JPH11291220A - セラミックスハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

セラミックスハニカム構造体の製造方法

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JPH11291220A
JPH11291220A JP10129433A JP12943398A JPH11291220A JP H11291220 A JPH11291220 A JP H11291220A JP 10129433 A JP10129433 A JP 10129433A JP 12943398 A JP12943398 A JP 12943398A JP H11291220 A JPH11291220 A JP H11291220A
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JP
Japan
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ceramic honeycomb
groove
central hole
honeycomb structure
heat exchange
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Withdrawn
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JP10129433A
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Inventor
Yoshiyuki Akao
好之 赤尾
Norio Nakazawa
則雄 中沢
Koji Ogita
浩司 荻田
Kazuhiko Umehara
一彦 梅原
Yoshiyuki Kasai
義幸 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Mitsubishi Motors Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/0006Honeycomb structures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00793Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 as filters or diaphragms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGRクーラ等のセラミックスハニカム構造
体からなる回転型熱交換部材のトルク伝達用中心孔又は
外周部分の溝を容易かつ安価に形成することができる製
造方法を提供する。 【解決手段】 コージェライト等セラミックスハニカム
構造体の製造に当り、押出し成形されたハニカム素形材
が柔軟性を保った状態のときに、打抜きポンチを用いプ
レス加工で中央孔又は溝を形成するか、又は押出し成形
されたハニカム素形材が乾燥後の硬度が低い状態のとき
に、安価な汎用工具による加工で中央孔又は溝を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エンジン、
特にトラック等のディーゼルエンジンにおける再循環排
気ガスの冷却用熱交換素子として使用され、又は排気ガ
ス中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフ
ィルタとして使用されて好適なセラミックスハニカム構
造体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の車両用ディーゼルエ
ンジンから排出される排気ガス中の有害成分である窒素
酸化物(NOx)を低減するため、エンジンの排気ガス
の一部を同エンジンの吸気に混入して燃焼温度及び圧力
を抑制するようにした排気ガス再循環装置(以下、場合
により、この装置をEGR装置と称し、再循環される排
気ガスをEGRガスという。)が広く採用されている。
【0003】上記EGR装置付エンジンでは、高温の排
気ガスをそのまま吸気に混入すると、吸気温度が上昇し
て体積効率が低下するため、エンジンの出力、燃費等の
性能が悪化すると共に、場合により、燃焼が悪化して黒
煙の増加等排気ガス中の他の有害成分の増加を招く等の
問題がある。そこで、上記EGRガスを冷却することに
より吸気温度を低下させて、体積効率の向上を図り、エ
ンジンの出力、燃費及び排出ガス性能を改善するように
した種々の再循環排気ガス冷却装置(以下、場合により
EGRクーラという)が、既に提案されている。
【0004】従来のEGRクーラには、エンジンの冷却
水を冷却するラジエータと本質的に同様の構造を有する
プレートフィン式及び多管式の冷却装置が広く使用され
ているが、排気ガスがEGRクーラを通過する際の圧力
損失が大きく、所要量の冷却されたEGRガスをエンジ
ンに供給するために、必要なEGRクーラの容積及び重
量が相対的に大きくなる不具合がある。さらに、上記プ
レートフィン式及び多管式のEGRクーラでは、常時一
方向にのみEGRガスが流れるため、排気ガス中のパテ
ィキュレートや未燃燃料等が通路壁に付着し、稼働時間
の経過と共に、通路面積が小さくなり、圧力損失が増大
すると共に、熱交換性能が悪化する不具合がある。
【0005】そこで近年、小型軽量で交換熱量が大き
く、排気ガスの流通抵抗即ち圧力損失が小さく、さらに
化学的腐食や耐熱性に関して種々の利点を有するコージ
ェライト等のセラミックスハニカム構造体からなる熱交
換部材を有するEGRクーラが検討されている。その概
略構造を図9ないし図12を参照して説明する。
【0006】先ず、図9及び図10に示した第1のEG
Rクーラは、円筒状をなすクーラハウジング10内に軸
線O−Oの回りに回転し得るように支持された円筒状の
熱交換部材12が設けられている。熱交換部材12は、
コージェライト等のセラミックスハニカム構造体から構
成され上記軸線O−Oに平行に配置された多数の小断面
積のガス通路14と、上記ガス通路14を区画する薄い
隔壁16とを有する。
【0007】また、熱交換部材12には、上記軸線O−
Oに沿って延在した非円形断面の中央孔18が設けら
れ、同中央孔18内には実質的に同じ断面形状を備えた
駆動軸20が嵌装されている。図示の装置では、上記中
央孔18は、一方向に長辺を有する矩形孔と、同矩形孔
の長辺に直交する方向に長辺を有する矩形孔とを一体的
に結合した十字状の非円形断面形状を備えている。
【0008】上記クーラハウジング10の軸線方向の一
端には、円形の外枠22aと、同外枠22aを直径方向
に横切って形成された橋架部22bとによって略半円形
に形成された開口22c及び22dを備えたθ型のシー
ル部材22を介してEGRガス入口ダクト24及び冷却
空気出口ダクト26が接続されている。また、同クーラ
ハウジング10の他端には、半円形の外枠28aと直径
方向の橋架部28bとによって略半円形に形成され開口
28cを備えたD型のシール部材28を介してEGRガ
ス出口ダクト30が接続されると共に、残余の半円部に
は冷却空気入口ダクト32が接続されている。さらに、
上記駆動軸20には、減速機付のモータ34が連結さ
れ、エンジンの運転中、熱交換部材12が上記モータ3
4によって駆動軸20を介し緩速度で回転されるように
構成されている。
【0009】上記第1のEGRクーラにおいて、エンジ
ンの運転中、適宜の冷却空気源から冷却空気入口ダクト
32に供給された冷却空気によって、緩やかに回転して
いる熱交換部材12の略半円部のガス通路14を囲む隔
壁16が冷却されると共に、EGRガス入口ダクト24
に供給されたEGRガスが、他の略半円部のガス通路1
4内を流れて冷却されたのちエンジンの吸気に混入され
る。図9に矢印で示されているように、EGRガスの流
れ方向と冷却空気の流れ方向とは逆方向であるので、熱
交換部材12の回転に伴ない、同一のガス通路14をE
GRガスと冷却空気とが逆方向に流れることとなり、ガ
ス通路14を囲む隔壁16の表面にパティキュレートや
未燃燃料の付着、堆積が少ない利点がある。
【0010】次に、図11及び図12に示した第2のE
GRクーラは、上記と同様に、多数の小断面積のガス通
路14及び同ガス通路14を区画する隔壁16とを備え
た略円筒状をなす、セラミックスハニカム構造体からな
る熱交換部材12の外周部分に、軸線O−Oに対し実質
的平行に延びた略三角形の断面形状を有する1個以上複
数個(図示の場合は円周方向に間隔を存して3個)の溝
36を設けると共に、上記熱交換部材12は、上記溝3
6に嵌合する突起38を内周面に形成した中空円筒状の
ケーシング40内に収容されている。
【0011】また、上記ケーシング40は、図示を省略
されている複数個のローラを介してクーラハウジング1
0内に軸線O−Oの回りを回転し得るように支持されて
いる。クーラハウジング10の軸線方向の一端には、略
半円形の二つの開口を有する上記と同様のθ型シール部
材22を介して、EGRガス入口ダクト24及び冷却空
気出口ダクト26が接続されている。また、同クーラハ
ウジングの軸線方向の他端には、略半円形の二つの開口
を有する上記同様のθ型のシール部材28を介してEG
Rガス出口ダクト30及び冷却空気入口ダクト32が接
続されている。一方、上記ケーシング40の外周面に、
駆動ベルト42を収容するベルト溝44が設けられ、同
ベルト溝44と上記クーラハウジング10に装架された
減速機付のモータ34のモータ軸上に固着された駆動プ
ーリ46との間に、上記駆動ベルト42が捲装されてい
る。
【0012】上記第2のEGRクーラにおいて、エンジ
ンの運転中、減速機付モータ34によって駆動プーリ4
6とケーシング40のベルト溝44との間に捲装された
駆動ベルト42を介して熱交換部材12が軸線O−Oの
回りを緩やかに回転する。適宜の冷却空気源から冷却空
気入口ダクト32に供給された冷却空気によって熱交換
部材12の略半円部のガス通路14を囲む隔壁16が冷
却されると共に、EGRガス入口ダクト24に供給され
たEGRガスが、他の略半円部のガス通路14内を流れ
て冷却されたのちエンジンの吸気に混入される。図中に
矢印で示されているように、EGRガスの流れ方向と冷
却空気の流れ方向とは、逆方向であるので、熱交換部材
12の回転に伴ない、同一のガス通路14をEGRガス
と冷却空気とが逆方向に流れる。
【0013】上記第1EGRクーラにおける熱交換部材
12の非円形断面の中央孔18及び第2EGRクーラに
おける熱交換部材12の外周部分に設けられた溝36
は、夫々の減速機付モータ34の駆動トルクを、中央孔
18と駆動軸20との間に滑りを生じることなく、また
ケーシング40の内周面と熱交換部材12の外周面との
間に滑りを生じることなく、夫々効果的に伝達するため
に必要なものであるが、従来は、焼成後の硬度が高いセ
ラミックスハニカム構造体からなる熱交換部材12に、
ダイアモンドや超硬材の高価な特殊の切削工具を用い
て、上記中央孔18及び溝36のドリルやフライス等の
切削加工を行なっていたため、熱交換部材12に加工に
よるクラックが発生し、強度、耐熱衝撃性が低下する不
具合があり、又工具の摩耗も激しく、多大の加工工数を
要し、熱交換部材12の製造コストが著しく高くなる欠
点があり、かつ多量生産が困難な不具合がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記回転熱
交換部材を備えたEGRクーラ等に採用されて好適な材
料強度信頼性が高いセラミックスハニカム構造体を安価
に製造することができる製造方法を提供することを、主
たる目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたもので、隔壁で囲まれた多数の
ガス通路を有するセラミックスハニカム体の押出し成形
後の柔軟な状態、もしくは乾燥後の硬度が低いグリーン
ボディの状態で、その中央部分に軸線方向に延びた非円
形断面の中央孔、もしくはその外周部分に軸線方向に延
びた溝を加工し、その後焼成することを特徴とするセラ
ミックスハニカム構造体の製造方法を提案するものであ
る。
【0016】上記本発明に係る製造方法によれば、セラ
ミックスハニカム体に駆動源からのトルクを伝達するた
めに有効な非円形断面の中央孔もしくは外周部分の溝
が、押出し成形後の柔軟な状態のときに、打抜き加工を
行なうか、又は乾燥後の硬度が低いグリーンボディの状
態のときに、安価な汎用工具で加工を行なうことにより
多量生産が可能であり、かつ製造コストを従来より大巾
に低減することができる。また、焼成後の硬度が高い状
態での加工がないため、硬度が高い故に発生する加工時
の材料の欠陥を防止することができる。
【0017】また、本発明においては、隔壁で囲まれた
多数のガス通路を有するセラミックスハニカム体を押出
し成形したのち、柔軟な状態において、打抜きポンチに
より、夫々軸線方向に延在した非円形断面の中央孔又は
外周部分の溝を形成することが好ましい。この方法によ
れば、先づ、常法に従がいセラミックスハニカム体を押
出し成形したのち、同セラミックスハニカム体が、未だ
粘土状の柔軟な状態にあり、プレスによるポンチ打抜き
加工が可能なときに、非円形断面の中央孔又は外周部分
の溝が加工されるので、従来、セラミックスハニカム体
の乾燥、焼成後にドリルやフライス加工を行なう方法に
較べて、加工コストが著しく安く、かつ多量生産に適す
る利点がある。
【0018】また、本発明においては、隔壁で囲まれた
多数のガス通路を有するセラミックスハニカム体を押出
し成形したのち、乾燥した焼成前の硬度の低い状態にお
いて、汎用加工工具を用いて、夫々軸線方向に延在した
非円形断面の中央孔又は外周部分の溝を形成することが
好ましい。この方法によれば、先ず、常法に従いセラミ
ックスハニカム体を押出し成形し、乾燥したのち、同セ
ラミックスハニカム体が、焼成前の硬度が低い状態にあ
り、ダイアモンド等の特殊工具を使用せずに加工するこ
とが可能なときに、通常の金属材料用の安価な工具を用
いて、ドリルやフライス加工を行ない非円形断面の中央
孔又は外周部分の溝が加工されるので、従来、セラミッ
クスハニカム体の焼成後に高価なドリルやフライス加工
を行なう方法に較べ、加工コストが著しく安く、かつ多
量生産に適する利点がある。又、常法で発生していた硬
度が高い状態での加工故に発生する材料の損傷がなく、
所期の強度を確保し得る利点がある。
【0019】以下、本発明方法の好ましい実施形態を図
1ないし図8について具体的に説明する。先ず、図1及
び図8に示した第1のコージェライトハニカム構造体の
製造方法において、符号Sで示した第1工程で、予め
配合されたカオリン、アルミナ、タルクからなる原料が
準備され、次の第2工程Sで図8に概念的に示されて
いるミキサー48に供給され、添加された水、有機バイ
ンダー等と共に均等に混練されスラリー状又は粘土状の
押出し材料が作られる。得られた粘土状の柔軟な押出し
材料は、次の押出し行程Sに送られる。ここで図8に
概念的に示されている押出し機50内で、供給された粘
土状の押出し材料が加圧されて口金52の出口端54か
ら押出され、薄い隔壁16により区画された多数のガス
通路14を備えた円筒状のバインダー素形材12′が形
成される。
【0020】次の第4工程Sにおいて、ハニカム素形
材12′が、未だ十分乾燥せず柔軟性を有する粘土状の
ときに、非円形断面の中央孔18のプレス穿孔が行なわ
れる。一例として、中央孔18が、円形孔と、同円形孔
を直径方向に横切る矩形孔とを一体的に重ね合わせた断
面形状を有する場合、先ず、第1穿孔工程で図3に示さ
れているように、下端に切刃を設けた中空円筒状の打抜
きポンチ68を矢印方向に圧下して円形孔18aを形成
し、次に、図4に示されているように、第2穿孔工程で
矩形断面の中実体からなるポンチ又は下端に切刃を設け
た矩形管状の打抜きポンチ70を矢印方向に圧下して、
上記円形孔18aを横切る矩形孔18bを形成し、この
結果図7に示されているように、両者を重畳した中央孔
18が形成される。
【0021】上記第4工程Sの第1及び第2穿孔工程
は、非円形断面の中央孔18の断面形状が、例えば単純
な長方形或いは長円形、楕円形等の場合、勿論、単一の
プレス工程とすることができる。また、前記図11及び
図12に示した外周駆動タイプの熱交換部材12の場
合、三角形その他溝36の断面形状に適合する打抜き又
は切欠きパンチを用いたプレス加工によって上記同様に
溝36を形成することができる。
【0022】上記中央孔18又は溝36を形成したハニ
カム素形材12′は、次の第5工程Sにおいて乾燥さ
れたのち、第6工程Sでトンネル窯等の焼成装置内で
焼成され、コージェライトからなるセラミックスハニカ
ム体即ち熱交換部材12が形成される。焼成後、必要に
応じ、第7工程Sの仕上げ加工(外径又は軸線方向寸
度に関し)が行なわれる。勿論、第6工程Sで作られ
たセラミックスハニカム体12が許容寸度内に収まる場
合は、第7工程Sは省略される。
【0023】次に、本発明の第2の製造方法において、
図2に示した製造工程の第1ないし第3工程Sないし
は、上記第1の製造方法と実質的に同一である。ハ
ニカム素形材12′は、次の第4工程Sにおいて乾燥
されたのち、未だ焼結せずに硬度が低いグリーンボディ
のときに、図5に示されているようなドリル56を矢印
方向に圧下させて、中央孔18aを形成し、次に、図6
に示されているように、ドリル56を図5の上記矢印と
直角方向に水平移動させて、非円形断面の長円孔18b
が形成される。
【0024】上記第4工程Sの加工工程は、前記図1
1及び図12に示した外周駆動タイプの熱交換部材12
の場合は、三角形その他溝36の断面形状に適合するド
リル又はフライス加工によって上記同様に溝36を形成
することができる。
【0025】上記中央孔18又は溝36を形成したハニ
カム素形材12′は、次の第6工程Sにおいて焼成さ
れ、コージェライトからなるセラミックスハニカム体即
ち熱交換部材12が形成される。焼成後、必要に応じ、
第7工程Sの仕上げ加工が行われる。勿論、第5工程
で作られたセラミックスハニカム体12が許容寸度
内に収まる場合は、第7工程Sは省略される。
【0026】なお、本発明は、上記EGRクーラの熱交
換部材としてのセラミックスハニカム構造体の製造方法
に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の
変更、修正を加え実施することができる。例えば、多数
並設された上記ガス通路14のうち隣接する一方のガス
通路は上流端を開口すると共に下流端を閉塞し、さら
に、他方のガス通路は上流端を閉塞すると共下流端を開
口させ、上記一方のガス通路14内に流入した排気ガス
が隔壁16を通過して他方のガス通路14内に流れる際
に、排気ガス中のパティキュレートの大部分が濾別され
るようにしたパティキュレートトラップ用のセラミック
スハニカム構造体にも適用することができる。勿論、こ
の場合、互いに隣接するガス通路の上流側及び下流側開
口端を交互に閉塞する工程が追加されることとなる。ま
た、上記実施形態では、多数のガス通路14が略正方形
に形成されているが、他の形状例えば6角形等の形状と
することができる。
【0027】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るセラミック
スハニカム構造体の製造方法は、隔壁で囲まれた多数の
ガス通路を有するセラミックスハニカム体の押出し成形
後の柔軟な状態、もしくは乾燥後の硬度が低いグリーン
ボディの状態で、その中央部分に軸線方向に延びた非円
形断面の中央孔、もしくはその外周部分に軸線方向に延
びた溝を加工し、その後焼成することを特徴とし、上記
セラミックスハニカム体に駆動源からのトルクを伝達す
るために有効な非円形断面の中央孔もしくは外周部分の
溝を、従来の焼成後の切削加工に較べて極めて迅速かつ
容易に、低いコストで形成することができ、加工による
材料の欠陥を防止し得る利点がある。
【0028】また、本発明において、隔壁で囲まれた多
数のガス通路を有するセラミックスハニカム体を押出し
成形したのち、柔軟な状態において、打抜きポンチによ
り、夫々軸線方向に延在した非円形断面の中央孔又は外
周部分の溝を形成することにより、従来行われていた焼
成後の切削加工に較べて、極めて容易かつ迅速に、トル
ク伝達用の中央孔又は外周溝を形成することができるの
で、多量生産が容易であり製造コストが安い利点があ
る。なおまた、本発明において、隔壁で囲まれた多数の
ガス通路を有するセラミックスハニカム体を押出し成形
し、乾燥した後の硬度が低い状態において、汎用加工工
具にて、夫々軸線方向に延在した非円形断面の中央孔又
は外周部分の溝を形成することにより、従来行われてい
た高価な特殊工具を用いた焼成後の切削加工に較べて極
めて安価なドリルやフライス等の工具を用いて加工を行
なうことができ、かつこの際工具の摩耗が少なく、極め
て容易かつ迅速に、トルク伝達用の中央孔又は外周溝を
形成することができるので、多量生産が容易であり製造
コストが安い利点がある。加えて、焼成後の硬度が高い
状態での加工による、材料のクラック発生を防止するこ
とを可能とし、所期の材料強度を容易に得られる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の製造方法の工程線図であ
る。
【図2】本発明に係る第2の製造方法の工程線図であ
る。
【図3】図1における第4工程の第1のプレス穿孔要領
を示した斜視図である。
【図4】図1における第4工程の第2のプレス穿孔要領
を示した斜視図である。
【図5】図2における第4工程の第1のプレス穿孔要領
を示した斜視図である。
【図6】図2における第4工程の第2のプレス穿孔要領
を示した斜視図である。
【図7】図1における第4工程終了後、および図5にお
ける第5工程終了後のハニカム素形材12′の形状を示
した斜視図である。
【図8】第1及び第2製造方法に使用する押出し装置全
体の概念的構成図である。
【図9】従来のセラミックスハニカム構造体を熱交換部
材とした第1のタイプのEGRクーラの断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図(但し熱交換部
材のみ)である。
【図11】従来のセラミックスハニカム構造体を熱交換
部材とした第2のタイプのEGRクーラの断面図であ
る。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
10…クーラハウジング、12…熱交換部材(セラミッ
クスハニカム構造体)、12′…ハニカム素形材、14
…ガス通路、16…隔壁、18…中央溝、20…駆動
軸、22及び28…シール部材、24…EGRガス入口
ダクト、26…冷却空気出口ダクト、30…EGRガス
出口ダクト、32…冷却空気入口ダクト、34…モー
タ、36…溝、38…突起、40…ケーシング、42…
駆動ベルト、48…ミキサー、50…押出し機、52…
口金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻田 浩司 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 梅原 一彦 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 笠井 義幸 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁で囲まれた多数のガス通路を有する
    セラミックスハニカム体の押出し成形後の柔軟な状態、
    又は乾燥後の硬度が低いグリーンボディの状態で、その
    中央部分に軸線方向に延びた非円形断面の中央孔、もし
    くはその外周部分に軸線方向に延びた溝を加工し、その
    後焼成することを特徴とするセラミックスハニカム構造
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 隔壁で囲まれた多数のガス通路を有する
    セラミックスハニカム体を押出し成形したのち、柔軟な
    状態において、打抜きポンチにより、夫々軸線方向に延
    在した非円形断面の中央孔又は外周部分の溝を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載のセラミックスハニカム
    構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 隔壁で囲まれた多数のガス通路を有する
    セラミックスハニカム体を押出し成形したのち、乾燥し
    た焼成前の硬度の低い状態において、汎用加工工具を用
    いて、夫々軸線方向に延在した非円形断面の中央孔又は
    外周部分の溝を形成することを特徴とする請求項1記載
    のセラミックスハニカム構造体の製造方法。
JP10129433A 1998-04-03 1998-04-03 セラミックスハニカム構造体の製造方法 Withdrawn JPH11291220A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010221575A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Ngk Insulators Ltd ハニカム成形体へのスリット形成方法
WO2017213089A1 (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 イビデン 株式会社 ハニカム構造体の製造方法

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JP2010221575A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Ngk Insulators Ltd ハニカム成形体へのスリット形成方法
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