JPH11298247A - 圧電発振器、発振器調整システムおよび発振器調整方法 - Google Patents

圧電発振器、発振器調整システムおよび発振器調整方法

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JPH11298247A
JPH11298247A JP10617698A JP10617698A JPH11298247A JP H11298247 A JPH11298247 A JP H11298247A JP 10617698 A JP10617698 A JP 10617698A JP 10617698 A JP10617698 A JP 10617698A JP H11298247 A JPH11298247 A JP H11298247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振起動時間を短縮する。 【解決手段】 パルス発生部20を構成する第1の単安
定マルチバイブレータMM1は、高電位側電源VCCの立
ち上がりを検出すると、所定時間遅延させた後、トリガ
パルスPを生成する。第2の単安定マルチバイブレータ
MM2は、トリガパルスPの立ち下がりを検知して、ご
く狭い幅のトリガパルスTPを生成する。このトリガパ
ルスTPが発振部10の圧電振動子Xに印加されると、
発振が励起される。これにより、圧電振動子Xに流れる
初期電流を大きくすることができ、発振起動時間を短縮
することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器や測
定器等に用いられる圧電発振器に関し、特に電源立ち上
げ時の発振開始時間を短縮するのに好適な圧電発振器お
よび発振周波数調整システム、発振周波数調整方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信機器や測定器等に用いら
れる圧電発振器には図13に示すようなバイポーラトラ
ンジスタを用いたコルピッツ型圧電発振回路が用いられ
てきた。図13の圧電発振回路は、圧電振動子Xとトリ
マコンデンサCT等によって発振周波数が定まるように
なっており、下段のトランジスタQ1が発振に、上段の
トランジスタQ2がベース接地増幅に用いられる。
【0003】この圧電発振回路は、カスコード増幅器の
形式で構成されており、トランジスタQ1のコレクタが
ローインピーダンスになるので、コレクタ側の容量が電
流増幅率hfe倍になってベース側に現れるミラー容量を
低減することができる。このため、高周波発振に好適で
ある。また、トランジスタの電流増幅率hfeにはバラツ
キがあるので、トランジスタQ2を使用しない圧電発振
回路では、ミラー容量のバラツキを吸収して所望の発振
周波数を得るためトリマコンデンサCTの可変範囲を大
きくする必要があったが、当該圧電発振回路では、トリ
マコンデンサCTとして可変範囲の狭いものを使用する
ことができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の圧電
発振回路において、カスコード増幅の利点を活かすため
には、所望の周波数帯域においてトランジスタQ2のエ
ミッタ側がローインピンダンスになっていることが必要
である。コンデンサCはこのために設けられたものであ
り、バイアス抵抗R1等とともにトランジスタQ2のベ
ース側でローパスフィルタを構成している。ここで、従
来の圧電発振回路に電源が投入された場合を考えると、
トランジスタQ2のベース電圧は、直ちに定常状態に達
するのではなく、バイアス抵抗R1およびコンデンサC
等によって定まる時定数に従って徐々に上昇する。この
ため、各トランジスタQ1,Q2が正常にバイアスさ
れ、発振回路として動作できるまでに時間がかかる。し
たがって、電源投入直後にあっては圧電振動子Xに流れ
る初期電流が小さくなり、発振起動時間が長くなる。こ
のため、従来の圧電発振回路では、電源投入後の振幅の
成長や周波数の安定が遅れたり、発振の開始が遅れるな
どの欠点があった。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、簡易な構成によって、発振起動時間を短縮
する圧電発振回路を提供することを目的とする。また、
中心周波数を正確に定めることができる圧電発振回路を
提供することを目的とする。また、素子のバラツキを吸
収して発振起動時間をより一層短縮した圧電発振回路を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明にあっては、圧電振動子を発振ル
ープ内に有する発振回路と、前記発振回路への給電開始
を検知して、給電開始から一定時間経過後にパルスを前
記発振ループに注入するパルス発生回路とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記パルス発生回路を単安定マルチバイブレータにより構
成したことを特徴とする。また、請求項3記載の発明に
あっては、前記パルス発生回路をカウンタにより構成し
たことを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明にあっては、予
め定められた静電容量を有し、前記圧電振動子に接続さ
れる固定接続容量素子と、予め定められた静電容量を有
する複数の選択接続容量素子と、前記複数の選択接続容
量素子のうち、特定の前記選択接続容量素子を前記固定
接続容量素子に並列に接続する容量接続回路とを備えた
容量アレイを有することを特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記選択接続容量素子の前記固定接続容量素子に対する接
続/非接続を制御するための周波数制御データを記憶す
るメモリと、外部からの調整用制御データに基づいて前
記メモリに予め前記周波数制御データを記憶させるとと
もに、前記調整用制御データあるいは前記周波数制御デ
ータに基づいて前記容量接続回路を制御する接続制御回
路と、を備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明にあっては、前
記接続制御回路は、電源投入時には、一旦全ての前記選
択接続容量素子を前記固定接続容量素子に対して接続状
態とする起動時制御回路を備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項7記載の発明にあっては、前
記パルスの生成タイミングを制御するデータを書込およ
び読出が可能なデータ記憶回路を備え、前記パルス発生
回路は前記データ記憶回路から読み出した前記データに
基づいて、前記パルスを生成することを特徴とする。
【0012】また、請求項8記載の発明にあっては、前
記メモリには、前記周波数制御データとともに前記パル
スの生成タイミングを制御するパルス制御データを記憶
し、前記接続制御回路は、外部からの調整用パルス制御
データに基づいて前記メモリに予め前記パルス制御デー
タを記憶させるとともに、前記調整用パルス制御データ
あるいは前記パルス制御データに基づいて前記パルス発
生回路を制御することを特徴とする。
【0013】また、請求項9記載の発明にあっては、前
記発振回路がバイポーラ発振回路であることを特徴とす
る。また、請求項10記載の発明にあっては、前記圧電
振動子は、水晶振動子であることを特徴とする。
【0014】また、請求項11に記載の発明にあって
は、前記圧電振動子を除く構成部品がワンチップICと
して構成されていることを特徴とする。また、請求項1
2記載の発明にあっては、前記ワンチップICおよび前
記圧電振動子が一のパッケージに収納されていることを
特徴とする。
【0015】また、請求項13記載の発明にあっては、
前記発振ループ内に可変リアクタンス素子を備え、前記
可変リアクタンス素子に供給する電圧を可変することに
よって、前記発振回路の発振周波数を調整することを特
徴とする。また、請求項14記載の発明にあっては、前
記圧電振動子および前記可変リアクタンス素子を除く構
成部品がワンチップICとして構成されていることを特
徴とする特徴とする。また、請求項15記載の発明にあ
っては、前記ワンチップIC、前記圧電振動子および前
記可変リアクタンス素子が一体として一のパッケージに
収納されていることを特徴とする。
【0016】また、請求項16記載の発明にあっては、
圧電発振器の発振周波数を調整する発振器調整システム
において、前記発振回路に給電した状態で当該発振回路
の発振周波数を検出する発振周波数検出手段と、前記発
振周波数検出手段によって検出した発振周波数と基準発
振周波数とを比較することにより、前記発振周波数と前
記基準発振周波数とが近づくように前記調整用周波数制
御データを出力し、最も両周波数が近づいた時に前記調
整用周波数制御データを前記周波数制御データとして前
記メモリに記憶するように前記接続制御回路を制御する
調整用データ出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項17記載の発明にあっては、
圧電発振器の発振周波数を調整する発振器調整方法にお
いて、前記発振回路に給電した状態で当該発振回路の発
振周波数を検出するステップと、検出された前記発振周
波数と基準発振周波数とを比較することにより、前記発
振周波数と前記基準発振周波数とが近づくように前記調
整用周波数制御データを前記接続制御回路に供給するス
テップと、最も両周波数が近づいた時に前記調整用周波
数制御データを前記周波数制御データとして前記メモリ
に記憶するように前記接続制御回路を制御するステップ
とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項18記載の発明にあっては、
圧電発振器における前記パルスの生成タイミングを調整
する発振器調整システムにおいて、前記発振回路に給電
を行う給電手段と、前記発振回路の発振状態を検出する
発振状態検出手段と、前記給電手段による給電が開始さ
れてから前記発振状態検出手段によって発振状態が検出
されるまでの発振起動時間を計測する計測手段と、前記
計測手段によって計測された発振起動時間が短くなるよ
うに前記調整用パルス制御データを出力し、最も前記発
振起動時間が短くなった時に前記調整用パルス制御デー
タを前記パルス制御データとして前記メモリに記憶する
ように前記接続制御回路を制御する調整用データ出力手
段とを備えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項19記載の発明にあっては、
圧電発振器における前記パルスの生成タイミングを調整
する発振器調整方法において、前記発振回路に給電を行
うステップと、前記発振回路の発振状態を検出するステ
ップと、給電が開始されてから発振状態が検出されるま
での発振起動時間を計測するステップと、前記発振起動
時間が短くなるように前記調整用パルス制御データを出
力し、最も前記発振起動時間が短くなった時に前記調整
用パルス制御データを前記パルス制御データとして前記
メモリに記憶するように前記接続制御回路を制御するス
テップとを備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係わる圧
電発振回路を説明する。 1.第1実施形態の構成 図1は、第1実施形態に係わる圧電発振回路の回路図で
ある。図において、圧電発振回路1は、発振部10とパ
ルス発生部20から構成されている。発振部10は、図
13に示す従来の圧電発振回路と同様に構成されている
ので、ここでは説明を省略し、パルス発生部20につい
て説明する。
【0021】パルス発生部20は、第1の単安定マルチ
バイブレータMM1と第2の単安定マルチバイブレータ
MM2から構成されており、また、コンデンサCaと抵
抗Raによって第1の単安定マルチバイブレータMM1
の遅延時間t1が、コンデンサCbと抵抗Rbによって第
2の単安定マルチバイブレータMM2の遅延時間t2が
設定されるようになっている。
【0022】第1の単安定マルチバイブレータMM1
は、電源電圧Vccの立ち上がりを検出して、ローレベ
ルからハイレベルに立ち上がり、一定時間ハイレベルを
維持した後、ローレベルに立ち下がり、その後、ローレ
ベルを維持する出力パルスPを生成する。また、第2の
単安定マルチバイブレータMM2は、出力パルスPの立
ち下がりエッジを検出して、ローレベルからハイレベル
に立ち上がり、一定時間ハイレベルを維持した後、ロー
レベルに立ち下がり、その後、ローレベルを維持するト
リガパルスTPを生成する。この場合、第1,第2の単
安定マルチバイブレータMM1,MM2の遅延時間t
1,t2は、出力パルスPとトリガパルスTPのハイレ
ベル期間として各々与えられる。
【0023】ここで、遅延時間t1は、確実に発振を開
始でき、かつ起動時間を最も短くできるように実験によ
って選ばれ、一方、遅延時間t2は、発振を励起できる
ようにごく短い時間に設定される。こうして、生成され
たトリガパルスTPは、トリマコンデンサCTと圧電振
動子Xとの接続点に注入されるようになっている。この
ため、トランジスタQ1,Q2のバイアス電圧がある程
度安定した時点で、発振ループ内にトリガパルスTPを
与えることができ、これにより、圧電振動子Xに大きな
初期電流を流すことが可能となり、発振起動時間を短縮
しかつ発振が安定するまでの整定時間を短縮することが
可能となる。
【0024】2.第1実施形態の動作 図2は、第1実施形態に係わる圧電発振回路のタイミン
グチャートであり、この図を参照しつつ、圧電発振回路
1の動作を説明する。まず、時刻T1において、圧電発
振回路1に給電が行われたとすると、電源電圧Vccは
図2(a)に示すように時刻T1において立ち上がる。
すると、この立ち上がりエッジe1を第1の単安定マル
チバイブレータMM1が検知して、図2(b)に示すよ
うに時間t1だけ遅延させた出力パルスPを生成する。
これに続いて、第2の単安定マルチバイブレータMM2
が出力パルスPの立ち下がりエッジe2を検知してパル
ス幅t2のトリガパルスTP(図2(c)参照)を生成
すると、トリガパルスTPが、圧電振動子Xの一端に供
給される。
【0025】この場合、遅延時間t1は、上述したよう
に確実に発振を開始でき、かつ起動時間を最も短くでき
るように設定されているので、発振部10は、トリガパ
ルスTPによって発振を開始し、図2(d)に示すよう
な発振信号SOSCを生成する。ここで、比較のために図
2(e)にトリガパルスTPを注入しない場合の発振信
号SOSC'を示す。図2(d)と図2(e)を比較する
と、トリガパルスTPを注入した方が、時間t3だけ速
く発振を開始することがわかる。また、図2(d),
(e)に示すように発振信号SOSCSOSC'の振幅は徐々
に大きくなり、発振周波数も安定するが、電源投入から
安定した発振信号SOSCSOSC'が生成されるまでの時間
もトリガパルスTPを注入した方が短いことがわかる。
【0026】例えば、t1=50μsec、t2=5μsec
に設定したところ、周波数偏差が0.1ppm以内に収束
するまでの時間は、トリガパルスTPなしで5.89ms
ec、トリガパルスTP有りで2.45msecとなることを
本発明者は実験によって確認した。すなわち、トリガパ
ルスTPを注入することによって、安定した発振信号S
OSCを得るまでの時間を略60%短縮することができ
る。
【0027】このように本実施形態によれば、電源投入
から所定時間経過した後に発振ループ内にトリガパルス
TPを注入するようにしたので、発振開始までの時間を
短縮することができ、かつ、発振信号SOSCが安定する
までの時間を短縮することができる。したがって、この
圧電発振回路1を無線通信機や測定器に応用すれば、機
器の安定に要する時間を短縮させることができる。
【0028】B.第2実施形態 1.第2実施形態の構成 1−1:全体構成 第2実施形態は、発振周波数が安定するまでの時間およ
び発振起動時間を短縮するのに好適な電圧制御型圧電発
振回路に関する。図3は、第2実施形態に係わる電圧制
御型圧電発振回路の回路図である。
【0029】図において、電圧制御型圧電発振回路2
は、パルス発生部20と発振部30から構成されてい
る。パルス発生部20の構成は、上述した第1実施形態
と同様であり、発振部30の構成が第1実施形態の発振
部10と相違する。
【0030】この発振部30において、周波数制御端子
VCには、出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの
発振周波数fOSCを変化させるために制御電圧VCが印加
されるようになっている。また、制御電圧VCは一端が
周波数制御端子VCに接続された入力抵抗Riを介して
供給されるようになっており、これにより、周波数制御
端子VCに接続する発振周波数制御回路(図示せず)を
発振回路30と粗結合することができる。
【0031】次に、入力抵抗Riの他端には圧電振動子
Xの一端が接続されており、そこには、直流成分をカッ
トする結合コンデンサCcを介してトリガパルスTPが
供給されるようになっている。また、入力抵抗Riと圧
電振動子Xの中間接続点には可変リアクタンス素子とし
て機能する可変容量ダイオード(以下、バリキャップと
いう。)Cvのカソード端子が接続されている。このバ
リキャップCvのアノード端子と低電位側電源GNDの
間には、所望の容量を有する一つのコンデンサと等価な
働きをする容量アレイCARYが接続されている。なお、
容量アレイCARYは容量アレイユニットとして機能し、
その詳細構成については後述する。
【0032】次に、メモリ21には、周波数制御データ
DCTLが格納されており、周波数制御データDCTLに基づ
いて、通常動作時に容量アレイCARYのスイッチS1〜S
nのオン/オフ制御が行われるようになっている。
【0033】次に、制御回路22は、調整用データ入力
端子T1〜T3 を有し、スイッチS1〜Snとメモリ21
とに接続されている。制御回路22は、調整動作時に調
整用データ入力端子T1〜T3から入力される調整用周波
数データDADJに基づいて容量アレイCARYを構成するス
イッチS1〜Snのオン/オフ制御を行い、調整終了後に
周波数制御データDCTLをメモリ21に格納するととも
に、通常動作時には、メモリ21に格納された周波数制
御データDCTLに基づいてスイッチS1〜Snのオン/オ
フ制御を行うように構成されている。
【0034】次に、バリキャップCvと容量アレイCARY
との中間接続点と低電位側電源GNDにはバイアス抵抗
RXが設けられており、これによりバリキャップCvが逆
バイアスされ、バリキャップCvは制御電圧VCに応じ
た容量値を示すようになる。
【0035】次に、高電位側電源VCCと低電位側電源G
NDの間には、第1〜第3のバイアス抵抗R1〜R3が設
けられている。第1のバイアス抵抗R1と第2のバイア
ス抵抗R2の接続点はトランジスタQ2のベース端子
に、第2のバイアス抵抗R2と第3のバイアス抵抗R3の
接続点はトランジスタQ1のベース端子に各々接続され
ている。
【0036】次に、トランジスタQ2のベース端子は、
バイパスコンデンサCを介して接地されている。このた
め、トランジスタQ2はベース接地増幅器を構成してお
り、そのエミッタ端子がトランジスタQ1のコレクタ端
子に接続されている。トランジスタQ1のエミッタ端子
は、エミッタ抵抗Reと第2発振用コンデンサC02を介
して低電位側電源GNDに接続されており、また、エミ
ッタ電圧が第1発振用コンデンサC01を介してベース端
子に正帰還されるようになっている。
【0037】以上の構成において、電源Vccが投入され
ると、電源投入をパルス発生部20が検知してトリガパ
ルスTPを生成する。トリガパルスTPは結合コンデン
サCcによってその直流成分がカットされ、圧電振動子
XとバリキャップCvの接続点に供給される。これによ
り、第1実施形態と同様に発振起動時間が短縮され、ま
た、安定した発振が得られるまでの時間が短縮される。
【0038】1−2:容量アレイCARYの構成 容量アレイCARYは、バリキャップCvのアノード端子に
一端が接続され、他端が低電位側電源GNDに接続さ
れ、固定容量素子として機能し、容量アレイCARYの最
低限度の容量を確保するためのベースコンデンサC0
と、容量アレイCARYの容量を可変とするための選択接
続容量素子として機能するn個のコンデンサCX(X=1
〜n)と、対応するコンデンサをベースコンデンサC0
に並列接続するためのスイッチSX(X=1〜n)と、を
備えて構成されている。
【0039】この場合において、コンデンサC1〜Cn
の容量は、全て同一であってもよいし、互いに異なるよ
うにしてもよい。さらに互いに異ならせる場合には、各
コンデンサCXの容量を予め設定した基本容量の2X倍と
なるように設定すれば広範囲の容量を設定することが可
能である。
【0040】また、スイッチS1〜Snは、電圧制御型圧
電発振回路をIC化する場合には、使用する半導体製造
プロセスにより、例えば、以下のような構成が考えられ
る。 半導体製造プロセスとして、バイポーラプロセスを
用いる場合には、スイッチS1〜Snを、図4に示すよう
に、バイポーラトランジスタ構成とする。 半導体製造プロセスとして、CMOSプロセスを用
いる場合には、スイッチS1〜Snを、図5に示すよう
に、MOSトランジスタ構成とする。 高周波対応のICの半導体製造プロセスとして盛ん
に使用されているバイポ―ラ&CMOS混在プロセス
(Bi−CMOSプロセス)を用いる場合には、スイッチ
S1〜Snは、図4に示すバイポーラトランジスタ構成お
よび図5に示すMOSトランジスタ構成のいずれをも採
用することが可能である。 ただし、低消費電流化の観点からはトランジスタをオン
するために定常的に電流を流す必要のないMOSトラン
ジスタ構成とする方が有利である。なぜなら、MOSト
ランジスタは電圧制御素子であるので、MOSトランジ
スタがオンするのに十分なレベルの電圧をゲート端子に
印加すれば良く、ゲート端子から低電位側電源GNDに
定常的に流れる電流はないからである。これに対し、バ
イポーラトランジスタ構成とすると、選択状態における
トランジスタのオン抵抗を下げるために、ベース端子−
低電位側電源GND間に十分な電流を流してやる必要が
あるからである。さらに圧電振動子Xは、物理的にも化
学的にも安定しており、特に温度変動に対して優れた安
定性を示す水晶振動子を用いていることが好ましい。こ
の場合において、メモリ21は、EEPROM、EPR
OM、ヒューズタイプROMなどにに代表される不揮発
性の半導体メモリにより構成することが可能である。
【0041】1−3:中心発振周波数f0の自動調整シス
テム 図6に電圧制御型圧電発振回路の中心発振周波数f0の
自動調整システムの概要構成ブロック図を示す。自動調
整システムAは、電圧制御型圧電発振回路2、基準電圧
印加装置31、および中心発振周波数(f0)調整装置
32から構成されている。まず、基準電圧印加装置31
は、所定の基準中心発振周波数f0REFに対応する較正し
た基準制御電圧VCREFを出力するように構成されてお
り、基準制御電圧VCREFが周波数制御端子VCに供給さ
れるようになっている。
【0042】次に、中心発振周波数調整装置32は、パ
ーソナルコンピュータなどで構成されており電圧制御型
圧電発振回路2の出力端子OUTに接続され、較正した基
準制御電圧VCREFを周波数制御端子VCに印加した状態
で出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの発振周波
数fOSC(=中心発振周波数f0に相当)を検出し、予め
設定した基準中心発振周波数f0REFと比較することによ
り、容量アレイCARYを構成するスイッチのオン/オフ
を制御するための調整用周波数データDADJを生成し調
整用端子T1〜T3 を介して電圧制御型圧電発振回路2
に対し出力するように構成されている。
【0043】2.第2実施形態の動作 2−1:調整時の動作 次に、自動調整システムAを用いた発振信号SOSCの発
振周波数fOSCの調整動作を説明する。まず、基準電圧
印加装置31は、所定の基準中心発振周波数f0REFに対
応する較正した基準制御電圧VCREFを周波数制御端子V
Cに印加する。この基準制御電圧VCREFの印加と並行し
て、中心発振周波数調整装置32は、出力端子OUTから
出力される発振信号SOSCの発振周波数fOSC(=中心発
振周波数f0に相当)を検出する。そして、基準制御電
圧VCREFに対応する、予め設定した基準中心発振周波数
f0REFと比較する。
【0044】この場合、中心発振周波数調整装置32
は、基準中心発振周波数f0REFと基準制御電圧VCREFに
おける発振周波数fOSCとの周波数差がほぼ零となるよ
うに発振回路側の負荷容量CLを算出し、算出結果に基
づいて容量アレイCARYを構成するスイッチのオン/オ
フを制御するための調整用周波数データDADJを生成し
て調整用端子T1〜T3 を介して電圧制御型圧電発振回
路2に対し出力する。これにより、電圧制御型圧電発振
回路2の制御回路22は、調整用データ入力端子T1〜
T3から入力される調整用周波数データDADJに基づいて
容量アレイCARYを構成するスイッチS1〜Snのオン/
オフ制御を行う。
【0045】これにより再び、中心発振周波数調整装置
32は、出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの発
振周波数fOSC(=中心発振周波数f0に相当)を検出
し、基準制御電圧VCREFに対応する、予め設定した基準
中心発振周波数f0REFと比較し、周波数差がほぼ零とな
るまで同様の処理を繰り返す。そして、周波数差がほぼ
零となると、調整用周波数データDADJを所定期間以上
保持する。これにより制御回路22は、中心発振周波数
f0の自動調整が終了したことを検知して、調整終了時
の調整用周波数データDADJに対応する周波数制御デー
タDCTLをメモリに21に格納する。
【0046】メモリ21は、制御回路22により格納さ
れた周波数制御データDCTLを次に周波数制御データDC
TLが更新されるまで、保持し続けることとなる。以上の
説明においては、制御回路22が独自に自動調整が終了
したことを検知して、調整終了時の調整用周波数データ
DADJに対応する周波数制御データDCTLをメモリに21
に格納する構成としていたが、発振中心周波数調整装置
32側で、調整が終了した旨を調整用データDADJに含
めて通知するように構成し、この通知がなされた時点
で、制御回路22が調整用周波数データDADJに対応す
る周波数制御データDCTLをメモリに21に格納する構
成とすることも可能である。
【0047】2−2:通常時の動作 次に、図3を参照して、電圧制御型圧電発振回路2の通
常時の動作について説明する。発振部30の電源が投入
されると、パルス発生部20は高電位側電源VCCの電圧
を検出することにより、電源投入タイミングを検知す
る。また、制御回路22はメモリ21に格納されている
周波数制御データDCTLを読み出し、周波数制御データ
DCTLに対応するスイッチSXのみをオン状態として、他
のスイッチはオフ状態とする。
【0048】この後、パルス発生部20は、一定時間が
経過した後トリガパルスTPを生成し、これを結合コン
デンサCcを介して圧電振動子Xに印加する。すると、
圧電振動子Xに大きな初期電流が流れ、発振が励起され
る。ここで、トリガパルスTPが生成されるタイミング
は、上述したように発振起動時間が最も短くなるように
設定されているので、電源投入から発振開始までの時間
を短縮することができ、また、発振が安定するまでの時
間を短縮することが可能となる。パルスの生成タイミン
グを制御するデータを書込みおよび読出しが可能なデー
タ記憶回路は、周波数制御データを記憶するメモリであ
ってもよい。
【0049】そして、調整動作により調整された中心発
振周波数f0を中心とし、制御電圧VCに対応する発振周
波数fOSCを有する発振信号SOSCが出力端子OUTから出
力されることとなる。
【0050】この場合、電圧制御型圧電発振回路2の制
御回路22は、電源が投入されると、一旦、容量アレイ
CARYを構成するスイッチS1〜Snを全てオン(閉)状
態とするようにしても良い。これは、容量アレイCARY
のインピーダンスが最小となり発振が容易になるので、
電圧制御型圧電発振回路2の出力端子OUTから出力され
る発振信号SOSCの発振周波数fOSCを迅速に安定状態に
向かわせるためである。これにより、発振起動時間をよ
り短縮できる。そして、予め設定した時間が経過する
と、制御回路22はメモリ21から周波数制御データD
CTLを読み出し、周波数制御データDCTLに基づいてスイ
ッチSXを制御する。この結果、調整動作により調整さ
れた中心発振周波数f0を中心とし、制御電圧Vcに対応
する発振周波数fOSCを有する発振信号SOSCが出力端子
OUTから出力されることとなる。
【0051】3.第2実施形態の効果 圧電振動子にバラツキがあっても、電圧制御型圧電発
振器として組み上げた際に発振周波数fOSCを基準中心
周波数f0refに合わせることが容易となる。従って、圧
電振動子の製造規格を緩和することができ、圧電振動子
のコストを削減することができ、ひいては、電圧制御型
圧電発振器の製造コストを低減することが可能となる。
また、バリキャップによる周波数可変量が確保し易いた
め、調整が容易となる。さらに容量アレイCARYの容量
設定値によるfosc−Vc特性の可変レンジの差異が少ない
ため、容易に所望の電圧制御型圧電発振器を構成するこ
とができる。
【0052】容量アレイCARYを用いることにより、
電圧制御型圧電発振器をトリマ・レスで構成でき、外付
け部品を1個削減することができ、組立コストを削減す
ることが可能となる。 トリマに比較して安価な容量アレイを使用することに
より、低価格の電圧制御型圧電発振器を実現することが
可能となる。 従来のトリマを用いた圧電発振器は、トリマが機械的
動作部を有するため小型化には限界があったが、 容量
アレイCARYは、ICに内蔵可能であり、電圧制御型圧
電発振器の小型化に有利となる。
【0053】従来のトリマを用いた圧電発振器と比較
して、容量アレイCARYを用いた電圧制御型圧電発振器
は、経時変化および動作機構的に安定であり、圧電発振
回路の動作を安定化することが可能となる。 発振中心周波数調整作業は、中心発振周波数調整装置
32がデジタルデータである調整用データDADJを出力
することにより、電気的調整のみで行うことが可能であ
り、従来のように機械的調整を行う必要がないので、中
心発振周波数調整時間の短縮が可能となり、ひいては、
電圧制御型圧電発振器の製造コストを低減することが可
能となる。さらに、従来のように、トリマを調整するた
めの複雑かつ高価なサーボ機構を必要としないため、製
造設備投資を低減することも可能となる。
【0054】4.第2実施形態の変形例 上記説明においては、圧電振動子Xおよびバリキャップ
Cvをディスクリート部品として取り扱っていたが、圧
電振動子XとバリキャップCvとを直列接続し、モール
ド封止、あるいは、一のパッケージに収納するように構
成すれば電圧制御発振器の組立工程を簡略化することが
可能となる。
【0055】また、ベースコンデンサC0を容量アレイ
CARYの構成とせずに、コンデンサC1〜Cn、スイッチ
S1〜Snのみを容量アレイBARY’とし、容量アレイB
ARY’、メモリ21、制御回路22を一体化したICと
して外付けするように構成することも可能である。さら
に容量アレイCARYまたは容量アレイBARYのみをICと
して外付けするように構成することも可能である。これ
により容量アレイBARYを新たに作成するだけで、様々
なfOSC−Vc特性を有する電圧制御型圧電発振回路を構
成することが可能となる。また、以上の説明において
は、容量アレイCARYを構成するスイッチS1〜Snをト
ランジスタで構成していたが、あまり高精度を望まない
のであれば、スイッチS1〜Snをヒューズ素子で構成
し、調整時に確定的にスイッチを切断してしまう構成と
することも可能である。
【0056】C.第3実施形態 上述した第1、第2実施形態において、トリガパルスT
Pの生成タイミングは、個別の圧電発振回路毎に調整す
るものではなく、実験によって求めた代表値を設定する
ものであった。これに対して、第3実施形態は、電源投
入からトリガパルスTPを生成するまでの時間を発振起
動時間が最も短縮できるように、圧電発振回路毎に調整
するものである。
【0057】1.第3実施形態の構成 1−1:全体構成 図7に、第3実施形態に係わる電圧制御型圧電発振回路
の回路図を示す。この電圧制御型圧電発振回路3は、制
御回路22がパルス発生部20’を制御する点、メモリ
21が周波数調整用の周波数制御データDCTLの他にト
リガパルスTPの生成タイミングを制御するパルス制御
データDCTL'を記憶する点を除いて、第2実施形態の電
圧制御型圧電発振回路2と同様である。
【0058】1−2:パルス発生部の構成 次に、図8に第3実施形態に係わるパルス発生部20’
の回路図を示す。このパルス発生部20’は、コンデン
サCaの替わりに容量アレイCARY'を用いる点が、図1
に示す第1実施形態のパルス発生部20と相違する。第
1の単安定マルチバイブレータMM1の遅延時間t1
(図2(b)参照)は、スイッチSX'のオン/オフに応
じて定まる容量アレイCARY'の値と抵抗Raによって定
まるので、スイッチSX'のオン/オフを制御することに
よって、トリガパルスTPの生成タイミングを調整する
ことが可能となる。
【0059】1−3:自動調整システム 図9に電圧制御型圧電発振回路の自動調整システムの概
要構成ブロック図を示す。自動調整システムBは、電圧
制御型圧電発振回路3、基準電圧印加装置31、電源投
入装置33および調整装置32’から構成されている。
まず、基準電圧印加装置31は、所定の基準中心発振周
波数f0REFに対応する較正した基準制御電圧VCREFを出
力するように構成されており、基準制御電圧VCREFが周
波数制御端子VCに供給されるようになっている。ま
た、電源投入装置33は、調整装置32’からの制御信
号に基づいて電源投入を行うように構成されている。
【0060】次に、調整装置32’は、第2実施形態の
中心発振周波数調整装置32の機能に加えて、トリガパ
ルスTPの生成タイミングを調整する機能を併せ持つ。
具体的には、中心周波数の調整を行った後、電源投入装
置33に制御信号を供給して電圧制御圧電発振回路3に
給電を行う。そして、発振信号SOSCの振幅あるいは周
波数を検知することによって、電源投入から発振開始ま
での発振起動時間を検出し、これが最も短縮されるよう
に容量アレイCARY'を構成するスイッチSX'のオン/オ
フを制御するための調整用パルスデータDADJ'を生成し
調整用端子T1〜T3 を介して電圧制御型圧電発振回路
3に対し出力するように構成されている。
【0061】2.第3実施形態の動作 2−1:調整時の動作 次に、自動調整システムBを用いた調整動作を説明す
る。まず、第2実施形態と同様に中心発振周波数の調整
動作を行う。次に、トリガパルスTPの生成タイミング
を調整する動作を行う。この場合、基準電圧印加装置3
1は、基準制御電圧VCREFを周波数制御端子VCに印加
する。この後、調整装置32’が、初期値の調整用パル
スデータDADJ'を調整用端子T1〜T3に与えるとともに
電源投入装置33を制御して、電圧制御型圧電発振回路
3に対して電源投入を行う。次に、調整装置32’は、
出力端子OUTから出力される発振信号SOSCを検出して、
発振起動時間を測定する。
【0062】この後、調整用パルスデータDADJ'の値を
ずらしながら、発振起動時間を繰り返し測定し、最も発
振起動時間が短くなる調整用パルスデータDADJ'を求め
る。この後、最終的な調整用パルスデータDADJ'に調整
が終了した旨を含めて電圧制御型圧電発振回路3に通知
する。すると、制御回路22が調整用パルスデータDAD
J'に対応するパルス制御データDCTL'をメモリに21に
格納する。
【0063】2−2:通常時の動作 次に、図7を参照して、電圧制御型圧電発振回路3の通
常時の動作について説明する。発振部30の電源が投入
されると、制御回路22はメモリ21に格納されている
パルス制御データDCTL'を読み出し、パルス発生部2
0’のスイッチSX'のオン/オフを制御する。これによ
り、当該電圧制御型圧電発振回路3に固有のトリガパル
スTPの生成タイミングが設定される。
【0064】また、制御回路22はメモリ21に格納さ
れている周波数制御データDCTLを読み出し、当該電圧
制御型圧電発振回路3に固有の容量値を設定する。これ
により、発振中心周波数は調整済みのものを使用するこ
とが可能となる。
【0065】次に、パルス発生部20’は高電位側電源
VCCの電圧を検出することにより、電源投入タイミング
を検知すると、一定時間が経過した後トリガパルスTP
を生成し、これを結合コンデンサCcを介して圧電振動
子Xに印加する。すると、圧電振動子Xに大きな初期電
流が流れ、発振が励起される。ここで、トリガパルスT
Pが生成されるタイミングは、上述したように発振起動
時間が最も短くなるように設定されているので、電源投
入から発振開始までの時間を短縮することができ、ま
た、発振が安定するまでの時間を短縮することが可能と
なる。
【0066】そして、調整動作により調整された中心発
振周波数f0を中心とし、制御電圧VCに対応する発振周
波数fOSCを有する発振信号SOSCが出力端子OUTから出
力されることとなる。
【0067】このように第3実施形態にあっては、トリ
ガパルスTPの生成タイミングを自動調整できるので、
発振起動時間をより短縮することが可能となる。また、
抵抗RaとコンデンサCaにバラツキがあっても、電圧制
御型圧電発振器として組み上げた際に時定数を合わせる
ことが容易となる。従って、抵抗Raの製造規格を緩和
することができ、コストを削減することができ、ひいて
は、電圧制御型圧電発振器の製造コストを低減すること
が可能となる。トリガパルスの生成タイミングの調整を
容量アレイCARY'の容量値を調整することで説明した
が、容量アレイをCaとしRaを抵抗アレイとしても、同
様である。この場合には、Caにバラツキがあっても、
電圧制御型圧電発振器として組み上げた際に時定数を合
わせることが容易となる。
【0068】また、周波数調整用の周波数制御データD
CTLを記憶するメモリ21にパルス制御データDCTL'を
格納するようにしたので、記憶手段を兼用することが可
能となる。また、発振部30の容量アレイCARYを制御
する制御回路22によって、パルス発生部20’を制御
するようにしたので、特別な構成を追加することなく、
トリガパルスTPの生成タイミングを自動調整できる。
【0069】D.変形例 本発明は、上述した実施形態に限定されるものではな
く、例えば、以下のような各種の変形例が可能である。 (1)上述した各実施形態において発振部10,30は
カスコード形式で構成したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、トランジスタQ2、抵抗R1、および
コンデンサCを省略したものであってもよい。この場合
には、例えば図3において、コレクタ抵抗Rcをトラン
ジスタQ1のコレクタに接続し、抵抗R2の一端を電源
VCCに接続するようにすればよい。
【0070】(2)また各実施形態においては、容量ア
レイCARYの構成として、容量アレイCARYの容量を可変
とするための選択接続容量素子として機能するn個のコ
ンデンサCX(X=1〜n)を設ける構成としていたが、
図10に示すように、コンデンサCX(=選択接続容量
素子)をベース副コンデンサCX0を含む複数の副コンデ
ンサCX0、CX1〜CXm(=副選択接続容量素子、m=自
然数)で構成し、各副コンデンサCX1〜CXmを対応する
副接続スイッチSX1〜SXmを切り替えるようにして、副
コンデンサCX0、CX1〜CXmを接続あるいは非接続とし
て容量アレイCARYの容量調整を行うように構成するこ
とも可能である。この結果、より容量値の微調整を行う
ことが可能となる。
【0071】(3)また各実施形態においては、バリキ
ャップCvと容量アレイCARYとを直列接続する場合につ
いて説明したが、バリキャップCvに対し、容量アレイ
CARYを並列に接続するように構成することも可能であ
る。
【0072】(4)また各実施形態において、圧電発振
器を構成する素子の実装状態については、言及していな
かったが、例えば、図11に示すように圧電発振器を構
成してもよい。この場合には、圧電振動子Xおよびバリ
キャップCvを除く構成部品をワンチップIC51とし
て構成し、さらにワンチップIC51、圧電振動子Xお
よびバリキャップCvをモールド封止した構成となって
いる。このような構成が実現可能となっているのは、容
量アレイCARYによる発振中心周波数f0の調整範囲を大
きく取ることができるため、ワンチップIC、圧電振動
子XおよびバリキャップCvをモールド封止した状態で
も、圧電振動子XおよびバリキャップCvのばらつきを
容易に吸収して、所望の発振中心周波数f0を得ること
ができるためである。これにより、部品点数を削減し
て、組立工数および製造コストを削減することが可能と
なる。
【0073】(5)上記した変形例(4)は、圧電振動
子XおよびバリキャップCvを除く構成部品をワンチッ
プIC51として構成し、さらにワンチップIC51、
圧電振動子XおよびバリキャップCvをモールド封止し
た構成となっていたが、図11で示す実施形態は、圧電
振動子Xを除く構成部品(バリキャップCvを含む)を
ワンチップIC52として構成し、さらにワンチップI
Cおよび圧電振動子Xをモールド封止した構成となって
いる。これにより、より部品点数を削減して、組立工数
および製造コストを削減することが可能となる。
【0074】(6)また、上述した各実施形態において
は、パルス発生部20、20’を単安定マルチバイブレ
ータMM1,MM2を用いて構成したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、発振部への給電開始を検知
して、給電開始から一定時間経過後にトリガパルスTP
を発振ループに注入するのであればどのようなものであ
ってもよい。例えば、カウンタ回路を用いてパルス発生
部20、20’を構成してもよい。この場合には、カウ
ンタ回路で発振部への電源投入開始から外部クロックを
計測し、計測結果が一定値に達するとリップルキャリー
信号を発生するように構成し、このリップルキャリー信
号をトリガパルスTPとして用いればよい。カウンタ回
路を用いる場合には、外部クロックが必要となるが、電
子機器には複数のクロック信号で動作するものが多数あ
る。そのような機器においては、消費電力を削減するた
めに、不要なクロック発生器の電源を遮断することがあ
る。そのような場合には、カウンタ回路を用いたパルス
発生部20、20’が好適である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
振部への給電開始から一定時間経過後にパルスを発振ル
ープに注入するようにしたので、発振起動時間および発
振が安定するまでの時間を大幅に短縮することができ
る。また、圧電振動子にバラツキがあっても、発振回路
として組み上げた際に中心発振周波数f0を容易に合わせ
ることができる。よって圧電振動子の製造規格が緩和さ
れ、圧電振動子のコスト削減が可能、更には圧電発振器
のコスト削減が可能となる。容量アレイを用いることに
より、電圧制御型圧電発振器をトリマ・レスで構成で
き、外付け部品を1個削減することができ、組立コスト
を削減することが可能となる。また、発振中心周波数調
整作業は、電気的調整のみで行うことが可能であり、従
来のように機械的調整を行う必要がないので、中心発振
周波数調整時間の短縮が可能となり、ひいては、電圧制
御型圧電発振器の製造コストを低減することが可能とな
る。さらに、パルスを供給するタイミングも自動調整す
ることができるので、素子のバラツキを吸収して、発振
起動時間および発振が安定するまでの時間をより一層短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる圧電発振回路
の回路図である。
【図2】 同実施形態に係わる圧電発振回路のタイミン
グチャートである。
【図3】 本発明の第2実施形態に係わる電圧制御型圧
電発振回路の回路図である。
【図4】 容量アレイを構成するスイッチをバイポーラ
トランジスタにより構成した場合の説明図である。
【図5】 容量アレイを構成するスイッチをMOSトラ
ンジスタにより構成した場合の説明図である。
【図6】 同実施形態に係わる中心発振周波数調整シス
テムの構成図である。
【図7】 第3実施形態の電圧制御型圧電発振回路の構
成図である。
【図8】 同実施形態のパルス発生部の回路図である。
【図9】 同実施形態に係わる調整システムの構成図で
ある。
【図10】 変形例に係わる容量アレイの構成例を示す
図である。
【図11】 変形例に係わる電圧制御型圧電発振回路の
斜視図である。
【図12】 変形例に係わる電圧制御型圧電発振回路の
斜視図である。
【図13】 従来例の圧電発振回路の回路図である。
【符号の説明】
1…圧電発振回路 2,3…電圧制御型圧電発振回路 20…パルス発生部 21…メモリ 22…制御回路 31…基準電圧印加装置 32…発振中心周波数調整装置 32’…調整装置 CARY…容量アレイ C1〜Cn…コンデンサ(選択接続容量素子) C0…ベースコンデンサ(固定接続容量素子) DADJ,DADJ'…調整用データ DCTL,DCTL'…制御用データ SOSC…発振信号

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子を発振ループ内に有する発振
    回路と、 前記発振回路への給電開始を検知して、給電開始から一
    定時間経過後にパルスを前記発振ループに注入するパル
    ス発生回路とを備えたことを特徴とする圧電発振器。
  2. 【請求項2】 前記パルス発生回路を単安定マルチバイ
    ブレータにより構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の圧電発振器。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生回路をカウンタにより構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。
  4. 【請求項4】 予め定められた静電容量を有し、前記圧
    電振動子に接続される固定接続容量素子と、 予め定められた静電容量を有する複数の選択接続容量素
    子と、 前記複数の選択接続容量素子のうち、特定の前記選択接
    続容量素子を前記固定接続容量素子に並列に接続する容
    量接続回路とを備えた容量アレイを有することを特徴と
    する請求項1に記載の圧電発振器。
  5. 【請求項5】 前記選択接続容量素子の前記固定接続容
    量素子に対する接続/非接続を制御するための周波数制
    御データを記憶するメモリと、 外部からの調整用周波数制御データに基づいて前記メモ
    リに予め前記周波数制御データを記憶させるとともに、
    前記調整用周波数制御データあるいは前記周波数制御デ
    ータに基づいて前記容量接続回路を制御する接続制御回
    路と、 を備えたことを特徴とする請求項4に記載の圧電発振
    器。
  6. 【請求項6】 前記接続制御回路は、電源投入時には、
    一旦全ての前記選択接続容量素子を前記固定接続容量素
    子に対して接続状態とする起動時制御回路を備えたこと
    を特徴とする請求項5記載の圧電発振器。
  7. 【請求項7】 前記パルスの生成タイミングを制御する
    データを書込および読出が可能なデータ記憶回路を備
    え、前記パルス発生回路は前記データ記憶回路から読み
    出した前記データに基づいて、前記パルスを生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。
  8. 【請求項8】 前記メモリには、前記周波数制御データ
    とともに前記パルスの生成タイミングを制御するパルス
    制御データを記憶し、前記接続制御回路は、外部からの
    調整用パルス制御データに基づいて前記メモリに予め前
    記パルス制御データを記憶させるとともに、前記調整用
    パルス制御データあるいは前記パルス制御データに基づ
    いて前記パルス発生回路を制御することを特徴とする請
    求項5に記載の圧電発振器。
  9. 【請求項9】 前記発振回路がバイポーラ発振回路であ
    ることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項
    に記載の圧電発振器。
  10. 【請求項10】 前記圧電振動子は、水晶振動子である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に
    記載の圧電発振器。
  11. 【請求項11】 前記圧電振動子を除く構成部品がワン
    チップICとして構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至10のうちいずれか1項に記載の圧電発振器。
  12. 【請求項12】 前記ワンチップICおよび前記圧電振
    動子が一のパッケージに収納されていることを特徴とす
    る請求項11記載の圧電発振器。
  13. 【請求項13】 前記発振ループ内に可変リアクタンス
    素子を備え、前記可変リアクタンス素子に供給する電圧
    を可変することによって、前記発振回路の発振周波数を
    調整することを特徴とする請求項1乃至10のうちいず
    れか1項に記載の圧電発振器。
  14. 【請求項14】 前記圧電振動子および前記可変リアク
    タンス素子を除く構成部品がワンチップICとして構成
    されていることを特徴とする請求項13に記載の圧電発
    振器。
  15. 【請求項15】 前記ワンチップIC、前記圧電振動子
    および前記可変リアクタンス素子が一体として一のパッ
    ケージに収納されていることを特徴とする請求項14記
    載の圧電発振器。
  16. 【請求項16】 請求項5または8に記載の圧電発振器
    の発振周波数を調整する発振器調整システムにおいて、 前記発振回路に給電した状態で当該発振回路の発振周波
    数を検出する発振周波数検出手段と、 前記発振周波数検出手段によって検出した発振周波数と
    基準発振周波数とを比較することにより、前記発振周波
    数と前記基準発振周波数とが近づくように前記調整用周
    波数制御データを出力し、最も両周波数が近づいた時に
    前記調整用周波数制御データを前記周波数制御データと
    して前記メモリに記憶するように前記接続制御回路を制
    御する調整用データ出力手段と、 を備えたことを特徴とする発振器調整システム。
  17. 【請求項17】 請求項5または8に記載の圧電発振器
    の発振周波数を調整する発振器調整方法において、 前記発振回路に給電した状態で当該発振回路の発振周波
    数を検出するステップと、 検出された前記発振周波数と基準発振周波数とを比較す
    ることにより、前記発振周波数と前記基準発振周波数と
    が近づくように前記調整用周波数制御データを前記接続
    制御回路に供給するステップと、 最も両周波数が近づいた時に前記調整用周波数制御デー
    タを前記周波数制御データとして前記メモリに記憶する
    ように前記接続制御回路を制御するステップとを備えた
    ことを特徴とする発振器調整方法。
  18. 【請求項18】 請求項8に記載の圧電発振器における
    前記パルスの生成タイミングを調整する発振器調整シス
    テムにおいて、 前記発振回路に給電を行う給電手段と、 前記発振回路の発振状態を検出する発振状態検出手段
    と、 前記給電手段による給電が開始されてから前記発振状態
    検出手段によって発振状態が検出されるまでの発振起動
    時間を計測する計測手段と、 前記計測手段によって計測された発振起動時間が短くな
    るように前記調整用パルス制御データを出力し、最も前
    記発振起動時間が短くなった時に前記調整用パルス制御
    データを前記パルス制御データとして前記メモリに記憶
    するように前記接続制御回路を制御する調整用データ出
    力手段とを備えたことを特徴とする発振器調整システ
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項8に記載の圧電発振器における
    前記パルスの生成タイミングを調整する発振器調整方法
    において、 前記発振回路に給電を行うステップと、 前記発振回路の発振状態を検出するステップと、 給電が開始されてから発振状態が検出されるまでの発振
    起動時間を計測するステップと、 前記発振起動時間が短くなるように前記調整用パルス制
    御データを出力し、最も前記発振起動時間が短くなった
    時に前記調整用パルス制御データを前記パルス制御デー
    タとして前記メモリに記憶するように前記接続制御回路
    を制御するステップとを備えたことを特徴とする発振器
    調整方法。
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