JPH11299384A - 貝類の養殖方法 - Google Patents

貝類の養殖方法

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JPH11299384A
JPH11299384A JP10128185A JP12818598A JPH11299384A JP H11299384 A JPH11299384 A JP H11299384A JP 10128185 A JP10128185 A JP 10128185A JP 12818598 A JP12818598 A JP 12818598A JP H11299384 A JPH11299384 A JP H11299384A
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JP
Japan
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slag
shellfish
sea
blast furnace
cages
Prior art date
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Application number
JP10128185A
Other languages
English (en)
Inventor
Seisuke Ishitobi
精助 石飛
Akira Nakaune
朗 中宇禰
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SBC TECHNO KYUSHU KK
Original Assignee
SBC TECHNO KYUSHU KK
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料自体が比較的安価な製銑過程で発生する
塊状の高炉徐冷スラグを用いて、周囲の水質を改良し
て、貝類の餌となる植物性プランクトンや海草の発生を
促進する貝類の養殖方法を提供する。 【解決手段】 製銑過程で発生する塊状の高炉徐冷スラ
グを、養殖を行おうとする貝類の入った養殖籠14、又
は該養殖籠14の近傍に設けられた収納籠13内に入れ
て海中又は海底に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として内海、内
湾等で行われる貝類の養殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内海、内湾等においては、植物性プラン
クトンを餌とするあこや貝、牡蠣、ホタテ貝等や、海草
を餌とするあわび、サザエ等の養殖が行われている。と
ころが、これらの養殖が行われている海域においては、
フグの養殖において消毒用に使用されているホルマリ
ン、養殖を行っている貝及び魚の糞中の次亜塩素酸ナ
トリウムによって海水が酸性になること、貝や魚の糞
の酸化及びこれらが過密状態で養殖されて酸素が不足す
ることによって、海草や植物性プランクトンが死滅し易
いという環境にある。海草や植物性プランクトンが死滅
すれば、貝の餌が減少し、餌の減少によって貝の体力が
低下し、海水中の微小ウィルス等に侵されて死滅してし
まい、例えば、あこや貝の場合には、生存率が4〜5%
程度であった。このような問題を解決するために、例え
ば、特開平9−18775号公報において、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムのよう
の苦土系材料の1種又は2種を水中に投入する技術が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
技術においては、苦土系材料が早期に溶解するので、溶
解した後は、再度補充する必要があり、大量の苦土系材
料が必要となってコスト高になるという問題があった。
また、苦土系材料を投入しても、貝の生育に必要なCa
O分の溶出は比較的少なく、これでCaOの補充を行お
うとすることは困難であった。また、一方、製鉄所にお
いては銑鉄の製造過程において、CaO及びSiO2
大量に含む高炉徐冷スラグ(高炉より排出された高温ス
ラグをスラグピットにて散水冷却したスラグ)が副産物
として製造されているが、バラスや砂等の構築材料とし
て使用されている他は、有効な利用方法がないという問
題があった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、原料自体が比較的安価な製銑過程で発生する塊状の
高炉徐冷スラグを用いて、周囲の水質を改良して、貝類
の餌となる植物性プランクトンや海草の発生を促進する
貝類の養殖方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の貝類の養殖方法は、製銑過程で発生する塊状の高
炉徐冷スラグを、養殖を行おうとする貝類の入った養殖
籠、又は該養殖籠の近傍に設けられた収納籠内に入れて
海中又は海底に配置している。また、請求項2記載の貝
類の養殖方法は、請求項1記載の方法において、前記高
炉徐冷スラグは、前記収納籠内に充填されて、複数の該
収納籠が、隙間を設けて、上端部が養殖筏又はその周辺
の海上固定物に連接されたロープによって海中に吊り下
げられている。
【0005】請求項1、2記載の貝類の養殖方法におい
ては、ダイカルシウムシリケート(2CaO・Si
2 )を主体とする高炉徐冷スラグを、養殖を行おうす
る貝類の入った養殖籠、又は該養殖籠の近傍に設けられ
た収納籠内に入れて海中又は海底に配置しているので、
これらが急速に溶け出す。CaOが溶け出すと、海水の
酸性分を中和するので、海水のpHが中性からアルカリ
性に傾き、これによって、養殖籠に付着する海草の生育
状態が良くなる。そして、発生する植物性プランクトン
の死亡を抑制する。更に、これら海草の育成によって、
海水中の酸素の量が増加し、貝の育成環境が良くなる。
また、高炉徐冷スラグを養殖籠内に入れた場合には、該
高炉徐冷スラグ表面に付着成長する海草が貝類の餌とな
る。そして、請求項2記載の貝類の養殖方法において
は、高炉徐冷スラグは、隙間を有して配置された複数の
収納籠に収納されているので、深さ方向の海水をより均
等に改質を行うことができ、補充も容易である。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態つき説明し、本発明
の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形態
に係る貝類の養殖方法を適用した養殖棚の断面図であ
る。
【0007】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る貝類の養殖方法を適用した養殖棚10は、海上に
浮かぶ養殖筏11に上端部が固定されたロープ12で複
数の収納籠13を海中にぶら下げている。前記ロープ1
2及び収納籠13は合成樹脂素材によって構成され、腐
食等が発生しないようになっている。なお、ロープ12
は、養殖筏11周辺の海上固定物に連接することも可能
である。
【0008】前記収納籠13は、全体の重量が0.5〜
3kg程度で、粒度5〜700mm程度(好ましくは5
0〜200mm)の塊状の高炉徐冷スラグが収納できる
構造となって、最上部の収納籠13は海面から約5mの
位置、その次から順次約3m程度のピッチで海底まで5
〜6段配置されている。
【0009】一方、この収納籠13に隣接して、養殖籠
14が配置され、内部には養殖しようとする貝(例え
ば、あこや貝)が収納されている。養殖籠14と収納籠
13は交互に配置され、養殖籠14を養殖筏11から吊
り下げるロープ15及び養殖筏11から収納籠13をぶ
ら下げるロープ12は、平面的に見て3〜3.5mのピ
ッチで取付けられている。この収納籠13に収納した高
炉徐冷スラグの成分は表1の通りである。なお、真水を
用いてこの高炉徐冷スラグと通常の石灰石との溶出試験
を行った結果を表2に示すが、石灰石に比較して高炉徐
冷スラグは、CaOとSiO2 がダイカルシウムシリケ
ートの状態になっているので、CaO及びSiO2 の溶
出が極めて大きいことが分かる。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】以上の条件で実際の養殖の操業を行った結
果、高炉徐冷スラグを入れて1月後に、高炉徐冷スラグ
に海草が発生している他、収納籠13及び養殖籠14に
珪藻を含む海草が発生し、徐々に成長することが確認さ
れた。そして、投入後、50日経過した時点での海水の
pHを測定すると、7.5〜8.0程度となり、従来よ
り酸性状態が是正されていることが確認された。約一年
間継続した結果、貝類の生存率は30〜40%程度とな
り、貝類の餌が確保されたことと、カルシウムが溶出す
るので、貝の成長が早くなり、貝類の生育期間が短縮さ
れた。
【0013】前記実施の形態においては、収納箱13内
に高炉徐冷スラグを収納したが、養殖籠14内に貝類と
共に高炉徐冷スラグを配置することも可能である。更
に、一つのロープに高炉徐冷スラグを収納する収納籠と
貝類を入れる養殖籠を混在させることも可能である。そ
して、前記実施の形態においては、収納籠13は海中に
吊り下げたが、養殖する貝の種類によっては、その一部
又は全部を海底に配置しておくことも可能である。更に
は、前記実施の形態においては、収納籠と養殖籠を交互
に配置しているが、養殖籠の周囲を囲むように、収納籠
を配置する場合等、養殖場所周辺(通常100m以内の
海中)の海水の改質を行えるものであれば、その他の配
置であっても本発明は適用される。前記実施の形態にお
いては、具体的数字を用いて説明したが、本発明のこの
数字に限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】請求項1、2記載の貝類の養殖方法にお
いては、高炉徐冷スラグに含まれるCaOが海水に溶出
し、これによって、海水のpHを調整でき、海草の発生
が早く、しかも植物性プランクトンの死滅を抑制でき、
これによってこれを直接又は間接的に餌としている貝類
の生育を助けることができる。また、高炉徐冷スラグの
海水への溶解は極めて緩慢であるので、高炉徐冷スラグ
の補充を頻繁に行う必要がなく、更には、高炉徐冷スラ
グは銑鉄を製造する過程の余剰副産物であるので、安価
に入手することができる。そして、高炉徐冷スラグから
溶出するCaOはカルシウムの供給源となって、貝類の
殻の成長を高めることができる。更には、高炉徐冷スラ
グ中に含まれるSiO2 の溶出によって珪藻が発生し易
く、これが貝類の餌となる。特に、請求項2記載の貝類
の養殖方法においては、高炉徐冷スラグは、収納籠内に
充填されて、複数の該収納籠が、隙間を設けて、上端部
が養殖筏又はその周辺の海上固定物に連接されたロープ
によって海中に吊り下げられているので、養殖されてい
る貝類の近くに分散して配置することができ、更には、
その補充や交換も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る貝類の養殖方法を
適用した養殖棚の断面図である。
【符号の説明】
10 養殖棚 11 養殖筏 12 ロープ 13 収納籠 14 養殖籠 15 ロープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製銑過程で発生する塊状の高炉徐冷スラ
    グを、養殖を行おうとする貝類の入った養殖籠、又は該
    養殖籠の近傍に設けられた収納籠内に入れて海中又は海
    底に配置することを特徴とする貝類の養殖方法。
  2. 【請求項2】 前記高炉徐冷スラグは、前記収納籠内に
    充填されて、複数の該収納籠が、隙間を設けて、上端部
    が養殖筏又はその周辺の海上固定物に連接されたロープ
    によって海中に吊り下げられている請求項1記載の貝類
    の養殖方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100858895B1 (ko) * 2001-08-31 2008-09-17 주식회사 포스코 굴 양식장의 생산성 증대 및 영양성분 강화방법
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