JPH11301087A - 樹脂成型品への印刷方法 - Google Patents

樹脂成型品への印刷方法

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JPH11301087A
JPH11301087A JP10626498A JP10626498A JPH11301087A JP H11301087 A JPH11301087 A JP H11301087A JP 10626498 A JP10626498 A JP 10626498A JP 10626498 A JP10626498 A JP 10626498A JP H11301087 A JPH11301087 A JP H11301087A
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JP
Japan
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printing
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ray curable
pad
parts
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JP10626498A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tachibana
由幸 橘
Kazuya Meguro
一八 目黒
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MEGURO KAGAKU KK
TOOSHIN KK
Original Assignee
MEGURO KAGAKU KK
TOOSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯品の樹脂製外装体に低コストで耐候性及
び耐摩耗性に優れた印刷を行うこと。 【解決手段】 樹脂成型品の表面に紫外線硬化被膜を形
成し、当該紫外線硬化被膜の表面に、紫外線硬化型イン
クベース100重量部に対し、脂肪族エステル20〜3
0重量%及びポリイソシアネート化合物70〜80重量
%からなる表面硬化補強剤を5〜25%添加してなる紫
外線硬化型インクを用いて印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック成型品
への着色方法、特に、携帯電話やPHS、ヘッドホーン
ステレオなどの弱電製品或いはカメラなど種々の携帯品
の本体又は外装体となるプラスチック成型品に耐久性に
優れた印刷を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の携帯品の本体又は外装体
は、一般に、プラスチック成型品にメタリックコートや
パールコートなどの下塗りを行い、その上に一液タイプ
又は二液タイプのウレタン樹脂系印刷インクを用いてパ
ッド印刷又はスクリーン印刷により所望の印刷を施した
後、その印刷を保護するため上塗りとして耐候性及び耐
摩耗性に優れたウレタン樹脂系紫外線硬化塗料でコーテ
ィングする方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、各作業ごとに成型品を塗装用治具に取り付け
たり取り外す必要があるなど成型品の脱着行程が多いた
め、作業性が悪いという問題がある。しかも、成型品の
脱着が不良品の発生に繋がり、各工程終了ごとに検査を
行う必要があるため加工コストが高くなるという問題が
あった。
【0004】これを避けるためには、下塗りと上塗りを
した後に印刷を行うことが考えられるが、市販の一液タ
イプや二液タイプのインクでは、密着性及び耐摩耗性に
おいて劣るため、頻繁に摩擦を受ける携帯電話やPHS
など携帯品に実用域に達する印刷を行うことは困難であ
る。また、これに代わる手段として、上塗りのUVコー
トと同質の高いUVインクを用いて印刷することも考え
られるが、市販のUVインクではパッド印刷機のパッド
がインクを100%拾うことができず、印刷自体が困難
であり、例え、出来ても印刷した文字等が汚いため実用
に供し得ないことが明らかとなった。
【0005】従って、本発明は、携帯品の樹脂製外装体
に低コストで耐候性及び耐摩耗性に優れた印刷を行うこ
とができるようにすることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、基本的には、樹脂成型品の表
面に紫外線硬化被膜を形成し、当該紫外線硬化被膜の表
面に、紫外線硬化型インクベース100重量部に対し、
脂肪族エステル20〜30重量%及びポリイソシアネー
ト化合物70〜80重量%からなる表面硬化補強剤を5
〜25%添加してなる紫外線硬化型インクを用いて印刷
するようにしたものである。
【0007】前記樹脂成型品は、その表面に紫外線硬化
被膜を直接形成しても良く、また、下塗りを介して間接
的に形成しても良い。この場合、下塗りには、公知のメ
タリックコートやパールコートが採用すれば良く、その
手段としては、吹き付け塗装、静電塗装、ロータリー塗
装など任意の公知方法を使用できる。
【0008】前記紫外線硬化被膜を形成する材料として
は、公知の任意の紫外線硬化型塗料を使用することがで
きるが、その中でもウレタンアクリレートオリゴマー又
はポリエステルウレタンアクリレートオリゴマーを主成
分とするウレタン樹脂系紫外線硬化型塗料するのが好適
である。
【0009】紫外線硬化型インクベースとしては、市販
の任意のものを使用できるが、耐熱性、光沢性、耐摩耗
性、耐薬品性、耐溶剤性に優れたウレタン系紫外線硬化
型インクベースを使用するのが好ましい。その中でも、
ウレタンアクリレートオリゴマー又はポリエステルウレ
タンアクリレートオリゴマー30〜45%、好ましくは
32〜42%、アクリレートモノマー30〜45%、好
ましくは32〜42%、顔料5〜25%、光増感剤1〜
8%、添加剤1〜10%からなるインクベースが好適で
ある。
【0010】また、前記表面硬化補強剤は、脂肪族エス
テル20〜30重量%及びポリイソシアネート化合物7
0〜80重量%からなり、これらを10重量%以下の有
機溶剤に溶解したのち、紫外線硬化型インクベース10
0重量部に対して5〜25重量部添加される。これは、
表面硬化補強剤が5重量部未満では、表面を硬化する十
分な効果が得られず、25重量部を越えると、粘度が大
きくなりすぎて、作業性が低下するからである。
【0011】前記表面硬化補強剤に使用するポリイソシ
アネート化合物としては、脂肪族イソシアネート及び芳
香族イソシアネートのいずれでも良く、代表的なものと
しては、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートなどが挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0012】また、脂肪族エステルとしては、低級アル
コールと低級脂肪酸とのエステルを使用できるが、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどの低級アル
コールとの酢酸エステルを使用するのが好ましい。な
お、有機溶剤としては、公知のものを使用すれば良い
が、代表的なものとしてはシクロヘキサンが挙げられ
る。
【0013】前記印刷は公知の任意の方法が採用できる
が、凹版オフセット印刷の一種であるパッド印刷やスク
リーン印刷などを使用するのが好適である。前記パッド
印刷は、ゼラチンやシリコンゴム製の柔軟なパッドを被
印刷物に押し当て、被印刷物の形状に沿わせて印刷する
ものであるが、これに使用するパッドとしては、シリコ
ーンゴム100重量部に対してシリコーンオイル60〜
30重量部、硬化剤5〜20重量部及び充填剤5〜20
重量部を添加してなる組成物から形成してなるシリコン
パッドを用いるのが好適である。
【0014】これはオイルの添加量が多くなる程、パッ
ドが柔らかくなり表面も滑らかになって繊細で鮮明な印
刷が可能になるが、オイル量が60%を越えると、イン
クの拾いが悪くなるため綺麗な印刷ができなくなり、ま
た、30%未満では充填剤の量が多くなってパッドが堅
くなり、凹凸面や三次曲面に沿わせることが困難となる
ので前記範囲が好ましい。シリコーンゴム、シリコーン
オイル、硬化剤及び充填剤としては、従来この種の用途
に採用されている市販の任意のものをそれぞれ使用すれ
ば良い。本発明によおれば、オイルの添加量を少なくす
る一方、充填剤の添加量を多くすることによって、パッ
ド表面がなめらかで、UVインクとの親和性及びそのイ
ンク吸着力が高く、文字の切れ目にメリハリを付けるこ
とができる。
【0015】本発明方法によれば、成型品を治具から取
り外すことなく下塗りと上塗りを行えるので、作業性を
向上させると共に、不良発生率を低下させることができ
る。また、一つの塗装ラインに二つの塗装室を配備する
ことにより下塗りと上塗りを連続して行うことができ
る。
【0016】
【実施例1】ウレタンアクリレートオリゴマー38重量
%、アクリレートモノマー38重量%、顔料13重量
%、光増感剤5重量%、添加剤6重量%からなるUVイ
ンクベースを用意する一方、酢酸エチル23重量%、イ
ソシアネート化合物72重量%及びシクロヘキサン5重
量%からなる表面硬化補強剤を調製し、この表面硬化補
強剤を前記UVインクベースに添加混合して表面硬化補
強剤10重量%を含有するUVインクを調製した。他
方、シリコーンゴム(商品名:DYー35−110A/
B)100重量部に対してシリコーンオイル(商品名:
SH200)60〜30重量部、付加型硬化剤5〜20
重量部及び充填剤5〜20重量部を添加混合し、得られ
たコンパウンドで紡錘状パッドを製作した。
【0017】樹脂成型品を塗装用治具に取り付け、図1
に示すように、その表面1にメタリックコート2を行
い、その上にUV塗料を上塗りした後、紫外線を照射し
て硬化させUVコート層3を積層した後、塗装治具より
取り外し、その表面にパッド印刷を行い、表面に文字及
び模様4を付した試料を得た。なお、パッド印刷は、前
記紡錘状パッドを市販のパッド印刷機(モデルT−20
CR、ナビタス株式会社製)に取り付け、前記UVイン
クを用いて行った。
【0018】
【実施例2】樹脂成型品を塗装用治具に取り付け、図1
に示すように、その表面1に市販のポリエステル・ウレ
タンアクリレート・オリゴマーからなる紫外線硬化塗料
をコーティングした後、紫外線を照射してUVコート層
3を形成した後、実施例1で調製したUVインク及びパ
ッドを用いて同様にしてパッド印刷を行い文字及び模様
4を付した試料を得た。
【0019】各試料の印刷部をウール製布地で摩擦試験
を行ったところ、従来のものと同等以上の結果が得られ
た。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、作業過程で塗装用治具から成型品を脱着する
必要が無く、しかも、下塗りと上塗りを連続的に行える
ので、作業性を向上させ、製造コストの削減を図ること
ができる。また、下塗りの有無に拘わらず、密着性、耐
候性及び耐摩耗性に優れた印刷を行うことができるな
ど、優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法により印刷した成型品の一例を示
す断面説明図
【図2】 本発明方法により印刷した成型品の他の例を
示す断面説明図
【符号の説明】
1: 樹脂成型品 2: メタリックコート層 3: UVコート層 4: UV印刷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成型品の表面に紫外線硬化被膜を形
    成し、当該紫外線硬化被膜の表面に、紫外線硬化型イン
    クベース100重量部に対し、脂肪族エステル20〜3
    0重量%及びポリイソシアネート化合物70〜80重量
    %からなる表面硬化補強剤を5〜25%添加してなる紫
    外線硬化型インクを用いて印刷することを特徴とするプ
    ラスチック成型品への印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記印刷がパッド印刷であって、そのパ
    ッドがシリコーンゴム100重量部に対してシリコーン
    オイル60〜30重量部、硬化剤5〜20重量部及び充
    填剤5〜20重量部を添加してなるシリコーンパッドで
    ある請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷がスクリーン印刷である請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記UVコートが樹脂成型品の表面に直
    接形成されている請求項1〜3のいずれか一に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記UVコートが下塗りを介して形成さ
    れている請求項1〜3のいずれか一に記載の方法。
JP10626498A 1998-04-16 1998-04-16 樹脂成型品への印刷方法 Pending JPH11301087A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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