JPH1129384A - 有機質肥料及びその製造方法 - Google Patents

有機質肥料及びその製造方法

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JPH1129384A
JPH1129384A JP9186738A JP18673897A JPH1129384A JP H1129384 A JPH1129384 A JP H1129384A JP 9186738 A JP9186738 A JP 9186738A JP 18673897 A JP18673897 A JP 18673897A JP H1129384 A JPH1129384 A JP H1129384A
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organic fertilizer
mushrooms
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waste
bed
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Yoshiaki Tanaka
義章 田中
Shigehiro Inano
重博 稲野
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の生育を良好にし、土壌を効果的に改良
することができるとともに、産業廃棄物の再利用を果た
すことができる有機質肥料及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 有機質肥料は、茸を裁培するための菌床
の廃材を主体としたものに米ぬか、闊葉樹の一部又は原
木をおが屑にしたもの、大豆の絞り粕、稲切りわら、生
ごみ廃棄物、粒状木炭を、有機質肥料を使用する植物に
対応させ、配合し熟成したものである。各配合成分を配
合した原料を4m3 の円錐形に堆積する。そして、堆肥
を水分含有量が0.3重量%となるように保持しながら
24時間毎に攪拌し、4〜5ヶ月保持することにより、
十分に熟成した有機質肥料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、産業廃棄物を主
成分とし、樹木、花、野菜等を裁培する際に使用される
有機質肥料及びその製造方法に関するものである。さら
に詳しくは、茸を裁培するための菌床の廃材を主成分と
する原料を熟成させた有機質肥料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年になり、椎茸、舞茸、シメジ、なめ
茸等の茸類は、人工裁培技術の発達により、一年を通じ
て消費者に提供されるようになっている。これら茸類
は、広葉樹の中でも特に、なら、ぶな等の闊葉樹を主体
としたおが屑に、さらに、ナバチップ、米ぬか等を配合
し、棒状に圧縮して得られる人工菌床を使用して裁培さ
れている。おが屑、ナバチップ、米ぬか等は裁培する茸
によって配合量を変更して使用されている。
【0003】一方、最近の健康ブームにより、農薬や化
学肥料を使用せずに有機物のみからなる有機質肥料を用
いて裁培した有機野菜が好まれて消費されている。一般
的に有機質肥料は、家畜舎の床に敷かれる針葉樹おが屑
や針葉樹樹皮や、カルシウム、消毒剤等の人工飼料を与
えて飼育した牛や鶏の糞等の家畜糞から形成され、脱臭
作用や吸水力に優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、人工で茸を
裁培するとき、人工菌床は、椎茸の場合は3〜4回、舞
茸の場合は1回のみ茸を裁培採取すると人工菌床中に含
まれる養分が吸収し尽くされるなどの理由により、再利
用をすることができなくなり、人工菌床は産業廃棄物と
なっていた。そのため、人工菌床は放置、山積みされて
いたため、かなりスペースを必要としたり、資源の無駄
が生ずるといった問題があった。
【0005】また、有機質肥料においては、牛や鶏等の
家畜飼料中にはカルシウム剤、消毒剤等の無機質成分が
配合されているため、牛糞や鶏糞等の家畜糞を使用した
肥料は、完全な有機質肥料とはいえない。さらに、家畜
舎では、針葉樹のおが屑や樹皮を使用しているため、腐
葉化しにくくバクテリアや虫が発生しにくい。そのた
め、植物に合った養分を多く含んだ土壌を形成すること
が困難であると同時に、土が粘土質になりやすく、根ぐ
されを引き起こすといった問題もあった。
【0006】化学肥料が使用された土壌は、土がやせて
しまい、さらには土中に酸素を保持することができなく
なり、次の年からその土を使用して同じ作物を裁培する
ことが不可能になるといった問題もあった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、植物の生育を良好に
し、土壌を効果的に改良することができる有機質肥料を
提供することにある。その他の目的は、産業廃棄物の再
利用を果たすことができ、産業廃棄物のためのスペース
を節約でき、さらに製造コストの低減を図ることができ
る有機質肥料及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の有機質肥料は、茸を裁培
するための菌床の廃材よりなる原料を熟成させてなるも
のである。
【0009】請求項2に記載の発明の有機質肥料は、請
求項1に記載の発明において、前記原料は、さらに米ぬ
かを含有するものである。請求項3に記載の発明の有機
質肥料は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記原料は、さらに闊葉樹の樹木のおが屑を含有す
るものである。
【0010】請求項4に記載の発明の有機質肥料の製造
方法は、茸を裁培するための菌床の廃材よりなる原料を
堆積し、水分の蒸発を補うように水を補給し、所定時間
を置いて攪拌と放置を繰り返して熟成するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。有機質肥料は、茸を裁培するための
菌床の廃材よりなる原料を熟成させたものである。この
原料としては、さらに、米ぬか、おが屑、闊葉樹の枝、
葉、樹皮、大豆の絞り粕、稲切りわら、生ごみ廃棄物を
高速醗酵装置により醗酵させて粒状にしたもの、木炭等
が用いられる。これらの原料は、有機質肥料を使用する
植物に対応させて適宜選択され、一又は二以上のものが
配合される。
【0012】茸は、菌類のうちで肉眼的な子実体(きの
こ)を形成するような仲間の総称で、分類学的には坦子
菌亜門のごく一部が含まれる。現在、裁培され、市場に
出回っている茸は、椎茸、シメジ、なめ茸、ヒラタケ、
えのき茸、舞茸、マッシュルーム、クリタケ、キクラゲ
などである。これら茸のほとんどが、原木やおが屑など
を裁培基質として用いている。
【0013】菌床は、上記原料を混合し、棒状等の所定
形状の成形容器に収容し、必要により圧縮して成形され
るものである。このような人工菌床は、裁培する茸によ
って、配合する成分の量を変更して製造され、使用され
る。
【0014】舞茸を裁培するための人工菌床は、闊葉樹
原木を5mm×3mm×2mmの大きさに削り取ったナバチッ
プ、闊葉樹原木をおが屑にしたおが粉(2〜3mmの立方
体状)、米ぬか、大豆絞り粕、地下水を混合し、1kg/
cm2 の圧力をかけ、10cm×20cm×15cm、重量2.
5kgのブロック状に成形したものが使用される。
【0015】なめ茸の場合は、前記ナバチップ、おが
粉、米ぬか、ムギのかす、地下水をプラスチックまたは
ガラスの容器に詰め、圧力をほとんどかけないで、重量
5.5kgに成形したものが使用される。
【0016】これら人工菌床は、例えば、椎茸の場合は
3〜4回、舞茸の場合は1回のみ茸を裁培採取すると人
工菌床中に含まれる養分が吸収し尽くされるなどの理由
により、再利用をすることができなくなり産業廃棄物と
なるものである。
【0017】米ぬかは、玄米を精米するときに生じる粉
末である。前記闊葉樹は広葉樹の一種であり、ぶな、な
ら等で代表される幅の広い葉を持つ落葉樹である。闊葉
樹は、針葉樹と比較して、腐りやすいためバクテリアが
発生しやすくなる。同様の理由で、おが屑、葉、枝、樹
皮も、闊葉樹が使用される。
【0018】大豆の絞り粕は、豆腐製造時に大豆を搾っ
たときに排出される粕状のものである。稲切りわらは、
稲わらを5cmほどの長さに切断したものである。
【0019】生ごみ廃棄物は、家庭生活及び食品取り扱
い関係所より、廃棄される残飯、生ごみ等を高速醗酵装
置により衛生的に処理されたものである。これらは、微
生物により炭酸ガスと蒸気に分解され、脱臭された有機
物である。
【0020】粉砕木炭は、木炭を2〜3mmの立方体状の
ものを蒸し焼きにしたものが使用される。次に、有機質
肥料の製造方法について説明する。まず、茸が採取不能
となった人工菌床の廃材を破砕機により破砕し、十分乾
燥させる。そこに、有機質肥料が使用される植物に対応
する配合成分を配合し、原料とする。この場合、屋外で
堆積量4m3 として円錐形に堆積し、全体の0.3重量
%となるように水分を加える。このとき、原料を落下さ
せて自然に円錐形に形成されると、空気との接触面が多
くなり、バクテリアの活性化に良い。
【0021】すると、バクテリアの作用により堆肥中に
おいて自然醗酵が行われ、内部の温度が上昇し、70℃
〜80℃の温度範囲に到る。このとき、水分蒸発を補う
ように水を補給し、堆肥中の水分含有量が有機質肥料に
対して常に0.3重量%となるように保持しながら、2
4時間毎に攪拌機により攪拌を繰り返す。そして、24
時間毎に攪拌しながら、内部の温度を70℃〜80℃の
温度範囲内で1週間から10日間、かつ水分含有量を
0.3重量%となるように保持する。さらに、4〜5ヵ
月間、攪拌を繰り返して保持すると、徐々に堆肥の温度
が低下しはじめ、15〜20℃になる。やがて、ミミ
ズ、カブト虫等の植物の生育に貢献するとされる寄生虫
が発生するようになり、このときをもって有機質肥料が
十分熟成したと判断する。
【0022】この過程において、醗酵過程が存在する
が、全てバクテリアによる自然醗酵によるもので、補助
的醗酵源として人工の醗酵剤を使用せず熟成させる。こ
のようにして有機質肥料が製造される。この有機質肥料
は、各種樹木、花や芝生及び野菜に対する肥料として好
適であるとともに、土壌改良剤としても好適である。
【0023】以上のように、この実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、闊葉樹のおが屑等
を主成分としているため、植物の生育を助長するのに大
変優れている。闊葉樹は腐りやすいため、バクテリアが
発生しやすくなり、自然醗酵が行われる。そのため、土
中に酸素が豊富に存在し、土質が柔軟化し、粘土質にな
るのが防止される。その結果、根ぐされなどを引き起こ
すのを防止することができるとともに、土壌を効果的に
改良することができ、毎年その土壌を使用することがで
きる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、産業廃棄物である
人工菌床を使用するため、産業廃棄物のためのスペース
を節約できるとともに、産業廃棄物の再利用と製造コス
トの低減を図ることができる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、米ぬか中に植物の
生育に良いとされる栄養分が多く含まれるため、有機質
肥料自体に栄養素を多く含ませることができる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、闊葉樹の樹木から
なるおが屑を混合するため、植物の生育に良いとされる
バクテリアが発生しやすくなり、自然醗酵が効率良く行
われ、植物の生育を効果的に促進させることができる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、大豆の絞り粕、稲
切りわら、生ごみ廃棄物を高速醗酵装置により醗酵させ
て粉末状にしたもの、木炭等の産業廃棄物を構成成分と
するため、産業廃棄物の再利用を果たすことができると
ともに、製造コストの低減を図ることができる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、牛糞、鶏糞等の家
畜糞を一切使用しないため、カルシウム剤、消毒剤等の
無機質成分を含まない完全な有機質肥料を得ることがで
きる。 ・ 実施形態の有機質肥料によれば、配合物質を変化さ
せることにより、裁培する植物の種類に対応させた有機
質肥料を得ることができる。 ・ 実施形態の有機質肥料の製造方法によれば、有機質
肥料自体の熟成は、自然醗酵に依存し、人工的には攪拌
と水分補給を行うだけで良いため、効率良く有機質肥料
を製造することができる。さらに、醗酵方法は、自然醗
酵を利用するため、人工の醗酵剤を一切使用せず、完全
な有機質肥料を製造することができる。 ・ 実施形態の有機質肥料の製造方法によれば、構成成
分に闊葉樹を使用しているため、針葉樹に比べ、熟成し
やすい。そのため、容易に腐葉化し、バクテリアが発生
しやすくなる。さらに、寄生虫の発生率が高く、熟成の
度合いを容易に確認することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により、前記実施形態をさらに
具体的に説明する。 (実施例1)この実施例1においては、山林、樹木等の
生育を助長する有機質肥料の配合割合及びその製造方法
について述べる。まず、人工菌床の廃材を破砕機により
破砕し、十分乾燥させた。そして、この人工菌床の廃材
40重量%、ぶな及びならよりなる新しい闊葉樹のおが
屑50重量%、米ぬか10重量%を配合した。なお、重
量%表示は、有機質肥料全体に対する各配合成分の配合
割合を示す。以下の各実施例においても同様である。
【0025】次に、屋外で、前述の配合成分を混合した
ものを1m×1m×1mのバケットに詰め、大地上に上
から落下させ、堆積させる。この作業を4回繰り返し、
円錐状の堆肥4m3 を得た。さらに、水分含有量が全体
の0.3重量%となるように水分を添加すると、すぐ
に、バクテリアが堆肥中に発生し、自然醗酵を開始する
とともに、内部の温度が上昇し、70℃〜80℃とな
る。そして、堆肥中の水分含有量が常に0.3重量%と
なるように保持しながら、24時間毎に一回、攪拌機に
より攪拌を繰り返した。もし、雨が降った場合には、シ
ートを被せて堆肥中の水分含有量が変化しないようにし
た。
【0026】そして、攪拌しながら、70℃〜80℃の
温度範囲内で1週間から10日間、堆肥中の水分含有量
が常に0.3重量%となるように保持する。さらに、4
〜5ヵ月間、攪拌を繰り返して水分含有量を保持し続け
ると、徐々に温度が低下しはじめ、ミミズ、カブト虫等
の植物の生育に貢献するとされる寄生虫が堆肥中に発生
するようになり、十分に熟成した有機質肥料を得ること
ができた。
【0027】この有機質肥料は、ハナミズキ、シイ、カ
シ等の樹木の生育に好適なものであった。実施例1によ
り得られた有機質肥料は、人工菌床の廃材と米ぬかに新
しい闊葉樹のおが屑をさらに配合している。そのため、
新しい闊葉樹のおが屑が腐葉化しやすく、新しい闊葉樹
原木に含まれる成分が樹木等の生育を助長するものと考
えられる。 (実施例2)この実施例2においては、花壇の花や芝生
等の生育を助長する有機質肥料の配合割合及びその製造
方法について述べる。まず、人工菌床の廃材を破砕機に
より破砕し、十分乾燥させた。そして、この人工菌床の
廃材50重量%、闊葉樹の枝、葉を粉砕したもの20重
量%、闊葉樹の樹皮(バーグ)を粉砕したもの20重量
%、米ぬか10重量%を配合した。
【0028】製造方法については、実施例1と同様の方
法を用いた。得られた有機質肥料は、チューリップ、バ
ラ等の花や芝生の生育に好適なものであった。
【0029】実施例2においては、人工菌床の廃材と米
ぬかにさらに闊葉樹の枝、葉と闊葉樹の樹皮を粉砕した
ものを配合している。そのため、闊葉樹の原木のおが屑
と比較してより腐葉化しやすく、闊葉樹の枝、葉と闊葉
樹の樹皮に含まれる成分が花、芝生等の生育を助長する
ものと考えられる。 (実施例3)この実施例3においては、野菜等の生育を
助長する有機質肥料の配合割合及びその製造方法につい
て述べる。まず、人工菌床の廃材を破砕機により破砕
し、十分乾燥させた。そして、この人工菌床の廃材50
重量%、大豆絞り粕10重量%、稲切りわら(長さ5c
m)10重量%、生ごみ廃棄物10重量%、粒状木炭1
0重量%、米ぬか10重量%を配合した。
【0030】製造方法については、実施例1と同様の方
法を用いた。その結果、得られた有機質肥料は、ナス、
トマト、キャベツ等の野菜の生育に好適なものであっ
た。
【0031】実施例3においては、人工菌床の廃材と米
ぬかに大豆絞り粕、稲きりわら、生ごみ廃棄物、粒状木
炭を配合している。そのため、野菜の生育を助長する有
効成分が多く含まれているため、野菜の生育に優れてい
るものと考えられる。 (実施例4)この実施例4においては、湿地地帯に良い
とされる有機質肥料の配合割合及びその製造方法につい
て述べる。まず、人工菌床の廃材を破砕機により破砕
し、十分乾燥させた。そして、この人工菌床の廃材25
重量%、針葉樹のチップを含む生ごみ廃棄物25重量
%、粒状木炭50重量%を配合した。
【0032】製造方法については、実施例1と同様の方
法を用いた。得られた有機質肥料は、土壌中の水分が多
い湿地の土壌改良剤として有効であった。
【0033】実施例4においては、人工菌床の廃材に針
葉樹のチップを含む生ごみ廃棄物と粒状木炭を配合して
いる。そのため、針葉樹のチップは、腐葉化しにくいた
め、湿地帯の土壌改良剤として有効に作用するものと考
えられる。
【0034】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 有機質肥料の原料として、人工菌床の廃材と闊葉樹
の樹木のおが屑を配合したものを用いること。
【0035】このようにしても、植物の生育を良好にす
る有機質肥料を得ることができる。 ・ 菌床として、30〜50年を経たぶな、なら等の闊
葉樹の原木を用いること。
【0036】このような闊葉樹の原木を入手できれば、
菌床、さらには有機質肥料をより容易に得ることができ
る。さらに、前記実施形態から把握される技術的思想に
ついて、以下に記載する。 ・ 前記菌床は、闊葉樹を主成分とする請求項1〜3の
いずれかに記載の有機質肥料。
【0037】このように構成した場合、闊葉樹は針葉樹
に比べて腐葉化しやすいため、植物の生育に良いとされ
るバクテリアが発生しやすくなり、植物の生育を効果的
に促進することができる。 ・ 前記菌床の廃材は、破砕機により破砕したものであ
る請求項4に記載の有機質肥料の製造方法。
【0038】このように構成した場合、廃材が腐葉化し
やすく、植物の生育に良いとされるバクテリアが発生し
やすくなり、植物の生育を効果的に促進することができ
る。 ・ 前記水の補給を、水分含有量が全体の0.3重量%
となるように行う請求項4に記載の有機質肥料の製造方
法。
【0039】このように構成した場合、廃材が腐葉化し
やすく、植物の生育に良いとされるバクテリアが発生し
やすくなる。 ・ 前記攪拌を毎日行う請求項4に記載の有機質肥料の
製造方法。
【0040】このように構成した場合、堆肥内に酸素が
良く混合され、バクテリアの発生を促進するとともに、
自然醗酵を促進することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の有機質肥料によれば、植物の生育を良好にし、土壌
を効果的に改良することができる。さらに、産業廃棄物
である菌床の廃材を使用するため、産業廃棄物のための
スペースを節約できるとともに、産業廃棄物の再利用と
製造コストの低減を図ることができる請求項2に記載の
発明の有機質肥料によれば、米ぬかが配合されているた
め、米ぬか中に含まれる多くの有効成分により、植物の
生育を助長することができる。
【0042】請求項3に記載の発明の有機質肥料によれ
ば、植物の生育に良いとされるバクテリアが発生しやす
くなり、植物の生育を効果的に促進することができる。
請求項4に記載の発明の有機質肥料の製造方法によれ
ば、植物の生育を促進し、土壌を改良する有機質肥料を
確実に製造することができる。さらに、醗酵方法として
は、自然醗酵を利用するため、完全な有機質肥料を製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C09K 101:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茸を裁培するための菌床の廃材よりなる
    原料を熟成させてなる有機質肥料。
  2. 【請求項2】 前記原料は、さらに米ぬかを含有する請
    求項1に記載の有機質肥料。
  3. 【請求項3】 前記原料は、さらに闊葉樹の樹木のおが
    屑を含有する請求項1又は請求項2に記載の有機質肥
    料。
  4. 【請求項4】 茸を裁培するための菌床の廃材よりなる
    原料を堆積し、水分の蒸発を補うように水を補給し、所
    定時間を置いて攪拌と放置を繰り返して熟成する有機質
    肥料の製造方法。
JP9186738A 1997-07-11 1997-07-11 有機質肥料及びその製造方法 Pending JPH1129384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031969A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Hokushin Kk 土壌改質材および土壌改質方法
KR101289743B1 (ko) * 2012-12-24 2013-07-26 신기산업(주) 유기질비료 및 그 제조방법

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