JPH11306303A - 非接触icカード - Google Patents

非接触icカード

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JPH11306303A
JPH11306303A JP10816998A JP10816998A JPH11306303A JP H11306303 A JPH11306303 A JP H11306303A JP 10816998 A JP10816998 A JP 10816998A JP 10816998 A JP10816998 A JP 10816998A JP H11306303 A JPH11306303 A JP H11306303A
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JP
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coil
card
antenna
substrate
contact
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JP10816998A
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Inventor
Susumu Igarashi
進 五十嵐
Hidemi Nakajima
英実 中島
Susumu Emori
晋 江森
Kazuo Kobayashi
一雄 小林
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07749Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card

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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り扱いの容易な基板上に配置された導電体パ
ターンから構成されたコイル又はアンテナを有してい
て、共振用のコンデンサをチップコンデンサ等の個別部
品を用いることなく、かつ信号伝送効率に係わるコイル
面積の低下の無いコンデンサを基板上に実現できるこ
と、しかも、厚さは薄く、且つ信頼性は高いこと、これ
らを共に満たすことができる非接触ICカードを提供す
る。 【解決手段】非接触ICカードの基板上にパターン化さ
れたある導電体のコイル又はアンテナ、2個以上の信号
端子を有しその一個はコイル又はアンテナの一端に接続
され、コイル又はアンテナを介して電磁気的作用により
外部との間でデータ又はエネルギの授受を行う電子回
路、そして、基板上にコイル又はアンテナとは反対側の
面に設けられコイル又はアンテナとの間で前記基板を介
して所定の静電容量を有し、信号端子の別の1個に接続
されてある第2の導電体、これらを全て具備することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型情報媒体
に関し、詳しくは、オフィスオートメイション(Office
Automation ,OA)、ファクトリーオートメーション
(Factory Automation、FA)、セキュリティ(Securi
ty)分野等で使用されるICカード等の情報媒体におい
て電磁気的作用によって電源電力の受電並びにデータの
授受を、ICカードに電気接点を設けることなく非接触
状態で行う非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、認証などを行う目的で入退室等の
ゲート管理へ適用されている非接触ICカードがある。
これは、空間に高周波電磁界等の振動エネルギーの場を
設けて、そのエネルギーを吸収、整流してカードに内蔵
された電子回路を駆動する直流電源とし、この交流成分
の周波数をそのまま用いるか、或いは逓倍や分周して識
別信号とし、この識別信号をコイル等のアンテナ素子を
介してデータを半導体素子の情報処理回路に伝送するも
のである。
【0003】このような目的の非接触ICカードの多く
は、電池とCPU(Central Processing Unit 、中央処
理装置)を搭載しないハードロジックのRF−ID(Ra
dioFrequency Identification、無線認証:以下、これ
をRF−IDと呼ぶ。)であり、この非接触ICカード
の出現によって、磁気カードに比較して偽造や改竄に対
する安全性が高まるとともに、ゲート通過に際してカー
ドの携帯者はゲート装置に取り付けられた読み書き装置
のアンテナ部に接近させるか、携帯したカードを読み書
き装置のスロットに触れるだけでよく、カードをケース
から取り出して読み書き装置のスロットに挿入するとい
うデータ交信の為の煩雑さは軽減された。
【0004】従来から、図4(a)に示す様な構成の非
接触ICカード4が用いられてきた。非接触ICカード
4は、導電体の巻き線により形成されたコイル103、
基板120上にコイル103を介して外部との間で電磁
気的作用により信号の授受を行う電子回路101、外部
との伝送効率を上げる為の共振用チップコンデンサ10
2から構成されている。
【0005】このような構成の問題点として、チップコ
ンデンサを用いるとカードに曲げ等の力が加わるなどし
た時にチップコンデンサ自体や電子回路を実装した基板
上の配線パターンの破壊が生じ易くなり、非接触ICカ
ードの信頼性が低下してしまう事や、チップコンデンサ
部品の厚みの為に非接触ICカードが厚くなってしま
う。また、導電体の巻き線でコイルを形成している為、
コイルの変形などが生じぬ様にその取り扱いも注意が必
要となり製造上の問題も生じ易い。
【0006】このような問題を解決する為に図5(b)
−1や図6(c)−1に示す様な非接触ICカード5や
6が提案されている。非接触ICカード5においては基
板121上に、前記導電体の巻き線により形成されたコ
イルの代わりにその外周に沿って導電体パターンとして
設けられたコイル104が形成され、前記共振用チップ
コンデンサの代わりに同じく基板121上に設けられた
導電体105と106との間で基板121を介して所定
の静電容量を有すコンデンサ60が形成され、等価回路
で示せば図5(b)−2に示すように並列共振回路を形
成可能な構成としたものである。
【0007】また、ICカード6においては基板122
上に、前記導電体の巻き線により形成されたコイルの代
わりにその外周に沿って導電体パターンとして設けられ
たコイル107が形成され、前記共振用チップコンデン
サの代わりに同じく基板122上に設けられた導電体1
08と109と110との間で基板122を介して所定
の静電容量を有すコンデンサ70が形成され、等価回路
で示せば図6(c)−2に示すように直列共振回路を形
成可能な構成としたものである。
【0008】しかしながら、上述した非接触ICカード
5又は6におけるように、基板を介して所定の静電容量
を有するコンデンサを形成すると、コンデンサを形成す
る為の導電体の面積の分だけ最大に取ることの出来る導
電体パターンで形成されたコイルの内部面積よりも小さ
くなる。これはこの面積の低下の分だけ信号伝送効率が
低下することとなる。
【0009】また、共振の為に必要な静電容量の一部を
前記電子回路を構成する半導体IC内部に持たせたもの
もあるが、あまり大きな静電容量は半導体ICの大きさ
を増大させ、半導体ICの値段も高くなると言う欠点が
ある。半導体ICに内蔵する静電容量を減らす方法とし
て、例えばコイルを導電体の巻き線により形成すること
によりその密着した隣接する導電体間の静電容量を利用
することも考えられる。しかしながら、前述したように
コイルを導電体の巻き線により形成する方法では、その
取り扱いに注意が必要となり製造上の問題も生じ易い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、取り扱いの容易な基板上に配置された導電体パター
ンから構成されたコイル又はアンテナを有していて、共
振用のコンデンサをチップコンデンサ等の個別部品を用
いることなく、かつ信号伝送効率に係わるコイル面積の
低下の無いコンデンサを基板上に実現できること、しか
も、厚さは薄く、且つ信頼性は高いこと、これらを共に
満たすことができる非接触ICカードを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
為に、本発明にかかる第1の発明は、請求項1に示すよ
うに、外部装置との間でデータ又はエネルギの授受を非
接触で行う非接触ICカードであって、非接触ICカー
ドの基板上に設けられパターン化されてある導電体から
なるコイル又はアンテナ、少なくとも2個の信号端子を
有し、該信号端子の一個は前記コイル又はアンテナの一
端に接続され、該コイル又はアンテナを介して電磁気的
作用により外部との間でデータ又はエネルギの授受を行
う電子回路、そして、前記基板上に前記コイル又はアン
テナとは反対側の面に設けられ、該コイル又はアンテナ
との間で前記基板を介して所定の静電容量を有し、前記
信号端子の別の1個に接続されてある第2の導電体、こ
れらを全て具備することを特徴とする非接触ICカード
である。
【0012】また、本発明にかかる請求項2に示す発明
は、外部装置との間でデータ又はエネルギの授受を非接
触で行う非接触ICカードであって、非接触ICカード
の基板上に設けられパターン化されてある導電体からな
る第1のコイル又はアンテナ、少なくとも2個の信号端
子を有し、該信号端子の一個が前記第1のコイル又はア
ンテナの一端に接続され、該コイル又はアンテナを介し
て電磁気的作用により外部との間で信号の授受を行う電
子回路、そして、前記基板上の前記第1のコイル又はア
ンテナとは反対側の面に設けられ、該第1のコイル又は
アンテナとの間で前記基板を介して所定の静電容量を有
し、前記信号端子の別の1個に接続されてあるパターン
化された導電体からなる第2のコイル又はアンテナ、こ
れらを全て具備することを特徴とする非接触ICカード
である。
【0013】また、本発明にかかる請求項3に示す発明
は、外部装置との間でデータ又はエネルギの授受を非接
触で行う非接触ICカードであって、非接触ICカード
の基板上に設けられパターン化されてある導電体からな
るコイル又はアンテナ、少なくとも2個の信号端子を有
し、前記コイル又はアンテナの両端それぞれに該信号端
子の少なくとも1個づつが接続され、前記コイル又はア
ンテナを介して電磁気的作用により外部との間で信号の
授受を行う電子回路、前記基板上の前記コイル又はアン
テナとは反対側の面に設けられ、該コイル又はアンテナ
との間で前記基板を介して所定の静電容量を有する第3
の導電体、これらを全て具備することを特徴とする非接
触ICカードである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる非接触ICカード
の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は
本発明の請求項1にかかる非接触ICカード1の構成を
示す図であって、(a)は非接触ICカード1の基板の
配線パターン及び構成を示し、(b)は非接触ICカー
ド1の等価回路を示し、(c)は非接触ICカード1の
基板配線パターンをX−X’方向に切断したところを断
面図で示したものである。
【0015】図1(a)に示すように、基板14の一方
の面の外周に沿って導電性物質を用いた配線パターンと
して実現されたコイル12が配置され、そのコイル12
の一端のみが電子回路11の信号端子30に接続され、
コイル12の他端34は開放のまま配置される。
【0016】一方、電子回路11の他方の信号端子31
は基板14の他方の面に導かれ、コイル12に対向して
基板14の他方の面に導電性物質を用いて構成された導
電体13に接続される。ここで、図1(a)では導電体
13を示す点線がコイル12の内外周よりはみ出て記載
されているのは図面を見やすくする為である。静電容量
は一方の面のコイル12を形成する導電性物質を用いた
パターンと基板14を介して他方の面に導電性物質を用
いて構成された導電体13とで形成されると言う原理に
基づき、図1(b)の等価回路における直列コンデンサ
15で表される。
【0017】また、図1(c)に示す様にコイル12の
幅W12と導電体13の幅W13は必要な静電容量が形成さ
れれば厳密に等しくしなければならないものではない
が、少なくともコイル12の幅W12の端面32よりも導
電体13の幅W13の端面33がはみ出さないように配置
させるのは、前述したようにコイル12で形成されるコ
イル面積の低下を防ぐ意味から好ましい。また、図1で
は、コイル12は巻き数2のコイルであるが、必要なイン
ダクタンス及び静電容量を形成できればその巻き数及び
そのパターン幅を特に規定するものではなく任意に設定
してもよい。
【0018】また、本発明ではコイル12の他端34は
任意の場所で開放とすることができ巻き数1以上のコイ
ル12の持つインダクタンスをコイル12を形成するパ
ターンの長さでも調整することがでる。一方、導電体1
3もコイル12と対向する面積を任意に設定し必要な静
電容量を形成させることができるのは言うまでもない。
したがって、本発明ではコイルが形成する面積およびそ
の巻き数でしかそのインダクタンスを調整できない従来
の方法に比べ、容易にインダクタンス及び静電容量を調
整できると言う利点もある。
【0019】図2は本発明の請求項2にかかる非接触I
Cカード2の構成を示す図であって、(a)は非接触I
Cカード2の基板の配線パターン及び構成を示し、
(b)は非接触ICカード2の等価回路を示し、(c)
は非接触ICカード2の基板配線パターンをY−Y‘方
向に切断した断面図である。図2(a)に示すように、
基板18の一方の面の外周に沿って導電性物質を用いた
配線パターンとして実現されたコイル16が配置され、
そのコイル16の一端のみが電子回路11の信号端子3
0に接続され、コイル16の他端37は開放のまま配置
される。
【0020】一方、電子回路11の他方の信号端子31
は基板18の他方の面に導かれ、コイル16に対向して
基板18の他方の面に導電性物質を用いた配線パターン
として実現されたコイル17の一端に接続され、コイル
17の他端38は開放のまま配置される。ここで、図2
(a)ではコイル17を示す点線がコイル16のパター
ン幅よりはみ出て記載されているのは図面を見やすくす
る為である。静電容量は一方の面のコイル16を形成す
る導電性物質を用いたパターンと基板18を介して他方
の面のコイル17を形成する導電性物質を用いたパター
ンとで形成されると言う原理に基づき、図2(b)の等
価回路における直列コンデンサ19で表される。
【0021】また、図2(c)に示す様にコイル16の
幅W16とコイル17の幅W17は必要な静電容量が形成さ
れれば厳密に等しくしなければならないものではない
が、少なくともコイル16の幅W16の端面35よりもコ
イル17の幅W17の端面36がはみ出さないように配置
させるのは、前述したようにコイル16で形成されるコ
イル面積の低下を防ぐ意味から好ましい。また、図2で
は、コイル1 6及びコイル17は巻き数2のコイルであ
るが、必要なインダクタンス及び静電容量を形成できれ
ばその巻き数及びそのパターン幅を特に規定するもので
はなく任意に設定してもよい。
【0022】また、本発明ではコイル16の他端37及
びコイル17の他端38は任意の場所で開放とすること
ができコイル16の持つインダクタンスをコイル16を
形成するパターンの長さ、及びコイル17の持つインダ
クタンスをコイル17を形成するパターンの長さで調整
することがでる。一方、静電容量はコイル16とコイル
17が対向して形成された面積に応じて増加するので、
少なくともコイル16とコイル17が対向して形成され
た面積を持つことが必要なのは言うまでもない。したが
って、本発明ではコイルが形成する面積およびその巻き
数でしかそのインダクタンスを調整できない従来の方法
に比べ、容易にインダクタンス及び静電容量を調整でき
ると言う利点もある。
【0023】図3は本発明の請求項3にかかる非接触I
Cカード3の構成を示す図であって、(a)は非接触I
Cカード3の基板の配線パターン及び構成を示し、
(b)は非接触ICカード3の等価回路を示し、(c)
は非接触ICカード3の基板配線パターンをZ−Z‘方
向に切断した断面図である。
【0024】図3(a)に示すように、基板22の一方
の面の外周に沿って導電性物質を用いた配線パターンと
して実現されたコイル20が配置され、そのコイル20
の一端が電子回路11の信号端子30に接続され、他端
は電子回路11の信号端子31に接続される。基板22
の他方の面にはコイル20に対向して導電性物質を用い
た導電体21が配置される。ここで、図3(a)では導
電体21を示す点線がコイル20の内外周よりはみ出て
記載されているのは図面を見やすくする為である。この
場合の静電容量はコイル20の隣接したパターン間の静
電容量に導電体21を介したコイル20の隣接したパタ
ーン間の静電容量が追加形成される原理に基づき、図3
(b)の等価回路における並列コンデンサ23で表され
る。
【0025】また、図3(c)に示す様にコイル20の
幅W20と導電体21の幅W21は必要な静電容量が形成さ
れれば厳密に等しくするものではないが、少なくともコ
イル20の幅W20の端面39よりも導電体21の幅W21
の端面40がはみ出さないように配置させるのは、前述
したようにコイル20で形成されるコイル面積の低下を
防ぐ意味から好ましい。また、図3では、コイル20は
巻き数2のコイルであるが、必要なインダクタンスを形
成できればその巻き数及びそのパターン幅を特に規定す
るものではなく任意に設定してもよい。また、導電体2
1は電子回路11の信号端子30又は信号端子31のど
ちらか一端に接続されていても良い。
【0026】また、本発明では図3(a)に示すように
基板の一方の面に導電性物質を用いた配線パターンとし
て実現されたコイル20がスルーホールを用いること無
しに形成できれば、並列共振用のコンデンサをスルーホ
ールを用いず、単にコイル20に対向する他方の基板面
に導電性物質を用いた導電体21を配置するのみで簡単
に形成できる利点もある。
【0027】
【実施例】以下、図7〜図10を参照して本発明の一実
施例を説明する。図7(a)は非接触ICカードを用い
たシステムの構成を示す図である。非接触型の外部装置
300の送受信回路301には非接触ICカード1への
電力供給と情報の授受を行うアンテナである送受信コイ
ル302が接続されている。一方、非接触ICカード1
は外部装置300と電磁的に結合され、データ又はエネ
ルギの授受に関与するアンテナとしてのコイル12とコ
イル12に接続され直列共振回路を構成するコンデンサ
15と、電磁的作用により外部との間でデータ又はエネ
ルギの授受を行う電子回路11とからなる。また、電子
回路11はコイル12で受けた交流磁界エネルギーを直
流電力に変換する電源回路と情報の授受の為の変復調回
路とを含むアナログインターフェイス200と、情報の
処理を行うデータ処理装置201と、情報を蓄積するメ
モリ202とで構成されている。
【0028】図8(b)は本発明にかかる非接触ICカ
ードの概略構成図であり、図9(c)−1は基板14の
一方の面に形成されたコイル12の配線パターンの配置
を示し、図9(c)−2は基板14の他方の面に形成さ
れた導電体13の配置を示している。また、図10は、
非接触ICカード1をW−W‘方向に切断した断面図で
ある。本発明の非接触ICカード1は、樹脂により封止
された電子回路11とシート状の樹脂の表面に導電体で
形成されたコイル12と導電体13とを持つ基板14を
封止したカード基板10−1とカード基板10−2とか
らなる。
【0029】続いて、本発明による非接触ICカード1
は概略以下のように作成される。まず、導電性物質で覆
われた樹脂基板にエッチングによりパターンコイル12
と導電体13を形成した基板14が準備される。導電性
物質としては銅が使用されたが、その他、アルミニウム
なども適用でき、材料は一種に固定されるものではな
い。また、基板14の樹脂としては塩化ビニルが使用さ
れたが、その他、ポリカーボネートなども適用でき、材
料は一種に固定されるものではない。
【0030】本実施例の基板14の諸元は、基板14の
厚さ150μm、比誘電率3.1、コイル12の内径7
5mm×44.5mm、パターン幅500μm、パター
ン間隔100μm、巻き数4、導電体13のパターン幅
230μm、長さ200mmであり、形成されたインダ
クタは1.8μH、静電容量は35pFである。
【0031】つぎに、基板14に樹脂により封止された
電子回路11を接着剤を用いて固定させる。この際、電
子回路11の信号端子30、31部分はコイル12の一
端に接続された電極端子51及び導電体13の一端に接
続された電極端子52に導電性接着剤を用いて接続され
る。次に、電子回路11を備えた基板14を両側よりカ
ード基板10−1とカード基板10−2て挟み込む形で
接着剤を用いて張り合わせ完成させる。本発明におい
て、カードの作成を接着剤を用いてカード基板を張り合
わせる方式としたが、その他、射出成形方式やラミネー
ト方式であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる非接触
ICカードによれば、取り扱い容易な基板上に配置され
た導電体パターンで構成されたコイルを有し、その導電
体パターンコイルに対向して導電体を形成することでチ
ップコンデンサ等の個別部品を用いることなく伝送効率
に係わるコイル面積の低下のないコンデンサを基板上に
形成でき、非接触ICカードの信頼性を高めることがで
きる。総じて、本発明によれば、取り扱いの容易な基板
上に配置された導電体パターンから構成されたコイル又
はアンテナを有していて、共振用のコンデンサをチップ
コンデンサ等の個別部品を用いることなく、かつ信号伝
送効率に係わるコイル面積の低下の無いコンデンサを基
板上に実現できること、しかも、厚さは薄く、且つ信頼
性は高いこと、これらを共に満たすことができる非接触
ICカードを提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非接触ICカードの第1の例の
概略構成を示す説明図。
【図2】本発明にかかる非接触ICカードの第2の例の
概略構成を示す説明図。
【図3】本発明にかかる非接触ICカードの第3の例の
概略構成を示す説明図。
【図4】従来の非接触ICカードの一例の概略構成を示
す説明図。
【図5】従来の非接触ICカードの他の一例の概略構成
を示す説明図。
【図6】従来の非接触ICカードの他の一例の概略構成
を示す説明図。
【図7】本発明にかかる非接触ICカードの一実施例に
ついての説明図
【図8】本発明にかかる非接触ICカードの他の一実施
例についての説明図
【図9】本発明にかかる非接触ICカードの他の一実施
例についての説明図
【図10】本発明にかかる非接触ICカードの他の一実
施例についての説明図
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6 …非接触ICカード 11、101…電子回路 12、16、20、17、104、107…導電体コイ
ル 103…巻き線コイル 15、19、23、70、60、102、…コンデンサ 13、21、105、106、108、109、110
…導電体 30、31…信号端子 14、18、22、120、121、122…基板 51、52…電極端子 55…接着剤 300…外部装置 301…送受信装置 302…送受信コイル
フロントページの続き (72)発明者 小林 一雄 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部装置との間でデータ又はエネルギの授
    受を非接触で行う非接触ICカードであって、 非接触ICカードの基板上に設けられパターン化されて
    ある導電体からなるコイル又はアンテナ、 少なくとも2個の信号端子を有し、該信号端子の一個は
    前記コイル又はアンテナの一端に接続され、該コイル又
    はアンテナを介して電磁気的作用により外部との間でデ
    ータ又はエネルギの授受を行う電子回路、 そして、前記基板上に前記コイル又はアンテナとは反対
    側の面に設けられ、該コイル又はアンテナとの間で前記
    基板を介して所定の静電容量を有し、前記信号端子の別
    の1個に接続されてある第2の導電体、 これらを全て具備することを特徴とする非接触ICカー
    ド。
  2. 【請求項2】外部装置との間でデータ又はエネルギの授
    受を非接触で行う非接触ICカードであって、 非接触ICカードの基板上に設けられパターン化されて
    ある導電体からなる第1のコイル又はアンテナ、 少なくとも2個の信号端子を有し、該信号端子の一個が
    前記第1のコイル又はアンテナの一端に接続され、該コ
    イル又はアンテナを介して電磁気的作用により外部との
    間で信号の授受を行う電子回路、 そして、前記基板上の前記第1のコイル又はアンテナと
    は反対側の面に設けられ、該第1のコイル又はアンテナ
    との間で前記基板を介して所定の静電容量を有し、前記
    信号端子の別の1個に接続されてあるパターン化された
    導電体からなる第2のコイル又はアンテナ、 これらを全て具備することを特徴とする非接触ICカー
    ド。
  3. 【請求項3】外部装置との間でデータ又はエネルギの授
    受を非接触で行う非接触ICカードであって、 非接触ICカードの基板上に設けられパターン化されて
    ある導電体からなるコイル又はアンテナ、 少なくとも2個の信号端子を有し、前記コイル又はアン
    テナの両端それぞれに該信号端子の少なくとも1個づつ
    が接続され、前記コイル又はアンテナを介して電磁気的
    作用により外部との間で信号の授受を行う電子回路、 前記基板上の前記コイル又はアンテナとは反対側の面に
    設けられ、該コイル又はアンテナとの間で前記基板を介
    して所定の静電容量を有する第3の導電体、 これらを全て具備することを特徴とする非接触ICカー
    ド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6398116B1 (en) * 1997-06-20 2002-06-04 Angewandte Digital Gmbh Chip card with at least two coil devices for transferring data and/or energy
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