JPH1129670A - ラップフィルム - Google Patents
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- JPH1129670A JPH1129670A JP18340197A JP18340197A JPH1129670A JP H1129670 A JPH1129670 A JP H1129670A JP 18340197 A JP18340197 A JP 18340197A JP 18340197 A JP18340197 A JP 18340197A JP H1129670 A JPH1129670 A JP H1129670A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性、柔軟性、粘着性、カット性、透明性
及び耐裂け性が良好で、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したラップフィルムを提供すること。 【解決手段】 本発明のラップフィルムは、4−メチル
−1−ペンテン系重合体(A)50〜98重量部、及び
密度が0.90g/cm3 以下のエチレン−α・オレフ
ィン共重合体(B)2〜50重量部からなる樹脂組成物
から形成されたことを特徴とする。
及び耐裂け性が良好で、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したラップフィルムを提供すること。 【解決手段】 本発明のラップフィルムは、4−メチル
−1−ペンテン系重合体(A)50〜98重量部、及び
密度が0.90g/cm3 以下のエチレン−α・オレフ
ィン共重合体(B)2〜50重量部からなる樹脂組成物
から形成されたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用あるいは業
務用ラップフィルムに関し、特に安全性、柔軟性、粘着
性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好で、電子レン
ジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適したラップフィル
ムに関する。
務用ラップフィルムに関し、特に安全性、柔軟性、粘着
性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好で、電子レン
ジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適したラップフィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、食品の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、
冷凍保存の際に用いられる家庭用あるいは業務用ラップ
フィルムとして、ポリ塩化ビニリデン(以下、「PVD
C」ともいう)、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」と
もいう)、ポリエチレン(以下、「PE」ともいう)、
ポリプロピレン(以下、「PP」ともいう)等を主成分
とするフィルムが用いられている。
り、食品の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、
冷凍保存の際に用いられる家庭用あるいは業務用ラップ
フィルムとして、ポリ塩化ビニリデン(以下、「PVD
C」ともいう)、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」と
もいう)、ポリエチレン(以下、「PE」ともいう)、
ポリプロピレン(以下、「PP」ともいう)等を主成分
とするフィルムが用いられている。
【0003】しかしながら、PVDC及びPVCはその
分子構造中に塩素を有しているために、廃棄された後の
焼却処理により有害なダイオキシンを発生させる原因と
もなり、環境上大きな問題を有している。また、PVC
から形成されたPVC系ラップフィルムは、沸騰熱湯に
接すると白化現象を起こすという問題を有している。ま
た、PVDCから形成されたPVDC系ラップフィルム
は、加熱時の収縮が大きく、例えば電子レンジでの加熱
調理の際に収縮によるフィルムの裂けが生じることがあ
るという問題を有している。さらに、該PVDC系ラッ
プフィルムは、紙管に巻き取ったフィルムを収納してい
る箱についている「のこ刃」での切断の際にイレギュラ
ーに裂けを生じやすく、使用者にとっては使いにくいも
のとなっている。
分子構造中に塩素を有しているために、廃棄された後の
焼却処理により有害なダイオキシンを発生させる原因と
もなり、環境上大きな問題を有している。また、PVC
から形成されたPVC系ラップフィルムは、沸騰熱湯に
接すると白化現象を起こすという問題を有している。ま
た、PVDCから形成されたPVDC系ラップフィルム
は、加熱時の収縮が大きく、例えば電子レンジでの加熱
調理の際に収縮によるフィルムの裂けが生じることがあ
るという問題を有している。さらに、該PVDC系ラッ
プフィルムは、紙管に巻き取ったフィルムを収納してい
る箱についている「のこ刃」での切断の際にイレギュラ
ーに裂けを生じやすく、使用者にとっては使いにくいも
のとなっている。
【0004】また、PEから形成されたPE系ラップフ
ィルムは、ガラス転移温度が低く冷凍あるいは冷蔵によ
る保存に用いるには好適なものの、耐熱温度が低いため
に電子レンジによる調理の際に用いると加熱した油成分
により穴が開きやすいという問題を有している。また、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」とも
いう)を使用したラップフィルムは、機械的強度等が改
質できるものの、特有の酢酸臭を生じるという問題を有
している。また、PPから形成されたPP系ラップフィ
ルムは、耐熱性は高いものの、耐低温脆化性が低く冷凍
保存には好ましくなく、また粘着性が低いために容器へ
の接着力や、フィルム同士の接着力にかける。さらに、
該PP系ラップフィルムは、裂けが強いために「のこ
刃」によるカット性も良くない。また、上述したような
従来の各ラップフィルムは、可塑剤を多量に含んでいる
ために、その使用中に該可塑剤がフィルム表面に析出し
て食品を汚染するという問題も有している。
ィルムは、ガラス転移温度が低く冷凍あるいは冷蔵によ
る保存に用いるには好適なものの、耐熱温度が低いため
に電子レンジによる調理の際に用いると加熱した油成分
により穴が開きやすいという問題を有している。また、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」とも
いう)を使用したラップフィルムは、機械的強度等が改
質できるものの、特有の酢酸臭を生じるという問題を有
している。また、PPから形成されたPP系ラップフィ
ルムは、耐熱性は高いものの、耐低温脆化性が低く冷凍
保存には好ましくなく、また粘着性が低いために容器へ
の接着力や、フィルム同士の接着力にかける。さらに、
該PP系ラップフィルムは、裂けが強いために「のこ
刃」によるカット性も良くない。また、上述したような
従来の各ラップフィルムは、可塑剤を多量に含んでいる
ために、その使用中に該可塑剤がフィルム表面に析出し
て食品を汚染するという問題も有している。
【0005】上述の様々な問題を解決すべく、これまで
にラップフィルムに関する種々の提案がなされている。
例えば、特開平5−239291号公報には、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体に対して、100℃における
動粘度が2〜5000cStである液状ブテン系重合体
を添加した樹脂組成物を成形してなるラップフィルムが
開示されている。また、特開平6−32952号公報に
は、4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して100
℃における動粘度が2〜5000cStである液状ブテ
ン系重合体とブテン−1系固体重合体とを含む樹脂組成
物を成形してなるラップフィルムが開示されている。ま
た、特開平6−136149号公報には、4−メチル−
1−ペンテン系重合体に対して、ポリブテン及び/又は
水素化石油系炭化水素樹脂を添加した樹脂組成物から成
るラップフィルムが開示されている。さらに、特開平7
−165940号公報には、4−メチル−1−ペンテン
系重合体に対して、液体飽和炭化水素を添加した組成物
から成る層を有するストレッチフィルムが開示されてい
る。
にラップフィルムに関する種々の提案がなされている。
例えば、特開平5−239291号公報には、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体に対して、100℃における
動粘度が2〜5000cStである液状ブテン系重合体
を添加した樹脂組成物を成形してなるラップフィルムが
開示されている。また、特開平6−32952号公報に
は、4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して100
℃における動粘度が2〜5000cStである液状ブテ
ン系重合体とブテン−1系固体重合体とを含む樹脂組成
物を成形してなるラップフィルムが開示されている。ま
た、特開平6−136149号公報には、4−メチル−
1−ペンテン系重合体に対して、ポリブテン及び/又は
水素化石油系炭化水素樹脂を添加した樹脂組成物から成
るラップフィルムが開示されている。さらに、特開平7
−165940号公報には、4−メチル−1−ペンテン
系重合体に対して、液体飽和炭化水素を添加した組成物
から成る層を有するストレッチフィルムが開示されてい
る。
【0006】しかしながら、これらの公報に記載の4−
メチル−1−ペンテン系重合体は、耐熱性に優れるもの
の、耐低温脆化性が低いことや、得られるフィルムの裂
けが強く、カット性が良好でないという欠点を有してい
る。また、これらの公報の記載のように、4−メチル−
1−ペンテン系重合体に対して、ブテン−1系固体重合
体を多く添加すると、4−メチル−1−ペンテン系重合
体と相容性が悪いために良好なフィルムを形成できなか
ったり、得られるフィルムのカット性が良好でないとい
う問題がある。また、4−メチル−1−ペンテン系重合
体に対して、液状ブテン、液体飽和炭化水素、水素化石
油系炭化水素樹脂を添加するだけでは、耐低温脆化性
や、透明度、耐熱性等のあらゆる性能が良好なバランス
のとれたラップフィルムを得ることは困難であった。
メチル−1−ペンテン系重合体は、耐熱性に優れるもの
の、耐低温脆化性が低いことや、得られるフィルムの裂
けが強く、カット性が良好でないという欠点を有してい
る。また、これらの公報の記載のように、4−メチル−
1−ペンテン系重合体に対して、ブテン−1系固体重合
体を多く添加すると、4−メチル−1−ペンテン系重合
体と相容性が悪いために良好なフィルムを形成できなか
ったり、得られるフィルムのカット性が良好でないとい
う問題がある。また、4−メチル−1−ペンテン系重合
体に対して、液状ブテン、液体飽和炭化水素、水素化石
油系炭化水素樹脂を添加するだけでは、耐低温脆化性
や、透明度、耐熱性等のあらゆる性能が良好なバランス
のとれたラップフィルムを得ることは困難であった。
【0007】このため、食品を包装して保存する際や電
子レンジ等で加熱調理する際に用いられるラップフィル
ムにおいては、耐低温脆化性で、透明度が高く、熱水に
対しても安定的で、電子レンジ調理に耐えることがで
き、容器に対する粘着性及びフィルム同士の粘着性(自
己粘着性)、のこ刃でのカット性に優れ、環境及び人体
に対する安全性が高いものの開発が要望されていた。
子レンジ等で加熱調理する際に用いられるラップフィル
ムにおいては、耐低温脆化性で、透明度が高く、熱水に
対しても安定的で、電子レンジ調理に耐えることがで
き、容器に対する粘着性及びフィルム同士の粘着性(自
己粘着性)、のこ刃でのカット性に優れ、環境及び人体
に対する安全性が高いものの開発が要望されていた。
【0008】従って、本発明の目的は、安全性、柔軟
性、粘着性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好で、
電子レンジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適したラッ
プフィルムを提供することにある。
性、粘着性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好で、
電子レンジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適したラッ
プフィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
を重ねた結果、4−メチル−1−ペンテン系重合体、及
び特定の樹脂の組み合わせからなる樹脂組成物から形成
されたラップフィルムが、上記目的を達成し得ることを
知見した。
を重ねた結果、4−メチル−1−ペンテン系重合体、及
び特定の樹脂の組み合わせからなる樹脂組成物から形成
されたラップフィルムが、上記目的を達成し得ることを
知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)50〜9
8重量部、及び密度が0.90g/cm3 以下のエチレ
ン−α・オレフィン共重合体(B)2〜50重量部から
なる樹脂組成物から形成されたことを特徴とするラップ
フィルムを提供するものである。
で、4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)50〜9
8重量部、及び密度が0.90g/cm3 以下のエチレ
ン−α・オレフィン共重合体(B)2〜50重量部から
なる樹脂組成物から形成されたことを特徴とするラップ
フィルムを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のラップフィルムは、食品
の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、冷凍保存
の際に用いられる家庭用あるいは業務用のラップフィル
ム(包装用フィルム)であり、4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体(A)50〜98重量部、及び密度が0.9
0g/cm3 以下のエチレン−α・オレフィン共重合体
(B)2〜50重量部からなる樹脂組成物から形成され
たものである。
の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、冷凍保存
の際に用いられる家庭用あるいは業務用のラップフィル
ム(包装用フィルム)であり、4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体(A)50〜98重量部、及び密度が0.9
0g/cm3 以下のエチレン−α・オレフィン共重合体
(B)2〜50重量部からなる樹脂組成物から形成され
たものである。
【0012】本発明に係る上記樹脂組成物に使用される
(A)成分である4−メチル−1−ペンテン系重合体
は、該樹脂組成物の基材(主成分の樹脂)として用いら
れるものである。上記4−メチル−1−ペンテン系重合
体としては、4−メチル−1−ペンテンを主成分とする
重合体であればよく、例えば、4−メチル−1−ペンテ
ンの単独重合体、4−メチル−1−ペンテンと該4−メ
チル−1−ペンテン以外のα−オレフィンの一種又は二
種以上との共重合体等が挙げられる。該4−メチル−1
−ペンテン以外のα−オレフィンとしては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘプテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、
1−テトレセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセ
ン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−オレフィ
ン等が挙げられ、4−メチル−1−ペンテン系重合体の
中にこれらのα−オレフィンを含む場合、その含有量
は、通常1〜10重量%程度である。また、該共重合体
としては、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーの
何れであってもよい。
(A)成分である4−メチル−1−ペンテン系重合体
は、該樹脂組成物の基材(主成分の樹脂)として用いら
れるものである。上記4−メチル−1−ペンテン系重合
体としては、4−メチル−1−ペンテンを主成分とする
重合体であればよく、例えば、4−メチル−1−ペンテ
ンの単独重合体、4−メチル−1−ペンテンと該4−メ
チル−1−ペンテン以外のα−オレフィンの一種又は二
種以上との共重合体等が挙げられる。該4−メチル−1
−ペンテン以外のα−オレフィンとしては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘプテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、
1−テトレセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセ
ン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−オレフィ
ン等が挙げられ、4−メチル−1−ペンテン系重合体の
中にこれらのα−オレフィンを含む場合、その含有量
は、通常1〜10重量%程度である。また、該共重合体
としては、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーの
何れであってもよい。
【0013】また、上記4−メチル−1−ペンテン系重
合体は、そのデカリン溶媒中、135℃で測定される極
限粘度が、通常1.0〜3.0程度であり、好ましくは
2.0〜2.5程度である。
合体は、そのデカリン溶媒中、135℃で測定される極
限粘度が、通常1.0〜3.0程度であり、好ましくは
2.0〜2.5程度である。
【0014】本発明に係る上記樹脂組成物に使用される
(B)成分である、密度が0.90g/cm3 以下のエ
チレン−α・オレフィン共重合体は、エチレンとエチレ
ン以外のα−オレフィンとの共重合体である。上記密度
が0.90g/cm3 以下であることにより、前記
(A)成分である4−メチル−1−ペンテン系重合体の
裂け改善効果や、フィルム同士あるいはフィルムと容器
との接着性が期待できる。一方、上記密度が0.90g
/cm3 を超えると、上記4−メチル−1−ペンテン系
重合体の裂けの点には問題はないものの、フィルム同士
あるいはフィルムと容器との接着性の低下を招く。上記
エチレン−α・オレフィン共重合体の密度は、好ましく
は0.90〜0.86g/cm3 であり、更に好ましく
は0.88〜0.86g/cm3 である。ここで、上記
密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にして測
定されるものである。
(B)成分である、密度が0.90g/cm3 以下のエ
チレン−α・オレフィン共重合体は、エチレンとエチレ
ン以外のα−オレフィンとの共重合体である。上記密度
が0.90g/cm3 以下であることにより、前記
(A)成分である4−メチル−1−ペンテン系重合体の
裂け改善効果や、フィルム同士あるいはフィルムと容器
との接着性が期待できる。一方、上記密度が0.90g
/cm3 を超えると、上記4−メチル−1−ペンテン系
重合体の裂けの点には問題はないものの、フィルム同士
あるいはフィルムと容器との接着性の低下を招く。上記
エチレン−α・オレフィン共重合体の密度は、好ましく
は0.90〜0.86g/cm3 であり、更に好ましく
は0.88〜0.86g/cm3 である。ここで、上記
密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にして測
定されるものである。
【0015】上記エチレン−α・オレフィン共重合体の
使用により、前記(A)成分である4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体の低温脆化性を改善することができ、更
にはフィルムの裂け防止することができる。また、該エ
チレン−α・オレフィン共重合体の使用により、フィル
ム同士あるいはフィルムと食品容器との良好な粘着性を
発揮することができる。
使用により、前記(A)成分である4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体の低温脆化性を改善することができ、更
にはフィルムの裂け防止することができる。また、該エ
チレン−α・オレフィン共重合体の使用により、フィル
ム同士あるいはフィルムと食品容器との良好な粘着性を
発揮することができる。
【0016】上記エチレン−α・オレフィン共重合体と
しては、上記密度を満足すれば、特に制限されないが、
シクロペンタンジエニル錯体を触媒として用いて共重合
させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体が好まし
く挙げられる。
しては、上記密度を満足すれば、特に制限されないが、
シクロペンタンジエニル錯体を触媒として用いて共重合
させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体が好まし
く挙げられる。
【0017】上記エチレン−α・オレフィン共重合体に
おいて、エチレンと共重合させるα・オレフィンとして
は、炭素数が3〜30のα−オレフィン、具体的には例
えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペン
テン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチル
ペンテン−1、オクタデセン等が挙げられる。これらの
中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチル−ペンテン−1が好ましく用いられる。
おいて、エチレンと共重合させるα・オレフィンとして
は、炭素数が3〜30のα−オレフィン、具体的には例
えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペン
テン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチル
ペンテン−1、オクタデセン等が挙げられる。これらの
中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチル−ペンテン−1が好ましく用いられる。
【0018】また、上記エチレン−α・オレフィン共重
合体において、エチレンとα・オレフィンとを共重合さ
せる際に触媒として用いられる上記シクロペンタジエニ
ル錯体としては、次式(I)に示される化合物等が挙げ
られる。
合体において、エチレンとα・オレフィンとを共重合さ
せる際に触媒として用いられる上記シクロペンタジエニ
ル錯体としては、次式(I)に示される化合物等が挙げ
られる。
【0019】MLX ・・・(I) 〔式中、Mは、Zr、Ti、Hf、V、Nb、Taおよ
びCrからなる群から選ばれる遷移金属を示し、Lは、
該遷移金属に配位する配位子であり、シクロペンタジエ
ニル骨格を有する基、炭素数1〜12の炭化水素基、炭
素数1〜12のアルコキシ基、炭素数1〜12のアリ−
ロキシ基、炭素数1〜12のトリアルキルシリル基、S
O3 R基(ただしRはハロゲンなどの置換基を有してい
てもよい炭素数1〜8の炭化水素基)、ハロゲン原子ま
たは水素原子を示し、xは上記遷移金属の原子価と同じ
数である。但し、上記Lは、複数個配位している場合に
はそれぞれ異なる基であっても良いが、少なくとも1つ
はシクロペンタジエニル骨格を有する基である。即ち、
上記xが1の場合には、上記Lはシクロペンタジエニル
骨格を有する基であり、上記xが2以上の場合には、複
数個の上記Lの内少なくとも一つは、シクロペンタジエ
ニル骨格を有する基である。〕
びCrからなる群から選ばれる遷移金属を示し、Lは、
該遷移金属に配位する配位子であり、シクロペンタジエ
ニル骨格を有する基、炭素数1〜12の炭化水素基、炭
素数1〜12のアルコキシ基、炭素数1〜12のアリ−
ロキシ基、炭素数1〜12のトリアルキルシリル基、S
O3 R基(ただしRはハロゲンなどの置換基を有してい
てもよい炭素数1〜8の炭化水素基)、ハロゲン原子ま
たは水素原子を示し、xは上記遷移金属の原子価と同じ
数である。但し、上記Lは、複数個配位している場合に
はそれぞれ異なる基であっても良いが、少なくとも1つ
はシクロペンタジエニル骨格を有する基である。即ち、
上記xが1の場合には、上記Lはシクロペンタジエニル
骨格を有する基であり、上記xが2以上の場合には、複
数個の上記Lの内少なくとも一つは、シクロペンタジエ
ニル骨格を有する基である。〕
【0020】上記のシクロペンタジエニル骨格を有する
基としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチ
ルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエ
ニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメ
チルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペン
タジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、メチル
エチルシクロペンタジエニル基、プロピルシクロペンタ
ジエニル基、メチルプロピルシクロペンタジエニル基、
ブチルシクロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペ
ンタジエニル基、ヘキシルシクロペンタジエニル基、な
どのアルキル置換シクロペンタジエニル基;あるいはイ
ンデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル
基、フルオレニル基などを例示することができる。ま
た、これらの基は、ハロゲン原子、トリアルキルシリル
基などで置換されていてもよい。
基としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチ
ルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエ
ニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメ
チルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペン
タジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、メチル
エチルシクロペンタジエニル基、プロピルシクロペンタ
ジエニル基、メチルプロピルシクロペンタジエニル基、
ブチルシクロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペ
ンタジエニル基、ヘキシルシクロペンタジエニル基、な
どのアルキル置換シクロペンタジエニル基;あるいはイ
ンデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル
基、フルオレニル基などを例示することができる。ま
た、これらの基は、ハロゲン原子、トリアルキルシリル
基などで置換されていてもよい。
【0021】上記のシクロペンタジエニル骨格を有する
基としては、上述の例示したものの中でも、アルキル置
換シクロペンタジエニル基が特に好ましい。
基としては、上述の例示したものの中でも、アルキル置
換シクロペンタジエニル基が特に好ましい。
【0022】また、上記一般式(I)で表される化合物
が、シクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含
む場合には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格
を有する基同士は、エチレン、プロピレンなどのアルキ
レン基;イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの
置換アルキレン基;シリレン基またはジメチルシリレン
基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリレン基
などの置換シリレン基などを介して結合されていてもよ
い。
が、シクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含
む場合には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格
を有する基同士は、エチレン、プロピレンなどのアルキ
レン基;イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの
置換アルキレン基;シリレン基またはジメチルシリレン
基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリレン基
などの置換シリレン基などを介して結合されていてもよ
い。
【0023】また、上記の炭素数1〜12の炭化水素基
としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、より具体的には、ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基などが例示され、シクロアル
キル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などが例示され、アリール基としては、フェニル基、ト
リル基などが例示され、アラルキル基としては、ベンジ
ル基、ネオフィル基などが例示される。また、アルコキ
シ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基な
どが例示され、アリーロキシ基としては、フェノキシ基
などが例示され、ハロゲン原子としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素などが例示される。
としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、より具体的には、ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基などが例示され、シクロアル
キル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などが例示され、アリール基としては、フェニル基、ト
リル基などが例示され、アラルキル基としては、ベンジ
ル基、ネオフィル基などが例示される。また、アルコキ
シ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基な
どが例示され、アリーロキシ基としては、フェノキシ基
などが例示され、ハロゲン原子としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素などが例示される。
【0024】また、上記SO3 R基としては、p−トル
エンスルホナト基、メタンスルホナト基、トリフルオロ
メタンスルホナト基などが例示される。
エンスルホナト基、メタンスルホナト基、トリフルオロ
メタンスルホナト基などが例示される。
【0025】このようなシクロペンタジエニル骨格を有
する基を含む化合物としては、たとえば遷移金属の原子
価が4である場合、より具体的には下記式(II)で示され
る。
する基を含む化合物としては、たとえば遷移金属の原子
価が4である場合、より具体的には下記式(II)で示され
る。
【0026】 R2 k R3 l R4 m R5 n M ・・・(II) 〔式中、Mは上記遷移金属であり、R2 は、シクロペン
タジエニル骨格を有する基(配位子)であり、R3 、R
4 およびR5 は、それぞれシクロペンタジエニル骨格を
有する基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ト
リアルキルシリル基、SO3 R基、ハロゲン原子または
水素原子であり、kは1以上の整数であり、k+1+m
+n=4である。〕
タジエニル骨格を有する基(配位子)であり、R3 、R
4 およびR5 は、それぞれシクロペンタジエニル骨格を
有する基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ト
リアルキルシリル基、SO3 R基、ハロゲン原子または
水素原子であり、kは1以上の整数であり、k+1+m
+n=4である。〕
【0027】また、本発明では上記式(II)において、R
2 、R3 、R4 およびR5 のうち少なくとも2個、例え
ばR2 及びR3 がシクロペンタジエニル骨格を有する基
(配位子)である化合物が好ましく用いられ、これらの
シクロペンタジエニル骨格を有する基(例えばR2 及び
R3 )は、上述の如く結合されていてもよい。
2 、R3 、R4 およびR5 のうち少なくとも2個、例え
ばR2 及びR3 がシクロペンタジエニル骨格を有する基
(配位子)である化合物が好ましく用いられ、これらの
シクロペンタジエニル骨格を有する基(例えばR2 及び
R3 )は、上述の如く結合されていてもよい。
【0028】以下に、Mがジルコニウムである上記化合
物について具体的な化合物を例示する。ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジル
コニウムジブロミド、ビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(p−トルエンスルホナト)ビス4,5,6,7−
テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチレン
ビス(インデニル)ジメチルジルコニウム、エチレンビ
ス(インデニル)ジフェニルジルコニウム、エチレンビ
ス(インデニル)メチルジルコニウムモノクロリド、エ
チレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(メタンス
ルホナト)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(p−トルエンスルホナト)、エチレンビス(イン
デニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホ
ナト)、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ
インデニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデ
ン(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(トリ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジル
コニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ジメ
チルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロイン
デニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビ
ス(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)
ジルコニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(シ
クロペンタジエニル)メチルジルコニウムモノクロリ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジルコニウム
モノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)シクロヘ
キシルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)フェニルジルコニウムモノクロリド、ビス
(シクロペンタジエニル)ベンジルジルコニウムモノク
ロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモ
ノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)メチルジルコニウムモノハイドライド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジメチルジルコニウム、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジフェニルジルコニウム、ビス
(シクロペンタジエニル)ジベンジルジルコニウム、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムメトキシクロ
リド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムエト
キシクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムビス(メタンスルホナト)、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナ
ト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス
(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(メチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムエトキシクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナ
ト)、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ビス(メチルエチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(プロピルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチル
プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ビス(メチルブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルブチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(ヘキシルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド。
物について具体的な化合物を例示する。ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジル
コニウムジブロミド、ビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(p−トルエンスルホナト)ビス4,5,6,7−
テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチレン
ビス(インデニル)ジメチルジルコニウム、エチレンビ
ス(インデニル)ジフェニルジルコニウム、エチレンビ
ス(インデニル)メチルジルコニウムモノクロリド、エ
チレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(メタンス
ルホナト)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(p−トルエンスルホナト)、エチレンビス(イン
デニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホ
ナト)、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ
インデニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデ
ン(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(トリ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジル
コニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ジメ
チルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロイン
デニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビ
ス(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)
ジルコニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(シ
クロペンタジエニル)メチルジルコニウムモノクロリ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジルコニウム
モノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)シクロヘ
キシルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)フェニルジルコニウムモノクロリド、ビス
(シクロペンタジエニル)ベンジルジルコニウムモノク
ロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモ
ノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)メチルジルコニウムモノハイドライド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジメチルジルコニウム、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジフェニルジルコニウム、ビス
(シクロペンタジエニル)ジベンジルジルコニウム、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムメトキシクロ
リド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムエト
キシクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムビス(メタンスルホナト)、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナ
ト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス
(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(メチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムエトキシクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナ
ト)、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ビス(メチルエチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(プロピルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチル
プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ビス(メチルブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルブチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(ヘキシルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド。
【0029】なお、上述の例示した化合物において、ジ
メチルシクロペンタジエニル等のシクロペンタジエニル
環の二置換体は1,2−および1,3−置換体を含み、
ジメチルシクロペンタジエニル等の三置換体は1,2,
3−および1,2,4−置換体を含む。またプロピル、
ブチルなどのアルキル基はn−、i−、sec−、te
rt−などの異性体を含む。また、上記化合物として
は、上記Mがジルコニウムである上述の化合物におい
て、ジルコニウムを、チタン、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、タンタルまたはクロムに置換したシクロペ
ンタジエニル錯体も例示される。
メチルシクロペンタジエニル等のシクロペンタジエニル
環の二置換体は1,2−および1,3−置換体を含み、
ジメチルシクロペンタジエニル等の三置換体は1,2,
3−および1,2,4−置換体を含む。またプロピル、
ブチルなどのアルキル基はn−、i−、sec−、te
rt−などの異性体を含む。また、上記化合物として
は、上記Mがジルコニウムである上述の化合物におい
て、ジルコニウムを、チタン、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、タンタルまたはクロムに置換したシクロペ
ンタジエニル錯体も例示される。
【0030】また、上記シクロペンタジエニル錯体は、
その使用に際しては、単独又は混合物とし用いることが
できる。また、炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素に
希釈して用いてもよい。特に、本発明においては、上記
シクロペンタジエニル錯体として、中心の金属原子がジ
ルコニウムであり、少なくとも2個のシクロペンタジエ
ニル骨格を有する基を配位子としたジルコノセン化合物
が好ましく用いられる。
その使用に際しては、単独又は混合物とし用いることが
できる。また、炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素に
希釈して用いてもよい。特に、本発明においては、上記
シクロペンタジエニル錯体として、中心の金属原子がジ
ルコニウムであり、少なくとも2個のシクロペンタジエ
ニル骨格を有する基を配位子としたジルコノセン化合物
が好ましく用いられる。
【0031】また、上記シクロペンタジエニル錯体は、
通常のアルミノオキサン化合物又は該シクロペンタジエ
ニル錯体と反応して安定なアニオンを形成する化合物と
併用することもできる。
通常のアルミノオキサン化合物又は該シクロペンタジエ
ニル錯体と反応して安定なアニオンを形成する化合物と
併用することもできる。
【0032】また、本発明におけるシクロペンタジエニ
ル錯体触媒としては、特開平4−253711号公報、
特開平4−279592号公報、特表平6−50358
5号公報、特開平3−188092号公報又は特開平2
−84407号公報に記載されている重合触媒を用いる
こともできる。
ル錯体触媒としては、特開平4−253711号公報、
特開平4−279592号公報、特表平6−50358
5号公報、特開平3−188092号公報又は特開平2
−84407号公報に記載されている重合触媒を用いる
こともできる。
【0033】上記エチレン−α・オレフィン共重合体に
おけるエチレンとα・オレフィンとの配合割合は、エチ
レンが好ましくは40〜98重量%、α・オレフィンが
好ましくは60〜2重量%である。
おけるエチレンとα・オレフィンとの配合割合は、エチ
レンが好ましくは40〜98重量%、α・オレフィンが
好ましくは60〜2重量%である。
【0034】上記エチレン−α・オレフィン共重合体
は、エチレンとα・オレフィンとを、シクロペンタジエ
ニル錯体の存在下に、100〜3,000kg/c
m2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、1
25〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で
高圧イオン重合法により重合して、製造することができ
る。特に、上記シクロペンタジエニル錯体と上記アルミ
ノオキサン化合物とを併用して重合するには、特開昭6
1−130314号公報、同60−35006号公報、
同58−19309号公報、同60−35008号公
報、特開平3−163088号公報等に記載の方法に従
って、また、上記シクロペンタジエニル錯体及び該シク
ロペンタジエニル錯体と反応して安定なアニオンを形成
する化合物を併用して重合するには、ヨーロッパ特許第
277,004号明細書、国際公開WO92/0172
3号公報等に記載されているで高圧イオン重合法に従っ
て、重合することができる。
は、エチレンとα・オレフィンとを、シクロペンタジエ
ニル錯体の存在下に、100〜3,000kg/c
m2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、1
25〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で
高圧イオン重合法により重合して、製造することができ
る。特に、上記シクロペンタジエニル錯体と上記アルミ
ノオキサン化合物とを併用して重合するには、特開昭6
1−130314号公報、同60−35006号公報、
同58−19309号公報、同60−35008号公
報、特開平3−163088号公報等に記載の方法に従
って、また、上記シクロペンタジエニル錯体及び該シク
ロペンタジエニル錯体と反応して安定なアニオンを形成
する化合物を併用して重合するには、ヨーロッパ特許第
277,004号明細書、国際公開WO92/0172
3号公報等に記載されているで高圧イオン重合法に従っ
て、重合することができる。
【0035】また、上記エチレン−α・オレフィン共重
合体の分子量分布は、GPCで測定した重量平均分子量
と数平均分子量との比Mw/Mnが4以下であるのが好
ましく、2以下であるのが更に好ましい。また、エチレ
ン−α・オレフィン共重合体のメルトインデックス(M
I)(ASTM D1238)は、好ましくは0.01
〜300g/10min、更に好ましくは0.1〜15
0g/10min、特に好ましくは0.5〜30g/1
0minである。
合体の分子量分布は、GPCで測定した重量平均分子量
と数平均分子量との比Mw/Mnが4以下であるのが好
ましく、2以下であるのが更に好ましい。また、エチレ
ン−α・オレフィン共重合体のメルトインデックス(M
I)(ASTM D1238)は、好ましくは0.01
〜300g/10min、更に好ましくは0.1〜15
0g/10min、特に好ましくは0.5〜30g/1
0minである。
【0036】また、上記のエチレン−α・オレフィン共
重合体としては、公知のメタロセン触媒を用いて、通常
の方法により共重合させてなるものを用いることもでき
る。
重合体としては、公知のメタロセン触媒を用いて、通常
の方法により共重合させてなるものを用いることもでき
る。
【0037】本発明に係る樹脂組成物は、上述の通り、
上記(A)成分50〜98重量部及び上記(B)成分2
〜50重量部からなり、該(A)成分が50重量部未満
〔即ち、該(B)成分が50重量部超〕であると、マト
リックス状態の(A)成分の樹脂に、(B)成分の樹脂
が分散している形態が逆転してしまうため、耐熱性効果
が得られない。一方、該(A)成分が98重量部超〔即
ち、該(B)成分が2重量部未満〕であると、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体〔(A)成分〕の改質効果が
小さく、裂けが生じ、フィルム同士あるいはフィルムと
容器との接着性が低下する。特に、本発明に係る樹脂組
成物は、低温での柔軟性、イレギュラー裂け防止性、フ
ィルム同士あるいはフィルムと容器との接着性が一層向
上する点で、上記(A)成分60〜90重量部及び上記
(B)成分10〜40重量部からなるものが好ましい。
上記(A)成分50〜98重量部及び上記(B)成分2
〜50重量部からなり、該(A)成分が50重量部未満
〔即ち、該(B)成分が50重量部超〕であると、マト
リックス状態の(A)成分の樹脂に、(B)成分の樹脂
が分散している形態が逆転してしまうため、耐熱性効果
が得られない。一方、該(A)成分が98重量部超〔即
ち、該(B)成分が2重量部未満〕であると、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体〔(A)成分〕の改質効果が
小さく、裂けが生じ、フィルム同士あるいはフィルムと
容器との接着性が低下する。特に、本発明に係る樹脂組
成物は、低温での柔軟性、イレギュラー裂け防止性、フ
ィルム同士あるいはフィルムと容器との接着性が一層向
上する点で、上記(A)成分60〜90重量部及び上記
(B)成分10〜40重量部からなるものが好ましい。
【0038】本発明に係る上記樹脂組成物〔(A)及び
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、高圧
法ポリエチレン(C)を1〜50重量部含有させること
により、該高圧法ポリエチレンが有する大きい溶融張力
の特性のため、樹脂組成物全体の溶融物性をコントロー
ルしやすくできる。該高圧法ポリエチレンの含有量が1
重量部未満であると、該組成物の溶融張力を増大させる
効果が低下することがあり、50重量部を超えると、該
組成物に対して融解エネルギーを低下させるために耐熱
性が低くなることがある。特に、上記高圧法ポリエチレ
ンは、該組成物100重量部に対して、5〜30重量部
含有していることが好ましい。
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、高圧
法ポリエチレン(C)を1〜50重量部含有させること
により、該高圧法ポリエチレンが有する大きい溶融張力
の特性のため、樹脂組成物全体の溶融物性をコントロー
ルしやすくできる。該高圧法ポリエチレンの含有量が1
重量部未満であると、該組成物の溶融張力を増大させる
効果が低下することがあり、50重量部を超えると、該
組成物に対して融解エネルギーを低下させるために耐熱
性が低くなることがある。特に、上記高圧法ポリエチレ
ンは、該組成物100重量部に対して、5〜30重量部
含有していることが好ましい。
【0039】上記高圧法ポリエチレンは、いわゆる高圧
法によって製造されるポリエチレンであり、例えば、高
圧ラジカル重合法によって製造される低密度ポリエチレ
ン(以下、「LDPE」ともいう)等を用いることがで
きる。
法によって製造されるポリエチレンであり、例えば、高
圧ラジカル重合法によって製造される低密度ポリエチレ
ン(以下、「LDPE」ともいう)等を用いることがで
きる。
【0040】本発明に係る上記樹脂組成物〔(A)及び
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、ポリ
ブテン(D)を1〜30重量部含有させることにより、
得られるフィルムに粘着性を一層付与することができ
る。該ポリブテンの含有量が1重量部未満であると、フ
ィルムに付与できる粘着力が低くなり、フィルム同士あ
るいはフィルムと容器との接着力が低下することがあ
り、30重量部を超えると、フィルム成形時の加工性が
困難になったり、得られたフィルムを巻き取った後、再
び巻き出し難くなったり、フィルムがちょっとした付着
により、しわのままくっつき合って使用し難くなること
がある。特に、上記ポリブテンは、該組成物100重量
部に対して、1〜20重量部含有していることが好まし
い。
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、ポリ
ブテン(D)を1〜30重量部含有させることにより、
得られるフィルムに粘着性を一層付与することができ
る。該ポリブテンの含有量が1重量部未満であると、フ
ィルムに付与できる粘着力が低くなり、フィルム同士あ
るいはフィルムと容器との接着力が低下することがあ
り、30重量部を超えると、フィルム成形時の加工性が
困難になったり、得られたフィルムを巻き取った後、再
び巻き出し難くなったり、フィルムがちょっとした付着
により、しわのままくっつき合って使用し難くなること
がある。特に、上記ポリブテンは、該組成物100重量
部に対して、1〜20重量部含有していることが好まし
い。
【0041】また、上記ポリブテンは、フィルムに付与
する粘着性を一層発現させやすい点で、その数平均分子
量が300〜3000であることが好ましい。また、該
ポリブテンの数平均分子量は、500〜2000である
ことが更に好ましく、1000〜1500である最も好
ましい。
する粘着性を一層発現させやすい点で、その数平均分子
量が300〜3000であることが好ましい。また、該
ポリブテンの数平均分子量は、500〜2000である
ことが更に好ましく、1000〜1500である最も好
ましい。
【0042】また、本発明に係る上記樹脂組成物は、該
組成物100重量部に対して、上記高圧法ポリエチレン
〔(C)成分〕を1〜50重量部及び上記ポリブテン
〔(D)成分〕を1〜30重量部含有していることが更
に好ましい。
組成物100重量部に対して、上記高圧法ポリエチレン
〔(C)成分〕を1〜50重量部及び上記ポリブテン
〔(D)成分〕を1〜30重量部含有していることが更
に好ましい。
【0043】本発明に係る上記樹脂組成物〔(A)及び
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、油脂
(E)を1〜30重量部含有させることにより、該組成
物の低温柔軟性、フィルム同士あるいはフィルムと容器
との接着性を一層付与できる。該油脂の含有量が1重量
部未満であると、上記の効果が得られ難いことがあり、
30重量部を超えると、耐熱性が低下したり、油脂成分
がブリードアウトし、べたつきを生じることがある。特
に、上記油脂は、該組成物100重量部に対して、5〜
20重量部含有していることが好ましい。
(B)成分〕に、該組成物100重量部に対して、油脂
(E)を1〜30重量部含有させることにより、該組成
物の低温柔軟性、フィルム同士あるいはフィルムと容器
との接着性を一層付与できる。該油脂の含有量が1重量
部未満であると、上記の効果が得られ難いことがあり、
30重量部を超えると、耐熱性が低下したり、油脂成分
がブリードアウトし、べたつきを生じることがある。特
に、上記油脂は、該組成物100重量部に対して、5〜
20重量部含有していることが好ましい。
【0044】上記油脂としては、炭化水素系化合物、グ
リセリンのエステル化合物、及びショ糖ポリエステルが
好ましく用いられ、中でも、グリセリンのエステル化合
物及びショ糖ポリエステルは、人体に吸収されにくかっ
たり、蓄積性が低いなどの特徴を有するため、特に好ま
しく用いることができる。上記炭化水素系化合物の例と
しては、流動パラフィン等が挙げられる。また、上記の
グリセリンのエステル化合物の例としては、グリセリン
とステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリル
酸、ベヘニン酸、リシノレイン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、カプリン酸等の脂肪酸とのエステル化合物等
が挙げられる。また、上記ショ糖ポリエステルの例とし
ては、ショ糖とステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸、エルカ酸
等の脂肪酸とのエステル化合物等が挙げられる。
リセリンのエステル化合物、及びショ糖ポリエステルが
好ましく用いられ、中でも、グリセリンのエステル化合
物及びショ糖ポリエステルは、人体に吸収されにくかっ
たり、蓄積性が低いなどの特徴を有するため、特に好ま
しく用いることができる。上記炭化水素系化合物の例と
しては、流動パラフィン等が挙げられる。また、上記の
グリセリンのエステル化合物の例としては、グリセリン
とステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリル
酸、ベヘニン酸、リシノレイン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、カプリン酸等の脂肪酸とのエステル化合物等
が挙げられる。また、上記ショ糖ポリエステルの例とし
ては、ショ糖とステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸、エルカ酸
等の脂肪酸とのエステル化合物等が挙げられる。
【0045】また、本発明に係る上記樹脂組成物は、該
組成物100重量部に対して、上記高圧法ポリエチレン
〔(C)成分〕を1〜50重量部及び上記油脂〔(E)
成分〕を1〜30重量部を含有していることも更に好ま
しい。
組成物100重量部に対して、上記高圧法ポリエチレン
〔(C)成分〕を1〜50重量部及び上記油脂〔(E)
成分〕を1〜30重量部を含有していることも更に好ま
しい。
【0046】更に、本発明に係る上記樹脂組成物には、
上述した各成分の他に、必要に応じて、酸化防止剤、着
色剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、耐熱安定剤、帯電防
止剤、防曇剤、粘着付与剤等の通常の添加剤を適宜含有
させることができる。該添加剤は、本発明の効果を損な
わない範囲の量(好ましくは上記樹脂組成物100重量
部に対して、0.01〜10重量部)で含有される。
上述した各成分の他に、必要に応じて、酸化防止剤、着
色剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、耐熱安定剤、帯電防
止剤、防曇剤、粘着付与剤等の通常の添加剤を適宜含有
させることができる。該添加剤は、本発明の効果を損な
わない範囲の量(好ましくは上記樹脂組成物100重量
部に対して、0.01〜10重量部)で含有される。
【0047】本発明に係る上記樹脂組成物は、上述の
(A)及び(B)成分、並びに必要に応じて(C)、
(D)、(E)成分及びその他の添加剤を加えて、通常
の方法、例えばドライブレンド、ドライブレンド後バン
バリーミキサー若しくは押出機で十分に混練し、又は混
練後ペレタイザー等でペレット化する等の方法により製
造できる。
(A)及び(B)成分、並びに必要に応じて(C)、
(D)、(E)成分及びその他の添加剤を加えて、通常
の方法、例えばドライブレンド、ドライブレンド後バン
バリーミキサー若しくは押出機で十分に混練し、又は混
練後ペレタイザー等でペレット化する等の方法により製
造できる。
【0048】上記樹脂組成物から本発明のラップフィル
ムを形成する方法としては、例えば、公知のインフレー
ション法及びTダイ法(それぞれ通常のインフレーショ
ン装置及びTダイ装置等のフィルム形成装置を使用する
方法)等を採用できる。該形成装置においては、温度を
好ましくは270〜320℃として樹脂組成物を加熱し
た後、押出し、冷却して製膜する。上記インフレーショ
ン法による場合には、空冷式又は水冷式の何れの冷却方
法を使用してもよい。また、得られるラップフィルムの
透明性を向上させるために、押出し後急冷することが好
ましい。また、本発明に係る上記樹脂組成物を表面側に
用いて共押出により多層フィルムとしてもよい。
ムを形成する方法としては、例えば、公知のインフレー
ション法及びTダイ法(それぞれ通常のインフレーショ
ン装置及びTダイ装置等のフィルム形成装置を使用する
方法)等を採用できる。該形成装置においては、温度を
好ましくは270〜320℃として樹脂組成物を加熱し
た後、押出し、冷却して製膜する。上記インフレーショ
ン法による場合には、空冷式又は水冷式の何れの冷却方
法を使用してもよい。また、得られるラップフィルムの
透明性を向上させるために、押出し後急冷することが好
ましい。また、本発明に係る上記樹脂組成物を表面側に
用いて共押出により多層フィルムとしてもよい。
【0049】本発明のラップフィルムは、無延伸フィル
ムでもよいが、延伸フィルム、特に二軸延伸されたフィ
ルムであることが好ましい。二軸延伸されることによ
り、のこ刃によるカット性が向上する。この場合、延伸
方法としては、特に限定されず、通常公知の方法により
行われ、また、延伸倍率としては、双方向にそれぞれ2
倍以上、特に2〜10倍の範囲とすることが好ましい。
ムでもよいが、延伸フィルム、特に二軸延伸されたフィ
ルムであることが好ましい。二軸延伸されることによ
り、のこ刃によるカット性が向上する。この場合、延伸
方法としては、特に限定されず、通常公知の方法により
行われ、また、延伸倍率としては、双方向にそれぞれ2
倍以上、特に2〜10倍の範囲とすることが好ましい。
【0050】また、本発明のラップフィルムは、容器形
状にフィットしやすいように、その厚みが10〜20μ
m、特に10〜15μmの範囲になるように形成される
ことが好ましい。
状にフィットしやすいように、その厚みが10〜20μ
m、特に10〜15μmの範囲になるように形成される
ことが好ましい。
【0051】上述のようにして得られた本発明のラップ
フィルムは、安全性、柔軟性、粘着性、カット性、透明
性及び耐裂け性が良好で、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したものである。
フィルムは、安全性、柔軟性、粘着性、カット性、透明
性及び耐裂け性が良好で、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したものである。
【0052】従って、本発明のラップフィルムは、食品
の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、冷凍保存
の際に用いられる家庭用あるいは業務用のラップフィル
ムとして好適に使用することができる。
の電子レンジによる加熱の際や、食品の冷蔵、冷凍保存
の際に用いられる家庭用あるいは業務用のラップフィル
ムとして好適に使用することができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等
制限されるものではない。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等
制限されるものではない。
【0054】実施例1〜5及び比較例 下記〔表1〕に示す各成分を用い、混練して樹脂組成物
を調製した。次いで、該樹脂組成物を通常のフィルム形
成装置を用いて、320℃に加熱した後、押出し、冷却
して製膜した。これを通常の延伸方法により二軸延伸
(延伸倍率;縦方向に3.0倍、横方向に3.0倍)し
て、厚さ12μmのラップフィルムを形成した。
を調製した。次いで、該樹脂組成物を通常のフィルム形
成装置を用いて、320℃に加熱した後、押出し、冷却
して製膜した。これを通常の延伸方法により二軸延伸
(延伸倍率;縦方向に3.0倍、横方向に3.0倍)し
て、厚さ12μmのラップフィルムを形成した。
【0055】得られたラップフィルムについて、下記評
価基準に従い、粘着性、カット性、柔軟性及び耐熱性の
評価を行った。それらの結果を下記〔表3〕に示す。
尚、各例で用いた成分の詳細については、下記〔表2〕
に示す。
価基準に従い、粘着性、カット性、柔軟性及び耐熱性の
評価を行った。それらの結果を下記〔表3〕に示す。
尚、各例で用いた成分の詳細については、下記〔表2〕
に示す。
【0056】・評価基準 〔粘着性〕上記ラップフィルムを実際に瀬戸物に粘着さ
せたときの官能テストを行い、下記基準により評価し
た。 ◎;優れていた。 ○;良好であった。 △;実用上には問題なかった。 ×;不良であった。
せたときの官能テストを行い、下記基準により評価し
た。 ◎;優れていた。 ○;良好であった。 △;実用上には問題なかった。 ×;不良であった。
【0057】〔カット性〕市販のラップフィルムに使用
されているノコ刃により上記ラップフィルムをカッティ
ングしたときの裂け目の直進性を調べ、下記基準により
評価した。 ○;直進した。 △;直進したが、途中で引っ掛かることがあった。 ×;直進せず、不良であった。
されているノコ刃により上記ラップフィルムをカッティ
ングしたときの裂け目の直進性を調べ、下記基準により
評価した。 ○;直進した。 △;直進したが、途中で引っ掛かることがあった。 ×;直進せず、不良であった。
【0058】〔柔軟性〕上記ラップフィルムを10cm
×10cmの大きさに切り取った評価用フィルムを、2
0℃の条件下において、手で丸めてみたときの官能テス
トを行い、下記基準により評価した。 ◎;優れていた。 ○;良好であった。 △;実用上問題なかった。 ×;不良であった。
×10cmの大きさに切り取った評価用フィルムを、2
0℃の条件下において、手で丸めてみたときの官能テス
トを行い、下記基準により評価した。 ◎;優れていた。 ○;良好であった。 △;実用上問題なかった。 ×;不良であった。
【0059】〔耐熱性〕皿上に天ぴらをのせ、その上か
ら上記ラップフィルムでラッピングして、電子レンジで
10分間加熱した際のラップフィルムの耐熱性を、下記
基準により評価した。 ○;問題のないレベルであった。 △;小穴が発生した。 ×;大穴が発生した。
ら上記ラップフィルムでラッピングして、電子レンジで
10分間加熱した際のラップフィルムの耐熱性を、下記
基準により評価した。 ○;問題のないレベルであった。 △;小穴が発生した。 ×;大穴が発生した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】上記〔表3〕の結果より、4−メチル−1
−ペンテン系重合体〔(A)成分〕と、密度が0.90
g/cm3 以下のエチレン−α・オレフィン共重合体
〔(B)成分〕とが特定の重量比からなる樹脂組成物か
ら形成された本発明のラップフィルム(実施例1〜5)
は、比較例のラップフィルムに比して、粘着性、カット
性、柔軟性及び耐熱性に優れたものであることが判る。
−ペンテン系重合体〔(A)成分〕と、密度が0.90
g/cm3 以下のエチレン−α・オレフィン共重合体
〔(B)成分〕とが特定の重量比からなる樹脂組成物か
ら形成された本発明のラップフィルム(実施例1〜5)
は、比較例のラップフィルムに比して、粘着性、カット
性、柔軟性及び耐熱性に優れたものであることが判る。
【0064】
【発明の効果】本発明のラップフィルムは、安全性、柔
軟性、粘着性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好
で、電子レンジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適した
ものである。
軟性、粘着性、カット性、透明性及び耐裂け性が良好
で、電子レンジによる加熱及び冷蔵、冷凍保存に適した
ものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)50〜98重量部、及び密度が0.90g/cm
3 以下のエチレン−α・オレフィン共重合体(B)2〜
50重量部からなる樹脂組成物から形成されたことを特
徴とするラップフィルム。 - 【請求項2】 上記樹脂組成物が、該組成物100重量
部に対して、高圧法ポリエチレン(C)を1〜50重量
部含有している請求項1記載のラップフィルム。 - 【請求項3】 上記樹脂組成物が、該組成物100重量
部に対して、ポリブテン(D)を1〜30重量部含有し
ている請求項1記載のラップフィルム。 - 【請求項4】 上記樹脂組成物が、該組成物100重量
部に対して、高圧法ポリエチレン(C)を1〜50重量
部及びポリブテン(D)を1〜30重量部含有している
請求項1記載のラップフィルム。 - 【請求項5】 上記樹脂組成物が、該組成物100重量
部に対して、油脂(E)を1〜30重量部含有している
請求項1記載のラップフィルム。 - 【請求項6】 上記樹脂組成物が、該組成物100重量
部に対して、高圧法ポリエチレン(C)を1〜50重量
部及び油脂(E)を1〜30重量部を含有している請求
項1記載のラップフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18340197A JPH1129670A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ラップフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18340197A JPH1129670A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ラップフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129670A true JPH1129670A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16135140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18340197A Pending JPH1129670A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ラップフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1129670A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347827A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ハンドラップ用ストレッチフィルム |
JP2006231622A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Mitsui Chemical Fabro Inc | 食品包装用フィルム |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP18340197A patent/JPH1129670A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347827A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ハンドラップ用ストレッチフィルム |
JP2006231622A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Mitsui Chemical Fabro Inc | 食品包装用フィルム |
JP4654052B2 (ja) * | 2005-02-23 | 2011-03-16 | 三井化学ファブロ株式会社 | 食品包装用フィルム |
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