JPH11292165A - ゲル状物の分与装置 - Google Patents

ゲル状物の分与装置

Info

Publication number
JPH11292165A
JPH11292165A JP10111434A JP11143498A JPH11292165A JP H11292165 A JPH11292165 A JP H11292165A JP 10111434 A JP10111434 A JP 10111434A JP 11143498 A JP11143498 A JP 11143498A JP H11292165 A JPH11292165 A JP H11292165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
container
tube
container body
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10111434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4076621B2 (ja
Inventor
Satoshi Mekata
聡 目加多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Osaka Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Shipbuilding Co Ltd filed Critical Osaka Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP11143498A priority Critical patent/JP4076621B2/ja
Publication of JPH11292165A publication Critical patent/JPH11292165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4076621B2 publication Critical patent/JP4076621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出後の「切れ」がよく、アフタードローが
生じにくいゲル状物の分与装置を提供する。 【解決手段】 耐圧性の容器本体1と、その容器本体の
開口部に取り付けたバルブ2と、そのバルブ2に取り付
けたチューブ3と、そのチューブ3の他端に取り付けた
逆止弁4と、チューブ3の内部に充填したゲル状物G
と、そのゲル状物G内に気泡の状態で混入し、ゲル状物
Gを所定の分量で区切るように介在させた、ゲル状物に
溶けにくい圧縮ガスP1 と、前記容器本体1内の残りの
空間内に充填した、ゲル状物を加圧して外部に吐出する
ための圧縮ガスPとを備えているゲル状物の分与装置
A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲル状物の分与装
置、とくにプロペラントの加圧力で外部に押し出すタイ
プのゲル状物の分与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、整髪料や化粧品、あるいは消炎鎮
痛剤などの医薬品では、比較的粘度が高いゲル状物の状
態で薬効成分などを吐出するものがある。そのようなゲ
ル状物を少量ずつ吐出する分与装置としては、チューブ
容器が一般的であるが、通常の液体用の分与装置と同じ
く、ポンプ付きの容器や、ゲル状物を圧縮ガスなどのプ
ロペラントとを一緒に充填しておき、容器内と外部をバ
ルブを介して連通し、バルブを操作してゲル状物の吐出
と遮断とを行うエアゾールタイプの分与装置も用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゲル状物を容器から押
し出す場合、粘度が高いので「切れ」がわるく、吐出口
に残ったゲル状物が付着して見苦しくなり、また非衛生
的になる。とくにエアゾールタイプの分与装置の場合、
バルブを閉じた後に、噴射口とステム孔の間に残ったゲ
ル状物が、その中に溶け込んでいる液化ガスや圧縮ガス
の作用でじわじわと出てくるという、いわゆる「アフタ
ードロー」の現象が生ずる。本発明は従来の分与装置の
上記問題を解消し、吐出後の「切れ」がよく、アフター
ドローが生じにくいゲル状物の分与装置を提供すること
を技術課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のゲル状物の分与
装置(請求項1)は、容器と、その容器内に収容したゲ
ル状物と、そのゲル状物内に気泡の状態で混入した、ゲ
ル状物に溶けにくいガスと、前記容器内のゲル状物およ
びガスからなる内容物を外部に吐出する手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0005】請求項2のゲル状物の分与装置は、ゲル状
物が気泡状のガスにより区分される状態で管状の通路内
に充填されており、その通路が耐圧性の容器本体内に収
容され、かつ通路の一端がバルブを介して外部と連通す
ると共に、他端が容器本体内の空間と連通しており、さ
らに容器本体の空間に、内容物を加圧するためのプロペ
ラントが充填されている。請求項3のゲル状物の分与装
置は、請求項2の分与装置において、前記内容物が、気
泡状のガスにより、所定の量ごとに区分されていること
を特徴としている。請求項4のゲル状物の分与装置は、
請求項2の分与装置において、前記通路の他端に、容器
本体内の空間から通路内への流れを許し、逆向きの流れ
に抵抗する逆止弁が設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】請求項5のゲル状物の分与装置は、前記容
器本体および通路がそれぞれ透光性を備えていることを
特徴としている。請求項6のゲル状物の分与装置は、請
求項2の分与装置において、前記容器本体の空間に、通
路内の内容物と同じ内容物がプロペラントと共に充填さ
れており、前記管状の通路の他端が容器本体の空間内の
内容物中に漬けられていることを特徴としている。
【0007】請求項7のゲル状物の分与装置は、請求項
1の分与装置において、前記内容物が、圧縮により容積
が減少する内部容器に密封されており、その内部容器が
耐圧性の容器本体内に収容され、かつ内部容器がバルブ
を介して外部と連通しており、さらに容器本体の空間
に、内部容器を介して内容物を加圧するプロペラントが
充填されていることを特徴としている。前記内部容器
は、可撓性の袋とすることもでき(請求項8)、シリン
ダと、そのシリンダ内に摺動自在に収容され、内部容器
とプロペラントが充填された容器本体内の空間とを遮断
するピストンとから構成することもできる(請求項
9)。
【0008】
【作用および発明の効果】本発明のゲル状物の分与装置
は、ゲル状物の中に気泡状態のガスが混入しているの
で、ゲル状物が連続して吐出されず、気泡のガスにより
吐出が分断される。そのため、その分断時に吐出を止め
ると、ゲル状物の「切れ」がよく、吐出口を汚さない。
さらに圧縮ガスで吐出させる場合でも、いわゆるアフタ
ードローの現象が少ない。
【0009】請求項2の分与装置では、ゲル状物がガス
で区分される状態で通路内に充填されているので、ゲル
状物とガスが確実に交互に吐出される。請求項3の分与
装置では、ゲル状物が所定量ごとにガスで区分されてい
るので、所定量ずつ、あるいは所定量の整数倍ずつ吐出
させることができる。請求項4の分与装置では、通路の
他端に逆止弁を設けているので、通路内に充填したゲル
状物が容器本体内に流れ出ることがない。そのため、充
填作業が容易である。請求項5の分与装置では、容器本
体および通路が透光性を備えているので、ガスとゲル状
物が交互に並んでいる状態およびそれらが動いている状
態を外部から観察することができる。そのため、どの位
置で吐出を止めればよいか、予測し易い。また残量も容
易に把握することができる。さらに特異な外観を楽しむ
こともできる。
【0010】請求項6の分与装置では、容器本体の空間
に、通路内の内容物と同じ内容物がプロペラントと共に
充填され、管状の通路の他端が容器本体の空間内の内容
物中に漬けられているので、管状の通路内の内容物が吐
出口の方向に進むにつれて、容器本体内の内容物が管状
の通路に補給される。そのため、管状の通路の長さは短
くてもよい。
【0011】請求項7の分与装置は、内容物が圧縮によ
り容積が減少する内部容器内に密封されているので、ゲ
ル状物の種類に関わらず、種々のプロペラントを選択す
ることができる。この作用効果は、内部容器として可撓
性の袋を用いる場合(請求項8)でも、またシリンダ−
ピストンタイプの内部容器を用いる場合(請求項9)で
も、同様に奏される。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のゲル状物の分与装置(以下、単に分与装置という)の
実施の形態を説明する。図1は本発明の分与装置の一実
施形態を示す斜視図、図2はその分与装置に内容物を充
填する方法の一例を示す説明図、図3は本発明の分与装
置の他の実施形態の製造法を示す工程図、図4は本発明
の分与装置のさらに他の実施形態の製造法を示す工程
図、図5は本発明の分与装置のさらに他の実施形態の製
造法を示す工程図である。
【0013】図1に示す分与装置Aは、容器本体1と、
その容器本体1の上部開口に取り付けたバルブ2と、そ
のバルブの下端に連結され、容器本体1内に収容された
チューブ3とを備えている。容器本体1内には圧縮ガス
Pが充填され、チューブ3にはゲル状物Gと圧縮ガスP
1とが交互に充填されている。チューブ3は本実施形態
ではコイル状に巻かれ、その自由端には、容器本体1内
の空間からチューブ3内への流れを許し、逆方向の流れ
を遮断する逆止弁4が設けられている。
【0014】容器本体1内の圧縮ガスPはプロペラント
の働きを奏するものであり、ゲル状物Gに溶解しにくい
ガス、たとえば空気、窒素などが用いられる。圧縮ガス
Pの圧力は、たとえば0.1〜1MPa (ゲージ圧)程度
とする。本発明の分与装置に充填するゲル状物としては
とくに限定はなく、頭髪用セット剤、トリートメント剤
などの頭髪用品、マッサージ液、アストリンゼン、ボデ
ィローション、クレンジングメーキャップベース、サン
タンローションなどの化粧品、制汗剤、忌避剤、美白
剤、リンクルケアなどの医薬部外品、皮膚疾患剤、殺菌
消毒剤、水虫薬、消炎鎮痛剤などの医薬品などの人体用
用品のほかにも、クリーナー、グリースなどの工業用品
などの有効成分を含んだゲル状物を好適に用いることが
できる。また、ゲルの粘度は、気泡とゲルとが容器や管
内で安定して分離でき、またゲル状物内で気泡が安定し
て分散できるためには、20℃で3000c P以上、と
くに5000c P以上が好ましい。他方、充填を容易に
するためには、500,000c P以下、とくに20
0,000c P以下であることが望ましい。
【0015】容器本体1としては、アルミニウム板、ス
ズメッキ鋼板などの金属板をプレス成形したもののほ
か、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ートなどの合成樹脂、とくに透明な合成樹脂やガラスな
どの容器も使用しうる。チューブ3としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどを使用しうる。チューブ3は
容器本体1内に収容しやすいようにいくらか可撓性を備
えているものが好ましい。ただし柔軟すぎるチューブの
場合は圧縮ガスPの圧力で潰れるので、ある程度以上の
剛性を有するものが望ましい。チューブ3の内径はとく
に制限されないが、たとえば1〜10mm程度とする。
【0016】前記バルブ2としては、通常用いられてい
るような、ステムの押し込みまたは傾動でバルブを開く
エアゾールバルブを使用することができ、マウンティン
グカップにより容器本体1の上端開口部の周縁に取り付
ける。バルブ2の下端には、ディップチューブを取り付
ける筒状部5が設けられ、その筒状部5に前記チューブ
3を連結している。バルブ2のステムには、スパウト6
を備えた押しボタン7が取り付けられ、その押しボタン
7は周縁のカバー8と共にいわゆるワンタッチキャップ
を構成している。
【0017】上記のごとく構成される分与装置Aは、圧
縮空気Pが逆止弁4を介してチューブ3内を加圧してい
る。またチューブ3の柔軟性が大きい場合は、チューブ
3の壁を介して圧縮ガスPがチューブ3内のゲル状物G
および圧縮ガスP1 を加圧している。しかし逆止弁4が
あるので、チューブ3から容器本体1内への逆流は生じ
ない。上記の状態で押しボタン7を押してバルブ2を開
くと、チューブ3内のゲル状物Gがステムを通り、スパ
ウト6から外部に吐出される。しかしチューブ3内のゲ
ル状物Gは圧縮ガスP1 で分断されているので、一塊の
ゲル状物Gが出終わると、圧縮ガスP1 がスパウト6か
ら出てくる。そのときに押しボタン7を戻し、バルブ2
を閉じるようにすれば、つぎのゲル状物Gの塊が出始め
る前にバルブ2が閉じ、スパウト6の周囲が汚れない。
またアフタードローも防ぐことができる。容器本体1お
よびチューブ3を透光性を有するもの、とくに透明なも
のを用いるときは、ゲル状物Gと圧縮ガスP1 とが交互
に縞状になっているものが移動していくのが外部から観
察され、使用者にとっておもしろく、またバルブ2の操
作のタイミングを取りやすい利点がある。さらに残量の
確認も容易である。
【0018】上記のように使用者は押しボタン7をいわ
ば間欠的に押すことにより、ゲル状物Gを一塊ずつ吐出
させることができる。そのため、一塊のゲル状物Gを所
定の分量ずつ圧縮ガスP1 で分断しながら充填しておけ
ば、所定の分量のゲル状物Gを容易に取り出すことがで
きる。このような定量吐出作用は、とくに1回の使用量
が定められている医薬品などの場合に有効である。
【0019】図2は図1の分与装置Aのチューブ3内に
ゲル状物Gと圧縮ガスP1 とを交互に充填する方法の一
例を示している。図2の符号10は通常の原液充填装置
の供給管であり、その途中に圧縮ガスを充填する充填機
11あるいはガスボンベの供給回路を接続している。供
給管10には図示していない原液充填装置からゲル状物
Gが送られ、ゲル状物は矢印S方向に移動する。そして
ゲル状物Gの内部に、気泡状の圧縮ガスP1 が注入さ
れ、ゲル状物Gと一緒に矢印S方向に移動していく。そ
して供給管10の端部に前述のチューブ(図1の符号
3)を連結しておくことにより、チューブ3にゲル状物
Gと圧縮ガスP1 とを交互に充填することができる。ま
た、供給管10の端部をステムに接続してゲル状物Gと
圧縮ガスP1とを充填してもよい。
【0020】上記の充填法において、ゲル状物Gの移動
速度が一定で、圧縮ガスP1 の注入のタイミングが一定
であれば、気泡状の圧縮ガスP1の間のゲル状物Gの分
量も一定になる。このようにすれば、ゲル状物Gを所定
量ずつ圧縮ガスP1 で区切りながらチューブ3に充填す
ることができる。なお気泡状の圧縮ガスP1 の分量は一
定でなくてもよい。
【0021】前記実施形態ではチューブ3を一重のコイ
ル状に巻いた状態で容器本体1内に収容しているが、二
重あるいは三重に巻いてもよく、また、たとえば波形に
折り畳むなど、コイル状以外の形態で収容することもで
きる。さらに2個以上のバルブ2とそれぞれのバルブ2
に連結したチューブ3を1個の容器本体1内に収容する
こともできる。その場合はそれぞれ所定量の2種類以上
のゲル状物を吐出し、混合して塗布するなどの使用方法
も可能である。また、図1のコイル状のチューブ3の端
部を開放して、図3における下に溜まっているゲル状物
Gの中に漬けるようにしてもよい。
【0022】図3は容器本体1内にゲル状物Gと圧縮ガ
スPとを充填し、さらにゲル状物G内に気泡状の圧縮ガ
スP1 を分散充填した分与装置Bの充填方法を示してい
る。このものはまず、容器本体1の開口部に、ディップ
チューブ12を取り付けたバルブ2をクリンプし、つい
でバルブ2のステム13から圧縮ガスPを充填し、さら
にバルブ2からゲル状物Gを充填する。それによりゲル
状物Gと圧縮ガスPとが分離された状態で充填される
(第1工程S1 )。圧縮ガスPはこの状態で0.1〜
0.5MPa 程度としておく。ディップチューブ12の開
放された下端は、下に溜まっているゲル状物Gの中に漬
かるようにする。
【0023】ついでバルブ2から、前述の図2に示す方
法と同じ方法で、ゲル状物Gと圧縮ガスP1 とを交互に
充填する(第2工程S2 )。それにより圧縮ガスP1 が
ゲル状物Gで区切られた気泡の状態で下に溜まっている
ゲル状物G内に注入され、ゲル状物G内に多数の圧縮ガ
スP1 の気泡が浮かぶことになる。このときの圧縮ガス
Pの圧力は、たとえば0.2〜1.0MPa 程度とする。
ついでバルブ2のステム13にスパウト付きの押しボタ
ンを取り付けることにより、分与装置Bが得られる。
【0024】得られた分与装置Bのバルブ2を開くと、
まずディップチューブ12内にある圧縮ガスP1 の気泡
で区切られているゲル状物Gがステムから吐出される。
そしてディップチューブ12内の内容物の流れと共に、
容器本体1の下部に溜まっているゲル状物Gがディップ
チューブ12内に押し上げられる。そのときゲル状物G
中に分散されている圧縮ガスP1 の気泡も、一緒にディ
ップチューブ12内に入る。したがってディップチュー
ブ12内のゲル状物Gは、一定量ずつではないが、圧縮
ガスP1 で区切られた状態が維持される。したがってこ
の分与装置Bにおいても、スパウトの吐出口のまわりが
汚れるのが防止され、アフタードローも防止される。
【0025】図4は、容器本体1内に可撓性を有する内
袋15を吊り下げ、内袋15に原液を充填し、容器本体
1の残りの空間16にプロペラントを充填した、いわゆ
る内袋式の二重エアゾール装置を利用した分与装置Cを
示している。このものはまず容器本体1にバルブ2と内
袋15を取り付け、内袋15内に前述の要領でゲル状物
Gと圧縮ガスP1 とを充填し、ゲル状物G内に多数の圧
縮ガスの気泡が浮かんだ状態とする(第1工程S1 )。
ついで容器本体1の底部の充填バルブ17から、圧縮ガ
スPなどのプロペラントを充填する(第2工程S2 )。
なお、あらかじめゲル状物および圧縮ガスを充填した内
袋15をバルブ2と共に容器本体1に取り付け、容器本
体1と内袋15の隙間から圧縮ガスPを充填してもよ
い。圧縮ガスPを充填すると、内袋15は周囲の圧力を
受け、その内部の気泡状の圧縮ガスP1 が収縮し、内袋
15全体も収縮する。この収縮によりゲル状物Gは密な
ものになり、吐出時にゲル状物が飛び散ることもなく、
吐出面においてもゲルの形状を保つことができる。
【0026】この分与装置Cでは、内袋15によりプロ
ペラントとゲル状物Gとが隔離されているので、プロペ
ラントとしてゲル状物の種類に関わらず、種々のプロペ
ラントを使用しうる。
【0027】図5の分与装置Dは、容器本体1内にピス
トン18を摺動自在に収容し、ピストン18の上側の空
間にゲル状物(原液)を充填し、下側の空間にプロペラ
ントPを充填した、いわゆるピストン−シリンダタイプ
の二重エアゾール装置を利用した分与装置Cを示してい
る。本実施形態では容器本体1をそのままシリンダとし
て利用している。しかし別個のシリンダを収容すること
もできる。また、上側の空間にプロペラントを充填し、
ゲル状物を充填した下側の空間とバルブ2とを、ピスト
ンを貫通するチューブないしパイプで連通させることも
できる。
【0028】このものを製造するには、まず、ピストン
18の上部の空間にバルブ2を介してゲル状物および圧
縮ガスP1 を図2に示す方法で充填し、ゲル状物G中に
多数の気泡が浮かんでいる状態にする(第1工程S1
)。ついで容器本体1の底部の充填バルブ17から、
圧縮ガスPなどのプロペラントを充填する(第2工程S
2)。この分与装置Dにおいても、ピストン18により
プロペラントとゲル状物Gとが隔離されているので、プ
ロペラントとしてゲル状物の種類に関わらず、種々のプ
ロペラントを使用しうる。
【0029】図1の実施形態ではゲル状物および気泡状
の圧縮ガスをチューブに充填しているが、たとえば細い
連続する管路を内部に形成したブロックを容器内に収容
するなど、ゲル状物および気泡状のガスを充填する通路
の形態は、種々のものを採用しうる。
【0030】また、前記実施形態ではいずれも加圧ガス
あるいはプロペラントでゲル状物を加圧し、吐出させる
エアゾールタイプの分与装置を示しているが、本発明
は、たとえばポンプで吐出させる分与装置、あるいは押
し出しチューブのように容器の変形により押し出すタイ
プの分与装置においても採用することができる。その場
合は、ゲル状物中に分散配置した気泡状のガスで、吐出
口の「切り」をよくするという作用効果を奏する。
【0031】前記実施形態ではプロペラントとしてゲル
状物に溶けにくい圧縮ガスを使用しているが、内袋やピ
ストン式のいわゆる二重エアゾール装置タイプの分与装
置では、ゲル状物に溶けやすい圧縮ガスや液化ガスなど
のプロペラントも使用することができる。ただし内袋を
用いるものでは、ゲル状物に溶けやすい圧縮ガスなどが
内袋を透過してゲル状物に溶解すると、吐出時に発泡
し、アフタードローが生じやすくなる。そのため、その
ようなプロペラントを用いる場合は、内袋としてアルミ
箔とのラミネート材やガス不透過性の樹脂シートを採用
してプロペラントの透過を防ぐのが好ましい。また液化
ガスは温度により圧力変動が大きいので、温度変化の大
きい場所では好ましくない。したがって二重エアゾール
装置タイプの分与装置に用いるプロペラントについて
も、ゲル状物に溶けにくい圧縮ガスを採用するのがもっ
とも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分与装置の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】 図1の分与装置に内容物を充填する方法の一
例を示す説明図である。
【図3】 本発明の分与装置の他の実施形態の製造法を
示す工程図である。
【図4】 本発明の分与装置のさらに他の実施形態の製
造法を示す工程図である。
【図5】 本発明の分与装置のさらに他の実施形態の製
造法を示す工程図である。
【符号の説明】
A 分与装置 1 容器本体 2 バルブ 3 チューブ 4 逆止弁 G ゲル状物 P 圧縮ガス P1 圧縮ガス B 分与装置 12 ディップチューブ C 分与装置 15 内袋 D 分与装置 18 ピストン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、その容器内に収容したゲル状物
    と、そのゲル状物内に気泡の状態で混入した、ゲル状物
    に溶けにくいガスと、前記容器内のゲル状物およびガス
    からなる内容物を外部に吐出する手段とを備えているゲ
    ル状物の分与装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲル状物が気泡状のガスにより区分
    される状態で管状の通路内に充填されており、その通路
    が耐圧性の容器本体内に収容され、かつ通路の一端がバ
    ルブを介して外部と連通すると共に、他端が容器本体内
    の空間と連通しており、さらに容器本体の空間に、内容
    物を加圧するためのプロペラントが充填されている請求
    項1記載のゲル状物の分与装置。
  3. 【請求項3】 前記内容物が、気泡状のガスにより、所
    定の量ごとに区分されている請求項2記載のゲル状物の
    分与装置。
  4. 【請求項4】 前記通路の他端に、容器本体内の空間か
    ら通路内への流れを許し、逆向きの流れに抵抗する逆止
    弁が設けられている請求項2記載のゲル状物の分与装
    置。
  5. 【請求項5】 前記容器本体および通路がそれぞれ透光
    性を備えている請求項2、3または4記載のゲル状物の
    分与装置。
  6. 【請求項6】 前記容器本体の空間に、通路内の内容物
    と同じ内容物が圧縮ガスからなるプロペラントと共に充
    填されており、前記管状の通路の他端が容器本体の空間
    内の内容物中に漬けられている請求項2記載のゲル状物
    の分与装置。
  7. 【請求項7】 前記内容物が、圧縮により容積が減少す
    る内部容器に密封されており、その内部容器が耐圧性の
    容器本体内に収容され、かつ内部容器がバルブを介して
    外部と連通しており、さらに容器本体の空間に、内部容
    器を介して内容物を加圧するプロペラントが充填されて
    いる請求項1記載のゲル状物の分与装置。
  8. 【請求項8】 前記内部容器が可撓性の袋である請求項
    7記載のゲル状物の分与装置。
  9. 【請求項9】 前記内部容器が、シリンダと、そのシリ
    ンダ内に摺動自在に収容され、内部容器とプロペラント
    が充填された容器本体内の空間とを遮断するピストンと
    を備えている請求項7記載のゲル状物分与装置。
JP11143498A 1998-04-06 1998-04-06 ゲル状物の分与装置 Expired - Fee Related JP4076621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143498A JP4076621B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 ゲル状物の分与装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143498A JP4076621B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 ゲル状物の分与装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11292165A true JPH11292165A (ja) 1999-10-26
JP4076621B2 JP4076621B2 (ja) 2008-04-16

Family

ID=14561104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11143498A Expired - Fee Related JP4076621B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 ゲル状物の分与装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4076621B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058304A1 (en) * 2000-02-09 2001-08-16 The Procter & Gamble Company Method of testing an antiperspirant
JP2002068344A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 継続噴射装置
KR101004628B1 (ko) * 2010-02-05 2011-01-03 정해룡 디스펜서
JP2014062087A (ja) * 2012-09-03 2014-04-10 Daizo:Kk 塗布用組成物および該塗布用組成物を用いた塗布製品
JP2020193863A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 試薬カートリッジ及び自動分析システム
JP2021506455A (ja) * 2017-12-21 2021-02-22 フェッター ファルマ−フェルティグング ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー 薬液用容器及びこの型の容器の充填方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058304A1 (en) * 2000-02-09 2001-08-16 The Procter & Gamble Company Method of testing an antiperspirant
EP1123669A1 (en) * 2000-02-09 2001-08-16 The Procter & Gamble Company Method of testing an antiperspirant
JP2002068344A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 継続噴射装置
JP4511702B2 (ja) * 2000-08-31 2010-07-28 東洋エアゾール工業株式会社 継続噴射装置
KR101004628B1 (ko) * 2010-02-05 2011-01-03 정해룡 디스펜서
JP2014062087A (ja) * 2012-09-03 2014-04-10 Daizo:Kk 塗布用組成物および該塗布用組成物を用いた塗布製品
JP2021506455A (ja) * 2017-12-21 2021-02-22 フェッター ファルマ−フェルティグング ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー 薬液用容器及びこの型の容器の充填方法
JP2020193863A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 試薬カートリッジ及び自動分析システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4076621B2 (ja) 2008-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3799398A (en) Method and apparatus for packaging products which are to be stored separately but dispensed simultaneously
FI73644B (fi) Anordning foer distribution av en produkt.
US5007556A (en) Metering dispenser
US5277336A (en) Device for the pressurized dispensing of a product, especially a foaming product, and processes for filling a container for a device of this kind
US5505039A (en) Method of filling and pressurizing a container
JP2532929B2 (ja) 流体を圧力のもとに貯蔵する貯蔵法及び貯蔵容器
US5059187A (en) Method for the cleansing of wounds using an aerosol container having liquid wound cleansing solution
EP3287384A1 (en) Multi-chambered dispenser and process
US6663019B2 (en) Sampling-type spraying device
US6536974B2 (en) Easy opening low cost swab means for applying fluids to surfaces
US20100096413A1 (en) Liquid Dispenser
US20020113093A1 (en) Device for dispensing product
JP6727123B2 (ja) 分割体又は多孔質材料を含む流体溜めを有するディスペンサー
EP1976774A2 (en) Apparatus and method for releasing a measured amount of content from a container
TWI750187B (zh) 用於個人用途的產品
US3393842A (en) Pressurized container with elastic inner container and method of assembling same
WO1994021535A1 (en) Container and its application
EP1010400A3 (en) Dental capsule for containing and dispensing low viscosity dental material
JPH02269685A (ja) 加圧式容器
CA2526115A1 (en) Pre-dosed oral liquid medication dispensing system
JPH11292165A (ja) ゲル状物の分与装置
JP4036946B2 (ja) リフィル容器、用時充填システム、及び、リフィル容器の製造方法
US6230762B1 (en) Dispenser for dispensing a product and a method of making a dispenser
KR970706906A (ko) 유체를 분배하기 위한 가요성 백을 갖는 병 및 이를 제조하는 방법(bottle with a flexible bag for distributing fluids and method for making same)
JPH01254560A (ja) 分与容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080130

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140208

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees