JPH11295146A - マルチバンド放射検知器 - Google Patents

マルチバンド放射検知器

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JPH11295146A
JPH11295146A JP80000691A JP80000691A JPH11295146A JP H11295146 A JPH11295146 A JP H11295146A JP 80000691 A JP80000691 A JP 80000691A JP 80000691 A JP80000691 A JP 80000691A JP H11295146 A JPH11295146 A JP H11295146A
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radiation
detector
junction
region
electrical contact
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JP80000691A
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F Schulz Eric
エリック・エフ・シュルツ
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Raytheon Co
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Raytheon Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の放射検知器を用いて、2つのスペクト
ルバンドの放射に対する応答性が得られる2端子放射検
知器を提供する。 【構成】 第1の電気接点18と第2の電気接点20と
の間に電気的に相互に直列結合される2つのヘテロ接合
14A及び16Aが形成されるように設けられた少なく
とも3つの半導体層12(n型)14(p型)16(n
型)から構成される。2つのヘテロ接合は2つの逆直列
接続ダイオードとして電気的に動作し、バイアス電源2
2により検知器に+Vbを印加すると、ヘテロ接合14
Aが順バイアス状態になり、ヘテロ接合16Aが逆バイ
アス状態になり、該接合16Aが一方のスペクトル領域
の光子フラックスに比例して回路電流を変調する。−V
bを検知器に印加すると、ヘテロ接合16Aが順バイア
ス状態になり、ヘテロ接合14Aが逆バイアスされ、他
方のスペクトル領域に関連する入射フラックスに比例す
る電流変調を生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射(radiatio
n)検知器に関し、特に、少なくとも2つのスペクトル
バンド内の赤外線放射(IR)に応答する2端子半導体
光起電力型放射検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】II−VI族のIR放射検知器等の放射検知
器は、一般に単一スペクトルバンドの放射を吸収するの
に適しているエネルギバンドギャップをもっていること
を特徴としている。単一の検知器で、2以上のスペクト
ル領域の放射を検知することができるようにすることが
望まれている。しかしながら、現在のところ、この機能
を実現するために使用できる技術として最適といえるも
のは存在しない。例えば、2つの別々の焦点面を1つの
光学装置と組み合わせて用いて、入射する放射ビームを
スペクトル別に区分してビームの一部を各焦点面に指向
させることは可能である。しかしながら、この方法は比
較的複雑な光学装置と光学的整合(optical a
lignment)を必要とするうえ、2系列の焦点面
の放射検知器に関連する経費を必要とする。
【0003】別の方法には、入射する放射ビームを分光
分散させるためのくさび型(wedge)フィルターを
含んでいるものがある。しかし、くさび型フィルター
は、製造及び整合が比較的困難であり、しかも検出され
た放射の空間的同時処理ができない。更に、くさび型フ
ィルターによる方法ではステアリング型放射検知アレイ
の製造は容易でない。
【0004】更に別の方法には、バイナリ光スペクトル
展開技術(binary optic spectra
l spreading technique)があ
る。しかし、この技術は検知すべきスペクトル領域(即
ち色)毎に別の接続部、典型的にはインジウムバンプ、
を必要とする。またこの方法では検知すべき色毎に別々
の読出しセルを必要とする。更に、所要のバイナリ光パ
ターン(binary optic pattern)
の整合及びパターン化(patterning)の仕上
げが困難であって歩留まりが悪い。
【0005】従って本発明の目的は、単一の放射検知器
で2つ以上のスペクトルバンドの放射を感知するための
方法及びデバイスを提供することである。本発明の別の
目的は、単一の2端子放射検知器で少なくとも2つのス
ペクトルバンド内の光放射を検知するための方法及び装
置を提供することである。本発明の更に別の目的は、少
なくとも2つの別々のIRスペクトルバンドに対して同
一の感度を有する2端子放射検知デバイス及びアレイを
提供することである。
【0006】
【発明の概要】上述の問題点は、第1の電極と第2の電
極の間に互いに直列に電気的に結合された第1のp−n
接合及び第2のp−n接合を含む放射検知器によって解
決され、従って本発明の目的が達成される。該検知器は
少なくとも3つの領域即ち層を含んでなる。第1の層は
第1の導電型をもち、第1の層に接する第2の層は第2
の導電型をもち、更に第2の層に接する第3の層は第1
の導電型をもつ。この2つのヘテロ接合は直列に結合し
ており、電気的には逆方向直列接続された2つのダイオ
ードとして機能する。使用状態において、検知器は正バ
イアス(+Vb)電源と負バイアス(−Vb)電源を有
する切換え可能なバイアス電源に接続されている。検知
器+Vb電源が印加されると、第1のヘテロ接合は大き
く順バイアスされ低抵抗電導体として機能し、そのた
め、回路への光電流の量には全く影響を与えない。しか
し第2のヘテロ接合は逆バイアス状態にあり、関連する
スペクトル領域即ち色の光子フラックスに比例して回路
電流を変調する。反対に、検知器に−Vb電源が印加さ
れると、第2のヘテロ接合は順バイアスされて回路の光
電流に寄与しないで第1のヘテロ接合が逆バイアスされ
て入射フラックスに比例する電流変調を起こす。そして
この場合のフラックスは前述の+Vb電源供給の場合と
は異なるスペクトル領域に関連するものである。
【0007】図示する実施例では、検知器はHgCdT
eからなり、中間波長IR(MWIR)放射に応答する
エネルギバンドギャップをもつn型基板層を具備する。
基板層上には高濃度に不純物ドーピングしたp型短波長
IR(SWIR)応答層が存在する。このp型層は基板
層とヘテロ接合を形成するが、大部分のSWIRの光子
は基板層まで入射しないから、この層はSWIR光子に
よって生ずるキャリヤ数にはあまり影響しない。SWI
Rの上にはn型長波長IR(LWIR)応答層が形成さ
れる。該LWIR層は十分に厚く形成され、下にある2
つの層に入射するLWIR放射を吸収する。もう一つの
ヘテロ接合がLWIR層とSWIR層の間に形成され、
該ヘテロ接合は実質的にLWIRの放射にのみ応答す
る。
【0008】1次元又は2次元アレイの検知器をメサ型
又はプレーナー型として製造することができる。付加的
なヘテロ接合を形成することによって材料に領域を付加
して、デバイスを3或いはそれ以上のスペクトル領域に
応答するように製造することもできる。本発明の上述お
よびその他の特徴は、添付の図面を参照して、以下に記
載する実施例の詳細な説明を読めば、更に明らかにな
る。
【0009】
【実施例】本発明を、Hg(1.0-x) CdTeからなる
裏面照射型半導体放射検知器の好ましい実施例につい
て、以下に説明する。しかし、本発明は他のII−VI族材
料からなる放射検知器を用いて実施することもできる。
本発明は、また、GaAs、GaAlAs及びInPの
ようなIII −V族材料からなる検知器、或いは白金をド
ープしたSiのようなSiデバイスを用いても実施でき
る。一般に本発明は、選択的に半導体材料をドープした
り或いは成長させることによって作られる異なるエネル
ギギャップをもつ半導体光起電力型放射検知器に適用で
きる。
【0010】図1には本発明の構成を表す2端子3層ヘ
テロ接合(TLHJ)半導体放射検知器10が示されて
いる。検知器10はHg(1.0-x) CdTeからなり、
中間波長IR(MWIR)放射に対応するエネルバンド
ギャップをもつn型基板層12を有する。層12の上に
は不純物濃度の高いp型短波長IR(SWIR)応答層
14がある。層14は基板層12とヘテロ接合14aと
形成する。しかし大部分のSWIR放射は基板層12の
中までは到達しないから、SWIR光子が発生させるキ
ャリヤー数には該層14はあまり影響を与えない。従っ
て、放射が入射する検知器10の裏面にフィルター(図
示しない)を具備させ、基板層12において全くSWI
R応答が起こらないようにしてもよい。このようにし
て、接合14aは実質的にはMWIR放射にのみ応答す
る。SWIR層14の上にはn型長波長IR(LWI
R)応答層16が設けられる。LWIR層は十分厚く形
成して、下方にある2つの層12及び14に浸透するL
WIR放射を吸収するようにする。ヘテロ接合16aは
層14と層16の間に形成され、このヘテロ接合16a
は実質的にはLWIR放射にのみ応答する。本明細書で
はSWIR放射は約1000nm乃至約4000nmの
範囲のスペクトル領域を含むものとする。またMWIR
放射は約3000nm乃至約8000nmの範囲のスペ
クトル領域を、またLWIR放射は約7000nm乃至
約14000nmの範囲のスペクトル領域を含むものと
する。更にVLWIR放射は約12000nm乃至約2
0000nmの範囲のスペクトル領域を含むものとす
る。
【0011】例えば、n型MWIR応答基板層12はH
0.7 Cd0.3 Teで構成され、約80,000nmの
厚さを有する。基板層12は濃度約2×1015cm-3のイ
ンジウムがドーピングされる。p型SWIR応答層14
はHg0.6 Cd0.4 Teで構成され、約3000nmの
厚さを有する。p型SWIR応答層14は濃度約1×1
17cm-3のヒ素がドーピングされる。n型LWIR応答
層16はHg0.8 Cd0.2 Teで構成され、約6000
nmの厚さを有する。n型LWIR応答層16は濃度約
2×1015cm-3のインジウムがドーピングされる。層1
2、14及び16はLPE、VPE、MOCVD或いは
その他の適当な方法で形成される。
【0012】前述の多層化された検知器10には、イン
ジウムバンプが形成されたニッケルパッドからなる電気
接点18及びニッケル又は適当な電気伝導体からなる基
板接点20が設けられる。接点18及び20は通常のホ
トリソグラフィ技術で形成される。典型的には複数の検
知器10が1次元又は2次元アレイ、例えば焦点面アレ
イ(FPA)、を形成する。作動時には、これらの検知
器は接点18及び20を介してバイアス回路及び読出し
回路に接続される。
【0013】3層の検知器10には、2つのヘテロ接合
14A及び16Aが直列に接続され、電気的には2つの
逆方向直列接続ダイオードとして作動する。作動時に
は、検知器10は切り換え可能なバイアス電源22に接
続される。該電源22は正バイアス(+Vb)電源22
Aと負バイアス(−Vb)電源22Bとを備えている。
電源22A及び22Bは便宜上電池として図示してあ
る。電源22A及び22Bはそれぞれトランジスタスイ
ッチのようなスイッチング素子22Cに接続され、+V
b又は−Vbのいずれかを検知器10に印加する。
【0014】検知器10に+Vbを印加することによっ
てn−p接合16Aは高順バイアス状態になり、低抵抗
の導電体として作動するから、回路への光子流の量には
あまり寄与しない。しかし、接合14Aは逆バイアス状
態になり、MWIR光子フラックスに比例して回路電流
を変調する。反対に、検知器10に−Vbを印加する
と、接合14Aは順バイアス状態になり、回路への光子
流の量にはあまり寄与しない。接合16Aは逆バイアス
状態になり、検知器10に入射するLWIRフラックス
に比例する電流変調を起こす。変調電流は通常の方法で
接点18及び20を介して読出し回路(図示しない)に
読み出される。
【0015】図4のAは接合16Aの電流−電圧特性
(I−V特性)を示し、図4のBは接合14AのI−V
特性を示す。また図4のCは接合14Aと接合16Aと
を結合した場合のI−V特性を示す。図4のCにおい
て、記号aは接合14Aを高い順バイアスに保持してお
いて接合16Aから光子応答電荷を読み出すのに適する
バイアス点を示す。記号bは接合16Aを高い順バイア
スに保持しておいて接合14Aから光子応答電荷を読み
出すのに適するバイアス点を示す。
【0016】上述の実施例ではMWIR/LWIR「2
色」放射検知デバイスの作動について説明した。しか
し、半導体層のカットオフエネルギバンドギャップの選
択を変えれば、応答特性も変わる。例えば、図2に示す
MWIR/LWIR/MWIR検知器は接合34Aから
MWIR変調電流とLWIR変調電流を生じ、接合36
AからはLWIR変調電流のみを生ずる。LWIR/M
WIR/VLWIR検知器(図示しない)は図1の実施
例に類似の2色応答特性を示すが、その波長帯は異なっ
てくる。このように、本発明は各種の所望の応答特性を
備える放射検知器の構成に適用できる。
【0017】本発明は放射検知器がn−p−n又はp−
n−pのいずれの極性をもっていても適用できる。n−
p−n構造の選択が現在のところ好ましく、検知器のほ
ぼ全露出表面がバンドギャップの広いII−VI族の安定化
層(passivation layer)で好適に安
定化(passivate)される点において有利であ
る。部分的に図1及び図2に示した層24及び層42は
CdTeで形成された安定化層の例である。CdTe安
定化層は正の固定電荷を呈する傾向もある。このように
してn型の検知器表面がこれらの低濃度の不純物ドーピ
ング層の望ましい状態を保つように保持される。介在す
るp型層(14又は34)は、好ましくは比較的高レベ
ルにドーピングされる。この層では、上層の安定化層2
4又は42からの正電荷はあまり影響しない。反対に、
負帯電の安定化を行う場合には、p−n−p構造のほう
が好ましい。このようなp−n−p構造が図3に示され
ており、以下に詳述する。
【0018】図3は別の実施例を示す3層ヘテロ接合検
知器50のである。この検知器は第1の(色)LWIR
−SWIRのp−n接合56Aと第2の(色)MWIR
−SWIRのp−n接合54Aとを備えている。印加バ
イアスの極性の反転、又は大きさの変化によって、一方
の接合は逆バイアス(活性化)され、他方の接合は順バ
イアス(不活性化)される。こうして、バイアス極性が
反転するごとに検知器50の信号出力は2色の間を交互
に切り換わる。検知器50の上記動作状態は図3のB及
びCに単純化して示されている。なお、図3のDは本発
明の他の実施例である検知器50の空間的なエネルギバ
ンドギャップの状態図であり、また、図3のEは所望の
スペクトル応答特性の組合せを図示するものである。
【0019】本発明によれば、単一の放射検知器を用
い、しかも検知デバイス即ち画素ごとにただ1つのイン
ジウムバンプを設けることによって、2つのスペクトル
バンド即ち色に対する応答性が得られる。したがって、
比較的簡単な2端子デバイスとしてそれぞれの検知器が
電気的に動作する多色検知器が得られる。このようにし
て、本発明によって構成される検知器アレイは生産性を
向上させ、その結果デバイスの生産量の増加及び経費の
減少をもたらす。
【0020】図5において、p−n−p−n検知器70
で示すように、付加的な半導体の領域又は層を設けるこ
ともまた本発明の請求範囲に含まれるものである。この
図で示す実施例では、1つのn−p接合と2つのp−n
接合が順次に直列に接続されている。2つのp−n接合
の一方は比較的低い逆方向降伏電圧特性をもつ1つのp
−n接合を設けることによって形成し、他のp−n接合
には比較的高い逆方向降伏電圧特性をもたせるよう形成
する。低いほうの降伏電圧よりも低いバイアス電圧をか
けることによって、最も高いインピーダンスの接合から
の光子電流が読み出せる。低いほうの降伏電圧を越える
バイアスをかけると、高いほうの降伏電圧の接合のみが
光子電流を変調するだけである。この様子を図6に示
す。図6では、図4のCで示したバイアス点a及びb及
び他のバイアス点cが示してある。バイアス点a及びc
は2つのp−n接合のそれぞれに対応し、それらの間に
は相違がある。
【0021】ここまでは、本発明をメサ型デバイスに関
して説明してきた。しかし、本発明はプレーナー型構造
のデバイスに関しても実現可能であることは勿論であ
る。プレーナー型のn−p−nデバイス80の断面図が
図7に例示されている。第1の電極82と第2の電極8
4の間に直列に接続される複数のヘテロ接合を形成する
よう、例えば、拡散又はインプラント/焼きなまし処理
によって、このデバイスを製造することができる。また
所望なら、検知器すなわちデバイス80をp−n−pデ
バイスとして製造してもよい。
【0022】ここでは本発明を好ましい実施例に関して
詳しく説明したが、様態及び細部の変更を本発明の範囲
及びその精神から逸脱することなく行うことができるこ
とは当業者の当然とするところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって構成され、駆動される放射検知
器の実施例の断面図である。
【図2】本発明によって構成され、駆動される放射検知
器の別の実施例の断面図である。
【図3】Aは、本発明によって構成され、駆動される放
射検知器の更に別の実施例の断面図であり、B及びCは
該放射検知器を模式的に表した模式図であり、D及びE
は該放射検知器の各種の動作特性を示すグラフである。
【図4】A、B及びCは、本発明によって構成される2
端子放射検知器の電気的な性能を示すI−V特性曲線で
ある。
【図5】本発明の放射検知器の更に別の実施例を示す。
【図6】図5の検知器の最適バイアス点を示しているI
−V曲線である。
【図7】本発明によって構成され駆動されるプレーナー
型デバイスの断面図である。
【符号の説明】 14A、16A、34A、36A、54A、56A ヘ
テロ接合 22 バイアス電源 24 安定化層

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電気接点と第2の電気接点との間
    に電気的に直列接続された第1のp−n接合と第2のp
    −n接合を具備したことを特徴とする放射検知器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検知器において、 第1の導電型を有する半導体材料からなる第1の領域
    と、 第2の導電型を有する半導体材料からなり、前記第1の
    領域に接する第2の領域と、 第1の導電型を有する半導体材料からなり、前記第2の
    領域に接する第3の領域と を有する検知器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の検知器において、前記第
    1及び前記第3の領域がn型領域であり、前記第2の領
    域がp型領域である検知器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の検知器において、前記第
    1及び前記第3の領域がp型領域であり、前記第2の領
    域がn型領域である検知器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の検知器において、更に、
    前記第2の導電型を有する半導体材料からなり、前記第
    3の領域に接する第4の領域を設けた検知器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の検知器において、SWI
    R放射、MWIR放射、LWIR放射及びVLWIR放
    射からなるグループから選ばれる少なくとも2つのスペ
    クトル領域内のIR放射に応答するよう構成された検知
    器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の検知器において、II−IV
    族グループ、III −V族グループ、シリコン又はそれら
    の組合せから選ばれた材料で構成された検知器。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の検知器において、第1及
    び第3の領域がn型Hg(1.0-x) CdTe材料で構成
    され、第2の領域がp型Hg(1.0-x) CdTe材料で
    構成された検知器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の検知器において、更に、 検知器の外側表面上に形成された安定化層を設け、 該安定化層が、前記第1、第2及び第3の領域のHg
    (1.0-x) CdTe材料に関するエネルギバンドギャッ
    プよりも大きいエネルギバンドギャップをもつように選
    ばれたII−VI族で構成された検知器。
  10. 【請求項10】 少なくとも2つのスペクトル領域の放
    射を検知する方法であって、 第1の電気接点と第2の電気接点の間に電気的に相互に
    逆順方向状態に直列接続される第1のp−n接合及び第
    2のp−n接合を有する放射検知器を製造する過程と、 前記第1の電気接点と前記第2の電気接点との間の前記
    検知器に第1の極性の第1のバイアス電圧を印加して、
    前記第1のp−n接合に順バイアスをかけ、前記第2の
    p−n接合に逆バイアスをかける過程と、 第1のスペクトル領域内の放射フラックスの作用によっ
    て変調された電流信号を読み出す過程と、 前記第1のバイアス電圧の印加を解き、前記第1の電気
    接点と前記第2の電気接点との間の前記検知器に、逆極
    性の第2のバイアス電圧を印加して、前記第2のp−n
    接合に順バイアスをかけ、前記第1のp−n接合に逆バ
    イアスをかける過程、及び 第2のスペクトル領域内の放射フラックスの作用によっ
    て変調された電流信号を読み出す過程、 からなる過程を含むことを特徴とする放射検知方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、更
    に、 前記第1及び前記第2のp−n接合に直列に結合される
    第3のp−n接合を設ける過程と、 第2の極性の第3のバイアス電圧を、前記第1の電気接
    点と前記第2の電気接点との間の前記検知器に印加し
    て、前記第3のp−n接合に前記第1のp−n接合の降
    伏電圧を越える逆バイアスをかける過程と、 第3のスペクトル領域内の放射フラックスの作用によっ
    て変調された電流信号を読み出す過程、 からなる過程を含む放射検知方法。
  12. 【請求項12】 アレイを構成するIR放射検知器の各
    々が、第1の電気的接点と第2の電気的接点との間に直
    列接続された少なくとも第1のヘテロ接合と第2のヘテ
    ロ接合とを有し、該ヘテロ接合の各々が、逆バイアス状
    態において、対象とするスペクトル領域内のIR放射フ
    ラックスによって前記検知器を流れる電流を変調するこ
    とにより、対象とするスペクトル領域内のIR放射に応
    答するように形成された検知器で構成されており、かつ
    該各検知器が、第1の導電型を有するII−VI族からなる
    第1の体積の半導体材料と、第2の導電型を有するII−
    VI族からなる第2の体積の半導体材料と、第1の導電型
    を有するII−VI族からなる第3の体積の半導体材料とを
    含んでなる検知器でで構成されたIR放射検知アレイ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のIR放射検知器アレ
    イにおいて、各検知器が更に実質的に外側表面の全面を
    覆う安定化層を備え、前記安定化層が、前記第1、第2
    及び第3の体積のII−VI族半導体材料に関連するエネル
    ギバンドギャップよりも広いエネルギバンドギャップを
    もつように選ばれたII−VI族で構成されたアレイ。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のIR放射検知アレイ
    において、前記第1の体積及び前記第3の体積の半導体
    材料が、それぞれn型のHg(1.0-x) CdTeで構成
    され、前記第2の体積の半導体材料が、p型のHg
    (1.0-x) CdTeで構成され、前記安定化層がCdT
    eで構成されたアレイ。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のIR放射検知アレイ
    において、前記検知器の各々の前記第1の電気的接点
    が、正極性の第1のバイアス電圧と負極性の第2のバイ
    アス電圧とに切換え可能に結合されるように構成された
    アレイ。
  16. 【請求項16】 請求項12記載のIR放射検知器のア
    レイにおいて、更に、前記第3の体積に接する第4の体
    積の半導体材料を設け、該第4の体積の半導体材料は、
    前記第2の導電型を有するII−VI族材料で構成されて、
    前記第3の体積の半導体材料と第3のヘテロ接合を形成
    するように構成されたアレイ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のIR放射検知アレイ
    において、前記検知器の各々の前記第1の電気的接点
    が、第1の極性の第1のバイアス電圧と前記第1の極性
    とは反対極性の第2のバイアス電圧とに切換え可能に結
    合されるように構成されたアレイ。
  18. 【請求項18】 請求項12記載のIR放射検知アレイ
    において、放射検知器がメサ型デバイスで構成されたア
    レイ。
  19. 【請求項19】 請求項12記載のIR放射検知アレイ
    において、放射検知器がプレーナー型デバイスで構成さ
    れたアレイ。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の放射検知アレイにお
    いて、放射検知器が、SWIR放射、MWIR放射、L
    WIR放射及びVLWIR放射からなるグループから選
    ばれる少なくとも2スペクトル領域内の放射に応答する
    ように構成されたアレイ。
JP80000691A 1991-03-14 1991-03-14 マルチバンド放射検知器 Pending JPH11295146A (ja)

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