JPH11302543A - 表面保護艶出し剤 - Google Patents

表面保護艶出し剤

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JPH11302543A
JPH11302543A JP11374298A JP11374298A JPH11302543A JP H11302543 A JPH11302543 A JP H11302543A JP 11374298 A JP11374298 A JP 11374298A JP 11374298 A JP11374298 A JP 11374298A JP H11302543 A JPH11302543 A JP H11302543A
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sio
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mol
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Application number
JP11374298A
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English (en)
Inventor
Takatsugu Hashimoto
隆次 橋本
Hiromi Maeda
弘実 前田
Kohei Hasegawa
光平 長谷川
Satoshi Kuwata
敏 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Bridgestone Corp
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム,皮革,プラスチックなどからなる成形
品の表面を紫外線,オゾン,水分などから保護し、美的
外観を付与するための表面保護艶出し剤を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)(A−1)特定の構造を有し、か
つ25℃粘度が0.01〜1000パスカル秒(Pa・
s)の分岐型オルガノポリシロキサン1〜90重量%、
(A−2)特定の構造を有し、かつ25℃粘度が0.01
〜1000Pa・sの両末端トリアルキルシロキシ基封
鎖ジオルガノポリシロキサン5〜94重量%及び(A−
3)特定の構造を有する有機溶剤可溶性シリコーン樹脂
5〜50重量%からなるシリコーン混合物10〜70重
量%、(B)非イオン性界面活性剤1〜10重量%及び
(C)残部の水からなる乳化組成物を主成分とする表面
保護艶出し剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面保護艶出し剤
に関し、さらに詳しくは、特にゴム,皮革,プラスチッ
クなどからなる成形品の表面を紫外線,オゾン,水分な
どから保護し、美的外観を付与するための表面保護艶出
し剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム,皮革,プラスチックなどからなる
各種成形品は、その表面が絶えず紫外線やオゾン,水分
などに曝されているため、経時により変質し、美的外観
が損なわれるのを免れないという欠点を有している。そ
のため、これらの製造時に酸化防止剤,紫外線吸収剤な
どを内部添加するなどの対策がとられているが、これだ
けでは、時間の経過に伴う変色、ブルーミングなどを完
全に防止することができないという問題があった。これ
らを防止するために、成形品表面に塗料を塗布すること
が行われているが、この場合、塗装面が不自然な外観を
呈するようになり、その再塗装時における古い塗膜の除
去が難しいという不都合があった。また、成形品の表面
をジメチルシリコーンオイルを主剤とする保護艶出し剤
で処理する方法も知られているが(特開昭60−382
05号公報)、この方法においては、その保護効果及び
効果の持続性が不充分であり、また、基材によっては、
逆にストレスクラックを助長する場合があるなどの欠点
があった。
【0003】ジメチルシリコーンオイルを主剤とする保
護艶出し剤としては、従来、ジメチルシリコーンオイル
成分10〜20重量%を炭化水素系溶剤やフッ化炭化水
素系溶剤(フロン溶剤)などの有機溶剤に溶解した溶剤
タイプが使用されてきた。しかしながら、従来の溶剤タ
イプのものは、成形品から酸化防止剤や可塑剤などを溶
出させたり、ゴムを膨潤させて劣化を促進させるおそれ
があるなどの欠点を有していた。また、フッ化炭化水素
系溶剤はオゾン層を破壊する原因となり、一方炭化水素
系溶剤は可燃性や毒性面で問題とされていた。したがっ
て、このような問題を解決するものとして、近年、水性
タイプのものが提案されてきた。この水性タイプのもの
としては、シリコーンオイルを界面活性剤により、水中
油滴型に乳化したものが一般的に用いられているが(特
公平6−72240号公報,特開平6−80932号公
報)、このものは光沢や作業性はよいものの、美的外観
や撥水性などの耐久性においては、未だ充分なものでは
ない。また、使用する界面活性剤の種類によっては、成
形品表面にクラックを発生させるなどして、耐候性に劣
る場合があった。
【0004】一方、コーティング被膜の耐久性を向上さ
せるために、高粘度シリコーンオイルに、コロイダルシ
リカやその他の樹脂粉末分散物を配合する方法(特開平
7−109440号公報,特開平7−216229号公
報,特開平7−310051号公報,特開平8−601
00号公報)が提案されているが、これらの方法は、い
ずれも艶出し効果が充分ではない。さらに、シリコーン
パウダー(特開平9−3407号公報,特開平9−34
08号公報)、ウレタン樹脂(特開昭62−81467
号公報)、アクリル樹脂(特開平5−98213号公
報,特許第2524160号)、ポリビニルエーテル樹
脂(特開平7−242857号公報)、天然又は合成ワ
ックス(特開平6−65541号公報,特開平8−73
815号公報,特開平8−199199公報,特開平8
−239629号公報)、シリコーンワニス(特開平6
−100836号公報,特開平7−310055号公
報,特開平8−34970公報,特開平9−40915
号公報)などを配合する方法が提案されている。しかし
ながら、これらの方法においては、表面の艶及び耐久性
にある程度効果がみられるものの、滑り性が付与される
ために、耐スリップ性に劣るという欠点がある。
【0005】また、艶や撥水性を向上させるために、ア
ミノ変性シリコーン(特開平5−98215号公報)や
アルキルアリール変性シリコーン(特開平6−9927
号公報)、ポリエーテル変性シリコーン(特公平6−6
692号公報)を使用する方法も提案されているが、こ
れらの方法においても、やはり耐スリップ性に劣り、艶
の耐久性においても充分ではないなどの問題があった。
さらに、艶の耐久性及び耐スリップ性を向上させるため
に、摩擦係数の大きいシリコーン樹脂とシリコーンオイ
ルを併用する方法(特開昭60−179250号公報,
特開昭60−101162号公報)が提案されている
が、これらの方法は、良好な耐久性を付与しうるもの
の、塗布伸展性や耐オゾンクラック性において劣る場合
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ゴム,皮革,プラスチックなどからなる成形
品、特にタイヤなどのゴム製品の表面を紫外線,オゾ
ン,水分などから保護して、良好な外観,光沢の耐久性
及び良好な耐スリップ性や耐オゾンクラック性などを付
与しうる表面保護艶出し剤を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の優
れた機能を有する表面保護艶出し剤を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、分岐型オルガノポリシロキサンと両末
端トリ置換シロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサンと
有機溶剤可溶性シリコーン樹脂とを所定の割合で組み合
わせることにより、基材への密着性を高め、保護艶出し
性を向上させることができ、しかも好ましくない滑り性
が付与されないこと、そして特定の界面活性剤を所定の
割合で配合することにより、オゾンクラックの発生を低
減化できることを見出した。本発明は、かかる知見に基
づいて完成したものである。すなわち、本発明は、
(A)(A−1)R1 3SiO1/2 単位0.1〜10モル%
とR1 SiO3/2 単位0.1〜10モル%とR1 2SiO
2/2 単位80〜99.8モル%とからなり(ここで、R1
は炭素数1〜20の一価の有機基であり、複数のR 1
同じであっても、異なってもよい。)、かつ25℃にお
ける粘度が0.01〜1000パスカル秒(Pa・s)の
オルガノポリシロキサン1〜90重量%、(A−2)平
均構造式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R2 は炭素数1〜20の一価の有
機基を示し、mは10〜2000の正数を示す。但し、
複数のR2 は同じであっても、異なってもよい。)で表
され、25℃における粘度が0.01〜1000パスカル
秒(Pa・s)の両末端トリ置換シロキシ基封鎖ジオル
ガノポリシロキサン5〜94重量%及び(A−3)R3 3
SiO1/2 単位とSiO4/2 単位をその合計で80モル
%以上含有すると共に、場合によりR3 3SiO2/2 単位
及び/又はR3 SiO3/2 単位を含有し、かつR3 3Si
1/2 単位/SiO4/2 単位のモル比が0.5〜1.5であ
る(ここで、R3 は炭素数1〜20の一価の有機基であ
り、複数のR3 は同じであっても、異なってもよい。)
有機溶剤可溶性シリコーン樹脂5〜50重量%からなる
シリコーン混合物10〜70重量%、(B)非イオン性
面活性剤1〜10重量%、及び(C)残部の水からなる
乳化組成物を主成分とすることを特徴とする表面保護艶
出し剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の表面保護艶出し剤は、
(A)シリコーン混合物、(B)非イオン性界面活性剤
及び(C)水からなる乳化組成物を主成分とするもので
あって、上記(A)成分のシリコーン混合物としては、
(A−1)オルガノポリシロキサンと(A−2)両末端
トリ置換シロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサンと
(A−3)有機溶剤可溶性シリコーン樹脂との混合物が
用いられる。該(A)成分のシリコーン混合物におい
て、(A−1)成分,(A−2)成分及び(A−3)成
分におけるR1 ,R2 及びR3 は、それぞれ炭素数1〜
20の一価の有機基であり、その具体例としては、メチ
ル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,
ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシ
ル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,
オクタデシル基,エイコシル基などの直鎖状若しくは分
岐状のアルキル基、シクロペンチル基,シクロヘキシル
基などのシクロアルキル基、ビニル基,アリル基,プロ
ペニル基などの直鎖状若しくは分岐状の不飽和アルキル
基、フェニル基,トリル基,キシリル基などのアリール
基、ベンジル基,フェネチル基などのアラルキル基、及
びこれらの水素原子の一部をハロゲン原子で置換したハ
ロゲノ有機基などが挙げられる。これらの有機基は、一
分子中に一種含まれていてもよく、二種以上含まれてい
てもよいが、特にメチル基を90モル%以上含有するも
のが好ましい。
【0011】前記(A−1)成分のオルガノポリシロキ
サンは、R1 3SiO1/2 単位とR1SiO3/2 単位とR1
2SiO2/2 単位から構成されたものであり、かつそれ
らの単位は、それぞれ0.1〜10モル%、0.1〜10モ
ル%及び80〜99.8モル%の割合で含有することが必
要である。R1 3SiO1/2 単位の含有量が0.1モル%未
満では粘度が高くなりすぎて、伸展性の乏しいものとな
り、10モル%を超えると粘度が低くなりすぎて、耐久
性に劣るものとなる。また、R1 SiO3/2 単位の含有
量が0.1モル%未満では耐久性に劣るものとなり、10
モル%を超えると粘度が高くなりすぎて、伸展性の乏し
いものとなる。さらに、R1 2SiO2/2単位が80モル
%未満では粘度が低くなりすぎ耐久性に劣るものとな
り、99.8モル%を超えると基材との密着性が低下し、
むしろ耐久性に劣るものとなる。伸展性,耐久性及び基
材との密着性のバランスなどの面から、このR1 3SiO
1/2単位とR1 SiO3/2 単位とR1 2SiO2/2 単位の
好ましい含有割合は、それぞれ1〜5モル%、1〜5モ
ル%及び90〜98モル%の範囲である。
【0012】この(A−1)成分のオルガノポリシロキ
サンの製造方法については特に制限はなく、従来公知の
方法を用いることができる。例えば、(CH3)3 SiC
l,(CH3)2 SiCl2 ,CH3 SiCl3 などを共
加水分解、縮合するか、又はこの縮合物と環状低分子シ
ロキサンとを、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水
酸化セシウム及びこれらのシリコネート、又はテトラア
ルキルホスホニウムヒドロキシドやテトラアルキルアン
モニウムヒドロキシドなどの無機や有機のアルカリ類、
あるいは塩酸,硫酸,硝酸,有機スルホン酸などの無機
や有機の酸類の中から選ばれる触媒の存在下に室温又は
加熱下に反応させることにより、容易に製造することが
できる。この(A−1)成分のオルガノポリシロキサン
は、25℃における粘度が0.01〜1000Pa・sの
範囲にあることが必要である。この粘度が0.01Pa・
s未満では得られる乳化組成物は、保護艶出し効果が長
期間持続しない上、成形品から、酸化防止剤や可塑剤な
どを溶出し、クラックを発生させるおそれがある。ま
た、1000Pa・sを超えると得られる乳化組成物は
塗布伸展性に劣るものとなる。保護艶出し効果の持続
性,クラック発生の防止及び塗布伸展性などを考慮する
と、好ましい粘度は0.1〜100Pa・sの範囲であ
り、特に0.5〜50Pa・sの範囲が好適である。
(A)成分であるシリコーン混合物におけるこの(A−
1)成分のオルガノポリシロキサンの含有量は1〜90
重量%の範囲で選ばれる。この含有量が上記範囲を逸脱
すると耐久性のある保護艶出し効果が発揮されないおそ
れがある。該効果の点から、この(A−1)成分の好ま
しい含有量は5〜80重量%の範囲であり、特に20〜
70重量%の範囲がより好ましい。次に、(A−2)成
分の両末端トリ置換シロキシ基封鎖ジオルガノポリシロ
キサンは、平均構造式(I)
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R2 は炭素数1〜20の一価の有
機基を示し、mは10〜2000の正数を示す。但し、
複数のR2 は同じであっても、異なってもよい。)で表
される構造を有するものである。上記一般式(I)にお
いて、OSiR2 3がトリ置換シロキシ基を示し、R2
種類によって、トリアルキルシロキシ基,トリアリール
シロキシ基,トリシクロアルキルシロキシ基,ジアルキ
ルモノアリールシロキシ基,ジアルキルモノアルケニル
シロキシ基など様々なものがある。またR2 の具体例
は、前述したとおりである。この(A−2)成分の両末
端トリ置換シロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
は、前記(A−1)成分のオルガノポリシロキサンの場
合と同じ理由から、25℃における粘度が0.01〜10
00Pa・sの範囲にあることが必要であり、好ましく
は0.1〜100Pa・s、特に好ましくは0.5〜50P
a・sの範囲である。(A)成分であるシリコーン混合
物におけるこの(A−2)成分の両末端トリ置換シロキ
シ基封鎖ジオルガノポリシロキサンの含有量は5〜94
重量%の範囲で選定される。この含有量が5重量%未満
では表面光沢が劣るものとなり、94重量%を超えると
耐久性に劣るものとなる。表面光沢及び耐久性のバラン
スなどの面から、この(A−2)成分の好ましい含有量
は15〜80重量%の範囲であり、特に20〜70重量
%の範囲が好ましい。
【0015】一方、(A−3)成分の有機溶剤可溶性シ
リコーン樹脂は、R3 3SiO1/2 単位とSiO 4/2単位
を必須成分とし、場合によりR3 2SiO 2/2単位及び/
又はR3 SiO3/2 単位を含有するものであって、R3 3
SiO1/2 単位とSiO 4/2単位との合計含有量は80
モル%以上、好ましくは90モル%以上である。この合
計含有量が80モル%未満では保護艶出し効果の耐久性
が不充分となるためである。また、R3 3SiO1/2 単位
/SiO 4/2単位のモル比は0.5〜1.5の範囲にあるこ
とが必要である。このモル比が0.5未満では工業的に安
定した組成のものが得られにくく、1.5を超えると、保
護艶出し効果の耐久性が低下する。組成の安定性及び保
護艶出し効果の耐久性などの面から、このモル比の好ま
しい範囲は、0.6〜1.2である。なお、R3 の具体例
は、前述したとおりである。この(A−3)成分の有機
溶剤可溶性シリコーン樹脂の製造方法については特に制
限はなく、従来公知の方法を用いることができる。例え
ば、R3 3SiCl,SiCl4 及び必要に応じて用いら
れるR3 2SiCl2 やR3 SiCl3 などのクロロシラ
ン類、あるいはR3 3Si(OCH3 ),Si(OCH3)
4 及び必要に応じて用いられるR3 2Si(OCH3)2
3 Si(OCH3)3 などのアルコキシシラン類の所定
量を、溶剤の存在下に共加水分解させ、さらに酸触媒や
アルカリ触媒の存在下で重縮合を行うことにより製造す
ることができる。
【0016】(A)成分であるシリコーン混合物におけ
るこの(A−3)成分の有機溶剤可溶性シリコーン樹脂
の含有量は5〜50重量%の範囲で選ばれる。この含有
量が5重量%未満では得られる保護被膜は耐久性に劣る
上、滑り性が付与され、例えばゴムタイヤに適用した場
合には、ブレーキ制動に支障をきたすおそれがある。ま
た、50重量%を超えると乳化組成物の塗布伸展性が低
下する。保護被膜の耐久性,耐滑り性,塗布伸展性など
を考慮すると、この(A−3)成分の好ましい含有量は
10〜40重量%の範囲である。本発明において、
(A)成分として用いられるシリコーン混合物は、前記
(A−1)成分,(A−2)成分及び(A−3)成分を
単純に混合することにより調製してもよく、また、混合
したのち、酸やアルカリ触媒を用いて処理を行うことも
可能である。この際用いられる酸触媒としては、例えば
塩酸,硫酸,硝酸,メタンスルホン酸,トリフルオロメ
タンスルホン酸などの無機酸類や有機酸類が挙げられ
る。一方、アルカリ触媒としては、例えば水酸化ナトリ
ウム,水酸化カリウム,水酸化セシウム及びこれらのシ
リコネート、あるいはテトラブチルホスホニウムヒドロ
キシド,テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどの
無機アルカリ類や有機アルカリ類が挙げられる。
【0017】本発明の表面保護艶出し剤においては、乳
化組成物中の該(A)成分の含有量は10〜70重量%
の範囲で選ばれる。この含有量が10重量%未満では安
定性に劣り、70重量%を超えると粘度が高くなりす
ぎ、塗布伸展性が低下する。安定性及び塗布伸展性など
を考慮すると、この(A)成分の好ましい含有量は20
〜60重量%の範囲である。また、この(A)成分に
は、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、
他の極性有機基含有オルガノポリシロキサンを適宜添加
することができる。この極性有機基の例としては、アミ
ノ基,エポキシ基,アクリロキシ基,メタクリロキシ
基,メルカプト基,カルボキシル基などが挙げられる。
【0018】本発明に係る乳化組成物における(B)成
分の非イオン性界面活性剤としては、DAVIS HL
B値が3〜9の範囲にあるポリオキシエチレンアルキル
エーテル及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル並びにDAVIS HLB値が7〜16の範囲にあ
るソルビタン脂肪酸エステルの中から選ばれた少なくと
も一種が好ましく用いられる。ポリオキシエチレンアル
キルエーテルやポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルのDAVIS HLB値が3未満のものでは乳化
組成物の安定性が劣るおそれがあり、9を超えると成形
品の耐候性を低下させる原因となりやすい。乳化組成物
の安定性及び成形品の耐候性などを考慮すると、このポ
リオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルのより好ましいDAVIS
HLB値は4〜8の範囲である。一方、ソルビタン脂
肪酸エステルのDAVIS HLB値が7未満のもので
は乳化組成物の安定性が劣るおそれがあり、16を超え
ると成形品の耐候性を低下させる原因となりやすい。乳
化組成物の安定性及び成形品の耐候性などを考慮する
と、このソルビタン脂肪酸エステルのより好ましいDA
VIS HLB値は8〜15の範囲である。
【0019】ここで、DAVIS HLB値とは、界面
活性剤の親水基と疎水基の各原子団につき設定されたH
LB基数から、次式によって算出した値である〔「新界
面活性剤」堀口博著,三共出版(株)〕。 HLB=Σ(親水基の基数)+Σ(疎水基の基数)+7 上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルの例として
は、ポリオキシエチレンデシルエーテル,ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル,ポリオキシエチレントリデシ
ルエーテル,ポリオキシエチレンセチルエーテル,ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル,ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテルなどが挙げられ、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルの例としては、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル,ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。一方、上
記ソルビタン脂肪酸エステルの例としては、ソルビタン
モノラウレート,ソルビタンモノパルミテート,ソルビ
タンモノステアレート,ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレート,ポリオキシエチレンソルビタンモノパ
ルミテート,ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レート,ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエー
ト,ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート,
ポリオキシエチレンソルビタントリオレエートなどが挙
げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0020】本発明の表面保護艶出し剤においては、乳
化組成物中のこの(B)成分の含有量は1〜10重量%
の範囲で選定される。この含有量が1重量%未満では乳
化組成物の安定性が不充分であり、10重量%を超える
と塗布伸展性が低下する。乳化組成物の安定性及び塗布
伸展性を考慮すると、この(B)成分の好ましい含有量
は3〜8重量%の範囲である。本発明に係る乳化組成物
の調製方法については特に制限はなく、従来公知の方法
を用いることができる。例えば、(A)成分のシリコー
ン混合物に、(B)成分の非イオン性界面活性剤を添加
し、さらに(C)成分の水を加えて、転相、希釈を行う
ことにより、O/W型の乳化組成物として得ることがで
きる。本発明に係る乳化組成物には、本発明の目的が損
なわれない範囲で、所望により、各種添加剤、例えば防
腐剤,顔料,紫外線吸収剤などを添加することができ
る。本発明の表面保護艶出し剤は、このようにして得ら
れた乳化組成物を主成分とするものであって、その使用
方法としては、特に制限はなく、例えばそのまま、ある
いは適宜水で希釈したのち、各種成形品、特に天然又は
合成ゴム製品,天然又は合成皮革製品,各種熱可塑性樹
脂製品,熱硬化性樹脂製品,木材製品などの表面に、刷
毛塗り,スプレー塗布,ディッピングなどの方法で塗布
し、乾燥させればよい。これによって形成された保護被
膜は艶出し効果に優れると共に、オゾン,紫外線,酸
素,窒素酸化物などに対する保護膜となるので、被処理
表面に耐久性のある保護艶出し性を付与することができ
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、各例で得られた乳化組成物
をイオン交換水で5倍重量に希釈して試験液とし、下記
のようにして、その特性を評価した。 (1)外観 (イ)初期艶 実際の自動車タイヤを水で洗浄したのち、タイヤ表面の
サイドウォール部分500cm2 の面積に、試験液をス
プレーを用いて約2ミリリットル塗布し、自然乾燥後の
外観状態を目視観察し、以下の判定基準で評価した。 ○: 艶,光沢があり、深みのある黒さを有する。 △: やや艶,光沢がある。 ×: 艶がない(未塗布部分とほぼ同じ)。 (ロ)屋外暴露後の艶 上記(イ)で作成した試験液を塗布した自動車タイヤ
を、屋外で30日間放置したのち、表面の埃を拭き取
り、外観状態を目視観察し、上記(イ)と同様の判定基
準で評価した。
【0022】(ハ)水洗い後の艶 上記(イ)と同様にして試験液を塗布した自動車タイヤ
を、家庭用洗剤(「ママレモン」,ライオン(株)製)
の1重量%水溶液中に浸漬し、市販のタイヤブラシで1
0往復摩擦洗浄したのち、水道水で泡を洗い落とし、塗
膜の外観を目視観察し、上記(イ)と同様の判定基準で
評価した。 (2)耐オゾンクラック性 上記(1)(イ)で得られた試験液塗布済みのタイヤ試
験片について、静的オゾン50pphm×40℃×24
時間における40%ストレッチにより、静的オゾン試験
を行った。クラックの発生数により、下記の判定基準に
従って評価した。 ○: クラックの発生が少ない。 △: クラックが多数発生。 ×: クラックが無数発生(未塗布タイヤとほぼ同
等)。
【0023】(3)耐スリップ性 SBRテストピース(10cm×15cm×厚さ0.2c
m)に試験液をスプレー塗布し、25℃で24時間乾燥
したのち、小型万能試験機(テスター産業社製)にて、
動摩擦係数を測定した(対アルミニウム板,荷重1k
g,引張り速度100mm/分)。動摩擦係数の値が大
きいほど、耐スリップ性に優れることを示す。なお、表
面保護剤未塗布のテストピース(ブランク)の動摩擦係
数は1.6であった。 製造例1 A−1−1の製造 攪拌機,温度計,冷却管及び滴下装置を備えた内容積5
リットルのフラスコに、水3000gを入れ、攪拌しな
がらこの中にトリメチルクロロシラン490g、ジメチ
ルジクロロシラン558g及びメチルトリクロロシラン
642gの混合物を、反応物の温度が50℃以下となる
ように冷却しながら、3時間かけて滴下した。これをさ
らに30℃で2時間攪拌し、水層(塩酸及び水)を分離
したのち、有機層に3重量%炭酸ナトリウム水溶液17
00gを加え、室温で2時間攪拌した。その後、水層を
分離して除き、残った有機層に無水硫酸ナトリウム70
gを加えて室温で3時間攪拌したのち、これをろ過し
て、25℃粘度が0.014Pa・sで無色透明のベース
オイル(1)を得た。
【0024】攪拌機,温度計,冷却管及び窒素ガス導入
管を設けた内容積500ミリリットルフラスコに、上記
ベースオイル(1)12g及びオクタメチルシクロテト
ラシロキサン287gを入れ、窒素ガスを通気し、攪拌
しながら120℃まで加熱した。これに10重量%水酸
化カリウムシリコネート0.3gを加えた、さらに150
℃まで昇温して4時間攪拌したのち、100℃まで冷却
してエチレンクロロヒドリン0.2gを添加して100℃
で2時間攪拌を続けた。得られた反応物を10mmHg
の減圧下160℃で2時間加熱し、副生した低分子シロ
キサンを除去して、25℃粘度が5.2Pa・sのシリコ
ーンオイル(A−1−1)を得た。このシリコーンオイ
ル(A−1−1)は、Me3 SiO1/2 単位,MeSi
3/2 単位及びMe2 SiO2/2 単位の含有割合が、そ
れぞれ1.3モル%,1.3モル%及び97.4モル%であっ
た。なお、Meはメチル基を示す。
【0025】製造例2 A−1−2の製造 製造例1において、ベースオイル(1)を25g、オク
タメチルシクロテトラシロキサンを308gとした以外
は、製造例1と同様にして、25℃粘度が1.6Pa・s
のシリコーンオイル(A−1−2)を得た。このシリコ
ーオイル(A−1−2)は、Me3 SiO1/2 単位,M
eSiO3/ 2 単位及びMe2 SiO2/2 単位の含有割合
が、それぞれ2.5モル%,2.5モル%及び95モル%で
あった。 製造例3 A−1−3の製造 製造例1において、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン287gの代わりに、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン250g及びオクタフェニルシクロテトラシロキ
サン37gを用いた以外は、製造例1と同様にして、2
5℃粘度が9.5Pa・sのシリコーンオイル(A−1−
3)を得た。このシリコーンオイル(A−1−3)は、
Me3 SiO1/2 単位,MeSiO 3/2 単位及びMe2
SiO2/2 単位+Ph2 SiO2/2 単位の含有割合が、
それぞれ1.5モル%,1.5モル%及び97.0モル%であ
った。なお、Phはフェニル基を示す。
【0026】製造例4 A−1−4の製造 製造例1において、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン287gの代わりに、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン250g及びテトラビニルテトラメチルシクロテ
トラシロキサン37gを用いた以外は、製造例1と同様
にして、25℃粘度が7.5Pa・sのシリコーンオイル
(A−1−4)を得た。このシリコーンオイル(A−1
−4)は、Me3 SiO1/2 単位,MeSiO 3/2 単位
及びMe2 SiO2/2 単位+Me(CH2 =CH)Si
2/2 単位の含有割合が、それぞれ1.4モル%,1.4モ
ル%及び97.2モル%であった。また、実施例及び比較
例で使用した(A−2)成分の構造と粘度を第1表に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例1 上記(A−1−1)190gと25℃粘度が5.1Pa・
sの末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン(A−2−1)190g中に、Me3 SiO1/2
位/SiO4/2 単位のモル比が0.70で、それらの単位
の合計含有量が100モル%のシリコーン樹脂(A−3
−1)160gを投入し、100℃で3時間攪拌するこ
とにより、均一な混合液を調製した。この混合液に、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル(B−1,エチレン
オキシド付加モル数5モル,DAVIS HLB6.2)
60gを加えて混合したのち、脱イオン水80gを加え
てホモミキサーにて5000rpmで15分間高速攪拌
することにより、転相及び混練を行った。さらに、脱イ
オン水320gを加えてホモミキサーにて2000rp
mで15分間攪拌を行うことにより、希釈を行い、目的
とする乳白色の乳化組成物を調製した。この乳化組成物
は、25℃で1ヶ月間静置した後でも分離が認められな
い安定性に優れたものであった。このものの特性を第3
表に示す。
【0029】実施例2〜7 第2表に示す種類と量の各成分を用い、実施例1と同様
にして、乳白色の乳化組成物を調製した。得られた乳化
組成物は、25℃で1ヶ月間静置した後でも分離が認め
られない安定性に優れるものであった。これらの乳化組
成物の特性を第3表に示す。 比較例1 上記(A−1−1)270gと(A−2−1)270g
を混合し、この混合液に(B−1)60gを加えて混合
したのち、脱イオン水80gを加えてホモミキサーにて
5000rpmで15分間高速攪拌することにより、転
相及び混練を行った。さらに、脱イオン水320gを加
えてホモミキサーにて2000rpmで15分間攪拌を
行うことにより、希釈を行い、目的とする乳白色の乳化
組成物を調製した。このものの特性を第3表に示す。 比較例2 上記(A−2−1)380g中に(A−3−1)160
gを投入し、100℃で3時間攪拌することにより、均
一な混合液を作製した。この混合液に(B−1)60g
を加えて混合したのち、脱イオン水80gを加えてホモ
ミキサーにて5000rpmで15分間高速攪拌するこ
とにより、転相及び混練を行った。さらに、脱イオン水
320gを加えてホモミキサーにて2000rpmで1
5分間攪拌を行うことにより、希釈を行い、目的とする
乳白色の乳化組成物を調製した。このものの特性を第3
表に示す。
【0030】比較例3 上記(A−1−1)380g中に(A−3−1)160
gを投入し、100℃で3時間攪拌することにより、均
一な混合液を調製した。この混合液に(B−1)60g
を加えて混合したのち、脱イオン水80gを加えてホモ
ミキサーにて5000rpmで15分間高速攪拌するこ
とにより、転相及び混練を行った。さらに、脱イオン水
320gを加えてホモミキサーにて2000rpmで1
5分間攪拌を行うことにより、希釈を行い、目的とする
乳白色の乳化組成物を調製した。このものの特性を第3
表に示す。 比較例4 実施例1において、界面活性剤として、B−1の代わり
に、陰イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(B−7,エチレ
ンオキシド付加モル数3モル,DAVIS HLB値4
3.1)を用いた以外は、実施例1と同様にして乳白色の
乳化組成物を調製した。このものの特性を第3表に示
す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】〔注〕 A−3−1: Me3 SiO1/2 単位/SiO4/2 単位
モル比=0.70、これらの合計含有量=100モル% A−3−2: Me3 SiO1/2 単位/SiO4/2 単位
モル比=0.65、これらの合計含有量=100モル% A−3−3: Me3 SiO1/2 単位/SiO4/2 単位
モル比=1.20、これらの合計含有量=100モル% A−3−4: Me3 SiO1/2 単位/SiO4/2 単位
モル比=1.10、これらの合計含有量=100モル% B−1: ポリオキシエチレンラウリルエーテル,エチ
レンオキシド付加モル数5モル,DAVIS HLB値
6.2 B−2: ポリオキシエチレンソルビタ0モノラウレー
ト,エチレンオキシド付加モル数8モル,DAVIS
HLB値14.4 B−3: ポリオキシエチレントリデシルエーテル,エ
チレンオキシド付加モル数6モル,DAVIS HLB
値6.0 B−4: ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル,エチレンオキシド付加モル数10モル,DAVIS
HLB値6.4 B−5: ソルビタンモノラウレート,DAVIS H
LB値8.2 B−6: ポリオキシエチレンオレイルエーテル,エチ
レンオキシド付加モル数5モル,DAVIS HLB値
6.6 B−7: ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム,エチレンオキシド付加モル数3モル,
DAVIS HLB値43.1
【0034】
【表4】
【0035】比較例1では(A−3)成分が配合されて
いないため、艶の耐久性が良くなく、かつ動摩擦係数が
小さくて、スリップ性を有するおそれがある。比較例2
では(A−1)成分が配合されていないため、比較例1
と同様に艶の耐久性が不良で、かつ動摩擦係数が小さ
く、スリップ性がある。比較例3では(A−2)成分が
配合されていないため、艶が不充分である。比較例4で
は、(B)成分としてDAVIS HLB値が極めて大
きい陰イオン性界面活性剤が用いられているため、タイ
ヤへの浸食性が大きく、耐候性(耐オゾンクラック性)
が低下している。
【0036】
【発明の効果】本発明の表面保護艶出し剤は、ゴム,皮
革,プラスチックなどからなる成形品、特にタイヤなど
のゴム製品の表面を紫外線,オゾン,水分などから保護
して、良好な外観,光沢の耐久性及び良好な耐スリップ
性や耐オゾンクラック性などを付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 光平 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(A−1)R1 3SiO1/2 単位0.
    1〜10モル%とR 1 SiO3/2 単位0.1〜10モル%
    とR1 2SiO2/2 単位80〜99.8モル%とからなり
    (ここで、R1 は炭素数1〜20の一価の有機基であ
    り、複数のR1 は同じであっても、異なってもよ
    い。)、かつ25℃における粘度が0.01〜1000パ
    スカル秒(Pa・s)のオルガノポリシロキサン1〜9
    0重量%、(A−2)平均構造式(I) 【化1】 (式中、R2 は炭素数1〜20の一価の有機基を示し、
    mは10〜2000の正数を示す。但し、複数のR2
    同じであっても、異なってもよい。)で表され、25℃
    における粘度が0.01〜1000Pa・sの両末端トリ
    置換シロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン5〜94
    重量%及び(A−3)R3 3SiO1/2 単位とSiO4/2
    単位をその合計で80モル%以上含有すると共に、場合
    によりR3 2SiO2/2 単位及び/又はR3 SiO3/2
    位を含有し、かつR3 3SiO1/2 単位/SiO4/2 単位
    のモル比が0.5〜1.5である(ここで、R3 は炭素数1
    〜20の一価の有機基であり、複数のR3 は同じであっ
    ても、異なってもよい。)有機溶剤可溶性シリコーン樹
    脂5〜50重量%からなるシリコーン混合物10〜70
    重量%、(B)非イオン性界面活性剤1〜10重量%、
    及び(C)残部の水からなる乳化組成物を主成分とする
    ことを特徴とする表面保護艶出し剤。
  2. 【請求項2】 (B)成分の非イオン性界面活性剤が、
    DAVIS HLB値が3〜9のポリオキシエチレンア
    ルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルフェニ
    ルエーテル並びにDAVIS HLB値が7〜16のソ
    ルビタン脂肪酸エステルの中から選ばれた少なくとも一
    種である請求項1記載の表面保護艶出し剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059014A1 (ja) * 2002-12-24 2004-07-15 Daikin Industries, Ltd. 皮革用塗料組成物、塗装方法および塗装皮革
GB2404664A (en) * 2003-08-04 2005-02-09 Reckitt Benckiser Low wax aqueous silicone polishes and their uses

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