JPH11293263A - 都市ガス、都市ガスの製造方法及びその製造装置 - Google Patents
都市ガス、都市ガスの製造方法及びその製造装置Info
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- JPH11293263A JPH11293263A JP11147498A JP11147498A JPH11293263A JP H11293263 A JPH11293263 A JP H11293263A JP 11147498 A JP11147498 A JP 11147498A JP 11147498 A JP11147498 A JP 11147498A JP H11293263 A JPH11293263 A JP H11293263A
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Abstract
し、それを増熱剤として用いて都市ガスを得る。 【解決手段】 LNG貯蔵タンク21から送出されたボ
イルオフガスを圧縮機3により10〜70kg/cm2
Gに加圧し、それを製造プラント41においてジメチル
エーテルに合成し、それを貯蔵タンク42に貯蔵した
後、気化器43により気化させ、都市ガスラインの圧力
の1.3倍の圧力で、LNG10体積に対して0.1〜
2体積程度の割合で都市ガスラインに供給する。ボイル
オフガスが不足した場合には、LNG貯蔵タンク21か
ら送出されたLNGの一部を補助気化器44で気化させ
てジメチルエーテルの製造プラント41に補充用原料と
して供給する。
Description
スの製造方法及びその製造装置に関する。
とする)を原料として用いて都市ガスを生成するプラン
トの概略が示されている。外部から適当な容器に入れら
れて輸送されてきたLNGは、プラントのLNG貯蔵タ
ンク11内に移し替えられ、−160℃の超低温環境下
で貯蔵される。そして貯蔵されたLNGは、ポンプP1
を介して気化器12へ送られ、そこで高圧ガスとなり、
液化石油ガス(以下、LPGとする)と混合されて都市
ガスとなる。LPGは、天然ガスのカロリー調整を行う
ための増熱剤として用いられており、別の貯蔵タンク1
3からポンプP2により供給されたLPGを別の気化器
14において気化させることにより得られる。LPG
は、バルブV1を介して天然ガスの流路(都市ガスライ
ン)に供給される。
の移し替え時に外界(常温)から侵入する熱により、L
NG貯蔵タンク11内にはLNGが気化したガス(以
下、ボイルオフガスとする)が溜まる。従来、このボイ
ルオフガスは、圧縮機15において昇圧された後、低圧
の発電ユーザに送られ、スチームを発生させるボイラー
の燃料ガスなどに使用される。
のコンバインドサイクル化が進み、ボイルオフガスを高
圧(40〜70kg/cm2 G)のガスにして送出する
ことが望まれており、従って新たに昇圧設備を設けなけ
ればならず、設備コストと運転コストの負担が増加する
という問題がある。
い受入れるボイルオフガスの需要が少なくなる傾向にあ
る。このような理由により今後ボイルオフガスの余剰分
対策が必要であるとともに、その処理に多くの費用がか
かるという問題もある。
の低級炭化水素などから合成できないため、輸入により
調達されており、高価であるとともに安定供給のために
備蓄設備等が必要であり、都市ガスの製造コストを増加
させる要因となっている。
のであり、その目的は、ボイルオフガスを利用して都市
ガスを製造する方法を提供することにある。
を利用して都市ガスを製造する装置を提供することであ
る。
ジメチルエーテルを混合してなる都市ガスを提供するこ
とである。
または液化天然ガスの気化ガスに増熱剤としてジメチル
エ−テルを混合してなることを特徴とする都市ガスであ
る。本発明は、増熱剤として更に液化石油ガスが含まれ
ていてもよい。また本発明である都市ガスを製造する方
法は、液化天然ガスを貯蔵手段に貯蔵する工程と、前記
貯蔵手段内の気相部を形成する液化天然ガスのボイルオ
フガスを取り出す工程と、前記貯蔵手段から取り出され
た液化天然ガスのボイルオフガスを原料として製造され
たジメチルエ−テルを増熱剤として液化天然ガスまたは
その気化ガスに混合する混合工程と、を含むことを特徴
とする。この場合混合工程は、ジメチルエ−テル及び液
化天然ガスのいずれも気体状態で混合することが好まし
いが、いずれも液体状態で混合してもよい。
は、液化天然ガスを貯蔵するための貯蔵手段と、この貯
蔵手段内の気相部を形成する液化天然ガスの蒸発ガスを
取り出す手段と、前記貯蔵手段から取り出した液化天然
ガスの蒸発ガスを原料としてジメチルエ−テ−テルを製
造する製造設備と、前記貯蔵手段から取り出された液化
天然ガスまたはその気化ガスに、前記製造設備で製造さ
れたジメチルエ−テルを増熱剤として混合する手段と、
を備えたことを特徴とする。
ば、前記貯蔵手段内に溜まった液化天然ガスのボイルオ
フガスを有効に利用することができる。ただし本発明で
は、ジメチルエ−テルをボイルオフガス以外の原料で製
造してもよいし、貯蔵手段内の液化天然ガスを取り出し
て気化させ、得られた気体状態の液化天然ガスを、ジメ
チルエ−テルの補充用原料として製造設備に供給するよ
うにしてもよい。またジメチルエ−テルに加えて液化石
油ガスも増熱剤として用いる場合には、液化石油ガスを
貯蔵するための貯蔵手段と、この貯蔵手段から取り出さ
れた液化石油ガスを更に増熱剤として液化天然ガスまた
はその気化ガスに混合する手段と、を設ければよい。
造方法を適用したプラントの一例の概略構成図である。
このプラントでは、LNG貯蔵タンク(貯蔵手段)21
からポンプP11により送出されたLNGを、例えば海
水等を利用した熱交換器よりなる気化器22において5
0〜70kg/cm2 Gの圧力範囲の高圧の気化ガス
(高圧ガス)とし、その高圧ガスに、タンク21内に生
じたボイルオフガスから合成されたジメチルエーテル
(化学式:CH3 −O−CH3 )を混合することにより
都市ガスを得る。従ってこのプラントから送出される都
市ガスは、天然ガスに増熱剤としてジメチルエーテルが
混入されたものである。
蒸発ガスである常圧付近のボイルオフガスは、タンク2
1から送出されてバルブV12が途中に介設されてなる
配管51内を流れて圧縮機3に供給され、そこで10〜
70kg/cm2 Gの圧力範囲に加圧され、ジメチルエ
ーテルの製造設備である製造プラント41に供給され
る。従ってバルブV12及び配管51は、ボイルオフガ
スを取り出す手段としての機能を有している。
チルエーテルは、一旦貯蔵タンク42に貯蔵された後、
ポンプP12により気化器43に送られ、ここで気化さ
れてバルブV11を介して天然ガスの流路(都市ガスラ
イン)に送られ、LNGの気化ガス(高圧ガス)と混合
される。。
都市ガスラインの圧力よりも若干高い圧力、例えば都市
ガスラインにおける圧力の1.3倍の圧力となるように
調整される。それによってジメチルエーテルを供給する
側のラインの圧力、すなわちこの気化器43よりも下流
側の配管52内の圧力の方が、供給される側のラインの
圧力、すなわちLNG用の前記気化器22よりも下流側
の配管53内の圧力よりも高いので、ジメチルエーテル
が都市ガスラインに支障なく供給される。配管52,5
3及びバルブV11は、LNGにジメチルエーテルを混
合して都市ガスを得る手段としての機能を有している。
cal/Nm3 の都市ガスを製造する際LNGのガス1
0体積に対して0.1〜2体積程度、好ましくは、1.
0体積程度(0.8〜1.2体積)の割合で混入され
る。この混合割合は都市ガス、LNG、ジメチルエーテ
ル、及び後述のようにLPGも混合する場合はLPGの
各発熱量に応じて選択され、都市ガスの発熱量の仕様を
満足するようにする。
は、例えばボイルオフガスを脱硫精製した後、それに水
と酸素を混合して改質することによりCO、CO2 及び
H2 からなる混合ガスを得、その混合ガスを、例えばア
ルミナに亜鉛及びクロムあるいは銅、亜鉛及びクロムを
担持したメタノール脱水触媒を混合してなる触媒を用い
て直接合成することによりジメチルエーテルを得る。ま
たジメチルエーテルを製造するためには、CO、CO2
及びH2 の混合ガスから一旦メタノールを合成し、次い
でそのメタノールの脱水反応によってジメチルエーテル
を得るようにしてもよい。
3及びバルブV11は、新たに設けられてもよいし、ジ
メチルエーテルとLPGとは性状が似ているため、既存
のLPG供給ラインの設備(図3参照)を利用してもよ
い。
LNGの一部はバルブV13を介して取り出され、補助
気化器44において気化され、配管54を介してジメチ
ルエーテルの製造プラント41に供給されるようになっ
ている。この補助気化器44を有するLNG供給ライン
は、例えばLNGの需要が多くて原料がボイルオフガス
だけではジメチルエーテルの生成量が不足してしまう場
合に、ボイルオフガスに加えてジメチルエーテルの製造
プラント41に気化したLNGを原料として供給するた
めのものである。つまりこのラインは、ジメチルエーテ
ルの補充用原料供給ラインとなっており、バルブV1
3、補助気化器44及び配管54は、LNGをジメチル
エーテルの補充用原料として製造プラント41に供給す
る手段としての機能を有している。製造プラント41に
供給された天然ガスは、ボイルオフガスと同様にしてジ
メチルエーテルに合成される。
1℃と低いなどLPGに近い物理的特性を持っており、
かつLNGガス体積当たりの約1.6倍の発熱量を有し
ている。またジメチルエーテルの毒性及び腐食性はLP
G同様著しく低く、増熱剤として利用しても人体や環境
に無害である。また炭素間結合が存在せず、酸素を含有
するため煤等の発生が少なく燃料特性も優れている。従
ってジメチルエーテルは都市ガスの増熱剤として非常に
有用である。
を利用してジメチルエーテルを合成し、それを増熱剤と
して用いて都市ガスを生成するため、ボイルオフガスを
有効に利用することができるとともに、特別に高価な昇
圧設備が不要であるため設備コストの著しい増加を抑え
ることができる。またLPGはメタンガス、エタンガス
などの低級炭化水素から製造することができないが、ジ
メチルエーテルはこうしたいわば価値の低い炭化水素か
ら合成できるので、輸入に頼ることなく簡単に国内で製
造することができ、LPGを増熱剤とするよりも有利で
ある。さらにLNGの補充用原料供給ラインが設けられ
ているため、ボイルオフガスが不足しても安定してジメ
チルエーテルを合成することができるので、都市ガスの
安定供給を実現できる。
生するのに対し、都市ガスは夜間需要が低下する。この
間の需給アンバランスを吸収するためにジメチルエーテ
ルを液状で貯蔵タンク42に貯蔵することが可能であ
る。
エーテルを液体状態同士で混合させてもよいが、ジメチ
ルエーテルの凝固点はLNGのそれよりもはるかに高い
ので、単に液体状態で混合するとジメチルエーテルがシ
ャーベット状になってしまい、均一な混合が困難になる
こともあり、上述の例のように気体状態で混合すること
が好ましい。またジメチルエーテルを、LNG貯蔵タン
ク21、ポンプP11及び気化器22よりなるLNG供
給ラインから切り離された設備、例えば離れた場所にあ
るプラントで製造し、それを適当な容器に充填して都市
ガス製造プラントまで運搬して都市ガスラインに供給す
るようにしてもよい。
チルエーテルと共にLPGを増熱剤として加えてもよ
い。図2はこのような実施の形態を示す図であり、図1
に示す設備の他に、LPGタンク61と、このLPGタ
ンク61内のLPGを既述のLNGの配管53内に供給
するための配管62と、LPGタンク61内のLPGを
気化するための気化器63と、LPGの流量調整用のバ
ルブV14とを備えている。P13はポンプである。こ
のような実施の形態によれば、配管52及び62を介し
て夫々ジメチルエーテル及びLPGが配管53内に供給
され、両者が増熱剤として加わった都市ガスが得られ
る。
フガスを有効利用した高発熱量燃料ガスが得られる。こ
の高発熱量燃料ガスは液体状態での貯蔵が可能なため、
夜間余剰となるボイルオフガスの対策として有効な手段
となる。且つジメチルエーテルを増熱剤として用いた都
市ガスが得られ、都市ガスの製造コストの削減に寄与で
きる。
ラントの一例の概略構成図である。
ラントの他の例の概略構成図である。
ある。
供給する手段 21 貯蔵手段 3 圧縮機 41 ジメチルエーテル製造設備
Claims (9)
- 【請求項1】 液化天然ガス又は液化天然ガスの気化ガ
スに増熱剤としてジメチルエ−テルを混合してなること
を特徴とする都市ガス。 - 【請求項2】 液化天然ガス又は液化天然ガスの気化ガ
スに増熱剤として液化石油ガス及びジメチルエーテルを
混合してなることを特徴とする都市ガス。 - 【請求項3】 液化天然ガスを貯蔵手段に貯蔵する工程
と、 前記貯蔵手段内の気相部を形成する液化天然ガスのボイ
ルオフガスを取り出す工程と、 前記貯蔵手段から取り出された液化天然ガスのボイルオ
フガスを原料として製造されたジメチルエ−テルを増熱
剤として液化天然ガス又はその気化ガスに混合する混合
工程と、を含むことを特徴とする都市ガスの製造方法。 - 【請求項4】 混合工程は、ジメチルエ−テル及び液化
天然ガスのいずれも気体状態で混合することを特徴とす
る請求項3記載の都市ガスの製造方法。 - 【請求項5】 混合工程は、ジメチルエ−テル及び液化
天然ガスのいずれも液体状態で混合することを特徴とす
る請求項3記載の都市ガスの製造方法。 - 【請求項6】 液化天然ガスを貯蔵するための貯蔵手段
と、 ジメチルエ−テルを製造する製造設備と、 前記貯蔵手段から取り出された液化天然ガス又はその気
化ガスに、ジメチルエ−テルを増熱剤として混合する手
段と、を備えたことを特徴とする都市ガスの製造装置。 - 【請求項7】 液化天然ガスを貯蔵するための貯蔵手段
と、 この貯蔵手段内の気相部を形成する液化天然ガスのボイ
ルオフガスを取り出す手段と、 前記貯蔵手段から取り出した液化天然ガスのボイルオフ
ガスを原料としてジメチルエ−テルを製造する製造設備
と、 前記貯蔵手段から取り出された液化天然ガス又はその気
化ガスに、前記製造設備で製造されたジメチルエ−テル
を増熱剤として混合する手段と、を備えたことを特徴と
する都市ガスの製造装置。 - 【請求項8】 貯蔵手段内の液化天然ガスを取り出して
気化させ、得られた気体状態の液化天然ガスを、ジメチ
ルエ−テルの補充用原料として製造設備に供給する手段
を備えたことを特徴とする請求項6または7記載の都市
ガスの製造装置。 - 【請求項9】 液化石油ガスを貯蔵するための貯蔵手段
と、この貯蔵手段から取り出された液化石油ガスを更に
増熱剤として液化天然ガスまたはその気化ガスに混合す
る手段と、を備えたことを特徴とする請求項6、7また
は8記載の都市ガスの製造装置。
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JP11147498A JP3899182B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 都市ガス、都市ガスの製造方法及びその製造装置 |
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JPH11293263A true JPH11293263A (ja) | 1999-10-26 |
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-
1998
- 1998-04-06 JP JP11147498A patent/JP3899182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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