オーバレベルは、4つの一次放射器40の全てが電磁波
を放射する場合に、水平面内でアンテナ装置30を取り
巻く全周において概ね無指向性を示す電磁波が生成され
るように設定されている。
【0029】このため、本実施形態のアンテナ装置30
によれば、垂直面内で鋭い指向性を有し、かつ、水平面
内で無指向性を示す電磁波、すなわち、基地局と、その
周囲に配置される複数の子局との間で均一な通信を行う
ために好適な電磁波を出力することができる。また、ア
ンテナ装置30によれば、特定の一次放射器40を選択
的に駆動することにより、通信すべき子局の存在方向に
のみ電磁波を出力することができる。このため、本実施
形態のアンテナ装置30によれば、常に全周に向けて電
磁波を出力するアンテナ装置に比して、優れた利得、す
なわち、優れた電力特性を実現することができる。
【0030】ところで、上記の実施形態においては、一
次放射器40を、鏡面極性の焦点上に配置することとし
ている。しかしながら、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、一次放射器40を上記の配置位置から垂直方
向に変位させ、適当に離焦点することとしてもよい。一
次放射器40を離焦点することによれば、アンテナ装置
30から出力される電磁波の進行角を水平方向から傾け
ることができる。
【0031】同一のエリア内に複数の基地局が存在する
場合は、個々の基地局から発せられる電磁波の干渉を避
けることが必要である。上記の干渉を避けるうえでは、
例えば、基地局から子局に向かう電磁波を、水平方向か
ら下向きに傾斜した方向に進行させることが有効であ
る。上述した離焦点の手法によれば、電磁波の進行方向
を、上記の要求を満たす方向に容易に傾斜させることが
できる。
【0032】また、上記の実施形態においては、中心軸
36の周囲に4機の一次放射器40を配置することとし
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一
次放射器40の数は、6機、または、12機等、4機に
比して多数であってもよい。
【0033】また、上記の実施形態においては、反射鏡
32の形状を概ね円錐台形としているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、反射鏡32の形状を概ね円
錐形としてもよい。
【0034】実施の形態2.次に、図3および図4を参
照して本発明の実施の形態2について説明する。図3
は、本発明の実施の形態2のアンテナ装置42の構成図
を示す。また、図4は、アンテナ装置42を図1に示す
IV矢視で表した図を示す。
【0035】図3および図4に示す如く、本実施形態の
アンテナ装置42は、反射鏡44を備えている。反射鏡
44は8本のリブ46を備えている。リブ46は、上記
図1に示す鏡面曲線35と同様の形状を有しており、中
心軸48の周囲に等間隔に配置されている。隣接するす
る2本のリブ46の間には、曲面部材50が配設されて
いる。反射鏡44は、リブ46および曲面部材50によ
り、概ね円錐台形状に形成されている。
【0036】反射鏡44は、リブ46と曲面部材50と
の組み合わせによって構成されているため、図1に示す
反射鏡32に比して容易に製造することができる。この
ため、本実施形態のアンテナ装置42は、実施の形態1
のアンテナ装置30に比して実現が容易である。
【0037】反射鏡44は、複数の曲面部材50で電磁
波を反射するため、反射鏡44により反射される電磁波
には、図1に示す反射鏡32で反射される電磁波に比し
て収差が生じ易い。このような収差は、利得の低下やサ
イドローブレベルの上昇等を生じさせ、その結果、アン
テナ装置44の放射特性を劣化させる。しかしながら、
アンテナ装置44は、上記の収差が電磁波の波長に比し
て十分に小さくなるように設計されている。このため、
本実施形態のアンテナ装置42は、実用上、実施の形態
1のアンテナ装置30とほぼ同様に動作し、垂直方向に
鋭い指向性を有し、かつ、水平方向に概ね無指向性を示
す電磁波を出力する。
【0038】実施の形態3.次に、図5を参照して本発
明の実施の形態3について説明する。図5は、本発明の
実施の形態3のアンテナ装置52の構成図を示す。本実
施形態のアンテナ装置52は、反射鏡54を備えてい
る。反射鏡54は反射面56を有している。反射面34
は、図5中に太線で示す鏡面曲線57を、中心軸58の
周囲で回転させることにより得られる概ね円錐台形状の
形状を有している。
【0039】本実施形態のアンテナ装置52は、上記の
鏡面曲線57が放物線の一部で構成されていると共に、
その放物線の軸(放物線のピークを通過する対称軸)6
0が水平方向に対して下向きに傾斜している点に特徴を
有している。鏡面曲線57の焦点は軸60上に存在す
る。アンテナ装置52が備える4つの一次放射器40
は、その焦点を中心軸58の周囲で回転させた際の軌跡
上に等間隔に配置されている。
【0040】アンテナ装置52において、一次放射器4
0から放射された電磁波は、法物線の軸60の方向に収
差なく進行する。従って、アンテナ装置52によれば、
一次放射器40を反射面56の焦点付近に配置しつつ、
水平方向に対して所定角度だけ下向きに傾斜した方向に
進行する電磁波を生成することができる。
【0041】一次放射器40を反射面の焦点付近に配置
することによれば、一次放射器40から発せられる電磁
波を、効率よく子局に向けて放射することができる。こ
のため、本実施形態のアンテナ装置52によれば、垂直
面内で鋭い指向性を有し、かつ、水平面内で概ね無指向
性を示す電磁波を、利得の悪化等の不都合を伴うことな
く、水平方向に対して所定角だけ下向きに傾斜した方向
に進行させることができる。
【0042】実施の形態4.次に、図6を参照して本発
明の実施の形態4について説明する。図6は、本発明の
実施の形態4のアンテナ装置62の構成図を示す。アン
テナ装置62は、反射鏡64を備えている。反射鏡64
は、図6中に太線で示す鏡面曲線66を中心軸68の周
囲で回転させることにより得られる回転体と等しい形状
を有する反射面70を備えている。
【0043】本実施形態のアンテナ装置62は、一次放
射器40から放射され、反射面70で反射された電磁波
が、垂直面内で概ねコセカント二乗特性を満たすように
反射面70の鏡面修正が行われている点に特徴を有して
いる。図6中に一点鎖線で示す曲線は、上記構成を有す
るアンテナ装置62から放射される電磁波の放射ビーム
72を示す。
【0044】放射ビーム72は、垂直面内で概ねコセカ
ント二乗の形状を有している。すなわち、本実施形態の
アンテナ装置62によれば、水平面内でほぼ無指向性を
示し、かつ、垂直面内での放射パターンがコセカント二
乗の形状となる電磁波を生成することができる。
【0045】垂直面内での放射パターンがコセカント二
乗形状である電磁波は、基地局と子局との距離に関わら
ず、子局に対して安定した電界強度を供給するうえで好
適な電磁波である。従って、本実施形態のアンテナ装置
62によれば、アンテナ装置62が配設される基地局
と、その周囲に配置される複数の子局との距離が均一で
ない場合でも、基地局とすべての子局との間で、ほぼ同
等の通信状態を実現することができる。
【0046】実施の形態5.次に、図7および図8を参
照して本発明の実施の形態5について説明する。図7
は、本発明の実施の形態5のアンテナ装置74の構成図
を示す。また、図8は、本実施形態のアンテナ装置74
を図7に示すVIII矢視で表した図を示す。本実施形態の
アンテナ装置74は反射鏡76を備えている。反射鏡7
6は、上記図3および図4に示す複数のリブ46と、そ
れらの間に配設される曲面部材78とで構成されてい
る。
【0047】本実施形態において、曲面部材78は導電
性メッシュで構成されている。曲面部材78が導電性メ
ッシュで構成されていると、反射鏡76が風圧を受け難
い構造を実現することができる。アンテナ装置74は屋
外に配置される。このため、反射鏡76には、風圧に耐
えうる機構が要求される。本実施形態のアンテナ装置7
4のように、反射鏡76が風圧を受け難い構造を有して
いる場合、その機構設計を容易化することができる。
【0048】実施の形態6.次に、図9および図10を
参照して本発明の実施の形態6について説明する。図9
は、本発明の実施の形態6のアンテナ装置80の構成図
を示す。また、図10は、本実施形態のアンテナ装置8
0を図9に示すX矢視で表した図を示す。本実施形態の
アンテナ装置80は反射鏡82を備えている。反射鏡8
2は、上記図3および図4に示す複数のリブ46と、そ
れらの間に配設される曲面部材84とで構成されてい
る。
【0049】本実施形態において、曲面部材84は導電
性ワイヤで構成されている。曲面部材84が導電性メッ
シュで構成されていると、反射鏡82が風圧を受け難い
構造を実現することができる。上記の構造によれば、反
射鏡82の機構設計を容易化することができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、反射鏡の周囲に複数の一次放射器
を配置する簡単な構造で高い利得を得ることができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、複数のリブ
と曲面部材とを用いて、所定形状の反射鏡を簡単に構成
することができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、一次放射器
の配置位置が、放物線の焦点から中心軸方向に離れてい
るため、アンテナ装置から出射される電磁波の進行方向
を、中心軸に垂直な平面から傾斜した所定方向とするこ
とができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、鏡面曲線が
放物線であり、かつ、その放物線の軸が中心軸に水平な
方向から傾斜しているため、一次放射器を放物線の焦点
付近に配置した状態で、アンテナ装置から出射される電
磁波の進行方向を、中心軸に垂直な平面から傾斜した所
定方向とすることができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、放物線の軸
が水平方向に対して下向きに傾斜しているため、アンテ
ナ装置から出射される電磁波の進行方向を、水平方向に
対して下向きに傾斜した方向とすることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、アンテナ装
置から出射される電磁波が中心軸を含む平面内で概ねコ
セカント二乗特性を満たすため、アンテナ装置と、その
周辺に配置される子局との間で、両者の距離に関わらず
均一な通信状態を実現することができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、反射鏡の構
成要素である曲面部材が導電性メッシュを備えているた
め、風圧を受け難い構造を実現することができる。
【0057】請求項8記載の発明によれば、反射鏡の構
成要素である曲面部材が導電性ワイヤを備えているた
め、風圧を受け難い構造を実現することができる。
【0058】請求項9記載の発明によれば、複数の一次
放射器が中心軸の回りに等間隔に配置されているため、
アンテナ装置の周囲に、水平面内で無指向性を示す電磁
波を出力するうえで有利な状態を形成することができ
る。
【0059】請求項10記載の発明によれば、複数の一
次放射器のクロスオーバレベルを適正に設定することに
より、アンテナ装置の周囲に水平面内で無指向性を示す
電磁波を出力することができる。
【0060】請求項11記載の発明によれば、複数の一
次放射器のうち通信に必要なものだけが駆動されるた
め、優れた利得が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のアンテナ装置の構成
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1のアンテナ装置を図1
に示すII矢視で表した図である。
【図3】 本発明の実施の形態2のアンテナ装置の構成
図である。
【図4】 本発明の実施の形態2のアンテナ装置を図3
に示すIV矢視で表した図である。
【図5】 本発明の実施の形態3のアンテナ装置の構成
図である。
【図6】 本発明の実施の形態4のアンテナ装置の構成
図である。
【図7】 本発明の実施の形態5のアンテナ装置の構成
図である。
【図8】 本発明の実施の形態5のアンテナ装置を図7
に示すVIII矢視で表した図である。
【図9】 本発明の実施の形態6のアンテナ装置の構成
図である。
【図10】 本発明の実施の形態6のアンテナ装置を図
9に示すX矢視で表した図である。
【図11】 従来のアンテナ装置の構成図である。
【符号の説明】
30;42;52;62;74;80 アンテナ装置、
32;44;54;64;76;82 反射鏡、 34;5
6;70 反射面、 40 一次放射器、 46リブ、
50;78;84 曲面部材。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面曲線を中心軸の回りで回転させるこ
    とにより得られる円錐形状または円錐台形状の回転体と
    同一の、または、近似する形状を有する反射鏡と、 前記鏡面曲線の焦点を前記中心軸の回りで回転させるこ
    とにより得られる円周の上または付近に配置される複数
    の一次放射器と、 を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記反射鏡は、前記鏡面曲線状に成形さ
    れ、前記中心軸の周囲に配置される複数のリブと、 前記複数のリブの間が繋がるように配設される曲面部材
    と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の一次放射器が、前記円周状の
    点から所定距離だけ、前記中心軸と平行な方向に離れた
    位置に配置されることを特徴とする請求項1および2記
    載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記鏡面曲線は所定の放物線の一部であ
    ると共に、 前記放物線の軸は、前記中心軸と直交する方向から所定
    角だけ傾斜していることを特徴とする請求項1または2
    記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記中心軸は垂直方向に向かうと共に、 前記放物線の軸は、水平方向に対して下向きに傾斜して
    いることを特徴とする請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記鏡面曲線は、前記中心軸を含む平面
    内で概ねコセカント二乗特性が実現されるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載のアン
    テナ装置。
  7. 【請求項7】 前記曲面部材は導電性メッシュを備える
    ことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記曲面部材は導電性ワイヤを備えるこ
    とを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の一次放射器は、前記中心軸の
    周囲に等間隔に配置されていることを特徴とする請求項
    1乃至8の何れか1項記載のアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の一次放射器のクロスオーバ
    レベルは、前記中心軸と直交する平面内で概ね無指向性
    が実現されるように設定されていることを特徴とする請
    求項1乃至9の何れか1項記載のアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の一次放射器のうち通信に必
    要なものを選択して駆動する放射器選択手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載のア
    ンテナ装置。
JP11037598A 1998-04-21 1998-04-21 アンテナ装置 Pending JPH11308042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11037598A JPH11308042A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11037598A JPH11308042A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 アンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11308042A true JPH11308042A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14534221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11037598A Pending JPH11308042A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11308042A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201046A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Nhv Corporation 電子線照射装置
JP2013511177A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 アルカテル−ルーセント アンテナ装置およびアンテナ選択方法
US11916296B2 (en) 2019-03-18 2024-02-27 Autonetworks Technologies, Ltd. Antenna device for mobile body and communication device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201046A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Nhv Corporation 電子線照射装置
JP2013511177A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 アルカテル−ルーセント アンテナ装置およびアンテナ選択方法
US11916296B2 (en) 2019-03-18 2024-02-27 Autonetworks Technologies, Ltd. Antenna device for mobile body and communication device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7161549B1 (en) Single-aperture antenna system for producing multiple beams
Toso et al. Multibeam antennas based on phased arrays: An overview on recent ESA developments
JP2018137743A (ja) リフレクトアレーアンテナ
JP2009200704A (ja) アレーアンテナの励振方法
US7868839B2 (en) Planar scanner antenna for high frequency scanning and radar environments
JPH11308042A (ja) アンテナ装置
JP6157788B2 (ja) アンテナ装置
JPS60196003A (ja) 低サイドロ−ブマルチビ−ムアンテナ
JP3189050B2 (ja) 移動局アンテナ装置
JP4275645B2 (ja) ビーム走査反射鏡アンテナ
JP6250255B1 (ja) アンテナ装置
JP2571378B2 (ja) 水平面内無指向性アンテナ
JP2021111806A (ja) アンテナ装置
JP6890558B2 (ja) ビームフォーミング方法およびアンテナ装置
JP2003204218A (ja) アンテナ装置
WO2018105081A1 (ja) アンテナ装置
JPS63144605A (ja) 水平面内無指向性アンテナ
JPS603211A (ja) 多周波数帯域共用アンテナ
JPH0295003A (ja) 走査アンテナ
JP2000295029A (ja) アンテナ装置
JPH10242749A (ja) マルチビーム反射鏡アンテナ
JPH05304409A (ja) アンテナ装置
JPH09214247A (ja) 開口面アンテナ
JPH1093334A (ja) 複反射鏡アンテナ
JP2004349886A (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113