JPH11296959A - データ再生処理装置 - Google Patents

データ再生処理装置

Info

Publication number
JPH11296959A
JPH11296959A JP8991998A JP8991998A JPH11296959A JP H11296959 A JPH11296959 A JP H11296959A JP 8991998 A JP8991998 A JP 8991998A JP 8991998 A JP8991998 A JP 8991998A JP H11296959 A JPH11296959 A JP H11296959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
recording medium
disk
reproduction
recorded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8991998A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Miwa
勝彦 三輪
Kaoru Murase
薫 村瀬
Kazuhiro Tsuga
一宏 津賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8991998A priority Critical patent/JPH11296959A/ja
Publication of JPH11296959A publication Critical patent/JPH11296959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクチェンジャ様のデータ処理装置にお
いて、それらディスク等の記録媒体に収録された複数の
タイトルプログラムを高速に一覧する手段と、タイトル
プログラムの一つを容易に選択する手段を提供し、タイ
トルプログラムの処理開始の応答性を向上する。 【解決手段】 ディスク内容の一覧操作のために、ディ
スク上のデータをデータ選択手段で選択し、ハードディ
スクに保持する。データ選択手段で選択する部分データ
は、再生制御情報も含め再生処理可能とする。ハードデ
ィスクに保持した部分データを使用して部分的な再生を
行ない提示することで、タイトルプログラムの選択と確
定(再生の開始)を、ディスク交換なしでユーザが一連
の操作で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生制御を伴うデ
ータを再生処理するデータ再生処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ再生処理装置の例としてディスク
チェンジャを取りあげる。
【0003】ディスクチェンジャは大量のディスクを収
容する。1台以上のディスクドライブを備え、ディスク
をドライブへ移送し、データを読み出す。RAMドライ
ブを備え、書き込み可能なRAMディスクを使用すれ
ば、データの書き込みも可能である。データへのアクセ
ス(読み出し/書き込み)の必要に応じて、ディスク交
換を行なう。
【0004】ディスクチェンジャは、すべてのディスク
が常に直ちにアクセス可能な状態にあるわけではないの
で、ドライブにローディング済みのディスクに収録され
たデータでない限り、まずディスクをドライブへローデ
ィング(場合によってはディスクの交換)する必要があ
る。そのため、あるディスクに収録されたデータへの最
初のアクセス要求が発生した場合に、当該のディスクが
ドライブにローディングされていなければ、当該ディス
クのドライブへのローディングが必要となるので、読み
出し要求が発生してから実際にデータが読み出されるま
で、一般に数秒から数十秒の時間を要する。従ってディ
スクチェンジャは、異なるディスクに跨るランダムアク
セスが頻繁に発生するデータの保持には、一般的に不適
当とされる。異なるディスクに対するデータアクセスに
応えるために、ローディングされるディスクを頻繁に交
換する必要があるためである。
【0005】一方、ハードディスク装置に比較して、同
容量の大容量データ蓄積装置ならば安価に構築できると
いうコスト上のメリットがある。そのため、ディスクチ
ェンジャは、音楽CDやVideo−CDなどの、複数
のディスク間にデータが跨らないことがあらかじめ保証
できるようなROM(読み取り専用)ディスクのデータ
ライブラリや、映像データのような連続データの収録用
に使用されることが多い。連続データへのアクセスはラ
ンダムアクセス性の要求が比較的小さく、結果としてロ
ーディングするディスク交換の発生頻度が小さくなる。
そのため、データへのアクセス速度の遅さという短所
が、ランダムアクセスデータを収録する場合に比べて問
題になりにくいからである。
【0006】なお、ディスクがドライブにローディング
済みで直ちにアクセス可能な状態を「オンライン」状
態、ローディングされていない状態を「オフライン」状
態と呼びあらわすことがある。
【0007】以上のようにデータ読み出しの応答性の点
でハードディスク等で構成した同種のシステムに劣るデ
ィスクチェンジャであるが、比較的安価に大容量のデー
タ蓄積装置を構築できることや、市販のCD、CD−R
OM、Video−CD、DVD−Videoディスク
などを収容することも可能であることなどから、データ
サーバやデータライブラリ用途での使用の需要は大き
い。従ってデータ読み出し応答速度の改善は重要であ
る。
【0008】特開平8−195022(株式会社セガ・
エンタープライゼス、「ディスク再生装置、カラオケシ
ステム及びディスク再生方法」)では、上記のようなデ
ィスクチェンジャ装置において、ディスク再生までの待
ち時間が短くかつ低廉なディスク再生装置を実現してい
る。ディスクをチェンジャに収容する時に、当該ディス
クの先頭データを読み出して記憶装置に記憶する。ユー
ザによって当該データの再生が指示された場合、まず記
憶装置にあらかじめ記録した先頭部分のデータを使用し
て再生を開始し、その間に、ドライブ装置に当該ディス
クをローディングし、再生中の先頭データに対応する部
分のデータのディスクからの読み出しを開始し、記憶装
置中の先頭データが尽きる前に、同期をもって、データ
の供給を記憶装置からディスク(ドライブ)へ切替える
ものである。以上のようにデータ再生開始時の操作応答
時間を短縮している。つまりディスクチェンジャにおけ
るデータアクセスの応答時間を、データ先頭からの読み
出しの場合に、見かけ上、短縮している。
【0009】次にデータの一覧性の問題が重要とされ
る。すべてのディスクが同時にオンライン状態にはない
ため、ディスクチェンジャに収容されているすべてのデ
ィスクの情報を各々取り出そうと(読み出そうと)する
場合、すべてのディスクを一度はドライブへローディン
グする必要がある。そのために、チェンジャの全てのデ
ィスクに照会が必要となる操作は、操作応答性が極端に
悪くなる可能性がある。従って、一般にディスクチェン
ジャのような装置は、データの検索性が問題となりやす
い。なぜならデータの検索は、データ全体(=ディスク
全体)を一覧する動作を必要とするからである。また、
一覧操作が必要な理由として、大量のディスクがチェン
ジャ内に存在する時に、目的のデータに到達するために
は、まず当該データが収録されたディスクを特定しドラ
イブへローディングする必要があるからである。
【0010】データの検索性を向上させるために、ディ
スクをチェンジャに収容する際に検索情報を先読みし、
検索情報用のメモリ装置に別途保持することによって、
検索情報の読み出し時間の短縮を図ることが考えられ
る。
【0011】例えば、特開平8−36825(ソニー株
式会社、「AV機器」)では、ディスクチェンジャを備
えるAV機器において、収納されたディスクに関する多
くの情報を一目でわかるようにしてユーザーの使い勝手
を向上させることを実現している。ディスク検索用のデ
ータとして、ディスク種別、ディスクタイトル、年齢区
分、連続巻情報などを使用している。所定の表示形態で
画像イメージを生成して、ユーザにこれらの情報を提示
するものである。
【0012】特開平9−50360(株式会社日立製作
所、「メニュー自動構築システム」)では、同様にディ
スクチェンジャを備え、Video−CD等のディスク
を複数用いてサーバとして使用する映像配信システムに
おいて、ディスクを格納するだけで自動的に階層メニュ
ーを構築し、ディスク管理者のディスクの入れ替えの際
のメニュー変更操作を低減し、かつユーザには階層化し
たメニューを提供することでタイトル選択の際の使い勝
手を向上することを実現している。ディスクタイトル名
やディスクの内容を表す静止画像を含むメニューを自動
生成し、チェンジャ管理者のユーザー選択メニューの更
新の手間を軽減するとともに、ユーザに親和性の高いデ
ィスク選択メニューを提供している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ディス
クチェンジャのような大容量データ蓄積装置において
は、収容するすべてのディスクが常にオンライン状態で
はないので、データアクセスの応答性に本質的な問題が
存在する。これは、やはり前述のように、ディスク上の
個々のデータの読み出し開始応答性や、収録されている
データの一覧性の問題となる。
【0014】特開平8−195022(株式会社セガ・
エンタープライゼス、「ディスク再生装置、カラオケシ
ステム及びディスク再生方法」)は、ディスク上のデー
タの先頭データ部分を、ディスクチェンジャが備える記
録装置にあらかじめ先読み保持しておき、当該データへ
のアクセス開始要求が発生した場合には、記憶装置に保
持した先頭データを送出することで応答性を高め、その
間に該当のディスクをドライブへローディングし、適当
な時点でデータ供給源を記憶装置からディスクに切替
え、引続きデータ送出を行なうものである。
【0015】以上のような再生方法は、データが映像や
音声のような連続データの時に特に有効である。これ
は、そうした連続データの場合には、先頭データの読み
出し開始後に、引続き連続データの読み出しが行なわれ
る蓋然性が高いとみなせるからである。
【0016】しかしながら、ゲームやソフトウェアを収
録したCD−ROMや、対話的な映像ソフトを収録でき
るVideo−CD、DVD−Videoディスクの場
合には、ゲームや再生の進行が対話的に行なわれる状況
があり、したがって、そうしたゲームや再生の開始自体
も、必ずしもディスクのデータ先頭部分へのアクセスか
ら開始されるとは限らない。つまりユーザ操作によって
データアクセスの開始点が常に異なる可能性がある。こ
うした状況の場合、特開平8−195022が示すよう
な、単にデータの先頭部分を記憶装置に先読み保持して
おくだけでは、データの中途部分へのアクセスが任意に
発生する状況においては、データアクセスの開始の応答
性の改善には不十分である。
【0017】次に、データ(ディスク)の一覧性に関す
る課題について説明する。特開平8−36825(ソニ
ー株式会社、「AV機器」)や特開平9−50360
(株式会社日立製作所、「メニュー自動構築システ
ム」)が開示するように、チェンジャに備えた記憶装置
に、あらかじめ所望の一覧情報(ディスク種別、コンテ
ントのタイトル名など)を保持しておく。ユーザがチェ
ンジャに収容されているディスクに収録されているデー
タを一覧しようとする時に、記憶装置に保持しておいた
一覧情報を使用して独自メニューを生成し、ユーザにそ
のメニューを示して、ユーザが所望のディスクを選択で
きるとしている。
【0018】ところで、映像ソフトやゲームを多数収録
するディスクでは、各ディスクにそれぞれ固有のメニュ
ー情報が収録されている場合がほとんどである。例とし
て、映画タイトルを収めたDVD−Videoディスク
では、英語バージョンと日本語バージョンの選択メニュ
ーやタイトル中のチャプターへの飛び込み再生を行なう
ためのチャプター選択のメニューを収録している。この
他、カラオケ用DVD−Videoディスクの例では、
1枚のディスクに十数曲が収録されており、各曲を選択
するためのメニューが収録されている。さらにDVD−
Videoディスクに収録されたメニューでは、ユーザ
の選択に従って自動的に環境設定等を行なうための小プ
ログラムを実行する機能も備わっている。
【0019】特開平8−36825(ソニー株式会社、
「AV機器」)および特開平9−50360(株式会社
日立製作所、「メニュー自動構築システム」)ではディ
スク情報から選択メニューを自動生成する方式に関して
開示されている。しかし、上述のDVD−Videoデ
ィスクの場合に適用するとすると、ディスクに本来収録
されているメニュー(区別のためDVDメニューと呼
ぶ)と独自に自動生成されたメニューの見かけや動作に
差異がある可能性があるので、ユーザが混乱する恐れも
ある。さらに、例えばDVD−Videoディスクの場
合には、独自メニューを使用して再生のための選択を行
なった時には、実行すべき小プログラムが実行されな
い、などの問題を生じる可能性もある。
【0020】さらに、1ディスクあたり複数のタイトル
プログラムが収録されており、ユーザが所望する再生単
位がタイトルプログラムである場合は、目的のデータの
再生に到達するための操作が2段階になり操作性が悪
い。ここでタイトルプログラムとは、各フォーマットが
定めるディスクに収録された映像ソフトやゲームを表す
単位である。指摘する課題は上述のカラオケDVD−V
ideoディスクの例で顕著である。すなわち、カラオ
ケDVD−Videoディスクの場合、ユーザにとって
意味ある再生のための単位は「曲」である。一枚のカラ
オケDVD−Videoディスクには複数の曲が収録さ
れているので、それらから目的の曲を選択するためのD
VDメニュー情報を、当該ディスクは収録している。こ
の時、特開平8−36825および特開平9−5036
0が開示する独自メニューないし自動生成メニューは、
ディスク選択を支援するのが目的であるので、ユーザが
目的とする曲がどのDVD−Videoディスクに収録
されているかを承知していなければ、目的の曲を特定し
選択するまでにユーザ操作上の労力を要することにな
る。つまり、独自メニューにおいてディスクを適当に選
択し、再生を開始したうえで、ディスク再生の一環とし
てDVDメニューを呼び出し、DVDメニュー中に示さ
れた目的の曲のタイトル名を捜し出し、目的の曲を選択
し、選択を確定する必要があるからである。
【0021】図7を使用して具体的に説明する。ステッ
プ701においてディスクを選択するためのメニューを
表示する。ディスクを選択したら、DVDメニューによ
り目的の曲を選択する必要があるが(ステップ70
3)、その前に選択されたディスクをドライブへローデ
ィングする必要がある(ステップ702)。ステップ7
02は前述の通り、一般に数秒から数十秒を要するの
で、例えば目的の曲が収録されているDVDディスクが
明確に分かっていない場合には、目的の曲を検索する操
作上の効率が著しく悪化する。また、カラオケなどにお
いては楽しみたい曲が明確でなく、内容を一覧してその
場の気分で決めたいという要求がある。しかしDVDメ
ニューを表示するのにディスクのローディング交換が発
生するので一覧操作の効率も悪い。
【0022】なお、例えばDVDメニュー情報はDVD
ディスクに収録されたデータの先頭部分に存在するとは
限らない。
【0023】またDVDメニューはディスクの内容を制
作した制作者などが、芸術性などの制作上の意図を持っ
て制作したものであるので、ディスクチェンジャが独自
に取得したディスクの情報を使用して独自に(自動的
に)作成したメニューは、そうした芸術的意図などに沿
わない場合があるのは当然であり、時には制作者意図を
損なう可能性もある。
【0024】また、以上のいずれの従来例においても、
データアクセスの応答性向上の効果は、各々のチェンジ
ャ装置の個体に限られていた。チェンジャ中のディスク
の収容位置や、チェンジャにセットしたディスクの組構
成に依存しているからである。従ってディスクを他のチ
ェンジャ装置へ移動した場合は再構成を行なう必要があ
った。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明では以下の手段でデータ再生処理装置を構成
する。
【0026】まず、ディスクなどの記録媒体に記録され
たデータの一部を、実際の再生処理の発生に先立って読
み出して保持しておく。以後、簡単にこれを「先読み」
処理と呼ぶ。
【0027】先読み処理の手順について説明する。先読
み処理対象とするデータが記録された記録媒体(例えば
ディスク)をドライブ手段(例えばディスクドライブ装
置)へ移送する。ドライブ手段へ記録媒体をセットす
る。データ選択手段を備える。データ選択手段は、記録
媒体に記録されたデータにおいて、先読み処理を行なう
部分データの位置を決定するための手段である。データ
選択手段にはデータ選択のルール情報やアルゴリズム情
報が付随している。この情報を以下ではデータ選択ルー
ルと呼ぶことにする。ドライブ手段にセットされた記録
媒体から、データ選択ルールに従ってデータ選択手段が
選択した部分データを読み出す。読み出した部分データ
は、部分データ転送手段によって部分データ記憶手段に
転送され、記憶される。つまり部分データが複写され
る。部分データ記憶手段は、先読みされた部分データを
保持しておくもので、例えばハードディスク等による実
装が考えられる。
【0028】次に、先読みされたデータを使用して記録
媒体やタイトルを選択する手順について説明する。
【0029】なお、ここでいうタイトルとはユーザにと
って意味ある再生の単位である。例えば、10曲のカラ
オケを収録したDVD−Videoディスクの場合、記
録媒体がディスクであり、カラオケの一曲が一つのタイ
トルに相当する。日本版と米国版の2つのストーリーを
含む映画を収録したものであれば、日本版と米国版のそ
れぞれがタイトルに相当する。ユーザがあるタイトルの
再生を所望する時、最初に所望のタイトルが収録された
記録媒体を特定する必要がある。記録媒体の格納手段
(例えばディスクチェンジャ)には多数の記録媒体が格
納されており、ドライブ手段へ記録媒体を移送しなけれ
ばデータの読み出しができず、従ってタイトルの再生が
できないからである。そのために記録媒体のデータ内容
を照会し、所望の記録媒体を探す必要がある。ディスク
内容の照会に際して、先読みされた部分データを使用す
る。部分データはデータ選択ルールに従ってデータ選択
手段で選択された一部のデータである。ここで、データ
選択ルールは記録媒体のフォーマット種別毎に存在す
る。各フォーマットに適応して、所望の記録媒体を探す
のに適した部分データを先読みする。
【0030】ユーザが再生を意識するのはタイトルであ
って記録媒体ではない。従って所望の記録媒体の検索
は、実際にはユーザにとって、所望のタイトルの検索で
ある必要がある。ユーザが所望のタイトルを検索し、発
見し、選択して確定した時、データ再生処理装置におい
て自動的に対応する記録媒体を特定すればよい。先読み
した部分データに含まれる、記録媒体に記録されたデー
タの内容に関する情報をユーザに提示する際に、その部
分データを再生処理する。再生処理によって表示される
記録媒体の内容により、ユーザはタイトルの選択・確定
によって記録媒体の選択と確定を行なう。
【0031】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図1から図6を使用して説明する。
【0032】(実施の形態1)実施例としてDVD−V
ideoディスクチェンジャの場合を示す。
【0033】1.DVD−Videoディスクの概要 実施例の実際の構成の説明の前に、DVD−Video
ディスクの構成についてに説明しておく。
【0034】DVD−Videoディスクは、DVD−
Video規格に基づく、映像ソフトを収録する光ディ
スクである。映像ソフトの例としては映画や音楽ビデオ
クリップ集、インタラクティブ映像ゲームなどが代表例
としてあげられる。DVD−Video規格では、映像
の単なる連続的な記録だけでなく、ユーザ操作を伴う対
話的な再生が可能なナビゲーション機能を定めている。
主要なナビゲーション機能の一つにシステムメニューが
ある。
【0035】1.1DVD−Videoディスクのシス
テムメニュー 図3と図4を使用して、システムメニューについて説明
する。401はDVD−Videoのシステムメニュー
の一つが、テレビ受像機に表示されている様子である。
本例のシステムメニューはDVDカラオケディスクの曲
選択を行なうメニューである。図4では4曲のうちから
各曲をユーザが随意に選択できる様子を示している。4
02で示した曲名を囲む黒枠は、曲1番が選択されてい
ることを示すハイライトカラーを表している。403、
404の各々は曲2、3、4番が選択されていないこと
を示す、非選択の状態を提示している様子を表してい
る。
【0036】ユーザはリモコン411上のハイライト移
動キー412、413、414により、項目の選択状態
を、上下左右の相対位置に存在する項目に変更すること
ができる。図4では選択できる曲が上下方向にしか並べ
られていないので、上下移動の各キーが有効である。
【0037】いまユーザが下向きハイライト移動キー4
14を押したとすると、選択のハイライトカラーは曲2
番に移動し、非選択状態を表す表示403に相当する部
分が、先の402と同様に選択状態を示すハイライトカ
ラーを提示する。逆に402に相当する部分は、非選択
状態を表す表示404と同様な表示に切り替わる。つい
でユーザが選択確定ボタン415を押したとすると、曲
2番が選択確定されたことがDVD−Videoディス
クの再生機に伝達され、曲2番に相当する映像データの
再生が開始される。これはDVD−Videoディスク
のシステムメニューでは、メニュー上の各選択項目にボ
タンコマンドと呼ばれるナビゲーション情報を割り当て
ることができるためである。ボタンコマンドは、対応す
る選択項目が選択確定された時、実行される。ボタンコ
マンドとしてタイトルの再生を行なうコマンドが設定さ
れていれば、その選択項目を選択確定すると、そのタイ
トルの再生が開始されることになる。
【0038】以上のようなメニューの機能を、DVD−
Video規格では原則として、収録した映像ソフト中
のどの部分でも配置することが可能としている。そのう
え、DVD−Video規格で定められた規則に従って
特別に配置されたメニューはシステムメニューと呼ば
れ、メニュー呼び出しのための特別なID情報を付与す
ることが可能となっている。
【0039】ID情報は、抽象的には「タイトルメニュ
ー」、「ルートメニュー」などのメニューの名称であ
り、具体的な実装は属性を示すフラグ情報である。図4
に即せば、タイトルメニューをメニュー401としたと
き、リモコン上のボタン416を押すことによって、ユ
ーザは原則として再生中または再生停止中のどの状態か
らも、タイトルメニュー401をテレビ画面に呼び出す
ことができる。
【0040】1.2システムメニューの探索 上述のようにシステムメニューは、DVD−Video
規格の特色である豊富なナビゲーション機能の一つとし
て定められたもので、システムメニュー用データの配置
上も工夫がなされている。
【0041】図3にDVD−Videoディスクのファ
イルシステム上のファイル構成の例を示す。DVD−V
ideo規格ではファイルシステムとしてUDFBri
dgeフォーマットを採用している。これはISO/I
EC13346のサブセットであるOSTAUDFsp
ecificationとISO9660に基づくもの
である。
【0042】ルートディレクトリの直下にVIDEO_
TSという名前のディレクトリを配し、DVD−Vid
eo規格に基づく映像ソフトを構成するデータはすべて
このサブディレクトリ下に配置することになっている。
【0043】前述のシステムメニューを構成する映像デ
ータはVIDEO_TS.VOBファイルか、VTS_
xx_0.VOB(ここでxxは’01’から最大’9
9’ファイル中に配置することになっており、データの
実際のアドレス情報は、各々、VIDEO_TS.IF
Oファイルか、VTS_xx_0.IFO(ここでxx
は’01’から最大’99’)の規定のデータ構造部に
収録される。
【0044】図2を使用してタイトルメニューの呼び出
しに必要なデータ探索について概略を説明する。VID
EO_TS.IFOファイル201の、202で示した
エントリは、タイトルメニューがこのDVD−Vide
oディスク中に存在するかどうかを示すフラグ情報であ
る。このフラグ情報エントリ202でタイトルメニュー
の存在を簡単に知ることができる。タイトルメニューが
存在する場合、VIDEO_TS.IFOファイル20
1中にタイトルメニューの属性や制御に関わる情報20
4が収録されているはずになる。そのタイトルメニュー
情報204の収録された開始アドレスA1は、タイトル
メニュー情報のアドレスエントリ203に収録されてい
るので、DVD−Videoディスク再生装置は容易
に、タイトルメニュー情報204を探索できる。タイト
ルメニュー情報204中には、タイトルメニューで使用
する映像データなどが収録されているアドレス情報を収
録するエントリが存在する。DVD−Video規格で
は、映像データをVOB(VideoOBject)と
呼称しており、アドレス情報として開始アドレスエント
リ205と終了アドレスエントリ206が存在する。V
OBは可変長データであるためである。図2では開始ア
ドレスをA2、終了アドレスをA3としている。タイト
ルメニューのVOBは、DVD−Video規格によ
り、VIDEO_TS.VOBファイル207に収録す
ることが定められているので、このファイル中の、アド
レスA2からA3の部分に、タイトルメニューのVOB
208が収録されていることが分かる。DVD−Vid
eoディスク再生装置は、タイトルメニュー情報204
とタイトルメニューのVOB208を使用して、図4の
401に示したようなメニューの表示とメニュー動作を
実行することができる。
【0045】2.DVD−Videoディスクチェンジ
ャでの実施の形態 以下では簡単のために、DVD−Videoディスクを
DVDディスクと省略し、またDVD−Videoディ
スクをに収録されたデータをDVDデータと呼び表すこ
とにする。
【0046】2.1ディスクチェンジャの構成 図1に本実施例のディスクチェンジャ本体部と、データ
処理実行部の構成をブロック図で示す。以下では図1に
記述したブロック図全体をディスクチェンジャと呼称す
る。狭義にディスクチェンジャメカニズムについて言及
する必要がある場合には、その都度、ディスクチェンジ
ャ全体とは区別できるよう詳述する。
【0047】CPU101では、図1のディスクチェン
ジャを制御するシステム制御プログラムが動作する。
【0048】ROMメモリ102はデータ選択手段11
0が使用するデータ選択ルール情報を記憶している。本
実施例では、データ選択ルールは、後述のように、DV
D−Videoディスクのシステムメニュー用データを
選択するための選択ルールである。この他、ディスクチ
ェンジャの動作に必要なプログラムやデータを記憶して
いる。例えばディスクチェンジャの起動時には、システ
ム制御プログラムもROMメモリ102から読み出され
る。
【0049】インプット検出手段111により、ユーザ
操作を受け付ける。入力されたユーザ操作は、CPU1
01で、システム制御プログラムに受け付けられ処理さ
れる。
【0050】ディスクチェンジャ中を転送されるデータ
(制御データとDVDデータの双方)は、バス113を
経由して転送される。転送制御は、システム制御プログ
ラムの指示の下で、バスコントローラ108が行なう。
【0051】複数の、上述したようなDVDカラオケデ
ィスクが、マガジン107に収められる。チェンジャメ
カニズム部114に一つ以上のマガジン107が収容さ
れる。
【0052】ハードディスク103に、複数のDVDデ
ィスク106のシステムメニュー(タイトルメニューと
しておく)のデータが、すでに先読み処理され、ここに
保持されているものとする。なお、先読み処理の実行の
詳細については後述する。
【0053】ディスクドライブ104はDVDディスク
106をセットし駆動する装置である。DVDディスク
106に記録されたデータを読み出すことができる。
【0054】再生手段109はDVDディスクの再生処
理を行なう。DVDディスクのナビゲーション制御やビ
デオ・音声データであるストリームデータの制御を行な
う。DVD再生処理プログラムと当該プログラムを実行
するマイコンで構成されている。
【0055】映像変換手段112はDVDデータのデコ
ード処理とTV映像出力形式への変換を行なう。従って
表示装置としてTV受像機を使用することができる。
【0056】NIC115はネットワーク・インタフェ
ースであり、ディスクチェンジャをネットワークへ接続
する。
【0057】2.2所望のカラオケ曲を選択すること いまユーザが、ディスクチェンジャに収めたDVDカラ
オケディスクを使用してカラオケを楽しむため、所望の
曲を選択しようとする。まず所望の曲が収録されたDV
Dディスクを特定する必要がある。そのDVDディスク
をチェンジャメカニズム113の備えるディスク移送の
機構によってディスクドライブ104へ移送しなければ
データを読み出せないからである。そこで、所望の曲が
収録されたDVDディスクを特定するために、チェンジ
ャに収容されたディスクの内容を一覧する必要がある。
ユーザの目的意識はカラオケ用の各々の曲であって、そ
れが収録されるDVDディスクを直接に意識していない
ためである。
【0058】ディスクチェンジャに対してユーザが、収
容するディスクの一覧開始をインプット検出手段111
を介して指示する。例えばディスクチェンジャ用リモコ
ン上に「検索」ボタンが存在すれば、それを押すことで
指示が可能である。ハードディスク103に保持するタ
イトルメニューのデータを使用して、図5に示すような
一覧図を表示する。個々のタイトルメニューの映像化の
ための処理(再生処理)は再生手段109の制御のもと
に行なわれる。システム制御プログラムが4つのタイト
ルメニューの映像を4分割画面で一覧表示している。図
5において、501はテレビ受像機に表示される一覧の
全体部を表す。502から505は、各DVDディスク
のタイトルメニューが、通常の表示面積の4分の1の面
積に縮小されて表示されていることを示す。506は表
示画面左上部に表示されたタイトルメニューが、ユーザ
操作に関してアクティブであることをユーザに知らせる
ための強調表示を表す。
【0059】この時、再生手段109は、タイトルメニ
ュー502の表示に使用している、ハードディスク10
3に記録されているタイトルメニュー用データに対応す
るDVDディスクを処理対象として動作していることに
なる。このDVDディスクを、以下で区別する必要のあ
る場合に、DVDカラオケ#1ディスクと称することに
する。図5におけるタイトルメニュー502の表示は、
DVDカラオケ#1ディスクをディスクドライブ104
へローディングすることなく実行されている。ハードデ
ィスク103上にタイトルメニューのデータがあらかじ
め記憶されており、それを使用するからである。
【0060】図5で、ユーザがDVDカラオケ#1ディ
スクに収録された1番目の曲を楽しもうと決断し、選択
確定の操作を実行する。具体的には、縮小表示されたタ
イトルメニュー502で曲1番が選択されている状態
で、例えばDVD再生用リモコン上の確定ボタンを押
す。確定ボタンの押下はインプット検出手段111によ
って検出され、確定ボタンが押されたことが再生手段1
09へ伝達される。再生手段109はDVDカラオケ#
1ディスクのタイトルメニューの曲1番の選択項目にお
いて確定操作がなされたことを判別し、曲1番の選択項
目に設定されたボタンコマンドを実行する。いま、その
ボタンコマンドがDVDカラオケ#1ディスクのタイト
ルの1番の再生開始を示すコマンド「JumpTTTT
N=1」である。再生手段109は、タイトル1番のデ
ータがハードディスク103上に存在しないことが判明
すれば、チェンジャメカニズム114に収容されている
DVDカラオケ#1ディスクをディスクドライブ104
へローディングする要求を発行する。システム制御プロ
グラムがその要求に応じて、当該DVDディスクのディ
スクドライブ104へローディングを制御する。DVD
カラオケ#1ディスクがデータ読み出し可能な状態にな
ったら、再生手段109は再生処理を再開し、曲1番の
再生を続行する。曲1番の再生は4分割画面でなく、全
画面で行なわれる。
【0061】図6に上述の手順を図で示す。最初に4分
割表示の検索用メニューを呼び出す(ステップ60
1)。次に検索用メニュー内に表示されている各タイト
ルメニューを閲覧して目的のタイトル(曲)を探す(ス
テップ602)。目的の曲が見つからない場合、タイト
ルメニューの探索を続ける(ステップ603)。
【0062】目的のタイトルを検索するために任意回数
の繰り返し手順が発生するステップ602及び条件分岐
603で構成される手続きのループ部が、一回あたり数
秒から数十秒を要するディスクのローディングのステッ
プ604を含まず、前段に位置している。したがって、
ユーザ手順としてはタイトル選択のための検索(タイト
ルメニューの探索)に、ディスクドライブのディスク交
換が不要なため操作の応答性がよく、また、検索用メニ
ューの呼び出しとタイトル選択のためのタイトルメニュ
ーの一覧操作が連続した手続きで行なわれるので操作性
良く、短時間でタイトルを選択できる。
【0063】2.3タイトルメニュー用データの先読み
処理 ハードディスク103への、タイトルメニューのデータ
の先読み処理の方法について説明する。
【0064】先読み処理を行なうには、まず目的のDV
Dディスクをディスクドライブ104へローディングす
る必要がある。ローディングされたら、ディスクドライ
ブ104ないしシステム制御プログラムないしデータ選
択手段110がディスクの種別を判別し、データ選択手
段110がディスク種別に該当するデータ選択のルール
をROMメモリ102から呼び出して、当該DVDディ
スクに適用して、タイトルメニューのデータを読み出
す。ディスクから読み出したデータはハードディスク1
03に記録する。同時に当該DVDディスクのデータが
先読み処理された旨も記録しておく。
【0065】(実施の形態2)実施の形態1と同様の構
成において、マガジン107に収められるディスクのう
ち少なくとも一枚は読み書き可能なディスクとする。例
えばDVD−RAMディスクであるとする。
【0066】データ選択手段110によって選択され、
ディスクから先読みされたデータは、ハードディスク1
03ではなく、当該のディスクが収容されているマガジ
ン中のDVD−RAMディスクに記録保持されるとす
る。
【0067】ディスクドライブ104がDVD−RAM
ディスクを読み取ることができればよいし、また別個の
DVD−RAMディスク用ディスクドライブを新たに備
えてもよい。
【0068】以上の構成によれば、1マガジン中のDV
Dディスクの一覧のためには、同一マガジン中のDVD
−RAMディスクを参照すればよいことになる。1マガ
ジンに10枚のDVDディスクが収容可能であるとし
て、うち一枚がDVD−RAMディスクである構成を採
用するとすれば、9枚のDVDディスクの内容を一覧す
るのに、一枚のDVD−RAMディスクのみをディスク
ドライブにローディングすればよく、ユーザの一覧操作
に対する応答性の向上が維持できる。
【0069】さらに、上述のマガジン(とディスク)
を、ディスクチェンジャ装置間で交換する場合には、あ
らかじめデータを先読み処理する必要がない。なぜなら
交換するマガジン中のDVD−RAMディスクに既に部
分データが先読み処理されているからである。従ってマ
ガジン交換先のディスクチェンジャにおいては、先読み
処理を省略できるので、ディスクチェンジャの利便性も
向上する。
【0070】さらに、先読みのデータがDVD−RAM
ディスクにまとめて保持されているのであるから、その
内容をハードディスク103に一括して複写すれば、先
読み処理の軽減と共に、実施の形態1と同レベルのタイ
トル検索の操作性が期待できる。
【0071】本発明の実施の形態では、タイトルメニュ
ーを一覧表示する際に、システム制御プログラムが画面
を4分割して、4つのタイトルメニューを表示するとし
た。一覧の表示方法はこれ以外にもさまざまなユーザイ
ンタフェースが可能であり、一覧するという目的を満た
すデザインであれば、4分割画面に拘るものではない。
ディスクチェンジャには4枚以上のDVDディスクを収
容している場合、4分割表示の検索メニューではすべて
のDVDディスクのタイトルメニューを同時に表示はで
きないので、8分割表示としたり、4分割表示のまま複
数のページに分けて表示制御をすればよい。ユーザのペ
ージ送り・ページ戻りの操作に応じてタイトルメニュー
の4分割表示を更新するなど、ユーザインタフェースと
して適当と思われる実装形態であれば、本発明ではタイ
トルメニューの一覧表示方法の実際は問わない。
【0072】本発明の実施の形態では、ディスクはDV
D−Videoディスクとして説明したが、本発明の効
果は、これによって限定されない。Video−CD
等、特定のデータ構造を定めたフォーマットに従うディ
スクであればよい。各ディスクのフォーマット毎にデー
タ選択のルールを用意することによって、各ディスクに
適応したデータの先読み処理が可能である。従って、デ
ータ構造が定められたものである限り、ディスクは読み
出し専用ディスク(ROM)である限定も必要なく、読
み書き可能なディスク(RAM)であってもよい。ま
た、ディスクでなく、VTR等のテープ媒体であっても
よい。
【0073】本発明の実施の形態ではDVD−Vide
oディスクに収録された映像ソフトをデータの例として
取り上げたが、計算機プログラムなどのソフトウェアデ
ータにおいても、プログラムの一覧と先読みデータ分を
使用した実行の先行により、ユーザ操作への応答性を向
上させる点において、本発明の効果が期待できる。
【0074】再生手段109や映像変換手段112が含
むデコーダ処理部はソフトウェアとして実装されていて
もよい。
【0075】先読みの処理の実行タイミングは、ディス
クチェンジャの運用において任意に行なえばよいので、
本実施例では特に言及しなかった。システム制御プログ
ラムが自動的に行なってもよいし、ユーザの指示に応じ
て処理してもよい。自動的に処理する場合でも、ディス
ク106(マガジン107)をあらたにチェンジャメカ
ニズム113にセットした時点で逐次行なってもよい
し、ある種の処理スケジューリングを行ない、例えばデ
ィスクチェンジャの使用の少ない時間帯にバッチ処理と
して実行してもよい。また、例えば、ディスクチェンジ
ャへディスクをセットした後の最初の再生時に同時に、
本発明による先読み処理を行なっておけば、次回以降の
再生時に、本発明による効果を期待できる。
【0076】データ選択手段110が使用するデータ選
択のルールを、ROMメモリ102に備える、とした
が、ディスク上にあらかじめ収録しておきそれをロード
して使用することや、ディスクチェンジャがネットワー
クに接続されていたり、データ放送を受信する機能を備
えるのであれば、それらからダウンロードすることも可
能である。ハードディスク103はハードディスクに限
らない。部分データの容量にみあう記録容量を備え、デ
ィスクチェンジャよりも高速なデータアクセスが可能な
装置で構成されればよい。例えば、半導体メモリを使用
することも可能である。
【0077】本発明の実施の形態ではディスクチェンジ
ャに使用した例として説明した。しかしながら本発明
は、ディスクチェンジャに限らず、データ全体の供給の
手段が低速で、データ処理装置にメモリ手段にを備えて
データを蓄積することが可能な環境で、有効である。例
えば実施の形態において、ディスクチェンジャを通信ネ
ットワークやオン・デマンド型の放送網などに置き換え
てもよい。
【0078】また、部分データ転送手段も、本実施の形
態ではディスクチェンジャの装置内に設けられたローカ
ルバス装置としたが、CPU101をはじめとする各手
段が別個のきょう体に分割され、外部バス装置を介し
て、互いに接続されていてもよい。さらに、外部バス手
段はネットワーク等でもよい。
【0079】先読み処理において、インプット検出手段
111により、ユーザが明示的にデータ選択ルールを指
定してもよい。例えば、1回目の再生時に、再生され表
示されているデータをユーザが確認の上で、先読み処理
するデータとして指定する。
【0080】
【発明の効果】本発明の構成により、ディスク種別に依
存したデータ選択ルールの適用により、データアクセス
を開始する蓋然性の高い部分のデータを高速な記憶装置
に先読みして保持しておくことが可能になる。これによ
って、対話性を有する映像ソフトやゲーム等において
も、ユーザ操作に関する応答性が向上する。複数のタイ
トルを含む複数のディスクから所望のタイトルを探し出
そうとする場合には、実施の形態に示したように、タイ
トルの検索中にディスクドライブへローディングするデ
ィスクの交換が不要になるので、一覧性と検索性が非常
に向上する。
【0081】次に、再生対象ディスクを決定しようとす
る一覧や検索の過程においても、ディスクの意図するナ
ビゲーション等を含む再生処理を行なってユーザに提示
できるので、「一覧や検索」から「再生実行」へいたる
処理の遷移をユーザに感じさせることなく実行でき、ユ
ーザの操作感を損なわない。
【0082】また、一覧や検索において、再生処理プロ
グラムによる再生実行が行なわれており、独自の形態で
のユーザへの提示ではないので、ナビゲーションや見た
めのデザインなどタイトル制作者の意図を尊重すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスクチェンジャのブロック構
成の図
【図2】DVD−Video規格に定めるシステムメニ
ュー用データの探索図
【図3】DVD−Video規格に定めるファイルとデ
ィレクトリの構成を示す図
【図4】DVD−Videoディスクのタイトルメニュ
ーの動作とリモコンの例を示す図
【図5】本発明によるディスクチェンジャが表示する、
DVD−Videoディスクのタイトルメニューの集合
を示す図
【図6】実施の形態におけるDVDカラオケディスクの
曲の選択手順を示す図
【図7】従来の例の構成におけるDVDカラオケディス
クの曲の選択手順を示す図
【符号の説明】
101 CPU 102 ROMメモリ 103 ハードディスク 104 ディスクドライブ 105 チェンジャによるディスクの移送を表す矢印 106 ディスク 107 マガジン 108 バスコントローラ 109 再生手段 110 データ選択手段 111 インプット検出手段 112 映像変換手段 113 バス 114 チェンジャメカニズム 115 ネットワークインタフェース手段 201 VIDEO_TS.IFOファイル 202 タイトルメニューの存在を示すフラグのエント
リ 203 タイトルメニュー情報のアドレスが記述された
エントリ 204 タイトルメニュー情報 205 タイトルメニューのVOB開始アドレスが記述
されたエントリ 206 タイトルメニューのVOB終了アドレスが記述
されたエントリ 207 VIDEO_TS.VOBファイル 208 タイトルメニューのVOB 401 タイトルメニュー 402 選択状態を表すハイライト表示 403 非選択状態を表す表示 404 非選択状態を表す表示 411 リモコン 412 ハイライト移動指示キー(上、右) 413 ハイライト移動指示キー(左) 414 ハイライト移動指示キー(下) 415 選択を確定するキー 416 タイトルメニュー呼び出しキー 501 ディスクチェンジャによるタイトルメニューの
一覧表示 502 1番目のDVD−Videoディスクのタイト
ルメニュー 503 2番目のDVD−Videoディスクのタイト
ルメニュー 504 3番目のDVD−Videoディスクのタイト
ルメニュー 505 4番目のDVD−Videoディスクのタイト
ルメニュー 506 ユーザの操作対象であるタイトルメニューを識
別するための表示 601 検索用メニューを表示するステップ 602 目的の曲が含まれるタイトルメニューを探すス
テップ 603 目的の曲の発見に関する分岐 604 当該タイトルメニューから目的の曲を選択確定
するステップ 605 DVDディスクをドライブへ実際にローディン
グするステップ 606 曲を再生するステップ 701 検索用の独自メニューの呼び出しステップ 702 ディスクのドライブへのローディングのステッ
プ 703 ディスクのDVDメニューの呼び出しのステッ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に記録されたデータを読み出すド
    ライブ手段と、 複数の記録媒体を格納し、指示された記録媒体を選択的
    に取り出して前記ドライブ手段へ移送する記録媒体格納
    手段と、 前記記録媒体に記録されたデータの一部であって、少な
    くとも前記データの再生制御情報の一部を含む部分デー
    タを選択する部分データ選択手段と、 前記部分データ選択手段によって選択された部分データ
    を記憶する部分データ記憶手段と、 前記部分データを前記ドライブ手段で読み出し、前記部
    分データ記憶手段に転送する部分データ転送手段と、 前記データと前記部分データを処理する再生手段と、前
    記再生手段による前記部分データの再生の提示にもとづ
    いて操作者が、前記部分データが由来するデータが記録
    された、前記記録媒体の選択を指示するユーザ操作手段
    とを備えることを特徴とするデータ再生処理装置。
  2. 【請求項2】記録媒体に記録されたデータを読み出すド
    ライブ手段と、 複数の記録媒体を格納し、指示された記録媒体を選択的
    に取り出して前記ドライブ手段へ移送する記録媒体格納
    手段と、 前記記録媒体に記録されたデータの一部であって、少な
    くとも前記データの再生制御情報の一部を含む部分デー
    タを選択する部分データ選択手段と、 前記部分データ選択手段によって選択された部分データ
    を記憶する部分データ記憶手段と、 前記部分データを前記ドライブ手段で読み出し、前記部
    分データ記憶手段に転送する部分データ転送手段と、 前記データと前記部分データを処理する再生手段と、 前記部分データが由来するデータが記録された、前記記
    録媒体の選択を行なう記録媒体選択手段とを備えること
    を特徴とするデータ再生処理装置。
  3. 【請求項3】記録媒体に記録されたデータを読み出すド
    ライブ手段と、 複数の記録媒体を格納し、指示された記録媒体を選択的
    に取り出して前記ドライブ手段へ移送する記録媒体格納
    手段と、 前記記録媒体に記録されたデータに関連し、少なくとも
    前記データの再生制御情報の一部を含む関連データを供
    給する関連データ供給手段と、 前記関連データ供給手段によって供給される関連データ
    を記憶する関連データ記憶手段と、 前記データと前記関連データを処理する再生手段と、 前記関連データが関連するデータが記録された、前記記
    録媒体の選択を行なう記録媒体選択手段とを備えること
    を特徴とするデータ再生処理装置。
  4. 【請求項4】前記部分データが、由来する前記記録媒体
    に記録されたデータの内容の一覧情報を含むことを特徴
    とする請求項1または2に記載のデータ再生処理装置。
  5. 【請求項5】前記関連データが、関連する前記記録媒体
    に記録されたデータの内容の一覧情報を含むことを特徴
    とする請求項3記載のデータ再生処理装置。
  6. 【請求項6】前記一覧情報が、可視映像と択一的な選択
    項目を備えるメニュー情報を含むことを特徴とする請求
    項4または5記載のデータ再生処理装置。
  7. 【請求項7】前記部分データが、由来する前記記録媒体
    に記録されたデータを使用する実行可能プログラムを含
    むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ再生
    処理装置。
  8. 【請求項8】前記関連データが、関連する前記記録媒体
    に記録されたデータを使用する実行可能プログラムを含
    むことを特徴とする請求項3記載のデータ再生処理装
    置。
  9. 【請求項9】前記記録媒体はディスクであり、前記記憶
    媒体格納手段がディスクチェンジャ装置であることを特
    徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のデータ
    再生処理装置。
  10. 【請求項10】前記記憶媒体格納手段が前記記録媒体を
    格納するにあたり、複数の前記記録媒体を小グループに
    分配し、前記記憶媒体の各々の小グループを形成するた
    めのマガジン手段を備えることを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれか1つに記載のデータ再生処理装置。
  11. 【請求項11】前記記録媒体がDVD−Videoディ
    スクである請求項9記載のデータ再生処理装置。
  12. 【請求項12】前記記録媒体がDVD−Videoディ
    スクとDVD−RAMディスクである請求項10記載の
    データ再生処理装置。
  13. 【請求項13】前記ユーザ操作手段が、さらに前記デー
    タ選択手段の動作を操作することを特徴とする請求項1
    記載のデータ再生処理装置。
  14. 【請求項14】前記データ選択手段の動作を操作するユ
    ーザ操作手段を備えることを特徴とする請求項2記載の
    データ再生処理装置。
JP8991998A 1998-04-02 1998-04-02 データ再生処理装置 Pending JPH11296959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8991998A JPH11296959A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 データ再生処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8991998A JPH11296959A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 データ再生処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11296959A true JPH11296959A (ja) 1999-10-29

Family

ID=13984121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8991998A Pending JPH11296959A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 データ再生処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11296959A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6646966B2 (en) Automatic storage medium identifying method and device, automatic music CD identifying method and device, storage medium playback method and device, and storage medium as music CD
EP0982725A2 (en) Information reproducing apparatus and method, information recording apparatus and method, distribution medium and recording medium
JP2008527596A (ja) ローカルストレージを使用記録媒体再生方法および再生装置
JP5005795B2 (ja) インタラクティブグラフィックストリームを記録した情報記録媒体、その再生装置及び方法
EP1230643B1 (en) Three-stage menu processing for digital disc recorder
JP2008533631A (ja) 記録媒体、ならびに記録媒体からデータを再生する方法および装置
JPH10326478A (ja) 音楽用コンパクトディスク再生装置
JPH07236099A (ja) 情報再生装置を内蔵したテレビジョン装置
JPH08306167A (ja) 記憶媒体へのデータ格納方法、記憶媒体の再生装置、及び記憶媒体を用いた情報の管理装置、及び記憶媒体の使用方法
US7617518B2 (en) Information storage medium storing a plurality of titles, reproducing apparatus and method thereof
JP4740149B2 (ja) 光ディスクプレーヤおよびその再生方法
JPH07240881A (ja) 情報検索再生装置を内蔵したテレビジョン装置
JP2002343067A (ja) Mp3再生機能搭載装置
JP3694366B2 (ja) ディスク再生装置
KR0178246B1 (ko) 비디오 씨디 시스템의 내용 소개 방법
JPH11296959A (ja) データ再生処理装置
KR100589809B1 (ko) 광디스크 장치에서의 축소영상 프리뷰 방법
KR100561483B1 (ko) 동영상으로 재생되는 복수개의 타이틀이 기록된정보저장매체, 그 재생 장치 및 재생 방법
KR100267527B1 (ko) 광디스크의 연속 재생방법
KR100226967B1 (ko) 광디스크 재생방법
KR100203680B1 (ko) 광디스크 시스템의 재생 방법
KR100579839B1 (ko) 영상 및 음향 기록/재생 장치 및 그 파일 복사 방법
KR20030026403A (ko) 화상장면검색장치 및 그 제어방법
JP2009004034A (ja) 情報記憶媒体,および情報再生方法
KR20190124696A (ko) 컨텐츠 재생 방법