JPH11295466A - 原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール - Google Patents

原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール

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JPH11295466A
JPH11295466A JP10097158A JP9715898A JPH11295466A JP H11295466 A JPH11295466 A JP H11295466A JP 10097158 A JP10097158 A JP 10097158A JP 9715898 A JP9715898 A JP 9715898A JP H11295466 A JPH11295466 A JP H11295466A
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JP
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reactor
entrance nozzle
core
gas
internal flow
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JP10097158A
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Yoshinori Saito
義則 齋藤
Kazuo Takahashi
和雄 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速炉における冷却材流量喪失事故の際に、ガ
ス膨張モジュールで従来よりも速やかに、高速炉の炉心
に大きな負の反応度を投入して安全裕度を向上させる。 【解決手段】ガス膨張モジュール1の封入ガス30膨張
とナトリウム32降下の速度を促進するための流動抵抗
(圧力損失)低減手段として、エントランスノズル20
の開口部40と接続部44にテーパー状面取りまたはコ
ーナーRを設け、また開口部40の合計面積Aを内部流
路42よりも大きく設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の炉心の反
応度を周囲の状況変化に応じて自己作動的に反応度を制
御するのに用いられるガス膨張モジュールとそのモジュ
ールを採用した原子炉の炉心に関する。
【0002】
【従来の技術】炉心に装荷された核燃料により発生した
熱を、炉心を冷却する様に通過する液体金属を介して水
に伝達し、この水を加熱・蒸発させ、発生した蒸気でタ
ーピンを回転させることにより発電機を駆動し、発電を
行う高速炉プラントが公知である。
【0003】図2は、高速炉プラントの高速炉の原子炉
内の製造の縦断面図である。原子炉容器71には核燃料
を装荷した炉心部72が収容される。炉心72は、原子
炉容器71内に満たされた液体金属冷却材であるナトリ
ウム中に浸漬状態で設置され、炉心支持構造物73によ
り支持される。
【0004】原子炉容器71内は、仕切板80によっ
て、上部プレナムと下部プレナムとに区画される。炉心
72の上方には、制御棒4の駆動機構等を収容した炉心
上部機構77が設置されている。一方、炉心72の下部
に高圧プレナム75、及び低圧プレナム76がある。高
圧プレナム75には一次冷却材入口配管78から一次冷
却材であるナトリウムが供給され、上部プレナムの一次
冷却材出口配管79から流出するよう循環される。
【0005】当該高速炉において、一次冷却材の循環流
量が減少するような事故が発生した場合に、炉心に負の
反応度を投入して事故を安全に収束させるための装置と
しては、ガス膨張モジュール(GEM=Gas Expansion
Module)1がある。GEMとは、燃料集合体上部の開口
部をふさぎ、燃料ピンを取り除くことによって内部に空
間を形成し、ガスを封入できるようにしたものである。
【0006】図5は、ガス膨張モジュールの縦断面図で
ある。GEM1pのダクト壁面11pの外形は燃料集合体
とほぼ同じまたは円柱形状の管状体であり、炉心内や炉
心周辺部などに配置される。高速炉の定格運転時には、
冷却材主循環ポンプの運転により、炉心入口部の圧力は
GEMの初期ガス封入圧力より高くなる。
【0007】GEM1p内部に封入されたアルゴン(A
r)ガス30pは、炉心冷却材ナトリウム(Na)と連
通するGEM内部ナトリウム32pの圧力で圧縮され、
内部は下部より流入した冷却材Naが満たされるので、
通常は中性子の反射体としての役割を果たしている。
【0008】もし万一冷却材を循環させるポンプが停止
するような事故が発生した場合には冷却材流量が減少し
て、炉心入口側圧力が低下する。
【0009】GEM内に封入されているガスは膨張し、
炉心近傍にガス空間を形成する。炉心で生成された中性
子は、GEM内のガス空間を通して炉心外側や炉心上下
方向へ漏洩しやすくなる。この結果、炉心の反応度を低
下させることができ、事故を安全に収束させることがで
きる。
【0010】このGEMに関する公知技術としては、例
えば以下のものがある。
【0011】公知技術(1)NUCLEAR TECHNOLOGY V0L.8
8 0CT.1989 pp.21−29小型高速炉試験において、GEM
内部のナトリウム液位の低下速度すなわち封入ガスの体
積膨張速度が大きいほど、時間に対する反応度投入量は
大きくなることを確認している。
【0012】公知技術(2)日本原子力学会誌.Vo1.
37,No.4,pp.327−337,(1995)GE
Mの負の反応度投入量の解析において、GEM壁面やG
EM周囲の冷却材からの熱が瞬時に伝達される場合ほ
ど、GEM内部のナトリウム液位の低下速度すなわち封
入ガスの体積膨張速度は大きくなり時間に対する反応度
投入量が最も多いことを確認している。
【0013】公知技術(3)特開平4−33591号公報およ
び特開平6−160571 号公報の高速炉において、多数の燃
料集合体を装荷した炉心領域の燃料集合体間に、内部に
筒状の冷却材を形成し不活性ガス等の封入気体が封入さ
れたキャビティ集合体を装荷し、原子炉冷却材の圧力変
化により、キャビティ内の冷却材液面が炉心軸方向に変
動するように設定することで、冷却材圧力減少時に炉心
反応度の低減を図るものである。
【0014】公知技術(4)特開平6−222176 号公報の
高速炉において、多数の燃料集合体を装荷した炉心領域
の燃料集合体間に、内部に筒状の冷却材を形成し不活性
ガス等の封入気体が封入されたキャビティ集合体を装荷
し、原子炉冷却材の温度変化により、キャビティ内の冷
却材液面が炉心軸方向に変動するように設定すること
で、冷却材圧力減少時に炉心反応度の低減を図るもので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術においてはGEMのガスの膨張速度を高めることにつ
いては配慮されていない。
【0016】冷却材流量喪失事故が発生した後の過渡状
態においては、炉心温度が上昇する。
【0017】従来の炉心構造でも炉心の最高温度は炉心
構成材料の許容値以下に抑えられているが、GEMを用
いて炉心に負の反応度を投入すれば炉心の温度上昇を抑
制できる。
【0018】GEM内部に封入したガスの膨張速度を高
めることができれば、さらに炉心の温度上昇を小さく抑
えることができ、安全性を向上できるとともに炉心構成
材料の制限綬和などが可能となる。
【0019】本発明の第1目的は、GEM内部に封入し
たガスの膨張速度を高めたGEMを提供することにあ
り、第2目的は、異常時にできるだけ速やかにより大き
な負の反応度を原子炉炉心に投入して炉心の裕度を高め
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1目的を達成する
ための第1手段として、一端が閉鎖され、他端がエント
ランスノズルの内部流路の一端と連通するように接続さ
れている中空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエ
ントランスノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用
ガス膨張モジュールにおいて、前記エントランスノズル
開口部の合計面積が前記内部流路の断面積以上の大きさ
を有していることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス
膨張モジュールが提供され、前記エントランスノズル開
口部でのナトリウム流れへの抵抗(圧力損失)を低減す
ることが可能となり、GEM内部ナトリウムの排出促進
とArガス領域の拡大が迅速になされ、原子炉に採用さ
れた際の中性子の漏洩を迅速に達成し、ガス膨張モジュ
ールによる反応度制御を迅速に得ることができる。
【0021】上記第1目的を達成するための第2手段と
して、一端が閉鎖され、他端がエントランスノズルの内
部流路の一端と連通するように接続されている中空な管
状構造物と、前記内部流路の他端にエントランスノズル
開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
ルにおいて、前記エントランスノズル開口部の前記内部
流路に接続する側にテーパー状面取りまたは曲率を施し
たコーナーRを施したことを特徴とした原子炉反応度制
御用ガス膨張モジュールが提供され、前記エントランス
ノズル開口部でのナトリウム流れの圧力損失を低減する
ことが可能となり、GEM内部ナトリウムの排出促進と
Arガス領域の拡大が迅速になされ、原子炉に採用され
た際の中性子の漏洩を迅速に達成し、ガス膨張モジュー
ルによる反応度制御を迅速に得ることができる。
【0022】上記第1目的を達成するための第3手段と
して、一端が閉鎖され、他端がエントランスノズルの内
部流路の一端と連通するように接続されている中空な管
状構造物と、前記内部流路の他端にエントランスノズル
開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
ルにおいて、前記管状構造物と前記エントランスノズル
との接続部に曲率を施したコーナーRを施したことを特
徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュールが提供
され、前記管状構造物と前記エントランスノズルとの接
続部でのナトリウム流れの圧力損失を低減することが可
能となり、GEM内部ナトリウムの排出促進とArガス領
域の拡大が迅速になされ、原子炉に採用された際の中性
子の漏洩を迅速に達成し、ガス膨張モジュールによる反
応度制御を迅速に得ることができる。
【0023】上記第1目的を達成するための第4手段と
して、一端が閉鎖され、他端がエントランスノズルの内
部流路の一端と連通するように接続されている中空な管
状構造物と、前記内部流路の他端にエントランスノズル
開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
ルにおいて、前記管状構造物と前記エントランスノズル
との接続部にテーパー状面取りを施し、前記テーパー状
位面取りの深さHと前記内部流路の内径Dとの比H/D
を0.05 以上としたことを特徴とした原子炉反応度制
御用ガス膨張モジュールが提供され、前記管状構造物と
前記エントランスノズルとの接続部でのナトリウム流れ
の圧力損失を低減することが可能となり、GEM内部ナ
トリウムの排出促進とArガス領域の拡大が迅速になさ
れ、原子炉に採用された際の中性子の漏洩を迅速に達成
し、ガス膨張モジュールによる反応度制御を迅速に得る
ことができる。
【0024】上記第1目的を達成するための第5手段と
して、一端が閉鎖され、他端がエントランスノズルの内
部流路の一端と連通するように接続されている中空な管
状構造物と、前記内部流路の他端にエントランスノズル
開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
ルにおいて、請求項1から請求項4までのいずれかの特
徴を組み合わせたことを特徴とした原子炉反応度制御用
ガス膨張モジュールが提供され、前記エントランスノズ
ル開口部もしくは前記管状構造物と前記エントランスノ
ズルとの接続部でのナトリウム流れの圧力損失を低減す
ることが可能となり、GEM内部ナトリウムの排出促進
とArガス領域の拡大が迅速になされ、原子炉に採用さ
れた際の中性子の漏洩を迅速に達成し、ガス膨張モジュ
ールによる反応度制御を迅速に得ることができる。
【0025】上記第2目的を達成するための第6手段
は、前記第1手段から前記第5手段までのいずれか一項
に記載のガス膨張モジュールを、原子炉の炉心又は前記
炉心の外周囲に装荷してあることを特徴とした原子炉の
炉心であり、ガス膨張モジュールが作動した際、ガス膨
張モジュールのガス膨張速度が速く、且つガス膨張モジ
ュール内に中性子の漏洩障害物も少ないから、炉心から
の中性子漏洩が迅速に成され、炉心が負の反応度を迅速
に受けることとなり、負の反応度の投入が遅れるのに比
べて、例えば、冷却材流量喪失事象に対する裕度を高め
ることができ、炉心の安全性が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施例は、GEM内のA
rガスの体積変化速度を促進するためのArガスの体積
変化に伴うナトリウム排出流れへの抵抗(圧力損失)を
低減可能な流路形状を、エントランスノズルのダクト接
続部や開口部に設置することによって達成される。
【0027】これにより、ナトリウム排出流れの圧力損
失を低減可能な流路形状を設置しない従来の場合よりガ
ス体積膨張速度を大きくでき、より速やかに大きな負の
反応度を原子炉炉心へ投入できる。
【0028】以下、本発明の各実施例をより具体的に説
明する。
【0029】(第1実施例)本発明の第1の実施例であ
るガス膨張モジュールを、図1から図4および図6から
図8を用いて説明する。
【0030】図1は、本発明によるガス膨張モジュール
(GEM)構造の一例で、(a)が縦断面図、(b)が
エントランスノズル開口部40の拡大図である。
【0031】GEM1は、燃料集合体(図示せず)の上
部の開口部をふさぎ、燃料ピンを取除くことによって内
部に空間を設け、Arガス30を封入できるようにした
ものである。外形は燃料集合体とほぼ同じである。下部
よりエントランスノズル20,下部遮蔽体12,GEM
ダクト壁面11,上部遮蔽体13,ハンドリングヘッド
10の部品で構成される。
【0032】エントランスノズル20が、燃料集合体同
様に高圧プレナム75に配置されるので、エントランス
ノズル20には、冷却材循環ポンプの吐出圧力が作用す
る。エントランスノズル20に作用する圧力は、エント
ランスノズル開口部40と、40に接続する内部流路4
2と、さらに42に接続するエントランスノズル−ダク
ト接続部44とを介して、GEM内部Na32と封入A
rガス30にまで伝達される。
【0033】GEMダクト壁面11内部は空洞になって
おり、ダクト壁面11上部にはハンドリングヘッド10
が接続されている。GEM用のハンドリングヘッド10
は、燃料集合体用のものとは異なり、冷却材流路は設け
られておらず、ダクト壁面11上部の端栓の役割も果た
している。
【0034】また、ハンドリングヘッド10下部には上
部遮蔽体13が接続され、エントランスノズル20上部
には下部遮蔽体12が接続されており、炉心72の軸方
向上部および下部から周囲への放射線を遮蔽する。ハン
ドリングヘッド10をブロック状の製造とすることによ
り、上部遮蔽体13の作用を兼ねた軸方向上部の放射線
遮蔽の役割をもたせることが可能である。またエントラ
ンスノズル20をブロック状の構造とすることにより、
下部遮蔽体12の作用を兼ねた軸方向下部の放射線遮蔽
の役割をもたせることが可能である。
【0035】図2は、高速炉の炉心構造の縦断面図であ
る。
【0036】原子炉容器71には核燃料を装荷した炉心
部72が収容される。炉心72は、原子炉容器71内に
満たされた液体金属冷却材であるナトリウム中に浸漬状
態で設置され、炉心支持構造物73により支持される。
原子炉容器71内は、仕切板80によって、上部プレナ
ムと下部プレナムとに区画される。
【0037】炉心72の上方には、制御棒4の駆動機構
等を収容した炉心上部機構77が設置されている。一
方、炉心72の下部に高圧プレナム75、及び低圧プレ
ナム76がある。高圧プレナム75には一次冷却材入口
配管78から一次冷却材であるナトリウムが供給され、
上部プレナムの一次冷却材出口配管79から流出するよ
う循環される。
【0038】なお、前記エントランスノズル20は、内
部Na32と低圧プレナム76とを連通させる機能の他
に、炉心72内部でGEM本体1を支持する機能と、高
圧プレナム75や低圧プレナム76の炉心下部構造に対
して炉心72から漏洩する中性子を可能な限り遮蔽する
ことでプレナム75,76を保護する機能も有する。本
発明のGEM1を配置した内側炉心2,外側炉心3,制
御棒4,遮蔽体5で構成された炉心体系の一例の横断面
図を図3に示す。
【0039】GEM1は水平断面において、炉心内部及
び炉心外周部に配置される。GEM1内部の空間には、
アルゴン等の不活性ガスを封入した後に炉心72に装荷
する。GEM1を炉心72に装荷すると、冷却材のナト
リウムがエントランスノズル20からGEM1内部に流
れ込み、GEM内部でNa液柱を形成する。このNa液
面の高さは、封入されているガスの圧力と液柱のヘッド
及び高圧ブレナムの圧力のバランスにより定まる。
【0040】図4にGEM1の作動原理の概念図を示
す。
【0041】冷却材主循環ポンプ(図示せず)が定格運
転に達すると、高圧プレナム75の圧力が上昇してGE
M1内部のガスを圧縮する。このときのGEM1内部の
Na液面高さが、隣接して配置される炉心2,3の軸方
向上部ブランケット6領域に達するように、初期にGE
M1に封入されるガス量を調整する。GEM1内部にガ
スを保持する空間が確保できるならば、冷却材流路を持
つ燃料集合体用のハンドリングヘッド10をそのまま利
用し、その下部に上部遮蔽体13を別に設けること、G
EMダクト壁面11内部空間の端栓のために隔壁を設け
ること等により、GEM1を構成することもできる。
【0042】図4左に示すように、冷却材主循環ポンプ
が定格運転状態にある場合にはNa液柱が炉心高さ72
の位置に達して炉心72側面をおおうので、GEM1内
部の質量密度は大きくなリGEM1は中性子の反射体と
して作用する。万一冷却材主循環ポンプが停止し、冷却
材流量喪失のような事故が発生した場合には、高圧プレ
ナム75の圧力が低下するので、GEM1内部に封入さ
れたガスが膨張し、GEM1内のNaを高圧プレナム7
5に排出する。
【0043】最終的には図4右に示すように、Na液面
高さは軸方向下部ブランケット7領域にまで低下する。
この状態では、炉心72側面にガス空間が形成されるの
で、中性子が炉心72の径方向に漏洩しやすくなり、炉
心に負の反応度が投入されることになる。よって、冷却
材圧力低下時の負の反応度の投入速度、すなわち封入A
rガス30の体積膨張速度および内部Na32の液面降
下速度をでき得る限り大きくすることが、GEMに要求
される性能である。
【0044】前記液面降下速度を大きくするには、GE
M1内部からエントランスノズル20を介してNa32
が排出される速度を大きくできればよく、そのためには
排出時のNa32流れの流動抵抗すなわちNa流れの圧
力損失をできるだけ小さくすればよい。
【0045】このNa流れの圧力損失としては、次の2
つがある。その1つは、壁面11内部や内部流路42と
Na32との接触による摩擦圧力損失(以降、摩擦損失
と呼ぶ)である。もう1つは、Na流れの流路断面積が
Na流れ方向に急激に変化する部分、すなわち接続部4
4と開口部40における局所圧力損失(以降、局所損失
と呼ぶ)である。
【0046】ここで、エントランスノズル20の圧力損
失Δpは、一般に数式1で与えられる。
【0047】
【数1】 Δp=KL1/A2×W2/(2ρ)+f・(Li/Di)/Ai2×W2/(2ρ) +KL2/Ai2×W2/(2ρ) …(数1) 数式1中の右辺第1項は開口部40における局所損失、
右辺第2項は内部流路42における摩擦損失、右辺第3
項は接続部44における局所損失である。数式1中の
W,ρは、流路を流れるNaの質量流量および質量密度
である。
【0048】GEM1のArガス30膨張時に生じるN
a32の流れではガス膨張中にArガス30やNa32
の圧力と温度は変化するために、流路を流れるNaの質
量流量Wや質量密度ρは、ガス膨張期間中の各時刻にお
いて共に変化するが、ノズル20全体で同じ大きさとみ
なせる。
【0049】数式1中のAは、開口部40または接続部
44における流路断面積で、内径DよりA=πD2/4
求められ、KL1は開口部40における局所圧力損失係数
(以降、局所損失係数と呼ぶ)、KL2は接続部44にお
ける局所損失係数である。
【0050】数式1中のAiは内部流路42における断
面積で、内径DiよりAi=πDi2/4 で求められ、L
iは開口部40から接続部44までの流路42の長さ、
Diは流路42の代表寸法(内径)、fは内部流路42
における摩擦損失係数である。
【0051】数式1中の右辺第1項,右辺第2項,右辺
第3項のそれぞれの大きさに注目する。
【0052】数式1中の右辺第1項,右辺第2項,右辺
第3項の大小関係については、第1項の係数=K1L
2,第2項の係数=f・(Li/Di)/Ai2 ,第3
項の係数=KL2/Ai2 との大小関係を比較すればよ
い。
【0053】エントランスノズル20の前記の機能(G
EM本体1を支持する機能と、プレナム75,76を中
性子より保護する機能)のために流路42の長さLiの
低減には限度があり、一方Liを大きくすると摩擦損失
が増大することからLiをできるだけ小さくしている。
【0054】炉心72に燃料集合体2,3と同様に装荷
するために、流路42の代表寸法Diはダクト壁面11
の寸法よりも大きくしておらず、このことから流路の断
面積Aiもダクト壁面の断面積よりも大きくすることは
ない。
【0055】ノズル20の面積A,Aiに注目した場
合、開口部40の合計面積AをAiよりも大きくするこ
とで、数式1中の右辺第1項を右辺第2項よりも相対的
に小さくでき、エントランスノズル20の圧力損失を低
減することが可能となる。
【0056】AをAiよりも大きくした場合には、第1
項の係数=KL1/A2 は小さくなるが、流路長さLiの
限度があるため、AをAiよりも非常に大きくすること
は不可能である。
【0057】従来例では、第1項の係数=KL1/A2
第2項の係数=f・(Li/Di)/Ai2 よりも少なく
とも数倍以上大きい。
【0058】よって、エントランスノズルの圧力損失に
占める局所損失の割合は、摩擦損失に比べて大きい。
【0059】さらに、従来例では第1項の係数=KL1
2は、第3項の係数=KL2/Ai2に対しても少なくと
も数倍以上大きい。
【0060】よって、エントランスノズルの局所損失の
中では、開口部40の局所損失の占める割合が接続部4
4の局所損失の占める割合に比べて大きい。
【0061】従来のGEMにおける圧力損失について、
それぞれの割合は次のようになる。局所損失は全圧力損
失の90%以上を占め、さらにその局所損失に占める開
口部の局所損失の割合は90%以上を占める。
【0062】以上のことから、GEM内のArガス30
の体積変化速度を促進するためには、Arガスの体積変
化に伴うNa32流れの流動抵抗(圧力損失)を低減す
ればよく、そのためには、(a)開口部40の局所損失
を相対的に低減するために、開口部40の合計面積Aを
内部流路の断面積Aiよりも大きくするか、(b)開口
部40と接続部44の流路形状を、それらの局所損失が
可能な限り低減可能な形状とすれば良い。
【0063】ガス膨張期間中のある時刻における開口部
40または接続部44の圧力損失を小さくするには、数
式1のように開口部40の局所圧力損失係数KL1,接続
部44の局所圧力損失係数KL2をできるだけ小さくする
ことが必要である。しかし、流路形状として曲率Rを有
するコーナーRおよび加工深さHを有するテーパー形状
における、開口部40または接続部44の局所圧力損失
係数KL は、従来不明であった。
【0064】図6に、発明者らが測定した、流路の形状
がコーナーRとテーパーとで異なるときの加工深さx
(RまたはH)と、流路の代表寸法D(流路形状が円の
場合には内径)の比x/Dと局所圧力損失係数KL との
関係を示す。
【0065】加工深さx/Dが0.04 以下では、テー
パーの方が局所圧力損失係数KL は小さく、x/Dが
0.04 以上ではコーナーRの方が局所圧力損失係数K
L は小さく、コーナーRではR/Dが0.16 以上で局
所圧力損失係数KL =0となる。
【0066】一方、テーパーではH/D=0.15以上
でKL =0.07とほぼ一定となる。このように、開口
部40または接続部44における加工深さを深くするこ
とによって局所圧力損失の低減効果を得ることができ、
その低減効果の加工深さ依存性を、発明者らの計測した
図6の結果により定量的に明らかにした。
【0067】一方、開口部40および接続部44におけ
る流路の局所圧力損失の低減のための加工深さは、40
および44の流路部分だけではなく、エントランスノズ
ル20全体の加工工数と経済性とを考慮して決定する必
要がある。
【0068】一般に、コーナーR加工はテーパー加工に
比べてより多くの加工工数を必要とする。いいかえれ
ば、同じ加工工数で比較した場合に、テーパーに比べて
コーナーRの方は加工深さはより小さくなる。したがっ
て、エントランスノズル20の製作に際しては、開口部
40および接続部44における流路の局所圧力損失の低
減のための流路形状およびその加工深さの選択方法は、
局所圧力損失の低減の程度と、同一の加工工数(等価工
数)における局所損失係数KL で比較した場合における
経済性の程度との、これら2つの指標においてより適切
となるようにする。
【0069】図1の実施例においては、エントランスノ
ズル20における局所損失を最小とする目的を最優先さ
せて、開口部40および接続部44における局所損失が
最も小さくなるように次の3つの発明を用いた。
【0070】(1)1つめの発明として、開口部40の
局所損失が従来例よりも相対的に低減可能なように、開
口部40の合計面積が内部流路42の断面積以上の大き
さとなるように開口部40の個数を設定したエントラン
スノズル20を用いたことである。
【0071】(2)2つめの発明として、開口部40の
局所圧力損失係数KL1=0となるように、開口部40の
内部流路42に接続する側に加工深さである曲率Rと開
口部40の代表寸法(内径)Dとの比が0.16 以上と
なるようなコーナーRを施したエントランスノズル20
を用いたことである。
【0072】(3)3つめの発明として、接続部44の
局所圧力損失係数KL2=0となるように、接続部44に
加工深さである曲率Rと接続部44の代表寸法(内径)
Dとの比が0.16 以上となるようなコーナーRを施し
たエントランスノズル20を用いたことである。
【0073】以上3つの発明を用いたことにより、開口
部40の局所損失を内部流路42に比べて低減すること
が可能となる。
【0074】図7から図8に発明者らが実施した、GE
M動作時(封入Arガス膨張時)のエントランスノズル
における圧力損失の影響を評価した解析結果を示す。
【0075】図7は、封入Arガス膨張時のGEM内部
のナトリウム液位の解析値である。図8は、封入Arガ
ス膨張時のGEM内部のナトリウム液位の降下速度の解
析値である。
【0076】図7から図8には、(ケースa)図5に示
した開口部40pおよびダクト接続部44pで共に圧力
損失がある従来例の場合と、(ケースb)開口部のみ前
記(3)の発明を用いた場合と、(ケースc)前記
(1)から(3)までの発明を全て用いた実施例1の場
合の、(ケースa)から(ケースc)までの3つの解析
値を、それぞれ示してある。
【0077】ナトリウム液位の変化において、上記(ケ
ースb)は(ケースa)に比べて約2.2 倍大きく変化
しており、さらに上記(ケースc)は(ケースa)に比
べて約2.6 倍大きく変化している。
【0078】ナトリウム液位の降下速度の変化におい
て、上記(ケースb)は(ケースa)に比べて約3.1
倍大きく、さらに上記(ケースc)は(ケースa)に比
べて約4.2 倍大きい。
【0079】このように、エントランスノズルの圧力損
失を低減するために上記(1)から(3)の発明を施す
ことによって、封入Arガス膨張時では、封入ガス温度
の低下が小さいために、断熱膨張よりもむしろ等温膨張
を仮定した場合のナトリウム液位の変化に近い。
【0080】このように、(ケースb)と(ケースc)
では、従来GEMの場合よりガス膨張中におけるナトリ
ウム排出流れのエントランスのズルにおける圧力損失は
小さくなるために、ナトリウム液位の降下速度(ガス体
積速度)は従来GEMの場合より大きくなり、負の反応
度投入速度は大きくなる。
【0081】(第2実施例)図9に、本発明の第2の実
施例を示す。
【0082】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。エントランスノズル開口部40aは、内部
流路42a側に接する開口部分に加工深さHのテーパー
状面取りを施していることを特徴としている。開口部4
0aにおけるHと代表寸法Daとの比H/Daがゼロ以
上と設定することで、その局所損失係数KL は開口部4
0pよりも小さくなるために、従来例と比較して開口部
40aの圧力損失は低減される。
【0083】また、開口部の流路形状をテーパー状面取
りとすることで、実施例1のコーナーRよりも同一加工
深さにおける加工コストを小さくすることで、エントラ
ンスノズルの製作におけるコスト低減(経済性向上)も
可能である。
【0084】このように第2の実施例のGEMでは、ナ
トリウム液位の降下速度と負の反応度投入速度は大きく
でき、従来例より性能を向上させることが可能となる。
【0085】(第3実施例)図10に、本発明の第3の
実施例を示す。
【0086】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。エントランスノズル開口部40bの代表寸
法である内径Dbは、内部流路42bの代表寸法である
内径Diよりも大きく設定され、また開口部40bの個
数は1個であることを特徴としている。
【0087】開口部40bにおける流路面積は、内部流
路における流路面積よりも大きく設定することで、その
局所損失は開口部40pよりも小さくなるために、従来
例と比較して開口部40bの圧力損失は低減される。ま
た、開口部の個数を従来例よりも小さくすることで、エ
ントランスノズルの製作におけるコスト低減(経済性向
上)も可能である。このように第3の実施例のGEMで
も、従来例より性能を向上させることが可能となる。
【0088】(第4実施例)図11に、本発明の第4の
実施例による伝熱促進構造を示す。
【0089】以下に述べる変更内容以外は第2実施例と
同じである。エントランスノズル開口部40cとそのテ
ーパー状面取りとの加工時の中心軸は、エントランスノ
ズル壁面50cの面に対して垂直では無いことを特徴と
している。
【0090】この場合、開口部40cにおける最小の加
工深さHc1と最大の加工深さHc2のうち、Hc1と代
表寸法Daとの比Hc1/Dcがゼロ以上と設定するこ
とで、その局所損失係数KL は開口部40pよりも小さ
くなるために、従来例と比較して開口部40cの圧力損
失は低減される。
【0091】また、開口部40cとそのテーパー状面取
りとの加工時の中心軸を壁面50cの面に対して垂直で
は無いこととすることで、実施例2のテーパー状面取り
よりもエントランスノズル内側(内部流路42c側)か
らの加工がより容易になり、実施例2よりも同一加工深
さにおける加工コストを小さくすることで、エントラン
スノズルの製作におけるコスト低減(経済性向上)も可
能である。
【0092】また本実施例に記載の、加工時の中心軸の
設定方法や加工深さHc1,Hc2の設定方法について
は、コーナーRの流路形状の場合にもあてはめることが
可能である。
【0093】(第5実施例)図12に、本発明の第5の
実施例による炉心構造を示す。
【0094】以下に述べる変更内容以外は第3実施例と
同じである。エントランスノズル開口部40dの代表寸
法である内径Ddは内部流路42dの代表寸法よりも大
きく設定し、開口部40dにおける流路面積Adは内部
流路42dの流路面積よりも大きく設定することで、そ
の局所損失は開口部40pよりも小さくなるために、従
来例と比較して開口部40dの圧力損失は低減される。
また開口部40dの形状は、実施例10のように円形で
はなく楕円形でもよい。
【0095】(第6実施例)図13に、本発明の第6の
実施例による炉心構造を示す。
【0096】以下に述べる変更内容以外は第5実施例と
同じである。エントランスノズル開口部40eにおける
流路面積Aeは内部流路42eの流路面積よりも大きく
設定することで、その局所損失は開口部40pよりも小
さくなるために、従来例と比較して開口部40eの圧力
損失は低減される。また開口部40eの形状は、実施例
10のように円形ではなく方形でもよい。
【0097】このように、第5の実施例および第6の実
施例のように、開口部の個数やその形状に寄らず、開口
部の流路面積による設定でエントランスノズルの圧力損
失の低減の目的を達成することも可能である。
【0098】(第7実施例)図14に、本発明の第7の
実施例による炉心構造を示す。
【0099】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。図2では本発明のGEM1は水平断面にお
いて炉心内部及び炉心外周部に配置されているが、図1
4ではこれまで述べた本発明の中でそれぞれ異なるエン
トランスノズルを有するGEM1faと1fbとを、炉
心内部と炉心外周部とに配置されていることに特徴があ
る。
【0100】GEM1faと1fbとして、エントラン
スノズル20,20a,20b,20c,20d,20
e等の形態を変えて組み合わせて用いることで、冷却材
流量低下時における負の反応度投入効果を炉心内部と炉
心外周部で調整することができ、冷却材流量喪失事象に
対する裕度を高めて高速炉を運転することが可能であ
る。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、エントランス
ノズル開口部における圧力損失の低減により、GEM内
部のガスの膨張速度を高めて、迅速に中性子の漏洩しや
すい環境を作り、炉心に対して短い時間でより大きな負
の反応度を投入することができる。
【0102】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
な効果が得られる。
【0103】請求項3の発明によれば、エントランスノ
ズル−ダクト接続部における圧力損失の低減により、請
求項1と同様な効果が得られる。
【0104】請求項4の発明によれば、請求項3と同様
な効果が得られる。
【0105】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までのいずれか一項の発明による効果を加え合わ
せて、請求項1から請求項4までのいずれか一項の発明
によるガス体積変化速度を一層のこと高めることができ
て、より迅速な制御能力発揮する。
【0106】請求項6の発明によれば、冷却材流量喪失
事象に対する事後の負の反応度投入を迅速に成せる炉心
が提供でき、炉心の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるガス膨張モジュール
の各断面構造を示しており、(a)図は全体の縦断面図
であり、(b)図はエントランスノズル開口部の拡大図
である。
【図2】高速炉の原子炉容器内を示した縦断面図であ
る。
【図3】本発明のガス膨張モジュールを高速炉の炉心と
その周辺に配置した場合の炉心の水平断面図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明のガス膨張モジュー
ルを炉心の周囲に配置した場合の定格運転時と冷却材主
循環ポンプ停止時の両者を左右に混在して表示した作動
原理を説明する縦断面図である。
【図5】従来例によるガス膨張モジュールの各断面構造
を示しており、(a)図は全体の縦断面図であり、
(b)図はエントランスノズル開口部の拡大図である。
【図6】流路の形状が異なる場合の加工深さと局所圧力
損失係数の関係を示した特性図である。
【図7】ガス膨張時のガス膨張モジュール内のナトリウ
ム液位の時間変化を、従来例と本発明の一実施例につい
て比較表示したグラフ図である。
【図8】ガス膨張時のガス膨張モジュール内のナトリウ
ム液位降下速度の時間変化を、従来例と本発明の一実施
例について比較表示したグラフ図である。
【図9】本発明の第2実施例によるガス膨張モジュール
の伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図10】本発明の第3実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図11】本発明の第4実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図12】本発明の第5実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図13】本発明の第6実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図14】本発明の第7実施例による、本発明のガス膨
張モジュールと他の本発明のガス膨張モジュールとを高
速炉の炉心とその周辺に配置した状態を炉心の水平方向
から見た断面図である。
【符号の説明】
1…GEM、2…内側炉心、3…外側炉心、4…制御
棒、5…遮蔽体、6…上部ブランケット、7…下部ブラ
ンケット、10…ハンドリングヘッド、11…GEMダ
クト壁面、12…下部遮蔽体、13…上部遮蔽体、20
…エントランスノズル、40…エントランスノズル開口
部、42…エントランスノズル内部流路、44…エント
ランスノズル−ダクト接続部、50…エントランスノズ
ル壁面、D…開口部内径、R…開口部コーナーR加工深
さ、H…テーパー加工深さ、r…ダクト接続部コーナー
R加工深さ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が閉鎖され、他端がエントランスノズ
    ルの内部流路の一端と連通するように接続されている中
    空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエントランス
    ノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールにおいて、前記エントランスノズル開口部の合
    計面積が前記内部流路の断面積以上の大きさを有してい
    ることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】一端が閉鎖され、他端がエントランスノズ
    ルの内部流路の一端と連通するように接続されている中
    空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエントランス
    ノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールにおいて、前記エントランスノズル開口部の前
    記内部流路に接続する側にテーパー状面取りまたは曲率
    を施したコーナーRを施したことを特徴とした原子炉反
    応度制御用ガス膨張モジュール。
  3. 【請求項3】一端が閉鎖され、他端がエントランスノズ
    ルの内部流路の一端と連通するように接続されている中
    空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエントランス
    ノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールにおいて、前記管状構造物と前記エントランス
    ノズルとの接続部に曲率を施したコーナーRを施したこ
    とを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
    ル。
  4. 【請求項4】一端が閉鎖され、他端がエントランスノズ
    ルの内部流路の一端と連通するように接続されている中
    空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエントランス
    ノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールにおいて、前記管状構造物と前記エントランス
    ノズルとの接続部にテーパー状面取りを施し、前記テー
    パー状位面取りの深さHと前記内部流路の内径Dとの比
    H/Dを0.05 以上としたことを特徴とした原子炉反
    応度制御用ガス膨張モジュール。
  5. 【請求項5】一端が閉鎖され、他端がエントランスノズ
    ルの内部流路の一端と連通するように接続されている中
    空な管状構造物と、前記内部流路の他端にエントランス
    ノズル開口部とを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールであることを特徴とした請求項1から4のいず
    れか1項記載の原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5までのいずれか1項
    記載のガス膨張モジュールを、原子炉の炉心又は前記炉
    心の外周囲に装荷してあることを特徴とした原子炉の炉
    心。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017056969A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社タンガロイ 切削インサート固定部材および切削工具
WO2019078226A1 (ja) * 2017-10-17 2019-04-25 イビデン株式会社 熱交換器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017056969A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社タンガロイ 切削インサート固定部材および切削工具
JPWO2017056969A1 (ja) * 2015-09-29 2018-01-11 株式会社タンガロイ 切削インサート固定部材および切削工具
WO2019078226A1 (ja) * 2017-10-17 2019-04-25 イビデン株式会社 熱交換器

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