JPH11291725A - 空気入り安全タイヤ - Google Patents

空気入り安全タイヤ

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JPH11291725A
JPH11291725A JP10091905A JP9190598A JPH11291725A JP H11291725 A JPH11291725 A JP H11291725A JP 10091905 A JP10091905 A JP 10091905A JP 9190598 A JP9190598 A JP 9190598A JP H11291725 A JPH11291725 A JP H11291725A
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    • B60C15/0009Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
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    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行時、特にランフラット走行時に、カーカ
スプライコードの接着層界面での剥離を起さず、またタ
イヤサイドウォール部の変形とリム外れ性を抑制して発
熱を抑え、タイヤの耐久性に優れた空気入り安全タイヤ
を提供する。 【解決手段】 サイドウォール、カーカス層、ベルト
層、およびトレッド部を順次配置して夫々補強すると共
に、上記サイドウォール部からショルダー部にかけての
少なくとも一部にゴム補強層24を備えた空気入り安全
タイヤであって、サイドウォール16のカーカス層18
は、その最外層に弾性率2000kg/mm 2 以上の繊
維コードで補強されたアウタープライ18aと、アウタ
ープライ18aの内側に配置された弾性率200〜15
00kg/mm2 の繊維コードで補強されたインナープ
ライ18bとを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤサイド部を
補強し、良好なランフラット走行を可能ならしめた空気
入り安全タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでランフラット走行が可
能な(すなわち、パンクして、タイヤ内圧が0kg/c
2 になっても、ある程度の距離を安心して走行が可能
な)タイヤ(空気入り安全タイヤという)は、タイヤの
空気室内におけるリムの部分に、金属、合成樹脂製の環
状中子を取りつけた中子タイプと、タイヤサイドウォー
ルのビード部からショルダー区域にかけて、比較的硬質
ゴムの層を配置して補強したサイド補強タイプが知られ
ている。これら2つのタイプのうち中子タイプは、ラン
フラット走行に当たって荷重支持能力が高いことから、
乗り心地をあまり問題にしない荷物運搬用車両、軍用車
両向けとして、またサイド補強タイプは、比較的荷重負
担が小さく、乗り心地を重視する乗用車向けとして、夫
々それなりに評価を得ている。
【0003】現在、開発されている空気入り安全タイヤ
はサイド補強タイプが多く、このサイド補強タイプは、
サイドウォール部に比較的硬質のゴム補強層を、その一
方の端部がベルト層とオーバーラップし、また他方の端
部はゴムフィラーとオーバーラップするように配置して
強化されている。走行中にタイヤがパンクして空気が抜
けてしまうと、ゴム補強層で強化したサイドウォール固
有の剛性によって荷重を支持し、速度は多少落とさなけ
ればならないとはいえ、所定の距離ランフラット走行を
行うことができる。
【0004】このように従来より、様々なサイド補強タ
イプの安全タイヤが提案されている。その多くは偏平高
性能タイヤ、つまりスポーツカーに装着される偏平率
(60%未満)が低く軸荷重が比較的低い車輛用である
が、ランフラット走行耐久性は十分とは言えない。な
お、偏平率はリムに装着した状態における{(タイヤの
高さ)/(タイヤの幅)}×100で表され、偏平タイ
ヤとは偏平率が60%未満のようなタイヤをいうが、近
年の安全性に関する要求の高まりから、偏平率が60%
以上である汎用の乗用車タイヤでも安全タイヤが求めら
れている。汎用の乗用車用タイヤの場合、荷重負担は比
較的小さいといっても、乗用車も大型になると1本当た
りの荷重は500kgf前後と大きくなる。このような
場合、パンク状態でのサイドウォールの変形がさらに大
きくなり、走行時に受ける数倍の動荷重によってサイド
ウォールは完全に座屈してしまい、これを繰り返しなが
ら走行することとなる。その結果、サイドウォールにお
けるビード部は、リムのフランジによってつき上げら
れ、湾曲したフランジとゴムフィラーに挟まれた外皮ゴ
ムとカーカス折返し部が、熱によって融けたり、断裂し
てしまい、これによりパンク原因となった部分を修理し
ても、以後の使用は不可能となる。
【0005】一方、46ナイロン、66ナイロン等の脂
肪族ポリアミド繊維コードは、その強度も高く耐疲労性
にも優れていることから、タイヤ補強用コードとしてか
なり使用されている。しかし、乗用車用空気入りタイヤ
用としては必ずしも満足のいく結果が得られなかった。
すなわち、脂肪族ポリアミド繊維コードは低モジュラス
(一定伸長時の引っ張り応力が小さい)で、かつクリー
プが大きいため、タイヤの寸法安定性に劣り、またタイ
ヤにおけるフラットスポットといった決定的な欠点か
ら、その使用はかなり制限されたものになっているとい
うのが現状である。近年、これらの繊維コードに代わ
り、寸法安定性に優れ高強度なポリエステル繊維コード
をタイヤ補強用として使用することにより、乗用車用空
気入りタイヤの格段の改良がなされた。しかしながら、
タイヤの内圧が0(kgf/cm2) 時の走行(ランフラット走
行)時は、タイヤのサイドウォール部分が極端に変形さ
れるため、自己発熱し内部温度が非常に高くなり、接着
層界面での剥離が生じランフラット走行での耐久性は十
分ではない。
【0006】さらに、近年では、車輛の低燃費化にとも
なって、タイヤの重量軽減が強く要請され、タイヤ重量
軽減のためにタイヤサイドウォールの薄肉化が益々指向
される。また、タイヤの内圧が0kg/cm2 であるラ
ンフラット走行が可能であると同時に内圧充填時の通常
走行での性能も当然要求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、走行
時、特にランフラット走行時に、カーカスプライコード
の接着層界面での剥離を起さず、またタイヤサイドウォ
ール部の変形とリム外れ性を抑制して発熱を抑え、ラン
フラット耐久性に優れた空気入り安全タイヤを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、特に、ランフラット走行時のタイヤサイ
ドウォールの変形とカーカスプライの挙動を詳細に検討
した結果、弾性率の異なる二種の繊維コードで補強され
たラジアルプライを設けることにより、前記目的を達成
し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち(1)本発明の空気入り安全タイ
ヤは、円筒状クラウン部の両端から径方向内側に向かっ
て、先端部にビードリングを埋設したサイドウォールに
至るまでの間を、繊維コードラジアルプライの少なくと
も2枚からなりその両端部をビードリングの周りに巻上
げて固定したカーカス層、またこのカーカス層のクラウ
ン部外側に複数のベルト層、およびトレッド部を順次配
置し、サイドウォール部からショルダー部にかけての少
なくとも一部にゴム補強層を配設した空気入り安全タイ
ヤであって、前記カーカス層のサイドウォール部の中立
面より外側に配置した最外層ラジアルプライの補強コー
ドの弾性率が2000kg/mm2 以上であり、かつ該
最外層ラジアルプライの内側に配置したラジアルプライ
の補強コードの弾性率が200〜1500kg/mm2
であることを特徴とする。 (2)前(1)項において、前記弾性率2000kg/
mm2 以上の補強コードが、アラミド繊維からなること
が好ましい。 (3)前(1)項または(2)項において、前記弾性率
200〜1500kg/mm2 の補強コードが、46ナ
イロン繊維又は66ナイロン繊維からなることが好まし
い。 (4)前(1)項から(3)項において、前記最外層ラ
ジアルプライの内側に配置したラジアルプライはその両
端部がビードリングのまわりに軸方向外側に折り返さ
れ、前記最外層ラジアルプライはビードフィラーおよび
ビードリングの外側に配設されてなることが好ましい。
【0010】空気入り安全タイヤの空気が抜けたときは
サイドウォールが折れ曲がり、 擦れ等により、タイヤが
故障し、走行不能となる。そこで、本発明では、前記カ
ーカス層のサイドウォール部の中立面より外側に配置し
た最外層ラジアルプライの補強コードとして弾性率20
00kg/mm2 以上という高弾性率の繊維コードを用
いたことにより、ランフラット走行時のタイヤサイドウ
ォール部の変形を抑制し、タイヤの自己発熱を抑えコー
ドへの接着低下減少を抑える役割とコーナーリング時の
タイヤへのサイドフォース入力におけるリム外れ性を改
良することができ、かつ最外層ラジアルプライの内側に
配置したラジアルプライの補強コードとして弾性率20
0〜1500kg/mm2 の繊維コードを用いたことに
より、カーカス層全体としては、耐クリープ性、耐疲労
性を改善することができ、寸度安定性が良く、フラット
スポットを起すことがないものと考えられる。すなわ
ち、高弾性率の繊維コードの耐熱性に優れるという特徴
を生かしつつ、耐クリープ性、耐圧縮疲労性に劣るとい
った欠点を、より弾性率の低い繊維コードと組み合わせ
ることにより補完しているものと考えられるのである。
かかる新知見に基づいて、ランフラット耐久性に優れた
本発明の空気入り安全タイヤを得るに至ったものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の空気入り安全タイヤは、
少なくとも2枚の繊維コードラジアルプライからなるカ
ーカス層を有しており、このカーカス層の最外層ラジア
ルプライ(以下、アウタープライという。)には引張り
弾性率の高い超高弾性率の繊維コードが用いられる。こ
の繊維コードの弾性率は2000kg/mm2 以上であ
ることが必要である。繊維コードの弾性率が2000k
g/mm2 未満では、タイヤの内圧が0(kg/c
2 )時に、タイヤのサイドウォール部分の変形が大き
くなるため自己発熱し、内部温度が非常に高くなり、繊
維ゴム間の接着層界面での剥離等が生じ、ランフラット
走行の耐久性が損なわれてしまう。このアウタープライ
用の超高弾性率の繊維は、上記弾性率の条件を満足する
ものであれば何でもよく、特に制限されないが、例えば
ポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維、アラミド(芳
香族ポリアミド)繊維、ポリオレフィンケトン繊維等を
挙げることができる。中でも、繊維の耐圧縮疲労性の観
点からアラミド繊維が好ましい。これらのフィラメント
繊維は単独、二種以上の組み合わせ、または他のフィラ
メント繊維との組み合わせで使用することができるが、
いずれの場合も上記の弾性率を満たすことが必要であ
る。また、ランフラット時のタイヤのサイドウォールの
変形の抑制効率の点で、アウタープライはできるだけサ
イドウォール部分の外周面側に配置することが好まし
い。
【0012】本発明の最外層ラジアルプライの内側に配
置したラジアルプライ(以下、インナープライとい
う。)に用いられる繊維コードには、アウタープライの
繊維コードより弾性率が低い繊維コードが用いられる。
この繊維コードの弾性率は200〜1500kg/mm
2 の範囲にあることが必要である。インナープライ用の
繊維コードは、上記弾性率の条件を満足するものであれ
ば何でもよく、特に制限されないが、例えば、46ナイ
ロン、66ナイロン等の脂肪族ポリアミド繊維、レーヨ
ン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエ
ステル繊維を挙げることができる。中でも、ランフラッ
ト走行時のタイヤサイドウォールの変形による自己発熱
に対するゴム繊維間の耐熱接着性の点で、46ナイロン
繊維又は66ナイロン繊維が好ましい。このような脂肪
族ポリアミド繊維を用いることにより高温においてもゴ
ム部材との強固な接着が得られ、コード・ゴム接着層界
面における剥離を防ぐことができる。これらのフィラメ
ント繊維は単独、二種以上の組み合わせ、または他のフ
ィラメント繊維との組み合わせで使用することができる
が、いずれの場合も上記の弾性率を満たすことが必要で
ある。
【0013】本発明において、フィラメント繊維の「弾
性率」とは、JIS L1017(1983)の「初期
引張抵抗度」として求めた値をいう。
【0014】本発明では、空気入り安全タイヤの空気が
抜けた時のサイドウォールのたわみを抑えるため、ゴム
補強層を用いる。このゴム補強層の配設位置は特に制限
されず、カーカスプライとの位置関係、サイドウォール
部の一部分に配置するか全体に配置するか、あるいはそ
の端部をショルダー部にまで及ばせるか等、その目的に
応じて配設位置を適宜選択することができる。また、そ
の形状も特に制限されない。さらに、ゴム補強層は実質
的に均質なゴム組成物からなっても良いし、粒子、繊維
などとの複合体によりなっていてもよい。また、このゴ
ム補強層は、例えば、サイドウォール内側の圧縮変形を
抑制する機能(例えば高硬度)を発現するために用いら
れる。
【0015】ゴム補強層のゴム成分としては、特に制限
されないが、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イ
ソプレンゴム(IR)を挙げることができ、中でも効果
の点から天然ゴム、ブタジエンゴムが好ましい。
【0016】本発明の空気入り安全タイヤでは前記ベル
ト層の外周側に、さらに少なくとも1枚よりなるベルト
補強層がトレッド部全体に配置されることがタイヤの耐
久性の点で好ましい。このベルト補強層はタイヤ周方向
に実質上平行になるように螺旋状にエンドレスにまきつ
けられることにより形成することができる。なお、ベル
ト補強層はベルト全体を覆う構造(キャップ構造)で
も、ベルト端部のみを覆う構造(レイヤー構造)でもよ
く、両者を組み合わせてもよい。
【0017】
【実施例】以下に本発明の空気入り安全タイヤを図面、
実施例及び比較例を用いて説明する。
【0018】この空気入り安全タイヤの一例を示す概略
断面図を図1に示す。図1に示す本発明の空気入り安全
タイヤ10は円筒状クラウン部の両端から径方向内側に
向かって、先端部にビードフィラー14、ビードリング
12を埋設したサイドウォール16が連なり、これらサ
イドウォール16の一方からクラウン部を通り他方のサ
イドウォールに至り、その両端部をビードリング12の
回りに巻上げて固定したカーカス層18、またこのカー
カス層18のクラウン部外周上に複数のベルト層20、
図示しないが必要に応じてベルト層の外周側に少なくと
も1枚よりなるベルト補強層をベルト部全体に、および
トレッド部22を順次配置して夫々補強すると共に、上
記サイドウォール16のカーカス層18内周面に、荷重
を分担支持する、断面が三日月状のゴム補強層24(例
えば最大厚み7mm、硬度80°)を備えている。さら
に、前記カーカス層18は、その最外層に弾性率200
0kg/mm2 以上の繊維コードで補強されたアウター
プライ18aと、アウタープライ18aの内側に配置さ
れた弾性率200〜1500kg/mm2 の繊維コード
で補強されたインナープライ18bとからなり、アウタ
ープライ18aは、ビードフィラーおよびビードリング
の外側に配設され、その両端部がビードリングの下端ま
で到達している。インナープライ18bは、その両端部
がビードリングの周りに軸方向外側に巻上げられ、トレ
ッド部まで折返されている。
【0019】また、断面が三日月状のゴム補強層24が
必ずしも設けられている必要はなく、カーカス層18の
補強が達成可能な構造であれば、ゴム補強層の形状およ
び位置は、ここに示された構造に特に限定されるもので
はなく、これ以外の構造でもよい。さらに、インナープ
ライ18bの端部は、必ずしもトレッド部に達するまで
折返されている必要はない。
【0020】(評価方法)実施例、比較例に用いられる
各種の評価方法は次の通りである。 (1)硬度は、JIS Aで表され、JIS K630
1−1995に従って測定される。 (2)ランフラット耐久性 内圧3.0kg/cm2 でリム組みし、38℃の室温中
に24時間放置後、バルブコアを抜き内圧を0kg/c
2 にして、荷重510(kg)、速度89km/h
r、室温38℃の条件でドラム走行テストを行った。こ
の時の故障発生までの走行距離よりランフラット耐久性
を評価し、コントロール(比較例1)を100とした指
数で表した。指数が大きいほどランフラット耐久性は良
好である。
【0021】(実施例1〜3、比較例1〜5)図1に示
す構造と同じ構造のタイヤを作製した。すなわち、サイ
ドウォール部のカーカスプライの内側に三日月状の断面
形状を持つゴム補強層を配置したサイズ225/55
R16のタイヤを作製した。カーカスプライの配置は、
インナープライ1枚の両端部をビードリングの回りに軸
方向外側に巻上げてカーカスの端をトレッド部まで折返
し、さらにアウタープライ1枚の両端部をビードリング
の下端まで配置した。三日月状のゴム補強層として、表
1に従う配合で加硫後の硬度が80°、最大厚みが7m
mであるゴム組成物を用い、ベルト層として、1×5構
造で、その線径が0.25mmであるスチールコードを
打込み数が40本/5cm、スチールコード角度がタイ
ヤ周方向に対し20°としたスチールベルト層を2枚切
り離し構造で用い、1400デシテックスの2本撚りの
ナイロンコードを打込み数が40本/5cmで埋設した
ベルト補強層をキャップ構造でナイロンコード角度がタ
イヤ周方向に対して0°になるように配設した。さら
に、カーカスプライは、表2に示す繊維コードを使用し
たアウタープライとインナープライを打ち込み数が50
本/5cmで用いて、タイヤを作製した。
【0022】得られたタイヤについて、ランフラット耐
久性を評価した。なお、比較例5のタイヤを除き、他の
全ての試験タイヤについて、内圧充填時の耐久性、プラ
ットスポット性は問題のないレベルであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】本発明の空気入り安全タイヤは、表2に示
されるように、ランフラット耐久性に優れていることが
わかる。また、ランフラット耐久性とともに、内圧充填
時の耐久性を維持することができ、さらに、フラットス
ポット性にも優れていた。一方、アウタープライの繊維
コードの弾性率が2000kg/mm2 未満では、ラン
フラット耐久性に劣ることが分かる(比較例1〜4)。
また、アウタープライの繊維コードの弾性率が2000
kg/mm2 以上でも、インナープライの繊維コードの
弾性率が1500kg/mm2 を超えるアラミド繊維を
用いると、内圧充填時の耐久性が著しく低下した(比較
例5)。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
安全タイヤは、少なくとも2枚の繊維コードラジアルプ
ライからなるカーカス層を有しており、このカーカス層
の最外層ラジアルプライ(アウタープライ)に用いられ
る繊維コードには引張り弾性率の高い超高弾性率の繊維
を用い、かつ最外層ラジアルプライの内側に配置したラ
ジアルプライ(インナープライ)にアウタープライに比
べ、引張り弾性率の低い繊維コードを用いたことによ
り、内圧充填時の耐久性が維持され、フラットスポット
性、およびランフラット耐久性が改善されるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示の空気入り安全タイヤの概略断
面図である。
【符号の説明】
10 空気入り安全タイヤ 12 ビードリング 14 ビードフィラー 16 サイドウォール 18 カーカス層 18a アウタープライ 18b インナープライ 20 ベルト層 22 トレッド部 24 ゴム補強層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状クラウン部の両端から径方向内側
    に向かって、先端部にビードリングを埋設したサイドウ
    ォールに至るまでの間を、繊維コードラジアルプライの
    少なくとも2枚からなりその両端部をビードリングの周
    りに巻上げて固定したカーカス層、またこのカーカス層
    のクラウン部外側に複数のベルト層、およびトレッド部
    を順次配置し、サイドウォール部からショルダー部にか
    けての少なくとも一部にゴム補強層を配設した空気入り
    安全タイヤであって、 前記カーカス層のサイドウォール部の中立面より外側に
    配置した最外層ラジアルプライの補強コードの弾性率が
    2000kg/mm2 以上であり、かつ該最外層ラジア
    ルプライの内側に配置したラジアルプライの補強コード
    の弾性率が200〜1500kg/mm2 であることを
    特徴とする空気入り安全タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記弾性率2000kg/mm2 以上の
    補強コードが、アラミド繊維からなることを特徴とする
    請求項1に記載の空気入り安全タイヤ。
  3. 【請求項3】 前記弾性率200〜1500kg/mm
    2 の補強コードが、46ナイロン繊維又は66ナイロン
    繊維からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の空気入り安全タイヤ。
  4. 【請求項4】 前記最外層ラジアルプライの内側に配置
    したラジアルプライはその両端部がビードリングのまわ
    りに軸方向外側に折り返され、前記最外層ラジアルプラ
    イはビードフィラーおよびビードリングの外側に配設さ
    れてなることを特徴とする請求項1から3までのいずれ
    か一項に記載の空気入り安全タイヤ。
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