JPH11307538A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11307538A
JPH11307538A JP10108228A JP10822898A JPH11307538A JP H11307538 A JPH11307538 A JP H11307538A JP 10108228 A JP10108228 A JP 10108228A JP 10822898 A JP10822898 A JP 10822898A JP H11307538 A JPH11307538 A JP H11307538A
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region
semiconductor device
collector
emitter
conductivity type
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JP10108228A
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Shigeru Kanematsu
成 兼松
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】横型バイポーラトランジスタのエミッタから素
子分離層もしくは基板に至る寄生トランジスタで発生す
る漏れ電流を有効に減少され、電流増幅率(hFE)が向
上された半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】第1導電型の半導体基板101内に第2導
電型のベース領域と、前記ベース領域上に第1導電型の
コレクタ領域122およびエミッタ領域128と、エミ
ッタ領域上に導電体層117と、その上層に電極配線層
131とを有する半導体装置において、コレクタ領域1
22は基板表面の凹状開口部の内壁に形成され、コレク
タ領域122の開口部底部はエミッタ領域128より低
い位置に形成され、ベース領域はエミッタ領域128端
部とコレクタ領域122の開口部側壁部分との間に形成
されている半導体装置およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に、高度に微細化、集積化され
た半導体集積装置に組み込むのに適した横型バイポーラ
トランジスタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化および
低電力化が進行するに伴い、半導体集積回路の高集積化
あるいは微細化に対する要求が高まっている。集積回路
等に組み込まれるバイポーラトランジスタには、一般に
NPNトランジスタとPNPトランジスタが必要であ
り、製造工程を簡略化するためにNPNトランジスタを
縦型とし、PNPトランジスタを横型とすることが多
い。
【0003】しかしながら、横型バイポーラトランジス
タは縦型バイポーラトランジスタに比べて、電流増幅率
(hFE)が低い等、特性面で劣り、また、寄生トランジ
スタが動作しやすいという問題もある。図12に、上記
のような従来の横型PNPトランジスタの断面構造を示
す。図12の構造は特に、二層ポリシリコン自己整合型
(Double Poly Self Align)構
造のNPNトランジスタを組み込んだ集積回路中でよく
用いられるものである。
【0004】図12に示す横型のPNPトランジスタの
製造方法について、以下に説明する。まず、p型シリコ
ン基板201の所定の位置にn+ 埋め込み層202を形
成した後、n型エピタキシャル層203を成長させる。
この横型PNPトランジスタのアクティブ領域を開口す
るようにしてフィールド酸化膜204をLOCOS法に
より形成する。
【0005】次に、シリコン基板201まで達するp+
型素子分離層205、およびn+ 埋め込み層202まで
達するn+ 型シンカー層206を形成する。n型エピタ
キシャル層203はp+ 型素子分離層205に囲まれる
ため、p型シリコン基板201と分離され、この領域が
横型PNPトランジスタのベース領域となる。
【0006】n型エピタキシャル層203表面に、エミ
ッタ形成領域およびコレクタ形成領域が開口するよう
に、絶縁膜(SiO2 膜)207を形成する。絶縁膜2
07上に開口部を被覆するようにして、例えばCVD法
によりポリシリコン層を堆積させる。これにより、エミ
ッタポリシリコン208およびコレクタポリシリコン2
09が同時に形成される。
【0007】横型PNPトランジスタをNPNトランジ
スタと同一基板上に形成する場合には、このエミッタポ
リシリコン208およびコレクタポリシリコン209の
形成工程は、NPNトランジスタのベースポリシリコン
形成工程と共有化される。n型エピタキシャル層203
のベース領域内にはエミッタポリシリコン208および
コレクタポリシリコン209からの不純物拡散により、
+ 型エミッタ拡散層210およびp+ 型コレクタ拡散
層211がそれぞれ形成される。
【0008】さらに、p型ポリシリコン基板201の全
面に層間絶縁膜212を形成した後、エミッタポリシリ
コン208、コレクタポリシリコン209、n+ 型シン
カー層206上にコンタクトホールをそれぞれ開口す
る。これらのコンタクトホールにエミッタ電極213、
コレクタ電極214およびベース電極215を形成す
る。
【0009】このとき、横型PNPトランジスタのベー
ス領域表面の電位が不安定とならないように、エミッタ
電極213はp+ 型エミッタ拡散層210とp+ 型コレ
クタ拡散層211の間のn型エピタキシャル層203を
被覆するようにして形成する。これにより、図12に示
すような断面構造の横型PNPトランジスタとなる。上
記のような横型PNPトランジスタにおいて、コレクタ
電流はp+ 型エミッタ拡散層210からn型エピタキシ
ャル層203ベース領域を介してp+ 型コレクタ拡散層
211に流れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の横型PNPトランジスタにおいては、前述のコレ
クタ電流の他にも、p+ 型エミッタ拡散層210からn
型エピタキシャル層203ベース領域を介してp+ 型素
子分離層205もしくはp型シリコン基板201に至る
寄生PNPトランジスタが形成され、図12の矢印で示
される漏れ電流が発生する。この漏れ電流により横型P
NPトランジスタの電流増幅率(hFE)が低下するとい
う問題が起こる。
【0011】また、二層ポリシリコン自己整合型(Do
uble Poly Self Align)構造のN
PNトランジスタの特性を向上させるため、ベースポリ
シリコンからn型エピタキシャル層に不純物を拡散させ
てp+ 拡散層を形成する際、不純物を表面近傍に局所的
に拡散させることにより、p+ 拡散層を浅く形成する
(浅接合化)。この場合、同時に形成される横型PNP
トランジスタのp+ 型コレクタ拡散層も浅接合化されて
しまうため、前述の漏れ電流が増加し、電流増幅率(h
FE)はさらに低下する。したがって、PNPトランジス
タの特性の点では極めて不利な条件となる。
【0012】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、寄生トランジスタに流
れる漏れ電流を有効に減少させ、電流増幅率(hFE)が
高い高性能な横型バイポーラトランジスタおよびその製
造方法、特に、上記横型バイポーラトランジスタをMO
Sトランジスタと工程を共有化させて形成する方法を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置は、第1導電型の半導体基板内
に形成された第2導電型のベース領域と、前記ベース領
域上に形成された第1導電型のコレクタ領域と、前記ベ
ース領域上に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
前記半導体基板表面に形成された、前記エミッタ領域お
よび前記コレクタ領域に開口部を有する絶縁膜と、前記
エミッタ領域と電気的に接続され、前記絶縁膜上および
前記絶縁膜の前記エミッタ領域に設けられた前記開口部
上に、第1導電型の導電体層と、前記導電体層上に形成
された電極配線層とを有する半導体装置において、前記
コレクタ領域は、前記基板表面に凹状に設けられた開口
部の底部および側壁部に形成され、前記コレクタ領域の
前記開口部底部に拡がる部分は、前記エミッタ領域より
低い位置に形成され、前記ベース領域は、前記エミッタ
領域の端部と、前記コレクタ領域の開口部側壁部に拡が
る部分との間に形成されることを特徴とする。
【0014】また、本発明の半導体装置は、好適には、
前記第1導電型はp型であることを特徴とする。本発明
の半導体装置は、好適には、前記導電体層はポリシリコ
ン層であることを特徴とする。また、本発明の半導体装
置は、好適には、前記半導体装置は、第2導電型の半導
体基板内に形成された第1導電型のベース領域と、前記
ベース領域上に形成された第2導電型のコレクタ領域
と、前記ベース領域上に形成された第2導電型のエミッ
タ領域とを有する半導体装置と、同一基板上に形成され
ていることを特徴とする。
【0015】本発明の半導体装置は、好適には、前記半
導体装置は、第1導電型のゲート電極を有する絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタと、同一基板上に形成されてい
ることを特徴とする。あるいは、本発明の半導体装置
は、好適には、前記半導体装置は、第2導電型のゲート
電極を有する絶縁ゲート電界効果トランジスタと、同一
基板上に形成されていることを特徴とする。
【0016】これにより、本発明の横型バイポーラトラ
ンジスタをPNPトランジスタとした場合、コレクタ拡
散層はエミッタ拡散層に比べて低い位置に、また、n+
埋め込み層表面のより近傍に形成されることになる。し
たがって、エミッタ拡散層からn型エピタキシャル層を
介してp+ 型素子分離層もしくはp型シリコン基板に至
る寄生トランジスタを流れる漏れ電流が減少し、エミッ
タ電流の利用効率が向上するため、トランジスタの電流
増幅率(hFE)を高めることができる。このとき、エミ
ッタ拡散層は浅く形成(浅接合化)されており、エミッ
タ拡散層下部には従来構造と同様な厚さのn型エピタキ
シャル層が形成されているため、トランジスタの電流容
量の低下を防ぐことができる。
【0017】上記の目的を達成するため、本発明の半導
体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に絶縁
膜を形成する工程と、前記絶縁膜のエミッタ形成領域お
よびコレクタ形成領域に開口部を設ける工程と、前記絶
縁膜上および前記開口部を被覆するように、導電体層を
形成する工程と、前記導電体層に第1導電型の不純物を
導入する工程と、所定のパターニングを施されたレジス
トをマスクとして、前記導電体層のエッチングを行い、
前記エミッタ形成領域の開口部を被覆する部分のみ残し
て第1導電型のエミッタポリシリコンを形成する工程
と、前記コレクタ形成領域開口部の半導体基板をエッチ
ングして凹状の開口部を形成する工程と、前記コレクタ
形成領域の半導体基板に設けられた凹状の開口部の底部
および側壁部に、第1導電型不純物を導入してコレクタ
領域を形成する工程と、前記第1導電型エミッタポリシ
リコンから半導体基板に不純物を拡散させ、前記コレク
タ領域より高い位置に第1導電型のエミッタ領域を形成
する工程とを有することを特徴とする。
【0018】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記第1導電型はp型であることを特徴とす
る。本発明の半導体装置の製造方法は、好適には、前記
導電体層はポリシリコン層であることを特徴とする。
【0019】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記コレクタ形成領域の半導体基板に設けら
れた凹状の開口部の底部および側壁部に、第1導電型不
純物を導入する工程は、不純物イオンビームを垂直方向
に対して傾斜した角度で照射する斜めイオン注入工程で
あることを特徴とする。好適には、前記傾斜した角度
は、7〜45°の範囲であることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、好適には、前記コレクタ形成領域の半導体基板に設
けられた凹状の開口部の底部および側壁部に、第1導電
型不純物を導入する工程は、不純物イオンビームを前記
開口部に沿って回転させて照射する回転イオン注入工程
であることを特徴とする。
【0021】上記の本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、横型トランジスタのベース幅は、絶縁膜に同一工
程で同時に形成される、エミッタ形成領域とコレクタ形
成領域の開口部間の距離によってのみ決定される。した
がって、フォトリソグラフィ工程における合わせずれに
関わらず、ベース幅を一定とすることができる。
【0022】また、従来の製造方法においては図12に
示されるように、エミッタポリシリコンとコレクタポリ
シリコンの間隔、およびエミッタポリシリコン/コレク
タポリシリコンそれぞれのコンタクトホールに対するポ
リシリコンのオーバーラップ分の和、すなわち(エミッ
タポリシリコンのかぶせ量)+(コレクタポリシリコン
のかぶせ量)+(ポリシリコン−ポリシリコンの間のス
ペース)により最小のベース幅が決定される。
【0023】しかしながら、本発明の半導体装置の製造
方法によれば、(エミッタポリシリコンのかぶせ量)+
(エミッタポリシリコンとコレクタ形成領域の開口部間
のスペース)によりベース幅が決定される。(コレクタ
ポリシリコンのかぶせ量)と(エミッタポリシリコンと
コレクタ形成領域の開口部間のスペース)がほぼ同等で
あることから(ポリシリコン−ポリシリコン間スペー
ス)の分、ベース幅が短縮されることになり、電流増幅
率(hFE)の向上を図ることができる。
【0024】さらに、本発明の横型PNPトランジスタ
を二層ポリシリコン自己整合型構造のNPNトランジス
タと同一基板上に共存集積化させた場合には、PNPト
ランジスタのエミッタポリシリコン形成をNPNトラン
ジスタのベースポリシリコン形成と同時に行うことが可
能である。また、本発明の横型PNPトランジスタをP
MOSトランジスタと同一基板上に共存集積化させた場
合には、PNPトランジスタのコレクタ拡散層への不純
物の拡散をMOSトランジスタのソース/ドレイン拡散
層への不純物の拡散と同時に行うことも可能である。し
たがって、製造工程を共有化させ、製造コストを削減す
ることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置およ
びその製造方法の実施の形態について、図面を参照して
下記に説明する。図1は、本実施形態の半導体装置の断
面図である。図1の半導体共存集積回路においては、二
層ポリシリコン自己整合型(Double Poly
Si)構造のNPNトランジスタ140およびPMOS
トランジスタ141と、横型PNPトランジスタ139
が同一基板上に形成されている。横型PNPトランジス
タ139のp+ 型コレクタ拡散層は、p+ 型エミッタ拡
散層よりも低い位置に形成されている。
【0026】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
について以下に説明する。本実施形態においては、NP
NトランジスタおよびPMOSトランジスタと同一基板
上に共通の製造工程で横型PNPトランジスタを製造す
る方法を示すが、本発明の横型PNPトランジスタの製
造方法はこれに限定されるものではなく、横型PNPト
ランジスタ単独で製造する場合は、横型PNPトランジ
スタ形成領域における製造工程を抜き出して実施するこ
とができる。
【0027】まず、図2に示すように、p型シリコン基
板101上の横型PNPトランジスタ形成領域102、
NPNトランジスタ形成領域103、PMOSトランジ
スタ形成領域104の各々に1200℃でSb2 3
用いたSbの気相拡散を行うことによりn+ 埋め込み層
105を形成する。その後、抵抗率1〜5Ωcm、膜厚
0.7〜2.0μm程度のn型エピタキシャル層106
を形成する。
【0028】全面を熱酸化し50nm程度の酸化シリコ
ン(SiO2 )層を形成した後、CVD法により窒化シ
リコン(Si3 4 )層を100nm程度の膜厚で形成
する。アクティブ領域に開口部が設けられたパターンを
形成し、窒化シリコン層、酸化シリコン層を順次エッチ
ングする。その後、1000〜1050℃、3〜8時間
のスチーム酸化を行い、図3に示す膜厚600〜150
0nmのフィールド酸化膜107を形成する。
【0029】窒化シリコン層を除去後、p型シリコン基
板101の全面に、例えばリン(P)を70keV、5
×1015/cm2 の条件でイオン注入する。その後、1
000℃、30分のアニールを行いリンを拡散させ、横
型PNPトランジスタのベース引き出し部およびNPN
トランジスタのコレクタ引き出し部に、それぞれn+
シンカー層108a、108bを形成する。
【0030】その後、p型シリコン基板101の全面
に、例えばホウ素(B)を300〜720keV、1×
1013〜1×1014/cm2 の条件でイオン注入してp
+ 型素子分離層109を形成する。酸化シリコン層を除
去し、850〜900℃の熱酸化により膜厚15〜50
nmの酸化膜(SiO2 膜)110を形成し、その後C
VD法により全面に50〜200nmのSiO2 膜を成
膜すると、図3に示すような構造となる。
【0031】次に、PMOSトランジスタ形成領域10
4の酸化膜110をレジストパターンを用いたリアクテ
ィブイオンエッチング(RIE)法により除去する。8
00〜950℃の熱酸化を行い、酸化膜110を除去し
た部分に膜厚15〜50nmのゲート酸化膜111を形
成する。
【0032】続いて、図5に示すように、レジストをマ
スクとして用いたRIEを行い、NPNトランジスタの
ベース形成領域112、横型PNPトランジスタのエミ
ッタ形成領域113およびコレクタ形成領域114に開
口部を形成する。さらに、p型シリコン基板101の全
面に、CVD法により膜厚150〜300nmのポリシ
リコン層115を形成すると、図6に示すような構造と
なる。
【0033】次に、レジストパターンをマスクとして用
いて、NPNトランジスタのベースポリシリコン11
6、横型PNPトランジスタのエミッタポリシリコン1
17およびPMOSトランジスタのゲートポリシリコン
118中に、BF2 を用いて1×1015〜1×1016
cm2 のホウ素(B)をイオン注入する。
【0034】このイオン注入のエネルギーはポリシリコ
ン形成領域において酸化膜110またはゲート酸化膜1
11を突き抜けてn型エピタキシャル層106に入らな
いように、酸化膜110またはゲート酸化膜111、お
よびポリシリコン116、117、118の膜厚を考慮
して決定する。
【0035】なお、レジストパターンを用いた1回目の
イオン注入によりNPNトランジスタのベースポリシリ
コン116および横型PNPトランジスタのエミッタポ
リシリコン117中に1×1015〜1×1016/cm2
のBF2 をイオン注入し、前記レジストパターンを剥離
後、2回目のイオン注入を行ってPMOSトランジスタ
のゲートポリシリコン中に1×1015〜1×1016/c
2 のリン(P)を導入して、ゲートポリシリコン11
8をn+ 型とすることも可能である。これらのイオン注
入後にレジストパターンを除去する。
【0036】次に、例えば、Cl2 /CH2 2 /SF
6 ガス系によるドライエッチングを行って、ポリシリコ
ン層115の選択的な除去を行う。NPNトランジスタ
のベース形成領域112を被覆するようにベースポリシ
リコン116を、横型PNPトランジスタのエミッタ形
成領域113を被覆するようにエミッタポリシリコン1
17を、また、PMOSトランジスタのゲート電極を形
成する領域にゲートポリシリコン118を残してポリシ
リコン層115を除去する。
【0037】上記のドライエッチングの際に、横型PN
Pトランジスタのコレクタ形成領域114には、ゲート
酸化膜111が形成されているPMOSトランジスタ形
成領域104と異なり、酸化膜が形成されていない。し
たがって、オーバーエッチによりポリシリコン層115
下層のn型エピタキシャル層106もエッチングされる
ことになる。これにより、コレクタ形成領域114のn
型エピタキシャル層106にはコレクタ形成領域開口1
19が形成され、図7に示すような構造となる。
【0038】次に、図8に示すようにレジストパターン
(フォトレジスト)120を用いて、PMOSトランジ
スタのソース/ドレイン形成領域および横型PNPトラ
ンジスタのコレクタ形成領域開口119に、1×1015
〜1×1016/cm2 のBF2 のイオン注入を回転注入
により行う。これにより、PMOSトランジスタのソー
ス/ドレイン領域および横型PNPトランジスタのp+
型コレクタ拡散層122が形成される。
【0039】このイオン注入のエネルギーは、エミッタ
ポリシリコン117形成部において酸化膜110を突き
抜けてn型エピタキシャル層106に入らない条件、か
つゲートポリシリコン118形成部においてゲート酸化
膜111を突き抜けてn型エピタキシャル層106に入
らない条件で行う。例えば、ゲート酸化膜111の膜厚
が20nm、エミッタポリシリコン117およびゲート
ポリシリコン118の膜厚が150nmの場合は、25
keV程度のイオン注入エネルギーが適切である。
【0040】また、このイオン注入を斜め注入で行うこ
とにより横型PNPトランジスタのコレクタ形成領域開
口119の側壁部(内壁)にもp+ 型領域を形成するこ
とができ、また、回転注入とすることにより側壁部の向
き(位置)によるシャドウィングの影響も解消できるた
め、位置によらず均一なp+ 型領域となる。イオン注入
後、レジストパターン120を除去する。
【0041】次に、図9に示すように、全面に膜厚40
0nmの層間絶縁膜(SiO2 膜)123をCVDによ
り形成する。NPNトランジスタのベース形成領域11
2上の層間絶縁膜123、ベースポリシリコン116を
順次エッチングし、シリコン基板(n型エピタキシャル
層106)が露出したエミッタ形成領域開口124を形
成する。
【0042】エミッタ形成領域開口124にp型不純物
として、例えばBF2 を30〜50keV、1×1013
〜1×1014/cm2 の条件でイオン注入することによ
りNPNトランジスタの真性ベース領域125を形成す
る。これにより、図9に示すような構造となる。
【0043】さらに、図10に示すように、全面に60
0nmのSiO2 をCVDにより形成し、800〜95
0℃、10〜30分のアニールを行った後、SiO2
全面エッチバックしてエミッタ/ベース分離用サイドウ
ォール126を形成する。上記のアニールにおいて、N
PNトランジスタのベースポリシリコン116からn型
エピタキシャル層106へp型不純物が拡散することに
より、グラフトベース領域127が形成される。グラフ
トベース領域127は、アニールにより活性化された真
性ベース領域125と、エミッタ/ベース分離用サイド
ウォール126下部において接続される。
【0044】また、横型PNPトランジスタのエミッタ
ポリシリコン117からn型エピタキシャル層106へ
のp型不純物の拡散によりp+ 型エミッタ拡散層128
が形成される。前述したポリシリコン層115のエッチ
ングの際、オーバーエッチによりn型エピタキシャル層
106にはコレクタ形成領域開口119が形成されてい
るため、p+ 型エミッタ拡散層128はp+ 型コレクタ
拡散層122よりも高い位置に形成されることになる。
このアニールにおいて、PMOSトランジスタのソース
/ドレイン領域121の活性化も同時に行われる。以上
により、図10に示すような構造となる。
【0045】さらに、全面にCVD法により膜厚150
nmのポリシリコン層を形成する。次に、ポリシリコン
層にヒ素(As)を30〜70keV、1×1015〜1
×1016/cm2 の条件でイオン注入し、1000〜1
100℃、5〜30秒のアニールを行う。このアニール
により、Asが導入されたポリシリコン層から真性ベー
ス領域125に不純物が拡散し、NPNトランジスタの
+ 型エミッタ拡散層129が形成される。
【0046】その後、NPNトランジスタのエミッタ部
のポリシリコン層を残すようにしてドライエッチングを
行い、n+ 型エミッタポリシリコン130を形成する。
これにより、図11に示すような構造となる。
【0047】NPNトランジスタのベースポリシリコン
116、n+ シンカー層108b、横型PNPトランジ
スタのエミッタポリシリコン117、p+ 型コレクタ拡
散層、n+ シンカー層108a、およびPMOSトラン
ジスタのゲートポリシリコン118、ソース/ドレイン
領域121上の層間絶縁膜123にエッチングを行い、
コンタクトホールを形成する。
【0048】最後に、横型PNPトランジスタのエミッ
タ電極131、ベース電極132、コレクタ電極13
3、NPNトランジスタのエミッタ電極134、ベース
電極135、コレクタ電極136、およびPMOSトラ
ンジスタのゲート電極(不図示)、ソース電極137お
よびドレイン電極138を形成する。これにより、横型
PNPトランジスタ139、NPNトランジスタ140
およびPMOSトランジスタ141が形成され、図1に
示すような断面構造の半導体共存集積回路となる。
【0049】上記の本実施形態の横型PNPトランジス
タの製造方法によれば、横型PNPトランジスタのベー
ス幅が、エミッタ形成領域とコレクタ形成領域の開口部
間の距離(図11のWで示す)により決定される。図5
に示すように、エミッタ形成領域113とコレクタ形成
領域114の開口部は、酸化膜110をエッチングする
ことにより同一工程で形成される。したがって、フォト
リソグラフィ工程における合わせずれの影響を受けずに
一定のベース幅が得られる。
【0050】また、図12に示すような従来構造の場合
のベース幅は、(エミッタポリシリコンのかぶせ量)+
(コレクタポリシリコンのかぶせ量)+(ポリシリコン
−ポリシリコンの間のスペース)により決定されるが、
本実施形態の場合、(エミッタポリシリコンのかぶせ
量)+(エミッタポリシリコンとコレクタ形成領域の開
口部間のスペース)でベース幅が決定され、ベース幅を
縮小することが可能となるため、電流増幅率(hFE)を
向上させることができる。
【0051】本発明の半導体装置およびその製造方法
は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の
実施形態においては横型PNPトランジスタをNPNト
ランジスタおよびPMOSトランジスタと同一工程で製
造する方法を示したが、横型PNPトランジスタとNP
Nトランジスタの組み合わせで半導体集積回路を製造す
ることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、種々の変更が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、横型PN
Pトランジスタにおいてp+ 型コレクタ拡散層がp+
エミッタ拡散層に比べて低い位置に形成された配置とな
っており、ベース幅が縮小されるため、トランジスタの
電流増幅率(hFE)を向上させることができる。
【0053】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、横型PNPトランジスタの製造工程をNPNトラ
ンジスタやMOSトランジスタの製造工程と共有化させ
ることができる。したがって、NPNトランジスタまた
はMOSトランジスタを製造する際、製造工程を増やさ
ずに本発明の横型PNPトランジスタを同一基板上に製
造することができ、製造コストを削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図12】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
101、201…p型シリコン基板、102…横型PN
Pトランジスタ形成領域、103…NPNトランジスタ
形成領域、104…PMOSトランジスタ形成領域、1
05、202…n+ 埋め込み層、106、203…n型
エピタキシャル層、107、204…フィールド酸化
膜、108a、108b、206…n+ 型シンカー層、
109、205…p+ 型素子分離層、110…酸化膜
(SiO2 膜)、111…ゲート酸化膜、112…ベー
ス形成領域、113…エミッタ形成領域、114…コレ
クタ形成領域、115…ポリシリコン層、116…ベー
スポリシリコン、117、208…エミッタポリシリコ
ン、118…ゲートポリシリコン、119…コレクタ形
成領域開口、120…フォトレジスト、121…ソース
/ドレイン領域、122、211…p+ 型コレクタ拡散
層、123、212…層間絶縁膜、124…エミッタ形
成領域開口、125…真性ベース領域、126…エミッ
タ/ベース分離用サイドウォール、127…グラフトベ
ース領域、128、210…p+ 型エミッタ拡散層、1
29…n+ 型エミッタ拡散層、130…n+ 型エミッタ
ポリシリコン、131、134、213…エミッタ電
極、132、135、215…ベース電極、133、1
36、214…コレクタ電極、137…ソース電極、1
38…ドレイン電極、139…横型PNPトランジス
タ、140…NPNトランジスタ、141…PMOSト
ランジスタ、207…絶縁膜(SiO2 膜)、209…
コレクタポリシリコン。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板内に形成された第
    2導電型のベース領域と、 前記ベース領域上に形成された第1導電型のコレクタ領
    域と、 前記ベース領域上に形成された第1導電型のエミッタ領
    域と、 前記半導体基板表面に形成された、前記エミッタ領域お
    よび前記コレクタ領域に開口部を有する絶縁膜と、 前記エミッタ領域と電気的に接続され、前記絶縁膜上お
    よび前記絶縁膜の前記エミッタ領域に設けられた前記開
    口部上に、第1導電型の導電体層と、 前記導電体層上に形成された電極配線層とを有する半導
    体装置において、 前記コレクタ領域は、前記基板表面に凹状に設けられた
    開口部の底部および側壁部に形成され、 前記コレクタ領域の前記開口部底部に拡がる部分は、前
    記エミッタ領域より低い位置に形成され、 前記ベース領域は、前記エミッタ領域の端部と、前記コ
    レクタ領域の開口部側壁部に拡がる部分との間に形成さ
    れている半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1導電型は、p型である請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記導電体層は、ポリシリコン層である請
    求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記半導体装置は、第2導電型の半導体基
    板内に形成された第1導電型のベース領域と、前記ベー
    ス領域上に形成された第2導電型のコレクタ領域と、前
    記ベース領域上に形成された第2導電型のエミッタ領域
    とを有する半導体装置と、同一基板上に形成されている
    請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記半導体装置は、第1導電型のゲート電
    極を有する絶縁ゲート電界効果トランジスタと、同一基
    板上に形成されている請求項3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記半導体装置は、第2導電型のゲート電
    極を有する絶縁ゲート電界効果トランジスタと、同一基
    板上に形成されている請求項3記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】第1導電型の半導体基板上に絶縁膜を形成
    する工程と、 前記絶縁膜のエミッタ形成領域およびコレクタ形成領域
    に開口部を設ける工程と、 前記絶縁膜上および前記開口部を被覆するように、導電
    体層を形成する工程と、 前記導電体層に第1導電型の不純物を導入する工程と、 所定のパターニングを施されたレジストをマスクとし
    て、前記導電体層のエッチングを行い、前記エミッタ形
    成領域の開口部を被覆する部分のみ残して第1導電型の
    エミッタポリシリコンを形成する工程と、 前記コレクタ形成領域開口部の半導体基板をエッチング
    して凹状の開口部を形成する工程と、 前記コレクタ形成領域の半導体基板に設けられた凹状の
    開口部の底部および側壁部に、第1導電型不純物を導入
    してコレクタ領域を形成する工程と、 前記第1導電型エミッタポリシリコンから半導体基板に
    不純物を拡散させ、前記コレクタ領域より高い位置に第
    1導電型のエミッタ領域を形成する工程とを有する半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1導電型は、p型である請求項7記
    載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記導電体層は、ポリシリコン層である請
    求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記コレクタ形成領域の半導体基板に設
    けられた凹状の開口部の底部および側壁部に、第1導電
    型不純物を導入する工程は、不純物イオンビームを垂直
    方向に対して傾斜した角度で照射する斜めイオン注入工
    程である請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記傾斜した角度は、7〜45°の範囲
    である請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記コレクタ形成領域の半導体基板に設
    けられた凹状の開口部の底部および側壁部に、第1導電
    型不純物を導入する工程は、不純物イオンビームを前記
    開口部に沿って回転させて照射する回転イオン注入工程
    である請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1229585A1 (en) * 2001-02-02 2002-08-07 Nec Corporation Integrated circuit with bipolar transistors having different emitter base junction widths

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