JPH11306211A - 設計支援方法および設計支援プログラムを記録した媒体 - Google Patents

設計支援方法および設計支援プログラムを記録した媒体

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JPH11306211A
JPH11306211A JP10108106A JP10810698A JPH11306211A JP H11306211 A JPH11306211 A JP H11306211A JP 10108106 A JP10108106 A JP 10108106A JP 10810698 A JP10810698 A JP 10810698A JP H11306211 A JPH11306211 A JP H11306211A
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functional
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Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
Masayuki Nakao
政之 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械設計や建築設計等の設計における思考形
成過程を支援する設計支援方法を提供する。 【解決手段】 設計の目的を入力し表示する第1のステ
ップと、前記設計の目的を分析して該設計すべき目的物
の奏する機能を入力し前記設計の目的から前記機能を展
開して表示する第2のステップと、前記機能を充足する
前記目的物の機構を入力し前記設計の目的から前記機構
を展開して表示する第3のステップと、前記第3のステ
ップにおいて形成された前記設計の目的から前記機構ま
での体系化された表示に基づいて、前記目的物の概念図
および仕様を作成して構造を決定し、前記目的から前記
構造までを体型化して表示する第4のステップとからな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設計支援方法およ
び設計支援プログラムを記憶した媒体に係わり、特に機
械設計や建築設計等の設計における思考形成過程を支援
する設計支援方法および設計支援プログラムの記憶媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械設計や建築設計等の各種の設
計を支援するコンピュータソフトウエアとしてCADが
知られている。
【0003】また、設計の思考形成過程を支援するソフ
トウエアとしては、Invension Machine Labと呼ばれる
ものがあり、これは、TRIZといわれる旧ソ連で開発され
た特許の中に含まれる創造性の法則性を探るべく開発さ
れたもので、設計者が、1000近い過去の特許の中か
ら、自分の設計と同様な機能や制約条件に係わる機構が
記載されている特許を検索して提示しようとするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、設計における設
計者の思考形成過程は、設計の目的としての要求の形
成、その要求の実体を分析して具体的な機能の形成、そ
の機能を満足する機構(原理、作用)の形成、その機構
に寸法や材質等の属性を付与する構造の形成の過程から
なると考えられる。
【0005】しかしながら、従来のCADは、前記の思
考形成過程の後段にあたる機構から構造の過程におい
て、いわゆる形状等を具体的に形成する段階で利用され
るものであり、設計の思考形成過程で特に重要と考えら
れる機能から機構の過程を支援するものではない。
【0006】また、上記のInvension Mchine Labは、機
能から機構への思考形成過程で利用し得るものである
が、データベースが過去の特許に限られており、現在設
計しようとするものと技術分野が異質であったり、ま
た、設計内容に即したあるいは現在身近に困っている設
計上の問題に役立つものではなかった。
【0007】上記のごとく、従来は、設計者の設計にお
ける要求から構造まで思考形成過程を一貫して支援する
コンピュータシステムは開発されていない。
【0008】本発明の目的は、上記の従来の問題点に鑑
みて、設計者が設計すべきものの要求、機能、機構、お
よび構造等の各思考形成過程を支援することを可能にし
た設計支援方法および設計支援プログラムを記憶した媒
体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次のような手段を採用した。
【0010】設計支援方法において、設計の目的を入力
し表示する第1のステップと、前記設計の目的を分析し
て設計すべき目的物の奏する機能を入力し前記設計の目
的から前記機能までを体系化して表示する第2のステッ
プと、前記機能を充足する前記目的物の機構を入力し前
記設計の目的から前記機構までを体系化して表示する第
3のステップと、前記第3のステップにおいて形成され
た前記設計の目的から前記機構までの体系化された表示
に基づいて、前記目的物の概念図および仕様を作成して
構造を決定し、前記目的から前記構造までを体型化して
表示する第4のステップと、からなることを特徴とす
る。
【0011】また、設計支援方法において、設計の目的
を入力し表示する第1のステップと、前記設計の目的を
分析して設計すべき目的物の奏する機能を入力し前記設
計の目的から前記機能までを体系化して表示する第2の
ステップと、記憶装置に記憶され前記機能のそれぞれに
対応する複数の機能要素群から機能要素を選択し、前記
設計の目的から前記機能要素までを体型化して表示する
第3のステップと、記憶装置に記憶され前記機能要素の
それぞれに対応する複数の機構要素群から前記機能要素
を充足する機構要素を選択し、前記設計の目的から前記
機構要素までを体型化して表示する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて形成された前記設計の目的
から前記機構要素までの体系化された表示に基づいて、
前記目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定
し、前記目的から前記構造までを体型化して表示する第
5のステップと、からなることを特徴とする。また、設
計支援方法において、設計の目的を入力し表示する第1
のステップと、前記設計の目的を分析して設計すべき目
的物の奏する機能を入力し前記設計の目的から前記機能
までを体系化して表示する第2のステップと、記憶装置
に記憶され前記機能のそれぞれに対応する複数の機能要
素群から機能要素を選択し、前記設計の目的から前記機
能要素までを体型化して表示する第3のステップと、記
憶装置に記憶され前記機能要素のそれぞれに対応する複
数の機構要素群から、記憶装置に記憶され前記複数の各
機構要素のそれぞれ対応する、実用例および失敗例等か
らなる設計知識を参照して、前記機能要素を充足する機
構要素を選択し、前記設計の目的から前記機構要素まで
を体型化して表示する第4のステップと、前記第4のス
テップにおいて形成された前記設計の目的から前記機構
要素までの体系化された表示に基づいて、前記目的物の
概念図および仕様を作成して構造を決定し、前記目的か
ら前記構造までを体型化して表示する第5のステップ
と、からなることを特徴とする。
【0012】また、設計支援方法において、設計の目的
を入力し表示する第1のステップと、前記設計の目的を
分析して設計すべき目的物の奏する機能を入力し前記設
計の目的から前記機能までを体系化して表示する第2の
ステップと、記憶装置に記憶され前記機能のそれぞれに
対応する複数の機能要素群から機能要素を選択し、前記
設計の目的から前記機能要素までを体型化して表示する
第3のステップと、記憶装置に記憶され前記機能要素の
それぞれに対応する複数の機構要素群から、記憶装置に
記憶され前記複数の各機構要素のそれぞれ対応する、実
用例および失敗例等からなる設計知識を参照して、前記
機能要素を充足する機構要素を選択し、前記設計の目的
から前記機構要素までを体型化して表示する第4のステ
ップと、記憶装置に記憶された制約条件を選択し、該制
約条件と前記選択された前記機構要素との干渉関係を明
示して、前記設計の目的から前記機構要素までを体型化
して表示する第5のステップと、前記干渉関係を考慮し
て前記機構要素を訂正し、前記設計の目的から前記機構
要素までを体型化して表示する第6のステップと、前記
第6のステップにおいて形成された前記設計の目的から
前記機構要素までの体系化された表示に基づいて、前記
目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定し、前
記目的から前記構造までを体型化して表示する第7のス
テップと、からなることを特徴とする。
【0013】また、コンピュータ読み取り可能な媒体
に、請求項1ないしは請求項4のいずれか1つの請求項
に記載の設計支援方法を実行するプログラムを記憶した
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1から図12を用いて説明する。
【0015】図1から図9は、自動車の設計を1例とす
る、設計すべき自動車の開発テーマを表す要求、その要
求の実体を分析して自動車に要求される機能、その機能
を満足する機構、その機構に属性を付与する構造の各思
考形成過程を表すコンピュータ等を用いた表示装置にお
ける表示画面を表す。
【0016】図1は、設計者が設計すべきものの設計の
要求(目的)を入力する画面を示す図であり、A1は設
計の最初の思考形成過程である要求が入力された思考展
開表示画面である。思考展開表示画面A1では、今回の
開発テーマである「若者向けのスポーツカー」を要求と
して決定し入力する。通常、要求は市場や特定顧客、研
究目的等に基づいて複数の項目が決定されるが、この要
求の決定は後述する思考形成過程に大きく影響を与える
ので、十分検討して決定しなければならない。
【0017】図2は、図1の思考展開表示画面A1に基
づいて、設計者がその要求が意図する内容を分析して工
学的用語を用いて自動車の奏すべき機能を展開して入力
する画面を示す図であり、A2は要求から分析された機
能までの思考形成過程が表示された思考展開表示画面で
ある。
【0018】思考展開表示画面A2では、設計者は、決
定された要求の「若者向けのスポーツカー」の意味する
ところを分析検討し、この要求が意味するところの用語
を用いて、「ダッシュ」、「スタイリング」および「コ
ーナリング」の3つの機能からなることを決定し、さら
にこの3つの機能のそれぞれについて、「ダッシュ」は
「高加速度」、「スタイリング」は「低車高」および
「曲面化」、「コーナリング」は「グリップ強化」およ
び「軌跡制御」の5つの機能からなることを決定しコン
ピュータ入力する。
【0019】図3は、図2の思考展開表示画面A2に基
づいて、設計者が前記機能に対応する機能要素をコンピ
ュータに記憶された機能要素群から選択して入力する画
面を示す図であり、Bは、例えば画面の左側に、前記機
能に対応する機能要素の候補が表示される機能要素表示
画面、A3は、例えば画面の右側に、前記機能に対する
機能要素が選択され、要求から選択された機能要素まで
の思考形成過程が表示される思考展開表示画面である。
【0020】機能要素表示画面Bおよび思考展開表示画
面A3では、設計者は、既に決定している思考展開表示
画面A2に示す5つの機能のそれぞれについて機能要素
を決定する。機能要素の決定は、機能要素表示画面Bに
思考展開表示画面A2において決定された5つの各機能
のそれぞれに対応する機能要素の候補がコンピュータか
ら呼び出され表示される。設計者は、この機能要素表示
画面Bから先の5つの各機能について、それぞれの機能
に対応する機能要素を選択する。選択されると思考展開
表示画面A3には、各機能に対応する、「高加速度」に
「動力高出力化」および「ボディ軽量化」、「低車高」
に「低空気抵抗」および「丸み形デザイン」、「曲面
化」に「丸み形デザイン」、「グリップ強化」に「摩擦
力増大」、「軌跡制御」に「加速度センシング」および
「剛性可変」の7つの各機能要素が表示される。
【0021】なお、図3には機能要素表示画面Bと思考
展開表示画面A3の両画面を同時に表示しているが一方
のみ、例えば、思考展開表示画面A3のみを表示して要
求から機能要素までの全ての思考形成過程を表示させる
ことも可能である。
【0022】図4は、この設計にあたって考慮すべき各
種の制約条件をコンピュータに記憶されている制約条件
群から設計者が選択して入力する画面を示す図であり、
Cは各種の考慮すべき制約条件の候補が表示される制約
条件表示画面、A4は当該設計上考慮すべき制約条件を
選択し、要求から機能要素および選択された制約条件ま
での思考形成過程が表示された思考展開表示画面であ
る。
【0023】ここでは、機能要素が決定された思考形成
過程の段階で、コンピュータから制約条件表示画面Cを
呼び出し、この設計に係わる制約条件、さらには制約条
件をより詳細に記述した詳細条件の候補を表示する。表
示された制約条件の中からこの設計に係わる制約条件や
その詳細条件を選択する。選択された制約条件等は要求
から機能要素を含む思考展開表示画面A4に同時に表示
される。
【0024】図5は、図3の思考展開表示画面A4に基
づいて、設計者が前記機能要素に対する機構要素をコン
ピュータに記憶された機構要素群から選択して入力する
画面を示す図であり、Dは前記の機能要素に対応する機
構要素の候補が表示される機構要素表示画面、A5は前
記機能要素に対する機構要素を選択し、要求から選択さ
れた機構要素および制約条件までの思考形成過程を表示
する思考展開表示画面である。
【0025】図6は、図5において機構要素を選択する
にあたり、コンピュータに記憶された各機構要素におけ
る材質、形状等に係わる実用例や失敗例等からなる設計
知識を参照するために表示される画面を示す図であり、
Eは選択されるべき各機構要素に対する具体的な材料、
形状等の図形を含む設計知識の候補が表示された設計知
識表示画面である。
【0026】図5に示す機構要素表示画面Dおよび思考
展開表示画面A5では、設計者は、既に決定している思
考展開表示画面A4に示す7つの各機能要素のそれぞれ
について、機能要素を決定する。機構要素の決定は、機
構要素表示画面Dに思考展開表示画面A3において決定
された7つの各機能要素のそれぞれに対応する機構要素
の候補がコンピュータから呼び出され表示される。設計
者は、この機構要素表示画面Dから先の7つの各機能要
素について、それぞれの機能要素に対応する機構要素を
選択する。選択にあたって、設計者は、図6に示すよう
な各機構要素に対する材質、形状等の具体的な設計知識
をデータベースから呼び出し表示し、例えば、機能要素
「ボディ軽量化」の機構要素の候補「ハニカム形状」、
「複合材」、「一体加工化」のどれを選択するかについ
て、それぞれの機構要素の各候補について具体的な設計
知識を参照して選択の思考を補助する。
【0027】選択されると、図5の思考展開表示画面A
5に示すように、各機能要素の「動力高出力化」に対し
ては「ターボ搭載」、「ボディ軽量化」に対しては「複
合材」・・・の各機構要素が表示される。
【0028】図7は、図5に示す思考展開表示画面A5
に基づいて、設計者が前記設計知識等を参照して前記選
択された機構要素と前記選択された制約条件との関係
(干渉関係)を明示する画面を示す図であり、A6は設
計機構要素と制約条件との関係が点線で明示されるとと
もにその理由が記入され、さらに条件メモ等が付加され
た思考展開表示画面である。
【0029】思考展開表示画面A6において、決定した
各機構要素の中で、既に選定されている制約条件を考慮
しなければならないものについては、考慮すべき関係に
あることを明示(点線で図示)し、両者が干渉関係にあ
ることについての理由メモを付加する。さらに各機構要
素および制約条件について、条件メモを入力する。
【0030】図8は、図7に示す思考展開表示画面A6
における機構要素と制約条件との干渉関係を考慮して修
正された思考展開表示画面A7を示す図である。
【0031】思考展開表示画面A6では、制約条件と干
渉関係にある機構要素が検討され、制約条件と整合する
新たな機構要素が決定される。
【0032】図9は、最終的に作成された図8に示す思
考展開表示画面A7を利用して概念図(ポンチ絵)を作
成して構造を決定する画面を示す図であり、Fは概念図
(ポンチ絵)作成画面、Gは設計される自動車の定量的
な構造データをコンピュータに予め記憶しておいた規
格、カタログ類を利用して決定される仕様表示部、A8
はこれまでの要求から構造までの全ての思考展開過程が
表示された思考展開表示画面である。
【0033】概念図作成画面Fおよび思考展開表示画面
A8では、設計者は、既に要求から機構要素まで作成さ
れた思考展開表示画面A8に基づいて、3Dソリッドモ
デル等の方法を利用してポンチ絵を作成し、また、定量
的な仕様Gは各種規格やカタログを利用して設定し、最
終的な構造を決定する。
【0034】なお、ポンチ絵の作成後は、3Dから2D
に通常のCADを用いて作成することができる。
【0035】なお、ここで図1〜図9は表示形態の一例
を示す画面であり、上記各図に示す表示画面A1〜A
8,B〜Gは、任意の時点で表示画面A1〜A8,B〜
Gの中から特定の画面のみを選択して表示したり、また
各画面を必要に応じて選択的に拡大または縮小して表示
することができる。
【0036】図10は本実施形態に係わる設計支援方法
を用いるハードウエア構成の一例を示す図である。
【0037】この図において、1は設計支援方法に係わ
るプログラム等のプログラムや演算に必要な各種のデー
タ等が格納されるメモリ、2は前記のプログラム等によ
り各種の演算処理を行うCPU、3は設計者等により各
種データ入力や表示画面上の情報を選択入力するキーボ
ード、4は上記の選択されるべき各種情報や思考形成過
程が表示されるディスプレイ、5は設計支援方法に使用
される各種データや演算処理の結果得られた各種データ
が記憶される記憶装置でる。
【0038】記憶装置5には、図3の機能要素表示画面
Bに示す機能要素情報51、図4に示す制約条件表示画
面Cに示す制約条件情報52、図5に示す機構要素表示
画面Dに示す機構要素情報53、図6の設計知識表示画
面に示す設計知識情報54、設計支援方法の各ステップ
において形成された思考形成表示画面A1〜A8に示す
思考展開図情報55、図9の概念図作成画面Fにおいて
作成された概念図56、図9の仕様表示部Gの仕様デー
タがそれぞれ記憶される。
【0039】次に、本実施形態に係わる設計支援方法の
処理手順を図11および図12に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0040】はじめに、ステップ1において、設計者
は、「若者向きのスポーツカー」等の設計の目的である
要求を決定し思考展開表示画面A1を作成する。ステッ
プ2において、前記要求の内容を検討して、その要求が
意味するところの機能を分析し入力して思考展開表示画
面A2を作成する。ステップ3において、分析された各
機能のそれぞれについて対応する詳細な機能要素候補を
表示し、ステップ4において、設計者はその中から適切
と思われる機能要素を選択し思考展開表示画面A3を作
成する。次いで、ステップ5において、本設計に係わる
制約条件を表示する。ステップ6において、展開された
た思考展開表示画面A5を基に本設計に影響を与える制
約条件を選択し思考展開表示画面A6を作成する。次い
で、ステップ7において、各機能要素のそれぞれに対応
する機構要素候補を表示し、さらにステップ8におい
て、各機構要素に関する設計知識情報を表示する。次
に、ステップ9において、設計知識情報を参照して機構
要素を選択する。ステップ10において、選択された機
構要素が選択された制約条件によって制約される関係、
即ち干渉関係の有無を検討し、干渉関係にある機構要素
と制約条件との関係を明示する。その際、その理由をメ
モ入力する。次に、ステップ11で、干渉関係にある機
構要素に検討すべき問題があるか否かを検討する。問題
があれば、ステップ9からの思考を繰り返し、思考展開
表示画面A6を修正した新たな思考展開表示画面A7を
作成する。ステップ12において、思考展開表示画面A
7を基に、設計の目的物である「若者のスポーツカー」
の3次元の概念図を作成し、さらにステップ13におい
て必要な規格やカタログを表示し参照して定量的な仕様
を決める。ステップ14において、設計の目的物が満足
する形態で表現できないとき等、最終的に構造が決定で
きないときはステップ2からの思考展開表示画面A1〜
A6のいずれかのステップに戻り、再考し、満足する最
終的な思考展開図、概念図、仕様を決定する。
【0041】なお、ステップ14において、思考展開表
示画面A1〜A6のいずれかに戻り、再考するように説
明したが、各ステップのいずれの思考形成段階において
も再考のため思考展開表示画面A1〜A6のいずれにも
戻って再思考することができる。
【0042】上記のごとく、本実施形態によれば、思考
展開表示画面によって、設計の思考形成過程、特に機能
から機構への思考形成過程を補助し、設計者の思考の形
成、整理に極めて有効である。
【0043】また、本実施形態によれば、機能要素毎
に、機構要素を決めて行く際に機構要素相互に干渉があ
ったり、また、例えば、市販の機構要素が実際に必要と
する機能以外の不要の機能も付加され機能要素−機構要
素の関係が複雑な関係にあるものを明快な思考展開図で
表現することができる。
【0044】また、機能要素から機構要素の選択におい
て、実用例や失敗事例をデータベース化した設計知識を
利用するので、実務的で迅速かつ適切な機構要素の選択
が可能になる。
【0045】また、3次元等の概念図(ポンチ絵)を、
十分な思考形成過程を経て、かつ思考形成過程において
検討された必須の各種情報を有する思考展開図を用いて
作成するので、適切かつ容易に作成することができる。
【0046】また、各思考展開表示画面A1〜A8を記
憶しておくので、思考展開表示画面A1〜A8のいずれ
をも必要に応じて表示することができ、後に思考形成過
程を見直すことが容易となる。
【0047】また、思考展開表示画面A1〜A8を表示
することにより、自分の思考形成過程を把握することが
できるとともに、他人からも容易に思考形成過程を把握
することができる。そのため、他人がその思考展開図を
見ることにより、思考形成過程の問題点を指摘し改善の
アドバイスが容易となる。
【0048】また、完成した思考展開図は訂正前のも含
めて全て記憶しておくことにより、後日他の設計者がそ
の思考形成過程図を見直すことができ、技術の伝達が可
能となる。
【0049】
【発明の効果】上記のごとく、本発明の設計支援方法
は、設計の目的を入力し表示する第1のステップと、前
記設計の目的を分析して該設計すべき目的物の奏する機
能を入力し前記設計の目的から前記機能を展開して表示
する第2のステップと、前記機能を充足する前記目的物
の機構を入力し前記設計の目的から前記機構を展開して
表示する第3のステップと、前記第3のステップにおい
て形成された前記設計の目的から前記機構までの体系化
された表示に基づいて、前記目的物の概念図および仕様
を作成して構造を決定し、前記目的から前記構造までを
体型化して表示する第4のステップとからなるが、各ス
テップ毎に思考展開図を表示することができるので、設
計の思考を容易に形成でき、また設計の思考形成過程を
明確に把握することができ、設計者の思考を整理する上
で極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる設計支援方法の設
計目的を表す要求を設計者が入力する画面を示す図であ
る。
【図2】図1に示す要求(目的)に基づいて設計者がそ
の要求が意図する内容を分析して目的物の奏する機能を
展開して入力する画面を示す図である。
【図3】図2示す各分析された機能に対する機能要素を
コンピュータから呼び出して選択して入力する画面を示
す図である。
【図4】当該設計にあたって考慮すべき各種の制約条件
をコンピュータから呼び出して選択して入力する画面を
示す図である。
【図5】図3示す機能要素に対する機構要素をコンピュ
ータから呼び出して選択して入力する画面を示す図であ
る。
【図6】図5に示す機構要素に対する材質、形状等の設
計知識をコンピュータに用意されたデータベースを利用
して設計者が選択する画面を示す図である。
【図7】図5に示す思考展開表示画面に対して、選択さ
れた機能要素に対する制約条件との関係を明示するとと
もにその理由をメモし、条件メモを付加した思考展開表
示画面を示す図である。
【図8】図7に示す思考展開表示画面における制約条件
を考慮して修正された思考展開表示画面を示す図であ
る。
【図9】図8に示す思考展開表示画面を利用してポンチ
絵および仕様を作成する画面を示す図である。
【図10】本実施形態に係わる設計支援方法を用いるハ
ードウエア構成の一例を示す図である。
【図11】本実施形態に係わる設計支援方法の処理手順
を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係わる設計支援方法の処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】 A1〜A8 思考展開表示画面 B 機能要素表示画面 C 制約条件表示画面 D 機構要素表示画面 E 設計知識表示画面 F 概念図(ポンチ絵)作成画面 G 仕様表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計の目的を入力し表示する第1のステ
    ップと、 前記設計の目的を分析して設計すべき目的物の奏する機
    能を入力し前記設計の目的から前記機能までを体系化し
    て表示する第2のステップと、 前記機能を充足する前記目的物の機構を入力し前記設計
    の目的から前記機構までを体系化して表示する第3のス
    テップと、 前記第3のステップにおいて形成された前記設計の目的
    から前記機構までの体系化された表示に基づいて、前記
    目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定し、前
    記目的から前記構造までを体型化して表示する第4のス
    テップと、 からなることを特徴とする設計支援方法。
  2. 【請求項2】 設計の目的を入力し表示する第1のステ
    ップと、 前記設計の目的を分析して設計すべき目的物の奏する機
    能を入力し前記設計の目的から前記機能までを体系化し
    て表示する第2のステップと、 記憶装置に記憶され前記機能のそれぞれに対応する複数
    の機能要素群から機能要素を選択し、前記設計の目的か
    ら前記機能要素までを体型化して表示する第3のステッ
    プと、 記憶装置に記憶され前記機能要素のそれぞれに対応する
    複数の機構要素群から前記機能要素を充足する機構要素
    を選択し、前記設計の目的から前記機構要素までを体型
    化して表示する第4のステップと、 前記第4のステップにおいて形成された前記設計の目的
    から前記機構要素までの体系化された表示に基づいて、
    前記目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定
    し、前記目的から前記構造までを体型化して表示する第
    5のステップと、 からなることを特徴とする設計支援方法。
  3. 【請求項3】 設計の目的を入力し表示する第1のステ
    ップと、 前記設計の目的を分析して設計すべき目的物の奏する機
    能を入力し前記設計の目的から前記機能までを体系化し
    て表示する第2のステップと、 記憶装置に記憶され前記機能のそれぞれに対応する複数
    の機能要素群から機能要素を選択し、前記設計の目的か
    ら前記機能要素までを体型化して表示する第3のステッ
    プと、 記憶装置に記憶され前記機能要素のそれぞれに対応する
    複数の機構要素群から、記憶装置に記憶され前記複数の
    各機構要素のそれぞれ対応する、実用例および失敗例等
    からなる設計知識を参照して、前記機能要素を充足する
    機構要素を選択し、前記設計の目的から前記機構要素ま
    でを体型化して表示する第4のステップと、 前記第4のステップにおいて形成された前記設計の目的
    から前記機構要素までの体系化された表示に基づいて、
    前記目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定
    し、前記目的から前記構造までを体型化して表示する第
    5のステップと、 からなることを特徴とする設計支援方法。
  4. 【請求項4】 設計の目的を入力し表示する第1のステ
    ップと、 前記設計の目的を分析して設計すべき目的物の奏する機
    能を入力し前記設計の目的から前記機能までを体系化し
    て表示する第2のステップと、 記憶装置に記憶され前記機能のそれぞれに対応する複数
    の機能要素群から機能要素を選択し、前記設計の目的か
    ら前記機能要素までを体型化して表示する第3のステッ
    プと、 記憶装置に記憶され前記機能要素のそれぞれに対応する
    複数の機構要素群から、記憶装置に記憶され前記複数の
    各機構要素のそれぞれ対応する、実用例および失敗例等
    からなる設計知識を参照して、前記機能要素を充足する
    機構要素を選択し、前記設計の目的から前記機構要素ま
    でを体型化して表示する第4のステップと、 記憶装置に記憶された制約条件を選択し、該制約条件と
    前記選択された前記機構要素との干渉関係を明示して、
    前記設計の目的から前記機構要素までを体型化して表示
    する第5のステップと、 前記干渉関係を考慮して前記機構要素を訂正し、前記設
    計の目的から前記機構要素までを体型化して表示する第
    6のステップと、 前記第6のステップにおいて形成された前記設計の目的
    から前記機構要素までの体系化された表示に基づいて、
    前記目的物の概念図および仕様を作成して構造を決定
    し、前記目的から前記構造までを体型化して表示する第
    7のステップと、 からなることを特徴とする設計支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしは請求項4のいずれか1
    つの請求項に記載の設計支援方法を実行するプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322211A (ja) * 2004-04-08 2005-11-17 Hitachi Ltd 設計支援システム
JP2018055605A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 ジャパンモード株式会社 創作支援プログラム

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JP2005322211A (ja) * 2004-04-08 2005-11-17 Hitachi Ltd 設計支援システム
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