JPH11293645A - 補強壁構築用網体及びこれを用いた補強壁の構築方法 - Google Patents

補強壁構築用網体及びこれを用いた補強壁の構築方法

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JPH11293645A
JPH11293645A JP9473798A JP9473798A JPH11293645A JP H11293645 A JPH11293645 A JP H11293645A JP 9473798 A JP9473798 A JP 9473798A JP 9473798 A JP9473798 A JP 9473798A JP H11293645 A JPH11293645 A JP H11293645A
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Fumihiko Mitsuzuka
史彦 三塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基礎用網体及び積上げ用網体間や積上げ用網体
及び別の積上げ用網体間に位置する中詰材の均し作業を
不要にできる。 【解決手段】底面網11が周縁に底面枠11aを有し、
前面網12が周縁に前面枠12aを有しかつ前面枠12
aを左右に二分する前面補強ステー12bを有し、更に
後面網13が周縁に後面枠13aを有しかつ後面枠13
aを左右に二分する後面補強ステー13bを有する。ま
た仕切網14が周縁に前面補強ステー12b及び後面補
強ステー13bにそれぞれ連結される仕切枠14aを有
し、上面網16が周縁に前面枠12a及び後面枠13a
にそれぞれ連結される上面枠16aを有する。前面枠1
2aは底面枠11a又は別の前面網の前面枠に連結さ
れ、後面枠13aは底面枠11a又は別の後面網の後面
枠に連結されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土留め擁壁工、浸
食防止用ダム工、護岸工等に用いられる補強壁構築用網
体と、この網体を用いた補強壁の構築方法に関するもの
である。ここで、土留め擁壁工とは、盛り土の端部や低
地と高地の段差部に土砂が崩れないように補強壁を形成
する工法であり、浸食防止用ダム工とは、比較的流れの
速い渓流の底の土砂が流下しないように川底に補強壁を
形成する工法であり、護岸工法とは、河川の岸辺が水の
流れにより浸食されないように補強壁を形成する工法で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の補強壁の構築方法として
は、例えば盛り土の端部の地面にフトン籠、大型フトン
籠、籠マット等と称される石材等の中詰材が詰め込まれ
た金網製の箱を並べかつ積み重ねて補強壁を形成する方
法が知られている。上記金網製の箱としては、直方体状
の箱や、箱の側面網が隣の箱の側面網を兼ねかつ上面網
が上位の箱の底面網を兼ねるように構成された連続体状
の箱が用いられている。
【0003】直方体状の箱を用いる第1の補強壁の構築
方法では、図22〜図24に示すように、先ず周縁に基
礎用底面枠1bを有する基礎用底面網1a、周縁に基礎
用前面枠1dを有する基礎用前面網1c、周縁に基礎用
後面枠1fを有する基礎用後面網1e、周縁に基礎用側
面枠を有する一対の基礎用側面網1g及び周縁に基礎用
上面枠1jを有する基礎用上面網1iからなる基礎用箱
1を複数用意し、基礎用底面枠1bに基礎用前面枠1
d、基礎用後面枠1f及び一対の基礎用側面枠をUボル
トにて連結することにより上面が開放された複数の基礎
用箱1を形成する。これらの箱1を盛り土の端部に沿っ
て並べかつ隣合う基礎用箱1の各枠をUボルトにて連結
し、これらの箱1に石等の中詰材1kを詰め込んでこの
中詰材1kの上面を平らに均した後に、基礎用上面枠1
jを基礎用箱1の各枠にUボルトにて連結することによ
り基礎用上面網1iを基礎用箱1に取付ける。
【0004】次に周縁に第1積上げ用底面枠2bを有す
る第1積上げ用底面網2a、周縁に第1積上げ用前面枠
2dを有する第1積上げ用前面網2c、周縁に第1積上
げ用後面枠2fを有する第1積上げ用後面網2e、周縁
に第1積上げ用側面枠を有する一対の第1積上げ用側面
網2g及び周縁に第1積上げ用上面枠2jを有する第1
積上げ用上面網2iからなる第1積上げ用箱2を複数用
意し、第1積上げ用底面枠2bに第1積上げ用前面枠2
d、第1積上げ用後面枠2f及び一対の第1積上げ用側
面枠をUボルトにて連結することにより上面が開放され
た複数の第1積上げ用箱2を形成する。これらの第1積
上げ用箱2は基礎用箱1より奥行きが短く形成される。
第1積上げ用箱2を基礎用箱1の上面に沿って並べ、集
合する基礎用箱1の複数の枠及び第1積上げ用箱2の複
数の枠を2本ずつUボルト2k(図24)にて連結して
束ね、第1積上げ用箱2に中詰材1kを詰め込んでこの
中詰材1kの上面を平らに均した後に、第1積上げ用上
面枠2jを第1積上げ用箱2の各枠にUボルトにて連結
することにより第1積上げ用上面網2iを第1積上げ用
箱2に取付ける。
【0005】更に周縁に第2積上げ用底面枠3bを有す
る第2積上げ用底面網3a、周縁に第2積上げ用前面枠
3dを有する第2積上げ用前面網3c、周縁に第2積上
げ用後面枠3fを有する第2積上げ用後面網3e、周縁
に第2積上げ用側面枠を有する一対の第2積上げ用側面
網3g及び周縁に第2積上げ用上面枠3jを有する第2
積上げ用上面網3iからなる第2積上げ用箱3を複数用
意し、第2積上げ用底面枠3bに第2積上げ用前面枠3
d、第2積上げ用後面枠3f及び一対の第2積上げ用側
面枠をUボルトにて連結することにより上面が開放され
た複数の第2積上げ用箱3を形成する。これらの第2積
上げ用箱3は第1積上げ用箱2より奥行きが短く形成さ
れる。第2積上げ用箱3を第1積上げ用箱2の上面に沿
って並べ、集合する第1積上げ用箱2の複数の枠及び第
2積上げ用箱3の複数の枠を2本ずつUボルト2k(図
24)にて連結して束ね、第2積上げ用箱3に中詰材1
kを詰め込んでこの中詰材1kの上面を平らに均した後
に、第2積上げ用上面枠3jを第2積上げ用箱3の各枠
にUボルトにて連結することにより第2積上げ用上面網
3iを第2積上げ用箱3に取付ける。
【0006】また連続体状の箱を用いた第2の補強壁の
構築方法では、図25〜図27に示すように、先ず周縁
に基礎用底面枠4bを有する基礎用底面網4a、周縁に
基礎用前面枠4dを有する基礎用前面網4c、周縁に基
礎用後面枠4fを有する基礎用後面網4e、周縁に基礎
用側面枠を有する一対の基礎用側面網4g及び周縁に基
礎用上面枠4jを有する基礎用上面網4iからなる基礎
用箱4を1つ用意し、基礎用箱4の一対の基礎用側面網
4gのうち一方の基礎用側面網4gのない連設基礎用箱
5を複数用意する。基礎用底面枠4bに基礎用前面枠4
d、基礎用後面枠4f及び一対の基礎用側面枠をUボル
トにて連結することにより上面が開放された単一の基礎
用箱4を形成し、基礎用底面枠4bに基礎用前面枠4
d、基礎用後面枠4f及び他方の基礎用側面枠をUボル
トにて連結することにより上面及び一方の側面が開放さ
れた複数の連設基礎用箱5を形成する。基礎用箱4を盛
り土の端部に設置し、基礎用箱4の他方の側面に連設基
礎用箱5の開放された一方の側面が一致するように合体
させ、連設基礎用箱5の他方の側面に別の連設基礎用箱
5の開放された一方の側面が一致するように合体させ
て、基礎用箱4及び連設基礎用箱5を盛り土の端部に沿
って並べる。これらの箱4,5に中詰材1kを詰め込ん
でこの中詰材1kの上面を平らに均した後に、基礎用上
面枠4jを基礎用箱4及び連設基礎用箱5の各枠にUボ
ルトにて連結することにより基礎用上面網4iを基礎用
箱4及び連設基礎用箱5に取付ける。
【0007】次に周縁に第1積上げ用前面枠6dを有す
る第1積上げ用前面網6c、周縁に第1積上げ用後面枠
6fを有する第1積上げ用後面網6e、周縁に第1積上
げ用側面枠を有する一対の第1積上げ用側面網6g及び
周縁に第1積上げ用上面枠6jを有する第1積上げ用上
面網6iからなる第1積上げ用箱6を1つ用意し、第1
積上げ用箱6の一対の第1積上げ用側面網6gのうち一
方の第1積上げ用側面網6gのない第1連設積上げ用箱
7を複数用意する。第1積上げ用前面枠6d、第1積上
げ用後面枠6f及び一対の第1積上げ用側面枠をUボル
トにて連結することにより上下面が開放された単一の第
1積上げ用箱6を形成し、第1積上げ用前面枠6d、第
1積上げ用後面枠6f及び他方の第1積上げ用側面枠を
Uボルトにて連結することにより上下面及び一方の側面
が開放された複数の第1連設積上げ用箱7を形成する。
第1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用箱7は基礎用箱
4及び連設基礎用箱5より奥行きが短く形成される。第
1積上げ用箱6を基礎用箱4上に載せ、第1積上げ用箱
6の他方の側面に第1連設積上げ用箱7の開放された一
方の側面を一致させ、第1連設積上げ用箱7の他方の側
面に別の第1連設積上げ用箱7の開放された一方の側面
を一致させて、第1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用
箱7を基礎用箱4及び連設基礎用箱5上に並べる。そし
て集合する基礎用箱4及び連設基礎用箱5の複数の枠と
第1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用箱7の複数の枠
を2本ずつUボルト2k(図27)にて連結して束ね、
第1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用箱7に中詰材1
kを詰め込んでこの中詰材1kの上面を平らに均した後
に、第1積上げ用上面枠4jを第1積上げ用箱6及び第
1連設積上げ用箱7の各枠にUボルトにて連結すること
により第1積上げ用上面網6iを第1積上げ用箱6及び
第1連設積上げ用箱7に取付ける。
【0008】更に周縁に第2積上げ用前面枠8dを有す
る第2積上げ用前面網8c、周縁に第2積上げ用後面枠
8fを有する第2積上げ用後面網8e、周縁に第2積上
げ用側面枠を有する一対の第2積上げ用側面網8g及び
周縁に第2積上げ用上面枠8jを有する第2積上げ用上
面網8iからなる第2積上げ用箱8を1つ用意し、第2
積上げ用箱8の一対の第2積上げ用側面網8gのうち一
方の第2積上げ用側面8g網のない第2連設積上げ用箱
9を複数用意する。第2積上げ用前面枠8d、第2積上
げ用後面枠8f及び一対の第2積上げ用側面枠をUボル
トにて連結することにより上下面が開放された単一の第
2積上げ用箱8を形成し、第2積上げ用前面枠8d、第
2積上げ用後面枠8f及び他方の第2積上げ用側面枠を
Uボルトにて連結することにより上下面及び一方の側面
が開放された複数の第2連設積上げ用箱9を形成する。
第2積上げ用箱8及び第2連設積上げ用箱9は第1積上
げ用箱6及び第1連設積上げ用箱7より奥行きが短く形
成される。第2積上げ用箱8を第1積上げ用箱6及び第
1連設積上げ用箱7上に載せ、第2積上げ用箱8の他方
の側面に第2連設積上げ用箱9の開放された一方の側面
を一致させ、第2連設積上げ用箱9の他方の側面に別の
第2連設積上げ用箱9の開放された一方の側面を一致さ
せて、第2積上げ用箱8及び第2連設積上げ用箱9を第
1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用箱7上に並べる。
そして集合する第1積上げ用箱6及び第1連設積上げ用
箱7の複数の枠と第2積上げ用箱8及び第2連設積上げ
用箱9の複数の枠を2本ずつUボルト2k(図27)に
て連結して束ね、第2積上げ用箱8及び第2連設積上げ
用箱9に中詰材1kを詰め込んでこの中詰材1kの上面
を平らに均した後に、第2積上げ用上面枠8jを第2積
上げ用箱8及び第2連設積上げ用箱9の各枠にUボルト
にて連結することにより第2積上げ用上面網8iを第2
積上げ用箱8及び第2連設積上げ用箱9に取付ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の第
1及び第2の補強壁の構築方法では、基礎用箱、積上げ
用箱、別の積上げ用箱毎に中詰材の上面を略水平になる
ように均す必要があり、この均し作業に多くの手間を要
する問題があった。特に粒径の大きな中詰材(直径15
〜20cm程度の石)を用いた場合には、その作業は非
常に困難なものとなり、更に基礎用箱及び積上げ用箱間
の中詰材や、積上げ用箱及び別の積上げ用箱間の中詰材
がよく噛み合わず構造的な弱点となっていた。また、上
記従来の第1及び第2の補強壁の構築方法では、基礎用
箱、積上げ用箱及び別の積上げ用箱の枠材が3〜4本集
合する箇所があり、これらの枠材を連結するのに多くの
作業時間を要する問題点があった。更に、上記従来の第
1及び第2の補強壁の構築方法では、補強壁がフトン籠
工法という極めて経験的な工法に基づきかつ金網製の箱
を単位として構築されているため、外力、例えば盛り土
が崩れようとして発生する力による補強壁の変形につい
ての構造計算の手法が確立されていなかった。このため
補強壁の各部材の選定についての数値的な根拠もなかっ
た。
【0010】本発明の目的は、基礎用網体及び積上げ用
網体間や積上げ用網体及び別の積上げ用網体間に位置す
る中詰材の均し作業を不要にできる補強壁構築用網体及
びこれを用いた補強壁の構築方法を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、連結するために集合する枠を
2本とすることにより、これらの枠を容易に連結でき、
また基礎用網体や積上げ用網体等を略鉛直方向、特に断
面方向に集中的に用いることにより、補強壁の各部材の
寸法を過不足なく最適な値に決定できる、補強壁構築用
網体及びこれを用いた補強壁の構築方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1〜図3に示すように、周縁に底面枠11aを有する
底面網11と、周縁に前面枠12aを有しかつ前面枠1
2aを左右に二分する前面補強ステー12bを有する前
面網12と、周縁に後面枠13aを有しかつ後面枠13
aを左右に二分する後面補強ステー13bを有する後面
網13と、周縁に前面補強ステー12b及び後面補強ス
テー13bにそれぞれ連結される仕切枠14aを有する
仕切網14と、周縁に前面枠12a及び後面枠13aに
それぞれ連結される上面枠16aを有する上面網16と
を備え、前面枠12aは底面枠11a又は別の前面網の
前面枠に連結され、後面枠13aは底面枠11a又は別
の後面網の後面枠に連結されるように構成された補強壁
構築用網体である。この請求項1に記載された補強壁構
築用網体では、各網の各枠を連結するために集合する枠
は必ず2本であるため、各枠の連結作業を極めて容易に
かつ短時間で行うことができる。また前面網12、後面
網13及び仕切網14は略鉛直方向、特に断面方向に集
中的に用いられるため、補強壁18により保持される盛
り土等からの力による補強壁18の変形に対して有効に
その効力を発揮でき、更にその構造計算を比較的容易に
かつ正確に行うことができる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、周縁に端面枠27
aを有する端面網27を更に備え、端面枠27aは底面
網11の底面枠11a若しくは下位の端面網27の端面
枠27a、隣接する前面網12の前面枠12a、隣接す
る後面網13の後面枠13a及び上位の端面網27の端
面枠27a若しくは上面網16の上面枠16aに連結さ
れるように構成されたことを特徴とする。この請求項2
に記載された補強壁構築用網体では、補強壁18の長手
方向端部に鉛直方向に延びる端面網27が取付けられる
ので、端面網27により補強壁18の長手方向端部を所
定の強度に保持できる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1〜図3に示すように、前面網12
が基礎用前面網21と積上げ用前面網22とからなり、
後面網13が基礎用後面網23と積上げ用後面網24と
からなり、仕切網14が基礎用仕切網25と積上げ用仕
切網26とからなり、基礎用前面網21が周縁に底面枠
11aに連結される基礎用前面枠21aを有しかつ基礎
用前面枠21aを左右に二分する基礎用前面補強ステー
21bを有し、基礎用後面網23が周縁に底面枠11a
に連結される基礎用後面枠23aを有しかつ基礎用後面
枠23aを左右に二分する基礎用後面補強ステー23b
を有し、基礎用仕切網25が周縁に基礎用前面補強ステ
ー21b及び基礎用後面補強ステー23bにそれぞれ連
結される基礎用仕切枠25aを有し、積上げ用前面網2
2が周縁に積上げ用前面枠22aを有しかつ積上げ用前
面枠22aを左右に二分する積上げ用前面補強ステー2
2bを有し、積上げ用後面網24が周縁に積上げ用後面
枠24aを有しかつ積上げ用後面枠24aを左右に二分
する積上げ用後面補強ステー24bを有し、積上げ用仕
切網26が周縁に積上げ用前面補強ステー22b及び積
上げ用後面補強ステー24bにそれぞれ連結される積上
げ用仕切枠26aを有し、上面網16の上面枠16aが
周縁に積上げ用前面枠22a及び積上げ用後面枠24a
にそれぞれ連結されるように構成され、積上げ用前面枠
22aは基礎用前面枠21a又は別の積上げ用前面網の
積上げ用前面枠に連結され、積上げ用後面枠24aは基
礎用後面枠23a又は別の積上げ用後面網の積上げ用後
面枠に連結されるように構成されたことを特徴とする。
この請求項3に記載された補強壁構築用網体では、上記
請求項1に記載された補強壁構築用網体と同様に、各枠
の連結作業を極めて容易にかつ短時間で行うことがで
き、補強壁18により保持される盛り土等からの力によ
る補強壁18の変形に対して有効にその効力を発揮で
き、更にその構造計算を比較的容易にかつ正確に行うこ
とができる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、更に図1に示すように、基礎用端面網28
と積上げ用端面網29とからなる端面網27を更に備
え、基礎用端面網28が周縁に基礎用端面枠28aを有
し、積上げ用端面網29が周縁に積上げ用端面枠29a
を有し、基礎用端面枠28aは底面枠11a、基礎用前
面枠21a及び基礎用後面枠23aに連結され、積上げ
用端面枠29aは基礎用端面枠28a若しくは下位の積
上げ用端面枠、隣接する積上げ用網体32の積上げ用前
面枠22a、隣接する積上げ用網体32の積上げ用後面
枠24a及び上位の積上げ用端面枠若しくは上面網16
の上面枠16aに連結されるように構成されたことを特
徴とする。この請求項4に記載された補強壁構築用網体
では、上記請求項2に記載された補強壁構築用網体と同
様に、基礎用端面網28及び積上げ用端面網29により
補強壁18の長手方向端部を所定の強度に保持できる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、更に図20に示すように、互いに連結され
た基礎用網体60又は下位の積上げ用網体61の長手方
向端部に連結された基礎用端面網57又は下位の積上げ
用端面網58に対して、互いに連結された積上げ用網体
61又は上位の積上げ用網体62の長手方向端部に連結
された積上げ用端面網58又は上位の積上げ用端面網5
9が前記長手方向に所定の距離だけ突出し又は引込むよ
うに構成されたことを特徴とする。この請求項5に記載
された補強壁構築用網体では、補強壁149の長手方向
端部の地形がどのような形状であっても、その地形に合
せて補強壁149を形成できる。
【0016】請求項6に係る発明は、図1〜図5に示す
ように、それぞれの底面枠11aを互いに連結すること
により請求項3記載の複数の底面網11を所定の場所に
敷き並べる工程と(以下、工程(a)という)、基礎用仕
切枠25aに基礎用前面補強ステー21b及び基礎用後
面補強ステー23bをそれぞれ連結することにより請求
項3記載の基礎用仕切網25に請求項3記載の基礎用前
面網21及び請求項3記載の基礎用後面網23を取付け
て基礎用網体31を形成する工程と(以下、工程(b)と
いう)、基礎用前面枠21a及び基礎用後面枠23aを
底面枠11aにそれぞれ連結することにより複数の基礎
用網体31を複数の底面網11にそれぞれ取付ける工程
と(以下、工程(c)という)、隣合う基礎用前面枠21
a同士及び隣合う基礎用後面枠23a同士をそれぞれ連
結することにより複数の基礎用網体31を合体する工程
と(以下、工程(d)という)、合体した複数の基礎用網
体31の基礎用前面網21、基礎用後面網23及び基礎
用仕切網25で囲まれた空間33に中詰材34を詰込む
工程と(以下、工程(e)という)、積上げ用仕切枠26
aに積上げ用前面補強ステー22b及び積上げ用後面補
強ステー24bをそれぞれ連結することにより請求項3
記載の積上げ用仕切網26に請求項3記載の積上げ用前
面網22及び請求項3記載の積上げ用後面網24を取付
けて積上げ用網体32を形成する工程と(以下、工程
(f)という)、積上げ用前面枠22a及び積上げ用後面
枠24aを基礎用前面枠21a及び基礎用後面枠23a
にそれぞれ連結することにより複数の積上げ用網体32
を中詰材34を詰込んだ複数の基礎用網体31にそれぞ
れ積上げる工程と(以下、工程(g)という)、隣合う積
上げ用前面枠22a同士及び隣合う積上げ用後面枠24
a同士をそれぞれ連結することにより複数の積上げ用網
体32を合体する工程と(以下、工程(h)という)、合
体した複数の積上げ用網体32の積上げ用前面網22、
積上げ用後面網24及び積上げ用仕切網26で囲まれた
空間36に中詰材34を詰込む工程と(以下、工程(i)
という)、上面枠16aを積上げ用前面枠22a及び積
上げ用後面枠24aにそれぞれ連結することにより請求
項3記載の複数の上面網16を中詰材34を詰込んだ複
数の積上げ用網体32に取付ける工程と(以下、工程
(j)という)を含む補強壁の構築方法である。この請求
項6に記載された補強壁の構築方法では、工程(e)と工
程(f)との間に、中詰材34の上面を平らに均す必要が
ないので、補強壁18の構築作業性を向上できる。また
基礎用網体31と積上げ用網体32との間に水平方向に
延びかつ上下を区画する網がないので、中詰材34が基
礎用網体31と積上げ用網体32との間で噛み合わない
という現象は発生せず、補強壁18が構造的に弱くなる
ことはない。また各網の各枠を連結するために集合する
枠は必ず2本であるため、各枠の連結作業は極めて容易
にかつ短時間で行うことができる。また基礎用網体31
及び積上げ用網体32が鉛直方向、特に断面方向に集中
的に用いられるため、補強壁18により保持される盛り
土等からの力による補強壁18の変形に対して有効にそ
の効力を発揮でき、更にその構造計算を比較的容易にか
つ正確に行うことができる。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項6に係る発
明であって、更に図12及び図13に示すように工程
(i)と工程(j)の間に、積上げ用仕切枠54aに積上げ用
前面補強ステー及び積上げ用後面補強ステーをそれぞれ
連結することにより積上げ用仕切網54に積上げ用前面
網44及び積上げ用後面網49を取付けて積上げ用網体
62を形成する工程と(以下、工程(k)という)、積上
げ用前面網44の積上げ用前面枠44a及び積上げ用後
面網49の積上げ用後面枠49aを下位の中詰材34を
詰込んだ複数の積上げ用網体61の積上げ用前面枠43
a及び積上げ用後面枠48aにそれぞれ連結することに
より複数の積上げ用網体62を下位の中詰材34を詰込
んだ複数の積上げ用網体61にそれぞれ積上げる工程と
(以下、工程(l)という)、隣合う積上げ用前面枠44
a同士及び隣合う別の積上げ用後面枠49a同士をそれ
ぞれ連結することにより複数の積上げ用網体62を合体
する工程と(以下、工程(m)という)、合体した複数の
積上げ用網体62の積上げ用前面網44、積上げ用後面
網49及び積上げ用仕切網54で囲まれた空間67に中
詰材34を詰込む工程と(以下、工程(n)という)を更
に含み、工程(k)〜工程(n)が連続して1回又は2回以上
繰返されることを特徴とする。この請求項7に記載され
た補強壁の構築方法では、基礎用網体60上に積上げ用
網体61を積上げ、更に積上げ用網体61上に別の積上
げ用網体62を1段又は2段以上積上げても、上記請求
項5に記載された補強壁の構築方法と同様に、工程(e)
及び工程(f)間のみならず工程(i)及び工程(k)間に、中
詰材34の上面を平らに均す必要がないので、補強壁6
9の構築作業性を更に向上できる。また基礎用網体60
及び積上げ用網体61間のみならず積上げ用網体61及
び別の積上げ用網体62間に、水平方向に延びかつ上下
を区画する網がないので、中詰材34が基礎用網体60
及び積上げ用網体61間や積上げ用網体61及び別の積
上げ用網体62間で噛み合わないという現象は発生せ
ず、補強壁69が構造的に弱くなることはない。また各
網の各枠を連結するために集合する枠は必ず2本である
ため、各枠の連結作業は極めて容易にかつ短時間で行う
ことができる。また基礎用網体60、積上げ用網体61
及び別の積上げ用網体62が鉛直方向、特に断面方向に
集中的に用いられるため、補強壁69により保持される
盛り土等からの力による補強壁69の変形に対して有効
に効力を発揮でき、更にその構造計算を比較的容易にか
つ正確に行うことができる。
【0018】請求項8に係る発明は、請求項6又は7に
係る発明であって、更に図1〜図5に示すように、工程
(d)において、複数の基礎用網体31を合体するとき
に、長手方向端部に位置する底面網11の底面枠11
a、長手方向端部に位置する基礎用網体31の基礎用前
面枠21a及び上記長手方向端部に位置する基礎用網体
31の基礎用後面枠23aに、基礎用端面枠28aをそ
れぞれ連結することにより、請求項4記載の基礎用端面
網28を上記長手方向端部に位置する基礎用網体31に
更に取付け、工程(e)において、合体した複数の基礎用
網体31の基礎用前面網21、基礎用後面網23、基礎
用仕切網25及び基礎用端面網28で囲まれた空間35
に中詰材34を更に詰込み、工程(h)又は工程(h)及び工
程(m)において、複数の積上げ用網体32を合体すると
きに、基礎用端面網28の基礎用端面枠28a若しくは
下位の積上げ用端面網の積上げ用端面枠、長手方向端部
に位置し隣接する積上げ用端面網32の積上げ用前面枠
22a及び長手方向端部に位置し隣接する積上げ用網体
32の積上げ用後面枠24aに、積上げ用端面枠29a
をそれぞれ連結することにより、請求項4記載の積上げ
用端面網29を端部に位置する積上げ用網体32に更に
取付け、工程(i)又は工程(i)及び工程(n)において、合
体した複数の積上げ用網体32の積上げ用前面網22、
積上げ用後面網24、積上げ用仕切網26及び積上げ用
端面網29で囲まれた空間37に中詰材34を更に詰込
むことを特徴とする。この請求項8に記載された補強壁
の構築方法では、補強壁18の長手方向端部に鉛直方向
に延びる基礎用端面網28や積上げ用端面網29が取付
けられるので、これらの端面網28,29により補強壁
18の長手方向端部を所定の強度に保持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、補
強壁構築用網体10は周縁に底面枠11aを有する底面
網11と、周縁に前面枠12aを有する前面網12と、
周縁に後面枠13aを有する後面網13と、周縁に仕切
枠14aを有する仕切網14と、周縁に上面枠16aを
有する上面網16とを備える。底面網11、前面網1
2、後面網13及び上面網16は長方形状又は正方形状
に形成され、仕切網14は前縁が傾斜する台形状に形成
される。なお、上記底面網、前面網、後面網及び上面網
を上記以外の四角形状(台形状、菱形等)、三角形状又
はその他の多角形状に形成してもよい。また前面網12
には前面枠12aを左右に二分する前面補強ステー12
bが設けられ、後面網13には後面枠13aを左右に二
分する後面補強ステー13bが設けられる。前面補強ス
テー12bの両端は前面枠12aに溶着され、後面補強
ステー13bの両端は後面枠13aに溶着される。
【0020】仕切枠14の前部及び後部は前面補強ステ
ー12b及び後面補強ステー13bにUボルト17(図
11)にてそれぞれ連結され(図1〜図3、図7及び図
8)、上面枠16aの前部及び後部は前面枠12aの上
部及び後面枠13aの上部にUボルトにてそれぞれ連結
されるように構成される(図1及び図6)。底面網1
1、前面網12、後面網13及び上面網16の幅は2m
程度に形成されることが好ましく、後面網13及び仕切
網14の高さは1m程度に形成されることが好ましく、
底面網11の奥行きは1〜10mの範囲内に形成される
ことが好ましい。また各枠の太さ、各網の線径及びUボ
ルトの太さは6〜16mm、4〜8mm及び22mmの
範囲内にそれぞれ形成されることが好ましい。上記各部
材の寸法は補強壁18(図6〜図8)に作用する盛り土
の力に抗するように適宜決定される。
【0021】前面網12は基礎用前面枠21a及び基礎
用前面補強ステー21bを有する基礎用前面網21と、
積上げ用前面枠22a及び積上げ用前面補強ステー22
bを有する積上げ用前面網22とからなる(図1〜図
3)。後面網13は基礎用後面枠23a及び基礎用後面
補強ステー23bを有する基礎用後面網23と、積上げ
用後面枠24a及び積上げ用後面補強ステー24bを有
する積上げ用後面網24とからなる。また仕切網14は
基礎用仕切枠25aを有する基礎用仕切網25と、積上
げ用仕切枠26aを有する積上げ用仕切網26とからな
る。基礎用前面網21と積上げ用前面網22は同一形状
に形成され、基礎用後面網23と積上げ用後面網24は
同一形状に形成される。また積上げ用仕切網26は基礎
用仕切網25と高さが同一で長さが短く形成される。具
体的には基礎用仕切枠25aの前部が積上げ用仕切枠2
6aの前部と同一角度で傾斜し、積上げ用仕切枠26a
の下部が基礎用仕切枠25aの上部と同一長さに形成さ
れる。
【0022】本実施の形態の補強壁構築用網体10は周
縁に端面枠27aを有する端面網27を更に備える(図
1、図4、図5、図7及び図8)。端面網27は基礎用
端面枠28aを有する基礎用端面網28と、積上げ用端
面枠29aを有する積上げ用端面網29とからなる。基
礎用端面網28は基礎用仕切網25と同一形状に形成さ
れ、積上げ用端面網29は積上げ用仕切網26と同一形
状に形成される。
【0023】このように構成された補強壁構築用網体を
用いた補強壁の構築方法を説明する。先ず、複数の底面
網11を盛り土の端部に沿って敷き並べ、隣合う底面網
11の底面枠11同士をUボルトにてそれぞれ連結する
(図4)。一方、基礎用仕切枠25aの前部及び後部
に基礎用前面補強ステー21b及び基礎用後面補強ステ
ー23bをUボルトにてそれぞれ連結することにより、
基礎用仕切網25に基礎用前面網21及び基礎用後面網
23を取付け上方から見て略H字状の基礎用網体31を
形成し(図2及び図4)、複数の基礎用網体31を上
記複数の底面網11上に並べる。この状態で基礎用前面
枠21aの下部及び基礎用後面枠23aの下部を底面枠
11の前部及び後部にUボルトにてそれぞれ連結するこ
とにより、複数の基礎用網体31を複数の底面網11に
それぞれ取付け(図4)、隣合う基礎用前面枠21a
同士及び隣合う基礎用後面枠23a同士をUボルトにて
それぞれ連結することにより、複数の基礎用網体31を
互いに合体する。
【0024】また長手方向端部に位置する底面網11の
底面枠11a、長手方向端部に位置する基礎用網体31
の基礎用前面枠21a及び長手方向端部に位置する基礎
用網体31の基礎用後面枠23aに、基礎用端面枠28
aをUボルトにてそれぞれ連結することにより、基礎用
端面網28を長手方向端部に位置する底面網11及び基
礎用網体31に取付ける。次いで合体した複数の基礎用
網体31の基礎用前面網21、基礎用後面網23及び基
礎用仕切網25で囲まれた空間33に石等の中詰材34
を詰込み、また合体した複数の基礎用網体31の基礎用
前面網21、基礎用後面網23、基礎用仕切網25及び
基礎用端面網28で囲まれた空間35に中詰材34を詰
込む(図4)。
【0025】次に積上げ用仕切枠26aの前部及び後部
に積上げ用前面補強ステー22b及び積上げ用後面補強
ステー24bをUボルト17(図11)にてそれぞれ連
結することにより、積上げ用仕切網26に積上げ用前面
網22及び積上げ用後面網24を取付け上方から見て略
H字状の積上げ用網体32を形成し(図3及び図5
)、複数の積上げ用網体32を上記複数の基礎用網体
31上に並べる。この状態で積上げ用前面枠22aの下
部、積上げ用後面枠24aの下部及び積上げ用仕切枠2
6aの下部を基礎用前面枠21aの上部、基礎用後面枠
23aの上部及び基礎用仕切枠25aの上部にUボルト
17(図9)にてそれぞれ連結することにより、複数の
積上げ用網体32を複数の基礎用網体31にそれぞれ積
上げた状態で固定し(図5)、隣合う積上げ用前面枠
22a同士及び隣合う積上げ用後面枠24a同士をUボ
ルトにてそれぞれ連結することにより、複数の積上げ用
網体32を互いに合体する。また基礎用端面網28の基
礎用端面枠28a、長手方向端部に位置する積上げ用網
体32の積上げ用前面枠22a及び長手方向端部に位置
する積上げ用網体32の積上げ用後面枠24aに、積上
げ用端面枠29aをUボルトにてそれぞれ連結すること
により、積上げ用端面網29を長手方向端部に位置する
基礎用端面網28及び積上げ用網体32に更に取付け
る。
【0026】合体した複数の積上げ用網体32の積上げ
用前面網22、積上げ用後面網24及び積上げ用仕切網
26で囲まれた空間36に中詰材34を詰込み、また合
体した複数の積上げ用網体32の積上げ用前面網22、
積上げ用後面網24、積上げ用仕切網26及び積上げ用
端面網29で囲まれた空間37に中詰材34を詰込む
(図5)。更に中詰材34の上面を平らに均した後
に、上面枠16aの前部及び後部を積上げ用前面枠22
aの上部及び積上げ用後面枠24aの上部にUボルトに
て連結した後に、上面枠16aの一方の側部を隣接する
上面枠16aの側部にUボルト17(図10)にて連結
し、かつ上面枠16aの他方の側部を隣接する上面枠1
6aの側部又は積上げ用端面枠29aの上部にUボルト
にて連結することにより、複数の上面網16を複数の積
上げ用網体32及び積上げ用端面網29に取付ける(図
5)。なお、上面枠の一方の側部を隣接する上面枠の
側部に連結し、かつ上面枠の他方の側部を隣接する上面
枠の側部又は積上げ用端面枠の上部に連結した後に、上
面枠の前部及び後部を積上げ用前面枠の上部及び積上げ
用後面枠の上部に連結してもよい。
【0027】このように構成された補強壁では、合体し
た複数の基礎用網体31の基礎用前面網21、基礎用後
面網23及び基礎用仕切網25で囲まれた空間33と、
合体した複数の基礎用網体31の基礎用前面網21、基
礎用後面網23、基礎用仕切網25及び基礎用端面網2
8で囲まれた空間35とに中詰材34を詰込んだ後に、
この中詰材34の上面を平らに均す必要がないので、補
強壁18の構築作業性を向上できる。また基礎用網体3
1と積上げ用網体32との間に水平方向に延びかつ上下
を区画する網がないので、中詰材34が基礎用網体31
と積上げ用網体32との間で噛み合わないという現象は
発生せず、補強壁18が構造的に弱くなることはない。
【0028】また各網の各枠を連結するときに集合する
枠は必ず2本であるため、各枠のUボルト17による連
結作業は極めて容易にかつ短時間で行うことができる。
また基礎用網体31及び積上げ用網体32が縦方向、特
に断面方向に集中的に用いられるため、盛り土からの力
による補強壁18の変形に対して有効にその効力を発揮
でき、更にその構造計算を比較的容易にかつ正確に行う
ことができる。即ち、補強壁18に作用する盛り土の力
に抵抗し得る補強壁18の各部材の最適な寸法を構造計
算により算出できるので、より経済的な部材の選定が可
能となる。
【0029】図12及び図13は本発明の第2の実施の
形態を示す。図12及び図13において図6及び図7と
同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、前面
網41が基礎用前面枠42a及び基礎用前面補強ステー
を有する基礎用前面網42と、第1積上げ用前面枠43
a及び第1積上げ用前面補強ステーを有する第1積上げ
用前面網43と、第2積上げ用前面枠44a及び第2積
上げ用前面補強ステーを有する第2積上げ用前面網44
とからなる。後面網46は基礎用後面枠47a及び基礎
用後面補強ステーを有する基礎用後面網47と、第1積
上げ用後面枠48a及び第1積上げ用後面補強ステーを
有する第1積上げ用後面網48と、第2積上げ用後面枠
49a及び第2積上げ用後面補強ステーを有する第2積
上げ用後面網49とからなる。また仕切網51は基礎用
仕切枠52aを有する基礎用仕切網52と、第1積上げ
用仕切枠53aを有する第1積上げ用仕切網53と、第
2積上げ用仕切枠54aを有する第2積上げ用仕切網5
4とからなる。端面網56は基礎用端面枠57aを有す
る基礎用端面網57と、第1積上げ用端面枠58aを有
する第1積上げ用端面網58と、第2積上げ用端面枠5
9aを有する第2積上げ用端面網59とからなる。更に
第1積上げ用仕切枠53aの下部が基礎用仕切枠52a
の上部と同一長さに形成され、第2積上げ用仕切枠54
aの下部が第1積上げ用仕切枠53aの上部と同一長さ
に形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構
成される。
【0030】このように構成された補強壁構築用網体を
用いた補強壁の構築方法を説明する。先ず、第1の実施
の形態と同様に、底面網11を所定の場所に敷き並べ、
基礎用網体60を底面網11に取付けかつ互いに合体
し、基礎用端面網57を長手方向端部に位置する基礎用
網体60及び底面網11に取付けた後に、基礎用網体6
0間の空間63や基礎用網体60及び基礎用端面網57
間の空間64に中詰材34を詰込む。複数の第1積上げ
用網体61を基礎用網体60上に積上げかつ互いに合体
し、第1積上げ用端面網58を長手方向端部に位置する
第1積上げ用網体61に取付けた後に、第1積上げ用網
体61間の空間65や第1積上げ用網体61及び第1積
上げ用端面網58間の空間66に中詰材34を詰込む。
但し、第1積上げ用網体61を基礎用網体60上に並べ
るときに、第1積上げ用仕切網53が下位の隣合う一対
の基礎用仕切網52,52間に位置するように並べる。
【0031】次いで第2積上げ用仕切枠54aの前部及
び後部に第2積上げ用前面補強ステー及び第2積上げ用
後面補強ステーをUボルトにてそれぞれ連結することに
より、第2積上げ用仕切網54に第2積上げ用前面網4
4及び第2積上げ用後面網49を取付け上方から見て略
H字状の第2積上げ用網体62を形成し、複数の第2積
上げ用網体62を上記複数の第1積上げ用網体61上に
並べる。このとき第2積上げ用仕切網54が下位の隣合
う一対の第1積上げ用仕切網53,53間に位置するよ
うに並べる。この状態で第2積上げ用前面枠44aの下
部及び第2積上げ用後面枠49aの下部を第1積上げ用
前面枠43aの上部及び第1積上げ用後面枠48aの上
部にUボルトにてそれぞれ連結することにより、複数の
第2積上げ用網体62を複数の第1積上げ用網体61に
それぞれ積上げた状態で固定し、隣合う第2積上げ用前
面枠44a同士及び隣合う第2積上げ用後面枠49a同
士をUボルトにてそれぞれ連結することにより、複数の
第2積上げ用網体62を互いに合体する。
【0032】次に第1積上げ用端面網58の第1積上げ
用端面枠58a、長手方向端部に位置する第2積上げ用
網体62の第2積上げ用前面枠44a及び長手方向端部
に位置する第2積上げ用網体62の第2積上げ用後面枠
49aに、第2積上げ用端面枠59aをUボルトにてそ
れぞれ連結することにより、第2積上げ用端面網59を
長手方向端部に位置する第1積上げ用端面網58及び第
2積上げ用網体62に更に取付ける。合体した複数の第
2積上げ用網体62の第2積上げ用前面網44、第2積
上げ用後面網49及び第2積上げ用仕切網54で囲まれ
た空間67に中詰材34を詰込み、また合体した複数の
第2積上げ用網体62の第2積上げ用前面網44、第2
積上げ用後面網49、第2積上げ用仕切網54及び第2
積上げ用端面網59で囲まれた空間68に中詰材34を
詰込む。更に中詰材34の上面を平らに均した後に、上
面枠16aの前部及び後部を第2積上げ用前面枠44a
の上部及び第2積上げ用後面枠49aの上部にUボルト
にて連結し、上面枠16aの一方の側部を隣接する上面
枠16aの側部にUボルトにて連結し、かつ上面枠16
aの他方の側部を隣接する上面枠16aの側部又は第2
積上げ用端面枠59aの上部にUボルトにて連結するこ
とにより、複数の上面網16を複数の第2積上げ用網体
62及び第2積上げ用端面網59に取付ける。
【0033】このように構成された補強壁では、基礎用
網体60間の空間63及び基礎用網体60及び基礎用端
面網57間の空間64に中詰材34を詰込む工程と、第
1積上げ用網体61を基礎用網体60上に積上げる工程
との間のみならず、第1積上げ用網体61間の空間65
及び第1積上げ用網体61及び第1積上げ用端面網58
間の空間66に中詰材34を詰込む工程と、第2積上げ
用網体62を第1積上げ用網体61上に積上げる工程と
の間に、中詰材34の上面を平らに均す必要がないの
で、補強壁69の構築作業性を更に向上できる。また基
礎用網体60及び第1積上げ用網体61間のみならず第
1積上げ用網体61及び第2積上げ用網体62間に、水
平方向に延びかつ上下を区画する網がないので、中詰材
34が基礎用網体60及び第1積上げ用網体61間や第
1積上げ用網体61及び第2積上げ用網体62間で噛み
合わないという現象は発生せず、補強壁69が構造的に
弱くなることはない。また各網の各枠を連結するために
集合する枠は必ず2本であるため、各枠の連結作業は極
めて容易にかつ短時間で行うことができる。また基礎用
網体60、第1積上げ用網体61及び第2積上げ用網体
62が鉛直方向、特に断面方向に集中的に用いられるた
め、補強壁69により保持される盛り土等からの力によ
る補強壁69の変形に対して有効にその効力を発揮で
き、更にその構造計算を比較的容易にかつ正確に行うこ
とができる。
【0034】図14は本発明の第3の実施の形態を示
す。図14において図12と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、基礎用仕切網72、第1積上
げ用仕切網73及び第2積上げ用仕切網74が同一形状
に形成され、第1積上げ用後面枠48aの下部が第1後
側水平網76の第1後側水平枠76aを介して基礎用後
面枠47aの上部に連結され、更に第2積上げ用後面枠
49aの下部が第2後側水平網77の第2後側水平枠7
7aを介して第1積上げ用後面枠48aの上部に連結さ
れる。上記以外は第2の実施の形態と同一に構成され
る。このように構成された補強壁構築用網体を用いた補
強壁の構築方法は、第1及び第2後側水平網76,77
の取付作業が増加することを除いて、第2の実施の形態
と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。また上
記補強壁は、もたれ擁壁工として用いられる。
【0035】図15は本発明の第4の実施の形態を示
す。図15において図12と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、基礎用仕切網82の基礎用仕
切枠、第1積上げ用仕切網83の第1積上げ用仕切枠及
び第2積上げ用仕切網84の第2積上げ用仕切枠の前部
のみならず後部も傾斜して形成される。即ち基礎用仕切
枠、第1積上げ用仕切枠及び第2積上げ用仕切枠の前部
は基礎用前面網42の基礎用前面補強ステー、第1積上
げ用前面網43の第1積上げ用前面補強ステー及び第2
積上げ用前面網44の第2積上げ用前面補強ステーにそ
れぞれ傾斜して連結され、基礎用仕切枠、第1積上げ用
仕切枠及び第2積上げ用仕切枠の後部は基礎用後面網8
7の基礎用後面補強ステー、第1積上げ用後面網88の
第1積上げ用後面補強ステー及び第2積上げ用後面網8
9の第2積上げ用後面補強ステーにそれぞれ傾斜して連
結される。また図15の符号91及び92は底面網及び
上面網である。このように構成された補強壁構築用網体
を用いた補強壁の構築方法は、第2の実施の形態と略同
様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0036】図16は本発明の第5の実施の形態を示
す。図16において図12と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、基礎用仕切網102、第1積
上げ用仕切網103及び第2積上げ用仕切網104が長
方形状に形成され、第1積上げ用前面網113の第1積
上げ用前面枠113aの下部が第1前側水平網106の
第1前側水平枠106aを介して基礎用前面網112の
基礎用前面枠112aの上部に連結され、更に第2積上
げ用前面網114の第2積上げ用前面枠114aの下部
が第2前側水平網107の第2前側水平枠107aを介
して第1積上げ用前面枠113aの上部に連結される。
また第1積上げ用仕切網103は基礎用仕切網102よ
り長さが短く形成され、第2積上げ用仕切網104は第
1積上げ用仕切網103より長さが短く形成される。上
記以外は第2の実施の形態と同一に構成される。このよ
うに構成された補強壁構築用網体を用いた補強壁の構築
方法は、第1及び第2前側水平網106,107の取付
作業が増加することを除いて、第2の実施の形態と略同
様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0037】図17は本発明の第6の実施の形態を示
す。図17において図14又は図16と同一符号は同一
部品を示す。この実施の形態では、基礎用仕切網12
2、第1積上げ用仕切網123及び第2積上げ用仕切網
124が同一の長方形状に形成され、第1積上げ用前面
枠113aの下部が第1前側水平網106の第1前側水
平枠106aを介して基礎用前面枠112aの上部に連
結され、第2積上げ用前面枠114aの下部が第2前側
水平網107の第2前側水平枠107aを介して第1積
上げ用前面枠113aの上部に連結される。また第1積
上げ用後面枠48aの下部は第1後側水平網76の第1
後側水平枠76aを介して基礎用後面枠47aの上部に
連結され、第2積上げ用後面枠49aの下部は第2後側
水平網77の第2後側水平枠77aを介して第1積上げ
用後面枠48aの上部に連結される。また上面網128
は底面網129と同一形状に形成される。上記以外は第
2の実施の形態と同一に構成される。このように構成さ
れた補強壁構築用網体を用いた補強壁の構築方法は、第
1及び第2前側水平網106,107と第1及び第2後
側水平網76,77の取付作業が増加することを除い
て、第2の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説
明を省略する。
【0038】図18は本発明の第7の実施の形態を示
す。図18において図14と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、基礎用仕切網132、第1積
上げ用仕切網133及び第2積上げ用仕切網134の順
に長さが短くなるように形成され、第1積上げ用後面枠
48の下部が第1後側水平網76の第1後側水平枠76
aを介して基礎用後面枠47の上部に連結され、更に第
2積上げ用後面枠49の下部が第2後側水平網77の第
2後側水平枠77aを介して第1積上げ用後面枠48の
上部に連結される。上記以外は第3の実施の形態と同一
に構成される。このように構成された補強壁構築用網体
を用いた補強壁の構築方法は、第3の実施の形態と略同
様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0039】図19及び図20は本発明の第8の実施の
形態を示す。図19及び図20において図12及び図1
3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、
盛り土に沿って多数の基礎用網体60が連結され、これ
らの基礎用網体60の上面に盛り土に沿って多数の第1
積上げ用網体61が連結され、更にこれらの第1積上げ
用網体61の上面に盛り土に沿って多数の第2積上げ用
網体62が連結される。第1積上げ用網体61の第1積
上げ用仕切枠53aの下部は基礎用網体60の基礎用仕
切枠52aの上部に連結され、第2積上げ用網体62の
第2積上げ用仕切枠54aの下部は第1積上げ用網体6
1の第1積上げ用仕切枠53aの上部に連結される。ま
た互いに連結された基礎用網体60の長手方向端部には
基礎用端面網57が連結され、互いに連結された第1積
上げ用網体61の長手方向端部には第1積上げ用端面網
58が連結され、更に互いに連結された第2積上げ用網
体62の長手方向端部には第2積上げ用端面網59が連
結される。
【0040】長手方向一端側(図20の右側)の第1積
上げ用端面網58は基礎用端面網57に対して上記長手
方向に所定の距離だけ引込むように構成され、基礎用端
面枠57aの上部と第1積上げ用端面枠58aの下部は
第1端部水平網141の第1端部水平枠141aにより
連結される。また長手方向他端側(図20の左側)の第
1積上げ用端面網58は基礎用端面網57に対して上記
長手方向に所定の距離だけ突出するように構成され、基
礎用端面枠57aの上部と第1積上げ用端面枠58aの
下部は第1端部水平網141の第1端部水平枠141a
により連結される。長手方向一端側の第2積上げ用端面
網59は第1積上げ用端面網58に対して上記長手方向
に所定の距離だけ引込むように構成され、第1積上げ用
端面枠58aの上部と第2積上げ用端面枠59aの下部
は第2端部水平網142の第1端部水平枠142aによ
り連結される。また長手方向他端側の第2積上げ用端面
網59は第1積上げ用端面網58に対して上記長手方向
に所定の距離だけ突出するように構成され、第1積上げ
用端面枠58aの上部と第2積上げ用端面枠59aの下
部は第2端部水平網142の第1端部水平枠142aに
より連結される。このように構成された補強壁149で
は、補強壁149の長手方向端部の地形がどのような形
状であっても、その地形に合せて補強壁149を形成で
きる。
【0041】なお、上記第1〜第8の実施の形態では、
補強壁を盛り土の端部に沿って形成したが、低地と高地
の段差部に形成しても、比較的流れの速い渓流の川底に
形成しても、或いは河川の岸辺に形成してもよい。ま
た、上記第1〜第8の実施の形態では、1段又は2段の
積上げ用網体を基礎用網体上に積上げたが、3段以上の
積上げ用網体を基礎用網体上に積上げてもよい。更に、
上記第1〜第8の実施の形態では、各網の各枠をUボル
トにて連結したが、連結具にて連結したり、或いは鋼線
を螺旋状に成形したコイル等にて連結したりしてもよ
い。連結具は図21に示すように、2本の枠(例えば、
基礎用後面枠23a及び積上げ用後面枠24a)を挟持
する一対のプレート157a,157aと、これらのプ
レート157a,157aに所定の間隔をあけて挿通さ
れる3本のボルト157bと、これらのボルト157b
に螺合される3個のナット157cとを有する。上記プ
レート157aの厚さ及びボルト157bの太さは6m
m及び12mmに形成されることが好ましく、上記コイ
ルの太さは4〜6mmの範囲内に形成されることが好ま
しい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、仕
切網の仕切枠を前面網の前面補強ステー及び後面網の後
面補強ステーにそれぞれ連結し、前面枠を底面枠又は別
の前面網の前面枠に連結し、後面枠を底面枠又は別の後
面網の後面枠に連結し、更に上面網の上面枠を前面枠及
び後面枠にそれぞれ連結するように構成したので、各網
の連結用の各枠は必ず2本だけ集合する。この結果、各
枠の連結作業を極めて容易にかつ短時間で行うことがで
きる。また前面網、後面網及び仕切網は略鉛直方向、特
に断面方向に集中的に用いられるため、補強壁により保
持される盛り土等からの力による補強壁の変形に対して
有効にその効力を発揮でき、更にその構造計算を比較的
容易にかつ正確に行うことができる。
【0043】また周縁に端面枠を有する端面網を更に備
え、端面枠を底面網の底面枠若しくは下位の端面網の端
面枠、隣接する前面網の前面枠、隣接する後面網の後面
枠及び上位の端面網の端面枠若しくは上面網の上面枠に
連結するように構成すれば、補強壁の長手方向端部に鉛
直方向に延びる端面網が取付けられるので、端面網によ
り補強壁の長手方向端部を所定の強度に保持できる。ま
た基礎用網体又は下位の積上げ用網体の長手方向端部に
連結された基礎用端面網又は下位の積上げ用端面網に対
して、積上げ用網体又は上位の積上げ用網体の長手方向
端部に連結された積上げ用端面網又は上位の積上げ用端
面網を上記長手方向に所定の距離だけ突出し又は引込む
ように構成すれば、補強壁の長手方向端部の地形がどの
ような形状であっても、その地形に合わせて補強壁を形
成できる。
【0044】また前面網を基礎用前面網及び積上げ用前
面網により、後面網を基礎用後面網及び積上げ用後面網
により、仕切網を基礎用仕切網及び積上げ用仕切網によ
りそれぞれ構成し、底面網を所定の場所に敷き並べ、基
礎用網体を底面網に取付けかつ合体し、基礎用網体間の
空間に中詰材を詰込み、複数の積上げ用網体を基礎用網
体上に積上げかつ合体し、積上げ用網体間の空間に中詰
材を詰込み、更に上面網を積上げ用網体に取付ければ、
基礎用網体間の空間に中詰材を詰込む工程と積上げ用網
体を基礎用網体上に積上げる工程との間に、中詰材の上
面を平らに均す必要がないので、補強壁の構築作業性を
向上できる。また基礎用網体と積上げ用網体との間に水
平方向に延び上下を区画する網がないので、中詰材が基
礎用網体と積上げ用網体との間で噛み合わないという現
象は発生せず、補強壁が構造的に弱くなることはない。
また各網の各枠を連結するために集合する枠は必ず2本
であるため、各枠の連結作業は極めて容易にかつ短時間
で行うことができる。また基礎用網体及び積上げ用網体
が鉛直方向、特に断面方向に集中的に用いられるため、
補強壁により保持される盛り土等からの力による補強壁
の変形に対して有効にその効力を発揮でき、更にその構
造計算を比較的容易にかつ正確に行うことができる。
【0045】また積上げ用網体間の空間に中詰材を詰込
む工程と上面網を積上げ用網体に取付ける工程との間
に、別の積上げ用網体を下位の積上げ用網体上に積上げ
かつ合体し、かつ別の積上げ用網体間の空間に中詰材を
詰込む工程を1回又は2回以上繰返せば、基礎用網体間
の空間に中詰材を詰込む工程と積上げ用網体を基礎用網
体上に積上げる工程との間のみならず、積上げ用網体間
の空間に中詰材を詰込む工程と別の積上げ用網体を積上
げ用網体上に積上げる工程との間に、中詰材の上面を平
らに均す必要がないので、補強壁の構築作業性を更に向
上できる。また基礎用網体及び積上げ用網体間のみなら
ず積上げ用網体及び別の積上げ用網体間に、水平方向に
延びかつ上下を区画する網がないので、中詰材が基礎用
網体及び積上げ用網体間や積上げ用網体及び別の積上げ
用網体間で噛み合わないという現象は発生せず、補強壁
が構造的に弱くなることはない。また各網の各枠を連結
するために集合する枠は必ず2本であるため、各枠の連
結作業は極めて容易にかつ短時間で行うことができる。
また基礎用網体、積上げ用網体及び別の積上げ用網体が
鉛直方向、特に断面方向に集中的に用いられるため、補
強壁により保持される盛り土等からの力による補強壁の
変形に対して有効にその効力を発揮でき、更にその構造
計算を比較的容易にかつ正確に行うことができる。
【0046】更に端面網を基礎用端面網及び積上げ用端
面網により構成し、基礎用網体を互いに合体するとき
に、基礎用端面網を長手方向端部に位置する基礎用網体
に取付け、基礎用前面網、基礎用後面網、基礎用仕切網
及び基礎用端面網で囲まれた空間に中詰材を詰込み、ま
た積上げ用網体を互いに合体するときに、積上げ用端面
網を長手方向端部に位置する積上げ用網体に取付け、積
上げ用前面網、積上げ用後面網、積上げ用仕切網及び積
上げ用端面網で囲まれた空間に中詰材を詰込めば、補強
壁の長手方向端部に鉛直方向に延びる基礎用端面網や積
上げ用端面網が取付けられるので、これらの端面網によ
り補強壁の長手方向端部を所定の強度に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の補強壁構築用網体の分解
斜視図。
【図2】基礎用網体の分解斜視図。
【図3】積上げ用網体の分解斜視図。
【図4】その補強壁の前半の構築手順を示す図。
【図5】その補強壁の後半の構築手順を示す図。
【図6】図7のA−A線断面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】図7のC−C線断面図。
【図9】図6のD部拡大断面図。
【図10】図7のE部拡大断面図。
【図11】図8のF部拡大断面図。
【図12】本発明の第2実施形態を示す図13のG−G
線断面図。
【図13】図12のH−H線断面図。
【図14】本発明の第3実施形態を示し、中詰材を省略
した図12に対応する断面図。
【図15】本発明の第4実施形態を示し、中詰材を省略
した図12に対応する断面図。
【図16】本発明の第5実施形態を示し、中詰材を省略
した図12に対応する断面図。
【図17】本発明の第6実施形態を示し、中詰材を省略
した図12に対応する断面図。
【図18】本発明の第7実施形態を示し、中詰材を省略
した図12に対応する断面図。
【図19】本発明の第8実施形態を示す図20のI−I
線断面図。
【図20】図19のJ−J線断面図。
【図21】本発明の第9実施形態を示す図9に対応する
拡大断面図。
【図22】従来の第1の補強壁の構築方法を示す要部斜
視図。
【図23】図22のK−K線断面図。
【図24】図23のL部拡大断面図。
【図25】従来の第2の補強壁の構築方法を示す要部斜
視図。
【図26】図25のM−M線断面図。
【図27】図26のN部拡大断面図。
【符号の説明】
10 補強壁構築用網体 11,79,91,129 底面網 11a 底面枠 12,41 前面網 12a 前面枠 12b 前面補強ステー 13,46 後面網 13a 後面枠 13b 後面補強ステー 14,51 仕切網 14a 仕切枠 16,78,92,128 上面網 16a 上面枠 18,69,149 補強壁 21,42,112 基礎用前面網 21a,42a,112a 基礎用前面枠 21b 基礎用前面補強ステー 22,43,44,113,114 積上げ用前面網 22a,43a,44a,113a,114a 積上げ
用前面枠 22b 積上げ用前面補強ステー 23,47,87 基礎用後面網 23a,47a,87a 基礎用後面枠 23b 基礎用後面補強ステー 24,48,49,88,89 積上げ用後面網 24a,48a,49a,88a,89a 積上げ用後
面枠 24b 積上げ用後面補強ステー 25,52,72,82,102,122,132 基
礎用仕切網 25a,52a 基礎用仕切枠 26,53,54,73,74,83,84,103,
104,123,124,133,134 積上げ用仕
切網 26a,53a,54a 積上げ用仕切枠 27,56 端面網 27a 端面枠 28,57 基礎用端面網 28a,57a 基礎用端面枠 29,58,59 積上げ用端面網 29a,58a,59a 積上げ用端面枠 31,60 基礎用網体 32,61,62 積上げ用網体 33,35,36,37,63,64,65,66,6
7,68 空間 34 中詰材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁に底面枠(11a)を有する底面網(11)
    と、 周縁に前面枠(12a)を有しかつ前記前面枠(12a)を左右に
    二分する前面補強ステー(12b)を有する前面網(12)と、 周縁に後面枠(13a)を有しかつ前記後面枠(13a)を左右に
    二分する後面補強ステー(13b)を有する後面網(13)と、 周縁に前記前面補強ステー(12b)及び後面補強ステー(13
    b)にそれぞれ連結される仕切枠(14a)を有する仕切網(1
    4)と、 周縁に前記前面枠(12a)及び後面枠(13a)にそれぞれ連結
    される上面枠(16a)を有する上面網(16)とを備え、 前記前面枠(12a)は前記底面枠(11a)又は別の前面網(12)
    の前面枠(12a)に連結され、 前記後面枠(13a)は前記底面枠(11a)又は別の後面網(13)
    の後面枠(13a)に連結されるように構成された補強壁構
    築用網体。
  2. 【請求項2】 周縁に端面枠(27a)を有する端面網(27)
    を更に備え、 前記端面枠(27a)は底面網(11)の底面枠(11a)若しくは下
    位の端面網の端面枠、隣接する前面網(21)の前面枠(21
    a)、隣接する後面網(23)の後面枠(23a)及び上位の端面
    網(27)の端面枠(27a)若しくは上面網(16)の上面枠(16a)
    に連結されるように構成された請求項1記載の補強壁構
    築用網体。
  3. 【請求項3】 前面網(12)が基礎用前面網(21)と積上げ
    用前面網(22)とからなり、後面網(13)が基礎用後面網(2
    3)と積上げ用後面網(24)とからなり、仕切網(14)が基礎
    用仕切網(25)と積上げ用仕切網(26)とからなり、 前記基礎用前面網(21)が周縁に底面枠(11a)に連結され
    る基礎用前面枠(21a)を有しかつ前記基礎用前面枠(21a)
    を左右に二分する基礎用前面補強ステー(21b)を有し、 前記基礎用後面網(13)が周縁に前記底面枠(11a)に連結
    される基礎用後面枠(23a)を有しかつ前記基礎用後面枠
    (23a)を左右に二分する基礎用後面補強ステー(23b)を有
    し、 前記基礎用仕切網(25)が周縁に前記基礎用前面補強ステ
    ー(21b)及び基礎用後面補強ステー(23b)にそれぞれ連結
    される基礎用仕切枠(25a)を有し、 前記積上げ用前面網(22)が周縁に積上げ用前面枠(22a)
    を有しかつ前記積上げ用前面枠(22a)を左右に二分する
    積上げ用前面補強ステー(22b)を有し、 前記積上げ用後面網(24)が周縁に積上げ用後面枠(24a)
    を有しかつ前記積上げ用後面枠(24a)を左右に二分する
    積上げ用後面補強ステー(24b)を有し、 前記積上げ用仕切網(26)が周縁に前記積上げ用前面補強
    ステー(22b)及び積上げ用後面補強ステー(24b)にそれぞ
    れ連結される積上げ用仕切枠(26a)を有し、 上面網(16)の上面枠(16a)が周縁に前記積上げ用前面枠
    (22a)及び積上げ用後面枠(24a)にそれぞれ連結されるよ
    うに構成され、 前記積上げ用前面枠(22a)は前記基礎用前面枠(21a)又は
    別の積上げ用前面網(22)の積上げ用前面枠(22a)に連結
    され、 前記積上げ用後面枠(24a)は前記基礎用後面枠(24a)又は
    別の積上げ用後面網(24)の積上げ用後面枠(24a)に連結
    されるように構成された請求項1記載の補強壁構築用網
    体。
  4. 【請求項4】 基礎用端面網(28)と積上げ用端面網(29)
    とからなる端面網(27)を更に備え、 前記基礎用端面網(28)が周縁に基礎用端面枠(28a)を有
    し、 前記積上げ用端面網(29)が周縁に積上げ用端面枠(29a)
    を有し、 前記基礎用端面枠(28a)は底面枠(11a)、基礎用前面枠(2
    1a)及び基礎用後面枠(23a)に連結され、 前記積上げ用端面枠(29a)は前記基礎用端面枠(28a)若し
    くは下位の積上げ用端面枠、隣接する積上げ用網体(32)
    の積上げ用前面枠(22a)、前記隣接する積上げ用網体(3
    2)の積上げ用後面枠(24a)及び上位の積上げ用端面枠若
    しくは上面網(16)の上面枠(16a)に連結されるように構
    成された請求項3記載の補強壁構築用網体。
  5. 【請求項5】 互いに連結された基礎用網体(60)又は下
    位の積上げ用網体(61)の長手方向端部に連結された基礎
    用端面網(57)又は下位の積上げ用端面網(58)に対して、
    互いに連結された積上げ用網体(61)又は上位の積上げ用
    網体(62)の長手方向端部に連結された積上げ用端面網(5
    8)又は上位の積上げ用端面網(59)が前記長手方向に所定
    の距離だけ突出し又は引込むように構成された請求項4
    記載の補強壁構築用網体。
  6. 【請求項6】 (a) それぞれの底面枠(11a)を互いに連
    結することにより請求項3記載の複数の底面網(11)を所
    定の場所に敷き並べる工程と、(b) 基礎用仕切枠(25a)
    に基礎用前面補強ステー(21b)及び基礎用後面補強ステ
    ー(23b)をそれぞれ連結することにより請求項3記載の
    基礎用仕切網(25)に請求項3記載の基礎用前面網(21)及
    び請求項3記載の基礎用後面網(23)を取付けて基礎用網
    体(31)を形成する工程と、(c) 基礎用前面枠(21a)及び
    基礎用後面枠(23a)を前記底面枠(11a)にそれぞれ連結す
    ることにより複数の前記基礎用網体(31)を複数の前記底
    面網(11)にそれぞれ取付ける工程と、(d) 隣合う基礎用
    前面枠(21a)同士及び隣合う基礎用後面枠(23a)同士をそ
    れぞれ連結することにより複数の前記基礎用網体(31)を
    合体する工程と、(e) 合体した複数の前記基礎用網体(3
    1)の基礎用前面網(21)、基礎用後面網(23)及び基礎用仕
    切網(25)で囲まれた空間(33)に中詰材(34)を詰込む工程
    と、(f) 積上げ用仕切枠(26a)に積上げ用前面補強ステ
    ー(22b)及び積上げ用後面補強ステー(24b)をそれぞれ連
    結することにより請求項3記載の積上げ用仕切網(26)に
    請求項3記載の積上げ用前面網(22)及び請求項3記載の
    積上げ用後面網(24)を取付けて積上げ用網体(32)を形成
    する工程と、(g) 積上げ用前面枠(22a)及び積上げ用後
    面枠(24a)を前記基礎用前面枠(21a)及び基礎用後面枠(2
    3a)にそれぞれ連結することにより複数の前記積上げ用
    網体(32)を前記中詰材(34)を詰込んだ複数の基礎用網体
    (31)にそれぞれ積上げる工程と、(h) 隣合う積上げ用前
    面枠(22a)同士及び隣合う積上げ用後面枠(24a)同士をそ
    れぞれ連結することにより複数の前記積上げ用網体(32)
    を合体する工程と、(i) 合体した複数の前記積上げ用網
    体(32)の積上げ用前面網(22)、積上げ用後面網(24)及び
    積上げ用仕切網(26)で囲まれた空間(36)に中詰材(34)を
    詰込む工程と、(j) 上面枠(16a)を前記積上げ用前面枠
    (22a)及び積上げ用後面枠(24a)にそれぞれ連結すること
    により請求項3記載の複数の上面網(16)を前記中詰材(3
    4)を詰込んだ複数の積上げ用網体(32)に取付ける工程と
    を含む補強壁の構築方法。
  7. 【請求項7】 工程(i)と工程(j)の間に、(k) 積上げ用
    仕切枠(54a)に積上げ用前面補強ステー及び積上げ用後
    面補強ステーをそれぞれ連結することにより積上げ用仕
    切網(54)に積上げ用前面網(44)及び積上げ用後面網(49)
    を取付けて積上げ用網体(62)を形成する工程と、(l) 前
    記積上げ用前面網(44)の積上げ用前面枠(44a)及び前記
    積上げ用後面網(49)の積上げ用後面枠(49a)を下位の中
    詰材(34)を詰込んだ複数の積上げ用網体(61)の積上げ用
    前面枠(43a)及び積上げ用後面枠(48a)にそれぞれ連結す
    ることにより前記複数の積上げ用網体(62)を前記下位の
    中詰材(34)を詰込んだ複数の積上げ用網体(61)にそれぞ
    れ積上げる工程と、(m) 隣合う積上げ用前面枠(44a)同
    士及び隣合う別の積上げ用後面枠(49a)同士をそれぞれ
    連結することにより複数の積上げ用網体(62)を合体する
    工程と、(n) 合体した複数の積上げ用網体(62)の積上げ
    用前面網(44)、積上げ用後面網(49)及び積上げ用仕切網
    (54)で囲まれた空間(67)に中詰材(34)を詰込む工程とを
    更に含み、前記工程(k)〜工程(n)が連続して1回又は2
    回以上繰返される請求項6記載の補強壁の構築方法。
  8. 【請求項8】 工程(d)において、複数の基礎用網体(3
    1,60)を合体するときに、長手方向端部に位置する底面
    網(11)の底面枠(11a)、長手方向端部に位置する基礎用
    網体(31,60)の基礎用前面枠(21a,42a)及び前記長手方向
    端部に位置する基礎用網体(31,60)の基礎用後面枠(23a,
    47a)に、基礎用端面枠(28a,57a)をそれぞれ連結するこ
    とにより、請求項4記載の基礎用端面網(28,57)を前記
    長手方向端部に位置する基礎用網体(31,60)に更に取付
    け、工程(e)において、合体した複数の前記基礎用網体
    (31,60)の基礎用前面網(21,42)、基礎用後面網(23,4
    7)、基礎用仕切網(25,52)及び基礎用端面網(28,57)で囲
    まれた空間(35,64)に中詰材(34)を更に詰込み、工程(h)
    又は工程(h)及び工程(m)において、複数の積上げ用網体
    (32,61,62)を合体するときに、基礎用端面網(28,57)の
    基礎用端面枠(28a,57a)若しくは下位の積上げ用端面網
    (58,59)の積上げ用端面枠(58a,59a)、長手方向端部に位
    置し隣接する積上げ用網体(32,61,62)の積上げ用前面枠
    (22a,43a,44a)及び前記長手方向端部に位置し隣接する
    積上げ用網体(32,61,62)の積上げ用後面枠(24a,48a,49
    a)に、積上げ用端面枠(29a,58a,59a)をそれぞれ連結す
    ることにより、請求項4記載の積上げ用端面網(32,61,6
    2)を前記長手方向端部に位置する積上げ用網体(32,61,6
    2)に更に取付け、工程(i)又は工程(i)及び工程(n)にお
    いて、合体した複数の前記積上げ用網体(32,61,62)の積
    上げ用前面網(22,43,44)、積上げ用後面網(24,48,49)、
    積上げ用仕切網(26,53,54)及び積上げ用端面網(29,58,5
    9)で囲まれた空間(37,6,68)に中詰材(34)を更に詰込む
    請求項6又は7記載の補強壁の構築方法。
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