JPH11304583A - 光学式読取装置 - Google Patents

光学式読取装置

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JPH11304583A
JPH11304583A JP10113909A JP11390998A JPH11304583A JP H11304583 A JPH11304583 A JP H11304583A JP 10113909 A JP10113909 A JP 10113909A JP 11390998 A JP11390998 A JP 11390998A JP H11304583 A JPH11304583 A JP H11304583A
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transparent body
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Katsuhisa Azuma
賀津久 東
Shigeki Oguchi
茂貴 小口
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正回路を別個に設けることなく光量分布補
正を行う。 【解決手段】 被写体13の画像を取り込むための光学
的透明体2の画像取込面50を円形状とする一方、照射
手段33は画像取込面50を囲むように円形状に配置し
て画像取込面50を外周側より斜めに照射するように構
成し、外周側より斜めに照射する照射手段33による周
辺光量増加を相殺するようにレンズ41の周辺光量特性
を低下させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式読取装置に
関する。更に詳述すると、本発明は、光学式読取装置に
おいて被写体からの反射光を受光して画像信号を取り込
むために設けられるレンズの特性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体を照射してその表面模様などを認
識する光学式読取装置101では、図12に示すよう
に、照射手段102としてリング型照明が設けられてい
るものがある。この場合、この照射手段102から発せ
られた光は被写体103を外側から照射した後に反射し
てレンズ105を通過し、撮像素子104で結像して画
像信号として読み取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにリング型の照射手段102を用いて被写体103を
照射した場合、その中央よりも周辺の方を強く照射して
しまうため、図13に示すように光量分布にむらが生じ
て均一な照明の画像が得られなくなる問題がある。この
場合、被写体103の外形を捉えるだけであればこれで
も構わないが、コインなどの被写体103の画像読み取
りに際しては表面模様を読み取る必要があるため、この
ように周辺光量が増加した画像をシェーディング補正す
るなど回路系・電気系で処理する必要が生じている。し
たがって、このような光学式読取装置101では補正回
路も併せて設ける必要がある。
【0004】一方、このような構成の光学式読取装置1
01ではレンズ105として通常はフラットな特性を有
するものが使用されているが、このレンズ105におい
て光量分布を補正することができるのであれば回路系や
電気系などの補正回路を設けなくてもよくなる。
【0005】そこで本発明は、光量分布補正をレンズで
行うことができるようにした光学式読取装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、光学的透明体を介して被
写体を照射する照射手段と、該照射手段による被写体か
らの反射光を受光して画像信号として取り込むためのレ
ンズを有する光学読取手段とを備えてなる光学式読取装
置において、被写体の画像を取り込むための光学的透明
体の画像取込面を円形状とする一方、照射手段は画像取
込面を囲むように円形状に配置して画像取込面を外周側
より斜めに照射するように構成し、外周側より斜めに照
射する照射手段による周辺光量増加を相殺するようにレ
ンズの周辺光量特性を低下させるようにしている。
【0007】この場合、被写体が画像取込面上において
照射手段に照射されると、外周側から斜めに照射されて
いることから周辺光量が増加した状態で照射光が反射す
る。この反射光は周辺光量特性が低下したレンズを通過
するので、このときに光量特性が補正され、一旦増加し
た周辺光量特性が相殺された状態で撮像素子などに取り
込まれる。
【0008】請求項2記載の発明の光学式読取装置にお
いては、光学的透明体を取り付ける前面フレームに円形
状の開口部を設けて、光学的透明体の一方側を画像読み
取りをされる被写体が通過する通路とする一方、光学的
透明体の他方側に被写体を照射する照射手段を前面フレ
ームの開口部を取り囲むように設けている。したがっ
て、被写体はこの通路を通過するときに照射手段によっ
て照射されており、この照射光は外周側から被写体に対
して斜めに照射されていることから、周辺光量が増加し
た状態で被写体から反射している。
【0009】請求項3記載の発明の光学式読取装置にお
いては、照射手段は赤外光を発光する多数の発光ダイオ
ードを円形状に配置して構成されている。この発光ダイ
オードから発せられた赤外光は被写体に対し外周側から
斜めに照射され、周辺光量特性が増加した反射光がレン
ズを通過することとなる。
【0010】請求項4記載の発明の光学式読取装置にお
いては、レンズの光分布特性は、多数の発光ダイオード
による照射の光分布特性を、レンズにより結像された光
を受光する撮像素子の撮像面上で均一な特性となるよう
にするものとされている。したがってこの場合、多数の
発光ダイオードにより外周側から照射されて周辺光量特
性が増加してしまった状態であっても、反射光はこのレ
ンズを通過することにより結像した段階で光量特性が均
一なものとなるように補正される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
8、図10および図11に、本発明の光学式読取装置1
の一実施形態を示す。この光学式読取装置1は、光学的
透明体2を介して被写体13に光線を照射する照射手段
33と、光学的透明体2を介して光線の反射による被写
体13の画像を取り込む光学読取手段4とを備えてい
る。本実施形態では、光学式読取装置1は被写体13と
してのコインの模様を読み取ってコインの種別や真偽の
判定用に使用するものとしている。但し、光学式読取装
置1の用途はコイン読取に限られないのは勿論である。
【0012】光学式読取装置1は、光学的透明体2の被
写体13に対向する面とは反対側の面に、照射手段33
の照射光とは波長の異なる光線の反射を防止する反射防
止膜48を設けている。そして、反射防止膜48を照射
手段33の照射光のピーク波長とは異なったピーク波長
を有するようにしているので、照射手段33により発生
される照射光が光学式読取装置1の内部で内面反射する
ことを抑制できる。これにより、光学読取手段4により
読み取られた画像でのゴーストやフレアの発生を抑える
ことができる。
【0013】また、本実施形態では、照射手段33は、
赤外光線を発するLEDを使用することにより約950
nmのピーク波長を有するものとしている。また、光学
的透明体2の内側面に施された反射防止膜48は、光学
的透明体2にフッ化マグネシウムをコーティングするこ
とにより形成している。本実施形態では反射防止膜48
をフッ化マグネシウムのコーティングにより成膜してい
るが、これには限られず反射防止膜として使用される既
存のまたは新規の材質を使用することができる。
【0014】また、反射防止膜48は膜厚の大きさによ
りピーク波長を調整することができる。本実施形態で
は、反射防止膜48の膜厚は、反射防止膜48が約60
0nm前後のピーク波長を有するような厚さとしてい
る。このため、これら照射手段33及び反射防止膜48
のピーク波長の設定により、光学式読取装置1での内面
反射を抑制することができる。本実施形態では照射手段
33のピーク波長を約950nmとすると共に反射防止
膜48のピーク波長を約600nmとしているが、これ
には限られずこれら照射手段33及び反射防止膜48の
波長を異ならせていれば良い。すなわち、照射手段33
及び反射防止膜48のピーク波長を異ならせることによ
り、光学式読取装置1での内面反射を抑制することがで
きる。
【0015】光学的透明体2はサファイアガラス製とし
ている。このため、光学的透明体2を高硬度にすること
ができるので、金属製のコインである被写体13を光学
的透明体2に摺動させても光学的透明体2の摩耗を抑制
することができる。
【0016】光学的透明体2は、前面フレーム14に設
けられた円形状の開口部62に取り付けられている。そ
してこの光学的透明体2の一方側は画像読み取りをされ
る被写体13が通過する通路32とされ、その表面上を
被写体13が摺動するようにされている。また、さら
に、光学的透明体2は光学式読取装置1の上部の中央に
位置するように、本体フレーム3に支持されたガイド部
材14に支持されている。ガイド部材14は光学式読取
装置1の前面フレームとして機能するものであり、ここ
には光学的透明体2より小径である円形状開口部62を
設けるようにしている。光学的透明体2の内側面には円
環状の視野マスク54が設けられている。このため、光
学的透明体2が被写体13の画像を取込可能な画像取込
面50の形状は円形となっている。本実施形態では光学
的透明体2の内側面に設けた視野マスク54を円環状と
しているが、これには限られず矩形等に中抜けした他の
形状でも良い。
【0017】また、被写体13の画像を取り込むために
設けられる光学的透明体2では、その画像取込面50が
円形状とされている。このため、高価なサファイアガラ
スの面積を最小限に抑えられるので、製造コストを低減
できると共に破損し難くすることができる。そして、こ
の円形の光学的透明体2の被写体13の進行方向の前後
に、通路32を形成する通路部材として機能するガイド
板34,34が配置されている。各ガイド板34は光学
的透明体2の外縁に合致する円弧形状の凹部を有すると
ともに、全体としてはケース体5の形状に合致する四角
形状となるように形成されている。ガイド板34は、凹
部を光学的透明体2に合わせた状態でガイド部材14に
より支持されている。このため、ガイド部材14を例え
ば金属製にして窒化処理等を施して硬化することができ
るので、被写体13の摺動による通路32の摩耗を減ら
すことができる。本実施形態では光学的透明体2を円形
としてその前後にガイド板34,34を設けているが、
これには限られず光学的透明体2を矩形として内部体1
5の全面を覆うようにしても良い。
【0018】さらに、光学的透明体2と各ガイド板34
との表面の縁部には、テーパが形成されている。このた
め、被写体13が光学的透明体2及び各ガイド板34,
34に沿って摺動する際にこれら光学的透明体2と各ガ
イド板34,34との境目で引っ掛かることを防止する
ことができる。
【0019】また、照射手段33は、光学的透明体2の
他方側、即ち被写体13が通過する通路32と反対とな
る側に前面フレーム14の開口部62を取り囲むように
設けられており、被写体13を暗視野照射するように光
学式読取装置1の本体フレーム3にLED基板49を介
して支持されている。即ち照射手段33は画像取込面5
0を囲むように円形状に配置されて画像取込面50を外
周側より斜めに照射するように構成され、光学的透明体
2の画像取込面50、即ち視野枠を囲むように複数配置
されている。本実施形態における照射手段33は赤外光
を発光する多数の発光ダイオードを円形状に配置して構
成されている。
【0020】またLED基板49には、照射手段33の
上側を覆う円環状のプリズム51が取り付けられてい
る。このプリズム51は、上方に向けて照射された照射
手段33の光線を画像取込面50に対して外周側より斜
めに照射するように透過及び反射させている。
【0021】さらに、プリズム51から射出された光線
は拡散板55を透過して光学的透明体2を照射してい
る。このため、光学的透明体2を均一に照射することが
できる。そして、照射手段33からの光線が光学的透明
体2を透過して被写体13を照射し、その反射光が光学
的透明体2を透過して光学読取手段4に取り込まれる。
【0022】また、光学読取手段4は本体フレーム3と
一体結合される光学支持フレーム63に支持され、光学
的透明体2を透過して入射される被写体13からの反射
光を取り込んで結像するレンズ群41と、結像された画
像を電気信号に変換する例えばCCDから成る撮像素子
42とを有している。撮像素子42は、本体フレーム3
に固定されたCCD基板43に取り付けられている。
【0023】CCD基板43は光学的透明体2に対して
平行となるようにして配置され、本体フレーム3に固定
された状態で取り付けられている。このCCD基板43
上には、信号を変換して出力する画像変換回路部61と
して働く回路が設けられており、したがってこのCCD
基板43は画像変換回路部61を保持する回路保持部と
しての役割を果たしている。
【0024】一方、本実施形態での回路部12は増幅回
路部56と制御回路部57とからなるものであり、増幅
回路部56はAMP基板58に、制御回路部57は制御
基板59にそれぞれ保持されている。したがってAMP
基板58と制御基板59はそれぞれに回路を保持する回
路保持部としてはたらいている。そして両基板58,5
9とも、本実施形態ではCCD基板43に対して直交す
るようにしてケース体5(この場合、詳しくはケース体
5の側部52)に沿って設けられており、内部体15の
側方のスペースの有効利用が図られている。したがって
増幅回路部56および制御回路部57は上述した画像変
換回路部61に対して直交配置されていることとなり、
また本実施形態における増幅回路部56と制御回路部5
7とは、スペースを大きくとることのない2つのフレキ
シブルケーブル60,60によって図10に示すように
接続されている。よって、本体フレーム3からみて光学
的透明体2側を除く他の5面に基板(CCD基板43、
AMP基板58および制御基板59)とフレキシブルケ
ーブル60,60とが箱形形状を確保するように配置さ
れているので、ケース体5と内部体15との間のスペー
スの有効利用を図ることができる。
【0025】レンズ群41は、外周側より斜めに照射す
る照射手段33による周辺光量増加を相殺するようにレ
ンズの周辺光量特性を低下させるようにしているもので
あり、いいかえればこのレンズを通過することにより反
射光の周辺光量が暗くなるようにしている。この場合、
鏡銅35によって保持されているレンズ群41を、例え
ば凸面形状に形成されたレンズなどを組み合わせること
により周辺光量が暗くなるように構成しても良いし、あ
るいは表面にコーティング処理が施されたレンズをも組
み合わせて所望の光量分布を得るようにしても良い。こ
のように構成されたレンズ群41によれば、図11に示
すように、照射手段33により周辺が明るくなっていて
も更にこのレンズ群41を通過させることによって周辺
光量特性を低下させ、最終的に撮像素子42においては
フラットな光量となった良好な画像を得ることができ
る。レンズの光分布特性は、多数の発光ダイオードによ
る照射の光分布特性を、レンズにより結像された光を受
光する撮像素子42の撮像面上で均一な特性となるよう
にするものであるため、レンズ群41としてのレンズ特
性は、撮像素子42においてフラットな光量を得るべく
照射手段33による光量特性に応じて適宜設定されるも
のであることはいうまでもない。
【0026】鏡銅35はレンズ支持フレーム部36に保
持されている。レンズ支持フレーム部36は本体フレー
ム3と一体となって形成されている。そしてレンズ支持
フレーム部36は鏡銅35を介してレンズ群41を中央
に保持するようにしている。ここで、レンズ群41とし
ては広角レンズを使用している。このため、レンズ群4
1の焦点距離を短くすることができるので、光学式読取
装置1の全長を短縮化して小型軽量化を図ることができ
る。
【0027】そして、レンズ支持フレーム部36の上部
には、光路を囲む環状の視野マスク37が取り付けられ
ている。そして、視野マスク37の内縁により光学的透
明体2の周縁部の写り込みが防止される。視野マスク3
7をレンズ群41に近い位置に設けているので視野マス
ク37を光学的透明体2の近辺に設けるよりも小さくす
ることができると共に、光学的透明体2の周縁部の写り
込みを防止して被写体13の凹凸を明確に認識すること
ができる。
【0028】また、レンズ支持フレーム部36の側部に
は、被写体13が光学的透明体2の上面に存在すること
を検知する例えばフォトトランジスタから成る検知セン
サ40が設けられている。そして、検知センサ40の入
射軸上の装置外(図1中の上部)には、検知センサ40
に向けて光線を射出するLED39が設けられている。
このLED39からの光線が光学的透明体2を透過して
検知センサ40に入射するときは被写体13が所定位置
に無い状態であることが検知され、逆にLEDからの光
線が被写体13により遮られて検知センサ40に入射し
ないときは被写体13が所定位置に有る状態であること
が検知される。ここで、視野マスク37をレンズ群41
に近い位置としているので、装置外のLED39から検
知センサ40までの光路を遮ることが無い。
【0029】LED39は照射手段33とは別にセンサ
用光源として設けられるものであり、検知センサ(フォ
トトランジスタ)40に向けてセンサ光を射出してい
る。センサ光を検出する検出用受光素子として設けられ
るフォトトランジスタ40は、本実施形態では光学読取
手段4と隣接するように光学支持フレーム63に取り付
けられ、この光学読取手段4とともに同一方向からの光
を受光するようにされている。この場合、フォトトラン
ジスタ40は光学読取手段4の受光波長域とは異なる受
光波長域を有するように設けられている。例えば本実施
形態では、LED39として赤色光領域のセンサ光を発
するものを用いて被写体13の位置検出にこの赤色光を
使用することとし、一方で画像信号用光としては赤外域
の光線を使用している。
【0030】このようにしてフォトトランジスタ40と
光学読取手段4とで受光波長域を異ならせるとともに、
光学読取手段4の光学素子表面にはセンサ光の波長をカ
ットするコーティングを施すようにしている。この場
合、光学素子とは被写体13からの反射光を結像させる
レンズ群41、またはこのレンズ群41により結像され
た光を受光する撮像素子42を取り囲む透明部材のいず
れかである。この透明部材は、特に図示していないが、
撮像素子42の素子面への塵埃などの侵入を防ぐよう
に、ガラスなどの透明な部材により受光面を保護するた
めに設けられている。なお、本実施形態ではレンズ群4
1は5枚のレンズからなっており、このレンズ群41に
コーティングする際は1枚のレンズにのみコーティング
しても良いし、あるいは複数のレンズに行っても良い。
【0031】本実施形態でのこのコーティングは画像信
号となる赤外光のみを透過させるように設けられ、撮像
素子42に赤色領域を含む可視光領域および一部紫外線
領域の光が入射しないようにしている。本実施形態では
このためのコーティング材としてフッ化マグネシウムを
用いているが、上述のような機能を発揮するものであれ
ばコーティング材は特にこれに限られることはない。
【0032】光学式読取装置1は、光学的透明体2を介
して装置内部に画像データを取り込む光学読取手段4
と、該光学読取手段4を作動させるための回路部12と
を内部に収容するケース体5を備えている。ケース体5
は、光学読取手段4と光学的透明体2の間の光路及び光
学読取手段4と回路部12とを封じ込めるように形成さ
れている。本実施形態では、回路部12は2枚の回路基
板(AMP基板58と制御基板59)を有するものであ
り、光学読取手段4はレンズ群41と撮像素子42とC
CD基板43を有するものとしている。そして、光学読
取手段4のレンズ群41及びCCD基板43と回路部1
2の基板とは本体フレーム3に固定されると共に光学的
透明体2はガイド部材14を介して本体フレーム3に固
定されることにより、これら光学読取手段4及び回路部
12と本体フレーム3とガイド部材14と光学的透明体
2とが全体として一体化されて内部体15を形成してい
る。
【0033】ケース体5は金属製で上側を開放した直方
体形状としている。ケース体5と内部体15との取付
は、ケース体5の開放端縁53が内部体15のガイド部
材14の外周の段部6に嵌合することにより成される。
【0034】この光学式読取装置1では、回路部12を
ケース体5の外部に電気的に接続するコネクタ部を、該
コネクタ部の外部露出部19の周囲に位置するパッキン
支持部17にパッキン部材18を取り付けたユニット体
16により形成するようにしている。また、ケース体5
の底部20には、外部露出部19をケース体5の外部に
露出させる透孔から成る開口部21が形成されている。
本実施形態では開口部21をケース体5の底部20に形
成しているが、これには限られずケース体5の側部52
に形成するようにしても良い。また、本実施形態では、
コネクタ部をパッキン支持部17にパッキン部材18を
取り付けたユニット体16により形成しているが、これ
には限られない。
【0035】さらに、外部露出部19が開口部21から
外部に露出すると共にパッキン部材18がケース体5と
パッキン支持部17とに挟まれて圧接されるように、ユ
ニット体16をケース体5の内側に固定するようにして
いる。また、パッキン部材18はゴム等の弾性体から成
るものであり、本実施形態では中央に透孔を有する板状
としている。このパッキン部材18としては、市販のO
リング等を使用しても良い。
【0036】このため、コネクタ部をパッキン部材18
を含めたユニット体16により形成しているので、コネ
クタ部をケース体5に対して汎用のねじ部材等により着
脱することができる。これにより、本体部15からのケ
ース体5の取り外しを専用の治具を用いずに容易に行う
ことができるようになる。また、ケース体5とパッキン
支持部17とにパッキン部材18が挟まれて圧接される
ので、ケース体5とコネクタ部との間での密封性を向上
できると共に、ケース体5とコネクタ部との間に封止剤
を用いることなく封止を行うことができる。このため、
ケース体5を本体フレーム3から取り外すときにコネク
タ部とケース体5との間の封止剤を割ることがないの
で、ごみや埃の発生を防止することができる。しかも、
ケース体5とコネクタ部との間に封止剤を用いていない
ので、外観を向上できると共に、外観の劣化に注意しな
がら封止剤の塗布作業を慎重に行う必要が無くなって組
立の作業性を向上させることができる。
【0037】ここで、ユニット体16は、コネクタ部に
接続可能なケース体5の外部のコネクタが接続されると
共に外部露出部を形成するコネクタソケット19と、該
コネクタソケット19に接続固定されるコネクタ基板2
2と、コネクタソケット19及びコネクタ基板22をケ
ース体5に固定すると共にパッキン支持部17を有する
ホルダ23と、コネクタソケット19の外周でパッキン
支持部17に取り付けられるパッキン部材18とを備え
ている。ホルダ23は、コネクタソケット19を収容す
る収容孔24と、ケース体5の内面に向き合う面におけ
る収容孔24の縁部に形成されてパッキン部材18を収
容する凹形状のパッキン支持部17と、コネクタ基板2
2をホルダ23にボルト25によりねじ止めするための
基板止め孔26と、ケース体5の外部からのボルト27
によりホルダ23をケース体5にねじ止めするためのホ
ルダ止め孔28とを備えている。
【0038】そして、コネクタソケット19はコネクタ
基板22にはんだ付けにより接続固定されている。コネ
クタソケット19が固定されたコネクタ基板22は、ホ
ルダ23の収容孔24にコネクタソケット19を収容し
た状態でホルダ23に対してねじ止めされている。ここ
で、ホルダ23とコネクタ基板22との接触部分には外
周側から封止剤29が塗布されている。封止剤29とし
ては、例えば合成樹脂製の接着剤を使用することができ
る。このため、ホルダ23とコネクタ基板22との間で
封止を行うことができる。
【0039】さらに、コネクタソケット19の外周を取
り巻くようにパッキン部材18が設けられている。この
パッキン部材18はパッキン支持部17に収容されてい
る。そして、コネクタソケット19の先端部がケース体
5の内部から開口部21を貫通して外部に露出した状態
で、ホルダ23がケース体5に対してケース体5の外部
からねじ止めされる。このため、ケース体5とホルダ2
3との間でパッキン部材18を押し潰して封止を図るこ
とができる。しかも、コネクタソケット19の外周にパ
ッキン部材18が設けられているので、コネクタソケッ
ト19とパッキン部材18の隙間の封止を図ることがで
きる。
【0040】また、コネクタ基板22と回路部12と
は、例えばフレキシブルケーブル30で接続されてい
る。このフレキシブルケーブル30の一端はコネクタ基
板22に直接はんだ付けされて、他端はケーブルソケッ
ト31を介して回路部12の基板に接続されている。
【0041】ここで、ホルダ23が内部体15の外側か
ら内側に向けて押圧されたときに、本体フレーム3に固
定された回路部12及び光学読取手段4に当接して内部
体15の外部に位置したままで内部に入り込めないよう
にしている。具体的には、ホルダ23は本体フレーム3
に固定された回路部12の回路基板及び本体フレーム3
に固定された光学読取手段4のCCD基板43に弛んだ
状態で当接するようにしている。さらに、コネクタ基板
22はCCD基板43の内側に入り込んで配置されてい
る。このため、コネクタ基板22がCCD基板43に内
側から当接することにより、ユニット体16が内部体1
5から脱落することを防止することができる。このた
め、ホルダ23が各基板12,43により位置決めされ
るので、ケース体5を内部体15に被せてホルダ23を
ねじ止めするときに作業性を向上させることができる。
【0042】一方、ガイド部材14の外周面には段部6
が形成されている。この段部6にケース体5の開放端縁
53が嵌合するようにしている。そして、ケース体5の
開放端縁53が突き当たる段部6の当接面6aはケース
体5の外周面に対して垂直としている。これにより、ケ
ース体5の位置決めを確実に行うことができる。また、
この段部6は本体フレーム3の周囲を一周するように連
続して設けられている必要はなく、ケース体5の位置決
めを行うのに必要十分な範囲で設けられていれば足り
る。
【0043】本実施形態では、図4及び図7に示すよう
に、段部6は1組の向き合う辺の各中央部分において段
を切り欠いた形状とすることにより、当該部分にケース
体5のアース部11が位置するようにしている。但し、
このような形状に特に限定されるものではないのは勿論
である。
【0044】一方、ケース体5は、内部体15を覆うよ
うに取り付けられる。本実施形態でのケース体5は鋼板
製であり、4枚の側部52,…,52がそれぞれ底部2
0に対して垂直に折り曲げられ、これら側部52,…,
52同士が隅肉溶接により接合されて上部が開口する形
状に形成されている。
【0045】このケース体5の開口端部53には、図7
及び図8に示すように、段部6に当接する突き合わせ部
7が上側に突出するように設けられている。この場合、
突き合わせ部7は、ケース体5をガイド部材14に嵌合
させて当該突き合わせ部7を段部6の当接面6aに当接
させたときに開放端縁53の突き合わせ部7以外の部分
と当接面6aとの間に隙間8が形成されるようにしてい
る。
【0046】この突き合わせ部7は、ケース体5の開放
端縁53から突出する台形形状に形成されたものであ
り、さらにこの突出する部分にケース体5をガイド部材
14にボルト44によりねじ止め固定するためのねじ止
め孔10を設けている。この場合の4つの突き合わせ部
7,…,7は開放端縁53からの突出量がいずれの箇所
でも等しくなるように設けられ、ケース体5をガイド部
材14に対して正確且つバランスよく位置決めできるよ
うにされている。ただし突き合わせ部7の形状あるいは
形態はこのようなものに限られるものでなく、例えば半
円形状や三角形状とされるなど、上述のようにガイド部
材14に対してケース体5を正しく位置決めすることが
でき、かつケース体5の開放端縁53と段部6の当接面
6aとの間に隙間8を形成するものであれば問題はな
い。このように位置決めされた状態に突き合わせ、この
突き合わせ部7のねじ止め部10をねじ止めすることに
よりケース体5とガイド部材14とが固定されて光学的
読取装置1が形成される。
【0047】また、ケース体5の開放端縁53にはこの
ケース体5を接地させるためのアース部11が設けられ
ている。本実施形態におけるアース部11は、隣り合う
突き合わせ部7,7の間にケース体5と一体形成すると
共に、開放端縁53から突き合わせ部7よりも突出した
ほぼL字形状としている。この場合、アース部11は先
端に向かうほど細くなる形状とされ、さらに、その先端
の上部側は接触性および電導性を良好に保つ尖端形状と
されている。このため、アース部11は可撓性を備え
る。
【0048】ケース体5がガイド部材14を介して電位
0である本体フレーム3に取り付けられたときは、ケー
ス体5のアース部11の先端が光学式読取装置1の取り
付けられる光学系機器のフレーム等に当接することとな
る。そして、当接したアース部11は撓められて光学系
機器のフレーム等に押し付けられているので、ケース体
5の接地状態が常に維持される。なお、ここで示したア
ース部11の形状や形態は一例であり、ケース体5を十
分に接地させ得るものであれば特に限定されない。
【0049】ケース体5の開放端縁53と段部6の当接
面6aとは突き合わせ部7により隙間8が設けられてい
る。この隙間8には、ガイド部材14とケース体5とを
固定し、かつ密封性を高めるための封止剤9が塗布され
ている。本実施形態では、封止剤9として粘性が高い樹
脂製の硬化性材料が用いられている。この場合、この封
止剤9を隙間8に塗布すれば良いので、目視しながら隙
間8の形状に合わせてむらなく塗布することができる。
この封止剤9を本体フレーム3とケース体5との隙間8
を埋めるように全体的に塗布するようにしても構わない
が、本実施形態のように、ケース体5の開放端縁53側
のみに塗布するようにしてもガイド部材14とケース体
5との密封性を十分に保ち得るから、密封性を保つ範囲
内で塗布量を少なくすることが可能である。
【0050】また、封止剤9はこのようにして光学式読
取装置1の外周面に塗布されているため、ケース体5を
内部体15から取り外すときに好適である。即ち、硬化
した封止剤9は周囲側から削り取るなどして除去するこ
とが可能であるため、ケース体5を内部体15から容易
に取り外すことができる。
【0051】上述した光学式読取装置1を組み立てる際
は、内部体15の組立時に回路部12及びCCD基板4
3にコネクタ部のユニット体16を取り付けておく。そ
して、内部体15にケース体5を被せて、ケース体5の
底部20の外側からボルト27によりホルダ23をケー
ス体5にねじ止めする。そして、ケース体5の突き合わ
せ部7をガイド部材14にねじ止めして開放端縁53に
封止剤9を塗布する。これにより、光学式読取装置1が
組み立てられる。
【0052】また、内部体15からケース体5を取り外
すときは、開放端縁53の封止剤9を取り除いて、突き
合わせ部7及び底部20のボルト44,27を取り外
す。これにより、ケース体5は内部体15に対して固定
されなくなるので、内部体15から容易に取り外すこと
ができる。
【0053】さらに、上述した光学式読取装置1により
被写体13の画像の取込を行う際は、照射手段33によ
り照射光を発生させてプリズム51及び拡散板55を透
過させる。この透過光は、光学的透明体2を透過して被
写体13を照射して反射される。この反射光は再び光学
的透明体2を透過してレンズ群41に入射して撮像素子
42で結像される。結像された画像は撮像素子42によ
り電気信号に変換される。ここで、光学的透明体2の内
側面に反射防止膜48が形成されると共に反射防止膜4
8のピーク波長が照射手段33のピーク波長と異なって
いるので、光学式読取装置1の内部での内面反射を抑制
することができる。
【0054】したがって、本実施形態の光学式読取装置
1によれば、照射手段33により発生される照射光が装
置内部で内面反射することを抑制できるので、光学読取
手段4により読み取られた画像でのゴーストやフレアの
発生を抑えることができる。このため、読取画像の判別
の精度を向上させることができる。
【0055】また、本実施形態の光学式読取装置1によ
れば、光学読取手段4のレンズ群41として広角レンズ
を採用しているので、光学的透明体2と撮像素子42と
の間隔を短くして光学式読取装置1の小型軽量化を図る
ことができる。この場合、内面反射が強くなり易い広角
レンズを使用するにも拘わらず照射手段33により発生
される照射光が装置内部で内面反射することを抑制して
いるので、読取画像の判別の精度を向上させることがで
きる。
【0056】さらに、本実施形態の光学式読取装置1に
よれば、コネクタ部をパッキン部材18を含めたユニッ
ト体16により形成しているので、コネクタ部をケース
体5に対して汎用のねじ部材等により着脱することがで
きる。これにより、ケース体5の本体部15からの取り
外しを専用の治具を用いずに容易に行うことができるよ
うになる。
【0057】また、ケース体5とパッキン支持部17と
にパッキン部材18が挟まれて圧接されるので、ケース
体5とコネクタ部との間での密封性を向上できると共
に、ケース体5とコネクタソケット19との間に封止剤
を用いることなく封止を行うことができる。このため、
ケース体5を内部体15から取り外すときにコネクタ部
とケース体5との間の封止剤を割ることがないので、ご
みや埃の発生を防止することができる。
【0058】しかも、ケース体5とコネクタソケット1
9との間に封止剤を用いていないので、外観を向上でき
ると共に、外観の劣化に注意しながら封止剤の塗布作業
を慎重に行う必要が無くなって組立の作業性を向上させ
ることができる。
【0059】また、本実施形態の光学式読取装置1で
は、段部6と開放端縁53との間に隙間8を形成するよ
うにし、この本体フレーム3とケース体5との間の隙間
8を封止剤9により封止して密封性を高めている。した
がって、光学式読取装置1の内部への塵埃の侵入を防止
することができる。
【0060】しかも、封止剤9はケース体5を内部体1
5に組み付けた後に外部から塗布するようにしているの
で、目視しながらの塗布量の調節が可能であり、余分に
塗布してしまうこともないことから封止剤9が光学式読
取装置1の内部へはみ出したりすることもない。また、
封止剤9を後から塗布するようにしているので、ケース
体5を内部体15に組み付ける際に要する注意が少なく
て済む。つまり、あらかじめ封止剤9が塗布された内部
体15にケース体5を取り付ける際には、封止剤9が他
の箇所に付着しないようにしながら隙間8を形成する部
分に過不足なく行き渡るようにする手間を要するが、本
実施形態によればこの取り付けに要する手間および塗布
に要する手間が少なく、組み立てにかかる労力が少な
い。
【0061】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態ではホルダ23とコネクタソケ
ット19とを別体としているが、これには限られずホル
ダ23及びコネクタソケット19を例えばプラスチック
の射出成形により一体形成するようにしても良い。この
場合、部品点数が減少する。
【0062】また、本実施形態では、光学式読取装置1
の内外をコネクタにより接続する場合のコネクタの封止
構造としているが、これには限られず光学式読取装置1
の内外をケーブルにより接続する場合のケーブルの封止
構造としても良い。
【0063】この場合、光学式読取装置1は、図9に示
すように回路部12をケース体5の外部に電気的に接続
する接続ケーブル45をケース体5より引き出す引出部
を、該引出部の外部露出部46の周囲のパッキン支持部
17にパッキン部材18を取り付けたユニット体16’
により形成する。そして、外部露出部46が開口部21
から外部に露出すると共にパッキン部材18がケース体
5とパッキン支持部17とに挟まれて圧接されるように
ユニット体16’をケース体5の内側に固定する。
【0064】このため、引出部をパッキン部材18を含
めたユニット体16’により形成しているので、引出部
をケース体5に対して汎用のねじ部材等により着脱する
ことができる。これにより、本体部15からのケース体
5の取り外しを専用の治具を用いずに容易に行うことが
できるようになる。また、ケース体5とパッキン支持部
17とにパッキン部材18が挟まれて圧接されるので、
ケース体5と引出部との間での密封性を向上できると共
に、ケース体5と引出部との間に封止剤を用いることな
く封止を行うことができる。このため、ケース体5を本
体フレーム3から取り外すときに引出部とケース体5と
の間の封止剤を割ることがないので、ごみや埃の発生を
防止することができる。しかも、ケース体5と引出部と
の間に封止剤を用いていないので、外観を向上できると
共に、外観の劣化に注意しながら封止剤の塗布作業を慎
重に行う必要が無くなって組立の作業性を向上させるこ
とができる。
【0065】さらに、ユニット体16’は、ケース体5
の外部に電気的に接続する接続ケーブル45と、接続ケ
ーブル45を保持してケース体5に固定すると共に凹形
状のパッキン支持部17及びケース体5の外部に露出す
る外部露出部46を有するホルダ23と、外部露出部4
6の外周でパッキン支持部17に取り付けられるパッキ
ン部材18とを備えるようにする。このため、接続ケー
ブル45のケース体5からの取り外しを容易に行うこと
ができると共に、ケース体5を本体部15から取り外す
ときに封止剤を割ることがないので、ごみや埃の発生を
防止することができる。また、接続ケーブル45とホル
ダ23の間に封止剤47を塗布している。このため、接
続ケーブル45とホルダ23の間での封止を行うことが
できる。
【0066】また、上述した各実施形態ではコネクタ等
の封止構造をコイン等の模様を読み取る光学式読取装置
に適用した場合ついて説明しているが、これには限られ
ずCDーROM装置等の光学式読取装置に適用しても良
い。この場合もケース体の本体部からの取り外しを専用
の治具を用いずに容易に行うことができると共に、その
取り外し時にごみや埃の発生を防止することができる。
【0067】上述した各実施形態では光学式読取装置1
をコイン読取用に使用しているが、これには限られず例
えば指紋読取用等にも使用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明の光学式読取装置によれば、照射手段によ
る周辺光量増加を相殺するようにレンズの周辺光量特性
を低下させるようにしているので、光量分布の補正をレ
ンズで行い、撮像素子においてフラットな特性の光量分
布を得ることができる。これにより、回路系・電気系な
どによるシェーディング補正をしなくても良好な画像信
号が得られる。
【0069】また請求項2記載の発明の光学式読取装置
では、光学的透明体を取り付ける前面フレームに円形状
の開口部を設けて、光学的透明体の一方側を画像読み取
りをされる被写体が通過する通路とする一方、光学的透
明体の他方側に被写体を照射する照射手段を前面フレー
ムの開口部を取り囲むように設けている。したがって、
被写体はこの通路を通過するときに照射手段によって照
射され、照射光は被写体から反射して周辺光量が増加し
た状態となる。
【0070】さらに請求項3記載の発明の光学式読取装
置では、照射手段は赤外光を発光する多数の発光ダイオ
ードを円形状に配置して構成されているので、被写体を
この発光ダイオードから発せられた赤外光により外周側
から斜めに照射している。よって、被写体からの反射光
は周辺光量特性が増加した状態でレンズを通過する。
【0071】また請求項4記載の発明の光学式読取装置
では、レンズの光分布特性を、多数の発光ダイオードに
よる照射の光分布特性を撮像素子の撮像面上において均
一な特性にするものとしているため、多数の発光ダイオ
ードにより外周側から照射されて周辺光量特性が増加し
た反射光を、このレンズを通過させることにより均一な
光量特性に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式読取装置の一実施形態を示す縦
断面側面図である。
【図2】光学式読取装置のコネクタ部を示す拡大断面図
である。
【図3】ユニット体を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は(A)のB−B線で切断した断面図である。
【図4】光学式読取装置を示す平面図である。
【図5】光学式読取装置を示す側面図である。
【図6】光学式読取装置を示す底面図である。
【図7】光学式読取装置を示す他の側面図である。
【図8】ケース体を示す側面図である。
【図9】光学式読取装置のコネクタ部の他の実施形態を
示す拡大断面図である。
【図10】光学式読取装置の内部体を示す平面図であ
る。
【図11】光学読取手段においてフラットな光分布特性
を得るための構成を説明する図である。
【図12】従来の光学式読取装置を示す概略構成図であ
る。
【図13】従来の光学式読取装置における被写体の光量
分布を示す図である。
【符号の説明】
1 光学式読取装置 2 光学式透明体 4 光学読取手段 13 被写体 14 ガイド部材(前面フレーム) 32 通路 33 照射手段 41 レンズ群(レンズ) 50 画像取込面 62 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 15/03 G06K 7/10 B G06K 7/10 N 9/20 310C G07D 5/02 104 9/20 310 G02B 1/10 H04N 1/04 A // G07D 5/02 104 H04N 1/04 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的透明体を介して被写体を照射する
    照射手段と、該照射手段による前記被写体からの反射光
    を受光して画像信号として取り込むためのレンズを有す
    る光学読取手段とを備えてなる光学式読取装置におい
    て、前記被写体の画像を取り込むための前記光学的透明
    体の画像取込面を円形状とする一方、前記照射手段は前
    記画像取込面を囲むように円形状に配置して前記画像取
    込面を外周側より斜めに照射するように構成し、前記外
    周側より斜めに照射する照射手段による周辺光量増加を
    相殺するように前記レンズの周辺光量特性を低下させた
    ことを特徴とする光学式読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光学的透明体を取り付ける前面フレ
    ームに円形状の開口部を設けて、前記光学的透明体の一
    方側を画像読み取りをされる前記被写体が通過する通路
    とする一方、前記光学的透明体の他方側に前記被写体を
    照射する照射手段を前記前面フレームの開口部を取り囲
    むように設けたことを特徴とする請求項1記載の光学式
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記照射手段は赤外光を発光する多数の
    発光ダイオードを円形状に配置して構成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の光学式読取装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズの光分布特性は、前記多数の
    発光ダイオードによる照射の光分布特性を、前記レンズ
    により結像された光を受光する撮像素子の撮像面上で均
    一な特性となるようにするものであることを特徴とする
    請求項3記載の光学式読取装置。
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