JPH11298072A - ファイバーリングモード同期レーザ装置および光通信システム - Google Patents

ファイバーリングモード同期レーザ装置および光通信システム

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JPH11298072A
JPH11298072A JP10097102A JP9710298A JPH11298072A JP H11298072 A JPH11298072 A JP H11298072A JP 10097102 A JP10097102 A JP 10097102A JP 9710298 A JP9710298 A JP 9710298A JP H11298072 A JPH11298072 A JP H11298072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大伝送容量の光通信システムの光源として好適
なファイバーリングモード同期レーザ装置の繰り返し周
波数を大幅に増大する。更には、前記ファイバーリング
モード同期レーザ装置を光源として、より大きな伝送容
量の光通信システムを実現せんとする。 【解決手段】本願発明のファイバーリングモード同期レ
ーザ装置は、当該ファイバーリングの内部あるいは外部
に、リング共振器あるいは二つの光導波路グレーティン
グルーターを有するフィルタ領域を設け、所望の高次の
縦モードを選択的に透過させるものである。本願発明の
光通信システムは、10GHZ以上の繰り返し周波数の
光パルス出力を有するファイバーリングモード同期レー
ザ装置を当該光通信システムの光源として有するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、大伝送容量の光
通信システムおよびこれに用いるに適した光源に関する
ものである。更には、本願発明は超短光パルスを発生し
得るパルス発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の大伝送容量光通信システムの代表
的な例として、その光源にファイバーリングモード同期
レーザ装置を用いたものが考えられている。それはファ
イバーリングモード同期レーザ装置が比較的高周波数の
光パルスを発生し得るからである。
【0003】この従来型のファイバーリングモード同期
レーザ装置を図1を用いて説明する。
【0004】この従来型のファイバーリングモード同期
レーザ装置は、次の構成要素を有して成るファイバーリ
ングを有している。即ち、当該ファイバーリングは
(1)光増幅領域となる希土類のエリビウムが添加され
た光ファイバー20と、このエリビウム添加の光ファイ
バー20を励起するための、(2)励起用レーザ装置1
1と(3)この励起光をファイバーリングに導入する為
の波長多重用光カプラー10と、(4)偏光性を保持す
るための偏波コントローラー12、15と、(5)光パ
ルスを出力するための出力用光カプラー13と、(7)
発生した光パルスの分散補償をするために必要な前記光
ファイバー20と反対の分散特性を有する光ファイバー
16とから構成される。通例、反射を防ぐための(6)
アイソレーター14が前述の出力用光カプラー13と偏
波コントローラー15の間に挿入されている。
【0005】この構成によるファイバーリングの共振よ
って、所望のくり返し周波数の発振を得るものである。
例えば、K. Tamura et al.,オプティ
クスレター(OPTICS LETTERS),第18
巻、1080〜1082頁(1993)に公表された例
では、上述の装置によって、繰り返し周波数30MHz
で、100fs(fs=1×10-15(秒))領域の光パル
ス列の発生に成功している。
【0006】また、ファイバーリングの共振器長はその
ままにし、繰り返し周波数を上げる、いわゆる高次縦モ
ード同期法が既に知られている。この方法の基本は、例
えば、オプトロニクス、No.1,110頁〜117頁
(1995)の荒平慎氏の論文に見られる。この例は、
グレーティングをレーザ内部に設け所望の高次縦モード
を選択しているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、より大伝
送容量の光通信システムを実現せんとするものである。
わけても、本願発明は、光通信システムの伝送容量を、
例えば、現在の2桁から4桁程度大きい大容量光通信シ
ステムを可能とせんとするものである。
【0008】この伝送容量の大幅向上には、光通信シス
テムに係わる諸要因の改善、諸特性の向上が要請される
が、信号伝送の為の当該光通信システムの光源の繰り返
し周波数の増大が、基本的な大きな課題である。前述の
様に、本光通信システムの目的に合致する高周波の光源
として、ファイバーリングモード同期レーザ装置が知ら
れている。しかし、従来のファイバーリングモード同期
レーザ装置の光パルスの繰り返し周波数は、10MHz
から100MHZ程度が現状である。
【0009】そして、これまでのファイバーリングモー
ド同期レーザ装置では、その原理ならびに現実の構成諸
部品の制約から、繰り返し周波数を100MHz以上の
超高速の周波数を有する装置を得ることは困難であると
考えられる。それは、以下の理由による。
【0010】ファイバーリングモード同期レーザ装置の
繰り返し周波数(光パルスの時間間隔の逆数、f)は、
式f=c/2・neff・Lで示される。ここで、Lは
ファイバーリングモード同期レーザ装置の共振器長、n
effはモード同期レーザ装置の共振器の導波路の実効
屈折率、また、cは真空中における光の速度である。
【0011】今、上記の「従来の技術」の欄で説明した
様にファイバーリングモード同期レーザー装置のファイ
バーリングは、光ファイバを主体とした導波路で構成さ
れる。従って、そのァイバーリングの共振器長を1メー
トルオーダーより十分に短くすることが現実には容易で
はない。モード同期レーザ装置の繰り返し周波数が上述
の式f=c/2・neff・Lで示されること及び上述
の各構成要素の技術的な実現性を考慮すれば、繰り返し
周波数を100MHz以上にすることは困難となる。
【0012】従って、こうした従来のファイバーリング
モード同期レーザ装置を、これまで以上の伝送容量の超
高速光通信用の光源として用いることは実際上難しい。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を、以下に説明する。
【0014】先ず、本願発明のファイバーリングモード
同期レーザ装置の基本形態を説明する。図2、図3、図
10および図11はその代表的な諸例の構成を示す説明
図である。これらのより詳細は実施の形態の欄で説明さ
れる。本願発明の基本構成を図2を例として、以下に略
述する。
【0015】それは、(1)希土類添加光ファイバーを
有する光増幅領域1、(2)前記光増幅領域を励起する
ための励起用レーザ装置3、(3)偏波コントローラー
4,7、(4)光アイソレーター6および(5)出力端
5を有してファイバーリングが構成されているファイバ
ーリングモード同期レーザ装置であって、所望の高次縦
モードを選択的に透過させるフィルタ領域を、当該ファ
イバーリングの内部にまたは当該ファイバーリングの外
部に結合したことを特徴とするものである。尚、通例、
(5)の出力端は光カプラーが用いられる。
【0016】前記希土類添加光ファイバーに添加される
希土類元素は、その発振周波数(即ち、別な表現では波
長)によって選択される。以下の実施の形態の諸例にお
いては、希土類元素としてエルビウム(Er)の例を示
した。一般に添加元素は、次の発振波長帯域を目安に選
択される。1.5μm帯の増幅においてはエルビウム
(Er)の添加された光ファイバ、1.3帯の増幅にお
いてはプラセオジウム(Pr)あるいはネオジウム(N
d)の添加、1.4μm帯あるいは1.6μm帯にはツ
リウム(Tm)が用いられる。希土類の添加量は光増幅
が可能なこれまでの技術に従って十分である。
【0017】本願発明では、所望の高次縦モードを選択
的に透過させるフィルタ領域を構成するに、大きくは二
種類の装置を用い得る。一つはリング共振器である。更
に、別な形態は二つの光導波路グレーティングルーター
を有するフィルタである。尚、これらのリング共振器お
よび二つの光導波路グレーティングルーターを有するフ
ィルター自体はこれまで知られたものである。
【0018】図2および図10は開放型リング共振器を
用いた例を示す。図3および図11は二つの光導波路グ
レーティングルーターを有するフィルターを用いた例で
ある。更に、図2および図10は各々開放型リング共振
器をファイバーリングの内部に設けた例、図3および図
11は各々二つの光導波路グレーティングルーターを有
するフィルターをフィルタリングの外部に設けた例であ
る。
【0019】また、前記光増幅領域を励起するための励
起用レーザ装置の選択によって、当該ファイバーリング
モード同期レーザ装置が受動型となるか能動型になるか
が選択される。励起用レーザ装置として室温での連続発
振のレーザ装置を用いた場合、ァイバーリング受動モー
ド同期レーザ装置を構成する。一方、励起用レーザ装置
としてパルス発振のレーザ装置を用いた場合、ファイバ
ーリング能動モード同期レーザ装置を構成する。即ち、
前記光増幅領域をパルス光で励起せしめるものが能動型
である。
【0020】上記の他の諸要素、即ち(3)偏波コント
ローラー、(4)光アイソレーターおよび(5)出力端
の出力用光カプラーは、これまでのファイバーリングモ
ード同期レーザ装置で用いているものと同種のもので良
い。
【0021】次に、本願発明において、最も重要な前記
高次縦モードを選択的に透過させるフィルタ領域につい
て、詳細に説明する。
【0022】先ず、ファイバーリングモード同期レーザ
装置の繰り返し周波数の増大についての検討である。上
記したファイバーリングモード同期レーザ装置の繰り返
し周波数の理論的考察から、実際問題として共振器長が
それほど大きく変更出来ないとすれば、現実的な対処方
法として、超高速、例えば100MHzを実現する為に
は繰り返し周波数を大きくすることが必要なことが理解
される。
【0023】こうした共振器長はそのままにし、繰り返
し周波数を上げる、いわゆる高次縦モード同期法が既に
知られていることは前述した。
【0024】従って、本願発明は、特に高次縦モードの
選択の方法、即ち、選択的に所望の高次縦モードを透過
させるフィルタ領域をいかに構成するかに係わってい
る。
【0025】このモード同期法による短光パルス列発生
の原理は、複数の縦モード間の位相が同期することによ
って生じるものである。モード同期法によるパルス列の
繰り返し周波数(f)は、光パルスを構成する縦モード
間隔(Dn)で与えられる。即ち、式f=Dn… …
(1)が成立する。ここで、発振が基本モードの場合、
f=c/2・neff・L… …(2)で与えられる。
尚、この基本モードでの繰り返し周波数は、前述のモー
ド同期レーザ装置の繰り返し周波数と同様の関係式であ
る。一方、そのパルス幅(Dt)は利得帯域幅(Dn
g)の逆数で与えられる。即ち、式Dt=1/Dng…
…(3)の関係が成立している。
【0026】図4の(A)および図4の(B)に光パル
ス列と縦モード発振の状態を示す。図4の(A)は横軸
に時間を取った時の光パルス列(光パルスは符号20と
示される)を示している。ここで、パルス幅は1/ΔV
g、光パルス間隔は1/Δνで示される。尚、ΔVgは
利得スペクトルの半値幅、Δνは縦モードが立つ周波数
間隔を表わす。これらのΔVg及びΔνと光パルスの関
係は、図4の(B)を参酌して一層明らかとなるであろ
う。
【0027】一方、図4の(B)は、図4の(A)の状
態を周波数空間で表現したものである。即ち、周波数の
関数として利得スペクトルを示したものである。曲線2
1は利得スペクトル、複数の縦の細線22は、このスペ
クトルの縦モードがどの周波数で立つかを示している。
【0028】従って、ここで光パルス間隔(1/Δν)
を小さくして、より高い光パルス間隔、即ち、より高い
周波数を得んとすれば、Δνを大きく、即ち、縦モード
が立つ周波数間隔を大きくとることである。
【0029】本願発明は当該レーザ発振の縦モードの数
を減少させ、縦モード間隔を広くする。そして、本願発
明は、残った縦モード間の同期を取ることによって、実
質的な繰り返し周波数を高くする。
【0030】縦モードの数を減少させ、縦モード間隔を
広くなったものをDnh、縦モードの数を減少させる前
の縦モード間隔をDnと表わすと、これらの間には、式
Dnh>Dnの関係を有する。
【0031】この状態を図5に示す。図5の(A)は、
所望のレーザ発振の縦モードを周波数を横軸にして表わ
したものである。複数の縦の細線23が当該縦モードを
示している。この例の縦モード間の間隔はΔνである。
【0032】一方、図5の(B)は、本願発明の方法に
よって、縦モードの数を減少させた例を示している。複
数の実線24は残された縦モード、複数の点線25は所
期のレーザ発振の縦モードより所定の方法によって減少
された縦モードを示している。図5の(B)の状態によ
れば、縦モードの間隔Δνhは実質的に、図5の(A)
の状態と比較して3倍の間隔となっている。従って、上
述の式(1) f=Dnによれば、DnがΔνよりΔν
hに増大することによって、発振周波数 fが実質的に
増大する。
【0033】尚、高次縦モードの透過特性は、光システ
ムに要求される周波数によって決定される。
【0034】本願発明は、前述した通り、このことの実
現の為、所望の高次縦モード選択のための高次縦モード
透過フィルターとして、リング共振器あるいは二つのグ
レーティングルーターよりの郡より選択された少なくと
も一者を用いるものである。
【0035】これらの導波路型として構成された高次縦
モード透過フィルターは、本願発明が対象としているフ
ァイバーリングモード同期レーザ装置と特に整合性が良
いのである。例えば、高次縦モード透過フィルターとし
て、ファブリペロー共振器なども考えられるが、2枚の
反射面を平行に向かい合わせて有しており、導波路型共
振器に比較し光ファイバとの結合効率は悪く、本願発明
の目的には不向きである。
【0036】従来技術とし述べたグレーティングをレー
ザ装置内に組み込む構成より、達成される特性、特性の
安定性、あるいは製造の容易性からみても、本願発明が
優位である。
【0037】次に、リング共振器および二つのグレーテ
ィングルーターについて説明する。
【0038】〈リング共振器による構成〉開放型リング
共振器について略述する。図6に開放型リング共振器の
基本構成の平面図を示す。当該開放型リング共振器26
は、入力光導波路27、結合光導波路28、および出力
光導波路29を有してなる。図中、E0は入力光を示
し、且つその強度をも示している。Eha出力光および
その強度を示している。尚、開放型リング共振器自体
は、例えば「光導波路の基礎」岡本勝就著、コロナ社、
第4章、124〜166頁に詳しい。
【0039】この透過特性|E/E0|2を図7に示
す。図7において、横軸は周波数、縦軸は透過特性|E
/E0|2である。ここで、透過ピーク間隔(Df)
は、式Df=c/(neff・L)……(4)で与えら
れる。尚、cは真空中での光の速度、neffは光導波
路の実効屈折率、Lはリング長である。
【0040】例えば、具体的にneffが1.5、Lが
2cmとすると、上記式(4)によってDfは10GH
zとなる。従って、この開放型リング共振器を用いた高
次縦モード同期法を従来型ファイバーリングモード同期
レーザ装置に適用すると、10GHz以上の高繰り返し
ファイバーリングモード同期レーザ装置を実現できる。
【0041】更に、上述した高次縦モード同期を実現す
るためのフェイルターは,モ−ド同期レ−ザの内部に存
在する場合または外部に存在する場合の二種類が考えら
れる。当然これらは、同等の効果を奏する。
【0042】〈二つの光導波路グレーティングルーター
を有してなる構成〉二つの光導波路グレーティングルー
ターからなるフィルターを当該ファイバーリングモード
同期レーザーに組み込む場合、その内部に組み込む場合
または、その外部に組み込む場合の2種類が考えられ
る。そのいずれでも、実施可能である。
【0043】以下、高次縦モード選択のためのフィルタ
ーとして、二つの光導波路グレーティングルーターから
なるフィルターを用いる構成例について説明する。図8
にその構成例の平面図の例を示す。
【0044】図8の例は、二つの光導波路グレーティン
グルーター33および39を有している。一方の(1x
N)光導波路グレーティングルーター33は、一つの入
力光導波路34と、複数(N個)の結合光導波路35、
自由空間領域36、37と複数(N個)の出力光導波路
38を有する。他方、(Nx1)光導波路グレーティン
グルーター39は、複数(N)の入力光導波路40と、
複数(N個)の結合光導波路41、自由空間領域42、
43と出力光導波路44を有する。
【0045】(1×N)光導波路グレーティングルータ
ー33の一つの入力光導波路34へ入射された光パルス
(E0)は、複数(N個)の結合光導波路35において
周波数間隔が等間隔であるN個の周波数成分に分波され
る。そして、各周波数成分の光パルスは異なるN個の出
力光導波路38から出力される。即ち、このことによっ
て、周波数領域でのフィルタリングが生じる。
【0046】次に、前記の各周波数成分の光パルスは、
(Nx1)の光導波路グレーティングルーター39の複
数(N)の入力光導波路40に入力される。この(Nx1)
の光導波路グレーティングルーター39は、(1xN)
光導波路グレーティングルーター33と基本的に同じフ
ィルタリング特性を有する。この入射された光パルス
は、複数(N個)の結合光導波路41を経て、一つの出
力光導波路44で再度合成され、出力光(E)として出
力される。
【0047】尚、二つの光導波路グレーティングルータ
ーからなるフィルター自体の例については、例えばM. Z
irngibl et al., IEEE Photon. Technol. Lett., 第3
巻、812〜815 頁(1991)に公表されてい
る。従って、これについては、更なる詳細説明を省略す
る。
【0048】前述のフィルターの透過特性|E/E0|
2を図7に示す。
【0049】ここで、典型的な透過ピーク間隔(Df)
は、例えば10〜100GHzオーダーである。従っ
て、このフィルターをファイバーリングモード同期レー
ザ装置に適用すると、10〜100GHzオーダーの高
繰り返し周波数の光パルスの発生が実現できる。
【0050】こうした光パルス周波数の特性を有する本
願発明のパルス発生装置は、わけても時分割多重光通信
システム,あるいは時分割多重光通信と波長分割多重光
通信システムのハイブリッド通信システムを柱とした長
距離大容量光通信システム用として好適である。
【0051】しかしまた、本願発明の光パルス発生装置
は上記光通信システムへの適用のみに限らないことは言
うまでもない。その発光波長、繰り返し周波数などの諸
特性に応じての諸応用、例えば、超高速光計測用に必要
不可欠な超短光パルス発生装置に用い得ることは言うま
でもないし、本願発明のパルス発生装置の狙いでもあ
る。
【0052】次に、本願の光通信システムの主な形態の
概要を列挙する。
【0053】本願発明の光通信システムの第1の形態
は、10GHZ以上の繰り返し周波数の光パルス出力を
有するファイバーリングモード同期レーザ装置を、当該
光通信システムの光源として有するものである。本願発
明の光通信システムの第1の形態によれば、これまでの
光通信システムに比較して、例えば一桁以上の大容量の
光通信システムを構築することが出来る。
【0054】本願発明の光通信システムの第2の形態
は、当該光通信システムの光源として、10GHZ以上
の繰り返し周波数の光パルス出力を有するファイバーリ
ングモード同期レーザ装置を当該光通信システムの光源
として有する時分割多重光通信システムである。
【0055】本願発明の光通信システムの第3の形態
は、当該光通信システムの光源として、10GHZ以上
の繰り返し周波数の光パルス出力を有するファイバーリ
ングモード同期レーザ装置を当該光通信システムの光源
として有する波長多重光通信システムである。
【0056】前記本願発明の光通信システムの第2ある
いは第3の形態によれば、例えば1テラ・ビット級ない
しは10テラ・ビット級の大容量の光通信システムが構
築することが出来る。即ち、通信容量として、現在のそ
れと比較して100倍から1000倍を可能とする。
【0057】上記光通信システムの光源として、本願発
明に係わる諸ファイバーリングモード同期レーザ装置の
いずれをも用い得ることは言うまでもない。
【0058】
【発明の実施の形態】最初にファイバーリング受動モー
ド同期レーザ装置の例を示す。次いで、本願に係わる光
伝送システムの例を示す。
【0059】ファイバーリング受動モード同期レーザ装
置は、(1)リング共振器による構成の例を示し、次い
で、(2)二つの光導波路グレーティングルーターを有
する構成の例を順次示す。
【0060】リング共振器による構成の諸例: 〈実施の形態1〉本発明に係わる高繰り返しファイバー
リング受動モード同期レーザ装置の実施の形態1を、図
2を用いて説明する。図2は本願発明に係わるファイバ
ーリングモード同期レーザ装置の基本構成を示す図であ
る。本実施の形態1は,高次縦モード選択フィルタ−を
当該ファイバーリングモード同期レ−ザのファイバーリ
ングの内部に結合する場合である。
【0061】本発明に係わるファイバーリングモード同
期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光増幅
領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)この希
土類添加光ファイバー1を励起するための励起用レーザ
装置3と(3)波長多重用光カプラー2と、(4)偏光
性を保持するための偏波コントローラー4、7と、
(5)光パルスを出力するための出力用光カプラー5
と、、(6)光ファイバー8と、(8)開放型リング共
振器9とを有して構成される。
【0062】前述の希土類添加光ファイバー8は、発生
した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の希
土類添加光ファイバー1と反対の分散特性を有する。
尚、上述の希土類添加光ファイバー1および8はエリビ
ウム添加光ファイバーを用いた。上述の励起用レーザ装
置3として、本例ではCW(CW:Continuou
s Wave, 連続発振光)発振レーザ装置を用いた。
開放型リング共振器9は、これまで一般的説明で行った
ように、高次縦モード同期を起こさせるためのフィルタ
ーとして働く。また、通例、上述の出力用光カプラー5
と偏波コントローラー7の間に反射を防ぐためのアイソ
レーター6が挿入される。
【0063】開放型リング共振器の基本構成は前述の図
6通りである。線状ならびに円形の光導波路の製造方法
は、これまで知られた通例の光導波路の製造方法を用い
れば十分である。例えば、Si基板上にSiO2による
光導波路を形成することによって実現することができ
る。また、化合物半導体基板を用いても実現可能であ
る。この例は、例えばInP基板上でのInGaAsP
を用いた光導波路の形成によっても実現可能である。
【0064】〈実施の形態2〉実施の形態2は,本発明
に係わる高繰り返しファイバーリング能動モード同期レ
ーザ装置の一実施の形態である。実施の形態2を図2を
用いて説明する。本実施の形態2は前述の実施の形態1
と、上述の励起用レーザ装置3としてパルス発振のレー
ザ装置を用いた点が異なる点である。
【0065】本発明に係わるファイバーリング能動モー
ド同期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光
増幅領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)こ
の希土類添加光ファイバー1を励起するための、励起用
レーザ装置3と(3)波長多重用光カプラー2と、
(4)偏光性を保持するための偏波コントローラー4、
7と、(5)光パルスを出力するための出力用光カプラ
ー5と、(6)発生した光パルスの分散補償をするため
に必要な光ファイバー8と、(7)開放型リング共振器
9とから構成される。
【0066】また、通例、上述の出力用光カプラー5と
偏波コントローラー7の間に反射を防ぐためのアイソレ
ーター6が挿入される。
【0067】前述の希土類添加光ファイバー8は、発生
した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の希
土類添加光ファイバー1と反対の分散特性を有する。
尚、上述の希土類添加光ファイバー1および8はエリビ
ウム添加光ファイバーを用いた。開放型リング共振器9
は、これまで一般的説明で行ったように、高次縦モード
同期を起こさせるためのフィルターとして働く。
【0068】開放型リング共振器の基本構成は前述の図
6通りである。線状ならびに円形の光導波路の製造方法
は、これまで知られた通例の光導波路の製造方法を用い
れば十分である。例えば、Si基板上にSiO2の光導
波路を形成することによって実現することができる。ま
た、化合物半導体基板を用いても実現可能である。この
例は、例えばInP基板上でのInGaAsPを用いた
光導波路の形成によっても実現可能である。
【0069】ここで、前記励起用パルスレーザ装置3の
繰り返し周波数は、前記開放型リング共振器9の透過ピ
ークの周波数間隔(Df)の整数倍または、整数分の1
に等しい。
【0070】〈実施の形態3〉実施の形態3では,本発
明に係わる高繰り返しファイバーリング受動モード同期
レーザ装置の一実施の形態の例である。本実施の形態は
高次縦モード選択フィルタ−をモード同期レ−ザ装置の
ファイバリングの外部に結合する場合である。本実施の
形態3を図10を用いて説明する。
【0071】本発明に係わるファイバーリング受動モー
ド同期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光
増幅領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)こ
の希土類添加光ファイバー1を励起するための励起用レ
ーザ装置3と(3)波長多重用光カプラー2と、(4)
偏光性を保持するための偏波コントローラー4、7と、
(5)光パルスを出力するための出力用光カプラー5
と、(6)光ファイバー8と、(8)開放型リング共振
器9と、(9)出力用光ファイバ−30を有して構成さ
れる。
【0072】この例では、(8)開放型リング共振器9
が、出力用光カプラー5に接続されている。従って、光
の出力時に、光周波数のフィルタリングがなされる。
【0073】前述の希土類添加光ファイバー8は、発生
した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の希
土類添加光ファイバー1と反対の分散特性を有する。
尚、上述の希土類添加光ファイバー1および8はエリビ
ウム添加光ファイバーを用いた。
【0074】上述の励起用レーザ装置3は、CW(C
W:Continuous Wave, 連続発振光)発
振レーザ装置を用いた。開放型リング共振器9は、上述
の一般的説明で行ったように、高次縦モード同期を起こ
させるためのフィルターとして働く。
【0075】開放型リング共振器の基本構成は前述の図
6通りである。線状ならびに円形の光導波路の製造方法
は、これまで知られた通例の光導波路の製造方法を用い
れば十分である。例えば、Si基板上にSiO2による
光導波路を形成することによって実現することができ
る。また、化合物半導体基板を用いても実現可能であ
る。この例は、例えばInP基板上でのInGaAsP
を用いた光導波路の形成によっても実現可能である。
【0076】また、能動モード同期レーザ装置として動
作させる場合、実施の形態2のように、励起用レーザ装
置としてパルスレーザ装置を用いる。その繰り返し周波
数は、ファイバーレーザ装置の基本周波数の整数倍また
は整数分の1である。
【0077】開放型リング共振器の透過ピーク周波数間
隔は、ファイバーレーザ装置出力の周波数間隔の整数倍
に合わせることとなる。
【0078】二つの光導波路グレーティングルーターを
有する構成の諸例: 〈実施の形態4〉実施の形態4では,本発明に係わる高
繰り返しファイバーリング受動モード同期レーザ装置の
一実施の形態を、図3を用いて説明する。本実施の形態
は、高次縦モード選択フィルターを、ファイバーリング
モード同期レーザ装置のファイバーリングの内部に結合
する場合の例である。
【0079】本発明に係わるファイバーリング受動モー
ド同期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光
増幅領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)こ
の希土類添加光ファイバー1を励起するための、励起用
レーザ装置3と、(3)波長多重用光カプラー2と、
(4)偏光性を保持するための偏波コントローラー4、
7と、(5)光パルスを出力するための出力用光カプラ
ー5と、(6)希土類添加光ファイバー1と反対の分散
特性を有する光ファイバー8と、(7)二つの光導波路
グレーティングルーター9からなる高次縦モード透過フ
ィルターとから構成される。
【0080】前述の希土類添加光ファイバー8は、発生
した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の希
土類添加光ファイバー1と反対の分散特性を有する。
尚、上述の希土類添加光ファイバー1および8はエリビ
ウム添加光ファイバーを用いた。上述の励起用レーザ装
置3は、CW(CW:Continuous Wav
e, 連続発振光)発振レーザ装置を用いた。
【0081】二つの光導波路グレーティングルーター9
は、これまで一般的説明で行ったように、高次縦モード
同期を起こさせるためのフィルターとして働く。また、
通例、上述の出力用光カプラー5と偏波コントローラー
7の間に反射を防ぐためのアイソレーター6が挿入され
る。
【0082】二つの光導波路グレーティングルーター9
の基本構成は前述の図8通りである。線状ならびに円孤
形の光導波路の製造方法は、これまで知られた通例の光
導波路の製造方法を用いれば十分である。例えば、Si
基板上にSiO2による光導波路を形成することによっ
て実現することができる。また、化合物半導体基板を用
いても実現可能である。この例は、例えばInP基板上
でのInGaAsPを用いた光導波路の形成によっても
実現可能である。
【0083】〈実施の形態5〉実施の形態5は,本発明
に係わる高繰り返しファイバーリング能動モード同期レ
ーザ装置の一実施の形態である。実施の形態5を図3を
用いて説明する。本実施の形態5は前述の実施の形態4
と、上述の励起用レーザ装置3としてパルス発振レーザ
装置を用いた点が基本的に異なる点である。
【0084】本発明に係わるファイバーリング能動モー
ド同期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光
増幅領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)こ
の希土類添加光ファイバー1を励起するための、励起用
レーザ装置3と(3)波長多重用光カプラー2と、
(4)偏光性を保持するための偏波コントローラー4、
7と、(5)光パルスを出力するための出力用光カプラ
ー5と、(6)発生した光パルスの分散補償をするため
に必要な光ファイバー8と、(7)二つの光導波路グレ
ーティングルーターからなる高次縦モード透過フィルタ
ー9とから構成される。
【0085】また、通例、上述の出力用光カプラー5と
偏波コントローラー7の間に反射を防ぐためのアイソレ
ーター6が挿入される。
【0086】前述の希土類添加光ファイバー8は、発生
した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の希
土類添加光ファイバー1と反対の分散特性を有する。
尚、上述の希土類添加光ファイバー1および8はエリビ
ウム添加光ファイバーを用いた。
【0087】二つの光導波路グレーティングルーターか
らなる高次縦モード透過フィルター9は、これまで一般
的説明で行ったように、高次縦モード同期を起こさせる
ためのフィルターとして働く。
【0088】二つの光導波路グレーティングルーターか
らなる高次縦モード透過フィルター9の基本構成は前述
の図8通りである。線状ならびに円弧形の光導波路の製
造方法はこれまで知られた通例の光導波路の製造方法を
用いれば十分である。例えば、Si基板上にSiO2
光導波路を形成することによって実現することができ
る。また、化合物半導体基板を用いても実現可能であ
る。この例は、例えばInP基板上でのInGaAsP
を用いた光導波路の形成によっても実現可能である。
【0089】ここで、前記励起用パルスレーザ装置3の
繰り返し周波数は、前記二つの光導波路グレーティング
ルーターからなる高次縦モード透過フィルター9の透過
ピークの周波数間隔(Df)の整数倍または、整数分の
1に等しい。
【0090】〈実施の形態6〉実施の形態6では,本発
明に係わる高繰り返しファイバーリング受動モード同期
レーザ装置の一実施の形態の例である。本実施の形態は
高次縦モード選択フィルタ−をモード同期レ−ザ装置の
ファイバーリングの外部に結合する場合である。本実施
の形態6を図11を用いて説明する。
【0091】本発明に係わるファイバーリング受動モー
ド同期レーザ装置は、そのファイバーリングが(1)光
増幅領域となる希土類添加光ファイバー1と、(2)こ
の希土類添加光ファイバー1を励起するための励起用レ
ーザ装置3と(3)波長多重用光カプラー2と、(4)
偏光性を保持するための偏波コントローラー4、7と、
(5)光パルスを出力するための出力用光カプラー5
と、(6)光ファイバー8と、(8)二つの光導波路グ
レーティングルーターからなる高次縦モード透過フィル
ター9とを有して構成される。
【0092】この例では、(8)二つの光導波路グレー
ティングルーターからなる高次縦モード透過フィルター
9が、出力用光カプラー5に接続されている。従って、
光の出力時に光周波数のフィルタリングがなされる。
【0093】前述の希土類添加光ファイバー52は、発
生した光パルスの分散補償をするためのもので、前述の
希土類添加光ファイバー45と反対の分散特性を有す
る。尚、上述の希土類添加光ファイバー45および42
はエリビウム添加光ファイバーを用いた。上述の励起用
レーザ装置3は、CW(CW:Continuous
Wave, 連続発振光)レーザ装置を用いた。開放型
リング共振器9は、上述の一般的説明で行ったように、
高次縦モード同期を起こさせるためのフィルターとして
働く。
【0094】開放型リング共振器の基本構成は前述の図
6通りである。線状ならびに円形の光導波路の製造方法
はこれまで知られた通例の光導波路の製造方法を用いれ
ば十分である。例えば、Si基板上にSiO2による光
導波路を形成することによって実現することができる。
また、化合物半導体基板を用いても実現可能である。こ
の例は、例えばInP基板上でのInGaAsPを用い
た光導波路の形成によっても実現可能である。
【0095】また、能動モード同期レーザ装置として動
作させる場合、実施の形態2のように、励起用レーザ装
置としてパルスレーザ装置を用いる。その繰り返し周波
数は、ファイバーレーザの基本周波数の整数倍または整
数分の1である。
【0096】開放型リング共振器の透過ピーク周波数間
隔は、ファイバーレーザの出力の周波数間隔の整数倍に
合わせることとなる。
【0097】光通信システムの基本構成例: 〈実施の形態7〉実施の形態7において、光通信システ
ムの基本構成を説明する。
【0098】図12は、送信モジュール50を用いた幹
線系光通信システムを示している。送信装置51は送信
モジュール50とこのモジュールを駆動するための駆動
装置部52とを有する。送信モジュル50からの光信号
が光ファイバ53を通して受信装置54内の受光部55
で検出される。
【0099】本願発明の光通信システムは、この光通信
系の光源として、これまで説明してきた各種ファイバー
リングモード同期レーザ装置を用いるものである。
【0100】本願発明は、時分割多重光通信と波長分割
多重光通信システム、あるいはそのハイブリッド通信シ
ステムに適用が可能である。図12に示した光通信シス
テムはこれら通信方式の選択に伴い、通例の方法によっ
てシステムの構築を行うことが出来る。
【0101】図13は時分割多重光通信の考え方の一例
を示すものである。短パルス光源56の波長λ0の光パ
ルスを、A、B、Cの時間遅延領域を通過させることに
よって、各光パルスを3種類の信号系となるように時間
遅延を発生させる。これらの実質的に同一の波長を有す
る各光パルスを、同一光伝送路によって時分割多重にて
伝送するものである。更に、多数の時分割多重光通信が
可能なことは言うまでもない。
【0102】図14は波長多重光通信の考え方の一例を
示すものである。この場合、短パルス光源57より、例
えば、波長λ1、λ2、およびλ3の光パルスを、A、
B、Cの時間遅延領域を通過させることによって、各光
パルスに時間遅延を発生させる。これらの異なる波長を
有する各光パルスを、同一光伝送路によって伝送するも
のである。勿論、異なる波長を有する各光パルスを同一
時間にて伝送することも可能である。
【0103】尚、光通信システムの光学系および電気信
号系はこれまでの通例のものを用いれば良いので、その
詳細は省略する。
【0104】
【発明の効果】本願発明のファイバーリングモード同期
レーザ装置によれば、安定な高繰り返しの短パルスレー
ザ装置が実現できる。
【0105】本願発明の光通信システムの第1の形態こ
れまでの光通信システムに比較してより大容量の光通信
システムが構築することが出来る。
【0106】本願発明の光通信システムの第2の形態あ
るいは第3の形態によれば、例えば1テラ・ビット級な
いしは10テラ・ビット級の大容量の光通信システムが
構築することが出来る。
【0107】尚、本願発明のファイバーリングモード同
期レーザ装置は、時分割多重光通信と波長分割多重光通
信システムのハイブリッド通信システムを柱とした長距
離大容量光通信システム用に好適である。更に、超高速
光計測用に必要不可欠な超短光パルス発生装置としても
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来型ファイバーリングモード同期レーザ装置
を示す図である。
【図2】本発明に係わるリング共振器を用いたファイバ
ーリングモード同期レーザ装置の構成を示す図である。
【図3】本発明に係わる高次縦モード透過フィルターを
用いたファイバーリングモード同期レーザ装置の構成を
示す図である。
【図4】モード同期法における光パルス列と縦モードの
関係を示す図である。
【図5】基本縦モードとフィルターによって選択された
高次縦モードを示す図である。
【図6】リング共振器の構成を示す平面図である。
【図7】リング共振器の透過特性を示す図である。
【図8】高次縦モードフィルタの構成を示す図である。
【図9】高次縦モードフィルタの透過特性を示す図であ
る。
【図10】本発明に係わるリング共振器を用いたファイ
バーリングモード同期レーザ装置の第2の構成を示す図
である。
【図11】本発明に係わる高次縦モード透過フィルター
を用いたファイバーリングモード同期レーザ装置の第2
の構成を示す図である。
【図12】光通信系の例を示す図である。
【図13】時分割多重光通信の基本を示す説明図であ
る。
【図14】波長多重光通信の基本を示す説明図である。
【符号の説明】
1、20・・・希土類添加光ファイバー、2、10・・・波長
多重用光カプラー、3、11・・・ 励起用レーザ装置、
4、12・・・ 偏波コントローラー5、13・・・ 出力用
光カプラー、6、14・・・ アイソレーター、7、 15
・・ 偏波コントローラー、8、16・・・ 光ファイバ
ー、9・・・ フィルタ領域、20・・・ 光パルス、21・・
・ 利得スペクトル、22、23・・・光の縦モード、24
・・・フィルターを透過した光の縦モード、25・・・ フィ
ルターを遮断された光の縦モード 26・・・ 開放型リング共振器、27・・・ 入力光導波
路、28・・・ 円形状の光導波路、29・・・ 出力光導波
路 33・・・(1×N)光導波路グレーティングルーター、3
4・・・入力光導波路 35・・・ 結合光導波路、36・・・ 自由空間領域、37
・・・自由空間領域 38・・・出力光導波路、39・・・(N×1)光導波路グレー
ティングルーター 40・・・ 入力光導波路、41・・・ 結合光導波路、42
・・・自由空間領域 43・・・ 自由空間領域、44・・・ 出力光導波路 50・・・ 送信モジュール、51・・・ 送信装置、52・・
・ 駆動装置、53・・・ 光ファイバー、54・・・ 受信
装置、55・・・ 受光部、56、57・・・ 光パルス光源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/04 H04B 9/00 E 10/06 H04J 14/08 14/00 14/02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類添加光ファイバーを有する光増幅領
    域、前記光増幅領域を励起するための励起用レーザ装
    置、偏波コントローラー、アイソレーター、および出力
    用光カプラーとを有して成るファイバーリングを有する
    ファイバーリングモード同期レーザ装置であって、所望
    の高次縦モードを選択的に透過させる独立したフィルタ
    領域を当該ファイバーリングの内部にまたは当該ファイ
    バーリングの外部に結合したことを特徴とするファイバ
    ーリングモード同期レーザ装置。
  2. 【請求項2】希土類添加光ファイバーを有する光増幅領
    域、前記光増幅領域を励起するための励起用レーザ装
    置、偏波コントローラー、アイソレーター、および出力
    用光カプラーとを有するファイバーリング有するファイ
    バーリングモード同期レーザ装置であって、所望の高次
    縦モードを選択的に透過させる開放型リング共振器を当
    該ファイバーリングの内部にまたは当該ファイバーリン
    グの外部に結合したことを特徴とするファイバーリング
    モード同期レーザ装置。
  3. 【請求項3】前記ファイバーリングモード同期レーザ装
    置の光増幅領域を連続光励起によってモード同期をかけ
    ることを特徴とする請求項第1項または第2項に記載の
    ファイバーリングモード同期レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記ファイバーリングモード同期レーザ装
    置の光増幅領域を同期的パルス光励起によってモード同
    期をかけることを特徴とする請求項第1項または第2項
    に記載のファイバーリングモード同期レーザ装置。
  5. 【請求項5】希土類添加光ファイバーを有する光増幅領
    域、前記光増幅領域を励起するための励起用レーザ装
    置、偏波コントローラー、アイソレーター、および出力
    用光カプラーとを有するファイバーリングを有するファ
    イバーリングモード同期レーザ装置であって、所望の高
    次縦モードを選択的に透過させる2つの光導波路グレー
    ティングルーターからなるフィルター領域を当該ファイ
    バーリングの内部にまたは当該ファイバーリングの外部
    に結合したことを特徴とするファイバーリングモード同
    期レーザ装置。
  6. 【請求項6】前記ファイバーリングモード同期レーザ装
    置の光増幅領域を連続光励起によってモード同期をかけ
    ることを特徴とする請求項第5項に記載のファイバーリ
    ングモード同期レーザ装置。
  7. 【請求項7】前記ファイバーリングモード同期レーザ装
    置の光増幅領域を同期的パルス光励起によってモード同
    期をかけることを特徴とする請求項第5項に記載のファ
    イバーリングモード同期レーザ装置。
  8. 【請求項8】10GHZ以上の繰り返し周波数の光パル
    ス出力を有するファイバーリングモード同期レーザ装置
    を、当該光通信システムの光源として有することを特徴
    とする光通信システム。
  9. 【請求項9】10GHZ以上の繰り返し周波数の光パル
    ス出力を有するファイバーリングモード同期レーザ装置
    を当該光通信システムの光源として有する時分割多重光
    通信システム。
  10. 【請求項10】10GHZ以上の繰り返し周波数の光パ
    ルス出力を有するファイバーリングモード同期レーザ装
    置を当該光通信システムの光源として有する波長多重光
    通信システム。
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