JPH11317845A - 光学式読取装置 - Google Patents

光学式読取装置

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JPH11317845A
JPH11317845A JP10123611A JP12361198A JPH11317845A JP H11317845 A JPH11317845 A JP H11317845A JP 10123611 A JP10123611 A JP 10123611A JP 12361198 A JP12361198 A JP 12361198A JP H11317845 A JPH11317845 A JP H11317845A
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optical
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light
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Application number
JP10123611A
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English (en)
Inventor
Shigeki Oguchi
茂貴 小口
Kazuhisa Ishikawa
和寿 石川
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体からの反射光を広角レンズにより受光
するようにしても装置内部での内面反射を防止する。 【解決手段】 光学的透明体2を介して被写体13に光
線を照射する照射手段33と光学的透明体2を介して光
線の反射による被写体13の画像を取り込む光学読取手
段4とを備えて成る光学式読取装置1において、光学的
透明体2の被写体13に対向する面とは反対側の面に、
照射手段33の照射光とは波長の異なる光線の反射を防
止する反射防止膜50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式読取装置に
関する。更に詳述すると、本発明は、光学的透明体の内
面反射防止コーティングに関する。
【0002】
【従来の技術】被写体に光線を照射してその反射光を取
り込むことにより被写体の画像を読み取る光学式読取装
置がある。この光学式読取装置100は、例えば図10
に示すように、サファイアガラスから成る光学的透明体
109を介して被写体102に光線を照射する例えば多
数のLED103と、光学的透明体109を介して被写
体102の画像を取り込むレンズ群104及び撮像素子
105を内蔵している。
【0003】この光学式読取装置100により被写体1
02の画像を読み取るときは、被写体102を光学的透
明体109に載置するか光学的透明体109に近い位置
に設けて、LED103を発光させる。LED103か
らの光線は光学的透明体109を透過して被写体102
を照射して反射される。この反射光は光学的透明体10
9を透過してレンズ群104に入射して撮像素子105
に結像する。これにより、被写体102の画像が撮像素
子105に取り込まれて電気信号に変換される。
【0004】ところで、この光学式読取装置100の用
途を拡大すべくこれを小型化するためには、短い焦点距
離のレンズを用いて光学的透明体109と撮像素子10
5の間隔を短くすることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た小型読み取り装置では光学的透明体109とレンズ群
104の間隔が短くなったため、LED等の照明光によ
り発生した光学的透明体での内面反射がレンズ群に入射
しやすくなる。撮像素子105に結像する画像に内面反
射によるゴーストやフレアが生じてしまうと、画像を変
換した電気信号にノイズ成分が含まれることになり画像
の判別が困難になって読取精度が低下するおそれがあ
る。
【0006】また、図11に示すように、撮像素子10
5に結像する画像110の縁部には光学式読取装置の内
部に設置された視野マスク111の縁が写り込むが、内
面反射の発生により視野マスク111の縁が真っ暗にな
らずにぼんやりとした円環状に写り込んでしまうことが
ある。これにより、被写体102として例えばコインを
使用する場合はコイン径の測定に誤差を生じてしまうこ
とがある。
【0007】そこで、本発明は、光学的透明体での内面
反射を抑えることにより小型化が可能となった光学式読
取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本件発明者が実験研究を重ねた結果、光学式読取装
置での光学的透明体の内側面に反射防止膜を形成すると
共に、この反射防止膜を照射手段の照射光の波長と異な
るピーク波長にて設定することにより装置内部での内面
反射を大幅に減少できることを知見した。これは、この
反射防止膜を照射手段の照射光と同じ波長の光線の反射
を防止するものにしたときは内面反射を若干は減少でき
たが、照射手段の照射光と波長の異なる光線の反射を防
止するものにしたときの方が内面反射をより大幅に減少
できたことによるものである。具体的には、例えば照射
光のピーク波長を約950nmとして、反射防止膜の透
過光のピーク波長を約600nmとした場合に、内面反
射を大幅に減少できた。
【0009】かかる知見に基づいて成された請求項1記
載の発明は、光学的透明体を介して被写体に光線を照射
する照射手段と光学的透明体を介して光線の反射による
被写体の画像を取り込む光学読取手段とを備えて成る光
学式読取装置において、光学的透明体の被写体に対向す
る面とは反対側の面に、照射手段の照射光とは波長の異
なる光線の反射を防止する反射防止膜を設けるようにし
ている。
【0010】したがって、照射手段により発生される照
射光が装置内部で内面反射することを抑制できる。この
ため、光学読取手段により読み取られた画像でのゴース
トやフレアの発生を抑えることができる。
【0011】また、請求項2記載の光学式読取装置で
は、反射防止膜は照射手段の照射光のピーク波長とは異
なったピーク波長を有するようにしている。したがっ
て、照射手段により発生される照射光が装置内部で内面
反射することを抑制できる。このため、光学読取手段に
より読み取られた画像でのゴーストやフレアの発生を抑
えることができる。
【0012】さらに、請求項3記載の光学式読取装置で
は、光学的透明体は画像読取をされる被写体が通過する
通路であり、光学読取手段は光学的透明体を介して入射
される光を取り込むレンズと撮像素子とを有するように
している。したがって、内面反射を抑えることにより光
学的透明体と撮像素子との間隔を短くして光学式読取装
置の小型軽量化を図ることができる。
【0013】また、請求項4記載の光学式読取装置で
は、反射防止膜はフッ化マグネシウムをコーティングし
て形成されると共に、反射防止膜の膜厚は照射手段の照
射光のピーク波長とは異なったピーク波長を有するよう
に設定されたものであるようにしている。したがって、
照射手段により発生される照射光が装置内部で内面反射
することを抑制できる。このため、光学読取手段により
読み取られた画像でのゴーストやフレアの発生を抑える
ことができる。
【0014】さらに、請求項5記載の光学式読取装置で
は、被写体の画像を取り込む光学的透明体の画像取込面
は円形状であり、尚かつ照射手段は画像取込面を囲むよ
うに円形状に配置されると共に画像取込面に対して外周
側より斜めに照射するようにしている。したがって、円
形状の画像取込面をその周囲に円形状に配置された照射
手段により照射しているので、被写体を全周に亘りむら
無く平均的に照射することができる。このため、光学読
取手段により読み取られた画像のコントラストを均一に
できるので、画像の読取精度を向上させることができ
る。
【0015】また、請求項6記載の光学式読取装置で
は、光学的透明体はサファイアガラスであるようにして
いる。したがって、光学的透明体を高硬度にすることが
できるので、被写体を例えば金属にして光学的透明体に
摺動させるようにしても光学的透明体の摩耗を抑制する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
8に、本発明の光学式読取装置1の一実施形態を示す。
この光学式読取装置1は、光学的透明体2を介して被写
体13に光線を照射する照射手段33と、光学的透明体
2を介して光線の反射による被写体13の画像を取り込
む光学読取手段4とを備えている。本実施形態では、光
学式読取装置1は被写体13としてのコインの模様を読
み取ってコインの種別や真偽の判定用に使用するものと
している。但し、光学式読取装置1の用途はコイン読取
に限られないのは勿論である。
【0017】光学式読取装置1は、光学的透明体2の被
写体13に対向する面とは反対側の面に、照射手段4の
照射光とはピーク波長の異なる光線の反射を防止する反
射防止膜48を設けている。本実施形態では照射手段4
としてはLEDを使用している。但し、照射手段4とし
てはLEDに限られないのは勿論である。上記反射防止
膜を施すことにより、光学的透明体2の内面反射を抑
え、光学読取手段4により読み取られた画像でのゴース
トやフレアの発生を抑えることができる。
【0018】また、本実施形態では、照射手段33は、
赤外光線を発するLEDを使用することにより約950
nmのピーク波長を有するものとしている。また、光学
的透明体2の内側面に施された反射防止膜48は、光学
的透明体2にフッ化マグネシウムをコーティングするこ
とにより形成している。本実施形態では反射防止膜48
をフッ化マグネシウムのコーティングにより成膜してい
るが、これには限られず反射防止膜として使用される既
存のまたは新規の材質を使用することができる。
【0019】また、反射防止膜48は膜厚の大きさによ
りピーク波長を調整することができる。本実施形態で
は、反射防止膜48の膜厚は、反射防止膜48が約60
0nm前後のピーク波長を有するような厚さとしてい
る。このため、これら照射手段33及び反射防止膜48
のピーク波長の設定により、光学式読取装置1での内面
反射を抑制することができる。本実施形態では照射手段
33のピーク波長を約950nmとすると共に反射防止
膜48のピーク波長を約600nmとしているが、これ
には限られずこれら照射手段33及び反射防止膜48の
波長を異ならせていれば良い。
【0020】光学的透明体2はサファイアガラス製とし
ている。このため、光学的透明体2を高硬度にすること
ができるので、金属製のコインである被写体13を光学
的透明体2に摺動させても光学的透明体2の摩耗を抑制
することができる。
【0021】光学的透明体2は、画像読み取りされる被
写体13が通過する際の通路32を形成している。すな
わち、光学的透明体2の表面上を被写体13が摺動す
る。また、さらに、光学的透明体2は光学式読取装置1
の上部の中央に位置するように、本体フレーム3に支持
されたガイド部材14に支持されている。光学的透明体
2の内側面には円環状の視野マスク54が設けられてい
る。このため、光学的透明体2が被写体13の画像を取
込可能な画像取込面50の形状は円形となっている。本
実施形態では光学的透明体2の内側面に設けた視野マス
ク54を円環状としているが、これには限られず矩形等
に中抜けした他の形状でも良い。
【0022】また、光学的透明体2は円形としている。
このため、高価なサファイアガラスの面積を最小限に抑
えられるので、製造コストを低減できると共に破損し難
くすることができる。そして、この円形の光学的透明体
2の被写体13の進行方向の前後に、通路32を形成す
るガイド板34,34が配置されている。各ガイド板3
4は光学的透明体2の外縁に合致する円弧形状の凹部を
有する。ガイド板34は、凹部を光学的透明体2に合わ
せた状態でガイド部材14により支持されている。この
ため、ガイド部材14を例えば金属製にして窒化処理等
を施して硬化することができるので、被写体13の摺動
による通路32の摩耗を減らすことができる。本実施形
態では光学的透明体2を円形としてその前後にガイド板
34,34を設けているが、これには限られず光学的透
明体2を矩形として内部体15の全面を覆うようにして
も良い。
【0023】さらに、光学的透明体2と各ガイド板34
との表面の縁部には、テーパが形成されている。このた
め、被写体13が光学的透明体2及び各ガイド板34,
34に沿って摺動する際にこれら光学的透明体2と各ガ
イド板34,34との境目で引っ掛かることを防止する
ことができる。
【0024】また、照射手段33は、光学式読取装置1
の本体フレーム3にLED基板49を介して支持されて
いる。照射手段33は光学的透明体2の画像取込面5
0、即ち視野枠を囲むように円形状に複数配置されてい
る。LED基板49には、照射手段33の上側を覆う円
環状のプリズム51が取り付けられている。このプリズ
ム51は、上方に向けて照射された照射手段33の光線
を画像取込面50に対して外周側より斜めに照射するよ
うに透過及び反射させている。このため、円形の画像取
込面50をその周囲に円形状に配置された照射手段33
により照射しているので、被写体13を全周に亘りむら
無く平均的に照射することができる。このため、光学読
取手段4により読み取られた画像のコントラストを均一
にできるので、画像の読取精度を向上させることができ
る。
【0025】さらに、プリズム51から射出された光線
は拡散板55を透過して光学的透明体2を照射してい
る。このため、光学的透明体2を均一に照射することが
できる。そして、照射手段33からの光線が光学的透明
体2を透過して被写体13を照射し、その反射光が光学
的透明体2を透過して光学読取手段4に取り込まれる。
【0026】また、光学読取手段4は、光学的透明体2
を透過して入射される被写体13からの反射光を取り込
んで結像するレンズ群41と、結像された画像を電気信
号に変換する例えばCCDから成る撮像素子42とを有
している。撮像素子42は、本体フレーム3に固定され
たCCD基板43に取り付けられている。
【0027】レンズ群41は鏡銅35により保持されて
いる。鏡銅35はレンズ支持フレーム部36に保持され
ている。レンズ支持フレーム部36は本体フレーム3と
一体になって形成されている。ここで、レンズ群41と
しては広角レンズを使用している。このため、レンズ群
41の焦点距離を短くすることができるので、光学式読
取装置1の全長を短縮化して小型軽量化を図ることがで
きる。
【0028】そして、レンズ支持フレーム部36の上部
には、光路を囲む環状の視野マスク37が取り付けられ
ている。そして、視野マスク37の内縁により光学的透
明体2の周縁部の写り込みが防止される。視野マスク3
7をレンズ群41に近い位置に設けているので視野マス
ク37を光学的透明体2の近辺に設けるよりも小さくす
ることができると共に、光学的透明体2の周縁部の写り
込みを防止して被写体13の凹凸を明確に認識すること
ができる。
【0029】また、レンズ支持フレーム部36の側部に
は、被写体13が光学的透明体2の上面に存在すること
を検知する例えばフォトトランジスタから成る検知セン
サ40が設けられている。そして、検知センサ40の入
射軸上の装置外(図1中の上部)には、検知センサ40
に向けて光線を射出するLED(図示せず)が設けられ
ている。このLEDからの光線が光学的透明体2を透過
して検知センサ40に入射するときは被写体13が所定
位置に無い状態であることが検知され、逆にLEDから
の光線が被写体13により遮られて検知センサ40に入
射しないときは被写体13が所定位置に有る状態である
ことが検知される。ここで、視野マスク37をレンズ群
41に近い位置としているので、装置外のLEDから検
知センサ40までの光路を遮ることが無い。
【0030】一方、光学式読取装置1は、光学的透明体
2を介して装置内部にデータを取り込む光学読取手段4
と、該光学読取手段4を作動させるための回路部12と
を内部に収容するケース体5を備えている。ケース体5
は、光学読取手段4と光学的透明体2の間の光路及び光
学読取手段4と回路部12とを封じ込めるように形成さ
れている。本実施形態では、回路部12は2枚の回路基
板を有するものとすると共に光学読取手段4はレンズ群
41と撮像素子42とCCD基板43を有するようにし
ている。そして、光学読取手段4のレンズ群41及びC
CD基板43と回路部12の基板とは本体フレーム3に
固定されると共に光学的透明体2はガイド部材14を介
して本体フレーム3に固定されることにより、これら光
学読取手段4及び回路部12と本体フレーム3とガイド
部材14と光学的透明体2とが全体として一体化されて
内部体15を形成している。
【0031】ケース体5は金属製で上側を開放した直方
体形状としている。ケース体5と内部体15との取付
は、ケース体5の開放端縁53が内部体15のガイド部
材14の外周の段部6に嵌合することにより成される。
【0032】この光学式読取装置1では、回路部12を
ケース体5の外部に電気的に接続するコネクタ部を、該
コネクタ部の外部露出部19の周囲に位置するパッキン
支持部17にパッキン部材18を取り付けたユニット体
16により形成するようにしている。また、ケース体5
の底部20には、外部露出部19をケース体5の外部に
露出させる透孔から成る開口部21が形成されている。
本実施形態では開口部21をケース体5の底部20に形
成しているが、これには限られずケース体5の側部52
に形成するようにしても良い。また、本実施形態では、
コネクタ部をパッキン支持部17にパッキン部材18を
取り付けたユニット体16により形成しているが、これ
には限られない。
【0033】さらに、外部露出部19が開口部21から
外部に露出すると共にパッキン部材18がケース体5と
パッキン支持部17とに挟まれて圧接されるように、ユ
ニット体16をケース体5の内側に固定するようにして
いる。また、パッキン部材18はゴム等の弾性体から成
るものであり、本実施形態では中央に透孔を有する板状
としている。このパッキン部材18としては、市販のO
リング等を使用しても良い。
【0034】このため、コネクタ部をパッキン部材18
を含めたユニット体16により形成しているので、コネ
クタ部をケース体5に対して汎用のねじ部材等により着
脱することができる。これにより、本体部15からのケ
ース体5の取り外しを専用の治具を用いずに容易に行う
ことができるようになる。また、ケース体5とパッキン
支持部17とにパッキン部材18が挟まれて圧接される
ので、ケース体5とコネクタ部との間での密封性を向上
できると共に、ケース体5とコネクタ部との間に封止剤
を用いることなく封止を行うことができる。このため、
ケース体5を本体フレーム3から取り外すときにコネク
タ部とケース体5との間の封止剤を割ることがないの
で、ごみや埃の発生を防止することができる。しかも、
ケース体5とコネクタ部との間に封止剤を用いていない
ので、外観を向上できると共に、外観の劣化に注意しな
がら封止剤の塗布作業を慎重に行う必要が無くなって組
立の作業性を向上させることができる。
【0035】ここで、ユニット体16は、コネクタ部に
接続可能なケース体5の外部のコネクタが接続されると
共に外部露出部を形成するコネクタソケット19と、該
コネクタソケット19に接続固定されるコネクタ基板2
2と、コネクタソケット19及びコネクタ基板22をケ
ース体5に固定すると共にパッキン支持部17を有する
ホルダ23と、コネクタソケット19の外周でパッキン
支持部17に取り付けられるパッキン部材18とを備え
ている。ホルダ23は、コネクタソケット19を収容す
る収容孔24と、ケース体5の内面に向き合う面におけ
る収容孔24の縁部に形成されてパッキン部材18を収
容する凹形状のパッキン支持部17と、コネクタ基板2
2をホルダ23にボルト25によりねじ止めするための
基板止め孔26と、ケース体5の外部からのボルト27
によりホルダ23をケース体5にねじ止めするためのホ
ルダ止め孔28とを備えている。
【0036】そして、コネクタソケット19はコネクタ
基板22にはんだ付けにより接続固定されている。コネ
クタソケット19が固定されたコネクタ基板22は、ホ
ルダ23の収容孔24にコネクタソケット19を収容し
た状態でホルダ23に対してねじ止めされている。ここ
で、ホルダ23とコネクタ基板22との接触部分には外
周側から封止剤29が塗布されている。封止剤29とし
ては、例えば合成樹脂製の接着剤を使用することができ
る。このため、ホルダ23とコネクタ基板22との間で
封止を行うことができる。
【0037】さらに、コネクタソケット19の外周を取
り巻くようにパッキン部材18が設けられている。この
パッキン部材18はパッキン支持部17に収容されてい
る。そして、コネクタソケット19の先端部がケース体
5の内部から開口部21を貫通して外部に露出した状態
で、ホルダ23がケース体5に対してケース体5の外部
からねじ止めされる。このため、ケース体5とホルダ2
3との間でパッキン部材18を押し潰して封止を図るこ
とができる。しかも、コネクタソケット19の外周にパ
ッキン部材18が設けられているので、コネクタソケッ
ト19とパッキン部材18の隙間の封止を図ることがで
きる。
【0038】また、コネクタ基板22と回路部12と
は、例えばフレキシブルケーブル30で接続されてい
る。このフレキシブルケーブル30の一端はコネクタ基
板22に直接はんだ付けされて、他端はケーブルソケッ
ト31を介して回路部12の基板に接続されている。
【0039】ここで、ホルダ23が内部体15の外側か
ら内側に向けて押圧されたときに、本体フレーム3に固
定された回路部12及び光学読取手段4に当接して内部
体15の外部に位置したままで内部に入り込めないよう
にしている。具体的には、ホルダ23は本体フレーム3
に固定された回路部12の回路基板及び本体フレーム3
に固定された光学読取手段4のCCD基板43に弛んだ
状態で当接するようにしている。さらに、コネクタ基板
22はCCD基板43の内側に入り込んで配置されてい
る。このため、コネクタ基板22がCCD基板43に内
側から当接することにより、ユニット体16が内部体1
5から脱落することを防止することができる。このた
め、ホルダ23が各基板12,43により位置決めされ
るので、ケース体5を内部体15に被せてホルダ23を
ねじ止めするときに作業性を向上させることができる。
【0040】一方、ガイド部材14の外周面には段部6
が形成されている。この段部6にケース体5の開放端縁
53が嵌合するようにしている。そして、ケース体5の
開放端縁53が突き当たる段部6の当接面6aはケース
体5の外周面に対して垂直としている。これにより、ケ
ース体5の位置決めを確実に行うことができる。また、
この段部6は本体フレーム3の周囲を一周するように連
続して設けられている必要はなく、ケース体5の位置決
めを行うのに必要十分な範囲で設けられていれば足り
る。
【0041】本実施形態では、図4及び図7に示すよう
に、段部6は1組の向き合う辺の各中央部分において段
を切り欠いた形状とすることにより、当該部分にケース
体5のアース部11が位置するようにしている。但し、
このような形状に特に限定されるものではないのは勿論
である。
【0042】一方、ケース体5は、内部体15を覆うよ
うに取り付けられる。本実施形態でのケース体5は鋼板
製であり、4枚の側部52,…,52がそれぞれ底部2
0に対して垂直に折り曲げられ、これら側部52,…,
52同士が隅肉溶接により接合されて上部が開口する形
状に形成されている。
【0043】このケース体5の開口端部53には、図7
及び図8に示すように、段部6に当接する突き合わせ部
7が上側に突出するように設けられている。この場合、
突き合わせ部7は、ケース体5をガイド部材14に嵌合
させて当該突き合わせ部7を段部6の当接面6aに当接
させたときに開放端縁53の突き合わせ部7以外の部分
と当接面6aとの間に隙間8が形成されるようしてい
る。
【0044】この突き合わせ部7は、ケース体5の開放
端縁53から突出する台形形状に形成されたものであ
り、さらにこの突出する部分にケース体5をガイド部材
14にボルト44によりねじ止め固定するためのねじ止
め孔10を設けている。この場合の4つの突き合わせ部
7,…,7は開放端縁53からの突出量がいずれの箇所
でも等しくなるように設けられ、ケース体5をガイド部
材14に対して正確且つバランスよく位置決めできるよ
うにされている。ただし突き合わせ部7の形状あるいは
形態はこのようなものに限られるものでなく、例えば半
円形状や三角形状とされるなど、上述のようにガイド部
材14に対してケース体5を正しく位置決めすることが
でき、かつケース体5の開放端縁53と段部6の当接面
6aとの間に隙間8を形成するものであれば問題はな
い。このように位置決めされた状態に突き合わせ、この
突き合わせ部7のねじ止め部10をねじ止めすることに
よりケース体5とガイド部材14とが固定されて光学的
読取装置1が形成される。
【0045】また、ケース体5の開放端縁53にはこの
ケース体5を接地させるためのアース部11が設けられ
ている。本実施形態におけるアース部11は、隣り合う
突き合わせ部7,7の間にケース体5と一体形成すると
共に、開放端縁53から突き合わせ部7よりも突出した
ほぼL字形状としている。この場合、アース部11は先
端に向かうほど細くなる形状とされ、さらに、その先端
の上部側は接触性および電導性を良好に保つ尖端形状と
されている。このため、アース部11は可撓性を備え
る。
【0046】ケース体5がガイド部材14を介して電位
0である本体フレーム3に取り付けられたときは、ケー
ス体5のアース部11の先端が光学式読取装置1の取り
付けられる光学系機器のフレーム等に当接することとな
る。そして、当接したアース部11は撓められて光学系
機器のフレーム等に押し付けられているので、ケース体
5の接地状態が常に維持される。なお、ここで示したア
ース部11の形状や形態は一例であり、ケース体5を十
分に接地させ得るものであれば特に限定されない。
【0047】ケース体5の開放端縁53と段部6の当接
面6aとは突き合わせ部7により隙間8が設けられてい
る。この隙間8には、ガイド部材14とケース体5とを
固定し、かつ密封性を高めるための封止剤9が塗布され
ている。本実施形態では、封止剤9として粘性が高い樹
脂製の硬化性材料が用いられている。この場合、この封
止剤9を隙間8に塗布すれば良いので、目視しながら隙
間8の形状に合わせてむらなく塗布することができる。
この封止剤9を本体フレーム3とケース体5との隙間8
を埋めるように全体的に塗布するようにしても構わない
が、本実施形態のように、ケース体5の開放端縁53側
のみに塗布するようにしてもガイド部材14とケース体
5との密封性を十分に保ち得るから、密封性を保つ範囲
内で塗布量を少なくすることが可能である。
【0048】また、封止剤9はこのようにして光学式読
取装置1の外周面に塗布されているため、ケース体5を
内部体15から取り外すときに好適である。即ち、硬化
した封止剤9は周囲側から削り取るなどして除去するこ
とが可能であるため、ケース体5を内部体15から容易
に取り外すことができる。
【0049】上述した光学式読取装置1を組み立てる際
は、内部体15の組立時に回路部12及びCCD基板4
3にコネクタ部のユニット体16を取り付けておく。そ
して、内部体15にケース体5を被せて、ケース体5の
底部20の外側からボルト27によりホルダ23をケー
ス体5にねじ止めする。そして、ケース体5の突き合わ
せ部7をガイド部材14にねじ止めして開放端縁53に
封止剤9を塗布する。これにより、光学式読取装置1が
組み立てられる。
【0050】また、内部体15からケース体5を取り外
すときは、開放端縁53の封止剤9を取り除いて、突き
合わせ部7及び底部20のボルト44,27を取り外
す。これにより、ケース体5は内部体15に対して固定
されなくなるので、内部体15から容易に取り外すこと
ができる。
【0051】さらに、上述した光学式読取装置1により
被写体13の画像の取込を行う際は、照射手段33によ
り照射光を発生させてプリズム51及び拡散板55を透
過させる。この透過光は、光学的透明体2を透過して被
写体13を照射して反射される。この反射光は再び光学
的透明体2を透過してレンズ群41に入射して撮像素子
42で結像される。結像された画像は撮像素子42によ
り電気信号に変換される。ここで、光学的透明体2の内
側面に反射防止膜48が形成されると共に反射防止膜4
8のピーク波長が照射手段33のピーク波長と異なって
いるので、光学式読取装置1の内部での内面反射を抑制
することができる。
【0052】したがって、本実施形態の光学式読取装置
1によれば、照射手段により発生される照射光が装置内
部で内面反射することを抑制できるので、光学読取手段
4により読み取られた画像でのゴーストやフレアの発生
を抑えることができる。このため、読取画像の判別の精
度を向上させることができる。
【0053】また、本実施形態の光学式読取装置1によ
れば、光学読取手段4のレンズ群41として短焦点距離
のレンズを採用しているので、光学的透明体2と撮像素
子42との間隔を短くして光学式読取装置1の小型軽量
化を図ることができる。この場合、内面反射が強くなり
易い構造にも拘わらず照射手段33により発生される照
射光が装置内部で内面反射することを抑制しているの
で、読取画像の判別の精度を向上させることができる。
【0054】さらに、本実施形態の光学式読取装置1に
よれば、コネクタ部をパッキン部材18を含めたユニッ
ト体16により形成しているので、コネクタ部をケース
体5に対して汎用のねじ部材等により着脱することがで
きる。これにより、ケース体5の本体部15からの取り
外しを専用の治具を用いずに容易に行うことができるよ
うになる。
【0055】また、ケース体5とパッキン支持部17と
にパッキン部材18が挟まれて圧接されるので、ケース
体5とコネクタ部との間での密封性を向上できると共
に、ケース体5とコネクタソケット19との間に封止剤
を用いることなく封止を行うことができる。このため、
ケース体5を内部体15から取り外すときにコネクタ部
とケース体5との間の封止剤を割ることがないので、ご
みや埃の発生を防止することができる。
【0056】しかも、ケース体5とコネクタソケット1
9との間に封止剤を用いていないので、外観を向上でき
ると共に、外観の劣化に注意しながら封止剤の塗布作業
を慎重に行う必要が無くなって組立の作業性を向上させ
ることができる。
【0057】また、本実施形態の光学式読取装置1で
は、段部6と開放端縁53との間に隙間8を形成するよ
うにし、この本体フレーム3とケース体5との間の隙間
8を封止剤9により封止して密封性を高めている。した
がって、光学式読取装置1の内部への塵埃の侵入を防止
することができる。
【0058】しかも、封止剤9はケース体5を内部体1
5に組み付けた後に外部から塗布するようにしているの
で、目視しながらの塗布量の調節が可能であり、余分に
塗布してしまうこともないことから封止剤9が光学式読
取装置1の内部へはみ出したりすることもない。また、
封止剤9を後から塗布するようにしているので、ケース
体5を内部体15に組み付ける際に要する注意が少なく
て済む。つまり、あらかじめ封止剤9が塗布された内部
体15にケース体5を取り付ける際には、封止剤9が他
の箇所に付着しないようにしながら隙間8を形成する部
分に過不足なく行き渡るようにする手間を要するが、本
実施形態によればこの取り付けに要する手間および塗布
に要する手間が少なく、組み立てにかかる労力が少な
い。
【0059】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態ではホルダ23とコネクタソケ
ット19とを別体としているが、これには限られずホル
ダ23及びコネクタソケット19を例えばプラスチック
の射出成形により一体形成するようにしても良い。この
場合、部品点数が減少する。
【0060】また、本実施形態では、光学式読取装置1
の内外をコネクタにより接続する場合のコネクタの封止
構造としているが、これには限られず光学式読取装置1
の内外をケーブルにより接続する場合のケーブルの封止
構造としても良い。
【0061】この場合、光学式読取装置1は、図9に示
すように回路部12をケース体5の外部に電気的に接続
する接続ケーブル45をケース体5より引き出す引出部
を、該引出部の外部露出部46の周囲のパッキン支持部
17にパッキン部材18を取り付けたユニット体16’
により形成する。そして、外部露出部46が開口部21
から外部に露出すると共にパッキン部材18がケース体
5とパッキン支持部17とに挟まれて圧接されるように
ユニット体16’をケース体5の内側に固定する。
【0062】このため、引出部をパッキン部材18を含
めたユニット体16’により形成しているので、引出部
をケース体5に対して汎用のねじ部材等により着脱する
ことができる。これにより、本体部15からのケース体
5の取り外しを専用の治具を用いずに容易に行うことが
できるようになる。また、ケース体5とパッキン支持部
17とにパッキン部材18が挟まれて圧接されるので、
ケース体5と引出部との間での密封性を向上できると共
に、ケース体5と引出部との間に封止剤を用いることな
く封止を行うことができる。このため、ケース体5を本
体フレーム3から取り外すときに引出部とケース体5と
の間の封止剤を割ることがないので、ごみや埃の発生を
防止することができる。しかも、ケース体5と引出部と
の間に封止剤を用いていないので、外観を向上できると
共に、外観の劣化に注意しながら封止剤の塗布作業を慎
重に行う必要が無くなって組立の作業性を向上させるこ
とができる。
【0063】さらに、ユニット体16’は、ケース体5
の外部に電気的に接続する接続ケーブル45と、接続ケ
ーブル45を保持してケース体5に固定すると共に凹形
状のパッキン支持部17及びケース体5の外部に露出す
る外部露出部46を有するホルダ23と、外部露出部4
6の外周でパッキン支持部17に取り付けられるパッキ
ン部材18とを備えるようにする。このため、接続ケー
ブル45のケース体5からの取り外しを容易に行うこと
ができると共に、ケース体5を本体部15から取り外す
ときに封止剤を割ることがないので、ごみや埃の発生を
防止することができる。また、接続ケーブル45とホル
ダ23の間に封止剤47を塗布している。このため、接
続ケーブル45とホルダ23の間での封止を行うことが
できる。
【0064】また、上述した各実施形態ではコネクタ等
の封止構造をコイン等の模様を読み取る光学式読取装置
に適用した場合ついて説明しているが、これには限られ
ずCDーROM装置等の光学式読取装置に適用しても良
い。この場合もケース体の本体部からの取り外しを専用
の治具を用いずに容易に行うことができると共に、その
取り外し時にごみや埃の発生を防止することができる。
【0065】上述した各実施形態では光学式読取装置1
をコイン読取用に使用しているが、これには限られず例
えばカードエンボス部の認識等にも使用することができ
る。
【0066】
【実施例】(実施例1)図1に示す光学式読取装置1を
使用して、サファイヤガラスから成る光学的透明体2の
内側面の反射防止膜48に有無よる内面反射の抑制効果
の比較を行った。ここで、照射手段33としては、約9
50nmのピーク波長を有する赤外光線を発するLED
を使用した。また、反射防止膜48の有る場合について
は、フッ化マグネシウムのコーティングにより約600
nm前後のピーク波長を有する反射防止膜48を形成し
た。そして、反射防止膜48の有る場合と無い場合につ
いて、撮像素子42での被写体成分以外の電気出力を比
較した。
【0067】その結果、反射防止膜48の有る場合は反
射防止膜48の無い場合に比べて内面反射を抑制できる
ことが判明した。
【0068】(実施例2)図1に示す光学式読取装置1
を使用して、光学的透明体2(サファイヤガラス)の内
側面の反射防止膜48と照射手段33とのピーク波長を
同じくした場合と異ならせた場合とで内面反射の抑制効
果の比較を行った。ここで、照射手段33としては、約
950nmのピーク波長を有する赤外光線を発するLE
Dを使用した。また、各ピーク波長を同じくする場合は
反射防止膜48に約950nmのピーク波長を有する反
射防止膜48を形成したと共に、各ピーク波長を異なら
せる場合は反射防止膜48に約600nmのピーク波長
を有する反射防止膜48を形成した。そして、各ピーク
波長の反射防止膜48を使用した場合について、撮像素
子42での被写体成分以外の電気出力を比較した。
【0069】その結果、照射手段33と反射防止膜48
のピーク波長を異ならせた場合は照射手段33と反射防
止膜48のピーク波長を同じくした場合に比べて内面反
射の抑制効果を向上できることが判明した。
【0070】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の光学式読取装置によれば、光学的透明体の被写
体に対向する面とは反対側の面に、照射手段の照射光と
は波長の異なる光線の反射を防止する反射防止膜を設け
ているので、照射手段により発生される照射光が装置内
部で内面反射することを抑制できる。このため、光学読
取手段により読み取られた画像でのゴーストやフレアの
発生を抑えることができる。これにより、読取画像が鮮
明に成るので、画像の判別の精度を向上させることがで
きる。
【0071】また、請求項2記載の光学式読取装置で
は、反射防止膜は照射手段の照射光のピーク波長とは異
なったピーク波長を有しているので、照射手段により発
生される照射光が装置内部で内面反射することを抑制で
きる。このため、光学読取手段により読み取られた画像
でのゴーストやフレアの発生を抑えることができる。こ
れにより、読取画像が鮮明に成るので、画像の判別の精
度を向上させることができる。
【0072】さらに、請求項3記載の光学式読取装置で
は、光学的透明体は画像読取をされる被写体が通過する
通路であり、光学読取手段は光学的透明体を介して入射
される光を取り込むレンズと撮像素子とを有しているの
で、光学読取手段のレンズとして広角レンズを採用する
ことにより、光学的透明体と撮像素子との間隔を短くし
て光学式読取装置の小型軽量化を図ることができる。し
かも、この光学式読取装置では照射手段により発生され
る照射光が装置内部で内面反射することを抑制している
ので、内面反射が強くなり易い広角レンズを使用して光
学式読取装置の小型軽量化を図りながらも読取画像での
ゴーストやフレアの発生を抑えて画像の判別の精度を向
上させることができる。
【0073】また、請求項4記載の光学式読取装置で
は、反射防止膜はフッ化マグネシウムをコーティングし
て形成されると共に、反射防止膜の膜厚は照射手段の照
射光のピーク波長とは異なったピーク波長を有するよう
に設定されたものとしているので、照射手段により発生
される照射光が装置内部で内面反射することを抑制でき
る。このため、光学読取手段により読み取られた画像で
のゴーストやフレアの発生を抑えることができる。
【0074】さらに、請求項5記載の光学式読取装置で
は、被写体の画像を取り込む光学的透明体の画像取込面
は円形状であり、尚かつ照射手段は画像取込面を囲むよ
うに円形状に配置されると共に画像取込面に対して外周
側より斜めに照射しているので、円形状の画像取込面を
その周囲に円形状に配置された照射手段により照射する
ことにより、被写体を全周に亘りむら無く平均的に照射
することができる。このため、光学読取手段により読み
取られた画像のコントラストを均一にできるので、画像
の読取精度を向上させることができる。
【0075】また、請求項6記載の光学式読取装置で
は、光学的透明体はサファイアガラスにしているので、
光学的透明体を高硬度にすることができる。このため、
被写体を例えば金属にして光学的透明体に摺動させるよ
うにしても光学的透明体の摩耗を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式読取装置の一実施形態を示す縦
断面側面図である。
【図2】光学式読取装置のコネクタ部を示す拡大断面図
である。
【図3】ユニット体を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は(A)のB−B線で切断した断面図である。
【図4】光学式読取装置を示す平面図である。
【図5】光学式読取装置を示す側面図である。
【図6】光学式読取装置を示す底面図である。
【図7】光学式読取装置を示す他の側面図である。
【図8】ケース体を示す側面図である。
【図9】光学式読取装置のコネクタ部の他の実施形態を
示す拡大断面図である。
【図10】従来の光学式読取装置を示す縦断面側面図で
ある。
【図11】従来の光学式読取装置により取り込んだ画像
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 光学式読取装置 2 光学式透明体 4 光学読取手段 13 被写体 32 通路 33 照射手段 41 レンズ群 42 撮像素子 48 反射防止膜 50 画像取込面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的透明体を介して被写体に光線を照
    射する照射手段と前記光学的透明体を介して前記光線の
    反射による前記被写体の画像を取り込む光学読取手段と
    を備えて成る光学式読取装置において、前記光学的透明
    体の前記被写体に対向する面とは反対側の面に、前記照
    射手段の照射光とは波長の異なる光線の反射を防止する
    反射防止膜を設けることを特徴とする光学式読取装置。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜は前記照射手段の照射光
    のピーク波長とは異なったピーク波長を有することを特
    徴とする請求項1記載の光学式読取装置。
  3. 【請求項3】 前記光学的透明体は画像読取をされる前
    記被写体が通過する通路であり、前記光学読取手段は前
    記光学的透明体を介して入射される光を取り込むレンズ
    と撮像素子とを有するものであることを特徴とする請求
    項1または2記載の光学式読取装置。
  4. 【請求項4】 前記反射防止膜はフッ化マグネシウムを
    コーティングして形成されると共に、前記反射防止膜の
    膜厚は前記照射手段の照射光のピーク波長とは異なった
    ピーク波長を有するように設定されたものであることを
    特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の光学式
    読取装置。
  5. 【請求項5】 前記被写体の画像を取り込む前記光学的
    透明体の画像取込面は円形状であり、尚かつ前記照射手
    段は前記画像取込面を囲むように円形状に配置されると
    共に前記画像取込面に対して外周側より斜めに照射する
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか記載の
    光学式読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光学的透明体はサファイアガラスで
    あることを特徴とする請求項1から5までのいずれか記
    載の光学式読取装置。
JP10123611A 1998-05-06 1998-05-06 光学式読取装置 Pending JPH11317845A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300705A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Dainippon Printing Co Ltd ゲーム用カード撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009300705A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Dainippon Printing Co Ltd ゲーム用カード撮像装置

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