JPH11304928A - セパレーター付きシンチレータアレイの作製方法 - Google Patents

セパレーター付きシンチレータアレイの作製方法

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JPH11304928A
JPH11304928A JP10624598A JP10624598A JPH11304928A JP H11304928 A JPH11304928 A JP H11304928A JP 10624598 A JP10624598 A JP 10624598A JP 10624598 A JP10624598 A JP 10624598A JP H11304928 A JPH11304928 A JP H11304928A
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JP
Japan
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separator
scintillator
adhesive
array
separators
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JP10624598A
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English (en)
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Shigenori Sekine
重典 関根
Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
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NIPPON KESSHO KOGAKU KK
Original Assignee
NIPPON KESSHO KOGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】位置決め精度が良く、組立作業性が良いセパレ
ーター付きシンチレータアレイの作製方法を提供するこ
と。 【解決手段】直方体状のシンチレータとセパレーターと
が交互に配列されて接着されているセパレーター付きシ
ンチレータアレイの作製方法において、接着剤の塗布さ
れていないシンチレータ及びセパレーターを所定のアレ
イ状に精度良く位置決めして組み立て、その状態に固定
したままで、フォトダイオードに対面させる面とは反対
側の面側からシンチレータとセパレーターとの界面にエ
ポキシ樹脂系接着剤を毛細管現象で流し込ませ、硬化さ
せる、セパレーター付きシンチレータアレイの作製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線検出器の作
製にフォトダイオード等の光電変換素子又は光電変換管
との組合せで用いるか又は直接変換するセパレーター付
きシンチレータアレイの作製方法に関し、より詳しく
は、位置決め精度が良く、組立作業性が良いセパレータ
ー付きシンチレータアレイの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線検出器は一般的には多数(例え
ば、10個、16個、20個、24個、32個、48
個)のチャンネルを有するフォトダイオードアレイとシ
ンチレータアレイとの組合せで構成されている。従来、
放射線検出器の作製方法として種々の方法が採用されて
おり、その一つの方法として、所定数のチャンネルを有
するフォトダイオードアレイと、それに対応するチャン
ネル配置のシンチレータアレイとを別個に作製し、それ
らを重ね合わせる方法が採用されている。
【0003】上記のような所定数のチャンネルを有する
シンチレータアレイにおいては、直方体状のシンチレー
タとセパレーターとが交互に配列されて接着されてお
り、その作製方法としては、個々の部品となるシンチレ
ータ及びセパレーターに接着剤を塗布し、シンチレータ
とセパレーターとを交互に所望のアレイ形状に配置して
組み立て、ジグで両側から圧を加えて規定の総幅に成形
し、接着剤を硬化させて固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
作製方法においては、接着剤を塗布する工程は煩雑であ
り、また、手作業では塗布する接着剤の量を制御するこ
とは難しい。更に、各部品間に気泡等が残存しないよう
に十分な量の接着剤が塗布されており、接着剤層の厚み
も一般的には数μm程度であるので、圧を加えた際に余
分の接着剤のはみ出しが起こり、その接着剤の流出に伴
って各部品の位置ずれや接着剤層の厚みのバラツキが発
生する。塗布された接着剤の量は製品のピッチ(シンチ
レータとセパレーターとの合計厚)精度に直接影響を及
ぼし、接着剤層の厚みのバラツキはピッチのバラツキの
原因になり、製品に要求される精度で各部品の相対位置
を決めることは困難を伴う。本発明は、位置決め精度が
良く、組立作業性が良いセパレーター付きシンチレータ
アレイの作製方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、従来の技術では
シンチレータ及びセパレーターに接着剤を塗布し、その
後に所望のアレイ形状に配置して組み立てていたが、こ
れらの工程を逆の順序で実施することにより、即ち、シ
ンチレータ及びセパレーターを所望のアレイ形状に配置
して組み立てた後に接着剤を付与することにより、上記
目的が達成されることを見いだし、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明のセパレーター付きシンチレ
ータアレイの作製方法は、直方体状のシンチレータとセ
パレーターとが交互に配列されて接着されているセパレ
ーター付きシンチレータアレイの作製方法において、接
着剤の塗布されていないシンチレータ及びセパレーター
を所定のアレイ状に精度良く位置決めして組み立て、そ
の状態に固定したままで、フォトダイオードに対面させ
る面とは反対側の面側からシンチレータとセパレーター
との界面にエポキシ樹脂系接着剤を毛細管現象で流し込
ませ、硬化させることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いることのできるシン
チレータは、例えば、タングステン酸カドミウム(Cd
WO4 )、タングステン酸亜鉛(ZnWO4 )、タング
ステン酸マグネシウム(MgWO4 )、タリウム添加の
ヨウ化セシウム(CsI:Tl)、ゲルマニウム酸ビス
マス(Bi4 Ge3 12)等の単結晶、ガドリニウム系
セラミック(GOS)等のセラミックで作られた直方体
状のものである。その他、カドミウムテルライド(Cd
Te)等の直接変換素子にも応用することができる。
【0008】本発明で用いることのできるセパレーター
としては、例えば、鉛、タンタル、タングステン、モリ
ブデン等の重金属の薄板、シートの両面に光反射層とし
て白色塗料を塗布したもの、白色プラスチックシートが
ある。本発明においては、セパレーターは単なるセパレ
ーターであっても良く、あるいはセパレーター兼コリメ
ーター又はリフレクターであっても良い。本発明で用い
ることのできるエポキシ樹脂系接着剤は、毛細管現象で
浸透し得1程度の粘度、流動性を有するものであればい
かなるものであっても良い。
【0009】本発明の実施において、先ず最初に、接着
剤の塗布されていない直方体状のシンチレータとセパレ
ーターとを交互に所定のアレイ状に精度良く位置決めし
て組み立てる。実際には、シンチレータアレイの総幅を
規制したジグに、必要な寸法公差を確保したシンチレー
タ及びセパレーター又はコリメーターを並べることによ
り、必要な位置精度が得られる。この段階においては、
シンチレータにもセパレーターにも接着剤が塗布されて
いないので、シンチレータとセパレーターとを煩雑な作
業を必要とせずに容易に、精度良く位置決めして組み立
てることができる。
【0010】次いで、このようにして組み立てたアレイ
状態のシンチレータをジグ等でその状態に固定し、固定
したままで、フォトダイオードに対面させる面とは反対
側の面のシンチレータとセパレーターとの境界部にディ
スペンサー等を用いてエポキシ樹脂系接着剤を塗布す
る。シンチレータの表面にはその結晶面仕上げの程度に
応じて数μm程度の凹凸が存在するので、シンチレータ
とセパレーターとの接触面にもその凹凸に応じた隙間が
ある。塗布された接着剤はその隙間に毛細管現象で浸透
する。この毛細管現象で浸透した接着剤はそのまま保持
され、硬化する。この場合に、シンチレータ及びセパレ
ーターはジグ等で固定されているので、接着剤が浸透し
てきても位置決め精度に悪影響を及ぼすことはない。即
ち、接着剤層の厚みのバラツキによるピッチのバラツキ
が生じることはない。
【0011】本発明の実施においては、シンチレータと
セパレーターとの界面へのエポキシ樹脂系接着剤の流し
込みを、エポキシ樹脂系接着剤の粘度によっては真空チ
ャンバー内での減圧、減圧破壊によって促進することが
好ましい。しかし、このような促進操作はエポキシ樹脂
系接着剤の粘度が低い場合には特には必要ではない。こ
のような促進操作を実施する場合には、シンチレータの
上面に十分な量のエポキシ樹脂系接着剤を滴下してお
く。この十分な量のエポキシ樹脂系接着剤を保持するた
めにジグの深さをアレイの高さよりも深くすることが好
ましい。次いで、ゆっくりと減圧して脱泡する。気泡が
消えたら(出なくなったら)、十分にゆっくりと減圧破
壊を行う。この場合には、シンチレータの表面が滑らか
で、シンチレータとセパレーターとの間の隙間が小さく
ても接着剤は効率よく浸透することが可能となる。
【0012】
【実施例】厚さ1.071±0.002mm、長さ26
mm、高さ2mmのCdWO4 製シンチレータ16個、
側面用の厚さ0.108±0.005mm、長さ26m
m、高さ4mmのタンタル製セパレーター兼コリメータ
ー2個、及び中間用の厚さ0.252±0.005m
m、長さ26mm、高さ4mmの硬鉛製セパレーター兼
コリメーター15個を用意した。平面定盤上にシンチレ
ータと中間用セパレーター兼コリメーターとを交互に所
定のアレイ状に精度良く位置決めし、最外両側に側面用
セパレーター兼コリメーターを配置して組み立ててシン
チレータアレイの状態にした。シンチレータ、セパレー
ター兼コリメーターの長手方向の両側はアレイが飛び出
さない程度に加圧し、シンチレータ、セパレーター兼コ
リメーターの厚さ方向の両側はジグで加圧してシンチレ
ータアレイの総幅を21.252mmに規制した。この
段階においては、シンチレータにもセパレーター兼コリ
メーターにも接着剤が塗布されていないので、シンチレ
ータとセパレーター兼コリメーターとを煩雑な作業を必
要とせずに容易に、精度良く位置決めして組み立てるこ
とができた。
【0013】次いで、このようにして組み立てたアレイ
状態のシンチレータ及びセパレーター兼コリメーターを
ジグでその状態に固定したままで、フォトダイオードに
対面させる面とは反対側の面のシンチレータとセパレー
ターとの境界部にディスペンサーを用いてエポキシ樹脂
系接着剤を塗布した。シンチレータの表面にはその結晶
面仕上げの程度に応じて数μm程度の凹凸が存在するの
で、塗布された接着剤はその隙間に毛細管現象で浸透し
た。この毛細管現象で浸透した接着剤をそのまま硬化さ
せた。
【0014】上記の操作を繰り返して10個の測定用シ
ンチレータアレイを作成した。このようにして得られた
接着剤層32層、16チャンネルの10個のシンチレー
タアレイの総幅は21.252+0から21.252−
0.025mmの範囲内にあり、ピッチは1.330±
0.013mmの範囲内にあり、即ち、ピッチ公差は
0.013mmの範囲内であった。これらの測定数値は
位置決め精度が極めて優れていることを示している。
【0015】
【発明の効果】本発明のセパレーター付きシンチレータ
アレイの作製方法を実施することにより、位置決め精度
が良くなり、組立作業性が良くなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体状のシンチレータとセパレーターと
    が交互に配列されて接着されているセパレーター付きシ
    ンチレータアレイの作製方法において、接着剤の塗布さ
    れていないシンチレータ及びセパレーターを所定のアレ
    イ状に精度良く位置決めして組み立て、その状態に固定
    したままで、フォトダイオードに対面させる面とは反対
    側の面側からシンチレータとセパレーターとの界面にエ
    ポキシ樹脂系接着剤を毛細管現象で流し込ませ、硬化さ
    せることを特徴とするセパレーター付きシンチレータア
    レイの作製方法。
  2. 【請求項2】シンチレータが単結晶又はセラミックであ
    ることを特徴とする請求項1記載の作製方法。
  3. 【請求項3】セパレーターがセパレーター兼コリメータ
    ー又はリフレクターであることを特徴とする請求項1又
    は2記載の作製方法。
  4. 【請求項4】シンチレータとセパレーターとの界面への
    エポキシ樹脂系接着剤の流し込みを真空チャンバー内で
    の減圧、減圧破壊によって促進することを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の作製方法。
JP10624598A 1998-04-16 1998-04-16 セパレーター付きシンチレータアレイの作製方法 Withdrawn JPH11304928A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031304A (ja) * 2008-09-22 2009-02-12 Shimadzu Corp 放射線検出器の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031304A (ja) * 2008-09-22 2009-02-12 Shimadzu Corp 放射線検出器の製造方法
JP4502056B2 (ja) * 2008-09-22 2010-07-14 株式会社島津製作所 放射線検出器の製造方法

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Effective date: 20050705