JPH112952A - 画像形成装置の現像剤状態判定方法 - Google Patents

画像形成装置の現像剤状態判定方法

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JPH112952A
JPH112952A JP9156216A JP15621697A JPH112952A JP H112952 A JPH112952 A JP H112952A JP 9156216 A JP9156216 A JP 9156216A JP 15621697 A JP15621697 A JP 15621697A JP H112952 A JPH112952 A JP H112952A
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Shunichiro Shishikura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤を抵抗として流れる電流と、誘電体で
あるトナーへの充電のために蓄積される電流とを区別で
き、しかも、外乱を受けることなく現像剤状態を判定す
ることのできる画像形成装置の現像剤状態判定方法を得
る。 【解決手段】 互いに絶縁した複数個の導電体からなる
攪拌羽根を電極として有する攪拌部材27を現像剤中に
設け、電極に複数種類の交流バイアス電圧を印加し、複
数種類の交流バイアス電圧ごとに電極間に流れる電流を
検出し、検出した電流に基づき演算を行うことで現像剤
中の誘電体であるトナーに蓄積される充電電流と、高抵
抗であるキャリアに流れる電流とを分けて算出し、この
算出結果から現像剤中のトナー濃度とキャリアの劣化状
態すなわちトナー帯電能力とを検出して現像剤の状態を
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機な
どの画像形成装置における現像剤状態(キャリアに対す
るトナー濃度又は現像剤ライフ)の判定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の現像法のひとつに、トナ
ーとキャリアからなる2成分の現像剤を用いる2成分現
像法がある。この2成分現像法としては、図8に示す2
成分磁気ブラシ現像法が広く用いられる。この現像法で
は、磁気ローラ1と、これを包む非磁性の現像スリーブ
3とにより現像ローラ5を構成する。摩擦帯電されたト
ナー7は、キャリア9に付着し、キャリア9は現像スリ
ーブ3上に磁気力でチェーン状につながりブラシ状とな
る。この磁気ブラシ状となった現像材で感光体11の表
面を軽く擦って現像画像を得る。
【0003】この2成分現像法に用いる現像剤は、トナ
ー7とキャリア9の2成分を一定比率で混合攪拌する。
トナー7は、熱可塑性樹脂と着色剤を主成分とした微粒
子で、絶縁体(誘電体)として考えられる。キャリア9
は、図9に示すように鉄粉やフェライトなどの磁性材料
の微粒子表面にコーティングを施し、表面のほとんどを
絶縁材料により覆った球体で、半導電性の高抵抗体とし
て考えられる。
【0004】ところで、従来、画像形成装置におけるこ
の種の現像剤の状態を判定する方法の一つに、特開昭6
3−39248号公報に開示されたアンテナを用いるも
のがある。この現像剤状態判定方法では、図10に示す
ように現像バイアスを印加した現像スリーブ3に、平行
なアンテナ13を配置し、現像スリーブ3とアンテナ1
3との間に介在する誘電体であるトナーに蓄積される充
電電流の変化を検出することで、現像剤状態(残量又は
キャリアに対するトナー濃度)を判定していた。
【0005】また、特公昭58−49867号公報に開
示されたトナー濃度検出装置では、現像スリーブに現像
剤を介して対電極を対向配置し、現像スリーブと対電極
との間にバイアス電源を印加して、トナー濃度に応じて
変化する電流を検出することで、現像剤状態(トナー濃
度)を判定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭63−39248号公報に開示される現像剤状
態判定方法では、現像剤を介して対向配置した現像スリ
ーブとアンテナとの間の電気容量の変化を検出するた
め、大面積で小間隔の対向電極体が必要となり、現像ス
リーブとの対向電極で、スペースや現像機本来の性能確
保などの問題からトナー濃度検出に有効な静電容量を持
つコンデンサを形成することが困難であった。また、現
像剤は、誘電体としてのトナーと、半導電性の高抵抗と
してのキャリアとの2成分を混合攪拌したものであるた
め、現像スリーブとアンテナとの間にはコンデンサと高
抵抗との並列回路が形成される。従って、現像スリーブ
とアンテナとの間に流れる電流は、コンデンサへの充電
電流と、高抵抗に流れる電流との和となる。このこと
が、トナー濃度の変化を検出するためのコンデンサに流
れる充電電流のみを分けて検出することを困難とし、現
像剤状態の正確な判定を困難なものとしていた。一方、
特公昭58−49867号公報に開示されたトナー濃度
検出装置では、現像スリーブと対電極との間の現像剤を
抵抗として捉え、この抵抗値の変化からトナー濃度の変
化を検出するが、抵抗値は、トナー濃度の他に、環境
(特に、湿度)の変化、現像剤の劣化などにより大きく
変動する。現像剤の劣化は、例えばキャリアの表面に異
物が付着したり、或いは逆にコーティングが剥がれるこ
とにより、トナーを帯電させるキャリアの帯電能力の劣
化などによって生じる。これら外乱が現像剤状態の正確
な判定を困難にしていた。本発明は上記状況に鑑みてな
されたもので、トナー濃度検出に有効な静電容量を持つ
コンデンサを形成することができ、且つ現像剤を高抵抗
として流れる電流と、誘電体として各電極に蓄積される
充電のために流れる電流とが区別でき、しかも、外乱を
受けることなく現像剤状態を判定することのできる画像
形成装置の現像剤状態判定方法の提供を目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る画像形成装置の現像剤状態判定方法は、
トナーとキャリアとからなる現像剤の状態を判定する画
像形成装置の現像剤状態判定方法であって、互いに絶縁
した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極として有す
る攪拌部材を前記現像剤中に設け、前記電極に複数種類
の交流バイアス電圧を印加し、該複数種類の交流バイア
ス電圧ごとに前記電極間に流れる電流を検出し、該検出
した電流に基づき演算を行うことで前記現像剤中のトナ
ーを誘電体として前記電極間に蓄積される充電電流と、
半導体であるキャリアに流れる電流とを分けて算出し、
該算出結果から前記現像剤中のトナー濃度とキャリアの
劣化状態(トナー帯電能力)とを検出して前記現像剤の
状態を判定することを特徴とするものである。そして、
現像剤状態判定方法は、トナーとキャリアとからなる現
像剤の状態を判定する画像形成装置の現像剤状態判定方
法であって、互いに絶縁されるとともにその表面も絶縁
した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極として有す
る攪拌部材を前記現像剤中に設け、前記電極に交流バイ
アス電圧を印加し、前記電極間に流れる電流を検出し、
該検出した電流に基づき演算を行うことで前記現像剤中
のトナーを誘電体として前記電極間に蓄積される充電電
流を算出し、該算出結果から前記現像剤中のトナー濃度
を検出して前記現像剤の状態を判定することを特徴とす
るものであってもよい。また、現像剤状態判定方法は、
トナーとキャリアとからなる現像剤の状態を判定する画
像形成装置の現像剤状態判定方法であって、互いに絶縁
した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極として有す
る第一攪拌部材と、互いに絶縁されるとともにその表面
も絶縁した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極とし
て有する第二攪拌部材を前記現像剤中に設け、前記第一
攪拌部材の電極と前記第二攪拌部材の電極とに交流バイ
アス電圧を印加し、前記第一攪拌部材の電極間と前記第
二攪拌部材の電極間とに流れるそれぞれの電流を検出
し、前記第一攪拌部材の電極間で検出した電流に基づき
演算を行うことで前記現像剤中のトナーを誘電体として
前記電極間に蓄積される充電電流と、半導体であるキャ
リアに流れる電流とを分けて算出し、前記第二攪拌部材
の電極間で検出した電流に基づき演算を行うことで前記
現像剤中のトナーを誘電体として前記電極間に蓄積され
る充電電流を算出し、該二つの算出結果から前記現像剤
中のトナー濃度と、該トナー濃度から推定される現像剤
電気抵抗と、実測抵抗からキャリア表面抵抗を推定し、
キャリアの劣化状態(トナー帯電能力)とを検出して前
記現像剤の状態を判定することを特徴とするものであっ
てもよい。更に、現像剤状態判定方法は、前記現像剤の
近傍の湿度値を検出し、湿度値ごとに予め補正値を定め
ておき、前記演算を行うことで算出した前記現像剤中の
トナーを誘電体として前記電極間に蓄積される充電電流
又は半導体であるキャリアに流れる電流とを前記湿度値
に応じた補正値で補正することもできる。また、現像剤
状態判定方法は、画像形成装置の感光体の使用度数(回
転数)、現像装置の使用度数(駆動時間や現像ローラの
回転数)、又は印刷枚数のうち任意のものを検出し、該
検出値ごとに予め補正値を定めておき、前記演算を行う
ことで算出した前記現像剤中のトナーを誘電体として各
電極間に蓄積される充電電流又は半導体であるキャリア
に流れる電流とを前記検出値に応じた補正値で補正する
こともできる。
【0008】この画像形成装置の現像剤状態判定方法で
は、互いに絶縁した複数個の導電体からなる攪拌羽根を
電極として有する攪拌部材を現像剤中に設けることで、
トナー濃度検出に有効な静電容量を持つコンデンサが形
成され、電極に交流バイアス電圧を印加し、電極間に流
れる電流を検出することで、前記現像剤中のトナーを誘
電体として前記電極間に蓄積される充電電流と、半導体
であるキャリアに流れる電流とを分けて算出できるよう
になる。また、湿度値、感光体の使用度数、現像装置の
使用度数、又は印刷枚数のうち任意のものを検出し、こ
の検出値ごとに予め補正値を定めておき、演算を行うこ
とで算出した、前記現像剤中のトナーを誘電体として前
記電極間に蓄積される充電電流又は半導体であるキャリ
アに流れる電流とをこの補正値で補正することで、これ
ら外乱の影響を除去した電流が得られることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像剤状態判
定方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明に使用する現像装置の一例を示す一
部断面図、図2は攪拌部材の一例を示す側面図、図3は
図2の攪拌部材の要部を示す側面図である。現像装置2
1には現像ローラ23を設けてあり、現像ローラ23は
感光体であるドラム状の感光ドラム25に対向配置して
ある。現像装置21には一対の攪拌部材27を設けてあ
り、攪拌部材27は現像装置21内に入れられたトナー
とキャリヤとからなる不図示の現像剤中に設けられた状
態となっている。
【0010】攪拌部材27は、同一方向の一対の回転軸
に、攪拌羽根を螺旋状に設けたオーガ状に形成してあ
る。この攪拌部材27は、図3に示すように導電体から
なる2条の第一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29bと
を一定間隔で回転軸31に巻きつけて構成してある。攪
拌羽根は、2条羽根の他、3条羽根、4条羽根、或いは
それ以上の複数羽根であってもよい。攪拌羽根は、羽根
の条数が増加するほど現像剤中のトナーとで形成される
コンデンサの容量が増加する一方、攪拌羽根の間に介在
する現像剤との接触圧力が減少する。このため、攪拌羽
根条数は、判定対象となる現像剤の特性に応じたものを
使用することが好ましい。
【0011】攪拌部材27は、第一攪拌羽根29aと、
第二攪拌羽根29bとのそれぞれを回転軸31に対して
絶縁してある。つまり、第一攪拌羽根29a及び第二攪
拌羽根29bは、現像剤中において、一定間隔を有して
対向した電極を構成する。第一攪拌羽根29aと第二攪
拌羽根29bのそれぞれには、バイアス電圧供給用の第
一電極33aと第二電極33bとを接続してある。この
第一電極33aと第二電極33bとには、周波数の異な
る少なくとも2種類の交流バイアス電圧(一方は、直流
バイアス電圧でもよい)を切り換えて印加するための切
り換えスイッチ35を接続してある。
【0012】以上のような基本構成を有する画像形成装
置において、本発明の第一実施形態に係る現像剤状態判
定方法を図4乃至図6に基づき説明する。図4は第一の
印加バイアスの波形及びその検出波形を示す説明図、図
5は第二の印加バイアスの波形及びその検出波形を示す
説明図、図6は複数の検出波形から充電電流とキャリア
に流れる電流とを分けて算出する手順を示す説明図であ
る。先ず、図4(A)に示す第一の周波数のバイアス電
圧を、第一電極33aと第二電極33bとに印加して、
第一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29bとの間に流れ
る図4(B)に示す波形の電流を検出する。
【0013】ここで検出した図4(B)に示す電流波形
において、cはトナーを誘電体として各電極に蓄積され
る充電電流であり、dは高抵抗であるキャリアに流れる
一定値の電流である。次に、トナーを誘電体として各電
極への充電電流が飽和したときに、電流波形の極性が変
わるような図5(A)に示す第二の周波数のバイアス電
圧を第一電極33aと第二電極33bとに印加して、第
一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29bとの間に流れる
図5(B)に示す波形の電流を検出する。ここで検出し
た図5(B)の波形におけるd及びcの値は、図4
(B)の波形におけるd及びcの値と同一である。
【0014】従って、第一の周波数を印加することによ
って得られた図6(A)の波形の電流から、第二の周波
数を印加することによって得られた図6(B)の波形の
電流を減算することにより、図6(C)に示す波形の電
流、即ち、dの値である高抵抗のキャリアに流れる電流
を得ることができる。そして、更に図6(B)の波形の
電流から図6(C)の波形の電流を減算することによ
り、図6(D)に示す波形の電流、即ち、cの値である
トナーを誘電体として各電極に蓄積される充電電流を算
出することができる。
【0015】この実施形態による現像剤状態判定方法に
よれば、このようにしてトナーを誘電体として各電極に
蓄積される充電電流と、高抵抗であるキャリアに流れる
電流とを分けて算出できるので、現像剤中のトナー濃度
と、キャリアの劣化状態(トナー帯電能力)とを高精度
で検出することができ、現像剤状態を正確に判定するこ
とができるようになる。また、現像装置に必要不可欠な
元来からある攪拌部材を利用して、大面積で小間隔の対
向電極体を構成できるので、従来装置を大幅に改良する
ことなく、安価且つ容易な改良で現像剤状態が正確に判
定できるようになる。
【0016】なお、この実施形態では、トナーを誘電体
として各電極に蓄積される充電電流と高抵抗であるキャ
リアに流れる電流との説明が容易であること、充電電流
cと一定電流dとの分離算出能力が高いことから矩形波
を例に説明したが、その他、正弦波などの交流バイアス
を用いても同様の演算手順により充電電流cと一定電流
dとを分けて算出することができるので、印加するバイ
アス電圧の波形は、これらに限定されるものではない。
また、検出用の交流バイアスは、現像バイアスを利用す
るものであってもよく、或いは別に検出用の交流バイア
スを印加するものであってもよい。現像バイアス及び検
出用の交流バイアスをそれぞれ別に印加すれば、現像用
と検出用の最適なバイアス電圧を得ることができる。
【0017】次に、本発明に係る現像剤状態判定方法の
第二の実施形態を説明する。図7は印加バイアスの波形
及びその検出波形を示す説明図である。この実施形態で
は、上述の第一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29bと
の表面を絶縁した攪拌部材を現像剤中に設ける。そし
て、図7(A)に示す1種類の周波数のバイアス電圧
を、第一電極33aと第二電極33bとに印加して、表
面を絶縁した第一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29b
との間に流れる図7(B)に示す波形の電流を検出す
る。
【0018】ここで検出した図7(B)に示す電流波形
の電流は、第一攪拌羽根29aと第二攪拌羽根29bと
の表面を絶縁していることから、高抵抗であるキャリア
に流れる電流は含まず、トナーを誘電体として各電極に
蓄積される充電電流のみとなる。従って、この実施形態
による現像剤状態判定方法によれば、トナーを誘電体と
して各電極に蓄積される充電電流のみを算出して現像剤
中のトナー濃度を検出することができ、現像剤状態を正
確に判定することができる。また、この実施形態によれ
ば、印加するバイアス電圧を1種類とすることができ、
簡単な演算処理でトナーを誘電体として各電極に蓄積さ
れる充電電流を求めることができる。
【0019】次に、本発明に係る現像剤状態判定方法の
第三の実施形態を説明する。この実施形態では、図1に
示した2本の攪拌部材27のうち、1本を表面が絶縁さ
れていない攪拌部材とし、他の1本を表面が絶縁された
攪拌部材として、これらを現像剤中に設ける。そして、
この2本の攪拌部材のそれぞれの第一電極33aと第二
電極33bとに1種類の周波数のバイアス電圧を印加し
て、表面を絶縁していない攪拌部材の第一攪拌羽根29
aと第二攪拌羽根29bとの間で図4(B)に示す波形
の電流を検出し、表面を絶縁した攪拌部材の第一攪拌羽
根29aと第二攪拌羽根29bとの間で図7(B)に示
す波形の電流を検出する。
【0020】そして、この2種類の電流を演算し、トナ
ーを誘電体として各電極に蓄積される充電電流と、高抵
抗のキャリアに流れる電流とを算出する。従って、この
実施形態による現像剤状態判定方法によれば、表面が絶
縁されていない攪拌部材と、表面が絶縁された攪拌部材
との2種類の攪拌部材とを使用するので、1種類のバイ
アス電圧を印加して、トナーを誘電体として各電極に蓄
積される充電電流と、高抵抗のキャリアに流れる電流と
を検出することができ、第二実施形態より高精度で現像
剤中のトナー濃度と、キャリアの劣化状態(トナー帯電
能力)とを検出することができ、現像剤状態を現像剤劣
化により変化するコンデンサ容量の変化とキャリアの抵
抗の変化により判定することができる。
【0021】次に、本発明に係る現像剤状態判定方法の
第四の実施形態を説明する。この実施形態では、現像装
置21に環境検出装置(例えば、湿度検出センサ)を設
け、これにより、現像剤の近傍の湿度値を検出する。そ
して、予め湿度値に対応した補正値を定めておき、この
検出した湿度値に対応した補正値を用いて、上述の第
一、第二、第三実施形態で算出した電流を補正して、現
像剤中のトナーを誘電体として各電極に蓄積される充電
電流又は高抵抗であるキャリアに流れる電流とを算出す
る。この実施形態による現像剤状態判定方法によれば、
環境条件に左右されずにトナー濃度と、キャリアの劣化
状態(トナー帯電能力)とを検出することができ、第
一、第二、第三実施形態による判定をより高精度なもの
にすることができる。
【0022】次に、本発明に係る現像剤状態判定方法の
第五の実施形態を説明する。この実施形態では、現像装
置21に感光体の使用度数、現像装置の使用度数、又は
印刷枚数のうち任意のものを検出して記憶する履歴記憶
装置を設ける。そして、この感光体の使用度数、現像装
置の使用度数、又は印刷枚数に対応した補正値を定めて
おき、現像剤状態判定時におけるこの履歴情報に対応し
た補正値を用いて、上述の第一、第二、第三実施形態で
算出した電流を補正して、現像剤中のトナーを誘電体と
して各電極に蓄積される充電電流又は高抵抗であるキャ
リアに流れる電流とを算出する。この実施形態による現
像剤状態判定方法によれば、現像剤状態の判定に影響を
及ぼす感光体の使用度数、現像装置の使用度数、又は印
刷枚数に左右されずに、トナー濃度と、キャリアの劣化
状態(トナー帯電能力)とを検出することができ、第
一、第二、第三実施形態による判定をより高精度なもの
にすることができる。
【0023】次に、本発明に係る現像剤状態判定方法の
第六の実施形態を説明する。この実施形態では、図1に
示した攪拌部材27を、第一攪拌羽根29a、第二攪拌
羽根29bに第三攪拌羽根を追加して3条の攪拌羽根で
構成し、そのうちの第二攪拌羽根29bを表面を絶縁し
た攪拌部材とし、残りの第一攪拌羽根29a、第三攪拌
羽根のいずれか一方、例えば第一攪拌羽根29aを表面
を絶縁した攪拌部材、第三攪拌羽根を表面が導電性の攪
拌部材とする。そして、第二攪拌羽根29bと第一攪拌
羽根29a間、及び第二攪拌羽根29bと第三攪拌羽根
間に1種類の周波数のバイアス電圧を印加して、第二攪
拌羽根29bと第一攪拌羽根29a間では図7(B)に
示す波形の電流を、第二攪拌羽根29bと第三攪拌羽根
間では図4(B)に示す波形の電流を検出する。そし
て、これら2種の電流波形のうち、第二攪拌羽根29b
と第一攪拌羽根29a間の電流波形からはトナー濃度の
変化が電流の変化として検出でき、第二攪拌羽根29b
と第三攪拌羽根間の電流波形からはトナー濃度とキャリ
ア表面の抵抗の変化が検出できる。これら2種類の電流
を演算して、トナー濃度とキャリアの劣化状態(キャリ
アの表面抵抗)を検出することができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る現像剤状態判定方法によれば、互いに絶縁した複数個
の導電体からなる攪拌羽根を電極として有する攪拌部材
を現像剤中に設けたので、トナー濃度検出に有効な静電
容量を持つコンデンサを形成することができ、この電極
に交流バイアス電圧を印加し、電極間に流れる電流を検
出することで、トナーを誘電体として各電極に蓄積され
る充電電流と、高抵抗であるキャリアに流れる電流とを
分けて算出できる。この結果、現像剤中のトナー濃度
と、キャリアの劣化状態すなわちトナー帯電能力とを高
精度で検出することができ、現像剤状態を正確に判定す
ることができる。また、湿度値、感光体の使用度数、現
像装置の使用度数、又は印刷枚数のうち任意のものを検
出し、この検出値ごとに予め補正値を定めておき、演算
を行うことで算出した現像剤中のトナーを誘電体として
各電極に蓄積される充電電流又は高抵抗であるキャリア
に流れる電流とをこの補正値で補正することにより、外
乱の影響を除去して判定をより高精度なものにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用する現像装置の一例を示す一部
断面図である。
【図2】 攪拌部材の一例を示す側面図である。
【図3】 図2の攪拌部材の要部を示す側面図である。
【図4】 第一の印加バイアスの波形及びその検出波形
を示す説明図である。
【図5】 第二の印加バイアスの波形及びその検出波形
を示す説明図である。
【図6】 複数の検出波形から充電電流とキャリアに流
れる電流とを分けて算出する手順を示す説明図である。
【図7】 印加バイアスの波形及びその検出波形を示す
説明図である。
【図8】 2成分磁気ブラシ現像法の説明図である。
【図9】 キャリアの構造を示す説明図である。
【図10】 従来のアンテナを用いた現像剤状態判定装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
21…現像装置、27…攪拌部材、29a…第一攪拌羽
根、29b…第二攪拌羽根、33a…第一電極、33b
…第二電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリアとからなる現像剤の状
    態を判定する画像形成装置の現像剤状態判定方法であっ
    て、 互いに絶縁した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極
    として有する攪拌部材を前記現像剤中に設け、 前記電極に複数種類の交流バイアス電圧を印加し、 該複数種類の交流バイアス電圧ごとに前記電極間に流れ
    る電流を検出し、 該検出した電流に基づき演算を行うことで前記現像剤中
    のトナーを誘電体として前記電極間に蓄積される充電電
    流と、半導体であるキャリアに流れる電流とを分けて算
    出し、 該算出結果から前記現像剤中のトナー濃度とキャリアの
    トナー帯電能力とを検出して前記現像剤の状態を判定す
    ることを特徴とする画像形成装置の現像剤状態判定方
    法。
  2. 【請求項2】 トナーとキャリアとからなる現像剤の状
    態を判定する画像形成装置の現像剤状態判定方法であっ
    て、 互いに絶縁されるとともにその表面も絶縁した複数個の
    導電体からなる攪拌羽根を電極として有する攪拌部材を
    前記現像剤中に設け、 前記電極に交流バイアス電圧を印加し、 前記電極間に流れる電流を検出し、 該検出した電流に基づき演算を行うことで前記現像剤中
    のトナーを誘電体として前記電極間に蓄積される充電電
    流を算出し、 該算出結果から前記現像剤中のトナー濃度を検出して前
    記現像剤の状態を判定することを特徴とする画像形成装
    置の現像剤状態判定方法。
  3. 【請求項3】 トナーとキャリアとからなる現像剤の状
    態を判定する画像形成装置の現像剤状態判定方法であっ
    て、 互いに絶縁した複数個の導電体からなる攪拌羽根を電極
    として有する第一攪拌部材と、互いに絶縁されるととも
    にその表面も絶縁した複数個の導電体からなる攪拌羽根
    を電極として有する第二攪拌部材を前記現像剤中に設
    け、 前記第一攪拌部材の電極と前記第二攪拌部材の電極とに
    交流バイアス電圧を印加し、 前記第一攪拌部材の電極間と前記第二攪拌部材の電極間
    とに流れるそれぞれの電流を検出し、 前記第一攪拌部材の電極間で検出した電流に基づき演算
    を行うことで前記現像剤中のトナーを電極間の誘電体と
    して前記電極間に蓄積される充電電流と、半導体である
    キャリアに流れる電流とを分けて算出し、 前記第二攪拌部材の電極間で検出した電流に基づき演算
    を行うことで前記現像剤中のトナーを誘電体として前記
    電極間に蓄積される充電電流を算出し、 該二つの算出結果から前記現像剤中のトナー濃度と、該
    トナー濃度から推定される現像剤電気抵抗と、実測抵抗
    からキャリア表面抵抗を推定し、キャリアの劣化状態と
    して検出して前記現像剤の状態を判定することを特徴と
    する画像形成装置の現像剤状態判定方法。
  4. 【請求項4】 前記現像剤の近傍の湿度値を検出し、 湿度値ごとに予め補正値を定めておき、 前記演算を行うことで算出した前記現像剤中のトナーを
    誘電体として前記電極間に蓄積される充電電流又は半導
    体であるキャリアに流れる電流とを前記湿度値に応じた
    補正値で補正することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の画像形成装置の現像剤状態判
    定方法。
  5. 【請求項5】 画像形成装置の感光体の使用度数、現像
    装置の使用度数、又は印刷枚数のうち任意のものを検出
    し、 該検出値ごとに予め補正値を定めておき、 前記演算を行うことで算出した前記現像剤中のトナーを
    誘電体として前記電極に蓄積される充電電流又は半導体
    であるキャリアに流れる電流とを前記検出値に応じた補
    正値で補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の画像形成装置の現像剤状態判定
    方法。
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