JPH11292900A - ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体 - Google Patents

ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体

Info

Publication number
JPH11292900A
JPH11292900A JP10042794A JP4279498A JPH11292900A JP H11292900 A JPH11292900 A JP H11292900A JP 10042794 A JP10042794 A JP 10042794A JP 4279498 A JP4279498 A JP 4279498A JP H11292900 A JPH11292900 A JP H11292900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cadherin
sequence
type
seq
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10042794A
Other languages
English (en)
Inventor
Heinz Hoefler
ハインツ・ヘーフラー
Karl-Friedrich Dr Becker
カール−フリードリッヒ・ベッカー
Elisabeth Dr Kremmer
エリーザベト・クレマー
Manfred Dr Eulitz
マンフレート・オイリッツ
Christoph Dr Schuhmacher
クリストーフ・シューマッハー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gsf Forschungszentrum fur Umwelt & Gesundheit GmbH
Helmholtz Zentrum Muenchen Deutsches Forschungszentrum fuer Gesundheit und Umwelt GmbH
Original Assignee
Gsf Forschungszentrum fur Umwelt & Gesundheit GmbH
Helmholtz Zentrum Muenchen Deutsches Forschungszentrum fuer Gesundheit und Umwelt GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gsf Forschungszentrum fur Umwelt & Gesundheit GmbH, Helmholtz Zentrum Muenchen Deutsches Forschungszentrum fuer Gesundheit und Umwelt GmbH filed Critical Gsf Forschungszentrum fur Umwelt & Gesundheit GmbH
Priority to JP10042794A priority Critical patent/JPH11292900A/ja
Publication of JPH11292900A publication Critical patent/JPH11292900A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 胃癌、特に散在性胃癌の検出に特に適したモ
ノクローナル抗体を提供する。 【解決手段】 塩基トリプレットもしくはその多量体の
欠失または塩基トリプレットの1もしくは2のヌクレオ
チドの交換による枠内突然変異したE−カドヘリンのア
ミノ酸配列に特異的に向けられたモノクローナル抗体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突然変異した膜貫
通E−カドヘリンに対して特異的に向けられ、胃癌の測
定に有用なモノクローナル抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】死亡原因の統計的見積りは悪性腫瘍が世
界的に第一位であることを示す。これらの腫瘍のうち、
国際的に胃癌は死に至る腫瘍の第二位を占める。ミクロ
サテライトの不安定性および遺伝子p53 APC D
CCの改変を含めたいくつかの遺伝的改変が胃癌に関連
して報告されている(Tahara E:ヒト胃腸管癌
における遺伝子改変 Cancer 1995;75:
1410−1417)。組織形態学的には、2つのタイ
プの胃癌が区別され得る(Lauren P.:「胃癌
の2つの組織学的主要タイプ:散在性およびいわゆる腸
−タイプの癌」Acta Pathol.Microb
iol.Scand.1965:64:31−49):
1つのタイプは腺分化を有する腸癌であり、他のタイプ
は組織構造が破壊された散在性癌からなる。これまで、
この二元的進展および形態についての遺伝的基礎は明確
とはされていない。恐らくは、E−カドヘリン(E−c
adherin)分子の改変がこの点で重要であろう:
E−カドヘリンは上皮組織の相互作用で鍵となる役割を
演じる血友病膜貫通(transmembrane)細
胞接着分子である。16のエクソンからなるE−カドヘ
リン遺伝子の初期の分子生物学研究は、突然変異が胃癌
の形態および成長のタイプに寄与し得ることを示した
(Becker K−F,Atkinson MJ,R
eichU,Becker I,Nekarda H,
Siewert JR,Hofler H:「E−カド
ヘリン遺伝子突然変異は散在性タイプの胃癌に対する糸
口を与える」Cancer Res.1994:54
(14):3845−3852)。
【0003】基本的には、悪性腫瘍の改変は挙動のある
種の生物学的パターンの説明で興味がある;これらの現
象は特別の特徴として、従って、腫瘍マーカーとして使
用できる。これらの特徴は、直接的または間接的に評価
できる細胞産物および細胞表面の典型的な特性を含む。
今日まで、腫瘍細胞のみに制限された表面抗原または細
胞産物の単離は成功していない。現在まで、正常組織に
対する身体におけるある種の細胞特性(表面抗原、細胞
内蛋白質、分泌された細胞産物)の増大した出現が悪性
疾患の診断および治療の基礎として使用されてきた。
【0004】診断および治療におけるE−カドヘリンの
使用状態 最初の公表は、特異的抗体を用いる免疫組織化学によっ
て検出されたE−カドヘリンは腫瘍細胞において改変さ
れた発現パターンを示したことを報告している。E−カ
ドヘリンの免疫反応性は腫瘍組織では部分的に低下して
いるか、あるいは存在しない(表1参照)。他の著者
は、この事実は腫瘍における蛋白質の生産の減少(「下
降調節」)の原因であると考えた(Birchmeie
r,DE−A−41 10 405 A1参照)。
【0005】
【表1】
【0006】表1において、 調べた患者の数を示す 「正常」組織と同様のE−カドヘリンの免疫反応性示
す。 減少したまたは存在しない腫瘍におけるE−カドヘリ
ン免疫反応性を示す。 表1の文献: 1:Shino Y.,Watanabe A.,Ya
mada Y.,Tanabe M.,Yamada
T.,Hatsuda M.,Yamashita
J.,Tatsumi M.,Miwa T.,Nak
ano H.:「ヒト胃癌における免疫組織化学的E−
カドヘリン発現の臨床病理学的評価」 Cancer 1995;76:2193−2201 2:Brito M.J.,Jacinto L.,J
ankowski J.,Pignatelli
M.,Filipe M.T.: 「胃癌におけるE−カドヘリン(細胞接着分子)」 Path.res.Pract.1995;191:6
28(アブストラクト) 3:Matsui S.,SHiozaki H.,I
noue M.,Tamura S.,Doki
Y.,Kadpwaki T.,Iwazawa
T.,Shimaya K.,Nagafuchi
A.,Tsukita S.,Mori T.: 「ヒト胃癌におけるアルファ−カテニンの免疫組織化学
的評価」 Virchows Archiv 1994:424:
375−381 4:Mayer B.,Johnson J.P.,L
eitl F.,Jauch K.W.,Keiss
M.M.,Schidberg F.W.,Birch
meier W.,Funke I: 「主要な転移性胃癌におけるE−カドヘリン発現:下降
調節は細胞分化および腺崩壊と相関する」 Cancer Res.1993;53:1690−1
695 5:Shimoyama Y.,Hirohashi
S.: 「胃癌におけるE−およびP−カドヘリンの発現」 Cancer Res.1991:51(8):218
5−2192
【0007】これらの現象に関する我々自身の考えは、
まず、完全無欠のE−カドヘリン遺伝子を目指した。R
NA抽出、逆転写および直接DNA配列決定の後、胃癌
組織の分子生物学調査はE−カドヘリン遺伝子における
欠陥を明らかとした。散在性サブタイプの胃癌をE−カ
ドヘリン遺伝子の一部(エクソン6−10および13−
16)における遺伝子改変につき調べた。エクソン8お
よび9の喪失、エクソン10の部分的喪失、またはエク
ソン8の領域における点突然変異が観察された(Bec
ker K−F,Atkinson M.J.,Rei
ch U.,Becker I.,Nekarda
H.,Siewert J.R.,Hofler H:
「E−カドヘリン遺伝子突然変異は散在性胃癌に対する
糸口を提供する」Cancer Res.1994;5
4(14):3845−3852)。腸サブタイプ腫瘍
は構造的改変に導く突然変異を示さなかった。見い出さ
れた突然変異の解析は、いくぶん高い頻度で個々の欠失
が起こったが、点突然変異またはより小さい欠失が観察
できたことを明らかとした。突然変異したE−カドヘリ
ンに関するケースのいくつかの免疫組織化学的染色(抗
体:HECD−1、Takara Biochemic
als,日本国、形態学セクション参照)は、腫瘍細胞
の膜貫通染色および非腫瘍粘膜の染色を顕著に示した。
本発明者らは、腫瘍細胞の標識が野生型E−カドヘリン
または突然変異E−カドヘリンの検出に対応するのかを
区別することができなかった。一方、突然変異蛋白質が
継続的に細胞膜に取り込まれ、E−カドヘリンに対する
抗体(HECD−1)が突然変異領域から離れたエピト
ープを認識する可能性があった。さらなる説明は、第2
の突然変異していない対立遺伝子によって生成し、腫瘍
細胞でやはり生産されている野生型E−カドヘリンへの
該抗体の結合であり得た。まず、腫瘍のいくつかが染色
を示さなかったという事実は、蛋白質の翻訳または安定
性に影響を有するかも知れない、調べたエクソン6−1
0および13−16から離れたさらなる突然変異の存在
を我々に示唆した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、胃
癌、特に散在性胃癌の検出に特に適したモノクローナル
抗体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は請求項1によ
り詳しく特徴付けたモノクローナル抗体に係る本発明に
よって達成される。本発明の好ましい実施態様は従属し
た二次的な請求項群に従って示される。
【0010】
【発明の実施の形態】これまで調べられていなかったE
−カドヘリンの領域(エクソン1−5、11および1
2)の解析、および散在性胃癌の10のさらなるケース
のE−カドヘリンのcDNAの配列決定は、散在性胃癌
においてさらなる突然変異を明らかとした(「方法セク
ション」参照)。これらの新しく見い出された突然変異
(表2)は、驚くべきことに、典型的なパターンを継続
的に示した。全てのケースにおいて、これらの突然変異
は読枠に影響しない塩基トリプレットの多重体である
か、あるいはそれらは点突然変異であった。これらの研
究によって、本発明者らは、免疫反応性の喪失が翻訳−
破壊突然変異によって引き起こされ得るという免疫組織
化学的調査の後になされた示唆を排除することができ
た。胃癌の調査と平行して、他の上皮腫瘍も解析した。
乳癌、食道ガン、および大腸癌のケースは胃癌のそれに
対応するパターンは示さなかった。
【0011】
【表2】
【0012】突然変異の特徴付けならびにさらなる腫瘍
の配列決定に関して行ったさらなる研究は、未だ報告さ
れておらず、癌のケースではユニークである原理に導い
た:散在性胃癌におけるE−カドヘリンの改変は枠内突
然変異であって(読枠の破壊ではない)。この結果は診
断および治療目的で有用である。
【0013】以下、図面を参照して、本発明をさらに詳
しく説明する。
【0014】図1は、現在まで公知の散在性胃癌におけ
るE−カドヘリン突然変異を表す図である。散在性胃癌
におけるE−カドヘリン突然変異は、典型的には、枠内
欠失である。突然変異は以下のものを表す:矢印は検出
された突然変異を表す;翻訳されたE−カドヘリン配列
は陰影を付した;数字を付したボックスはエクソンを表
す;アミノ酸、続いてのコドン位置は「ミスセンス突然
変異」を表す;接頭辞のない数字は欠失(del)の位
置を示し、「del」の後の数字は失われた塩基対の数
である。
【0015】図2は、免疫蛍光による突然変異E−カド
ヘリンの膜位置の決定を表す。突然変異E−カドヘリン
蛋白質(エクソン9欠失)はトランスフェクトされた細
胞の細胞結合部(明るい線)で検出することができる。
【0016】図3は、免疫電子顕微鏡検による突然変異
E−カドヘリンの膜位置の決定を表す。突然変異E−カ
ドヘリン蛋白質(矢印)はトランスフェクトされた細胞
の膜で検出することができる。
【0017】図4は、本発明によるE−カドヘリン突然
変異の迅速な診断のフローダイアグラムである。
【0018】図5は、突然変異−特異的E−カドヘリン
抗体7E6によって染色されたウェスタンブロット図で
ある。突然変異−特異的ではないE−カドヘリン抗体H
ECD−1とは対照的に、突然変異−特異的抗体7E6
は突然変異E−カドヘリン蛋白質del9、エクソン9
欠失E−カドヘリンを絶対的に検出する。WT,野生
型;−、トランスフェクトされていないもの。
【0019】図6は、突然変異−特異的E−カドヘリン
抗体7E6によって染色された免疫組織化学を表す。突
然変異−特異的7E6は散在型胃癌の腫瘍細胞(矢印)
を絶対的に検出する。非腫瘍腺(矢印の頭)は標識され
ていない。
【0020】本発明者らは、散在性胃癌において突然変
異の典型的な形態−枠内突然変異(各々、塩基トリプレ
ットの多量体の欠失または点突然変異)の証拠を供する
に成功した(図1参照)。
【0021】これらの特徴的突然変異により、我々は、
改変された蛋白質が全てのケースで生じ、さらに細胞に
よって発現されると結論することができた。この示唆の
証拠はE−カドヘリンを欠く細胞系(MDA乳癌細胞)
(方法についての補足参照)への突然変異遺伝子のトラ
ンスフェクションによって得られた。安定にトランスフ
ェクトした細胞は細胞膜において突然変異蛋白質を発現
し;突然変異蛋白質の膜への位置付けは、試料としてエ
クソン9欠失を用いる免疫蛍光(図2)および電子顕微
鏡検(図3)によって明確に証明された。突然変異蛋白
質の乱されない膜への位置付けは診断および治療におけ
るさらなる使用で非常に重要である。
【0022】塩基配列の喪失または点突然変異の存在
は、各々、転写の連続性を維持しつつ新しくてユニーク
で誤りのないRNA配列を生じる。次いで、この「誤
り」は引き続いての転写の間に改変されたアミノ酸配列
によって蛋白質中に繋ぎ止められる。突然変異によって
生じた新しい蛋白質配列は表3に詳細にリストする。
【0023】個々の腫瘍細胞はこれらの配列によって、
すなわちそれらの突然変異したE−カドヘリン遺伝子に
よって誤りなく標識される。いくつかの遺伝子データバ
ンク(EMBL/GenBank/SWISS−PRO
T/PDBを介する、リリース32.0)で行ったサー
チ(相同性の比較)により、現在までに知られているい
ずれの配列に対する類似性も供されなかった。初期の胃
癌を突然変異事象のクローン性に関して調べた。これら
のケースにおいても突然変異は検出できたので(自身の
観察)、E−カドヘリンにおける突然変異は腫瘍進展の
経過における初期の事象であるに違いなく、恐らくは元
の悪性クローンに復帰する。
【0024】
【表3】
【0025】表3において、ダッシュ(/)は欠失の位
置を示し;蛋白質配列はこの位置から出発して改変され
る;下線を施した文字は点突然変異によって変化したア
ミノ酸を示す。
【0026】表3に示したE−カドヘリン突然変異なら
びにさらに未だ未知の突然変異を例えば以下の診断およ
び治療目的で使用できる。
【0027】迅速なRNA抽出およびそれに続くPCR
による突然変異の検出:記載した突然変異の特徴(主と
して欠失)は迅速な特異的テストに極めて適する:迅速
なRNA抽出(「方法」参照)と組み合わせた、突然変
異したエクソン領域を含む適当なプライマー(「方法」
参照)によるcDNAの分泌の増幅は、本発明の臨床的
利用を可能とする(時間因子)。この場合において、検
出は組織(例えば、バイオプシー、刺穿、サイトロジ
ー)および体液(例えば、血液)につき行うことができ
る。
【0028】例として、胃癌患者のバイオプシーおよび
腹腔洗浄をE−カドヘリン遺伝子の突然変異につき調べ
た。8時間内に(図4参照)、E−カドヘリンにおける
改変を特異的に測定し、それにより、臨床問題に対して
イン−タイム情報を供することが可能である。ここに、
さらなる説明(「抗体/療法」参照)の文脈から分かる
ように、治療計画を迅速に行うことが可能であろう。基
本的には、この方法は胃癌の特異的初期検出に使用する
こともできる。また、それを未知の一次腫瘍(例えば、
乳癌)の場合において他の悪性腫瘍の異なる診断(例え
ば、転移のバイオプシー)で使用することが可能であ
る。
【0029】抗体 突然変異したE−カドヘリン蛋白質の膜位置決めおよび
腫瘍特異性の組合せは、まず、腫瘍細胞に排他的に向け
られたモノクローナル抗体の特異的生産を可能とした。
【0030】本発明によって提供される腫瘍−特異的遺
伝子配列によって、まず、その配列が腫瘍細胞に排他的
に制限される対応する蛋白質を表すアミノ酸を検出する
ことが可能である。これによって、E−カドヘリンの突
然変異した領域に選択的に向けられた抗体を生成させる
ことができる。この仮説を証明するために、本発明者ら
は、例としてエクソン9欠失を用いて新しく生じた配列
を介して、短鎖化された膜貫通蛋白質に対するモノクロ
ーナル抗体を得ようとまず試みた(方法についての補足
参照)。この場合、突然変異領域が抗原決定基として適
しているか否かは明らかでなかった。というのは、この
エピトープの立体配置は未知だからである。23のハイ
ブリドーマ(抗体産生クローン)が得られ、それらの特
異性をイン・ビトロでテストした(補足参照)。1のク
ローン(7E6−1)はエクソン9−欠失E−カドヘリ
ン蛋白質を認識することがウェスタンブロットでおよび
免疫蛍光によって判明した。7E6抗体は「正常」E−
カドヘリンを検出しない(図5)。7E6抗体を産生す
るこの細胞系はDSMに寄託されている(受託番号DS
M ACC 2277)(参照記号:デルタCAD−
9、クローン7E6−1)。7E6抗体は突然変異した
1232del183を認識する。
【0031】この抗体がホルマリン中に固定され、パラ
フィン中に封埋された物質に関して機能的であろうこと
は予測できなかった。まず、これは免疫組織化学的方法
による組織学的切片上の腫瘍細胞の特異的検出を可能と
する(図6)。同一切片上の非腫瘍細胞は標識されなか
った。それにより、突然変異分子を個々の細胞に割り当
てることが可能となった。本発明者らの知識によると、
匹敵する特異性を持つ腫瘍マーカーは未だ記載されてい
ない。
【0032】受託番号ACC 2277の下でDSMに
寄託されたハイブリドーマ細胞系は、本発明によって提
供されるモノクローナル抗体を産生する細胞系について
の例を表すに過ぎない。本発明によると、枠内突然変異
を認識するさらなる抗体が既に産生された。これらの抗
体を供することは当該分野で働く当業者の技量の範囲内
のものである。7E6モノクローナル抗体ならびにE−
カドヘリン突然変異に特異的に向けられた産生されたい
ずれの他の抗体も以下に記載する診断および治療で用い
ることができる。
【0033】突然変異−特異的E−カドヘリン抗体を用
いる診断 免疫組織化学によるE−カドヘリンにおける欠陥に関す
るホルマリン固定されパラフィン封埋された組織の遡及
的調査 見込みのある以下のイン・ビトロ試験:病気の進行の間
の可能なマーカーとしての腫瘍細胞の手術前、中、後の
播種性の評価のための散在性胃CAについての基礎的ス
クリーニングとしての循環腫瘍細胞の検出用の血液;手
術前(ネオアジュバント)、手術中(腹膜、門静脈)お
よび手術後(添加剤またはアジュバント)治療にための
計画に関する突然変異E−カドヘリンの治療前検出のた
めの腫瘍バイオプシー;腫瘍細胞の測定(例えば、切除
の程度を保証する、除去の縁)のためのOP調製;転移
および腫瘍細胞の検出(例えば、ミクロエンボルブメン
ト(microenvolvement))のためのリ
ンパ節;腹腔における播種性腫瘍細胞の測定のための洗
浄;播種性腫瘍細胞の測定(免疫組織化学)のための組
織;疑われる組織試料の鑑別診断評価のための特徴的E
−カドヘリン突然変異の免疫組織化学的測定のための癌
の鑑別診断;血液細胞(DNA)におけるE−カドヘリ
ン突然変異の高危険群(「癌家系」)測定のスクーニン
グ; イン・ビボ前提要件:イムノシンチグラフィーによる腫
瘍細胞の治療使用特異的測定のための抗体のヒト化:治
療の間の対照のための、または、各々、成功した治療の
確認のためのおよび病気の治療後の対照のための手術計
画/治療計画の設定のための予備治療; 突然変異−特異的E−カドヘリン抗体による治療:突然
変異−特異的抗体に対する照射源の免疫照射治療カップ
リング;抗体に対するトキシン(例えば、シュードモナ
ス・トキシン)のイムノトキシン治療カップリング。 突然変異−特異的E−カドヘリン抗体による体細胞遺伝
子治療:ウイルス遺伝子発現系(例えば、アデノウイル
ス、またはMVA、ワクシニア−誘導発現ベクターとカ
ップリングさせた;非ウイルス遺伝子発現系(例えば、
T7 RNAポリメラーゼ+T7 DNAベクター)と
カップリングさせた;特異的遺伝子導入のための可能な
方法;遺伝子工学:内因性免疫系についての腫瘍細胞を
標識するための補因子(例えば、B7)の取り込み;内
因性T細胞を活性化し、突然変異E−カドヘリン「少数
抗原」を有する腫瘍細胞に対する免疫反応を開始させる
ためのアロ抗原(外来性HLA抗原、「主要抗原」)の
取り込み;アポトーシスを誘導する因子(例えば、p5
3)の特異的取り込みによる腫瘍細胞の殺傷;野生型癌
遺伝子/サプレッサー遺伝子(例えば、E−カドヘリン
それ自体)の特異的取り込みによる悪性表現型の変換;
酵素の特異的包含により毒性を形成させるためのプロト
キシンの活性化(例えば、デアミナーゼ、5−フルオロ
シトシンの毒性5−フルオロウラシルへの変換)を用い
る可能な治療アプローチ。 リボザイム 例えば、マルチ薬物−耐性トランスポーターをコードす
るRNAの部位特異的破壊 E−カドヘリン突然変異の使用の分野を示すさらなる例 骨髄パーチング:イン・ビトロ処理した骨髄における腫
瘍細胞の特異的測定および(例えば、抗体に結合したト
キシンによる)骨髄からの腫瘍細胞の特異的排除のため
の抗体の同時使用;抗原提示のための(腫瘍細胞に特異
的に向けられたT細胞クローンの活性化)突然変異E−
カドヘリンペプチド配列(表3参照)を樹状細胞にチャ
ージする免疫治療。
【0034】蛋白質の細胞内変性は異なる長さを有する
ペプチドを生じさせる。9−11アミノ酸の長さを持つ
ペプチドは細胞のMHCによって「チェックされ」(ペ
プチド結合領域における結合能力は、個々のアミノ酸の
特定の配置に依存し、「非自己」および「自己」の間を
識別する)、もし特定の配列が非自己として認識されれ
ば、細胞表面に提示される。共刺激体の作用によって、
これは免疫反応に至り得る。本発明者らによって初めて
記載された突然変異E−カドヘリンおよび突然変異によ
って生じる他のペプチドのペプチド配列については、そ
れらのいくつかは非自己ペプチドとしてMHCによって
提示されることが予測できる。この事象は患者において
免疫反応を刺激しないという事実は、抗原を提示するの
が乏しい腫瘍細胞の特性によって説明できるであろう。
見い出された突然変異スキャンニングペプチドを専門的
な抗原提示細胞(樹状細胞)に種々の長さで取り付ける
ことができる。この細胞に全ての必要な共刺激体が存在
するため、かかるMHC−ペプチド複合体に対する対応
するT細胞刺激が達成される。このようにして、免疫系
によって最初は無視された腫瘍細胞も次いで非自己とし
て認識され、排除される。
【0035】この使用は特定の突然変異−特異的抗体を
必要としないが、本発明により記載される新しく生成し
たペプチドの配列についての知識を必要とする。
【0036】本発明によると、以下の目的および方法
は、DNAレベルで枠内突然変異によって生じ、 a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットまたはその多量体の喪失に導き、引き続い
て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
ノ酸の欠失に導く、および/または b.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
も1つのアミノ酸の交換に導く; 突然変異したE−カドヘリンのアミノ酸配列に特異的に
向けられたモノクローナル抗体よりなる。
【0037】DNAレベルで枠内突然変異によって生
じ、RNAレベルでエクソン8、エクソン9、またはオ
クソン10における少なくとも1つの塩基トリプレット
またはその多量体の喪失に導く突然変異E−カドヘリン
の配列に向けられたモノクローナル抗体。
【0038】以下の群: (式中、「/」は欠失の位置を示し、下線を施した文字
は点突然変異によって変化したアミノ酸を示し、各々は
野生型E−カドヘリン蛋白質と比較したものである)の
少なくとも1つから選択された、野生型E−カドヘリン
と比較して欠失またはアミノ酸変化によって生じた前記
アミノ酸配列の1以上の内の少なくとも1つの配列領域
を認識するモノクローナル抗体。
【0039】また、本発明は、前記したモノクローナル
の少なくとも2種の混合物よりなる。
【0040】本発明は、特に、突然変異した膜貫通E−
カドヘリンのアミノ酸配列に特異的に向けられた前記モ
ノクローナル抗体よりなる。
【0041】本発明のさらなる具体例は、本発明の少な
くとも1つのモノクローナル抗体を含む胃癌細胞の検出
用免疫テストよりなる。
【0042】さらに、本発明は以下の実施態様を含む:
DNAレベルで枠内突然変異によって生じ、 a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットまたはその多量体の喪失に導き、引き続い
て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
ノ酸の欠失に導く、および/または b.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
も1つのアミノ酸の交換に導く; 突然変異した配列を特異的に含むように選択されたE−
カドヘリンの突然変異したエクソン領域のDNAおよび
cDNA配列の増幅のためのPCRプロセス用のプライ
マーよりなる。
【0043】突然変異した配列を特異的に含むように選
択され、かつ以下の群: の少なくとも1つのプライマーから遣択されたE−カド
ヘリンの突然変異したエクソンのDNAおよびcDNA
配列の増幅のためのPCRプロセス用のプライマー。
【0044】本発明は、突然変異したE−カドヘリンの
DNAもしくはcDNAまたはそれから誘導されたRN
Aに特異的にハイブリダイズする少なくとも1つの核酸
を有効物質として含有し、ここに該DNAまたはcDN
Aが、 a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットまたはその多量体の喪失に導き、引き続い
て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
ノ酸の欠失に導く、および/または b.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
も1つのアミノ酸の交換に導く; 枠内突然変異を示す治療または診断手段よりなるのが特
に好ましい。
【0045】さらに、本発明は、ストレンジェント条件
下で、以下のDNA配列もしくはその相補的鎖またはそ
れから誘導されるRNA配列の少なくともいくつかにハ
イブリダイズする核酸を含有し、ここに、少なくとも枠
内突然変異によって生じる配列領域も含まれる治療また
は診断手段よりなる。
【0046】さらに、本発明により、ストリンジェント
条件下で前記核酸にハイブリダイズする核酸を有効物質
として含有する治療または診断手段よりなる。
【0047】本発明の精神内にあるストレンジェント条
件は、本発明により定義された核酸への核酸の選択的か
つ検出可能な特異的結合を可能とする条件と定義され
る。ストレンジェント条件下でのこの種のハイブリダイ
ゼーションは、好ましくは、水性溶液中にて68℃で、
あるいは50%ホルムアミド中にて42℃で行われるハ
イブリダイゼーション、および続いての水性溶液中での
65℃の温度におけるフィルターの洗浄を意味し、しか
る後に、本発明により定義される核酸またはそれから誘
導されるRNAへのプローブの結合を依然検出すること
ができる。要すれば、厳格さが低いハイブリダイゼーシ
ョンおよび/または洗浄条件を使用することもできる。
【0048】本発明によって提供されるモノクローナル
抗体は胃癌、特に散在性胃癌の診断および治療に有用で
ある。
【0049】治療では、本発明のモノクローナル抗体
を、例えば、胃癌細胞のすくなくともいくらかの選択的
排除のための手段に結合させることができる。この手段
は、好ましくは、トキシンまたは照射源を含むことがで
きる。
【0050】また、本発明は、請求項でより詳細に特徴
付けたDNAオリゴヌクレオチドおよびオリゴペプチド
よりなる。これらは腫瘍、特に胃癌の免疫治療に有用で
ある。
【0051】本発明のさらなる実施態様において、以下
の工程: a.ヒト細胞を含有する試料物質を供し、 b.ヒト細胞からmRNAを回収し、 c.mRNAを逆転写し、 d.請求項8または9記載のプライマーを用いてポリメ
ラーゼ鎖反応を行い、 e.ポリメラーゼ鎖反応の反応生成物を分離し分析す
る; ことによってヒト細胞を含有する試料物質中の腫瘍細胞
を測定する方法が記載される。
【0052】また、本発明は、本発明によって提供され
るオリゴヌクレオチド配列を含有するベクターよりな
る。
【0053】かくして、E−カドヘリンの枠内突然変異
を胃癌の診断および治療で使用できることが本発明によ
って判明した。「枠内突然変異」なる用語は、DNAレ
ベルで起こるE−カドヘリンにおける突然変異または欠
失を意味することを意図し、これはRNAレベルで欠失
または塩基交換に導くが、該欠失または該突然変異も読
枠置換には至らない。
【0054】方法 1.新しいE−カドヘリン突然変異についての調査 胃癌に罹った63人の患者の組織を調べた。切除後の新
鮮な腫瘍組織を液体窒素中で深−凍結した。深−凍結組
織試料の全RNAを標準的な手法(シソチオシアン酸グ
アニジウム抽出およびCsCl遠心)を用いて単離し
た。2μgのRNAの逆転写に続き、PCRによってE
−カドヘリンcDNAの全暗号領域を増幅した。使用し
たPCRプライマーを表4にリストする。全てのPCR
反応についての増幅条件は以下の通りである:94℃に
おける1分間の変性;55℃における1分間のプライマ
ーアニーリング;および72℃における1分間の伸長。
Taqポリメラーゼおよび増幅緩衝液(1.5mM M
gCl2)はPerkinElmer Corp.,F
oster City,CA,USAから入手した。B
iomed PCRデバイス(Biomed−Labo
rdiagnostil,Oberschleisse
im)を用いた。増幅の産物はアガロースゲル電気泳動
によってチェックし、引き続いてガラスミルク(Gen
eCleanII,Bio101 Inc.,La J
olla,CA,USA)を用いて精製した。しかる
後、単離したDNA増幅体の全長を配列決定した(Se
quenase Version 2.0/USB,C
leveland,OH,USA)。
【0055】
【表4】
【0056】「ヌクレオチド位置」はEMBL/Gen
Bankデータバンク、アクセス番号Z13009で利
用できるE−カドヘリン配列をいう。
【0057】2.免疫組織化学的試験(突然変異−特異
的ではない) ホルマリン中に固定し、パラフィン中に封埋された組織
の保存物質を脱パラフィンおよび脱水に付した。クエン
酸およびマイクロ波での処理に続き、組織試料を1%H
2O2中にて15分間インキュベートして、内因性ペル
オキシダーゼをブロックした。E−カドヘリン−特異的
免疫反応性の測定のために、組織をモノクローナル抗体
HECD−1(Takara Biomedical
s,日本国,1:500希釈)と共に4℃で16時間イ
ンキュベートした。抗体結合の可視化はアビジン−ビオ
チン複合体(ABC)およびペルオキシダーゼ方法(A
BCEliteキット、Vector,Burling
game,CA;Sigma Fast DAB,Si
gman Deisenhofen)を用いて行った。
核小体の逆染色にはhemalumを用いた。また、全
ての腫瘍切片は対照としての非悪性粘膜の一部を示し
た。陰性対照はHECD−1抗体をリン酸緩衝化NaC
lによって置き換えることによって行った。
【0058】3.E−カドヘリンの発現ベクターへのク
ローニング 突然変異E−カドヘリンの細胞内位置を調べるために、
突然変異分子を発現ベクターにクローン化した。例とし
て、ヒト野生型E−カドヘリンに加えてE−カドヘリン
mRNAの4つの異なる突然変異体を発現ベクターにク
ローン化した。これらの4つの突然変異のうち2つがエ
クソンのうちの1つの完全に喪失、エクソン8(129
bp)の欠失またはエクソン9(183bp)の欠失い
ずれかを呈した。もう1つの突然変異はエクソン10
(63bp)の部分的欠失を示す。第4の突然変異はエ
クソン8における塩基交換よりなり、これは潜在的なカ
ルシウム結合部位破壊する。発現クローニングニ考えら
れた突然変異の全てはE−カドヘリンの細胞内領域にあ
る(全ての突然変異につき図1参照)。
【0059】クローニングのための出発物質は、各突然
変異(前記参照)が同定された散在性胃癌の新鮮な物質
から単離した全RNAであった。逆転写の後に得られた
野生型E−カドヘリンおよび突然変異の各cDNAを2
つの部分的断片(A+B)の形態で増幅した(図7参
照)。一緒にすると、2つの部分的断片は2649bp
(野生型)よりなるE−カドヘリンの完全な暗号領域よ
りなる。断片A(5’領域)の増幅はプライマーATG
およびrEX10を用いて行った(表5参照)。野生型
mRNAの3’断片(B)、エクソン9欠失、エクソン
10における部分的欠失、およびエクソン8における点
突然変異の増幅には、プライマーEx8−r3’/2/
neuの対を使用した。エクソン8欠失突然変異体の断
片B’の増幅は対Ex9/1−r3’/2/neuを用
いて行った。
【0060】増幅された部分的断片AおよびBを、各
々、PCRIIベクター(Invitrogen)にク
ローン化した。これらのベクターを用い、特異的TA塩
基対合によって生じたPCRの直接的かつ効果的なクロ
ーニングが達成された。全ての5つのカドヘリンcDN
A(野生型+4つの突然変異体)の2つの部分的cDN
A断片を、本明細書には詳細に記載しないが十分に当業
者の技量内にある異なるクローニング戦略を用いるクロ
ーニングによって一緒に適当に連結した。このようにし
て、PCRIIベクターにおける全ての5つのcDNA
の構築体が得られた。
【0061】増幅の間に主として生成したかも知れない
クローニング人工物(Taqの誤り)を排除するため
に、全ての5つのcDNAを、ベクター/カドヘリン連
結領域を含めたそれらの全長の配列を決定することによ
って調べた。
【0062】[以下余白]
【表5】
【0063】さらなる工程において、配列決定によって
確認されたカドヘリン構築体を真核生物発現ベクターに
クローン化した。一方、所望のcDNAの発現に加え
て、発現された細胞クローンの選択(ネオマイシン耐性
遺伝子の発現)を可能とする商業的に入手可能なベクタ
ーpBK−CMV(Stratagene)を選択し、
他方、第2のベクターとして、ネズミ野生型E−カドヘ
リン構築体のトランスフェクションで既に成功して使用
たれpBATベクターを用いた(Nose,A.,Na
gafuchi,A.,Takeichi,M.,「発
現された組換えカドヘリンはモデル系において細胞ソー
ティングを媒介する」Cell 1988,54:99
3−1001)。
【0064】4.一過性トランスフェクションおよびウ
ェスタンブロッティング、免疫蛍光および免疫電子顕微
鏡検によるE−カドヘリンの検出 トランスフェクションのためにCaPO沈殿が確立さ
れている。該方法のトランスフェクション効率は対照と
してpCMVプラスミド(Stratagene)を用
いて評価した。該ベクターは、色素X−gal(青色)
への変換後に該ベクターが取り込まれた細胞の検出を可
能とするβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を含有する。該方
法の効率は10%の範囲にあり、これは一過性トランス
フェクションには非常に良好な値である。
【0065】cDNAの上流に転写認識領域(Koza
k配列)およびそのクローニング部位を含有する5’非
翻訳領域の増幅後の発現実験において、MDA−MB−
435S細胞、MIA PaCa−2、E−カドヘリン
を欠く膵臓細胞系において、およびNeuro 2A
(神経繊維芽細胞)細胞において、一過的に改変したE
−カドヘリンcDNA構築体を発現させることができ
た。
【0066】細胞培養におけるE−カドヘリンの測定
は、ウェスタンブロッティング、免疫蛍光および免疫電
子顕微鏡検によって行った。まず、(トランスフェクト
したまたはトランスフェクトしてない)細胞のSDS溶
解を行って、ウェスタンブロッティング用の全細胞溶解
物を調製した。これを行うのに、本発明者らは、引き続
いてのゲル泳動の間に溶解物の調査に必要な不規則電解
質移動度を得た。別法として、トリトンX−100溶解
による細胞抽出物をテストした。ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動およびクーマシー染色による抽出物の調査
は、細胞の破壊が効果的であることを示した。従って、
トリトン溶解を全ての引き続いての実験で用いた。
【0067】本発明者らは、E−カドヘリンの特異的測
定のためにE−カドヘリンに対する4つの異なるモノク
ローナル抗体(HECD−1,Takara Biom
edicals,日本;AMST10,Saxon B
iomedicals;DECMA−1,Sigma;
ANTI−E−CADHERIN,AffinityR
esearch Product Limited)を
用いた。ウェスタンブロッティングの間の抗原−抗体複
合体の検出は第2のペルオキシダーゼ標識抗体を用いて
ルミネッセンス反応(ECL−Western,Ame
rsham)によって行った。それらは異なる強度で反
応したが、テストした抗体の全ては、E−カドヘリン陽
性対照細胞系A431(類表皮癌、ATCC)を含む、
および野生型E−カドヘリンによってトランスフェクト
されたMDA−MB−435S細胞を含む細胞抽出物に
おいて特異的反応を示した。トランスフェクトしていな
い系MDA−MB−435S、MIA PaCa−2お
よびNeuro 2Aの抽出物では陽性シグナルは検出
できなかった。
【0068】免疫蛍光を行うためには、カバーグラス上
に撒いた細胞をメタノールによって固定し、E−カドヘ
リンに特異的な抗体HECD−1(野生型E−カドヘリ
ンおよび突然変異した、例えばエクソン9が欠失したE
−カドヘリンを認識)によって標識した。二次抗体とし
て、ローダミン−(TRITC−)カップリングのヤギ
抗−マウス抗体(Dianova)を用いた。
【0069】トランスフェクションが成功したか否かを
免疫蛍光によって判断するために、トランスフェクトし
ていないMDA−MB−435S細胞、および突然変異
E−カドヘリンによって、および野生型E−カドヘリン
によってトランスフェクトした細胞を同時に調べた。固
定およびE−カドヘリンに特異的な金標識抗体(HEC
D−1)とのインキュベーションの後、標識細胞をep
on中に封埋し、酢酸ウラニル/鉛でコントラストを着
けた。トランスフェクトしていないMDA−MB−43
5S細胞では標識は検出されず、他方、トランスフェク
トした細胞系は膜と結合した金標識を示した。すなわ
ち、野生型E−カドヘリンならびに突然変異したE−カ
ドヘリン(例えば、エクソン9欠失を有する、図3参
照)が膜に繋ぎ止められた。
【0070】5.E−カドヘリンを安定に発現する細胞
系 本発明者らは野生型ならびに突然変異したE−カドヘリ
ンを一過的にトランスフェクトした細胞で同定するのに
成功した後、E−カドヘリンを安定に発現する細胞の調
製を開始した。これは、各pBAT構築(「クローニン
グ」参照)およびE−カドヘリンを含まないが代わりに
ネオマイシン耐性遺伝子を含むpBATベクターでMD
A−MB−435S細胞を共トランスフェクトするこに
よって行った。ヒトE−カドヘリン遺伝子のエクソン9
の欠失を呈する3つの細胞系(Del9)および野生型
ヒトE−カトヘリンを保有する3つの系(WT)が確立
された。Del9系およびWT系のRT−PCRによる
mRNAの調査は、予期された断片サイズ(野生型につ
いての正常サイズのmRNA(779bp);Del−
9系についての短鎖化mRNA(596bp)、この場
合、野生型E−カドヘリンmRNAは発現されなかっ
た)を示した。PCR増幅はプライマーEx7およびr
EX11(表5参照)を用いて行った。安定にトランス
フェクトされたDel−9系の、およびWT系のうちの
1つの抽出物のウェスタンブロッティングは明らかにE
−カドヘリン蛋白質を検出した。
【0071】免疫蛍光を用いるWT系におけるE−カド
ヘリン発現の調査は、隣接細胞への接触部位において予
期された特徴の分布を明らかにした。HECD−1抗体
を用い、Del−9細胞系も細胞−細胞結合においてE
−カドヘリンの標識を示した(図2)。
【0072】6.(例として腹腔洗浄を用いる)迅速な
RNA抽出および引き続くPCRによる突然変異の測定 洗浄凋製物中の細胞の沈降およびRNA抽出(Rnea
sy Rapid抽出キット、Quiagen)の後、
RNAを逆転写し、得られたE−カドヘリンcDNAの
全長をPCR(プライマーおよび条件は前記)によって
増幅する。E−カドヘリン突然変異は主として枠内欠失
を含むので、これらはアガロースゲル電気泳動によって
迅速かつ安全に検出される。かくして、洗浄を受容して
既に9時間経った後、E−カドヘリンにおける可能な欠
失、例えば、エクソン8またはエクソン9の喪失が検出
でき、それにより、腹腔中の播種性腫瘍細胞の検出が可
能である。この情報のため、臨床判断のクールに直接影
響し得る(例えば、さらなる腹腔内治療)。
【0073】これにより、検出の高度に特異的な方法を
迅速かつ安全に、また少量の腫瘍細胞でもって行うこと
ができる。E−カドヘリン突然変異の腫瘍特異性は、炎
症中皮細胞のごとき「腫瘍様」形態を持つ細胞に関する
曖昧性を排除することを可能とする。
【0074】7.(例としてエクソン9欠失に特異的な
抗体7E6を用いる)突然変異−特異的E−カドヘリン
抗体の調製およびテスト ペプチド合成。モデル430Aペプチド合成器(App
lied Biosystems,Foster Ci
ty,CA,速−Fmoc修飾に適合)(ペプチド配
列:エクソン9のE−カドヘリン欠失、表3 1232
del183参照)を用いて以下のペプチドを合成し
た:Pro−Ile−Phe−Asn−Pro−Thr
−Thr−Gly−Leu−Asp−Phe−Glu−
Ala。アミノ酸Asn、Thr、AspおよびGlu
は側鎖を保護して合成した。95%トリフルオロ酢酸中
でペプチドを合成樹脂から切り離し、tert−ブチル
エーテルで沈殿させ、凍結乾燥した。しかる後、原料生
成物を0.1%トリフルオロ酢酸に溶解させ、70%ア
セトニトリル中の直線グラジエントにての逆相カラム
(Aquapore 300A,CS,Applied
Biosystems)を用いて精製した。生成物の
純度を電気スプレイイオン化によってモデルAP100
マススペクトロメーター(Perkin Elmer)
でテストした。
【0075】担体へのカップリングおよび免疫化:Me
gathura crenulataからのキイホール
リンペットヘモシアニン(Galbiochem,Ba
dSoden)を免疫化のための担体蛋白質として用
い、室温にて1−エチル−3−(ジメチルアミノ−プロ
ピル)カルボジイミドを用い、0.5M N−メチルイ
ミダゾール緩衝液(Sgima−Aldrich,St
einheim)pH7.0中でペプチドに結合させ
た。合計して、2.8mgのペプチドを2.0mgのヘ
モシアニンにカップリングさせた。リン酸緩衝化生理食
塩水(PBS)に対する透析の後、得られた溶液を免疫
化に用いた。同一の方法を、2mgのペプチドの2mg
の4×結晶化ウシ血清アルブミン(Behringwe
rke,Marburg)へのカップリングに用い、こ
れをELISAテストにおけるハイブリドーマ培養上清
をテストするのに用いた。免疫化はLou/Cラットで
行い、50μgのKLHがカップリングしたヘプチドを
500μl PBSを用いて希釈し、同一量のCFAに
よって乳化した。500μlの得られたエマルジョン
を、各々、腹腔内および皮下適用した。3カ月後、CF
A無しでKLHにカップリングしたペプチドを用いてブ
ースター注射を行った。ブースター注射の3日後に注入
を行った。ネズミ形質細胞腫細胞系P3×63 Ag
8.653を注入細胞系として供した。ELISAを行
って、特異的ペプチドについて、および対照として供す
る同一のカップリング化学を用いてBSAにカップリン
グさせた無関係ペプチドにつきテストした。特異的ペプ
チドと絶対的に反応するハイブリドーマを凍結し、その
上清をさらなる分析に付した。サブクラス−特異的モノ
クローナル抗体を用いてサブクラスを測定した。
【0076】FACS分析:エクソン9欠失E−カドヘ
リン(前記参照)でトランスフェクトした200,00
0のMDA−MB−435S細胞またはトランスフェク
トしなかった200,000ののMDA−MB−435
S細胞を、各々、50μlのハイブリドーマ上清と一緒
にインキュベートした。50μlの安定に希釈したヤギ
−抗−ラットFITCを30分間で添加して、結合抗体
を検出した。細胞をFACscan(Becton)で
分析した。mab 7E6は「ラットIgG1」サブク
ラスに属し、FACscanで最高の強度を示す。
【0077】免疫蛍光:免疫蛍光を行うため、カバーグ
ラス上に撒いた細胞(各々、エクソン9欠失E−カドヘ
リンでトランスフェクトしたMDA−MB−435S細
胞、またはトランスフェクトしなかったMDA−MB−
435S細胞)をメタノールで固定し、E−カドヘリン
突然変異につき特異的な抗体7E6によって標識した。
二次抗体として、FITCがカップリングしたヤギ−抗
−ラット抗体(Dianova)を用いた。
【0078】ウェスタン−ブロッティング:E−カドヘ
リンでトランスフェクトしたMDA−MB−435S細
胞(野生型またはエクソン9欠失E−カドヘリンいずれ
かでトランスフェクトしたもの)の、およびさらなる細
胞系の細胞抽出物を、ウェスタンブロット上にて突然変
異−特異的抗体によって調べた。抗体7E6を用い、ト
ランスフェクトしなかった系MDA−MB−435S、
MIA PaCa−2(ヒト膵臓癌)、Neuro 2
A、およびA431(類表皮癌、ATCC)の抽出物で
は陽性シグナルは検出できなかった。また、野生型E−
カドヘリンでトランスフェクトした細胞は7E6でシグ
ナルを示さなかった。突然変異−特異的E−カドヘリン
抗体7E6と反応した唯一の細胞系はエクソン9欠失E
−カドヘリンによってトランスフェクトしたMDA−M
B−435Sであった。
【0079】免疫組織化学:E−カドヘリンのエクソン
9の喪失が分子生物学によって検出された、胃癌患者の
保存物質(ホルマリン固定し、パラフィン封埋した組
織)を脱パラフィンおよび脱水に付した。クエン酸およ
びマイクロ波での処理の後、組織試料を1%H
で15分間インキュベートして内因性ペルオキシダーゼ
をブロックした。E−カドヘリン突然変異−特異的免疫
反応性の検出には、組織を4℃で7E6モノクローナル
抗体と共に16時間にわたってインキュベートした。抗
体の結合をアビジン−ビオチン複合体(ABC)および
ペルオキシダーゼ方法(ABC Eliteキット、V
ector,Burlingame,CA;Sigma
Fast DAB,Sigma,Deisemhof
en)を用いて可視化した。核小体の逆染色はhema
lumを用いて行った。腫瘍切片の全ては対照としての
非悪性粘膜の部分を示した。陰性対照はリン酸緩衝化N
aClによって7E6抗体を置き換えることによって行
った。
【0080】
【発明の効果】本発明により、散在性胃癌の特異的検出
に有用なモノクローナル抗体が提供される。また、散在
性胃癌の検出および治療に有用な治療および診断手段が
提供される。[以下余白]
【0081】
【配列表】
(1)一般情報 (i)出願人: (A)名称:GSF−Forschungszentr
um fuerUmwelt und Gesundh
eit GmbH (B)通り: Ingolstaedter Land
str.1 (C)都市名: Oberschleissheim (E)国名: ドイツ国 (F)郵便番号: 85764 (ii)発明の名称: ヒト悪性腫瘍の診断および治療
の基礎としてのE−カドヘリンの突然変異体 (iii)配列の数: 41 (v)コンピューターが読み込むことのできる形態: (A)媒体種: フロッピーディスク (B)コンピューター: IBM PC互換機 (C)オペレーティングシステム: PC−DOS/M
S−DOS (D)ソフトウェア: パテントイン(PatentI
n) リリース #1.0、バージョン#1.30(EPO) (vi)前出願の情報: (A)出願番号: DE196 29 938.1 (B)出願日: 1996年7月24日
【0082】(2)配列番号(SEQ ID NO):
1の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:1:
【0083】(2)配列番号(SEQ ID NO):
2の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:2:
【0084】(2)配列番号(SEQ ID NO):
3の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”突然変異”E−カド
ヘリン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1036del15 (xi)配列: SEQ ID NO:3:
【0085】(2)配列番号(SEQ ID NO):
4の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1103del129 (xi)配列: SEQ ID NO:4:
【0086】(2)配列番号(SEQ ID NO):
5の情報: (1)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1232del183 (xi)配列: SEQ ID NO:5:
【0087】(2)配列番号(SEQ ID NO):
6の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1414del69 (xi)配列: SEQ ID NO:6:
【0088】(2)配列番号(SEQ ID NO):
7の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:Asp370Ala (xi)配列: SEQ ID NO:7:
【0089】(2)配列番号(SEQ ID NO):
8の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:Val598Gln (xi)配列: SEQ ID NO:8:
【0090】(2)配列番号(SEQ ID NO):
9の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:Arg598Gln (xi)配列: SEQ ID NO:9:
【0091】(2)配列番号(SEQ ID NO):
10の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:826del9 (xi)配列: SEQ ID NO:10:
【0092】(2)配列番号(SEQ ID NO):
11の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 17塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: atg (xi)配列: SEQ ID NO:11:
【0093】(2)配列番号(SEQ ID NO):
12の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 18塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (Vii)直接の起源: (B)ライブラリー名: Ex8(xi)配列: SE
Q ID NO:12:
【0094】(2)配列番号(SEQ ID NO):
13の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 21塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex9/1 (xi)配列: SEQ ID NO:13:
【0095】(2)配列番号(SEQ ID NO):
14の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 18塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx10 (xi)配列: SEQ ID NO:14:
【0096】(2)配列番号(SEQ ID NO):
15の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 18塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー : 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: r3’/2/neu (xi)配列: SEQ ID NO:15:
【0097】(2)配列番号(SEQ ID NO):
16の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 18塩基対 (B)型: 核酸 (C)類の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex7 (xi)配列: SEQ ID NO:16:
【0098】(2)配列番号(SEQ ID NO):
17の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 24塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”プライマー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx11 (xi)配列: SEQ ID NO:17:
【0099】(2)配列番号(SEQ ID NO):
18の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”順方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: ATG (xi)配列: SEQ ID NO:18:
【0100】(2)配列番号(SEQ ID NO):
19の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ 24塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”順方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex5 (xi)配列: SEQ ID NO:19:
【0101】(2)配列番号(SEQ ID NO):
20の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 22塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”順方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex9/2a (xi)配列: SEQ ID NO:20:
【0102】(2)配列番号(SEQ ID NO):
21の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 21塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”順方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex10/2 (xi)配列: SEQ ID NO:21:
【0103】(2)配列番号(SEQ ID NO):
22の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 21塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”順方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: Ex13 (xi)配列: SEQ ID NO:22:
【0104】(2)配列番号(SEQ ID NO):
23の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 22塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”逆方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx6 (xi)配列: SEQ ID NO:23:
【0105】(2)配列番号(SEQ ID NO):
24の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”逆方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx10/2 (xi)配列: SEQ ID NO:24:
【0106】(2)配列番号(SEQ ID NO):
25の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 21塩基対 (B)型 : 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”逆方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx11 (xi)配列: SEQ ID NO:25:
【0107】(2)配列番号(SEQ ID NO):
26の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 25塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”逆方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: rEx13 (xi)配列: SEQ ID NO:26:
【0108】(2)配列番号(SEQ ID NO):
27の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 18塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 他の核酸 (A)配列の種類: /desc=”逆方向プライマ
ー” (vii)直接の起源: (B)クローン名: r3prime (xi)配列: SEQ ID NO:27:
【0109】(2)配列番号(SEQ ID NO):
28の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:563del63 (xi)配列: SEQ ID NO:28:
【0110】(2)配列番号(SEQ ID NO):
29の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:706del19 (xi)配列: SEQ ID NO:29:
【0111】(2)配列番号(SEQ ID NO):
30の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1036del15 (xi)配列: SEQ ID NO:30:
【0112】(2)配列番号(SEQ ID NO):
31の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1103del129 (xi)配列: SEQ ID NO:31:
【0113】(2)配列番号(SEQ ID NO):
32の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1232del183 (xi)配列: SEQ ID NO:32:
【0114】(2)配列番号(SEQ ID NO):
33の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 57塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:1414del69 (xi)配列: SEQ ID NO:33:
【0115】(2)配列番号(SEQ ID NO):
34の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体土の位置:Asp370Ala (xi)配列: SEQ ID NO:34:
【0116】(2)配列番号(SEQ ID NO):
35の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:Val473Asp (xi)配列: SEQ ID NO:35:
【0117】(2)配列番号(SEQ ID NO):
36の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:Arg598Gln (xi)配列: SEQ ID NO:36:
【0118】(2)配列番号(SEQ ID NO):
37の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 60塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎮状 (ii)配列の種類: DNA(genomic) (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:826del9 (xi)配列: SEQ ID NO:37:
【0119】(2)配列番号(SEQ ID NO):
38の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:563del63 (xi)配列: SEQ ID NO:38:
【0120】(2)配列番号(SEQ ID NO):
39の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: 突然変異E−カドヘリ
ン (viii):ゲノム内での位置: (B):染色体上の位置:706del9 (xi)配列: SEQ ID NO:39:
【0121】(2)配列番号(SEQ ID NO):
40の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:40:
【0122】(2)配列番号(SEQ ID NO):
41の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:41:
【0123】(2)配列番号(SEQ ID NO):
42の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源 (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:42:
【0124】(2)配列番号(SEQ ID NO):
43の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:43:
【0125】(2)配列番号(SEQ ID NO):
44の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:44:
【0126】(2)配列番号(SEQ ID NO):
45の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:45:
【0127】(2)配列番号(SEQ ID NO):
46の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型: アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:46:
【0128】(2)配列番号(SEQ ID NO):
47の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ: 20アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: ペプチド (vi)起源: (A)生物名: ヒト (C)個体.単離クローン名: ”正常”E−カドヘリ
ン (xi)配列: SEQ ID NO:47: [以下余白]
【図面の簡単な説明】
【図1】 典型的には枠内欠失である散在性胃癌におけ
るE−カドヘリン突然変異を表す図である。
【図2】 免疫蛍光による突然変異E−カドヘリンの膜
位置を表す顕微鏡写真である。
【図3】 免疫電子顕微鏡検による突然変異E−カドヘ
リンの膜位置を表す顕微鏡写真である。
【図4】 本発明によるE−カドヘリン突然変異の迅速
な診断のフローダイアグラムである。
【図5】 突然変異−特異的E−カドヘリン抗体7E6
によって染色されたウェスタンブロットを示す写真であ
る。
【図6】 突然変異−特異的E−カドヘリン抗体7E6
によって染色された免疫組織を表す顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 15/02 G01N 33/53 D 15/09 ZNA 33/574 D C12P 21/08 A C12Q 1/68 33/577 B G01N 33/53 A61K 37/02 ADU 33/574 C12N 5/00 B 15/00 C 33/577 ZNAA //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 カール−フリードリッヒ・ベッカー ドイツ・D−85748・ガルシング・バイ・ ミュンヘン・ローゼンシュトラーセ・37 (72)発明者 エリーザベト・クレマー ドイツ・D−85354・フライジング・ウン テレ・ハウプトシュトラーセ・28 (72)発明者 マンフレート・オイリッツ ドイツ・D−81677・ミュンヘン・ツァウ バーシュトラーセ・39 (72)発明者 クリストーフ・シューマッハー ドイツ・D−80639・ミュンヘン・ローマ ンシュトラーセ・4

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNAレベルでの枠内突然変異によって
    生じ、少なくとも、 a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットまたはその多量体の喪失に導き、引き続い
    て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
    ノ酸の欠失に導く、または b.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
    き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
    も1つのアミノ酸の交換に導く、突然変異したE−カド
    ヘリンのアミノ酸配列に特異的に向けられたモノクロー
    ナル抗体。
  2. 【請求項2】 前記抗体が、DNAレベルでの枠内突然
    変異によって生じ、RNAレベルでエクソン8、エクソ
    ン9、またはエクソン10における少なくとも1つの塩
    基トリプレットまたはその多量体の喪失に導く突然変異
    したE−カドヘリンのアミノ酸配列に向けられたことを
    特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 該抗体が、以下の群: (式中、「/」は欠失の位置を示し、下線を施した文字
    は点突然変異によって変化したアミノ酸を示し、各々は
    野生型E−カドヘリン蛋白質と比較したものである)の
    少なくとも1つから選択される、野生型E−カドヘリン
    と比較して欠失またはアミノ酸変化によって生じた前記
    アミノ酸配列の少なくとも1つ内の配列領域を認識する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のモノクローナ
    ル抗体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の少なくとも1のアミノ酸
    配列に特異的に向けられた少なくとも2つのモノクロー
    ナル抗体の混合物からなるモノクローナル抗体。
  5. 【請求項5】 前記抗体が突然変異した膜貫通E−カド
    ヘリンのアミノ酸配列に特異的に向けられたことを特徴
    とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
  6. 【請求項6】 細胞系がハイブリドーマ細胞系デルタC
    AD−9、クローン7E6−1、受託番号DSM AC
    C 2277であることを特徴とする請求項1記載のモ
    ノクローナル抗体を産生する細胞系。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の少なくとも1つのモノク
    ローナル抗体を含む胃癌細胞の検出用免疫試験方法。
  8. 【請求項8】 DNAレベルでの枠内突然変異によって
    生じ、少なくとも a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットまたはその多量体の喪失に導ぎ、引き続い
    て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
    ノ酸の欠失に導く、または b.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
    き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
    も1つのアミノ酸の交換に導く、突然変異した配列を特
    異的に含むように選択されたE−カドヘリンの突然変異
    したエクソン領域のDNAおよびcDNA配列の増幅の
    ためのPCRプロセス用プライマー。
  9. 【請求項9】 突然変異したE−カドヘリン配列を特異
    的に含むように選択され、かつ以下の群: の少なくとも1つのプライマーから選択されるE−カド
    ヘリンの突然変異したエクソンのDNAおよびcDNA
    配列の増幅のための請求項8記載のPCRプロセス用プ
    ライマー。
  10. 【請求項10】 突然変異したE−カドヘリンのDNA
    もしくはcDNAまたはそれから誘導されたRNAに特
    異的にハイブリダイズする少なくとも1つの核酸を有効
    物質として含有し、該DNAまたはcDNAか、少なく
    とも a.RNAレベルでエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットまたはその多量体の喪失に導き、引き続い
    て野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくとも1つのアミ
    ノ酸の欠失に導く、または b.RNAレベルてエクソン中に少なくとも1つの塩基
    トリプレットの1または2のヌクレオチドの交換に導
    き、引き続いて野生型E−カドヘリン蛋白質の少なくと
    も1つのアミノ酸の交換に導く、枠内突然変異に導くこ
    とを特徴とする治療または診断手段。
  11. 【請求項11】 前記手段が、少なくともストレンジェ
    ント条件下で、下記のDNA配列: もしくはその相補的鎖またはそれから誘導されるRNA
    配列の少なくともいくつかにハイブリダイズする少なく
    とも1の核酸を有効物質として含有し、少なくとも枠内
    突然変異によって生じる配列領域も含まれることを特徴
    とする請求項10記載の手段。
  12. 【請求項12】 前記核酸がストリンジェント条件下で
    ハイブリダイズすることを特徴とする請求項10または
    11記載の手段。
  13. 【請求項13】 胃癌の診断および治療のための1以上
    の請求項1から5のいずれかに記載のモノクローナル抗
    体の使用。
  14. 【請求項14】 治療用のモノクローナル抗体が少なく
    とも複数の胃癌細胞の選択的排除のための手段に結合す
    ることを特徴とする請求項13記載の使用。
  15. 【請求項15】 モノクローナル抗休をトキシンまたは
    照射源に結合することを特徴とする請求項14記載の使
    用。
  16. 【請求項16】 以下の群: (式中、「/」は欠失の位置を示し、下線を施した文字
    は点突然変異によって変化したアミノ酸を示し、各々は
    野生型E−カドヘリン蛋白質と比較したものである)の
    少なくとも1つの配列から選択される、野生型E−カド
    ヘリンと比較して欠失またはアミノ酸変化によって生じ
    た前記オリゴヌクレオチドの1つの少なくともアミノ酸
    配列領域をコードすることを特徴とするDNAオリゴヌ
    クレオチド。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のDNAオリゴヌクレ
    オチドの1つに少なくともストリンジェント条件下でハ
    イブリダイズすることを特徴とするDNAオリゴヌタレ
    オチド。
  18. 【請求項18】 以下の群: (式中、「/」は欠失の位置を示し、下線を施した文字
    は点突然変異によって変化したアミノ酸を示し、各々は
    野生型E−カドヘリン蛋白質と比較したものである)の
    少なくとも1つの配列から選択される、野生型E−カド
    ヘリンと比較して欠失またはアミノ酸変化によって生じ
    た前記アミノ酸配列の少なくとも1つの少なくとも配列
    領域を含有することを特徴とするオリゴペプチド。
  19. 【請求項19】 a.ヒト細胞を含有する試料物質を供
    し、 b.ヒト細胞からmRNAを回収し、 c.mRNAを逆転写し、 d.請求項8または9記載のプライマーを用いてポリメ
    ラーゼ連鎖反応を行い、 e.ポリメラーゼ連鎖反応の反応生成物を分離し分析す
    る; 工程からなるヒト細胞を含む試料物質中の腫瘍細胞の検
    出方法。
  20. 【請求項20】 腫瘍細胞が胃癌細胞であることを特徴
    とする請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 腫瘍の免疫療法のための請求項16ま
    たは17記載のオリゴヌクレオチドの使用。
  22. 【請求項22】 胃癌細胞の免疫療法のための請求項2
    1記載の使用。
JP10042794A 1998-01-20 1998-01-20 ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体 Withdrawn JPH11292900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10042794A JPH11292900A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10042794A JPH11292900A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11292900A true JPH11292900A (ja) 1999-10-26

Family

ID=12645884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10042794A Withdrawn JPH11292900A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11292900A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7452537B2 (en) 2005-04-26 2008-11-18 Agouron Pharmaceuticals, Inc. P-cadherin antibodies

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7452537B2 (en) 2005-04-26 2008-11-18 Agouron Pharmaceuticals, Inc. P-cadherin antibodies
US7928214B2 (en) 2005-04-26 2011-04-19 Agouron Pharmaceuticals, Inc. P-cadherin antibodies
US8974781B2 (en) 2005-04-26 2015-03-10 Pfizer Inc. P-cadherin antibodies

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6434444B2 (ja) 腫瘍の診断と治療を目的とした表面会合抗原の同定
JP6218881B2 (ja) 腫瘍で差次的に発現する遺伝子産物及びその用途
KR102340685B1 (ko) 암의 진단 및 치료를 위한 방법 및 조성물
PT1924600E (pt) Identificação de antigénios associados a tumores para diagnóstico e terapia
JP3623342B2 (ja) ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体
JP2020530978A (ja) Hla−g転写物およびアイソフォームおよびそれらの使用
JP2001521744A (ja) 乳房の疾患の検出に有用な試薬および方法
US9470690B2 (en) Human cancer-related gene, its encoded products and applications
US9109258B2 (en) Molecular markers for the diagnosis and treatment of tumors
JPH11292900A (ja) ヒト悪性腫瘍の診断および治療の基礎としてのe−カドヘリンの突然変異体
JP2002516576A (ja) 乳房の疾患の検出に有用な試薬および方法
JP2000503544A (ja) 腫瘍拒絶抗原前駆体melan―aに結合するモノクローナル抗体、およびその利用方法
US20060121471A1 (en) Gene families associated with stomach cancer
JPWO2005118811A1 (ja) 癌の診断と治療において有用な新規ポリペプチド
WO2005014819A1 (ja) 食道癌の抗原およびその利用
JP2006238757A (ja) 癌を検出するためのマーカー
CA2232239A1 (en) Mammaglobin, antibodies thereto, and their use for detecting diseases of the breast

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405