JPH11295587A - 焦点調節装置 - Google Patents

焦点調節装置

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JPH11295587A
JPH11295587A JP9719198A JP9719198A JPH11295587A JP H11295587 A JPH11295587 A JP H11295587A JP 9719198 A JP9719198 A JP 9719198A JP 9719198 A JP9719198 A JP 9719198A JP H11295587 A JPH11295587 A JP H11295587A
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JP9719198A
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Masataka Ide
昌孝 井出
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被写体が上下方向に移動しても正確に該被写体
を検出して、移動している被写体に確実に合焦させるこ
と。 【解決手段】第1の被写体像位置予測部11にて、第1
の光電変換素子列による複数回の被写体像検出結果に基
づいて所定時間後の被写体像位置が予測される。また、
第2の被写体像位置予測部12にて、上記第1の光電変
換素子列とは異なる方向に配置された第2の光電変換素
子列による複数回の被写体像検出結果に基づいて所定時
間後の被写体像位置が予測される。そして、上記第1の
被写体像位置予測部11の出力と、第2の被写体像位置
予測部12の出力が選択部13によって選択的に用いら
れ、レンズ駆動部14によってレンズ駆動が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカメラ等
に用いられる自動焦点調節装置に関し、より詳細には移
動する被写体の自動焦点調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラの自動焦点調節装置で
あって、被写体の動きを検出して移動している被写体に
対してピントを合わせることが可能な装置は数多く提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭60
−214325号公報に開示されているような装置の場
合は、被写体の光軸方向の動きを検出して撮影レンズを
追従させているので、光軸方向に真っ直ぐ動いているよ
うな被写体のピントを合わせることはできるが、次のよ
うな場合はピントを合わせることができない。
【0004】すなわち、上記装置の場合、デフォーカス
量の変化だけを検出しているので、図26(a)に示さ
れるように、被写体1がカメラ2の光軸に対して直交す
る方向(図示矢印G1 方向)に動いている時は、デフォ
ーカス検出をしている測距枠より被写体像が外れてしま
う。このため、誤った移動速度を検出してしまう。
【0005】また、図26(b)に示されるように、接
近した2つの距離に被写体1及び1′が並んで存在する
時に、撮影者がカメラの構図を少し変えると(図示矢印
2方向)、それだけで測距対象となる被写体が変わっ
てしまう。このために、検出デフォーカス量が変化す
る。
【0006】このデフォーカス量の変化より、カメラは
被写体が動いているものと判定してレンズ駆動量を補正
してしまうので、ピントの合った写真を得ることができ
なかった。すなわち、単にデフォーカス量の変化だけを
検出しているので、測距対象となる被写体が同一の被写
体であるか否かを検出していなかった。
【0007】また、特開平8−29670号公報には、
複数の焦点検出エリアのうちから選択したエリアについ
て繰り返しデフォーカス量を検出し、光軸方向に移動す
る被写体に対してレンズ駆動量を補正してピントを合わ
せる装置に於いて、選択エリアで予測制御不能となった
場合には近傍のエリアで検出するようにした技術が開示
されている。しかしながら、この特開平8−29670
号公報に記載の技術も、上記特開昭60−214325
号公報と同様に、単にデフォーカス量の変化だけを検出
し、測距対象となる被写体が同一の被写体であるかを検
出していないので、同じ課題を有している。
【0008】このような課題を解決するために、特開平
5−93850号公報では、一対のイメージセンサ上の
それぞれの被写体像の移動を検出することにより、光軸
方向の動きだけでなく、光軸と直交する横方向の動きを
検出して、常に同一の被写体を検出することにより、移
動している被写体に確実に合焦することができる焦点調
節装置を開示している。
【0009】しかしながら、上記特開平5−93850
号公報に於いては、次のような課題を有している。
【0010】上記装置に於いて、図27に示されるよう
に、撮影画面3上に焦点検出領域4が設定されており、
一対のイメージセンサによって被写体像を検出してい
る。カメラの光軸方向に移動している被写体が上下に振
動するような場合、例えばカメラに向かって走って来る
人物のような被写体を検出する場合、図28(a)及び
(b)に示されるように、異なる時刻t0 、t1 にてイ
メージセンサ5a上に形成される被写体像は、上下方向
にずれたものとなる(被写体像a、b参照)。
【0011】このため、異なる時刻に於ける2つの被写
体像aとbの相関度が小さくなり、被写体像の移動を検
出することができず、結局、移動している被写体に対し
てピントを合わせることができないという課題が発生す
る。
【0012】したがって、この発明は上記課題に鑑みて
なされるもので、被写体像の移動を検出することによっ
て、光軸方向の動き及び光軸方向とは異なる複数方向の
動きを検出して、常に同一の被写体を検出することによ
り動いている被写体に確実に合焦することのできる焦点
調節装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、第
1の光電変換素子列による複数回の被写体像検出結果に
基づいて所定時間後の被写体像位置を予測する第1の被
写体像位置予測手段と、上記第1の光電変換素子列とは
異なる方向に配置された第2の光電変換素子列による複
数回の被写体像検出結果に基づいて所定時間後の被写体
像位置を予測する第2の被写体像位置予測手段と、上記
第1の被写体像位置予測手段の出力と、第2の被写体像
位置予測手段の出力を選択的に用いてレンズ駆動を行う
レンズ駆動手段とを有することを特徴とする。
【0014】この発明の焦点調節装置にあっては、第1
の被写体像位置予測手段にて、第1の光電変換素子列に
よる複数回の被写体像検出結果に基づいて所定時間後の
被写体像位置が予測され、第2の被写体像位置予測手段
にて、上記第1の光電変換素子列とは異なる方向に配置
された第2の光電変換素子列による複数回の被写体像検
出結果に基づいて所定時間後の被写体像位置が予測され
る。そして、上記第1の被写体像位置予測手段の出力
と、第2の被写体像位置予測手段の出力が選択的に用い
られて、レンズ駆動手段によってレンズ駆動が行われ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0016】図1は、この発明の焦点調節装置の概念を
示すブロック構成図である。
【0017】図1に於いて、この焦点調節装置は、瞳分
割された2個の被写体像のそれぞれについて、異なる時
刻に於ける被写体像位置から被写体像の移動量を求め、
更に異なる時刻に於ける被写体像位置を予測する第1の
被写体像位置予測部11と、この第1の被写体像位置予
測部11とは異なる方向に瞳分割された2個の被写体像
のそれぞれについて、異なる時刻に於ける被写体像位置
から被写体像の移動量を求め、更に異なる時刻に於ける
被写体像位置を予測する第2の被写体像位置予測部12
と、上記第1の被写体像位置予測部11の出力と、第2
の被写体像位置予測部12の出力の、何れか一方を選択
する選択部13と、この選択部13の出力に基づいてレ
ンズ駆動を行うレンズ駆動部14とを有して構成され
る。
【0018】そして、このような構成に於いて、第1の
被写体像位置予測部11では、瞳分割された2個の被写
体像のぞれぞれについて、異なる時刻に於ける被写体像
位置から被写体像の移動量が求められ、これに基づいて
更に異なる時刻に於ける被写体像位置が予測される。ま
た、上記第2の被写体位置予測部12では、上記被写体
像位置予測部11とは異なる方向に瞳分割された2個の
被写体像のそれぞれについて、異なる時刻に於ける被写
体像位置から被写体像の移動量が求められ、これに基づ
き更に異なる時刻に於ける被写体像位置が予測される。
そして、上記選択部13に於いて、上記第1の被写体像
位置予測部11の出力と、第2の被写体位置予部12の
出力の何れか一方が選択される。上記レンズ駆動部14
では、上記選択部13の出力に基づいてレンズ駆動が行
われ、これにより焦点調節が行われる。
【0019】次に、この発明の第1の実施の形態につい
て説明する。
【0020】図2は、この発明の第1の実施の形態を示
す一眼レフレックスカメラの構成を示す断面図である。
【0021】このカメラは、カメラボディ20の下部に
焦点検出装置21を有して成る。カメラボディ20内で
は、撮影レンズ22を通過した被写体からの光束が、メ
インミラー23により反射または透過される。このメイ
ンミラー23で反射された光束はファインダ24に導か
れ、メインミラー23を透過した光束はサブミラー25
で反射されて焦点検出装置21に導かれる。
【0022】上記焦点検出装置21は、撮影レンズ22
を通過した光束を絞り込む視野マスク27と、赤外光成
分をカットする赤外カットフィルタ28と、光束を集め
るためのコンデンサレンズ29と、光束を全反射する全
反射ミラー30と、光束を制限する瞳マスク31と、光
束を光電変換素子アレイ上に再結像させる再結像レンズ
32と、フォトダイオードとその処理回路から成るAF
センサ33とから構成されている。
【0023】図3は、上記焦点検出装置21内のフォト
ダイオードアレイ上に被写体からの光束を導く焦点検出
光学系の配置を示した斜視図である。
【0024】図3に於いて、コンデンサレンズ29は、
4つの再結像レンズ32の前面に配置された瞳マスク3
1の像を、撮影レンズ22上(点線部分)に形成する。
【0025】また、コンデンサレンズ29の前面には、
略十字形状の開口を有する視野マスク27が配置されて
いる。この視野マスク27の面は撮影レンズ22の予定
焦点面であり、後述するフィルムと等価な面に位置して
いる。再結像レンズ32は、視野マスク27の面の像を
AFセンサ33上に再結像させるためのものである。
【0026】以上の構成に於いて、再結像レンズ32の
うちの1つHA′の、コンデンサレンズ29による撮影
レンズ22上の像はHAである。同様に、再結像レンズ
32のうちの1つのHB′の像はHBである。
【0027】撮影レンズ22のHAの円で囲まれた領域
を通過した被写体光によって、視野マスク27上に形成
された像が、再結像レンズHAによりAFセンサ33の
X1の部分に再結像される。同様にして、撮影レンズ2
2上のHBの領域を通過した被写体光によって、視野マ
スク27上に形成された像が、再結像レンズHB′によ
りAFセンサ33上に形成される。
【0028】AFセンサ33上で、略十字形状に示され
る長方形状の部分は、X1が再結像レンズHA′による
視野マスク27の十字形状の開口の水平部分の像が再結
像される部分であり、X2が再結像レンズHB′による
視野マスク27の十字形状の開口の水平部分の像が再結
像される部分である。尚、Y1及びY2についても、同
様にして縦方向に並んだ一対の再結像レンズ32による
視野マスク27の十字形状の開口の縦の部分の像が再結
像される部分を示している。
【0029】次に、焦点検出の原理について説明する。
【0030】X1、X2上には、被写体の同じ部分の像
が形成されているが、被写体の撮影レンズ22による像
が、ちょうど視野マスク27上に形成されている場合、
すなわちピントが合っている場合は、被写体の同一部分
のX1、X2上の再結像された像の位置を基準にする。
【0031】そして、被写体像が視野マスク27より撮
影レンズ22寄りに形成されている場合、すなわち前ピ
ンの場合は、X1、X2上の像位置は互いに近付く。ま
た、逆に被写体像が視野マスク27より再結像レンズ3
2側に形成されている場合、すなわち後ピンの場合は、
X1、X2上の像位置は互いに遠ざかる。
【0032】そこで、X1、X2を連ねる方向にフォト
ダイオードアレイ(AFセンサ33上)を配置し、像信
号上の処理操作により、X1上の被写体像信号に対し
て、X2上の被写体像信号を相対的にずらせて重ね合わ
せ、両方の像信号の相関が最大になる像ずれ量を検出す
るようにする。このようにして求めた像ずれ量より、被
写体像が合焦位置からどちらの方向にどれだけずれてい
るかを求めることができる。
【0033】以上の原理に従って、AFセンサ33上に
は、X1、X2の並び方向及びそれと直交するY1、Y
2の並び方向に沿って、それぞれフォトダイオードアレ
イが配置されている。
【0034】図4は、上記焦点検出装置21による撮影
画面内の焦点検出エリア35を示している。
【0035】図5は、図2に示されたカメラの電気制御
系の構成を示すブロック図である。
【0036】図5に於いて、コントローラ40はカメラ
の制御装置であり、例えば内部にCPU(中央処理装
置)41、RAM42、ROM43、A/Dコンバータ
(ADC)44及びEEPROM45を有して構成され
る。コントローラ40は、上記ROM43に格納された
カメラのシーケンスプログラムに従ってカメラの一連の
動作を制御する。
【0037】また、コントローラ40内のEEPROM
45には、AF制御、測光等に関する補正データをボデ
ィ毎に記憶することができるようになっている。
【0038】上記コントローラ40の外部には、AFセ
ンサ33の他、レンズ駆動部47と、エンコーダ49
と、測光部51と、シャッタ駆動部53と、絞り駆動部
54と、フィルム駆動部55と、ファーストレリーズス
イッチ(1RSW)57及びセカンドレリーズスイッチ
(2RSW)58とが接続されている。
【0039】上記レンズ駆動部47は、コントローラ4
0によって制御され、撮影レンズ22のフォーカシング
レンズをモータ48によって駆動するものである。上記
フォーカシングレンズの駆動により、エンコーダ49に
はフォーカシングレンズの移動量に応じたパルスが発生
され、コントローラ40でこれが読取られてレンズ駆動
が制御される。
【0040】測光部51は、撮影領域に対応したSPD
(シリコンフォトダイオード)を有しており、被写体の
輝度に応じた出力を発生するものである。コントローラ
40は、この測光部51の測光出力を、内蔵するA/D
コンバータ44でA/D変換して、測光値をRAM42
に格納する。
【0041】シャッタ駆動部53及び絞り駆動部54
は、コントローラ40からの制御信号により動作するも
ので、それぞれ図示されないシャッタ、絞りを駆動する
ことでフィルムに露出を行う。また、フィルム駆動部5
5では、コントローラ40からの制御信号により、フィ
ルムのオートロード、巻き上げ、巻き戻し動作を行う。
【0042】上記ファーストレリーズスイッチ57及び
セカンドレリーズスイッチ58は、レリーズ釦(図示せ
ず)に連動したスイッチである。このレリーズ釦の第1
段階の押し下げにより、ファーストレリーズスイッチ5
7がオンし、引続いて第2段階の押し下げでセカンドレ
リーズスイッチ58がオンする。コントローラ40は、
ファーストレリーズスイッチ57のオンで測光、AFを
行い、セカンドレリーズスイッチ58のオンで露出動作
とフィルム巻き上げを行う。
【0043】次に、AFセンサ33の内部構成について
説明する。
【0044】AFセンサ33には、上述したX1、X2
方向にフォトダイオードアレイ61XL、61XRと、
それに直交するY1、Y2方向に配列されるフォトダイ
オードアレイ61YL、61YRと、各フォトダイオー
ドアレイに対応する処理回路62XL 、62XR 、62
YL、62YR及びセンサ制御回路(SCC)63とか
ら構成されている。
【0045】上記センサ制御回路63は、コントローラ
40からの制御信号RES、END、CLK、SELに
応じて、AFセンサ33内部の動作を制御する。また処
理回路62XL 、62XR 、62YL、62YRからの
モニタ信号B1X、B1Y及び蓄積信号B2X、B2Y
は、制御回路63内で選択されて、モニタ出力MDAT
Aと蓄積信号出力SDATAより、コントローラ40内
部のA/DコンバータADCに対して出力される。
【0046】図6は、上記AFセンサ33のフォトダイ
オードアレイ61XL、61XR、処理回路62XL、
62XRの回路構成を示した図である。尚、ここでは、
フォトダイオードアレイ61XL、61XRについての
み説明し、フォトダイオードアレイ61YL、61YR
及び処理回路62YL、62YRについては、同様の構
成であるので説明を省略する。
【0047】図6に於いて、フォトダイオードアレイ6
1XL、61XRは、フォトダイオードPD1〜PD2
nから構成されており、各フォトダイオードに入射する
光量に応じた電荷を発生する。
【0048】また、処理回路62XL 、62XR は、フ
ォトダイオードPD1〜PD2nに接続された画素増幅
回路65と、この画素増幅回路65に基準電圧VREF
供給するVREF回路66と、ピーク検出部67と、シ
フトレジスタ68を有して成る。
【0049】上記画素増幅回路65は、フォトダイオー
ドアレイPD1〜PD2nで発生する電荷をそれぞれ蓄
積し、それぞれの電荷量に対応する電圧信号に変換して
蓄積信号Vsを発生するものである。
【0050】図7は、上記画素増幅回路65の一画素分
(フォトダイオードPD1)に対応する詳細な構成を示
す回路図である。
【0051】フォトダイオードPD1のアノードがグラ
ウンドGNDに接続され、カソードは初段アンプ部AP
1に入力される。この初段アンプAP1は、反転増幅器
A1、積分コンデンサC1、スイッチSW1とから、い
わゆる「積分回路」を構成している。
【0052】蓄積動作時は、センサ制御回路63からの
信号φRESにより、スイッチSW1をオンとして積分
コンデンサC1を初期化した後、スイッチSW1をオフ
して蓄積動作を開始し、蓄積量に応じた電圧が初段アン
プ部AP1の出力V1に発生する。この初段アンプ部A
P1の出力V1は、2段目アンプ部AP2の入力に接続
されている。
【0053】この2段目アンプ部AP2は、コンデンサ
C2、C3、C4、反転増幅器A2、バッファA3、ス
イッチSW2、SW3、SW4、SW5とから構成され
るもので、サンプルホールド機能を有すると共に、増幅
率が−C2/C3である反転増幅回路となっている。2
段目アンプ部AP2は、上記初段アンプ部AP1の出力
V1を増幅し、出力Vs1を発生するものである。
【0054】上記スイッチSW1〜SW5は、各々セン
サ制御回路63からの信号φRES、φRES1、φR
ES1の反転、φENDによって、それぞれオン、オフ
制御される。
【0055】ここで、図8のタイミングチャートを参照
して、画素増幅回路65の蓄積動作について説明する。
【0056】最初に、コントローラ40からの信号RE
Sの“H(ハイレベル)”→“L(ローレベル)”の変
化により、センサ制御回路63ではφRES及びφRE
S1が“H”に、またφRES1の反転が“L”に設定
されて、スイッチSW1、SW2、SW4がオン、スイ
ッチSW5がオフにされる。また、信号ENDの“L”
→“H”の変化により、φENDが“H”としてスイッ
チSW3がオンされる。
【0057】このようにして、各部の初期化が行われる
と共に、コンデンサC3にスイッチSW4との接続点の
初期値がVREF となるように電位を記憶させる。
【0058】そして、信号RESの“L”→“H”の変
化により、φRESが“H”→“L”とされてスイッチ
SW1がオフされる。すると、積分コンデンサC1は蓄
積動作が開始され、初段アンプ部AP1の出力V1の電
位が上昇する。
【0059】センサ制御回路63では、その内部に於い
て、φRES1の反転とφRES1がφRESに対して
遅延されて、それぞれ“L”→“H”、“H”→“L”
とされる。このタイミングで、スイッチSW2、SW4
がオフ、スイッチSW5がオンされる。
【0060】このようにして、初段アンプ部AP1の蓄
積開始初期に、出力V1に発生するスイッチングノイズ
とフィールドスルーの影響が除去される。
【0061】そして、2段目アンプ部AP2の出力VS
1は、VREF電位から変化が開始され、初段アンプ部
AP1の出力変化分ΔV1が、上記増幅率−C2/C3
で増幅されて出力VS1が発生される。 VS1=VREF −(C2/C3)・ΔV1 …(1) 次に、信号ENDの“H”→“L”の変化によるφEN
Dの“H”→“L”の変化により、スイッチSW3がオ
フされると、ホールドコンデンサC4に、その時点で蓄
積量に対応する電圧レベルがホールドされて、蓄積レベ
ルが保持される。この時、画素増幅回路65の蓄積動作
は終了し、出力VS1の電位は一定となる。
【0062】ホールドコンデンサC4にホールドされた
蓄積レベルは、センサ制御回路65からの初期化信号φ
RES=L、φEND=Hが入力されない限り保持され
る。
【0063】図6に戻って、画素増幅回路65の各出力
Vs1〜Vs2nには、ピーク検出部67内のPMOS
トランジスタP1〜P2nのゲートが、各々接続されて
いる。これらのPMOSトランジスタP1〜P2nのド
レインは、全てグラウンドGNDに接続されており、一
方それぞれのPMOSトランジスタのソースは全て共通
に定電流負荷IL に接続されており、更にバッファB1
に入力される。
【0064】上記PMOSトランジスタP1〜P2n、
定電流負荷IL 、バッファB1は、画素増幅回路65の
各回路E1〜E2nの各蓄積レベルのMAX値を検出す
る、上述したピーク検出部67を構成している。すなわ
ち、最も入射光量の大きいフォトダイオードに対応する
画素増幅回路65の出力Vsに応じたモニタ信号V
Mが、バッファB1に入力される。
【0065】また、画素増幅回路65の各回路E1〜E
2nの各出力Vs1〜Vs2nは、スイッチSWs1〜
SWs2nを介した後、バッファB2に入力される。
【0066】上記スイッチSWs1〜SWs2nは、セ
ンサ制御回路63からの信号φCLKをシフトレジスタ
68に入力することにより、これに同期してシフトレジ
スタ68により順次オンされて、画素増幅回路65の各
回路E1〜E2nの各出力をバッファB2に順次入力さ
せる。
【0067】読み出し方式は、このように画素増幅回路
65の各回路E1〜E2nに、それぞれホールドされて
いる蓄積レベルが読み出し動作によって破壊されること
のない、いわゆる非破壊読み出し方式である。したがっ
て、全画素の蓄積信号が読み出された後、再度シフトレ
ジスタ68に信号φCLKが入力されることによって、
同一の蓄積信号データが繰り返し読み出されることが可
能である。
【0068】図9は、AFセンサ33の蓄積動作と蓄積
信号読み出し動作を説明するタイミングチャートであ
る。以下、このタイミングチャートに従って説明する。
【0069】先ず、信号RESが“H”→“L”、信号
ENDが“L”→“H”と変化されることにより、画素
増幅回路65内の各部の初期化が行われる。そして、所
定時間後に信号RESが“L”→“H”と変化されるこ
とにより、画素増幅回路65の蓄積動作が開始される。
【0070】蓄積動作中は、各フォトダイオード毎の入
射光量に応じた傾きで、画素増幅回路65の各回路E1
〜E2nの出力Vs1〜Vs2nのレベルが下降してい
く。MDATA出力には、これらのVs1〜Vs2nの
うちで最もレベルの低い出力(MAX)に追従した出力
が、モニタ信号として出力される。
【0071】コントローラ40では、このMDATA出
力が所定のタイミングでA/D変換されて、A/D変換
値Mを所定の判定値Mthと比較される。そして、モニタ
レベルMが判定値Mthよりも小さくなると、信号END
が“H”→“L”と変化されることにより、各画素ブロ
ックの蓄積レベルが、上述したホールドコンデンサC4
に保持されて蓄積動作が終了する。
【0072】尚、コントローラ40は、AFセンサ33
の蓄積を開始すると、内部の図示されないカウンタを動
作させて、蓄積時間の計測が開始される。そして、カウ
ンタ出力に基づく蓄積時間Tを蓄積リミット時間TLと
比較し、蓄積時間Tが蓄積リミット時間TLを越える
と、強制的に蓄積動作を終了する。
【0073】次に、各画素の蓄積信号である被写体像デ
ータの読み出しが行われる。
【0074】コントローラ40より、AFセンサ33の
CLK端子読み出しクロックが入力されると、シフトレ
ジスタ68が動作されて信号S1〜S2nが出力され、
それにより各画素の蓄積信号出力Vs1〜Vs2nが端
子SDATAに順次出力される。
【0075】コントローラ40では、SDATA出力が
信号CLKに同期してA/D変換されて、被写体像デー
タが読み出され、この被写体像データが内部のRAM4
2に格納される。
【0076】尚、コントローラ40からの制御信号SE
Lにより、センサ制御回路63内部で、フォトダイオー
ドアレイ61XL、61XRと61YL、61YRに対
応するモニタ信号と蓄積信号の選択がなされる。すなわ
ち、蓄積動作中に於いては、SEL=Lでフォトダイオ
ードアレイ61XL、61XRのモニタ信号が、SEL
=Hでフォトダイオードアレイ61YL、61YRのモ
ニタ信号が、MDATA端子に出力される。また、蓄積
データ読み出し動作中に於いては、SEL=Lでフォト
ダイオードアレイ61XL、61XRの蓄積信号が、S
EL=Hでフォトダイオードアレイ61YL、61YR
の蓄積信号が、SDATA端子に出力される。
【0077】次に、上記のようにして得られた被写体像
データに基づくAF検出演算について説明する。但し、
この第1の実施の形態では2種類の相関演算を行う。1
つは焦点検出光学系により分割された第1の被写体像と
第2の被写体像の間で相関演算を行い、2像のずれ量
(像ずれ量)を求めるものである。もう1つは、時刻t
0 での被写体像と時刻t1 での被写体像の間で相関演算
を行い、被写体像の移動量を求めるものである。
【0078】先ず、第1の被写体像と第2の被写体像の
間の像ずれ量を求める相関演算について、図10のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0079】二対の被写体像データが得られるが、同一
の演算処理を行うので、ここでは一対の被写体像データ
について説明する。一対の被写体像データを、それぞれ
L(I)、R(I)(I=1〜n)とし、本実施の形態
ではn=64とする。
【0080】初めに、ステップS1では、変数SL 、S
R 及びFMIN の初期値が設定され、次いでステップS2
にて変数Jの初期値が入力される。そして、ステップS
3では、相関値F(s)を求めるために、下記(2)式
の相関計算が行われる。 F(s)=Σ|L(SL +I)−R(SR +I)| …(2) (但し、s=SL −SR 、I=0〜26) SL 、SR は、それぞれ被写体像データL(I)、R
(I)のうちの相関演算を行うブロックの先頭位置を示
す変数である。また、Jは被写体像データL(I)上で
のブロックのシフト回数を記憶する変数である。ブロッ
クの被写体像データ数は27とする。
【0081】次に、ステップS4に於いて、は相関値F
(s)とFMIN (最初は初期値FMI N0、2回目以降は初
期値または更新された値)とが比較される。ここで、F
(s)の方が小さい場合は、ステップS5に移行してF
MIN がF(s)に、SLM及びSRMがそれぞれSL 及びS
R に更新される。一方、FMIN の方が小さい場合は、更
新しないでステップS6へ移行する。
【0082】このステップS6では、SR 、及びJか
ら、それぞれ1が減算されて次のブロックが設定され
る。そして、ステップS7ではJ=0であるか否かが判
定される。ここで、J=0でない場合はステップS3に
戻って上述した相関演算が繰り返される。このように被
写体像データL(I)でのブロックが固定され被写体像
R(I)でのブロックが1素子分ずつシフトされて相関
演算が行われる。一方、J=0の場合はステップS8に
移行する。
【0083】ステップS8では、変数SL 、SR にそれ
ぞれ4、3が加算されて、次のブロックが設定される。
そして、ステップS9に於いて、SL =29であるか否
かが判定される。ここで、SL =29ではない場合は上
記ステップS2に戻って上述した相関演算が続けられ、
L =29の場合は相関演算が終了する。
【0084】このように、被写体像データL(I)、R
(I)上に相関演算が行われるブロックが設定されて繰
り返し相関演算が行われる。各ブロックの相関演算結果
は、図11(a)に示されるように、被写体像データの
相関が最も高いシフト量s=xに於いて相関値F(s)
が最小になる。そして、SLM、SRMには、この最小相関
値F(x)の時のSL 、SR が記憶されている。
【0085】次に、ステップS10にて、後述する信頼
性係数を算出するための最小相関値F(x)の前後のシ
フト位置での相関値FM 、FP が、下記(3)及び
(4)式より求められる。 FM =Σ|L(SLM+I)−R(SRM+I−1)| …(3) (但し、I=0〜26) FP =Σ|L(SLM+I)−R(SRM+I+1)| …(4) (但し、I=0〜26) 続くステップS11では、相関演算の信頼性を判定する
ための信頼性係数SKが計算される。信頼性係数SK
は、最小相関値F(x)と2番目に小さい相関値F
P (またはFM )との和が被写体像データのコントラス
ト相当の値(FM −F(x)またはFP −F(x))で
規格化された数値であり、下記(5)式または(6)式
により求められる。 SK=(F(x)+FP )/(FM −F(x)) …(5) (FP <FM ) SK=(F(x)+FM )/(FP −F(x)) …(6) (FP ≧FM ) 次いで、ステップS12に於いて、信頼性係数SKの値
が判定される。ここで、信頼性係数SKが所定値α以上
の場合は信頼性が低いと判定され、この場合はステップ
S14へ移行して検出不能フラグがセットされる。一
方、信頼性がある場合はステップS13に移行し、像ず
れ量ΔZが計算される。
【0086】図11(b)に示されるように、3点補間
の手法が用いられて連続的な相関量に対する最小値F
MIN =F(x0)を与えるシフト量x0が求められる。
【0087】 x0=SRM−SLM +(FM −FP )/{2・(FM −F(x))} …(7) (FM ≧FP ) x0=SRM−SLM +(FM −FP )/{2・(FP −F(x))} …(8) (FM <FP ) 上記x0が用いられて、像ずれ量ΔZは、下記(9)式
により求めることができる。 ΔZ=x0−ΔZ0 …(9) (ΔZ0:合焦時の像ずれ量) また、上式で求められた像ずれ量ΔZより、被写体像面
の予定焦点面に対するデフォーカス量ΔDは、下記(1
0)式により求めることができる。 ΔD=B/(A−ΔZ)+C …(10) (但し、A、B、Cは焦点検出光学系により決まる定数) 更に、デフォーカス量ΔDからレンズ駆動量ΔLが、下
記(11)により求められる。 ΔL=b−a・b/(a・ΔD)+c・ΔD …(11) (但し、a、b、cは撮影光学系により決まる定数) 次に、被写体像位置を予測するための原理について説明
する。
【0088】図12(a)〜(d)は、移動する被写体
に対する焦点検出の原理を説明するためのもので、被写
体、カメラ及びAFセンサの関係を示した図である。
【0089】例えば、図12(a)に示されるように、
カメラ20に向かって被写体10が真っ直ぐに近付いて
くる(図示矢印G3 方向)場合、後述する焦点調節装置
の原理により、第1及び第2センサ上の第1及び第2被
写体像は、時刻t0 から時刻t1 の間に、互いに外側へ
移動する。この場合、被写体像の移動量ΔxLとΔxR
は等しい。
【0090】また、図12(b)に示されるように、カ
メラ20に向かって被写体10が光軸と直交する横方向
(図示矢印G1 方向)に平行移動する場合、2つの被写
体像は同じ向きに移動する。この場合、被写体像の移動
量ΔxLとΔxRは等しい。
【0091】更に、図12(c)に示されるように、カ
メラ20に向かって被写体10が左手前に近付く(図示
矢印G4 方向)場合、第1の被写体像(L)は近付いて
くることによる外側への移動量と、左に平行移動するこ
とによる左側への移動量が相殺されて移動量は小さくな
る。
【0092】同様に、図12(d)に示されるように、
カメラ20に向かって被写体10が左後方に遠ざかる場
合は、第1の被写体像(L)は遠ざかることによる内側
への移動量と、左に平行移動することによる左側への移
動量が相殺されて移動量は小さくなる。一方、第2の被
写体像(R)は遠ざかることによる内側への移動量と、
左に平行移動することによる左側への移動量が加算され
て移動量は大きくなる。
【0093】ここで、時刻t0 から時刻t1 の被写体像
から、後述する相関演算等の手段により第1及び第2の
被写体像の移動量ΔxL、ΔxRを検出して、右方向へ
の移動を“+”とする符号を付けると、光軸方向の被写
体像の移動量はΔxR−ΔxL、横方向の被写体像の移
動量はΔxR+ΔxLで求めることができる。
【0094】時刻t0 から時刻t1 までの被写体像の移
動量ΔxR、ΔxLが求まれば、時刻t2 での被写体像
の位置を予測することができる。
【0095】被写体が定速度で動いているとすると、横
方向の被写体像の移動速度は定速度となる。また、光軸
方向への被写体像の移動速度は、厳密には定速度にはな
らないが、微少な時間間隔では定速度と考えてよい。
【0096】したがって、時刻t0 での第1の被写体像
の予測位置は、時刻t1 の被写体像位置より、下記(1
2)式に示されるΔxL′だけ移動する。 ΔxL′=(t2 −t1 )/(t1 −t0 )・ΔxL …(12) 同様に、第2の被写体像の予測位置は、下記(13)式
に示されるΔxR′だけ移動する。 ΔxR′=(t2 −t1 )/(t1 −t0 )・ΔxR …(13) また、時刻t1 での第1、第2の被写体像の間隔、すな
わちピントずれ量をΔZとすると時刻t2 での予測ピン
ト位置ずれ量ΔZ′は、下記(14)式のようにして求
められる。 ΔZ′=ΔZ+(ΔxR′−ΔxL′) =ΔZ+(t2 −t1 )/(t1 −t0 )・(ΔxR−ΔxL) …(14) この予測ピントずれ量ΔZ′に基づいて、レンズ駆動量
が求められる。時刻t2 を露光開始までの時間とするこ
とにより、ピントの合った写真を得ることができる。
【0097】次に、被写体像の移動を求めるための相関
演算、信頼性判定について説明する。
【0098】先ず、被写体像の移動を求めるための相関
演算について説明する。
【0099】時刻t0 での被写体像L′(I)、R′
(I)と、上述した2像間の相関演算により求められた
相関ブロックSLM′、SRM′、相関性係数SK′、像ず
れ量ΔZは、コントローラ40内のRAM42に記憶さ
れる。次いで、時刻t1 での被写体像信号L(I)、R
(I)が検出される。
【0100】以下、図13の被写体像の移動を示す図
と、図14のフローチャートを参照して説明する。
【0101】先ず、第1の被写体像信号について、時刻
0 での被写体像信号L′(I)と時刻t1 での被写体
像信号L(I)について相関演算が行われる。
【0102】被写体像の移動を検出する移動量検出ルー
チンでは、ステップS21にて変数SL にSLM′−10
が代入される。また、ステップS22にて、相関範囲を
カウントする変数Jに、初期値20が代入される。
【0103】そして、ステップS23にて、下記(1
5)式の相関式により相関出力F(s)が計算される。 F(s)=Σ|L′(SLM′+I)−(SL +J+I)|…(15) (I=0〜26) 次いで、ステップS24に於いて、上述した相関演算と
同様にF(s)とFMI N が比較される。ここで、F
(s)がFMIN より小さければ、ステップS25へ移行
して、FMIN にF(s)が代入され、その時のSL がS
LMに記憶される。この場合、相関をとるブロックの素子
数は、上述した像ずれ量を求める時のブロックの素子数
と同じ27である。
【0104】次に、ステップS26にて、SL に1が加
算され、Jから1が減算される。そして、ステップS2
7に於いて、J=0となるまで相関式F(s)が繰り返
される。
【0105】このように、±10素子まで変化させて相
関をとるが、この相関範囲は検出したい移動量範囲によ
り決定される。
【0106】次に、信頼性の判定が行われる。
【0107】ステップS28では、上述した第1、第2
の被写体像の像ずれ量を求める時と同様に、最小相関値
F(x)の前後のシフト量での相関値FM 、FP が、下
記(16)式及び(17)式の如く求められる。 FM =Σ|L′(SLM′+I)−L(SLM+I−1)| …(16) (I=0〜26) FP =Σ|L′(SLM′+I)−L(SLM+I+1)| …(17) (I=0〜26) また、ステップS29に於ける信頼性係数SKの計算
は、上述した(5)式及び(6)式により求められるの
で詳細は省略する。
【0108】次いで、ステップS30にて、信頼性係数
SKの値が判定される。ここで、SK≦βの場合は、信
頼性ありと判定されて、ステップS31に移行して移動
量が求められる。
【0109】上記判定値βは、第1、第2の被写体像ず
れ量を求める時の判定値αよりも大きな値とする。これ
は、被写体が移動していると波形が変形する場合が多い
ので相関性が悪くなる可能性が大きいためである。
【0110】ステップS31では、被写体像の移動量Δ
xLが求められる。ここでは、上述した第1、第2の被
写体像の像ずれ量の計算時と同様に3点補間の手法によ
り、下記(18)式及び(19)式により求められる。 ΔxL=SLM−SLM′ +1/2・{(FM −FP )/(FM −F(x))} …(18) (FM ≧FP の時) ΔxL=SLM−SLM′ +1/2・{(FM −FP )/(FP −F(x))} …(19) (FM <FP の時) 一方、上記ステップS30にてSK≦βの関係でなけれ
ば、ステップS32に移行して、検出不能フラグがセッ
トされる。
【0111】第2被写体像R(I)、R′(I)につい
ても、詳細は省略するが、同様の移動量検出ルーチンが
実行され、相関が最も高いブロック位置SRM、移動量Δ
xRが求められる。
【0112】第1、第2の被写体像の移動量ΔxL、Δ
xRが求められると、同刻t1 での像ずれ量ΔZ′は、
時刻t0 の時の像ずれ量ΔZより、下記(20)式のよ
うにして求められる。 ΔZ′=ΔZ+ΔxR−ΔxL …(20) 時刻t0 の像ずれ量ΔZに基づく、時刻t2 での像ずれ
量ΔZ″の予測式は、下記(21)式のようになる。 ΔZ″=ΔZ′ +(t2 −t1 )・(ΔxR−ΔxL)/(t1 −10) =ΔZ +(t2 −t0 )・(ΔxR−ΔxL)/(t1 −10) …(21) 時刻t2 を後述する方法で求めて、ΔZ″に基づいた量
だけレンズ駆動することにより、時刻t2 に於いて、移
動している被写体にピントを合わせることができる。
【0113】尚、被写体像の移動速度v=(ΔxR−Δ
xL)/(t1 −t0 )が大きすぎる場合は、検出値に
信頼性がないものとして像ずれ量の予測はしない。ま
た、被写体像の移動速度が小さく検出誤差と見なされる
場合は、移動速度を0にする。
【0114】次に、像ずれ量を予測する時刻t2 の求め
る方法について説明する。
【0115】上述したように、時刻t2 の像ずれ量Δ
Z″は時刻t1 の像ずれ量ΔZ、時刻t0 から時刻t1
の被写体像の移動量ΔxR、ΔxLを用いて、上記(2
1)式により求められる。
【0116】いま、露出時に合焦状態になるような時刻
2 が下記(22)式により求められる。
【0117】 t2 =t1 +td+ke・ΔZ″+te …(22) ここで、tdは時刻t1 からレンズ駆動を開始するまで
の時間であり、これには上述した相関演算時間等、カメ
ラ内部の処理時間が含まれる。また、keは、像ずれ量
ΔZ″に比例したレンズ駆動時間を求める変換係数であ
る。
【0118】レンズ駆動量ΔLは、像ずれ量ΔZ″に基
づいて、上記(10)式及び(11)式により求められ
るが、像ずれ量ΔZ″が充分に小さい領域に於いては、
デフォーカス量ΔD、レンズ駆動量ΔLは像ずれ量Δ
Z″に比例すると近似して精度的に問題ない。
【0119】更に、上記teはレンズ駆動終了からシャ
ッタ幕が解放されて露出が開始されるまでの時間であ
り、カメラの露出演算、絞り制御、ミラーアップ等の時
間を含んでいる。
【0120】上記(21)式及び(22)式を解いて、
予測像ずれ量を求める下記(23)式が導かれる。 ΔZ″={ΔZ+(t1 −t0 +td+te)・(ΔxL−ΔxR) /(t1 −t0 )} /{1−ke・(ΔxL−ΔxR)/(t1 −t0 )} …(23) このΔZ″より、上記(10)式及び(11)式でレン
ズ駆動量ΔLが求められてレンズ駆動が行われることに
より、移動している被写体に対して露出時に合焦状態と
することができる。
【0121】また、レンズ駆動終了時の合焦となるよう
な時刻t2 は、下記(24)のようになる。 t2 =t1 +td+ke・ΔZ″ …(24) 同様に、上記(21)式、(24)式を解いて、下記
(25)式が導かれる。 ΔZ″={ΔZ+(t1 −t0 +td)・(ΔXL −ΔXR ) /(t1 −t0 )} /{1−ke・(ΔxL−ΔxR)/(t1 −t0 )} …(25) このΔZ″より、上記(10)式及び(11)式でレン
ズ駆動量ΔLが求められてレンズ駆動が行われることに
より、移動している被写体に対してレンズ駆動終了時に
合焦状態とすることができる。
【0122】次に、この発明の第1の実施の形態に於け
る具体的な動作プログラムについて、図15及び図16
のフローチャートに従って説明する。
【0123】図15及び図16のフローチャートに於い
て、AF検出動作ルーチンはカメラの電源がオンの間は
繰り返し実行されている。尚、フォトダイオードアレイ
61XL、61XRをXセンサ、フォトダイオードアレ
イ61YL、61YRをYセンサとして以下の説明を行
うものとする。
【0124】先ず、ステップS41にて、AFセンサ3
3の積分が実行され、該積分が終了するとAFセンサ3
3より被写体像データが読み出される。次いで、ステッ
プS42にて、被写体像ずれ量が検出済みであるか否か
が判定される。ここで検出済みでない場合はステップS
43、S44に移行して、Xセンサ、Yセンサの像ずれ
量が求められる。
【0125】そして、ステップS45に於いて、X、Y
センサの両方が検出不能か否かが判定される。ここで、
少なくとも何れか一方で検出可能の場合はステップS4
6に移行して、Xセンサが検出可能で有るか否かが判定
される。Xセンサが検出可能の場合はステップS47に
てX検出可能フラグがセットされる。一方、ステップS
46でXセンサが検出可能でないと判断されると、ステ
ップS48に移行する。次いで、ステップS48で像ず
れ検出済フラグがセットされた後、ステップS49で像
移動検出済フラグがクリアされてリターンする。
【0126】一方、上記ステップS45にて、両方のセ
ンサの何れも検出できなかった場合は、ステップS50
に移行して検出不能フラグがセットされる。そして、ス
テップS51で像ずれ検出済フラグがクリアされた後、
ステップS49にて像移動検出済フラグがクリアされて
リターンする。
【0127】上記ステップS42に於いて、既に像ずれ
量が検出できている場合は、第1、第2の被写体像毎に
被写体像の時間に対する移動量が検出される。ここで
は、Xセンサ出力が優先されて移動量検出が行われ、X
センサで検出不能の場合にYセンサ出力により移動量検
出が行われる。
【0128】ステップS52に於いて、Xセンサで像ず
れ量が検出できたか否かがX検出可能フラグにて判定さ
れる。ここで、Xセンサで検出できた場合は、ステップ
S53に移行して、Xセンサの第1の被写体像について
前回(時刻t0 )のAF検出で記憶しておいた被写体像
データと、今回(時刻t1 )の被写体像データとの相関
演算が行われて移動量が検出される。そして、ステップ
S54にて、第1の被写体像の移動量が検出できたか否
かが判定され、移動量が検出できた場合にはステップS
55に移行する。
【0129】ステップS55では、Xセンサの第2の被
写体像に対する移動量が検出され、更にステップS56
では、Xセンサの第2の被写体像の移動量が検出できた
か否か判定される。ここで、移動量が検出できた場合は
ステップS61に移行する。
【0130】一方、上記ステップS52に於いて、Xセ
ンサで像ずれ量が検出できないと判定された場合、及び
上記ステップS54及びS56に於いて、Xセンサの第
1、第2の被写体像について何れかの移動量が検出でき
ない場合は、ステップS57に移行する。
【0131】ステップS57〜S60では、Yセンサに
ついての被写体像移動量が検出される。
【0132】先ず、ステップS57にて、Yセンサの第
1の被写体像について前回のAF検出で記憶しておいた
被写体像データと、今回の被写体像データとの相関演算
が行われて移動量が検出される。そして、ステップS5
8でYセンサの第1被写体像の移動量が検出できたかが
判定され、移動量が検出できた場合はステップS59に
進む。
【0133】このステップS59では、Yセンサの第2
被写体像の移動量が検出される。そして、ステップS6
0にて、Yセンサの第2被写体像の移動量が検出できた
か否かが判定され、移動量が検出できた場合はステップ
S61に移行する。
【0134】また、上記ステップS58、S60にて、
Yセンサの第1、第2の被写体像の何れかの移動量が検
出できない場合は、上記ステップS43に移行する。こ
の場合は、第1、第2の被写体像の像ずれ量の計算が行
われ、移動量の検出は次回のAF検出からやり直され
る。
【0135】このようにして、XセンサまたはYセンサ
について第1、第2の被写体像の両方の移動量が検出で
きた場合は、ステップS61で被写体像の光軸方向の移
動速度vが、下記(26)式に従って計算される。 v=(ΔxR−ΔxL)/(t1 −t0 ) …(26) 続いて、ステップS62に於いて、計算された移動速度
vが所定速度vthと比較されて、被写体が光軸方向に移
動しているか否かが判定される。
【0136】ここで、被写体が光軸方向に移動している
と判定できる場合はステップS63に移行して被写体移
動フラグがセットされ、移動していないと判定された場
合はステップS65に移行して上記フラグがクリアされ
る。
【0137】上記ステップS63の後は、ステップS6
4に移行して、像移動検出済フラグがセットされてリタ
ーンする。
【0138】図17は、カメラの光軸方向に移動すると
共に上下方向にも動いている被写体、例えばカメラに向
かって走ってくる人物のような被写体の時刻t0 、t1
に於けるXセンサ、Yセンサの被写体像データを示した
ものである。
【0139】時刻t0 に於けるXセンサ被写体像データ
X1(t0 )と時刻t1 に於けるXセンサ被写体像デー
タX1(t1 )とは相関がとれず像移動量の検出は不可
能である。時刻t0 に於けるXセンサ被写体像データX
2(t0 )と時刻t1 に於けるXセンサ被写体像データ
X2(t1 )についても同様である。
【0140】一方、時刻t0 に於けるYセンサ被写体像
データY1(t0 )と時刻t1 に於けるYセンサ被写体
像データX2(t1 )とは、相関があり、像移動量が検
出可能である。また、時刻t0 に於けるYセンサ被写体
像データY2(t0 )と時刻t1 に於けるYセンサ被写
体像データY2(t1 )についても同様に検出可能であ
る。
【0141】このように、通常はXセンサ出力で像移動
量を検出し、検出できない場合はYセンサ出力で移動量
を検出することによって、図17に示されるような、上
下動のある被写体についても検出することができる。
【0142】次に、この発明が適用されたカメラの動作
について、図18及び図19に示されるフローチャート
に従って説明する。
【0143】図18及び図19は、コントローラ40に
よる動作制御手順を示すメインルーチンである。
【0144】先ず、コントローラ40の動作が開始され
ると、図18及び図19のメインルーチンが実行され、
最初にステップS71にて、EEPROM45に予め記
憶されているAF、AE処理に於いて使用される各種補
正データが読み込まれてRAM42に展開される。
【0145】続く、ステップS72では、1RSW(フ
ァーストレリーズスイッチ)57がオンされているか否
かが判定され、オンでなければステップS73に移行す
る。このステップS73では、ファーストレリーズスイ
ッチ57、セカンドレリーズスイッチ58以外の他のス
イッチの状態が判定され、オンされたスイッチがあれ
ば、ステップS74に移行して、そのスイッチに応じた
処理が実行される。その後、上記ステップS72に戻
る。
【0146】一方、上記ステップS72にて、ファース
トレリーズスイッチ57がオンであれば、ステップS7
5に移行して、AF動作モードがシングルAFかコンテ
ィニュアスAFであるかが判定される。
【0147】シングルAFモードの場合は、一度合焦す
ると、フォーカスロックをしてレンズ駆動しないので、
ステップS76で合焦済と判定された場合は、AF駆動
が行われない。上記ステップS75にて、シングルAF
モードでないと判定された場合はコンティニュアスAF
モードであるので、一度合焦した後も被写体の変化に追
従してAF駆動が繰り返される。
【0148】シングルAFモードで合焦していない場
合、或いはコンティニュアスAFモードの場合は、ステ
ップS77に移行して、測光済か否かが判定される。こ
こで、測光済でなければ露出量が決定されるために、ス
テップS78に移行して、測光部51が動作されて被写
体輝度が測定される測光動作が行われる。
【0149】ステップS79では、上述したサブルーチ
ンAFが実行される。このAF動作の結果、ステップS
80にて、上述した検出不能フラグが参照されて検出不
能か否かが判定される。ここで、検出可能の場合はステ
ップS82に移行し、被写体像の移動量が検出済か否か
が判定される。
【0150】一方、上記ステップS80にて検出不能の
場合は、ステップS81に移行して、フォーカスレンズ
が駆動されながらAF検出可能なレンズ位置を探すスキ
ャン動作が行われる。このスキャン動作が行われた場合
は、全てのフラグがクリアされてAF検出が最初からや
り直される。
【0151】上記ステップS82に於いて、被写体像の
移動量が検出済の場合は、像ずれ量の予測が行われる。
すなわち、ステップS89に移行して、セカンドレリー
ズスイッチ58がオンされている否かが判定される。こ
こで、セカンドレリーズスイッチ58がオンの場合は、
ステップS90に移行して露出開始時の像ずれ量が予測
される。一方、セカンドレリーズスイッチ58がオフの
場合は、ステップS91に移行して、AF動作が行われ
るだけなのでレンズ駆動終了時の像ずれ量が予測され
る。その後、ステップS84に移行する。
【0152】上記ステップS82に於いて、被写体像の
移動量が検出済でないと判定された場合は、続くステッ
プS83にて被写体が移動中であるか否かが判定され
る。像移動検出済フラグは、後述するようにレンズ駆動
後クリアされるので、コンティニュアスAFモードでレ
ンズ駆動後は像移動検出されていなくても被写体移動中
フラグがセットされている。したがってステップS83
で被写体が移動中の場合は、上記ステップS72に戻っ
て被写体像移動が再度検出し直される。
【0153】一方、上記ステップS83にて移動中では
ない場合は、ステップS84に移行する。このステップ
S84では、検出された像ずれ量、または予測された像
ずれ量がデフォーカス量に変換され、合焦許容範囲に入
っているかが判定される。
【0154】上記ステップS84にて、合焦と判定され
なかった場合は、ステップS85に移行してレンズ駆動
量が求められ、フォーカスレンズが駆動される。レンズ
駆動ルーチン内ではレンズ駆動後に像ずれ検出済フラ
グ、検出不能フラグ、像移動検出済フラグがクリアされ
る。これは、一度フォーカスレンズが駆動された後は、
被写体像が大きく変化すると考えられるので、AF検出
を最初からやり直すためである。
【0155】尚、上述したように、被写体像移動中フラ
グはクリアしない。これはコンティニュアスAFモード
で、レンズ駆動後に最初のAF検出で合焦判定してしま
わないようにして、引き続き被写体の移動を検出するよ
うにするためである。
【0156】また、上記ステップS84に於いて、合焦
の場合はステップS86に移行し、セカンドレリーズス
イッチ58の状態が判定される。ここで、セカンドレリ
ーズスイッチ58がオンされている場合は、ステップS
87に移行して、上記測光値に基づいて絞りとシャッタ
が制御されて露出動作が行われる。そして、ステップS
88にて、撮影されたフィルムが巻き上げられて、次の
駒の位置に給送され、一連の撮影動作が終了する。
【0157】以上述べたように、第1の実施の形態に於
いては、複数のイメージセンサを水平方向及び垂直方向
に配置しているために、上下動のある移動被写体の場
合、或いは手ブレが発生した場合にも、予測制御が可能
となり、正確にピントを合わせることができる。
【0158】また、実際に撮影する被写体では、コント
ラスト分布が垂直方向より水平方向の方が多いので、水
平方向に配置されたイメージセンサ出力を優先して使用
することにより予測制御を行うので、より良好な予測制
御が行われる。
【0159】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。
【0160】図20及び図21は、この発明の第2の実
施の形態に於けるAF検出プログラムの動作を説明する
フローチャートである。尚、図20及び図21以外の部
分については、上述した第1の実施の形態と同一である
ので説明を省略する。
【0161】図20及び図21のフローチャートに於い
て、AF検出動作ルーチンは、上述した第1の実施の形
態と同様に、カメラの電源がオンの間は繰り返し実行さ
れている。また、フォトダイオードアレイ61XL、6
1XRをXセンサ、フォトダイオードアレイ61YX、
61YRをYセンサとして以下の説明を行うものとす
る。
【0162】ステップS101にて、AFセンサ33の
積分が実行され、積分が終了するとAFセンサ33より
被写体像データが読み出される。次いで、ステップS1
02に於いて、被写体像ずれ量が検出済であるか否かが
判定される。ここで、検出できていない場合はステップ
S103及びS104に移行し、Xセンサ、Yセンサの
像ずれ量が求められる。
【0163】そして、ステップS105では、X、Yセ
ンサの両方に於いて像ずれ量検出不能か否かが判定され
る。ここで、少なくとも何れか一方で検出可能の場合は
ステップS106に移行する。
【0164】そして、ステップS106でXセンサが検
出可能で有るか否かが判定され、検出可能の場合はステ
ップS107に移行して、X検出可能フラグがセットさ
れる。次に、ステップS108でYセンサが検出可能で
あるか判定される。ここで、検出可能の場合は、続くス
テップS109にてY検出可能フラグがセットされる。
【0165】XセンサとYセンサが両方検出可能な場合
は、続くステップS110にて、後ピン側、すなわち近
距離側のデータが選択される。そして、ステップS11
1にて、像ずれ検出済フラグがセットされる。
【0166】一方、上記ステップS105に於いて、両
方のセンサで検出できなかった場合は、ステップS11
2に移行して、像ずれ検出不能フラグがセットされる。
次いで、ステップS113にて、像ずれ検出済フラグが
クリアされる。
【0167】その後、ステップS114にて像移動検出
済フラグがクリアされてリターンする。
【0168】上記ステップS102に於いて、既に像ず
れ量が検出できている場合は、XセンサまたはYセンサ
の第1、第2の被写体像毎に被写体像の時間に対する移
動量が検出される。
【0169】ステップS115では、Xセンサが選択さ
れているか否かが判定され、Xセンサが選択されている
場合は、ステップS116に移行して、Xセンサの第1
の被写体像(L)について前回のAF検出で記憶してお
いた被写体像データと、今回の被写体像データとの相関
演算が行われて、移動量が検出される。そして、ステッ
プS117にて、第1の被写体像の移動量が検出できた
か否かが判定される。
【0170】ここで、移動量が検出できた場合はステッ
プS118に移行し、Xセンサの第2の被写体像(R)
に対する移動量が検出され、更にステップS119に於
いて、Xセンサの第2の被写体像の移動量が検出できた
か否かが判定される。移動量が検出できた場合は、ステ
ップS120に移行する。
【0171】一方、上記ステップS117、S119に
て、Xセンサの第1、第2の被写体像の何れかの移動量
が検出できない場合は、ステップS125に移行する。
このステップS125以降については後述する。
【0172】ステップS120では、上記(26)式に
より被写体像の光軸方向の移動速度vが計算される。そ
して、ステップS121にて、計算された移動速度vが
所定速度vthと比較されて、被写体が光軸方向に移動し
ているか否かが判定される。
【0173】ここで、被写体が光軸方向に移動している
と判定できる場合は、ステップS122に移行して移動
中フラグがセットされ、更にステップS123に移行し
て像移動検出済フラグがセットされた後、リターンす
る。
【0174】一方、上記ステップS121にて移動して
いないと判定された場合は、ステップS124に移行し
て上記移動中フラグがクリアされた後、上記ステップS
103に戻り、現在の時刻に於ける第1、第2像間の像
ずれ量が再計算される。
【0175】上述したように、上記ステップS117及
びS119にてXセンサの第1、第2の被写体像につい
て何れかの移動量が検出できない場合は、ステップS1
25以降でYセンサ上の移動量が求められる。
【0176】このステップS125に於いて、Yセンサ
の像ずれ量が検出可能であったか否かが判定される。こ
こで、Yセンサで検出可能であれば、ステップS126
〜S129でYセンサ上の像移動量が検出される。
【0177】そして、Yセンサ上の像移動量が検出可能
であれば、上記ステップS120以降の処理が実行され
る。また、移動量が検出できない場合は、上記ステップ
S103に移行して、再度像ずれ量が求められる。
【0178】上記ステップS115に於いて、Yセンサ
が選択されている場合は、ステップS130〜S133
でYセンサ上の被写体像移動量が検出される。そして、
検出可能であれば、上記ステップS120に移行する。
一方、Yセンサ上の移動量が検出不能の場合は、ステッ
プS134〜S138でXセンサ上の被写体像移動量が
求められる。但し、ステップS134にてXセンサで像
ずれ量検出不可であった場合は、上記ステップS103
に戻って現時刻での像ずれ量が計算される。
【0179】以上のようにして求められた被写体像移動
量に基づいて予測制御が行われ、移動する被写体に対し
てピントを合わせることが可能となる。
【0180】このように、第2の実施の形態では、Xセ
ンサ、Yセンサそれぞれの2像の像ずれ量データより後
ピン側のデータを優先して選択し、選択したセンサ上の
像移動量を検出して予測制御を行うので、雑被写体の影
響を受けずに移動する被写体を検出することができる。
【0181】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。
【0182】図22は、この発明の第3の実施の形態に
よる焦点検出光学系を示した斜視図である。
【0183】撮影レンズ22を通過した被写体からの光
束70は、メインミラー23によりその一部は反射さ
れ、残りの部分は透過される。メインミラー23で反射
された光束70は、図示されないファインダに導かれ
る。他方、メインミラー23を通過した光束70は、サ
ブミラー25で反射されて、焦点検出装置に導かれる。
【0184】上記焦点検出装置は、撮影レンズ22を通
過した光束70を制限する視野マスク27と、光束70
を集めるためのコンデンサレンズ29と、光束70を全
反射する反射ミラー30と、光束70を制限する瞳マス
ク31と、光束70を再結像させる再結像レンズ32及
びAFセンサ33とから構成されている。
【0185】図22に示されるように、AFセンサ33
には3つの一対の光電変換素子アレイ33a、33b、
33cが設けられている。これらの光電変換素子アレイ
33a〜33cのうち、1つの光電変換素子アレイ33
aは光軸を含む水平位置に配置され、2つの光電変換素
子アレイ33b、33cは光電変換素子アレイ33aに
対して垂直方向で光軸を含まない位置に配置されてい
る。
【0186】AFセンサ33の前面に設けられる再結像
レンズ32には、光電変換素子アレイ33a〜33cに
それぞれ対応する再結像レンズ32a〜32cが一体的
に形成されている。再結像レンズ32a〜32cの前面
に設けられる瞳マスク31には、それぞれ対をなす再結
像レンズ32a〜32cにそれぞれ対応する開口31a
〜31cが形成されている。
【0187】上記サブミラー25と反射ミラー30との
間には、瞳マスク31に対向し、該瞳マスク31の開口
31a〜31cに対応する各コンデンサレンズ29a〜
29cが一体的に形成されているコンデンサレンズ29
が配置されている。コンデンサレンズ29の上面には、
焦点検出光束を、位置及び方向がそれぞれ異なる光電変
換素子アレイ33a〜33cに対応させるよう分離させ
るための開口27a〜27cを有する視野マスク27が
設けられている。この視野マスク27は、略フィルム等
価面に配置される。
【0188】以上の構成において、一対の再結像レンズ
32aの、コンデンサレンズ29aによる撮影レンズ2
2上の像は、22X1、22X2である。同様に、コン
デンサレンズ29bの像は22Y1、22Y2である。
【0189】撮影レンズ22上の22X1、22X2で
示す円で囲まれた領域を通過した被写体光によって、視
野マスク27a上に形成された像が、一対の再結像レン
ズ32aによりAFセンサ33の33aの部分に再結像
される。同様にして、撮影レンズ22上の22Y1、2
2Y2の領域を通過した被写体光によって、視野マスク
27b、27c上に形成された像が、それぞれ一対の再
結像レンズ32b、32cによりAFセンサ33の33
b、33c上にそれぞれ形成される。
【0190】図23(a)は、カメラの撮影画面内72
に対する焦点検出エリア及びファインダ表示を示した図
である。ここでは、撮影画面72に対し画面内に実線で
測距枠表示73a〜73cを、破線で焦点検出エリア7
4a〜74cを示している。
【0191】また、図23(b)は、AFセンサ33上
の光電変換素子アレイ33a、33b、33cの配置を
示し、それぞれ上記一対の再結像レンズ群に対応して一
対のアレイ33aL〜33cL、33aR〜33cRよ
り構成されている。
【0192】焦点検出の原理については、上述した第1
の実施の形態に於いて説明した内容と同様の位相差検出
方式に基づくものであるので、ここでは説明は省略す
る。
【0193】図24及び図25は、この第3の実施の形
態によるAF検出動作を説明するためのフローチャート
である。
【0194】先ず、ステップS141にて、AFセンサ
33の積分が実行される。この積分が終了すると、AF
センサ33よりアレイ33a〜33cの被写体像データ
が読み出される。
【0195】次いで、ステップS142にて、被写体像
ずれ量が検出済みであるか否かが判定される。ここで検
出できていない場合は、続くステップS143〜S14
5が実行され、アレイ33a〜33cの像ずれ量が求め
られる。
【0196】ステップS146では、アレイ33a〜3
3cの全部のセンサが検出不能か否かが判定される。こ
こで、少なくとも何れかで検出可能の場合はステップS
147に移行する。そして、このステップS147に
て、アレイ33aのセンサが検出可能で有るかが判定さ
れ、検出可能の場合はステップS148に移行してa検
出可能フラグがセットされる。同様に、ステップS14
9ではアレイ33bのセンサが検出可能か否かが判定さ
れ、検出可能の場合はステップS150に移行してb検
出可能フラグがセットされる。
【0197】そして、ステップS151、S154で、
それぞれ像ずれ検出済フラグがセット、像移動検出済フ
ラグがクリアされ、その後リターンする。
【0198】一方、上記ステップS146で全てのセン
サで検出できなかった場合は、ステップS152に移行
して、検出不能フラグがセットされる。その後、ステッ
プS153にて像ずれ検出済フラグがクリアされて、ス
テップS154に移行する。
【0199】また、上記ステップS142に於いて、既
に像ずれ量が検出できている場合は、ステップS155
に移行して、第1、第2の被写体像毎に被写体像の時間
に対する移動量が検出される。ここではアレイ33aの
センサ出力を優先して移動量検出が行われ、アレイ33
aのセンサで検出不能の時にアレイ33b、アレイ33
cのセンサ出力により移動量検出が行われる。
【0200】ステップS155では、アレイ33aのセ
ンサで像ずれ量が検出できたかがa検出可能フラグにて
判定される。ここで、アレイ33aのセンサで検出でき
た場合は、ステップS156に移行して、アレイ33a
のセンサの第1の被写体像について前回(時刻t0 )の
AF検出で記憶しておいた被写体像データと、今回(時
刻t1 )の被写体像データとの相関演算が行われて、移
動量が検出される。そして、ステップS157にて、第
1の被写体像の移動量が検出できたか否かが判定され、
移動量が検出できた場合はステップS158に移行す
る。
【0201】このステップS158では、アレイ33a
のセンサの第2の被写体像に対する移動量が検出され、
更にステップS159でアレイ33aのセンサの第2の
被写体像の移動量が検出できたか否かが判定される。こ
こで、移動量が検出できた場合はステップS161に移
行する。
【0202】一方、上記ステップS157及びS159
にて、アレイ33aのセンサの第1、第2の被写体像に
ついて何れかの移動量が検出できない場合は、ステップ
S165に移行する。
【0203】ステップS165〜S169では、アレイ
33bのセンサについて、上述したステップS165〜
S159と同様に被写体像移動量が検出され、検出可能
であればステップS160に移行する。
【0204】また、上記ステップS167及びS169
にてアレイ33bのセンサの第1、第2の被写体像の何
れかの移動量が検出できない場合は、上記ステップS1
43に移行する。この場合は、第1、第2の被写体像の
像ずれ量の計算が行われ、移動量の検出は次回のAF検
出からやり直される。
【0205】また、上記ステップS165にて、アレイ
33bのセンサの像ずれ量が検出不能であった場合は、
ステップS170〜S173に移行して、アレイ33c
のセンサについて移動量が検出される。そして、移動量
検出可能であれば、ステップS160に移行する。一
方、ステップS171及びS173にてアレイ33cの
センサの第1、第2の被写体像の何れかの移動量が検出
できない場合は、上記ステップS143に移行する。
【0206】尚、ステップS160への移行について
は、上述した第1の実施の形態と同一であるので説明を
省略する。
【0207】以上述べたように、第3の実施の形態で
は、撮影レンズの光軸上に水平の焦点検出エリアと、光
軸外に垂直の焦点検出エリアを設けたので、上下動のあ
る移動被写体に対して正確にピントを合わせることが可
能となる。
【0208】また、移動被写体を撮影する場合に手ブレ
が発生しても正確にピントを合わせることができる。
【0209】そして、実際に撮影する被写体では、コン
トラスト分布が垂直方向より水平方向の方が多いので、
水平方向に配置されたイメージセンサ出力を優先して使
用することにより予測制御を行うので、より良好な予測
制御が行われる。
【0210】更に、撮影レンズの光軸外に位置する移動
被写体に対しても正確にピントを合わせることが可能と
なる。
【0211】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。
【0212】すなわち、 (1) 瞳分割された2個の被写体像のそれぞれについ
て、異なる時刻に於ける被写体像位置から被写体像の移
動量を求め、更に異なる時刻に於ける被写体像位置を予
測する第1の被写体像位置予測手段と、上記第1の被写
体像位置予測手段とは異なる方向に瞳分割された2個の
被写体像のそれぞれについて、異なる時刻に於ける被写
体像位置から被写体像の移動量を求め、更に異なる時刻
に於ける被写体像位置を予測する第2の被写体像位置予
測手段と、上記第1の被写体像位置予測手段と第2の被
写体像位置予測手段の出力の何れか一方を選択する選択
手段と、上記選択手段の出力に基づいてレンズ駆動を行
うレンズ駆動手段と、を有することを特徴とする焦点調
節装置。
【0213】(2) 上記第1の被写体像位置予測手段
は第1の光電変換素子列を有し、上記第2の被写体像位
置予測手段は第2の光電変換素子列を有し、上記第1の
光電変換素子列と第2の光電変換素子列は直交する方向
に配列されていることを特徴とする上記(1)に記載の
焦点調節装置。
【0214】(3) 上記選択手段は第1の被写体像位
置予測手段と第2の被写体像位置予測手段の出力のう
ち、水平方向の被写体像移動量を検出する方の出力を優
先することを特徴とする上記(1)に記載の焦点調節装
置。
【0215】(4) 上記第1の被写体像位置予測手段
に対応する第1の像ずれ量検出手段と、上記第2の被写
体像位置予測手段に対応する第2の像ずれ量検出手段
と、上記第1の像ずれ量検出手段と第2の像ずれ量検出
手段の出力より後ピン側の出力を判別する判別手段とを
有し、上記選択手段は上記判別手段の出力に基づいて、
上記第1の被写体像位置予測手段と第2の被写体像位置
予測手段の出力の何れか一方を選択することを特徴とす
る上記(1)に記載の焦点調節装置。
【0216】(5) 瞳分割された2個の被写体像の移
動量から、所定時間後の被写体像位置を予測する第1の
被写体像位置予測手段と、この第1の被写体像位置予測
手段とは異なる方向に瞳分割された2個の被写体像の移
動量から、所定時間後の被写体像位置を予測する第2の
被写体像位置予測手段と、上記第1の被写体像位置予測
手段の出力と、第2の被写体像位置予測手段の出力を選
択的に用いてレンズ駆動を行うレンズ駆動手段と、を有
することを特徴とする焦点調節装置。
【0217】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、被写
体像の移動を検出して光軸方向の動きだけでなく、光軸
とは異なる複数方向に於ける動きも検出して、常に同一
の被写体を検出することにより動いている被写体に確実
に合焦することができる焦点調節装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の焦点調節装置の概念を示すブロック
構成図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態を示す一眼レフレ
ックスカメラの構成を示す断面図である。
【図3】焦点検出装置21内のフォトダイオードアレイ
上に被写体からの光束を導く焦点検出光学系の配置を示
した斜視図である。
【図4】焦点検出装置21による撮影画面内の焦点検出
エリア35を示した図である。
【図5】図2に示されたカメラの電気制御系の構成を示
すブロック図である。
【図6】AFセンサ33のフォトダイオードアレイ61
XL、61XR、処理回路62XL、62XRの回路構
成を示した図である。
【図7】画素増幅回路65の一画素分(フォトダイオー
ドPD1)に対応する詳細な構成を示す回路図である。
【図8】画素増幅回路65の蓄積動作について説明する
タイミングチャートである。
【図9】AFセンサ33の蓄積動作と蓄積信号読み出し
動作を説明するタイミングチャートである。
【図10】第1の被写体像と第2の被写体像の間の像ず
れ量を求める相関演算について説明するフローチャート
である。
【図11】第1の実施の形態に於けるシフト量と相関量
との関係を示した図である。
【図12】移動する被写体に対する焦点検出の原理を説
明するためのもので、被写体、カメラ及びAFセンサの
関係を示した図である。
【図13】第1の実施の形態に於ける被写体像の移動を
示した図である。
【図14】第1の実施の形態による被写体像移動量検出
の動作を説明するフローチャートである。
【図15】この発明の第1の実施の形態に於けるAF検
出の動作プログラムについて説明するフローチャートで
ある。
【図16】この発明の第1の実施の形態に於けるAF検
出の動作プログラムについて説明するフローチャートで
ある。
【図17】第1の実施の形態による上下動のある移動被
写体に対する被写体像データの変化を示した図である。
【図18】コントローラ40によるカメラのメインルー
チンの動作制御を説明するフローチャートである。
【図19】コントローラ40によるカメラのメインルー
チンの動作制御を説明するフローチャートである。
【図20】この発明の第2の実施の形態に於けるAF検
出プログラムの動作を説明するフローチャートである。
【図21】この発明の第2の実施の形態に於けるAF検
出プログラムの動作を説明するフローチャートである。
【図22】この発明の第3の実施の形態による焦点検出
光学系を示した斜視図である。
【図23】(a)は、カメラの撮影画面内72に対する
焦点検出エリア及びファインダ表示を示した図、(b)
はAFセンサ33上の光電変換素子アレイ33a、33
b、33cの配置を示した図である。
【図24】この発明の第3の実施の形態によるAF検出
動作を説明するためのフローチャートである。
【図25】この発明の第3の実施の形態によるAF検出
動作を説明するためのフローチャートである。
【図26】従来例の焦点検出エリアを示した図である。
【図27】従来例の撮影画面と焦点検出領域を示した図
である。
【図28】従来例の課題である被写体像のずれを表した
図である。
【符号の説明】
11 第1の被写体像位置予測部、 12 第2の被写体像位置予測部、 13 選択部、 14 レンズ駆動部、 20 カメラボディ、 21 焦点検出装置、 22 撮影レンズ、 23 メインミラー、 24 ファインダ、 25 サブミラー、 27 視野マスク、 28 赤外カットフィルタ、 29 コンデンサレンズ、 30 全反射ミラー、 31 瞳マスク、 32 再結像レンズ、 33 AFセンサ、 40 コントローラ、 41 CPU(中央処理装置)、 42 RAM、 43 ROM、 44 A/Dコンバータ(ADC)ね 45 EEPROM、 47 レンズ駆動部、 49 エンコーダ、 51 測光部、 53 シャッタ駆動部、 54 絞り駆動部、 55 フィルム駆動部、 57 ファーストレリーズスイッチ(1RSW)、 58 セカンドレリーズスイッチ(2RSW)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光電変換素子列による複数回の被
    写体像検出結果に基づいて所定時間後の被写体像位置を
    予測する第1の被写体像位置予測手段と、 上記第1の光電変換素子列とは異なる方向に配置された
    第2の光電変換素子列による複数回の被写体像検出結果
    に基づいて所定時間後の被写体像位置を予測する第2の
    被写体像位置予測手段と、 上記第1の被写体像位置予測手段の出力と、第2の被写
    体像位置予測手段の出力を選択的に用いてレンズ駆動を
    行うレンズ駆動手段と、 を有することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の光電変換素子列は水平方向に
    被写体像を検出するように配置され、上記第2の光電変
    換素子列は上記第1の光電変換素子列に対して直交する
    方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    の焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 上記レンズ駆動手段は、上記第1の被写
    体像位置予測手段による被写体像検出結果の信頼性が低
    いと判定した場合に、上記第2の被写体像位置予測手段
    の出力を用いてレンズ駆動を行うことを特徴とする請求
    項2に記載の焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 上記レンズ駆動手段は、上記第1の被写
    体像位置予測手段の出力と、第2の被写体像位置予測手
    段の出力のうち、後ピン側の出力を用いてレンズ駆動を
    行うことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の焦点
    調節装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128579A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Nikon Corp 焦点検出装置および撮像装置
JP2012226364A (ja) * 2012-06-25 2012-11-15 Nikon Corp 焦点検出装置および撮像装置
JP2016009007A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 リコーイメージング株式会社 撮像装置および撮像方法

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