JPH11301638A - 紙製容器構造体 - Google Patents

紙製容器構造体

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JPH11301638A
JPH11301638A JP10271998A JP10271998A JPH11301638A JP H11301638 A JPH11301638 A JP H11301638A JP 10271998 A JP10271998 A JP 10271998A JP 10271998 A JP10271998 A JP 10271998A JP H11301638 A JPH11301638 A JP H11301638A
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幸秀 齋藤
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俊道 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スパイラル巻き紙管の強度上の特徴を生かした
強度大なる複合構造の紙製容器構造体を提供し、更にス
パイラル巻き紙管のコストメリットを享受できる安価な
紙製容器構造体を提供する。 【解決手段】スパイラル巻き紙管1を輪切りにして形成
した外容器4内に、スパイラル巻き紙管1を輪切りにし
て形成した内容器5を両容器4,5の軸線が直交するよ
うに内嵌めし、内容器5の両端開口部を外容器4の対向
する側板で閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパイラル巻き紙管
を応用した紙製容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−270524号は、ス
パイラル巻き紙管を応用した筒状容器を提供している
が、この発明はスパイラル巻き紙管を定長に輪切りにし
て、これをそのまま筒形容器本体として利用せんとする
思想であり、スパイラル巻き紙管の応用範囲が筒形状の
容器に限定され、容器としての活用範囲を狭める。
【0003】他方、例えば時計や宝石類等の展示,包装
用容器においては、プラスチック製容器が主流であった
が、近年公害問題やゴミ処理問題からその見直しが迫ら
れており、加えて資源保護の見地からリサイクル可能な
材質への転換が求められるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記要請に応
えるべく創案されたスパイラル巻き紙管応用の紙製容器
構造体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来スパイラル巻き紙管
は通常ロール巻き紙の巻き芯として使用されているが、
本発明はこのスパイラル巻き紙管を輪切りにして形成し
た外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成
した内容器を両容器の軸線が直交するように内嵌めし、
内容器の両端開口部を外容器の対向する側板で閉鎖した
複合構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【0006】又本発明は、上記スパイラル巻き紙管を輪
切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙管を
輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が同一軸線
又は平行となるように内嵌めし、外容器の両端開口部に
おいて内容器の両端開口部が開口するように配した複合
構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【0007】又本発明は、スパイラル巻き紙管を輪切り
にして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切
りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交するよう
に内嵌めし、上記外容器の開口部に面する内容器の側板
の一部を除去し窓を形成した複合構造を持つ紙製容器構
造体を提供する。
【0008】又本発明は、スパイラル巻き紙管を輪切り
にして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切
りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交するよう
に内嵌めし、外容器の一側板に対面する内容器の一側板
を除去した複合構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【0009】上記外容器と内容器は古紙パルプを含有す
るスパイラル巻き紙管から形成される。
【0010】上記ロール紙の巻き芯として用いられてい
るスパイラル巻き紙管は、機能上円筒形のものに限定さ
れていたが、本発明においてはこの在来の円筒形スパイ
ラル巻き紙管を利用する他、このスパイラル巻き技術を
利用して三角筒形、四角筒形、六角筒形、八角筒形等の
スパイラル巻き紙管を形成し、容器の目的や用途に適合
した各種形態を有する上記複合紙製容器構造体を提供す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態例を図1乃
至図9に基づいて説明する。
【0012】図1に示すように、スパイラル巻き紙管1
は芯棒2の周面に複数状のテープ状紙3を接着剤を介し
て部分的に重なるように多重巻きしつつ、スパイラル巻
き済みの紙管1を芯棒2の外周面に沿い軸線方向へ押し
出しつつ、定長に形成される。
【0013】このスパイラル巻き紙管1の形成時に、そ
の内周面又は/及び外周面に化粧シートを巻き付けて化
粧スパイラル巻き紙管を得、これによって内周面又は/
及び外周面が化粧シートで覆われた外容器4と内容器5
を形成する。
【0014】円筒形のスパイラル巻き紙管を形成する場
合には円形の芯棒を用い、四角筒形のスパイラル巻き紙
管を形成する場合には四角形の芯棒を用い、以下同様に
して三角形、五角形、六角形、八角形等の芯棒を用い多
角形状のスパイラル巻き紙管を得ることができる。
【0015】図2,図4,図6,図8,図9は、スパイ
ラル巻き紙管1を輪切りにして形成した外容器4内に、
スパイラル巻き紙管1を輪切りにして形成した内容器5
を両容器4,5の軸線が直交するように内嵌めし、内容
器5の両端開口部を外容器4の対向する側板で閉鎖した
複合構造を持つ紙製容器構造体を示している。
【0016】以下上記基本思想に則り形成された紙製容
器構造体の具体例を、上記各図に基づいて説明する。
【0017】第1例(図2A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
aを形成する。
【0018】他方円筒形に形成したスパイラル巻き紙管
1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切り
にし、内容器5aを形成する。
【0019】上記外容器4a内に上記内容器5aを両容
器4a,5aの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5aの両端開口部を外容器4aの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0020】この場合、好ましくは内容器5aの軸線方
向の高さH1と、外容器4aの同軸線方向の口径(内
径)R1とを略等しくし、内容器5aの開口部端面を外
容器4aの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5aの口径(外径)R3と、外容器4aに
おける内容器5aの軸線方向と直交する方向の口径(内
径)R2とを略等しくし、外容器4aの他の二側板と内
容器5aの外周面とがその母線上において密接して内嵌
めする。
【0021】この容器構造体においては、外容器4aの
両端開口部が内容器5aの円筒形側板の対向する側板に
て閉鎖され、内容器5aの両端開口部が外容器4aの対
向する二側板で閉鎖される。
【0022】第2例(図4A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
bを形成する。
【0023】他方二等辺三角筒形に形成したスパイラル
巻き紙管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向におい
て輪切りにし、内容器5bを形成する。
【0024】上記外容器4b内に上記内容器5bを両容
器4b,5bの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5bの両端開口部を外容器4bの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0025】この場合、好ましくは内容器5bの軸線方
向の高さH2と、外容器4bの同軸線方向の口径(内
径)R4とを略等しくし、内容器5bの開口部端面を外
容器4bの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
又内容器5bの三角形開口部の一辺が外容器4bの四角
形開口部の一辺と平行となるように配すると共に、前者
の一辺の長さSと、外容器4bにおける内容器5bの軸
線方向と直交する方向の口径(内径)R5とを略等しく
し、内容器5bの一側板が外容器4b内に密接して内嵌
めし、該一側板にて外容器4bの開口部を閉鎖する。
【0026】上記のように内容器5bの開口部が外容器
4bの対向する二側板の面域内に存するように、内容器
5bを外容器4b内に密接して内嵌めする。
【0027】この容器構造体においては、外容器4bの
一端開口部が内容器5bの一側板にて閉鎖され、内容器
5bの両端開口部が外容器4bの対向する二側板で閉鎖
される。
【0028】第3例(図6A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
cを形成する。
【0029】他方八角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5cを形成する。
【0030】上記外容器4c内に上記内容器5cを両容
器4c,5cの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5cの両端開口部を外容器4cの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0031】この場合、好ましくは内容器5cの軸線方
向の高さH3と、外容器4cの同軸線方向の口径(内
径)R6とを略等しくし、内容器5cの開口部端面を外
容器4cの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5cの口径(外径)R8と、外容器4cに
おける内容器5cの軸線方向と直交する方向の口径(内
径)R7とを略等しくし、外容器4cの他の二側板と内
容器5cの対向する二側板とが対面し密接するように内
嵌めする。
【0032】上記内容器5cが六角筒形のスパイラル巻
き紙管1を輪切りにして形成した六角形である場合に
も、上記第3実施形態例は妥当する。
【0033】この容器構造体においては、外容器4cの
両端開口部が内容器5cの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5cの両端開口部が外容器4cの対向する二
側板で閉鎖される。
【0034】第4例(図8A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
dを形成する。
【0035】他方四角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5dを形成する。
【0036】上記外容器4d内に上記内容器5dを両容
器4d,5dの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5dの両端開口部を外容器4dの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0037】この場合、好ましくは内容器5dの軸線方
向の高さH4と、外容器4dの同軸線方向の口径(内
径)R9とを略等しくし、内容器5dの開口部端面が外
容器4dの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5dの一方向の口径(外容器の開口面と平
行な方向の口径)(外径)R11と、外容器4dにおけ
る内容器5dの軸線方向と直交する方向の口径(内径)
R10とを略等しくし、外容器4dの他の二側板と内容
器5dの対向する二側板とが対面し密接するように内嵌
めする。
【0038】この容器構造体においては、外容器4dの
両端開口部が内容器5dの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5dの両端開口部が外容器4dの対向する二
側板で閉鎖される。
【0039】第5例(図8A,B,C参照) この例は基本構造が第4例と同じである。即ち、四角筒
形のスパイラル巻き紙管1を輪切りにして形成した外容
器4d内に、四角筒形のスパイラル巻き紙管1を輪切り
にして形成した内容器5dを両容器4d,5dの軸線が
直交するように内嵌めし、上記外容器4dの開口部に面
する内容器5dの側板の一部を除去し窓6を形成し、該
窓6を通じ内部包装品が透視できるようにする。この窓
6は透視フィルムで覆うことができる。その他の構造は
第4例と同様であり、同記載を援用する。
【0040】この容器構造体においては、外容器4dの
両端開口部が内容器5dの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5dの両端開口部が外容器4dの対向する二
側板で閉鎖され、更に内容器5dの一側板の一部を除去
して形成した上記窓6が外容器4dの一方の開口部にお
いて開口する。
【0041】第6例(図9A,B,C参照) この例は四角筒形スパイラル巻き紙管1を輪切りにして
形成した外容器4e内に、四角筒形のスパイラル巻き紙
管1を輪切りにして形成した内容器5eを両容器4e,
5eの軸線が直交するように内嵌めし、外容器4eの一
側板に対面する内容器5eの一側板を除去し開放部7を
形成した構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0042】この容器構造体においては、外容器4eの
両端開口部が内容器5eの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5eの両端開口部が外容器4eの対向する二
側板で閉鎖され、更に内容器5eの一側板を除去して形
成した上記開放部7が外容器4eの他の一側板で閉鎖さ
れる。
【0043】以上述べた第1例乃至第6例の何れにおい
ても、内容器5a,5b,5c,5d,5eは外容器4
a,4b,4c,4d,4eの開口部を通し、該外容器
に対し出し入れ可能な構造にし、内容器内に収容した商
品を出し入れできるようにする。
【0044】上記各例における外容器4a,4b,4
c,4d,4eと内容器5a,5b,5c,5d,5e
は古紙パルプを含有するパルプ製のスパイラル巻き紙管
にて形成する。
【0045】次に図3,図5,図7は、スパイラル巻き
紙管1を輪切りにして形成した外容器4内に、スパイラ
ル巻き紙管1を輪切りにして形成した内容器5を両容器
4,5の軸線が同一軸線又は平行となるように内嵌め
し、外容器4の両端開口部において内容器5の両端開口
部が開口するように配した複合構造を持つ紙製容器構造
体を示している。。
【0046】以下上記基本思想に則り形成された紙製容
器構造体の具体例を、上記各図に基づいて説明する。
【0047】第1例(図3A,B参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
fを形成する。
【0048】他方円筒形に形成したスパイラル巻き紙管
1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切り
にし、内容器5fを形成する。
【0049】上記外容器4f内に上記内容器5fを両容
器4f,5fの軸線が同一軸線となるように内嵌めし、
内容器5fの両端開口部と外容器4fの両端開口部とが
両容器4f,5fの軸線方向において開口するようにす
る。
【0050】この場合、好ましくは外容器4fの軸線方
向の高さH5と内容器5fの軸線方向の高さH6とが略
同一となるようにして、内容器5fと外容器4fの各開
口部が同一平面において開口するようにする。少なくと
もH6≦H5の関係に設定し、内容器5fが外容器4f
の空洞内に存在する構造とする。
【0051】又内容器5fの口径(外径)R14と、外
容器4fにおける内容器5fの軸線方向と直交する方向
の各口径(縦横の口径)R12,R13を略等しくし、
内容器5fの外周面の4つの母線上において、外容器4
fの四側板の各内面とそれぞれ密接するように内嵌めす
る。
【0052】内容器5fは外容器4fから出し入れ自在
である。この例示においては、内容器5fの両端開口部
を開放状態のままにするか、又は同開口部を透視フィル
ム等で覆うか、蓋板を設けて開閉自在とする。
【0053】第2例(図5A,B参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
gを形成する。
【0054】他方三角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5gを形成する。
【0055】上記外容器4g内に上記内容器5gを両容
器4g,5gの軸線が同一軸線となるように内嵌めし、
内容器5gの両端開口部と外容器4gの両端開口部とが
両容器の軸線方向において開口するようにする。
【0056】この場合、好ましくは外容器4gの軸線方
向の高さH7と内容器5gの軸線方向の高さH8とが略
同一となるようにして、内容器5gと外容器4gの各開
口部が同一平面において開口するようにする。少なくと
もH8≦H7の関係に設定し、内容器5gが外容器4g
の空洞内に存在する構造とする。
【0057】又内容器5gは二等辺三角筒形であり、そ
の底辺を外容器4gの開口部の一辺と略等しくし、該底
辺を有する内容器5gの一側板が上記外容器4gの一辺
を有する一側板に密接し、該外容器4gの一側板両端の
コーナー部に内容器5gの底辺両端のコーナー部が当接
し、更に内容器5gの上記二等辺三角形の頂点を有する
稜線が外容器4gの上記一側板と対向する他の一側板の
内面に軸線方向において密接するように内嵌めする。
【0058】内容器5gは外容器4gから出し入れ自在
である。この例示においては、内容器5gの両端開口部
を開放状態のままにするか、又は同開口部を透視フィル
ム等で覆うか、蓋板を設けて開閉自在とする。
【0059】第3例(図7A,B参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
hを形成する。
【0060】他方八角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5hを形成する。
【0061】上記外容器4h内に上記内容器5hを両容
器4h,5hの軸線が同一軸線となるように内嵌めし、
内容器5hの両端開口部を外容器4hの対向する二側板
で閉鎖した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0062】上記外容器4h内に上記内容器5hを両容
器4h,5hの軸線が同一軸線となるように内嵌めし、
内容器5hの両端開口部と外容器4hの両端開口部とが
両容器4h,5hの軸線方向において開口するようにす
る。
【0063】この場合、好ましくは外容器4hの軸線方
向の高さH9と内容器5hの軸線方向の高さH10とが
略同一となるようにして、内容器5hと外容器4hの各
開口部が同一平面において開口するようにする。少なく
ともH10≦H9の関係に設定し、内容器5hが外容器
4hの空洞内に存在する構造とする。
【0064】上記内容器5hが六角筒形のスパイラル巻
き紙管1を輪切りにして形成した六角形である場合に
も、上記第3実施形態例は妥当する。
【0065】上記内容器5hはその少なくとも一対の対
向する二側板が外容器4hの対向する二側板と密接する
内嵌め構造とする。好ましくは八角筒形の内容器5hの
二対の四側板が外容器4hの各側板に密接する内嵌め構
造とする。
【0066】換言すると、内容器5hの対向する二側板
間の口径(外径)R17と外容器4hの対向する二側板
間の口径R15とを互いに略等しくし、又内容器5hの
上記口径と直交する方向において対向する二側板間の口
径R18と、外容器4hの他の対向する二側板間の口径
(内径)R16とを略等しくし上記外容器4hと内容器
5hの密嵌状態を得る。
【0067】内容器5hは外容器4hから出し入れ自在
である。この例示においては、内容器5hの両端開口部
を開放状態のままにするか、又は同開口部を透視フィル
ム等で覆うか、蓋板を設けて開閉自在とする。
【0068】上記各例における外容器4f,4g,4h
と内容器5f,5g,5hは古紙パルプを含有するパル
プ製のスパイラル巻き紙管にて形成する。
【0069】本発明によって提供される上記紙製容器構
造体を母体にして、これに目的用途に応じた他の構成を
付加することが可能である。
【0070】上記各例における紙製容器構造体を形成す
る上記紙管1の原紙は段ボール等の古紙を主体とする板
紙である。又容器構造体の大きさや強度、容器に入れる
品物により、各種紙管が選択できる。例えば表面の商品
価値が重要な場合は、多色印刷した紙や、着色紙、アル
ミ箔ラミネート紙、樹脂フィルムラミネート紙もスパイ
ラル巻きし、スパイラル巻き紙管1に積層することが可
能である。又用途に応じた特殊機能を持たせるために、
容器本体の表面又は紙管原紙として、塗工、含浸等によ
り、耐水、耐油、導電、抗菌処理した紙も利用すること
ができる。
【0071】
【発明の効果】本発明によればスパイラル巻き紙管の形
状の特徴を生かして、スパイラル巻き紙管から成る内容
器と外容器の複合構造から成る各種態様の紙製容器構造
体を形成することができ、又スパイラル巻き紙管の強度
上の特徴を生かして強度大なる上記複合構造の紙製容器
構造体を提供でき、更にスパイラル巻き紙管のコストメ
リットを享受できる安価な紙製容器構造体を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スパイラル巻き紙管の製造方法を説明する概略
斜視図。
【図2】Aは本発明の第1基本構造例の第1実施形態例
の紙製容器構造体を形成する外容器と内容器の外観を示
す斜視図、Bは同両容器を複合して形成した紙製容器構
造体の斜視図、Cは同断面図。
【図3】Aは本発明の第2基本構造例の第1実施形態例
の紙製容器構造体を示す斜視図、Bは同断面図。
【図4】Aは本発明の第1基本構造例の第2実施形態例
の紙製容器構造体を形成する外容器と内容器の外観を示
す斜視図、Bは同両容器を複合して形成した紙製容器構
造体の斜視図、Cは同断面図。
【図5】Aは本発明の第2基本構造例の第2実施形態例
の紙製容器構造体を示す斜視図、Bは同断面図。
【図6】Aは本発明の第1基本構造例の第3実施形態例
の紙製容器構造体を形成する外容器と内容器の外観を示
す斜視図、Bは同両容器を複合して形成した紙製容器構
造体の斜視図、Cは同断面図。
【図7】Aは本発明の第2基本構造例の第3実施形態例
の紙製容器構造体を示す斜視図、Bは同断面図。
【図8】Aは本発明の第1基本構造例の第4実施形態例
の紙製容器構造体を形成する外容器と内容器の外観を示
す斜視図、Bは同両容器を複合して形成した紙製容器構
造体の斜視図、Cは同断面図。
【図9】Aは本発明の第1基本構造例の第5実施形態例
の紙製容器構造体を形成する外容器と内容器の外観を示
す斜視図、Bは同両容器を複合して形成した紙製容器構
造体の斜視図、Cは同断面図。
【符号の説明】
1 スパイラル巻き紙管 4 外容器 5 内容器 6 窓 7 開放部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】従来スパイラル巻き紙管
は通常ロール巻き紙の巻き芯として使用されているが、
本発明はこの四角筒形スパイラル巻き紙管を輪切りにし
て形成した外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りに
して形成した内容器を両容器の軸線が直交するように内
嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対向する側板で
閉鎖し、内容器を外容器に対し出し入れ可能にした複合
構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】又本発明は、上記四角筒形スパイラル巻き
紙管を輪切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻
き紙管を輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が
同一軸線又は平行となるように内嵌めし、外容器の両端
開口部において内容器の両端開口部が開口するように配
し、内容器を外容器に対し出し入れ可能にした複合構造
を持つ紙製容器構造体を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】又本発明は、四角筒形スパイラル巻き紙管
を輪切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙
管を輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交
するように内嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対
向する側板で閉鎖し、上記外容器の開口部に面する内容
器の側板の一部を除去し窓を形成し、内容器を外容器に
対し出し入れ可能にした複合構造を持つ紙製容器構造体
を提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】又本発明は、四角筒形スパイラル巻き紙管
を輪切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙
管を輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交
するように内嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対
向する側板で閉鎖し、外容器の一側板に対面する内容器
の一側板を除去し、内容器を外容器に対し出し入れ可能
にした複合構造を持つ紙製容器構造体を提供する。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 紙製容器構造体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパイラル巻き紙管
を応用した紙製容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−270524号は、ス
パイラル巻き紙管を応用した筒状容器を提供している
が、この発明はスパイラル巻き紙管を定長に輪切りにし
て、これをそのまま筒形容器本体として利用せんとする
思想であり、スパイラル巻き紙管の応用範囲が筒形状の
容器に限定され、容器としての活用範囲を狭める。
【0003】他方、例えば時計や宝石類等の展示,包装
用容器においては、プラスチック製容器が主流であった
が、近年公害問題やゴミ処理問題からその見直しが迫ら
れており、加えて資源保護の見地からリサイクル可能な
材質への転換が求められるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記要請に応
えるべく創案されたスパイラル巻き紙管応用の紙製容器
構造体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来スパイラル巻き紙管
は通常ロール巻き紙の巻き芯として使用されているが、
本発明はこの四角筒形スパイラル巻き紙管を輪切りにし
て形成した外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りに
して形成した内容器を両容器の軸線が直交するように内
嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対向する側板で
閉鎖し、内容器を外容器に対し出し入れ可能にした複合
構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【0006】又本発明は、四角筒形スパイラル巻き紙管
を輪切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙
管を輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交
するように内嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対
向する側板で閉鎖し、上記外容器の開口部に面する内容
器の側板の一部を除去し窓を形成し、内容器を外容器に
対し出し入れ可能にした複合構造を持つ紙製容器構造体
を提供する。
【0007】又本発明は、四角筒形スパイラル巻き紙管
を輪切りにして形成した外容器内に、スパイラル巻き紙
管を輪切りにして形成した内容器を両容器の軸線が直交
するように内嵌めし、内容器の両端開口部を外容器の対
向する側板で閉鎖し、外容器の一側板に対面する内容器
の一側板を除去し、内容器を外容器に対し出し入れ可能
にした複合構造を持つ紙製容器構造体を提供する。
【0008】上記外容器と内容器は古紙パルプを含有す
るスパイラル巻き紙管から形成される。
【0009】上記ロール紙の巻き芯として用いられてい
るスパイラル巻き紙管は、機能上円筒形のものに限定さ
れていたが、本発明においてはこの在来の円筒形スパイ
ラル巻き紙管を利用する他、このスパイラル巻き技術を
利用して三角筒形、四角筒形、六角筒形、八角筒形等の
スパイラル巻き紙管を形成し、容器の目的や用途に適合
した各種形態を有する上記複合紙製容器構造体を提供す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態例を図1乃
至図6に基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、スパイラル巻き紙管1
は芯棒2の周面に複数状のテープ状紙3を接着剤を介し
て部分的に重なるように多重巻きしつつ、スパイラル巻
き済みの紙管1を芯棒2の外周面に沿い軸線方向へ押し
出しつつ、定長に形成される。
【0012】このスパイラル巻き紙管1の形成時に、そ
の内周面又は/及び外周面に化粧シートを巻き付けて化
粧スパイラル巻き紙管を得、これによって内周面又は/
及び外周面が化粧シートで覆われた外容器4と内容器5
を形成する。
【0013】円筒形のスパイラル巻き紙管を形成する場
合には円形の芯棒を用い、四角筒形のスパイラル巻き紙
管を形成する場合には四角形の芯棒を用い、以下同様に
して三角形、五角形、六角形、八角形等の芯棒を用い多
角形状のスパイラル巻き紙管を得ることができる。
【0014】図2,図3,図4,図5,図6は、スパイ
ラル巻き紙管1を輪切りにして形成した外容器4内に、
スパイラル巻き紙管1を輪切りにして形成した内容器5
を両容器4,5の軸線が直交するように内嵌めし、内容
器5の両端開口部を外容器4の対向する側板で閉鎖した
複合構造を持つ紙製容器構造体を示している。
【0015】以下上記基本思想に則り形成された紙製容
器構造体の具体例を、上記各図に基づいて説明する。
【0016】第1例(図2A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
aを形成する。
【0017】他方円筒形に形成したスパイラル巻き紙管
1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切り
にし、内容器5aを形成する。
【0018】上記外容器4a内に上記内容器5aを両容
器4a,5aの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5aの両端開口部を外容器4aの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0019】この場合、好ましくは内容器5aの軸線方
向の高さH1と、外容器4aの同軸線方向の口径(内
径)R1とを略等しくし、内容器5aの開口部端面を外
容器4aの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5aの口径(外径)R3と、外容器4aに
おける内容器5aの軸線方向と直交する方向の口径(内
径)R2とを略等しくし、外容器4aの他の二側板と内
容器5aの外周面とがその母線上において密接して内嵌
めする。
【0020】この容器構造体においては、外容器4aの
両端開口部が内容器5aの円筒形側板の対向する側板に
て閉鎖され、内容器5aの両端開口部が外容器4aの対
向する二側板で閉鎖される。
【0021】第2例(図3A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
bを形成する。
【0022】他方二等辺三角筒形に形成したスパイラル
巻き紙管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向におい
て輪切りにし、内容器5bを形成する。
【0023】上記外容器4b内に上記内容器5bを両容
器4b,5bの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5bの両端開口部を外容器4bの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0024】この場合、好ましくは内容器5bの軸線方
向の高さH2と、外容器4bの同軸線方向の口径(内
径)R4とを略等しくし、内容器5bの開口部端面を外
容器4bの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
又内容器5bの三角形開口部の一辺が外容器4bの四角
形開口部の一辺と平行となるように配すると共に、前者
の一辺の長さSと、外容器4bにおける内容器5bの軸
線方向と直交する方向の口径(内径)R5とを略等しく
し、内容器5bの一側板が外容器4b内に密接して内嵌
めし、該一側板にて外容器4bの開口部を閉鎖する。
【0025】上記のように内容器5bの開口部が外容器
4bの対向する二側板の面域内に存するように、内容器
5bを外容器4b内に密接して内嵌めする。
【0026】この容器構造体においては、外容器4bの
一端開口部が内容器5bの一側板にて閉鎖され、内容器
5bの両端開口部が外容器4bの対向する二側板で閉鎖
される。
【0027】第3例(図4A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
cを形成する。
【0028】他方八角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5cを形成する。
【0029】上記外容器4c内に上記内容器5cを両容
器4c,5cの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5cの両端開口部を外容器4cの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0030】この場合、好ましくは内容器5cの軸線方
向の高さH3と、外容器4cの同軸線方向の口径(内
径)R6とを略等しくし、内容器5cの開口部端面を外
容器4cの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5cの口径(外径)R8と、外容器4cに
おける内容器5cの軸線方向と直交する方向の口径(内
径)R7とを略等しくし、外容器4cの他の二側板と内
容器5cの対向する二側板とが対面し密接するように内
嵌めする。
【0031】上記内容器5cが六角筒形のスパイラル巻
き紙管1を輪切りにして形成した六角形である場合に
も、上記第3実施形態例は妥当する。
【0032】この容器構造体においては、外容器4cの
両端開口部が内容器5cの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5cの両端開口部が外容器4cの対向する二
側板で閉鎖される。
【0033】第4例(図5A,B,C参照) 四角筒形に形成したスパイラル巻き紙管1を該紙管1の
軸線方向と直交する方向において輪切りにし、外容器4
dを形成する。
【0034】他方四角筒形に形成したスパイラル巻き紙
管1を該紙管1の軸線方向と直交する方向において輪切
りにし、内容器5dを形成する。
【0035】上記外容器4d内に上記内容器5dを両容
器4d,5dの軸線が直交するように内嵌めし、内容器
5dの両端開口部を外容器4dの対向する二側板で閉鎖
した複合構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0036】この場合、好ましくは内容器5dの軸線方
向の高さH4と、外容器4dの同軸線方向の口径(内
径)R9とを略等しくし、内容器5dの開口部端面が外
容器4dの対向する二側板の内面に密接して内嵌めし、
同様に内容器5dの一方向の口径(外容器の開口面と平
行な方向の口径)(外径)R11と、外容器4dにおけ
る内容器5dの軸線方向と直交する方向の口径(内径)
R10とを略等しくし、外容器4dの他の二側板と内容
器5dの対向する二側板とが対面し密接するように内嵌
めする。
【0037】この容器構造体においては、外容器4dの
両端開口部が内容器5dの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5dの両端開口部が外容器4dの対向する二
側板で閉鎖される。
【0038】第5例(図5A,B,C参照) この例は基本構造が第4例と同じである。即ち、四角筒
形のスパイラル巻き紙管1を輪切りにして形成した外容
器4d内に、四角筒形のスパイラル巻き紙管1を輪切り
にして形成した内容器5dを両容器4d,5dの軸線が
直交するように内嵌めし、上記外容器4dの開口部に面
する内容器5dの側板の一部を除去し窓6を形成し、該
窓6を通じ内部包装品が透視できるようにする。この窓
6は透視フィルムで覆うことができる。その他の構造は
第4例と同様であり、同記載を援用する。
【0039】この容器構造体においては、外容器4dの
両端開口部が内容器5dの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5dの両端開口部が外容器4dの対向する二
側板で閉鎖され、更に内容器5dの一側板の一部を除去
して形成した上記窓6が外容器4dの一方の開口部にお
いて開口する。
【0040】第6例(図6A,B,C参照) この例は四角筒形スパイラル巻き紙管1を輪切りにして
形成した外容器4e内に、四角筒形のスパイラル巻き紙
管1を輪切りにして形成した内容器5eを両容器4e,
5eの軸線が直交するように内嵌めし、外容器4eの一
側板に対面する内容器5eの一側板を除去し開放部7を
形成した構造を持つ紙製容器構造体を形成する。
【0041】この容器構造体においては、外容器4eの
両端開口部が内容器5eの対向する二側板にて閉鎖さ
れ、内容器5eの両端開口部が外容器4eの対向する二
側板で閉鎖され、更に内容器5eの一側板を除去して形
成した上記開放部7が外容器4eの他の一側板で閉鎖さ
れる。
【0042】以上述べた第1例乃至第6例の何れにおい
ても、内容器5a,5b,5c,5d,5eは外容器4
a,4b,4c,4d,4eの開口部を通し、該外容器
に対し出し入れ可能な構造にし、内容器内に収容した商
品を出し入れできるようにする。
【0043】上記各例における外容器4a,4b,4
c,4d,4eと内容器5a,5b,5c,5d,5e
は古紙パルプを含有するパルプ製のスパイラル巻き紙管
にて形成する。
【0044】本発明によって提供される上記紙製容器構
造体を母体にして、これに目的用途に応じた他の構成を
付加することが可能である。
【0045】上記各例における紙製容器構造体を形成す
る上記紙管1の原紙は段ボール等の古紙を主体とする板
紙である。又容器構造体の大きさや強度、容器に入れる
品物により、各種紙管が選択できる。例えば表面の商品
価値が重要な場合は、多色印刷した紙や、着色紙、アル
ミ箔ラミネート紙、樹脂フィルムラミネート紙もスパイ
ラル巻きし、スパイラル巻き紙管1に積層することが可
能である。又用途に応じた特殊機能を持たせるために、
容器本体の表面又は紙管原紙として、塗工、含浸等によ
り、耐水、耐油、導電、抗菌処理した紙も利用すること
ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によればスパイラル巻き紙管の形
状の特徴を生かして、スパイラル巻き紙管から成る内容
器と外容器の複合構造から成る各種態様の紙製容器構造
体を形成することができ、又スパイラル巻き紙管の強度
上の特徴を生かして強度大なる上記複合構造の紙製容器
構造体を提供でき、更にスパイラル巻き紙管のコストメ
リットを享受できる安価な紙製容器構造体を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スパイラル巻き紙管の製造方法を説明する概略
斜視図。
【図2】Aは本発明の第1実施形態例の紙製容器構造体
を形成する外容器と内容器の外観を示す斜視図、Bは同
両容器を複合して形成した紙製容器構造体の斜視図、C
は同断面図。
【図3】Aは本発明の第2実施形態例の紙製容器構造体
を形成する外容器と内容器の外観を示す斜視図、Bは同
両容器を複合して形成した紙製容器構造体の斜視図、C
は同断面図。
【図4】Aは本発明の第3実施形態例の紙製容器構造体
を形成する外容器と内容器の外観を示す斜視図、Bは同
両容器を複合して形成した紙製容器構造体の斜視図、C
は同断面図。
【図5】Aは本発明の第4実施形態例の紙製容器構造体
を形成する外容器と内容器の外観を示す斜視図、Bは同
両容器を複合して形成した紙製容器構造体の斜視図、C
は同断面図。
【図6】Aは本発明の第5実施形態例の紙製容器構造体
を形成する外容器と内容器の外観を示す斜視図、Bは同
両容器を複合して形成した紙製容器構造体の斜視図、C
は同断面図。
【符号の説明】 1 スパイラル巻き紙管 4 外容器 5 内容器 6 窓 7 開放部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成し
    た外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成
    した内容器を両容器の軸線が直交するように内嵌めし、
    内容器の両端開口部を外容器の対向する側板で閉鎖した
    複合構造を持つ紙製容器構造体。
  2. 【請求項2】スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成し
    た外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成
    した内容器を両容器の軸線が同一軸線又は平行となるよ
    うに内嵌めし、外容器の両端開口部において内容器の両
    端開口部が開口するようにした複合構造を持つ紙製容器
    構造体。
  3. 【請求項3】スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成し
    た外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成
    した内容器を両容器の軸線が直交するように内嵌めし、
    上記外容器の開口部に面する内容器の側板の一部を除去
    し窓を形成した複合構造を持つ紙製容器構造体。
  4. 【請求項4】スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成し
    た外容器内に、スパイラル巻き紙管を輪切りにして形成
    した内容器を両容器の軸線が直交するように内嵌めし、
    外容器の一側板に対面する内容器の一側板を除去した複
    合構造を持つ紙製容器構造体。
  5. 【請求項5】上記外容器と内容器が古紙パルプを含有す
    るスパイラル巻き紙管から成ることを特徴とする請求項
    1又は2又は3又は4記載の紙製容器構造体。
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JP2014117606A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Becton Dickinson & Co 低価格医療針容器およびその製造方法

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