JPH11295586A - 測距装置及び該測距装置の調整機 - Google Patents

測距装置及び該測距装置の調整機

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JPH11295586A
JPH11295586A JP9600998A JP9600998A JPH11295586A JP H11295586 A JPH11295586 A JP H11295586A JP 9600998 A JP9600998 A JP 9600998A JP 9600998 A JP9600998 A JP 9600998A JP H11295586 A JPH11295586 A JP H11295586A
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distance measuring
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JP9600998A
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Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト、省スペースを実現しながら、電池の
状態に関わらず、高精度で測距可能にすること。 【解決手段】IRED1によって被写体に投光用光が投
射され、上記被写体からの反射信号光が受光素子4で受
光される。そして、電源電池9の電圧がCPU11でモ
ニタされ、受光素子4の出力とモニタの出力に基いて、
CPU11によって上記被写体までの距離が決定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラ等に搭載さ
れる測距装置に関し、より詳細には、電池によってエネ
ルギーを供給されるタイプの測距装置及び該測距装置の
調整機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ等に搭載される測距装置は、大電
流を駆動したり、微小な光電変換信号を扱うために、電
源電圧の影響を受けやすいものが多い。特に、乾電池を
利用するタイプの測距装置では、温度や使用回数や頻度
によって、多大な影響を受けることがある。
【0003】特に、赤外発光ダイオード(IRED)や
発光ダイオード(LED)を投光光源や補助光として利
用するタイプの測距装置は、その順電圧の関係で、低い
電圧で装置の駆動ができず、種々の対応が必要であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、本件出願人に
よる特開昭63−171313号公報に記載されている
測距装置では、電圧確保のために特別な昇圧を行ってい
る。また、特開平9−5072号公報には、この方式に
よる測距を放棄して異なる方式に切換えるようにした測
距装置が開示されている。
【0005】しかしながら、上述した何れの方式も、昇
圧回路や別方式の装置を必要としており、コストやスペ
ース上のデメリットを伴っていた。この発明は上記課題
に鑑みてなされたものであり、低コスト、省スペースを
実現しながら、電池の状態に関わらず、高精度で測距可
能な測距装置及び該測距装置の調整機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、被
写体に投光用光を投射する投光手段と、上記被写体から
の反射信号光を受光する受光手段とを有する測距装置に
於いて、電源電圧をモニタするモニタ手段と、上記受光
手段の出力と上記モニタ手段の出力に基いて上記被写体
までの距離を決定する演算制御手段とを有することを特
徴とする。
【0007】また、この発明は、被写体に投光用光を投
射する投光手段と、上記被写体からの反射信号光を受光
する受光手段と、測距演算のための調整値を記憶する記
憶手段とを有する測距装置のための調整機であって、上
記測距装置を駆動するための電源電圧を変化させる電源
制御手段と、この電源制御手段によって制御された電源
電圧と上記受光手段の出力に基いて上記調整値を演算す
る演算手段と、この演算手段により演算された調整値を
上記記憶手段に書込む書込み手段とを有することを特徴
とする。
【0008】この発明は、被写体に投光用光を投射する
投光手段と、上記被写体からの反射信号光を受光する受
光手段とを有する測距装置に於いて、電源電圧がモニタ
手段でモニタされ、上記受光手段の出力と上記モニタ手
段の出力に基いて、演算制御手段によって上記被写体ま
での距離が決定される。
【0009】またこの発明は、被写体に投光用光を投射
する投光手段と、上記被写体からの反射信号光を受光す
る受光手段と、測距演算のための調整値を記憶する記憶
手段とを有する測距装置のための調整機であって、電源
制御手段によって上記測距装置を駆動するための電源電
圧が変化させられる。そして、この電源制御手段によっ
て制御された電源電圧と上記受光手段の出力に基いて、
演算手段によって上記調整値が演算される。この演算手
段により演算された調整値は、書込み手段によって上記
記憶手段に書込まれる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は、この発明の第1の実施
の形態に係る測距装置の構成を示した図である。
【0011】図1に於いて、投光素子としての赤外発光
ダイオード(IRED)1から投射された光は、投光レ
ンズ2で集光されて図示されない被写体に投射される。
そして、該被写体により反射された光は、反射光を集光
する受光レンズ3を介して受光素子4に入射される。
【0012】上記IRED1は、直列に接続されたトラ
ンジスタ5によって発光制御される。このトランジスタ
5及びIRED1の両端には、抵抗6及び7とトランジ
スタ8の直列回路と、電源電池9が接続される。この電
源電池9には、DC/DCコンバータ10を介してワン
チップマイクロコンピュータ等で構成される演算制御回
路(CPU)11が接続される。
【0013】このCPU11は、AFIC12及びEE
PROM13が外部に接続される一方、アナログ電圧信
号をデジタル情報に変換するA/Dコンバータ15、計
算機能を有する演算部16、所定のプログラムのシーケ
ンスで装置全体を制御する制御部17を内部に有してい
る。更に、この制御部17は、ピント合わせ部18を介
してピント合わせレンズ19を制御するようになってい
る。
【0014】上記IRED1から被写体に投射される電
気エネルギーは、電源電池9から供給される。この電源
電池9の電圧は、DC/DCコンバータ10によって昇
圧され、CPU11やAFIC12、EEPROM13
にエネルギー供給を行う。上記DC/DCコンバータ1
0は、これらIC回路には電源を供給できても、1Aオ
ーダの電流を供給する必要のあるIREDには対応でき
ない。そこで、IRED1には、電源電池9から直接電
流が供給される。
【0015】しかし、この電源電池9は、使用するにつ
れて電圧の減少があり、IRED1はそれについて光出
力を減少させてしまう。この光量の変化は、測距の特性
を変えてしまうものである。そのため、この発明ではこ
の特性を改善している。
【0016】上記CPU11は、電池電圧をチェックす
るために、トランジスタ8のベースを制御してこれをオ
ンし、電池電圧を抵抗6、7で分割して、分割された電
圧を内蔵のA/Dコンバータ15で読取る。この電圧
は、電源電池9の両端の電圧に比例して変動するので、
CPU11はこのA/D変換の結果によって電池電圧、
つまり、投光光量の変化を検出することができる。これ
は、カメラの電池の消費をチェックする、いわゆるバッ
テリチェックの機能と同じでよい。
【0017】上記AFIC12は、上記測距用光が図示
されない被写体で反射された信号光を受光素子4で受光
して出力した微小電気信号を増幅、演算する機能を有す
るアナログ集積回路で構成される。また、受光素子4
は、フォトダイオードを想定しており、光位置検出機能
を持つ半導体位置検出素子(PSD)でもよい。
【0018】カメラのオートフォーカス(AF)にこの
測距装置が応用された場合、CPU11は、AFIC1
2の出力に従って所定の判断、演算を行い、ピント合わ
せ部18を介してピント合わせレンズ19を制御する。
【0019】ところで、上述したように、IRED1
は、電池電圧が減少すると必要な順電圧がとれずに光量
を減少させる。図2(a)は、CPU11によりA/D
変換して得られた電圧VBCと、IRED1の光出力P
OUT の関係を示した図である。
【0020】ここで、単純な光量AFについて説明す
る。受光素子4が受光する光量Poは、被写体が遠距離
になるに従って減少する。図2(b)は、距離Lの逆数
1/Lと上記光量Poの関係を示した特性図である。こ
の受光光量に従って、撮影レンズのピント位置を切り替
えるAFカメラは周知である。
【0021】しかしながら、この方式は、発光光量が一
定であることを前提としているので、発光光量が減少す
るとカメラは遠距離と誤判断し、増加すると近距離と誤
判断してしまう。つまり、図2(a)に示されるような
特性がある場合、電池の消耗によって、測距性能が変化
してしまうことになる。
【0022】図3は、このことを対策したこの発明の第
1の実施の形態の測距装置の測距動作を説明するフロー
チャートである。先ず、ステップS1では、上述したバ
ッテリチェックが行われて、電圧VBCが測定される。次
に、ステップS2では、IRED1が投射されて、図示
されない被写体から反射信号光が受光されて、その光量
PoがAFIC12を介してCPU11より入力され
る。CPU11では、図2(b)に示される特性の関係
を演算することができ、光量Poから距離Lを求めるこ
とができる。しかし、光量Poが電池の消耗によって減
少すると、これを加味してLを求める必要がある。
【0023】ここでは、図2(a)の関係より、電圧V
BCから出力の減少が判断される。すなわち、ステップS
3及び4では、上記電圧VBCが所定値V1 、V2 (V1
>V2 )と比較される。ここで、電圧VBCが所定値V2
よりも小さければステップS5へ、電圧VBCが所定値V
1 とV2 の間であればステップS6へ、更に電圧VBC
所定値V1 よりも大きければステップS7へ移行する。
【0024】ステップS5では、下がった分2/3が考
慮されて光量Poが3/2倍されて補正される。また、
ステップS6では、下がった分1/2が考慮されて、2
倍されて補正される。
【0025】そして、ステップS7では、上記ステップ
S2、S5及びS6で求められた光量Poより、距離L
が求められる。次に、この発明の第2の実施の形態を説
明する。
【0026】この第2の実施の形態では、IRED発光
の度に受光信号を積分する方式のAFを想定している。
この方式では、発光の度にランダムノイズが相殺され
て、平均化の効果によってノイズを減らして精度を向上
させることが可能になる。具体的には、図4に示される
ような、受光信号を電流信号にして積分コンデンサに流
し込む方式や、1回の発光毎に光量PoをCPUが求
め、発光の度に加算していく方式が考えられる。この方
式でも、近距離になると光量が増加し、積分量が増加す
る。
【0027】この方式では、発光回数に測距のデータ
(図4のVpo)が比例するので、電池電圧が減少して光
量が減少しても、回数を増加させれば補正が可能であ
る。ここで、図5のフローチャートを参照して、この第
2の実施の形態に係る測距装置の測距動作について説明
する。
【0028】先ず、ステップS11にてIRED1の発
光回数が初期化された後、ステップS12にて上述した
バッテリチェックが行われて電圧VBCが測定される。次
に、ステップS13及びS14に於いて、上記電圧VBC
が所定値V1 、V2 (V1 >V2 )と比較される。ここ
で、電圧VBCが所定値V1 よりも大きければステップS
15へ、電圧VBCが所定値V1 とV2 の間であればステ
ップS16へ、更に電圧VBCが所定値V2 よりも小さけ
ればステップS17へ移行する。
【0029】ステップS15では、基本の発光回数であ
る4回がn1 に設定される。同様に、ステップS16で
は6回が、ステップS17では8回が、それぞれn1
設定される。これは、基本の発光回数を4回とし、電圧
が下がって光量が半分になれば、回数を倍(8回投光)
にして、電圧が下がる前のレベルに上記Vpoを合わせ込
むようにするためである。
【0030】ステップS18では、例えば図4に示され
るような発光及び積分が実行される。次いで、ステップ
S19で発光回数nがインクリメントされた後、ステッ
プS20にて、上述した設定回数が発光回数に達したか
否かがチェックされる。ここで、達していない場合は上
記ステップS18へ戻る。
【0031】上記ステップS14、S16、S17で設
定された回数だけIRED1が発光された場合には、ス
テップS21に移行して積分電圧Vpoが読込まれる。そ
して、この積分電圧Vpoに従って、ピント合わせ距離が
決定される。
【0032】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。この第3の実施の形態は、光量AFではなく、三
角測距の方式によるピント合わせを行うものである。こ
の方式は、基本的に反射信号の大きさではなく、入射位
置によって測距するので、被写体の反射率の影響を受け
ずに、より高精度の測距が可能となる。
【0033】図6は、この第3の実施の形態による測距
装置の構成を示した図である。図6に於いて、CPU1
1からドライバ21を介して駆動されたIRED1から
の測距用光は、投光レンズ2を介して距離Lだけ離れた
被写体22により反射され、反射光として受光レンズ3
を介して受光素子(PSD)4に入射される。この場
合、投光レンズ2と受光レンズ3の位置の差により、三
角測距の原理に基いて、反射信号光の受光素子4への入
射位置が、被写体22までの距離Lの逆数(1/L)と
なる。
【0034】受光素子4からは、光入射位置に従って2
つの信号電流i1 、i2 が出力される。この信号は、i
1 /(i1 +i2 )の計算で、上述した入射位置に比例
した信号となる。したがって、AFIC12では、受光
素子4の出力が算されて、図7に示されるように、上記
入射位置、つまり被写体距離の逆数1/Lに従った信号
が出力される。
【0035】この第3の実施の形態による方式でも、A
FIC12内に光量を判定する機能を有した光量判定部
23を必要とする。例えば、非常に遠距離に存在する被
写体22から光が反射される場合、その光量は非常に微
弱となる。このような場合、上記AFIC12から出力
される信号電流i1 、i2 の演算結果は信頼できなくな
ってしまう。したがって、光量が減少すると上記演算を
禁止、または無効化する回路が必要となる。尚、24は
バッテリチェック回路である。
【0036】つまり、図8に示されるように、受光素子
4の両端の出力を電圧信号として増幅するアンプ26a
及び26bの後段に、上記i1 /(i1 +i2 )を演算
する演算回路27が設けられている。そして、上記アン
プ26bの出力に従って、比較器28が禁止信号を出力
する。光量が減少するとアンプ出力が小さくなるので、
これを所定のレベルと比較して演算回路27が無効化さ
れる。
【0037】図8に於いては、この時、アンプ26bの
出力を比較に使っているが、この出力は同じ距離でも、
電源電池の消耗時、IRED1の光量が減少すると変動
する。つまり、電源電池の消耗によって、図7に示され
る特性図のように、遠距離側の距離特性が変動する。
【0038】具体例で説明すると、新品の電池(VBC
高い)の場合は遠距離まで特性が出るが、消耗電池(V
BCが低い)の場合は、比較的近距離で特性が出なくな
る。図7に示されるように、同じAD2の出力で判定し
ても、新品の電池では10mまで測距できても、消耗電
池では5mまでしか測距できないということが起こり得
る。このような領域の被写体のピント合わせは、従っ
て、電池の電圧によって変更する方が好ましい。さもな
ければ、電圧が低くなった電池では、例えば風景の写真
が撮れなくなってしまうことになる。
【0039】ところが、実際には、5mから10mの距
離に存在する被写体よりも、風景の写真の方が写される
頻度が高く、風景写真で失敗がない設計にする方が好ま
しい。
【0040】第3の実施の形態では、こうした前提を基
に測距を行おうとするものである。以下、図9のフロー
チャートを参照して、第3の実施の形態による測距装置
の測距動作を説明する。
【0041】先ず、ステップS31にて、CPU11に
より、測距結果ADがAFIC12から取込まれる。次
いで、ステップS32にて、バッテリチェック回路24
によって、バッテリチェック(BC)が行われて電池電
圧VBCが入力される。この電池電圧VBCが小さいと、反
射信号が小さくなって、近距離であるにも関わらず遠距
離の判定がなされてしまう。したがって、この誤判定を
防ぐために、ステップS33に於いて、電池電圧VBC
所定電圧V2 と比較される。
【0042】ここで、電池電圧が所定電圧V2 よりも低
い場合には、ステップS34に移行して、測距結果のA
Dに応じた距離判定が行われる。この判定値AD1は、
上記ステップS33からステップS41へ移行した、電
池電圧VBCが高い場合の判定値AD2と切換えている。
つまり、新品の電池に比べて、同じADでも光量が減っ
た分を考慮して近距離の結果を出すように補正してい
る。但し、実際には20mまで測定できなくても、風景
写真をとるために、ステップS36の判定では、20m
にピント合わせして被写界深度で風景をカバーするよう
にしている。
【0043】上記ステップS34及びステップS35、
S36では、上記データADが図7に示されるAD1、
AD2、AD3と比較される。この比較結果に応じて、
ステップS37、S38、S39にて距離Lpにそれぞ
れの値が設定される。また、電池電圧が高い時にはAD
1のレベルでは、まだ上述した無効化判定がかかってい
ないので、ステップS40に於いて、図7の特性に合わ
せて、測距値ADより距離Lpが逆関数の計算によって
求められる。上述したように、三角距離では光量の影響
は原理的にないので、近距離では電池電圧に関わらず、
図7のグラフをなす一次関数からピント合わせ距離を求
めればよい。
【0044】また、上記ステップS32にて、新品の電
池、或いは光量が大きな時には、ステップS41及びS
42に於いて、図7の特性に従って距離Lpが設定され
る。すなわち、ステップS43では10mに、ステップ
S44では20mに設定される。
【0045】そして、ステップS45に於いて、設定さ
れた距離Lpにピントが合わせられる。この第3の実施
の形態では、ステップS36の判定で、5mか20mか
にピント位置が分岐するので、電池電圧が消耗してくる
と、10m付近の被写体にピントが合わなくなるが、電
池をぎりぎり低い電圧まで使用してその寿命を長くする
ことができ、上述したように風景の写真を誤測距なしに
撮影することができる。
【0046】次に、この発明の第4の実施の形態を説明
する。IREDは、個々の出来映えばらつきによって、
図10(a)に示されるように、電流IFPと電圧VFP
関係が異なる。また、光量は電流IFPに依存するので、
電圧VFPの高いものでは、電池が消耗すると電流IFP
流れにくくなって、光量低下を招きやすい。つまり、I
REDのばらつきによって、電池電圧と期待できる光量
の関係は、図10(b)に示されるように変化する。
【0047】そこで、この第4の実施の形態では、カメ
ラに搭載されたIREDの個々のばらつきを考慮して、
製品組み立て工程でこのばらつきを補償する例について
説明する。加えて、IREDも電池も温度の影響を受け
やすいので、この点も考慮して説明する。
【0048】図11は、この発明の第4の実施の形態に
係る測距装置の調整機の概念を示した構成図である。組
立て途中のカメラ30から、測距対象としてのチャート
31に向けて測距用光が投射できるようになっている。
上記カメラ30には電圧を可変制御可能な電源32が接
続されるようになっており、調整機33によってカメラ
30のCPUと通信して測距結果をモニタできるように
なっている。また、作業の環境温度も調整機33に接続
された温度計34によってモニタ可能になっている。
尚、35は作業者である。
【0049】上記調整機33は、電気的に書き込み可能
なメモリ(EEPROM)を内蔵しており、ここに、図
12に示されるようなデータをテーブルとして有してい
る。図12に於いて、表の横は電圧を表し、縦は温度を
表している。これにより、電圧、温度が変動した時の光
量変化が予測できるようになっている。
【0050】製造工程途中で温度を変化させることは困
難なので、温度による変化は代表値とし、電圧の変化の
み、実際に電源電圧を変化させて影響を実測する。つま
り、調整機33がカメラ30と通信して測距を行わせ、
チャート31からの反射光量が判定されて、カメラ内部
のEEPROM(図示せず)に、図12に示される表の
変化の程度が書込まれる。
【0051】この調整機33による調整の動作を、図1
3のフローチャートを参照して説明する。ステップS5
1で温度が測定されると、ステップS52にて、電圧
が、先ず電池が新品相当の3.2Vに設定されて、ステ
ップS53で光量データP01が入力される。そして、ス
テップS54にて電圧が2.8Vに設定されて、ステッ
プS55で光量データP02が入力される。ステップS5
6では、電圧が2.4Vに設定されて、ステップS57
で光量データP03が入力されるこのように、電池の新品
時相当の3.2から測定が開始され、電池消耗が模擬的
に行われて電圧を下げながら反射信号光量がモニタされ
る。そして、ステップS58、S59で変化率K1 、K
2 が検出される。その後、ステップS60で、上記ステ
ップS58、S59で求められた変化率K1 、K2 が、
上記ステップS51で測定された温度に従ってカメラ3
0内のEEPROM(図示せず)に記憶される。
【0052】これによって、IREDにばらつきが多く
ても、個々のカメラの特性を補正することができる。作
業温度をモニタしておけば、その時の温度を加味して、
メモリに書込むことができる。
【0053】カメラは、撮影の度に、この記憶されたデ
ータを基に、上述した、図3のフローチャートの係数、
図5フローチャートの発光回数、図9のフローチャート
の判定値AD1〜3等を変更して、ピント合わせ距離を
決定する。
【0054】このように、第4の実施の形態によれば、
IREDのばらつきまで考慮して、正確な測距をするこ
とができる。尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。
【0055】すなわち、 (1) 被写体に投光用光を投射する投光手段と、上記
被写体からの反射信号光を受光する受光手段とを有する
測距装置に於いて、装置を駆動するための電源電圧をモ
ニタするモニタ手段と、上記受光手段の出力と上記モニ
タ手段の出力に基いて上記被写体までの距離を決定する
演算制御手段とを具備することを特徴とする測距装置。
【0056】(2) 上記演算制御手段はA/D変換手
段を内蔵したCPUで構成し、上記モニタ手段は、上記
A/D変換手段を介して上記演算制御手段にモニタ結果
を出力することを特徴とする上記(1)に記載の測距装
置。
【0057】(3) 上記モニタ手段によりモニタされ
た電源電圧に応じて、上記投光手段の投射回数を変更す
ることを特徴とする上記(1)に記載の測距装置。 (4) 被写体に対し測距用光を投射する投光手段と、
上記被写体からの反射信号光を受光する受光手段とを有
する測距装置に於いて、上記受光手段は、上記反射信号
光の入射位置と、入射した上記反射信号光の強度に基く
信号に従った受光信号を出力し、更に、この測距装置
は、装置を駆動するための電源電圧をモニタするモニタ
手段と、上記受光信号と上記モニタ手段の出力に基いて
上記被写体までの距離を決定する演算制御手段とを有す
ることを特徴とする測距装置。
【0058】(5) 被写体に投光用光を投射する投光
手段と、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手
段とを有する測距装置に於いて、装置を駆動するための
電源電圧と装置の作動環境の温度をモニタするモニタ手
段と、上記受光手段の出力と上記モニタ手段の出力に基
いて上記被写体までの距離を決定する演算制御手段とを
有することを特徴とする測距装置。
【0059】(6) 被写体に投光用光を投射する投光
手段と、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手
段と、データ記憶手段とを有する測距装置を調整する調
整機に於いて、装置を駆動するための電源電圧を変化さ
せる電源制御手段を具備し、この電源制御手段によって
制御された電圧と上記受光手段の出力に基いて上記記憶
手段に補正データを記憶させることを特徴とする測距装
置の調整機。
【0060】(7) 被写体に投光用光を投射する投光
手段と、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手
段とを有する測距装置に於いて、電源電圧をモニタする
モニタ手段と、上記受光手段の出力と上記モニタ手段の
出力に基いて上記被写体までの距離を決定する演算制御
手段とを有することを特徴とする測距装置。
【0061】(8) 電源電圧が低下した場合には、上
記投光手段の投射回数を増加することを特徴とする上記
(7)に記載の測距装置。 (9) 電源電圧が低下した場合には、上記演算制御手
段による比較演算ステップを切換えることを特徴とする
上記(7)に記載の測距装置。
【0062】(10) 電源電圧が低下した場合には、
上記受光手段の出力を所定倍し、その結果に基いて被写
体までの距離を演算することを特徴とする上記(7)に
記載の測距装置。
【0063】(11) 測距演算のための調整値を記憶
する記憶手段を有する上記(7)に記載の測距装置。 (12) 被写体に投光用光を投射する赤外発光ダイオ
ードと、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手
段とを有する測距装置に於いて、電池電圧をモニタする
モニタ手段と、上記受光手段の出力と上記モニタ手段の
出力に基いて上記被写体までの距離を決定するワンチッ
プマイクロコンピュータから成る演算制御回路とを有す
ることを特徴とする測距装置。
【0064】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、低コス
ト、省スペースを実現しながら、電池の状態に関わら
ず、高精度で測距可能な測距装置及び該測距装置の調整
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る測距装置の
構成を示した図である。
【図2】(a)はCPU11によりA/D変換して得ら
れた電圧VBCと、IRED1の光出力POUT の関係を示
した図、(b)は距離Lの逆数1/Lと上記光量Poの
関係を示した特性図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態の測距装置の測距
動作を説明するフローチャートである。
【図4】この発明の第2の実施の形態を説明するもの
で、発光及び積分回数と測距のデータを示した図であ
る。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る測距装置の
測距動作について説明するフローチャートである。
【図6】この発明の第3の実施の形態による測距装置の
構成を示した図である。
【図7】AFデータと距離の逆数との関係を表した特性
図である。
【図8】図6のAFIC12内の光量判定部23の概略
構成を示した図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態による測距装置の
測距動作を説明するフローチャートである。
【図10】この発明の第4の実施の形態を説明するもの
で、(a)はIREDの電流IFPと電圧VFPの関係がを
説明する図、(b)は光量Poと電池電圧VBCとの関係
を表した特性図である。
【図11】この発明の第4の実施の形態に係る測距装置
の調整機の概念を示した構成図である。
【図12】電圧VBCと温度Tの関係を表すデータテーブ
ルである。
【図13】第4の実施の形態による調整機33による調
整の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 赤外発光ダイオード(IRED)、 2 投光レンズ、 3 受光レンズ、 4 受光素子(フォトダイオード、半導体位置検出素子
(PSD))、 5、8 トランジスタ、 6、7 抵抗、 9 電源電池、 10 DC/DCコンバータ、 11 演算制御回路(CPU)、 12 AFIC、 13 EEPROM、 15 A/Dコンバータ、 16 演算部、 17 制御部、 18 ピント合わせ部、 19 ピント合わせレンズ、 22 被写体、 23 光量判定部、 24 バッテリチェック回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に投光用光を投射する投光手段
    と、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手段と
    を有する測距装置に於いて、 電源電圧をモニタするモニタ手段と、 上記受光手段の出力と上記モニタ手段の出力に基いて上
    記被写体までの距離を決定する演算制御手段とを有する
    ことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 電源電圧が低下した場合には、上記投光
    手段の投射回数を増加することを特徴とする請求項1に
    記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 被写体に投光用光を投射する投光手段
    と、上記被写体からの反射信号光を受光する受光手段
    と、測距演算のための調整値を記憶する記憶手段とを有
    する測距装置のための調整機であって、 上記測距装置を駆動するための電源電圧を変化させる電
    源制御手段と、 この電源制御手段によって制御された電源電圧と上記受
    光手段の出力に基いて上記調整値を演算する演算手段
    と、 この演算手段により演算された調整値を上記記憶手段に
    書込む書込み手段とを有することを特徴とする測距装置
    の調整機。
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