JPH11303795A - 鈑金ポンプケーシングとその製造方法 - Google Patents

鈑金ポンプケーシングとその製造方法

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JPH11303795A
JPH11303795A JP31259498A JP31259498A JPH11303795A JP H11303795 A JPH11303795 A JP H11303795A JP 31259498 A JP31259498 A JP 31259498A JP 31259498 A JP31259498 A JP 31259498A JP H11303795 A JPH11303795 A JP H11303795A
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JP
Japan
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inlet
pump casing
impeller
flange
sheet metal
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JP31259498A
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English (en)
Inventor
Kanzen Kan
煥然 簡
Kokuyu To
國裕 湯
Kari Ho
珈▲り▼ 彭
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Industrial Technology Research Institute ITRI
Original Assignee
Industrial Technology Research Institute ITRI
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度を増した鈑金ポンプケーシングとその製
造方法の提供。 【解決手段】 モータで駆動されるインペラ70を内部
に保持しインペラ70の軸方向前方に位置する入口32
とインペラ70の周縁に対向する出口33と、インペラ
70の軸方向後方の入口32と反対位置に設けられた頸
部34とを具えたボデー31と、上記頸部34に固着さ
れてインペラ70をボデー31内部に封じる背蓋40、
環状の入口壁殻51が固着されてポンプの液体を輸送す
る入口通路を形成し、該入口フランジ50の周縁より延
伸されてボデー31外壁の入口32より離れた位置に固
着された第1フラップ構造を有する入口フランジ50、
環状の出口壁殻61が固着されてポンプの液体を輸送す
る出口通路を形成すると共に、ボデー31へと延伸され
てボデー31と入口フランジ50とに固着された第2フ
ラップ構造を有する出口フランジ60、以上を包括して
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鈑金ポンプケーシ
ングの構造とその製造方法に係り、特に、鈑金をロール
成形してなり、フランジで補強されて構造強度が増して
あり、より効果的なボリュート形成のためのガイドプレ
ートを具えた鈑金ポンプケーシングの構造とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心式ポンプの伝統的な製造方法は、キ
ャスティングと鈑金加工方式に分けられる。キャスティ
ングで製造したポンプケーシングは比較的体積が大き
く、重く、多くの材料と空間を必要とし、その材料特性
(鋳鉄)のために、耐腐蝕性、材質靱性が低く、使用寿
命が比較的短い等の欠点を有しているため、比較的低い
価値と価格の製品に適用される。一方、従来の鈑金ポン
プケーシングは、比較的薄く、このため外力を受けた時
に変形現象を発生しやい。並びに、鈑金をプレスする過
程で、プレスを短時間内で行うことで発生する巨大な応
力により、鈑金のプレス変形した位置に応力集中が発生
し、そのため強度低下、厚さ不均一、変形、さらには破
裂の現象が発生した。
【0003】通常、ポンプの入口と出口の両位置は管路
との連接位置とされる。管路が熱膨張、冷却収縮効果を
発生するとポンプに流体圧力変化が生じ、また、インペ
ラが回転するとトルクが発生し、管路、水圧或いはイン
ペラの発生する応力、トルク変化は直接ポンプの入口或
いは出口に負荷を与え、入口或いは出口部分に弯曲変形
をもたらしやすい。このため、いかに鈑金ポンプケーシ
ングの入口と出口の強度を増すかが長年の課題とされて
きた。
【0004】PCT(ドイツ国)パテントのNo.PC
T/DE86/00188には遠心式ポンプ10の鈑金
ポンプケースシング11の構造が掲載されている(図1
参照)。該鈑金ポンプケーシング11はプレスで製造さ
れた一つの鈑金部品とされるか或いは複数の鈑金部品を
溶接して構成され、鈑金ポンプケーシング11の入口1
2近くの断面は強化のために凹凸構造とされている。し
かしこの構造にはなお欠点がある。例えば、一般に遠心
式ポンプに詳しい人であれば分かるように、ポンプ10
のインペラ14の前端(入口12に近い所)にはいずれ
も一つのウェアリング15(Wear ring)が装
着され、このウェアリング14がインペラ14の前端に
ポンプ10内壁との間に小さい間隙を保留させ、インペ
ラが高速回転する時に激烈な摩擦現象が発生しないよう
にする。これから分かるように、この間隙の大きさが適
当であるか否かが、ポンプの効率、騒音の大きさ及び使
用寿命を決定する。図1に示されるポンプ10は、強度
を増したポンプケーシング11構造を具えているとはい
え、そのポンプケーシング11の最大受力点がケーシン
グの入口12近い部分に集中するのを免れず、ゆえにポ
ンプ10が高い応力、トーション或いはトルクを受ける
とき、ポンプケーシング11の入口12に近い部分に変
形が発生しやすく、そのためにウェアリング15の間隙
に変化が発生し、軽いものではポンプの効率の低下と騒
音の増加が形成され、重いものではポンプの損壊がもた
らされた。このほか、遠心式ポンプに詳しい人なら分か
るように、ポンプ10のインペラ14とポンプケーシン
グ11内壁の間にボリュートが形成される。このボリュ
ートはポンプの出口よりインペラ14の回転方向に沿っ
て漸次増大し、ポンプの最良の効率を得られるようにす
るものである。伝統的なキャスティング方式によると、
ポンプケーシングに簡単に適当な形状、寸法のボリュー
トを形成することができるが、しかし、一般のプレス成
形された鈑金ポンプケーシングにはそれが難しい。例え
ば、図1の周知の技術のポンプケーシング11は、その
ボリュートが前端から後端まで同じ寸法とされ、このた
めにポンプの効率が低くなった。
【0005】ヨーロッパパテントNo.EPO−044
2070A1(Ghitto)には遠心式ポンプ20の
鈑金ポンプケーシング21の構造が記載されている(図
2参照)。それは鈑金ポンプケーシング21の入口22
のフランジ23部分に厚さが比較的厚い通路状の補強手
段26が設けられ、この補強手段26がポンプケーシン
グ21内部まで延伸されて並びに弯曲されて所定の形状
とされた後にポンプケーシング21の内壁に溶接されて
いる。補強手段26の厚さと特殊な幾何形状によりポン
プケーシング21の入口22近くの部分の構造強度が増
加されている。しかし、ポンプケーシング21の最大の
受力点が入口22近くのケーシング上に集中するのを免
れることはできず、フランジ23が外力を受けると、却
って極めて容易にインペラ25前端のウェアリングの間
隙に変化が発生し、ゆえに、ポンプの効率が低く、騒音
が大きく、寿命が短いという欠点を有効に解決していな
い。さらに、このポンプ20のボリュート27について
は、その明細書中に詳細に説明されていない。
【0006】過去には、鈑金ポンプケーシングのボデー
に対して、ポンプケーシングボリュートに沿って多数多
段階のスタンピングを進行することで、漸次増大するボ
リュート構造を形成する試みもなされたが、このような
加工方式は異なる金型を用いて多段階のプレスを進行し
なければならず、製造時間が長くなり、製造コストが高
くなり、且つ過度のプレスにより鈑金ポンプケーシング
の材質と構造に不良な影響をもたらした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主要な目的
は、前述の従来の遠心式ポンプの鈑金ポンプケーシング
の有する数々の欠点に対して、新たな鈑金ポンプケーシ
ング構造とその製造方法を提供することで、望ましい鈑
金ポンプケーシング構造強度を獲得できるようにするほ
か、入口部分の受ける外力が直接インペラ前端のウェア
リング間隙の改変を形成しないようにし、並びに、経済
的で低コストの方式でポンプケーシング内に徐々に増大
するボリュートを形成できるようにし、鈑金ポンプケー
シングに加工応力の過度の集中による材質変化或いは構
造強度低下の現象を発生させないようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タ90で駆動されるインペラ70を具えて液体を輸送す
るのに用いられる遠心式ポンプ30の鈑金ポンプケーシ
ングにおいて、ボデー31とされて、インペラ70を内
部に保持しインペラ70の軸方向前方に位置する入口3
2とインペラ70の周縁に対向する出口33と、インペ
ラ70の軸方向後方の入口32と反対位置に設けられた
頸部34とを具えた上記ボデー31、背蓋40とされ
て、上記頸部34に固着されてインペラ70をボデー3
1内部に封じる上記背蓋40、入口フランジ50とさ
れ、環状の入口壁殻51が固着されてポンプの液体を輸
送する入口通路を形成し、該入口フランジ50の周縁よ
り延伸されてボデー31外壁の入口32より離れた位置
に固着された第1フラップ構造を有する上記入口フラン
ジ50と、出口フランジ60とされ、環状の出口壁殻6
1が固着されてポンプの液体を輸送する出口通路を形成
し、該出口フランジ60よりボデー31へと延伸されて
ボデー31と入口フランジ50とに固着された第2フラ
ップ構造を有する上記出口フランジ60、以上を包括し
て構成された、鈑金ポンプケーシングとしている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、環状のボリュート39がボ
デー31の内壁とインペラ70の間にあってインペラ7
0の径方向に形成され、該鈑金ポンプケーシングはさら
にガイドプレート80を具え、該ガイドプレート80
は、ボデー31内に位置し、結合部81、切水部82及
び分水部83を包括し、該結合部81はボデー31内壁
の出口33付近に固着され、該切水部82は結合部81
の一端よりインペラ70方向に適当な長さ延伸されると
共にインペラ70に近い一端に切水舌端84を具え、該
分水部83は細長片状構造を呈して切水舌端84よりイ
ンペラ70の回転する方向に延伸され並びに徐々にイン
ペラ70より離れ、該分水部83の一端がボデー31に
固着されていることを特徴とする、鈑金ポンプケーシン
グとしている。
【0010】請求項3の発明は、請求項1に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、第1フラップ構造は、第1
フラップフランジ52を入口フランジ50に反対方向に
固定してダブルフランジを形成することにより形成さ
れ、該第1フラップフランジ52はボデー31外壁の入
口32より離れた位置に固着されるのに適した形状を有
する第1フラップ足53を具え、該第1フラップ構造に
より入口フランジ50にかかる応力を分散するようにし
てあることを特徴とする、鈑金ポンプケーシングとして
いる。
【0011】請求項4の発明は、請求項3に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、複数のナットが第1フラッ
プフランジ52に配設されていることを特徴とする、鈑
金ポンプケーシングとしている。
【0012】請求項5の発明は、請求項1に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、各部品の固着が溶接により
なされていることを特徴とする、鈑金ポンプケーシング
としている。
【0013】請求項6の発明は、請求項1に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、ボデー31がロール成形に
より形成されたものであることを特徴とする、鈑金ポン
プケーシングとしている。
【0014】請求項7の発明は、モータ90で駆動され
るインペラ70を具えて液体を輸送するのに用いられる
遠心式ポンプ30の鈑金ポンプケーシングにおいて、ボ
デー31とされて、インペラ70を内部に保持しインペ
ラ70の軸方向前方に位置する入口32とインペラ70
の周縁に対向する出口33と、インペラ70の軸方向後
方の、入口32と反対位置に設けられた頸部34とを具
えた上記ボデー31と、背蓋40とされて、上記頸部3
4に固着されてインペラ70をボデー31内部に封じる
上記背蓋40、以上を具えて該ボデー31の内壁とイン
ペラ70の周縁との間にボリュート39が形成されてい
るほか、該鈑金ポンプケーシングがガイドプレート80
を具え、該ガイドプレート80はボデー31内に位置
し、ボデー31内壁の出口33付近に固着された結合部
81と、該結合部81の一端よりインペラ70方向に適
当な長さ延伸されると共に液体を出口33へと案内する
切水部82と、インペラ70を囲む弯曲した条状を呈
し、前端が切水部82に連接してインペラ70に接近
し、後端がボデー31内壁に固定されて該前端と較べて
インペラ70より離れた分水部83を包括し、これによ
りボリュート39前か後ろに増加する断面積を有するも
のとされ、以上の構成からなる鈑金ポンプケーシングと
している。
【0015】請求項8の発明は、請求項7に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、分水部83が両側に位置す
る一対の隆起部85を具え、該隆起部85がインペラ7
0方向に延伸されているが、インペラ70との間に間隔
を保持していることを特徴とする、鈑金ポンプケーシン
グとしている。
【0016】請求項9の発明は、請求項7に記載の鈑金
ポンプケーシングにおいて、該鈑金ポンプケーシングが
さらに、入口フランジ50とされ、環状の入口壁殻51
が固着されてポンプの液体を輸送する入口通路を形成
し、該入口フランジ50の周縁より延伸されてボデー3
1外壁の入口32より離れた位置に固着された第1フラ
ップ構造を有する上記入口フランジ50と、出口フラン
ジ60とされ、環状の出口壁殻61が固着されてポンプ
の液体を輸送する出口通路を形成し、該出口フランジ6
0よりボデー31へと延伸されてボデー31と入口フラ
ンジ50とに固着された第2フラップ構造を有する上記
出口フランジ60、以上を具えていることを特徴とす
る、鈑金ポンプケーシングとしている。
【0017】請求項10の発明は、以下のaからcのス
テップ、即ち、 a.スタンピング或いはロール成形により盆状の金属板
材を形成し、該盆状の金属板材の中心近くにスタンピン
グにより入口を形成するステップ b.該盆状の金属板材を少なくとも一組の幾何形状のロ
ーラーダイを用いてロール成形してポンプケーシングの
ボデーを形成し、前記入口より順に、このロール成形に
より少なくとも入口側端板、流路側端板、モータ側端板
及び頸部を形成するステップ c.流路側端板をスタンピングして出口を形成するステ
ップ、以上のステップを包括して構成された鈑金ポンプ
ケーシングの製造方法としている。
【0018】請求項11の発明は、請求項10に記載の
鈑金ポンプケーシングの製造方法において、さらに以下
のdとeのステップ、即ち、d.ガイドプレートと環状
の限流板及びポンプケーシング前側ウェアリングを固着
するステップ、e.入口フランジを入口周囲のボデー外
壁に固着し、出口フランジを出口周囲のボデー外壁に固
着するステップ、以上のステップを包括することを特徴
とする、鈑金ポンプケーシングの製造方法としている。
【0019】請求項12の発明は、請求項10に記載の
鈑金ポンプケーシングの製造方法において、一組のロー
ラーダイが内側ローラダイ110と該内側ローラダイ1
10に組み合わせられる外側ローラダイ100とを包括
して両者の間に金属板材が挟まれ、この内側ローラダイ
110と外側ローラダイ100が回転しながら相互に接
近することを以て、金属板材をロール成形することを特
徴とする、鈑金ポンプケーシングの製造方法としてい
る。
【0020】請求項13の発明は、請求項10に記載の
鈑金ポンプケーシングの製造方法において、盤状の入口
と出口をスタンピングにより形成することを特徴とす
る、鈑金ポンプケーシングの製造方法としている。
【0021】請求項14の発明は、請求項10に記載の
鈑金ポンプケーシングの製造方法において、入口と出口
をスタンピングにより形成することを特徴とする、鈑金
ポンプケーシングの製造方法としている。
【0022】請求項15の発明は、以下のaからdのス
テップ、即ち、a.少なくとも一組の幾何形状のローラ
ーダイを用いて円筒状の第1金属板材をロール成形し
て、少なくともモータ側端板と該モータ側端板に連接す
る頸部と、該頸部に連接するフランジブラケットとを包
括する必要な内側部分を形成するステップ、b.第2金
属板材を処理して、入口を具えた盤状の入口側端板と、
該入口側端板の外側周囲に連接する流路側端板と、該流
路側端板に連接し該内側部分に対応する内側仕切りを具
えたケーシングカバーとを少なくとも具えた必要な外側
部分を形成するステップ、c.流路側端板の適当な位置
に出口を形成するステップ、d.該外側部分のケーシン
グカバー内に該内側部分を承接し、モータ側端板とフラ
ンジブラケットの周囲をケーシングカバーの内側表面に
固着して必要なポンプケーシングのボデーを形成するス
テップ以上を包括して構成された鈑金ポンプケーシング
の製造方法としている。
【0023】請求項16の発明は、請求項15の鈑金ポ
ンプケーシングの製造方法において、一組のローラーダ
イが、内側ローラダイ110と該内側ローラダイ110
に組み合わせられる外側ローラダイ100とを包括して
両者の間に金属板材が挟まれ、この内側ローラダイ11
0と外側ローラダイ100が回転しながら相互に接近す
ることを以て、金属板材をロール成形し、内側ローラダ
イ110は側部112と頸部34を形成するための槽部
113と、側部112と槽部113の間のモータ側端板
形成用の連接部を具えていることを特徴とする、鈑金ポ
ンプケーシングの製造方法としている。
【0024】請求項17の発明は、請求項15の鈑金ポ
ンプケーシングの製造方法において、必要な外側部分を
形成するための第2金属板材の処理がスタンピングを以
てなされることを特徴とする、鈑金ポンプケーシングの
製造方法としている。
【0025】請求項18の発明は、請求項15の鈑金ポ
ンプケーシングの製造方法において、必要な外側部分を
形成するための第2金属板材の処理がディープドローを
以てなされることを特徴とする、鈑金ポンプケーシング
の製造方法としている。
【0026】請求項19の発明は、請求項15の鈑金ポ
ンプケーシングの製造方法において、さらに以下のeと
fのステップ、即ち、e.ガイドプレートと環状の限流
板及びポンプケーシング前側ウェアリングをボデーの内
壁に固着するステップ、f.入口フランジを入口周囲の
ボデー外壁に固着し、出口フランジを出口周囲のボデー
外壁に固着するステップ、以上のステップを包括するこ
とを特徴とする、鈑金ポンプケーシングの製造方法とし
ている。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の鈑金ポンプケーシング
は、ボデー、インペラ、入口フランジ及び出口フランジ
を包括する。該ボデーには入口と出口が設けられてそれ
ぞれ該入口フランジと出口フランジとを承接している。
該入口フランジはフラップ状構造を有して入口フランジ
の周縁がボデーに向けて延伸されて並びにボデーの入口
より適当な距離離れた位置に固着されている。該出口フ
ランジもまたフラップ状構造を有して周縁がボデーに向
けて延伸されてボデーと固着されている。この構造によ
り、入口フランジ及び出口フランジの受ける応力、トル
クは、直接入口及び出口付近のボデーに伝えられず、フ
ラップ状構造により承受されて並びに分散されて入口及
び出口より離れたケーシングに至る。このためインペラ
前端のウェアリング間隙の受ける影響は最低となる。
【0028】本発明の望ましい実施例によると、該入口
フランジと出口フランジの有するフラップ状構造はフラ
ップ状フランジを逆の方向に、入口フランジ及び出口フ
ランジと、ボデーの間に溶接固定することでダブルフラ
ンジ構造を形成しており、該フラップ状フランジはボデ
ーの一側にフラップ足が設けられ、このフラップ足がボ
デー表面の形状に組み合わされうる形状を有するものと
されて、フラップ状フランジがボデー表面に固着されて
応力分散の効果を達成するようにしてある。
【0029】本発明では並びに新たなガイドプレート構
造を提供しており、それはアーチ状を呈するよう形成さ
れ且つボデー内部に固着されている。該ガイドプレート
は一つの結合部、一つの切水部及び一つの分流部を有す
る。該結合部はボデー内側表面の形状に組み合わされ且
つボデー内の出口付近に溶接されている。切水部は結合
部の一端よりインペラ方向に適当な長さ延伸され且つイ
ンペラに近い一端に切水舌端を有する。この分流部はア
ーチ状の細長い片体とされ、それは切水舌端よりインペ
ラの回転方向に向けて延伸され並びに徐々にインペラよ
り遠ざかり、分流部のもう一端がボデーに固着されてい
る。これにより、イッペラが回転して液体が送られる過
程で、該ポンプケーシング内部の環状のボリュートの幅
が切水舌端よりインペラ回転方向に沿って徐々に広くな
る状態が形成され、液体の輸送がさらに順調に行われる
ようにしてあり、且つ切水舌端と切水部の設計は液体を
案内して出口より送出するのに有利とされている。
【0030】本発明の鈑金ポンプケーシングの製造方法
の望ましい実施例によると、一つの盆形状の金属板材
を、少なくとも一組の適当な幾何形状を有するローラダ
イでロール成形する。即ち、ローラ転動により加工物に
徐々に塑性変形を発生させて、盆状金属板材に該入口か
ら順に、入口側端板、流路側端板及び頸部を少なくとも
備えたボデーを形成する。本発明の鈑金ポンプケーシン
グは徐々に滑らかに形成されるため、応力集中は最小化
され、ゆえに従来のスタンピングにより生じる数々の欠
点を回避することができる。
【0031】本発明の鈑金ポンプケーシングの製造方法
のもう一つの実施例によると、前述のボデーの入口側端
板が別に成形された分開手段に改変され、さらに溶接の
方式でボデーに固着される。これにより、該入口側端板
に比較的厚い或いは強度の比較的高い板材を採用するこ
とができるようになり、それによりボデーの入口側端板
(即ち入口近くの部分)の受力強度を良好となすことが
できる。
【0032】
【実施例】図3は本発明の遠心式ポンプ30の鈑金ポン
プケーシング構造の望ましい実施例の断面図である。本
発明の鈑金ポンプケーシングはボデー31、インペラ7
0、背蓋40、入口フランジ50及び出口フランジ60
を包括する。該遠心式ポンプ30は一つのモータ90で
該インペラ70を駆動してボデー31内で回転させるこ
とで液体を流動させる目的を達成する。該ボデー31は
インペラ70の前方軸方向に位置する入口32と、イン
ペラ70の周辺に対向する出口33を具え、ボデー31
の入口と反対のもう一側に頸部34が設けられている。
該背蓋40はその背蓋側板41でボデー31の頸部34
のある側に溶接され、インペラ70をボデー31中に封
じている。ボデー31の内壁とインペラ70の放射状周
辺の間に環状のボリュート39が形成され、ボリュート
39の底部に必要時にボリュート39内の液体を排出す
るためのドレインボルト95が設けられている。
【0033】該ボデー31は一体の構造とされて、入口
側端板35、流路側端板36、モータ側端板37、頸部
34及びフランジブラケット38の部分に分けられる。
入口側端板35の中央に該入口32が設けられ、流路側
端板36の上部に出口33が設けられている。入口側端
板35の入口32は溶接により該入口フランジ50の入
口壁殻51に承接固定されてポンプに液体を送り込む通
路を形成する。図3に示される望ましい実施例による
と、該入口フランジ50とボデー31外側表面の間にさ
らに第1フラップフランジ52が溶接されている。該第
1フラップフランジ52は入口フランジ50と反対の方
向を以て入口フランジ50とボデー31の間に溶接さ
れ、これによりダブルフランジ構造が形成されている。
第1フラップフランジ52は周辺にフラップ状構造を具
え、その入口フランジ50に近い端の周縁がボデー31
に向けて延伸され並びにボデー31の入口32より離れ
た適当な位置に固着され、第1フラップフランジ52の
ボデー31と結合する側に環状を呈する第1フラップ足
53が設けられ、該第1フラップ足53はボデー31の
外側表面の幾何形状に組み合わされうる形状を有し、こ
れにより第1フラップフランジ52がボデー31表面に
固定され、第1フラップフランジ52に複数のナット
(図示せず)が溶接されて、外接の管路を連接するのに
供される。並びに、第1フラップフランジ52の下端に
ベースシート(図示せず)との結合のためのブラケット
フレーム94が溶接されている。
【0034】同様に、流路側端板36の出口33が出口
フランジ60の出口壁殻61に承接固定されて液体輸送
の出口通路を形成している。該出口フランジ60とボデ
ー31の間に溶接の方式で環状の第2フラップフランジ
62が固着されている。該第2フラップフランジ62は
出口フランジ60と逆方向を以て出口フランジ60とボ
デー31の間に溶接され、これによりダブルフランジ構
造が形成されている。第2フラップフランジ62のボデ
ー31方向の一側に第2フラップ足63が延伸され、該
第2フラップ足63は入口フランジ50、第1フラップ
フランジ52及びボデー31の表面形状に合わせた不規
則な構造形態を有する。第2フラップ足63の一部分は
入口フランジ50に溶接され、別の一部分は第1フラッ
プフランジ52に溶接され、その他の部分はボデー31
に溶接される。第2フラップフランジ62には複数のナ
ット(図示せず)が溶接されて外接の管路の連結に用い
られる。このような構造により、該入口フランジ50、
出口フランジ60、第1フラップフランジ52、第2フ
ラップフランジ62、ブラケットフレーム94及びボデ
ー31の間に緊密に結合し且つ強固な構造が形成され、
これによりボデー31自体の強度が大幅に向上され、並
びに、外力(トルク、テンション)が入口フランジ5
0、出口フランジ60に加えられても、該外力が第1フ
ラップフランジ52、第2フラップフランジ62のフラ
ップ状構造に受け取られて吸収され並びにボデー31
の、入口32と出口33より離れた位置まで分散され
て、直接入口32、出口33部分のボデー31に伝えら
れることがない。このため、インペラ70前方の入口3
2部分のインペラ前側ウェアリング71とポンプケーシ
ング前側ウェアリング96の間の適量の間隙が有効に保
持されて、外力の下での変化とそれによるポンプの効率
の低下或いは騒音の増加を発生しない。
【0035】以上は僅かに本発明の鈑金ポンプケーシン
グの一つの望ましい実施例を説明するものであり、遠心
式ポンプの鈑金ポンプケーシングの構造を熟知する者で
あれば分かるように、該第1フラップフランジ52、第
2フラップフランジ62のフラップ状構造は直接入口フ
ランジ50、出口フランジ60に一体に成形可能で、入
口フランジにその周縁よりボデーへと延伸されたフラッ
プ状構造が設けられて並びにボデーの入口より離れた位
置に固着され、且つ出口フランジもその周縁にボデー方
向に延伸されたフラップ状構造が設けられ並びに入口フ
ランジ及びボデーに固着されることで、前述のダブルフ
ランジ構造と同じ効果を達成可能である。
【0036】図3に示されるように、ボデー31内部に
はインペラ70が容設されている。インペラ70はモー
タ90で駆動されるスピンドル97に套設され、並びに
一つのキー98(方形キーが望ましい)で該スピンドル
97に固定され、並びにスピンドル97に一つの機械軸
封99が套設されて相対回転運動に利用される。モータ
90と背蓋40の間にはモータブラケット91が設けら
れ、その両端がネジ92でそれぞれボデー31のフラン
ジブラケット38とモータ90に固定され、背蓋40は
ボデー31の頸部34の部分に溶接される。インペラ7
0の背蓋40の側にはインペラ側板ウェアリング72が
溶接され、インペラ70前方のボデー31内側壁に環状
の限流板93が溶接されて、それが水流をガイドして入
口32よりインペラ70前端に進入させ並びにインペラ
70と流路側端板36の間の断面が半円形或いは略方形
の環状のボリュート39に送り、並びにインペラ70の
回転方向に沿って出口33へと送りボデー31外に送出
する。
【0037】図3に示される本発明の望ましい実施例に
は新たなガイドプレート80の構造が提示されている。
それはアーチ状のシート構造を有し、且つボデー31内
部の環状のボリュート39の部分に固着され、これによ
り環状のボリュート39の断面積が液体の流動方向に沿
って徐々に増大するようにしてあり、それによりポンプ
の効率が高められている。図3と共に、図4のA、B及
び図5を参照されたい。図4のA、B及び図5はガイド
プレート80の左側面図、正面図、及び右側面図であ
る。該ガイドプレート80は結合部81、切水部82、
及び分水部83を具えている。該結合部81はボデー3
1内側表面に合った形状を有してボデー31の出口33
付近の流路側端板36に溶接されている。切水部82は
結合部81の一端をインペラ70に向けて適当な長さ延
伸すると共にインペラ70に近い一端に切水舌端84を
設けてなる。該分水部83はアーチ状の細長片構造を有
し、それは切水舌端84よりインペラ回転方向(即ち環
状のボリュート39の水流の送られる方向)に向けて延
伸され並びにインペラ70より徐々に離れ、分水部83
のもう一端がボデー31内壁(即ち流路側端板36)に
固着されている。該ガイドプレート80の細長片状の分
水部83の両長辺側に並びにインペラ70に向けて適当
な高さ凸伸する隆起部85が形成されてボリュートを制
限している。これにより、インペラ70が回転して液体
を送る過程で、該ポンプケーシング構造内部の環状のボ
リュート39の断面は、切水舌端84よりインペラ70
の回転方向に沿って徐々に大きくなり、これにより液体
の送り出しがさらに順調となる。且つ該切水舌端84と
切水部82の設計は液体を案内して出口33より送り出
すのに有利である。このような構造により、簡単で、経
済的且つ低コストの方式でポンプケーシング内に徐々に
増大するボリュート39が形成され、且つ前述の従来の
技術における多段階のスタンピングでボリュートを形成
することにより発生する数々の欠点を完全に回避でき
る。
【0038】図6及び図7、8を参照されたい。本発明
の遠心式ポンプの鈑金ポンプケーシングの製造方法の一
つの実施方式によると、スタンピングで盆状金属板材
(ステンレススチール或いは合金スチールが望ましい)
を製造し、少なくとも一組の適当な幾何構造を有するロ
ーラーダイにより、回転しつつ鈑金を加圧する方式で加
工し、回転中に工作物に徐々に塑性変化を発生させて、
盆状金属板材に、順に、入口と、少なくとも、入口3
2、入口側端板35、流路側端板36、モータ側端板3
7及び頸部34を順に具えたボデー31を形成する。本
発明の鈑金ポンプケーシングは徐々に鈑金を旋回ロール
成形する方式により形成されるため、その加工応力は非
常に順調に加えられ、急速に過度に一部分に集中するこ
とがない。ゆえに従来のスタンピングにより形成される
数々の欠点を解決できる。
【0039】図6に示されるように、該ローラーダイ
は、製造する鈑金ポンプケーシングの形状に対応する幾
何形状を有する内側ローラダイ110と該内側ローラダ
イ110に組合せられる外側ローラダイ100を包括す
る。予めロール成形で製造された盆状の金属板材を該内
側ローラダイ110と外側ローラダイ100の間に挟
み、並びに内側ローラダイ110と外側ローラダイ10
0に持続回転を保持させつつ相互に接近させられる(図
7、8参照)。該内側ローラダイ110には少なくと
も、ヘッド部111、側部112、及び槽部113を具
え、該ヘッド部111はボデー31の入口側端板35の
形状に対応する適当なラジアンを有する。該側部112
はボデー31にローラ加工により流路側端板36を形成
するのに用いられ、槽部113はボデー31に頸部34
を形成するのに用いられ、槽部113とヘッド部111
の間を連接する連接面がモータ側端板37を形成するの
に用いられる。本発明の望ましい実施例のロール成形に
よると、ただ図6に示される一組のローラーダイのみ用
いるだけで、必要な形状の鈑金ポンプケーシング構造を
製造している。しかし、遠心式ポンプの鈑金ポンプケー
シングを熟知する者であれば分かるように、以上の説明
に基づき、複数の異なる幾何形状のローラーダイを用い
て、段階式に金属板材に対して多次のロール成形を形成
することによっても、加工応力が過度に急速に板材の一
点に集中するのを防止でき、この場合、例えば、第1次
加工に用いるローラーダイ(図示せず)の槽部113の
深さは比較的浅く設けられ、その次の加工に用いられる
ローラーダイの槽部113の溝は第1次加工に用いたも
のより深くし、このようにして所定の鈑金ポンプケーシ
ングの構造を完成できるまで加工ステップを繰り返す。
【0040】本発明の鈑金ポンプケーシングの一つの望
ましい実施例は、以下のaからeのステップを包括す
る。 a.スタンピング或いはロール成形により盆状の金属板
材(ステンレススチール或いは合金スチールが望まし
い)を形成し、該盆状の金属板材の中心近くの所定の位
置にスタンピングにより入口を形成する。該盆状の金属
板材の幾何形状は単純であるため、スタンピングを用い
ても応力集中により強度が低下する恐れはない。 b.該金属板材を、少なくとも一組の、鈑金ポンプケー
シングに対応する幾何形状を有するローラーダイを用い
てロール成形方式で加工し、盆状の金属板材に入口32
から順に、少なくとも入口側端板35、流路側端板3
6、モータ側端板37を形成してポンプケーシングのボ
デー31を形成する。 c.ボデー31の流路側端板36の適当な位置に出口3
3をスタンピングにより形成する。 d.ボデー31内部の適当な位置にそれぞれガイドプレ
ート80、環状の限流板93及びポンプケーシング前側
ウェアリング96を溶接する。 e.ボデー31の入口外側に入口フランジ50と第1フ
ラップフランジ52を溶接し、並びにボデー31の出口
外側に出口フランジ60と第2フラップフランジ62を
溶接する。
【0041】本発明の鈑金ポンプケーシングのもう一つ
の望ましい実施例は、以下のaからfのステップを包括
する。 a.長方形の金属板材(ステンレススチール或いは合金
スチールが望ましい)を形成すると共に、スタンピング
により別に盆状の入口側端板を形成し、該入口側端板の
中央位置近くに入口を設ける。該盆状の入口側端板の幾
何形状は単純であるため、スタンピングを用いても応力
集中により強度が低下する恐れはない。 b.該長方形の金属板材を、少なくとも一組の、鈑金ポ
ンプケーシングに対応する幾何形状を有するローラーダ
イを用いてロール成形方式で加工し、長方形の金属板材
で、少なくとも入口側端板、流路側端板、モータ側端板
及び頸部を形成する。 c.金属板材の両端を溶接して環状構造を形成し並びに
流路側端板の適当な位置に出口を形成する。 d.入口側端板を、環状とした上記金属板材の流路側端
板のある開口側に溶接して一体のポンプケーシングを完
成する。 e.ボデー内部の所定の位置に、ガイドプレート、環状
の限流板及びポンプケーシング前側ウェアリングを溶接
する。 f.ボデーの入口外側に入口フランジと第1フラップフ
ランジを溶接し、並びにボデーの出口外側に出口フラン
ジと第2フラップフランジを溶接する。
【0042】以上に本発明の幾つかの望ましい実施例を
提示したが、それらは本発明の実施可能な範囲を制限す
るものではない。例えば、遠心式ポンプの鈑金ポンプケ
ーシングを熟知する者が、本発明の説明に基づき思いつ
くように、前述の鈑金ポンプケーシングの製造ステップ
中、スタンピングで入口と出口を形成するステップは、
ロール成形加工ステップの前或いは後のいずれでも進行
可能である。ゆえに本発明の内容に基づく変化で、本発
明の精神に違反しないものは、いずれも本発明の請求範
囲に属するものとする。
【0043】
【発明の効果】本発明は、従来の遠心式ポンプの鈑金ポ
ンプケーシングの有する数々の欠点に対して、新たな鈑
金ポンプケーシング構造とその製造方法を提供してお
り、それは、望ましい鈑金ポンプケーシング構造強度を
獲得できるようにするほか、入口部分の受ける外力が直
接インペラ前端のウェアリング間隙の改変を形成しない
ようにし、並びに、経済的で低コストの方式でポンプケ
ーシング内に徐々に増大するボリュートを形成できるよ
うにし、鈑金ポンプケーシングに加工応力の過度の集中
による材質変化或いは構造強度低下の現象を発生させな
いようにする効果を提供している。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の鈑金ポンプケーシング構造(PCT/D
E86/00188)の断面図である。
【図2】周知の鈑金ポンプケーシング構造(EPO−0
0442070A1)の断面図である。
【図3】本発明の鈑金ポンプケーシングの断面図であ
る。
【図4】本発明のガイドプレート80の左側面図(A)
と正面図(B)である。
【図5】本発明のガイドプレート80の右側面図であ
る。
【図6】本発明の製造に用いられるローラダイの望まし
い実施例図である。
【図7】本発明の製造方法による曲げ加工ステップを示
す正面図である。
【図8】本発明の第2実施例の構造の断面図である。
【符号の説明】
10、20 ポンプ 11、21 ポンプケーシング 12、22 入口 13、23 フランジ 14、24 インペラ 15、25 ウェアリング 26 補強手段 27 ボリュート 30 鈑金ポンプ 31 ボデー 32 入口 33 出口 34 頸部 35 入口側端板 36 流路側端板 37 モータ側端板 38 フランジブラケット 39 ボリュート 40 背蓋 41 背蓋側板 50 入口フランジ 51 入口壁殻 52 第1フラップフランジ 53 第1フラップ足 60 出口フランジ 61 出口壁殻 62 第2フラップフランジ 63 第2フラップ足 70 インペラ 71 インペラ前側ウェアリング 80 ガイドプレート 81 結合部 82 切水部 83 分水部 84 切水舌端 85 隆起部 90 モータ 91 モータブラケット 92 ネジ 93 限流板 94 ブラケットフレーム 95 ドレインボルト 96 ポンプケーシング前側ウェアリング 97 スピンドル 98 キー 99 機械軸封 100 外側ローラダイ 110 内側ローラダイ 111 ヘッド部 112 側部 113 槽部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ90で駆動されるインペラ70を
    具えて液体を輸送するのに用いられる遠心式ポンプ30
    の鈑金ポンプケーシングにおいて、 ボデー31とされて、インペラ70を内部に保持しイン
    ペラ70の軸方向前方に位置する入口32とインペラ7
    0の周縁に対向する出口33と、インペラ70の軸方向
    後方の入口32と反対位置に設けられた頸部34とを具
    えた上記ボデー31、 背蓋40とされて、上記頸部34に固着されてインペラ
    70をボデー31内部に封じる上記背蓋40、 入口フランジ50とされ、環状の入口壁殻51が固着さ
    れてポンプの液体を輸送する入口通路を形成し、該入口
    フランジ50の周縁より延伸されてボデー31外壁の入
    口32より離れた位置に固着された第1フラップ構造を
    有する上記入口フランジ50と、 出口フランジ60とされ、環状の出口壁殻61が固着さ
    れてポンプの液体を輸送する出口通路を形成し、該出口
    フランジ60よりボデー31へと延伸されてボデー31
    と入口フランジ50とに固着された第2フラップ構造を
    有する上記出口フランジ60、 以上を包括して構成された、鈑金ポンプケーシング。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、環状のボリュート39がボデー31の内壁と
    インペラ70の間にあってインペラ70の径方向に形成
    され、該鈑金ポンプケーシングはさらにガイドプレート
    80を具え、該ガイドプレート80は、ボデー31内に
    位置し、結合部81、切水部82及び分水部83を包括
    し、該結合部81はボデー31内壁の出口33付近に固
    着され、該切水部82は結合部81の一端よりインペラ
    70方向に適当な長さ延伸されると共にインペラ70に
    近い一端に切水舌端84を具え、該分水部83は細長片
    状構造を呈して切水舌端84よりインペラ70の回転す
    る方向に延伸され並びに徐々にインペラ70より離れ、
    該分水部83の一端がボデー31に固着されていること
    を特徴とする、鈑金ポンプケーシング。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、第1フラップ構造は、第1フラップフランジ
    52を入口フランジ50に反対方向に固定してダブルフ
    ランジを形成することにより形成され、該第1フラップ
    フランジ52はボデー31外壁の入口32より離れた位
    置に固着されるのに適した形状を有する第1フラップ足
    53を具え、該第1フラップ構造により入口フランジ5
    0にかかる応力を分散するようにしてあることを特徴と
    する、鈑金ポンプケーシング。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、複数のナットが第1フラップフランジ52に
    配設されていることを特徴とする、鈑金ポンプケーシン
    グ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、各部品の固着が溶接によりなされていること
    を特徴とする、鈑金ポンプケーシング。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、ボデー31がロール成形により形成されたも
    のであることを特徴とする、鈑金ポンプケーシング。
  7. 【請求項7】 モータ90で駆動されるインペラ70を
    具えて液体を輸送するのに用いられる遠心式ポンプ30
    の鈑金ポンプケーシングにおいて、 ボデー31とされて、インペラ70を内部に保持しイン
    ペラ70の軸方向前方に位置する入口32とインペラ7
    0の周縁に対向する出口33と、インペラ70の軸方向
    後方の、入口32と反対位置に設けられた頸部34とを
    具えた上記ボデー31と、 背蓋40とされて、上記頸部34に固着されてインペラ
    70をボデー31内部に封じる上記背蓋40、 以上を具えて該ボデー31の内壁とインペラ70の周縁
    との間にボリュート39が形成されているほか、 該鈑金ポンプケーシングがガイドプレート80を具え、
    該ガイドプレート80はボデー31内に位置し、ボデー
    31内壁の出口33付近に固着された結合部81と、該
    結合部81の一端よりインペラ70方向に適当な長さ延
    伸されると共に液体を出口33へと案内する切水部82
    と、インペラ70を囲む弯曲した条状を呈し、前端が切
    水部82に連接してインペラ70に接近し、後端がボデ
    ー31内壁に固定されて該前端と較べてインペラ70よ
    り離れた分水部83を包括し、これによりボリュート3
    9前か後ろに増加する断面積を有するものとされ、以上
    の構成からなる鈑金ポンプケーシング。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、分水部83が両側に位置する一対の隆起部8
    5を具え、該隆起部85がインペラ70方向に延伸され
    ているが、インペラ70との間に間隔を保持しているこ
    とを特徴とする、鈑金ポンプケーシング。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の鈑金ポンプケーシング
    において、該鈑金ポンプケーシングがさらに、 入口フランジ50とされ、環状の入口壁殻51が固着さ
    れてポンプの液体を輸送する入口通路を形成し、該入口
    フランジ50の周縁より延伸されてボデー31外壁の入
    口32より離れた位置に固着された第1フラップ構造を
    有する上記入口フランジ50と、 出口フランジ60とされ、環状の出口壁殻61が固着さ
    れてポンプの液体を輸送する出口通路を形成し、該出口
    フランジ60よりボデー31へと延伸されてボデー31
    と入口フランジ50とに固着された第2フラップ構造を
    有する上記出口フランジ60、 以上を具えていることを特徴とする、鈑金ポンプケーシ
    ング。
  10. 【請求項10】 以下のaからcのステップ、即ち、 a.スタンピング或いはロール成形により盆状の金属板
    材を形成し、該盆状の金属板材の中心近くにスタンピン
    グにより入口を形成するステップ b.該盆状の金属板材を少なくとも一組の幾何形状のロ
    ーラーダイを用いてロール成形してポンプケーシングの
    ボデーを形成し、前記入口より順に、このロール成形に
    より少なくとも入口側端板、流路側端板、モータ側端板
    及び頸部を形成するステップ c.流路側端板をスタンピングして出口を形成するステ
    ップ、 以上のステップを包括して構成された鈑金ポンプケーシ
    ングの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の鈑金ポンプケーシ
    ングの製造方法において、さらに以下のdとeのステッ
    プ、即ち、 d.ガイドプレートと環状の限流板及びポンプケーシン
    グ前側ウェアリングを固着するステップ、 e.入口フランジを入口周囲のボデー外壁に固着し、出
    口フランジを出口周囲のボデー外壁に固着するステッ
    プ、 以上のステップを包括することを特徴とする、鈑金ポン
    プケーシングの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の鈑金ポンプケーシ
    ングの製造方法において、一組のローラーダイが内側ロ
    ーラダイ110と該内側ローラダイ110に組み合わせ
    られる外側ローラダイ100とを包括して両者の間に金
    属板材が挟まれ、この内側ローラダイ110と外側ロー
    ラダイ100が回転しながら相互に接近することを以
    て、金属板材をロール成形することを特徴とする、鈑金
    ポンプケーシングの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の鈑金ポンプケーシ
    ングの製造方法において、盤状の入口と出口をスタンピ
    ングにより形成することを特徴とする、鈑金ポンプケー
    シングの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の鈑金ポンプケーシ
    ングの製造方法において、入口と出口をスタンピングに
    より形成することを特徴とする、鈑金ポンプケーシング
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 以下のaからdのステップ、即ち、 a.少なくとも一組の幾何形状のローラーダイを用いて
    円筒状の第1金属板材をロール成形して、少なくともモ
    ータ側端板と該モータ側端板に連接する頸部と、該頸部
    に連接するフランジブラケットとを包括する必要な内側
    部分を形成するステップ、 b.第2金属板材を処理して、入口を具えた盤状の入口
    側端板と、該入口側端板の外側周囲に連接する流路側端
    板と、該流路側端板に連接し該内側部分に対応する内側
    仕切りを具えたケーシングカバーとを少なくとも具えた
    必要な外側部分を形成するステップ、 c.流路側端板の適当な位置に出口を形成するステッ
    プ、 d.該外側部分のケーシングカバー内に該内側部分を承
    接し、モータ側端板とフランジブラケットの周囲をケー
    シングカバーの内側表面に固着して必要なポンプケーシ
    ングのボデーを形成するステップ以上を包括して構成さ
    れた鈑金ポンプケーシングの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15の鈑金ポンプケーシングの
    製造方法において、一組のローラーダイが、内側ローラ
    ダイ110と該内側ローラダイ110に組み合わせられ
    る外側ローラダイ100とを包括して両者の間に金属板
    材が挟まれ、この内側ローラダイ110と外側ローラダ
    イ100が回転しながら相互に接近することを以て、金
    属板材をロール成形し、内側ローラダイ110は側部1
    12と頸部34を形成するための槽部113と、側部1
    12と槽部113の間のモータ側端板形成用の連接部を
    具えていることを特徴とする、鈑金ポンプケーシングの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15の鈑金ポンプケーシングの
    製造方法において、必要な外側部分を形成するための第
    2金属板材の処理がスタンピングを以てなされることを
    特徴とする、鈑金ポンプケーシングの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項15の鈑金ポンプケーシングの
    製造方法において、必要な外側部分を形成するための第
    2金属板材の処理がディープドローを以てなされること
    を特徴とする、鈑金ポンプケーシングの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項15の鈑金ポンプケーシングの
    製造方法において、さらに以下のeとfのステップ、即
    ち、 e.ガイドプレートと環状の限流板及びポンプケーシン
    グ前側ウェアリングをボデーの内壁に固着するステッ
    プ、 f.入口フランジを入口周囲のボデー外壁に固着し、出
    口フランジを出口周囲のボデー外壁に固着するステッ
    プ、 以上のステップを包括することを特徴とする、鈑金ポン
    プケーシングの製造方法。
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