JPH11303725A - 連続排出ポンプ - Google Patents

連続排出ポンプ

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JPH11303725A
JPH11303725A JP11554898A JP11554898A JPH11303725A JP H11303725 A JPH11303725 A JP H11303725A JP 11554898 A JP11554898 A JP 11554898A JP 11554898 A JP11554898 A JP 11554898A JP H11303725 A JPH11303725 A JP H11303725A
Authority
JP
Japan
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negative pressure
housing
pressure tank
discharge pump
continuous discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP11554898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Watanabe
敬治 渡辺
Yasumasa Murakami
安正 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PLANET KK
Planet Co Ltd
Original Assignee
PLANET KK
Planet Co Ltd
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Publication date
Application filed by PLANET KK, Planet Co Ltd filed Critical PLANET KK
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Publication of JPH11303725A publication Critical patent/JPH11303725A/ja
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物質の搬送能率の向上を図ることができると
共に、エネルギの使用効率の向上を図ることのできる連
続排出ポンプを提供することを課題としている。 【解決手段】 負圧タンク1の底部(底板)1aに設け
られ、負圧タンク1内の負圧を維持したまま、この負圧
タンク1内に溜まった物質を排出するものであって、上
側に流入口2d、下側に流出口2eを有する円筒状のハ
ウジング2aと、このハウジング2a内を回転するロー
タ2cとを備えてなり、ロータ2cは、主軸2hからハ
ウジング2aの内面に向けて延びる複数の羽根板2iを
有しており、羽根板2iのうちの少なくとも一つは、ハ
ウジング2aおける流入口2dから流出口2eに向かう
区間に存在し、他の羽根板2iのうちの少なくとも一つ
は、ハウジング2aおける流出口2eから流入口2dに
向かう区間に存在するように構成されていることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負圧タンク内の
負圧を維持したまま、この負圧タンク内に溜まった物質
を排出する連続排出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば土砂類の排土装置というものがあ
り、この排土装置は、掘削によって生じた土砂類を負圧
タンクによって吸引し、同負圧タンクに溜まった土砂類
を排土することによって、所定の位置まで土砂類を搬送
するように構成されている。土砂類の吸引は、負圧タン
ク内の圧力を真空ポンプによって所定の負圧になるまで
下げることによって行うが、溜まった土砂類の排土は、
負圧タンク内を大気圧まで戻してから排出ポンプによっ
て行うようになっている。すなわち、従来の排出ポンプ
を用いた場合には、負圧タンクから土砂類を排出する際
に、負圧タンクによる土砂類の吸引が一時停止した状態
になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の排
出ポンプにおいては、負圧タンク内の物質を排出する際
に、負圧タンクによる物質の吸引が一時中断された状態
になるため、物質を搬送するための能率が悪いという欠
点がある。しかも、物質を排出する際には負圧タンク内
を大気圧に戻し、物質を吸引する際には再び所定の負圧
まで下げなければならないから、エネルギの使用効率が
悪いという欠点がある。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、物質の搬送能率の向上を図ることができると
共に、エネルギの使用効率の向上を図ることのできる連
続排出ポンプを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、負圧タンク(1)の底部に
設けられ、負圧タンク(1)内の負圧を維持したまま、
この負圧タンク(1)内に溜まった物質を排出する連続
排出ポンプであって、上側に流入口(2d)、下側に流
出口(2e)を有する円筒状のハウジング(2a)と、
このハウジング(2a)内を回転するロータ(2c)と
を備えてなり、前記ロータ(2c)は、主軸(2h)か
らハウジング(2a)の内面に向けて延びる複数の羽根
板(2i)を有しており、前記羽根板(2i)のうちの
少なくとも一つは、ハウジング(2a)おける流入口
(2d)から流出口(2e)に向かう区間に存在し、他
の羽根板(2i)のうちの少なくとも一つは、ハウジン
グ(2a)おける流出口(2e)から流入口(2d)に
向かう区間に存在するように構成されていることを特徴
としている。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、ハウジング(2a)には、その内面に密着
するように、弾性部材で形成された円筒状のシールライ
ナ(2b)を設け、各羽根板(2i)のシールライナ
(2b)側の端部には、同シールライナ(2b)の内面
に密着するように、弾性部材で形成された周面シール
(2k)を設けていることを特徴としている。
【0007】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、負圧タンク(1)から重力によ
り落下してきた物質が流入口(2d)を通って少なくと
も2つの羽根板(2i)の間に堆積することになる。こ
の際、ロータ(2c)は一方の方向に回転し続けている
ので、羽根板(2i)の間に堆積した物質は流出口(2
e)に移動し、同流出口(2e)から重力により落下す
る。これにより、先ほどの羽根板(2i)の間は空の状
態になるので、この羽根板2iの間で再び物質を受け、
この物質を流出口(2e)に移動することができる。
【0008】また、流入口(2d)から流出口(2e)
に向かう区間にも、流出口(2e)から流入口(2d)
に向かう区間にも、必ず一つの羽根板(2i)が存在す
ることになるから、ロータ(2c)の回転時に、流入口
(2d)と流出口(2e)とが連通した状態になること
がない。したがって、負圧タンク(1)内の圧力を負圧
に保持したまま、物質を連続して負圧タンク(1)から
排出することができる。
【0009】そして、以上のように、負圧タンク(1)
内の圧力を負圧に維持したまま、連続的に物質を排出す
ることができるから、物質の搬送能率が極めて良くな
る。しかも、物質の排出のたびに負圧タンク(1)内の
圧力を大気圧まで戻したり、再び所定の負圧まで下げた
りする必要がないから、エネルギの使用効率を向上させ
ることができる。また、所定の負圧に達するまでの時間
的ロスもないから、物質の搬送能率をさらに向上させる
ことができる。
【0010】請求項2に係る発明においては、ハウジン
グ(2a)にシールライナ(2b)を設け、各羽根板
(2i)に周面シール(2k)を設けているから、ハウ
ジング(2a)とロータ(2c)との間の気密が向上す
る。したがって、空気がハウジング(2a)とロータ
(2c)との間を通って負圧タンク(1)に浸入するの
を確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図13を参照して説明する。な
お、図1〜図5は第1実施例、図6は第2実施例、図7
は第3実施例、図8〜図9は第4実施例、図10〜図1
1は第5実施例、図12〜図13は参考例を示してい
る。
【0012】まず、図1〜図5を参照して第1実施例を
説明する。この実施例で示す連続排出ポンプ2は、連続
排土装置に設けられたものである。以下、連続排土装置
を説明にしながら連続排出ポンプ2について説明する。
すなわち、連続排土装置は、図1及び図2に示すよう
に、掘削した土砂類(物質)を吸引するための負圧タン
ク1と、この負圧タンク1の底板(底部)1aに設けら
れ、負圧タンク1内の負圧を維持したまま、負圧タンク
1内に溜まった土砂類を排土する連続排出ポンプ2とを
備えたことを特徴としている。また、連続排出ポンプ2
の下側に、土砂類から水類を分離するふるい(水類分離
手段)3を設けたことを特徴としている。
【0013】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。負圧タンク1は、上部が円筒状に形成された側板
1bを有し、この側板1bの底部及び頂部をそれぞれ底
板1a及び蓋板1cによって閉塞するように構成されて
いる。また、側板1bの下部は、その対向する2面が底
板1aに向けてテーパー状にすぼんだ形状になってい
る。そして、側板1bには、その上端近傍位置に、土砂
類吸引口1d及び空気排出口1eが設けられている。そ
して、土砂類吸引口1dには、土砂類を負圧タンク1に
導くための土砂類吸引パイプP1が接続されており、空
気排出口1eには図示しない真空ポンプに接続された真
空引きパイプP2が接続されている。また、底板1aに
は、図2〜図4に示すように、四角形状に形成された排
土口1fが形成されている。
【0014】連続排出ポンプ2は、図3〜図5に示すよ
うに、底板1aに取り付けられたものであって、円筒形
状のハウジング2aと、このハウジング2a内に嵌合さ
れた同じく円筒形状のシールライナ2bと、このシール
ライナ2bに接するようにして回転するロータ2cを備
えている。
【0015】ハウジング2aは、鋼などの金属材料で形
成されており、シールライナ2bはゴムなどの弾性部材
によって形成されている。そして、これらのハウジング
2a及びシールライナ2bには、その上側に、排土口1
fに対応する形状の流入口2dが形成されており、その
下側に、流出口2eが形成されている。また、ハウジン
グ2aは、流入口2dの部分に設けた流入パイプ2fを
介して、底板1aの排土口1fの部分に連結されてい
る。
【0016】ロータ2cは、ハウジング2aの左右の端
部を閉塞する軸受板2g、2gにベアリングB、Bを介
して回転自在に設けられた主軸2hと、この主軸2hの
周面に溶接され、半径方向に延びる羽根板2iと、この
羽根板2iの左右の端部及び主軸2hを連結するように
溶接された円板状の側板2jと、各羽根板2iの半径方
向の先端に設けられた周面シール2kと、側板2jの外
周面に設けられた端面シール2mを備えている。
【0017】主軸2hには、図4に示すように、プーリ
2nが設けられており、このプーリ2nを介してモータ
M(図3参照)の駆動力が伝達されるようになってい
る。また、主軸2hは、キー2pを介して接続された分
離型もので構成されている。なお、主軸2hとしては、
一体のもので構成してもよい。ただし、ハウジング2a
内の羽根板2iや側板2j等の消耗を生ずるような部品
のみの交換を可能とし、これにより維持コストの低減を
図ることができることから、主軸2hとしては分離型の
ものを用いることが好ましい。
【0018】羽根板2iは、図3に示すように、周方向
に4等分した位置(90度の間隔をおいた位置)に放射
状に配置されている。そして、例えば、一つの羽根板2
iが流入口2dの位置にあるときは、この羽根板2iの
両隣の羽根板2iが流入口2dと流出口2eとの間に位
置するように、羽根板2iの半径方向の長さ、流入口2
d及び流出口2eの周方向の長さが設定されている。
【0019】周面シール2kは、ゴム等の弾性部材によ
って構成されたものであり、羽根板2iの先端に設けた
溝に保持された状態において、シールライナ2bの内面
に密接するようになっている。すなわち、各周面シール
2kは、これを保持する溝とシールライナ2bの内面と
に当接して、所定量圧縮変形するような寸法に形成され
ている。
【0020】端面シール2mは、環状に形成されたもの
であり、図4に示すように、側板2jの外周面に嵌合し
た状態において、シールライナ2bの内面に密接するよ
うになっている。すなわち、端面シール2mは、側板2
jの外周面とシールライナ2bの内面とに当接して、所
定量圧縮変形するような寸法に形成されている。そし
て、この端面シール2mは、側板2jにボルトで固定さ
れる側面押板2qによって、周面シール2kの端面に押
し付けるようにして保持されるようになっている。
【0021】ふるい3は、図1に示すように、連続排出
ポンプ2の下側に、2段に配置されたコンベア(搬送面
に水類の通過孔を有する)によって構成されており、連
続排出ポンプ2の流出口2eから排出されてきた土砂類
のうち水類を下方に落下させ、固形の土砂のみをガイド
31を介して搬送用コンベア4に送るようになってい
る。また、ふるい3は、それ自体が加振されるようにな
っており、水類を効率良く分離するようになっている。
【0022】ふるい3の下側には、水類を溜めるための
貯留タンク5が設けられており、この貯留タンク5内に
は、回収した水類をパイプ51aを介して撹拌タンク6
に送るための水中ポンプ51が設けられている。
【0023】撹拌タンク6は、掘削機の刃の部分に供給
して掘削を助けるための水と薬品とを撹拌するためのも
のである。また、貯留タンク5に蓄えられた水類は、掘
削に使われた後に回収されたものであり、すでに掘削の
ための薬品が含まれている。したがって、貯留タンク5
に蓄えられた水類を撹拌タンク6に戻すことにより、水
及び薬品の節減を図るようになっている。撹拌タンク6
は、図1及び図2に示すように、吐出ポート6aから水
類を掘削機に供給するようになっている。また、図1に
おいて、1gは負圧タンク1における土砂類の堆積状態
を調べるための点検窓である。
【0024】上記のように構成された連続排出ポンプ2
を有する連続排土装置においては、負圧タンク1内の圧
力を真空ポンプによって所定の負圧になるまで下げるこ
とにより、掘削後の土砂類が土砂類吸引パイプP1を介
して負圧タンク1内に連続して安定的に流入することに
なる。この土砂類には、石や土等の土砂や、掘削に使っ
た水及び薬品等の水類が含まれる。このようにして吸引
された土砂類は、底板1a上に溜まり、排土口1f及び
流入口2dを介して連続排出ポンプ2に流入することに
なる。
【0025】連続排出ポンプ2は、ロータ2cが一方の
方向に回転し続けることにより、負圧タンク1から重力
により浸入してきた土砂類を2つの羽根板2iの間で順
次受け止めるとともに、流出口2eへ回転移動すること
になる。そして、流出口2eに移動してきた土砂類は、
重力により順次ふるい3上に落下する。これにより、2
つの羽根板2iの間は空の状態になるので、この2つの
羽根板2iの間で再び土砂類を受け、この土砂類を流出
口2eに移動することができる。
【0026】また、流入口2dと流出口2eとは、この
間が羽根板2i、側板j、周面シール2k及び端面シー
ル2mによって常にシールされているため、連通した状
態になることがない。したがって、負圧タンク1内の圧
力を負圧に保持したまま、土砂類を連続して排出するこ
とができる。
【0027】そして、以上のように、負圧タンク1内の
圧力を負圧に維持したまま、連続的に排土することがで
きるから、土砂類の搬送能率が極めて良くなる。しか
も、排土のたびに負圧タンク1内の圧力を大気圧まで戻
したり、再び所定の負圧まで下げたりする必要がないか
ら、エネルギの使用効率を向上させることができる。ま
た、所定の負圧に達するまでの時間的ロスもないから、
土砂類の搬送能率をさらに向上させることができる。
【0028】さらに、連続排出ポンプ2の下側に、土砂
類から水類を分離するふるい3を設けているから、排出
された土砂類は水類がほぼ除かれた土砂のみとして、ガ
イド31及び搬送用コンベア4を介してダンプカーCに
積載して移送することができる。この場合、ダンプカー
Cから、水類が落下することがなくなるので、道路等を
汚すような問題を解決することができる。
【0029】また、分離された水類は掘削の際に刃物の
先端側に供給した水や薬品などが主であるから、このよ
うな水類を分離した後の土砂はそのまま埋め戻しに用い
ることができるという利点がある。しかも、分離した水
類は、再び掘削のために用いることができるから、水や
薬品等の節約を図ることができる。
【0030】次に、この発明の第2実施例を図6を参照
して説明する。ただし、上記第1実施例の構成要素と共
通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化す
る。この第2実施例が第1実施例と異なる点は、シール
ライナ2bの内側に第2のシールライナ2rを設けてい
る点である。そして、第2のシールライナ2rもゴム等
の弾性部材で構成されている。
【0031】このように構成された連続排出ポンプ2を
有する連続排土装置においては、第2のシールライナ2
rが摩耗しても、この比較的薄い第2シールライナ2r
の交換だけですむから、維持コストの低減を図ることが
できる。その他、第1実施例と同様の作用効果を奏す
る。
【0032】次に、この発明の第3実施例を図7を参照
して説明する。ただし、上記第1実施例の構成要素と共
通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化す
る。この第3実施例が第1実施例と異なる点は、シール
ライナ2bの回転方向の移動を防止するためのストッパ
2sを設けた点である。そして、このストッパ2sはハ
ウジング2aの内面の周方向に4等分する位置にあっ
て、同ハウジング2aの内面に溶接によって固定されて
いる。
【0033】このように構成された連続排出ポンプ2を
有する連続排土装置においては、シールライナ2bを所
定の位置に確実に固定することができるとともに、接着
剤等を使わないで固定することができるから、同シール
ライナ2bを容易に交換することができるという利点が
ある。その他、第1実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、ストッパ2sを第2実施例のものに適用してもよ
いことはいうまでもない。
【0034】次に、この発明の第4実施例を図8〜図9
を参照して説明する。ただし、上記第1実施例の構成要
素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡
略化する。この第4実施例が第1実施例と異なる点は、
連続排出ポンプ2の構造が異なる点である。
【0035】すなわち、連続排出ポンプ2は、図8〜図
9に示すように、底板1aに取り付けられたものであっ
て、円筒形状のハウジング2aと、このハウジング2a
の内面に接するようにして回転するロータ21を備えて
いる。
【0036】ハウジング2aは、鋼などの金属で形成さ
れたものであり、その上側に、排土口1fに対応する形
状の流入口2dを有し、その下側に、流出口2eを有す
るもので構成されている。また、ハウジング2aは、流
入口2dの部分に設けた流入パイプ2fを介して、底板
1aの排土口1fの部分に連結されている。さらに、ハ
ウジング2aの内面には工業用のクロームメッキが厚く
施されている。
【0037】ロータ21は、ハウジング2aの左右の端
部を閉塞する軸受板2g、2gにベアリングB、Bを介
して回転自在に設けられた主軸2hと、この主軸2hの
周面に溶接され、半径方向に延びる取付板21aと、こ
の取付板21aに取り付けられ、ハウジング2aの内面
に達するように半径方向に延びる羽根板21bと、取付
板21aの左右の端部及び主軸2hを連結するように溶
接され、各羽根板21bの端面を押圧する側板21c
と、この側板21cの外周部に設けられた端面シール2
1dを備えている。
【0038】主軸2hには、図9に示すように、一体の
もので構成されている。取付板21aは、図8に示すよ
うに、周方向に4等分した位置(90度の間隔をおいた
位置)に放射状に配置されている。
【0039】羽根板21bは、ゴム等の弾性部材で一体
に形成されたものであり、断面において厚さが一定に形
成された基部21bAと先端に向けてテーパ状に薄く形
成されたテーパー部21bBとによって形成されてお
り、基部21bAがボルト21eによって取付板21a
に固定されるようになっている。基部21bAには、取
付板21aが嵌まる形状の溝21bCが形成されてい
る。さらに、基部21bA及び取付板21aには、その
同一位置にそれぞれねじ孔21aA及び取付孔21bD
が形成されている。
【0040】ねじ孔21aAは、各取付板21aの一方
の面及び他方の面から形成されていると共に、主軸2h
の軸方向に沿って等間隔に複数形成されている。取付孔
21bDは、ねじ孔21aAより大きな径のもので形成
されている。
【0041】ボルト21eは、各ねじ孔21aAに螺合
するねじ部21eAと、このねじ部21eAより径が大
きく取付孔21bDに丁度嵌合する径の軸部21eBを
備えている。そして、ボルト21eは、、ねじ部21e
Aをねじ孔21aAにねじ込み、軸部21eBの先端を
取付板21aの表面に押し当てるように締め付けた際
に、羽根板21bの基部21bAを所定量圧縮した状態
で取付板21aに固定するようになっている。すなわ
ち、ボルト21eは、締め過ぎによって羽根板21bの
基部21bAが破損したり、締めが足りないために、ボ
ルト21e及び羽根板21bが脱落してしまうような不
具合を防止するようになっている。
【0042】また、図8において、21fは環状に形成
された座金である。ただし、この座金21fは、主軸2
hに沿って延びる帯状のもので形成し、各取付孔21b
Dに対応する位置にボルト21eの軸部21eBが通る
大きさの孔を有するもので構成してもよい。
【0043】さらに、各羽根板21bは、取付板21a
に取り付けられた状態において、その先端までの寸法が
ハウジング2aの内面までの寸法よりわずかに大きくな
っている。そして、これにより、各羽根板21bの先端
がハウジング2aの内面に確実に密着するようになって
いる。
【0044】そして、例えば、一つの羽根板21bが流
入口2dの位置にあるときは、この羽根板21bの両隣
の羽根板21bが流入口2dと流出口2eとの間に位置
するように、羽根板21bの半径方向の長さ、流入口2
d及び流出口2eの周方向の長さが設定されている。
【0045】端面シール21dは、ゴム等の弾性部材に
よって環状に形成されたものであり、側板21cの内側
外周端に形成された環状段部に嵌合されて、同側板21
cにボルト21gで固定されるようになっている。そし
て、端面シール21dは、側板21cの環状段部に固定
された状態において、その軸方向の内側の面が側板21
cの内側の面と面一状になっている。さらに、端面シー
ル21dは、所定の締まり代で、その外周面がハウジン
グ2aの内面に密着するようになっている。なお、ボル
ト21gは、隣り合う羽根板21bの間における側板2
1cに設けたねじ孔にねじ込まれるようになっている。
【0046】上記のように構成された連続排出ポンプ2
を有する連続排土装置においては、各羽根板21bが半
径方向に長い弾性部材で形成されているから、例えば流
入口2dと羽根板21bとの間に大きめの石が噛み込ん
だ場合でも、羽根板21bが弾性的に大きく撓んで、こ
の噛み込みを解除し、次の羽根板21bと羽根板21b
の間に先ほど噛み込んだ石を保持して、流出口2eへ運
び出すことができる。
【0047】したがって、石等の噛み込みによってロー
タ21が停止してしまうような不具合を回避することが
できる。
【0048】また、各羽根板21bは、基部21bAに
向かってテーパ状に厚く形成されていて、通常の土砂類
の重さや移動抵抗に対しては十分耐え得る形状になって
いるから、通常の土砂類の移動に支障を来すことがな
い。しかも、羽根板21bが取付板21aに対して着脱
自在になっているから、羽根板21bが消耗した場合に
は同羽根板21bを容易交換することができる。その
他、第1実施例と同様の作用効果を奏する。
【0049】次に、この発明の第5実施例を図10〜図
11を参照して説明する。ただし、上記第1実施例の構
成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明
を簡略化する。この第5実施例が第1実施例と異なる点
は、周面シール2kを羽根板2iの両端部まで延在する
ように構成し、シールライナ2bも羽根板2iの両端部
まで延在するように構成している点である。
【0050】ただし、組立の関係上、シールライナ2b
は、円筒部の中央部Tで分離し、この中央部Tで突き合
わせることによって、各羽根板2iに設けられた周面シ
ール2kの全体を覆うようになっている。各周面シール
2kは、これを保持する羽根板2iの溝とシールライナ
2bの内面とに当接して、所定量圧縮変形するような寸
法に形成されている。また、側板1bは、小径のものに
なっているが、その外面がシールライナ2bの内面に密
着しているので、外から空気が流入するようなことがな
い。
【0051】上記のように構成された連続排出ポンプ2
を有する連続排土装置においても、第1実施例と同様の
作用効果を奏する。
【0052】次に、この発明の参考例を図12〜図13
を参照して説明する。ただし、上記第1実施例の構成要
素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡
略化する。この参考例が第1実施例と異なる点は、水類
を分離して、ほぼ土砂だけとなったものをダンプカーに
積まないで土砂バケット7にそのまま溜めておくように
構成している点である。
【0053】このように構成された連続排土装置におい
ては、掘削した土砂を再び同じ場所に埋め戻す場合に有
効である。その他、第1実施例と同様の作用効果を奏す
る。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、負圧タ
ンク(1)から重力により落下してきた物質が流入口
(2d)を通って少なくとも2つの羽根板(2i)の間
に堆積することになる。この際、ロータ(2c)は一方
の方向に回転し続けているので、羽根板(2i)の間に
堆積した物質は流出口(2e)に移動し、同流出口(2
e)から重力により落下する。これにより、先ほどの羽
根板(2i)の間は空の状態になるので、この羽根板2
iの間で再び物質を受け、この物質を流出口(2e)に
移動することができる。
【0055】また、流入口(2d)から流出口(2e)
に向かう区間にも、流出口(2e)から流入口(2d)
に向かう区間にも、必ず一つの羽根板(2i)が存在す
ることになるから、ロータ(2c)の回転時に、流入口
(2d)と流出口(2e)とが連通した状態になること
がない。したがって、負圧タンク(1)内の圧力を負圧
に保持したまま、物質を連続して負圧タンク(1)から
排出することができる。
【0056】そして、以上のように、負圧タンク(1)
内の圧力を負圧に維持したまま、連続的に物質を排出す
ることができるから、物質の搬送能率が極めて良くな
る。しかも、物質の排出のたびに負圧タンク(1)内の
圧力を大気圧まで戻したり、再び所定の負圧まで下げた
りする必要がないから、エネルギの使用効率を向上させ
ることができる。また、所定の負圧に達するまでの時間
的ロスもないから、物質の搬送能率をさらに向上させる
ことができる。
【0057】請求項2に係る発明においては、ハウジン
グ(2a)にシールライナ(2b)を設け、各羽根板
(2i)に周面シール(2k)を設けているから、ハウ
ジング(2a)とロータ(2c)との間の気密が向上す
る。したがって、空気がハウジング(2a)とロータ
(2c)との間を通って負圧タンク(1)に浸入するの
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した連続排出ポ
ンプを有する連続排土装置の正面図である。
【図2】同連続排出ポンプを有する連続排土装置を示す
平面図である。
【図3】同連続排出ポンプを示す断面図であって、図4
のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】同連続排出ポンプを示す側断面図である。
【図5】同連続排出ポンプを示す底面図である。
【図6】この発明の第2実施例として示した連続排出ポ
ンプの断面図であって、図4のIII−III線に相当する位
置の断面図である。
【図7】この発明の第3実施例として示した連続排出ポ
ンプの断面図であって、図4のIII−III線に相当する位
置の断面図である。
【図8】この発明の第4実施例として示した連続排出ポ
ンプの断面図であって、図9のVIII−VIII線に沿う断面
図である。
【図9】同連続排出ポンプを示す側断面図である。
【図10】この発明の第5実施例として示した連続排出
ポンプの断面図であって、図11のX−X線に沿う断面
図である。
【図11】同連続排出ポンプを示す側断面図である。
【図12】この発明の参考例として示した連続排土装置
の他の例を示す正面図である。
【図13】同連続排土装置の側面図である。
【符号の説明】
1 負圧タンク 1a 底部(底板) 2 連続排出ポンプ 2a ハウジング 2b シールライナ 2c ロータ 2d 流入口 2e 流出口 2h 主軸 2i 羽根板 2k 周面シール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧タンク(1)の底部に設けられ、負
    圧タンク(1)内の負圧を維持したまま、この負圧タン
    ク(1)内に溜まった物質を排出する連続排出ポンプで
    あって、 上側に流入口(2d)、下側に流出口(2e)を有する
    円筒状のハウジング(2a)と、このハウジング(2
    a)内を回転するロータ(2c)とを備えてなり、 前記ロータ(2c)は、主軸(2h)からハウジング
    (2a)の内面に向けて延びる複数の羽根板(2i)を
    有しており、 前記羽根板(2i)のうちの少なくとも一つは、ハウジ
    ング(2a)おける流入口(2d)から流出口(2e)
    に向かう区間に存在し、他の羽根板(2i)のうちの少
    なくとも一つは、ハウジング(2a)おける流出口(2
    e)から流入口(2d)に向かう区間に存在するように
    構成されていることを特徴とする連続排出ポンプ。
  2. 【請求項2】 ハウジング(2a)には、その内面に密
    着するように、弾性部材で形成された円筒状のシールラ
    イナ(2b)を設け、 各羽根板(2i)のシールライナ(2b)側の端部に
    は、同シールライナ(2b)の内面に密着するように、
    弾性部材で形成された周面シール(2k)を設けている
    ことを特徴とする請求項1記載の連続排出ポンプ。
JP11554898A 1998-04-24 1998-04-24 連続排出ポンプ Pending JPH11303725A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112663717A (zh) * 2020-12-29 2021-04-16 上海建工二建集团有限公司 输送装置及其施工方法

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