JPH11291169A - 表面にディンプルを点在させたダイヤモンドドレッサ及びその製造方法。 - Google Patents
表面にディンプルを点在させたダイヤモンドドレッサ及びその製造方法。Info
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- JPH11291169A JPH11291169A JP11587798A JP11587798A JPH11291169A JP H11291169 A JPH11291169 A JP H11291169A JP 11587798 A JP11587798 A JP 11587798A JP 11587798 A JP11587798 A JP 11587798A JP H11291169 A JPH11291169 A JP H11291169A
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Abstract
切り込みがかかり易く、高精度のドレッシングが可能な
ダイヤモンドドレッサ及びその製造方法を提供すること
にある。 【解決手段】導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着
して突起を形成する工程と、その母型周壁に補填法によ
りダイヤモンド砥粒(6)を配置する工程と、電気メッ
キにより母型周壁にダイヤモンド砥粒を仮固着する工程
と、仮固着されていない余剰ダイヤモンド砥粒を除去す
る工程と、メッキによりダイやモンド砥粒が全て覆われ
るまでメッキ層(8)で覆いダイヤモンド砥粒を固着す
る工程と、母型の中心に挿入した芯金(9)との間に溶
融合金(10)を注入する工程と、母型を取り除く工程
とより製造された表面にディンプル(12)が点在され
たダイヤモンドドレッサ及びその製造方法である。
Description
はCBN(立方晶窒化ホウ素)などの超砥粒砥石のドレ
ッシングに用いられるダイヤモンドロータリードレッサ
等のダイヤモンドドレッサ及びその製造方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、ダイヤモンド砥粒の集中度
を調整し、研削抵抗が低く切れ味が良好で、精度良くド
レッシングを行うことができ、しかも安価、容易に製造
することが可能なダイヤモンドドレッサ及びその製造方
法に関する。
に使用されているダイヤモンドロータリードレッサは、
ロール外周面にダイヤモンド砥粒を埋め込み固定した回
転式のドレッサで、ドレッサを回転させながら研削砥石
に押し当てることにより研削砥石にドレッサの形状を転
写するものである。ダイヤモンドロータリードレッサ
は、ドレッシング時間を大幅に短縮することができ、ド
レッシング精度の再現性が高く、高度な自動化が容易で
あり、研削コストを低減することができるので、広く使
用されるようになっている。
製法から焼結ダイヤモンドロータリードレッサと電鋳ダ
イヤモンドロータリードレッサに分けられる。焼結ダイ
ヤモンドロータリードレッサは、ドレッサの外周面にダ
イヤモンド砥粒を緻密に手植により配置したのち焼結金
属で固着したもので、耐久性にすぐれているが、精細な
形状のものは製作しがたい。電鋳ダイヤモンドロータリ
ードレッサは、ダイヤモンド砥粒を電気メッキ法により
金属で固着したものであり、製造工程での温度が焼結に
比べ低いため、精密に仕上げた母型の形状をそのまま表
面に反転することができるので、精細な形状のものを高
精度に製作することができる。
タリードレッサは、通常、ダイヤモンド砥粒を導電性の
母型内周面に充填し、電気メッキによりダイヤモンド砥
粒を母型内周面に仮固定したのち余剰のダイヤモンド砥
粒を除去し、さらに電気メッキにより電鋳してダイヤモ
ンド砥粒を固着する。そのため、ダイヤモンド砥粒は密
に固着され、集中度が非常に高くなり、このように砥粒
間隔が小さいと、研削砥石への切り込みがかかりにく
く、砥石表面の砥粒が切れ刃の少ない平らな状態とな
り、結果として研削抵抗が高くなるという問題があっ
た。
の集中度を調整し、性能を向上するために、特公昭62
−47669号公報では、型壁に予めガラス玉、金属ボ
ールなどを手で植えつけておき、充填法によるダイヤモ
ンド砥粒がガラス玉等の占める面積分だけ少なくセット
されることにより集中度を調整する方法が提案されてい
る。この方法では、ガラス玉、金属ボール等の植えつけ
は接着剤を使用して手作業で行うため、非常に手間がか
かる上に、ガラス玉、金属ボール等の大きさは調節が難
しく、またある程度以上の大きさが要求されるので、粒
度の細かいダイヤモンド砥粒は、ガラス球や、金属ボー
ル等の隙間に入り込み、依然としてダイヤモンドが密集
する部分が残ることや、ガラス球や金属ボールがダイヤ
モンド砥粒とともに電鋳固着されてしまうことなどの問
題がある。
抵抗を減少させるためにダイヤモンドツールの表面に複
数の螺旋状凹溝を、ロールベースのあらゆる円周上位置
において、少なくとも1つ存在するように刻設したもの
が特公昭53−11112号公報に提案されている。し
かし、この方法ではロール軸線と角度を持った凹溝であ
るためドレッシング時にロータリドレッサの軸方向にド
レッシング力が発生し、複数本の凹溝が通過する度にド
レッシング力の変動が生じ、振動が発生しやすく、時に
は研削面にビビリが生じるという問題がある。
イヤモンド砥粒を固定する方法により製造されるダイヤ
モンドドレッサにおいて、ダイヤモンドの集中度を調整
し、表面にディンプルを有し、研削砥石への切り込みが
かかり易く、高精度を長期間維持できるダイヤモンドド
レッサ及びその製造方法を提供することにある。
に、本発明は、ダイヤモンド砥粒をメッキ層によりその
表面に固着したダイヤモンドドレッサにおいて、その表
面にディンプルを、面積率7〜70%の範囲内で点在さ
せる構成としている。具体的には、導電性の母型周壁に
ジェル状接着剤を点着して突起を形成し、前記母型周壁
にダイヤモンド砥粒を電気メッキにより仮固着し、さら
にメッキ層によりダイヤモンド砥粒を固着し、母型を取
り除くことにより形成される、表面にディンプルが点在
されたダイヤモンドドレッサを構成する。
サがリング状のダイヤモンドロータリードレッサに構成
される。さらに、前記表面に形成されているディンプル
部にはダイヤモンド砥粒が存在していないダイヤモンド
ドレッサを構成する。
着剤を点着して突起を形成する工程と、その母型周壁に
充填法によりダイヤモンド砥粒を配置する工程と、電気
メッキにより母型周壁にダイヤモンド砥粒を仮固着する
工程と、仮固着されていない余剰ダイヤモンド砥粒を除
去する工程と、メッキによりダイやモンド砥粒が全て覆
われるまでメッキ層で覆いダイヤモンド砥粒を固着する
工程と、母型の中心に挿入した芯金との間に溶融合金を
注入する工程と、母型を取り除く工程とよりなるダイヤ
モンドドレッサの製造方法を構成する。
り、その周壁は内周壁であることにより得られるダイヤ
モンドレッサがダイヤモンドロータリードレッサである
ことを特徴とするダイヤモンドドレッサの製造方法を構
成する。さらに、前記ジェル状接着剤を非導電性ジェル
状接着剤とすることができ、ジェル状接着剤の粘度は5
00,000cp(センチポアーズ)以下であることが
好ましい。
は、ダイヤモンド砥粒をメッキ層によりその表面に固着
したものであり、その表面にディンプルが、面積率7〜
70%の範囲内で点在させる構成とし、具体的には、導
電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着して突起を形成
し、前記母型周壁にダイヤモンド砥粒を電気メッキによ
り仮固着し、さらにメッキ層によりダイヤモンド砥粒を
固着し、母型を取り除くことにより形成される、表面に
ディンプルが点在されたダイヤモンドドレッサであり、
研削砥石のドレッシングの際、ドレッシングに役立つダ
イヤモンド砥粒の集中度を容易に調整でき、ダイヤモン
ド砥粒の食い付きが良く、研削屑がディンプルに収容さ
れ、ディンプルにクーラントが供給されるので切れ味を
長期間維持でき、高精度にドレッシングを行うことがで
きるものである。また、前記表面に形成されているディ
ンプル部にはダイヤモンド砥粒が存在していないダイヤ
モンドドレッサを構成することにより、その部分のダイ
ヤモンド砥粒を節約することができる。本発明のダイヤ
モンドドレッサは平面ブロック状のものでも良いが、最
も一般的に使用されているリング状のロータリドレッサ
として構成されることが多い。ディンプルの大きさ、密
度、配置は容易に、任意に調節が可能である。
造方法は、導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着し
て突起を形成する工程と、その母型周壁に充填法により
ダイヤモンド砥粒を配置する工程と、電気メッキにより
母型周壁にダイヤモンド砥粒を仮固着する工程と、仮固
着されていない余剰ダイヤモンド砥粒を除去する工程
と、メッキによりダイやモンド砥粒が全て覆われるまで
メッキ層で覆いダイヤモンド砥粒を固着する工程と、母
型の中心に挿入した芯金との間に溶融合金を注入する工
程と、母型を取り除く工程とよりなることを特徴とする
ものであり、前記表面にディンプルが点在されたダイヤ
モンドドレッサを容易、安価に製造することができるも
のである。
ェル状接着剤とすることにより、その部分にダイヤモン
ド砥粒が電気メッキにより仮固着されず、表面にダイヤ
モンド砥粒が存在する部分とダイヤモンド砥粒の存在し
ないディンプル部とが形成されたダイヤモンドドレッサ
を容易、安価に製造することができるものである。
壁とすることにより最も一般的に用いられているダイヤ
モンドロータリードレッサを製造することができる。そ
して、前記ジェル状接着剤の粘度は500,000cp
以下であることが良い形状(例えば半球状)を形成する
上において、またその作業の容易性にとって好ましい。
る。
ンドドレッサの製造工程を説明する図面であり、最も一
般的なダイヤモンドロータリードレッサの1部のみを表
示しているものであり、全体の断面形状は砥石の外形に
応じた適宜の曲線をなす周知の総型の円筒状のものであ
る。
て非導電性ジェル状接着剤を使用し、表面にダイヤモン
ド砥粒が存在する部分とダイヤモンド砥粒の存在しない
ディンプル部とが形成されるダイヤモンドドレッサを製
造する場合について説明する。まず、図1においては、
グラファイト等の導電性の母型(1)の内周壁表面に非
導電性ジェル状の接着剤(例えば、シアノアクリレート
瞬間接着剤ジェルタイプ)(2)を定量吐出装置(5)
の円形のノズル(4)により一定量を点着する。点着さ
れた接着剤はジェル状であるので図1に示すように略半
球状となり瞬間的に固形化し突起(3)となる。その形
状は出来上がりのダイヤモンドドレッサ表面のディンプ
ルの形状となる。その大きさは点着する接着剤の量によ
り、密度は点着の数によることになるが、ノズル(4)
の大きさ、定量吐出装置(5)の吐出量を選択すること
により簡単に調整することができる。本実施例において
は非導電性ジェル状接着剤としてスリーボンド社製の
「スリーボンド1739瞬間強力接着剤・ジェルタイプ
(粘度 23,000cp)」を使用した。非導電性ジ
ェル状接着剤は、本件発明の趣旨にそうものであれば他
のものでも良いことは当然であるが、良い形状(例えば
半球状)を形成する上において、またその作業を容易に
するために、その粘度は500,000cp(センチポ
アズ)以下であることが好ましい。
れず、その形状は図9に示されるように、三角形、四角
形、菱形等を任意に選択することができる。この場合に
も、接着剤がジェル状であるため、その形状は先端が細
くなる三角錐(図9b)、四角錐(図9c)等の形状の
突起となり、その跡形がディンプルの形状となる。ま
た、それらの断面形状のノズルを用いることもできる。
より点着するための定量突出装置(5)は、一般に市販
されているもの(通称ディスペンサと呼ばれている)を
使用することができ、一般的には手作業により点着する
が、ノズル部分を数値制御装置を利用して予め決められ
た位置に自動的に点着することもできる。点着された非
導電性のジェル状接着剤は瞬間的に固形化し、母型の壁
面に略半球状の突起(3)が多数形成される。その状態
で、母型(1)の周壁面にダイヤモンド砥粒(6)を充
填すると、ダイヤモンド砥粒(6)は、点着突起(3)
のないところはダイヤモンド砥粒(6)が直接母型壁面
に接するように、また略半球状の点着突起(3)部分に
もその表面にダイヤモンド砥粒(6´)が接することに
なる(図2)。
電気メッキ(ニッケルメッキ)することによりダイヤモ
ンド砥粒(6)と母型壁面(1)の間にメッキ層(7)
が形成され、ダイヤモンド砥粒(6)の母型壁面(1)
への仮固着を行う(図3)。ダイヤモンド砥粒(6)の
仮固着が終わった状態で、余剰のダイヤモンド砥粒(6
´)を取り除くが、この場合点着された突起(3)は非
導電性の接着剤で形成されているため、その部分にのみ
接していたダイヤモンド砥粒(6´)は固着されていな
いので容易に取り除かれ、ダイヤモンドドレッサのディ
ンプル部分に相当する部分にはダイヤモンド砥粒がほと
んど存在しないことになる(図4)。
ド砥粒(6)を固着するためにニッケル電気メッキによ
り電鋳層(8)を形成する。これは、ダイヤモンド砥粒
(6)の直径を越え、また点着突起(3)を越えて、十
分な厚さの電鋳層(8)を形成することによりダイヤモ
ンド砥粒(6)を確実に固着するものである(図5)。
に、無電解メッキ法(化学メッキ)によりダイヤモンド
砥粒を固着するメッキ層を形成することができる。すな
わち、図4の状態のものを、無電解ニッケル・リンメッ
キ槽に約180時間浸漬することにより約3mmのニッ
ケルメッキ層を形成することができ、その厚さはダイヤ
モンド砥粒を固着するのに十分な厚さである。
レッサの本体をなす芯金(9)を挿入し、芯金(9)と
前記電鋳層(8)との間にすず合金等の溶融合金(1
0)を流し入れて、芯金(9)と一体のダイヤモンドド
レッサを形成する。最後にグラファイトの母型(1)を
切削、研削により除去し、ダイヤモンドロータリードレ
ッサ(A)は完成する。母型(1)を取り除くことによ
り、母型壁面に接着固定された点着突起(3)も同時に
取り除かれるので、その跡が、ドレッサ表面のディンプ
ル(12)として自動的に形成されることになる(図
6)。ディンプルの幅W、ピッチP、深さHは点着突起
の形成を調整することにより容易に調整することができ
る。
タリードレッサの表面は図7のようになっており、ダイ
ヤモンド砥粒(6)が配列固着された面と、ディンプル
(12)が適宜に配列されている。図8は、図7におけ
るI−I断面図であり、ディンプル(12)の部分には
ダイヤモンド砥粒がほとんど固着されていないことが分
かる。ダイヤモンド砥粒が固着されていないディンプル
(12)が形成されているので、ダイヤモンド砥粒の節
約ができる。
砥粒平均径の3〜20倍、深さ(H)は0.1〜5倍程
度が採用され、砥石のドレッシングの際の屑の収容、排
出を容易にし、切れ味が向上し、また、クーラントがデ
ィンプル中に収容されてドレッシング中のダイヤモンド
砥粒の摩擦熱の冷却に資するので、ダイヤモンドの磨耗
の主要因とされる摩擦熱による熱損傷劣化磨耗が防止さ
れ、ダイヤモンドドレッサの長寿命化に役立つ。
の占有面積率によりその効果は左右されるものと思われ
るので、それらのことを確認するために次の実験を試み
た。先ず本発明の第1実施例にしたがってダイヤモンド
ロータリードレッサ(外径φ80mm×幅15mm)
を、そのディンプルの占有面積率ηを変えて製作した。
周面に非導電性瞬間接着剤「スリーボンド1739(粘
度23000cp)」をオートマチック・プレシジョン
・ディスペンサ(定量吐出装置)に先端内径0.42m
mの円形ノズルを装着して、硬化後の接着剤の半球状ス
ポット径が1.5mmとなるようにディスペンサの圧力
と吐出時間をセットし、点着密度を変えて点着した。室
温内で接着剤完全硬化後、母型をダイヤモンド砥粒充填
用の治具にセットし、接着剤突起の点在する母型内周壁
面に粒度25〜30メッシュのダイヤモンド砥粒を充填
し、仮電着メッキ槽にセットし0.1〜0.15A/d
m2 の電流密度でダイヤモンド砥粒の仮固着を行った。
し、本電着メッキ槽にセットし、2A/dm2 で90時
間ニッケル電気メッキにより電着層を形成しダイヤモン
ド砥粒を固着した。その後母型の中心に鉄(S45C)
の芯金をセットし、前記ニッケルメッキ層と鉄芯金との
間隙にすずを含む低溶融合金を流し込み固定した。その
後、母型全体を旋盤にセットし母型を回転させながら母
型部分が約1mm残るまで切削し、その後、回転する母
型表面に砥石(WAスティック)を押し当てて、母型部
分がなくなるまで研削した。その際、接着剤の突起も共
にきれいに除去された。上記の作業を、前記ディンプル
形成用の突起を、その点着密度を、4、16、26、3
6、46個/cm2 として、5種類のダイヤモンドロー
タリードレッサ(I〜V)を製作した。比較例1とし
て、ディンプルのない同様のダイヤモンドロータリード
レッサを、前記の接着剤の点着工程のみなしに同様に製
作した。それらの仕様は表1に示される通りである。
ドレッサを用いて研削テスト、磨耗テストを行った。す
なわち、研削テストは、前記ダイヤモンドロータリード
レッサを用いてセラミック砥石のドレッシングを行い、
その研削砥石で所定の研削条件の下で研削を行い、その
際の法線研削抵抗を測定した。そのドレッシング条件及
び研削条件は、下記の通りである。 研削盤 ;円筒研削盤 砥石 ;MPD120L8V(φ405mm×10mm幅) クーラント ;水溶性ソリューブル70倍希釈液 砥石周速 ;50m/s ドレッサ周速 ;14.7m/s(ダウンドレス) ドレッサ切込速度;φ2.4mm/min(ドレスアウト2sec) ドレス量 ;φ40μm 工作物 ;SUJ(HE)(φ60mm×15mm幅) 工作物周速 ;50m/min(アップカット) 砥石切込速度 ;φ3.6mm/min 取り代 ;φ0.2mm その結果は、表1及び図11に示す通りである。
レッサの磨耗テストは、次のドレッシング条件でドレッ
シングを行った後に、ダイヤモンドロータリードレッサ
の外径を測定してその磨耗量を計測した。その結果は表
1及び図12に示す通りである。 研削盤 ;円筒研削盤 砥石 ;A54M7V(φ405mm×30mm幅) 砥石周速 ;30m/s ドレッサ周速 ;4.2m/s(ダウンドレス) ドレッサ切込速度 ;φ0.4mm/min 砥石ドレッシング除去量;5000cm3/cm クーラント ;水溶性クーラント
着剤突起の密度から計算したものであり、比較例1はデ
ィンプル面積率η0%として表示されている。
であり、図11及び図12より明らかなように、研削抵
抗の減少においてはディンプル面積率η7%ですでに効
果が明らかであり、面積率が増加するほど研削抵抗は減
少するが、一方、ダイヤモンド砥粒の磨耗量はディンプ
ル面積率ηが70%を越えた辺りから急激に増加してい
ることが解る。これは、ダイヤモンドドレッサの表面の
ディンプルの占有面積率ηが高くなると有効に働くダイ
ヤモンド砥粒の数が減少し、ドレッシング時の切れ味及
びドレッシングされた砥石の切れ味は良くなり、ダイヤ
モンド砥粒の冷却効果は高くなるが、ダイヤモンド砥粒
の数が減少するため、ダイヤモンド砥粒1個当りのドレ
ッシング負荷が増加し、摩擦による磨耗が増加するため
と思われる。したがって、それらを考えれば、効果的に
は、ダイヤモンドドレッサの表面のディンプル面積率η
は7〜70%程度が良いということになる。
球状(図9a)のほか、図9bに示されるような三角錐
形、図9cに示される四角錐形、図9dの菱形等を任意
に選択することができ、その大きさ、配置も任意に選択
することができる。
とにより、ディンプル部面積率を大きくとることがで
き、ドレッシング破砕屑とクーラントの収容、排出能力
と冷却効果を大きくできる例である。図9b、図9c
は、ディンプル形状を三角錐形、四角錐形とし、ダイヤ
モンド砥粒の分布している各領域の形状も三角形、四角
形とするとともに、ダイヤモンドロータリードレッサの
回転方向にその角部先端方向を合わせることによりドレ
ッシングの際の砥石へのダイヤモンドロータリードレッ
サの食い込みが容易となり、さらにダイヤモンド砥粒領
域の下流側には確実にディンプル部が配置されるためド
レッシング破砕屑の排出が適格に行われる。このためド
レッシング抵抗とそのダイヤモンドドレッサによりドレ
ッシングされた砥石による研削作業における研削抵抗の
低減が達成される。図9dは、ダイヤモンド砥粒の分布
領域が網目状にダイヤモンドロータリドレッサの表面を
覆うため、ディンプル部面積率が比較的高い場合でも、
図9b、図9cに比較して砥石表面を平滑にドレッシン
グすることができ、その砥石を用いた研削加工において
工作物の面あらさの向上が期待できるものである。
剤に代えて導電性ジェル状接着剤、例えば、スリーボン
ド社製の「スリーボンド3300シリーズ導電性樹脂材
料接着剤」、或いは前記非導電性接着剤に銀粉等を混入
したものを用いた場合、前記図3においてダイヤモンド
砥粒を仮固着した場合、導電性ジェル状接着剤により形
成された突起(3)の部分にもダイヤモンド砥粒(6
´)が仮固着されることになり、結果的に製造されるダ
イヤモンドドレッサの表面は図10に示されているよう
にディンプル(12)部分をも含めて1列のダイヤモン
ド砥粒(6、6´)が配置された構造となる。これらの
製造方法によれば、ダイヤモンドドレッサの表面に容易
にディンプルを形成することができ、表面にディンプル
を点在させたダイヤモンドドレッサを用いることによ
り、砥石のドレッシングの際の屑の収容、排出を容易に
し、クーラントによる冷却効果が増し、切れ味が向上す
るものである。また、ディンプル表面にもダイヤモンド
砥粒が存在するため、ディンプル形状が長期間変化せ
ず、ダイヤモンドドレッサの性能を長期間維持できるも
のである。
砥粒を固着したダイヤモンドブロックドレッサを作成し
た。ダイヤモンド砥粒が固着された面が平面であること
以外は第1実施例と同様である。すなわち母型は、導電
性を有するグラファイトの平坦面を有するブロック状母
型を使用し第1実施例と同じ工程で製作した。なお、デ
ィンプル部面積率ηは28%、ディンプル部の大きさは
約φ1.5mm、ダイヤモンド砥粒平均密度は120〜
140個/cm2 とした。それと比較するため、比較例
2として第3実施例におけるディンプルのないダイヤモ
ンドブロックドレッサを作成した。すなわち、ディンプ
ルが存在しない以外は第3実施例と同じであり、ディン
プルが存在しないので、ダイヤモンド砥粒平均密度は1
80〜200個/cm2 である。
テストを行った。そのドレッシング条件及び研削条件
は、下記の通りである。 研削盤 ;平面研削盤 砥石 ;CBN120L150VBA(φ175mm×5mm幅) クーラント ;水溶性ソリューブル70倍希釈液 砥石周速 ;33m/s ドレッサ送り速度;750mm/min ドレッサ切込量 ;0.0025mm/pass×6回(ダウンドレス) 工作物 ;SUJ(HE)(50mm長×3mm幅) 工作物送り速度 ;90mm/min(アップカット) 砥石切込量 ;0.5mm/pass×4回 取り代 ;2mm 研削加工中の法線研削抵抗を計測したところ、第3実施
例のダイヤモンドブロックドレッサでドレッシングされ
た砥石の法線研削抵抗は0.33kgf/mmであり、
比較例2のダイヤモンドブロックドレッサのそれは0.
45kgf/mmであった。したがって、本発明のディ
ンプルを有するダイヤモンドブロックドレッサは、従来
品の約75%の法線研削抵抗であり、第1実施例と同等
の効果を確認することができた。
ヤモンド砥粒をメッキ層によりその表面に固着したもの
であり、その表面にディンプルが、面積率η7〜70%
の範囲内で点在させる構成としているので、ドレッシン
グに役立つダイヤモンド砥粒の集中度を容易に調整で
き、研削砥石のドレッシングの際、研削屑がディンプル
に収容され排出されるのでダイヤモンド砥粒の食い付き
が良く、またクーラントがディンプルに収容されてダイ
ヤモンド砥粒を冷却するのでダイヤモンド砥粒の磨耗を
抑えて切れ味を長期間維持でき、さらに、ディンプルが
点在していることによりドレッシング作業の最中に振動
が生じず、高精度のドレッシング作業が長期間維持でき
るものである。導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点
着して突起を形成し、前記母型周壁にダイヤモンド砥粒
を電気メッキにより仮固着し、さらにメッキによりダイ
ヤモンド砥粒を固着し、母型を取り除いて形成される、
表面にディンプルが形成されたものであり、ディンプル
の面積率、形状、大きさ等を任意に形成することができ
る。ダイヤモンドドレッサをリング状としてダイヤモン
ドロータリードレッサとした場合には、より効果的であ
る。さらに、前記ジェル状接着剤を非導電材料とした場
合には、結果的に、ダイヤモンドドレッサの表面には必
要な箇所のみにダイヤモンド砥粒が存在し、ディンプル
の部分には砥粒が存在しないのでダイヤモンド砥粒の節
約になり、ニッケル製のディンプルが形成されているの
で、砥石のドレッシングの際の屑の収容、排出を容易に
し、切れ味が向上するものである。
によれば、導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着し
て突起を形成しているので、作業が容易であり、母型を
取り除くことにより自動的に表面にディンプルが形成さ
れたダイヤモンドドレッサを容易、安価に製造すること
ができるものである。また、母型周壁にジェル状接着剤
を点着する際、ノズルの大きさ、吐出量、箇所、形状等
を適宜選択することによりダイヤモンドドレッサのディ
ンプルの形状、大きさ、密度等を簡単に調整することが
でき、併せてダイヤモンド砥粒の集中度を容易に調整す
ることができるものである。さらに、前記母型をリング
状とし、その周壁を内周壁とすることにより最も一般的
に用いられているダイヤモンドロータリードレッサを容
易に製造することができる。
電性ジェル状接着剤とすることにより、電気メッキによ
り母型周壁にダイヤモンド砥粒を仮固着する場合に前記
突起の部分にはダイヤモンド砥粒が固着されず、不必要
な部分へのダイヤモンド砥粒の固着がないので、ダイヤ
モンド砥粒の節約になり、最後に母型を取り除く際、前
記突起は母型と一緒に取り除かれるので、ダイヤモンド
ドレッサの表面には、ダイヤモンドが存在しないディン
プルが自動的に形成される。
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
面図である。
7のI−I断面図である。
示す平面図である。
の表面の断面図である。
削抵抗への影響を表す関係図である。
耗量を表す関係図である。
Claims (8)
- 【請求項1】ダイヤモンド砥粒をメッキ層によりその表
面に固着したダイヤモンドドレッサにおいて、その表面
にディンプルを、面積率7〜70%の範囲内で点在させ
たことを特徴とするダイヤモンドドレッサ。 - 【請求項2】導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着
して突起を形成し、前記母型周壁にダイヤモンド砥粒を
電気メッキにより仮固着し、さらにメッキ層によりダイ
ヤモンド砥粒を固着し、母型を取り除くことにより形成
された、表面にディンプルを点在させたことを特徴とす
るダイヤモンドドレッサ。 - 【請求項3】前記ダイヤモンドドレッサがリング状のロ
ータリードレッサであることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載のダイヤモンドドレッサ。 - 【請求項4】前記表面に形成されているディンプル部に
はダイヤモンド砥粒が存在していないことを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のダイヤモ
ンドドレッサ。 - 【請求項5】導電性の母型周壁にジェル状接着剤を点着
して突起を形成する工程と、その母型周壁に充填法によ
りダイヤモンド砥粒を配置する工程と、電気メッキによ
り母型周壁にダイヤモンド砥粒を仮固着する工程と、仮
固着されていない余剰ダイヤモンド砥粒を除去する工程
と、メッキによりダイヤモンド砥粒が全て覆われるまで
メッキ層で覆いダイヤモンド砥粒を固着する工程と、母
型の中心に挿入した芯金との間に溶融合金を注入する工
程と、母型を取り除く工程とよりなることを特徴とする
表面にディンプルを点在させたダイヤモンドドレッサの
製造方法。 - 【請求項6】前記母型はリング状であり、その周壁は内
周壁であることにより、得られるダイヤモンドレッサが
ダイヤモンドロータリードレッサであることを特徴とす
る請求項5記載のダイヤモンドドレッサの製造方法。 - 【請求項7】前記ジェル状接着剤は非導電性ジェル状接
着剤であることを特徴とする請求項5又は請求項6記載
のダイヤモンドドレッサの製造方法。 - 【請求項8】前記ジェル状接着剤は、その粘度が50
0,000cp以下であることを特徴とする請求項5な
いし請求項7のいずれか1項記載のダイヤモンドドレッ
サの製造方法。
Priority Applications (4)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-04-13 JP JP11587798A patent/JP3325832B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9770802B2 (en) | 2011-11-02 | 2017-09-26 | Asahi Diamond Industrial Co., Ltd. | Rotary dresser and manufacturing method therefor |
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