JPH11304475A - 傾斜センサ - Google Patents

傾斜センサ

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JPH11304475A
JPH11304475A JP10950598A JP10950598A JPH11304475A JP H11304475 A JPH11304475 A JP H11304475A JP 10950598 A JP10950598 A JP 10950598A JP 10950598 A JP10950598 A JP 10950598A JP H11304475 A JPH11304475 A JP H11304475A
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JP
Japan
Prior art keywords
pendulum
swing center
magnet
center axis
inclination
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Pending
Application number
JP10950598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Matsuo
仁史 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出精度を向上し得るようにする。 【解決手段】 測定対象物のほぼ垂直な取付面11に対
して取付け可能な基準面12を有する取付部材13に、
水平線に対して角度αだけ傾斜させた揺動中心軸14を
介して、揺動中心軸14と直交する方向へ延び、先端側
に重錘15を備えた振り子16の基端側を前記揺動中心
軸14に軸支させると共に、この振り子16の基端側近
傍にマグネット17を取付け、且つ、取付部材13に前
記マグネット17と対向させて磁気感応素子18を取付
け、全体をケーシング19に収容させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、傾斜センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックの荷台の傾きや工作機械
の水平度を計測するのに、傾斜センサが用いられてい
る。
【0003】上記傾斜センサは、図4〜図6に示すよう
に、傾斜を測定しようとする測定対象物のほぼ水平な取
付面1に対して取付け可能な基準面2を有する取付部材
3に、水平方向へ延びる揺動中心軸4を介して、先端側
(下端側)に重錘5を備えた振り子6の基端側(上端
側)を軸支させると共に、この振り子6の基端側近傍に
マグネット7を取付け、且つ、取付部材3に前記マグネ
ット7と対向させてホールICやMR素子などの磁気感
応素子8を取付け、全体をケーシング9に収容したもの
である。
【0004】なお、図中、符号10は傾斜センサの端子
である。
【0005】かかる構成によれば、測定対象物が傾き取
付面1が傾くと、傾斜センサ内部に配置された振り子6
が傾き、振り子6に固定されたマグネット7も一緒に傾
けられる。このマグネット7の傾きにより、マグネット
7と磁気感応素子8との相対位置が変化されるので、磁
気感応素子8を貫く磁束密度が変化され、この磁束密度
の変化によって磁気感応素子8の出力が変化される。こ
の出力の変化によって傾斜が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の傾斜センサでは、振り子6の傾きが微小であ
る場合に、マグネット7の回転角も微小となることか
ら、微小な傾斜の検出が困難となり、よって、検出精度
が低いという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、検出精度の向上を得ることのできる傾斜センサ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、水平線に対して所
要の角度傾斜させた揺動中心軸を介して、揺動中心軸と
直交する方向へ延び、先端側に重錘を備えた振り子の基
端側を前記揺動中心軸に軸支させると共に、この振り子
の基端側近傍にマグネットを取付け、且つ、前記マグネ
ットと対向させて磁気感応素子を配設したことを特徴と
している。
【0009】このように構成された請求項1にかかる発
明では、測定対象物が傾くと、振り子が傾き、振り子に
固定されたマグネットも一緒に傾けられる。このマグネ
ットの傾きにより、マグネットと磁気感応素子との相対
位置が変化されるので、磁気感応素子を貫く磁束密度が
変化され、この磁束密度の変化によって磁気感応素子の
出力が変化される。この出力の変化によって傾斜が検出
される。
【0010】この際、振り子の揺動中心である揺動中心
軸を水平線に対して所要の角度だけ傾斜させて取付けて
いるので、斜め振り子となり、よって、測定対象物が傾
いた時の振り子の傾きが、測定対象物の傾きよりも大き
くなる。これにより、振り子の傾きが微小であっても、
マグネットの回転角が大きくなる(増幅される)ので、
微小な傾斜の検出が可能となり、よって、検出精度を高
くすることができる。
【0011】また、請求項2に記載された発明では、測
定対象物のほぼ垂直な取付面に対して取付け可能な基準
面を有する取付部材に、水平線に対して所要の角度傾斜
させた揺動中心軸を介して、揺動中心軸と直交する方向
へ延び、先端側に重錘を備えた振り子の基端側を前記揺
動中心軸に軸支させると共に、この振り子の基端側近傍
にマグネットを取付け、且つ、取付部材に前記マグネッ
トと対向させて磁気感応素子を取付け、全体をケーシン
グに収容したことを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項2にかかる発
明では、測定対象物のほぼ垂直な取付面に対して取付け
可能な基準面を有する取付部材に、水平線に対して所要
の角度傾斜させた揺動中心軸を介して、揺動中心軸と直
交する方向へ延びる振り子を取付け、全体をケーシング
に収容させることにより、小型で高精度の傾斜センサを
作ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0014】図1〜図3は、この発明の実施の形態1を
示すものである。なお、前記従来例と同一ないし均等な
部分については、同一の符号を付して説明する。
【0015】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、傾斜を測定しようとする測定対象物のほ
ぼ垂直な取付面11に対して取付け可能な基準面12を
有する取付部材13に、水平線Xに対して角度αだけ傾
斜した揺動中心軸14を介して、揺動中心軸14と直交
する方向へ延び、先端側(下端側)に重錘15を備えた
振り子16の基端側(上端側)を軸支させると共に、こ
の振り子16の基端側近傍にマグネット17を取付け、
且つ、取付部材13に前記マグネット17と対向させて
ホールICやMR素子などの磁気感応素子18を取付
け、全体をケーシング19に収容する。
【0016】なお、符号20は傾斜センサの端子であ
る。また、振り子16は全体としてU字状をしており、
揺動中心軸14は、二つに分割されている。
【0017】次に、この実施の形態1の作動について、
図1を用いながら説明する。
【0018】かかる構成によれば、測定対象物が傾き取
付面11が傾くと、傾斜センサ内部に配置された振り子
16が傾き、振り子16に固定されたマグネット17も
一緒に傾けられる。このマグネット17の傾きにより、
マグネット17と磁気感応素子18との相対位置が変化
されるので、磁気感応素子18を貫く磁束密度が変化さ
れ、この磁束密度の変化によって磁気感応素子18の出
力が変化される。この出力の変化によって傾斜が検出さ
れる。
【0019】この際、振り子16の揺動中心である揺動
中心軸14を水平線Xに対して角度αだけ傾斜させて取
付けているので、斜め振り子となり、よって、測定対象
物が紙面と直交する方向へ傾いた時の振り子16の傾き
が、測定対象物の傾きよりも大きくなる。これにより、
振り子16の傾きが微小であっても、マグネット17の
回転角が大きくなる(増幅される)ので、微小な傾斜の
検出が可能となり、よって、検出精度を高くすることが
できる。
【0020】また、測定対象物のほぼ垂直な取付面11
に対して取付け可能な基準面12を有する取付部材13
に、水平線Xに対して所要の角度αだけ傾斜させた揺動
中心軸14を介して、揺動中心軸14と直交する方向へ
延びる振り子16を取付け、全体をケーシング19に収
容させるようにすることにより、小型で高精度の傾斜セ
ンサを作ることが可能となる次に、上記傾斜センサの作
用を図2に基づいて説明する。即ち、図1中、揺動中心
軸14の延長線とケーシング19の下部との交点を原点
Oとし、原点Oから紙面左右方向(水平方向)へ延びる
軸をX軸、紙面と直交する方向(水平方向)へ延びる軸
をY軸、上下方向へ延びる軸をZ軸とする。
【0021】そして、測定対象物が傾いていないときの
二本の揺動中心軸14の中心位置をA’、原点Oと点
A’との間の距離をl、点A’から振り子16の腕の延
長方向へ延びる線とX軸との交点をB、点A’からX軸
へ下ろした垂線の交点をO’とし、且つ、測定対象物が
X軸を中心として角度βだけ傾いた時の、点A’に相当
する位置をA、この時の振り子16の傾斜角度をχ、点
Aから振り子16の腕の延長方向へ延びる線とX−Y平
面との交点をC、角AOCの大きさをα’、点Aから線
分OC上へ下ろした垂線の交点をDとする。
【0022】すると、線分A’Bと線分ABの長さが、
共にl・tanαとなり、線分ACの長さがl・tan
α’となることから、振り子16の傾斜角度χは、co
s−1(tanα’/tanα)となる。
【0023】この時、線分A’O’と線分AO’の長さ
が、共にl・sinαとなり、角O’ABの大きさがβ
となるので、線分ADの長さは、l・sinα・cos
βとなる。よって、角α’の大きさは、sin−1(s
inα・cosβ)となり、結果として、χ≧βが得ら
れる。
【0024】上記をグラフにして表わすと、図3に示す
ようになる。図3によれば、揺動中心軸14の水平線に
対する取付け角度αが大きくなるに従い増幅率が上がっ
て行くことが分かる。なお、取付け角度αが大きくなる
に従い、増幅特性の非直線性が増大して行くので、使用
範囲を限定して線形に近い部分のみを近似的に使うよう
にする。あるいは、関数発生器などを用いて振り子16
の傾斜角から直接、測定対象物の傾きを演算させるよう
にしても良い。
【0025】また、上記傾斜センサでは一方向の傾斜し
か検出することができないが、図1に示す鉛直線の回り
に90度位相をずらせて二つ設置し、直交する二方向の
傾斜を検出できるようにして、両方の傾斜センサからの
データを合成すれば、前方向の傾きを検出することが可
能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、振り子の揺動中心である揺動中心軸を水平
線に対して所要の角度だけ傾斜させて取付けているの
で、斜め振り子となり、よって、測定対象物が傾いた時
の振り子の傾きが、測定対象物の傾きよりも大きくな
る。これにより、振り子の傾きが微小であっても、マグ
ネットの回転角が大きくなる(増幅される)ので、微小
な傾斜の検出が可能となり、よって、検出精度を高くす
ることができる。
【0027】また、請求項2の発明によれば、測定対象
物のほぼ垂直な取付面に対して取付け可能な基準面を有
する取付部材に、水平線に対して所要の角度傾斜させた
揺動中心軸を介して、揺動中心軸と直交する方向へ延び
る振り子を取付け、全体をケーシングに収容させること
により、小型で高精度の傾斜センサを作ることが可能と
なる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の縦断面図である。
【図2】図1の実施の形態1の測定原理を説明する図で
ある。
【図3】横軸を振り子の傾斜角度とし、縦軸を振り子軸
回転角度とした、図1の実施の形態1の傾斜センサの出
力増幅特性を示すグラフである。
【図4】従来例の縦断面図である。
【図5】図4の従来例の横断面図である。
【図6】図5の従来例が傾斜された状態を示す横断面図
である。
【符号の説明】 11 取付面 12 基準面 13 取付部材 14 揺動中心軸 15 重錘 16 振り子 17 マグネット 18 磁気感応素子 19 ケーシング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平線に対して所要の角度傾斜させた揺
    動中心軸を介して、揺動中心軸と直交する方向へ延び、
    先端側に重錘を備えた振り子の基端側を前記揺動中心軸
    に軸支させると共に、この振り子の基端側近傍にマグネ
    ットを取付け、且つ、前記マグネットと対向させて磁気
    感応素子を配設したことを特徴とする傾斜センサ。
  2. 【請求項2】 測定対象物のほぼ垂直な取付面に対して
    取付け可能な基準面を有する取付部材に、水平線に対し
    て所要の角度傾斜させた揺動中心軸を介して、揺動中心
    軸と直交する方向へ延び、先端側に重錘を備えた振り子
    の基端側を前記揺動中心軸に軸支させると共に、この振
    り子の基端側近傍にマグネットを取付け、且つ、取付部
    材に前記マグネットと対向させて磁気感応素子を取付
    け、全体をケーシングに収容したことを特徴とする傾斜
    センサ。
JP10950598A 1998-04-20 1998-04-20 傾斜センサ Pending JPH11304475A (ja)

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JP10950598A JPH11304475A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 傾斜センサ

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JP10950598A JPH11304475A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 傾斜センサ

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JPH11304475A true JPH11304475A (ja) 1999-11-05

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ID=14511975

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10950598A Pending JPH11304475A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 傾斜センサ

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JP (1) JPH11304475A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078406A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 磁気検出式角度センサおよび回転軸と鉛直とのなす角度の決定法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078406A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 磁気検出式角度センサおよび回転軸と鉛直とのなす角度の決定法

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