JPH11295089A - 速度計測方法および速度計測装置 - Google Patents
速度計測方法および速度計測装置Info
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- JPH11295089A JPH11295089A JP9803398A JP9803398A JPH11295089A JP H11295089 A JPH11295089 A JP H11295089A JP 9803398 A JP9803398 A JP 9803398A JP 9803398 A JP9803398 A JP 9803398A JP H11295089 A JPH11295089 A JP H11295089A
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Abstract
用いて移動体の速度を計測する方法において、GPSの
情報を利用するとともに、GPSの情報が利用できない
ときであっても、重力加速度の影響をキャンセルし、精
度の高い速度を計測できるようにする。 【解決手段】 GPS受信機12、加速度センサ13、
角速度センサ14の各データを記憶手段17に一時記憶
する。GPS情報による速度が有効に使用できる場合
は、GPSと加速度センサによる加速度センサオフセッ
ト算出手段31で、重力加速度の影響を考慮に入れた加
速度センサオフセットを算出する。またGPS情報の速
度が有効使用できない場合は、角速度センサによる加速
度センサオフセット算出手段32で、重力加速度の影響
を考慮に入れた加速度センサオフセットを算出する。算
出された加速度センサオフセットを用いて速度を算出す
る。
Description
車の速度計測に適用される速度計測装置および速度計測
方法に関する。
ては、例えば加速度センサを利用して移動体の速度を計
測する速度計測速度があった。この速度計測装置では、
移動体に加速度センサを設け、加速度センサの出力であ
る加速度に移動時間をかけて移動体の移動速度を計測し
ていた。
の方位、位置、速度に関する情報を得るグローバルポジ
ショニングシステム(以下、GPSと称する)による計
測装置や、該GPSと前記加速度センサを組み合わせた
計測装置があった。
利用した速度計測装置では、振動や温度変化などの外
乱、傾きによる重力加速度の影響など誤差要因が多く、
加速度センサだけで速度を算出するのは難しかった。
ことができるが、低速時や、GPSが受信できない時な
どは速度が算出できなく、装置としては成り立たなかっ
た。
せた速度計測装置においても、GPSを補間するため常
に傾き(装置の設置方法による傾き、前述装置の搭載さ
れる移動体の傾き、前述移動体の進む路面の傾き等)に
よる重力加速度の影響を計算しておく必要があり、角度
センサや角速度センサなどの傾きを検出できるセンサで
は、温度変化によるドリフトや振動などの外乱により誤
差が大きくなってしまう問題点があった。
その目的は、GPSの情報を利用するとともに、GPS
の情報が利用できないときであっても、重力加速度の影
響をキャンセルし、精度の高い速度を計測することがで
きる速度計測方法および速度計測装置を提供することに
ある。
方法は、移動体に設けられた加速度センサとグローバル
ポジショニングシステムを用いて前記移動体の速度を計
測する速度計測方法において、前記グローバルポジショ
ニングシステムで得られた情報が所定条件を満たすとき
は、当該グローバルポジショニングシステムで得られた
情報に基づく速度を速度計測値とし、前記グローバルポ
ジショニングシステムで得られた情報が所定条件を満た
さないときは、前記加速度センサの出力値に基づく速度
を速度計測値とすることを特徴とし、前記加速度センサ
の出力値に基づく速度は、加速度センサのオフセット
を、傾きによる重力加速度成分について補正し、算出さ
れた速度であることを特徴とし、 前記傾きによる重力
加速度成分についての補正は、前記グローバルポジショ
ニングシステムの情報が所定条件を満たすときは当該グ
ローバルポジショニングシステムの情報を用いて補正
し、前記グローバルポジショニングシステムの情報が所
定条件を満たさないときは傾き変化を検出するセンサの
検出出力を用いて補正するものであることを特徴とし、
また、移動体に設けられた加速度センサとグローバルポ
ジショニングシステムを用いて前記移動体の速度を計測
する速度計測方法において、前記加速度センサのオフセ
ットを、傾きによる重力加速度成分について補正し、速
度を算出することを特徴とし、前記傾きによる重力加速
度成分についての補正は、前記グローバルポジショニン
グシステムの情報が所定条件を満たすときは当該グロー
バルポジショニングシステムの情報を用いて補正し、前
記グローバルポジショニングシステムの情報が所定条件
を満たさないときは傾き変化を検出するセンサの検出出
力を用いて補正するものであることを特徴とし、前記グ
ローバルポジショニングシステムを用いた加速度センサ
のオフセットの補正は、グローバルポジショニングシス
テムにより計測された速度情報と、前記加速度センサに
より計測される加速度情報のそれぞれの平均値に基づい
て行うことを特徴としている。
ンサとグローバルポジショニングシステムで得られた情
報に基づいて加速度センサの傾きによる重力加速度成分
を補正したオフセットを算出する第1の補正手段と、前
記第1の補正手段と、傾き変化を検出するセンサとで得
られた情報に基づいて加速度センサの傾きによる重力加
速度成分を補正したオフセットを算出する第2の補正手
段とを備え、前記グローバルポジショニングシステムの
情報が所定条件を満たすときは前記第1の補正手段で算
出された加速度センサのオフセットを用いて速度を算出
し、前記グローバルポジショニングシステムの情報が所
定条件を満たさないときは前記第2の補正手段で算出さ
れた加速度センサのオフセットを用いて速度を算出する
ことを特徴とし、前記グローバルポジショニングシステ
ムを用いた加速度センサのオフセットの補正は、グロー
バルポジショニングシステムにより計測された速度情報
と、前記加速度センサにより計測される加速度情報のそ
れぞれの平均値に基づいて行うことを特徴としている。
測速度において、加速度センサのオフセットは、グロー
バルポジショニングシステムが利用できる場合も、利用
できない場合も、装置の設置方法による傾き、前述装置
の搭載される移動体の傾き、前述移動体の進む路面の傾
き等による重力加速度成分が補正される。このため常に
精度の高い速度を計測することができる。
の実施形態例を説明する。図1は本発明の実施形態の基
本構成例として、速度計測装置10をナビゲーションシ
ステム19と接続した場合のブロック図を示している。
Sアンテナ11と、GPSアンテナ11から受信した信
号をデコードする周知のGPS用のGPS受信機12
と、移動体の加速度を静電容量方式により計測する加速
度センサ13と、移動体の進行方向の傾き変化の角速度
を検出する角速度センサ14と、加速度センサ13およ
び角速度センサ14からのアナログ出力の加速度値及び
角速度値をディジタル値に変換するA/Dコンバータ1
5と、GPS受信機12からの情報及び加速度センサ1
3および角速度センサ14からのディジタルの加速度
値、角速度値に基づいて加速度センサのオフセット等を
演算するマイクロプロセッサユニットから成る演算処理
部16と、演算処理部16の演算処理のためにGPS受
信機12からの情報及び加速度センサ13及び角速度セ
ンサ14からのディジタルの加速度値、角速度値のデー
タを一時的に格納するメモリ17と、演算処理部16で
演算された速度データや位置データを外部のナビゲーシ
ョンシステム19に出力するためのインターフェースを
行う通信部18とを備えて構成される。
テナ11によって衛星から4波のGPS電波Wa,W
b,Wc,Wdを受信し、この受信位置の経度、緯度、
高度の絶対座標および時刻の情報と、対地絶対速度情報
を出力するように構成されている。また、加速度センサ
13は、加速度=力/質量の関係を利用して加速度を計
測するものであり、力を計測する変換器として、例えば
板バネで支持された質量の変位をコンデンサに蓄積され
る静電容量の変化として計測する静電容量方式を用いた
ものである。
装置10から供給された移動体の速度データとGPSデ
ータをもとに移動体の現在位置を地図データ上に表示す
ると共に、経度、緯度、高度、日時の表示、目的地まで
の方位、距離、推定到着時刻、推定到着所要時間等のG
PSデータの表示を行う。
からの絶対的な速度情報を用いて、加速度センサ13、
角速度センサ14の出力値を考慮に入れながら加速度セ
ンサ13の適切なオフセットを算出し、そのオフセット
を用いて移動体の速度を算出するものである。
合に加速度センサの出力値が重力加速度の影響で大きく
なっても、GPS受信機12からの絶対的な速度情報を
用いることにより、適切なオフセットを算出することが
できる。また同様にして、温度変化によるオフセット変
動も演算することができる。
ョンシステム19の中にある演算処理部で行ってもかま
わない。また速度計測装置10はナビゲーションシステ
ム19の中に取り込まれてもかまわない。
度センサ13と角速度センサ14の検出する運動方向を
示す。加速度センサ13は移動体20の進行方向(2
2)の加速度を検出する。角速度センサ14は移動体2
0の進行方向の傾き変化(21)の角速度を検出する。
にあたって、主にGPSからの情報を利用して速度を算
出し、GPS情報が得られない時や、GPS情報から求
まる速度精度が取れない時などは、加速度センサ情報を
利用して速度を算出する。この際、加速度センサのオフ
セットは重力加速度を考慮に入れた適切な値であり、移
動体の進んでいる路面等の状況によって、逐次、算出さ
れる必要がある。
センサのオフセット算出方法を記す。
を利用する速度算出方法]まず図3に、本実施の形態の
坂道での移動体の状態を示す。図3において、移動体2
0が水平面に対して角度θ[rad]だけ傾斜した坂道
23上を移動するときに、移動体20の移動による坂道
23の上方向の加速度の他に重力加速度gによる坂道2
3の下方向の重力加速度成分g*sinθが生じる。こ
のように、移動体20が水平面に対してθだけ傾斜した
坂道23を移動する場合には、加速度センサ13に加わ
る加速度のうち、移動体20の加速度と移動体21の傾
きθによる重力加速度成分をオフセットとして分離する
ことが必要となる。
算処理部16において、移動体の速度vを算出するに
は、次の(1)式により演算される。
速度成分g*sinθ[rad]を除いた加速度、t
[s]は時間である。
た加速度asは、次の(2)式により演算される。
ffsetは重力加速度成分を考慮した加速度センサの
オフセット[mV]、Sは加速度センサの感度[mV/
G]、gは1G当たりの重力加速度[m/s2]、As
は重力加速度成分を含む加速度[m/s2]、θは傾き
角度[rad]である。尚傾きセンサのオフセットVo
ffsetは、路面の状況に応じて変わる値である。
セットVoffsetは重力加速度成分だけ上昇し、移
動体が斜面を下降するときはオフセットVoffset
は重力加速度成分だけ下降する。
度asがGPS受信機12の速度情報から算出した加速
度ag[m/s2]に等しいから、次の(3)式が成立
する。
PS受信機12からの加速度agから次の(6)式によ
り求められる。
られる。
動体20の傾きθによる重力加速度成分の速度をオフセ
ットVoffsetとして分離することができる。
ットは、GPSデータから求められる速度、加速度に数
パーセントの範囲で誤差があるので、数秒間だけ演算処
理部16において平均化して次の(8)式及び(9)式
を求めることにより、一層、速度計測精度、安定性を向
上させることができる。また、GPS受信機12におい
て衛星からのGPSデータの受信状況が良いときにGP
S受信機12からの加速度agのデータを取り入れるよ
うにする。
る時間での加速度センサのオフセットVoffsetの
平均値、”Vout”はある時間での加速度センサの出
力Voutの平均値、”vg”はある時間でのGPS受
信機12からの速度vgの平均値である。
ら加速度センサの理論上の速度のオフセットは求められ
るが、(8)式および(9)式からある時間での加速度
センサのオフセットの平均値”Voffset”を利用
したほうが、ノイズ等の影響が少なくなり、誤差の少な
い良好な速度計測値が得られる。このようにしてえらえ
た加速度センサのオフセットの平均値”Voffse
t”を起動時のデータから順次バッファリングして、
(1)式および(2)式に順次代入して演算することに
より、速度が求められる。
いて坂道23で移動体20が受ける重力加速度は坂道の
斜度をθ[rad]、1G当たりの重力加速度をg[m
/s2]とすると g*sinθ[m/s2] …………(10) である。
サオフセットをVoffsetθ[mV]とすると、加
速度センサに加わる傾き変化による重力加速度の変化を
示す図4においては、斜面24の斜度がθ1[ra
d]、θ2[rad]にある時の加速度センサオフセッ
トはそれぞれVoffsetθ1[mV]、Voffs
etθ2[mV]となる。
化した(移動した)とすると、斜度θ2で加速度センサ
13に加わる重力加速度は斜度θ1の時に比べ、 g*sinθ3[m/s2] …………(11) だけ、増加している。但し、θ3=θ2−θ1[ra
d]よって、斜度θ2の時、計測される加速度より前記
(11)式分の加速度を引かなければならない。従っ
て、斜度θ2の時の加速度は、 (Vout−Voffsetθ1)/S*g−g*sinθ3[m/s2] …………(12) で表せる。ここでVoutは加速度センサ出力[m
V]、Sは加速度センサ感度[mV/G]を各々表して
いる。
fsetθ2は Voffsetθ2=Voffsetθ1+S*sinθ3[mV] …………(14) となる。実際に、Voffsetθ1は、加速度センサ
の初期値(システム起動時の加速度センサ出力)や、移
動体が停止している時の加速度センサ出力や、GPS情
報と加速度センサ出力で求められた加速度センサオフセ
ット([前記GPS情報を利用する速度算出方法])を
用いる。またθ3は角速度センサ情報によって求める。
setθ2を用いて、速度を算出すると、 v=a*t=(Vout−Voffsetθ2)/S*g*t[m/s] …………(15) となる。ただしvは速度[m/s]、aは加速度[m/
s2]、tは時間(秒)[s]である。
を考慮したオフセットは、GPSを補間するために、常
に、計算し更新しておかなければならない。
ば、図5(a)に示すように移動体20が道路25をA
4からF4までを走行したとすると、補正される加速度
センサオフセットのグラフは図5(b)のようになる。
オフセット電圧はV1、B4〜C4区間での加速度セン
サオフセット電圧はV2、C4〜D4区間での加速度セ
ンサオフセット電圧はV1、D4〜E4区間での加速度
センサオフセット電圧はV0、E4〜F4区間での加速
度センサオフセット電圧はV1、のそれぞれの値とな
る。
中の加速度センサオフセット電圧V1と、B4〜C4区
間を移動体20が走行中の加速度センサオフセット電圧
V2との差は、A4〜B4区間とB4〜C4区間との角
度差θ4分の重力加速度成分g*sinθ4の影響によ
るものである。
ク図を示す。図6(a)において、移動体20の進行方
向(22)に加わる加速度に応じてアナログ電圧が出力
される加速度センサ13からの加速度センサ出力データ
と、移動体20の進行方向の傾き変化(21)の角速度
に応じてアナログ電圧が出力される角速度センサ14か
らの角速度センサ出力データと、GPS受信機12の情
報から得られる速度情報を各データ取得手段30によっ
て取得し、その各データを記憶手段(メモリ)17で、
一時、記憶する。
の影響を考慮に入れた加速度センサのオフセットを計算
する。GPS情報による速度が有効に使用できる場合
(場合1)は、GPSと加速度センサによる加速度セン
サオフセット算出手段31で、重力加速度の影響を考慮
に入れた加速度センサオフセットを算出する(前述した
[GPS情報が利用できる時:GPS情報を利用する速
度算出方法]の項で述べた方法による)。
きない場合(場合2)は、角速度センサによる加速度セ
ンサオフセット算出手段32で、重力加速度の影響を考
慮に入れた加速度センサオフセットを算出する。速度算
出手段33では、GPS情報による速度が有効に使用で
きる場合(場合3)、その速度を速度計測装置10が計
測する速度とし、GPS情報による速度が有効に使用で
きない場合(場合4)、GPSと加速度センサによる加
速度センサオフセット算出手段31、あるいは、角速度
センサによる加速度センサオフセット算出手段32で求
めた加速度センサオフセットを用いて速度を算出し、そ
の速度を速度計測装置10が計測する速度とする。
合3と場合4の条件は異なってもかまわない。
る速度が10km/以上 場合2:場合1以外 場合3:GPSの受信良好 場合4:場合3以外 という、異なる条件でもかまわない。
サオフセット算出手段31は図6(b)のように構成さ
れている。すなわち、記憶手段17に記憶されたGPS
受信機12からの速度情報を基に平均値を算出するGP
S加速度(速度)平均算出手段34と、記憶手段17に
記憶された加速度センサ出力値を基に平均を算出する加
速度センサ出力平均算出手段35とGPS加速度(速
度)平均値と加速度センサ出力平均値とを用いて、加速
度センサオフセットを算出する加速度センサオフセット
算出手段36とから成る。
速度センサ13からの加速度センサ出力値データおよび
GPS受信機12からの速度情報の各データのサンプリ
ング時間をt、サンプリング時間tの期間に取得できる
データの数をx、加速度センサの出力値をsvd1,s
vd2,・・・svdx、GPS受信機12からの速度
データをgvd1,gvd2,・・・gvdx、加速度
センサ出力平均算出手段35における加速度センサの出
力平均値を”svd”、GPS加速度(速度)平均算出
手段34におけるGPS受信機12からの速度データ平
均値を”gvd”、GPS加速度(速度)平均算出手段
34におけるGPS受信機12からの加速度データ平均
値を”gad”とすると、加速度センサの出力平均値”
svd”は以下の(16)式、GPS受信機12からの
速度データ平均値”gvd”は以下の(17)式、GP
S受信機12からの加速度データ平均値”gad”は以
下の(18)式により、それぞれ求められる。
速度センサオフセットをSDoffsetとすると、
(8)式、(16)式および(18)式より、加速度セ
ンサオフセットSDoffsetは以下の(19)式に
より求められる。
度センサオフセットSDoffsetは以下の(20)
式により求められる。
における速度velocityは、加速度センサの出力
をSDoutとすると、以下の(21)式により求めら
れる。
加速度成分や温度ドリフトの影響を削除するような加速
度センサのオフセットを逐次算出し、更新することによ
って精度の高い速度を算出することができる。
するフローチャートを示す。
合2の条件と場合3と場合4の条件が同じ場合である。
ットと速度の初期値を代入する。加速度センサオフセッ
ト初期値はシステム起動時の加速度センサ出力値を、速
度は0km/hを代入する。
度センサ、GPSデータの取込(メモリ17への格納)
を行う。
速度の信頼性を検査する。GPSは良好に測位してい
て、かつ、GPS情報から求まる速度がある一定の速度
以上であることが信頼性ありの条件になっている。
好にGPSデータを受信していても低速度においては誤
差が大きいからである。
情報から求まる速度の信頼性があると判断した場合、G
PSデータと加速度センサデータを用いて加速度センサ
のオフセットを算出する(後述の図8のフローに沿って
実行する)。
PS情報から求まる速度の信頼性があると判断したの
で、GPSデータを用いて速度を算出する。
PS情報から求まる速度の信頼性がないと判断した場
合、速度計測装置10(または、速度計測装置10を搭
載した移動体)が移動中か停止中か判断する。
で速度計測装置10(または、速度計測装置10を搭載
した移動体)が停止していると判断した場合、その時の
加速度センサと角速度センサの出力値をそれぞれ加速度
センサと角速度センサのオフセットとして更新する。
度計測装置10(または、速度計測装置10を搭載した
移動体)が停止していると判断したので、速度を0km
/hとする。
PS情報から求まる速度の信頼性がないと判断し、か
つ、ステップS6で速度計測装置10(または、速度計
測装置10を搭載した移動体)が移動していると判断し
た場合、角速度センサデータを用いて加速度センサのオ
フセットを更新する。
S情報から求まる速度の信頼性がないと判断し、かつ、
ステップS6で速度計測装置10(または、速度計測装
置10を搭載した移動体)が移動していると判断したの
で、加速度センサの出力値と重力加速度の影響を考慮し
た加速度センサのオフセットを利用して速度を算出す
る。
は、ステップS8、または、ステップS10で算出した
速度をカーナビゲーションシステム19へ出力する。
プS4,S5)に、図6のGPSと加速度センサによる
加速度センサオフセット算出手段31を用いてオフセッ
トを算出する場合の動作を図8のフローチャートに示
す。図8において、ステップS21で加速度センサオフ
セットの初期値算出を行う。具体的には、演算処理部1
6の加速度センサオフセット算出手段36が加速度セン
サ出力平均算出手段35からの数秒間の平均値を採用し
て加速度センサオフセットの初期値を算出する。
る。具体的には、演算処理部16の加速度センサオフセ
ット算出手段36において加速度センサオフセットを算
出する際に用いる加速度センサ出力平均算出手段35お
よびGPS加速度(速度)平均算出手段34における平
均値の基となるデータ個数をカウントするカウンタをリ
セットする。
PS速度データの取り込みを行う。具体的には、各デー
タ取得手段30において加速度センサ13からの加速度
センサ出力値データおよびGPS受信機12からの速度
情報を取得して記憶手段としてのメモリ17に記憶す
る。
状況が適性であるかとGPS速度データの信頼下限X
[km/h]以上であるか否かを判断する。具体的に
は、各データ取得手段30がGPS受信の受信状況とG
PS速度データの信頼下限Xを条件として、データを採
用するか否かを決定する。これは、GPS受信機12が
GPSデータを受信していないときやGPSの速度デー
タが低速時には、誤差が大きくなってしまうため補正デ
ータとして使用しないようにするためである。
状況が適性、かつ、GPS速度データの信頼下限X以上
のときは、ステップS25でi番目のデータバッファに
信頼できるGPS速度データとそのときの加速度センサ
データとを格納する。具体的には、信頼できるGPS加
速度(速度)平均算出手段34およびそのときの加速度
センサ出力平均算出手段35における平均値の基となる
データ個数をカウントするカウンタバッファに加速度セ
ンサデータとGPS速度データを格納する。
ップする。具体的には、カウンタiを格納したデータの
数だけ順次インクリメントする。また、ステップS24
でGPS受信機12の受信状況が適性、かつ、GPS速
度データの信頼下限X以上でないときは、ステップS2
7でGPS速度データが信頼できないので、カウンタi
に0を代入する。具体的にはカウンタiをリセットす
る。
ータ個数Yと同じ値であるか否かを判断する。具体的に
は、加速度センサ出力平均算出手段35およびGPS加
速度(速度)平均算出手段34のカウンタiが、予め設
定したサンプル個数Y(データ個数)だけ、データがカ
ウンタiに格納されたか否かを判断する。格納されてい
ないときはステップS23に戻り、ステップS23から
ステップS28までの処理および判断を繰り返す。
均算出を行う。具体的には、GPS加速度(速度)平均
算出手段34において、データが予め設定されたサンプ
ル回数Y(データ個数)だけ、データがカウンタバッフ
ァiに格納された場合、それらのデータを基に、(1
7)式または(18)式に基づいてGPS加速度(速
度)平均を算出する。
出を行う。具体的には、カウンタバッファiに格納され
たデータを基に、加速度センサ出力平均算出手段35が
(16)式に基づいて加速度センサ出力平均を算出す
る。
算出を行う。具体的には、ステップS29およびステッ
プS30で算出されたGPS加速度(速度)平均値およ
び加速度センサ出力平均値を基に、加速度センサオフセ
ット算出手段36が(19)式または(20)式に基づ
いて加速度センサオフセットを算出する。
ータ個数Y−1を代入する。そしてステップS23に戻
り、ステップS23からステップS32までの処理およ
び判断を繰り返す。
優れた効果が得られる。 (1)主にGPSの情報から求まる高精度な速度を利用
し、GPSが受信できない時などは加速度センサから求
まる速度を利用することにより、常に、速度を計測で
き、また、加速度センサのみの速度計測装置やGPSの
みの速度計測装置と比べて速度精度が高精度になる。
を用いて、重力加速度の影響や、加速度センサの温度変
化等によるドリフトの影響をキャンセルした加速度セン
サのオフセットを算出することができ、GPSが受信で
きない時にも、角速度センサなどの角度変化を検出でき
るセンサによって重力加速度の影響をキャンセルした加
速度センサのオフセットを算出することができる。よっ
て、常に、最適な加速度センサのオフセットを用いるこ
とにより、速度精度が向上する。
テムにおいて自律航法をするにあたっては車両側からの
車速パルスを接続する必要があったが、本発明によれば
車速パルスの接続は不要である。
ブロック図。
ンサの検出する運動方向を示す説明図。
示す説明図。
き変化による重力加速度の変化を示す説明図。
と傾きとの関係を表し、(a)は移動体の状態を示す説
明図、(b)は傾きに対応するオフセットの様子を示す
特性図。
ローチャート。
の算出の動作を示すフローチャート。
速度センサ、14…角速度センサ、15…A/Dコンバ
ータ、16…演算処理部、17…メモリ、18…通信
部、19…ナビゲーションシステム、20…移動体、2
1…角度センサの検出する運動方向、22…加速度セン
サの検出する運動方向、23…坂道、24…斜面、25
…道路、30…各データ取得手段、31…GPSと加速
度センサによる加速度センサオフセット算出手段、32
…角速度センサによる加速度センサオフセット算出手
段、33…速度算出手段、34…GPS加速度平均算出
手段、35…加速度センサ出力平均算出手段、36…加
速度センサオフセット算出手段。
Claims (9)
- 【請求項1】 移動体に設けられた加速度センサとグロ
ーバルポジショニングシステムを用いて前記移動体の速
度を計測する速度計測方法において、 前記グローバルポジショニングシステムで得られた情報
が所定条件を満たすときは、当該グローバルポジショニ
ングシステムで得られた情報に基づく速度を速度計測値
とし、 前記グローバルポジショニングシステムで得られた情報
が所定条件を満たさないときは、前記加速度センサの出
力値に基づく速度を速度計測値とすることを特徴とする
速度計測方法。 - 【請求項2】 前記加速度センサの出力値に基づく速度
は、加速度センサのオフセットを、傾きによる重力加速
度成分について補正し、算出された速度であることを特
徴とする請求項1に記載の速度計測方法。 - 【請求項3】 前記傾きによる重力加速度成分について
の補正は、前記グローバルポジショニングシステムの情
報が所定条件を満たすときは当該グローバルポジショニ
ングシステムの情報を用いて補正し、前記グローバルポ
ジショニングシステムの情報が所定条件を満たさないと
きは傾き変化を検出するセンサの検出出力を用いて補正
するものであることを特徴とする請求項2に記載の速度
計測方法。 - 【請求項4】 移動体に設けられた加速度センサとグロ
ーバルポジショニングシステムを用いて前記移動体の速
度を計測する速度計測方法において、 前記加速度センサのオフセットを、傾きによる重力加速
度成分について補正し、速度を算出することを特徴とす
る速度計測方法。 - 【請求項5】 前記傾きによる重力加速度成分について
の補正は、前記グローバルポジショニングシステムの情
報が所定条件を満たすときは当該グローバルポジショニ
ングシステムの情報を用いて補正し、前記グローバルポ
ジショニングシステムの情報が所定条件を満たさないと
きは傾き変化を検出するセンサの検出出力を用いて補正
するものであることを特徴とする請求項4に記載の速度
計測方法。 - 【請求項6】 前記グローバルポジショニングシステム
を用いた加速度センサのオフセットの補正は、グローバ
ルポジショニングシステムにより計測された速度情報
と、前記加速度センサにより計測される加速度情報のそ
れぞれの平均値に基づいて行うことを特徴とする請求項
3に記載の速度計測方法。 - 【請求項7】 前記グローバルポジショニングシステム
を用いた加速度センサのオフセットの補正は、グローバ
ルポジショニングシステムにより計測された速度情報
と、前記加速度センサにより計測される加速度情報のそ
れぞれの平均値に基づいて行うことを特徴とする請求項
5に記載の速度計測方法。 - 【請求項8】 加速度センサとグローバルポジショニン
グシステムで得られた情報に基づいて加速度センサの傾
きによる重力加速度成分を補正したオフセットを算出す
る第1の補正手段と、 前記第1の補正手段と、傾き変化を検出するセンサとで
得られた情報に基づいて加速度センサの傾きによる重力
加速度成分を補正したオフセットを算出する第2の補正
手段とを備え、 前記グローバルポジショニングシステムの情報が所定条
件を満たすときは前記第1の補正手段で算出された加速
度センサのオフセットを用いて速度を算出し、前記グロ
ーバルポジショニングシステムの情報が所定条件を満た
さないときは前記第2の補正手段で算出された加速度セ
ンサのオフセットを用いて速度を算出することを特徴と
する速度計測装置。 - 【請求項9】 前記グローバルポジショニングシステム
を用いた加速度センサのオフセットの補正は、グローバ
ルポジショニングシステムにより計測された速度情報
と、前記加速度センサにより計測される加速度情報のそ
れぞれの平均値に基づいて行うことを特徴とする請求項
8に記載の速度計測装置。
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ID=14208720
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