JPH11304016A - ボールバルブ用ボール - Google Patents

ボールバルブ用ボール

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JPH11304016A
JPH11304016A JP10484998A JP10484998A JPH11304016A JP H11304016 A JPH11304016 A JP H11304016A JP 10484998 A JP10484998 A JP 10484998A JP 10484998 A JP10484998 A JP 10484998A JP H11304016 A JPH11304016 A JP H11304016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
core
hollow
sand
fitting groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP10484998A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Chimidera
正幸 知見寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitz Corp
Original Assignee
Kitz Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kitz Corp filed Critical Kitz Corp
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Publication of JPH11304016A publication Critical patent/JPH11304016A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステム接続用嵌合溝部が磨損したり変形した
りすることがなく、鋳造砂型の中子の巾木部分が十分に
太く接続されていて、中子の成形時、母型への装着時、
注湯時などに破損することがなく、このため中子砂粘結
剤を多く用いたり心金を用いる必要もなく、ガス欠陥が
なく、砂落しの際中子砂の除去が容易な、軽量で材料を
節減したボールバルブ用ボールを提供する。 【解決手段】 球殻状の外形部2と円筒状の流路部3と
からなるボール本体1の肉厚内に中空部4を有するボー
ルバルブ用のボールにおいて、ボール本体1の上部に上
記中空部4に直接連通しないステム接続用嵌合溝部5を
形成すると共に、上記中空部4に連通する凹部6を外形
部2に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水、油、ガスなど
の配管に用いられるボールバルブ用ボールに関し、特
に、鋳造製ボールバルブの中空ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来多く用いられているボー
ルバルブ用の鋳造製中空ボールの一例を示す斜視外観図
であり、図15は、図14に示した中空ボールの流路の
中心線を含む断面を示した縦断面図であり、図16は、
図15のX−X断面を示した縦断面図である。
【0003】図14、図15及び図16において、ボー
ル31は、球殻状の外形部32と円筒状の流路部33と
からなり、その間に中空部34を有している。このよう
な中空部34を有するボール31は、CO砂型、自硬
性砂型、あるいはシェル砂型などからなる中子を用いる
鋳造法によって、炭素鋼、ステンレス鋼、青銅、黄銅な
どを鋳造し、材料を節減して軽量に作ることができる。
【0004】図17及び図18は、図14乃至図16に
示したボール31を鋳造するための砂型を示したもので
あって、図17は図15と同じ断面、図18は図16と
同じ断面における鋳造用砂型を示したものであり、35
は母型、36は流路38用の中子、37は中空部34用
の中子である。なお、実際には、母型35には上下型の
合わせ面や湯道があり、中子36及び37にも分割合わ
せ面があるが、これらを省略して模式的に示してある。
【0005】このボール31の外形部32の下方に欠損
穴32aが設けられているが、これは中空部34用の中
子37に下方の巾木37bを形成するためである。中子
37の上方の巾木37aは、このボール31のステム接
続用嵌合溝部39を形成する中子部分37cを延長した
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図14乃至図16に示
したような従来の中空ボール31を鋳造するための砂型
の中空部34用の中子の上方の巾木は、上述したように
ステム接続用嵌合溝部39を形成するための中子部分3
7cを延長したものであって、図17に見られるように
幅が狭い。このため、巾木37aを強くするために中子
砂粘結剤を多く用いたり心金を入れたりするため、高価
になったり、また作業に多くの手間を要したりする。
【0007】また、造型後の砂落しの段階で、ボール3
1の上部の中空部34に通ずる開口部が小さくて、ショ
ット玉による中空部用中子37の砂落しがし難い。更
に、ステム接続用嵌合溝部39においてステムの回転力
を受ける面積が、図15及び図16において見られるよ
うに、外形部32の肉厚に相当する幅しか有していない
ので弱く磨損したり変形したりして、ステムとの接続に
おいて回転方向に大きな遊びが生ずるようになる。
【0008】本発明の中空ボールは、上述の従来のボー
ルバルブ用中空ボールが有する問題点を解決しようとす
るものであって、その目的とするところは、ステム接続
用嵌合溝部が磨損したり変形したりすることがなく、鋳
造砂型の中子の巾木部分が十分に太く接続されていて、
中子の成形時、母型への装着時、注湯時などに破損する
ことがなく、このため中子砂粘結剤を多く用いる必要も
心金を用いる必要もなく、ガス欠陥がなく、砂落しの際
中子砂の除去が容易な、軽量で材料を節減したボールバ
ルブ用ボールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、球殻状の外形部と円筒状の流路部とから
なるボール本体の肉厚内に中空部を有するボールバルブ
用のボールにおいて、ボール本体の上部に上記中空部に
直接連通しないステム接続用嵌合溝部を形成すると共
に、上記中空部に連通する凹部をボール本体の上部に形
成した。
【0010】本発明のボールバルブ用ボールは、上記の
ように、ステム接続用嵌合溝部を中空部に直接連通しな
いようにボールの上部に形成したので、この嵌合溝部に
おけるステムの回転力を受ける面積が十分に大きい。こ
のため、この嵌合溝部が磨損したり変形したりして、ス
テムとの接続において回転方向の遊びが大きくなること
がない。
【0011】中空部を形成するための鋳造中子のボール
の上方の巾木は、上述のようにステム接続用嵌合溝部が
中空部に直接連通していないので、本発明のボールにお
いては、巾木を形成するためにボールの外形部の上方に
中空部に直接連通する凹部を設けたので、この凹部を大
きく設けてこれを形成するための中子の部分を延長し、
その先に大きくて強固な巾木を形成することができるの
で、中子の成形時、母型への装着時、あるいは注湯時な
どに破損することがない。
【0012】又、上記の凹部を成形する断面積の大きい
中子の部分を通じるようにして注湯時の発生ガスが容易
に抜け、鋳造品にガス欠陥が発生し難い。更に、造型後
の砂落しの段階で、この面積の大きい凹部を通してショ
ット玉を打ち込んで、中空部内の中子砂を容易に除去す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明のボ
ールバルブ用ボールの実施形態を説明する。図1は、本
発明のボールバルブ用中空ボールの一実施形態を示す斜
視外観図であり、図2は、図1に示した中空ボールの流
路の中心線を含む断面を示した縦断面図であり、図3
は、図2のX−X断面を示した縦断面図である。
【0014】図1、図2及び図3において、ボール本体
1は、球殻状の外形部2と円筒状の流路3とからなり、
その間に中空部4を有している。5はボール本体1の上
部に形成した中空部4に直接連通しないステム接続用嵌
合溝部であり、6は同じくボール本体1の上部に形成し
た中空部4に直接連通する外形部2の凹部である。ま
た、7は外形部2の下部に形成した中空部4に直接連通
する欠損穴である。
【0015】この中空部4を有するボール本体1は、C
2砂型、自硬性砂型、あるいはシェル砂型などからな
る中子を用いる鋳造法によって、炭素鋼、ステンレス
鋼、青銅、黄銅などを鋳造し、材料を節減して軽量に作
ることができる。
【0016】図4及び図5は、図1乃至図3に示したボ
ール本体1を鋳造するための砂型を示したものであっ
て、図4は図2と同じ断面、図5は図3と同じ断面にお
ける鋳造用砂型を示したものであり、8は母型、9は流
路11用の中子、10は中空部4用の中子である。な
お、実際には、母型8には上下型の合わせ面や湯道があ
り、中子9及び10にも分割合わせ面があるが、これら
を省略して模式的に示している。
【0017】次に、図1乃至図3に示した中空ボールの
作用について、図4及び図5に示した砂型による鋳造法
にも関連させて説明する。ボール本体1のステム接続用
嵌合溝部5を中空部4に直接連通しないように外形部2
の上部に形成したので、この嵌合溝部5におけるステム
の回転力を受ける面積が十分に大きい。このため、この
嵌合溝部5が磨損したり変形したりして、ステムとの接
続において回転方向の遊びが大きくなることがない。
【0018】流路11用の中子9の巾木9a及び9b
は、流路11と同じ直径にして十分に強くすることがで
きる。また、中空部4用の中子10の上方の巾木10a
は、図4に示した断面では中空部4と連結していない
が、図5の断面に見られるように、十分に広い面積で中
空部4と連結している。また、中子10の下方の巾木1
0bは、下方の欠損穴7と同じ直径で作られ、十分に太
く作られる。このため、これらの中子9及び10の成形
時母型8への装着時、あるいは注湯時などに、巾木9
a,9b,10a,10bを破損することがなく、中子
砂粘結剤を多く用いたり心金を入れたりする必要がない
ので、高価にならない。
【0019】また、上記の流路11用の中子9における
場合はもちろん、中空部4用の中子10においても、巾
木9a,9b,10a,10bに通ずる断面積が、上述
のように十分に広いので、注湯時の発生ガスが容易に巾
木の方へ抜け、鋳造品にガス欠陥が発生し難い。更に、
造型時の砂落しの段階で、砂落しがし難い中空部4の砂
も、凹部6を通じてショット玉が十分に当たるので、容
易に除去することができる。
【0020】図6は、本発明のボールバルブ用中空ボー
ルの他の実施形態を示す斜視外観図であり、図7は、図
6に示した中空ボールの流路の中心線を含む断面を示し
た縦断面図であり、図8は、図7のX−X断面を示した
縦断面図である。
【0021】先に説明した図1乃至図3に示したボール
本体1においては、外形部2の上部の凹部6が流路11
に対して平行で、ステム接続用嵌合溝部5に対して直角
に2個設けられているが、図6乃至図8に示したボール
本体12においては、外形部13の上部の凹部14は、
更に流路15に対して直角でステム接続用嵌合溝部16
に対しても平行に設けられていて、結局凹部14は図6
に示すように、円形の外形を有し、その中央にステム接
続用嵌合溝部16を形成する部分17が円筒状の流路部
18に直接継がっている形状になっている。19は下部
の欠損穴である。
【0022】図9及び図10は、図6乃至図8に示した
ボール本体12を鋳造するための砂型を示したもので、
図9は図7と同じ断面、図10は図8と同じ断面におけ
る鋳造用砂型を示したものであり、20は母型、21は
流路15用の中子、22は中空部23用の中子である。
なお、図4及び図5におけると同様に、合わせ面や湯道
を省略して模式的に示している。
【0023】図11は、本発明のボールバルブ用中空ボ
ールの更に他の実施形態を示す斜視外観図であり、図1
2は図11に示した中空ボールの流路の中心線を含む断
面を示した縦断面図であり、図13は図12のA−A断
面を矢印の方向に見た縦断面図である。図11乃至図1
3に示したこのボール本体23では、凹部24が流路2
5に対して直角で、ステム接続用嵌合溝部26に対して
平行に2個設けられている。27は下部の欠損穴であ
る。
【0024】なお、図6乃至図8に示したボール12、
及び図11乃至図13に示したボール23の作用は、先
に図1乃至図3に示したボール1について、その砂型に
よる鋳造法にも関連させて説明した作用と同様である。
【0025】
【発明の効果】本発明のボールバルブ用中空ボールは、
既に述べたように、ステム接続用嵌合溝部におけるステ
ムの回転力を受ける面積が十分に大きくて、この嵌合溝
部が磨損したり変形したりすることがなく、ステムとの
接続において回転方向の遊びが大きくなることがない。
また、鋳造砂型の中空部を形成するための中子が、凹部
を通して強固な巾木を形成することができ、この中子の
成形時、母型への装着時、あるいは注湯時などに破損す
ることがなく、中子砂粘結剤を多く用いたり心金を入れ
たりする必要がないので高価にならない。
【0026】更に、上記の断面積の大きい凹部のための
中子部分を通って注湯時の発生ガスが容易に抜け、鋳造
品にガス欠陥が発生し難く、更に、面積の大きい凹部を
通してショット玉が十分に当たるので、中空部内の中子
砂を容易に除去することができる。そして、出来上がっ
た中空ボールは軽量であって材料を節減することができ
る等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールバルブ用ボールの一実施形態を
示す斜視外観図である。
【図2】図1に示した中空ボールの縦断面図である。
【図3】図1に示した中空ボールの縦断面図である。
【図4】図1に示した中空ボールを鋳造するための砂型
の断面図である。
【図5】図1に示した中空ボールを鋳造するための砂型
の断面図である。
【図6】本発明のボールバルブ用中空ボールの他の実施
形態を示す斜視外観図である。
【図7】図6に示した中空ボールの縦断面図である。
【図8】図6に示した中空ボールの縦断面図である。
【図9】図6に示した中空ボールを鋳造するための砂型
の断面図である。
【図10】図6に示した中空ボールを鋳造するための砂
型の断面図である。
【図11】本発明のボールバルブ用中空ボールの更に他
の実施形態を示す斜視外観図である。
【図12】図11に示した中空ボールの縦断面図であ
る。
【図13】図11に示した中空ボールの縦断面図であ
る。
【図14】従来のボールバルブ用中空ボールの一例を示
す斜視外観図である。
【図15】図14に示した中空ボールの縦断面図であ
る。
【図16】図14に示した中空ボールの縦断面図であ
る。
【図17】図14に示した中空ボールを鋳造するための
砂型の断面図である。
【図18】図14に示した中空ボールを鋳造するための
砂型の断面図である。
【符号の説明】
1,12,23 ボール本体 2,13 外形部 3,18 流路部 4,23 中空部 5,16,26 ステム接続用嵌合溝部 6,14,24 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球殻状の外形部と円筒状の流路部とから
    なるボール本体の肉厚内に中空部を有するボールバルブ
    用のボールにおいて、ボール本体の上部に上記中空部に
    直接連通しないステム接続用嵌合溝部を形成すると共
    に、上記中空部に連通する凹部をボール本体の上部に形
    成したことを特徴とするボールバルブ用ボール。
JP10484998A 1998-04-15 1998-04-15 ボールバルブ用ボール Pending JPH11304016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10484998A JPH11304016A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 ボールバルブ用ボール

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JP10484998A JPH11304016A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 ボールバルブ用ボール

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JPH11304016A true JPH11304016A (ja) 1999-11-05

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JP10484998A Pending JPH11304016A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 ボールバルブ用ボール

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JP (1) JPH11304016A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132198A1 (en) * 2015-02-18 2016-08-25 Velan Inc. Multi-port ball valve with induced flow in ball-body cavity
DE102021211893A1 (de) 2021-10-21 2023-04-27 Rico Sicherheitstechnik Ag Kugelhahn, insbesondere zur Explosionsentkopplung in Prozessrohrleitungen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132198A1 (en) * 2015-02-18 2016-08-25 Velan Inc. Multi-port ball valve with induced flow in ball-body cavity
US10400900B2 (en) 2015-02-18 2019-09-03 Velan Inc. Multi-port ball valve with induced flow in ball-body cavity
DE102021211893A1 (de) 2021-10-21 2023-04-27 Rico Sicherheitstechnik Ag Kugelhahn, insbesondere zur Explosionsentkopplung in Prozessrohrleitungen

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