JPH11295548A - 光ファイバアレイ - Google Patents

光ファイバアレイ

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JPH11295548A
JPH11295548A JP9787098A JP9787098A JPH11295548A JP H11295548 A JPH11295548 A JP H11295548A JP 9787098 A JP9787098 A JP 9787098A JP 9787098 A JP9787098 A JP 9787098A JP H11295548 A JPH11295548 A JP H11295548A
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JP
Japan
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optical fiber
groove
substrate
fiber array
optical
Prior art date
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Pending
Application number
JP9787098A
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English (en)
Inventor
Hidehiro Konishi
秀広 小西
Masaaki Itakura
正明 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11295548A publication Critical patent/JPH11295548A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波回路等に接続するための光部品である
光ファイバアレイにおいて、光ファイバを挾み込む基板
の隙間に水分が浸入し、接着剤の接着強度が弱まること
によって生じる剥離を回避し、温湿度が高い環境におい
ても、光ファイバの位置を安定して保持する。 【解決手段】 表面に複数条の断面V形のガイド溝5を
設けた溝基板1と、該ガイド溝5のそれぞれに配置され
た複数本の光ファイバ2と、前記溝基板1の前記ガイド
溝5が形成されている面に対向しかつ前記光ファイバ2
それぞれの外周面に当接して配置された押え基板3と、
押え基板3と溝基板1の間の隙間に充填され溝基板1,
押え基板3及び光ファイバ2を相互に接着した接着剤4
と、光ファイバ2の長手方向に平行な、溝基板1と押え
基板3の合わせ目がある側の面を覆うシリコン系の防水
効果の高いシーリング樹脂6と、を含んで光ファイバア
レイを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを所定の間隔で平行に配列して、保持基板により挟持
固定した光ファイバアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバアレイは、図7に示すよう
に、表面に光ファイバ2を配置するためのガイド溝(例
えば断面V形の溝)を表面に形成した溝基板1と、前記
ガイド溝に配列された光ファイバと、前記溝基板のガイ
ド溝が形成された面に対向して配置され前記光ファイバ
を前記溝基板との間にサンドイッチ状に挟持する押え基
板3とを、含んで構成され、溝基板と押え基板の間の隙
間に、接着剤4を充填して両者を固定してある。このよ
うに構成することで、溝基板1の所望の位置に光ファイ
バ2を保持し、他の光部品との接続を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバアレ
イでは、温度変化や高湿度環境に曝された場合、その雰
囲気中の水分が溝基板1、光ファイバ2、押え基板3の
隙間に浸入し、接着剤4との界面で接着強度が弱まり、
最終的には剥離するといった現象が起こり、光ファイバ
の溝基板に対する相対位置を高精度に保持できなくなる
という問題が生じていた。
【0004】この現象は、光ファイバアレイに使用され
る接着剤が、光ファイバの位置を高精度に保持すること
を重視しているために、高剛性、高硬度、低膨張などの
特性には優れているものの、耐水性、耐湿性に関しては
特性が劣り、光ファイバアレイの置かれる環境下に水分
が存在すると、その特性劣化が進みやすくなることが原
因となっている。
【0005】特開平4−73607号公報には、光ファ
イバアレイの光ファイバと溝基板との接着強度の信頼性
を高めるための工夫として、溝基板に薄膜を形成した例
が示されているが、コストアップになるだけでなく、薄
膜が不均一になると光ファイバの位置精度が悪くなるな
どの問題がある。
【0006】特開平8−62433号公報には、光ファ
イバアレイの光ファイバ長手方向側面に上下の部材の合
わせ目に沿って断面V字形の溝を形成し、ここに補強用
の固定材を充填した例が示されている。しかし、この技
術は、水分の浸入による接着剤の強度低下/剥離につい
ては考慮されていない。
【0007】特開平8−94856号公報には、光ファ
イバ固定基板と光ファイバ整列基板の合わせ目に沿って
溝を形成した例が記載されているが、この技術において
も、水分の浸入による接着剤の強度低下/剥離を防止す
る点については考慮されていない。
【0008】本発明の目的は、光導波回路等に接続する
ための光部品である光ファイバアレイにおいて、光ファ
イバを挾み込む基板の隙間に水分が浸入し、接着剤の接
着強度が弱まることによって生じる剥離を回避するこ
と、すなわち、温湿度環境が変化しても、光ファイバの
位置を安定して保持することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、光ファイ
バアレイの側面、すなわち、溝基板と押え基板の合わせ
目に樹脂などでコーティングを施すことによって達成さ
れる。表面に複数のガイド溝(例えば断面V形の溝)を
設けて溝基板を形成し、該ガイド溝に光ファイバを並
べ、押え基板で挟み込み、接着剤を隙間に充填し硬化さ
せる。こうして形成された光ファイバアレイの側面、つ
まり、光ファイバの長手方向に平行な、溝基板と押え基
板の合わせ目がある側の面を、該合わせ目部分を含め
て、例えばシリコン系の防水効果の高いシーリング樹脂
で覆う。
【0010】溝基板と押え基板の外周縁の合わせ目にな
る部分の、溝基板と押え基板のいずれか一方もしくは双
方の角部を、両者が結合、接着されたときに、前記合わ
せ目に沿って溝状のくぼみが形成されるような形状に加
工しておき、この溝状のくぼみ、つまり、シーリング樹
脂充填部に防水効果の高いシーリング樹脂を充填するよ
うにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
例を説明する。図1は本発明の光ファイバアレイの第1
の実施例の断面図である。図示の光ファイバアレイは、
表面に4条の断面V形のガイド溝5を設けた溝基板1
と、該ガイド溝5のそれぞれに配置された光ファイバ2
と、前記溝基板1の前記ガイド溝5が形成されている面
に対向しかつ前記光ファイバ2の外周面に当接して配置
された押え基板3と、押え基板3と溝基板1の間の隙間
に充填され溝基板1,押え基板3及び光ファイバ2を相
互に接着した接着剤4と、光ファイバ2の長手方向に平
行な、溝基板1と押え基板3の合わせ目がある側の面を
覆うシリコン系の防水効果の高いシーリング樹脂6と、
を含んで構成されている。
【0012】図1に示す実施例の斜視図を図2に示す。
図2に示すように、溝基板1は上面の一方の側を1段高
くして光ファイバ2の長手方向に直交する方向に延びる
段差を設けた平板状の矩形部材で、高くなった部分に、
前記段差と直交する方向に前記高くなった部分を全通す
るように、ガイド溝5が形成されている。ガイド溝5の
形状と大きさは、ガイド溝5に光ファイバ2が配置され
た状態で、光ファイバ2の上部外周面が、図示のよう
に、溝基板1の上面からわずかに突出するように選定し
てある。また、前記段差の高さは、ガイド溝5に光ファ
イバ2が配列され押え基板3で固定されたとき、光ファ
イバ2をまとめた光ファイバテープ8の溝基板1側の表
面が溝基板1の低い側の表面にちょうど当接する程度に
なるようにしてある。押え基板3の平面的な形状と大き
さは、溝基板1の前記1段高くなった部分の形状、大き
さと実質的に一致する形状と大きさにしてある。
【0013】溝基板1と押え基板3の、光ファイバ長手
方向に延びる合わせ目がある側の面の、溝基板1の前記
段差より前記ガイド溝5がある側と押え基板3の側面
は、前記合わせ目を含め、前述のように、シーリング樹
脂6で覆われている。さらに、溝基板1の前記段差の低
い側の上面に当接している前記光ファイバテープ8は、
前記光ファイバテープ8を覆う被覆部固定用接着剤7に
より、溝基板1の前記段差の低い側の上面に固定されて
いる。
【0014】このような構成により、光ファイバアレイ
の置かれる環境に水分が多量に存在した場合でも、溝基
板1と押え基板3の光ファイバ長手方向に延びる合わせ
目がある側面の接着剤4の界面から水分が合わせ目内部
に侵入するのを防ぐことができ、接着剤4の強度が低下
して剥離する現象を回避でき、光ファイバの位置を安定
に保持することができる。
【0015】図5は本発明の第2の実施例を示す断面図
である。本実施例が前記図1に示す第1の実施例と異な
るのは、溝基板1と押え基板3の、光ファイバ長手方向
に延びる合わせ目となる部分の角部に、図5に示すよう
にそれぞれ断面L形のくぼみが形成され、両者が相互に
固定された状態で光ファイバ長手方向に延びる溝9が形
成され、この溝にシーリング樹脂6が充填されているこ
とである。他の構成は前記第1の実施例と同じであるの
で、同一の符号を付し、説明は省略した。図6は本実施
例を示す斜視図である。
【0016】光ファイバアレイは、他のデバイスと結合
される際に、芯合わせのために、図3に示すような調心
装置の固定治具10に取り付けられることがある。前記
第1の実施例の光ファイバアレイの場合、図4に示すよ
うに、シーリング樹脂のはみ出しのために光ファイバア
レイが傾いて位置決めに手間取ったり、はみ出しが無く
てもシーリング樹脂の厚み誤差のために調心に手間がか
かる可能性がある。また、シーリング樹脂は光ファイバ
アレイに使用されている基板材料(石英ガラスやSi単
結晶など)に比べ、ヤング率が低い、すなわち、軟らか
い材料であるため、固定治具に固定しても、固定後時間
が経つとシーリング樹脂が変形して位置が変動するので
調心しにくくなる場合がある。
【0017】本実施例はこのような問題に対処するもの
で、あらかじめ、溝基板1の1段高くなっている部分と
押え基板3の外周縁の、光ファイバ長手方向に延びる合
わせ目となる部分の角部に、図5に示すようにそれぞれ
互いに対称となる断面L形のくぼみを、切削加工もしく
はエッチング加工で形成し、このくぼみにより、光ファ
イバアレイの側面の溝基板1と押え基板3の合わせ目に
光ファイバ長手方向に延びる溝状のシーリング樹脂充填
部9を構成したものである。このシーリング樹脂充填部
9にシーリング樹脂6を充填することで、シーリング樹
脂6のはみ出しを避けて調心のための固定治具への装着
を容易にすると共に固定治具装着後の位置の変動が回避
され、かつ、少量のシーリング樹脂で水分の浸入を防ぐ
ことができる。
【0018】上記第2の実施例では、溝基板1と押え基
板3の双方に互いに対称な断面L形のくぼみを形成して
シーリング樹脂充填部9を構成してあるが、溝基板1と
押え基板3のいずれか片方だけに断面L形のくぼみを加
工してシーリング樹脂充填部としてもよいし、溝の形状
も断面矩形状でなくてV字形状、あるいはU字形状等と
してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバアレイの溝
基板と押え基板の光ファイバ長手方向に延びる合わせ目
が、耐水性、耐湿性に優れたシーリング樹脂でシールさ
れるので、光ファイバアレイ内部への水分の浸入が回避
される。この結果、湿度が高い環境にあっても、溝基
板、光ファイバ、及び押え基板と接着剤の界面における
接着強度の低下による剥離が防止され、光ファイバアレ
イ中の光ファイバの位置を所定の位置に高精度に保持す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例の斜視図である。
【図3】光ファイバアレイを調心用の固定治具にセット
した正しい状態の例を示す正面図である。
【図4】光ファイバアレイが調心用の固定治具に正しく
セットされていない状態を示す正面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図6】図5に示す実施例の斜視図である。
【図7】従来技術の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 溝基板 2 光ファイバ 3 押え基板 4 光ファイバ固定用接着剤 5 ガイド溝 6 シーリング樹脂 7 被覆部固定用接着剤 8 光ファイバテープ 9 シーリング樹脂充填部 10 光ファイバアレイ調心のための固定治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを整列するための溝を備えた
    溝基板と、前記溝に配列された光ファイバと、該光ファ
    イバを挟んで前記溝基板に対向して配置された押え基板
    とを含んでなり、これらを相互に接着剤で接着してなる
    光ファイバアレイにおいて、水分の浸入を防ぐシーリン
    グ樹脂が、前記溝基板と押え基板の合わせ目を覆うよう
    にに塗布されていることを特徴とする光ファイバアレ
    イ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを整列するための溝を備えた
    溝基板と、前記溝に配列された光ファイバと、該光ファ
    イバを挟んで前記溝基板に対向して配置された押え基板
    とを含んでなり、これらを相互に接着剤で接着してなる
    光ファイバアレイにおいて、前記溝基板と押え基板の外
    周縁の両者の合わせ目になる部分の前記溝基板と押え基
    板の少なくともいずれか一方の角部が、両者が結合され
    たとき、前記合わせ目に沿ってシーリング樹脂を充填す
    るための溝を形成する形状に加工されており、その溝に
    シーリング樹脂が充填されて前記合わせ目が塞がれてい
    ることを特徴とする光ファイバアレイ。
JP9787098A 1998-04-09 1998-04-09 光ファイバアレイ Pending JPH11295548A (ja)

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