JPH11293490A - 印刷用ローラのめっき装置 - Google Patents

印刷用ローラのめっき装置

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JPH11293490A
JPH11293490A JP10142798A JP10142798A JPH11293490A JP H11293490 A JPH11293490 A JP H11293490A JP 10142798 A JP10142798 A JP 10142798A JP 10142798 A JP10142798 A JP 10142798A JP H11293490 A JPH11293490 A JP H11293490A
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JP
Japan
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shaft
printing roller
waterproof
hole
fitted
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JP10142798A
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English (en)
Inventor
Muneharu Kaneda
宗治 金田
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KANEDA RIKA KOGYOSHO KK
Original Assignee
KANEDA RIKA KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 場所を取らない縦置き型の印刷用ローラのめ
っき装置 【解決手段】 めっき槽に縦に浸漬される印刷用ローラ
の上チャック孔には、吊り下げ枠に縦方向に軸支され回
転プーリと給電部を備えた押さえ軸の下端に固着した通
電体を嵌着し、下面に通電体を取り囲んで環状パッキン
グを設け、押さえ軸の下端部をカバーする防水カップを
下方に付勢する。また、内部空間に導電体を内蔵する縦
箱と横箱で構成されるローラ受けアームの横箱に給電部
材を設け、受け軸の下端が給電部材に摺動接触するよう
に軸支する軸支リングを水密的に取り付け、軸支リング
の上面に設けた防水リングを有する環状溝に防水円板の
下面に設けた環状突起を摺動自在かつ水密的に嵌入し、
受け軸は上端部に下部通電体が嵌着されえるように防水
円板の上面に突出するように嵌着し、防水円板の上面に
は環状パッキングを取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷用ローラ、特に
グラビア製版用ローラのめっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア製版等に用いられる印刷
用ローラのめっき装置は、殆どのものは印刷用ローラの
軸芯を横にしてめっき槽の中に軸支する横置き型であっ
て、一定速度の回転を与えながらめっき処理を施すもの
である。例えば、特公昭57−36995号公報の「中
空ロールの外周面のメッキ方法およびカセット型中空ロ
ールの自動着脱装置」の発明におけるめっき装置は図5
の断面図に示すようなものであって、以下にこのめっき
装置の概略を図5に従って説明する。
【0003】この装置は符号Xで表されるカセット形中
空ロール自動着脱装置と、この装置が載置される符号Y
で表しためっき装置とからなる。先ずめっき装置Yにつ
いて説明すると、装置Xを吊り降ろすだけで位置決め状
態で載置できる案内板1を付設した左右一対のフレーム
2A、2Bがあり、両フレームの間にはめっき槽3およ
びその両側に漏液回収槽4A、4Bが設けられ、めっき
槽3から漏れるめっき液を回収パイプ5A、5B、循環
ポンプ5C、循環パイプ5Dからなる漏液循環装置5に
よって、めっき槽3に環流するようになっている。よう
になっている。
【0004】めっき槽3と二つの4Aおよび4Bを構成
する4枚の側板6A、6B、6C、6Dの上部には装置
Xの防水キャップ23Aおよび23Bが嵌入する切り欠
き7が設けられ、これら切り欠き7からめっき液が漏れ
ないように閉塞できる下端が枢支され上側が左右二つ割
れに開く液漏れ防止板8A、8B、8C、8Dが設けら
れている。
【0005】次にローラ着脱装置Xについて説明する
と、横フレームを兼ねる高圧タンク13の両端には、装
置Yの左右のフレーム2A、2Bに載置される左右の縦
フレーム12Aおよび12Bが固着され吊り上げフレー
ムが構成されている。左の縦フレーム12Aの下端には
シリンダ装置15が、右の縦フレーム12Bの下端には
円筒軸受箱16がそれぞれ設けられている。
【0006】シリンダ装置15のピストン15Bはシリ
ンダ室15Aまたは15Cに高圧空気を送り込むことに
より、前進または後退できるようになっている。ピスト
ン15Bは筒状に形成されており、このピストン15B
および軸受け箱16には、スピンドル21Aおよび21
Bが互いに対向するように枢支されており、それぞれの
先端には中空ローラRを係止できるテーパ筒部を有する
通電支持体22A、22Bが固定されている。
【0007】各スピンドル21Aおよび21Bには、防
水キャップ23Aおよび23Bが摺動可能に被嵌され、
各防水キャップ先端面には環状のパッキング24Aおよ
び24Bが付設されている。また、防水キャップ23
A、23Bの内面段部とスピンドルの内面段部の間にシ
リンダ室25A、25Bが設けられ高圧空気を送り込む
ことにより、防水キャップ23Aおよび23Bが互いに
近接できるようになっている。
【0008】一方、グラビア製版ローラの軸線を縦にし
てめっき槽内に浸漬する竪型めっき装置としては、実公
昭57−38376号公報に示された竪型めっき装置に
おけるグラビア製版ローラの把持装置の考案がある。こ
の考案を図6に示された断面図に従って説明する。めっ
き糟41の上に設けられ電極ブロック42Cを有する2
個の支持部42に、両端下面に絶縁して取り付けた端子
44を有する横架プレート43を、電極ブロック42C
と係合するように載置し、この横架プレート43中央下
面に導電材料からなるガイド筒45を横架プレート43
とは絶縁して垂設し、端子44と図示しない導線で電気
的に接合する。このガイド筒45にはパイプ材からなる
吊り上げ支柱46が横架プレート43を上から摺動可能
に貫通されている。
【0009】また、横架プレート43の上には、シリン
ダ装置47が取り付けられているが、このシリンダ装置
47のピストンロッド47Aはスリーブ状であって、吊
り上げ支柱46が嵌挿され、製版ローラRの長さに対応
して吊り上げ支柱46の位置を調整できるように吊り上
げ支柱46の上部には適宜の等間隔で孔53が穿設され
ており、この孔53にピン54を挿通するとピン54は
ピストンロッド47Aの上端に当接するので、吊り上げ
支柱46を所望の位置に垂下できる。
【0010】ガイド筒45の下部外周面は下に向かって
小径となるテーパ筒状のチャック部45Aが形成されて
いる。また、ガイド筒45には防水キャップ55が被嵌
され、この防水キャップ55の上端はガイド筒45に固
定されており、ガイド筒55の中間には防水キャップ5
5に摺動内接するピストン47Aが一体的に設けられ、
ピストン47Aの下面のガイド筒45と防水キャップ5
5とで形成される空間にはシリンダ室17Bとなってお
り、ガイド筒45に穿設された給気管58から圧縮空気
が給気される。また、ピストン47Aの上面とガイド筒
45および防水キャップ55とで形成される空間には圧
縮ばね47Bが圧縮状態で収容されている。
【0011】また、防水キャップ55の下端面には、チ
ャック部45Aを取り囲む環状パッキング56が設けら
れ、給気管58からシリンダ室47Bへの圧縮空気の注
入により、防水キャップ55が印刷ローラRに向かって
付勢され、環状パッキング56が印刷ローラRに押し付
けられ、印刷ローラRの上端円錐孔からめっき液の浸入
が防止される。
【0012】吊り上げ支柱46の下端にはフック状の吊
り上げ具62を設け、製版ローラRの下端円錐孔に嵌入
し得る円錐ブロック64を、この吊り上げ具62に着脱
自在な引掛りバー63を挿入することによって、吊り上
げ支柱46の下端に固定し、さらに円錐ブロック64の
下面には台プレート65を設け、円錐ブロック64のの
外周には環状パッキング66を添設して製版ローラの下
端円錐孔にめっき液の浸入を防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、特開昭57−36995号公報に示されるような印
刷用ローラの軸芯を横にしてめっき槽の中に軸支し、一
定速度の回転を与えながらめっき処理を施すものおいて
は、めっき槽3の側面に印刷用ローラの軸芯を左右から
軸支するスピンドル21およびこれを水密的にカバーす
る防水キャップ23を嵌入するための切り欠き7を設け
るため、これら切り欠き7からめっき液が漏れないよう
に下端が枢支され上側が左右二つ割れに開く液漏れ防止
板8を設けるものであるが、めっき槽3からのめっき液
の漏洩を完全に防止することはできず、めっき槽3の両
側に漏液回収槽4を必要とし、さらにめっき槽3の液面
を保つため、めっき槽3から漏れるめっき液を回収パイ
プ5A、5B、循環ポンプ5C、循環パイプ5Dからな
る漏液循環装置5によって、めっき槽3に環流する必要
がある。そのため、設備が大掛かりとなり広い設置場所
を必要とし、設備費用も嵩むこととなる。また、めっき
液の漏洩部分を回転するため、漏洩しためっき液が飛散
し、めっき液の管理上の問題もある。
【0014】また、実公昭57−38376号公報に示
された竪型めっき装置においては、印刷用ローラはめっ
き槽の中に縦に支持されるものの、印刷ローラの回転機
構を欠き、印刷ローラ表面に均一なめっき層を形成する
ことが難しく、また通電が横架プレート43側からしか
通電できず、通電が片側であるため均一なめっき層を形
成することは期待できない。
【0015】本発明はグラビア製版用の印刷用ローラの
めっき装置の前記のごとき問題点に鑑みてなされたもの
であって、めっき層からの漏液がないため漏液回収槽や
漏液循環装置を必要とせず、また印刷用ローラの両端か
ら通電することにより均一なめっき層を形成できる印刷
用ローラのめっき装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷ローラ用め
っき装置は、めっき槽上を走行および昇降する昇降装置
に吊り下げられる吊り下げ枠と、前記吊り下げ枠に縦に
垂下するように軸支され下端に印刷用ローラのチャック
孔に嵌着される上部通電体を備え回転プーリを嵌着する
と共に給電部を設け導電体となる印刷用ローラ押さえ軸
(以下単に押さえ軸という。)と、前記押さえ軸の下端
部に昇降自在に貫通され前記上部通電体に向かって付勢
され印刷用ローラのチャック孔周辺と対向する面に環状
のパッキング材を介在させ印刷用ローラのチャック孔周
縁の水密性を保つと共に印刷用ローラをめっき槽に浸漬
した際にめっき液面よりも充分高くなるような高さを有
する防水カップと、ストッパ機構を有し前記吊り下げ枠
に昇降自在に垂下され内部空間に導電材を内蔵する縦箱
と前記縦箱の下端側面に内部空間が相互に連通するよう
にし押さえ軸の軸芯に向かって水平に取り付けられ横箱
とからなり横箱の上面には印刷用ローラの受け軸(以下
単に受け軸という。)の軸支リングの取付口が開口され
内部には前記縦箱からの導電体に接続され受け軸に給電
する給電部材を内蔵した横箱とで構成される印刷用ロー
ラ受けアームと、中心に受け軸取付孔を有し前記受け軸
取付孔を取り囲み外周壁に防水リングを設けた環状溝を
有し前記横箱の開口部に水密的に取り付けられた軸支リ
ングと、前記押さえ軸と回転軸が一致するようにして前
記軸支リングの軸取付孔に軸の中間を縦に軸支され下部
は前記横箱内で前記給電部材からの給電を受け上端に印
刷用ローラのチャック孔に嵌着され印刷用ローラに通電
する下部通電体を取り付けた受け軸と、前記押さえ軸と
軸芯を一致させ前記下部通電体が上面に突出するように
貫通固着し印刷用ローラのチャック孔周辺と対向する上
面に環状のパッキング材を取り付け印刷用ローラのチャ
ック孔周縁の水密性を保ち下面には前記軸支リングの前
記環状溝に外周面が密着し摺動可能に挿入した環状突起
を有する防水円板と、からなることを要旨とする。
【0017】押さえ軸は、吊り下げ枠に縦に軸支され下
端には上部通電体が固着されており、この上部通電体は
軸線を縦に保持した印刷用ローラのチャック孔に嵌着さ
れる。印刷用ローラ押さえ軸には回転プーリが嵌着され
適宜の駆動装置により所望の回転数で回転される。また
押さえシャフトには給電部が設けられ印刷用ローラに嵌
着された通電体を介して印刷用ローラに通電される。
【0018】押さえ軸の下端部には、防水カバーが昇降
自在に被嵌されており、印刷用ローラのチャック孔周辺
と対向する面に環状のパッキング材が配置されている。
この防水カバーはを通電体に向かって付勢されているの
で、印刷用ローラのチャック孔周縁に防水カップの環状
パッキングが押し付けられ水密性が確保される。また、
防水カバーはを印刷用ローラをめっき槽に浸漬した際に
めっき液面よりも充分高くなるような高さとしたので、
印刷用ローラを所望の深さに浸漬することができる。
【0019】印刷用ローラ受けアームは、ストッパ機構
を有し吊り下げ枠に昇降自在に垂下されているので、印
刷用ローラの長さに応じて昇降し印刷用ローラの受け部
である横箱の位置を調整することができる。また、印刷
用ローラ受けアームは内部空間に導電材を内蔵する縦箱
と、この縦箱の下端側面に内部空間が相互に連通するよ
うに水平に取り付けられた横箱からなるので、縦箱に内
蔵した導電材と横箱に配置した給電部材を電気的に接続
できる。
【0020】横箱の上面には受け軸の軸支リングの取付
口が開口されている。軸支リングは中心に受け軸軸支孔
が貫通しており、その受け軸軸支孔を取り囲み環状溝が
設けられ、外周壁には防水リングがを設けた環状溝を有
し横箱の開口部に水密的に取り付けられる。受け軸は軸
支リングの軸支孔に軸の中間を軸支され、下部は横箱内
で給電部材からの給電を受ける。
【0021】受け軸は押さえ軸と軸芯を一致させ下部通
電体が上面に突出するように防水円板の受け軸取り付け
孔に貫固着される。また、防水円板の上面の印刷用ロー
ラのチャック孔周辺と対向する上面に環状のパッキング
材が取り付けられ、印刷用ローラのチャック孔周縁の水
密性を保たれる。また防水円板の下面には環状リングが
設けられ軸支リングの環状溝に外周面が密着し回転摺動
可能に挿入される。これにより軸支リングと防水円板と
の間からめっき液の浸入が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面に
従って説明する。図1は本発明の一実施の形態の一部を
切断した分解組立斜視図である。吊り下げ枠70は図示
しないめっき槽の幅にほぼ等しい長さの細長い板状をし
ており、図2の平面図に示すように両端に昇降装置の昇
降枠に係合する受け金具72が突設されている。また、
吊り下げ枠70の両端部にはローラ受けアーム74の昇
降棒76が貫通する昇降棒貫通孔78が3個貫設され、
それに隣接した内側に押さえ軸80の軸支孔82が設け
られている。
【0023】この押さえ軸80の軸支孔82には押さえ
軸80のほぼ上半部を吊り下げ枠70の上に残して、押
さえ軸80がベアリング84を介して軸支される。吊り
下げ枠70の上に突出した押さえ軸80の先端には回転
プーリ86が嵌着されモータ88等の駆動装置の出力軸
に嵌着された駆動プーリ90によりベルト92等を介し
押さえ軸80に所望の回転が与えられる。
【0024】回転プーリ86の下には給電部94が設け
られ、給電部材である給電ブラシ96が押さえ軸80に
押し付けられめっきに必要な電気が供給される。なお、
図1においては、押さえ軸80を直接吊り下げ枠70に
軸支する構成であったが、図3に示すように、吊り下げ
枠70下面に取り付けたブラケット98を介して押さえ
軸80を軸支しても良い。
【0025】吊り下げ枠70に縦に軸支された押さえ軸
80の下端には、径が先端に向かって縮小した上部通電
体100が固着されており、この上部通電体100は軸
線を縦に保持した印刷用ローラ102のチャック孔10
4に嵌着される。なお、図1においては、印刷用ローラ
102は中間部を切除し上端部と下端部のみを示した。
【0026】押さえ軸80の下端部には、上部通電体1
00より径の大きいカップ状の防水カップ106が押さ
え軸80に昇降自在に被嵌されており、押さえ軸80に
設けられたスプリング受け板108と防水カップ106
の底に押さえ軸80を取り囲むように設けられたスプリ
ング支承孔110の間にはスプリング112が挿入され
防水カップ106は下方に付勢されている。また、防水
カップ106の印刷用ローラ102のチャック孔104
周辺と対向する面に環状のパッキング114が配置され
ている。
【0027】印刷用ローラ受けアーム74を構成する縦
箱118は縦に配置された長い箱であって、その上面に
は3本の吊り下げ棒120が立設されており、この吊り
下げ棒120は、吊り下げ枠70に貫設したアーム貫通
孔122に昇降自在に槽通されると共に、図示しないが
吊り下げ枠70に設けた適宜のストッパ機構により所望
の位置に吊り下げられる。
【0028】また、縦箱118の下端側面には、印刷用
ローラ受けアーム74を構成する横箱124が箱内部の
空間が相互に連通するように結合され、印刷用ローラ1
02の取り付け軸に向かって水平に突設されている。縦
箱118および横箱124の内部空間には導電材である
ブースバー126が内蔵され、先端は横箱124の中心
に設けられた給電部材128と図示しないケーブルで電
気的に接合されている。
【0029】給電部材128は印刷用ローラ102の取
り付け軸と中心が一致するように横箱124内に取り付
けられた円板状の部材であって、上面に受け軸130の
下端が接触して回転する凹部132が設けられ、給電部
材128自身は横箱124の底面との間に装着したスプ
リング134によって上方に付勢されている。また、横
箱124の上面には受け軸130が挿通される開口部1
36が設けられている。
【0030】軸支リング138は中心に受け軸130の
軸支孔140を貫設した円板であって、上面にはこの受
け軸の軸支孔140を取り囲み環状溝142が設けられ
この環状溝142の外周壁には防水リング144が設け
られている。この軸支リング138は受け軸130を軸
支孔140に軸支し、横箱124の開口部136を覆う
ようにして横箱124の上面に水密的に取り付けられ
る。
【0031】防水円板146は中心に受け軸130の嵌
着孔148が貫通しており、受け軸130は上面に突出
するように嵌着孔148に貫通固着され、受け軸の上端
には印刷用ローラ102の下チャック孔152に嵌着さ
れる下部通電体150が固定されている。また、この防
水円板146の上面には環状パッキング154が取り付
けられており、受け軸130の上端の下部通電体150
が印刷用ローラのチャック孔152に挿通されるとチャ
ック孔152の周縁の水密性が保たれるようになってい
る。
【0032】防水円板146の下面には嵌着孔148と
同心の環状突起156が突出しており、この環状突起1
56は軸支リング138の環状溝142に挿入される
と、外周面が環状溝142の防水リング144に摺動可
能に密着するようになっており、防水円板146と軸支
リング138とは水密的に接合される。
【0033】受け軸130は下端部が給電部材128に
接触給電されるように、軸支リング138の軸支孔14
0に軸支される。一方受け軸130は上端部が防水円板
146の上面に突出するように嵌着され突出部には下部
印刷用ローラ102の下チャック孔152に嵌着される
下部通電体150が固定される。
【0034】以上の構成からなる本発明装置の作動につ
いて説明すると、印刷用ローラ102の長さに応じ吊り
下げ枠70に貫通支持されている昇降棒76を適宜の昇
降手段により昇降し、ローラ受けアーム74の横箱12
4を所望の高さになるように昇降棒76を図示しないス
トッパ装置により固定する。なお、印刷用ローラ102
が短くてローラ受けアーム74を最上位置に調整しても
支承できない場合は、図4に示すように、内部が導電体
で表面は非導電体で覆われたスペーサ158を印刷用ロ
ーラ102と下部通電体150の間に挟むことができ
る。
【0035】横箱124の上面には開口部136を塞ぐ
ように軸支リング138が水密的に取り付けられ、その
軸支孔140には 受け軸130の下端部が給電部材1
28に接触給電されるように、軸支されており、また、
受け軸130は上端部が防水円板146の上面に突出す
るように嵌着され、突出部には下部通電体150が固定
さているので、印刷用ローラ102の下チャック孔15
2に嵌着される。この防水円板146の上面には環状パ
ッキング154が取り付けられており、受け軸130の
上端の下部通電体150が印刷用ローラのチャック孔1
52に挿通されるとチャック孔152の周縁の水密性が
保たれる。
【0036】また、防水円板146の下面には嵌着孔1
48と同心の環状突起156が突出しており、この環状
突起156は軸支リング138の環状溝142に挿入さ
れ、環状突起156の外周面が環状溝142の防水リン
グ144に摺動可能に密着するので、防水円板146と
軸支リング138とは水密的に接合される。かくして、
印刷用ローラ102の下端部は通電状態で回転可能にロ
ーラ受けアーム74に支承される。
【0037】次いで、印刷用ローラ102の下部を支承
したローラ受けアーム74を、図示しない昇降装置によ
り上昇させ、印刷用ローラ102の上部チャック孔10
4に押さえ軸80の下端に固定された上部通電体100
に嵌着すると、押さえ軸80の下端部には、上部通電体
100より径の大きいカップ状の防水カップ106が押
さえ軸80に昇降自在に被嵌されており、押さえ軸80
に設けられたスプリング受け板108と防水カップ10
6の底に押さえ軸80を取り囲むように設けられたスプ
リング支承孔110の間にはスプリング112が挿入さ
れ防水カップ106は下方に付勢されており、さらに防
水カップ106の印刷用ローラ102のチャック孔10
4周辺と対向する面に環状のパッキング114が配置さ
れているので、環状パッキング114が印刷用ローラ1
02のチャッキング孔152周縁部に押しつけられ、防
水カップ106と印刷用ローラ102との間の水密性確
保される。
【0038】吊り下げ枠70の上に突出した押さえ軸8
0の先端には回転プーリ86が嵌着されモータ88等の
駆動装置の出力軸に嵌着された駆動プーリ90によりベ
ルト92等を介し押さえ軸80に所望の回転が与えられ
る。また、回転プーリ86の下には給電部94が設けら
れ、給電部材である給電ブラシ96が押さえ軸80に押
し付けられめっきに必要な電気が上チャック孔104か
ら供給される。
【0039】
【発明の効果】本発明の印刷用ローラのめっき装置は以
上に詳述したように、めっき槽に縦に浸漬される印刷用
ローラの上チャック孔には、吊り下げ枠に縦方向に軸支
され回転プーリと給電部を備えた押さえ軸の下端に固着
した通電体を嵌着し、下面に通電体を取り囲んで環状パ
ッキングを設け、押さえ軸の下端部をカバーする防水カ
ップを下方に付勢することにより、上チャック孔周辺の
水密性が確保される。また、内部空間に導電体を内蔵す
る縦箱と横箱で構成されるローラ受けアームの横箱の上
面には開口部を塞ぐように軸支リングを水密的に取り付
け、その軸支孔には受け軸の下端部が給電部材に接触給
電されるように軸支される。また、軸支リングの上面に
設けた防水リングを設けた環状溝に防水円板の下面に設
けた環状突起を摺動自在かつ水密的に嵌入する。受け軸
は上端部が防水円板の上面に突出するように嵌着され、
突出部には下部通電体が固定さているので、印刷用ロー
ラの下チャック孔に嵌着される。この防水円板の上面に
は環状パッキングが取り付けられており、受け軸の上端
の下部通電体が印刷用ローラのチャック孔に挿通される
とチャック孔の周縁の水密性が保たれる。その結果本発
明の印刷用ローラのめっき装置は、印刷用ローラをめっ
き槽に縦に浸漬できるので設置面積が小さくて済み、設
備が簡単であって、めっき層からの漏液がないため漏液
回収槽や漏液循環装置を必要とせず、また印刷用ローラ
の両端から通電することにより均一なめっき層を形成で
きる印刷用ローラのめっき装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の一部を切断した分解組
立斜視図である。
【図2】吊り下げ枠の概略平面図である。
【図3】印刷用ローラ押さえ軸の取り付け部分の他の実
施例を示す側面図である。
【図4】スペーサを取り付けた状態の本発明装置の側面
図である。
【図5】従来の横置き型の印刷用ローラのめっき装置の
側断面図である。
【図6】従来の縦置き型の印刷用ローラのめっき装置の
側断面図である。
【符号の説明】
70・・・吊り下げ枠、74・・・ローラ受けアーム、
76・・・昇降棒、78・・・昇降棒の貫通孔、80・
・・印刷用ローラ押さえ軸、82・・・押さえ軸の貫通
孔、84・・・押さえ軸のベアリング、86・・・回転
プーリ、94・・・給電部、96・・・給電ブラシ、1
00・・・上部通電体、102・・・印刷用ローラ、1
04・・・上チャック孔、106・・・防水カップ、1
08・・・スプリング受け板、110・・・スプリング
支承孔、112・・・防水カップのスプリング、114
・・・防水カップの環状パッキング、118・・・縦
箱、124・・・横箱、126・・・ブースバー、12
8・・・給電部材、130・・・印刷用ローラ受け軸、
132・・・給電部材の凹部、134・・・給電部材の
スプリング、136・・・横箱の開口部、138・・・
軸支リング、140・・・受け軸の軸支孔、142・・
・環状溝、144・・・防水リング、146・・・防水
円板、148・・・防水円板の受け軸嵌着孔、150・
・・下通電体、152・・・印刷用ローラの下チャック
孔、154・・・防水円板の環状パッキング、156・
・・防水円板の環状突起、158・・・スペーサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき槽上を走行および昇降する昇降装
    置に吊り下げられる吊り下げ枠と、 前記吊り下げ枠に縦に垂下するように軸支され下端に印
    刷用ローラのチャック孔に嵌着される上部通電体を備え
    回転プーリを嵌着すると共に給電部を設け導電体となる
    印刷用ローラ押さえ軸(以下単に押さえ軸という。)
    と、 前記押さえ軸の下端部に昇降自在に貫通され前記上部通
    電体に向かって付勢され印刷用ローラのチャック孔周辺
    と対向する面に環状のパッキング材を介在させ印刷用ロ
    ーラのチャック孔周縁の水密性を保つと共に印刷用ロー
    ラをめっき槽に浸漬した際にめっき液面よりも充分高く
    なるような高さを有する防水カップと、 ストッパ機構を有し前記吊り下げ枠に昇降自在に垂下さ
    れ内部空間に導電材を内蔵する縦箱と前記縦箱の下端側
    面に内部空間が相互に連通するようにし押さえ軸の軸芯
    に向かって水平に取り付けられ横箱とからなり横箱の上
    面には印刷用ローラの受け軸(以下単に受け軸とい
    う。)の軸支リングの取付口が開口され内部には前記縦
    箱からの導電体に接続され受け軸に給電する給電部材を
    内蔵した横箱とで構成される印刷用ローラ受けアーム
    と、 中心に受け軸軸支孔を有し前記受け軸軸支孔を取り囲み
    外周壁に防水リングを設けた環状溝を有し前記横箱の開
    口部に水密的に取り付けられた軸支リングと、前記押さ
    え軸と回転軸が一致するようにして前記軸支リングの軸
    支孔に軸の中間を縦に軸支され下部は前記横箱内で前記
    給電部材からの給電を受け上端に印刷用ローラのチャッ
    ク孔に嵌着され印刷用ローラに通電する下部通電体を取
    り付けた受け軸と、 前記押さえ軸と軸芯を一致させ前記下部通電体が上面に
    突出するように貫通固着し印刷用ローラのチャック孔周
    辺と対向する上面に環状のパッキング材を取り付け印刷
    用ローラのチャック孔周縁の水密性を保ち下面には前記
    軸支リングの前記環状溝に外周面が密着し摺動可能に挿
    入した環状突起を有する防水円板と、 からなることを特徴とする印刷ローラ用めっき装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104553262A (zh) * 2014-12-17 2015-04-29 西安航天华阳印刷包装设备有限公司 一种凹版版辊装置
CN108728889A (zh) * 2018-08-04 2018-11-02 陈运彩 一种用于电镀加工的旋转电镀挂具

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